JP6189138B2 - 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム - Google Patents

空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6189138B2
JP6189138B2 JP2013173811A JP2013173811A JP6189138B2 JP 6189138 B2 JP6189138 B2 JP 6189138B2 JP 2013173811 A JP2013173811 A JP 2013173811A JP 2013173811 A JP2013173811 A JP 2013173811A JP 6189138 B2 JP6189138 B2 JP 6189138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
relative humidity
air conditioning
air
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013173811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015040691A (ja
Inventor
啓 朝倉
啓 朝倉
岡本 浩孝
浩孝 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013173811A priority Critical patent/JP6189138B2/ja
Publication of JP2015040691A publication Critical patent/JP2015040691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6189138B2 publication Critical patent/JP6189138B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明の実施形態は、空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラムに関する。
一般的に、建築設備全体の消費エネルギーの約半分を空調関連のエネルギー消費が占めている。そのため、空調制御の省エネルギー化を推進することは、建築設備全体の省エネルギー化に大きく貢献する。一方、建築設備の室内では、在室者の快適性を満足することが要求されている。しかしながら、空調制御の省エネルギー化と在室者の快適性の確保とはトレードオフの関係にある。
特開2011−247488号公報
本発明が解決しようとする課題は、在室者の快適性確保を優先しつつ、空調制御の省エネルギー化を図ることができる空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラムを提供することである。
実施形態の空調制御装置は、空調対象の温度及び湿度に基づいて求められる人間の温熱感覚に係る指標値を取得する指標値取得部を備える。当該空調制御装置は、第1の制御モードで前記空調システムが動作している場合において、前記指標値取得部が取得した前記指標値が所定の目標範囲にないときに、第2の制御モードで、前記空調システムを動作させる制御切替部を備える。前記第1の制御モードは、前記空調対象の温度を第1の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第1の相対湿度に制御する制御モードである。前記第2の制御モードは、前記空調対象の温度を第2の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第2の相対湿度に制御する制御モードである。前記第2の温度は、前記第1の温度より、前記空調対象の相対湿度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる温度である。前記第1の相対湿度は、前記第2の相対湿度より、前記空調対象の温度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる相対湿度である。
第1の実施形態に係る空調システムの構成を示す概略図である。 第1の実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る空調システムの構成を示す概略図である。 第2の実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る空調システムの構成を示す概略図である。 第3の実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る空調システムの構成を示す概略図である。 第4の実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
《第1の実施形態》
図1は、第1の実施形態に係る空調システム100の構成を示す概略図である。なお、図1において、実線は配管を示し、破線は空気の流れを示し、点線はデータ線を示す。
第1の実施形態に係る空調システム100は、ビルなどの室内の温度及び湿度を制御するものであり、空調機器110、熱源装置120、温度センサ130、湿度センサ140、コントローラ150を備える。本実施形態において、室内は空調対象の一例であり、コントローラ150は空調制御装置の一例である。
空調機器110は、フィルタ111、スチームコイル112、クーリングコイル113、スチームバルブ114、クーリングバルブ115、送風ファン116を備える。第1の実施形態において、スチームコイル112及びクーリングコイル113は、空調コイルの一例である。
フィルタ111は、外気及び室内からの還気に含まれる粉塵等を除去する。
スチームコイル112は、熱源装置120から供給される蒸気と空調機器110に取り込まれた空気とで熱交換させ、空気を加熱する。本実施形態において蒸気は熱媒体の一例である。
クーリングコイル113は、熱源装置120から供給される冷水と空調機器110に取り込まれた空気とで熱交換させ、空気を冷却する。本実施形態において冷水は熱媒体の一例である。
スチームバルブ114は、熱源装置120とスチームコイル112とをつなぐ配管に設けられ、当該配管を通る蒸気の量を制限する。
クーリングバルブ115は、熱源装置120とクーリングコイル113とをつなぐ配管に設けられ、当該配管を通る冷水の量を制限する。
送風ファン116は、フィルタ111により粉塵が除去され、スチームコイル112で加熱され、またはクーリングコイル113で冷却された空気を室内に送風する。
熱源装置120は、内部にボイラ及び冷凍サイクル機関を備える。熱源装置120は、ボイラにより蒸気を加熱して配管を介して当該蒸気をスチームコイル112に供給する。また、熱源装置120は、冷凍サイクル機関により冷水を冷却し、配管を介して当該冷水をクーリングコイル113に供給する。
温度センサ130は、室内に設けられ、室内の温度を計測し、コントローラ150に通知する。
湿度センサ140、室内に設けられ、室内の相対湿度を計測し、コントローラ150に通知する。
コントローラ150は、温度センサ130が計測した温度及び湿度センサ140が計測した相対湿度に基づいてスチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御することで、空調機器110から送風される空気の温度及び湿度を制御する。コントローラ150は、計測値取得部151、指標値取得部152、制御モード決定部153、目標範囲記憶部154、制御切替部155、計時部156を備える。
計測値取得部151は、温度センサ130が計測した温度及び湿度センサ140が計測した相対湿度を取得する。
指標値取得部152は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、PMV(Predicted Mean Vote:予測平均申告)を算出する。本実施形態において、PMVは、人間の温熱感覚に係る指標値の一例である。また本実施形態において、PMVの算出は、指標値の取得の一例である。つまり、本明細書において「取得」という手順は、外部から入力を受ける手順や受信する手順に限られず、所定の情報に基づいて新たな情報を算出する手順を含む。
制御モード決定部153は、空調機器110を制御する制御モードに係る設定温度及び相対湿度を決定する。本実施形態における空調機器110の制御モードは、通常モードと省エネモードの2種類である。
通常モードは、室内の温度を管理者が設定した設定温度に制御し、室内の相対温度を管理者が設定した相対湿度に制御する制御モードである。本実施形態において、通常モードは、第2の制御モードの一例である。つまり、通常モードの設定温度は第2の温度の一例であり、通常モードの相対湿度は第2の相対湿度の一例である。
省エネモードは、通常モードでの制御から室内の絶対湿度を一定に保ったまま、室内の温度を管理者が設定した設定温度より外気温に近い温度に制御する制御モードである。なお、本実施形態において「絶対湿度を一定に保つ」とは、湿度を1点で固定させる制御に限られず、絶対湿度が所定の範囲内(例えば、所定の湿度にプラスマイナス1%の範囲)に収める制御も含む。本実施形態において省エネモードは、第1の制御モードの一例である。つまり、省エネモードの設定温度は第1の温度の一例であり、省エネモードの相対湿度は第1の相対湿度の一例である。
なお、省エネモードの動作は、通常モードの動作と比較してファンの回転量、及び蒸気または冷水のエネルギー消費量が少ないため、消費電力を抑えることができる。
目標範囲記憶部154は、室内のPMVの目標範囲を記憶する。本実施形態では、目標範囲記憶部154は、PMVの目標範囲として−0.5以上0.5以下の範囲を記憶する。つまり、本実施形態において、目標範囲の中央値は0である。
制御切替部155は、指標値取得部152が取得したPMVと目標範囲記憶部154が記憶する目標範囲との比較結果と計時部156が計時した経過時間とに基づいて、空調機器110の制御モードを切り替える。
計時部156は、制御切替部155が空調機器110の制御モードを省エネモードから通常モードに切り替えた時刻からの経過時間を計時する。
次に、空調機器110の制御モードの切り替えに用いられるPMVについて説明する。
PMVとは、暑さ、寒さに対する人間の温熱感覚に影響を与える変数として(a)空気温度、(b)相対湿度、(c)平均輻射温度、(d)気流速度、(e)活動量(人体の内部発熱量)、(f)着衣量の6つを用いて求められる快適性指標である。
人の発熱量は対流による放射量、輻射による放熱量、人からの蒸発熱量、呼吸による放熱量および蓄熱量の合計で、これらの熱平衡式が成立している場合は、人体が熱的に中立であり、暑くも寒くもない快適状態である。逆に熱平衡式がくずれた場合に人体は暑さ寒さを感じる。
デンマーク工科大学のFanger教授は1967年に快適方程式の導出を発表し、これを出発点として人体の熱負荷と人間の温冷感を、欧米人の多数の被験者のアンケートから統計分析して結び付け、PMVを提案した。これは近年ISO規格にも取り上げられ最近よく用いられるようになった。
温冷感の指標となるPMVは、次の7段階評価尺度による数値として表す。
+3:暑い
+2:暖かい
+1:やや暖かい
0:どちらでもない、快適
−1:やや涼しい
−2:涼しい
−3:寒い
なお、人間の快適なPMV値の範囲は−0.5〜+0.5である。つまり、PMVの最適値は0である。
上記の6つの変数のうち、作業強度を表す活動量は通常、代謝量metの単位を用い、着衣量はcloの単位を用いる。
単位met(メット)は、代謝量を表し、熱的に快適な状態における安静時代謝を基準とし、1metは下記式(1)で表される。
1met=58.2W/m=50kcal/m・h・・・(1)
また、単位clo(クロ)は、衣服の熱絶縁性を表し、1cloとは気温21℃,相対湿度50%,気流5cm/s以下の室内で、体表面からの放熱量が1metの代謝と平衡するような着衣状態での値であり、通常の熱抵抗値に換算すると下記式(2)で表される。
1clo=0.155m・℃/W=0.18m・h・℃/kcal・・・(2)
そして、下記式(3)を用いて快適な範囲内(−0.5<PMV<+0.5)で冷房時はより暑い方向の側に、暖房時はより寒い方向の側にPMV目標値を設定することで空調負荷の軽減を図ることができ、省エネルギーを達成できる。
PMV=(0.352e−0.042M/A+0.032)・L・・・(3)
ここで、Mは、活動量[kcal/h]を示し、Aは、人体表面積[m]を示し、L:人体熱負荷[kcal/mh]を示す。これらは、Fangerの快適方程式より算定する。
つまり、相対湿度を一定とした場合、通常モードの設定温度に基づいて算出されるPMVは、省エネモードの設定温度に基づいて算出されるPMVより0に近い値となる。
なお、通常モードでの制御により空調機器110が冷風を送風する場合、省エネモードの設定温度は、通常モードの設定温度より高くなる。他方、通常モードでの制御により空調機器110が温風を送風する場合、省エネモードの設定温度は、通常モードの設定温度より低くなる。
また、室内の絶対温度を一定に保ったまま室内の温度が変化すると、室内の相対湿度は、温度に応じて変化する。これは、飽和水蒸気量が温度により変化するためである。そのため、通常モードでの制御により空調機器110が冷風を送風する場合、空調機器110が省エネモードの制御を行うと、室内の相対湿度は低くなる。他方、通常モードでの制御により空調機器110が温風を送風する場合、空調機器110が省エネモードの制御を行うと、室内の相対湿度は高くなる。つまり、温度を省エネモードの設定温度とした場合、省エネモードで空調機器110が動作する場合の相対湿度に基づいて算出されるPMVは、通常モードで空調機器110が動作する場合の相対湿度に基づいて算出されるPMVより0に近い値となる。
次に、本実施形態に係るコントローラ150の動作について説明する。
図2は、第1の実施形態に係るコントローラ150の動作を示すフローチャートである。
まず、室内の空調制御が開始されると、コントローラ150の制御モード決定部153は、通常モードの設定温度と相対湿度を決定する(ステップS201)。例えば、制御モード決定部153は、管理者から入力された制御温度と相対湿度を図示しない記憶部に記録する。これにより制御温度と相対湿度が決定される。このとき、管理者は、PMVが目標値記憶部にて記憶される目標範囲内に収まる値となる、制御温度及び相対温度を入力することとなる。
次に、制御モード決定部153は、ステップS201で決定した通常モードの設定温度と相対湿度に基づいて、省エネモードの設定温度と相対湿度を算出する(ステップS202)。例えば、制御モード決定部153は、以下に示す方法で省エネモードの設定温度と相対湿度とを決定する。
まず、制御モード決定部153は、通常モードの設定温度と外気温とを比較する。制御モード決定部153は、通常モードの設定温度が外気温より低い場合、省エネモードの設定温度を通常モードの設定温度より1℃〜2℃高い温度に決定する。他方、制御モード決定部153は、通常モードの設定温度が外気温より高い場合、省エネモードの設定温度を通常モードの設定温度より1℃〜2℃低い温度に決定する。次に、制御モード決定部153は、通常モードの設定温度と相対湿度に基づいて、通常モードで室内の空調を制御した場合の絶対湿度を算出する。次に、制御モード決定部153は、算出した絶対湿度と省エネモードの設定温度とに基づいて、相対湿度を算出する。そして、制御モード決定部153は、算出した相対湿度を、省エネモードの相対湿度に決定する。
次に、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS203)。次に、制御切替部155は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、室内の温度を省エネモードの設定温度及び相対湿度になるよう、スチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御する(ステップS204)。
次に、指標値取得部152は、計測値取得部151が取得した計測値に基づいてPMVを算出する(ステップS205)。PMVの算出方法は、上述したとおりである。次に、制御切替部155は、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲記憶部154が記憶する目標範囲内にあるか否かを判定する(ステップS206)。
制御切替部155が、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲内にあると判定した場合(ステップS206:YES)、コントローラ150は、管理者などによる操作や割り込み処理などにより、外部から処理の終了要求が入力されたか否かを判定する(ステップS207)。コントローラ150は、外部から終了要求が入力されていないと判定した場合(ステップS207:NO)、ステップS203に戻り、省エネモードでの制御を繰り返し実行する。
他方、ステップS206で制御切替部155が、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲内にないと判定した場合(ステップS206:NO)、計時部156は、現在時刻からの経過時間の計時を開始する。次に、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS208)。次に、制御切替部155は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、室内の温度を省エネモードの設定温度及び相対湿度になるよう、スチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御する(ステップS209)。
次に、計時部156は、計時している時間が所定の時間(例えば、5分間)を経過したか否かを判定する(ステップS210)。つまり、計時部156は、空調システム100が通常モードでの動作を開始してから所定の時間が経過したか否かを判定する。
計時部156が、計時している時間が所定の時間を経過していないと判定した場合(ステップS210:NO)、コントローラ150は、管理者などによる操作や割り込み処理などにより、外部から処理の終了要求が入力されたか否かを判定する(ステップS211)。コントローラ150は、外部から終了要求が入力されていないと判定した場合(ステップS211:NO)、ステップS208に戻り、通常モードでの制御を繰り返し実行する。
他方、ステップS210において計時部156が、計時している時間が所定の時間を経過したと判定した場合(ステップS210:YES)、ステップS203に戻り、空調システム100の制御を省エネモードでの制御に切り替える。
なお、コントローラ150は、ステップS207、S211で外部から終了要求が入力されたと判定した場合(ステップS207:YES、ステップS211:YES)、処理を終了する。
このように、本実施形態に係る空調システム100は、室内のPMVが目標範囲を超えたタイミングで、空調機器110の制御モードを省エネモードから通常モードに切り替える。これにより、在室者の快適性確保を優先しつつ、消費電力を低減することができる。
さらに、本実施形態に係る空調システム100において、省エネモードは、絶対湿度を一定に保ったまま、温度を外気温に近づける制御モードである。これにより、本実施形態に係る空調システム100は、空調機器110の制御モードが通常モードから省エネモードに切り替わったときに、在室者の快適性の低下を抑制することができる。
具体的には、本実施形態に係る空調機器110が冷風を送風する場合、省エネモードの相対湿度は、通常モードの相対湿度より低い値となる。これにより、本実施形態に係る空調システム100は、空調機器110の制御モードが通常モードから省エネモードに切り替わったときに、相対湿度が低下するため、在室者の汗の気化が促進されるため、快適性が低下しない。
他方、本実施形態に係る空調機器110が温風を送風する場合、省エネモードの相対湿度は、通常モードの相対湿度より高い値となる。これにより、本実施形態に係る空調システム100は、空調機器110の制御モードが通常モードから省エネモードに切り替わったときに、相対湿度が向上するため、湿度による保温効果が生じ、快適性が低下しない。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態について説明する。
図3は、第2の実施形態に係る空調システム300の構成を示す概略図である。なお、図3において、実線は配管を示し、破線は空気の流れを示し、点線はデータ線を示す。
第1の実施形態では、管理者がPMVが目標範囲に収まるような設定温度及び相対湿度を、コントローラ150に入力する場合について説明した。これに対し、第2の実施形態に係る空調システム300は、管理者が設定温度及び相対湿度の入力を行う必要がない。
第2の実施形態に係るコントローラ350は、第1の実施形態と制御モード決定部353と制御切替部355の動作が異なる。なお、第2の実施形態の構成のうち、第1の実施形態と同じ構成であるものについては、第1の実施形態と同じ符号を用いて説明する。
制御モード決定部353は、空調機器110を制御する制御モードに係る設定温度及び相対湿度を決定する。本実施形態における空調機器110の制御モードは、通常モードと省エネモード、PMVモードの3種類である。PMVモードは、室内の温度及び相対湿度を、室内のPMVが0になるように制御する制御モードである。本実施形態において、PMVモードは、第3の制御モードの一例である。
制御切替部355は、空調機器110の起動後、空調機器110の制御モードをPMVモードに切り替え、その後、空調機器110の制御モードを通常モードと省エネモードとで切り替える。
次に、本実施形態に係るコントローラ350の動作について説明する。
図4は、第2の実施形態に係るコントローラ350の動作を示すフローチャートである。なお、第2の実施形態に係る手順のうち、第1の実施形態と同じものについては、第1の実施形態と同じ符号を用いて説明する。
まず、室内の空調制御が開始されると、コントローラ350の制御モード決定部353は、PMVモードの設定温度と相対湿度を決定する。例えば、制御モード決定部353は、以下に示す方法でPMVモードの設定温度と相対湿度とを決定する(ステップS401)。
まず、制御モード決定部353は、予め入力されたビル等の構造情報(壁、窓、天井面積、厚さ、方位、材質等)と外気温とから、室内の平均輻射温度を算出する。また、制御モード決定部353は、管理者等から室内に存在する人間の着衣量及び活動量が入力されると、これら平均輻射温度、着衣量及び活動量よりニューラルネットワークを用いてPMVを0に近づけるための設定温度及び相対湿度を算出する。
次に、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS402)。次に、制御切替部355は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、室内の温度をPMVモードの設定温度及び相対湿度になるよう、スチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御する(ステップS403)。
次に、指標値取得部152は、計測値取得部151が取得した計測値に基づいてPMVを算出する(ステップS404)。次に、制御切替部355は、指標値取得部152が算出したPMVが0であるか否かを判定する(ステップS405)。なお、本実施形態において「0」は、PMVの目標範囲に含まれる値である。
制御切替部355が、指標値取得部152が算出したPMVが0でないと判定した場合(ステップS405:NO)、コントローラ350は、管理者などによる操作や割り込み処理などにより、外部から処理の終了要求が入力されたか否かを判定する(ステップS406)。コントローラ350は、外部から終了要求が入力されていないと判定した場合(ステップS406:NO)、ステップS401に戻り、PMVモードでの制御を繰り返し実行する。つまり、制御切替部355は、PMVが0になるまで、PMVモードによって空調機器110を制御する。
他方、ステップS405で制御切替部355が、指標値取得部152が算出したPMVが0であると判定した場合(ステップS405:YES)、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS407)。次に、制御モード決定部353は、通常モードの設定温度及び相対湿度を、指標値取得部152が取得した温度及び相対湿度に決定する(ステップS408)。次に、制御モード決定部353は、ステップS408で決定した通常モードの設定温度と相対湿度に基づいて、省エネモードの設定温度と相対湿度を算出する(ステップS202)。
次に、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS203)。次に、制御切替部355は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、室内の温度を省エネモードの設定温度及び相対湿度になるよう、スチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御する(ステップS204)。次に、指標値取得部152は、計測値取得部151が取得した計測値に基づいてPMVを算出する(ステップS205)。次に、制御切替部355は、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲記憶部154が記憶する目標範囲内にあるか否かを判定する(ステップS206)。
制御切替部355が、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲内にあると判定した場合(ステップS206:YES)、外部から処理の終了要求が入力されたか否かを判定する(ステップS207)。コントローラ350は、外部から終了要求が入力されていないと判定した場合(ステップS207:NO)、ステップS203に戻り、省エネモードでの制御を繰り返し実行する。
他方、ステップS206で制御切替部355が、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲内にないと判定した場合(ステップS206:NO)、計時部156は、現在時刻からの経過時間の計時を開始する。次に、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS208)。次に、制御切替部355は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、室内の温度を省エネモードの設定温度及び相対湿度になるよう、スチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御する(ステップS209)。
次に、計時部156は、計時している時間が所定の時間を経過したか否かを判定する(ステップS210)。計時部156が、計時している時間が所定の時間を経過していないと判定した場合(ステップS210:NO)、コントローラ350は、外部から処理の終了要求が入力されたか否かを判定する(ステップS211)。コントローラ350は、外部から終了要求が入力されていないと判定した場合(ステップS211:NO)、ステップS208に戻り、通常モードでの制御を繰り返し実行する。
他方、ステップS210において計時部156が、計時している時間が所定の時間を経過したと判定した場合(ステップS210:YES)、ステップS203に戻り、空調システム300の制御を省エネモードでの制御に切り替える。
なお、コントローラ350は、ステップS207、S211、S406で外部から終了要求が入力されたと判定した場合(ステップS207:YES、ステップS211:YES、ステップS406:YES)、処理を終了する。
このように、本実施形態に係る空調システム300は、空調システム300が動作を開始したときに、PMVモードで空調機器110を動作させる。そして、空調システム300は、PMVモードでの空調機器110の動作によりPMVが0になった後に、通常モードまたは省エネモードで、空調機器110を動作させる。
これにより、本実施形態に係る空調システム300は、PMVが目標範囲内になるような設定温度及び相対湿度の入力がなくても、PMVが目標範囲内になるように室内の空調を制御することができる。
《第3の実施形態》
次に、第3の実施形態について説明する。
図5は、第3の実施形態に係る空調システム500の構成を示す概略図である。なお、図5において、実線は配管を示し、破線は空気の流れを示し、点線はデータ線を示す。
第1の実施形態では、管理者がPMVが目標範囲に収まるような設定温度及び相対湿度を、コントローラ150に入力する場合について説明した。これに対し、第3の実施形態に係る空調システム500では、管理者が入力する設定温度及び相対湿度は、PMVの目標範囲に収まる値でなくても良い。
第3の実施形態に係るコントローラ550は、第1の実施形態の構成に加えて、目標範囲決定部557を備える。なお、第3の実施形態の構成のうち、第1の実施形態と同じ構成であるものについては、第1の実施形態と同じ符号を用いて説明する。
目標範囲決定部557は、制御モード決定部153が決定した制御モードの設定温度及び相対湿度に基づいてPMVの目標範囲を決定し、当該目標範囲を目標範囲記憶部154に記録する。
次に、本実施形態に係るコントローラ550の動作について説明する。
図6は、第3の実施形態に係るコントローラ550の動作を示すフローチャートである。なお、第3の実施形態に係る手順のうち、第1の実施形態と同じものについては、第1の実施形態と同じ符号を用いて説明する。
まず、室内の空調制御が開始されると、コントローラ550の制御モード決定部153は、通常モードの設定温度と相対湿度を決定する(ステップS201)。例えば、制御モード決定部153は、管理者から入力された制御温度と相対湿度を図示しない記憶部に記録することで、制御温度と相対湿度を決定する。次に、制御モード決定部153は、ステップS201で決定した通常モードの設定温度と相対湿度に基づいて、省エネモードの設定温度と相対湿度を算出する(ステップS202)。
次に、目標範囲決定部557は、室内の温度及び湿度がそれぞれ制御モード決定部153が決定した設定温度及び相対湿度になった場合におけるPMVを算出する(ステップS601)。次に、目標範囲決定部557は、算出したPMVを中央値とする所定の範囲(例えば、算出したPMVプラスマイナス0.5の範囲)を目標範囲に決定し、当該目標範囲を目標範囲記憶部154に記録する(ステップS602)。
次に、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS203)。次に、制御切替部155は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、室内の温度を省エネモードの設定温度及び相対湿度になるよう、スチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御する(ステップS204)。次に、指標値取得部152は、計測値取得部151が取得した計測値に基づいてPMVを算出する(ステップS205)。次に、制御切替部155は、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲記憶部154が記憶する目標範囲内にあるか否かを判定する(ステップS206)。
制御切替部155が、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲内にあると判定した場合(ステップS206:YES)、外部から処理の終了要求が入力されたか否かを判定する(ステップS207)。コントローラ550は、外部から終了要求が入力されていないと判定した場合(ステップS207:NO)、ステップS203に戻り、省エネモードでの制御を繰り返し実行する。
他方、ステップS206で制御切替部155が、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲内にないと判定した場合(ステップS206:NO)、計時部156は、現在時刻からの経過時間の計時を開始する。次に、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS208)。次に、制御切替部155は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、室内の温度を省エネモードの設定温度及び相対湿度になるよう、スチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御する(ステップS209)。
次に、計時部156は、計時している時間が所定の時間を経過したか否かを判定する(ステップS210)。計時部156が、計時している時間が所定の時間を経過していないと判定した場合(ステップS210:NO)、コントローラ550は、外部から処理の終了要求が入力されたか否かを判定する(ステップS211)。コントローラ550は、外部から終了要求が入力されていないと判定した場合(ステップS211:NO)、ステップS208に戻り、通常モードでの制御を繰り返し実行する。
他方、ステップS210において計時部156が、計時している時間が所定の時間を経過したと判定した場合(ステップS210:YES)、ステップS203に戻り、空調システム500の制御を省エネモードでの制御に切り替える。
なお、コントローラ550は、ステップS207、S211で外部から終了要求が入力されたと判定した場合(ステップS207:YES、ステップS211:YES)、処理を終了する。
このように、本実施形態に係る空調システム500は、PMVの目標範囲を、通常モードの設定温度及び相対湿度に基づいて算出したPMVを中央値とする範囲に決定する。これにより、本実施形態に係る空調システム500は、PMVが目標範囲内になるように室内の空調を制御することができる。
《第4の実施形態》
次に、第4の実施形態について説明する。
図7は、第4の実施形態に係る空調システム700の構成を示す概略図である。なお、図7において、実線は配管を示し、破線は空気の流れを示し、点線はデータ線を示す。
第1の実施形態では、通常モードでの空調機器110の制御を所定の時間の間だけ行う場合について説明した。これに対し、第4の実施形態に係る空調システム700では、PMVに基づいて、通常モードから省エネモードへ切り替えるタイミングを決定する。
第4の実施形態に係るコントローラ750は、第1の実施形態の計時部156を備えない。他方、第4の実施形態に係るコントローラ750は、第1の実施形態と目標範囲記憶部754が記憶する情報、及び制御切替部755の動作が異なる。なお、第4の実施形態の構成のうち、第1の実施形態と同じ構成であるものについては、第1の実施形態と同じ符号を用いて説明する。
目標範囲記憶部754は、PMVの目標範囲と、省エネモードで動作させてもPMVがすぐには目標範囲から逸脱しないような範囲である余裕範囲とを記憶する。なお、余裕範囲は、目標範囲に包含される範囲である。
制御切替部755は、目標範囲記憶部754が記憶する目標範囲に基づいて、省エネモードから通常モードへの切り替えのタイミングを制御し、目標範囲記憶部754が記憶する余裕範囲に基づいて、通常モードから省エネモードへの切り替えのタイミングを制御する。
次に、本実施形態に係るコントローラ750の動作について説明する。
図8は、第4の実施形態に係るコントローラ750の動作を示すフローチャートである。なお、第4の実施形態に係る手順のうち、第1の実施形態と同じものについては、第1の実施形態と同じ符号を用いて説明する。
まず、室内の空調制御が開始されると、コントローラ750の制御モード決定部153は、通常モードの設定温度と相対湿度を決定する(ステップS201)。次に、制御モード決定部153は、ステップS201で決定した通常モードの設定温度と相対湿度に基づいて、省エネモードの設定温度と相対湿度を算出する(ステップS202)。
次に、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS203)。次に、制御切替部755は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、室内の温度を省エネモードの設定温度及び相対湿度になるよう、スチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御する(ステップS204)。次に、指標値取得部152は、計測値取得部151が取得した計測値に基づいてPMVを算出する(ステップS205)。次に、制御切替部755は、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲記憶部754が記憶する目標範囲内にあるか否かを判定する(ステップS206)。
制御切替部755が、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲内にあると判定した場合(ステップS206:YES)、外部から処理の終了要求が入力されたか否かを判定する(ステップS207)。コントローラ750は、外部から終了要求が入力されていないと判定した場合(ステップS207:NO)、ステップS203に戻り、省エネモードでの制御を繰り返し実行する。
他方、ステップS206で制御切替部755が、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲内にないと判定した場合(ステップS206:NO)、計測値取得部151は、温度センサ130及び湿度センサ140から室内の温度及び相対湿度の計測値を取得する(ステップS208)。次に、制御切替部755は、計測値取得部151が取得した温度及び相対湿度に基づいて、室内の温度を省エネモードの設定温度及び相対湿度になるよう、スチームバルブ114及びクーリングバルブ115の開度を制御する(ステップS209)。
次に、指標値取得部152は、計測値取得部151が取得した計測値に基づいてPMVを算出する(ステップS801)。次に、制御切替部755は、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲記憶部754が記憶する余裕範囲内にあるか否かを判定する(ステップS802)。
制御切替部755は、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲記憶部754が記憶する余裕範囲内にないと判定した場合(ステップS801:NO)、コントローラ750は、外部から処理の終了要求が入力されたか否かを判定する(ステップS211)。コントローラ750は、外部から終了要求が入力されていないと判定した場合(ステップS211:NO)、ステップS208に戻り、通常モードでの制御を繰り返し実行する。
他方、ステップS802において制御切替部755が、指標値取得部152が算出したPMVが目標範囲記憶部754が記憶する余裕範囲内にあると判定した場合(ステップS802:YES)、ステップS203に戻り、空調システム700の制御を省エネモードでの制御に切り替える。
なお、コントローラ750は、ステップS207、S211で外部から終了要求が入力されたと判定した場合(ステップS207:YES、ステップS211:YES)、処理を終了する。
このように、本実施形態に係る空調システム700は、通常モードから省エネモードへの切り替えタイミング及び省エネモードから通常モードへの切り替えタイミングをPMVに基づいて決定する。これにより、本実施形態に係る空調システム700は、室内のPMVを目標範囲内にとどめ、快適性を確保しつつ、消費電力を低減することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態に係るコントローラ(コントローラ150、350、550、750)によれば、室内のPMVが目標範囲を超えたタイミングで、空調機器110の制御モードを省エネモードから通常モードに切り替える。これにより、在室者の快適性確保を優先しつつ、、消費電力を低減することができる。
また、少なくとも1つの実施形態によれば、通常モードの設定温度は、省エネモードの設定温度より、室内の相対湿度を一定とした場合のPMVが0に近くなる温度であり、通常モードの相対湿度は、省エネモードの相対湿度より、室内の温度を一定とした場合のPMVが0に近くなる相対湿度である。これにより、通常モードと省エネモードとの切り替えによる在室者の快適性の低下を抑制することができる。
図9は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータ900の構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ900は、CPU910、主記憶装置920、補助記憶装置930、インタフェース940を備える。
上述のコントローラ(例えば、コントローラ150、350、550、750)は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置930に記憶されている。CPU910は、プログラムを補助記憶装置930から読み出して主記憶装置920に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU910は、プログラムに従って、上述した目標範囲記憶部154、754に対応する記憶領域を主記憶装置920に確保する。
なお、少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置930は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース940を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置920に展開し、上記処理を実行しても良い。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置930に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100…空調システム 110…空調機器 111…フィルタ 112…スチームコイル 113…クーリングコイル 114…スチームバルブ 115…クーリングバルブ 116…送風ファン 120…熱源装置 130…温度センサ 140…湿度センサ 150…コントローラ 151…計測値取得部 152…指標値取得部 153…制御モード決定部 154…目標範囲記憶部 155…制御切替部 156…計時部 300…空調システム 350…コントローラ 353…制御モード決定部 355…制御切替部 500…空調システム 550…コントローラ 557…目標範囲決定部 700…空調システム 750…コントローラ 754…目標範囲記憶部 755…制御切替部 900…コンピュータ 910…CPU 920…主記憶装置 930…補助記憶装置 940…インタフェース

Claims (10)

  1. 空調対象の温度及び湿度に基づいて求められる人間の温熱感覚に係る指標値を取得する指標値取得部と、
    前記空調対象の温度を第1の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第1の相対湿度に制御する第1の制御モードで、空調システムが動作している場合において、前記指標値取得部が取得した前記指標値が所定の目標範囲にないときに、前記空調対象の温度を第2の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第2の相対湿度に制御する第2の制御モードで、前記空調システムを動作させる制御切替部と
    を備え、
    前記第2の温度は、前記第1の温度より、前記空調対象の相対湿度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる温度であり、
    前記第1の相対湿度は、前記第2の相対湿度より、前記空調対象の温度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる相対湿度である
    ことを特徴とする空調制御装置。
  2. 前記制御切替部は、前記空調システムが前記第2の制御モードで動作した後に、前記空調システムを前記第1の制御モードで動作させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調制御装置。
  3. 前記制御切替部は、前記空調システムが前記第2の制御モードでの動作を開始してから所定の時間が経過したときに、前記空調システムを前記第1の制御モードで動作させる
    ことを特徴とする請求項に記載の空調制御装置。
  4. 前記制御切替部は、前記空調システムが前記第2の制御モードで動作している場合において、前記指標値取得部が取得した前記指標値が前記目標範囲に内包される範囲内になったときに、前記空調システムを前記第1の制御モードで動作させる
    ことを特徴とする請求項に記載の空調制御装置。
  5. 前記制御切替部は、前記空調システムが動作を開始したときに、前記指標値を前記目標範囲の中央値に近づける第3の制御モードで、前記空調システムを動作させ、前記第3の制御モードでの前記空調システムの動作により、前記指標値取得部が取得した前記指標値が前記目標範囲内になった後に、前記第1の制御モードまたは前記第2の制御モードで、前記空調システムを動作させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の空調制御装置。
  6. 前記空調対象の温度が前記第2の温度であり、前記空調対象の相対湿度が前記第2の相対湿度である場合における前記指標値を算出し、当該指標値を中央値とする範囲を、前記目標範囲に決定する目標範囲決定部
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の空調制御装置。
  7. 空調対象に対して適用する空調システムの制御モードを、前記空調対象の温度を第1の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第1の相対湿度に制御する第1の制御モードと前記空調対象の温度を第2の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第2の相対湿度に制御する第2の制御モードとの間で切り替える空調制御装置であって、
    前記空調対象の温度及び湿度に基づいて求められる人間の温熱感覚に係る指標値を取得する指標値取得部と、
    前記第1の制御モードから前記第2の制御モードへの切り替えタイミング及び前記第2の制御モードから前記第1の制御モードへの切り替えタイミングを前記指標値取得部が取得する指標値に基づいて決定する制御切替部と
    を備え、
    前記第2の温度は、前記第1の温度より、前記空調対象の相対湿度を一定とした場合に前記指標値が最適値に近くなる温度であり、
    前記第1の相対湿度は、前記第2の相対湿度より、前記空調対象の温度を一定とした場合に前記指標値が最適値に近くなる相対湿度である
    ことを特徴とする空調制御装置。
  8. 空調対象に供給する空気の温度を変化させる空調コイルと、
    前記空調コイルに熱媒体を供給する熱源部と、
    前記空調対象の温度及び湿度に基づいて求められる人間の温熱感覚に係る指標値を取得する指標値取得部と、
    前記空調対象の温度を第1の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第1の相対湿度に制御する第1の制御モードで、前記空調コイルに供給される前記熱媒体の量を制御している場合において、前記指標値取得部が取得した前記指標値が所定の目標範囲にないときに、前記空調対象の温度を第2の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第2の相対湿度に制御する第2の制御モードで、前記空調コイルに供給される前記熱媒体の量を制御する制御切替部と
    を備え、
    前記第2の温度は、前記第1の温度より、前記空調対象の相対湿度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる温度であり、
    前記第1の相対湿度は、前記第2の相対湿度より、前記空調対象の温度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる相対湿度である
    ことを特徴とする空調システム。
  9. 空調制御装置が、
    空調対象の温度及び湿度に基づいて求められる人間の温熱感覚に係る指標値を取得するステップと、
    前記空調対象の温度を第1の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第1の相対湿度に制御する第1の制御モードで、空調システムを動作させるステップと、
    前記第1の制御モードで前記空調システムが動作している場合において、前記取得した前記指標値が所定の目標範囲にないときに、前記空調対象の温度を第2の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第2の相対湿度に制御する第2の制御モードで、前記空調システムを動作させるステップと
    を有し、
    前記第2の温度は、前記第1の温度より、前記空調対象の相対湿度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる温度であり、
    前記第1の相対湿度は、前記第2の相対湿度より、前記空調対象の温度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる相対湿度である
    ことを特徴とする空調制御方法。
  10. コンピュータを、
    空調対象の温度及び湿度に基づいて求められる人間の温熱感覚に係る指標値を取得する指標値取得部、
    前記空調対象の温度を第1の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第1の相対湿度に制御する第1の制御モードで、空調システムが動作している場合において、前記指標値取得部が取得した前記指標値が所定の目標範囲にないときに、前記空調対象の温度を第2の温度に制御し、前記空調対象の相対湿度を第2の相対湿度に制御する第2の制御モードで、前記空調システムを動作させる制御切替部
    として機能させ、
    前記第2の温度は、前記第1の温度より、前記空調対象の相対湿度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる温度であり、
    前記第1の相対湿度は、前記第2の相対湿度より、前記空調対象の温度を一定とした場合に前記指標値が前記目標範囲の中央値に近くなる相対湿度である
    ことを特徴とするプログラム。
JP2013173811A 2013-08-23 2013-08-23 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム Expired - Fee Related JP6189138B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173811A JP6189138B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173811A JP6189138B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015040691A JP2015040691A (ja) 2015-03-02
JP6189138B2 true JP6189138B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=52694954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013173811A Expired - Fee Related JP6189138B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6189138B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102033817B1 (ko) * 2016-10-05 2019-10-17 울산대학교 산학협력단 인체 열용량을 이용한 공조장치 및 그 공조장치의 공기조화방법
CN111102669B (zh) * 2019-12-31 2021-11-26 珠海格力电器股份有限公司 多冷媒回路的空调系统及其控制方法和装置
JP7372201B2 (ja) * 2020-05-15 2023-10-31 三機工業株式会社 空調制御方法及びそのシステム
CN114087683A (zh) * 2021-11-15 2022-02-25 西安智汇电气自动化有限公司 一种无人值守控制室温湿度监测控制系统及方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001113939A (ja) * 1999-10-19 2001-04-24 Sanden Corp 車両用空調装置
JP2001174022A (ja) * 1999-12-20 2001-06-29 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置、空気調和方法
JP5530256B2 (ja) * 2010-05-27 2014-06-25 アズビル株式会社 空調制御モード切替方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015040691A (ja) 2015-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5198404B2 (ja) 湿度推定装置および湿度推定方法
JP5132334B2 (ja) 空調制御装置およびこれを用いた空調制御システム
JP7055218B2 (ja) 空気調和機、空気調和機制御方法及びプログラム
KR100867365B1 (ko) 공기 조절 제어 장치
JP5175643B2 (ja) 空調制御システムおよび空調制御装置
JP6334299B2 (ja) 空調制御装置、空調制御方法、及びプログラム
WO2022183753A1 (zh) 用于空调除湿的控制方法、装置和空调
JP6189138B2 (ja) 空調制御装置、空調システム、空調制御方法及びプログラム
JP6523796B2 (ja) 空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法及びプログラム
JP2022161933A (ja) 体感温度に基づいた自動スイッチオーバーサーモスタットシステム、及び空調された空間の体感温度を判定して自動制御する方法
JP4836967B2 (ja) 空調制御支援画面生成装置、空調制御支援画面生成方法、および空調監視システム
WO2018177080A1 (zh) 空调器制热控制方法和控制装置
JP2016173198A (ja) 空気調和機および空気調和機の制御方法
JP2008170025A (ja) 空調制御装置
JP2014142099A (ja) 空気調和機
JP2015064155A (ja) 設定温度緩和装置および方法
JP2013164260A (ja) 空調制御装置、空調制御方法、および空調制御用プログラム
JP6259997B2 (ja) 給排型換気装置
JP2014020650A (ja) 湿度推定装置及び空調システム
WO2013094622A1 (ja) 空気調和機の制御装置、空気調和機、及び空気調和機の制御方法
CN109539464A (zh) 空调控制方法及装置
JP2012063104A (ja) 空調制御装置、空調制御システムおよび空調制御方法
CN114080528B (zh) 空调装置的控制装置、空调系统、空调装置的控制方法以及程序
JP5284528B2 (ja) 空調制御装置、空調システム、空調制御方法、空調制御用プログラム
JP2014142098A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170802

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6189138

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees