JP6824522B2 - オイルフェンス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主としてタンカーが港湾内の係留設備に係留された状態で、前記タンカーを取り囲むオイルフェンス装置に関するものである。
従来より、タンカーが港湾内の係留設備に係留された状態で、浮沈式オイルフェンスで前記タンカーを取り囲むオイルフェンス装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなオイルフェンス装置の1つとして、例えば図4に示すオイルフェンス装置3Aが知られている。このオイルフェンス装置3Aは、複数の浮沈式のオイルフェンス(長さは異なるがすべて1として表示する)が複数のコネクタ2を介して環状に接続され、港湾内に設置され特定方向に延びる係留設備101に沿って係留されるタンカーTを取り囲む構成とされている。各オイルフェンス1は、多数のアンカー4付きロープ5でもって張設され、移動しないようにされている。ここで、係留設備101には、係留されているタンカーTの前後方向中央部分に対向するように設置されている大型のプラットホーム12(第2プラットホーム)と、中型のプラットホーム13と、小型のプラットホーム14(第1プラットホーム)と、それらをつなぐ桟橋15とが含まれ、特定方向に延びるように略直線状に設置されている。
オイルフェンス1は、フェンス上下方向(深さ方向)に一定幅を有する帯状体6を有し、この帯状体6のフェンス上下方向の中間位置にフロート7がフェンス長手方向に沿って一体に設けられている(図5(a)(b)参照)。なお、帯状体6は、例えば補強基布を芯体として内蔵するゴムシートで、帯状体6の下部にはフェンス長手方向に沿って多数のウエイト8が間隔を開けて設けられている。
複数のコネクタ2のうち2つのコネクタ2において、フロート7を行うための給排気のための、2つの給排気接続部10Aが設けられている。そして、残りのコネクタ2において、隣り合うオイルフェンス1のフロート7を相互に連通する一般接続部10Bが設けられている。
2つの給排気接続部10A,10Aは、係留設備101を挟んで(タンカーTが係留されている場合には係留設備101及びタンカーTを挟んで)、タンカーTが係留される側とは反対側に設けられている。
給気接続部10Aでは、図5(a)に示すように、隣り合うオイルフェンス1のフロート7の接続部7aが連通ホース31aにて連通され、この連通ホース31aに給排気ホース11の一端部がそれぞれ接続されている。一方、一般接続部10Bでは、図5(b)に示すように、隣り合うオイルフェンス1のフロート7の接続部7aが、連通ホース31にて連通されている。
給排気ホース11の他端部は、図6に示すように、中型のプラットホーム13を中継して大型のプラットホーム12まで延び、大型のプラットホーム12上で、給気弁17のほか、排気弁18及び圧力計19が設けられている。そして、2つの給排気ホース11の他端部は最終的に1つのホースとして統合され、コンプレッサ16に接続されている。なお、給排気ホース11は、複数のホースが接続されて構成されている。
そして、前述した給気弁17、排気弁18などを、図示しない操作パネルにて操作することにより、フロート7に空気を給気したりフロート7から空気を排気したりして、オイルフェンス1を浮上させたり沈下させたりするオイルフェンス操作装置が大型のプラットホーム12上に設けられている。その場合、給排気接続部10A,10Aの間の中間位置(つまり、図4において大型のプラットホーム12及びタンカーTの船体を通過する中心線に対応する位置)が、沈下の際に最も早く沈下する強制沈下部P1,P2となるようにしている。
このように、オイルフェンスには、給排気接続部10A,10Aの間であって係留設備101を挟んで両側に、他の部分よりも単位長さ当たりの重量が大きくなるようにウエイト8が配置された強制沈下部P1,P2が設けられている。強制沈下部P1は、2つの給排気接続部10A,10Aが設けられている側である一方、強制沈下部P2は、前記タンカーが係留される側である。
なお、給気弁17及び排気弁18、コンプレッサ16などを含むオイルフェンス操作装置を大型のプラットホーム12上に設置しているのは、(i)係留設備101に配属される作業員は通常大型のプラットホーム12上にいるため、フロート7の給排気の操作の際に、別のプラットホームなどに移動しなくてよいようにするためであり、(ii)給排気接続部10Aと排気弁18との距離は短い方が、給排気操作における給排気ホース11などの配管での圧力損失が小さく、排気に要する時間が短くなり、早く沈下させる上で望ましいからであり、(iii)給排気ホース11などの配管の長さが短くなることはコスト的にも有利であるからである、などの理由による。
特開2001−348854号公報
ところで、前述したようなオイルフェンス装置では、浮沈式のオイルフェンス(特に、タンカーTが係留されている側のオイルフェンス)を沈下させるのに要する時間をできるだけ短縮したいという要求がある。
そこで、発明者は、フロート7内の空気を排気する部分とタンカーT側の強制沈下部P2との距離を短くすれば(つまり、図4に示す給排気接続部10A,10AよりもタンカーT側の強制沈下部P2に近い部分に前記排気する部分を設ければ)、タンカーT側の強制沈下部P2を沈下させるためにタンカーT側の前記フロートから排気させる必要がある空気量が、図4に示す従来の場合よりも少なくなり、タンカーが脱出する側(タンカーが係留されている側)のフロートの沈下時間をさらに短縮できることに着想し、本発明をなしたものである。
本発明は、タンカーが脱出する側のフロートを速やかに沈下させ、津波発生時などの場合において、速やかなタンカーの避難を実現することができるオイルフェンス装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、複数の浮沈式のオイルフェンスを環状に接続して、港湾内に設置され特定方向に延びる係留設備に沿って係留されるタンカーを取り囲む構成とされ、前記オイルフェンスは、フェンス上下方向に一定幅を有する帯状体を備え、前記帯状体のフェンス上下方向の中間位置にフェンス長手方向に沿ってフロートが一体に設けられ、前記帯状体の下部にはフェンス長手方向に沿って多数のウエイトが間隔をあけて設けられたものであり、前記係留設備を挟んで、前記タンカーが係留される側とは反対側に前記フロートの給排気を行うための、2つの給排気接続部が設けられ、前記2つの給排気接続部の間であって前記係留設備を挟んで両側に、前記他の部分よりも単位長さ当たりの重量が大きくなるように前記ウエイトが配置された強制沈下部がそれぞれ設けられているオイルフェンス装置であって、前記オイルフェンスは、前記2つの給排気接続部それぞれから離れて前記タンカーが係留される側の強制沈下部寄りに、前記フロートから排気を行うための、2つの排気接続部がそれぞれ設けられ、前記係留設備は、前記2つの排気接続部付近に設置された2つの第1プラットホームを含む構成とされ、前記第1プラットホーム上に、排気弁を有し前記フロートの排気を前記排気弁によって行う排気部が設けられ、前記排気接続部と前記排気部との間を排気ホースにて繋ぎ、前記第1プラットホーム上にて前記フロートの排気のみを可能とする、ことを特徴とする。
このようにすれば、従来の、給排気接続部から、タンカーが係留される側の強制沈下部までの距離に比べて、排気接続部から前記強制沈下部までの距離が短くなるため、タンカーが係留されている側のフロートの沈下のために必要とされる前記フロートから排気させる空気量が従来に比べて少なくなり、沈下時間を短くすることができる。よって、津波発生時などの緊急時に、タンカーを早期に出航させて退避させることができる。
請求項2に記載のように、前記係留設備は、さらに、係留される前記タンカーの前後方向中央部分に対向するように設置され前記第1プラットホームに桟橋を介して繋がれている第2プラットホームを含み、前記第2プラットホーム上に、前記給排気接続部に給排気接続ホースを介して繋がれ前記フロートの給排気操作を行うオイルフェンス操作装置が設置されている、ことが望ましい。
このようにすれば、第2プラットホーム上で、従来と同様に、フロートの給排気操作を行うことができる。
請求項3に記載のように、前記排気部の排気弁は、前記オイルフェンス操作装置から電気的に遠隔操作可能である電磁式開閉弁である、ことが望ましい。
このようにすれば、排気弁が手動式開閉弁であれば第1プラットホーム上に作業員は移動して排気操作を行わなければならないが、排気弁は電磁式開閉弁であるので、作業員は移動する必要はなく、第2プラットホーム上で電気的な遠隔操作で排気部の排気弁を開き、フロートの排気操作を行うことができる。
請求項4に記載のように、前記電磁式開閉弁は、非励磁状態で開とされる常開弁である、ことが望ましい。
このようにすれば、電磁式開閉弁は常開弁であるので、地震や津波時の電源喪失には、排気弁は開とされ、フロートの空気が排気されてオイルフェンスは沈下する。よって、タンカーは退避できる。
請求項5に記載のように、前記排気接続部は、隣り合うオイルフェンスのフロートの端部同士を連通する連通ホースと、前記連通ホースに一端部が接続される排気ホースとを有し、前記排気ホースの他端部は前記排気部に接続されている、ことが望ましい。
このようにすれば、給気の際におけるフロート間の空気の流れを損なうことなく、排気を促進することができる。
本発明は、従来の、給排気接続部から、タンカーが係留される側の強制沈下部までの距離に比べ、排気接続部から前記強制沈下部までの距離が短くなるため、タンカーが係留されている側のフロートの沈下のために前記フロートから排気させる必要がある空気量が従来に比べて少なくなり、沈下時間を短くすることができる。よって、津波発生時などの緊急時において、タンカーを早期に出航させて退避させることができる。
係留設備にタンカーが係留された状態を示す、本発明のオイルフェンス装置を概略的に示す平面図である。 前記オイルフェンス装置のオイルフェンス操作装置の説明図である。 前記オイルフェンス装置の排気部の説明図である。 従来のオイルフェンス装置についての図1と同様の図である。 (a)は前記オイルフェンス装置の給排気接続部の詳細図、(b)は前記オイルフェンス装置の一般接続部の詳細図である。 従来のオイルフェンス装置についての図2と同様の図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。なお、図4〜図6に示す従来の装置と同一の構成要素については同一の符号を用い、その詳細な説明を省略する。
図1は係留設備にタンカーが係留された状態を示す、本発明のオイルフェンス装置を概略的に示す平面図、図2は前記オイルフェンス装置のオイルフェンス操作装置の説明図である。
図1及び図2に示すように、タンカーTは係留設備101に係留され、油荷役作業が行われる。係留設備101は、大型のプラットホーム12(第2プラットホーム)を中心に両側それぞれに、中型のプラットホーム13、2つの小型のプラットホーム14,14(第1プラットホーム)が間隔を開けて特定方向に延びるように略直線状に配置され、各プラットホーム12,13,14の間は桟橋15で接続され、各プラットホーム12,13,14間を移動できる構成となっている。具体的には図示していないが、陸上に設置された油タンクなどの油貯留設備からの油給排用配管が大型のプラットホーム12を通じてタンカーTの油送出口に接続される。これにより、タンカーTと油貯留設備との間で、油の給排が行われる。
フェンス長さ(例えば、100m,95m,75m)が異なる複数種類の浮沈式のオイルフェンス1(長さが異なってもすべて1として表示する)を、コネクタ2を介して接続することで、係留設備101に沿って係留されるタンカーTの周囲を囲むオイルフェンス装置3が構成されている。
また、オイルフェンス1には、2つの給排気接続部10A,10Aそれぞれから離れてタンカーTが係留される側の強制沈下部P2寄りに、フロート7から排気を行うための2つの排気接続部10C,10Cがそれぞれ設けられている。
係留設備101の、各排気接続部10C,10C付近にそれぞれ設置された2つの小型のプラットホーム14,14(オイルフェンス1の外側に設置されるプラットホーム14,14)それぞれに、排気弁18を含みフロート7の排気を行う排気部21,21が設けられている。つまり、排気部21近くのコネクタ2に形成されている排気接続部10Cが排気ホース22を介して排気部21に接続され、排気部21において、排気弁18による排気を行うことができるようになっている。
排気接続部10Cは、図3に示すように、隣り合うオイルフェンス1のフロート7の接続部7a同士が、一般接続部10Bと同様に、連通ホース31aにて連通され、連通ホース31aの途中において、排気ホース22,22の一端部が独立してそれぞれ接続されている。これらの排気ホース22,22の他端部は、小型のプラットホーム14上の排気部21(排気弁18)にそれぞれ接続されている。なお、排気ホース22,22は、複数のホースが接続されて構成されている。
排気弁18は、大型のプラットホーム12上の前記オイルフェンス操作装置から電気的に遠隔操作可能である電磁式開閉弁である。よって、大型のプラットホーム12上で電気的な遠隔操作で各排気部21の排気弁18を開くことで、フロート7の排気操作を行うことができる。また、電磁式開閉弁は、非励磁状態で開とされる常開弁である。よって、地震や津波時の電源喪失には、排気弁18は開とされ、フロート7の空気が排気されてオイルフェンス1は沈下するので、タンカーTの脱出が可能となる。
オイルフェンス装置3によれば、タンカーTが港湾内に入港して係留設備101に係留される前には、オイルフェンス1は海底に沈下している。そして、タンカーTが入港してタンカーTが係留設備101に係留された状態で、前記オイルフェンス操作装置を操作して、大型のプラットホーム12上でコンプレッサ16を駆動し、給気弁17,17を開く一方排気弁18,18を閉じ、各給排気接続部10Aにおいて給排気ホース11を通じてオイルフェンス1のフロート7内に空気を導入し、連通ホース31,31aを通じて各オイルフェンス1のフロート7に空気が流れていく。なお、排気部21の排気弁18も閉とされている。
これにより、各オイルフェンス1のフロート7内に空気が導入され、空気が導入されたフロート7の浮力により海面に浮上する。オイルフェンス1はあらかじめ多数のアンカー4付きロープ5に接続されているから、海面に浮上したときに浮遊状態で定位置に配置され、漂流が防止される。
このとき、係留設備101の大型のプラットホーム12なども、タンカーTと一緒にオイルフェンス1により取り囲まれる。よって、油の荷役作業を開始し、仮に油送出口等から油が漏れ出しても、周囲に油が広く拡散するのが、オイルフェンス1によって防止される。
そして、油荷役作業が終了した場合、あるいは同作業が終了してタンカーTが出港する場合には、前記オイルフェンス操作装置を操作して、各排気弁18を開とし、給排気接続部10A及び排気接続部10Cにおいて給排気ホース11及び排気ホース22を通じてオイルフェンス1のフロート7内の空気が排気される。フロート7は連通ホース31,31aにより相互に連通されているので、すべてのフロート7から空気が排気される。これにより、オイルフェンス1は海面下に沈下する。
この際、排気接続部10Cが給排気接続部10AよりもタンカーT側の強制沈下部P2寄りに設けられているので、排気する部分となる排気接続部10CからタンカーT側の強制沈下部P2までの長さが、従来の排気する部分となる給排気接続部10Aから強制沈下部P2までの長さより短くなり、タンカーTが係留している側のフロート7の沈下のために必要とされる空気量が従来に比べて少なくなる。よって、排気接続部10Cからの排気の場合は、強制沈下部P2の沈下時間が、給排気接続部10Aだけからの排気の場合に比べて短くなる。急ぐ必要のない場合には、排気部21による排気ホース22を通じての排気を行わなくてもよい。オイルフェンス1はいずれも多数のアンカー4付きロープ5に接続されているので、漂流が防止される。
また、津波発生時など、タンカーTを緊急避難させる必要がある緊急事態にも、オイルフェンス操作装置を操作して、出港のために、オイルフェンス1のフロート7内の空気を排気し、オイルフェンス1は海面下に沈下させる必要がある。この場合、排気接続部10Cを設けていることによって、タンカーTの脱出側の強制沈下部P2を、従来よりも早く海面下に沈下させることができ、排気部21を設けていない従来の場合に比べて沈下時間を短くすることができる。よって、タンカーTは速やかに出港して避難することができる。
このように、排気接続部10Cや排気部21を設けることで、それらを設けていない従来の場合に比べて、タンカーTが出港して避難するのに要する時間が大幅に短縮される。
本発明は、前述したほか、次のように変更して実施することもできる。
(i)前記実施の形態では、2つの給排気接続部10A,10Aそれぞれから離れてタンカーTが係留される側の強制沈下部P2寄りに、2つの排気接続部10C,10Cがそれぞれ設けられ、各排気接続部10C,10C付近にそれぞれ設置された第1プラットホーム14,14上に排気部21,21が設けられ、2つの排気部21,21を有する構成となっているが、いずれか一方の排気部だけを有する構成とすることもできる。
(ii)前記実施の形態では、排気接続部10Cは、連通ホース31aにて、2つの排気ホース22,22の一端部が独立して接続されているが、1つの排気ホースとすることも可能である。また、排気ホース22の径を、給排気接続ホース11よりも大きくして、排気に要する時間がより短くなるようにすることもできる。
(iii)前記実施の形態では、排気接続部10Cは、連通ホース31aにて、2つの排気ホース22,22の一端部が独立して接続されているが、前記連通ホースの、前記2つの排気ホースが接続される部分の間に電磁式開閉弁を設け、排気時には、効率よく排気するために、開閉弁を閉じ連通ホースによる連通を遮断するようにすることもできる。
(iv)前記実施の形態では、強制沈下部P1,P2で、他の部分よりもウエイト8の配置間隔を密にしているが、それに代えて、他の部分よりも重量が大きいウエイトを配置することで、早く沈下させるようにしてもよいし、ウエイトの配置間隔を密にするのと重量を大きくするのとを併用してもよい。つまり、単位長さ当たりの重量が大きくなるようにウエイトが配置されていればよい。
(v)前記実施の形態では、2つの給排気接続部10Aと、2つの強制沈下部P1,P2とを予め備える既設のオイルフェンス装置に適用する場合について説明しているが、既設のオイルフェンス装置が有する給排気接続部や強制沈下部の数は、2つに限らず、特に制限されない。また、本発明は既設のオイルフェンス装置に適用する場合に限定されるものではなく、オイルフェンス装置を新設する場合にも適用することができるのはいうまでもない。
(vi)前記実施の形態では、係留されるタンカーが一隻の場合について説明しているが、2隻のタンカーが並んで係留されている場合や複数のタンカーが係留されている場合にも同様に適用することができる。
(vii)前記実施の形態では、排気部21の排気弁18として電磁式開閉弁を用い、オイルフェンス操作装置から電気的に遠隔操作可能としているが、電磁式開閉弁に代えて、空気式開閉弁を用い、圧縮空気による駆動制御で遠隔操作するようにすることも可能である。
1 浮沈式のオイルフェンス
2 コネクタ
3 オイルフェンス装置
4 アンカー
5 ロープ
6 帯状体
7 フロート
7a 接続部
8 ウエイト
10A 給排気接続部
10B 一般接続部
10C 排気接続部
11 給排気ホース
12 大型のプラットホーム
13 中型のプラットホーム
14 小型のプラットホーム
15 桟橋
16 コンプレッサ
17 給気弁
18 排気弁
19 圧力計
21 排気部
22 排気ホース
31,31a 連通ホース
101 係留設備
P1,P2 強制沈下部
T タンカー

Claims (5)

  1. 複数の浮沈式のオイルフェンスを環状に接続して、港湾内に設置され特定方向に延びる係留設備に沿って係留されるタンカーを取り囲む構成とされ、
    前記オイルフェンスは、フェンス上下方向に一定幅を有する帯状体を備え、前記帯状体のフェンス上下方向の中間位置にフェンス長手方向に沿ってフロートが一体に設けられ、前記帯状体の下部にはフェンス長手方向に沿って多数のウエイトが間隔をあけて設けられたものであり、
    前記係留設備を挟んで、前記タンカーが係留される側とは反対側に前記フロートの給排気を行うための、2つの給排気接続部が設けられ、
    前記2つの給排気接続部の間であって前記係留設備を挟んで両側に、前記他の部分よりも単位長さ当たりの重量が大きくなるように前記ウエイトが配置された強制沈下部がそれぞれ設けられているオイルフェンス装置であって、
    前記オイルフェンスは、前記2つの給排気接続部それぞれから離れて前記タンカーが係留される側の強制沈下部寄りに、前記フロートから排気を行うための、2つの排気接続部がそれぞれ設けられ、
    前記係留設備は、前記2つの排気接続部付近に設置された2つの第1プラットホームを含む構成とされ、
    前記第1プラットホーム上に、排気弁を有し前記フロートの排気を前記排気弁によって行う排気部が設けられ、
    前記排気接続部と前記排気部との間を排気ホースにて繋ぎ、前記第1プラットホーム上にて前記フロートの排気のみを可能とする、ことを特徴とするオイルフェンス装置。
  2. 前記係留設備は、さらに、係留される前記タンカーの前後方向中央部分に対向するように設置され前記第1プラットホームに桟橋を介して繋がれている第2プラットホームを含み、
    前記第2プラットホーム上に、前記各給排気接続部に給排気接続ホースを介して繋がれ前記フロートの給排気操作を行うオイルフェンス操作装置が設置されている、請求項1記載のオイルフェンス装置。
  3. 前記排気部の排気弁は、前記オイルフェンス操作装置から電気的に遠隔操作可能である電磁式開閉弁である、請求項2記載のオイルフェンス装置。
  4. 前記電磁式開閉弁は、非励磁状態で開とされる常開弁である、請求項3に記載のオイルフェンス装置。
  5. 前記排気接続部は、隣り合うオイルフェンスのフロートの端部同士を連通する連通ホースと、前記連通ホースに一端部が接続される排気ホースとを有し、前記排気ホースの他端部は前記排気部に接続されている、請求項1〜4のいずれか1つに記載にオイルフェンス装置。
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