JP6189789B2 - 分散型無線通信基地局システムおよび通信方法 - Google Patents

分散型無線通信基地局システムおよび通信方法 Download PDF

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本発明は、無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、BBUとRRHとを光ファイバで接続して無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式でBBUとRRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システム、BBU又はRRHの通信方法、並びにBBU又はRRHの通信プログラムに関する。
セルラーシステムにおいて、セル構成の自由度を向上するため、基地局の機能を信号処理部(BBU:Base Band Unit)とRF部(RRH: Remote Radio Unit)に分割して物理的に離れた構成とする事が検討されている。BBU−RRH間は同軸ケーブルや光ファイバ等で接続されるが、特に光ファイバによって接続する事により伝送距離を拡大する事ができる。この時BBU−RRH間において、無線信号はRoF技術により伝送される。RoF技術は光伝送方法によりアナログRoF技術とデジタルRoF技術に大別できる。デジタルRoF技術では、ほとんど歪み無く無線信号伝送が可能だが、非常に広い帯域を光ファイバ区間で必要とする。一方アナログRoF技術では、デジタルRoF伝送時と比べ無線信号に歪みが生じるが、光ファイバ区間での所要帯域は無線信号の使用周波数帯域幅とほぼ等しい。このため、アナログRoF技術の方がBBU−RRH間の所要帯域を節約できる。
各RRHはMIMO (multiple−input and multiple−output)伝送のため、複数のアンテナを搭載する可能性がある。MIMOにおける空間多重伝送では、送信側で異なる情報を持つ無線信号を各アンテナから送信し、受信側で各アンテナの受信信号に信号処理を施して複数の情報を分離受信することにより、伝送速度が向上する。例えば、LTE(Long Term Evolution)では下りリンクにおいて最大4多重、LTE−Advancedでは下りリンクにおいて最大8多重の空間多重がサポートされる。これら各無線信号を特許文献1のように別々の波長に分けて伝送することもできるが、これら各無線信号を異なるIF帯に周波数変換すれば1つの波長・1本のファイバで複数無線信号の同時伝送が可能であり、こちらの方が経済的と考えられる。
関連技術のBBUの装置構成例を図1に示す。BBU10は下りリンク通信のため、アンテナ#iごとに無線変調信号のデジタルビット系列を出力する変復調部11と、変復調部11で出力された各デジタル信号をアナログ信号へ変換するD/A変換部12と、各アナログ信号をベースバンド帯からIF帯へアップコンバートする周波数変換部(BB→IF#i)13と、それらを加算する加算器19と、アナログ電気信号を光信号に変換してRRH側へ送信するE/O変換部14を有する。またBBU10は上りリンク通信のため、光信号を電気信号に変換するO/E変換部15と、アナログの電気信号から各IF帯の信号を抽出する信号抽出部(IF#i)16と、各IF帯の信号をベースバンド帯へダウンコンバートする周波数変換部(IF#i→BB)17と、ダウンコンバートされた各アナログ信号をデジタル信号へ変換するA/D変換部18と、を有する。下り信号と上り信号を別波長で多重することも可能である。この場合は、上り信号と下り信号を分離するフィルタが必要となる。信号抽出部はBPF(Band Pass Filter)により構成される。
関連技術のRRHの装置構成例を図2に示す。RRH20は下りリンク通信のため、BBUから受信した光信号を電気信号に変換するO/E変換部21と、アナログの電気信号から各IF帯の信号を抽出する信号抽出部(IF#i)22と、各IF帯の信号をRF帯へアップコンバートする周波数変換部(IF#i→RF)23と、電力を設定された送信電力まで増幅する増幅器24と、送受切替部25とアンテナ26を有する。またRRH20は上りリンク通信のため、無線信号の送/受信を行うアンテナ26と、送信/受信を切り替える送受切替部25と、受信した無線信号の信号電力を信号処理ができるレベルまで増幅する増幅器27と、各アンテナ26のRF信号を異なるIF帯へダウンコンバートする周波数変換部(RF→IF#i)28と、異なるIF帯へダウンコンバートされた各信号を加算する加算器30と、加算器の出力するアナログ信号を光信号に変換して送信するE/O変換部29を有する。送受切替部は、FDD(Frequency Division Duplex)と、TDD(Time Division Duplex)のどちらにも対応できる。
特開2011−199369号公報
図3に関連技術の下りリンク通信時の動作例を示す。関連技術のアナログRoF伝送では、O/E変換部やD/A変換部等が周波数特性を持ち、高い周波数ほど出力電力が低いことが多い。この時、高いIF周波数で伝送された無線信号の信号品質が、低いIF周波数で伝送された信号よりも劣化する。このため、アナログRoF伝送された無線信号の一部が要求信号品質を満たさない可能性がある。
各無線信号の周波数配置の間隔を狭めることで、各IF周波数を低下できる。しかし、IF帯上で無線信号間の間隔が狭まると、受信側の信号抽出部でより狭い遷移域幅のフィルタリング処理が求められる。遷移帯域幅の低減はアナログデバイスのコスト増大に繋がるとともに、低減できる遷移帯域幅もアナログデバイスの性能に制限される。
また関連技術のように周波数変換をアナログデバイスで実現する場合、使用するIF帯の周波数及び数の変更が困難である。このため、信号抽出部の遷移帯域幅の実力値に合わせて柔軟にIF周波数を変更する事や、一時的にIF周波数の数を増やして監視信号や制御信号を送る等の対応が困難である。
前記課題を解決するために、本発明は、要求信号品質を満たす無線信号数を増加させ、かつ使用するIF帯の周波数及び数の変更を可能にすることを目的とする。
本発明は、BBUにおけるIF帯とBB帯との周波数変換、RRHにおける、IF帯とRF帯との周波数変換、並びにBBU及びRRHにおけるIF帯の信号抽出をデジタル上で行う。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムは、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムであって、
前記BBUは、
前記RRHへ送信するデジタル値の電気信号を、前記無線信号ごとに異なるIF(Intermediate Frequency)帯に周波数変換するIF変換部と、
前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記RRHに送信する光変換部と、を備え、
前記RRHは、
前記BBUからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出部と、
前記信号抽出部の分離した各IF帯を、前記複数のアンテナに応じたRF(Radio Frequency)帯に周波数変換するRF変換部と、
前記RF変換部からの信号をアナログ値に変換して前記アンテナに出力するアナログ変換部と、を備える。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムは、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムであって、
前記BBUは、
前記RRHへ送信するデジタル値の電気信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換部と、
前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記RRHに送信する光変換部と、を備え、
前記RRHは、
前記BBUからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出部と、
前記信号抽出部の分離した各IF帯を予め定められたIF帯に周波数変換する特定周波数変換部と、
前記特定周波数変換部の出力信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
前記アナログ変換部からの出力信号を、前記複数のアンテナに応じたRF帯に周波数変するRF変換部と、を備える。
本発明に係る分散型無線通信基地局システムでは、前記BBUは、前記IF変換部の前段に、前記RRHへ送信する信号電力を、前記IF変換部の周波数変換する各IF帯の周波数の高低に応じて調整する電力調整部をさらに備えていてもよい。
本発明に係る分散型無線通信基地局システムでは、
前記RRHは、
前記信号抽出部の分離した各IF帯の信号の電力値又はEVM(Error Vector Magnitude)値に基づいて、前記電力調整部において各IF帯の信号電力を調整するための制御信号を生成する制御信号作成部と、
前記制御信号作成部の生成した制御信号を、制御信号送信用のIF帯に変換する制御用IF変換部と、
前記制御用IF変換部の出力信号をデジタル値からアナログ値に変換するアナログ変換部と、
前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する光変換部と、
をさらに備え、
前記BBUは、
前記RRHからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
前記デジタル変換部の出力信号から前記制御信号送信用のIF帯を分離する制御用信号抽出部と、
前記制御信号抽出部の分離した前記制御信号送信用のIF帯をBB(baseband)帯に周波数変換する制御用BB変換部と、
を備え、
前記BBUにおける前記電力調整部は、前記制御用BB変換部をからの制御信号に従って、各IF帯の信号電力を調整する。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムは、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムであって、
前記RRHは、
前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
前記デジタル変換部からの信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換部と、
前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する光変換部と、を備え、
前記BBUは、
前記RRHからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出部と、
前記信号抽出部の分離した各IF帯をBB(baseband)帯に周波数変換するBB変換部と、
前記BB変換部からのデジタル信号を用いて、前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号を復調する復調部と、を備える。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムは、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムであって、
前記RRHは、
前記アンテナで受信した無線信号を予め定められたIF帯に周波数変換する特定周波数変換部と、
前記特定周波数変換部からの出力信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
前記デジタル変換部からの信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換部と、
前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する光変換部と、を備え、
前記BBUは、
前記RRHからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出部と、
前記信号抽出部の分離した各IF帯をBB帯に周波数変換するBB変換部と、
前記BB変換部からのデジタル信号を用いて、前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号を復調する復調部と、を備える。
本発明に係る分散型無線通信基地局システムでは、前記RRHは、前記デジタル変換部と前記IF変換部の間に、前記BBUへ送信する信号電力を、前記IF変換部の周波数変換する各IF帯の周波数の高低に応じて調整する電力調整部をさらに備えていてもよい。
本発明に係る分散型無線通信基地局システムでは、
前記BBUは、
前記信号抽出部の分離した各IF帯の信号の電力値又はEVM値に基づいて、前記電力調整部において各IF帯の信号電力を調整するための制御信号を生成する制御信号作成部と、
前記制御信号作成部の生成した制御信号を、制御信号送信用のIF帯に変換する制御用IF変換部と、
前記制御用IF変換部の出力信号をデジタル値からアナログ値に変換するアナログ変換部と、
前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記RRHに送信する光変換部と、
をさらに備え、
前記RRHは、
前記BBUからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
前記デジタル変換部の出力信号から前記制御信号送信用のIF帯を分離する制御用信号抽出部と、
前記制御信号抽出部の分離した前記制御信号送信用のIF帯をBB帯に周波数変換する制御用BB変換部と、
を備え、
前記RRHにおける前記電力調整部は、前記制御用BB変換部をからの制御信号に従って、各IF帯の信号電力を調整する。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムにおけるBBUの通信方法は、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記BBUの通信方法であって、
IF変換部が、前記RRHへ送信するデジタル値の電気信号を、前記無線信号ごとに異なるIF(Intermediate Frequency)帯に周波数変換するIF変換手順と、
アナログ変換部が、前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換手順と、
を順に有し、
前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記RRHに送信する。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムにおけるRRHの通信方法は、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法であって、
デジタル変換部が、前記BBUからの光信号を電気信号に変換したアナログ信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
信号抽出部が、前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出手順と、
RF変換部が、前記信号抽出部の分離した各IF帯を、前記複数のアンテナに応じたRF帯に周波数変換するRF変換手順と、
アナログ変換部が、前記RF変換部からの信号をアナログ値に変換して前記アンテナに出力するアナログ変換手順と、
を有する。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムにおけるRRHの通信方法は、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法であって、
デジタル変換部が、前記BBUからの光信号を電気信号に変換したアナログ信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
信号抽出部が、前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出手順と、
特定周波数変換部が、前記信号抽出部の分離した各IF帯を予め定められたIF帯に周波数変換するダウンコンバート手順と、
アナログ変換部が、前記特定周波数変換部の出力信号をアナログ値に変換するアナログ変換手順と、
RF変換部が、前記アナログ変換部からの出力信号を、前記複数のアンテナに応じたRF帯に周波数変するRF変換手順と、
を有する。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムにおけるBBUの通信方法は、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記BBUの通信方法であって、
デジタル変換部が、前記RRHからの光信号を電気信号に変換した信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
信号抽出部が、前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出手順と、
BB変換部が、前記信号抽出部の分離した各IF帯をBB(baseband)帯に周波数変換するBB変換手順と、
を順に有し、
復調部が、前記BB変換部からのデジタル信号を用いて、前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号を復調する。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムにおけるRRHの通信方法は、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法であって、
デジタル変換部が、前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
IF変換部が、前記デジタル変換部からの信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換手順と、
アナログ変換部が、前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換手順と、
を順に有し、
前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムにおけるRRHの通信方法は、
無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法であって、
特定周波数変換部が、前記アンテナで受信した無線信号を、予め定められたIF帯に周波数変換するダウンコンバート手順と、
デジタル変換部が、前記特定周波数変換部からの出力信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
IF変換部が、前記デジタル変換部からの信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換手順と、
アナログ変換部が、前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換手順と、
を順に有し、
前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムにおけるBBUの通信プログラムは、コンピュータに、本発明に係るBBUの通信方法における各手順を実行させるためのプログラムである。
具体的には、本発明に係る分散型無線通信基地局システムにおけるRRHの通信プログラムは、コンピュータに、本発明に係るRRHの通信方法における各手順を実行させるためのプログラムである。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、要求信号品質を満たす無線信号数を増加することができる。またその際、使用するIF帯の周波数及び数の変更を可能にすることもできる。
関連技術のBBUの装置構成例を示す。 関連技術のRRHの装置構成例を示す。 関連技術の下りリンクにおける信号の一例であり、(a)はBBUからの送信時における各IF帯の信号電力を示し、(b)はRRHでの受信時における各IF帯の信号電力を示し、(c)はRRHでのA/D変換後のEVMを示す。下りリンク通信時の動作例を示す。 実施形態1−1に係るBBUの装置構成例を示す。 実施形態1−1に係るRRHの装置構成例を示す。 実施形態1−1に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。 実施形態1−1に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。 実施形態1−2に係るRRHの装置構成例を示す。 実施形態1−2に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。 実施形態1−2に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。 実施形態2−1に係るBBU10の装置構成例を示す。 実施形態2−1に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。 無線信号別電力調整部31の装置構成例を示す。 実施形態2−1の下りリンクにおける信号の一例であり、(a)はBBU10のD/A変換部12へ入力される各IF帯の信号電力を示し、(b)はRRH20のA/D変換部41から出力される各IF帯の信号電力を示し、(c)はRRH20のA/D変換部41から出力される各IF帯の信号のEVMを示す。 実施形態2−2に係るRRH20の装置構成例を示す。 実施形態2−2に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。 実施形態2−3に係るBBU10の装置構成例を示す。 実施形態2−3に係るRRH20の装置構成例を示す。 実施形態2−3に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。 実施形態2−3に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本実施形態に係る分散型無線通信基地局システムは、無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数アンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、BBUとRRHとを光ファイバで接続して無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式でBBUとRRHとの間を伝送する。本発明では、本システムにおいて、DSP(Digital Signal Processing)を活用した以下2点により関連技術の課題を解決する。
(i)BBU又はRRHにおいて、周波数変換及び信号抽出をデジタル上で行う(実施形態1−1及び実施形態1−2参照)。IF帯への周波数変換をデジタル上で実現することで、IF周波数の変更が容易となる。また、信号抽出をデジタル上で行うことにより、アナログデバイスの制限を受けることなく狭い遷移帯域幅を実現することができる。これにより、無線信号の間隔を狭めることが可能となり、低いIF周波数を用いることが可能となり、各無線信号の信号電力減少が抑制されて要求信号品質を満たす無線信号数が増加する。
(ii)送信側で、無線信号ごとに電力調整を行う(実施形態2−1〜2−3参照)。信号品質が低いと推定されるIF帯の無線信号電力を高くし、信号品質が高いと推定されるIF帯の無線信号電力を、要求信号品質を満足する範囲で低下させる。これにより、要求信号品質を満たす無線信号数が増加する。電力調整は、各無線信号に対して実数値をかけることで実現できるため、無線信号数分の1タップ乗算器があれば良い。
(実施形態1−1)
本実施形態では、下り/上りリンク通信において、周波数変換及び信号抽出をデジタル上で行う。本実施形態に係るBBUの装置構成例を図4に示し、本実施形態に係るRRHの装置構成例を図5に示す。
本実施形態のBBU10は、下りリンク通信のため、アンテナ#iごとに無線変調信号のデジタルビット系列を出力する変復調部11と、変復調部で出力された各信号をベースバンド帯からIF帯へアップコンバートする周波数変換部(BB→IF#i)13と、それらを加算する加算器19と、加算された信号をアナログ信号へ変換するD/A変換部12と、アナログ電気信号を光信号に変換してRRH側へ送信するE/O変換部14を有する。本実施形態では、アンテナ26ごとに個別の周波数変換部13を備える例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、周波数変換部13は、入力された複数の無線信号に対して別々に周波数変換を行い、別々に出力するかまたは加算して出力する構成でも良い。これにより、周波数変換部13の個数を減らせる。
また本実施形態のBBU10は、上りリンク通信のため、光信号を電気信号に変換するO/E変換部15と、電気信号に変換されたアナログ信号をデジタル化するA/D変換部18と、デジタルビット系列から各IF帯の信号を抽出する信号抽出部(IF#i)16と、各IF帯の信号をベースバンド帯へダウンコンバートする周波数変換部(IF#i→BB)17を有する。本実施形態では、アンテナ26ごとに個別の信号抽出部16及び周波数変換部17を備える例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、信号抽出部16及び周波数変換部17は、入力された複数の無線信号に対して別々に信号抽出及び周波数変換を行い、別々に出力する構成でも良い。これにより、信号抽出部16及び周波数変換部17の個数を減らせる。
本実施形態のRRH20は、下りリンク通信のため、BBU10から受信した光信号を電気信号に変換するO/E変換部21と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部41と、デジタル信号から各IF帯の信号を抽出する信号抽出部(IF#i)22と、各IF帯の信号をRF帯へアップコンバートする周波数変換部(IF#i→RF)23と、アップコンバートされた各信号をアナログ信号へ変換するD/A変換部42と、電力を設定された送信電力まで増幅する増幅器24と、送受切替部25とアンテナ26を有する。本実施形態では、アンテナ26ごとに個別の信号抽出部22、周波数変換部23、D/A変換部42、増幅器24及び送受切替部25を備える例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、信号抽出部22、周波数変換部23、D/A変換部42、増幅器24及び送受切替部25は、入力された複数の無線信号に対して別々に信号抽出・周波数変換・D/A変換・増幅・送受切替を行い、別々に出力する構成でも良い。これにより、信号抽出部22、周波数変換部23、D/A変換部42、増幅器24及び送受切替部25の個数を減らせる。
また本実施形態のRRH20は、上りリンク通信のため、無線信号の送/受信を行うアンテナ26と、送信/受信を切り替える送受切替部25と、受信した無線信号の信号電力を信号処理ができるレベルまで増幅する増幅器27と、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部43と、各アンテナのRF信号を異なるIF帯へダウンコンバートする周波数変換部(RF→IF#i)28と、異なるIF帯へダウンコンバートされた各信号を加算する加算器30と、加算器30が出力するデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換部44と、D/A変換部44の出力するアナログ信号を光信号に変換して送信するE/O変換部29を有する。本実施形態では、アンテナ26ごとに個別の送受切替部25、増幅器27、A/D変換部43及び周波数変換部28を備える例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、送受切替部25、増幅器27、A/D変換部43及び周波数変換部28は、入力された複数の無線信号に対して別々に送受切替・増幅・A/D変換・周波数変換を行い、別々に出力する構成でも良い。これにより、送受切替部25、増幅器27、A/D変換部43及び周波数変換部28の個数を減らせる。
図6に、本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法は、IF変換手順(S101)と、アナログ変換手順(S103)と、光変換手順(S104)と、電気変換手順(S105)と、デジタル変換手順(S106)と、信号抽出手順(S107)と、RF変換手順(S108)と、アナログ変換手順(S109)と、を順に有する。
下りリンクの通信時に、BBU10は、IF変換手順(S101)〜光変換手順(S104)を実行する。
IF変換手順(S101)では、周波数変換部(BB→IF#i)13が、変復調部11で変調された各信号をベースバンド帯からIF帯へアップコンバートする。加算器19が、各周波数変換部13から出力された各信号を加算する(S102)。
アナログ変換手順(S103)では、D/A変換部12が、加算器19で加算された信号をアナログ信号へ変換する。
光変換手順(S104)では、E/O変換部14が、D/A変換部12からのアナログ電気信号を光信号に変換してRRH20側へ送信する。
下りリンクの通信時に、RRH20は、電気変換手順(S105)〜アナログ変換手順(S109)を実行する。
電気変換手順(S105)では、O/E変換部21が、BBU10から受信した光信号を電気信号に変換する。
デジタル変換手順(S106)では、A/D変換部41が、アナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号抽出手順(S107)では、信号抽出部22が、デジタル信号から各IF帯の信号を抽出する。
RF変換手順(S108)では、周波数変換部23が、各IF帯の信号をRF帯へアップコンバートする。
アナログ変換手順(S109)では、D/A変換部42が、周波数変換部23でアップコンバートされた各信号をアナログ信号へ変換する。これにより、アンテナ26からRF信号が送信される。
図7に、本実施形態に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。本実施形態に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法は、デジタル変換手順(S201)と、IF変換手順(S202)と、アナログ変換手順(S204)と、光変換手順(S205)と、電気変換手順(S206)と、デジタル変換手順(S207)と、信号抽出手順(S208)と、BB変換手順(S209)と、を順に有する。
上りリンクの通信時に、RRH20は、デジタル変換手順(S201)〜光変換手順(S205)を実行する。
デジタル変換手順(S201)では、A/D変換部43が、増幅器27で増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
IF変換手順(S202)では、周波数変換部28が、各アンテナ26のRF信号を異なるIF帯へダウンコンバートする。加算器30は、各周波数変換部28でダウンコンバートされた各信号を加算する。
アナログ変換手順(S204)では、D/A変換部44は、加算器30が出力するデジタル信号をアナログ信号に変換する。
光変換手順(S205)では、E/O変換部29が、D/A変換部44の出力するアナログ信号を光信号に変換してBBU10へ送信する。
上りリンクの通信時に、BBU10は、電気変換手順(S206)〜BB変換手順(S209)を実行する。
電気変換手順(S206)では、O/E変換部15が、RRH20からの光信号を電気信号に変換する。
デジタル変換手順(S207)では、A/D変換部18が、電気信号に変換されたアナログ信号をデジタル化する。
信号抽出手順(S208)では、信号抽出部16が、デジタルビット系列から各IF帯の信号を抽出する。
BB変換手順(S209)では、周波数変換部17が、信号抽出部16からの各IF帯の信号をベースバンド帯へダウンコンバートする。この後、変復調部11は、各アンテナ26の受信した信号を復調する。
以上説明したように、本実施形態に係るRRH20は、信号抽出部22の前段に信号抽出部を備え、周波数変換部23の後段にD/A変換部42を備え、周波数変換部28の前段にA/D変換部43を備え、周波数変換部28の後段にD/A変換部44を備える。関連技術では、アップ/ダウンコンバージョン及び信号抽出をアナログ上で実現しているが、実施形態1−1ではデジタル上で実現している。このため、本実施形態に係るシステムは、関連技術と比べ、周波数変換部23及び28におけるIF周波数の変更が容易である。また、信号抽出部22におけるフィルタリング処理の遷移帯域幅も、アナログデバイスの制限を受けることなく低減できる。したがって、本実施形態に係るシステムは、信号電力減衰が比較的小さい低いIF帯を用いることができ、要求信号品質を満たす無線信号数を増加することが可能になる。
なお、BBU10は、コンピュータを、変復調部11、周波数変換部13,17、加算器19、信号抽出部16、D/A変換部12、A/D変換部18として機能させることで実現してもよい。この場合、BBU10内のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。RRH20は、コンピュータを、信号抽出部22、周波数変換部23,28、加算器30、A/D変換部41,43、D/A変換部42,44として機能させることで実現してもよい。この場合、RRH20内のCPUが、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。
(実施形態1−2)
実施形態1−1では、下り/上りリンク通信において、IFからRFへの周波数変換及びRFからIFへの周波数変換をデジタル上で行った。実施形態1−2では、IFからRFへの周波数変換及びRFからIFへの周波数変換をアナログ上で行う。これにより、A/D変換部に求められるサンプリング周波数が低減される。
実施形態1−2適用時のBBU10の装置構成例は実施形態1−1適用時と同じである。本実施形態に係るRRH20の装置構成例を図8に示す。
本実施形態のRRH20は、下りリンク通信において、実施形態1−1の周波数変換部23に代えて、周波数変換部(IF#i→IF#a)(i=1,2,3…N)51と、周波数変換部(IF#a→RF)52を有する。
また本実施形態のRRH20は、上りリンク通信において、周波数変換部28に代えて、周波数変換部(RF→IF#a)53と、周波数変換部(IF#a→IF#i)(i=1,2,3…N)54とを有する。
図9に、本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法は、IF変換手順(S101)と、アナログ変換手順(S103)と、光変換手順(S104)と、電気変換手順(S105)と、デジタル変換手順(S106)と、信号抽出手順(S107)と、ダウンコンバート手順(S111)と、アナログ変換手順(S109)と、RF変換手順(S108)と、を順に有する。
下りリンクの通信時に、BBU10は、IF変換手順(S101)〜光変換手順(S104)を実行する。IF変換手順(S101)〜光変換手順(S104)については、実施形態1−1にて述べたとおりである。
下りリンクの通信時に、RRH20は、電気変換手順(S105)〜RF変換手順(S108)を実行する。本実施形態では、信号抽出手順(S107)の後にダウンコンバート手順(S111)をさらに有し、アナログ変換手順(S109)の後にRF変換手順(S108)を行う。
ダウンコンバート手順(S111)では、周波数変換部51が、信号抽出部22で抽出された信号のIF周波数(IF#1〜N)を共通のIF周波数(IF#a)に周波数変換する。
アナログ変換手順(S109)では、D/A変換部42が、周波数変換部51でダウンコンバートされた各信号をアナログ信号へ変換する。
RF変換手順(S108)では、周波数変換部52は、IF周波数(IF#a)に周波数変換された各アナログ信号をRF帯へアップコンバートする。
これにより、アンテナ26からRF信号が送信される。
図10に、本実施形態に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法は、ダウンコンバート手順(S211)と、デジタル変換手順(S201)と、IF変換手順(S202)と、アナログ変換手順(S204)と、光変換手順(S205)と、電気変換手順(S206)と、デジタル変換手順(S207)と、信号抽出手順(S208)と、BB変換手順(S209)と、を順に有する。
上りリンクの通信時に、RRH20は、ダウンコンバート手順(S211)〜光変換手順(S205)を行う。本実施形態では、デジタル変換手順(S201)の前に、ダウンコンバート手順(S211)をさらに有する。
ダウンコンバート手順(S211)では、周波数変換部53が、各アンテナ26で受信されたRF帯のアナログ信号を共通のIF周波数(IF#a)へ周波数変換する。
デジタル変換手順(S201)では、A/D変換部43が、周波数変換部53でダウンコンバートされたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
IF変換手順(S202)では、周波数変換部54が、A/D変換部43でデジタル化された信号のIF周波数(IF#a)を別々のIF周波数(IF#1〜N)に変換する。加算器30は、各周波数変換部28でダウンコンバートされた各信号を加算する。
アナログ変換手順(S204)〜BB変換手順(S209)については、実施形態1−1にて述べたとおりである。
ここで、ダウンコンバート手順S111及びS211において周波数変換部51,53が変換する周波数IF#aは、RFよりも低い周波数である。このため実施形態1−2では、デジタル上でRFよりも低い周波数を扱うこととなり、実施形態1−1と比べ、A/D変換部42,43に求められるサンプリング周波数が低減される。
なお、BBU10は、コンピュータを、変復調部11、周波数変換部13,17、加算器19、信号抽出部16、D/A変換部12、A/D変換部18として機能させることで実現してもよい。この場合、BBU10内のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。RRH20は、コンピュータを、信号抽出部22、周波数変換部51,52,53,54、加算器30、A/D変換部41,43、D/A変換部42,44として機能させることで実現してもよい。この場合、RRH20内のCPUが、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。
(実施形態2−1)
実施形態2−1では、下りリンク通信時において、BBU10側で電力調整を行う。実施形態2−1適用時のRRH20の装置構成は実施形態1−1の場合と同じである。
実施形態2−1に係るBBU10の装置構成例を図11に示す。本実施形態のBBU10は、実施形態1−1と異なり、無線信号別電力調整部31を備える。
図12に、本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法は、実施形態1−1で説明したIF変換手順(S101)の前に、電力調整手順(S113)をさらに有する。
電力調整手順(S113)では、無線信号別電力調整部31が、変復調部11から出力されたアンテナ#iごとの信号に対して電力調整を行う。調整する電力値は、D/A変換部12やO/E変換部41等のデバイスの周波数特性に応じて決定する。
無線信号別電力調整部31の装置構成例を図13に示す。無線信号別電力調整部31は、調整電力決定部311と、各無線信号に対して係数を乗算する1タップの乗算器312を備える。D/A変換部12やO/E変換部41等のデバイスの周波数特性を予め測定しておき、それらを調整電力決定部311に入力する。調整電力決定部311は、受信側のA/D変換部41におけるA/D変換後の各無線信号の電力が揃うよう、係数を算出して出力する。調整電力決定部311への入力は、運用開始前に行う。
図14に、BBU10及びRRH20における信号の一例を示す。図14(a)に示すように、無線信号別電力調整部311で電力調整された信号が、無線信号別電力調整部31から出力される。このとき、周波数の高低に応じて電力を調整する。例えば、高周波数の信号は電力を大きくし、低周波数の信号は電力を小さくする。このように、電力調整された信号が、BBU10からRRH20にアナログRoF伝送される。これら無線信号を、RRH20のA/D変換部41で出力された時点で観測すると、図14(b)に示すように、各無線信号でほぼ等しい電力となっている。図3のように一部の無線信号の信号品質が要求値を満たさなかった場合であっても、図14では全ての無線信号が要求信号品質を満たす。
実施形態2−1は、実施形態1−1だけでなく、実施形態1−2にも適用可能である。
なお、BBU10は、コンピュータを、変復調部11、無線信号別電力調整部31、周波数変換部13,17、加算器19、信号抽出部16、D/A変換部12、A/D変換部18として機能させることで実現してもよい。この場合、BBU10内のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。RRH20は、コンピュータを、信号抽出部22、周波数変換部23,28、加算器30、A/D変換部41,43、D/A変換部42,44として機能させることで実現してもよい。この場合、RRH20内のCPUが、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。
(実施形態2−2)
実施形態2−2では、上りリンク通信時において、RRH20側で電力調整を行う。実施形態2−2適用時のBBU10の装置構成は実施形態1−1の場合と同じである。
実施形態2−2に係るRRH20の装置構成例を図15に示す。本実施形態のRRH20は、実施形態1−1と異なり、無線信号別電力調整部61を有する。
図16に、本実施形態に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。本実施形態に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法は、実施形態1−1で説明したデジタル変換手順(S201)とIF変換手順(S202)の間に、電力調整手順(S213)をさらに有する。
電力調整手順(S213)では、無線信号別電力調整部61が、A/D変換部43からの各アンテナ26の信号に対して電力調整を行う。調整する電力値は、D/A変換部44やO/E変換部15等のデバイスの周波数特性に応じて決定する。無線信号別電力調整部61の装置構成例は、図13に示す無線信号別電力調整部31と同じである。
実施形態2−2は、実施形態1−1だけでなく、実施形態1−2にも適用可能である。
なお、BBU10は、コンピュータを、変復調部11、周波数変換部13,17、加算器19、信号抽出部16、D/A変換部12、A/D変換部18として機能させることで実現してもよい。この場合、BBU10内のCPUが、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。RRH20は、コンピュータを、信号抽出部22、周波数変換部23,28、加算器30、A/D変換部41,43、D/A変換部42,44、無線信号別電力調整部61として機能させることで実現してもよい。この場合、RRH20内のCPUが、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。
(実施形態2−3)
実施形態2−3では、上りまたは下りリンク通信時において、受信信号の各無線帯域の電力値またはEVM(Error Vector Magnitude)値を、無線信号とは別のIF帯へ周波数変換して送信側へ伝送する。送信側はこれら情報を基に、電力調整を行う。
図17に、本実施形態に係るBBU10の装置構成例を示す。本実施形態に係るBBU10は、実施形態1と異なり、下りリンク通信の電力調整のため、上り信号のあるIF帯の信号を抽出する制御信号抽出部32と、IF帯の制御信号をベースバンド帯にダウンコンバートする周波数変換部(IF帯#N+1→BB)33を有する。制御信号を無線信号別電力調整部31の調整電力決定部311に入力し、各無線信号に対する電力値を決定する。また上りリンク通信の電力調整のために、上りリンクにおいて受信した各無線信号の電力値またはEVM値を算出して変調した制御信号作成部34と、作成された制御信号を各無線信号とは別のIF帯へアップコンバートする周波数変換部(BB→IF#N+1)35を有する。
図18に、本実施形態に係るRRH20の装置構成例を示す。本実施形態に係るRRH20は、実施形態1と異なり、下りリンク通信の電力調整のため、下りリンクにおいて受信した各無線信号の電力値またはEVM値を算出して変調した制御信号作成部62と、作成された制御信号を各無線信号とは別のIF帯へアップコンバートする周波数変換部(BB→IF#N+1)55を有する。また上りリンク通信の電力調整のため、下り信号のあるIF帯の信号を抽出する制御信号抽出部63と、IF帯の制御信号をベースバンド帯にダウンコンバートする周波数変換部(IF帯#N+1→BB)56を有する。制御信号を無線信号別電力調整部61の調整電力決定部311に入力し、各無線信号に対する電力値を決定する。
図19に、本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法は、実施形態1−1で説明したIF変換手順(S101)の前に、電力調整手順(S113)をさらに有する。
電力調整手順(S113)では、無線信号別電力調整部31が、変復調部11から出力されたアンテナ#iごとの信号に対して電力調整を行う。このとき、無線信号別電力調整部31の調整電力決定部311は、周波数変換部33からの制御信号に基づいて電力値を決定する。周波数変換部33からの制御信号は、制御信号作成部62の作成した制御信号である。このため、本実施形態に係るシステムは、下りリンク通信時における受信信号の各無線帯域の電力値若しくはEVM値又はこれらの両方を適切にすることができる。
図20に、本実施形態に係る上りリンクの分散型無線通信基地局通信方法の一例を示す。本実施形態に係る下りリンクの分散型無線通信基地局通信方法は、実施形態1−1で説明したデジタル変換手順(S201)とIF変換手順(S202)の間に、電力調整手順(S213)をさらに有する。
電力調整手順(S213)では、無線信号別電力調整部61が、A/D変換部43からの各アンテナ26の信号に対して電力調整を行う。このとき、無線信号別電力調整部61の調整電力決定部311は、周波数変換部56からの制御信号に基づいて電力値を決定する。周波数変換部56からの制御信号は、制御信号作成部34の作成した制御信号である。このため、本実施形態に係るシステムは、上りリンク通信時における受信信号の各無線帯域の電力値若しくはEVM値又はこれらの両方を適切にすることができる。
実施形態2−3は、実施形態1−1だけでなく、実施形態1−2にも適用可能である。
本実施形態に係るシステムは、BBU10が制御信号作成部34及び周波数変換部35を備え、RRH20が制御信号抽出部63、周波数変換部56及び無線信号別電力調整部61を備えるため、下りリンク通信時における受信信号の各無線帯域の電力値若しくはEVM値又はこれらの両方を適切にすることができる。このように、無線信号ごとに電力調整を行うことで、要求信号品質を満たす無線信号数が増大する。
本実施形態に係るシステムは、RRH20が制御信号作成部62及び周波数変換部55を備え、BBU10が制御信号抽出部32、周波数変換部33及び無線信号別電力調整部31を備えるため、上りリンク通信時における受信信号の各無線帯域の電力値若しくはEVM値又はこれらの両方を適切にすることができる。このように、無線信号ごとに電力調整を行うことで、要求信号品質を満たす無線信号数が増大する。
本実施形態では、BBU10及びRRH20の制御信号の通信時にDSPを活用した周波数変換により、IF周波数及びIF周波数の数の変更が容易となる。DSPを活用した信号抽出により、アナログデバイスに制限されることなく遷移帯域幅の狭いフィルタリング処理を実現し、無線信号の周波数間隔を狭めることができる。
なお、BBU10は、コンピュータを、変復調部11、周波数変換部13,17,33,35、加算器19、信号抽出部16、D/A変換部12、A/D変換部18、制御信号抽出部32、制御信号作成部34として機能させることで実現してもよい。この場合、BBU10内のCPUが、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。RRH20は、コンピュータを、信号抽出部22、周波数変換部23,28,55,56、加算器30、A/D変換部41,43、D/A変換部42,44、制御信号抽出部63、制御信号作成部62として機能させることで実現してもよい。この場合、RRH20内のCPUが、記憶部(不図示)に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで、各構成を実現する。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
10:BBU
11:変復調部
12:D/A変換部
13:周波数変換部
14:E/O変換部
15:O/E変換部
16:信号抽出部
17:周波数変換部
18:A/D変換部
19:加算器
20:RRH
21:O/E変換部
22:信号抽出部
23:周波数変換部
24:増幅器
25:送受切替部
26:アンテナ
27:増幅器
28:周波数変換部
29:E/O変換部
30:加算器
31:無線信号別電力調整部
32:制御信号抽出部
33:周波数変換部(IF帯#N+1→BB)
34:制御信号作成部
35:周波数変換部(BB→IF#N+1)
41:A/D変換部
42:D/A変換部
43:A/D変換部
44:D/A変換部
51:周波数変換部(IF#i→IF#a)(i=1,2,3…N)
52:周波数変換部(IF#a→RF)
53:周波数変換部(RF→IF#a)
54:周波数変換部(IF#a→IF#i)(i=1,2,3…N)
55:周波数変換部(BB→IF#N+1)
56:周波数変換部(IF帯#N+1→BB)
61:無線信号別電力調整部
62:制御信号作成部
63:制御信号抽出部

Claims (16)

  1. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムであって、
    前記BBUは、
    前記RRHへ送信するデジタル値の電気信号を、前記無線信号ごとに異なるIF(Intermediate Frequency)帯に周波数変換するIF変換部と、
    前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
    前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記RRHに送信する光変換部と、を備え、
    前記RRHは、
    前記BBUからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
    前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
    前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出部と、
    前記信号抽出部の分離した各IF帯を、前記複数のアンテナに応じたRF(Radio Frequency)帯に周波数変換するRF変換部と、
    前記RF変換部からの信号をアナログ値に変換して前記アンテナに出力するアナログ変換部と、を備える、
    分散型無線通信基地局システム。
  2. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムであって、
    前記BBUは、
    前記RRHへ送信するデジタル値の電気信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換部と、
    前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
    前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記RRHに送信する光変換部と、を備え、
    前記RRHは、
    前記BBUからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
    前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
    前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出部と、
    前記信号抽出部の分離した各IF帯を予め定められたIF帯に周波数変換する特定周波数変換部と、
    前記特定周波数変換部の出力信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
    前記アナログ変換部からの出力信号を、前記複数のアンテナに応じたRF帯に周波数変するRF変換部と、を備える、
    分散型無線通信基地局システム。
  3. 前記BBUは、
    前記IF変換部の前段に、前記RRHへ送信する信号電力を、前記IF変換部の周波数変換する各IF帯の周波数の高低に応じて調整する電力調整部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の分散型無線通信基地局システム。
  4. 前記RRHは、
    前記信号抽出部の分離した各IF帯の信号の電力値又はEVM(Error Vector Magnitude)値に基づいて、前記電力調整部において各IF帯の信号電力を調整するための制御信号を生成する制御信号作成部と、
    前記制御信号作成部の生成した制御信号を、制御信号送信用のIF帯に変換する制御用IF変換部と、
    前記制御用IF変換部の出力信号をデジタル値からアナログ値に変換するアナログ変換部と、
    前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する光変換部と、
    をさらに備え、
    前記BBUは、
    前記RRHからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
    前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
    前記デジタル変換部の出力信号から前記制御信号送信用のIF帯を分離する制御用信号抽出部と、
    前記制御信号抽出部の分離した前記制御信号送信用のIF帯をBB(baseband)帯に周波数変換する制御用BB変換部と、
    を備え、
    前記BBUにおける前記電力調整部は、前記制御用BB変換部をからの制御信号に従って、各IF帯の信号電力を調整する、
    請求項3に記載の分散型無線通信基地局システム。
  5. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムであって、
    前記RRHは、
    前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
    前記デジタル変換部からの信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換部と、
    前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
    前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する光変換部と、を備え、
    前記BBUは、
    前記RRHからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
    前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
    前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出部と、
    前記信号抽出部の分離した各IF帯をBB(baseband)帯に周波数変換するBB変換部と、
    前記BB変換部からのデジタル信号を用いて、前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号を復調する復調部と、を備える、
    分散型無線通信基地局システム。
  6. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムであって、
    前記RRHは、
    前記アンテナで受信した無線信号を予め定められたIF帯に周波数変換する特定周波数変換部と、
    前記特定周波数変換部からの出力信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
    前記デジタル変換部からの信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換部と、
    前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換部と、
    前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する光変換部と、を備え、
    前記BBUは、
    前記RRHからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
    前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
    前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出部と、
    前記信号抽出部の分離した各IF帯をBB帯に周波数変換するBB変換部と、
    前記BB変換部からのデジタル信号を用いて、前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号を復調する復調部と、を備える、
    分散型無線通信基地局システム。
  7. 前記RRHは、
    前記デジタル変換部と前記IF変換部の間に、前記BBUへ送信する信号電力を、前記IF変換部の周波数変換する各IF帯の周波数の高低に応じて調整する電力調整部をさらに備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の分散型無線通信基地局システム。
  8. 前記BBUは、
    前記信号抽出部の分離した各IF帯の信号の電力値又はEVM値に基づいて、前記電力調整部において各IF帯の信号電力を調整するための制御信号を生成する制御信号作成部と、
    前記制御信号作成部の生成した制御信号を、制御信号送信用のIF帯に変換する制御用IF変換部と、
    前記制御用IF変換部の出力信号をデジタル値からアナログ値に変換するアナログ変換部と、
    前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記RRHに送信する光変換部と、
    をさらに備え、
    前記RRHは、
    前記BBUからの光信号を電気信号に変換する電気変換部と、
    前記電気変換部からの信号をデジタル値に変換するデジタル変換部と、
    前記デジタル変換部の出力信号から前記制御信号送信用のIF帯を分離する制御用信号抽出部と、
    前記制御信号抽出部の分離した前記制御信号送信用のIF帯をBB帯に周波数変換する制御用BB変換部と、
    を備え、
    前記RRHにおける前記電力調整部は、前記制御用BB変換部をからの制御信号に従って、各IF帯の信号電力を調整する、
    請求項7に記載の分散型無線通信基地局システム。
  9. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記BBUの通信方法であって、
    IF変換部が、前記RRHへ送信するデジタル値の電気信号を、前記無線信号ごとに異なるIF(Intermediate Frequency)帯に周波数変換するIF変換手順と、
    アナログ変換部が、前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換手順と、
    を順に有し、
    前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記RRHに送信する、
    前記分散型無線通信基地局システムにおける前記BBUの通信方法。
  10. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法であって、
    デジタル変換部が、前記BBUからの光信号を電気信号に変換したアナログ信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
    信号抽出部が、前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出手順と、
    RF変換部が、前記信号抽出部の分離した各IF帯を、前記複数のアンテナに応じたRF帯に周波数変換するRF変換手順と、
    アナログ変換部が、前記RF変換部からの信号をアナログ値に変換して前記アンテナに出力するアナログ変換手順と、
    を有する前記分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法。
  11. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法であって、
    デジタル変換部が、前記BBUからの光信号を電気信号に変換したアナログ信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
    信号抽出部が、前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出手順と、
    特定周波数変換部が、前記信号抽出部の分離した各IF帯を予め定められたIF帯に周波数変換するダウンコンバート手順と、
    アナログ変換部が、前記特定周波数変換部の出力信号をアナログ値に変換するアナログ変換手順と、
    RF変換部が、前記アナログ変換部からの出力信号を、前記複数のアンテナに応じたRF帯に周波数変するRF変換手順と、
    を有する前記分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法。
  12. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記BBUの通信方法であって、
    デジタル変換部が、前記RRHからの光信号を電気信号に変換した信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
    信号抽出部が、前記デジタル変換部の出力信号をIF帯ごとに分離する信号抽出手順と、
    BB変換部が、前記信号抽出部の分離した各IF帯をBB(baseband)帯に周波数変換するBB変換手順と、
    を順に有し、
    復調部が、前記BB変換部からのデジタル信号を用いて、前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号を復調する、
    前記分散型無線通信基地局システムにおける前記BBUの通信方法。
  13. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法であって、
    デジタル変換部が、前記アンテナで受信したそれぞれの前記無線信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
    IF変換部が、前記デジタル変換部からの信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換手順と、
    アナログ変換部が、前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換手順と、
    を順に有し、
    前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する、
    前記分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法。
  14. 無線端末と無線信号を送受信する基地局の機能が信号処理装置(BBU:Base Band Unit)と複数のアンテナを搭載する無線装置(RRH:Remote Radio Head)に分割され、前記BBUと前記RRHとを光ファイバで接続して前記無線信号をアナログRoF(Radio over Fiber)伝送方式で前記BBUと前記RRHとの間を伝送する分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法であって、
    特定周波数変換部が、前記アンテナで受信した無線信号を、予め定められたIF帯に周波数変換するダウンコンバート手順と、
    デジタル変換部が、前記特定周波数変換部からの出力信号をデジタル値に変換するデジタル変換手順と、
    IF変換部が、前記デジタル変換部からの信号を、前記無線信号ごとに異なるIF帯に周波数変換するIF変換手順と、
    アナログ変換部が、前記IF変換部からの各信号をアナログ値に変換するアナログ変換手順と、
    を順に有し、
    前記アナログ変換部からの電気信号を光信号に変換して前記BBUに送信する、
    前記分散型無線通信基地局システムにおける前記RRHの通信方法。
  15. コンピュータに、請求項9又は12に記載の通信方法における各手順を実行させるためのBBUの通信プログラム。
  16. コンピュータに、請求項10、11、13又は14に記載の通信方法における各手順を実行させるためのRRHの通信プログラム。
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