JP6191167B2 - 情報処理装置、情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP6191167B2
JP6191167B2 JP2013041050A JP2013041050A JP6191167B2 JP 6191167 B2 JP6191167 B2 JP 6191167B2 JP 2013041050 A JP2013041050 A JP 2013041050A JP 2013041050 A JP2013041050 A JP 2013041050A JP 6191167 B2 JP6191167 B2 JP 6191167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
service
information
processing
information processing
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013041050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014170312A (ja
Inventor
広憲 堀野
広憲 堀野
透 松田
透 松田
弘 柿井
弘 柿井
斉藤 敦久
敦久 斉藤
和治 瀬本
和治 瀬本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013041050A priority Critical patent/JP6191167B2/ja
Publication of JP2014170312A publication Critical patent/JP2014170312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6191167B2 publication Critical patent/JP6191167B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)

Description

本発明は、要求されたサービスに含まれる処理を実行する情報処理装置に関する。
クラウドコンピューティングと呼ばれるネットワーク上のリソースを利用したサービス提供形態が知られている。ユーザが希望する処理に応じてデータをネットワーク上の所定の情報処理装置に送信すると、データの蓄積、加工、読み出しなどの処理が、不特定の情報処理装置で実行される。
このようにクラウドサービスにおいては、複数の情報処理装置がそれぞれ機能を提供するため、クラウドサービスを提供する各情報処理装置の能力は異なる事が一般的である。また、各情報処理装置はSLA(Service Level Agreement)という考え方に基づき自己が提供するサービスのレベルを公開している。SLAは、情報処理装置が提供するサービスの内容、範囲、品質をユーザが判断するための水準情報である。
ユーザがクラウドサービスを利用する場合、選択方針に基づき、情報処理装置の能力やSLAを参照して情報処理装置を適切に選択する。また、このような選択を支援する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、サービス種類情報及びサービスレベル情報を第2の情報処理装置から取得し、クラウドサービスを提供する機器の選択方針に基づきクラウドサービスを提供する機器を選択する情報処理装置が開示されている。
しかしながら、従来の技術では、ユーザが操作する端末が直接通信する要求先の情報処理装置を選択することはできるが、クラウドサービスが階層状に連携した複数の情報処理装置によりに提供される場合に、適切な情報処理装置が選択されない場合があるという問題があった。
図14は、従来のクラウドサービスにおける情報処理装置の選択の問題点について説明する図の一例である。情報処理装置1は、端末200からクラウドサービス(以下、単にサービスという)の実行要求を受け付ける装置である。
(i)情報処理装置1はサービスを依頼する装置として情報処理装置2−1、2−2のどちらかを選択する。
(ii)情報処理装置2−1はサービスを依頼する装置として情報処理装置3−1、3−2のどちらかを選択する。情報処理装置2−2はサービスを依頼する装置として情報処理装置3−3、3−4のどちらかを選択する。
従来においても、情報処理装置1は、選択方針に基づき、受け付けたクラウドサービスを依頼する情報処理装置を、情報処理装置2−1と2−2のいずれかから選択することは可能である。しかし、情報処理装置2−1が情報処理装置3−1又は3−2のどちらの情報処理装置にサービスを依頼するかについて、情報処理装置1は管理できない。情報処理装置2−2についても同様である。
すなわち、図14のように階層が深い(3層以上)のクラウドサービスのシステム構成では、ユーザに取って最適な性能を持つ情報処理装置2−1又は2−2を選択したとしても、その先にある下位の情報処理装置3−1、3−2の性能によっては、適切な選択とはいえないことがあるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、クラウドサービスのシステム構成が階層構造となっていても、適切な情報処理装置を選択可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、階層構造に接続された複数の情報処理装置のうち上位の情報処理装置から要求されたサービスに含まれる処理を実行する情報処理装置であって、自機が提供可能な自機提供処理、前記自機提供処理の処理品質情報、及び、前記処理を依頼可能な他機が1台以上登録された登録情報データベースと、前記サービスの処理品質情報の問い合わせを受け付けるサービス品質問合わせ受付手段と、前記登録情報データベースを参照して前記サービスに含まれる処理のうち前記他機に依頼する他機依頼処理と、問合わせ先の1台以上の前記他機を決定する問合せ先決定手段と、前記問合せ先決定手段が決定した前記他機に、提供可能な前記他機依頼処理と前記他機依頼処理の処理品質情報を問い合わせる処理品質問合わせ手段と、前記他機が回答した提供可能な前記他機依頼処理及び前記他機依頼処理の処理品質情報を、各他機毎に他機処理情報データベースに登録する情報作成手段と、前記他機処理情報データベースに登録された前記他機依頼処理の処理品質情報、及び、登録情報データベースに登録された前記自機提供処理の処理品質情報に対し、前記他機が複数の場合は複数の前記他機依頼処理の処理品質情報のうち最も高い処理品質情報を決定し、前記自機提供処理の処理品質情報と決定した前記他機依頼処理の処理品質情報とのうち低い方の処理品質情報を、自機の上位の情報処理装置に提供する処理品質情報に決定する処理品質情報決定手段と、を有し、前記サービス品質問合わせ受付手段は、前記処理品質情報決定手段が決定した処理品質情報を、前記上位の情報処理装置に回答する、ことを特徴とする。
クラウドサービスのシステム構成が階層構造となっていても、適切な情報処理装置を選択可能な情報処理装置を提供することができる。
本実施形態のクラウドサービスシステムの概略的な動作を説明する図の一例である。 クラウドサービスを提供するクラウドサービスシステムの構成例を示す図の一例である。 クラウドサービスシステムがサービスを提供する際の階層構造を示す図の一例である。 情報処理装置のハードウェア構成図の一例である。 情報処理装置の機能ブロック図の一例である。 保有サービス情報と処理依頼先情報の一例を示す図である。 保有サービス情報と処理依頼先情報の一例を示す図である。 保有サービス情報と処理依頼先情報の一例を示す図である。 上位の情報処理装置から下位の情報処理装置へサービス問合わせを送信する手順のフローチャート図の一例である。 クラウドサービスシステムがサービスABCを実行する手順を示すフローチャート図の一例である。 クラウドサービスシステムの効果について説明する図の一例である。 情報処理装置の追加を模式的に説明する図の一例である。 情報処理装置3−3の保有サービス情報の一例を示す図である。 従来のクラウドサービスにおける情報処理装置の選択の問題点について説明する図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が、本実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態のクラウドサービスシステム500の概略的な動作を説明する図の一例である。情報処理装置100が階層状に通信可能に接続されている。以下、区別するため、階層の順位を上からn、同じ階層内の番号をmとして、各情報処理装置をn-mで表す。
各情報処理装置100にはサービスレベル算出方法が設定されている。本実施例のサービスレベル算出方法の一例を示す。
・ルールA:自身と、下位の情報処理装置のサービスレベルのうち低い方を、自身と下位で提供する複数のサービスのサービスレベルとする。
・ルールB:下位に同じサービスを提供する複数の情報処理装置がある場合、最も高いサービスレベルが下位の情報処理装置のサービスレベルであると決定する
具体的には、端末200が情報処理装置1にサービスABCのサービスレベルを問い合わせたとする。問い合わせは最終的に最下位の情報処理装置3−1〜3−4に伝達される。
情報処理装置3−1はサービスレベル「良」を、情報処理装置3−2はサービスレベル「可」を情報処理装置2−1に送信する。情報処理装置2−1はルールBに基づき、下位の情報処理装置のサービスレベルは「良」であると決定する。また、情報処理装置2−1はルールAに基づき、自機と情報処理装置3−1のうち、低い方のサービスレベル「良」を採用して、情報処理装置1に送信する。これが情報処理装置2−1が提供する(ように見える)サービスBCのサービスレベルとなる。
情報処理装置3−3はサービスレベル「良」を、情報処理装置3−4はサービスレベル「優」を情報処理装置2−2に送信する。情報処理装置2−2はルールBに基づき、下位の情報処理装置のサービスレベルは「優」であると決定する。また、情報処理装置2−2はルールAに基づき、自機と情報処理装置3−4のうち、低い方のサービスレベル「可」を採用して、情報処理装置1に送信する。これが情報処理装置2−2が提供する(ように見える)サービスBCのサービスレベルとなる。
情報処理装置1はルールBに基づき、情報処理装置2−1が送信する「良」と、情報処理装置2−2が送信する「可」を比較して、下位の情報処理装置のサービスレベルは「良」であると決定する。また、ルールAに基づき、情報処理装置1は、自機と情報処理装置2−1のサービスレベルのうち、低い方のサービスレベル「良」を採用して、サービスABCのサービスレベルは「良」であると決定する。情報処理装置1はサービスABCのサービスレベルは「良」であると端末200に回答する。
端末200はサービスABCのサービスレベルが「良」であるという回答に基づき、サービスABCの実行を依頼するか否かを判断できる。
このように、情報処理装置1はサービスレベルを問い合わせを受けた場合、サービスを依頼する可能性がある下位の情報処理装置に同様の問合せを行う。そして、ルールBに基づき最良な経路を選択しつつ、ルールAに基づきこの経路で最低限、確保可能なサービスレベルを決定して回答する。
したがって、端末200は、クラウドサービスのシステムが三層以上の多層構造になっていても、所望のサービスレベルが確保された状態であることを確認してサービスの実行を要求できる。
なお、以下では、サービスABCのように、端末200が問い合わせるサービスは複数の処理(処理A、処理B、処理C)を含むものとする。しかし、処理とサービスは厳密に区別しなくてよい。例えば、複数の処理が含まれる場合に一連の処理をサービスと称するが、1つの処理をサービスと称する場合もある。
〔ネットワーク構成例〕
図2は、クラウドサービスを提供するクラウドサービスシステム500の構成例を示す図の一例である。ネットワーク300を介して、端末200及び複数の情報処理装置100が相互に接続されている。図はあくまでも一例であり、情報処理装置100の数は任意であるし、図のスター型の構造(トポロジー)は、バス型やリング型などでもよい。
端末200は、例えば、PC、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、など、広義の情報処理装置である。また、情報処理装置としての機能を備えていればMFP、デジタルカメラ、ビデオカメラなどであってもよい。
端末200はクラウドサービスの依頼を受け付ける最低1つの情報処理装置と通信可能である。例えば、端末200は情報処理装置1とのみ通信できるという構成とすることができる。本実施例では、情報処理装置1がクラウドサービスの依頼を受け付ける情報処理装置であるとして説明する。
ネットワーク300は、LAN、イントラネット、複数のLANがルータなどを介して接続されたWAN、又は、インターネットなどである。ネットワーク300は有線で構築されていてもよいし、一部又は全てが無線LAN(IEEE802.11b/a/g/n等)で構築されていてもよい。さらに、ネットワーク300は携帯電話網、WiMaX網、PHS網などの移動体向けに構築された通信網を含む。また、端末200と情報処理装置1が、USBケーブルで直接接続されていたり、無線LANのアドホックモードやBluetooh(登録商標)などで1対1で通信する場合も、ネットワーク300に含めることとする。
図3は、クラウドサービスシステム500がサービスを提供する際の階層構造を示す図の一例である。図2が物理的な構成であるのに対し、図3は論理的な構成である。クラウドサービスにおいて、各情報処理装置100は、図の矢印で示される特定の情報処理装置100のみにサービスを依頼し、それ以外の情報処理装置100とは電気的に通信可能でもクラウドサービスの依頼を行うことはない。1つの情報処理装置100に着目した場合にクラウドサービスの依頼が可能な情報処理装置100を、下位の情報処理装置100と称する。例えば、情報処理装置1の下位の情報処理装置100は、情報処理装置2−1、2−2である。
処理A、処理B、処理Cから成るサービスABCの実行手順について説明する。図示するクラウドサービスシステム500では、処理Aを実行可能な情報処理装置が1台、処理Bを実行可能な情報処理装置が2台、処理Cを実行可能な情報処理装置が3台、存在する。すなわち、処理B,Cについては冗長性が存在する。
ユーザが操作する端末200は窓口である情報処理装置1にしか接続しない(情報処理装置のURLしか公開されていない)ので、端末200を操作するユーザには、情報処理装置1がサービスABCを提供しているように見える。情報処理装置1が処理A、B、Cを実行可能であればユーザの依頼先と処理を行う情報処理装置1が一致するが、本実施例ではクラウドサービスとして情報処理装置1以外の情報処理装置100が処理B,Cを行う。
情報処理装置1は、サービスBCを情報処理装置2−1又は2−2に依頼して実行させる。情報処理装置2−1及び2−2は処理Cを実行できないので、さらに下位の情報処理装置3−1、3−2、3−3にサービスCを依頼して実行させる。情報処理装置1は端末200と同様に、情報処理装置3−1〜3−3が処理Cを行うことを認識しない。このため、情報処理装置1は、情報処理装置2−1又は2−2を「サービスBC(処理B及び処理C)を実行する情報処理装置」として認識する。
このようにクラウドサービスでは、ある情報処理装置が、直接、通信する情報処理装置を認識できても、クラウドサービスを構成する他の情報処理装置を全て認識することはできない場合が多い。
したがって、情報処理装置1は、サービスBC(処理B及び処理C)の依頼先として情報処理装置2−1又は2−2のどちらかを選択することができるが、情報処理装置2−1が情報処理装置3−2と3−3のどちらに処理Cを依頼するかについては管理していない。
〔機能的な構成例〕
図4は、情報処理装置100のハードウェア構成図の一例を示す。情報処理装置はサーバと称される場合がある。情報処理装置100は、バスに接続された、CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、ディスプレイ320が接続されたグラフィックボード305、キーボード・マウス306、メディアドライブ307、及び、ネットワーク通信部308を有する。CPU301はHDD304に記憶されたプログラム310をRAM303に展開して実行し、各部品を制御して入出力を行ったり、データの加工を行ったりする。ROM302にはBIOSや、ブートストラップローダをHDD304からRAM303に読み出すスタートプログラムが記憶されている。ブートストラップローダは、OSをHDD304からRAM303に読み出す。
HDD304は、不揮発性のメモリであればよくSSD(Solid State Drive)などでもよい。HDD304はOS、デバイスドライバ、及び、後述する機能を提供するプログラム310を記憶している。なお、OSとしては、Windows(登録商標)系、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)などがある。ディスプレイ320にはプログラムが指示し、グラフィックボード305が作成したGUI画面が表示される。なお、ディスプレイは、ユーザが直接操作しない情報処理装置100は備えていない場合がある。
キーボード・マウス306はユーザの操作を受け付ける入力装置である。ユーザが直接操作しない情報処理装置100はキーボード・マウス306を備えていない場合がある。メディアドライブ307はコンパクトディスク、DVD及びブルーレイディスクなどの光学メディアにデータを読み書きする。また、フラッシュメモリなどのメモリカードにデータを読み書きしてもよい。
ネットワーク通信部308は、例えばLANに接続するためのイーサネット(登録商標)カードである。TCP/IP(UDP/IP)やアプリケーション層のプロトコルの処理はOSやプログラム310が行う。アプリケーション層のプロトコルは各種あるが、クラウドサービスに適したプロトコルを含め一般的なプロトコルに対応している(例えば、SMB(Server Message Block)、HTTP、FTP、SNMP(Simple Network Management Protocol)等)。
プログラム310は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録メディアに記録して配布される。また、プログラム310は、不図示のサーバからインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで配布される。
〔情報処理装置の機能、テーブルなど〕
図5は、情報処理装置100の機能ブロック図の一例である。各情報処理装置100の機能は共通である。
情報処理装置100は主要な機能としてサービスレベル確認部20、情報管理部14、及び、サービス提供部21の3つの機能を有する。サービスレベルについては後述するが、例えば、セキュリティレベルや性能など多種多様な要素がある。
1.サービスレベル確認部
サービスレベル確認部20はサービスレベルの問合せに関する処理を行う。サービス問合せ受付部11は、上位の情報処理装置100(又は端末)からサービスレベルの問合せを受け付ける。サービス問合せ受付部11はサービス情報作成部12に問合せを受け付けたことを通知する。
サービス情報作成部12は、サービスレベル算出部121と問合わせ先決定部122を有する。問合わせ先決定部122は、情報管理部14に、自身が持つサービス種類、そのサービス提供時の自身のサービスレベル、サービスを依頼可能な処理依頼先(以下、これらを保有サービス情報25という)を問合せる。問合わせ先決定部122は、自身が実行できないサービス種類(特許請求の範囲の他機依頼処理の一例である)を実行可能な問合わせ先の情報処理装置を決定する。
情報管理部14が保有サービス情報25を回答すると、問合わせ先決定部122はサービス問合せ実行部13に、処理を依頼する下位の情報処理装置100へのサービスレベルの問合せを依頼する。サービス問合せ実行部13は下位の情報処理装置にサービス種類と各サービスのサービスレベルを問い合わせる。
そして、サービス問合せ実行部13が下位の情報処理装置100から回答を受信した場合、サービス情報作成部12は下位の情報処理装置100からの回答を情報管理部14に送出し、情報管理部14が保存する。この情報が処理依頼先情報26である。
サービスレベル算出部121は回答と自身のサービスレベルから、上位の情報処理装置に回答するサービスレベルを算出する。そして、サービス問合せ受付部11により、問合せ元である上位の情報処理装置100に回答する。
2.サービス提供部
サービス提供部21は、サービスの実行に関する処理を行う。なお、図示する情報処理装置100は処理Bを行うものとする。上位の情報処理装置100(又は端末)がサービスの実行要求を送信した場合、サービス実行受付部15がサービス(ここではサービスBCとする)の実行要求を受け付ける。サービスの実行要求には、サービス選択方針が添付されている。
処理実行部16は処理Bを実行する。処理Bを実行した後、依頼先決定部17はサービス選択方針に最も良い条件で適合する処理Cの依頼先を決定する。決定には、情報管理部14が保存している処理依頼先情報26のサービスレベルを使用する。
そして、サービス依頼部18は、決定した下位の情報処理装置に対して、処理Cの実行要求と、上位の情報処理装置から受信したサービス選択方針を送信する。また、サービス依頼部18は下位の情報処理装置から、処理Cが施された処理対象データを取得する。
3.情報管理部
情報管理部14はサービスの問合わせや実行のため情報を管理する。情報管理部14で管理する情報としては以下のものがある。
・「保有サービス情報」:提供可能なサービス種類と、サービスレベル、サービスを依頼可能な処理依頼先
・「処理依頼先情報」:下位の情報処理装置のアドレス、サービス種類、そのサービス種類のサービスレベル
なお、提供可能なサービスは特許請求の範囲の自機提供処理の一例であり、サービスレベルは特許請求の範囲の処理品質情報の一例であり、処理依頼先は特許請求の範囲のサービスを依頼可能な処理依頼先の一例である。
図6は情報処理装置2−2の保有サービス情報25と処理依頼先情報26を、図7は情報処理装置2−1の保有サービス情報25と処理依頼先情報26を、図8は情報処理装置1の保有サービス情報25と処理依頼先情報26を、それぞれ模式的に説明する図の一例である。保有サービス情報25は特許請求の範囲の登録情報データベースの一例であり、処理依頼先情報26は特許請求の範囲の他機処理情報データベースの一例である。
例えば、図6(a)に示すように、情報処理装置2−2は処理Bを提供可能なので、処理Bのサービスレベルと、サービスを依頼可能な処理依頼先が登録されている。図6〜8では保有サービス情報25に、下位の情報処理装置のアドレスしか登録されていないが、下位の情報処理装置が実行可能なサービスの種類が登録されていてもよい。アドレスしか登録されていなくても、問い合わせることで下位の情報処理装置が実行可能なサービスの種類が分かる。
また、図6(b)に示すように、情報処理装置2−2の下位の情報処理装置は、情報処理装置3−2、3−3であるので、情報処理装置3−2、3−3のアドレス(図ではIPアドレスであるがMACアドレスを含めてもよいし、ホスト名などネットワーク300上で宛先を特定可能な情報であればよい)が登録されている。また、情報処理装置3−2、3−3のサービス種類及びサービスレベルが登録されている。
上記のように、サービスレベル算出部121は、情報処理装置3−2,3−3の処理Cのサービスレベル及び自機の処理Bのサービスレベルから、処理BCのサービスレベルを決定する。同様の処理を情報処理装置2−1も行う。このため、図8(b)に示すように情報処理装置1の処理依頼先情報26には、情報処理装置2−1、2−2の両方から受信したサービスBCのサービスレベルが登録される。
<サービスレベル>
サービスレベルについて説明する。サービスレベルが例えばセキュリティレベルの場合、対応している暗号化方式、暗号鍵長、対称鍵方式・非対称鍵方式、公知の脆弱性への対応有無、ファイル削除後のHDD残存情報消去機能の有無など、多様な要素がある。また、サービスレベルが性能の場合、処理速度、応答時間、必要な最大処理時間などがある。このように、1つのサービスレベルでも複数の要素を有する場合があり、サービスレベルの内容は多様である。
この他、サービスレベルには以下のような内容が含まれうる。
対応データサイズ:処理可能な最小・最大のデータサイズ
利用料金:最低利用料金、従量課金時の単価
サービス時間:サービスを提供する時間帯
応答時間:処理を依頼してから処理を完了させる平均・最小・最大の時間
計画停止予定通知:定期的な保守停止に関する事前連絡確認
障害時の代替手段:早期復旧が不可能な場合の代替手段の提供有無
平均復旧時間:障害発生から修理完了までの平均時間
障害通知時間:異常検出自に指定された連絡先に通知するまでの時間
ログの取得:提供可能なログの種類
サービスレベル算出部121がサービスレベルを算出するルールの1つとして上記ではルールAを説明した。しかし、サービスレベルの算出方法もサービスレベルによって適切な方法が採用される。例えば、セキュリティレベルでは、一連の処理(サービスABC)が行われる際の最も低いセキュリティレベルが処理全体のセキュリティレベルと認識されることが一般的である(ルールAに相当。特許請求の範囲の「第1の種類」の一例である。)。
一方、利用料金では、自身の利用料金だけでなく、下位の情報処理装置の利用料金も必要になるので、サービスレベル算出部121は、下位の利用料金を自身の利用料金に合計して上位の情報処理装置に送信する。同様に、サービスレベルが応答時間の場合、下位の情報処理装置の応答時間も必要になるので、サービスレベル算出部121は、下位の応答時間と自身の応答時間の合計を上位の情報処理装置に送信する(特許請求の範囲の「第2の種類」の一例である。)。
また、サービス時間であれば、自身のサービス時間のうち、下位の情報処理装置のサービス時間と重複している時間帯を算出する。
このように、サービスレベル算出部121はサービスレベルによって予め決められている適切なサービス算出方法で、複数の処理を含むサービスのサービスレベルを算出する。上記のルールBについては、セキュリティレベルがよい方、利用料金の安い方、応答時間の短い方、を採用する。
また、上記のように、1つのサービスが有するサービスレベルが1つとは限らないので、複数のサービスレベルが定められている場合には、サービス毎に、サービスレベルを算出する。例えば、サービスBCについて、セキュリティレベルと利用料金のサービスレベルが定められている場合、サービスレベル算出部121はサービスBCについてセキュリティレベルと利用料金それぞれのサービスレベルを算出する。
<依頼先の決定>
1つのサービス種類が1つのサービスレベルしか有さない場合、サービス選択方針にしたがって、1つのサービスレベル(下位の情報処理装置)を選択すればよい。
しかし、1つのサービス種類が複数のサービスレベルを有する場合、依頼先決定部17は複数のサービスレベルを考慮して依頼先を決定する必要がある。複数のサービスレベルから依頼先を決定するためのサービス選択方針には例えば以下のような方針がある。
・指定されたサービスレベルが最も優良な依頼先を選択する。
・各サービスレベルの優先度に応じて各サービスレベルを点数化して、点数が最も高い依頼先を選択する。
「最も優先度の高いサービスレベルを考慮する」とは、ユーザがサービスの実行を要求した際(又はその前後)に指定したサービスレベルが最も優良な1つのサービスレベルを選択する方針である。「優良な」とは、セキュリティレベルなら高いこと、利用料金なら安いことをいう。例えば、ユーザがサービス選択方針に「最も利用料金が安いサービスレベル」を指定した場合、依頼先決定部17は下位の複数の情報処理装置のうち利用料金が最も安価な下位の情報処理装置を処理の依頼先に決定する。
「各サービスレベルの優先度に応じて各サービスレベルを点数化して、点数が最も高い依頼先を選択する」では、ユーザがサービスの実行を要求した際(又はその前後)にサービスの優先度を指定する。依頼先決定部17は、優先度に応じた重みをサービスレベルに乗じてサービスレベルを点数化し、下位の複数の情報処理装置のうち点数が最も高い依頼先を選択する。例えば、指定された各サービスレベルの優先度が以下であったとする。
1.利用料金 2.サービス時間 3.応答時間
まず、依頼先決定部17は、各サービスレベルをいくつかのグループに区分する。例えば、利用料金が100円以下はグループ3、100〜200円はグループ2、200円以上はグループ1の如くである。
グループをグループに応じた数値に変換する。例えば、利用料金がグループ2=2、サービス時間がグループ1=1、応答時間がグループ3=3とする。そして、サービスレベルの優先度に応じた重みを乗じる。優先順位の高い順に重みを5,4、3とする。
利用料金=5×2
サービス時間=4×1
応答時間=3×3
したがって、着目している情報処理装置の合計点数は23点となる。依頼先決定部17はこのような点数化を下位の情報処理装置に対し行って、最も点数が高い情報処理装置を依頼先に決定する。
なお、各サービスレベルの優先順位は、サービス選択方針として、ユーザが端末200に設定し端末200が情報処理装置1に送信することで登録されている。
〔動作手順〕
図9は、上位の情報処理装置から下位の情報処理装置へサービス問合わせを送信する手順のフローチャート図の一例である。図9では、最上位から最下位まで3層であるとし、論理的な構成が枝分かれしていても片側のみに繋がる情報処理装置に着目している(つまり、図3の情報処理装置1,2−2、及び3−3)。また、説明のため、情報処理装置2−1と3−2の名称だけ図示した。
以下では、サービスABCのサービスレベルが問い合わせられた場合について説明する。
端末200が情報処理装置1にサービスABCのサービス問い合わせを送信する(S10)。この問い合わせのタイミングは、例えば端末200がサービスABCを実行要求する前又は任意のタイミングである。
情報処理装置1のサービス問合せ受付部11はサービス問い合わせを受信する(S110)。サービス問合せ受付部11はサービス問合わせを受け付け、サービス情報作成部12に処理を依頼する。
サービス情報作成部12は、情報管理部14に、必要事項を問い合わせる(S120)。情報管理部14は、保有サービス情報25を参照して、自身が提供可能なサービス、サービスレベル(複数ある場合は全て)、及び、処理依頼先をサービス情報作成部12に出力する。
問合わせ先決定部122は、自身が実行できないサービス種類と、問合わせ先の情報処理装置を決定する。例えば、サービスABCが問い合わせ対象で、自機が処理Aを実行できる場合、サービスBCを問い合わせ対象に決定する。問合わせ先の情報処理装置は「処理依頼先」として登録されている。
サービス問合せ実行部13は、処理依頼先の下位の情報処理装置のアドレスを宛先に、自機が実行できない処理を問い合わせるサービス問合わせを送信する(S130)。
情報処理装置2−2,3−3の情報処理装置の処理手順は同じである。情報処理装置2−2のサービス問合せ受付部11はサービス問い合わせを受信する(S210)。サービス問合せ受付部11はサービス問合わせを受け付け、サービス情報作成部12に処理を依頼する。
サービス情報作成部12は、情報管理部14に、必要事項を問い合わせる(S220)。情報管理部14は、保有サービス情報25を参照して、自身が提供可能なサービス、サービスレベル(複数ある場合は全て)、及び、処理依頼先をサービス情報作成部12に出力する。
問合わせ先決定部122は、自身が実行できないサービス種類と、問合わせ先の情報処理装置を決定する。例えば、サービスBCが問い合わせ対象で、自機が処理Bを実行できる場合、サービスCを問い合わせ対象に決定する。問合わせ先の情報処理装置は「処理依頼先」として登録されている。
情報処理装置2−2のサービス問合せ実行部13は、処理依頼先の下位の情報処理装置のアドレスを宛先に、自機が実行できない処理を問い合わせるサービス問合わせを送信する(S230)。
情報処理装置3−3のサービス問合せ受付部11はサービス問い合わせを受信する(S310)。サービス問合せ受付部11はサービス問合わせを受け付け、サービス情報作成部12に処理を依頼する。
サービス情報作成部12は、情報管理部14に、必要事項を問い合わせる(S320)。情報管理部14は、保有サービス情報25を参照して、自身が提供可能なサービス、サービスレベル(複数ある場合は全て)、及び、処理依頼先をサービス情報作成部12に出力する。
情報処理装置3−3の下位には情報処理装置がないので、下位の情報処理装置のアドレスを宛先とする問い合わせはできない。このため、サービス問合わせを送信することなく、情報処理装置3−3のサービス問合せ受付部11はサービス問合わせへの回答を情報処理装置2−2に送信する(S370)。例えば、サービスCが問い合わせ対象で、自機が処理Cを実行できる場合、サービスCとサービスレベル(複数ある場合は全て)を回答する。
また、情報処理装置3−2もサービスCとサービスレベル(複数ある場合は全て)を、情報処理2−2に回答する。
情報処理装置2−2のサービス問合せ実行部13は、情報処理装置3−3から問い合わせへの回答を受信する(S240)。また、情報処理装置3−2からも回答を受信する。サービス問合せ実行部13はサービス情報作成部12に回答を送出する。
サービス情報作成部12は、情報処理装置3−3から受信した「情報処理装置のアドレス」「サービス種類」「サービスレベル」を処理依頼先情報26に登録する(S250)。情報処理装置3−2から受信した「情報処理装置のアドレス」「サービス種類」「サービスレベル」も処理依頼先情報26に登録する。
サービスレベル算出部121は、サービスレベルを算出する(S260)。まず、複数のサービスレベルがある場合はサービスレベル毎に、下位の情報処理装置3−3と3−2が送信した複数のサービスレベルのうち最も高いサービスレベルを選択する(サービスレベルがセキュリティレベルの場合)。そして、自身の処理Bのサービスレベルと選択した処理Cのサービスレベルのうち、低い方を処理BCのサービスレベルに決定する。したがって、サービスレベル毎に処理BCのサービスレベルが算出される。
情報処理装置2−2のサービス問合せ受付部11はサービス問合わせへの回答を情報処理装置1に送信する(S270)。この回答には、サービスレベル毎のサービスBCのサービスレベルが含まれる。同様に、情報処理装置2−1のサービス問合せ受付部11もサービス問合わせへの回答を情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1のサービス問合せ実行部13は、情報処理装置2−2から問い合わせへの回答を受信する(S140)。サービス問合せ実行部13はサービス情報作成部12に回答を送出する。情報処理装置2−1からも問い合わせへの回答を受信する。
サービス情報作成部12は、情報処理装置2−2から受信したサービスBCのサービスレベルを処理依頼先情報26に登録する(S150)。情報処理装置2−1から受信したサービスBCのサービスレベルについても同様である。
サービスレベル算出部121、サービスレベルを算出する(S160)。まず、複数のサービスレベルがある場合はサービスレベル毎に、下位の情報処理装置が送信した複数のサービスレベルのうち最も高いサービスレベルを選択する(サービスレベルがセキュリティレベルの場合)。また、自身の処理Aのサービスレベルと選択したサービスBCのサービスレベルのうち、低い方をサービスABCのサービスレベルに決定する。
情報処理装置1のサービス問合せ受付部11はサービス問合わせへの回答を端末200に送信する(S170)。この回答には、処理ABCのサービスレベルが含まれる。
このように、端末200は、情報処理装置1から処理ABCのサービスレベルを受信できる。したがって、端末200は、情報処理装置1が全ての処理において期待するサービスレベルを満たしていることを確認して、サービスABCの実行を要求できる。
図10は、クラウドサービスシステム500がサービスABCを実行する手順を示すフローチャート図の一例である。
ユーザは端末200を操作して端末200からサービスABCの実行要求、サービス選択方針を情報処理装置1に送信する(S1010)。多くの場合、端末200は処理対象データを送信するが処理対象データは実行要求に含まれているものとする。
情報処理装置1のサービス実行受付部15は、端末200から受信したサービスABCの実行要求を受け付け、サービス選択方針を受信する(S2010)。
処理実行部16は、自身が提供可能なサービスとして処理Aを実行する(S2020)。処理実行部16は、サービス実行要求、処理対象データ及びサービス選択方針を依頼先決定部17に送出する。
依頼先決定部17は、情報管理部14から処理依頼先情報26を取得して、サービスBCの実行を要求する依頼先の情報処理装置を決定する(S2030)。情報処理装置1の処理依頼先情報26には下位の全ての情報処理装置2−1,2−2のサービスBCのサービスレベルが登録されている。複数の情報処理装置が登録されている場合、サービス選択方針に適合するサービスレベルの下位の情報処理装置(ここでは情報処理装置2−2とする)を選択する。
サービス依頼部18は、サービス実行要求及びサービス選択方針を依頼先に決定された下位の情報処理装置2−2に送信する(S2040)。
情報処理装置2−2のサービス実行受付部15は、サービスBCの実行要求を受け付け、サービス選択方針を受信する(S3010)。
処理実行部16は、自身が提供可能なサービスとして処理Bを実行する(S3020)。処理実行部16は、サービス実行要求、処理対象データ及びサービス選択方針を依頼先決定部17に送出する。
依頼先決定部17は、情報管理部14から処理依頼先情報26を取得して、サービスCの実行を要求する依頼先の情報処理装置を決定する(S3030)。情報処理装置2−2の処理依頼先情報26には下位の全ての情報処理装置3−2,3−3のサービスCのサービスレベルが登録されている。複数の情報処理装置がある場合、サービス選択方針に適合するサービスレベルの下位の情報処理装置(ここでは情報処理装置3−2とする)を選択する。
サービス依頼部18は、サービス実行要求及びサービス選択方針を依頼先に決定された下位の情報処理装置3−2に送信する(S3040)。
情報処理装置3−2のサービス実行受付部15は、処理Cの実行要求を受け付け、サービス選択方針を受信する(S4010)。
処理実行部16は、自身が提供可能なサービスとして処理Cを実行する(S4020)。処理実行部16はサービス実行要求、処理対象データ及びサービス選択方針を依頼先決定部17に送出する。
依頼先決定部17は、サービス実行要求を参照して全ての処理を実行したと判定する(S4030)。依頼先決定部17は、サービス実行受付部15に処理対象データを送出する。
サービス実行受付部15は、処理対象データを上位の情報処理装置2−2に送信する(S4040)。
情報処理装置2−2のサービス依頼部18は、処理対象データを受信する(S3050)。サービス依頼部18は、サービス実行受付部15に処理対象データを送出する。
サービス実行受付部15は、処理対象データを上位の情報処理装置1に送信する(S3060)。
情報処理装置1のサービス依頼部18は、処理対象データを受信する(S2050)。サービス依頼部18は、サービス実行受付部15に処理対象データを送出する。
サービス実行受付部15は、処理対象データを端末200に送信する(S2060)。
以上により、端末200はサービスABCが施された処理対象データを受信できる。ユーザは、処理A,B、Cがどの情報処理装置で処理されたのかを意識する必要がなく、かつ、ユーザのサービス選択方針に適合したサービスレベルで全ての処理を実行することができる。
〔効果〕
図11は、本実施例のクラウドサービスシステム500の効果について説明する図の一例である。サービスレベルの例として、サービスレベルはサービスを提供する際のセキュリティレベルであるとする。
また、各情報処理装置100が持つ、暗号化機能などのセキュリティレベルが、優・良・可の3段階で評価されるものとする。セキュリティでは、最も脆弱な箇所のセキュリティレベルがシステム全体のセキュリティレベルとして見なされるため、サービスレベルは以下のように算出することが要求される。
「自身と、利用する下位の情報処理装置のサービスレベルのうち低い方を、提供サービスのサービスレベルとする。複数の経路を選択可能な場合は、もっとも高い経路を選択する」
この場合、サービスABCのサービスレベルは以下のように算出される。
まず、端末200は情報処理装置1に対して、サービスABCのセキュリティレベルを問い合わせた。
情報処理装置1は、情報処理装置2−1と2−2に、それぞれサービスBCを提供する際のサービスレベルについて問い合わせる。
情報処理装置2−1は、情報処理装置3−1にサービスCを提供する際のサービスレベルについて問い合わせる。情報処理装置3−1はセキュリティレベルとして「可」を回答する。
情報処理装置2−1は自身のセキュリティ能力「優」と情報処理装置3−1の回答「可」から、サービスBCのサービスレベルを上記の算出方法に従って算出する。この結果、低い方である「可」をサービスBCのサービスレベルとして情報処理装置1に回答する。
情報処理装置2−2は、情報処理装置3−2と3−3にそれぞれ処理Cを提供する際のサービスレベルについて問い合わせる。情報処理装置3−2はセキュリティレベルとして「優」を回答し、情報処理装置3−3はセキュリティレベルとして「可」を回答する。
情報処理装置2−2は、「優」と「可」を比較して、情報処理装置3−2のサービスレベル「優」を採用する。そして、自身のセキュリティ能力「良」と情報処理装置3−2の回答「優」から、低い方である「良」をサービスBCのサービスレベルとして情報処理装置1に回答する。
情報処理装置1は、情報処理装置2−1からサービスBCをセキュリティレベル「可」で提供できるという回答と、情報処理装置2−2からサービスBCをセキュリティレベル「良」で提供できるという回答を受け取ることになる。
情報処理装置1は、セキュリティレベルが高い情報処理装置2−2のセキュリティレベルを採用し、自身のセキュリティ能力「優」と情報処理装置2−2の回答「良」から、低い方である「良」をサービスABCのサービスレベルとして端末200に回答する。
情報処理装置1にサービスABCのサービス要求と共にサービス選択方針として「セキュリティができるだけ高い経路で処理を実施する」を与えられた場合、情報処理装置1はサービスBCの依頼先として、サービスレベルが「可」である情報処理装置2−1よりも「良」である情報処理装置2−2を選択することができる。
従来技術では、端末200又は情報処理装置100が直接、依頼する情報処理装置のサービスレベルだけで判断が行なわれていた。したがって、情報処理装置1は単体では「優」である情報処理装置2−1を依頼先に決定するので、その後、情報処理装置2−1はセキュリティレベルが「可」である情報処理装置3−1に処理を依頼することになる。
処理経路[情報処理装置1(優) ⇒ 情報処理装置2−1(優)⇒ 情報処理装置3−1(可)]は、本実施例によって実現される処理系路[情報処理装置1(優) ⇒ 情報処理装置2−2(良)⇒ 情報処理装置3−2(優)]に比べ、セキュリティ面ではリスクがある経路となる。
以上のように、本実施例により、クラウドサービス全体で最適な経路を選択することができるようになる。
なお、本実施例は本発明の範囲を限定するものではなく、例えば情報管理部14を各情報処理装置が有するのでなく、1つ以上の情報処理装置が集約して管理してもよい。この場合、集約管理する情報処理装置が問い合わせに対する回答を行い、サービスの依頼先の情報管理部を決定することができる。また、各情報処理装置が集約管理する情報処理装置から保有サービス情報25と処理依頼先情報26を取得して、問合わせに回答することもできる。また、サービス提供部21は集約管理する情報処理装置から保有サービス情報25と処理依頼先情報26を取得して、依頼先の情報管理部を決定できる。
このように、本実施例で説明する機能は各情報処理装置に固定である必要はなく、用途や目的に応じて様々なシステム構成があることはいうまでもない。
本実施例では、情報処理装置100がクラウドサービスシステム500に新たに追加された場合、追加された情報処理装置100の存在を上位の情報処理装置に通知するクラウドサービスシステム500について説明する。
図12は、情報処理装置の追加を模式的に説明する図の一例である。情報処理装置2−3は情報処理装置3−3の上位の情報処理装置である。このため、情報処理装置2−3の保有サービス情報25には下位の情報処理装置として情報処理装置3−3が登録されている。なお、情報処理装置2−2は特許請求の範囲の第1の要求元他機の一例であり、情報処理装置1は特許請求の範囲の第2の要求元他機の一例である。情報処理装置2−3は、特許請求の範囲の「変更された前記要求元の装置情報が指示する追加された他機」の一例である。
しかしながら、この場合、情報処理装置1の保有サービス情報25にも情報処理装置2−3を登録しなければならないので、管理者の作業が増大してしまう。
そこで、本実施例では、各情報処理装置100が下位だけでなく上位の情報処理装置のアドレスを保持することとし、上位の情報処理装置のアドレスに追加・削除などの変更が生じた場合、下位の情報処理装置が上位の情報処理装置に通知することとする。
図13は、情報処理装置3−3の保有サービス情報25の一例を示す。情報処理装置3−3には下位の情報処理装置がないが、上位の情報処理装置として情報処理装置2−2と2−3が登録されている。このうち、情報処理装置2−3が追加された情報処理装置である。
情報処理装置3−3の情報管理部14は情報処理装置2−3の追加を検知して、上位の情報処理装置2−2に、情報処理装置2−3の「提供可能なサービス」「サービスレベル」、「サービスを依頼可能な処理依頼先」を通知する。
情報処理装置2−2は、情報処理装置2−3は同じ階層の情報処理装置であると判断し(下位の情報処理装置3−3から通知があるため判断できる)、上位の情報処理装置1に情報処理装置2−3の「提供可能なサービス」「サービスレベル」、「サービスを依頼可能な処理依頼先」を通知する。これにより、情報処理装置1の情報管理部14は、自機の保有サービス情報25に、下位の情報処理装置として情報処理装置2−3の「提供可能なサービス」「サービスレベル」、「サービスを依頼可能な処理依頼先」を記録する。
なお、情報処理装置1の情報管理部14は、情報処理装置2−2から単に情報処理装置2−3の存在の通知(少なくともアドレスなどの通知先情報を含む)だけを受け、直接、情報処理装置2−3に「提供可能なサービス」「サービスレベル」等を問い合わせてもよい。
したがって、本実施例のクラウドサービスシステム500は、クラウドサービス構築時やメンテナンス時に自動的に階層構造を構築できる。情報処理装置100の追加などが行われた場合でも、ユーザが意識せずに最新の状態で最適経路を発見できる。
本実施例では、「必須条件」と「希望条件」を指定可能なサービス選択方針について説明する。
ユーザがサービス選択方針として「必須条件」と「希望条件」を別々に指定したい場合がある。必須条件は、必ず満たすべきサービスレベルの最低条件であり、希望条件は相対的なサービスレベルの選択条件である。例えば、ユーザが必須条件としてセキュリティレベル「良」以上、希望条件として「応答時間が短いほどよい」を指定した場合、本実施例では全ての情報処理装置が「良」以上でなければ、情報処理装置1は対応不能であることを回答する。このような回答が可能なのは、実施例1にて説明したように、情報処理装置1がサービスABCを適切に演算したサービスレベルを保持しているためである。
また、必須条件を満たす下位の情報処理装置が複数有る場合、上位の情報処理装置(例えば情報処理装置1)は希望条件で下位の情報処理装置を絞り込むことができる。
例えば、サービス選択方針として、「必須条件:セキュリティレベル「良」以上、希望条件:応答時間が短いこと」が与えられたとする。下位の情報処理装置のうちセキュリティレベル「良」のものが複数ある場合、情報処理装置1は応答時間が短い方を選択することができる。
したがって、本実施例では、問い合わせを受け付けた情報処理装置1が、必須条件を満たさない場合はサービスABCの開始前には不可能であると回答できる。また、サービス要求時、様々なニーズに対応できるようになる。
11 サービス問合せ受付部
12 サービス情報作成部
13 サービス問合せ実行部
14 情報管理部
15 サービス実行受付部
16 処理実行部
17 依頼先決定部
18 サービス依頼部
25 保有サービス情報
26 処理依頼先情報
100 情報処理装置
200 端末
特開2012−53853号公報

Claims (6)

  1. 階層構造に接続された複数の情報処理装置のうち上位の情報処理装置から要求されたサービスに含まれる処理を実行する情報処理装置であって、
    自機が提供可能な自機提供処理、前記自機提供処理の処理品質情報、及び、前記処理を依頼可能な他機が1台以上登録された登録情報データベースと、
    前記サービスの処理品質情報の問い合わせを受け付けるサービス品質問合わせ受付手段と、
    前記登録情報データベースを参照して前記サービスに含まれる処理のうち前記他機に依頼する他機依頼処理と、問合わせ先の1台以上の前記他機を決定する問合せ先決定手段と、
    前記問合せ先決定手段が決定した前記他機に、提供可能な前記他機依頼処理と前記他機依頼処理の処理品質情報を問い合わせる処理品質問合わせ手段と、
    前記他機が回答した提供可能な前記他機依頼処理及び前記他機依頼処理の処理品質情報を、各他機毎に他機処理情報データベースに登録する情報作成手段と、
    前記他機処理情報データベースに登録された前記他機依頼処理の処理品質情報、及び、登録情報データベースに登録された前記自機提供処理の処理品質情報に対し、前記他機が複数の場合は複数の前記他機依頼処理の処理品質情報のうち最も高い処理品質情報を決定し、前記自機提供処理の処理品質情報と決定した前記他機依頼処理の処理品質情報とのうち低い方の処理品質情報を、自機の上位の情報処理装置に提供する処理品質情報に決定する処理品質情報決定手段と、を有し、
    前記サービス品質問合わせ受付手段は、前記処理品質情報決定手段が決定した処理品質情報を、前記上位の情報処理装置に回答する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記サービスの実行要求及び他機選択方針を受け付ける実行要求受付手段と、
    前記サービスに含まれている前記処理のうち自機で実行可能な前記処理を実行する処理実行手段と、
    前記他機処理情報データベースに、前記処理実行手段が実行しない前記処理を実行可能な前記他機が複数、登録されている場合、前記他機選択方針を満たす1台の前記他機を、問合わせ先の前記他機から受信した処理品質情報に基づき決定する他機決定手段と、
    前記他機決定手段が決定した前記他機に前記サービスに含まれる前記処理の実行要求及び前記他機選択方針を送信するサービス依頼手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記登録情報データベースには、自機から見て前記上位の情報処理装置の装置情報が登録されており、
    前記情報作成手段が、前記登録情報データベースの前記上位の情報処理装置の装置情報の変更を検出した場合、変更されていない前記上位の情報処理装置の装置情報に対応する第1の要求元他機に、変更が検出されたことを通知する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記他機選択方針には、前記他機が満たすべき最低条件である必須条件が含まれており、
    前記他機決定手段が、問合わせ先の前記他機から受信した処理品質情報が前記必須条件を満たさないと判定した場合、
    前記実行要求受付手段は、実行要求された前記サービスを実行できないことを回答する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記他機選択方針には、前記他機が満たすべき最低条件である必須条件及び複数の前記他機から相対的によい前記他機を選択するための希望条件が含まれており、
    前記他機決定手段は、問合わせ先の前記他機から受信した複数の処理品質情報が前記必須条件を満たすと判定した場合、前記希望条件に最もよく適合する処理品質情報の前記他機を、前記サービスの実行を要求する前記他機に決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 階層構造に接続された複数の情報処理装置のうち上位の情報処理装置から要求されたサービスに含まれる処理を実行する情報処理システムであって、
    自機が提供可能な自機提供処理、前記自機提供処理の処理品質情報、及び、前記処理を依頼可能な他機が1台以上登録された登録情報データベースと、
    前記サービスの処理品質情報の問い合わせを受け付けるサービス品質問合わせ受付手段と、
    前記登録情報データベースを参照して前記サービスに含まれる処理のうち前記他機に依頼する他機依頼処理と問合わせ先の、1台以上の前記他機を決定する問合せ先決定手段と、
    前記問合せ先決定手段が決定した前記他機に、提供可能な前記他機依頼処理及び前記他機依頼処理の処理品質情報を問い合わせる処理品質問合わせ手段と、
    前記他機が回答した提供可能な前記他機依頼処理と前記他機依頼処理の処理品質情報を、各他機毎に他機処理情報データベースに登録する情報作成手段と、
    前記他機処理情報データベースに登録された前記他機依頼処理の処理品質情報、及び、登録情報データベースに登録された前記自機提供処理の処理品質情報に対し、前記他機が複数の場合は複数の前記他機依頼処理の処理品質情報のうち最も高い処理品質情報を決定し、前記自機提供処理の処理品質情報と決定した前記他機依頼処理の処理品質情報とのうち低い方の処理品質情報を、自機の上位の情報処理装置に提供する処理品質情報に決定する処理品質情報決定手段と、を有し、
    前記サービス品質問合わせ受付手段は、前記処理品質情報決定手段が決定した処理品質情報を、前記上位の情報処理装置に回答する、
    ことを特徴とする情報処理システム。
JP2013041050A 2013-03-01 2013-03-01 情報処理装置、情報処理システム Expired - Fee Related JP6191167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013041050A JP6191167B2 (ja) 2013-03-01 2013-03-01 情報処理装置、情報処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013041050A JP6191167B2 (ja) 2013-03-01 2013-03-01 情報処理装置、情報処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014170312A JP2014170312A (ja) 2014-09-18
JP6191167B2 true JP6191167B2 (ja) 2017-09-06

Family

ID=51692681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013041050A Expired - Fee Related JP6191167B2 (ja) 2013-03-01 2013-03-01 情報処理装置、情報処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6191167B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004362449A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Mitsubishi Electric Corp サービス提供装置及びサービスコーディネータ装置及びサービス提供方法及びサービスコーディネート方法及びプログラム及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2006072785A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Hitachi Electronics Service Co Ltd サービス利用のためのリクエストメッセージ制御方法、および、サービス提供システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014170312A (ja) 2014-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11632392B1 (en) Distributed malware detection system and submission workflow thereof
US9769126B2 (en) Secure personal server system and method
JP6195860B2 (ja) サービス指向アーキテクチャにおけるケイパビリティ監視
US10601863B1 (en) System and method for managing sensor enrollment
KR102214665B1 (ko) 관리 시스템 및 제어 방법
JP5865277B2 (ja) 認証スイッチまたはネットワークシステム
WO2017218013A1 (en) Secure personal server system and method
CN105051673B (zh) 网络打印
JP6191167B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム
JP5949491B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP6193147B2 (ja) ファイアウォール装置の制御装置及びプログラム
JP2017068835A (ja) 機器管理システム、機器管理方法、情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラム
JP2014056438A (ja) 出力システム、出力制御装置、出力装置及びプログラム
JP7332869B2 (ja) 通信プログラム、通信方法および通信装置
JP5292335B2 (ja) 接続先ノード選択方法及び装置及びプログラム
US20160117137A1 (en) Image processing apparatus, system, and non-transitory computer readable medium
US10623449B2 (en) Communication mediation system, communication mediation device, communication mediation method, and communication mediation program
JP5935384B2 (ja) 印刷装置の管理装置、印刷装置管理システムおよびプログラム
JP2011209821A (ja) 画像形成システム、認証方法、および画像形成装置
JP7139789B2 (ja) 中継装置及び中継処理プログラム
JP2017204890A (ja) ファイアウォール装置の制御装置及びプログラム
US20160020984A1 (en) Information processing apparatus, method, and system, and non-transitory computer readable medium
JP2018056751A (ja) 中継サーバ及びシステム
JP2017167928A (ja) 情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
US20140317310A1 (en) Image processing system, image processing method, and storage medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170724

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6191167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees