JP6191604B2 - 情報処理装置、アクセス制御プログラム、およびアクセス制御方法 - Google Patents

情報処理装置、アクセス制御プログラム、およびアクセス制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、アクセス制御プログラム、およびアクセス制御方法に関する。
高速かつ大容量のストレージデバイス(情報記録装置)として磁気ディスク装置が広く用いられている。磁気ディスク装置を搭載、あるいは磁気ディスク装置と接続するコンピュータは、磁気ディスク装置の障害発生を検出するために、磁気ディスク装置を診断する機能を備える。
磁気ディスク装置の診断機能は、磁気ディスク装置へのアクセスを伴うため、コンピュータが実行中のアプリケーションによる磁気ディスク装置へのアクセスと競合する。磁気ディスク装置のアクセス負荷は、アプリケーションに対する磁気ディスク装置の応答性能が低下する原因となる。
そこで、アプリケーションに対する磁気ディスク装置の応答性能の低下を抑制するため、磁気ディスク装置のアクセス状態を監視してアクセス負荷の小さなときに、磁気ディスク装置の診断をおこなう技術がある。
特開平5−74059号公報 特開2001−5616号公報 特開2008−27240号公報 特開2009−151519号公報
しかしながら、磁気ディスク装置のアクセス負荷を監視するためには、アクセス負荷の大小を判定するための監視時間を要する。磁気ディスク装置の診断をおこなうコンピュータにとって、監視時間は、磁気ディスク装置の診断をおこなうことができない待ち時間となる。磁気ディスク装置の診断は、この待ち時間を経て開始されても、アクセス負荷が大きくなった場合には中断されることとなる。このような磁気ディスク装置の断続的な診断は、非効率的である。
1つの側面では、本発明は、情報記録装置の診断を効率よく実行可能な情報処理装置、アクセス制御プログラム、およびアクセス制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下に示すような、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、診断部と、検出部と、生成部と、制御部とを備える。診断部は、情報記録装置の診断をおこなう。検出部は、情報記録装置における所定時間ごとのアクセス状況を検出する。生成部は、検出部によって所定期間にわたって検出された複数のアクセス状況から履歴情報を生成する。制御部は、履歴情報から現時刻と所定の関係にあるアクセス状況を特定アクセス状況として特定し、特定アクセス状況にもとづいて診断部による情報記録装置の診断の開始を制御する。
また、上記目的を達成するために、以下に示すような処理をコンピュータに実行させるアクセス制御プログラム、および以下に示すような処理をコンピュータがおこなうアクセス制御方法が提供される。コンピュータは、情報記録装置における所定時間ごとのアクセス状況を検出し、所定期間にわたって検出された複数のアクセス状況から履歴情報を生成し、前記履歴情報から現時刻と所定の関係にあるアクセス状況を特定アクセス状況として特定し、前記特定アクセス状況にもとづいて前記情報記録装置の診断の開始を制御する。
1態様によれば、情報処理装置、アクセス制御プログラム、およびアクセス制御方法において、情報記録装置の診断を効率よく実行できる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
第1の実施形態の情報処理装置の構成例および処理例を示す図である。 第2の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。 第2の実施形態のホストコンピュータの構成例を示す図である。 第2の実施形態のアクセス管理コンピュータの構成例を示す図である。 第2の実施形態のホストコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 第2の実施形態のアクセス履歴収集処理のフローチャートである。 第2の実施形態のアクセス履歴データの一例を示す図である。 第2の実施形態のアクセス解析処理のフローチャートである。 第2の実施形態のアクセス解析データの一例を示す図である。 第2の実施形態の要求応答処理のフローチャートである。 第2の実施形態のアクセスデータベース(インデックス)の一例を示す図である。 第2の実施形態のアクセスデータベース(アクセス解析データ)の一例を示す図である。 第2の実施形態の診断制御データの一例を示す図である。 第2の実施形態の診断制御処理(1)のフローチャートである。 第2の実施形態の診断制御処理(1)のフローチャートである。 第2の実施形態の診断制御処理(2)のフローチャートである。 第2の実施形態の診断制御処理(2)のフローチャートである。 第3の実施形態の診断制御処理(3)のフローチャートである。 第3の実施形態の診断制御処理(3)のフローチャートである。 第3の実施形態の診断制御処理(4)のフローチャートである。 第3の実施形態の診断制御処理(4)のフローチャートである。 第4の実施形態の診断制御処理(5)のフローチャートである。 第4の実施形態の診断制御処理(5)のフローチャートである。 第4の実施形態の診断制御処理(6)のフローチャートである。 第4の実施形態の診断制御処理(6)のフローチャートである。 第4の実施形態の診断制御処理(5)の変形例のフローチャートである。 第4の実施形態の診断制御データ選択UIの一例を示す図である。 第4の実施形態の診断制御データ選択UIの一例を示す図である。 第4の実施形態の診断制御データ選択UIの一例を示す図である。 第4の実施形態の診断制御データ選択UIの一例を示す図である。 第4の実施形態の診断制御データ選択UIの一例を示す図である。 第4の実施形態の診断制御データ選択UIの一例を示す図である。 第4の実施形態の診断制御データ選択UIの一例を示す図である。 第4の実施形態の診断制御データ選択UIの一例を示す図である。 第5の実施形態の診断制御データの一例を示す図である。 第5の実施形態の診断制御処理(7)のフローチャートである。 第6の実施形態のホストコンピュータの構成例を示す図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の情報処理装置について図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の情報処理装置の構成例および処理例を示す図である。
情報処理装置1は、情報記録装置6の診断をおこなう。診断とは、たとえば、情報記録装置6における情報記録領域の障害を検出するものである。情報処理装置1は、たとえば業務アプリケーションの実行によるアクセス処理など、診断以外の目的で情報記録装置6にアクセスする処理の性能低下を抑制するよう、情報記録装置6の診断タイミングを制御する。
情報記録装置(ストレージ装置)6は、情報の読出しおよび書込みが可能な装置であり、たとえば、HDD(Hard Disk Drive:磁気ディスク装置)や、SSD(Solid State Drive)などがある。なお、情報記録装置6は、情報処理装置1が搭載するものであってもよいし、情報処理装置1の外部に備えられるものであってもよい。また、情報記録装置6は、単体のストレージ装置であってもよいし、たとえば、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)等のように複数のストレージ装置によって構成されるものであってもよい。
情報処理装置1は、検出部2と、生成部3と、制御部4と、診断部5とを備える。検出部2は、情報記録装置6における所定時間ごとのアクセス状況8aを検出する。検出部2は、情報記録装置6へのアクセスを監視し、所定時間(たとえば、1分)単位のアクセス状況8aを取得する。なお、たとえば、診断のための情報記録装置6へのアクセスは、検出部2によるアクセスの検出対象(監視対象)から除外される。
アクセス状況8aは、情報記録装置6に対するアクセスの状況を把握可能な情報であり、たとえば、アクセス回数や、データ転送量、データ転送レート、読み書きの種別などがある。
生成部3は、検出部2によって所定期間にわたって検出された複数のアクセス状況から履歴情報7を生成する。所定期間は、たとえば24時間のように固定された期間であってもよいし、イベント間隔のような不定期な期間であってもよい。
履歴情報7は、所定期間にわたる複数のアクセス状況8bを保持する。履歴情報7は、たとえば、リングバッファに記憶され、古いアクセス状況が新しいアクセス状況によって上書き更新される。履歴情報7は、情報処理装置1によって保持されてもよいし、外部装置によって保持されるものであってもよい。
なお、アクセス状況8aは、検出部2により検出される現時刻の情報記録装置6のアクセスの状況を表し、アクセス状況8bは、履歴情報7として保持される過去の時刻の情報記録装置6のアクセスの状況を表す。
制御部4は、履歴情報7から現時刻と所定の関係にあるアクセス状況8bを特定アクセス状況9として特定する。所定の関係とは、現時刻における実際のアクセス状況が、履歴情報7が保持するいずれかのアクセス状況と同様であると推定可能な関係である。たとえば、所定のアプリケーションの実行による情報記録装置6へのアクセスに24時間の周期性がある場合、現時刻におけるアクセス状況と、履歴情報7に含まれる24時間前のアクセス状況8bとは、所定の関係にある。
制御部4は、特定アクセス状況9にもとづいて診断部5による情報記録装置6の診断の開始を制御する。すなわち、制御部4は、特定アクセス状況9を現時刻におけるアクセス状況とみなして、情報記録装置6の診断を開始しても、情報記録装置6のアクセス負荷が過大にならない場合に、診断部5に情報記録装置6の診断の開始を指示(診断開始制御)する。
診断部5は、制御部4の指示にもとづいて情報記録装置6の診断をおこなう。また、診断部5は、制御部4の指示にもとづいて情報記録装置6の診断の中断、再開をおこなう。
このようにして、情報処理装置1は、現時刻における情報記録装置6のアクセス状況8aの監視をおこなうことなく、情報記録装置6の診断を開始することができる。すなわち、情報処理装置1は、情報記録装置6の診断開始に先立ち、情報記録装置6のアクセス状況8aを監視するための監視時間を要しない。検出部2が現時刻のアクセス状況8aを検出する場合、情報処理装置1は、アクセス状況8aの検出単位となる所定時間を要することとなる。そのため、情報処理装置1は、待ち時間なく情報記録装置6の診断を開始することができる。また、情報処理装置1は、情報記録装置6のアクセス負荷が過大にならないタイミングで、情報記録装置6の診断を開始する可能性を高くすることができるから、情報記録装置6の診断が中断される可能性を低減できる。
したがって、情報処理装置1は、磁気ディスク装置などの情報記録媒体の診断を効率よく実行できる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の情報処理システムの構成について図2を用いて説明する。図2は、第2の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。
情報処理システム10は、所要の情報処理をおこなうシステムである。情報処理システム10は、複数のホストコンピュータ100(100a,100b,…)と、アクセス管理コンピュータ200とを含み、それぞれをネットワーク19に接続して通信可能に構成している。
ホストコンピュータ100は、HDD103を搭載または接続し、所要のタイミングでHDD103の診断をおこなう。また、ホストコンピュータ100は、HDD103のアクセス状況を解析する。アクセス管理コンピュータ200は、ホストコンピュータ100からアクセス状況を収集して、各ホストコンピュータ100から収集したアクセス状況をデータベースに保持する。ホストコンピュータ100は、アクセス管理コンピュータ200がデータベースに保持するアクセス状況にもとづいてHDD103の診断をおこなう。
次に、第2の実施形態のホストコンピュータの構成について図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態のホストコンピュータの構成例を示す図である。
ホストコンピュータ100は、診断対象となるHDD103を搭載するコンピュータであり、所要のアプリケーションのリクエストに応じてHDD103にアクセスする。HDD103は、1台で構成されていてもよいし、複数台(HDD103aからHDD103n)で構成されたRAIDなどのストレージシステムであってもよい。
ホストコンピュータ100は、アプリケーション実行部110と、アクセス履歴収集部111と、アクセス履歴記録部112と、アクセス解析部113と、診断制御部114と、診断部115と、ドライバ116、HDD103(103a,…,103n)を備える。
アプリケーション実行部110は、HDD103にアクセス要求をおこなうアプリケーションを実行する。たとえば、アプリケーション実行部110は、ホストコンピュータ100上でユーザ業務を実行するための業務アプリケーションを実行する。
アクセス履歴収集部111は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセス履歴(アクセス履歴データ)を収集する。アクセス履歴収集部111は、アプリケーション実行部110からHDD103へのアクセス要求(HDDアクセスコマンド)を受け付けて、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの状況をアクセス履歴として収集する。アクセス履歴収集部111は、HDD103へのアクセス要求をドライバ116に受け渡す。ドライバ116は、アクセス要求にしたがうコマンド処理を実行する。ドライバ116は、HDD103からの応答結果をアクセス履歴収集部111に返す。アプリケーション実行部110は、アクセス履歴収集部111を介してHDD103の応答結果を得る。
このようにして、アクセス履歴収集部111は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセス要求と、HDD103からの応答結果とを監視し、アクセス履歴を収集可能にしている。なお、アクセス履歴収集部111は、HDD103が複数台ある場合、各HDD103のアクセス状況を把握可能にしてアクセス履歴を収集する。
アクセス履歴記録部112は、アクセス履歴収集部111により収集されるアクセス履歴をメモリに一時的に記録する。
アクセス解析部113は、アクセス履歴記録部112が記録するアクセス履歴を解析する。たとえば、アクセス解析部113は、所定時間ごとのアクセス履歴から、所定時間ごとのHDD103へのアクセス頻度、データ転送レートを算出する。アクセス解析部113は、算出した所定時間ごとのHDD103へのアクセス頻度、データ転送レートを解析結果(アクセス解析データ)として、アクセス管理コンピュータ200に通知する。また、アクセス解析部113は、HDD103の解析結果と併せてHDD103のアクセス履歴をアクセス管理コンピュータ200に通知する。
アクセス管理コンピュータ200は、複数のホストコンピュータ100(100a,100b,…,100f)がそれぞれ診断対象とするHDD103のアクセス履歴を管理する。アクセス管理コンピュータ200は、アクセスデータベースとしてのサービス機能を各ホストコンピュータ100に提供する。
このようにして、アクセス解析部113は、各HDD103のアクセス状況を所定時間ごとの統計的な数値として評価することができる。なお、アクセス解析部113は、HDD103が複数台ある場合、各HDD103のアクセス履歴について解析し、各HDD103のアクセス履歴の解析結果をアクセス管理コンピュータ200に通知する。また、アクセス解析部113は、各HDD103の解析結果と併せて各HDD103のアクセス履歴をアクセス管理コンピュータ200に通知する。
診断制御部114は、HDD103の診断をおこなう診断部115の実行制御をおこなう。すなわち、診断制御部114は、診断部115に対して診断対象となるHDD103の指定、診断の開始(起動)、中断、再開、抑制、復旧、終了などを制御する。診断制御部114は、アクセス管理コンピュータ200が管理するアクセスデータベースから取得するHDD103のアクセス履歴およびHDD103の解析結果、アクセス解析部113が解析した解析結果等にもとづいて診断部115の実行制御をおこなう。
診断部115は、診断制御部114の制御にもとづいてHDD103の診断をおこなう。たとえば、診断部115は、HDD103の記録内容を読み出すReadコマンドの実行結果を評価することにより診断をおこなうことができる。診断部115は、診断対象とするHDD103のLBA(Logical Block Addressing:論理ブロックアドレス)の先頭から末尾まで順番に全容量の診断をおこなう。なお、診断部115によるHDD103の診断方法は、診断範囲をカバーするものであれば、昇順アクセスに限らず、降順や、所定の計画順序、ランダム順などであってもよい。
次に、第2の実施形態のアクセス管理コンピュータの構成について図4を用いて説明する。図4は、第2の実施形態のアクセス管理コンピュータの構成例を示す図である。
アクセス管理コンピュータ200は、アクセスデータベース220を管理し、アクセスデータベース220を用いたサービス機能を各ホストコンピュータ100に提供する。アクセス管理コンピュータ200は、データベース更新部210、データ受信部211、データ送信部212、データベース取得部213、アクセスデータベース220を備える。
データ受信部211は、各ホストコンピュータ100が通知するデータや要求をネットワーク19を介して受信する。データ送信部212は、各ホストコンピュータ100からの要求に対する応答データをネットワーク19を介して要求元のホストコンピュータ100に送信する。
データベース更新部210は、データ受信部211が各ホストコンピュータ100から受信したデータでアクセスデータベース220を更新する。
データベース取得部213は、データ受信部211が各ホストコンピュータ100から受信した要求にもとづいてアクセスデータベース220からデータを取得する。
アクセスデータベース220は、各ホストコンピュータ100が診断対象とするHDD103のアクセス履歴等の情報を保持するデータベースである。アクセスデータベース220は、インデックス221と、アクセス解析データ222と、診断制御データ223とを保持する。インデックス221は、ホストコンピュータ100とHDD103との組み合わせに対応するアクセス解析データ222および診断制御データ223を特定するための情報である。アクセス解析データ222は、HDD103のアクセス履歴に関する情報である。診断制御データ223は、HDD103の診断制御に関する情報である。
これにより、ホストコンピュータ100は、アクセス管理コンピュータ200が保持するアクセスデータベース220を用いて、HDD103の診断をおこなうことができる。
なお、ホストコンピュータ100が備えるアクセス履歴収集部111とアクセス履歴記録部112とアクセス解析部113と、アクセス管理コンピュータ200が備えるデータベース更新部210は、第1の実施形態の情報処理装置が備える生成部3と同様に機能する。また、ホストコンピュータ100が備える診断制御部114は、第1の実施形態の情報処理装置が備える制御部4と同様に機能する。また、ホストコンピュータ100が備える診断部115は、第1の実施形態の情報処理装置が備える診断部5と同様に機能する。
次に、第2の実施形態のホストコンピュータ100のハードウェア構成について図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態のホストコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
ホストコンピュータ100は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス109を介してRAM(Random Access Memory)102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。またプロセッサ101は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM102は、ホストコンピュータ100の主記憶装置として使用される。RAM102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、プロセッサ101による処理に必要な各種データが格納される。
バス109に接続されている周辺機器としては、HDD103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、機器接続インタフェース107およびネットワークインタフェース108がある。
HDD103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、ホストコンピュータ100の補助記憶装置として使用される。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。モニタ11としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号をプロセッサ101に送信する。なお、マウス13は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク14に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク14は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク14には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。
機器接続インタフェース107は、ホストコンピュータ100に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。たとえば、機器接続インタフェース107には、メモリ装置15やメモリリーダライタ16を接続することができる。メモリ装置15は、機器接続インタフェース107との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ16は、メモリカード17へのデータの書き込み、またはメモリカード17からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード17は、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース108は、ネットワーク19に接続されている。ネットワークインタフェース108は、ネットワーク19を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施形態のホストコンピュータ100の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施形態に示した情報処理装置1および第2の実施形態に示すアクセス管理コンピュータ200も、図5に示したホストコンピュータ100と同様のハードウェアにより実現することができる。
ホストコンピュータ100は、たとえば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施形態の処理機能を実現する。ホストコンピュータ100に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。たとえば、ホストコンピュータ100に実行させるプログラムをHDD103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、HDD103内のプログラムの少なくとも一部をRAM102にロードし、プログラムを実行する。また、ホストコンピュータ100に実行させるプログラムを、光ディスク14、メモリ装置15、メモリカード17などの可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、たとえば、プロセッサ101からの制御により、HDD103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
次に、第2の実施形態のホストコンピュータ100のアクセス履歴収集部111が実行するアクセス履歴収集処理について図6、図7を用いて説明する。図6は、第2の実施形態のアクセス履歴収集処理のフローチャートである。
アクセス履歴収集処理は、アクセス履歴データを収集する処理である。アクセス履歴収集部111は、ホストコンピュータ100の起動によりアクセス履歴収集処理の実行を開始し、ホストコンピュータ100の起動中、アクセス履歴収集処理を実行する。
[ステップS11]アクセス履歴収集部111は、アプリケーション実行部110とドライバ116との間の通信を監視し、HDDアクセスコマンド(アクセス要求)の受信の有無を判定する。アクセス履歴収集部111は、HDDアクセスコマンドの受信を検出した場合にステップS12にすすみ、HDDアクセスコマンドの受信を検出しない場合には、HDDアクセスコマンドの受信を待ち受ける。
[ステップS12]アクセス履歴収集部111は、アプリケーション実行部110がアクセス対象としたHDD103ごとにアクセス履歴データファイル20(たとえば、HDD#1用アクセス履歴データファイル20a,HDD#2用アクセス履歴データファイル20b)をアクセス履歴記録部112に生成する。アクセス履歴収集部111は、HDDアクセスコマンドを受信するごとにアクセス履歴データファイル20を更新する。
[ステップS13]アクセス履歴収集部111は、受信したHDDアクセスコマンドをドライバ116に受け渡し、ステップS11にすすむ。
これにより、アクセス履歴収集部111は、HDD103ごとのアクセス履歴データファイル20の生成と更新によりアクセス履歴データの蓄積をおこなうことができる。
図7は、第2の実施形態のアクセス履歴データの一例を示す図である。
アクセス履歴データ50は、アクセス履歴データの蓄積例であり、アクセス履歴データファイル20に記録される。アクセス履歴データ50は、アクセス日時、種別、開始LBA、ブロック数を含む。アクセス日時は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスがあったタイミングを特定可能にする情報であり、たとえば、日時だけでなく、秒単位でアクセスタイミングを特定な情報を含む。種別(アクセス種別)は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスが読出し(R:Read)であるか、書込み(W:Write)であるかを区別可能な情報である。開始LBAは、アクセスが開始されるHDD103上の位置を特定可能な情報である。ブロック数は、アクセスデータ量を特定可能な情報であり、たとえば、アクセス対象となるLBAの数である。
これにより、アクセス履歴収集部111は、特定のHDD103についてアクセスコマンドを受信した日時、HDDアクセスコマンドの種別、アクセス位置、アクセス量を、アクセス履歴データファイル20に記録することができる。たとえば、アクセス履歴データ50によれば、特定のHDD103について「2010−08−20 03:00:00(2010年8月20日03時00分00秒)」にHDDアクセスコマンドを受信したことが記録されている。そして、2010年8月20日03時00分00秒に受信したHDDアクセスコマンドは、開始LBA「100000」からブロック数「128」について、種別「R(読み込み)」であることが記録されている。
なお、アクセス履歴データ50は、アクセス日時とブロック数だけを含むものであってもよい。また、アクセス履歴データ50は、アクセス日時とブロック数を含み、さらに種別、開始LBA、その他の情報を含むものであってもよい。
次に、第2の実施形態のホストコンピュータ100のアクセス解析部113が実行するアクセス解析処理について図8、図9を用いて説明する。図8は、第2の実施形態のアクセス解析処理のフローチャートである。 アクセス解析処理は、収集されたアクセス履歴データを解析する処理である。アクセス解析部113は、ホストコンピュータ100の起動によりアクセス解析処理の実行を開始し、ホストコンピュータ100の起動中、アクセス解析処理を実行する。
[ステップS21]アクセス解析部113は、解析単位時間を設定する。解析単位時間は、アクセス解析部113によるアクセス履歴データを解析する単位時間であり、たとえば、1分が設定される。
[ステップS22]アクセス解析部113は、解析単位時間の経過を待ち、解析単位時間が経過した場合にステップS23にすすみ、解析単位時間が経過しない場合には解析単位時間の経過を待つ。
[ステップS23]アクセス解析部113は、HDD103ごとのアクセス履歴データファイル20から解析単位時間分のアクセス履歴データを取得する。
[ステップS24]アクセス解析部113は、アクセス履歴データの解析をおこなって解析データを生成し、アクセス解析データ22(たとえば、HDD#1用アクセス解析データ22a,HDD#2用アクセス解析データ22b)を生成する。
[ステップS25]アクセス解析部113は、アクセス解析データ22をネットワーク19を介してアクセス管理コンピュータ200に送信する。
[ステップS26]アクセス解析部113は、アクセス履歴データファイル20から解析済のアクセス履歴データを削除し、ステップS21に戻る。
このようにして、アクセス解析部113は、HDD103ごとに解析単位時間単位のアクセス解析データ22を生成することができる。
図9は、第2の実施形態のアクセス解析データの一例を示す図である。
アクセス解析データ52は、アクセス履歴データの解析例である。アクセス解析データ52は、アクセス時間帯、アクセス頻度、データ転送レート、シリアル番号を含む。アクセス時間帯は、アクセス解析部113が解析対象としたアクセス時間帯を特定可能な情報である。シリアル番号は、HDD103を一意に識別可能な情報(記録装置識別情報)であり、たとえば、HDD103に付されているシリアル番号である。
アクセス頻度、データ転送レートは、アクセス解析部113がアクセス履歴データの解析をおこない生成した解析データである。アクセス頻度は、解析対象としたアクセス時間帯におけるHDD103へのアクセス頻度を特定可能な情報である。たとえば、アクセス頻度は、単位時間(解析単位時間)当たりのアクセス回数である。データ転送レートは、解析対象としたアクセス時間帯におけるHDD103のデータ転送レートを特定可能な情報である。たとえば、データ転送レートは、単位時間(解析単位時間)当たりのデータ転送量である。
このようにして、アクセス解析部113は、HDD103ごとにアクセス時間帯を特定して、アクセス頻度、データ転送レートを生成する。たとえば、アクセス解析部113は、シリアル番号「hdd_sn_001」のHDD103についてアクセス解析データ52を生成する。アクセス解析データ52は、アクセス時間帯「03:00:00〜03:00:59(03時00分00秒から03時00分59秒:解析単位時間1分)」のアクセス頻度、データ転送レートが生成されている。アクセス頻度は、「3200(3200回/分)」であり、データ転送レートは、「180(MB/分)」である。
なお、アクセス解析部113は、アクセス頻度や転送レートをHDD103ごとの能力に対する負荷率など、HDD103の負荷を評価可能であれば、その他の指標を解析結果としてもよい。
また、アクセス時間帯は、時、分、秒に限らず、年、月、日などの情報を含めてもよい。また、アクセス時間帯は、アクセス時間帯を特定可能であればよく、実時間に限らず、稼働開始時を始期としたカウント時間などであってもよい。
次に、第2の実施形態のアクセス管理コンピュータ200が実行する要求応答処理について図10から図13を用いて説明する。図10は、第2の実施形態の要求応答処理のフローチャートである。
要求応答処理は、ホストコンピュータ100からのアクセスデータベース220に対する要求にもとづいて、アクセス管理コンピュータ200がホストコンピュータ100に応答する処理である。アクセス管理コンピュータ200は、ホストコンピュータ100からのアクセスデータベース220に対する要求を、データ受信部211が受信することにより要求応答処理を実行する。
ホストコンピュータ100からのアクセスデータベース220に対する要求は、アクセスデータベース220の更新要求と、アクセスデータベース220が保持するデータの送信要求とがある。更新要求は、ホストコンピュータ100が解析したアクセス解析データ22によりアクセスデータベース220が保持するアクセス解析データ222を更新することを要求する。送信要求は、ホストコンピュータ100が診断対象とするHDD103について、アクセス解析データ222と診断制御データ223とを要求する。
[ステップS31]データ受信部211は、ホストコンピュータ100からのアクセスデータベース220に対する要求の種別を判定する。データ受信部211は、要求の種別が更新要求である場合にステップS32にすすみ、送信要求である場合にステップS36にすすむ。
[ステップS32]データベース更新部210は、アクセスデータベース220に対する更新要求元のホストコンピュータ100を特定する。データベース更新部210は、たとえば、通信データのヘッダからホストコンピュータ100を特定できる。
[ステップS33]データベース更新部210は、ホストコンピュータ100から更新要求とともに受信するアクセス解析データ222からHDD103を特定する。
[ステップS34]データベース更新部210は、ホストコンピュータ100とHDD103からインデックス221を検索し、アクセスデータベース220の更新対象となるデータ(更新データ)を特定する。
[ステップS35]データベース更新部210は、特定したホストコンピュータ100とHDD103、特定した更新データにもとづいて、アクセスデータベース220を更新して、要求応答処理を終了する。アクセスデータベース220は、HDD103ごとに所定の記憶容量を有し、データベース更新部210は、古いデータを上書きすることでアクセスデータベース220の更新をおこなう。HDD103ごとに所定の記憶容量は、たとえば、直近の24時間分のアクセス解析データ22を保持可能なサイズである。
[ステップS36]データベース取得部213は、アクセスデータベース220に対する送信要求元のホストコンピュータ100を特定する。データベース取得部213は、たとえば、通信データのヘッダからホストコンピュータ100を特定できる。
[ステップS37]データベース取得部213は、ホストコンピュータ100からの送信要求にもとづいてHDD103を特定できる。ホストコンピュータ100からの送信要求は、ホストコンピュータ100が診断対象とするHDD103を特定可能な情報を含む。
[ステップS38]データベース取得部213は、ホストコンピュータ100とHDD103からインデックス221を検索し、送信対象となる送信データを特定して、アクセスデータベース220から取得する。送信データは、アクセス解析データ222と診断制御データ223とがある。
ホストコンピュータ100からの送信要求は、ホストコンピュータ100が診断対象とするHDD103におけるアクセス解析データ222と診断制御データ223とを特定可能な情報を含む。たとえば、ホストコンピュータ100からの送信要求は、アクセス時間帯を指定する情報を含む。なお、ホストコンピュータ100からの送信要求の受信タイミングからアクセス時間帯を一意に特定可能にすることで、ホストコンピュータ100からの送信要求は、アクセス時間帯を指定する情報を含まないようにしてもよい。たとえば、データベース取得部213は、ホストコンピュータ100からの送信要求の受信タイミングから、あらかじめ設定してある、受信タイミングの24時間前をアクセス時間帯とすることができる。
[ステップS39]データ送信部212は、データベース取得部213が取得したアクセス解析データ222と診断制御データ223(送信データ)を送信要求元のホストコンピュータ100に送信して、要求応答処理を終了する。
このようにして、アクセス管理コンピュータ200は、アクセスデータベース220に、HDD103ごとに解析単位時間単位のアクセス解析データ22を所定期間分だけ保持することができる。
図11は、第2の実施形態のアクセスデータベース(インデックス)の一例を示す図である。
図4に示したように、アクセスデータベース220は、インデックス221と、アクセス解析データ222と、診断制御データ223とを含むデータ構造である。図11に示すアクセスデータベース(インデックス)54は、インデックス221の一例である。アクセスデータベース(インデックス)54は、アクセスデータベース220のインデックスとなるデータである。
アクセスデータベース(インデックス)54は、ホストコンピュータIPと、シリアル番号と、診断制御エントリと、データファイル名とを含む。ホストコンピュータIPは、ネットワーク19で用いるIPアドレスである。ホストコンピュータIPは、ネットワーク19に接続するコンピュータを一意に識別する端末装置識別情報として機能する。
シリアル番号は、HDD103に付されているシリアル番号である。シリアル番号は、HDD103を一意に識別可能な記録装置識別情報として機能する。シリアル番号は、ホストコンピュータ100から通知されるアクセス解析データ52から収集される。
診断制御エントリは、診断制御データ223に保持される個別データに付与されるエントリであり、個別データを一意に識別する診断制御データ識別情報として機能する。データファイル名は、アクセス解析データ222に保持される個別ファイルに付与されるファイル名であり、個別ファイルを一意に識別するアクセス解析データ識別情報として機能する。
これにより、アクセス管理コンピュータ200は、インデックス221を用いて、アクセス解析データ222と、診断制御データ223を管理することができる。たとえば、アクセスデータベース(インデックス)54によれば、ホストコンピュータIP「10.20.30.40」により特定されるホストコンピュータ100は、シリアル番号「hdd_sn_001」により特定されるHDD103を診断対象とする。なお、シリアル番号により特定されるHDD103は、1台のHDDである場合だけでなく、複数台のHDDから構成されるストレージシステムである場合もある。シリアル番号「hdd_sn_001」により特定されるHDD103は、診断制御エントリ「001」の診断制御データ223と、データファイル名「file_data_sn_001」のアクセス解析データ222を有する。
図12は、第2の実施形態のアクセスデータベース(アクセス解析データ)の一例を示す図である。
インデックス221により特定されるアクセス解析データ222は、たとえば、図12に示すアクセスデータベース(アクセス解析データ)56のようになる。アクセスデータベース(アクセス解析データ)56によれば、1分(解析単位時間)ごとのアクセス頻度とデータ転送レートとが24時間(蓄積時間)分、保持される。たとえば、アクセス時間帯「00:00:00〜00:00:59(00時00分00秒から00時00分59秒)」のアクセス頻度が「3200(3200回/分)」であり、データ転送レートが「180(MB/分)」である。
図13は、第2の実施形態の診断制御データの一例を示す図である。
インデックス221により特定される診断制御データ223は、たとえば、図13に示す診断制御データ58のようになる。診断制御データ58によれば、HDD103ごとの診断制御エントリが保持される。診断制御データ58は、各診断制御エントリについて、「診断開始」、「診断再開」、「診断中断」、「診断抑制・復旧」の判断をおこなうためのアクセス頻度の閾値と転送レートの閾値とを保持する。
たとえば、診断制御エントリ「001」に対応するHDD103は、アクセス頻度「0(回/分)」で診断が開始、または再開され、アクセス頻度「1(回/分)」で診断が中断される。なお、「n/a(not available:利用不可)」は、未定義あるいは未設定の状態であることを示す。また、「default」は、初期設定値を示し、たとえば、最大アクセス頻度や、転送レートの50%の値などとなる。
なお、診断制御データ223は、アクセス管理コンピュータ200を管理する管理者によって保守、管理されるものであってもよいし、ホストコンピュータ100のユーザによって更新、管理されるものであってもよい。また、HDD103にアクセスするアプリケーションに応じて、ホストコンピュータ100またはアクセス管理コンピュータ200がアクセス頻度の閾値と転送レートの閾値を設定するものであってもよい。
このようにして、アクセス管理コンピュータ200は、ホストコンピュータ100からの更新要求にもとづいてアクセスデータベース220を最新の状態に保持することができるとともに、ホストコンピュータ100からの送信要求に応えることができる。
次に、第2の実施形態のホストコンピュータ100の診断制御部114が実行する診断制御処理(1)について図14、図15を用いて説明する。図14、図15は、第2の実施形態の診断制御処理(1)のフローチャートである。
診断制御部114が実行する診断制御は、HDD103のアクセス頻度にもとづいて診断制御をおこなう診断制御処理(1)と、HDD103のデータ転送レートにもとづいて診断制御をおこなう診断制御処理(2)とがある。診断制御部114は、診断制御処理(1)と診断制御処理(2)のいずれにより診断制御を実行するかを、診断制御データ223にもとづいてHDD103ごとに判断する。
診断制御処理(1)は、診断部115が診断対象とするHDD103の診断制御がアクセス頻度にもとづいておこなわれる場合に実行される処理である。診断制御処理(1)は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの障害とならないように、HDD103を診断する診断部115を制御する処理である。診断制御処理(1)は、ホストコンピュータ100の起動により診断制御処理(1)の実行を開始し、ホストコンピュータ100の起動中、診断制御処理(1)を実行する。
[ステップS41]診断制御部114は、診断対象とするHDD103について診断を要するか否かを判定する。たとえば、診断制御部114は、あらかじめ設定した診断スケジュールや、ユーザからの要求受け付け、その他所要の診断条件を判定して、HDD103の診断を要するか否かの判定をおこなう。診断制御部114は、診断を要すると判定した場合にステップS42にすすみ、診断を要しないと判定した場合に診断を要するとする条件の成立を待ち受ける。
[ステップS42]診断制御部114は、診断対象とするHDD103に関するアクセス解析データ222と診断制御データ223をアクセス管理コンピュータ200に要求する。
[ステップS43]診断制御部114は、診断対象とするHDD103に関するアクセス解析データ222と診断制御データ223をアクセス管理コンピュータ200から受信する。
[ステップS44]診断制御部114は、診断制御データ223から診断開始の閾値となるアクセス頻度を取得する。
[ステップS45]診断制御部114は、現在時刻を取得し、現在時刻に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析データ222から取得する。たとえば、診断制御部114は、HDD103のアクセス履歴が24時間周期の特性を有する場合に、現在時刻に対して24時間前のアクセス頻度を比較対象として取得する。
[ステップS46]診断制御部114は、アクセス解析データ222から取得したアクセス頻度と、閾値とを比較する。診断制御部114は、アクセス頻度が閾値より大きい場合にステップS47にすすみ、アクセス頻度が閾値以下である場合にステップS51にすすむ。
なお、ステップS46においてアクセス頻度との比較対象となる閾値は、初期値としてステップS44で取得した診断開始の閾値が設定され(ステップS44)、診断の中断があった後に診断再開の閾値が設定される(後述するステップS61)。
[ステップS47]診断制御部114は、現在時刻がアプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの障害となる時間帯にあると判断したため、ウエイト時間(たとえば、解析単位時間1分)の待機をおこなう。診断制御部114は、ウエイト時間経過後、ステップS48にすすむ。なお、ウエイト時間は、HDD103ごとに任意の時間を設定可能にしてよい。また、ウエイト時間は、診断開始時と診断再開時とで異なる時間を設定可能にしてもよい。
[ステップS48]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断が新規に開始される診断(診断起動)か、中断された診断を再開する診断(診断再起動)であるかを判定する。診断起動か診断再起動の判定は、保存された進捗状況があるか否かを判定することによりおこなうことができる。診断制御部114は、診断起動であると判定した場合にステップS49にすすみ、診断再起動であると判定した場合にステップS50にすすむ。
[ステップS49]診断制御部114は、現在時刻を取得し、現在時刻に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析データ222から取得する。
[ステップS50]診断制御部114は、直近のアクセス時間帯のアクセス頻度(すなわち、アクセス解析部113によって解析された最新のアクセス頻度)をアクセス解析部113から取得する。
[ステップS51]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断について保存された進捗状況があるか否かを判定する。保存された進捗状況とは、HDD103の診断が完了前に中断された場合に、中断された診断を再開可能にする、中断時までの進捗情報である。診断制御部114は、進捗状況がある場合、すなわち中断された診断を再開する場合にステップS53にすすむ。一方、診断制御部114は、進捗状況がない場合、すなわち新規に診断を起動する場合にステップS52にすすむ。
[ステップS52]診断制御部114は、診断起動(診断開始)を診断部115に指示する。
[ステップS53]診断制御部114は、保存された進捗状況にもとづく診断再起動(診断再開)を診断部115に指示する。
[ステップS54]診断制御部114は、診断制御データ223から診断中断の閾値となるアクセス頻度を取得する。
[ステップS55]診断制御部114は、診断終了、または診断中断の判断をおこなうまでのウエイト時間(たとえば、解析単位時間1分)の待機をおこなう。なお、ウエイト時間は、HDD103ごとに任意の時間を設定可能にしてよい。
[ステップS56]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断が終了したか否かを判定する。診断制御部114は、HDD103の診断の進捗を診断部115に問い合わせることでHDD103の診断の終了を判定できる。診断制御部114は、診断が終了している場合にステップS41にすすみ、次回の診断開始タイミングを待つ。一方、診断制御部114は、診断が終了していない場合にステップS57にすすむ。
[ステップS57]診断制御部114は、現在時刻を取得し、直近のアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析部113から取得する。
[ステップS58]診断制御部114は、アクセス解析部113から取得したアクセス頻度と、ステップS54で取得した診断中断の閾値とを比較する。診断制御部114は、アクセス頻度が閾値より大きい場合にステップS59にすすみ、アクセス頻度が閾値以下である場合に、ステップS54にすすむ。すなわち、診断制御部114は、アクセス頻度が閾値より大きい場合に診断を中断し、アクセス頻度が閾値以下である場合に診断を継続する。
[ステップS59]診断制御部114は、診断停止(診断中断)を診断部115に指示する。
[ステップS60]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断の進捗状況を所定の記憶部(たとえば、RAM102)に保存する。
[ステップS61]診断制御部114は、診断制御データ223から診断再開の閾値となるアクセス頻度を取得する。診断制御部114は、ステップS47にすすみ、診断再開タイミングを待つ。
次に、第2の実施形態のホストコンピュータ100の診断制御部114が実行する診断制御処理(2)について図16、図17を用いて説明する。図16、図17は、第2の実施形態の診断制御処理(2)のフローチャートである。
診断制御処理(2)は、診断部115が診断対象とするHDD103の診断制御がデータ転送レートにもとづいておこなわれる場合に実行される処理である。診断制御処理(2)は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの障害とならないように、HDD103を診断する診断部115を制御する処理である。診断制御処理(2)は、ホストコンピュータ100の起動により診断制御処理(2)の実行を開始し、ホストコンピュータ100の起動中、診断制御処理(2)を実行する。
[ステップS71]診断制御部114は、診断対象とするHDD103について診断を要するか否かを判定する。たとえば、診断制御部114は、あらかじめ設定した診断スケジュールや、ユーザからの要求受け付け、その他所要の診断条件を判定して、HDD103の診断を要するか否かの判定をおこなう。診断制御部114は、診断を要すると判定した場合にステップS72にすすみ、診断を要しないと判定した場合に診断を要するとする条件の成立を待ち受ける。
[ステップS72]診断制御部114は、診断対象とするHDD103に関するアクセス解析データ222と診断制御データ223をアクセス管理コンピュータ200に要求する。
[ステップS73]診断制御部114は、診断対象とするHDD103に関するアクセス解析データ222と診断制御データ223をアクセス管理コンピュータ200から受信する。
[ステップS74]診断制御部114は、診断制御データ223から診断開始の閾値となるデータ転送レートを取得する。
[ステップS75]診断制御部114は、現在時刻を取得し、現在時刻に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のデータ転送レートをアクセス解析データ222から取得する。たとえば、診断制御部114は、HDD103のアクセス履歴が24時間周期の特性を有する場合に、現在時刻に対して24時間前のデータ転送レートを比較対象として取得する。
[ステップS76]診断制御部114は、アクセス解析データ222から取得したデータ転送レートと、閾値とを比較する。診断制御部114は、データ転送レートが閾値より大きい場合にステップS77にすすみ、データ転送レートが閾値以下である場合にステップS81にすすむ。
なお、ステップS76においてデータ転送レートとの比較対象となる閾値は、初期値としてステップS74で取得した診断開始の閾値が設定され(ステップS74)、診断の中断があった後に診断再開の閾値が設定される(後述するステップS91)。
[ステップS77]診断制御部114は、現在時刻がアプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの障害となる時間帯にあると判断したため、ウエイト時間(たとえば、解析単位時間1分)の待機をおこなう。診断制御部114は、ウエイト時間経過後、ステップS78にすすむ。なお、ウエイト時間は、HDD103ごとに任意の時間を設定可能にしてよい。また、ウエイト時間は、診断開始時と診断再開時とで異なる時間を設定可能にしてもよい。
[ステップS78]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断が新規に開始される診断(診断起動)か、中断された診断を再開する診断(診断再起動)であるかを判定する。診断起動か診断再起動の判定は、保存された進捗状況があるか否かを判定することによりおこなうことができる。診断制御部114は、診断起動であると判定した場合にステップS79にすすみ、診断再起動であると判定した場合にステップS80にすすむ。
[ステップS79]診断制御部114は、現在時刻を取得し、現在時刻に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のデータ転送レートをアクセス解析データ222から取得する。
[ステップS80]診断制御部114は、直近のアクセス時間帯のデータ転送レート(すなわち、アクセス解析部113によって解析された最新のデータ転送レート)をアクセス解析部113から取得する。
[ステップS81]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断について保存された進捗状況があるか否かを判定する。保存された進捗状況とは、HDD103の診断が完了前に中断された場合に、中断された診断を再開可能にする、中断時までの進捗情報である。診断制御部114は、進捗状況がある場合、すなわち中断された診断を再開する場合にステップS83にすすむ。一方、診断制御部114は、進捗状況がない場合、すなわち新規に診断を起動する場合にステップS82にすすむ。
[ステップS82]診断制御部114は、診断起動(診断開始)を診断部115に指示する。
[ステップS83]診断制御部114は、保存された進捗状況にもとづく診断再起動(診断再開)を診断部115に指示する。
[ステップS84]診断制御部114は、診断制御データ223から診断中断の閾値となるデータ転送レートを取得する。
[ステップS85]診断制御部114は、診断終了、または診断中断の判断をおこなうまでのウエイト時間(たとえば、解析単位時間1分)の待機をおこなう。なお、ウエイト時間は、HDD103ごとに任意の時間を設定可能にしてよい。
[ステップS86]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断が終了したか否かを判定する。診断制御部114は、HDD103の診断の進捗を診断部115に問い合わせることでHDD103の診断の終了を判定できる。診断制御部114は、診断が終了している場合にステップS71にすすみ、次回の診断開始タイミングを待つ。一方、診断制御部114は、診断が終了していない場合にステップS87にすすむ。
[ステップS87]診断制御部114は、現在時刻を取得し、直近のアクセス時間帯のデータ転送レートをアクセス解析部113から取得する。
[ステップS88]診断制御部114は、アクセス解析部113から取得したデータ転送レートと、ステップS84で取得した診断中断の閾値とを比較する。診断制御部114は、データ転送レートが閾値より大きい場合にステップS89にすすみ、データ転送レートが閾値以下である場合に、ステップS84にすすむ。すなわち、診断制御部114は、データ転送レートが閾値より大きい場合に診断を中断し、データ転送レートが閾値以下である場合に診断を継続する。
[ステップS89]診断制御部114は、診断停止(診断中断)を診断部115に指示する。
[ステップS90]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断の進捗状況を所定の記憶部(たとえば、RAM102)に保存する。
[ステップS91]診断制御部114は、診断制御データ223から診断再開の閾値となるデータ転送レートを取得する。診断制御部114は、ステップS77にすすみ、診断再開タイミングを待つ。
このようにして、診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断の開始、中断、再開を制御することができる。また、ホストコンピュータ100は、HDD103における過去のアクセス履歴からHDD103の診断開始タイミングを判断するので、診断開始のためにHDD103のアクセス状態を監視する監視時間を必要としない。したがって、ホストコンピュータ100は、HDD103の診断開始タイミングとして適切なタイミングの選択と、タイムラグのない診断開始とを両立する。さらに、ホストコンピュータ100は、診断を開始した後は、現時刻のアクセス状態(アクセス頻度あるいはデータ転送レート)にもとづいて診断の中断タイミングと再開タイミングとを判断する。したがって、ホストコンピュータ100は、アプリケーション実行部110によるHDD103への周期性のないアクセス(たとえば、アプリケーションの起動などのイベントトリガにより生じるアクセス)があっても、HDD103へのアクセス負荷が過大となることを抑制できる。また、ホストコンピュータ100は、HDD103のアクセス負荷が過大にならないタイミングで診断を開始する可能性を高くすることができるから、HDD103の診断が中断される可能性を低減できる。
これにより、ホストコンピュータ100は、HDD103の診断を効率よく実行できる。
なお、診断制御処理(1)および診断制御処理(2)は、履歴にもとづいて診断の開始を決定し、現在の状況にもとづいて診断の中断と再開を決定していたが、現在の状況にもとづいて診断を中断し、履歴にもとづいて診断の再開を決定するようにしてもよい。
このようにすれば、ホストコンピュータ100は、アプリケーション実行部110によるHDD103のアクセス負荷を過大にすることなく診断を中断することができ、タイムラグのない診断再開をおこなうことができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態の診断制御処理について図18から図21を用いて説明する。図18、図19は、第3の実施形態の診断制御処理(3)のフローチャートである。
第3の実施形態において診断制御部114が実行する診断制御は、HDD103のアクセス頻度にもとづいて診断制御をおこなう診断制御処理(3)と、HDD103のデータ転送レートにもとづいて診断制御をおこなう診断制御処理(4)とがある。診断制御部114は、診断制御処理(3)と診断制御処理(4)のいずれにより診断制御を実行するかを、診断制御データ223にもとづいてHDD103ごとに判断する。
診断制御処理(3)は、診断部115が診断対象とするHDD103の診断制御がアクセス頻度にもとづいておこなわれる場合に実行される処理である。診断制御処理(3)は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの障害とならないように、HDD103を診断する診断部115を制御する処理である。診断制御処理(3)は、ホストコンピュータ100の起動により診断制御処理(3)の実行を開始し、ホストコンピュータ100の起動中、診断制御処理(3)を実行する。
第2の実施形態において診断制御処理(1)は、履歴にもとづいて診断の開始を決定し、現在の状況にもとづいて診断の中断と再開を決定していたが、診断制御処理(3)は、履歴にもとづいて診断の開始、中断、再開を決定する点で異なる。
診断制御処理(3)は、診断制御処理(1)のステップS48からステップS50に代えてステップS471となる点と、ステップS57に代えてステップS57Aとなる点とで相違し、その余は同様の処理である。したがって、診断制御処理(1)と同様の処理については、説明を省略し、ステップS471、ステップS57Aについて説明する。
[ステップS471]診断制御部114は、現在時刻を取得し、現在時刻に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析データ222から取得して、ステップS46にすすむ。このように、診断制御処理(3)は、診断の開始だけでなく中断、再開においても、履歴にもとづく診断制御をおこなう。
[ステップS57A]診断制御部114は、現在時刻を取得し、現在時刻に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析データ222から取得する。たとえば、診断制御部114は、HDD103のアクセス履歴が24時間周期の特性を有する場合に、現在時刻に対して24時間前のアクセス頻度を比較対象として取得する。
図20、図21は、第3の実施形態の診断制御処理(4)のフローチャートである。診断制御処理(4)は、診断部115が診断対象とするHDD103の診断制御がデータ転送レートにもとづいておこなわれる場合に実行される処理である。診断制御処理(4)は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの障害とならないように、HDD103を診断する診断部115を制御する処理である。診断制御処理(4)は、ホストコンピュータ100の起動により診断制御処理(2)の実行を開始し、ホストコンピュータ100の起動中、診断制御処理(4)を実行する。
第2の実施形態において診断制御処理(2)は、履歴にもとづいて診断の開始を決定し、現在の状況にもとづいて診断の中断と再開を決定していたが、診断制御処理(4)は、履歴にもとづいて診断の開始、中断、再開を決定する点で異なる。
診断制御処理(4)は、診断制御処理(2)のステップS78からステップS80に代えてステップS771となる点と、ステップS87に代えてステップS87Aとなる点とで相違し、その余は同様の処理である。したがって、診断制御処理(2)と同様の処理については、説明を省略し、ステップS771、ステップS87Aについて説明する。
[ステップS771]診断制御部114は、現在時刻を取得し、現在時刻に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のデータ転送レートをアクセス解析データ222から取得して、ステップS76にすすむ。このように、診断制御処理(4)は、診断の開始だけでなく中断、再開においても、履歴にもとづく診断制御をおこなう。
[ステップS87A]診断制御部114は、現在時刻を取得し、現在時刻に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のデータ転送レートをアクセス解析データ222から取得する。たとえば、診断制御部114は、HDD103のアクセス履歴が24時間周期の特性を有する場合に、現在時刻に対して24時間前のデータ転送レートを比較対象として取得する。
このようにして、診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断の開始、中断、再開を制御することができる。また、ホストコンピュータ100は、HDD103における過去のアクセス履歴からHDD103の診断開始、中断、再開のタイミングを判断するので、診断制御のためにHDD103のアクセス状態を監視する監視時間を必要としない。したがって、ホストコンピュータ100は、HDD103の診断制御タイミングとして適切なタイミングの選択と、タイムラグのない診断制御とを両立する。
このような、ホストコンピュータ100は、定常動作を反復(たとえば、24時間周期で所定の処理を実行)するようなアプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセス負荷が過大となることを抑制できる。
これにより、ホストコンピュータ100は、HDD103の診断を効率よく実行できる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態の診断制御処理について図22から図25を用いて説明する。図22、図23は、第4の実施形態の診断制御処理(5)のフローチャートである。
第4の実施形態において診断制御部114が実行する診断制御は、HDD103のアクセス頻度にもとづいて診断制御をおこなう診断制御処理(5)と、HDD103のデータ転送レートにもとづいて診断制御をおこなう診断制御処理(6)とがある。診断制御部114は、診断制御処理(5)と診断制御処理(6)のいずれにより診断制御を実行するかを、診断制御データ223にもとづいてHDD103ごとに判断する。
診断制御処理(5)は、診断部115が診断対象とするHDD103の診断制御がアクセス頻度にもとづいておこなわれる場合に実行される処理である。診断制御処理(5)は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの障害とならないように、HDD103を診断する診断部115を制御する処理である。診断制御処理(5)は、ホストコンピュータ100の起動により診断制御処理(5)の実行を開始し、ホストコンピュータ100の起動中、診断制御処理(5)を実行する。
第3の実施形態において診断制御処理(3)は、HDD103への診断にともなうアクセス頻度を固定していたが、診断制御処理(5)は、状況に応じて診断にともなうアクセス頻度を抑制する点で異なる。
診断制御処理(5)は、ステップS46でアクセス頻度が閾値以下であると判定された以降の処理が診断制御処理(3)と異なる。したがって、診断制御処理(3)と同様の処理については、説明を省略し、ステップS101以降の処理について説明する。
[ステップS101]診断制御部114は、診断起動(診断開始)を診断部115に指示する。
[ステップS102]診断制御部114は、HDD103への診断にともなうアクセス頻度を通常設定(たとえば、「1000(1000回/分)」)する。これにより、診断部115は、アクセス頻度を通常設定にしてHDD103の診断をおこなう。
[ステップS103]診断制御部114は、診断制御データ223から診断にともなうアクセス頻度抑制の閾値(診断抑制閾値)となるアクセス頻度を取得する。
[ステップS104]診断制御部114は、診断終了の判断をおこなうまでのウエイト時間(たとえば、解析単位時間1分)の待機をおこなう。
[ステップS105]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断が終了したか否かを判定する。診断制御部114は、診断が終了している場合にステップS41にすすみ、次回の診断開始タイミングを待つ。一方、診断制御部114は、診断が終了していない場合にステップS106にすすむ。
[ステップS106]診断制御部114は、現在時刻を取得し、直近のアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析部113から取得する。
[ステップS107]診断制御部114は、アクセス解析部113から取得したアクセス頻度と、ステップS103で取得した診断抑制閾値とを比較する。診断制御部114は、アクセス頻度が診断抑制閾値より大きい場合にステップS108にすすみ、アクセス頻度が閾値以下である場合に、ステップS104にすすむ。
[ステップS108]診断制御部114は、HDD103への診断にともなうアクセス頻度を抑制設定(たとえば、通常設定の10%、「100(100回/分)」)する。これにより、診断部115は、アクセス頻度を抑制設定にしてHDD103の診断をおこなう。
[ステップS109]診断制御部114は、診断制御データ223から診断にともなうアクセス頻度復旧の閾値(診断復旧閾値)となるアクセス頻度を取得する。
[ステップS110]診断制御部114は、診断終了の判断をおこなうまでのウエイト時間(たとえば、解析単位時間1分)の待機をおこなう。
[ステップS111]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断が終了したか否かを判定する。診断制御部114は、診断が終了している場合にステップS41にすすみ、次回の診断開始タイミングを待つ。一方、診断制御部114は、診断が終了していない場合にステップS112にすすむ。
[ステップS112]診断制御部114は、現在時刻を取得し、直近のアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析部113から取得する。
[ステップS113]診断制御部114は、アクセス解析部113から取得したアクセス頻度と、ステップS109で取得した診断復旧閾値とを比較する。診断制御部114は、アクセス頻度が診断復旧閾値より小さい場合にステップS102にすすみ、アクセス頻度が閾値以上である場合に、ステップS110にすすむ。
このように、診断制御部114は、アクセス頻度が診断抑制閾値より大きい場合に診断にともなうアクセス頻度を抑制設定とし、アクセス頻度が診断復旧閾値より小さい場合に診断にともなうアクセス頻度を通常設定とする。
図24、図25は、第4の実施形態の診断制御処理(6)のフローチャートである。診断制御処理(6)は、診断部115が診断対象とするHDD103の診断制御がデータ転送レートにもとづいておこなわれる場合に実行される処理である。診断制御処理(6)は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの障害とならないように、HDD103を診断する診断部115を制御する処理である。診断制御処理(6)は、ホストコンピュータ100の起動により診断制御処理(6)の実行を開始し、ホストコンピュータ100の起動中、診断制御処理(6)を実行する。
第3の実施形態において診断制御処理(4)は、HDD103への診断にともなうデータ転送レートを固定していたが、診断制御処理(6)は、状況に応じて診断にともなうデータ転送レートを抑制する点で異なる。
診断制御処理(6)は、ステップS76でデータ転送レートが閾値以下であると判定された以降の処理が診断制御処理(4)と異なる。したがって、診断制御処理(4)と同様の処理については、説明を省略し、ステップS121以降の処理について説明する。
[ステップS121]診断制御部114は、診断起動(診断開始)を診断部115に指示する。
[ステップS122]診断制御部114は、HDD103への診断にともなうデータ転送レートを通常設定(たとえば、「1000(MB/分)」)する。これにより、診断部115は、データ転送レートを通常設定にしてHDD103の診断をおこなう。
[ステップS123]診断制御部114は、診断制御データ223から診断にともなうデータ転送レート抑制の閾値(診断抑制閾値)となるデータ転送レートを取得する。
[ステップS124]診断制御部114は、診断終了の判断をおこなうまでのウエイト時間(たとえば、解析単位時間1分)の待機をおこなう。
[ステップS125]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断が終了したか否かを判定する。診断制御部114は、診断が終了している場合にステップS71にすすみ、次回の診断開始タイミングを待つ。一方、診断制御部114は、診断が終了していない場合にステップS126にすすむ。
[ステップS126]診断制御部114は、現在時刻を取得し、直近のアクセス時間帯のデータ転送レートをアクセス解析部113から取得する。
[ステップS127]診断制御部114は、アクセス解析部113から取得したデータ転送レートと、ステップS123で取得した診断抑制閾値とを比較する。診断制御部114は、データ転送レートが診断抑制閾値より大きい場合にステップS128にすすみ、データ転送レートが閾値以下である場合に、ステップS124にすすむ。
[ステップS128]診断制御部114は、HDD103への診断にともなうデータ転送レートを抑制設定(たとえば、通常設定の50%、「500(MB/分)」)する。これにより、診断部115は、データ転送レートを抑制設定にしてHDD103の診断をおこなう。
[ステップS129]診断制御部114は、診断制御データ223から診断にともなうデータ転送レート復旧の閾値(診断復旧閾値)となるデータ転送レートを取得する。
[ステップS130]診断制御部114は、診断終了の判断をおこなうまでのウエイト時間(たとえば、解析単位時間1分)の待機をおこなう。
[ステップS131]診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断が終了したか否かを判定する。診断制御部114は、診断が終了している場合にステップS71にすすみ、次回の診断開始タイミングを待つ。一方、診断制御部114は、診断が終了していない場合にステップS132にすすむ。
[ステップS132]診断制御部114は、現在時刻を取得し、直近のアクセス時間帯のデータ転送レートをアクセス解析部113から取得する。
[ステップS133]診断制御部114は、アクセス解析部113から取得したデータ転送レートと、ステップS129で取得した診断復旧閾値とを比較する。診断制御部114は、データ転送レートが診断復旧閾値より小さい場合にステップS122にすすみ、データ転送レートが閾値以上である場合に、ステップS130にすすむ。
このように、診断制御部114は、データ転送レートが診断抑制閾値より大きい場合に診断にともなうデータ転送レートを抑制設定とし、アクセス頻度が診断復旧閾値より小さい場合に診断にともなうデータ転送レートを通常設定とする。
このようにして、診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断によるHDD103へのアクセス負荷を動的に変更することができる。このような、ホストコンピュータ100は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセス負荷が過大となることを抑制しながら、HDD103の診断を効率よく実行できる。
[第4の実施形態変形例]
次に、第4の実施形態の診断制御処理の変形例について図26を用いて説明する。図26は、第4の実施形態の診断制御処理(5)の変形例のフローチャートである。
診断制御処理(5)の変形例は、診断制御処理(5)のステップS106、ステップS112に代えて、ステップS106B、ステップS112Bとなる点で相違する。
[ステップS106B]、[ステップS112B] 診断制御部114は、現在時刻に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析データ222から取得する。
このようにして、ホストコンピュータ100は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセス負荷パタンが周期的であり周期間の変動がない、あるいはあっても極めて小さい場合には、履歴だけによってもアクセス負荷を制御できる。ホストコンピュータ100は、現在のアクセス負荷を監視するまでもないことから、タイムラグのない診断をおこなうことができる。
なお、第4の実施形態の診断制御処理(5)の変形例について説明したが、第4の実施形態の診断制御処理(6)についても同様とすることができる。
次に、ホストコンピュータ100がアプリケーション実行部110への影響を抑えながら効率よく診断を実行するための診断制御データ223の設定について、図27から図34を用いて説明する。図27から図34は、第4の実施形態の診断制御データ選択UIの一例を示す図である。
診断制御データ223は、アプリケーション実行部110に与える影響を抑制して、診断を効率よく実行することが求められる。そのために、ホストコンピュータ100は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセス特性に応じた診断制御データ223の設定をおこなう。
ホストコンピュータ100は、診断制御データ223の設定をおこなうために診断制御データ選択UI(User Interface)を提供する。ホストコンピュータ100は、たとえば、診断制御データ選択UIをモニタ11に表示し、マウス13よりユーザの入力操作を受け付けることにより診断制御データ223の設定をおこなう。なお、診断制御データ223の設定は、診断制御部114によりおこなうようにしてもよいし、別途、設定部を設けて設定部がおこなうようにしてもよい。
図27に示す診断制御データ選択UI70は、「競合許容レベル」と「HDDアクセスの特性」の2項目について、ユーザに選択入力を求める。「競合許容レベル」は、診断対象とするHDD103について、アプリケーション実行部110(業務アクセス)と診断部115(HDD診断)との競合をどの程度許容するかを設定する項目である。「競合許容レベル」の設定内容(競合許容レベル設定情報)は、「競合不可」、「競合可(レベル小)」、「競合可(レベル大)」がある。「競合不可」は、業務アクセスとHDD診断との競合を許容しない。「競合可(レベル小)」は、業務アクセスに対する影響が軽微な場合に、HDD診断との競合を許容する。「競合可(レベル大)」は、業務アクセスに対する影響が重大でない場合に、HDD診断との競合を許容する。
たとえば、アプリケーション実行部110がリアルタイムの処理性能が重視される業務を実行する場合、アクセス競合による応答遅延が業務に与える影響が大きいため「競合不可」が選択される。リアルタイムの処理性能が重視される業務は、たとえば、証券取引に代表されるようなオンライン処理などがある。「競合不可」の選択により提示される診断制御データの候補は、HDD103に対する業務アクセスが無い状態において診断が実行される診断制御データがある。
また、アプリケーション実行部110がリアルタイムの処理性能を重視せず、業務アクセスの一時的な応答遅延を許容範囲とすることができる業務の場合、「競合可(レベル小)」が選択される。「競合可(レベル小)」の選択により提示される診断制御データの候補は、HDD103に対する業務アクセスが一定のレベルより低い状態において診断が実行される診断制御データがある。そのため、「競合可(レベル小)」の選択により提示される診断制御データの候補は、アプリケーション実行部110の業務アクセスレベルに応じて診断の実行を中断・再開可能な診断制御データがある。
また、アプリケーション実行部110が業務アクセスの応答遅延を広く許容することができる業務の場合、「競合可(レベル大)」が選択される。業務アクセスの応答遅延を広く許容することができる業務は、たとえば、データのバックアップ処理のように、時間的に余裕を持った条件で実行される業務がある。「競合可(レベル大)」の選択により提示される診断制御データの候補は、HDD103に対する業務アクセスに応じて診断部115がHDD103に与える負荷を調整可能な診断制御データとなる。そのため、「競合可(レベル大)」の選択により提示される診断制御データの候補は、アプリケーション実行部110の業務アクセスレベルに応じて診断の抑制・復旧が可能な診断制御データがある。
「HDDアクセスの特性」は、アプリケーション実行部110(業務アクセス)のHDD103へのアクセス特性を設定する項目である。「HDDアクセスの特性」の設定内容(アクセス特性設定情報)は、「データ量大」、「データ量小」がある。「データ量大」は、HDD103への1回のアクセスで扱うデータ量が所定量より大きいことを示す。「データ量小」は、HDD103への1回のアクセスで扱うデータ量が所定量より小さいことを示す。「HDDアクセスの特性」は、具体的閾値によるデータ量の大小の厳密な判別であってもよいし、ユーザの主観によってデータ量の大小のおおよその判別であってもよい。
たとえば、アプリケーション実行部110が1回の業務アクセスで扱うデータ量が大きい場合、「データ量大」が選択される。「データ量大」の選択により提示される診断制御データの候補は、HDD103に対するアクセス負荷の指標として「データ転送レート(転送レート)」が基本となる。
また、アプリケーション実行部110が1回の業務アクセスで扱うデータ量が小さい場合、「データ量小」が選択される。「データ量小」の選択により提示される診断制御データの候補は、HDD103に対するアクセス負荷の指標として「アクセス頻度」が基本となる。
このようにして、ホストコンピュータ100は、アプリケーション実行部110の特性に応じてHDD103の診断制御を柔軟に実行可能にする。
ホストコンピュータ100は、「競合許容レベル」と「HDDアクセスの特性」の各選択肢が選択され、「次へ」ボタンの押下を受け付けることで、図28に示す診断制御データ選択UI71を表示する。ホストコンピュータ100は、「キャンセル」ボタンの押下を受け付けることで、「競合許容レベル」と「HDDアクセスの特性」の2項目の設定を中止する。
診断制御データ選択UI71は、「診断制御データリスト」の1項目について、ユーザに選択入力を求める。「診断制御データリスト」は、診断対象とするHDD103の診断に使用する診断制御データを設定する項目である。「診断制御データリスト」の設定内容(診断制御情報)は、「診断開始・再開」、「診断中断」、「診断抑制・復旧」に用いる具体的な数値を複数の選択肢として提示する。
ホストコンピュータ100は、「診断制御データリスト」の選択肢が選択され、「OK」ボタンの押下を受け付けることで、診断制御データ223の設定を終了する。ホストコンピュータ100は、「キャンセル」ボタンの押下を受け付けることで、「診断制御データリスト」の設定を中止する。
図29に示す診断制御データ選択UI72は、「競合許容レベル」の設定として「競合不可」を受け付け、「HDDアクセスの特性」の設定として「データ量小」が選択された状態を示す。ホストコンピュータ100は、「競合許容レベル」と「HDDアクセスの特性」の設定にもとづいて「診断制御データリスト」の選択肢を決定する。
図30に示す診断制御データ選択UI73は、決定された選択肢の提示と、提示した選択肢の選択入力を受け付けた状態を示す。診断制御データ選択UI73は、「競合許容レベル;競合不可」、「HDDアクセスの特性;データ量小」の設定受け付けに対して、「診断制御データリスト」として2つの選択肢を提示する。1つ目の選択肢は、「診断開始・再開;アクセス頻度:0回/分」、「診断中断;アクセス頻度:1回/分」、「診断抑制・復旧;指定なし」である。2つ目の選択肢は、「診断開始・再開;転送レート:0MB/分」、「診断中断;転送レート:1MB/分」、「診断抑制・復旧;指定なし」である。診断制御データ選択UI73は、1つ目の選択肢が選択された状態を示す。
図31に示す診断制御データ選択UI74は、「競合許容レベル」の設定として「競合可(レベル小)」を受け付け、「HDDアクセスの特性」の設定として「データ量大」が選択された状態を示す。ホストコンピュータ100は、「競合許容レベル」と「HDDアクセスの特性」の設定にもとづいて「診断制御データリスト」の選択肢を決定する。
図32に示す診断制御データ選択UI75は、決定された選択肢の提示と、提示した選択肢の選択入力を受け付けた状態を示す。診断制御データ選択UI75は、「競合許容レベル;競合可(レベル小)」、「HDDアクセスの特性;データ量大」の設定受け付けに対して、「診断制御データリスト」として3つの選択肢を提示する。1つ目の選択肢は、「診断開始・再開;転送レート:100MB/分」、「診断中断;転送レート:200MB/分」、「診断抑制・復旧;指定なし」である。2つ目の選択肢は、「診断開始・再開;転送レート:300MB/分」、「診断中断;転送レート:500MB/分」、「診断抑制・復旧;指定なし」である。3つ目の選択肢は、「診断開始・再開;転送レート:100MB/分」、「診断中断;指定なし」、「診断抑制・復旧;転送レート:300MB/分」である。診断制御データ選択UI75は、2つ目の選択肢が選択された状態を示す。
図33に示す診断制御データ選択UI76は、「競合許容レベル」の設定として「競合可(レベル大)」を受け付け、「HDDアクセスの特性」の設定として「データ量小」が選択された状態を示す。ホストコンピュータ100は、「競合許容レベル」と「HDDアクセスの特性」の設定にもとづいて「診断制御データリスト」の選択肢を決定する。
図34に示す診断制御データ選択UI77は、決定された選択肢の提示と、提示した選択肢の選択入力を受け付けた状態を示す。診断制御データ選択UI77は、「競合許容レベル;競合可(レベル大)」、「HDDアクセスの特性;データ量小」の設定受け付けに対して、「診断制御データリスト」として4つの選択肢を提示する。1つ目の選択肢は、「診断開始・再開;アクセス頻度:100回/分」、「診断中断;指定なし」、「診断抑制・復旧;アクセス頻度:200回/分」である。2つ目の選択肢は、「診断開始・再開;アクセス頻度:300回/分」、「診断中断;指定なし」、「診断抑制・復旧;アクセス頻度:700回/分」である。3つ目の選択肢は、「診断開始・再開;アクセス頻度:1000回/分」、「診断中断;指定なし」、「診断抑制・復旧;アクセス頻度:2000回/分」である。4つ目の選択肢は、「診断開始・再開;アクセス頻度:default/分」、「診断中断;指定なし」、「診断抑制・復旧;アクセス頻度:default/分」である。診断制御データ選択UI77は、1つ目の選択肢が選択された状態を示す。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態の診断制御処理について図35、図36を用いて説明する。図35は、第5の実施形態の診断制御データの一例を示す図である。
診断制御処理(7)(図36参照)は、診断部115が診断対象とするHDD103の診断制御がアクセス頻度にもとづいておこなわれる場合に実行される処理である。診断制御処理(7)は、アプリケーション実行部110によるHDD103へのアクセスの障害とならないように、HDD103を診断する診断部115を制御する処理である。診断制御処理(7)は、ホストコンピュータ100の起動により診断制御処理(7)の実行を開始し、ホストコンピュータ100の起動中、診断制御処理(7)を実行する。
第2の実施形態において診断制御処理(1)は、現在時刻に対応する履歴にもとづいて診断の開始を決定していたが、診断制御処理(7)は、現在時刻を起点とした一定期間に対応する履歴にもとづいて診断の開始を決定する点で異なる。
また、第2の実施形態において診断制御処理(1)は、診断制御データ58に示すような診断制御データ223にもとづく診断制御をおこなったが、診断制御処理(7)は、診断制御データ60に示すような診断制御データ223にもとづく診断制御をおこなう。診断制御データ60によれば、HDD103ごとの診断制御エントリが保持される。診断制御データ60は、各診断制御エントリについて、「診断開始」、「診断再開」、「診断中断」、「診断抑制・復旧」の判断をおこなうためのアクセス頻度の閾値と転送レートの閾値とを保持する。さらに、診断制御データ60は、各診断制御エントリについて、「開始条件成立時間」を保持する。「開始条件成立時間」は、「診断開始」の判断をおこなう場合に、開始条件の成立の継続時間を要求するものである。たとえば、診断制御エントリ「001」に対応するHDD103は、アクセス頻度「0(回/分)」の成立時間が「5(分間)」継続することを要求する。
図36は、第5の実施形態の診断制御処理(7)のフローチャートである。診断制御処理(7)は、診断制御処理(1)のステップS45に代えてステップS451およびステップS452となる点と、ステップS49に代えてステップS491およびステップS492となる点で相違する。さらに、診断制御処理(7)は、診断制御処理(1)のステップS46に代えてステップS46Cとなる点で相違し、その余は同様の処理である。したがって、診断制御処理(1)と同様の処理については、説明を省略し、ステップS451、ステップS452、ステップS46C、ステップS491、ステップS492について説明する。
[ステップS451]診断制御部114は、現在時刻を取得し、診断制御データ223(60)から開始条件成立時間を取得する。
[ステップS452]診断制御部114は、現在時刻から開始条件成立時間に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析データ222から開始条件成立時間分だけ取得する。たとえば、診断制御部114は、HDD103のアクセス履歴が24時間周期の特性を有する場合に、現在時刻に対して24時間前を起点として開始条件成立時間分のアクセス頻度を比較対象として取得する。
[ステップS46C]診断制御部114は、アクセス解析データ222から取得した開始条件成立時間分のアクセス頻度と、閾値とをそれぞれ比較する。診断制御部114は、取得したアクセス時間帯のいずれかのアクセス頻度が閾値より大きい場合にステップS47にすすみ、取得したすべてのアクセス時間帯のアクセス頻度が閾値以下である場合にステップS51にすすむ。
[ステップS491]診断制御部114は、現在時刻を取得し、診断制御データ223(60)から開始条件成立時間を取得する。
[ステップS492]診断制御部114は、現在時刻から開始条件成立時間に対する比較タイミングとなるアクセス時間帯のアクセス頻度をアクセス解析データ222から開始条件成立時間分だけ取得する。
なお、第5の実施形態において診断制御部114が実行する診断制御は、HDD103のアクセス頻度にもとづいて診断制御をおこなう診断制御処理(7)についてだけ説明するが、HDD103のデータ転送レートにもとづいて診断制御をおこなう場合も診断基準がアクセス頻度とデータ転送レートとで異なる点を除けば同様であるため、説明を省略する。
このようにして、診断制御部114は、診断対象とするHDD103の診断の開始を制御することができる。また、ホストコンピュータ100は、現在時刻を起点とした開始条件成立時間分のアクセス頻度の履歴からHDD103の診断開始を判断するので、開始条件成立時間が示す一定の期間、診断を中断することなく継続できる可能性が高まる。
したがって、ホストコンピュータ100は、HDD103の診断制御タイミングとして適切なタイミングの選択と、診断中断や診断再開に伴うタイムラグのない診断制御をおこなうことができる。
これにより、ホストコンピュータ100は、HDD103の診断を効率よく実行できる。
なお、第5の実施形態において診断制御部114が実行する診断制御は、所定期間のアクセス履歴にもとづいて診断の開始を判断したが、これに限らず、診断の中断や、再開、抑制や復旧についても所定期間のアクセス履歴にもとづいて判断するようにしてもよい。
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態のホストコンピュータの構成について図37を用いて説明する。図37は、第6の実施形態のホストコンピュータの構成例を示す図である。
ホストコンピュータ120は、アクセスデータベース220aを備える点で、アクセス管理コンピュータ200にアクセスデータベース220の管理を委ねていた、第2の実施形態のホストコンピュータ100と異なる。なお、ホストコンピュータ120の説明において、第2の実施形態のホストコンピュータ100と同様の構成については、符号を同じにして説明を省略する。
ホストコンピュータ120は、診断対象となるHDD103を搭載するコンピュータであり、所要のアプリケーションのリクエストに応じてHDD103にアクセスする。
ホストコンピュータ120は、アプリケーション実行部110と、アクセス履歴収集部111と、アクセス履歴記録部112と、アクセス解析部113aと、診断制御部114aと、診断部115と、ドライバ116、HDD103(103a,…,103n)を備える。さらに、ホストコンピュータ120は、データベース更新部121、データベース取得部123、アクセスデータベース220aを備える。
アクセス解析部113aは、アクセス履歴記録部112が記録するアクセス履歴を解析する。アクセス解析部113aは、算出した所定時間ごとのHDD103へのアクセス頻度、データ転送レートを解析結果(アクセス解析データ)として、データベース更新部121に通知する。また、アクセス解析部113は、HDD103の解析結果と併せてHDD103のアクセス履歴をデータベース更新部121に通知する。
データベース更新部121は、アクセス解析部113aから通知されたデータでアクセスデータベース220aを更新する。
データベース取得部123は、診断制御部114aからの要求にもとづいてアクセスデータベース220aからデータを取得する。
アクセスデータベース220aは、ホストコンピュータ120が診断対象とするHDD103のアクセス履歴等の情報を保持するデータベースである。アクセスデータベース220aが保持するデータは、ホストコンピュータ120のデータに限る点を除けば、アクセスデータベース220と同様である。
診断制御部114aは、HDD103の診断をおこなう診断部115の実行制御をおこなう。診断制御部114aは、データベース取得部123を介してアクセスデータベース220aから取得するHDD103のアクセス履歴およびHDD103の解析結果、アクセス解析部113aが解析した解析結果等にもとづいて診断部115の実行制御をおこなう。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、情報処理装置1、ホストコンピュータ100,120、アクセス管理コンピュータ200が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RWなどがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現することもできる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
1 情報処理装置
2 検出部
3 生成部
4 制御部
5 診断部
6 情報記録装置
7 履歴情報
8 アクセス状況
9 特定アクセス状況
10 情報処理システム
100,120 ホストコンピュータ
121,210 データベース更新部
123,213 データベース取得部
200 アクセス管理コンピュータ
211 データ受信部
212 データ送信部

Claims (8)

  1. 情報記録装置の診断をおこなう診断部と、
    前記情報記録装置における所定時間ごとのアクセス状況を検出する検出部と、
    前記検出部によって所定期間にわたって検出された複数のアクセス状況から履歴情報を生成する生成部と、
    前記履歴情報から現時刻と所定の関係にあるアクセス状況を特定アクセス状況として特定し、前記特定アクセス状況にもとづくアクセス負荷の第1の指標が所定の閾値以下の場合、前記診断を開始させ、前記第1の指標が前記閾値を超える場合、一定時間後に前記特定アクセス状況を新たに特定し、新たに特定した前記特定アクセス状況にもとづくアクセス負荷の第2の指標と前記閾値との比較結果にもとづいて前記診断を開始させるかを決定し、前記診断の開始後の現時刻と前記所定の関係にある前記特定アクセス状況、または前記診断の開始後の現時刻に前記検出部により検出されたアクセス状況にもとづいて、前記診断にともなう前記情報記録装置へのアクセス負荷を抑制制御する制御部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御部は、前記履歴情報から、現時刻と前記所定の関係にある時刻を起点とした所定時間内に含まれる前記複数のアクセス状況を、前記特定アクセス状況として特定し、
    前記制御部は、前記特定アクセス状況に含まれる前記複数のアクセス状況のそれぞれが所定の条件を満たす場合に、前記診断を開始させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記診断の開始後、新たに特定した前記特定アクセス状況にもとづいて前記診断の中断、または再開を制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、現時刻に前記検出部により検出されたアクセス状況にもとづいて前記診断の中断、または再開を制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記アクセス状況は、前記情報記録装置への所定時間ごとのアクセス頻度であって、
    前記制御部は、前記アクセス頻度と、前記閾値との比較にもとづいて前記診断の開始を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記アクセス状況は、前記情報記録装置への所定時間ごとのデータ転送レートであって、
    前記制御部は、前記データ転送レートと、前記閾値との比較にもとづいて前記診断の開始を制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  7. コンピュータに、
    情報記録装置における所定時間ごとのアクセス状況を検出し、
    所定期間にわたって検出された複数のアクセス状況から履歴情報を生成し、
    前記履歴情報から現時刻と所定の関係にあるアクセス状況を特定アクセス状況として特定し、
    前記特定アクセス状況にもとづくアクセス負荷の第1の指標が所定の閾値以下の場合、前記情報記録装置の診断を開始し、
    前記第1の指標が前記閾値を超える場合、一定時間後に前記特定アクセス状況を新たに特定し、
    新たに特定した前記特定アクセス状況にもとづくアクセス負荷の第2の指標と前記閾値との比較結果にもとづいて前記診断を開始するかを決定
    前記診断の開始後の現時刻と前記所定の関係にある前記特定アクセス状況、または前記診断の開始後の現時刻に検出されたアクセス状況にもとづいて、前記診断にともなう前記情報記録装置へのアクセス負荷を抑制制御する、
    処理を実行させることを特徴とするアクセス制御プログラム。
  8. コンピュータが、
    情報記録装置における所定時間ごとのアクセス状況を検出し、
    所定期間にわたって検出された複数のアクセス状況から履歴情報を生成し、
    前記履歴情報から現時刻と所定の関係にあるアクセス状況を特定アクセス状況として特定し、
    前記特定アクセス状況にもとづくアクセス負荷の第1の指標が所定の閾値以下の場合、前記情報記録装置の診断を開始し、
    前記第1の指標が前記閾値を超える場合、一定時間後に前記特定アクセス状況を新たに特定し、
    新たに特定した前記特定アクセス状況にもとづくアクセス負荷の第2の指標と前記閾値との比較結果にもとづいて前記診断を開始するかを決定
    前記診断の開始後の現時刻と前記所定の関係にある前記特定アクセス状況、または前記診断の開始後の現時刻に検出されたアクセス状況にもとづいて、前記診断にともなう前記情報記録装置へのアクセス負荷を抑制制御する、
    ことを特徴とするアクセス制御方法。

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