JP6185382B2 - スローダウン洗浄ろ過装置及びそのろ過方法 - Google Patents
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Description
図8に示すように、この自然平衡ろ過装置は、図示してない沈殿池から延びる流入渠1と、この流入渠1の下方に配置されて水をろ過処理するろ過池2と、ろ過池2を通過したろ過水が流れ込むろ過水渠3と、ろ過池2に隣接して設置された排水渠4とを有している。
沈殿池から延びる流入渠1に導入された原水は、流入サイフォン7を通り、流入堰6により複数のろ過池2に均等に配分される。図8では、1つのろ過池2のみが示されている。ろ過池2に流入した原水は、逆洗排水トラフ30を介して、ろ過池2内に配置されたろ材層40に流入し、ろ過され、図8の矢印に示すように、ろ過水渠3に流入する。ろ過水渠3に流入したろ過水は、ろ過水越流堰45を越流して浄水渠46に流入する。
このように、通常、1つの浄水処理施設につき数〜数十のろ過池2が設けられ、排水渠4は、これら複数のろ過池2に対して共通に1つ設けられている。
流入サイフォン形成弁は、図示しない真空ポンプなどの真空源に接続される一方で、流入サイフォン破壊弁は、外部の大気と連通している。
ろ過室22の内部には、排水ガリット21に連通する逆洗排水トラフ30と、例えば、アンスラサイトや珪砂等のろ材からなるろ材層40が設けられる。逆洗排水トラフ30は、ろ材層40の上方に配置されている。このろ過池2は、そのろ材層40の下方において、ろ過水連通路42を介して、ろ過水渠3に連通する。このろ過水渠3は、ろ過水越流堰45を介して浄水渠46に連通する。
逆流洗浄が終了すると、流入サイフォン7を通じて原水がろ過池2に流入する。図8に示すように、ろ過池2内の水位がろ過水越流堰45よりも高くなると、水がろ材層40を通って、ろ過水渠3に流れ始め、ろ過が開始される。
従来では、逆流洗浄後、直ぐにろ過を開始していたが、ろ過開始直後は、ろ過池2内に残留する濁質が原因となって濁度が一時的に上昇する傾向があり、この際、クリプトスポリジウムが捕捉されず、ろ過水渠3に流出することが懸念された。
連通弁開度調整方式では、ろ過水渠とろ過池との間に電動化された連通弁をろ過池毎に設置しなければならない。
浄水可動堰方式では、可動堰をろ過池内に設ける必要があるため、既設の浄水場には適用ができない。
ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記排水渠内の排水を排出する排出弁又は排出ゲートと、
前記ろ過水を前記ろ材層内に逆流させる逆流洗浄時、および前記逆流洗浄の後に実行され、前記ろ材が流動化しない流速となるスローダウン洗浄時における前記排出弁又は排出ゲートの開度を予め定め、当該予め定めた開度に基づいて前記排出弁又は排出ゲートの開度制御を行う制御部と、を有することを特徴とする。
ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
スローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
前記排水渠内の水を前記排水渠の外部へ導く排出弁であり、
前記制御部は、前記ろ材層内に逆流させて前記ろ材層を逆流洗浄する逆洗洗浄時における前記ろ過水渠内の前記ろ過水の水位と、スローダウン洗浄時における前記ろ過水渠内の前記ろ過水の水位とを、夫々異なる位置に調整するように前記排出弁の開度を調整することを特徴とする。
ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
前記ろ材層の洗浄のための逆流洗浄後に実行されるスローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
前記排水渠とその外部にある排水流出部とを仕切り、開口が設けられた排水堰と、
前記開口を開閉するための排水ゲートと、
前記排水ゲートを開閉させるアクチュエータと、有し、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記排水ゲートを開き、スローダウン洗浄時には、前記排水ゲートを閉じて、前記排水渠に流入した水が前記排水堰を越流するようにしたことを特徴とする。
ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
前記ろ材層の洗浄のための逆流洗浄後に実行されるスローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
前記排水渠とその外部にある排水流出部とを仕切り、開口が設けられた排水壁と、
前記開口を開閉するための排水ゲートと、
前記排水ゲートを開閉させるアクチュエータと、を有し、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記排水ゲートを全開状態にし、スローダウン洗浄時には、前記排水ゲートを寸開状態にして、前記開口の一部のみを開くことを特徴とする。
ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
スローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
前記排水渠とその外部にある排水流出部とを仕切り、開口が設けられた排水壁と、
前記開口を開閉するための排水ゲートと、
前記排水ゲートを開閉させる第1のアクチュエータと、
前記排水壁を貫通する排水管に設けられたスローダウン用弁と、
前記スローダウン用弁を開閉させる第2のアクチュエータと、を有し、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記排水ゲートを開き、スローダウン洗浄時には、前記排水ゲートを閉じ、前記スローダウン用弁を開くことを特徴とする。
ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
スローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
上下方向に伸縮自在なテレスコープ弁を備えており、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記テレスコープ弁を縮め、スローダウン洗浄時には、前記テレスコープ弁を伸ばすことを特徴とする。
ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
スローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
上下方向に伸縮自在で、頂部に排水開口を有する蛇腹管と、
前記蛇腹管を伸縮させるアクチュエータと、を有し、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記蛇腹管を縮めるように前記アクチュエータを制御し、スローダウン洗浄時には、前記蛇腹管を伸ばすように前記アクチュエータを制御することを特徴とする。
ろ材層が配置されるろ過池から当該ろ材層を通過してろ過水渠へ流れるろ過水を得るろ過ステップと、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠内の排水を、当該排水渠に配置された排水弁または排出ゲートにより排水する排出ステップと、
前記ろ過水渠内の前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させて前記ろ材層を逆流洗浄する逆流洗浄ステップと、
前記ろ過水を前記ろ材層内逆流させる逆流洗浄が所定時間実施された後に実行され、前記ろ材層を前記逆流洗浄時の流速よりも遅い流速で洗い流すスローダウン洗浄ステップと、
前記スローダウン洗浄時に、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速となる前記排出弁又は排出ゲートの開度を予め定め、当該予め定めた開度に基づいて前記排出弁又は排出ゲートの開度制御を行う制御ステップと、を有することを特徴とする。
まず、図1乃至図3を用いて、本発明の第1実施形態に係るスローダウン洗浄ろ過装置を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るスローダウン洗浄ろ過装置でろ過を行っている状態を示した模式図である。図2は、本発明の第1実施形態に係るスローダウン洗浄ろ過装置で逆流洗浄を行っている状態を示した模式図である。図3は、本発明の第1実施形態に係るスローダウン洗浄ろ過装置でスローダウン洗浄を行っている状態を示した模式図である。
尚、上述した図8、図9に示す従来技術と共通する同一構成には同一符号を付すことで、その作用など重複する説明を省略する。
第1実施形態におけるスローダウン洗浄を行うスローダウン洗浄機構は、排水渠4内の排水を排水流出部9へ導く排出弁41を有している。
そして、スローダウン洗浄機構は、このスローダウン洗浄機構の動作を制御する制御部15を有しており、排出弁41は、制御部15に接続されている。
尚、前記排出弁41は、図示していないが、アクチュエータとして、電動作動式(モータ)や空気作動式、あるいは油圧作動式等の駆動部を有しており、当該駆動部が制御部15によって制御される。
上述したように、流入サイフォン7を動作させることにより、図1に示すようにろ過池2内に水が流れ込み、ろ過池2内の水位は上昇していく。そして、水がろ過水渠3に貯留され、ろ過池2内の水位がろ過水越流堰45よりも高い位置に達した時にろ過が開始される。水はろ材層40を通過し、ろ過水連通路42を通ってろ過水渠3に流入する。ろ材層40でろ過されたろ過水は、ろ過水越流堰45を溢流して、浄水渠46から外部に流出される。この通常ろ過は、所定時間継続して行われる。
次に、図2を参照して、ろ材層40の洗浄のための逆流洗浄について説明する。
逆流洗浄時には、前記制御部15は、排出弁41を全開にするように制御し、これによって、ろ材層40を逆流するろ過水の流速が0.6〜0.9m/minとされる。
次に、図3を参照して、スローダウン洗浄及びその制御について説明する。
制御部15は、ろ過水渠3内のろ過水をろ材層40内に逆流させて、ろ材層40を逆流洗浄する逆洗洗浄時と、スローダウン洗浄時とで、排水渠4の水位を夫々異なる位置に調整するように排出弁41の開度を調整する。以下、この排出弁41の開度調整について説明する。
そして、排水渠4およびろ過池2内の水位は、さらに上昇していき、ろ過池2の水位とろ過水渠3の水位との水位差(水頭差)がhとなったところで、この所定の水位差hが維持されるように排出弁41の開度を手動で調整し、スローダウン時の排水量を設定する。この水位差hは、スローダウン洗浄に適した流量が得られる水位差である。
この水位差hは、ろ材層40を逆流するろ過水の流速がろ材層40のろ材を流動化させない流速となることを、目視により確認して設定する。ろ材が流動化しない流速が例えば0.1〜0.3m/minとなる水位差hが最適値であり、このろ材を流動化させない流速での排出弁41の開度がスローダウン洗浄での最適な設定値となる。
これによって、制御部15は、予め設定された排出弁41の開度に基づいて、自動的に前記水位差hが維持されるように排出弁41の開度を調整制御しスローダウン洗浄を開始する。
尚、本実施形態では、排水渠4内の排水を排水流出部9へ排出する一般的な例として、排出弁41の例を示したが、これとは相違して、排出ゲートを用いても良い。
次に、第2実施形態のスローダウン洗浄機構を、図4を用いて説明する。
第2実施形態のスローダウン洗浄機構は、排水渠4と排水流出部9とを仕切り、開口49が設けられた排水堰48と、開口49を開閉するための排水ゲート53と、排水ゲート53を動作させるアクチュエータとしてのモータ54と、を有している。
制御部15は、モータ54に接続されており、このモータ54を動作させることにより、排水ゲート53を開閉制御する。
一方で、スローダウン洗浄時には、制御部15は、排水ゲート53を全閉状態にして、排水渠4に流入した水が排水堰48を越流するようにする(図4に示すL2)。このときの排水渠4の水位は、図3に示すように、ろ過池2の水位よりも若干低くなる。排水堰48の高さは、ろ過池2とろ過水渠3との水位差が、ろ材層40内のろ材が流動化しない流速、例えば0.1〜0.3m/minとなる水位差hとなるように設定されている。
このように逆流洗浄時よりも、ろ過池2とろ過水渠3との水位差を小さくすることで、洗浄水量を減少させ、スローダウン洗浄を可能としている。
次に、第3実施形態のスローダウン洗浄機構を、図5を用いて説明する。
第3実施形態のスローダウン洗浄機構は、排水渠4と排水流出部9とを仕切り、開口49が設けられた排水壁52と、開口49を開閉するための排水ゲート53と、排水ゲート53を動作させるアクチュエータとしてのモータ54と、排水壁52を貫通する排水管55と、排水管55に設けられたスローダウン用弁56と、スローダウン用弁56を動作させるアクチュエータとしてのモータ57と、を有している。
モータ54、57は、制御部15に接続されている。排水管55は、開口49よりも下方に位置している。制御部15は、モータ54を動作させることにより、排水ゲート53を図示矢印に示すように開閉させ、また、モータ57を動作させることにより、スローダウン用弁56を開閉させる。
その結果、排水渠4に流入した排水は、開口49および排水管55を介して排水流出部9に流れ込む。尚、逆流洗浄時に、スローダウン用弁56は閉じてもよい。
まず、逆流洗浄が所定の時間実施された後で、制御部15は、排水ゲート53およびスローダウン用弁56を全閉させる。これにより、上述したように、排水渠4内の水位が上昇し、ろ過池2と排水渠4との水位は同じとなる。その後、排水渠4およびろ過池2内の水位がさらに上昇し、ろ過池2とろ過水渠3との水位差が上述した図3に示す所定の水位差hになった時に、制御部15は、当該スローダウン用弁56を開く制御を行う。スローダウン用弁56の開度は、第1の実施形態で用いたのと同様の手法で、水位差hを維持できる開度として、予め制御部15に設定されている。
制御部15は、排水渠4の水位に基づいて、スローダウン用弁56の開閉動作を制御してもよい。このようにスローダウン用弁56を用いて、排水流出部9への流出量を減少させた結果、洗浄水量が減少し、スローダウン洗浄が可能となる。
次に、第4実施形態のスローダウン洗浄機構を、図6を用いて説明する。
このスローダウン洗浄機構は、上下方向に伸縮自在な電動テレスコープ弁60と、当該電動テレスコープ弁60を上下方向に伸縮駆動するためのアクチュエータとしてのモータ64とを有している。
電動テレスコープ弁60は、さや管61と、上部に開口63を有する導入管62と、を有しており、導入管62は、上下に移動自在にさや管61に挿入されている。導入管62には、アクチュエータとしてのモータ64が接続されていて、当該モータ64を正逆に駆動させることにより、さや管61内で導入管62が上下に移動するようになっている。モータ64は、制御部15に接続されており、モータ64の動作は、制御部15によって制御される。
一方で、スローダウン洗浄時には、制御部15は、図6に示すように、電動テレスコープ弁60の導入管62を上方へ伸ばすように駆動制御する。電動テレスコープ弁60は、ろ過水渠3とろ過池2との水位差が、上述した図3に示す所定の水位差hとなる位置まで伸ばされる。このように逆流洗浄時よりもろ過水渠3とろ過池2との水位差を小さくすることで、洗浄水量を減少させ、排水渠側でのスローダウン洗浄を可能としている。
次に、第5実施形態のスローダウン洗浄機構を、図7を用いて説明する。
このスローダウン洗浄機構は、上下方向に伸縮自在で、頂部に排水開口71を有する蛇腹管70と、蛇腹管70を伸縮させるアクチュエータとしてのモータ72と、を有している。モータ72を正逆に駆動させることにより、蛇腹管70を伸縮させることができるようになっている。モータ72は、制御部15に接続されており、モータ72の動作は、制御部15によって駆動制御される。
一方で、スローダウン洗浄時には、制御部15は、図7における二点鎖線で示すように、蛇腹管70を伸ばすように駆動制御する。蛇腹管70は、ろ過水渠3とろ過池2との水位差が、上述の図3に示す所定の水位差hとなる位置まで伸ばされる。このように逆流洗浄時よりもろ過水渠3とろ過池2との水位差を小さくすることで、洗浄水量を減少させ、スローダウン洗浄を可能としている。
したがって、従来のようにろ過池毎にスローダウン洗浄のための工事を行う必要がなく、施工費用を大幅に低減することが可能になると共に、工事期間を短縮することが可能となる。また、排水渠4だけの工事で済むため、既設の浄水場において場合によっては浄水処理を停止せずに施工することも可能であり、ろ過水の給水量不足の問題が生じない。
さらに、排出弁41、スローダウン用弁56、電動テレスコープ弁60、または蛇腹管70の口径は、200〜1000mm程度であり、排水ゲート53の大きさは、200〜800mmである。したがって、ダブルサイフォン、ダブルトラフ、連通弁、または浄水可動堰等と比べて、小規模であることから、施工も容易であり、工事費用が安価となるだけでなく、工事期間も短縮される。
また、スローダウン洗浄の制御については、図示していないが、例えばろ過池2、又は排水渠4に水位計を設けて、ろ過水がろ材層内に逆流させた逆洗時に、ろ材が流動化しない流速での水位を検出し、その水位検出値に基づいて、制御部15により排出弁41の開度の制御を行うようにしても良い。
4 排水渠
9 排水流出部
15 制御部
41 排出弁
48 排水堰
49 開口
50 排水サイフォン
52 排水壁
53 排水ゲート
55 排水管
56 スローダウン用弁
60 テレスコープ弁
61 さや管
62 導入管
63 開口
70 蛇腹管
71 排水開口
Claims (9)
- ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記排水渠内の排水を排出する排出弁又は排出ゲートと、
前記ろ過水を前記ろ材層内に逆流させる逆流洗浄時、および前記逆流洗浄の後に実行され、前記ろ材が流動化しない流速となるスローダウン洗浄時における前記排出弁又は排出ゲートの開度を予め定め、当該予め定めた開度に基づいて前記排出弁又は排出ゲートの開度制御を行う制御部と、を有することを特徴とするスローダウン洗浄ろ過装置。 - 前記制御部は、前記スローダウン洗浄時には、前記排出弁又は排出ゲートの開度を、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて予め定めた開度に調整制御することにより、前記スローダウン洗浄を行うことを特徴とする請求項1に記載のスローダウン洗浄ろ過装置。
- ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
スローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
前記排水渠内の水を前記排水渠の外部へ導く排出弁であり、
前記制御部は、前記ろ材層内に逆流させて前記ろ材層を逆流洗浄する逆洗洗浄時における前記ろ過水渠内の前記ろ過水の水位と、スローダウン洗浄時における前記ろ過水渠内の前記ろ過水の水位とを、夫々異なる位置に調整するように前記排出弁の開度を調整することを特徴とするスローダウン洗浄ろ過装置。 - ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
前記ろ材層の洗浄のための逆流洗浄後に実行されるスローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
前記排水渠とその外部にある排水流出部とを仕切り、開口が設けられた排水堰と、
前記開口を開閉するための排水ゲートと、
前記排水ゲートを開閉させるアクチュエータと、有し、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記排水ゲートを開き、スローダウン洗浄時には、前記排水ゲートを閉じて、前記排水渠に流入した水が前記排水堰を越流するようにしたことを特徴とするスローダウン洗浄ろ過装置。 - ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
前記ろ材層の洗浄のための逆流洗浄後に実行されるスローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
前記排水渠とその外部にある排水流出部とを仕切り、開口が設けられた排水壁と、
前記開口を開閉するための排水ゲートと、
前記排水ゲートを開閉させるアクチュエータと、を有し、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記排水ゲートを全開状態にし、スローダウン洗浄時には、前記排水ゲートを寸開状態にして、前記開口の一部のみを開くことを特徴とするスローダウン洗浄ろ過装置。 - ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
スローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
前記排水渠とその外部にある排水流出部とを仕切り、開口が設けられた排水壁と、
前記開口を開閉するための排水ゲートと、
前記排水ゲートを開閉させる第1のアクチュエータと、
前記排水壁を貫通する排水管に設けられたスローダウン用弁と、
前記スローダウン用弁を開閉させる第2のアクチュエータと、を有し、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記排水ゲートを開き、スローダウン洗浄時には、前記排水ゲートを閉じ、前記スローダウン用弁を開くことを特徴とするスローダウン洗浄ろ過装置。 - ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
スローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
上下方向に伸縮自在なテレスコープ弁を備えており、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記テレスコープ弁を縮め、スローダウン洗浄時には、前記テレスコープ弁を伸ばすことを特徴とするスローダウン洗浄ろ過装置。 - ろ材層が配置されるろ過池と、
前記ろ材層を通過したろ過水が流入するろ過水渠と、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠と、
前記排水渠に配置され、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速で、前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させるためのスローダウン洗浄機構と、
スローダウン洗浄時には、前記ろ過池とろ過水渠との水位差hに基づいて、前記スローダウン洗浄機構を調整制御する制御部と、を有し、
前記スローダウン洗浄機構は、
上下方向に伸縮自在で、頂部に排水開口を有する蛇腹管と、
前記蛇腹管を伸縮させるアクチュエータと、を有し、
前記制御部は、逆流洗浄時には、前記蛇腹管を縮めるように前記アクチュエータを制御し、スローダウン洗浄時には、前記蛇腹管を伸ばすように前記アクチュエータを制御することを特徴とするスローダウン洗浄ろ過装置。 - ろ材層が配置されるろ過池から当該ろ材層を通過してろ過水渠へ流れるろ過水を得るろ過ステップと、
前記ろ過池と排水サイフォンで繋がれる排水渠内の排水を、当該排水渠に配置された排水弁または排出ゲートにより排水する排出ステップと、
前記ろ過水渠内の前記ろ過水を前記ろ材層内を逆流させて前記ろ材層を逆流洗浄する逆流洗浄ステップと、
前記ろ過水を前記ろ材層内逆流させる逆流洗浄が所定時間実施された後に実行され、前記ろ材層を前記逆流洗浄時の流速よりも遅い流速で洗い流すスローダウン洗浄ステップと、
前記スローダウン洗浄時に、前記ろ材層を構成するろ材が流動化しない流速となる前記排出弁又は排出ゲートの開度を予め定め、当該予め定めた開度に基づいて前記排出弁又は排出ゲートの開度制御を行う制御ステップと、を有することを特徴とするスローダウン洗浄ろ過方法。
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