JP7161936B2 - テスト環境決定装置及びテスト環境決定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、テスト環境決定装置に関する。
大規模化するソフトウエアを効率的にテストするため様々なテスト環境が導入されているが、テスト環境の選択肢の増加によって、人手によるテスト環境の決定が困難になっている。本技術分野の背景技術として、以下の先行技術がある。特許文献1(特開2008-84121号公報)には、所定のシミュレーションを実行するシミュレータにおけるシミュレーションの環境条件を管理するスレーブ管理装置を複数存在するシミュレータに対応させて複数備えるとともに、各スレーブ管理装置とネットワーク接続され、前記スレーブ管理装置を介して複数のシミュレータにおけるシミュレーションの環境条件を統括管理するマスタ管理装置を備えるシミュレ-ションシステムが記載されている。
特開2008-84121号公報
特許文献1に記載されたシミュレ-ションシステムでは、テスト対象としてECU(Electronic Control Unit、電子制御ユニット)、テスト環境としてHiLS(Hardware-in-the-Loop Simulator)、SiLS(Software-in-the-loop Simulator)が想定されており、テスト環境を自動で決定する。マスタ管理装置は各HiLS、各SiLSに関して、シミュレーションの実行及び評価に必要なデータの種類、単位、精度及びデータの配列情報等を定義した設定条件や、スレーブ管理装置の表示部からシミュレーションを制御するためのGUI(Graphical User Interface)の設定条件等からなる環境条件を統括管理しているため、オペレータが環境条件を指定すると、指定した環境条件を満たす最もシミュレーション精度が高いシミュレータを自動で選択することが可能となっている。しかし、シミュレーション精度が高いシミュレータに選択が集中するため、大量のテストケースを限られたテスト環境でテストしなければならないECUのテストにおいては、シミュレーション精度の高い特定のHiLSにテストケースが滞留する問題がある。
そこで本発明は、テストケースの滞留を防止することを目的とする。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、テスト対象である電子制御装置の仕様を記述した対象要件と、テスト対象の外部環境をシミュレートするためのテスト環境の仕様を記述した環境要件とに基づいて、テストケースを実行するためのテスト対象及びテスト環境を各々一つ以上選択する要素選択部と、前記テスト環境の稼働情報を取得する環境稼働情報取得部と、前記取得した稼働情報に基づいて、選択された前記テスト対象と前記テスト環境との組み合わせを選択する環境選択部とを備えることを特徴とするテスト環境決定装置である。
本発明の一態様によれば、テストケースの滞留を防止しながら、適切なテスト環境を選択できる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明によって明らかにされる。
実施例1のテスト環境決定装置を含むシステムの構成を示す図である。 実施例1のHiLS環境及びSiLS環境の構成を示す図である。 実施例1のテスト仕様書のフォーマットを示す図である。 実施例1のテスト環境決定装置の構成を示す図である。 実施例1の性能情報保存部に保存されている性能情報を示す図である。 実施例1において、要素選択部が対象要件及び対象性能情報に基づいてテスト対象を選択する処理のフローチャートである。 実施例1において、要素選択部が環境要件及び環境性能情報に基づいてテスト環境を選択する処理のフローチャートである。 実施例1の組合せ可否情報保存部に保存される組合せ可否表を示す図である。 実施例1において、要素選択部によって選択されたテスト対象とテスト環境との組合せが可能か否かを、組合せ判断部が判断する処理のフローチャートである。 実施例1において、環境稼働情報取得部が取得する各HiLS及び各SiLSの稼働情報を示す図である。 実施例1において、使用コスト計算部が使用コストを計算する処理のフローチャートである。 実施例1において、ECUの使用状況表を示す図である 実施例1において、環境選択部がテスト対象及びテスト環境を各々一つ決定する処理のフローチャートである。 実施例2のテスト環境決定装置の構成を示す図である。 実施例2のテスト仕様書のフォーマットを示す図である。 実施例2において、要素選択部が目的要件、対象要件及び対象性能情報に基づいてテスト対象を選択する処理のフローチャートである。 実施例2において、要素選択部が環境要件及び環境性能情報に基づいてテスト環境を選択する処理のフローチャートである。 実施例2において、使用コスト計算部が使用コストを計算する処理のフローチャートである。 実施例3において、テスト対象によるテスト環境の占有状況の例を示す図である。
本発明の実施例として開示するテスト環境決定装置は、特に、組み込みシステムの制御ソフトウエア開発に用いるテスト技術に適用すると好適である。以下、本発明の実施例を説明する。
<構成>
図1は、本実施例のテスト環境決定装置0を含むシステムの構成を示す図である。図示したシステムは、テスト環境決定装置0と、三つのHiLS(Hardware-in-the-Loop Simulator)環境1と、二つのSiLS(Software-in-the-Loop Simulator)環境2とで構成される。各HiLS環境1はテスト環境決定装置0と接続されており、各SiLS環境2はテスト環境決定装置0と接続されている。また、各HiLS環境1はECU3と接続されている。本実施例においてはHiLS環境1を三つ、SiLS環境2を二つとしたが、これに限らず、HiLS環境1及びSiLS環境2は、それぞれ単独又は任意の複数でよい。
ECU3は、主に、車両の制御用に用いられる電子制御装置であり、プロセッサがプログラムを実行することによって、車両の走行などの車両に関する制御処理を実行する。
<HiLS環境とSiLS環境>
図2は、HiLS環境1及びSiLS環境2の構成を示す図である。
図2(A)に示すように、HiLS環境1は、HiLS制御用コンピュータ101と、HiLS(Hardware-in-the-Loop Simulator)102とで構成される。HiLS102には、ECU3が接続される。HiLS制御用コンピュータ101とHiLS102とは、通信路104で接続されており、通信路104を介してデータを交換する。通信路104は、例えばLAN(Local Area Network)で実装される。HiLS102とECU3とは、通信路105で接続されており、通信路105を介してデータを交換する。通信路105は、例えばCAN(Controller Area Network)で実装されるが、入出力信号が印加される電線で実装されてもよく、ネットワークと電線の両方で実装されてもよい。
図2(B)に示すように、SiLS環境2は、SiLS(Software-in-the-Loop Simulator)が実装されるSiLS制御用コンピュータ201で構成される。SiLS制御用コンピュータ201は、ECUをソフト上でシミュレートするECUシミュレータ2011と、ECU3の外部環境をソフト上でのシミュレートする外部環境シミュレータ2012とで構成される。
本実施例のHiLS制御用コンピュータ101及びSiLS制御用コンピュータ201は、ハードウエア構成の図示は省略するが、プロセッサ(CPU等の演算装置)、記憶装置及び通信インターフェースを有する計算機システムによって構成される。
プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行する。プロセッサが実行する処理の一部又は全部をハードウエアで構成される演算装置(ASIC、FPGA等)で実行してもよい。メモリは、不揮発性の記憶素子であるROM及び揮発性の記憶素子であるRAMを含む。ROMは、不変のプログラム(例えば、BIOS)などを格納する。RAMは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のような高速かつ揮発性の記憶素子であり、プロセッサが実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを一時的に格納する。
記憶装置は、例えば、磁気記憶装置(HDD)、フラッシュメモリ(SSD)等の大容量かつ不揮発性の記憶装置である。記憶装置は、プログラムの実行時にアクセスされるデータを格納する。また、記憶装置は、プロセッサが実行するプログラムを格納してもよい。この場合、プログラムは、記憶装置から読み出されて、メモリにロードされて、プロセッサによって実行される。
CPUが実行するプログラムは、リムーバブルメディア(CD-ROM、フラッシュメモリなど)又はネットワークを介してHiLS制御用コンピュータ101及びSiLS制御用コンピュータ201に提供され、非一時的記憶媒体である不揮発性の記憶装置に格納される。このため、計算機システムは、リムーバブルメディアからデータを読み込むインターフェースを有するとよい。
<テスト仕様書30>
図3は、実施例1のテスト仕様書30のフォーマットを示す図である。テスト仕様書30は各テストケースに関する仕様が記録されており、テストケースID300、対象要件302、環境要件303、事前条件304、実行手順305及び期待結果306を含む。テストケースとテスト仕様書30とは一対一に対応する。テストケースID300は、テストケースに一意に割り当てられた識別情報であり、テスト仕様書30の識別情報でもある。対象要件302は、テスト対象が満たすべきスペックを記述した要件であり、例えば、ECUの最低動作周波数、最小のメモリ領域量、最小のI/Oポート数、必要な通信チャンネルの数であり、これらの項目の下限値や範囲で指定される。環境要件303は、テスト環境が満たすべき仕様を記述した要件であり、例えば、テスト環境となるHiLS102の最低動作周波数、最小のメモリ領域量、最小のI/Oポート数、必要な通信チャンネルの数であり、これらの項目の下限値や範囲で指定される。事前条件304は、テスト実行時の事前条件を与えており、例えば、ECU内のRAM(random access memory)の初期値が指定される。実行手順305は、テストを実行する方法又は手順を与えており、例えば、ECUの外部環境のシミュレータ2012がテスト対象のECUにCAN(controller area network)メッセージを送信するタイミングが指定される。期待結果306は、テストケースの合否判定の基準を与えており、例えば、CANメッセージの受信後に特定のRAMの値が所定の値に一致していれば合格、そうでなければ不合格などと記述される。
<テスト環境決定装置0>
図4は、実施例1のテスト環境決定装置0の構成を示す図である。テスト環境決定装置0は、要素選択部4、性能情報保存部5、組合せ可否情報保存部6、組合せ判断部7、環境稼働情報取得部8、使用コスト計算部9及び環境選択部10を有する。
要素選択部4は、対象要件302又は環境要件303を取得し、性能情報保存部5に保存された各テスト対象又はテスト環境の性能情報と比較し、対象要件302又は環境要件303に基づき選択可能なテスト対象又はテスト環境を一つ以上選択する。組合せ可否情報保存部6は、テスト対象とテスト環境の組合せの可否情報を保存する。組合せ可否情報保存部6の詳細な構成は、図8を参照して後述する。組合せ判断部7は、要素選択部4が選択したテスト環境及びテスト対象に関して、組合せ可否情報に基づいてテスト対象とテスト環境との組合せが可能な複数の組合せを出力する。環境稼働情報取得部8は、テスト環境に含まれる各HiLS環境と各SiLS環境の稼働情報を取得する。使用コスト計算部9は、取得した稼働情報に基づいて、環境を使用するためのコストを計算する。環境選択部10は、組合せ判断部7が出力したテスト対象とテスト環境との組合せに関して、使用コスト計算部9によって計算された使用コストが最も小さい組合せを一つ選択し出力する。
<性能情報保存部5>
図5は、性能情報保存部5に保存されている性能情報を示す図である。性能情報は、対象性能情報501及び環境性能情報502を含む。対象性能情報501は、図5(A)に示すように、ECUなどの各テスト対象に関する情報であって、動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数を含む。環境性能情報502は、図5(B)に示すように、各テスト環境に関する情報であって、動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数を含む。対象性能情報501及び環境性能情報502は、図示した一部の全てのデータ項目を含まなくてもよく、図示した以外のデータ項目を含んでもよい。
なお、図5(A)において、NO_ECUは、SiLS選択時に使用されるダミーデータであり、各正常情報の値は不定である。
<要素選択部4>
図6は、実施例1において、要素選択部4が対象要件302及び対象性能情報501に基づいてテスト対象を一つ以上選択する処理のフローチャートである。
各テスト対象が選択可能か否かの情報は要素数4の配列ECU_choice[4]に格納される。対象要件302となる動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数は要素数4の配列ECU_spec_req[4]に順に格納される。例えば、配列要素ECU_spec_req[1]には対象要件302となるメモリ領域サイズが格納される(601)。
各テスト対象の性能情報(動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数など)は要素数が16の2次元配列ECU_spec_list[4][4]に順に格納される。例えば、配列要素ECU_spec_list[2][2]にはECU2のI/Oポート数が、配列要素ECU_spec_list[2][3]にはECU2の通信チャンネル数が、それぞれ格納される。SiLSが選択される場合、配列要素ECU_spec_list[0][0]~ECU_spec_list[0][3]にはダミーデータであるNO_ECUが格納される(602)。
次に、配列ECU_spec_list[4][4]の各行のデータと配列ECU_spec_req[4]内のデータとを比較し、動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数の各値が対象要件以上であるかを判定する(603)。動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数の値がすべて対象要件以上である場合には、ECU_choice[i]の値をTRUEにする(604)。一方、動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数の値が一つでも対象要件302より小さい場合には、ECU_choice[i]の値をFALSEにする(605)。これにより、ECU_choice[i]の値がTRUEであるテスト対象が選択可能なテスト対象となる。
図7は、実施例1において、要素選択部4が環境要件303及び環境性能情報502に基づいてテスト環境を一つ以上選択する処理のフローチャートである。
各テスト対象が選択可能か否かの情報は要素数5の配列ENV_choice[5]に格納される。対象要件302となる動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数は要素数4の配列ENV_spec_req[4]に順に格納される。例えば、配列要素ENV_spec_req[1]には環境要件303となるメモリ領域サイズが格納される(701)。
各テスト環境の性能情報(動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数など)は要素数が20の2次元配列ENV_spec_list[5][4]に順に格納される。例えば、配列要素ENV_spec_list[1][2]にはHiLS2のI/Oポート数が、配列要素ENV_spec_list[3][3]にはSiLS1の通信チャンネル数が、それぞれ格納される(702)。
次に、配列ENV_spec_list[5][4]の各行のデータと配列ENV_spec_req[4]内のデータとを比較し、動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数の各値が対象要件以上であるかを判定する(703)。動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数の値がすべて対象要件以上である場合には、ENV_choice[i]の値をTRUEにする(704)。一方、動作周波数、メモリ領域サイズ、I/Oポート数、通信チャンネル数の値が一つでも対象要件302より小さい場合には、ENV_choice[i]の値をFALSEにする(705)。これにより、ENV_choice[i]の値がTRUEであるテスト対象が選択可能なテスト対象となる。
<組合せ可否情報保存部6>
図8は、実施例1において、組合せ可否情報保存部6に保存される組合せ可否表801を示す図である。図8に示す組合せ可否表801は、テスト対象とテスト環境との組合せの可否を表しており、縦方向にテスト対象、横方向にテスト環境が並べられ、テスト対象とテスト環境との組合せが可能であれば1を、不可能であれば0が記録される。例えば、HiLS1はECU1又はECU3と組み合わせ可能である。SiLSでは、ECUシミュレータ2011を使用するため、実ECUと組み合わせることはない。従って、組合せ可否表801では、ダミーデータであるNO_ECUと組み合わせ可能と表現している。
<組合せ判断部7>
図9は、実施例1において、要素選択部4によって選択されたテスト対象とテスト環境との組合せが可能か否かを組合せ判断部7が判断する処理のフローチャートである。
各テスト対象が選択可能か否かの情報は要素数20の2次元配列candidate[4][5]に格納する。組合せ可否情報保存部6に保存された組合せ可否情報を、要素数が20の2次元配列combine[4][5]に順に予め格納する(901)。例えば、配列要素combine[1][0]はECU1とHiLS1の組合せ可否を表しており、組合せ可能なため1が格納される。また、combine[3][3]はECU3とSiLS1の組合せ可否情報を表しており、組合せ不可能なため0が格納される。
candidate[i][j]に格納される値は、ECU_choice[i]の値、ENV_choice[j]の値、及びcombine[i][j]の値を判定して決められる(902)。ECU_choice[i]がTRUEであり、かつENV_choice[j]がTRUEであり、かつcombine[i][j]が1であれば、candidate[i][j]の値をTRUEにする(903)。一方、そうでなければ、candidate[i][j]の値をFALSEにする(904)。
これにより、対象要件302及び環境要件303の双方を満たし、かつテスト対象とテスト環境との組合せが可能な場合に限り、candidate[i][j]がTRUEとなる。よって、candidate[i][j]がTRUEの組合せが選択可能な組合せとして出力される。
<環境稼働情報取得部8>
図10は、実施例1において、環境稼働情報取得部8が取得する各HiLS及び各SiLSの稼働情報を示す図である。図示する稼動情報は、各テスト環境で実行したテストケース数を示す通し番号と、実行したテストケースのIDと、各テストケースの実行開始時刻と、各テストケースの実行終了時刻を含む。稼働情報は、図示した一部のデータ項目を含まなくてもよく、図示した以外のデータ項目を含んでもよい。稼動情報は、図示したように、HiLS及びSiLS毎の稼働情報、すなわち、HiLS1の稼働情報3101、HiLS2の稼働情報3102、HiLS3の稼働情報3103、SiLS1の稼働情報3104及びSiLS2の稼働情報3105を含む。
<使用コスト計算部9>
図11は、実施例1において、使用コスト計算部9が使用コストを計算する処理のフローチャートである。使用コスト計算部9は、テスト対象とテスト環境との組合せに対する使用コストを2次元配列cost[4][5]に格納する。
まず、使用コスト計算部9は、2次元配列cost[4][5]の値を100で初期化する(1101)。
次に、テスト環境に対するコストを要素数が5の配列ENV_cost[5]に格納する。このとき、コストの値を順に2、2、2、1、1とする(1102)。このように、SiLSの使用コストをHiLSの使用コストより低く設定することによって、SiLS及びHiLSの両方が空いている場合に、SiLSに優先して割り当てできる。
cost[i][j]に格納される値は、candidate[i][j]がTRUEであるか、ECUが使用可能であるか、テスト環境が使用可能であるかを判定して決められる(1103から1105)。candidate[i][j]がTRUEであり、かつ、ECUが現在使用可能であり、かつ、テスト環境も現在使用可能である場合(1103から1105の全てでYES)、cost[i][j]の値をENV_cost[j]の値で更新する(1106)。
ここで、ECU_isVacant[i]は、性能情報保存部5に保存される対象性能情報501の第i行目のデータに対応するECU(以下、i番目のECUと称する)が現在稼働中でない(すなわち空いている)場合にTRUE、現在稼働中である場合にFALSEを返す関数である。また、ENV_isVacant[j]は、性能情報保存部5に保存される環境性能情報502の第j行目のデータに対応するテスト環境(以下、j番目のテスト環境と称する)が現在稼働中でない(すなわち空いている)場合にTRUE、現在稼働中である場合にFALSEを返す関数である。
j番目のテスト環境が現在稼働中であるか否かは、j番目のテスト環境の動作ログにおいて、最後に実行したテストケースの開始時刻が記録されているが終了時刻が記録されていない場合に現在稼働中と判定でき、最後に実行したテストケースの開始時刻及び終了時刻が記録されている場合に空いている(現在稼働中でない)と判定できる。
また、i番目のECUが現在稼働中であるか否かは、以下の方法により判定できる。i番目のECUの使用状況を計算により判定するため、図12に示すように、4列からなるi番目のECUの使用状況表901を作成する。環境選択部10がi番目のECUを選択したとき、使用状況表901の最終行にテストを実行するHiLS、及びそのHiLSの通し番号を記録する。なお、テストケースのIDを記録してもよい。例えば、環境選択部10がテストケースID301のテストケースを2番目のECUと2番目のテスト環境で実行すると決定した場合、2番目のECUの使用状況表901には、実行するテスト環境としてHiLS2、通し番号にはHiLS2の動作ログに記録された最終の通し番号である4に1を加えた5を記録し、開始時刻と終了時刻は空欄にする。
通し番号5のテストケースの開始時刻がHiLS2の動作ログに記録された後に、2番目のECUの使用状況表901に開始時刻を記録する。同様に、HiLS2の動作ログにおいて通し番号5のテストケースの終了時刻が記録された後に、2番目のECUの使用状況表901に終了時刻を記録する。このようにして各ECUの使用状況表901を作成する。なお、ダミーのECU(NO_ECU)に関して、全て空欄の使用状況表901を作成するとよい。これにより、i番目のECUが現在稼働中であるか否かは、i番目のECUの使用状況表901に、最後に実行したテストケースの開始時刻が記録されているが終了時刻が記録されていない場合に現在稼働中と判定でき、最後に実行したテストケースの開始時刻及び終了時刻が記録されている場合に空いている(現在稼働中でない)と判定できる。
<環境選択部10>
図13は、実施例1において、環境選択部10がテスト対象及びテスト環境を各々一つ決定する処理のフローチャートである。
まず、変数chosen_ECUの値を-1で初期化し(1301)、変数chosen_ENVの値を-1で初期化し(1302)、変数tmp_costの値を100で初期化する(1303)。変数tmp_costの初期値である100は、ループの中で見出されたコストの最小値が記録されるので、考え得るコストの最大値を定めるとよい。
その後、cost[i][j]の値とtmp_costの値とを比較する(1304)。その結果、cost[i][j]の値がtmp_costより小さければ、コストが最小の組合せとして、変数chosen_ECUにi番目のECUを記録し、変数chosen_ENVにj番目のテスト環境を記録し、tmp_costにcost[i][j]の値を記録する(1305)。
ECUとテスト環境の全ての組み合わせのコストの判定が終了した後に、コストが最小の組合せとして、選択すべきECUが変数chosen_ECUに、選択すべきテスト環境が変数chosen_ENVに格納されている。すなわち、(chosen_ECU)番目のECUと(chosen_ENV)番目のテスト環境がコストが最適な組合せである。
なお、コストが最小のテスト対象とテスト環境との組み合わせを一つ選択するのではなく、コストが低い順に所定数のテスト対象とテスト環境との組み合わせを選択してもよい。この場合、選択された複数のテスト対象とテスト環境との組み合わせをユーザに提示して、テストケースを実行するテスト対象及びテスト環境をユーザが選択できるインターフェース(例えば、入力画面)を提供するとよい。
以上に説明したように、本発明の実施例1によれば、対象要件302及び環境要件303を満たし、かつ現在空いているテスト対象とテスト環境の組合せを決定できる。また、SiLSの使用コストをHiLSの使用コストより低く設定することによって、SiLS及びHiLSの両方とも空いている場合に、SiLSに優先して割り当てられる。これにより、シミュレーション精度が高い特定のHiLSへのテストケースの滞留を防止でき、テスト環境を有効に利用できる。
本発明の実施例2のテスト環境決定装置0について説明する。図14に示すように、実施例2のテスト環境決定装置0は、テスト環境決定装置0の入力に目的要件301が追加され、テスト環境決定装置0の構成要素に組み合わせコスト計算部11が追加される点において実施例1と異なる。なお、実施例2においては、実施例1との相違点を主に説明し、実施例1と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
実施例1において、組合せの決定は現在稼働中でないテスト環境の中からHiLSよりSiLSを優先して選択するが、選択されるテスト対象又はテスト環境若しくはその両方は環境選択部10の計算結果に依存している。実施例2では、これに加え、目的要件301として、使用するテスト対象又はテスト環境若しくはその両方を直接指定できることを特徴とする。
実施例2は、不具合環境の再現など、特定のテスト対象又はテスト環境若しくはその両方の選択が必要な場合にも本発明を適用することができる。
<テスト仕様書30>
図15は、実施例2のテスト仕様書30のフォーマットを示す図である。実施例2のテスト仕様書30は、テストケースID300、目的要件301、対象要件302、環境要件303、事前条件304、実行手順305及び期待結果306を含む。実施例2のテスト仕様書30で追加される目的要件301は、テストの目的に応じ、使用するテスト対象又はテスト環境若しくはその両方を直接指定する要件である。
<要素選択部4>
実施例2の要素選択部4は、目的要件301にテスト対象が指定されている場合はECU_choice[ ]の値を直ちに決定し、目的要件301にテスト環境が指定されている場合はENV_choice[ ]の値を直ちに決定する点が実施例1と異なる。
図16は、実施例2において、要素選択部4が目的要件301と対象要件302と対象性能情報501に基づいて選択可能なテスト対象を一つ以上選択する処理のフローチャートである。まず、要素選択部4は、目的要件301にテスト対象の指定があるかを判定する(1601)。 その結果、目的要件301にテスト対象の指定がなければ、ステップ601へ進む。ステップ601以後の処理は前述した実施例1の要素選択部4の処理(図6)と同じである。一方、目的要件301にテスト対象の指定があれば、目的要件301で指定されたECUのECU_choice[i]をTRUEとし、それ以外のECUのECU_choice[i]をFALSEとする(1602)。
図17は、実施例2の要素選択部4が環境要件303と環境性能情報502に基づき選択可能なテスト環境を一つ以上選択する処理のフローチャートである。まず、要素選択部4は、目的要件301にテスト環境の指定があるかを判定する(1701)。 その結果、目的要件301にテスト環境の指定がなければ、ステップ701へ進む。ステップ701以後の処理は前述した実施例1の要素選択部4の処理(図7)と同じである。一方、目的要件301にテスト環境の指定があれば、目的要件301で指定されたテスト環境のENV_choice[j]をTRUEとし、それ以外のテスト環境のENV_choice[j]をFALSEとする(1702)。
<使用コスト計算部9>
実施例2の使用コスト計算部9は、目的要件301で指定されているテスト対象又はテスト環境若しくはその両方について、実際の空き状況に関わらずECU_IsVacant[i]の値又はENV_IsVacant[j]の値若しくはその両方をTRUEとする点が実施例1と異なる。
図18は、実施例2において、使用コスト計算部9が使用コストを計算する処理のフローチャートである。なお、ステップ1101から1102及びステップ1103以後の処理は、前述した使用コスト計算部9の処理(図11)と同じである。
まず、使用コスト計算部9は、cost[4][5]の値を100で初期化し(1101)、テスト環境に対するコストを要素数が5の配列ENV_cost[5]に順に2、2、2、1、1を格納する(1102)。
その後、目的要件301にテスト対象の指定があるかを判定する(1801)。 その結果、目的要件301にテスト対象の指定がなければ、ステップ1803へ進む。一方、目的要件301にテスト対象の指定があれば、目的要件301で指定されたテスト対象についてECU_IsVacant[j]をTRUEとし、それ以外についてECU_IsVacant[j]をFALSEとする(1802)。
その後、目的要件301にテスト環境の指定があるかを判定する(1803)。 その結果、目的要件301にテスト環境の指定がなければ、ステップ1804をスキップし、ループに入る。一方、目的要件301にテスト環境の指定があれば、目的要件301で指定されたテスト環境についてENV_IsVacant[j]をTRUEとし、それ以外についてENV_IsVacant[j]をFALSEとする(1804)。
その後、ステップ1103以後の処理を実行する。
以上に説明したように、本発明の実施例2によれば、対象要件302及び環境要件303を満たし、かつ現在空いているテスト対象とテスト環境の組合せを決定でき、使用するテスト対象又はテスト環境若しくはその両方を目的要件301として直接指定できる。
本発明の実施例3のテスト環境決定装置0ついて説明する。実施例3では、組合せ判断部7が出力した一つ以上の選択可能なテスト対象とテスト環境の組合せに対して、環境選択部10が、テスト対象及びテスト環境のスケジューリングを考慮して、テスト対象とテスト環境の組合せを決定する点で実施例1と異なる。なお、実施例3においては、実施例1、2との相違点を主に説明し、実施例1、2と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
<使用コスト計算部9>
実施例3の使用コスト計算部9は、各テスト環境のコストを表すENV_cost[5]を、実施例1のように予め与えることなく、各テスト環境の稼働情報に基づいてテスト実行開始から実行終了までの実行所要時間及びテスト実行開始までの待ち時間を推定し、推定された実行所要時間と待ち時間の和で与える。
実行所要時間は以下の方法で推定できる。使用コスト計算部9は、環境稼働情報取得部8が取得した環境稼働情報を解析し、過去に同一のテスト対象及び同一のテスト環境で実行されたテストケースの実績が見つかれば、そのテストケースの実行終了時刻から実行開始時刻を減じて実行所要時間を計算する。複数回の実行実績がある場合、複数回の実行実績の実行所要時間の算術平均を実行所要時間とするとよい。実績がない場合は、テストケースに含まれる待機コマンドによる待機時間の総和にテストケースのステップ数×1[分]を加えた時間で代用してもよい。
待ち時間は以下の方法で推定できる。各テストケースに割り当てたテスト対象とテスト環境の情報及び割り当て時刻に基づいて、各テスト対象及び各テスト環境の占有状況を計算できる。例えば、テスト対象及びテスト環境のスケジューリングを次のルールによって決定する。(1)先行する他のテストケースが割り当てられているテスト対象及びテスト環境における、割当済みの時間帯を変更しない。(2)ECUとHiLSとは同じ時間帯で占有される。(3)現在時刻に最も近い実行所要時間以上の空き時間帯でテストを実行する。
図19は、実施例3において、テスト対象によるテスト環境の占有状況の例を示す図である。例えば、図19において、ECU3とHiLS3の組合せで実行されるテストケースの実行所要時間が1時間である場合、現在時刻から空き時間を探索して、実行時間を割り当てる。このとき、待ち時間は0となるので、コストENV_cost[3][2]=0+1=1となる。
また、HiLS3で現在時刻の2時間後から他の先行するテストケースが2時間実行されるため、ECU3とHiLS3の組合せで実行される実行所要時間が3時間であるテストケースを現在時刻から実行すると、先行するテストケースの開始時刻までに当該テストケースが終了しない。このため、HiLS3は、先行するテストケースが終了してから使用可能となる。よって、待ち時間は4時間となるので、コストENV_cost[3][2]=4+3=7となる。
なお、シミュレーション精度が高い特定のHiLSへのテストケースの滞留を防ぐため、テスト環境がHiLSである場合は、前述した方法によって算出したコスト(実行所要時間と待ち時間の和)に2時間を加算するなど、テスト対象又はテスト環境に応じたペナルティとなる時間を設けてもよい。また、スケジューリングにあたっては、実行所要時間の推定に定数を乗じたり、テストケースの実行の間に余裕時間を設けたりしてもよい。
以上に説明したように、本発明の実施例3によれば、対象要件302と環境要件303の組合せ可否情報を満たすテスト対象とテスト環境の組合せのうち、テストケースの実行が完了するまでの時間が最も短い組合せにテストケースを割り当てる。これにより各テストケースの終了までの時間が短縮でき、限られたテスト対象及びテスト環境のリソースを有効活用して、テストケース実行のスループットを改善できる。
本発明の実施例4のテスト環境決定装置0ついて説明する。実施例4においては、実施例1と異なり、組合せ判断部7が選択可能なテスト対象とテスト環境の組合せを一つも見つけられなかった場合に、対象要件302又は環境要件303若しくはその両方を緩和することによって、選択可能なテスト対象とテスト環境の組合せを見つけられるようにする。なお、実施例4においては、実施例1~3との相違点を主に説明し、実施例1~3と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
このため、テスト環境決定装置0は、ユーザが対象要件302及び環境要件303を入力できるインターフェース(例えば、入力画面)を提供するとよい。なお、現在の対象要件302及び環境要件303との乖離が小さいテスト対象とテスト環境との組み合わせをユーザに提示して、緩和された対象要件302及び環境要件303の入力をユーザに促してもよい。
本発明の実施例4によれば、どのテストケースに対してもテスト対象とテスト環境の組合せを割り当てが可能となり、テスト対象とテスト環境の組合せの割り当て機会を増加できる。
以上に説明したように、本発明の実施例によると、テスト対象である電子制御装置(ECU3)の仕様を記述した対象要件302と、テスト対象の外部環境をシミュレートするためのテスト環境(HiLS1、SiLS2)の仕様を記述した環境要件303とに基づいて、テストケースを実行するためのテスト対象及びテスト環境を各々一つ以上選択する要素選択部4と、テスト環境の稼働情報を取得する環境稼働情報取得部8と、取得した稼働情報に基づいて、選択されたテスト対象とテスト環境との組み合わせを選択する環境選択部10とを備えるので、テストケースの滞留を防止しながら、適切なテスト環境を選択できる。
また、要素選択部4は、対象要件302として指定された動作周波数、メモリ領域、I/Oポート数及び通信チャンネル数の少なくとも一つの下限値又は範囲を満たすようにテスト対象を選択し、環境要件303として指定された動作周波数、メモリ領域、I/Oポート数及び通信チャンネル数の少なくとも一つの下限値又は範囲を満たすようにテスト環境を選択するので、テスト装置が使えるかを適確に選択できる。
また、環境稼働情報取得部8は、テスト対象及びテスト環境で実行したテストケースの実行開始時刻及び実行終了時刻を含む稼働履歴を、稼働情報として取得するので、テスト環境の稼働状況を知ることができ、テストケースの終了時刻によって当該テストケースの実行の優先順位を決めることができる。
また、環境選択部10は、取得した稼働履歴に基づいて判定された稼働中でないテスト対象と稼働中でないテスト環境との組み合わせを選択するので、直ちにテストケースを実行したい場合にもテストケースを実行でき、テスト環境の稼働率を向上できる。
また、環境選択部10は、テストケースの実行に必要な時間が確保できる現在時刻に最も近い時間帯でテストケースを実行可能なテスト対象及びテスト環境の組合せを選択するので、テストケースの終了時間が最も早いものを選ぶことによって、テストケース終了までの時間を短縮でき、テストケース実行のスループットを改善し、テスト環境の稼働率を向上できる。
また、要素選択部4によって選択されたテスト対象及びテスト環境と少なくとも一方が異なるテスト対象及びテスト環境で前記テストケースを実行するために指定可能なインターフェースを有するので、使用するテスト対象及び/又はテスト環境を目的要件301として直接指定できる。このため、同じ環境で再試験することができ、例えば、不具合を修正して、再度同じ環境で試験を行うことができる。
また、対象要件302及び環境要件303を満たすテスト対象とテスト環境との組合せが存在しない場合に、対象要件302及び環境要件303の少なくとも一方を変更可能なインターフェースを有するので、どのテストケースに対してもテスト対象とテスト環境の組合せを割り当てが可能となり、テスト対象とテスト環境の組合せの割り当て機会を増加できる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により、ハードウエアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウエアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
0 テスト環境決定装置
1 HiLS環境
2 SiLS環境
3 ECU
4 要素選択部
5 性能情報保存部
6 組合せ可否情報保存部
7 組合せ判断部
8 環境稼働情報取得部
9 使用コスト計算部
10 環境選択部
11 組合せコスト計算部
30 テスト仕様書
101 HiLS制御用コンピュータ
102 HiLS
104 101と102の間の通信路
105 102と103の間の通信路又は電線
201 SiLS制御用コンピュータ
300 テストケースID
301 目的要件
302 対象要件
303 環境要件
304 事前条件
305 実行手順
306 期待結果
501 対象性能情報
502 環境性能情報
801 組合せ可否表
2011 ECUのソフト上でのシミュレーション
2012 ECUの外部環境のソフト上でのシミュレーション
3101 HiLS1の稼働情報
3102 HiLS2の稼働情報
3103 HiLS3の稼働情報
3104 SiLS1の稼働情報
3105 SiLS2の稼働情報

Claims (14)

  1. テスト対象である電子制御装置の仕様を記述した対象要件と、テスト対象の外部環境をシミュレートするためのテスト環境の仕様を記述した環境要件とに基づいて、テストケースを実行するためのテスト対象及びテスト環境を各々一つ以上選択する要素選択部と、
    前記テスト環境の稼働情報を取得する環境稼働情報取得部と、
    前記取得した稼働情報に基づいて、選択された前記テスト対象と前記テスト環境との組み合わせを選択する環境選択部とを備えることを特徴とするテスト環境決定装置。
  2. 請求項1に記載のテスト環境決定装置であって、
    前記要素選択部は、
    前記対象要件として指定された動作周波数、メモリ領域、I/Oポート数及び通信チャンネル数の少なくとも一つの下限値又は範囲を満たすようにテスト対象を選択し、
    前記環境要件として指定された動作周波数、メモリ領域、I/Oポート数及び通信チャンネル数の少なくとも一つの下限値又は範囲を満たすようにテスト環境を選択することを特徴とするテスト環境決定装置。
  3. 請求項1に記載のテスト環境決定装置であって、
    前記環境稼働情報取得部は、前記テスト対象及び前記テスト環境で実行したテストケースの実行開始時刻及び実行終了時刻を含む稼働履歴を、前記稼働情報として取得することを特徴とするテスト環境決定装置。
  4. 請求項3に記載のテスト環境決定装置であって、
    前記環境選択部は、前記取得した稼働情報に基づいて判定された、稼働中でないテスト対象と稼働中でないテスト環境との組み合わせを選択することを特徴とするテスト環境決定装置。
  5. 請求項1に記載のテスト環境決定装置であって、
    前記環境選択部は、前記テストケースの実行に必要な時間が確保できる現在時刻に最も近い時間帯でテストケースを実行可能な前記テスト対象及び前記テスト環境の組合せを選択することを特徴とするテスト環境決定装置。
  6. 請求項1に記載のテスト環境決定装置であって、
    前記要素選択部によって選択されたテスト対象及びテスト環境と少なくとも一方が異なるテスト対象及びテスト環境でテストケースを実行するために指定可能なインターフェースを備えることを特徴とするテスト環境決定装置。
  7. 請求項1に記載のテスト環境決定装置であって、
    前記対象要件及び前記環境要件を満たすテスト対象とテスト環境との組合せが存在しない場合に、前記対象要件及び前記環境要件の少なくとも一方を変更可能なインターフェースを備えることを特徴とするテスト環境決定装置。
  8. 計算機が、テストケースの実行に適するテスト対象とテスト環境との組み合わせを選択するためのテスト環境決定方法であって、
    前記計算機は、プログラムを実行する演算装置と、前記演算装置がアクセス可能な記憶装置とを有し、
    前記テスト環境決定方法は、
    前記演算装置が、テスト対象である電子制御装置の仕様を記述した対象要件と、テスト対象の外部環境をシミュレートするためのテスト環境の仕様を記述した環境要件とに基づいて、テストケースを実行するためのテスト対象及びテスト環境を各々一つ以上選択する要素選択手順と、
    前記演算装置が、前記テスト環境の稼働情報を取得する環境稼働情報取得手順と、
    前記演算装置が、前記取得した稼働情報に基づいて、選択された前記テスト対象と前記テスト環境との組み合わせを選択する環境選択手順とを含むことを特徴とするテスト環境決定方法。
  9. 請求項8に記載のテスト環境決定方法であって、
    前記要素選択手順では、
    前記演算装置が、前記対象要件として指定された動作周波数、メモリ領域、I/Oポート数及び通信チャンネル数の少なくとも一つの下限値又は範囲を満たすようにテスト対象を選択し、
    前記演算装置が、前記環境要件として指定された動作周波数、メモリ領域、I/Oポート数及び通信チャンネル数の少なくとも一つの下限値又は範囲を満たすようにテスト環境を選択することを特徴とするテスト環境決定方法。
  10. 請求項8に記載のテスト環境決定方法であって、
    前記環境稼働情報取得手順では、前記演算装置が、前記テスト対象及び前記テスト環境で実行したテストケースの実行開始時刻及び実行終了時刻を含む稼働履歴を、前記稼働情報として取得することを特徴とするテスト環境決定方法。
  11. 請求項10に記載のテスト環境決定方法であって、
    前記環境選択手順では、前記演算装置が、前記取得した稼働情報に基づいて判定された、稼働中でないテスト対象と稼働中でないテスト環境との組み合わせを選択することを特徴とするテスト環境決定方法。
  12. 請求項8に記載のテスト環境決定方法であって、
    前記環境選択手順では、前記演算装置が、前記テストケースの実行に必要な時間が確保できる現在時刻に最も近い時間帯でテストケースを実行可能な前記テスト対象及び前記テスト環境の組合せを選択することを特徴とするテスト環境決定方法。
  13. 請求項8に記載のテスト環境決定方法であって、
    前記演算装置が、前記要素選択手順において選択されたテスト対象及びテスト環境と少なくとも一方が異なるテスト対象及びテスト環境で前記テストケースを実行するために指定を受け付けることを特徴とするテスト環境決定方法。
  14. 請求項8に記載のテスト環境決定方法であって、
    前記演算装置が、前記対象要件及び前記環境要件を満たすテスト対象とテスト環境との組合せが存在しない場合に、前記対象要件及び前記環境要件の少なくとも一方の変更を受け付けることを特徴とするテスト環境決定方法。
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