JP6183924B2 - オイルフェンス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主としてタンカーが港湾内の係留設備に係留された状態で、前記タンカーを取り囲むオイルフェンス装置に関するものである。
従来より、タンカーが港湾内の係留設備に係留された状態で、浮沈式オイルフェンスで前記タンカーを取り囲むオイルフェンス装置は知られている(例えば特許文献1参照)。このようなオイルフェンス装置は、例えば図8に示すように、複数の浮沈式のオイルフェンス(長さは異なるがすべて100として表示する)100を複数のコネクタを介して接続して、港湾内の係留設備101に係留された大型のタンカーT(例えば、船長348m、船幅60mである260000DWTタンカー)と、係留設備101とを取り囲む構成とされている。オイルフェンス100は、フェンス上下方向(深さ方向)に一定長さを有する帯状体を有し、この帯状体のフェンス上下方向の中間位置にフロートがフェンス長手方向に沿って一体に設けられ、下部にフェンス長手方向に沿って多数のウエイトが間隔を開けて設けられている。
そして、前記複数のコネクタのうち2つのコネクタに対して給排気ホースが設けられて、前記フロートの給排気を行う給排気接続部102Aとされ、残りのコネクタに対して隣り合うフロートの端部同士を接続する連通ホースが設けられて、一般接続部102Bとされている。そして、前記給排気ホースを通じて空気を給気したり排気したりすることで、浮沈式オイルフェンスを浮上させたり沈下させたりするようになっている。その場合、給排気接続部102Aの間の中間位置が、沈下の際に最も早く沈下する強制沈下部P1,P2とされる。
特開2001−348854号公報
ところで、前述したようなオイルフェンス装置では、津波発生時などの、タンカーを避難(あるいは退避)させる必要がある緊急事態においては、浮沈式オイルフェンス100を沈下させ、タンカーTを速やかに出航させて、避難させたい要求があるにもかかわらず、タンカーが通過できる程度まで沈下させるのに25分間程度を要しているのが現状である。そのため、オイルフェンス100をより早く沈下させて、タンカーTの速やかな緊急避難を行えることが望まれている。
本発明は、速やかに沈下させることができるタンカー緊急避難部を形成し、津波発生時などの場合において、速やかなタンカーの避難を実現できるオイルフェンス装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、複数の浮沈式のオイルフェンスを複数のコネクタを介して接続して、港湾内の係留設備に係留されたタンカーと、前記係留設備とを取り囲む構成とされ、前記オイルフェンスは、フェンス上下方向に一定長さを有する帯状体を備え、前記帯状体のフェンス上下方向の中間位置にフェンス長手方向に沿ってフロートが一体に設けられ、前記帯状体の下部にはフェンス長手方向に沿って多数のウエイトが間隔をあけて設けられたものであり、前記複数のコネクタのうち2つのコネクタに対して設けられている2つの第1給排気接続部と、前記複数のコネクタのうち前記2つのコネクタを除く残りのコネクタに対して設けられている複数の一般接続部と、前記2つの第1給排気接続部の間の中間位置に設けられている2つの強制沈下部とを備え、前記各第1給排気接続部は、隣り合う前記フロートの各端部に一端部がそれぞれ連通されている2つの給排気ホースを有し、前記各給排気ホースの他端部が前記給排気ホースを通じての前記フロートの給排気制御を行うオイルフェンス操作装置に接続されているものであり、前記各一般接続部は、隣り合う前記フロートを相互に連通する連通ホースを有するものであり、前記各強制沈下部は、前記コネクタを中央としてフェンス長手方向の一定範囲で前記ウエイトが他の部分よりも、単位長さ当たりの重量が大きくなるように配置されているものであるオイルフェンス装置であって、前記オイルフェンスの、フェンス長手方向の一部であって係留されている前記タンカーの船首に対応する部分に、前記タンカーが緊急避難するためのタンカー緊急避難部が設けられ、前記タンカー緊急避難部は、前記コネクタ対して設けられた第2給排気接続部を備え、前記第2給排気接続部は、隣り合う前記フロートを相互に連通する連通ホースと、前記連通ホースに一端部が接続され他端部が前記オイルフェンス操作装置に接続されている給排気ホースとを備えるものであり、前記第2給排気接続部の両側または一側に、他の部分よりも、単位長さ当たりの重量が大きくなるように前記ウエイトが配置されていることを特徴とする。ここで、「単位長さ当たりの重量が大きくなるように配置されている」とは、他の部分よりもウエイトが密に配置されていたり(つまりウエイトの配列間隔が他の部分の配列間隔よりも小さくなっていたり)、他の部分よりも重量が大きいウエイトが配置されていたりすることを意味する。
このようにすれば、タンカーの船首に対応する部分に設けられているタンカー緊急避難部は、給排気接続部の両側または一側に、他の部分よりも単位長さ当たりの重量が大きくなるように前記ウエイトが配置されているので、津波発生時などの緊急時に、前記給排気接続部の給排気ホースを通じて排気することで、タンカー緊急避難部は他の部分よりも早く強制的に沈下される。よって、前記タンカー緊急避難部を通じてタンカーを速やかに出航させて避難させることができる。また、給排気接続部の両側または一側にウエイトを設けてタンカー緊急避難部を構成しているだけであるので、コスト面においても有利である。
そして、第2給排気接続部は、給排気ホースによって給排気を行っていない状態では、隣り合うフロートが連通ホースにて相互に連通された状態となり、一般接続部として機能させることができる。
請求項に記載のように、前記タンカーは大型で、2隻が並んで係留されているものを含み、前記タンカーの船首に対応する部分は、2隻の前記タンカーの船首の間の部分である構成とすることもできる。
このようにすれば係留されているタンカーが2隻であっても、同様に緊急避難を実現することができる。
本発明は、タンカーの船首に対応する部分に設けるタンカー緊急避難部を、給排気接続部の両側または一側に、他の部分よりも単位長さ当たりの重量が大きくなるようにウエイトを配置して構成しているので、他の部分よりも早く強制的に沈下させることができる。よって、津波発生時などの緊急時に、前記タンカー緊急避難部を通じてタンカーを速やかに出航させて避難させることができる。
係留設備にタンカーが係留された状態を示す、本発明のオイルフェンス装置を概略的に示す平面図である。 (a)は前記オイルフェンス装置の一般接続部付近を示す説明図、(b)は強制沈下部の説明図である。 (a)は前記オイルフェンス装置の第1給排気続部付近を示す説明図、(b)はタンカー緊急避難部を構成する第2給排気続部付近を示す説明図である。 前記オイルフェンス装置の第1給排気接続部の詳細図である。 前記オイルフェンス装置の一般接続部の詳細図である。 前記オイルフェンス装置の第2給排気接続部の詳細図である。 別の実施の形態についての図1と同様の図である。 従来例についての図1と同様の図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1は係留設備にタンカーが係留された状態を示す、本発明のオイルフェンス装置を概略的に示す平面図、図2(a)は前記オイルフェンス装置の一般接続部付近を示す説明図、図2(b)は強制沈下部の説明図、図3(a)は前記オイルフェンス装置の第1給排気続部付近を示す説明図、図3(b)はタンカー緊急避難部を構成する第2給排気続部付近を示す説明図である。
図1に示すように、タンカーTは係留設備101に係留され、油荷役作業が行われる。係留設備101は、大型のプラットホーム12を中心に、中型のプラットホーム13、小型のプラットホーム14が間隔を開けて配置され、各プラットホーム12〜14の間が桟橋15で接続される構成となっている。具体的には図示していないが、陸上に設置された油タンクなどの油貯留設備からの油給排用配管が大型のプラットホーム12を通じてタンカーTの油送出口に接続される。これにより、タンカーTと油貯留設備との間で、油の給排が行われる。
フェンス長さ(例えば、100m,95m,75m)が異なる複数種類の浮沈式オイルフェンス1(長さが異なってもすべて1として表示する)を、コネクタ2(図2および図3参照)を介して接続することで、タンカーTおよび係留設備101の周囲を囲むオイルフェンス装置3が構成されている。各オイルフェンス1は、多数のアンカー4付きロープ5でもって張設され、移動しないようにされている。
各オイルフェンス1は、図2および図3に示すように、フェンス上下方向(深さ方向)に一定長さを有する帯状体6を備え、帯状体6のフェンス上下方向の中間位置においてフロート7がフェンス長手方向に沿って一体に設けられている。帯状体6は、例えば補強基布を芯体として内蔵するゴムシートで、帯状体6の下部にはフェンス長手方向に沿って多数のウエイト8が間隔を開けて設けられている。
ウエイト8は、大部分において、図2(a)及び図3(a)に示すように、第1の間隔L1でもって規則的に配置されている。図2(a)は前記オイルフェンス装置の一般接続部10B付近を示すもので、図5にも示すように、隣り合うオイルフェンス1を接続するコネクタ2に、隣り合うフロート7を相互に連通する連通ホース9Bが設けられ、連通ホース9Bによって隣り合うフロート7同士が連通されている。
図3(a)は前記オイルフェンス装置の第1給排気続部10A付近を示すもので、図4にも示すように、フロート7の給排気を行う給排気ホース9Aが設けられている。なお、各給排気ホース9Aの上端部は、フロート7の端部に接続され、下端部は、具体的に図示していないが、例えばプラットホーム14上に配置されるオイルフェンス操作装置から延びる給排気ホース11のホース端部が接続されている。そして、前記オイルフェンス操作装置によって各給排気ホース9Aを通じての、フロート7の給排気制御が行われる。
2つの第1給排気接続部10A,10Aの間の中間位置であって沈下の際に早く沈下する強制沈下部P1,P2は、隣り合うフロート7を相互に連通する連通ホース9Cが設けられているコネクタ2の両側に、図2(b)に示すように、コネクタ2を中央としてフェンス長手方向の一定範囲でウエイト8が第1の間隔L1よりも小さい第2の間隔L2でもって密に配置することで構成されている。なお、強制沈下部P1,P2における第2の間隔L2は、この実施の形態では、第1の間隔L1の1/2程度としている。
そしてオイルフェンス1の、フェンス長手方向の一定範囲であって係留されているタンカーTの船首に対応する部位に、タンカーTが緊急避難するためのタンカー緊急避難部Mが設けられている。このタンカー緊急避難部Mにおいては、図3(b)に示すように、第2給排気接続部10Cの両側に、第2給排気接続部10Cを中央として一定範囲でウエイト8が第2の間隔L2でもって密に配置されている。この第2給排気接続部10Cは、タンカーTが緊急避難するためのタンカー緊急避難部Mを設けるために、従来設けられていた2つの第1給排気接続部10A(図8の給排気接続部102Aに対応)に加えて、もう1つ設けたものである。
そして、この第2給排気接続部10Cは、フロート7の給排気を行う給排気ホース9Aと、隣り合うフロート7を相互に連通する連通ホース9Bとを備え、給排気ホース9Aが連通ホース9Bに接続される構成となっている。よって、第2給排気接続部10Cでは、給排気ホース9Aを通じて給排気を行っていない状態では、隣り合うフロート7が連通ホース9Bにて相互に連通された状態となる。なお、第2給排気接続部10Cにおいて、給排気ホース9Aは2本設ける必要はなく、1本とすることも可能である。
これにより、タンカーTを緊急避難させる場合、タンカー緊急避難部Mにおいては、第2給排気接続部10Cによって排気することで、ウエイト8が第2の間隔L2でもって密に配置されていることと相まって、タンカー緊急避難部Mは最も早く沈下することになり、タンカーTは緊急避難できる。
つまり、フロート7内の空気を排気すると、タンカー緊急避難部Mは他の部分よりも単位長さ当たりの重量が重く、しかも専用の第2給排気接続部10Cを有するので、他の部分はもちろん、強制沈下部P1,P2よりも早く沈下することになる。よって、従来よりも短い時間での、タンカーTの避難を実現することができる。つまり、係留されているタンカーTの船首が対向しているタンカー緊急避難部Mが、強制沈下部P1,P2よりも早く沈下するので、タンカー緊急避難部Mを通じてタンカーTが緊急避難することで、従来よりも早くタンカーTが緊急避難することができ、タンカーTを、速やかに避難させるのに有利となっている。
このようなオイルフェンス装置3によれば、タンカーTが港湾内に入港して係留設備101に係留される前には、オイルフェンス1は海底に沈下している。そして、タンカーTが入港してタンカーTが係留設備101に係留された状態で、図示しないオイルフェンス操作装置を操作して、給排気ホース9A及び連通ホース9Bを通じて各オイルフェンス1のフロート7に空気を導入する。これにより、オイルフェンス1は、空気が導入されたフロート7の浮力により海面に浮上する。
オイルフェンス1はあらかじめ多数のアンカー4付きロープ5に接続されているから、海面に浮上したときに浮遊状態で定位置に配置され、漂流が防止される。
このとき、係留設備101も、タンカーTと一緒にオイルフェンス1により取り囲まれる。これにより、油の荷役作業を開始し、仮に油送出口等から油が漏れ出しても、周囲に油が拡散するのが、オイルフェンス1によって防止される。
そして、油荷役作業が終了した場合、あるいは同作業が終了してタンカーTが出航する場合には、オイルフェンス操作装置を操作して、第1給排気接続部10Aにおいて給排気ホース9Aを通じてオイルフェンス1のフロート7内の空気を排出する。フロート7は連通ホース9Bにより相互に連通されているので、すべてのフロート7から空気が排気される。これにより、オイルフェンス1は海面下に沈下する。なお、オイルフェンス1はいずれも多数のアンカー4付きロープ5に接続されているので、漂流が防止される。
このとき、第2給排気接続部10Cにおいては、給排気ホース9Aによって給排気を行っておらず、隣り合うフロート7が連通ホース9Bにて相互に連通されただけの状態となっているので、第2給排気接続部10Cは、隣り合うフロート7の同士を連通するだけの一般接続部として機能している。その結果、第2給排気接続部10Cは一般接続部と同じであるので、強制沈下部P1,P2が最も早く沈下する。
また、津波発生時など、タンカーTを緊急避難させる必要がある緊急事態にも、オイルフェンス操作装置を操作して、出航のために、オイルフェンス1のフロート7内の空気を排出し、オイルフェンス1は海面下に沈下させる必要がある。この場合には、まず、第2給排気接続部10Cにおいて給排気ホース9Aを通じて排気することで、タンカー緊急避難部Mを沈下させ、それから第1給排気接続部10Aの給排気ホース9Aを通じて排気し、強制沈下部P1,P2を沈下させる。
これにより、タンカー緊急避難部Mが強制沈下部P1,P2よりも早く、つまり最も早く海面下に沈下することになるので、最初に沈下するタンカー緊急避難部Mを通じてタンカーTが速やかに出航して避難することができる。
よって、2つの強制沈下部P1,P2を有するだけである従来の場合(図8参照)に比べて、タンカーの船首に対応する部分(タンカー緊急避難部M)の沈下が早くなるので、タンカーTが出航して避難するのに要する時間が大幅に短縮される。なお、小型のタンカーT1がプラットホーム14A付近に係留されているが、前述した大型のタンカーTの場合とは異なり、動作の自由度が高く小回りがきくので、タンカーT1についてはそれの船首がタンカー緊急避難部Mに対応していなくても、比較的早く避難することができる。
また、前記実施の形態では、係留されるタンカーが一隻の場合について説明しているが、二隻のタンカーが並んで係留されている場合や複数のタンカーが係留されている場合にも同様に適用することができる。例えば図7に示すように、2隻の大型タンカーT,Tが並んで係留されている場合について説明する。
この場合、タンカーT,Tは、係留設備101Aに並んで係留され、油荷役作業が行われる。係留設備101Aは、大型のプラットホーム12Aを中心に、中型のプラットホーム13A、小型のプラットホーム14Aが間隔を開けて配置され、各プラットホーム12A〜14Aの間が桟橋15Aで接続される構成となっている。
そして、2隻のタンカーT,Tの船首の間の部分(タンカーの船首に対応する部分)に、タンカー緊急避難部M’を設ける構成となっている。このタンカー緊急避難部M’は、第2給排気接続部10Cの両側に、第2給排気接続部10Cを中央として一定範囲でウエイトが第2の間隔L2でもって配置されている構成となっている。この実施の形態では、第1給排気接続部10Aは設けられておらず、油荷役作業が終了した場合、あるいは同作業が終了してタンカーTが出航する場合には、オイルフェンス操作装置を操作して、第2給排気接続部10Cにおいて給排気ホース9Aを通じてオイルフェンス1のフロート7内の空気を排出することになる。
タンカー緊急避難部M‘において第2給排気接続部10Cの給排気ホース9Aを通じて排気することで、タンカー緊急避難部M’は最初に沈下し、このタンカー緊急避難部M’を通じてタンカーTが速やかに出航して2隻とも無理なく避難することができる。
本発明は、前述したほか、次のように変更して実施することもできる。
(i)前記実施の形態では、タンカー緊急避難部M,M’は、第2給排気接続部10Cの両側に、第2給排気接続部10Cを中央として一定範囲でウエイト8が第2の間隔L2でもって配置されている構成としているが、第2給排気接続部10Cが中央である必要はなく、ウエイト8が第2の間隔L2でもって配置されている、いずれかの部位があればよいのはもちろん、第2給排気接続部10Cの給排気能力に問題がなければ、第2給排気接続部10Cを、ウエイト8が第2の間隔L2でもって配置されている部分に並べて設けるようにすることも可能である。つまり、タンカー緊急避難部は、フロートの給排気を行う給排気ホースを有する第2給排気接続部10Cの両側または一側に、他の部分よりも、単位長さ当たりの重量が大きくなるようにウエイト8が配置されていればよい。
(ii)前記実施の形態では、第2の間隔L2は第1の間隔L1の1/2程度としているが、本発明はこれに制限されるものではなく、例えば1/3程度でもよく、他の部分よりも密に配置されていればよい。
また、ウエイトを密に配置するのに代えて、他の部分よりも重量が大きいウエイトを配置することで、早く沈下させるようにしてもよい。つまり、単位長さ当たりの重量が大きくなるようにウエイトが配置されていればよい。
(iii)前記実施の形態では、2つの第1給排気接続部10Aと、2つの強制沈下部P1,P2とを予め備える既設のオイルフェンス装置に適用する場合について説明しているが、既設のオイルフェンス装置が有する第1給排気接続部10Aや強制沈下部の数は、2つに限らず、特に制限されない。例えば図7に示すように、第1給排気接続部10Aを省略し、第2給排気接続部10Cのみとすることもできる。また、本発明は既設のオイルフェンス装置に適用する場合に限定されるものではなく、オイルフェンス装置を新設する場合にも適用することができるのはいうまでもない。
1 浮沈式オイルフェンス
2 コネクタ
3 オイルフェンス装置
4 アンカー
5 ロープ
6 帯状体
7 フロート
8 ウエイト
9A,11 給排気ホース
9B 連通ホース
10A 第1給排気接続部
10B 一般接続部
10C 第2給排気接続部
12〜14 プラットホーム
15 桟橋
M,M’ タンカー緊急避難部
P1,P2 強制沈下部
T タンカー
101,101A 係留設備

Claims (2)

  1. 複数の浮沈式のオイルフェンスを複数のコネクタを介して接続して、港湾内の係留設備に係留されたタンカーと、前記係留設備とを取り囲む構成とされ、
    前記オイルフェンスは、フェンス上下方向に一定長さを有する帯状体を備え、前記帯状体のフェンス上下方向の中間位置にフェンス長手方向に沿ってフロートが一体に設けられ、前記帯状体の下部にはフェンス長手方向に沿って多数のウエイトが間隔をあけて設けられたものであり、
    前記複数のコネクタのうち2つのコネクタに対して設けられている2つの第1給排気接続部と、前記複数のコネクタのうち前記2つのコネクタを除く残りのコネクタに対して設けられている複数の一般接続部と、前記2つの第1給排気接続部の間の中間位置に設けられている2つの強制沈下部とを備え、
    前記各第1給排気接続部は、隣り合う前記フロートの各端部に一端部がそれぞれ連通されている2つの給排気ホースを有し、前記各給排気ホースの他端部が前記給排気ホースを通じての前記フロートの給排気制御を行うオイルフェンス操作装置に接続されているものであり、
    前記各一般接続部は、隣り合う前記フロートを相互に連通する連通ホースを有するものであり、
    前記各強制沈下部は、前記コネクタを中央としてフェンス長手方向の一定範囲で前記ウエイトが他の部分よりも、単位長さ当たりの重量が大きくなるように配置されているものであるオイルフェンス装置であって、
    前記オイルフェンスの、フェンス長手方向の一部であって係留されている前記タンカーの船首に対応する部分に、前記タンカーが緊急避難するためのタンカー緊急避難部が設けられ、
    前記タンカー緊急避難部は、前記コネクタ対して設けられた第2給排気接続部を備え、前記第2給排気接続部は、隣り合う前記フロートを相互に連通する連通ホースと、前記連通ホースに一端部が接続され他端部が前記オイルフェンス操作装置に接続されている給排気ホースとを備えるものであり、前記第2給排気接続部の両側または一側に、他の部分よりも、単位長さ当たりの重量が大きくなるように前記ウエイトが配置されていることを特徴とするオイルフェンス装置。
  2. 前記タンカーは大型で、2隻が並んで係留されているものを含み、
    前記タンカーの船首に対応する部分は、2隻の前記タンカーの船首の間の部分である請求項記載のオイルフェンス装置。
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