JP6191318B2 - 遊戯用撮影装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
かかる遊戯用撮影装置は、遊戯性または娯楽性が高いことから、撮影画像と合成する画像を、利用者の嗜好に応じて、予め用意された多種多様な背景画像および前景画像から選択したり、タッチペンを用いて自由に描いたりできるように構成されている。利用者によるこのような画像編集の作業は、撮影画像に対する「落書き」などと呼ばれる。
例えば、特許文献1には、目の部分を縦方向に拡大する「目強調処理」を原則的としてすべての撮影画像に施す技術が開示されている。また、特許文献2には、利用者の指示に基づくことなく、自動的に撮影画像における利用者の顔の輪郭を小さくする「小顔処理」を施す技術が開示されている。
従って、上記のような補正処理をすべての撮影画像に対して一律に行うと、一部の利用者にとっては嗜好に合わない撮影画像しか得られない可能性がある。
しかし、この解除方法では、目強調処理を所望する利用者(例えば、女性)と所望しない利用者(例えば、男性)が一緒にプレイする場合には、複数の撮影画像に含まれる男性の目の部分を選択して逐一解除操作を行わねばならず、操作が非常に煩雑となる。
本発明のコンピュータプログラムは、上記の画像処理をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。従って、本発明のコンピュータプログラムは、上記の遊戯用撮影装置と同様の作用効果を奏する。
本実施形態の遊戯用撮影装置は、写真撮影により生成された画像データに対して落書き編集を行った後、シール紙として印刷したり、画像データとして外部装置(携帯端末や画像蓄積サーバ等)に出力したりするものである。まず、この遊戯用撮影装置の全体構造について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る遊戯用撮影装置を左前側から見た斜視図である。
図2は、図1の遊戯用撮影装置を上から見た平面図である。なお、以下では、図1に示す前後左右の方向を基準として、装置構造の説明を行う。
図1及び図2に示すように、遊戯用撮影装置は、前部側の撮影部1と、後部側の編集部2とを備えており、前後方向に長いほぼ直方体状を呈している。編集部2の後端には、編集後の写真の出力などを行う出力部3が設けられている。
編集部2は、背景壁部12の後方に隣接して配置された編集筐体21を有しており、この編集筐体21には、左側及び右側のそれぞれに向いた一対の操作面が設けられている。
出力部3は、編集筐体21の後端面と接する出力筐体31を有しており、この出力筐体31に対しては、遊戯撮影装置の後端側から操作を行うように、操作面が後側を向いている。従って、出力筐体31の後端側の空間は、出力操作を行う出力空間30となる。
撮影筐体11の左側面(或いは右側面)には、遊戯用撮影装置の使用方法を含む説明書きを掲示するための掲示スペース15が設けられている。また、その左側面の上部には、撮影筐体11が使用中であるか否かを示す表示部16が設けられている。
本実施形態では、表示部16が左右方向外側に突出した平面視三角形状に形成されているが、その形状は特には限定されず、凸湾曲状などのその他の形状であってもよい。
背景壁部12は、本体プレート121の左右両端縁にサイドプレート122を接合することにより、全体として平面視コ字状に形成されている。
そして、撮影筐体11の後端縁と、天井フレーム13の下端縁と、サイドプレート122の前端縁とから、撮影空間10に出入りするための上述の第1出入口101a,101bが構成されている。
編集筐体21の前端面は、背景壁部12の背面の中央部に接続されており、この背景壁部12の後方でかつ編集筐体21の左右両側方のスペースが、2組のユーザがそれぞれ編集作業を行う編集空間20a,20bとなっている。
このカーテンフレーム22は、前後方向に延びる一対の側部フレーム221と、この側部フレーム221の後端同士を連結する左右方向に延びる後部フレーム222とから構成されている。
そして、左右一方側の側部フレーム221と、後部フレーム222のほぼ半分の長さ部分により、編集空間20a,20bに出入りするための前記第2出入口201a,201bの上枠部が構成されている。
図3は、撮影筐体11の斜視図である。
図3に示すように、撮影筐体11は、室内側の正面パネル部が凹湾曲状に形成されている。撮影筐体11の内部には、顔を中心とした上半身の写真(以下、「フェイスアップ画像」という。)を撮影するための上部カメラ111と、全身の写真(以下、「全身画像」という。)を撮影するための下部カメラ112が搭載されている。
また、下部カメラ112の下方には、このカメラ112で撮影された画像が表示される下部モニタ114が設けられている。この下部モニタ114にはタッチパネルは設けられておらず、もっぱら表示のみを行うようになっている。
正面照明ユニット115は、4つの部位、つまり中央上側のユニット部分115Aと、中央下側のユニット部分115Bと、左側のユニット部分115Cと、右側のユニット部分115Dとから構成されている。また、撮影筐体11の右下部には、コイン投入口とコイン返却口を有するキャッシュボックス116が設けられている。
図4は、編集筐体21の斜視図である。
同4に示すように、編集筐体21は、下部側の制御ボックス211と、この制御ボックス211の上に設けられた編集台部212とを有する。
制御ボックス211の内部には、メインコンピュータユニットやI/Oコントローラなどの各種の制御装置が内蔵されている。これらの制御装置は、本実施形態の遊戯用撮影装置全体の動作を制御する制御部4として機能する。
具体的には、各操作面にはタブレットを内蔵した液晶モニタで構成された編集用モニタ213が設けられており、各編集用モニタ213の左右両側には、2本のタッチペン214A,214Bが接続されている。
なお、図4では、左側の編集用モニタ213を示しているが、右側の編集用モニタ213も左側と同じ構造である。また、制御ボックス211の制御装置は、左右両側の編集用モニタ213への入力情報に対応する処理を個別に並列処理できるようになっている。
図5は、出力筐体31の正面図である。
同5に示すように、出力筐体31は、編集筐体21の後端部に接する矩形状の筐体よりなり、後端側を向く面に操作面が設けられている。
操作面の上部中央には、タッチパネル式の液晶モニタ311が設けられており、このモニタ311に、出力の説明などが表示される。
上記の非接触型の通信手段としては、例えば、FeliCa(登録商標)などを利用することができる。
このため、出力筐体31にはプリンタが内蔵されており、シール紙の印刷がそのプリンタにより行われる。また、シール紙排出口313の下にはスピーカ314が設けられており、出力処理における案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。なお、本実施形態では、出力筐体31を編集筐体21と別体としているが、これらを一体的な筐体で構成することもできる。
図6は、遊戯用撮影装置の内部の機能的構成を示すブロック図である。
図6に示すように、遊戯用撮影装置は、バスXを介して、通信可能に接続された制御部4、記憶部5、撮影部1、編集部2及び出力部3を備えている。
制御部4は、公知のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されている。
例えば、撮影画像に対する補正処理や編集処理などの画像処理を行う場合には、制御部4がその画像処理部として機能する。バスXには、通信部6や外部ドライブ7も接続されている。制御部4、記憶部5、通信部6及び外部ドライブ7は、公知のコンピュータ装置により構成でき、かかるコンピュータは、上述した編集筐体21の制御ボックス211に内蔵されている。
記憶部5に記憶された情報は、制御部4により適宜読み出される。この記憶部5には、画像の編集のために用いられる各種の画像データや、撮影画像の背景となる背景画像データなどのデータなどが記憶されている。
外部ドライブ7では、光ディスクや半導体メモリなどのリムーバブルメディアに対する読み書きが行われる。例えば、外部ドライブ7によりリムーバブルメディアから読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部4に送信され、記憶部5に記憶されたり、制御プログラムとしてインストールされたりする。
上部カメラ111及び下部カメラ112は、制御部4による制御に従って所定の撮影を行い、この撮影によって得られた画像を制御部4に出力する。
各カメラ111,112は、リアルタイムに画像を取り込んで当該画像データを表す画像信号を出力する。
すなわち、上部カメラ11によるライブ映像は、上部モニタ113に表示され、下部カメラ112によるライブ映像は、下部モニタ114に表示される。
制御部4は、これらの画像データを画像処理する画像処理部としても機能し、上部モニタ113に表示する撮影画像の抽出や、撮影画像の補正処理などを行うことができる。
上部モニタ113は、上部カメラ111で撮影された撮影画像が表示するとともに、GUI(Graphical User Interface)画面を表示可能である。すなわち、上部モニタ113は、GUI画面に対する入力機器としても機能し、撮影画像を選択する操作入力や、撮影画像に対する補正処理に関する操作入力などを受け付ける。これらの操作入力を示す信号は、操作信号として制御部4に入力される。
なお、コイン処理部17は、電子マネーやクレジットカードによるプレイ料金の支払を受け付けた場合に、起動信号を制御部4に出力するものであってもよい。
また、照明制御部18は、天井照明ユニット14及び正面照明ユニット115の内部に設けられる電灯(蛍光灯など)を制御することで、ユーザによる撮影処理の段階に応じて撮影空間10内の明るさを調整する。スピーカ19は、ユーザによる撮影処理の段階応じた音声を出力する。
編集部2aは、撮影画像の落書きなどの編集のための各種のGUI画面(以下、「編集画面」ともいう。)を表示する編集用モニタ213と、編集画面に対する入力部である2本のタッチペン214A,214Bと、スピーカ215とを備えている。
すなわち、ユーザが編集用モニタ213にタッチペン214A,214Bのペン先をタッチすると、その操作入力やタッチペン214A,214Bのいずれでタッチされたのかが検出され、操作信号として制御部4に送信される。これにより、編集対象である撮影画像の編集が行われる。
これにより、撮影画像に、落書きなどによるデータが重ね合わされた編集画像の画像データが生成される。このようにして生成された編集画像の画像データは、出力部3へ送信される。
プリンタ34は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ34に装着されたシール紙ユニット35に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口313に排出する。
上述したように、撮影部1ではユーザを含む被写体の撮影処理が行われ、編集部2では撮影画像に対する編集処理が行われ、出力部3では編集画像の出力処理が行われる。
これらの処理は、記憶部5またはドライブ7に記憶されたコンピュータプログラム、或いはインストールされたコンピュータプログラムを制御部4が実行することによって行われる。以下、図2を参照しつつ、遊戯用撮影装置におけるプレイの流れを説明する。
そして、撮影処理を終えたユーザは、矢印Yで示すように、第1出入口101a,101bを通って撮影空間10から装置外部にいったん出たあと、いずれかの編集空間20a,20bに移動する。
また、いずれか一方の編集空間20a,20bにユーザが存在する場合には、空いている編集空間への移動を促す表示を行う。いずれの編集空間20a,20bもユーザによって利用されている場合には、編集空間20a,20bへの移動を待たせる表示を行う。
編集処理が終了すると、撮影画像や編集済みの撮影画像の中から選択された画像の印刷が開始される。そして、編集筐体21の編集用モニタ213には出力空間30への移動を促す表示がなされるとともに、スピーカ215によって出力空間30への移動を促す音声が通知される。
なお、出力空間30において他のユーザが出力処理をしている場合には、編集用モニタ213およびスピーカ215によって、出力空間30への移動を待たせる表示や通知がなされる。
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、出力筐体31に設けられたシール紙排出口313からシール紙を受け取り、一連のプレイを終えることになる。以上のようなユーザの移動を促す表示は、制御部4により行われる。
図7は、撮影部1における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。
遊戯用撮影装置が使用されていない時(プレイが行われていない時)には、上部モニタ113にはデモ画像が表示されている。このデモ画像の表示中に、ユーザがコイン投入口に所定金額のコインを投入すると、プレイが開始される(ステップS100)。
この案内画面には、シャープネスや色合いが異なる複数のサンプル画像が表示される。例えば、複数のサンプル画像の例としては、より素肌に近い色が反映された自然調のサンプル画像と、美白を強調する色が反映された美白調のサンプル画像などがあり、これらの異なる画質のサンプル画像は、上部モニタ113に同時に表示される。
或いは、一方のサンプル画像が、オススメ画像であることを予め表示しておき、サンプル画像の選択が所定の制限時間内に行われなかった場合には、制御部4が自動的にオススメ画像を選択するようにしてもよい。
すなわち、制御部4は、画質選択の受付の完了後に、フェイスアップ画像と全身画像の撮影枚数を入力するための案内画面を上部モニタ113に表示し、ユーザが入力した枚数分だけ、それぞれの画像の撮影を行う。
例えば、撮影枚数の上限値が「6」の場合には、フェイスアップ画像の撮影枚数を「4」に設定すると、全身画像の撮影枚数は「2」となる。もっとも、いずれか一方の画像の撮影枚数を上限値(=6)とし、他方の画像の撮影枚数をゼロに設定することもできる。
また、上部カメラ11の撮影フレームに表示される画像は、上部カメラ111で撮像されたユーザと予め決められた前景画像や背景画像などが、クロマキー合成により合成された画像である。撮影は、所定時間ごとにシャッターが切られることで行われる。
また、下部カメラ112の撮影フレームに表示される画像も、下部カメラ112で撮像されたユーザと予め決められた前景画像や背景画像などが、クロマキー合成により合成された画像である。撮影は所定時間ごとにシャッターが切られることで行われる。
本実施形態では、上記の部分的な補正処理として、例えば、撮影画像の画像データの顔部分に対する「目強調処理」と「小顔処理」とが行われるが、これらの処理を含む部分的な補正処理の詳細については後述する。
また、本実施形態では、制御部4は、1つの撮影画像に含まれる目や顔の数をカウントすること等により、1つの撮影画像に含まれるユーザの人数を検出する機能を有するものとする。
また、制御部4は、補正処理が完了した後の撮影画像の画像データを、編集部2における落書きなどの編集対象としていったんメモリに記憶するとともに、その画像データを編集部2に送信する。
図8〜図10は、第1実施形態に係る補正処理のためのGUI画面を示している。
このうち、図8及び図9のGUI画面は、撮影画像の中のどの画像部分がどのユーザであるかをユーザが特定するための「特定画面」であり、図10のGUI画面は、撮影画像に施す補正処理の程度を選択するための「選択画面」である。これらのGUI画面は、いずれも上部モニタ113に表示される。
このうち、図8(a)と図8(b)の特定画面G1は、1人目のユーザの特定を行うためのGUI画面であり、図9(a)の特定画面G2は、2人目のユーザの特定を行うためのGUI画面であり、図9(c)の特定画面G3は、3人目のユーザの特定を行うためのGUI画面である。
このうち、順番表示部401は、特定画面G1〜G3が何人目のユーザの顔画像を特定するための画面であるかを表示する部分である。
また、ここでは、3人のユーザA〜Cが一緒にプレイしており、そのユーザA〜Cのうちの任意の2人が、図示の組み合わせで各々の撮影画像P1〜P6に含まれているものと仮定する。
また、撮影画像P3では、ユーザCが左側でかつユーザAが右側に位置し、撮影画像P4では、ユーザBが左側でかつユーザCが右側に位置している。
更に、撮影画像P5では、ユーザAが左側でかつユーザBが右側に位置し、撮影画像P6では、ユーザAが左側でかつユーザCが右側に位置している。
例えば、図8(a)の特定画面G1に入力する1人目のユーザが、ユーザAであるとすると、ユーザAは、撮影画像P1〜P3,P5,P6に含まれる自身の顔部分を指で1回だけタッチする。
なお、選択済みであること示すシャドーをかける画像部分は、顔部分をはみ出てもよいし、選択済みであることを示す表示方法は、シャドーをかける方法以外に、「選択済み」などの文字表示を顔画像に重ねて表示するなど、種々の方法を採用し得る。
従って、ユーザAが最初の特定画面G1をタッチすることによって選択された複数の顔部分には、それぞれ「グループ1」の識別子が付与される。
なお、制御部4は、上記の解除操作を、最初の特定画面G1だけでなく2番目以後のすべての特定画面G2,G3についても実行可能である。
このように、顔画像に対する解除操作を省略することにすれば、例えば、同じ撮影画像P1に複数の顔画像が近接しているためにミスタッチの可能性が高い場合でも、ユーザAがミスタッチを即座に修正できるという利点がある。
その後、次のユーザBが自分の顔画像の特定を行う場合には、ユーザA〜Cの誰かが次の順番への移行ボタン403をタッチする。このタッチを検出すると、制御部4は、上部モニタ113のGUI画面を、図9(c)に示す2番目の特定画面G2に移行させる。
この人数表示のインクリメントは、特定画面G2(図9(c))から特定画面G3(図9(d))に移行させる場合など、所定の特定画面Gi(i=1,2……)を次の特定画面Gi+1に移行させる場合に常に行われる。
すると、制御部4は、特定画面G1の場合と同様に、ユーザBがタッチした顔部分にシャドーをかけて、その人物画像が選択済みであることを表示する。
従って、ユーザBが特定画面G2をタッチすることによって選択された複数の顔部分には、それぞれ「グループ2」の識別子が付与される。
図9(d)の特定画面G3に入力する3人目のユーザが、ユーザCであるとすると、ユーザCは、撮影画像P3,P4,P6に含まれる自身の顔部分を指で1回だけタッチすればよい。
また、制御部4は、特定画面G3において操作入力があった複数の顔部分については、同じグループ(例えば、「グループ3」とする。)であることを示す識別子を付与し、その識別子を、選択された顔部分に対応づけてメモリに記憶する。
このため、図9(c)の特定画面G2において、ユーザBが、撮影画像P1,P2,P5の自分の顔画像をタッチすることにより、撮影画像P1,P2,P5についての人物の特定数が検出数と一致すると、制御部4は、撮影画像P1,P2,P5を表示対象から外し、それ以外の撮影画像P3,P4,P6のみを画像表示領域402に表示する。
そして、制御部4は、次のいずれかの条件1又は2が成立した場合に、特定画面Gi(i=1,2,……)を図10に示す選択画面Sに移行させる。
条件2:任意の特定画面Giにおいて、画像表示領域402の表示対象がゼロの場合。
なお、条件1の場合には、終了ボタン404の操作入力までにグルーピングが完了した顔画像についてのみ、選択画面Sを用いた補正処理が可能となる。また、条件2は、すべてのユーザA〜Cの顔画像のグルーピングが完了した場合に成立する条件であり、この場合、すべてのユーザA〜Cの顔画像の補正処理が可能となる。
制御部4は、上述のグルーピング処理により判明したグループ数(本実施形態では、「3」)に分割した選択画面Sを表示する。図示の例では、選択画面Sを縦割りに分割してなる、グループ1〜3に対応する分割領域が表示されている。
選択画面Sの各分割領域には、上側から順に、顔表示領域411と、目強調処理の程度を選択するための選択部412と、小顔処理の程度を選択するための選択部413と、選択完了を指示するためのOKボタン414とが含まれる。
例えば、ユーザAの顔画像はグループ1に属するので、ユーザAの5つの顔画像がグループ1の顔表示領域411に表示されている。同様に、ユーザBの4つの顔画像がグループ2の顔表示領域411に表示され、ユーザCの3つの顔画像がグループ3の顔表示領域411に表示されている。
各ユーザA〜Cは、撮影画像P1〜P6に対する部分的な補正処理(本実施形態では、目強調処理と小顔処理)を所望する場合は、選択部412,413に対する操作入力を行うことにより、その補正処理の程度を選択することができる。
そこで、ユーザA〜Cが所望の大きさの目の例示部分をタッチすると、制御部4は、タッチされた部分に対応する拡大度合いとなるように、顔表示領域411に含まれる顔画像の目の部分の大きさを変更する。この顔画像の目の大きさの変更は、タッチする目の例示部分を変更する度に実行される。
そこで、ユーザA〜Cが所望の大きさの輪郭の例示部分をタッチすると、制御部4は、タッチされた部分に対応する縮小度合いとなるように、顔表示領域411に含まれる顔画像に対して小顔処理を実行する。この小顔処理は、例えば、特許文献2等に記載の技術を利用すればよい。この顔画像の輪郭部分の大きさの変更は、タッチする輪郭の例示部分を変更する度に実行され、その変更が顔表示領域411に表示された顔画像に対して反映される。
なお、選択部412,413に対して目や顔の大きさを変更する入力が行われると、顔表示領域411に表示される顔画像の目の大きさや顔の大きさも変更される。また、選択部412,413に対する操作入力は、OKボタン414が押されるまで、或いは制限時間が経過するまで可能である。
そして、制御部4は、各グループ1〜3の目強調処理と小顔処理の程度が、当該グループ1〜3に含まれるすべての顔画像に適用されるように、撮影画像P1〜P6の画像データを変更することで、ユーザA〜Cが望む変更程度を撮影画像P1〜P6に反映させる。
以上の通り、第1実施形態の遊戯用撮影装置によれば、制御部4が、撮影画像P1〜P6の中のどの画像部分(具体的には、被写体の「顔画像」)がどのユーザA〜Cであるかを当該ユーザA〜Cが特定するための特定画面G1〜G3(図8及び図9)を上部モニタ113に表示させ、その特定画面G1〜G3に対する操作入力に基づいて、画像部分を同じユーザA〜Cごとのグループ1〜3に分けるグルーピング処理を実行する。
しかし、その反面、後述の第2実施形態のグルーピング処理のように、分割画面B1,B2ごとにすべての撮影画像P1〜P6を表示する必要がないので、1つ1つの撮影画像P1〜P6をより大きく表示できるという利点がある。これにより、ユーザA〜Cに対して顔部分をより大きく提示することができ、ユーザA〜Cは自分の顔の確認がし易くなる。従って、グルーピング処理のための操作入力に関するミスを低減することができる。
図11は、第2実施形態に係る補正処理のためのGUI画面を示している。
具体的には、図11のGUI画面は、撮影画像の中のどの画像部分がどのユーザであるかをユーザが特定するための「特定画面」である。このGUI画面は、上部モニタ113に表示される。
従って、以下においては、第1実施形態と同様の構成及び効果については説明を省略し、第1実施形態との相違点とその効果について説明する。
この特定画面G11は、プレイ中のユーザの人数の入力を促す案内画面である。図示の例では、1人〜4人までの人数を入力するためのアイコンが表示されている。なお、ここでは、ユーザの人数が「2人」であると仮定する。
この特定画面G12には、タッチされた操作入力の人数に対応する数の分割領域B1,B2が含まれている。制御部4は、各分割領域B1,B2に、すべての撮影画像P1〜P6を並べて表示する。図示の例では、2つの分割領域B1,B2が縦割りに分割され、同じ6枚の撮影画像が各分割領域B1,B2に表示されている。
また、他方のユーザBは、右側の分割領域B2に含まれる撮影画像P1〜P6の中から、自身の顔画像を含む箇所をタッチすることにより、どの顔画像が自身(ユーザB)であるかを入力する。なお、以前に選択した自身の顔画像を2回タッチしたら、その選択をキャンセルすることができる。
例えば、分割画面B1を「グループ1」とし、分割領域B2を「グループ2」とすると、制御部4は、ユーザAが分割画面B1内でタッチした複数の顔画像をグループ1にグルーピングし、ユーザBが分割画面B2内でタッチした複数の顔画像をグループ2にグルーピングする。
また、制御部4は、特定画面G12の「OK」ボタンが押されるか、或いは、制限時間が経過すると、特定画面G12によるグルーピング処理を完了し、この処理にて反面したグループ数に分割された図10の選択画面Sを上部モニタ113に表示する。
この場合、各ユーザA,Bは、分割画面B1,B2に対して同時並行的に自身の顔画像を特定できるので、自身の顔画像の特定を1人ずつ順番に行う第1実施形態の場合に比べて、特定画面G12に対する操作入力がより短時間となる利点がある。
図12は、第3実施形態に係る補正処理のためのGUI画面を示している。
具体的には、図12のGUI画面は、撮影画像の中のどの画像部分がどのユーザであるかをユーザが特定するための「特定画面」である。このGUI画面は、上部モニタ113に表示される。
従って、以下においては、第1実施形態と同様の構成及び効果については説明を省略し、第1実施形態との相違点とその効果について説明する。
第3実施形態では、制御部4が、撮影画像P1〜P6に含まれる顔画像をユーザA〜Dごとに識別し、その識別結果が同じ顔部分を同じグループ1〜4として表示する「自動グルーピング機能」を有するものとする。
上記の特徴量としては、例えば、顔画像に含まれる肌部分や頭髪部分から検出したRGB値や、両目の中央点と口の中央点とで構成される三角形の相対比率などがある。
もっとも、図12(a)に示すように、制御部4は、同じ人物であるユーザBの顔画像を、グループ2とグループ3の2つにグルーピングしたり、異なる人物であるユーザCとユーザDの顔画像を、同じグループ4にグルーピングしたりして、実情とは異なるグルーピングを行うことがある。
そこで、第3実施形態では、特定画面G21に対して各顔画像がアイコン的に表示され、この顔画像をグループ1〜4間で自由に移動できる。すなわち、ユーザA〜Dは、自身の顔画像のグルーピングが誤っている場合には、その顔画像を正しいグループ1〜4に移動させて制御部4によるグルーピングを修正することができる。
操作方法1:移動させたい顔画像のアイコンを最初に指でタッチしたあと、移動先となる正式なグループの領域を指でタッチする方法
操作方法2:移動させたい顔画像のアイコンを指でタッチしたまま画面内を移動させ、移動先である正式なグループの領域で指を離す(昨今のスマートフォンで常用されている方法)。
また、図12に矢印βで示すように、グループ4内のユーザCの顔画像をグループ3に移動させると、制御部4は、その顔画像をグループ3からグループ2に修正する。
そして、図12(b)に示すように、正しいグルーピングがなされた時点でユーザがOKボタンを操作すると、制御部4は、その入力時点でのグループ分けを確定する。
このため、第1及び第2実施形態のように、各ユーザA〜Dが何度も操作入力を行う必要がなく、簡単にかつ素早くグルーピングを行うことができる。さらには、ユーザA〜Dの正しい判断に基づく修正処理によって完全なグループ分けが可能となり、撮影画像P1〜P6に含まれる顔画像を正確にグルーピングできるという効果がある。
図13〜図15は、第4実施形態に係る補正処理のためのGUI画面を示している。
このうち、図13及び図14のGUI画面は、撮影画像の中のどの画像部分がどのユーザであるかをユーザが特定するための「特定画面」であり、図15のGUI画面は、撮影画像に施す補正処理の程度を選択するための選択画面である。これらのGUI画面は、いずれも編集用モニタ213に表示される。
これに対して、第4実施形態では、そのグルーピング処理と補正処理の程度の選択を、編集処理の一環として行う。このため、特定画面や選択画面は編集部2a,2bの編集用モニタ213に表示される。
図13に示すように、編集用モニタ213には、左側のユーザA用と右側のユーザB用とに分かれてそれぞれ編集用画面が表示され、各ユーザA,Bは、左右のタッチペン214A,214Bを用いて編集用画面にそれぞれ操作入力を行うことができる。
また、各編集用画面には、上部側の編集領域501と、編集の態様に応じた複数のパレットを表示するパレット領域502とが含まれる。
図13では、左右両側の編集用画面がいずれも補正処理用の特定画面G31となっているが、編集用画面に表示される操作画面の内容は、ユーザA,Bがパレット領域502においてどのアプリケーションを選択するかによって定まる。
もっとも、各ユーザA,Bが同じアプリケーションを選択した場合には、編集用モニタ213の左右両側に同じ操作画面が表示され、各ユーザA,Bが独立して同じアプリケーションに基づく編集作業を行うことができる。
編集部2における編集処理において、ユーザAが左側の編集用画面の「メイク」のパレットをタッチペンにて選択すると、制御部4は、まず図14(a)に示す特定画面G31を編集用モニタ213の左側部分に表示する。
次に、制御部4は、編集用モニタ213の左側の編集用画面を、図14(a)の特定画面G31から、編集処理においてグルーピングを行うための図14(b)に示す特定画面G32に遷移させる。
このため、制御部4は、ユーザA用のグループ1の代表的な1つの顔画像と、ユーザB用のグループ2の代表的な1つの顔画像とを選択し、それらの顔画像A,Bをパレット領域502に表示する。これと同時に、制御部4は、ユーザが自分の顔をタッチするように促すメッセージ504をパレット領域502に表示する。
そこで、ユーザAが、パレット領域502に含まれる自身の画像にタッチすると、編集領域501に含まれるユーザAの顔画像(特徴量が共通する顔画像)に、囲みマーク505が表示される。これにより、ユーザAは自身の選択が正しいことを確認できる。
この場合、ユーザAは、矢印で示すように、符号A1の顔画像を符号Aの自身の顔画像にドラッグアンドドロップする。すると、制御部4は、ドラッグされた顔画像A1のグループを、ドロップ先の顔画像Aと同じグループ1に修正する。このように、ユーザAは、制御部4の自動グルーピング機能に基づくグルーピングの誤りを、顔画像A1のドラッグアンドドロップによって修正することができる。
(a1) ユーザAがパレット領域502内の自分の顔画像Aを選択し、編集領域501に含まれる撮影画像に、囲みマーク505を表示させる。この場合、制御部4の顔認証の誤りにより、ユーザA以外の顔画像C(図14では図示せず。)に囲みマーク505が表示されたとする。
(a3) 上記(a2)のタッチ操作に応じて、制御部4は、タッチされた顔画像Cから囲みマーク505を消去し、タッチされた顔画像Cを別のユーザCのものとしてパレット領域502に追加する。
(b1) ユーザAがパレット領域502内の自分の顔画像Aを選択し、編集領域501に含まれる撮影画像に、囲みマーク505を表示させる。この場合、制御部4の顔認証の誤りにより、ユーザAの顔画像A1に囲みマーク505が表示されなかったとする。
(b3) 上記(b2)のタッチ操作に応じて、制御部4は、タッチされた顔画像A1に囲みマーク505を表示するとともに、パレット領域502における顔画像A1の表示を消去する。
この選択画面S31では、編集領域501の撮影画像P1〜P6に含まれるユーザA,Bのうち、選択されなかったユーザBの顔部分にシャドーを付けるなどにより、自分以外のユーザBが補正処理の対象ではないことが示される。なお、選択されたユーザAの顔部分以外にシャドーを付けるようにしてもよい。
ユーザAは、撮影画像P1〜P6に対する部分的な補正処理(本実施形態では、目強調処理と小顔処理)を所望する場合は、選択部412,413に対する操作入力を行って補正処理の程度を選択することができる。
そこで、ユーザAが所望の大きさの目の例示部分をタッチすると、制御部4は、タッチされた部分に対応する拡大度合いとなるように、編集領域501に含まれるユーザAの顔画像の目の部分の大きさを変更する。この顔画像の目の大きさの変更は、タッチする目の例示部分を変更する度に実行される。
そこで、ユーザAが所望の大きさの輪郭の例示部分をタッチすると、制御部4は、タッチされた部分に対応する縮小度合いとなるように、編集領域501に含まれるユーザAの顔画像の輪郭部分の大きさを変更する。この顔画像の輪郭部分の大きさの変更は、タッチする輪郭の例示部分を変更する度に実行される。
そして、制御部4は、採用された変更程度がすべてのユーザAの顔画像に適用されるように、撮影画像P1〜P6の画像データを変更することで、ユーザAの望む変更程度を撮影画像P1〜P6に反映させる。
このため、第1及び第2実施形態のように、各ユーザA,Bが何度も操作入力を行う必要がなく、簡単にかつ素早くグルーピングを行うことができる。さらには、ユーザA,Bの正しい判断に基づく修正処理によって完全なグループ分けが可能となり、撮影画像P1〜P6に含まれる顔画像を正確にグルーピングできるという効果がある。
今回開示した実施形態は、例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態で特定されるものではなく、基本的には特許請求の範囲に基づいて定まるものであり、そこに記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
顔部分に対する補正処理としては、唇のつや感を強調する補正処理を採用することにしてもよい。また、撮影画像が全身画像である場合には、足を長めに強調する補正処理であってもよいし、体を細めに絞る補正処理であってもよい。
2:編集部
2a:編集部
2b:編集部
3:出力部
4:制御部
5:記憶部
6:通信部
7:外部ドライブ
10:撮影空間 11:撮影筐体
113:上部モニタ(表示部、入力部)
114:下部モニタ
213:編集用モニタ(表示部)
214A,214B:タッチペン(入力部)
214A,213B:タッチペン(入力部)
Claims (4)
- 利用者を含む被写体を撮影して撮影画像を得る撮影部と、
前記撮影部によって得られた撮影画像を編集対象画像として表示する表示部と、
利用者の操作入力に基づいて、前記編集対象画像を編集する編集部と、
前記操作入力に対応する所定の制御を行う制御部と、を備え、
前記表示部は、前記編集対象画像における、補正処理の対象とするユーザを選択するユーザ選択と、前記補正処理の程度を選択する補正選択と、を受け付ける補正選択画面を、前記編集対象画像とは別の位置に表示し、
前記制御部は、前記編集対象画像における前記補正処理の対象とするユーザを特定するために、前記撮影画像に含まれる複数の顔を前記補正選択画面に個別に表示し、前記補正選択画面に対する前記ユーザ選択のための前記操作入力によって前記複数の顔の中から顔が選択されると選択された前記顔に対応するユーザを前記補正処理の対象ユーザと特定し、前記補正選択画面に対する前記補正選択のための前記操作入力によって選択中の前記補正処理の程度を、前記編集対象画像とされる複数の前記撮影画像それぞれにおける前記対象ユーザの顔の部分に反映させる、遊戯用撮影装置。 - 前記撮影部は、顔アップ画像と全身画像とを撮影可能であり、
前記制御部は、前記操作入力によって前記顔アップ画像と前記全身画像とのうちの少なくとも一方の撮影枚数の指定を受け付け、前記顔アップ画像と前記全身画像とをそれぞれ前記操作入力に基づいた枚数、前記撮影部に撮影させ、
前記制御部は、前記顔アップ画像と前記全身画像との合計枚数の上限値N(Nは正整数)を予め設定しておき、前記顔アップ画像と前記全身画像とのうちの一方の画像を前記操作入力に基づいたn枚(nは非負整数でn≦N)、前記撮影部に撮影させ、他方の画像をN−n枚、前記撮影部に撮影させる、請求項1に記載の遊戯用撮影装置。 - 人物を被写体として含む画像を編集対象画像として表示する表示ステップと、
利用者の操作入力に基づいて、前記編集対象画像を編集する編集ステップと、
前記操作入力に対応する所定の制御を行う制御ステップと、を備え、
前記表示ステップは、前記編集対象画像における、補正処理の対象とするユーザを選択するユーザ選択と、前記補正処理の程度を選択する補正選択と、を受け付ける補正選択画面を、前記編集対象画像とは別の位置に表示するステップを含み、
前記制御ステップは、
前記編集対象画像における前記補正処理の対象とするユーザを特定するために、前記撮影画像に含まれる複数の顔を前記補正選択画面に個別に表示するステップと、
前記補正選択画面に対する前記ユーザ選択のための前記操作入力によって前記複数の顔の中から顔が選択されると選択された前記顔に対応するユーザを前記補正処理の対象ユーザと特定し、前記補正選択画面に対する前記補正選択のための前記操作入力によって選択中の前記補正処理の程度を、前記編集対象画像とされる複数の前記撮影画像それぞれにおける前記対象ユーザの顔の部分に反映させるステップと、を含む、画像処理方法。 - コンピュータに画像処理を実行させるプログラムであって、
前記プログラムは、
人物を被写体として含む画像を編集対象画像として表示する表示ステップと、
利用者の操作入力に基づいて、前記編集対象画像を編集する編集ステップと、
前記操作入力に対応する所定の制御を行う制御ステップと、を前記コンピュータに実行させ、
前記表示ステップは、記編集対象画像における、補正処理の対象とするユーザを選択するユーザ選択と、前記補正処理の程度を選択する補正選択と、を受け付ける補正選択画面を、前記編集対象画像とは別の位置に表示するステップを含み、
前記制御ステップは、
前記編集対象画像における前記補正処理の対象とするユーザを特定するために、前記撮影画像に含まれる複数の顔を前記補正選択画面に個別に表示するステップと、
前記補正選択画面に対する前記ユーザ選択のための前記操作入力によって前記複数の顔の中から顔が選択されると選択された前記顔に対応するユーザを前記補正処理の対象ユーザと特定し、前記補正選択画面に対する前記補正選択のための前記操作入力によって選択中の前記補正処理の程度を、前記編集対象画像とされる複数の前記撮影画像それぞれにおける前記対象ユーザの顔の部分に反映させるステップと、を含む、コンピュータプログラム。
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