JP6190753B2 - バルブシート - Google Patents

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Description

本発明は、バルブに適用されるバルブシートに関する。
流路を開閉するためのバルブ(具体的には、バタフライバルブ又はボールバルブ等)に適用されるバルブシートとしては、例えば、特許文献1に記載のバルブシートが知られている。このバルブシートは、リング状の金属板を軸方向両側にそれぞれ配置し、これらの金属板の間にリング状のガスケット板とリング状の多孔金属板とを交互に積層してリング状のシート本体を構成している。
特許文献1に記載のバルブシートは、前記シート本体にシール面を有し、このシール面をバルブの金属製のシール部(弁座又は弁体)に対し近接又は離間させ得るようにバルブに適用される。このようなバルブを流路に設置した場合、前記流路を流れる流体が液体であるときには、前記バルブの閉弁時にそのシール部に接触するバルブシートの作用により前記流路の密閉性を保つことができる。
しかしながら、流路を流れる流体が気体、特に低分子量ガス(水素又はヘリウム等)であるときには、バルブの閉弁時に、バルブシートのシール面のうちの金属板からなる領域と、このシール面に接触する前記バルブのシール部との間に、互いの接触面にある凹凸によって微少な隙間が生じ、この隙間から前記流路内の気体が漏洩しやすくなっていた。つまり、このようなバルブシートを備えたバルブを用いた場合、流路の密閉性を良好に保つことが困難であった。
実公平5−24870号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、十分な強度を確保可能であり、かつ、流路を流れる流体が液体の場合であれ気体の場合であれ当該流路の密閉性を良好に保つことができるバルブを実現可能であるバルブシートの提供を目的とする。
請求項1に係る発明は、所定間隔で並置された複数のリング状の金属板と、前記複数のリング状の金属板のうちの隣り合う金属板間に配置されたリング状のガスケット板とを用いてリング状に形成されたシート本体を備え、バルブに適用され得るバルブシートにおいて、前記シート本体が、前記バルブのシール部に接触可能なシール部を外周側又は内周側に形成し、前記シート本体のシール部が、前記隣り合う金属板間から突出してその金属板の外周部又は内周部の少なくとも一部を露出させないように覆う前記ガスケット板の突出部を含んで構成されているものである。
この発明によれば、前記バルブシートが適用されたバルブの閉弁時、前記シート本体のシール部においては、前記金属板からなる領域が前記バルブのシール部に接触することを極力阻止しつつ、前記ガスケット板の突出部からなる領域を前記シール部に接触させることが可能となる。したがって、前記シート本体のシール部のうちの前記金属板からなる領域と前記バルブのシール部との間に形成され得る微細な隙間の発生を抑制し、これにより前記バルブのシール性を高めることができる。その結果、前記バルブシートに関して十分な強度を確保することが可能であり、かつ、このバルブシートを用いて、前記バルブが設置される流路を流れる流体が液体の場合であれ気体の場合であれ当該流路の密閉性を良好に保つことができるバルブを実現することが可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のバルブシートにおいて、前記ガスケット板の突出部が、前記シート本体のシール部で前記隣り合う金属板の外周部又は内周部を全体的に覆うものである。
この発明によれば、前記バルブシートのシール部において、前記金属板からなる領域が前記弁座に接触することを阻止しつつ、前記ガスケット板の突出部からなる領域を前記バルブのシール部に接触させることが可能となる。したがって、前記バルブのシール性をより一層高めることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のバルブシートにおいて、前記ガスケット板が膨張黒鉛からなるものである。
この発明によれば、膨張黒鉛を用いて少なくとも一部が形成される前記シート本体のシール部を前記バルブの閉弁時に接触する当該バルブのシール部に対して馴染み性に優れたものにできる。また、前記バルブシートを耐熱性及び耐食性に優れたものにできる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバルブシートにおいて、前記金属板がオーステナイト系ステンレス鋼からなるものである。
この発明によれば、前記バルブシートの強度の向上を図ることができる。また、前記バルブシートを耐熱性及び耐食性に優れたものにできる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のバルブシートにおいて、前記シート本体のシール部が、前記シート本体の軸心方向に沿って径が変化するテーパ面を有し、前記バルブに適用された場合に当該バルブの球面形状のシール部に傾斜方向中央部から接して押圧され、前記バルブのシール部との間をシールし得るように構成され、前記テーパ面が、断面視で、前記バルブのシール部における前記テーパ面の傾斜方向中央部との接点を通る接線に平行となる平坦な傾斜面により形成されているものである。
この発明によれば、前記バルブシートのシール部が前記バルブのシール部と接触可能な面積を拡大させ、前記バルブシートのシール部において前記ガスケット板の突出部からなる領域を前記バルブのシール部に接触させやすくなる。したがって、前記バルブのシール性を良好に維持することが可能となる。
本発明によれば、十分な強度を確保可能であり、かつ、流路を流れる流体が液体の場合であれ気体の場合であれ当該流路の密閉性を良好に保つことができるバルブを実現可能であるバルブシートを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るバルブシートの正面図である。 図1のバルブシートの一部断面側面図である。 図2の一部拡大断面図である。 図1のバルブシートをバルブに適用した場合の一部断面図である。 バルブの閉弁時に互いに接触する図1のバルブシートと前記バルブのシール部とを示す断面図である。 別の実施形態に係るバルブシートの一部拡大断面図である。 さらに別の実施形態に係るバルブシートの正面図である。 図7のバルブシートの一部断面側面図である。 図8の一部拡大断面図である。
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係るバルブシート1の正面図を示す。図2に、前記バルブシート1の一部断面側面図を示す。図3に、図2の一部拡大断面図を示す。前記バルブシート1は、流体(例えば、水素又はヘリウム等の気体)が流れる流路にこれを開閉し得るように設置されるバルブ(例えば、バタフライバルブ又はボールバルブ)に適用される。
図1、図2、図3に示すように、前記バルブシート1は、リング状のシート本体2を備えている。本実施形態において、前記シート本体2は、そのリング状の外観形状がそのまま前記バルブシート1の外観形状となるように構成されたものである。前記シート本体2は、前記バルブシート1が適用されるバルブのシール部(弁体又は弁座)等に応じた形状を有するように形成されている。
前記シート本体2は、複数のリング状の金属板と、リング状のガスケット板とを有している。本実施形態において、前記金属板は4つの金属板3A・3B・3C・3Dであり、前記ガスケット板は3つのガスケット板4A・4B・4Cである。前記シート本体2の外周側には、前記バルブシート1が適用されるバルブのシール部に接触可能なシール部5が設けられている。
前記4つの金属板3A・3B・3C・3Dは、所定間隔で並置されている。本実施形態において、前記4つの金属板3A・3B・3C・3Dは、互いに同程度の軸心方向の幅(板厚)及び内径を有するリング状に形成されている。これらの金属板3A・3B・3C・3Dは、同軸上に並列に配置され、隣り合う金属板3A・3B、3B・3C、3C・3D間に所定の間隙をもって設けられている。
前記各金属板3A・3B・3C・3Dは、オーステナイト系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、銅、又は、銅合金等から構成される。本実施形態においては、前記各金属板3A・3B・3C・3Dは、オーステナイト系ステンレス鋼から構成されている。前記各金属板3A・3B・3C・3Dの板厚は、前記シート本体2の形状に応じて適宜設定される。
前記3つのガスケット板4A・4B・4Cは、それぞれ、隣り合う金属板3A・3B、3B・3C、3C・3D間に配置されている。本実施形態において、前記3つのガスケット板4A・4B・4Cは、互いに同程度の軸心方向の幅(板厚)及び内径を有するように形成されている。これらのガスケット板4A・4B・4Cは、前記4つの金属板3A・3B・3C・3Dと同軸上に配置されている。
前記各ガスケット板4A・4B・4Cは、本実施形態においては、膨張黒鉛(詳しくは、可撓性膨張黒鉛シート)から構成されている。前記各ガスケット板4A・4B・4Cの板厚は、前記各金属板3A・3B・3C・3Dの板厚等に応じて適宜設定されている。また、前記各ガスケット板4A・4B・4Cの密度は、1.4〜2.0g/cm、好ましくは1.6〜1.8g/cmに設定される。
本実施形態において、前記各ガスケット板4A・4B・4Cは、対応する隣り合う金属板3A・3B、3B・3C、3C・3Dと同程度の板厚及び内径・外径を有している。また、前記各ガスケット板4A・4B・4Cは、対応する隣り合う金属板3A・3B、3B・3C、3C・3Dに十分な強度で相互に結合されるように、それらに熱硬化性樹脂系の接着剤を用いて接着されている。
なお、前記熱硬化性樹脂系の接着剤としては、本実施形態のように前記各ガスケット板4A・4B・4Cが膨張黒鉛からなるものである場合、膨張黒鉛に対して浸透性の強いフェノール系又はフラン系のものを用いるのが好ましい。
このような前記4つの金属板3A・3B・3C・3D及び前記3つのガスケット板4A・4B・4Cが互いの貫通孔を連通させた状態で軸心方向に関して交互に積層されることで、7層の積層構造を有する前記シート本体2が構成されている。そして、図3に示すように、前記シート本体2において、前記隣り合う金属板3A・3B及び前記ガスケット板4A・4Bの外周側に、前記シート本体2のシール部5が形成されている。
前記シート本体2のシール部5は、前記ガスケット板4A・4Bの突出部4Aa・4Baを含んで構成されている。前記突出部4Aa・4Baは、それぞれ前記隣り合う金属板3A・3B、3B・3C間から突出して、その金属板3A・3Bの外周部の少なくとも一部を露出させないように覆うものである。
本実施形態において、前記突出部4Aa・4Baは、前記隣り合う金属板3A・3B、3B・3C間にそれぞれ介在する介在部4Ab・4Bbに対して径方向外側へ突出させられつつ、前記隣り合う金属板3A・3B、3B・3Cの外周部を全体的に覆うように延設されている。これにより、前記シール部5が、前記突出部4Aa・4Ba(前記ガスケット板4A・4B)のみを用いて構成されている。
前記ガスケット板4A・4Bの突出部4Aa・4Baは、互いに隙間なく連続し、前記金属板3A・3Bの全周にわたって配置されている。そして、前記金属板3A・3Bを被覆した状態の前記突出部4Aa・4Baは、その表面が断面視で略平坦面となるように(図3参照)、前記シール部5の外周側で均一又は略均一な厚み8wのシール層を形成するように設けられている。
前記シール層の厚み(前記突出部4Aa・4Baの突出幅及び前記金属板3A・3B上の厚み、又は、前記突出部4Aa・4Baの突出幅)8wは、前記ガスケット板4A・4Bをなす材料等に応じて適宜設定される。本実施形態においては、前記シール層の厚み8wは0.1〜0.5mm、好ましくは0.2〜0.4mmに設定される。
なお、本実施形態においては、前記ガスケット板4Cに、前記隣り合う金属板3C・3D間から突出してその金属板3C・3Dの外周部の少なくとも一部を覆う突出部4Caが備えられている。前記突出部4Caは、前記隣り合う金属板3C・3D間に介在する介在部4Cbに対して径方向外側へ突出させられつつ、前記隣り合う金属板3C・3Dの外周部を覆うように延設されている。
図4に、前記バルブシート1をバルブ10に適用した場合の一部断面図を示す。ここで、図4に示すように、前記バルブシート1に加え、弁体11及び弁座12を有する前記バルブ10が流路13に設置された場合について説明する。
図4に示すように、前記バルブシート1は、前記弁座12と対向するように前記弁体11に取り付けられる。前記バルブシート1は、前記弁体11と同軸上に配置され、保持具14及びボルトにより前記弁体11に保持される。そして、前記バルブシート1が、前記バルブ10の操作による前記弁体11の移動にともなって、前記シート本体2のシール部5が前記バルブ10のシール部である前記弁座12に近接(圧接)又は離間し得るように設けられる。
詳しくは、前記バルブシート1は、前記バルブ10の操作により前記弁体11が前記流路13の一側に移動させられたとき、その移動にともなって前記シール部5が前記弁座12から離間するように移動する構成とされる。これにより、前記バルブ10が、前記シール部5と前記弁座12との間に流体が通過し得る空間が確保される開弁状態に切り替えられ得るようになっている。
一方、前記バルブシート1は、前記バルブ10の操作により前記弁体11が前記流路13の他側に移動させられたとき、その移動にともなって前記シール部5が前記弁座12に近接するように移動する構成とされる。これにより、前記バルブ10が、前記シール部5(前記弁体11)と前記弁座12との間がシールされる閉弁状態に切り替えられ得るようになっている。
そのうえ、前記バルブ10の閉弁時、前記シート本体2のシール部5においては、前記金属板3A・3Bからなる領域が前記弁座12に接触することを極力阻止しつつ、前記ガスケット板4A・4Bの突出部4Aa・4Baからなる領域を前記弁座12に接触させることが可能となる。つまり、前記シート本体2のシール部5において、前記突出部4Aa・4Baをできるだけ広い範囲で前記弁座12に接触させることが可能となる。
したがって、前記シール部5のうちの前記金属板3A・3Bからなる領域と前記弁座12との間に形成され得る微細な隙間の発生を抑制し、これにより前記バルブ10のシール性を高めることができる。その結果、前記バルブシート1に関して十分な強度を確保することが可能となり、かつ、このバルブシート1を用いて、前記流路13を流れる流体が液体の場合であれ気体の場合であれ、前記流路13の密閉性を良好に保つことができるバルブを実現することが可能となる。
特に、本実施形態においては、前記ガスケット板4A・4Bの突出部4Aa・4Baが、前記シール部5で前記金属板3A・3Bの外周部を全体的に覆うので、前記シール部5において、前記金属板3A・3Bからなる領域が前記弁座12に接触することを阻止しつつ、前記ガスケット板4A・4Bの突出部4Aa・4Baからなる領域を前記弁座12に接触させることが可能となる。したがって、前記バルブ10のシール性をより一層高めることができる。
また、本実施形態においては、前記ガスケット板4A・4B(前記突出部4Aa・4Baを含む)が膨張黒鉛からなるので、これを用いて少なくとも一部が形成される前記シート本体2のシール部5を前記バルブ10の閉弁時に接触する前記弁座12に対して馴染み性に優れたものにできる。また、前記バルブシート1を耐熱性及び耐食性に優れたものにできる。
また、本実施形態においては、前記金属板3A・3B・3Cがオーステナイト系ステンレス鋼からなるので、前記バルブシート1の強度の向上を図ることができる。また、前記バルブシート1を耐熱性及び耐食性に優れたものにできる。
図5に、前記バルブ10の閉弁時に互いに接触する前記バルブシート1と前記弁座12とを示す。なお、図5は、説明の便宜上、模式的な断面構造を示したものであり、実際には前記弁座12は断面視で図5に示すよりも緩い曲率で湾曲する断面曲面形状(球面形状)を有するものとされる。
図3、図5に示すように、本実施形態において、前記シート本体2のシール部5は、前記シート本体2の軸心方向に沿って径が変化するテーパ面15を有している。前記テーパ面15(前記シール部5)は、前記シート本体2の軸心方向一側に配置され、軸心方向他側に向かって徐々に拡径するように形成されている。なお、前記シート本体2の軸心方向他側には、略均一の外径を有する筒状部が配置されている。
前記シート本体2のシール部5は、前記バルブ10の閉弁時に当該バルブ10の球面形状の前記弁座12に傾斜方向中央部16から接して押圧され、前記弁座12との間(前記弁体11と前記弁座12との間)をシールするように構成されている。前記テーパ面15は、断面視で、接線17に平行となる平坦な傾斜面により形成されている。この接線17は、前記バルブ10の弁座12における前記テーパ面15の傾斜方向中央部16との接点18を通るものである。
この構成により、前記シート本体2のシール部5が前記弁座12と接触可能な面積を拡大させ、前記シール部5において前記ガスケット板4A・4Bの突出部4Aa・4Baからなる領域を前記弁座12に接触させやすくなる。したがって、前記バルブ10のシール性を良好に維持することが可能となる。
なお、本発明におけるガスケット板の突出部は、本実施形態のものに限定するものではなく、例えば、図6に示すような、ガスケット板24A・24Bの突出部24Aa・24Baであってもよい。この場合、前記突出部24Aa・24Baは、それぞれ、隣り合う金属板23A・23B、23B・23Cの外周部の一部のみを覆うように設けられる。そして、前記突出部24Aa・24Baと前記金属板23A・23Bの外周部の残部とによりシール部25が形成される。
なお、本発明におけるシート本体は、本実施形態においては前記4つの金属板3A・3B・3C・3D及び前記3つのガスケット板4A・4B・4Cを用いて構成した前記シート本体2としているが、これに限定されるものではなく、任意の数の金属板及びガスケット板を用いて構成したシート本体とすることが可能である。さらに、本発明におけるシート本体のシール部は、任意の数の金属板及びガスケット板を用いて形成可能である。
また、本発明に係るバルブシートは、本実施形態においては前記シート本体2における前記金属板3A・3B及び前記ガスケット板4A・4Bの外周側に前記シール部5を形成するものとしているが、シート本体における金属板及びガスケット板の内周側にシール部を形成したものであってもよく、例えば、図7、図8に示すようなバルブシート31であってもよい。
詳しくは、前記バルブシート31は、リング状のシート本体32を備えている。前記シート本体32は、金属板は4つのリング状の金属板33A・33B・33C・33Dと、3つのリング状のガスケット板34A・34B・34Cとを有している。前記シート本体32の内周側には、前記バルブシート31が適用されるバルブのシール部に接触可能なシール部35が形成される。
図9に示すように、前記シート本体32のシール部35は、隣り合う金属板33A・33B、33B・33C間から突出してその金属板33A・33Bの内周部の少なくとも一部を覆うガスケット板34A・34Bの突出部34Aa・34Baを含んで構成される。前記シール部35において、前記突出部34Aa・34Baは、前記隣り合う金属板33A・33B、33B・33Cの内周部を全体的に覆うものとされ得る。
この場合、前記バルブシート31は、バルブにおいて弁体と対向するように弁箱に取り付けられる。前記バルブシート31は、流路と同軸上に配置され、保持具及びボルトにより前記弁箱に保持される。そして、前記バルブシート31は、前記バルブの操作による前記弁体の移動にともなって、前記シール部35が前記バルブのシール部である弁体に近接(圧接)又は離間し得るように設けられる。
このような構成により、前記バルブシート31がバルブに適用された場合であっても、上述の実施形態に係る前記バルブシート1と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、前記バルブシート31に関して十分な強度を確保することが可能となり、かつ、このバルブシート31を用いて、前記流路を流れる流体が液体の場合であれ気体の場合であれ当該流路の密閉性を良好に保つことができるバルブを実現することが可能となる。
1 バルブシート
2 シート本体
3A・3B・3C 金属板
4A・4B ガスケット板
4Aa・4Ba 突出部
5 シール部
10 バルブ
11 弁体
12 弁座(シール部)
15 テーパ面
16 傾斜方向中央部
17 接線
18 接点
23A・23B・23C 金属板
24A・24B ガスケット板
24Aa・24Ba 突出部
25 シール部
31 バルブシート
32 シート本体
33A・33B・33C 金属板
34A・34B ガスケット板
34Aa・34Ba 突出部
35 シール部

Claims (5)

  1. 所定間隔で並置された複数のリング状の金属板と、前記複数のリング状の金属板のうちの隣り合う金属板間に配置されたリング状のガスケット板とを用いてリング状に形成されたシート本体を備え、バルブに適用され得るバルブシートにおいて、
    前記シート本体は、前記バルブのシール部に接触可能なシール部を外周側又は内周側に形成し、
    前記シート本体のシール部は、前記隣り合う金属板間から突出してその金属板の外周部又は内周部の少なくとも一部を露出させないように覆う前記ガスケット板の突出部を含んで構成されていることを特徴とするバルブシート。
  2. 前記ガスケット板の突出部は、前記シート本体のシール部において前記隣り合う金属板の外周部又は内周部を全体的に覆うことを特徴とする請求項1に記載のバルブシート。
  3. 前記ガスケット板は、膨張黒鉛からなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバルブシート。
  4. 前記金属板は、オーステナイト系ステンレス鋼からなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバルブシート。
  5. 前記シート本体のシール部は、前記シート本体の軸心方向に沿って径が変化するテーパ面を有し、前記バルブに適用された場合に当該バルブの球面形状のシール部に傾斜方向中央部から接して押圧され、前記バルブのシール部との間をシールし得るように構成され、
    前記テーパ面は、断面視で、前記バルブのシール部における前記テーパ面の傾斜方向中央部との接点を通る接線に平行となる平坦な傾斜面により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のバルブシート。
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