以下、本件発明の実施の形態について、実施形態中にて説明する実施例と請求項との関係を示します。主として、実施例1の説明は請求項1、2、13、18、19、20、21、22、23に関し、主として実施例2の説明は請求項14に関し、主として実施例3の説明は請求項15に関し、主として実施例4の説明は請求項16、17に関するものである。さらに、実施例5は、主に請求項3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,24,25,26,27に関する。本件出願の特許請求の範囲、各請求項の権利範囲は、これら実施例に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。なお、本件発明は原則的に電子計算機を利用する発明であるが、ソフトウエアによって実現され、ハードウエアによっても実現され、ソフトウエアとハードウエアの協働によっても実現される。本件発明の各構成要件の全部又は一部を実現するハードウエアでは、コンピュータの基本的構成であるCPU、メモリ、バス、入出力装置、各種周辺機器、ユーザーインターフェイスなどによって構成される。各種周辺機器には、記憶装置、インターネット等インターフェイス、インターネット等機器、ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカー、カメラ、ビデオ、テレビ、CD装置、DVD装置、ブルーレイ装置、USBメモリ、USBメモリインターフェイス、着脱可能タイプのハードディスク、一般的なハードディスク、プロジェクタ装置、SSD、電話、ファックス、コピー機、印刷装置、ムービー編集装置、各種センサー装置などが含まれる。 また本発明装置は必ずしも一つの筐体によって構成されている必要はなく、複数の筐体を通信で結合して構成されるものであってもよい。また通信はLANであってもWANであってもよく、また、一部が国境をまたいで設置されていてもよい。さらに複数の筐体のそれぞれが異なる主体によって運営されていてもよく、一の主体によって運営されていてもよい。 本件発明の装置の運用主体が単数であるか、複数であるかは問わない。また、本発明装置の他に後述するメディア側企業の利用する端末、広告主側企業の利用する端末を含むシステムとしても発明を構成することができる。またこれらの端末は国境を越えて設置されていてもよい。さらに本装置や前記端末の他にメディア側企業や広告主側企業の登録のために利用される装置、登録の内容を記録するためのデータベースに利用される装置などが用意されてもよい。これらは本発明装置内に備えてもよいし、本発明装置外に備えてこれらの情報を利用可能に本装置を構成してもよい。
<全体像:ビジネスモデルの説明>
まず、実施例1について説明する。実施例1は、本件出願の基本的なアイデアを具体的に示すものである。本件発明は雑誌やテレビなどの各種媒体の広告スペースをメディア側企業が広告主側企業にインターネット等経由で一般公開し、広く販売することを基本とするビジネスモデルに関するものである。
図1は、このビジネスモデルの全体像を示す図である。図中丸囲みの数字で示されている順にビジネス処理手順が進行する。まず、メディア側企業は、自社の関係するメディアの広告スペースが通常の販売ルートで売れ残っているような場合にこのビジネスモデルを利用する。もちろん権利的には売れ残っているとの限定は不要であり、このビジネスモデルのみでメディアの広告スペースを販売することもあり得る。
(1)メディア側企業はメディア側企業端末から、販売したい広告スペースの情報である広告スペース情報を本件発明である広告スペース販売装置にインターネット等を経由して送信する。この場合広告スペース情報は広告スペース販売装置にて定められた所定のフォーマットで送信されることが好ましい。
(2)広告スペース販売装置側では、メディア側企業端末から取得した広告スペース情報をそのままインターネット等経由で公開するか、または書誌的な事項について自動で不備がないかチェックしてからインターネット等経由で公開する。なお、担当者が取得した広告スペース情報をマニュアルで精査して、合格した者についてインターネット等を経由して公開するという手順でも構わない。取得した広告スペース情報が100%公開される必要はなく、部分的に公開してもよい。
(3)広告スペース情報を公開した旨、ないしは公開する旨をあらかじめ登録されている広告主側企業にインターネット等を経由して告知する。この告知と、ひとつ前の手順の公開とが同一の手順であっても構わないし、別の手順であっても構わない。広告スペース情報の公開が多数になると、広告主側企業がすべての広告スペース情報を監視することは困難となるので、広告スペース販売装置の側で広告主ごとに適した広告スペース情報を選別して告知することが考えられる。
(4)広告主側企業は、公開された広告スペース情報の中に購入したいものがあれば広告スペース販売装置に対して広告主側企業端末から購入申込を出力する。
(5)広告スペース販売装置は、出力された購入申込を受け付ける。
(6)広告主側企業端末から購入申込を受け付けた広告スペース販売装置では、その広告主側企業を特定した確認要求をメディア側企業端末に出力する。在庫等確認要求出力である。在庫等確認要求出力は、メディア側企業に対して、受け付けた購入申込について広告スペース購入の決定をしてもよいか、すなわち契約を交わしてよいか、を本質的な内容とする問い合わせであり、必ずしも在庫の有無を問い合わせることが必須でない。本件発明の特徴点はここにあり、インターネット等経由のビジネスモデルにアナログ的な要素を混在させた点が特徴といえる。
(7)メディア側企業では、メディア側企業端末にて広告スペース販売装置から出力された在庫等確認要求を取得し、特定された広告主企業の情報等も勘案して問題がなければ問題なし、在庫あり問題なし、などの回答をメディア側企業端末から広告スペース販売装置に対して出力する。
(8)広告スペース販売装置では、メディア側企業端末から取得した回答が在庫あり問題なし等であれば広告スペース購入決定通知を広告主側企業に出力する。ここで初めて広告主側企業とメディア側企業との間で広告スペースの売買契約が成立する。
(9)広告主側企業では、広告スペース販売装置からの広告スペース購入決定通知を受けてコンテンツの電子データを広告スペース販売装置に送信する。この電子データがメディア側企業の提供する広告スペースに利用される。なお、この電子データを広告スペース販売装置に送信する以降の処理は本件発明に必ずしも必須でなくともよい。コンテンツの電子データは、本件発明外の手段によって広告主側企業からメディア側企業に渡されるような形態であってもよい。この場合にはインターネット等を介した他の手段を利用してもよいし、物理的なメディアである可搬型媒体(CD、DVD、ブルーレイディスク、USBメモリ、可搬型HDD、可搬型電子メモリなど)を介して渡してもよい。
(10)コンテンツの電子データを受信した広告スペース販売装置は、受信したコンテンツの電子データをメディア側企業端末に転送する。このメディア側企業へのコンテンツの電子データの移転のみを上記のように本件発明外の手段にて行うようにしてもよい。
(11)メディア側企業端末は、受信したコンテンツの電子データを受領後、チェックし、その後の必要な手続きを行う。
以下、本実施例における広告スペース販売装置について、機能的構成、ハードウェア構成及び処理の流れについて、順に説明する。
<機能的構成>
図2は、本実施例における広告スペース販売装置0200の機能ブロックを示す図である。この図にあるように広告スペース販売装置0200は、広告スペース情報取得部0201と、広告スペース情報公開部0202と、広告スペース購入申込受付部0203と、在庫等確認要求出力部0204と、在庫等確認回答取得部0205と、広告スペース購入決定通知出力部0206と、コンテンツ電子データ取得部0207と、を有する。
「広告スペース販売装置」0200は、電子計算機(ソフトウエアと協働する)であり、一般的にはサーバ装置と呼ばれるものが該当するが、これに限定されるものではない。また、広告スペース販売装置の各機能は単独の電子計算機によって機能させてもよいし、複数の電子計算機によって機能させてもよい。また、複数の装置によって機能させる場合には、その複数の装置の管理者や所有権者が単独であるか、複数であるかは問わない。また、これらの装置が日本国内にのみ存在するか、日本国外にも存在するか、又は日本国外にのみ存在するかは問わない。「広告スペース」とは広告に利用するあらゆるスペースを意味し、二次元的であるか三次元的であるか、又はリアル空間であるか、バーチャル空間であるか、を問わない。またスペースは単に空間のみでなく、場合により時間の概念をも含んだ概念である。
「広告スペース情報取得部」はメディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報0201aをそのメディアと関連付けて取得する機能を有する。
「メディア」は、新聞、雑誌、書籍、印刷物、TV番組、ラジオ番組、インターネット等情報サービスサイト、各種インターネット等ソーシャルメディア、電子新聞、電子雑誌、電子書籍、インターネット等TV番組、公共交通機関関連スペース(施設、設備、車内ディスプレイ、車内広告スペース等)、公共スポーツ施設関連スペース(施設、休憩時アトラクションタイム、パブリックビジョン等)、公共娯楽施設関連スペース(遊園地、動物園、アトラクション、映画館、ボーリング場、ビリヤード場)、百貨店・スーパーマーケット等公共物販施設関連スペース、劇場関連スペース、イベント会場関連スペース、ネットゲームのバーチャルスペース、移動体のボディー(例えばF1カーのボディー)、競技者用ゼッケン、走者用ゼッケン、プロスポーツ選手のユニフォームのいずれであってもよい。
図3は、広告スペース情報取得部が広告スペース情報をメディア側企業から取得するための広告スペース情報取得画面の一例を示す図である。この図に示すように、広告スペース情報の取得はあらかじめ広告スペース販売装置側にて定められた所定のフォーマットで取得することが好ましく、そのための広告スペース情報取得画面をメディア側企業の端末装置に出力できるように構成されていることが好ましい。
フォーマットとしては、例えば、メディア名、そのメディアでの特集テーマや内容、メディアが想定している読者商品等売り込み先(目標需要者層、ターゲット)、メディアの発行部数、定期的な、あるいは予定されている発売日、広告スペースの価格、広告スペースのサイズ、広告スペースを利用する電子データの種類(例えばビデオフォーマットの種類、静止画ファイルの種類など)、広告スペースの総販売数量、販売する広告スペースに隣接するメディア内容(例えば特集、広告、その他の記事など)、メディア側企業名、メディアのイメージ画像などを定められた位置に記入させるような画面が考えられる。
図3中、幅が広めの記入スペースは自由書式で記入できる領域であり、その右に位置する幅が狭めのスペースは下向き黒矢印を押下することによりプルダウンメニューが現れて、選択できるように構成されている。
図には示していないが、内容確認画面に進み、内容が正しければ送信ボタンなどを押下することで所定のフォーマットに従って広告スペース情報がメディア側企業の端末から広告スペース販売装置に送信され、広告スペース販売装置はこれを受信、取得する。
取得された広告スペース情報は、場合により所定の書式チェックを受けて広告スペース情報公開部にて公開されて広告主側企業の端末から閲覧可能な状態となる。書式チェックは自動であってもよいし、手動であってもよい。また書式チェックのみならず、それぞれの項目について内容のチェックを手動で行ってもよい。
なお、広告スペースはユニーク性、経時性、買手選別性を有するものである。したがって、これらを定性的に示す情報として、例えば、「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などのキーワード(いずれか一以上)に対して、該当する、該当しない、どちらともいえない、というように広告スペースの属性の定性化をするようなチェックボックスを設け、メディア側企業に入力させ、これを取得するように構成してもよい。感性イメージをあえて定義づけるとすれば、あれ、とか、これ、という具合に具体的に断定することができないが、人間の感性に基づいて相互に雰囲気を伝達可能なイメージであって、日常的に誰でも使い、言葉で表現できるもの、と言える。前述の三段階評価に限定されず、5段階でも、十段階でも、定性化の段階は適宜設計すればよい。
「広告スペース情報公開部」は、広告スペース情報取得部が取得した広告スペース情報0201aを取得し、インターネット等を介して外部に公開する。公開される広告スペース情報0201bと、取得した広告スペース情報0201aとは必ずしも完全に一致するものである必要はなく、必要に応じて情報を削除、追加して構わない。 なお、広告スペース情報の公開は本件発明装置からのプッシュ型の公開であってもよいし、本件発明装置に接続された広告主側企業端末からのプル型の公開であってもよい。またウエブ公開に限定されず、メール、専用のアプリケーション(広告主側企業端末にインストールされている)を介した公開であってもよい。また広告スペース情報公開部の登録された広告主側企業の閲覧履歴は保持されるように構成されることが好ましい。後ほど説明するように、閲覧履歴は各広告主側企業別にユニークであるために閲覧履歴という行動パターンから成約率が高い広告スペース(広告スペース情報)を探し出すことが可能だからである。閲覧履歴としては、閲覧した広告スペース情報の識別情報と、その年月日曜日、閲覧開始時刻、閲覧終了時刻又は閲覧時間長、閲覧ページ遷移情報、アクセス回数、利用端末識別情報、各ページ滞在時間長、クリック数、検索ワード(広告スペース情報公開部は検索機能を有することが好ましい)、検索ワード利用回数、移動リンク先URL、検索ワードイメージ、例えば、「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などのキーワードに関連付けられているイメージ情報などである。
図4は広告スペース情報公開部がインターネット等を介して広告スペース情報を公開する場合の各種ケースについて説明する図である。この図にあるように、インターネット等を介した公開は、ネット上のサイトでウエブページとして公開する場合が典型であるが、その他にも、メールでアドレスが登録されている広告主側企業にハイパーリンク付きの案内を送り、このハイパーリンクを介してウエブページにたどり着くように構成してもよいし、メール自体にHTML記述を行い、メール内で広告スペース情報を閲覧可能に構成してもよい。広告スペース情報は、動画であったり、静止画であったり、両社が混じったものであったりする。
図5は、広告スペース情報公開部が公開する広告スペース情報公開画面の一例を示す図である。この図の左側の部分0501は広告スペース情報の詳細情報にたどり着く前の第一階層の画面例である。この図ではメディアとして、雑誌と、テレビ(TV)とラジオ(RADIO)が現れており、雑誌のコーナーには、3種類の雑誌「MOGAL」「ViVOCE」「COOL」が表示されるとともにその左右の三角印0503,0504を押下することにより別の種類の雑誌が表示可能な状態となっている。3種の雑誌はその表紙の画像が示されており、画像の上に雑誌名称、画像の下に何月号であるかと、特集のタイトルが表示されている。TVの部分の構成も、同じである。ただし、TVの画像0505,0506,0507に関しては必ずしも静止画である必要はなく、動画であっても構わない。例えばオープニングが毎回同じ番組であれば、それを動画で示してもよい。動画はクリックすると再生されるように構成してもよい。雑誌の部分は静止画をクリックすると、その特集の一部がサンプル画面として閲覧可能に構成されていてもよい。雰囲気をつかむことができるようにするためである。ラジオの領域は静止画や動画なしで構成されているが、この領域をクリックすると、サンプルの音声が流れるように構成されていてもよい。例えば、オープニングの音楽などが流れるように構成されていると良い。また、それぞれの画像等や、コンテンツ名をクリックすると、図5中、右側の画面0502に推移するように構成できる。右側の画面は、左側の画面で選択されたメディア(この場合にはマウスポインタ―0508で選択された雑誌「MOGAL」)の詳細を示す情報であり、第二階層である。この第二階層では、広告スペース情報取得部が取得した広告スペース情報の詳細が表示される。また、広告スペース販売装置内で、この広告スペースの販売を識別するためのID0509が最上部に付されている。そして、特集の欄には、「恋する夏鞄」というタイトルが付されており、今号の雑誌の特集が夏用の鞄に関係するものであることが見て取れるようになっている。さらにその横には詳細ボタン0510が付されており、詳細ボタンを押下することにより特集の更なる詳細が表示されるように構成されている。この詳細ボタンは特集だけでなく、他のすべての項目について設定されていてもよい。また、この詳細ボタンの先の第三階層の情報については広告スペース販売装置側に準備してもよいし、メディア側企業の端末や他のサーバに用意しておいて、そちら側にリンクしてもよい。例えば雑誌の情報に関しては発売日に近づくほどより詳細な情報が現れるので、メディア側企業のサーバ等に日々更新されるメディアの情報を蓄積して広告スペース販売装置からリンクさせる方が親切である。
「広告スペース購入申込受付部」は、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける。この受け付けはインターネット等を介して行われる。例えば広告スペース情報公開部での広告スペース情報の閲覧画面に広告スペース購入の申し込み受け付け機能を設けてもよい。図5では、右側の図面中、最下段部分に削除ボタン0511、いいねボタン0512、購入へボタン0513、後で見るボタン0514、の各ボタンが設けられており、購入へのボタン0513を押下すると、図6の広告スペース購入申込画面が広告スペース購入申込受付部の機能によって表示されるように構成してもよい。
図6にあるとおり、広告スペース情報公開画面中、IDがM1903025の第二階層の画面中の購入へのボタンを押下したので広告スペース購入申込画面では最上段に同じID0601で購入申込対象の広告スペースが特定されている。このように広告スペース販売装置によってあらかじめ定められた項目に記入するように構成するのがよい。本例の場合には、あらかじめ特定されているメディア名がデフォルトで記入されており0606、さらに、申込者、申込料、広告対象、タレント、商品等売り込み先(目標需要者層)、出稿納期、データサイズ、コンテンツ著作権、利用著作権、その他、の項目が準備されている。広告主側企業は、これらの項目に広告主側企業端末からインターネット等通信を介して記入を行う。また同様にプルダウンメニュー0602が準備されており、あらかじめ登録されている事項は選択できるように構成されていると便利である。
また広告スペース購入申込画面の下側には、戻るボタン0603、決定ボタン0604、修正ボタン0605が設けられており、戻るボタン0603を押下すると、図5の広告スペース情報公開画面に戻り、決定ボタン0604を押下すると、確認画面に続いて送信ボタン(図示せず)が準備されているとよい。送信ボタンを押下するとインターネット等経由にて広告スペース販売装置に対して広告スペース購入申込が送信される。送信された広告スペース購入申込は広告スペース販売装置の広告スペース購入申込受付部にて受付がされると広告スペース販売装置にて次の処理に付される。
なお、本件発明の特徴の一つは、この広告スペース購入申込が受け付けられたからといってメディア側企業と広告主側企業との間で広告スペースの売買契約が成立するわけではない点にある。広告スペースはいわゆるメディアにとっては一品製作品的な意味合いがあり、ネットビジネスで一般に取引される大量生産品とはその性質が異なるからである。
「在庫確認要求出力部」は受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する。出力はインターネット等経由にて行われる。
図7は在庫確認要求の一例を示す図である。この在庫確認要求は、広告主側企業端末から送信された広告スペース購入申込に基づいている。この例では広告スペースのID0701は広告スペース情報公開画面から引き継がれている番号で、M1903025である。またメディア名も同じである。さらに広告スペース購入申込画面にて広告主側企業端末から記入された事項である、申込者、申込量、広告対象、タレント、商品等売り込み先(目標需要者層)、出稿納期、データサイズ、コンテンツ著作権、利用著作権の情報が含まれており、その他0702として商品の価格帯、商品の販売開始時期、ショップの所在地、ネット販売の有無に関しての情報が含まれている。これらは広告スペース購入申込に含まれている情報であってもよいし、広告スペース購入申込にリンクされていた情報であってもよい。その点で、その他の情報は、自動的に広告スペース購入申込から取り込まれてもよいし、オペレータが手動によって集めてくる情報であってもよい。手動による場合には広告スペース販売装置につながれている端末等からオペレータが入力することとなる。
在庫等確認要求の性質は、在庫等確認という名称に限定される必要はなく、メディア側企業に再度の確認をする手続きであればどのような内容の手続きであってもよい。したがって確認要求と称してもよい。在庫の確認が含まれない手続きであっても在庫等確認要求と称することとする。 つまり、メディア側企業が広告主側企業の購入を何らかの理由で拒絶できる仕組みを備えるのである。在庫等確認要求は広告主側企業が特定の広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)の購入意思を表明したことをメディア側企業に知らしめる処理ととらえることができる。前述の諸情報、つまり、申込者、申込量、広告対象、タレント、デザイナー、デザイン会社、PR会社、商品等売り込み先(目標需要者層)、出稿納期、データサイズ、コンテンツ著作権、利用著作権の情報、商品の価格帯、商品の販売開始時期、ショップの所在地、ネット販売の有無に関しての情報がこの在庫等確認要求によって一般的には本装置を利用する権限を登録済みの企業の属性情報や、広告スペースの利用形態、その他の情報とともに本装置から、又は広告主側企業の端末装置から本装置を介してメディア側企業に送信される。
これらの在庫確認要求に含まれる、又はそれに伴ってメディア側企業に送信される情報は、メディア側企業がこの広告主側企業に対して最終的に広告スペース(広告スペース情報、広告スペース情報で示される広告スペース)の購入を認めるかを判断するために利用される。
またメディアは感性と強く結びついた場合が多いことにかんがみて、商品等の感性イメージの情報も合わせて送信されてもよい。感性イメージとは、商品等に関して共通に回答可能な複数種類の人の感性イメージについて、アンケートをすることによって得られる、各感性イメージ毎の感じるか感じないか、又は感じる度合い、感じない度合いである感性強度を示す情報の集まりである。
共通に回答可能な感性イメージとは、商品等のいずれに対しても人が概ね想起し得る感性イメージをいう。想起し得るか否かは、回答者の世代や居住する地域などによって異なる場合もあるし、回答を得る時代によっても異なる場合がある。したがって、厳密な定義をする意図はない。しかし、たとえば以下のようなものをあげることができる。「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などをあげることができる。したがって、感性イメージをあえて定義づけるとすれば、あれ、とか、これ、という具合に具体的に断定することができないが、人間の感性に基づいて相互に雰囲気を伝達可能なイメージであって、日常的に誰でも使い、言葉で表現できるもの、と言える。したがって、たとえば、数字や、三原色等を利用して定義される色彩、高度、速度、加速度、硬さ、温度、体積、長さ、年齢、性別、趣味、出身地、職業、学歴、住所、通勤利用している地下鉄路線、車種、年収、家族構成、利用している家電製品の種類、メーカー名などは感性イメージではない。
なお本装置と情報の送受信をするメディア側企業端末、広告主側企業端末、並びに本装置との間でこの感性イメージが共通尺度として利用されるように構成することが好ましい。この共通尺度としての感性イメージを利用することで人間の判断に頼らずにメディア側企業から在庫確認回答を出力することも可能である。これは、共通尺度としての感性イメージの合致率を計算し、合致率が所定の値以上である場合に在庫確認回答として肯定的な回答をするというものである。さらに後述する第一高確率成約関係情報取得部が第一高確率成約関係情報を取得するのに感性イメージの情報を利用することも考えられる。
図7の例では、在庫等確認要求の中に含まれている情報として申込者、広告対象、タレント、商品等売り込み先(目標需要者層)があるがこれらの情報はメディア側企業にとってメディアの印象に影響を与える要素なので重要となる。例えばメディアが若い女性向きの雑誌であるにも関わらず申込者が介護施設事業者であったり、広告の対象が男性用の衣服であったりするとちぐはぐであり、メディアそのものの印象を悪化させかねない。従来は昔からお付き合いのある企業のみが広告スペースの購入者であったり、人脈をたどって広告スペースの購入者が見つけていたのでこのようなちぐはぐなことは起こりにくかったが、インターネット等経由で広く広告主側企業を募集することになるために、インターネット等を介して収集するこれらの情報が重要となる。インターネット等を介した募集ではあらかじめ募集の要件を絞り、その要件を満たす申し込みがあった場合には一律に広告スペースの売買契約を成立させるというモデルも考えられるが、メディアに適合するかどうかを判断する要素は多岐にわたり、そのすべてをあらかじめ明文化してインターネット等上で示すことは困難である。そこでこのような判断は人のアナログな感覚に頼ることとし、本件発明でいう在庫等確認要求が重要な意味を持ってくるのである。
「在庫等確認回答取得部」は出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。
図8は在庫等確認回答の一例を示す図である。まずIDとして広告スペース情報公開画面から連綿と引き継がれてきた番号0801が最上段に記載されている。そしてメディア名、申込者、申込量が記載され契約当事者と契約内容の基本的な事項が示される。そして回答の本体として、在庫有0802、とされ、確認時点と、有効期限が示される。有効期限は、それまでに対価の支払いと、電子コンテンツ(メディアの広告スペースを利用する広告を構成する情報)がメディア側企業に渡らなければ契約が無効になる期限である。最後にポジションが記載され、メディアの中でおおよそどのあたりの位置に広告スペースが利用可能となるかが示される。
在庫等確認回答の回答内容が在庫あり等の肯定的な回答である場合にはその在庫等確認回答を広告スペース販売装置が取得した時点で広告主側企業とメディア側企業との間の広告スペースの売買契約が成立したとして処理がされる。具体的には費用処理や、契約が成立した旨の通知などである。
「広告スペース購入決定通知出力部」は在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。
図9は広告スペース購入決定通知の一例を示す図である。基本的にはメディア側からの在庫等確認回答に含まれている内容が含まれた通知である。この通知は広告スペース販売装置から広告主側企業にインターネット等を介して通信で送られる。例えば、ウエブページで閲覧可能となる。図9がウエブページである場合には最下段にコンテンツ送信処理へ、というボタン0901と、支払処理へというボタン0902が用意されており、引き続き他の処理へ移行することが可能となっている。有効期限の意味は前述のとおりである。コンテンツ送信処理の場合にはコンテンツ送信処理画面に移行してコンテンツの電子データのドラッグドロップ等によって送信すべき電子コンテンツを特定し、インターネット等通信を介して送信する。メール処理では処理しきれない程度のファイルサイズになる場合にはコンテンツを広告スペース販売装置の所定のURLにアップロードする処理などが便利である。また支払処理をする場合にはクレジットカードによる支払処理画面に遷移し、クレジットカードの番号と、パスワードないしはセキュリティコードを入力し、金額を入力することで支払処理とすることができる。
さらに選択的に「コンテンツ電子データ取得部」を備えるように構成してもよい。広告スペース購入決定通知によって広告スペースの売買は成約したこととなり、コンテンツ電子データを広告スペースに掲載するための準備として必要だからである。なお、この広告主側企業の端末から送信されるコンテンツ電子データは必ずしも直ちに購入した広告スペースに採用可能であるとは限らないので、広告スペースを販売したメディア側企業の端末にこのコンテンツ電子データを転送するとともに、メディア側企業によって修正を加えた修正後コンテンツ電子データが再度本件発明装置に送信され、それを広告主側企業に転送するという処理をするように構成してもよい。そのために本件発明装置には、取得したコンテンツ電子データをメディア側企業に転送するコンテンツ電子データ転送部と、転送されたコンテンツ電子データの修正版である修正後コンテンツ電子データ取得部と、取得した修正後コンテンツ電子データを再度広告主側企業に転送する修正後コンテンツ電子データ転送部を有していてもよい。これは繰り返し実行されてよいものである。最終的に広告主側企業が修正後コンテンツ電子データの内容に了承した場合に了承する旨の情報である了承情報を広告主側企業の端末から取得する了承情報取得部がさらに本件発明装置に設けられ、さらに取得した了承情報をメディア側企業に転送するように構成してもよい。この段階で本件発明装置は一連の取引の仲介手数料を受領するための処理が実行されるように構成してもよい。つまり、了承情報がメディア側企業に転送された時点で成功報酬的な仲介手数料の課金の処理の実行をする成功時仲介手数料処理部を有するように構成してもよい。
「その他の構成」
さらにコンテンツ電子データのブラッシュアップをする仲介サイドの端末を設け、コンテンツ電子データであって広告主側企業から取得したものを以下のように処理してもよい。
仲介サイドによってコンテンツ電子データの仲介をされるメディア側企業と広告主側企業サイドについて、少なくともインターネットを介した通信のための情報を含むメディア側企業登録情報及び広告主側企業登録情報を保持する登録情報保持部と、広告主側企業の端末から希望するコンテンツ電子データの修正に関するプレゼンテーション情報を受け付けるプレゼンテーション情報受付部と、受け付けたプレゼンテーション情報と取得済みのコンテンツ電子データをブラッシュアップを目的として仲介サイドに閲覧をさせるために出力するプレゼンテーション情報閲覧出力部と、閲覧されたコンテンツ電子データと、プレゼンテーション情報に対応してブラッシュアップコンテンツ電子データを仲介サイドから取得可能とするブラッシュアップコンテンツ電子データ取得部と、ブラッシュアップコンテンツ電子データについて前記購入済みの広告スペースを販売した広告主側企業の端末にに告知を出力する告知出力部と、を有するコンテンツ電子データブラッシュアップ機能を本件発明装置に付加するものである。
ここで、「登録情報保持部」0201は、仲介サイドによってコンテンツ電子データのブラッシュアップの仲介をされるメディア側と広告主側企業について、少なくともインターネットを介した通信のための情報を含むように情報を保持する。その他、担当者名、広告対象商品カテゴリ、当商品名などを保持してもよい。
「広告主側企業」は、企業の製品やサービスのPR効果を狙ったシーンをテレビ番組中におけるシーンとして採用させたいとの希望を有している企業側の組織、その組織の社員、スタッフなどを意味する。企業側の組織は、企業組織そのものであってもよいし、企業を代理する立場の組織、者であってもよい。組織は法人である必要はなく、個人事業主の運営する組織であってもよい。
「企業の製品やサービスのPR効果を狙ったシーン」とは、テレビ番組のシーン中で特定の商品であることが視聴者から認識できるような態様で企業の製品を露出させたり、サービスを露出させたりすることを言う。また、企業そのもののドキュメンタリを内容とする映像(連続的なシーン)をも言う。さらには、企業の製品やサービスに関するドキュメンタリを内容とする映像(連続的なシーン)もこれに含まれる。またこの露出は、映像のみに限定されるわけでなく、音声、音楽であってもよい。さらに露出はその企業の製品やサービスを直接的に露出する場合の他、間接的に示すような場合も含まれる。例えば商品やサービスに代えて、その商品やサービスを示す商標を示したり、包装を示したり、マスコットを示したりする場合が該当する。
また、ブラッシュアップコンテンツ電子データ取得部は、ブラッシュアップコンテンツ電子データとして動画のブラッシュアップコンテンツ電子データを取得する動画ブラッシュアッププコンテンツ電子データ取得手段を有していてもよく、プレゼンテーション情報受付部は、プレゼンテーション情報として動画のプレゼンテーション情報である動画プレゼンテーション情報を取得する動画プレゼンテーション情報取得手段を有していてもよい。
さらに、広告主側企業端末と費用処理をするための費用処理部と、費用処理部での費用処理が行われた場合にブラッシュアップコンテンツ電子データを制作する旨の制作告知を広告主側企業端末に出力する制作告知出力部と、をさらに有していてもよい。
さらには、取得されたブラッシュアップコンテンツ電子データをインターネットを介した閲覧に応じてTV番組ねた採択候補としてテレビ番組サイドに選択させるためのTV番組ねた採択候補選択部を有していてよい。
ブラッシュアップコンテンツ電子データに基づいてTV番組ねたとして採択されたとの採択通知をインターネットを介して接続されているテレビ番組サイドの端末から取得する採択通知取得部をさらに有していてもよい。
さらには、ブラッシュアップコンテンツ電子データに基づいてTV番組ねたとして放映されたとの放映通知をテレビ番組サイドの端末から取得する放映通知取得部をさらに有するように構成してもよい。
なお本件発明において広告スペース販売装置側に対してなされる支払はメディア側企業に対して支払われるべき広告スペース購入の対価と、広告スペース販売装置側の仲介手数料である。仲介手数料はメディア側企業か、広告主側企業のいずれかから徴収してもよいし、両社から徴収してもよい。広告スペース購入の対価は、いったん広告スペース販売装置側で受領して、メディア側企業に支払うやり方でも、メディア側企業と広告主側企業とが直接収受するやりかたでも構わない。しかし、期限の管理や、電子コンテンツのやりとりなどを広告スペース販売装置が仲介する場合には、広告スペースの対価も広告スペース販売装置側にていったん預かり、その後にメディア側企業に支払う方がよい。 なお、徴収はクレジットカードや、プリペイドカードを用いて処理してもよい。
<ハードウエア的構成>
図10は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU1001と、バス1002、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)1003と主メモリ1004とI/O1005、インターネット等インターフェイス1006などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム1003aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム1003bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム1003cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム1003dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム1003eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム1003fと、在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得プログラム1003gと、を有する。 なお、コンテンツ電子データ取得プログラムは必須構成ではなく、これを他の手段で実施するように構成されていてもよい。
そして不揮発性メモリに蓄積されている上記各プログラムは主メモリ上に展開される。また同じように、不揮発性メモリには、広告スペース情報1003h、広告スペース購入申込の情報1003i、在庫等確認要求の情報1003j、在庫等確認回答の情報1003k、広告スペース購入決定通知に利用する情報1003l、コンテンツ電子データ1003mなどが蓄積されており、これらの情報も適宜主メモリに展開されてインターネット等を介して出力され、またインターネット等を介して取得され、蓄積される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末1007、広告主側企業端末1008とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図11は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ1101と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ1102と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ1103と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ1104と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ1105と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答1106である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ1107と、在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップ1108と、からなっている。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理1109を実施する。
これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。
<実施例2>
<概要>
本実施例は実施例1を基本としながらも、広告スペース情報取得部が広告スペース情報として所定のフォーマットにより広告スペース情報と関連付けられたメディア又は/及び当該メディア中の広告スペースの属性情報を取得する属性情報取得手段を有する広告スペース販売装置である。
<機能的構成>
基本的には実施例1と同等であり、図2にしめされたように広告スペース販売装置0200は、広告スペース情報取得部0201と、広告スペース情報公開部0202と、広告スペース購入申込受付部0203と、在庫等確認要求出力部0204と、在庫等確認回答取得部0205と、広告スペース購入決定通知出力部0206と、コンテンツ電子データ取得部0207と、を有する。本実施例の特徴は広告スペース情報取得部が、属性情報取得手段を有する点にある。属性情報とは、広告スペース情報と関連付けられたメディア又は/及び当該メディア中の広告スペースの属性情報をいう。
<構成の説明>
「属性情報」は、メディア又はメディアの中の広告スペースのすべてについて横断的に説明されるべきものであるので、各種のメディアについて共通の項目であらかじめ定められた所定の事項であることが好ましい。
所定の事項とは、例えば、読者・視聴者対象、メディアの種類、動画の場合の長さ及びパターン数、静止画の場合のサイズ及びパターン数、感性イメージ(例えば、「明るい・暗い・中間」、「活発、静か、中間」「春、夏、秋、冬」「若い、ミドル、高齢」「男、女、中性」など)である。特にメディアやメディア中の広告スペースのみに共通の属性でなく、人にも商品、サービスにも共通のものであるとなおよい。
さらに例を挙げれば、共通に回答可能な感性イメージとは、商品等のいずれに対しても人が概ね想起し得る感性イメージをいう。想起し得るか否かは、回答者の世代や居住する地域などによって異なる場合もあるし、回答を得る時代によっても異なる場合がある。したがって、厳密な定義をする意図はない。しかし、たとえば以下のようなものをあげることができる。「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などをあげることができる。したがって、感性イメージをあえて定義づけるとすれば、あれ、とか、これ、という具合に具体的に断定することができないが、人間の感性に基づいて相互に雰囲気を伝達可能なイメージであって、日常的に誰でも使い、言葉で表現できるもの、と言える。したがって、たとえば、数字や、三原色等を利用して定義される色彩、高度、速度、加速度、硬さ、温度、体積、長さ、年齢、性別、趣味、出身地、職業、学歴、住所、通勤利用している地下鉄路線、車種、年収、家族構成、利用している家電製品の種類、メーカー名などは感性イメージではない。
そして属性情報としては、例えば、「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」「硬い」「弾力」「伸縮性」のそれぞれについて、「ある(該当する)」、「どちらともいえない」「ない(該当しない)」などのように有り無し判定をすべての項目について明記したり、「100」「80」「60」「50」「40」「20」「0」など程度をすべての項目について明記するなどによって属性情報とする。
図12にあるように実施例1の広告スペース情報取得部が属性情報取得手段1201を有し、広告スペース情報として、属性情報1204をも取得するように構成される。広告スペース情報としての属性情報は、メディア側企業から取得するように構成してもよいし、別途広告スペース属性情報のデータベース(D.B.)1202を準備しておき、広告スペース情報と紐づけられた属性情報1203を別ルートでそのデータベースから取得するように構成してもよい。
図13は、この属性情報を利用する一形態の説明である。基本的な機能的構成は実施例1のものと同じであるが、説明した通り、広告スペース情報取得部の構成が特徴的であると同時に、広告スペース情報公開部1301に工夫を凝らす。それは、広告主側企業端末から先ほど広告スペース属性情報で示したのと同じ感性イメージについて広告対象製品等についても取得するのである。そうすると、広告スペース情報の属性情報1302と、広告対象製品等の属性情報1303,1304で感性イメージの合致度合を計ることができ、合致度合が所定程度以上あるものを優先して広告スペース情報として広告主側に公開することができる。広告スペース情報は山のようにあるので、このような手法によって適切な広告スペースの選択があらかじめできた中で閲覧してゆくと広告主側の作業効率も向上することとなる。
図14は、広告主側から取得した広告対象の属性情報と、広告スペースを販売するメディアの広告スペース属性情報との合致度に応じて広告スペース情報公開部が各広告スペース情報に格付けを施して広告主に公開1400している様子を示す一例である。この例の特徴点は、各広告スペース情報の欄の下に星印の数で格付1401けが示されている点である。この格付けは今閲覧している広告主に対してのみ有効な格付けである。広告主の広告対象は鞄であり、若い女性を購買対象層としているので、雑誌MOGALが一番適している広告スペースであると計算され、最も高い格付けである☆が五つついている。このように広告スペース情報公開の際に属性情報を使った適正を示すことで、より広告主が最適と考えられる広告スペースを容易に見つけ出すことが可能となる。
<ハードウエア的構成>
ハードウエア的構成は実施例1と基本的に共通であり、CPUと、バス、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)と主メモリとI/O、インターネット等インターフェイスなどを備えており、広告スペース情報取得プログラムと、広告スペース情報公開プログラムと、広告スペース購入申込受付プログラムと、在庫確認要求出力プログラムと、在庫等確認回答取得プログラムと、広告スペース購入決定通知出力プログラムと、コンテンツ電子データ取得プログラムと、を有し、広告スペース情報取得プログラムが属性情報取得サブプログラム1501をさらに有する。また図示しないが、広告対象属性情報取得プログラムを有しているのが好ましい。不揮発性メモリから主メモリへの展開等は実施例1と同じである。また、広告スペース情報(広告スペース属性情報付き)、広告スペース購入申込の情報、在庫等確認要求の情報、在庫等確認回答の情報、広告スペース購入決定通知に利用する情報、コンテンツ電子データ、広告対象属性情報などが蓄積されており、これらの情報も適宜主メモリに展開されてインターネット等を介して出力され、またインターネット等を介して取得され、蓄積される。属性情報は、製品、サービス、人、などに共通の項目であらわされる五感感性データであることが好ましい。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末、広告主側企業端末とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例3>
<実施例3の概要>
本実施例は、実施例1、実施例2と基本的に共通であるが、メディア又は/及びメディア側企業と、広告主側企業と、両者の過去の取引実績関係を示す情報であるメディア広告主取引実績関係情報と、の三者を関連付けて保持し、広告スペース情報取得部にて取得した広告スペース情報を提供したメディア側企業に関連付けられたメディア広告主取引実績関係情報に基づいて所定の広告主側企業に当該メディア側企業が販売可能な広告スペース情報を告知するように構成されている。つまり、過去に取引実績などが十分にある広告主企業には広告スペース情報をプッシュで告知し、より注意を喚起するように構成されている。
<機能的構成>
機能的構成も基本的に実施例1、実施例2のものと共通である。つまり、図16にあるように広告スペース販売装置1600は、広告スペース情報取得部1601と、広告スペース情報公開部1602と、広告スペース購入申込受付部1604と、在庫等確認要求出力部1603と、在庫等確認回答取得部1605と、広告スペース購入決定通知出力部1605と、コンテンツ電子データ取得部1607と、を有する。本実施例ではさらに特徴的な機能部分として、広告主側企業を少なくともインターネット等通信のためのアドレスと関連付けて登録して保持する広告主側企業登録保持部1606と、メディア側企業を少なくともインターネット等通信のためのアドレスと関連付けて登録して保持するメディア側企業登録保持部1608と、メディア又は/及びメディア側企業と、広告主側企業と、両者の過去の取引実績関係を示す情報であるメディア広告主取引実績関係情報と、の三者を関連付けて保持するメディア広告主取引実績関係情報保持部1609と、広告スペース情報取得部にて取得した広告スペース情報を提供したメディア側企業に関連付けられたメディア広告主取引実績関係情報に基づいて所定の広告主側企業を取得する所定広告主側企業取得部1610と、取得した所定広告主側企業について関連付けられているアドレスに基づいて、当該メディア側企業が販売可能な広告スペース情報を告知する所定広告主向告知部1611と、を有する。
<特徴的構成の説明>
「広告主側企業登録保持部は」広告主側企業を少なくともインターネット等通信のためのアドレスと関連付けて登録して保持する。メールアドレスや、ホームページのURL、通信のためのURLなどを広告主側企業と関連付けて保持する。広告主側企業と関連付けてとは、広告主側企業の識別情報と関連付けてという意味である。
「メディア側企業登録保持部」もメディア側企業を少なくともインターネット等通信のためのアドレスと関連付けて登録して保持する。メールアドレスや、ホームページのURL、通信のためのURLなどをメディア側企業と関連付けて保持する。メディア側企業と関連付けてとは、メディア側企業の識別情報と関連付けてという意味である。
「メディア広告主取引実績関係情報保持部」はメディア又は/及びメディア側企業と、広告主側企業と、両者の過去の取引実績関係を示す情報であるメディア広告主取引実績関係情報と、の三者を関連付けて保持する。両社が取引実績を過去に有する場合には両者の関係は通常の何もない関係よりも強固であり、お互いに信頼関係が成り立っているので、広告スペースの提供があれば、それを広告主側が購入する可能性が高いと考えられ、そのような関係性を有する会社同士を関連付けておくことで、告知を効率的に行うことを可能とする。
「所定広告主側企業取得部」は、広告スペース情報取得部にて取得した広告スペース情報を提供したメディア側企業に関連付けられたメディア広告主取引実績関係情報に基づいて所定の広告主側企業を取得する。取得するとは所定の広告主側企業の識別情報を取得するとの意味である。告知の宛先として有用な情報だからである。
「所定広告主向告知部」は、取得した所定広告主側企業について関連付けられているアドレスに基づいて、当該メディア側企業が販売可能な広告スペース情報を告知する。単にウエブ上で公開しているだけでなく積極的にプッシュ通知を行うことでより効率的に広告スペースの売買を可能とするためである。この告知はウエブ上で行ってもよいし、メールによって行ってもよい。
<ハードウエア的構成>
ハードウエア的構成は実施例1、実施例2と基本的に共通であり、CPUと、バス、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)と主メモリとI/O、インターネット等インターフェイスなどを備えており、広告スペース情報取得プログラムと、広告スペース情報公開プログラムと、広告スペース購入申込受付プログラムと、在庫確認要求出力プログラムと、在庫等確認回答取得プログラムと、広告スペース購入決定通知出力プログラムと、コンテンツ電子データ取得プログラムと、を有する。さらに、広告スペース情報取得プログラムが属性情報取得サブプログラムをさらに有し、図示しない広告対象属性情報取得プログラムを有しているのが好ましい。不揮発性メモリから主メモリへの展開等は実施例1、実施例2と同じである。また、広告スペース情報(広告スペース属性情報付き)、広告スペース購入申込の情報、在庫等確認要求の情報、在庫等確認回答の情報、広告スペース購入決定通知に利用する情報、コンテンツ電子データ、広告対象属性情報などが蓄積されており、これらの情報も適宜主メモリに展開されてインターネット等を介して出力され、またインターネット等を介して取得され、蓄積される。属性情報は、製品、サービス、人、などに共通の項目であらわされる五感感性データであることが好ましい。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末、広告主側企業端末とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
本実施例の特徴点は、これらのプログラム、データに加えて、さらに広告主側企業を少なくともインターネット等通信のためのアドレスと関連付けて登録して保持する広告主側企業登録保持プログラム1701と、メディア側企業を少なくともインターネット等通信のためのアドレスと関連付けて登録して保持するメディア側企業登録保持プログラム1702と、メディア又は/及びメディア側企業と、広告主側企業と、両者の過去の取引実績関係を示す情報であるメディア広告主取引実績関係情報と、の三者を関連付けて保持するメディア広告主取引実績関係情報保持プログラム1703と、広告スペース情報取得部にて取得した広告スペース情報を提供したメディア側企業に関連付けられたメディア広告主取引実績関係情報に基づいて所定の広告主側企業を取得する所定広告主側企業取得プログラム1704と、取得した所定広告主側企業について関連付けられているアドレスに基づいて、当該メディア側企業が販売可能な広告スペース情報を告知する所定広告主向告知プログラム1705と、を有する点である。
また、これらのプログラムで扱うデータとして、メディア側企業、広告主側企業のアドレス情報、メディア広告主取引実績関係情報、所定の広告主側企業の識別情報を有する展などを挙げられる。
<実施例4>
<実施例4概要>
本実施例では、広告スペース販売装置がメディア側企業、広告主側企業と対価の処理をするための機能部分について提案する。広告スペース販売装置は両社の中間に立って広告スペースの販売が円滑に運ぶように支援するが、対価の支払いについても取引円滑化のために所定の仕組みを備えている。それは、メディア側企業のひやかしを防止したり、広告主側企業の債務不履行を防止するのに有効な仕組みである。前者については広告スペース情報をメディア側企業が広告スペース販売装置に出力する時点であらかじめ手数料を徴収しておき、後者に関してはメディア側企業から在庫等確認回答がくる前に事前に広告スペース購入の対価や、本販売装置を利用する手数料等を徴収しておくのである。
<機能的構成>
図18に示すように基本的な構成は、実施例1、2、3と同様であり、図18にあるように広告スペース販売装置1800は、広告スペース情報取得部1801と、広告スペース情報公開部1802と、広告スペース購入申込受付部1804と、在庫等確認要求出力部1803と、在庫等確認回答取得部1805と、広告スペース購入決定通知出力部1805と、コンテンツ電子データ取得部1807と、を有する。本件実施例の特徴点はメディア側企業対価処理部1808と、広告主側企業対価処理部1809とが備えらえている点である。
図20にあるようにさらに広告主側企業対価処理部2000には、支払い決済可能情報取得手段2001と、支払い決済実行処理手段2002とが備えられる点も特徴である。
<構成の説明>
「メディア側企業対価処理部」は、メディア側企業との対価処理を行う。メディア側企業との対価処理の典型は、前述のとおり、広告スペース情報を取得する際に手数料の徴収を行う点である。メディア側企業対策として注意を要する点は広告スペース販売装置側からは、実際に広告スペースがある、ないしは余っている点の確認ができない点である。したがってメディア側企業の中には実際に広告スペースが残っていないのにも関わらず、宣伝広告のために広告スペース情報を広告スペース販売装置に出力するケースも想定される。このような行為はシステム全体の信頼を損なうものなので避けなければならない。そこで、メディア側企業には広告スペース情報を出力させる時点で広告スペース販売装置側に対して広告スペース情報公開の対価等の支払いを求めることが考えられ、メディア側企業対価処理部は、この支払を先に済ませたのちに広告スペース情報取得部が広告スペース情報を取得できる構成にすることが考えられる。また、広告スペース情報の取得は無料で行うが、メディア側企業対価処理部が広告スペース情報公開の対価の支払いがあるまで、広告スペース情報の公開を広告スペース情報公開部にさせないことが考えられる。
図20(広告スペース販売装置の一部の機能ブロックを抜き出したもの)に示すように広告スペース購入申込受付部2003は広告スペース購入申込2005と合わせて支払決済可能化情報2006を一体的に取得するように構成する。
図20に示すように広告主側対価処理部は、支払決済可能化情報取得手段2001と支払い決済実行手段2002とを有する。支払決済可能化情報取得手段は支払決済可能化情報2006(例えばクレジットカードの番号とセキュリティーコード、パスワードなど)を取得し、あらかじめ保持しておくとともに、在庫等確認回答取得部2004が在庫有などの肯定的回答を取得した場合に、この支払決済可能化情報を利用して支払決済実行のための処理を行う。処理結果が外部に出力される。
「広告主側企業対価処理部」は、広告主側企業と広告スペース販売装置との対価処理を実行する。広告主側企業が支払うべき対価は、広告スペースの購入対価と場合により広告スペース販売装置による仲介の対価である。本件発明の広告主側の支払いタイミングの特殊性は、広告スペース購入申込の時点で決済のための処理が確定するわけではない点である。一般的なインターネット等上のコマースでは、取引が一往復で完結し、売り出しに対して応札した時点で決済のための処理が確定し、実行されることとなる。しかし、本件発明の広告スペース販売装置の場合には前述したように販売対象が通常の量産品と異なる一品製作品的な性質を有するために単なる金銭で片付けられない問題をはらんでいる。簡単に言うと信用に関する問題である。かかる点から本件発明の広告スペース販売装置では、広告スペース購入申込後にメディア側企業から在庫等確認回答を得て初めて契約が確定する手順となる。したがって、広告主側企業にはこの時点で確実に対価の支払いをさせなければならないが、広告という性質上、時間の制約が大きく、支払いが末締め翌月払いのようなのんびりしていたものでは実際の作業が滞ってしまう。そこで広告主側企業には、広告スペース購入申込の時点で図20にあるようにあらかじめ支払決済可能情報を出力してもらい広告スペース販売装置側でこれを受領しておく。ここで支払い決済可能化情報とは、例えばクレジットカードの番号とセキュリティーコードのようなもので、この情報さえあればいつでも決済が可能となるような情報である。広告スペース購入申込受付部で、広告スペース購入申込と一体として支払決済可能化情報を受け付けておき、在庫等確認回答取得部が在庫等確認回答であって、肯定的な回答を取得した時点で、このあらかじめ預かっておいた支払決済可能化情報によって支払決済実行手段によって支払い決済実行のための処理を実行する。処理結果を出力するのである。
<処理の流れ>
図21に示すように実施例4の処理は実行される。メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ2101と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ2102と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ2103と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ2104と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ2105と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ2108と、在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップ2109と、については実施例1から3と基本的に共通である。
本実施例の特徴点は、広告スペース購入申込受付ステップがさらに、支払決済可能化情報を取得するサブステップ2103aを有する点と、在庫等確認回答取得ステップの後に、回答が肯定的である場合には、支払決済実行処理ステップ2107を実行した後に広告スペース購入決定通知出力ステップ2108と、コンテンツデータ取得ステップ2109を実行する点である。
在庫がない場合には、再度別の広告スペースの購入を検討させるか、終了となる。
<ハードウエア的構成>
図19に示すようにハードウエア的構成は実施例1から実施例3と基本的に共通であるが、不揮発性メモリ、並びに主メモリに、メディア側企業対価処理プログラム1901と広告主側企業対価処理プログラム1902が準備されている。さらに、図示しないが、支払決済可能化情報取得プログラムと、支払決済実行処理プログラムとが配置され、さらにデータとして支払決済可能化情報が保存される点である。また広告スペース購入申込受付プログラムは拡張され、広告スペース購入申込と一体的に支払決済可能化情報を取得するように構成される。
<実施例5>
<実施例5概要>
取引対象としての広告スペースは一般にネット商取引で取引されている商品と異なる性質を有する。一般にネット商取引されている対象は量産品であり、品質が均一であり、買い手を特に選ぶこともない。しかし取引対象としての広告スペースは、唯一品であり、同じ広告スペースは二つとない。つまりユニーク性を有する。また、広告スペースの価値は時間の経過とともに変化する(経時性)。例えばある媒体が社会現象により人気が出るとその媒体の広告スペースの価値も上昇する。逆の場合もある。つまり経時性を有するといえる。また広告スペースは必然的に媒体に付随するものであるから媒体が有する属性によってその買い手が選ばれる傾向がある(買手選別性)。例えば女性誌に男性用の商品の広告は一般的には似つかわしくない。つまり広告スペースの売り手はその買い手を選別する傾向がある。つまり選別性である。このように広告スペースという取引対象は、一般にネット商取引される商品と異なり、ユニーク性、経時性、選別性という特別な性質を有する。したがって、広告スペースをネットでスムーズに取引するためにはこれらの特殊な性質が有する問題点を解決できるように仕組む必要がある。
本実施例はいわゆる人工知能ないしはエキスパートシステムないしは統計処理等の学習、ロジック構築、推論などの機能(以下人工知能等という)を利用して広告スペース情報公開部を制御する機能を有する広告スペース販売装置である。制御は主に広告主側企業に対して、どのメディア側企業の提供する広告スペース情報を公開するか、という点を中心に制御される。この公開の制御はいかにして成約(効)率を高めるか、という観点等から行われる。したがって、学習、推論、ロジック構成などは各成約事案、各不成約事案ごとに関連する広告スペース情報、メディア側企業に関連する情報、広告主側企業に関連する情報を影響因子として学習、推論が行われる。
なお、「人工知能等」には、エキスパートシステム、事例ベース推論(CBR)、ベイジアン・ネットワークふるまいに基づくAI、や、ニューラルネットワーク、ファジィ制御、これらを統合した知的システムを含むものである。
人工知能等に学習させる因子としては、広告スペース情報、広告主側企業属性情報、広告主側企業の広告スペース情報公開部の閲覧履歴情報、広告主側企業の広告スペース情報公開部の検索履歴情報、広告主側企業の広告主IR情報、メディア側企業の属性情報、メディア側企業のIR情報等が考えられる。これらの因子が広告主側企業の広告スペースの購入にどのように影響したかを学習し、これらの因子間の関係を表す情報を得て、いずれか一の因子に関する具体的な情報に基づいて購入に結びつきやすい他の因子を特定し、特定された他の因子から広告スペース情報を公開すべき広告主側企業を選別するように構成する。
広告スペース情報、広告主側企業属性情報、広告主側企業の広告スペース情報公開部の閲覧履歴情報、広告主側企業の広告スペース情報公開部の検索履歴情報、広告主側企業の広告主IR情報、メディア側企業の属性情報、メディア側企業のIR情報等を人工知能等に学習させるに当たってはこれらの情報を類型化、パターン化等して、異なる事例どうしを比較可能とする方法がある。
「広告主側企業属性情報」には、例えば、企業名称、株主構成、株主の企業属性情報、業種、主要商品、主要商品属性、本社所在地、最寄駅、電話番号、代表者名、会社理念、ウエブページ上での代表者のあいさつ、企業の社会貢献活動、設立年月日、企業国籍、上場市場名、株価、一株利益率、総資産利益率、総資本利益率、従業員数、従業員平均年齢、従業員平均年収、店舗数、支店数、海外売上高比率、決算時期、株式時価総額、株価騰落率、保有特許件数、保有商標件数、保有特許総YK値、保有特許総YK3値、保有特許総YK値/時価総額、ウエブ上での企業の評価、ウエブ上での企業の商品、サービスの評価、格付け機関による格付け、企業評価機関による評価、SNS上での企業の評判、過去の商品回収履歴、過去のリコール履歴、過去の品質事故履歴、売上高成長率、およびその予想、利益成長率、およびその予想、総資産額、総負債額、資産中に占める現金、預金の比率、情報サービス業者による企業評価、最近の新商品、新サービスの有無、最近の新商品、新サービスの評価、従業員の離職率、新規採用人数、関連会社の属性、ネット上などでいわゆるブラック企業と言われているかいないか、裁判などの係争の有無、裁判などの過去の係争の有無、独占禁止法違反に問われた過去があるか、贈収賄事件に問われたことがあるか、従業者による情報漏洩事件が過去にあったか、従業員による横領事件が過去にあったか、薬事法、証券関係法令、刑法関連の不法行為が過去にあったか、マスコミによる批判記事が書かれた過去があったか、その頻度、最近の話題商品、サービスを有するか、TVコマーシャルの頻度、ラジオコマーシャルの頻度、ウエブ上での宣伝広告の頻度、などを挙げることができる。
さらにこれらの情報を類型化した情報等もこの広告主側企業属性情報に含まれうる。例えば、これらの情報を形態素分析(自然言語のテキストデータから、対象言語の文法や、辞書と呼ばれる単語の品詞等の情報にもとづいて、形態素(言語で意味を持つ最小単位)を抽出する処理。さらにその形態素の品詞等を判別する処理。)して形態素(例えば名詞)で類型化する手法がある。
例えば代表者のあいさつが、「創業は1976年。創業者の山小三郎は、お客様に夢と希望を与える化粧品に情熱を込めて創業いたしました。ものがあふれかえる飽食の時代にあっても、お客さまに心からご満足いただける優れた品質の化粧品をつくり、一人ひとりに手渡しするという強い信念のもとで経営にあたってまいりました。この想いは今も受け継がれています。研究開発に注ぐたゆまぬ努力、流通チャネル毎にこまやかに対応した販売体制、お客さまの求める多様な価値観にお応えする独自のブランドマーケティングなどは、すべて創業者の理念を具現化したもので、これらが現在の当社の強みでもあり発展の原動力ともなっています。」であるとするならば、例えば「創業」「創業者」「お客様」「夢」「希望」「化粧品」「情熱」「飽食」「時代」「信念」「経営」「想い」「研究開発」「努力」「流通チャンネル」「販売体制」「価値観」「ブランドマーケティング」「理念」「当社」「強み」「発展」「原動力」という名詞を形態素分析によって抽出し、企業属性情報として、その広告主側企業に割り当てるという具合である。
例えばメディア側企業の広告スペースとして、「先端の化粧品」という雑誌があり、その広告スペース情報が「夢」「研究開発」という名詞を同じく形態素分析で割り当てられている場合に、「夢」「研究開発」という名詞を割り当てられた広告スペースに対しては、広告主側企業属性情報として同じく「夢」「研究開発」「努力」「強み」「試験」という名詞が割り当てられている場合に売買成約の可能性が高いとの関係情報(第一高確率成約関係情報)が得られているとすると、この広告主側企業には企業属性情報として「夢」「研究開発」「努力」「強み」「試験」のうち、四つの名詞が合致しているためにこの広告スペースとこの広告主側企業とは売買成約の可能性が比較的高い、と判断される。例えばルールとして合致率が所定パーセント以上である場合には広告スペース情報の公開先として選択するというルールが利用されてもよい。なお、広告スペース情報を類型化して広告主側企業属性情報と関連付ける手法の他に、広告スペース情報のメディア側企業の属性情報やメディア側企業のIR情報と広告主側企業の属性情報とを関連付ける手法もあるし、同じ広告スペース情報が繰り返し取得される場合には、広告スペース情報にユニークな識別情報を付与して、このユニークな識別情報と広告主側企業の属性情報とを関連付けるように処理してもよい。この点は本件明細書の全体を通じて同様である。
なお、ここでは人工知能等の処理として名詞の合致率を一例として挙げたが、これに限定されず、例えば「動詞」を使うこともできるし、テキスト等の文章中の名詞や動詞の出現頻度、名詞や動詞の出現順位、特定の名詞と他の特定の名詞の文章中での距離、特定の名詞と特定の動詞の組み合わせの出現の有無、その頻度、なども挙げることができる。
さらには、形態素分析のみならず、形態素解析から構文解析、さらに意味解析、→さらに文脈解析まで各因子について実行し、両者の関係性を抽出する手法も利用できる。
また広告主側企業属性情報が、上場市場名、株価、一株利益率、総資産利益率、総資本利益率、従業員数、従業員平均年齢、従業員平均年収、店舗数、支店数、海外売上高比率、決算時期、株式時価総額、株価騰落率、保有特許件数、保有商標件数、保有特許総YK値、保有特許総YK3値、保有特許総YK値/時価総額、のような数値化等されたものである場合には各項目ごとにその数値や類型を広告主側企業属性情報とすることができる。
例えば、広告主側企業属性情報を表す項目として「上場市場名」を設定した場合には、「東証1部」「東証2部」「マザーズ」・・・「未上場」などを広告主側企業属性情報の一項目として与える。「株価」であれば、「12500円」などの数値である。したがって、例えば広告スペース情報に「全世界」という単語が割り当てられ(含まれ)ている場合に、広告主側企業属性情報として上場市場名に東証1部を有する広告主側企業との間で高確率成約関係が成立している場合には、この広告スペース情報の公開先として、広告主企業属性情報の上場市場名が東証1部である広告主側企業が広告スペース情報の公開先として選定されうる。このような数値や類型で高確率成約関係があるとする場合としては合致項目数が所定割合以上とする場合や、各項目の基準値満足率が所定割合以上とする場合や、両者を重みづけしてミックスして点数化して所定点数以上で広告スペース情報公開先として選定する、といったルールを用いる。
広告主側企業の広告スペース情報公開部の閲覧履歴情報、に関しては広告スペース情報公開部で公開される広告スペースの属性を類型化したものを各広告スペースに割り当て、例えば広告スペースID001の類型はABタイプ、広告スペースID002の類型はBCタイプ、広告スペースID003の類型はABタイプ、広告スペースID004の類型はACタイプ、広告スペースID005の類型はBCタイプ、広告スペースID006の類型はAAタイプ、広告スペースID007の類型はACタイプ、広告スペースID008の類型はABタイプ、・・・とした場合に、ある広告主側企業の閲覧履歴が広告スペースIDの順番で001の次に003さらにその次に008というように遷移しさらに、002から005と遷移した場合には、例えば閲覧履歴情報としてABABABBCBCとうい閲覧履歴情報が割り当てられる。そして、あるメディア側企業の広告スペースの売買成約率が高い閲覧履歴がABBCであるとすると、当該広告主側企業はこの広告スペースを購入する可能性が高いと判断される。この場合の判断は特定の類型から他の特定の類型への遷移が同型であるという判断ルールである。
広告主側企業の広告スペース情報公開部の検索履歴情報を用いる場合には同じように検索ワードや検索タブを用いて広告スペース、広告スペース情報、これらの属性情報と関連付けて学習させ所定の高確率成約関係情報を取得し、利用するように構成すればよい。
なお、以上は一例であって、本件発明のAI機能はこれらに限定されるものではなく、一般的に公開されている、又は利用されれている各種のAI機能を利用可能である。
影響因子として重要なのは(1)広告主側企業属性情報、(2)広告スペース情報、(3)広告主側企業の広告スペース情報の閲覧履歴情報、(4)広告主側企業の検索履歴情報、(5)広告主側企業のIR活動情報(広告主IR情報)、(6)メディア側企業属性情報である。(7)その他、メディア側企業のIR活動情報、広告主側企業の広告対象製品の属性情報、広告対象製品のPR計画情報等も挙げることができる。
<実施例5 その1>
<実施例5 その1 機能的構成>
本実施例5のその1は、実施例1から実施例4の発明を基礎としたうえで、人工知能等に基づく広告スペース情報公開部の制御を行う点に特徴を有する。
図22(a)は、実施例5のその1の機能ブロックを示す図である。この図にあるように本実施例の広告スペース販売装置2200は、広告スペース情報取得部2201、広告スペース情報公開部2202、広告スペース購入申込受付部2203、在庫等確認要求出力部2204、在庫等確認回答取得部2205、広告スペース購入決定通知部2206、を基本的に有するとともに、広告主側企業属性情報取得部2207、第一高確率成約関係情報取得部2208、第一高確率成約関係情報保持部2209、AI広告スペース公開制御部2210、を有する点に特徴を有する。
図23(a)にあるように、広告スペース情報取得部2301、広告スペース情報公開部2302、広告スペース購入申込受付部2303、在庫等確認要求出力部2304、在庫等確認回答取得部2305、広告スペース購入決定通知部2306、を基本的に有するとともに、広告主側企業属性情報取得部2308、高確率成約関係取得部2309、第一高確率成約関係情報保持部2310、AI広告スペース公開制御部2211、と、コンテンツ電子データ取得部2307を有する構成であってもよい。
<実施例5 その1 各構成の説明>
基本的に広告スペース情報取得部、広告スペース購入申込受付部、在庫等確認要求出力部、在庫等確認回答取得部、広告スペース購入決定通知部、については実施例1から実施例4の説明と基本的に同様である。ただし、以下の点に特徴点を有するのでこれらも含めて説明を加える。
<実施例5 その1 広告スペース情報取得部>
「広告スペース情報取得部」は、広告スペース情報をメディア側企業から取得すると同時に、後述する第一高確率成約関係情報取得部に対して取得した旨の信号と、メディア側企業の識別情報に関連付けて広告スペース情報を送信する。これは、当該広告スペース情報に基づいて適した広告主側企業を登録済みの広告主側企業の中から抽出、選択するためである。広告スペース情報によって特定される広告スペースのユニーク性、経時性、買手選別性がどのような広告主側企業に適しているか第一高確率成約関係情報取得部にて学習させるためである。したがって、広告スペース情報取得部内、又は、第一高確率成約関係情報取得部には、ユニーク性、経時性、買手選別性を数値化するための数値化ルールを利用するように構成してもよい。また広告スペース情報取得部内、又は、第一高確率成約関係情報取得部にはユニーク性、経時性、買手選別性を類型化してタイプ情報化するためのタイプ情報化ルールを利用するように構成されていてもよい。このように数値化ないしは類型化するとAI機能等によって学習が容易になるからである。
<実施例5 その1 広告スペース購入申込受付部>
「広告スペース購入申込受付部」は、第一高確率成約関係情報取得部に対してどの広告主側企業からどの広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)に対して広告スペース購入申込があったのかの情報を送信することも考えられる。これは、在庫等確認回答で在庫等あり、とされた場合のみならず、何らかの理由で在庫等なし、つまり広告スペースの販売を拒絶する回答を受けた場合にその学習をさせるために利用できる。つまり、第一高確率成約関係情報取得部は、高確率で成約ができる広告スペース情報と、広告主側企業属性情報との関係を取得することを主要機能とするが、そうでなく、逆に高確率で成約ができない関係を取得する機能が設けられていてもよいからである。高確率で成約ができない関係は、逆に高確率で成約ができる関係を推定することに役立つからである。また広告スペース情報の公開が限定された登録会員企業に対してのみなされていることから広告スペースの購入申込受付もこれら限定された登録会員企業の中からなされることになる。
<実施例5 その1 在庫等確認要求出力部>
「在庫等確認要求出力部」は本発明装置からメディア側企業の端末に対して最終的な広告スペース(広告情報、広告情報で示される広告スペース)の購入を認めるかの判断を求める役割を果たす。在庫等確認要求出力部からメディア側企業に対して送信される種々の情報、つまり、申込者、申込量、広告対象、タレント、デザイナー、デザイン会社、PR会社、商品等売り込み先(目標需要者層)、出稿納期、データサイズ、コンテンツ著作権、利用著作権の情報、商品の価格帯、商品の販売開始時期、ショップの所在地、ネット販売の有無に関しての情報がこの在庫等確認要求によって一般的には本装置を利用する権限を登録済みの企業の属性情報や、広告スペースの利用形態、共通に回答可能な広告対象となる商品等の感性イメージとしての「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などの、あれ、とか、これ、という具合に具体的に断定することができないが、人間の感性に基づいて相互に雰囲気を伝達可能なイメージであって、日常的に誰でも使い、言葉で表現できるものがメディア側企業のみならず、第一高確率成約関係情報取得部に送信されるのが好ましい。なおこれらの感性イメージは、広告主側企業がチェックボックスに対する回答で、該当する、該当しない、どちらとも言えない、の入力をさせたものを広告情報として在庫等確認要求に含めることが考えられる。なお、該当する、しない、どちらとも言えない、の三段階でなく、五段階、十段階など、適宜設計事項としてよい。ただし、広告スペース情報に関してもこれら感性イメージを含めるように仕組む場合には広告スペース情報が三段階なら、広告情報も三段階、広告スペース情報が五段階なら、広告情報も五段階、広告スペース情報が十段階なら、広告情報も十段階とそろえることが好ましい。
<実施例5 その1 在庫等確認回答取得部>
「在庫等確認回答取得部」は、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。 またメディア側企業にて在庫等確認要求に含まれる情報を自動的に分析してメディア側企業の担当者は分析結果に基づく決裁のみを行って在庫等確認回答を出力し、これを取得するように構成されていてもよい。この在庫等確認回答は、原則的に第一高確率成約関係情報取得部に出力され、広告スペース情報と、広告主側企業属性情報との関係で比較的高い確率で広告スペース売買契約が成立する関係の取得に用いられる。
この際に用いられる回答の種類としては、在庫あり等の肯定的な回答であってもよいし、在庫なし等の否定的な回答であってもよい。いずれの回答種別であっても高確率で広告スペースの売買契約が成立するための広告スペース情報と広告主側企業属性情報との関係の取得に役立つからである。在庫等確認回答は、その出力をしたメディア側企業の識別情報、その広告スペース情報の識別情報、その広告スペース情報の購入申込をした広告主側企業の識別情報と関連付けて取得されることにより第一高確率成約関係情報取得部での学習、分析等に用いられる。したがって、これらの情報が本件発明装置、本件発明装置に接続されるメディア側企業の端末、本件発明装置に接続される広告主側企業の端末間を流通する際には、これら識別情報と関連付けられて流通するようにそれぞれが構成される。この点は本件発明の全実施形態を通じて同じである。
また本件発明の全実施形態を通じた変形例として、在庫等確認回答には、所定の条件付きの肯定的回答、又は所定の条件付きの否定的回答がなされるように構成されていてもよい。又は肯定的回答、否定的回答にメディア側企業からの新たな広告スペースの提案が含まれていてもよい。
所定の条件付きの肯定的回答とは、申込量、広告対象、タレント、デザイナー、デザイン会社、PR会社、商品等売り込み先(目標需要者層)、出稿納期、データサイズ、コンテンツ著作権、利用著作権の情報、商品の価格帯、商品の販売開始時期、ショップの所在地、ネット販売の有無に関しての情報、広告スペースの利用形態、共通に回答可能な広告対象となる商品等の感性イメージとしての「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などの諸条件を限定する要求である。さらにこれらに「広告スペースの販売価格」が含まれていてもよい。がこれはメディア側企業がメディアの属性にかんがみて広告主側企業に要求するものである。つまり限定されたこれらの中の一以上の条件を満たした場合には広告スペースを販売するが、その条件が満たされない場合には広告スペースを販売しない、との意図の回答である。
<実施例5 その1 広告スペース購入決定通知部>
「広告スペース購入決定通知部」は、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。 また前述のようにこの肯定的回答が条件付きである場合にはその条件を付加して出力する。また否定的回答であっても、条件次第で広告スペースの販売が可能である旨の回答である場合にはその条件を付加して広告主側企業に送信するように構成する。
<実施例5 その1 広告スペース情報公開部>
「広告スペース情報公開部」は、基本的には実施例1から実施例4に記載のものと同機能を有するが、実施例5における特徴点は人工知能等の機能(構成要素としては第一高確率成約関係情報取得部によって取得される第一高確率成約関係情報を用いたAI広告スペース公開制御部による制御)によって広告スペース(広告スペース情報、広告スペース情報によって特定される広告スペース)の取引の成約が相対的に高確率で行われるように広告スペース情報の公開先などを制御する点である。この制御によって成約の高確率に伴って広告スペース情報ないし広告スペース購入申込にかかる情報(広告のコンテンツや、広告主側企業属性情報)が無駄に公開されることを防止することができる。これらの情報は企業秘密に準ずる重要情報である場合が多く、またこれらの情報の無駄な流出によって広告スペースの価値、ブランド力や、広告主側企業のブランド力、広告の対象となる製品やサービスのブランド力を減損、劣化させる場合がある。
広告対象が新製品である場合には新製品情報が無駄に流出するという問題も生じさせる。
したがって情報の公開先は最小限に収めることが望ましく、本実施例の発明によってそれが可能となる。 後述するように広告スペース情報公開部は、AI広告スペース公開制御部によって制御されることで広告スペース情報の公開先である広告主側企業が限定される。原則として広告スペース情報の公開先となる広告主側企業はあらかじめ本発明装置を利用する権限を登録することによって確保する。つまり、会員企業となるが、このAI広告スペース公開制御部の働きによって会員企業のなかからさらに限定された会員企業に対してのみ公開がされることとなる。なお、広告スペース情報公開部での公開はウエブ上での公開に限定されず、個別の通信(例えば本発明装置と広告主側企業の端末にインストールされた専用アプリケーションとの通信)、電子メール、SNSなどの形式で公開するものであってもよい。
本実施例の広告スペース公開部は、広告主側企業の識別情報、ないしは広告主側企業の端末識別情報に応じて、公開、非公開を制御できるように構成される。あるいは広告主側企業の識別情報や広告主側企業の端末識別情報に関連付けられている広告主側企業属性情報に応じて公開、非公開を制御できるように構成される。
<実施例5 その1 広告主側企業属性情報取得部>
「広告主側企業属性情報取得部」は、広告主側企業属性情報を取得する。取得元は本発明の装置が利用可能なデータベースであってもよいし、本発明装置内に設けられたデータベースであってもよい。情報ソースは広告主企業自身をソースとしたものでも、企業情報サービス会社から情報提供を受けたものでも、ネット上から取得したものでも、本発明装置のオペレータが入力したものでもよい。またこれらの組み合わせであってもよい。広告主企業をソースとする場合には、前述の会員企業の属性情報で当初の会員登録の際に広告主側企業から自発的に提出(送信)される情報が代表的である。そのほか広告主企業が発行する有価証券報告書、四半期報告書、適時開示、アニュアルレポート、事業計画書などであってもよい。これらは企業のホームページからダウンロードするように構成してもよい。このダウンロードはクローラなどによって自動的に行われてもよい。
「広告主側企業属性情報」とは、例えば、企業名称、株主構成、株主の企業属性情報、業種、主要商品、本社所在地、最寄駅、電話番号、代表者名、会社理念、ウエブページ上での代表者のあいさつ、企業の社会貢献活動、設立年月日、企業国籍、上場市場名、株価、一株利益率、総資産利益率、総資本利益率、従業員数、従業員平均年齢、従業員平均年収、店舗数、支店数、海外売上高比率、決算時期、株式時価総額、株価騰落率、保有特許件数、保有商標件数、保有特許総YK値、保有特許総YK3値、保有特許総YK値/時価総額、ウエブ上での企業の評価、ウエブ上での企業の商品、サービスの評価、格付け機関による格付け、企業評価機関による評価、SNS上での企業の評判、過去の商品回収履歴、過去のリコール履歴、過去の品質事故履歴、売上高成長率、およびその予想、利益成長率、およびその予想、総資産額、総負債額、資産中に占める現金、預金の比率、情報サービス業者による企業評価、最近の新商品、新サービスの有無、最近の新商品、新サービスの評価、従業員の離職率、新規採用人数、関連会社の属性、ネット上などでいわゆるブラック企業と言われているかいないか、裁判などの係争の有無、裁判などの過去の係争の有無、独占禁止法違反に問われた過去があるか、贈収賄事件に問われたことがあるか、従業者による情報漏洩事件が過去にあったか、従業員による横領事件が過去にあったか、薬事法、証券関係法令、刑法関連の不法行為が過去にあったか、マスコミによる批判記事が書かれた過去があったか、その頻度、最近の話題商品、サービスを有するか、TVコマーシャルの頻度、ラジオコマーシャルの頻度、ウエブ上での宣伝広告の頻度、などを挙げることができる。これらはすべて必須であるわけでなく、この中の一以上の組み合わせとして企業属性情報を取得すればよい。
広告主側企業属性情報取得部で得られる広告主側企業属性情報は、その企業がどのような広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)に対して興味を持ち、購入申し込みをしたのか、そして、その結果、その購入申し込みに対してメディア側企業がどのように回答したのか、を関連付けて第一高確率成約関係情報取得部に学習させるために用いられる。この学習によって、どのような広告主側企業属性情報を有する企業がどのような広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)の利用を制約できるかの関係性を得る。この関係性が第一高確率成約関係情報である。最終的には広告スペースの販売申出があった場合に、第一高確率成約関係情報を用いてその広告スペース情報から高確率で販売の成約が見込める広告主側企業属性情報を有する企業に限定してその広告スペース情報を公開するように仕組まれる。
また、広告主側企業属性情報も感性データを含むように構成してもよい。すなわち、広告主側企業が自分たちをどのように表現したいか、または、感じているか、又は広告主側企業を世間でどのように評価されているか、を「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などの感性イメージであらわしたり、これらの感性イメージに対して該当する、しない、どちらとも言えない、の三段階でチェックボックスなどに回答させ、これも広告主側企業属性情報に含めさせるとよい。なお、三段階でなく、五段階、十段階など、適宜設計事項としてよい。なお広告スペース情報、又は/及び広告情報が感性イメージの情報を含む場合には、評価の段階数もこれらに合わせることが好ましい。
<実施例5 その1 第一高確率成約関係情報取得部>
「第一高確率成約関係情報取得部」は、前述のように、広告スペースの売買の成約、ないしは成約失敗の各ケースで広告スペース情報と広告主側企業属性情報がそれぞれどのような組み合わせであったかを学習し、売買の成約が高確率でなされると推定される広告スペース情報と広告主側企業属性情報との関係を示す情報を取得するように構成される。つまり第一高確率成約関係情報を取得するように構成される。この第一高確率成約関係情報に基づけば、いずれか一方の情報(広告スペース情報、又は、広告主側企業属性情報)に基づいて他の一方の最適な解を得られる。つまり第一高確率成約関係情報に基づけば、広告スペース情報を得ることによって、この広告スペース情報で示される広告スペースの売買成約の相手企業として成約が有望な広告主側企業属性情報を得ることができ、したがって、売買成約の相手企業である広告主側企業を数ある登録会員企業の中から見つけ出すことができる。最適な企業が見つけられなかったとしても次に最も最適な企業、または次の次に最適な企業というように最適に近い企業を登録会員企業(広告主側企業)から選択することができる。これは各企業属性がn個準備されているとすると(例えば、一つ目は企業名称、二つ目は株主構成、三つめは株主の企業属性情報、四つ目は業種、五つ目は主要商品、六つ目は本社所在地、七つ目は最寄駅、八つ目は電話番号、・・・・・・n個目は・・・・)、n次元のベクトル空間を作り、その空間内に広告主側企業をプロットし、n次元空間グラフ構造を用いて、広告主側企業属性情報の近似している企業を近傍に配置してリンクで結ぶことにより、より与えられた最適な広告主側企業属性情報に近い企業を選択することが可能となる。
<実施例5 その1 第一高確率成約関係情報保持部>
「第一高確率成約関係情報保持部」は、第一高確率成約関係情報を保持する。少なくとも、第一高確率成約関係情報取得部にて取得された最新の第一高確率成約関係情報を保持する。これは、販売可能な広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)が取得された場合に、売買の成約が有望として適している広告主側企業を見つけるために用いるためである。第一高確率成約関係情報では、広告スペースの売買契約が成約する可能性が比較的高い広告スペース情報と、広告主側企業属性情報との関係が示されるので広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第一高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業属性情報が取得され、したがって、そのような広告主側企業属性情報を備えた広告主側企業がその広告スペースの販売を推薦する対象として取得される。
<実施例5 その1 AI広告スペース公開部制御部>
「AI広告スペース公開部制御部」は、新規に取得した広告スペース情報と、保持されている第一高確率成約関係情報とに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御するように構成される。つまり広告スペース公開部を制御することで登録されている広告主側企業のなかから選ばれた広告主側企業に対してのみ、その広告スペース情報を公開する。したがって、公開されなかった広告主側企業はその広告スペースを購入する機会が与えられない。この公開は登録されている広告主側企業の一部に対する公開が一般的であるが、場合によりすべてに公開されたり、1企業にも公開されない場合もあり得る。
このように広告スペース情報の公開が一部に制限されることで、取引対象として、唯一品であり、同じ広告スペースは二つとない広告スペースの有するユニーク性、経時性(広告スペースの価値が時間の経過とともに変化する性質)、買手選別性(広告スペースの売り手はその買い手を選別する傾向がある性質)があるがゆえに従来のネット取引システムではスムーズに売買できなかった広告スペースの売買がネット上でもスムーズに行えることとなる。
また、広告スペース情報や、広告スペースが売りに出ているという事実はメディア側企業にとって企業秘密、企業秘密に近い情報であり、また、広告主側企業にとって広告自体も公開前は特に企業秘密情報であると言える。したがって、この二つの情報がネット上で露出する機会をできるだけ小さくすることは重要なことであり、このAI広告スペース公開部制御部によってこれが実現できる。
なお、公開する広告主側企業の選択をすべて完全にAI広告スペース公開部制御部の第一高確率成約関係情報のみに頼って決定するのでなく、場合により本件発明装置の管理者によって条件指定された範囲で公開すべき広告主側企業を選択するように構成してもよい。
例えば広告主側企業の属する業種の分類に応じて公開企業数を制限する、など、前述の企業の属性情報である企業名称、株主構成、株主の企業属性情報、業種、主要商品、本社所在地、最寄駅、電話番号、代表者名、会社(企業)理念、ウエブページ上での代表者のあいさつ(あいさつ中に含まれている所定の文言)、企業の社会貢献活動、設立年月日、企業国籍、上場市場名、株価、一株利益率、総資産利益率、総資本利益率、従業員数、従業員平均年齢、従業員平均年収、店舗数、支店数、海外売上高比率、決算時期、株式時価総額、株価騰落率、保有特許件数、保有商標件数、保有特許総YK値、保有特許総YK3値、保有特許総YK値/時価総額、ウエブ上での企業の評価、ウエブ上での企業の商品、サービスの評価、格付け機関による格付け、企業評価機関による評価、SNS上での企業の評判、過去の商品回収履歴、過去のリコール履歴、過去の品質事故履歴、売上高成長率、およびその予想、利益成長率、およびその予想、総資産額、総負債額、資産中に占める現金、預金の比率、情報サービス業者による企業評価、最近の新商品、新サービスの有無、最近の新商品、新サービスの評価、従業員の離職率、新規採用人数、関連会社の属性、ネット上などでいわゆるブラック企業と言われているかいないか、裁判などの係争の有無、裁判などの過去の係争の有無、独占禁止法違反に問われた過去があるか、贈収賄事件に問われたことがあるか、従業者による情報漏洩事件が過去にあったか、従業員による横領事件が過去にあったか、薬事法、証券関係法令、刑法関連の不法行為が過去にあったか、マスコミによる批判記事が書かれた過去があったか、その頻度、最近の話題商品、サービスを有するか、TVコマーシャルの頻度、ラジオコマーシャルの頻度、雑誌等広告の頻度、広告を掲載している雑誌等の種類や格付(高級感等)、ウエブ上での宣伝広告の頻度を限定することで、その限定の範囲内でAI広告スペース公開部制御部が広告スペース公開部を制御するように構成してもよい。この場合広告スペース公開部には、制御情報として公開先企業の広告主側企業識別情報が送信され、その識別情報で識別される端末に対してのみ広告スペース情報が公開されるようにする。ないしは制御情報として非公開先企業の広告主側企業識別情報が広告スペース公開部に送信され、その識別情報で識別される端末からの公開要求は拒絶される、ないしは、その識別情報で識別される端末以外の端末に対して広告スペース情報を公開するように構成される。なお、端末には端末にインストールされているアプリケーションも含むものとする。
<実施例5 その1 ハードウエア的構成>
図22(b1)、図22(b2)は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU2201と、バス2202、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)2203と主メモリ2204とI/O2205、インターネット等インターフェイス2206などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム2203aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム2203bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム2203cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム2203dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム2203eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム2203fと、を保持し、さらに、広告主側企業属性情報取得プログラム2203g、第一高確率成約関係情報取得プログラム2203h、第一高確率成約関係情報保持プログラム2203i、AI広告スペース公開制御プログラム2203jを保持する。さらにデータとして、広告スペース情報2203k、広告スペース購入申込(情報)2203l、在庫等確認要求(情報)2203m、在庫等確認回答2203n、広告スペース購入決定通知2203o、さらに、広告主側企業属性情報2203p、第一高確率成約関係情報2203q、制御情報(AI広告スペース公開部制御部が取得し広告スペース情報公開部を制御するためのデータ)2203rが保持されている。
図23(b1)、図23(b2)にあるように、さらにコンテンツ電子データ取得プログラム2303gやコンテンツ電子データ2303qを備えるように構成されていてもよい。これら不揮発性メモリに保持されているプログラムやデータは適宜メインメモリに展開されて実行される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末2207、2307広告主側企業端末2208、2308とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例5 その1 処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図22(c)は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ2201と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ2202と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ2203と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ2204と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ2205と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答2206である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ2207と、からなっている。
図23(c)に示すように、在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップ2308が含まれていてもよい。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理を実施する。
そして、本実施例の特徴的な処理は、広告スペース情報取得ステップでの広告情報の取得とともに、広告主側企業属性情報取得ステップ2209を実行する。そして、在庫等確認回答取得ステップ2205の結果を得て、売買契約が成約した広告主側企業属性情報と、広告スペース情報取得ステップにて取得した広告スペース情報との関係を学習して、又は、基づいて第一高確率成約関係情報を取得する。これが第一高確率成約関係情報取得ステップ2210である。そして、最新の第一高確率成約関係情報を記録する。これが第一高確率成約関係情報記録ステップ2211である。そして、広告スペース情報が新たに取得された場合、又は広告主側企業属性情報が新たに取得された場合には、記録されている最新の第一高確率成約関係情報を利用して売買契約の成約が比較的高い確率で見込まれる広告主側企業属性情報又は広告スペース情報を得て、広告スペース情報公開ステップの処理を制御するAI広告スペース公開制御ステップ2212の処理を実行する。基本的にはこれらの処理をループして、第一高確率成約関係情報の精度を高めてゆく。
これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。
<実施例5 その2>
<実施例5 その2 概要>
本実施例では、広告スペース販売装置は、広告スペース情報公開部にて公開された各メディアと関連付けられた広告スペース情報に対する広告主側企業の閲覧履歴情報を取得すし、その履歴情報を用いて最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース情報と広告主側企業(広告主側企業の識別情報)との関係である第二高確率成約関係情報を繰り返し取得し、この第二高確率成約関係情報に基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御する実施例1から実施例5のその1を基本とした広告スペース販売装置である。つまり過去の広告スペース販売成約実績のある広告スペース情報と、その広告スペース(広告スペース情報で特定される)の購入をした広告主側企業の広告スペース公開部の閲覧履歴の関係から、現在販売のために公開されている広告スペース情報の購入をする確率が高い過去の広告スペースの閲覧履歴を有する登録されている広告主側企業を探し出し、その探し出された広告主側企業に優先的に、又は独占的にその広告スペース情報を公開するように構成されるものである。
<実施例5 その2 機能的構成>
本実施例5のその2は、実施例1から実施例4並びに実施例5のその1の発明を基礎としたうえで、第二高確率成約関係情報を利用する点に特徴を有する。
図24(a)は、実施例5のその2の機能ブロックを示す図である。この図にあるように本実施例の広告スペース販売装置2400は、広告スペース情報取得部2401、広告スペース情報公開部2402、広告スペース購入申込受付部2403、在庫等確認要求出力部2404、在庫等確認回答取得部2405、広告スペース購入決定通知部2406、を基本的に有するとともに、広告主側企業の閲覧履歴情報取得部2410、第二高確率成約関係情報取得部2407、第二高確率成約関係情報保持部2408、AI広告スペース公開制御部2409、を有する点に特徴を有する。 またこれに加えてコンテンツ電子データ取得部(図示せず)、や、実施例5 その1で特徴的であった広告主側企業属性情報取得部、第一高確率成約関係情報取得部、第一高確率成約関係情報保持部、を有していてもよい。実施例5 その1で特徴的であった構成を有する場合にはAI広告スペース公開制御部は、第一高確率成約関係情報及び第二高確率成約関係情報を利用して広告スペース情報公開部を制御するように構成される。
<実施例5 その2 各構成の説明>
本実施例5のその2は、実施例1から実施例4、実施例5 その1の発明を基礎としたうえで、人工知能等に基づく広告スペース情報公開部の制御を第二高確率成約関係情報を利用して行う点に特徴を有する。
基本的に広告スペース情報取得部、広告スペース購入申込受付部、在庫等確認要求出力部、在庫等確認回答取得部、広告スペース購入決定通知部、については実施例1から実施例4、実施例5 その1の説明と基本的に同様である。ただし、以下の点に特徴点を有するのでこれらも含めて説明を加える。
<実施例5 その2 広告スペース情報取得部>
「広告スペース情報取得部」は、広告スペース情報をメディア側企業から取得すると同時に、後述する第二高確率成約関係情報取得部に対して取得した旨の信号と、メディア側企業の識別情報に関連付けて広告スペース情報を送信する。これは、当該広告スペース情報に基づいて適した広告主側企業を登録済みの広告主側企業の中から抽出、選択するためである。広告スペース情報によって特定される広告スペースのユニーク性、経時性、買手選別性がどのような広告主側企業に適しているか第二高確率成約関係情報取得部にて学習させるためである。したがって、広告スペース情報取得部内、又は、第二高確率成約関係情報取得部には、ユニーク性、経時性、買手選別性を数値化するための数値化ルールを利用するように構成してもよい。また広告スペース情報取得部内、又は、第二高確率成約関係情報取得部にはユニーク性、経時性、買手選別性を類型化してタイプ情報化するためのタイプ情報化ルールを利用するように構成されていてもよい。このように数値化ないしは類型化するとAI機能等によって学習が容易になるからである。
<実施例5 その2 広告スペース情報公開部>
「広告スペース情報公開部」は、基本的には実施例1から実施例4、実施例5 その1に記載のものと同機能を有するつまり、広告スペース情報取得部が取得した広告スペース情報を取得し、インターネットを介して外部に公開する。実施例5 その2における特徴点は人工知能等の機能(構成要素としては第二高確率成約関係情報取得部によって取得される第二高確率成約関係情報、又は第二高確率成約関係情報/及び第一高確率成約関係情報を用いたAI広告スペース公開制御部による制御)によって広告スペース(広告スペース情報、広告スペース情報によって特定される広告スペース)の取引の成約が相対的に高確率で行われるように広告スペース情報の公開先などを制御する点である。
この公開された広告スペース情報は広告主側企業に閲覧等されるが、その閲覧は登録済みの広告主側企業の識別情報に関連付けられて履歴が残されるように構成される。また広告主側企業の識別情報のみならず、その担当者まで識別できるように担当者識別情報とさらに関連付けられるように構成されていてもよいし、その広告主側企業の部署を識別する部署識別情報と関連付けられるように構成されていてもよい。この部署は例えば広告主側企業の商品ライン別の部署であってもよいし、広告主側企業の事業部別のものを部署としたものであってもよい。本明細書では「広告主側企業」という言葉には、場合により、広告主側企業とその担当者、広告主側企業とその部署、広告主側企業とその部署と担当者の意味を有するものとする。なお広告スぺ―ス情報公開部の公開がウエブでなく、メールのみでなされる場合にはその送信メールが広告主側企業に閲覧されたものとして取り扱ってよい。またプッシュ通知の場合も同様である。
<実施例5 その2 広告スペース購入申込受付部>
「広告スペース購入申込受付部」は、第二高確率成約関係情報取得部に対してどの広告主側企業からどの広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)に対して広告スペース購入申込があったのかの情報を送信することも考えられる。
<実施例5 その2 在庫等確認要求出力部>
「在庫等確認要求出力部」は本発明装置からメディア側企業の端末に対して最終的な広告スペース(広告情報、広告情報で示される広告スペース)の購入を認めるかの判断を求める役割を果たす。在庫等確認要求出力部からメディア側企業に対して送信される種々の情報については実施例1から実施例4、実施例5 その1 と共通である。
<実施例5 その2 在庫等確認回答取得部>
「在庫等確認回答取得部」は、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。 またメディア側企業にて在庫等確認要求に含まれる情報を自動的に分析してメディア側企業の担当者は分析結果に基づく決裁のみを行って在庫等確認回答を出力し、これを取得するように構成されていてもよい。この在庫等確認回答は、原則的に第二高確率成約関係情報取得部に出力され、広告スペース情報と、広告主側企業との関係で比較的高い確率で広告スペース売買契約が成立する関係の取得に用いられる。そのほか実施例1から実施例4、実施例5 その1と共通である。
<実施例5 その2 広告スペース購入決定通知部>
「広告スペース購入決定通知部」は、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。 また前述のようにこの肯定的回答が条件付きである場合にはその条件を付加して出力する。また否定的回答であっても、条件次第で広告スペースの販売が可能である旨の回答である場合にはその条件を付加して広告主側企業に送信するように構成する。
<実施例5 その2 広告主側企業の閲覧履歴情報取得部>
「広告主側企業の閲覧履歴情報取得部」は、広告主側企業の閲覧履歴情報を取得する。広告スペース情報公開部で広告主側企業が広告スペース情報を閲覧した履歴が取得される。閲覧した履歴とは、どの広告スペース情報をいつ、どの程度の時間長閲覧状態にあったか、という履歴であり、広告スペース情報の識別情報と、閲覧履歴情報と、広告主側企業を識別する広告主側企業識別情報とが関連付けられて取得される。また閲覧履歴には、広告スペース情報が複数のページに分かれている場合にはページ単位で閲覧履歴が残されていてもよい。また、閲覧ページには、イメージ情報が関連付けられており、そのイメージ情報をも閲覧履歴として取得するように構成してもよい。イメージ情報とは、例えば、「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などのキーワードである。広告主側企業の識別情報には部署、担当者の識別情報がさらに付加されているものであってもよい。
<実施例5 その2 第二高確率成約関係情報取得部>
「第二高確率成約関係情報取得部」は、各メディアと関連付けて取得される広告スペース情報、前記取得した閲覧履歴情報、並びに受け付けた広告スペース購入申込に基づいた在庫等確認回答、を学習し、最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース情報と広告主側企業の閲覧履歴との関係である第二高確率成約関係情報を繰り返し取得する。広告主側企業の広告スペース情報公開部の閲覧履歴は各広告主側企業にユニークであると考えられ、そのユニーク性と最終的に売買成約となった広告スペース情報(広告スペースの属性情報)との関係を取得することで広告主側企業が興味を持ちそうな広告スペース情報のみを広告主側企業に公開するようにできる。
<実施例5 その2 第二高確率成約関係情報保持部>
「第二高確率成約関係情報保持部」は、第二高確率成約関係情報を保持する。少なくとも、第一高確率成約関係情報取得部にて取得された最新の第二高確率成約関係情報を保持する。これは、販売可能な広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)が取得された場合に、売買の成約が有望として適している広告主側企業を見つけるために用いるためである。第二高確率成約関係情報では、広告スペースの売買契約が成約する可能性が比較的高い広告スペース情報と、広告主側企業の広告スペース情報の閲覧履歴との関係が示されるので広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第二高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業の閲覧履歴のパターンなどを取得することが可能であり、その閲覧履歴、閲覧履歴のパターンに関連付けられている広告主側企業がその広告スペースの販売を推薦する対象として取得される。つまり、その広告スペース情報を積極的に公開するように処理することが可能となる。
<実施例5 その2 AI広告スペース公開部制御部>
「AI広告スペース公開部制御部」は、新規に取得した広告スペース情報と、保持されている第二高確率成約関係情報とに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御するように構成される。新規に広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第二高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業の閲覧履歴のパターンなどを取得することが可能であり、その閲覧履歴、閲覧履歴のパターンに関連付けられている広告主側企業に積極的に、例えば優先的にアクセスできるように広告スペース情報公開部を制御したり、その広告主側企業(単数でも複数でも可)にのみ広告スペース情報を公開するように広告スペース情報公開部を制御したりする。
<実施例5 その2 ハードウエア的構成>
図24(b1)、図24(b2)は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU2401と、バス2402、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)2403と主メモリ2404とI/O2405、インターネット等インターフェイス2406などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム2403aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム2403bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム2403cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム2403dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム2403eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム2403fと、を保持し、さらに、広告主側企業の閲覧履歴情報取得プログラム2403g、第二高確率成約関係情報取得プログラム2403h、第二高確率成約関係情報保持プログラム2403i、AI広告スペース公開制御プログラム2403jを保持する。さらにデータとして、広告スペース情報2403k、広告スペース購入申込(情報)2403l、在庫等確認要求(情報)2403m、在庫等確認回答2403n、広告スペース購入決定通知2403o、さらに、広告主側企業の閲覧履歴情報2403p、第二高確率成約関係情報2403q、制御情報(AI広告スペース公開部制御部が取得し広告スペース情報公開部を制御するためのデータ)2403rが保持されている。
さらにコンテンツ電子データ取得プログラム2303gやコンテンツ電子データ2303qを備えるように構成されていてもよい。これら不揮発性メモリに保持されているプログラムやデータは適宜メインメモリに展開されて実行される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末2407、2407広告主側企業端末2408、2408とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例5 その2 処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図24(c)は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ2401と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ2402と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ2403と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ2404と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ2405と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答2406である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ2407と、からなっている。
在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップが含まれていてもよい。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理を実施する。
そして、本実施例の特徴的な処理は、広告スペース情報取得ステップでの広告情報の取得とともに、広告主側企業閲覧履歴情報取得ステップ2409を実行する。そして、在庫等確認回答取得ステップ2405の結果を得て、売買契約が成約した広告主側企業閲覧履歴情報と、広告スペース情報取得ステップにて取得した広告スペース情報との関係を学習して、又は、基づいて第二高確率成約関係情報を取得する。これが第二高確率成約関係情報取得ステップ2410である。そして、最新の第二高確率成約関係情報を記録する。これが第二高確率成約関係情報記録ステップ2411である。そして、広告スペース情報が新たに取得された場合、又は広告主側企業閲覧履歴情報が新たに取得された場合には、記録されている最新の第二高確率成約関係情報を利用して売買契約の成約が比較的高い確率で見込まれる広告主側企業閲覧履歴情報並びにその閲覧履歴を有する企業識別情報又は広告スペース情報を得て、広告スペース情報公開ステップの処理を制御するAI広告スペース公開制御ステップ2412の処理を実行する。基本的にはこれらの処理をループして、第二高確率成約関係情報の精度を高めてゆく。なお、実施例5 その1 の処理の第一高確率成約関係情報取得、保持の処理を含み、AI広告スペース公開制御ステップが第一高確率成約関係情報をも利用するように構成してもよい。これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。
<実施例5 その3>
<実施例5 その3 概要>
本実施例では、広告スペース販売装置は、広告スペース情報公開部にて公開された各メディアと関連付けられた広告スペース情報に対する広告主側企業の検索履歴情報を取得し、その履歴情報を用いて最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース情報と広告主側企業(広告主側企業の識別情報)との関係である第三高確率成約関係情報を繰り返し取得し、この第三高確率成約関係情報に基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御する実施例1から実施例5のその1、その2を基本とした広告スペース販売装置である。つまり過去の広告スペース販売成約実績のある広告スペース情報と、その広告スペース(広告スペース情報で特定される)の購入をした広告主側企業の広告スペース公開部の検索履歴の関係から、現在販売のために公開されている広告スペース情報の購入をする確率が高い過去の広告スペースの検索履歴を有する登録されている広告主側企業を探し出し、その探し出された広告主側企業に優先的に、又は独占的にその広告スペース情報を公開するように構成されるものである。
<実施例5 その3 機能的構成>
本実施例5のその3は、実施例1から実施例4並びに実施例5のその1、その2の発明を基礎としたうえで、第三高確率成約関係情報を利用する点に特徴を有する。
図25(a)は、実施例5のその3の機能ブロックを示す図である。この図にあるように本実施例の広告スペース販売装置2500は、広告スペース情報取得部2501、広告スペース情報公開部2502、広告スペース購入申込受付部2503、在庫等確認要求出力部2504、在庫等確認回答取得部2505、広告スペース購入決定通知部2506、を基本的に有するとともに、広告主側企業の検索履歴情報取得部2511、第三高確率成約関係情報取得部2508、第三高確率成約関係情報保持部2509、AI広告スペース公開制御部2510、を有する点に特徴を有する。
またこれに加えてコンテンツ電子データ取得部(図示せず)、や、実施例5その1、その2で特徴的であった広告主側企業属性情報取得部、第一高確率成約関係情報取得部、第一高確率成約関係情報保持部、広告主側企業閲覧履歴情報取得部、第二高確率成約関係情報取得部、第二高確率成約関係情報保持部を有していてもよい。AI広告スペース公開制御部は、第三高確率成約関係情報の他に、第一高確率成約関係情報及び第二高確率成約関係情報を利用して広告スペース情報公開部を制御するように構成してもよい。
<実施例5 その3 各構成の説明>
本実施例5のその3は、実施例1から実施例4、実施例5その1、その2の発明を基礎としたうえで、人工知能等に基づく広告スペース情報公開部の制御を第三高確率成約関係情報を利用して行う点に特徴を有する。
基本的に広告スペース情報取得部、広告スペース購入申込受付部、在庫等確認要求出力部、在庫等確認回答取得部、広告スペース購入決定通知部、については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2の説明と基本的に同様である。ただし、以下の点に特徴点を有するのでこれらも含めて説明を加える。
<実施例5 その3 広告スペース情報取得部>
「広告スペース情報取得部」は、広告スペース情報をメディア側企業から取得すると同時に、後述する第三高確率成約関係情報取得部に対して取得した旨の信号と、メディア側企業の識別情報に関連付けて広告スペース情報を送信する。
<実施例5 その3 広告スペース情報公開部>
「広告スペース情報公開部」は、基本的には実施例1から実施例4、実施例5その1、その2に記載のものと同機能を有するつまり、広告スペース情報取得部が取得した広告スペース情報を取得し、インターネットを介して外部に公開する。実施例5その3における特徴点は人工知能等の機能(構成要素としては第三高確率成約関係情報取得部によって取得される第三高確率成約関係情報、又はこれと第一高確率成約関係情報、第二高確率成約関係情報の一以上を用いたAI広告スペース公開制御部による制御)によって広告スペース(広告スペース情報、広告スペース情報によって特定される広告スペース)の取引の成約が相対的に高確率で行われるように広告スペース情報の公開先などを制御する点である。
この公開された広告スペース情報は広告主側企業に検索等される。つまり、広告スペース情報公開部は閲覧者である広告主側企業の端末から広告スペース情報を検索できる検索手段が設けられている。そして、登録済みの広告主側企業の識別情報に関連付けられて検索履歴が残されるように構成される。
<実施例5 その3 広告スペース購入申込受付部>
「広告スペース購入申込受付部」は、第三高確率成約関係情報取得部に対してどの広告主側企業からどの広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)に対して広告スペース購入申込があったのかの情報を送信するように構成することも考えられる。この購入申込自体も広告主側企業の行動傾向として学習し、その行動傾向を有する広告主側企業の成約率の高い広告スペース情報との関係を取得し、広告スペース情報の公開や、推薦に利用することが考えられる。
<実施例5 その3 在庫等確認要求出力部>
「在庫等確認要求出力部」は本発明装置からメディア側企業の端末に対して最終的な広告スペース(広告情報、広告情報で示される広告スペース)の購入を認めるかの判断を求める役割を果たす。在庫等確認要求出力部からメディア側企業に対して送信される種々の情報については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2と共通である。
<実施例5 その3 在庫等確認回答取得部>
「在庫等確認回答取得部」は、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。 またメディア側企業にて在庫等確認要求に含まれる情報を自動的に分析してメディア側企業の担当者は分析結果に基づく決裁のみを行って在庫等確認回答を出力し、これを取得するように構成されていてもよい。この在庫等確認回答は、原則的に第三高確率成約関係情報取得部に出力され、広告スペース情報と、広告主側企業の検索履歴との関係で比較的高い確率で広告スペース売買契約が成立する関係の取得に用いられる。そのほか実施例1から実施例4、実施例5 その1、その2と共通である。
<実施例5 その3 広告スペース購入決定通知部>
「広告スペース購入決定通知部」は、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。 また前述のようにこの肯定的回答が条件付きである場合にはその条件を付加して出力する。また否定的回答であっても、条件次第で広告スペースの販売が可能である旨の回答である場合にはその条件を付加して広告主側企業に送信するように構成する。
<実施例5 その3 広告主側の検索履歴情報取得部>
「広告主側企業の検索履歴情報取得部」は、広告主側企業の検索履歴情報を取得する。広告スペース情報公開部で広告主側企業が広告スペース情報を検索した履歴が取得される。検索した履歴とは、検索条件、検索時期、などであり具体的には、検索に用いたキーワード、検索に用いたタグ、分類タブ、その時の時計情報などであり、検索条件と、広告主側企業を識別する広告主側企業識別情報とが関連付けられて取得される。また検索履歴には、あらかじめ検索のためのイメージ単語が選択肢として準備されているような構成の場合には、その検索に用いたイメージ単語なども含めてよい。イメージ単語とは、例えば、「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などのキーワードである。広告主側企業の識別情報には部署、担当者の識別情報がさらに付加されているものであってもよい。
<実施例5 その3 第三高確率成約関係情報取得部>
「第三高確率成約関係情報取得部」は、各メディアと関連付けて取得される広告スペース情報、前記取得した検索履歴情報、並びに受け付けた広告スペース購入申込に基づいた在庫等確認回答、を学習し、最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース情報と広告主側企業の検索履歴との関係である第三高確率成約関係情報を繰り返し取得する。広告主側企業の広告スペース情報公開部の検索履歴は各広告主側企業にユニークであると考えられ、そのユニーク性と最終的に売買成約となった広告スペース情報(広告スペースの属性情報)との関係を取得することで広告主側企業が興味を持ちそうな広告スペース情報のみを広告主側企業に公開するようにできる。
<実施例5 その3 第三高確率成約関係情報保持部>
「第三高確率成約関係情報保持部」は、第三高確率成約関係情報を保持する。少なくとも、第三高確率成約関係情報取得部にて取得された最新の第三高確率成約関係情報を保持する。これは、販売可能な広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)が取得された場合に、売買の成約が有望として適している広告主側企業を見つけるために用いるためである。第三高確率成約関係情報では、広告スペースの売買契約が成約する可能性が比較的高い広告スペース情報と、広告主側企業の広告スペース情報の検索履歴との関係が示されるので広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第三高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業の検索履歴のパターンなどを取得することが可能であり、その検索履歴、検索履歴のパターンに関連付けられている広告主側企業がその広告スペースの販売を推薦する対象として取得される。つまり、その広告スペース情報を積極的に公開するように処理することが可能となる。
<実施例5 その3 AI広告スペース公開部制御部>
「AI広告スペース公開部制御部」は、新規に取得した広告スペース情報と、保持されている第三高確率成約関係情報とに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御するように構成される。新規に広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第三高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業の閲覧履歴のパターンなどを取得することが可能であり、その検索履歴、検索履歴のパターンに関連付けられている広告主側企業に積極的に、例えば優先的にアクセスできるように広告スペース情報公開部を制御したり、その広告主側企業(単数でも複数でも可)にのみ広告スペース情報を公開するように広告スペース情報公開部を制御したりする。
<実施例5 その3 ハードウエア的構成>
図25(b1)、図25(b2)は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU2501と、バス2502、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)2503と主メモリ2504とI/O2505、インターネット等インターフェイス2506などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム2503aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム2503bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム2503cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム2503dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム2503eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム2503fと、を保持し、さらに、広告主側企業の検索履歴情報取得プログラム2503g、第三高確率成約関係情報取得プログラム2503h、第三高確率成約関係情報保持プログラム2503i、AI広告スペース公開制御プログラム2503jを保持する。さらにデータとして、広告スペース情報2503k、広告スペース購入申込(情報)2503l、在庫等確認要求(情報)2503m、在庫等確認回答2503n、広告スペース購入決定通知2503o、さらに、広告主側企業の検索履歴情報2503p、第三高確率成約関係情報2503q、制御情報(AI広告スペース公開部制御部が取得し広告スペース情報公開部を制御するためのデータ)2503rが保持されている。
さらにコンテンツ電子データ取得プログラムやコンテンツ電子データを備えるように構成されていてもよい。これら不揮発性メモリに保持されているプログラムやデータは適宜メインメモリに展開されて実行される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末2407、2407広告主側企業端末2408、2408とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例5 その3 処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図25(c)は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ2501と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ2502と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ2503と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ2504と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ2505と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答2506である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ2507と、からなっている。
在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップが含まれていてもよい。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理を実施する。
そして、本実施例の特徴的な処理は、広告スペース情報取得ステップでの広告情報の取得とともに、広告主側企業検索履歴情報取得ステップ2509を実行する。そして、在庫等確認回答取得ステップ2505の結果を得て、売買契約が成約した広告主側企業の検索履歴
情報と、広告スペース情報取得ステップにて取得した広告スペース情報との関係を学習して、又は、基づいて第三高確率成約関係情報を取得する。これが第三高確率成約関係情報取得ステップ2510である。そして、最新の第三高確率成約関係情報を記録する。これが第三高確率成約関係情報記録ステップ2511である。そして、広告スペース情報が新たに取得された場合、又は広告主側企業検索履歴情報が新たに取得された場合には、記録されている最新の第三高確率成約関係情報を利用して売買契約の成約が比較的高い確率で見込まれる広告主側企業属検索履歴情報並びにこれに関連付けられている広告主側企業識別情報又は広告スペース情報を得て、広告スペース情報公開ステップの処理を制御するAI広告スペース公開制御ステップ2512の処理を実行する。基本的にはこれらの処理をループして、第三高確率成約関係情報の精度を高めてゆく。なお、実施例5その1、その2の処理の第一、第二高確率成約関係情報取得、保持の処理を含み、AI広告スペース公開制御ステップが第一、第二高確率成約関係情報をも利用するように構成してもよい。これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。
<実施例5 その4>
<実施例5 その4 概要>
本実施例では、広告主側企業のIR情報(インベスターズ リレーションズ:投資家向開示情報)を取得し、その情報を用いて最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース情報と広告主側企業(広告主側企業の識別情報)との関係である第四高確率成約関係情報を繰り返し取得し、この第四高確率成約関係情報に基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御する実施例1から実施例5のその1、その2、その3を基本とした広告スペース販売装置である。
つまり過去の広告スペース販売成約実績のある広告スペース情報と、その広告スペース(広告スペース情報で特定される)の購入をした広告主側企業の広告主IR情報の関係から、現在販売のために公開されている広告スペース情報の購入をする確率が高い広告主IR情報を有する登録されている広告主側企業を探し出し、その探し出された広告主側企業に優先的に、又は独占的にその広告スペース情報を公開するように構成されるものである。
<実施例5 その4 機能的構成>
本実施例5のその4は、実施例1から実施例4並びに実施例5のその1、その2、その3の発明を基礎としたうえで、第四高確率成約関係情報を利用する点に特徴を有する。
図26(a)は、実施例5のその4の機能ブロックを示す図である。この図にあるように本実施例の広告スペース販売装置2600は、広告スペース情報取得部2601、広告スペース情報公開部2602、広告スペース購入申込受付部2603、在庫等確認要求出力部2604、在庫等確認回答取得部2605、広告スペース購入決定通知部2606、を基本的に有するとともに、広告主側企業の広告主IR情報取得部2611、第四高確率成約関係情報取得部2608、第四高確率成約関係情報保持部2609、AI広告スペース公開制御部2610、を有する点に特徴を有する。
またこれに加えてコンテンツ電子データ取得部(図示せず)、や、実施例5その1、その2、その3で特徴的であった広告主側企業属性情報取得部、第一高確率成約関係情報取得部、第一高確率成約関係情報保持部、広告主側企業閲覧履歴情報取得部、第二高確率成約関係情報取得部、第二高確率成約関係情報保持部、広告主側企業検索履歴情報取得部、第三高確率成約関係情報取得部、第三高確率成約関係情報保持部、を有していてもよい。AI広告スペース公開制御部は、第四高確率成約関係情報の他に、第一高確率成約関係情報及び第二高確率成約関係情報、第三高確率成約関係情報のいずれか一以上を合わせて利用して広告スペース情報公開部を制御するように構成してもよい。
<実施例5 その4 各構成の説明>
本実施例5のその4は、実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3の発明を基礎としたうえで、人工知能等に基づく広告スペース情報公開部の制御を第四高確率成約関係情報を利用して行う点に特徴を有する。
基本的に広告スペース情報取得部、広告スペース購入申込受付部、在庫等確認要求出力部、在庫等確認回答取得部、広告スペース購入決定通知部、については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3の説明と基本的に同様である。ただし、以下の点に特徴点を有するのでこれらも含めて説明を加える。
<実施例5 その4 広告スペース情報取得部>
「広告スペース情報取得部」は、広告スペース情報をメディア側企業から取得すると同時に、後述する第四高確率成約関係情報取得部に対して取得した旨の信号と、メディア側企業の識別情報に関連付けて広告スペース情報を送信する。
<実施例5 その4 広告スペース情報公開部>
「広告スペース情報公開部」は、基本的には実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3に記載のものと同機能を有するつまり、広告スペース情報取得部が取得した広告スペース情報を取得し、インターネットを介して外部に公開する。実施例5その4における特徴点は人工知能等の機能(構成要素としては第四高確率成約関係情報取得部によって取得される第四高確率成約関係情報、又はこれと第一高確率成約関係情報、第二高確率成約関係情報、第三高確率成約関係情報の一以上を用いたAI広告スペース公開制御部による制御)によって広告スペース(広告スペース情報、広告スペース情報によって特定される広告スペース)の取引の成約が相対的に高確率で行われるように広告スペース情報の公開先などを制御する点である。
この公開された広告スペース情報は広告主側企業に閲覧、検索等される。つまり、広告スペース情報公開部は閲覧者である広告主側企業の端末から広告スペース情報を閲覧、検索できる閲覧手段、検索手段が設けられている。そして、登録済みの広告主側企業の識別情報に関連付けられて閲覧履歴、検索履歴が残されるように構成されてもよい。
<実施例5 その4 広告スペース購入申込受付部>
「広告スペース購入申込受付部」は、第四高確率成約関係情報取得部に対してどの広告主側企業からどの広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)に対して広告スペース購入申込があったのかの情報を送信するように構成することも考えられる。この購入申込自体も広告主側企業の行動傾向として学習し、その行動傾向を有する広告主側企業の成約率の高い広告スペース情報との関係を取得し、広告スペース情報の公開や、推薦に利用することが考えられる。
<実施例5 その4 在庫等確認要求出力部>
「在庫等確認要求出力部」は本発明装置からメディア側企業の端末に対して最終的な広告スペース(広告情報、広告情報で示される広告スペース)の購入を認めるかの判断を求める役割を果たす。在庫等確認要求出力部からメディア側企業に対して送信される種々の情報については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3と共通である。
<実施例5 その4 在庫等確認回答取得部>
「在庫等確認回答取得部」は、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。 またメディア側企業にて在庫等確認要求に含まれる情報を自動的に分析してメディア側企業の担当者は分析結果に基づく決裁のみを行って在庫等確認回答を出力し、これを取得するように構成されていてもよい。この在庫等確認回答は、原則的に第四高確率成約関係情報取得部に出力され、広告スペース情報と、広告主側企業の広告主IR情報との関係で比較的高い確率で広告スペース売買契約が成立する関係の取得に用いられる。そのほか実施例1から実施例4、実施例5 その1、その2、その3と共通である。
<実施例5 その4 広告スペース購入決定通知部>
「広告スペース購入決定通知部」は、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。 また前述のようにこの肯定的回答が条件付きである場合にはその条件を付加して出力する。また否定的回答であっても、条件次第で広告スペースの販売が可能である旨の回答である場合にはその条件を付加して広告主側企業に送信するように構成する。
<実施例5 その4 広告主側企業の広告主IR情報取得部>
「広告主側企業の広告主IR情報取得部」は広告主側企業の広告主IR情報を取得する。広告主IR情報とは、例えば、経営方針であれば、トップメッセージ、経営戦略、コーポレートガバナンス情報、経営リスク情報、自社事業領域のマーケットデータ、自社事業データなどであり、会社情報であれば、企業情報、経営理念、事業内容、経営陣紹介、沿革、グループ会社情報などであり、財務情報であれば、決算ハイライト、PL(損益計算書)、BS(バランスシート)、CF(キャッシュフロー計算書)や、セグメントの独自指標情報などであり、ニュースであれば、適時開示情報、プレスリリース情報などである。また、これらの情報を決算短信、説明会資料、動画、有価証券報告書、事業報告書、株主通信、アニュアルレポート、ファクトブック、などから取得する。また、株式情報として、データベース等から株価情報、株式状況、株主総会情報、配当金情報、アナリスト情報、社債情報などを取得してもよい。さらに、広告主IR情報取得部では、これらの情報を類型化するルールを準備しておいて、これらの比較的アナログ的な情報を類型化し、又は数値化するように構成してもよい。例えばIR情報の中から取得すべき単語をあらかじめ準備しておいて、それらの単語が各広告主側企業のIR情報中に含まれているか、含まれている場合に出現頻度はどの程度か、を判断しデータ化するように構成してもよい。
さらに、広告主側企業のホームページ、決算短信、説明会資料、動画、有価証券報告書、事業報告書、株主通信、アニュアルレポート、ファクトブック等の情報を所定のルールに基づいて分析して点数化し、その点数に基づいて企業等の広告主IR情報を点数化するようにしてもよい。 そのために 取得した情報を点数化するためのテーブルであって、企業等の経営、組織、業績を示す情報を、所定の企業特性を把握するための一以上の項目名である企業特性項目と対応させて、それらの情報の開示品質、開示量に応じて付与される点数を関連付けた企業特性別点数テーブルを保持し、取得した情報を企業特性項目別点数テーブルに基づいて点数化して企業特性を取得するように構成してもよい。取得された広告主側企業の広告主IR情報はその取得した広告主側企業の識別情報と関連付けて保持される。
<実施例5 その4 第四高確率成約関係情報取得部>
「第四高確率成約関係情報取得部」は、各メディアと関連付けて取得される広告スペース情報、前記取得した広告主側企業の広告主IR情報、並びに受け付けた広告スペース購入申込に基づいた在庫等確認回答、を学習し、最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース情報と広告主側企業の広告主IR情報との関係である第四高確率成約関係情報を繰り返し取得する。広告主側企業の広告主IR情報は各広告主側企業にユニークであると考えられ、そのユニーク性と最終的に売買成約となった広告スペース情報(広告スペースの属性情報)との関係を取得することで広告主側企業が興味を持ちそうな広告スペース情報のみを広告主側企業に公開するようにできる。
<実施例5 その4 第四高確率成約関係情報保持部>
「第四高確率成約関係情報保持部」は、第四高確率成約関係情報を保持する。少なくとも、第四高確率成約関係情報取得部にて取得された最新の第四高確率成約関係情報を保持する。これは、販売可能な広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)が取得された場合に、売買の成約が有望として適している広告主側企業を見つけるために用いるためである。第四高確率成約関係情報では、広告スペースの売買契約が成約する可能性が比較的高い広告スペース情報と、広告主側企業の広告主IR情報との関係が示されるので広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第四高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主IR情報、又は広告主IR情報のパターンなどを取得することが可能であり、その広告主IR情報、広告主IR情報のパターンに関連付けられている広告主側企業がその広告スペースの販売を推薦する対象として取得される。つまり、その広告スペース情報を積極的に公開するように処理することが可能となる。
<実施例5 その4 AI広告スペース公開部制御部>
「AI広告スペース公開部制御部」は、新規に取得した広告スペース情報と、保持されている第四高確率成約関係情報とに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御するように構成される。新規に広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第四高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業の広告主IR情報、そのパターンなどを取得することが可能であり、その広告主IR情報、そのパターンに関連付けられている広告主側企業に積極的に、例えば優先的にアクセスできるように広告スペース情報公開部を制御したり、その広告主側企業(単数でも複数でも可)にのみ広告スペース情報を公開するように広告スペース情報公開部を制御したりする。
<実施例5 その4 ハードウエア的構成>
図26(b1)、図26(b2)は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU2601と、バス2602、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)2603と主メモリ2604とI/O2605、インターネット等インターフェイス2606などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム2603aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム2603bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム2603cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム2603dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム2603eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム2603fと、を保持し、さらに、広告主側企業の広告主IR情報取得プログラム2603g、第四高確率成約関係情報取得プログラム2603h、第四高確率成約関係情報保持プログラム2603i、AI広告スペース公開制御プログラム2603jを保持する。さらにデータとして、広告スペース情報2603k、広告スペース購入申込(情報)2603l、在庫等確認要求(情報)2603m、在庫等確認回答2603n、広告スペース購入決定通知2603o、さらに、広告主側企業の広告主IR情報2603p、第四高確率成約関係情報2603q、制御情報(AI広告スペース公開部制御部が取得し広告スペース情報公開部を制御するためのデータ)2603rが保持されている。
さらにコンテンツ電子データ取得プログラムやコンテンツ電子データを備えるように構成されていてもよい。これら不揮発性メモリに保持されているプログラムやデータは適宜メインメモリに展開されて実行される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末2607、2607広告主側企業端末2608、2608とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例5 その4 処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図26(c)は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ2601と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ2602と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ2603と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ2604と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ2605と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答2606である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ2607と、からなっている。
在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップが含まれていてもよい。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理を実施する。
そして、本実施例の特徴的な処理は、広告スペース情報取得ステップでの広告情報の取得とともに、広告主側企業の広告主IR情報取得ステップ2609を実行する。そして、在庫等確認回答取得ステップ2605の結果を得て、売買契約が成約した広告主側企業の広告主IR情報と、広告スペース情報取得ステップにて取得した広告スペース情報との関係を学習して、又は、基づいて第四高確率成約関係情報を取得する。これが第四高確率成約関係情報取得ステップ2610である。そして、最新の第四高確率成約関係情報を記録する。これが第四高確率成約関係情報記録ステップ2611である。そして、広告スペース情報が新たに取得された場合、又は広告主側企業の広告主IR情報が新たに取得された場合には、記録されている最新の第四高確率成約関係情報を利用して売買契約の成約が比較的高い確率で見込まれる広告主側企業の広告主IR情報並びにこれに関連付けられている広告主側企業識別情報又は広告スペース情報を得て、広告スペース情報公開ステップの処理を制御するAI広告スペース公開制御ステップ2612の処理を実行する。基本的にはこれらの処理をループして、第四高確率成約関係情報の精度を高めてゆく。なお、実施例5その1、その2、その3の処理の第一、第二、第三高確率成約関係情報取得、保持の処理を含み、AI広告スペース公開制御ステップが第一、第二、第三高確率成約関係情報をも利用するように構成してもよい。これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。
<実施例5 その5>
<実施例5 その5 概要>
本実施例では、メディア側企業の属性情報を取得し、その情報を用いて最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース情報と広告主側企業(広告主側企業の識別情報)との関係である第五高確率成約関係情報を繰り返し取得し、この第五高確率成約関係情報に基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御する実施例1から実施例5のその1、その2、その3、その4を基本とした広告スペース販売装置である。
つまり過去の広告スペース販売成約実績のある広告スペース情報を販売したメディア側企業の属性情報と、その広告スペース(広告スペース情報で特定される)の購入をした広告主側企業の関係から、現在販売のために公開されている広告スペース情報の購入をする確率が高い広告主側企業を探し出し、その探し出された広告主側企業に優先的に、又は独占的にその広告スペース情報を公開するように構成されるものである。
<実施例5 その5 機能的構成>
本実施例5のその5は、実施例1から実施例4並びに実施例5のその1、その2、その3、その4の発明を基礎としたうえで、第五高確率成約関係情報を利用する点に特徴を有する。
図27(a)は、実施例5のその5の機能ブロックを示す図である。この図にあるように本実施例の広告スペース販売装置2700は、広告スペース情報取得部2701、広告スペース情報公開部2702、広告スペース購入申込受付部2703、在庫等確認要求出力部2704、在庫等確認回答取得部2705、広告スペース購入決定通知部2706、を基本的に有するとともに、メディア側企業属性情報取得部2711、第五高確率成約関係情報取得部2708、第五高確率成約関係情報保持部2709、AI広告スペース公開制御部2710、を有する点に特徴を有する。
またこれに加えてコンテンツ電子データ取得部(図示せず)、や、実施例5その1、その2、その3、その4で特徴的であった広告主側企業属性情報取得部、第一高確率成約関係情報取得部、第一高確率成約関係情報保持部、広告主側企業閲覧履歴情報取得部、第二高確率成約関係情報取得部、第二高確率成約関係情報保持部、広告主側企業検索履歴情報取得部、第三高確率成約関係情報取得部、第三高確率成約関係情報保持部、広告主側企業の広告主IR情報取得部、第四高確率成約関係情報取得部、第四高確率成約関係情報保持部を有していてもよい。AI広告スペース公開制御部は、第五高確率成約関係情報の他に、第一高確率成約関係情報及び第二高確率成約関係情報、第三高確率成約関係情報、第四高確率成約関係情報のいずれか一以上を合わせて利用して広告スペース情報公開部を制御するように構成してもよい。
<実施例5 その5 各構成の説明>
本実施例5のその5は、実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4の発明を基礎としたうえで、人工知能等に基づく広告スペース情報公開部の制御を第五高確率成約関係情報を利用して行う点に特徴を有する。
基本的に広告スペース情報取得部、広告スペース購入申込受付部、在庫等確認要求出力部、在庫等確認回答取得部、広告スペース購入決定通知部、については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4の説明と基本的に同様である。ただし、以下の点に特徴点を有するのでこれらも含めて説明を加える。
<実施例5 その5 広告スペース情報取得部>
「広告スペース情報取得部」は、広告スペース情報をメディア側企業から取得すると同時に、後述する第五高確率成約関係情報取得部に対して取得した旨の信号と、メディア側企業の識別情報に関連付けて広告スペース情報を送信する。
<実施例5 その5 広告スペース情報公開部>
「広告スペース情報公開部」は、基本的には実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4に記載のものと同機能を有するつまり、広告スペース情報取得部が取得した広告スペース情報を取得し、インターネットを介して外部に公開する。実施例5その5における特徴点は人工知能等の機能(構成要素としては第五高確率成約関係情報取得部によって取得される第五高確率成約関係情報、又はこれと第一高確率成約関係情報、第二高確率成約関係情報、第三高確率成約関係情報、第四高確率成約関係情報の一以上を用いたAI広告スペース公開制御部による制御)によって広告スペース(広告スペース情報、広告スペース情報によって特定される広告スペース)の取引の成約が相対的に高確率で行われるように広告スペース情報の公開先などを制御する点である。
この公開された広告スペース情報は広告主側企業に閲覧、検索等される。つまり、広告スペース情報公開部は閲覧者である広告主側企業の端末から広告スペース情報を閲覧、検索できる閲覧手段、検索手段が設けられている。そして、登録済みの広告主側企業の識別情報に関連付けられて閲覧履歴、検索履歴が残されるように構成されてもよい。
<実施例5 その5 広告スペース購入申込受付部>
「広告スペース購入申込受付部」は、第五高確率成約関係情報取得部に対してどの広告主側企業からどの広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)に対して広告スペース購入申込があったのかの情報を送信するように構成することも考えられる。この購入申込自体も広告主側企業の行動傾向として学習し、その行動傾向を有する広告主側企業の成約率の高い広告スペース情報との関係を取得し、広告スペース情報の公開や、推薦に利用することが考えられる。
<実施例5 その5 在庫等確認要求出力部>
「在庫等確認要求出力部」は本発明装置からメディア側企業の端末に対して最終的な広告スペース(広告情報、広告情報で示される広告スペース)の購入を認めるかの判断を求める役割を果たす。在庫等確認要求出力部からメディア側企業に対して送信される種々の情報については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4と共通である。
<実施例5 その5 在庫等確認回答取得部>
「在庫等確認回答取得部」は、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。 またメディア側企業にて在庫等確認要求に含まれる情報を自動的に分析してメディア側企業の担当者は分析結果に基づく決裁のみを行って在庫等確認回答を出力し、これを取得するように構成されていてもよい。この在庫等確認回答は、原則的に第五高確率成約関係情報取得部に出力され、広告主側企業(の識別情報)と、広告スペース情報を提供したメディア側企業属性情報との関係で比較的高い確率で広告スペース売買契約が成立する関係の取得に用いられる。そのほか実施例1から実施例4、実施例5 その1、その2、その3、その4と共通である。
<実施例5 その5 広告スペース購入決定通知部>
「広告スペース購入決定通知部」は、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。 また前述のようにこの肯定的回答が条件付きである場合にはその条件を付加して出力する。また否定的回答であっても、条件次第で広告スペースの販売が可能である旨の回答である場合にはその条件を付加して広告主側企業に送信するように構成する。
<実施例5 その5 メディア側企業属性情報取得部>
「メディア側企業属性情報取得部」は広告スペース情報を取得したメディア側企業の属性情報であるメディア側企業属性情報を取得する。メディア側企業属性情報とは、例えば、経営方針であれば、トップメッセージ、経営戦略、コーポレートガバナンス情報、経営リスク情報、自社事業領域のマーケットデータ、自社事業データなどであり、会社情報であれば、企業情報、経営理念、事業内容(例えば発行している雑誌の属性、テレビ番組の属性、などメディアの属性、事業活動の属性などを含む)、経営陣紹介、沿革、グループ会社情報などであり、財務情報であれば、決算ハイライト、PL(損益計算書)、BS(バランスシート)、CF(キャッシュフロー計算書)や、セグメントの独自指標情報などであり、ニュースであれば、適時開示情報、プレスリリース情報などの情報、又はこれらから抽出され、又は類型化される情報である。また、これらの情報を決算短信、説明会資料、動画、有価証券報告書、事業報告書、株主通信、アニュアルレポート、ファクトブック、などから取得する。また、株式情報として、データベース等から株価情報、株式状況、株主総会情報、配当金情報、アナリスト情報、社債情報などを取得してもよい。さらに、メディア側企業属性情報取得部では、これらの情報を類型化するルールを準備しておいて、これらの比較的アナログ的な情報を類型化し、又は数値化するように構成してもよい。例えばメディア側企業属性情報として取得すべき単語をあらかじめ準備しておいて、それらの単語が各メディア側企業の公開情報、自己申告情報の中に含まれているか、含まれている場合に出現頻度はどの程度か、を判断しデータ化するように構成してもよい。
また、メディア側企業の属性情報を感性イメージと関連付けて保持しているデータベースから取得するように構成してもよい。
例えば、「さわやかさ」「明るさ」「若さ」「透明感」「クールさ」「熱さ」「エネルギッシュ」「躍動感」「静けさ」「新鮮」「老練」「未熟感」「成功」「勝利」「落ち着き」「気高さ」「気品」「輝き」「重厚」「軽やかさ」「俊敏」「なだらか」「雄大さ」「深遠感」「母性」「父性」「威厳」「厳格さ」「温かさ」「ぬくもり」「やさしさ」「厳しさ」「達成感」「満足感」「清潔感」「成熟感」「流浪」「滞留」「嵐」「雨」「曇り」「快晴」「進化」「進歩」「グリーン」「エコ」「リサイクル」「シャープ」「マイルド」「ビッグ」「無限」「永遠」「平和」「安心」「安全」「豊か」「高速」「厳選」「かわいい」「おしゃれ」「かっこいい」「強い」「柔らかい」などのキーワードであり、これらはキーワード(いずれか一以上)に対して、該当する、該当しない、どちらともいえない、というようにメディア側企業属性の定性化をするようなチェックボックスを設け、一般人にアンケート入力させたり、広告主側企業にアンケート入力させ、メディア側企業の識別情報と関連付けてこれをデータベースとして保持している部から取得するように構成してもよい。
さらに、メディア側企業のホームページ、決算短信、説明会資料、動画、有価証券報告書、事業報告書、株主通信、アニュアルレポート、ファクトブック等の情報を所定のルールに基づいて分析して点数化し、その点数に基づいてメディア側企業の属性情報であるメディア側企業属性情報を点数化するようにしてもよい。 そのために 取得した情報を点数化するためのテーブルであって、企業等の経営、組織、業績を示す情報を、所定の企業特性を把握するための一以上の項目名である企業特性項目と対応させて、それらの情報の開示品質、開示量に応じて付与される点数を関連付けた企業特性別点数テーブルを保持し、取得した情報を企業特性項目別点数テーブルに基づいて点数化してメディア側企業属性情報を取得するように構成してもよい。取得されたメディア側企業属性情報はその取得したメディア側企業の販売する広告スペース情報の識別情報と関連付けて保持される。
<実施例5 その5 第五高確率成約関係情報取得部>
「第五高確率成約関係情報取得部」は、各メディアと関連付けて取得される広告スペース情報、前記取得した広告スペース情報を販売、提供するメディア側企業の属性情報であるメディア側企業属性情報、並びに受け付けた広告スペース購入申込に基づいた在庫等確認回答、を学習し、最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース(広告スペース情報)を提供したメディア側企業属性情報と広告主側企業との関係である第五高確率成約関係情報を繰り返し取得する。メディア側企業属性情報は、ユニークであると考えられ、そのユニーク性と最終的に売買成約となった広告主側企業との関係を取得することで広告主側企業が興味を持ちそうな広告スペース情報のみを広告主側企業に公開するようにできる。
<実施例5 その5 第五高確率成約関係情報保持部>
「第五高確率成約関係情報保持部」は、第五高確率成約関係情報を保持する。少なくとも、第五高確率成約関係情報取得部にて取得された最新の第五高確率成約関係情報を保持する。これは、販売可能な広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)が取得された場合に、売買の成約が有望として適している広告主側企業を見つけるために用いるためである。第五高確率成約関係情報では、広告スペースの売買契約が成約する可能性が比較的高い広告スペース情報を提供するメディア側企業のメディア側企業属性情報と、広告主側企業との関係が示されるので広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第五高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業を取得することが可能であり、その広告主側企業がその広告スペースの販売を推薦する対象として取得される。つまり、その広告スペース情報を積極的に公開するように処理することが可能となる。
<実施例5 その5 AI広告スペース公開部制御部>
「AI広告スペース公開部制御部」は、新規に取得した広告スペース情報を提供するメディア側企業属性情報(広告スペース情報とメディア側企業とは識別情報等を用いて関連付けられている)と、保持されている第五高確率成約関係情報とに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御するように構成される。新規に広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第五高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業を取得することが可能であり、その広告主側企業に積極的に、例えば優先的にアクセスできるように広告スペース情報公開部を制御したり、その広告主側企業(単数でも複数でも可)にのみ広告スペース情報を公開するように広告スペース情報公開部を制御したりする。
<実施例5 その5 メディア側企業属性情報と広告主側企業属性情報>
以上の実施例5 その5の説明ではメディア側企業属性情報と広告主側企業(識別情報で識別される)との関係性を過去の成約事例に基づいて学習し、第五高確率成約関係情報とし、これを利用するように構成したが、この広告主側企業に代えて広告主側企業属性情報としてもよい。
<実施例5 その5 ハードウエア的構成>
図27(b1)、図27(b2)は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU2701と、バス2702、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)2703と主メモリ2704とI/O2705、インターネット等インターフェイス2706などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム2703aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム2703bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム2703cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム2703dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム2703eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム2703fと、を保持し、さらに、メディア側企業属性情報取得プログラム2703g、第五高確率成約関係情報取得プログラム2703h、第五高確率成約関係情報保持プログラム2703i、AI広告スペース公開制御プログラム2703jを保持する。さらにデータとして、広告スペース情報2703k、広告スペース購入申込(情報)2703l、在庫等確認要求(情報)2703m、在庫等確認回答2703n、広告スペース購入決定通知2703o、さらに、メディア側企業属性情報2703p、第五高確率成約関係情報2703q、制御情報(AI広告スペース公開部制御部が取得し広告スペース情報公開部を制御するためのデータ)2703rが保持されている。
さらにコンテンツ電子データ取得プログラムやコンテンツ電子データを備えるように構成されていてもよい。これら不揮発性メモリに保持されているプログラムやデータは適宜メインメモリに展開されて実行される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末2707、2707広告主側企業端末2708、2708とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例5 その5 処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図27(c)は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ2701と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ2702と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ2703と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ2704と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ2705と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答2706である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ2707と、からなっている。
在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップが含まれていてもよい。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理を実施する。
そして、本実施例の特徴的な処理は、広告スペース情報取得ステップでの広告情報の取得とともに、メディア側企業属性情報ステップ2709を実行する。そして、在庫等確認回答取得ステップ2705の結果を得て、売買契約が成約した広告主側企業(広告主側企業の識別情報又は広告主側企業属性情報)と、広告スペース情報取得ステップにて取得した広告スペース情報を提供したメディア側企業属性情報との関係を学習して、又は、基づいて第五高確率成約関係情報を取得する。これが第五高確率成約関係情報取得ステップ2710である。そして、最新の第五高確率成約関係情報を記録する。これが第五高確率成約関係情報記録ステップ2711である。そして、広告スペース情報が新たに取得された場合、記録されている最新の第五高確率成約関係情報を利用して売買契約の成約が比較的高い確率で見込まれる広告主側企業、又は広告主側企業属性情報並びにこれに関連付けられている広告主側企業識別情報を得て、広告スペース情報公開ステップの処理を制御するAI広告スペース公開制御ステップ2712の処理を実行する。基本的にはこれらの処理をループして、第五高確率成約関係情報の精度を高めてゆく。なお、実施例5その1、その2、その3、その4の処理の第一、第二、第三、第四高確率成約関係情報取得、保持の処理を含み、AI広告スペース公開制御ステップが第一、第二、第三、第四高確率成約関係情報をも利用するように構成してもよい。これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。
<実施例5 その6>
<実施例5 その6 概要>
本実施例では、メディア側企業のIR情報を取得し、その情報を用いて最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース情報と広告主側企業(広告主側企業の識別情報)との関係である第六高確率成約関係情報を繰り返し取得し、この第六高確率成約関係情報に基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御する実施例1から実施例5のその1、その2、その3、その4、その5を基本とした広告スペース販売装置である。
つまり過去の広告スペース販売成約実績のある広告スペース情報を販売したメディア側企業のIR情報と、その広告スペース(広告スペース情報で特定される)の購入をした広告主側企業の関係から、現在販売のために公開されている広告スペース情報の購入をする確率が高い広告主側企業を探し出し、その探し出された広告主側企業に優先的に、又は独占的にその広告スペース情報を公開するように構成されるものである。
<実施例5 その6 機能的構成>
本実施例5のその6は、実施例1から実施例4並びに実施例5のその1、その2、その3、その4、その5の発明を基礎としたうえで、第六高確率成約関係情報を利用する点に特徴を有する。
図28(a)は、実施例5のその6の機能ブロックを示す図である。この図にあるように本実施例の広告スペース販売装置2800は、広告スペース情報取得部2801、広告スペース情報公開部2802、広告スペース購入申込受付部2803、在庫等確認要求出力部2804、在庫等確認回答取得部2805、広告スペース購入決定通知部2806、を基本的に有するとともに、メディア側企業のIR情報であるメディアIR情報を取得するメディアIR情報取得部2811、第六高確率成約関係情報取得部2808、第六高確率成約関係情報保持部2809、AI広告スペース公開制御部2810、を有する点に特徴を有する。
またこれに加えてコンテンツ電子データ取得部(図示せず)、や、実施例5その1、その2、その3、その4、その5で特徴的であった広告主側企業属性情報取得部、第一高確率成約関係情報取得部、第一高確率成約関係情報保持部、広告主側企業閲覧履歴情報取得部、第二高確率成約関係情報取得部、第二高確率成約関係情報保持部、広告主側企業検索履歴情報取得部、第三高確率成約関係情報取得部、第三高確率成約関係情報保持部、広告主側企業の広告主IR情報取得部、第四高確率成約関係情報取得部、第四高確率成約関係情報保持部、メディア側企業属性情報取得部、第五高確率成約関係情報取得部、第五高確率成約関係情報保持部を有していてもよい。AI広告スペース公開制御部は、第六高確率成約関係情報の他に、第一高確率成約関係情報及び第二高確率成約関係情報、第三高確率成約関係情報、第四高確率成約関係情報、第五高確率成約関係情報のいずれか一以上を合わせて利用して広告スペース情報公開部を制御するように構成してもよい。
<実施例5 その6 各構成の説明>
本実施例5のその6は、実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4、その5の発明を基礎としたうえで、人工知能等に基づく広告スペース情報公開部の制御を第六高確率成約関係情報を利用して行う点に特徴を有する。
基本的に広告スペース情報取得部、広告スペース購入申込受付部、在庫等確認要求出力部、在庫等確認回答取得部、広告スペース購入決定通知部、については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4、その5の説明と基本的に同様である。ただし、以下の点に特徴点を有するのでこれらも含めて説明を加える。
<実施例5 その6 広告スペース情報取得部>
「広告スペース情報取得部」は、広告スペース情報をメディア側企業から取得すると同時に、後述する第六高確率成約関係情報取得部に対して取得した旨の信号と、メディア側企業の識別情報に関連付けて広告スペース情報を送信する。
<実施例5 その6 広告スペース情報公開部>
「広告スペース情報公開部」は、基本的には実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4、その5に記載のものと同機能を有するつまり、広告スペース情報取得部が取得した広告スペース情報を取得し、インターネットを介して外部に公開する。実施例5その6における特徴点は人工知能等の機能(構成要素としては第六高確率成約関係情報取得部によって取得される第六高確率成約関係情報、又はこれと第一高確率成約関係情報、第二高確率成約関係情報、第三高確率成約関係情報、第四高確率成約関係情報、第五高確率成約関係情報の一以上を用いたAI広告スペース公開制御部による制御)によって広告スペース(広告スペース情報、広告スペース情報によって特定される広告スペース)の取引の成約が相対的に高確率で行われるように広告スペース情報の公開先などを制御する点である。
この公開された広告スペース情報は広告主側企業に閲覧、検索等される。つまり、広告スペース情報公開部は閲覧者である広告主側企業の端末から広告スペース情報を閲覧、検索できる閲覧手段、検索手段が設けられている。そして、登録済みの広告主側企業の識別情報に関連付けられて閲覧履歴、検索履歴が残されるように構成されてもよい。
<実施例5 その6 広告スペース購入申込受付部>
「広告スペース購入申込受付部」は、第六高確率成約関係情報取得部に対してどの広告主側企業からどの広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)に対して広告スペース購入申込があったのかの情報を送信するように構成することも考えられる。この購入申込自体も広告主側企業の行動傾向として学習し、その行動傾向を有する広告主側企業の成約率の高い広告スペース情報との関係を取得し、広告スペース情報の公開や、推薦に利用することが考えられる。
<実施例5 その6 在庫等確認要求出力部>
「在庫等確認要求出力部」は本発明装置からメディア側企業の端末に対して最終的な広告スペース(広告情報、広告情報で示される広告スペース)の購入を認めるかの判断を求める役割を果たす。在庫等確認要求出力部からメディア側企業に対して送信される種々の情報については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4、その5と共通である。
<実施例5 その6 在庫等確認回答取得部>
「在庫等確認回答取得部」は、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。 またメディア側企業にて在庫等確認要求に含まれる情報を自動的に分析してメディア側企業の担当者は分析結果に基づく決裁のみを行って在庫等確認回答を出力し、これを取得するように構成されていてもよい。この在庫等確認回答は、原則的に第六高確率成約関係情報取得部に出力され、広告主側企業と、広告スペース情報を提供したメディア側企業のIR情報との関係で比較的高い確率で広告スペース売買契約が成立する関係の取得に用いられる。そのほか実施例1から実施例4、実施例5 その1、その2、その3、その4、その5と共通である。
<実施例5 その6 広告スペース購入決定通知部>
「広告スペース購入決定通知部」は、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。 また前述のようにこの肯定的回答が条件付きである場合にはその条件を付加して出力する。また否定的回答であっても、条件次第で広告スペースの販売が可能である旨の回答である場合にはその条件を付加して広告主側企業に送信するように構成する。
<実施例5 その6 メディア側企業のメディアIR情報取得部>
「メディアIR情報取得部」は広告スペース情報を提供したメディア側企業のIR情報を取得する。メディアIR情報とは、例えば、経営方針であれば、トップメッセージ、経営戦略、コーポレートガバナンス情報、経営リスク情報、自社事業領域のマーケットデータ、自社事業データなどであり、会社情報であれば、企業情報、経営理念、事業内容、経営陣紹介、沿革、グループ会社情報などであり、財務情報であれば、決算ハイライト、PL(損益計算書)、BS(バランスシート)、CF(キャッシュフロー計算書)や、セグメントの独自指標情報などであり、ニュースであれば、適時開示情報、プレスリリース情報などの情報、又はこれらから抽出され、又は類型化される情報である。また、これらの情報を決算短信、説明会資料、動画、有価証券報告書、事業報告書、株主通信、アニュアルレポート、ファクトブック、などから取得する。また、株式情報として、データベース等から株価情報、株式状況、株主総会情報、配当金情報、アナリスト情報、社債情報などを取得してもよい。さらに、メディアIR情報取得部では、これらの情報を類型化するルールを準備しておいて、これらの比較的アナログ的な情報を類型化し、又は数値化するように構成してもよい。例えばメディアIR情報として取得すべき単語をあらかじめ準備しておいて、それらの単語が各メディア側企業のRI情報、自己申告情報の中に含まれているか、含まれている場合に出現頻度はどの程度か、を判断しデータ化するように構成してもよい。
さらに、メディア側企業のホームページ、決算短信、説明会資料、動画、有価証券報告書、事業報告書、株主通信、アニュアルレポート、ファクトブック等の情報を所定のルールに基づいて分析して点数化し、その点数に基づいてメディア側企業のメディアIR情報を点数化するようにしてもよい。 そのために 取得した情報を点数化するためのテーブルであって、企業等の経営、組織、業績などのIRを示す情報を、所定の企業特性を把握するための一以上の項目名である企業特性項目と対応させて、それらの情報の開示品質、開示量に応じて付与される点数を関連付けた企業特性別点数テーブルを保持し、取得した情報を企業特性項目別点数テーブルに基づいて点数化してメディア側企業属性情報を取得するように構成してもよい。取得されたメディアIR情報はその取得したメディア側企業の販売する広告スペース情報の識別情報と関連付けて保持される。
<実施例5 その6 第六高確率成約関係情報取得部>
「第六高確率成約関係情報取得部」は、各メディアと関連付けて取得される広告スペース情報、前記取得した広告スペース情報を販売、提供するメディア側企業のメディアIR情報、並びに受け付けた広告スペース購入申込に基づいた在庫等確認回答、を学習し、最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース(広告スペース情報)を提供したメディアIR情報と広告主側企業(広告主側企業識別情報で識別)との関係である第六高確率成約関係情報を繰り返し取得する。メディアIR情報は、ユニークであると考えられ、そのユニーク性と最終的に売買成約となった広告主側企業との関係を取得することで広告主側企業が興味を持ちそうな広告スペース情報のみを広告主側企業に公開するようにできる。
<実施例5 その6 第六高確率成約関係情報保持部>
「第六高確率成約関係情報保持部」は、第六高確率成約関係情報を保持する。少なくとも、第六高確率成約関係情報取得部にて取得された最新の第六高確率成約関係情報を保持する。これは、販売可能な広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)が取得された場合に、売買の成約が有望として適している広告主側企業を見つけるために用いるためである。第六高確率成約関係情報では、広告スペースの売買契約が成約する可能性が比較的高い広告スペース情報を提供するメディア側企業のメディアIR情報と、広告主側企業との関係が示されるので広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第六高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業を取得することが可能であり、その広告主側企業がその広告スペースの販売を推薦する対象として取得される。つまり、その広告スペース情報を積極的に公開するように処理することが可能となる。
<実施例5 その6 AI広告スペース公開部制御部>
「AI広告スペース公開部制御部」は、新規に取得した広告スペース情報を提供するメディアIR情報(広告スペース情報とメディア側企業とは識別情報等を用いて関連付けられている)と、保持されている第六高確率成約関係情報とに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御するように構成される。新規に広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第六高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業を取得することが可能であり、その広告主側企業に積極的に、例えば優先的にアクセスできるように広告スペース情報公開部を制御したり、その広告主側企業(単数でも複数でも可)にのみ広告スペース情報を公開するように広告スペース情報公開部を制御したりする。
<実施例5 その6 メディアIR情報と広告主側企業属性情報>
以上の実施例5 その6の説明ではメディアIR情報と広告主側企業(識別情報で識別される)との関係性を過去の成約事例に基づいて学習し、第六高確率成約関係情報とし、これを利用するように構成したが、この広告主側企業に代えて広告主側企業属性情報としてもよい。
<実施例5 その6 ハードウエア的構成>
図28(b1)、図28(b2)は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU2801と、バス2802、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)2803と主メモリ2804とI/O2805、インターネット等インターフェイス2806などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム2803aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム2803bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム2803cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム2803dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム2803eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム2803fと、を保持し、さらに、メディアIR情報取得プログラム2803g、第六高確率成約関係情報取得プログラム2803h、第六高確率成約関係情報保持プログラム2803i、AI広告スペース公開制御プログラム2803jを保持する。さらにデータとして、広告スペース情報2803k、広告スペース購入申込(情報)2803l、在庫等確認要求(情報)2803m、在庫等確認回答2803n、広告スペース購入決定通知2803o、さらに、メディアIR情報2803p、第六高確率成約関係情報2803q、制御情報(AI広告スペース公開部制御部が取得し広告スペース情報公開部を制御するためのデータ)2803rが保持されている。
さらにコンテンツ電子データ取得プログラムやコンテンツ電子データを備えるように構成されていてもよい。これら不揮発性メモリに保持されているプログラムやデータは適宜メインメモリに展開されて実行される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末2807、2807広告主側企業端末2808、2808とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例5 その6 処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図28(c)は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ2801と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ2802と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ2803と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ2804と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ2805と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答2806である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ2807と、からなっている。
在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップが含まれていてもよい。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理を実施する。
そして、本実施例の特徴的な処理は、広告スペース情報取得ステップでの広告情報の取得とともに、メディアIR情報ステップ2809を実行する。そして、在庫等確認回答取得ステップ2805の結果を得て、売買契約が成約した広告主側企業(広告主側企業の識別情報又は広告主側企業属性情報)と、広告スペース情報取得ステップにて取得した広告スペース情報を提供したメディア側企業属性情報との関係を学習して、又は、基づいて第六高確率成約関係情報を取得する。これが第六高確率成約関係情報取得ステップ2810である。そして、最新の第六高確率成約関係情報を記録する。これが第六高確率成約関係情報記録ステップ2811である。そして、広告スペース情報が新たに取得された場合、記録されている最新の第六高確率成約関係情報を利用して売買契約の成約が比較的高い確率で見込まれる広告主側企業、又は広告主側企業属性情報並びにこれに関連付けられている広告主側企業識別情報を得て、広告スペース情報公開ステップの処理を制御するAI広告スペース公開制御ステップ2812の処理を実行する。基本的にはこれらの処理をループして、第六高確率成約関係情報の精度を高めてゆく。なお、実施例5その1、その2、その3、その4、その5の処理の第一、第二、第三、第四、第五高確率成約関係情報取得、保持の処理を含み、AI広告スペース公開制御ステップが第一、第二、第三、第四、第五高確率成約関係情報をも利用するように構成してもよい。これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。
<実施例5 その7>
<実施例5 その7 概要>
本実施例では、広告主側企業の広告対象製品のPR計画情報を取得し、その情報を用いて最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース情報と広告主側企業(広告主側企業の識別情報)との関係である第七高確率成約関係情報を繰り返し取得し、この第七高確率成約関係情報に基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御する実施例1から実施例5のその1、その2、その3、その4、その5、その6を基本とした広告スペース販売装置である。
つまり過去の広告スペース販売成約実績のある広告スペース情報を購入した広告主側企業の広告対象製品、サービス等のPR計画情報と、売買が成約したその広告スペース(広告スペース情報で特定される)との関係から、現在販売のために公開されている広告スペース情報の購入をする確率が高いPR計画情報、PR計画情報のパターン、類型を有する広告主側企業を探し出し、その探し出された広告主側企業に優先的に、又は独占的にその広告スペース情報を公開するように構成されるものである。
<実施例5 その7 機能的構成>
本実施例5のその7は、実施例1から実施例4並びに実施例5のその1、その2、その3、その4、その5、その6の発明を基礎としたうえで、第七高確率成約関係情報を利用する点に特徴を有する。
図29(a)は、実施例5のその7の機能ブロックを示す図である。この図にあるように本実施例の広告スペース販売装置2900は、広告スペース情報取得部2901、広告スペース情報公開部2902、広告スペース購入申込受付部2903、在庫等確認要求出力部2904、在庫等確認回答取得部2905、広告スペース購入決定通知部2906、を基本的に有するとともに、広告主側企業の広告スペースを利用する対象となる製品に関するPR計画情報を取得するPR計画情報取得部2907、第七高確率成約関係情報取得部2908、第七高確率成約関係情報保持部2909、AI広告スペース公開制御部2909、を有する点に特徴を有する。
またこれに加えてコンテンツ電子データ取得部(図示せず)、や、実施例5その1、その2、その3、その4、その5、その6で特徴的であった広告主側企業属性情報取得部、第一高確率成約関係情報取得部、第一高確率成約関係情報保持部、広告主側企業閲覧履歴情報取得部、第二高確率成約関係情報取得部、第二高確率成約関係情報保持部、広告主側企業検索履歴情報取得部、第三高確率成約関係情報取得部、第三高確率成約関係情報保持部、広告主側企業の広告主IR情報取得部、第四高確率成約関係情報取得部、第四高確率成約関係情報保持部、メディア側企業属性情報取得部、第五高確率成約関係情報取得部、第五高確率成約関係情報保持部、メディアIR情報取得部、第六高確率成約関係情報取得部、第六高確率成約関係情報保持部を有していてもよい。AI広告スペース公開制御部は、第七高確率成約関係情報の他に、第一高確率成約関係情報及び第二高確率成約関係情報、第三高確率成約関係情報、第四高確率成約関係情報、第五高確率成約関係情報、第六高確率成約関係情報のいずれか一以上を合わせて利用して広告スペース情報公開部を制御するように構成してもよい。
<実施例5 その7 各構成の説明>
本実施例5のその7は、実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4、その5、その6の発明を基礎としたうえで、人工知能等に基づく広告スペース情報公開部の制御を第七高確率成約関係情報を利用して行う点に特徴を有する。 ただし、すでに説明した第一から第六の高確率成約関係情報のいずれか一以上を第七高確率成約関係情報に追加して利用して制御するように構成してもよい。そのためにはこれらの情報を利用可能な各部をも本件装置に追加して構成するものとする。
基本的に広告スペース情報取得部、広告スペース購入申込受付部、在庫等確認要求出力部、在庫等確認回答取得部、広告スペース購入決定通知部、については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4、その5、その6の説明と基本的に同様である。ただし、以下の点に特徴点を有するのでこれらも含めて説明を加える。
<実施例5 その7 広告スペース情報取得部>
「広告スペース情報取得部」は、広告スペース情報をメディア側企業から取得すると同時に、後述する第七高確率成約関係情報取得部に対して取得した旨の信号と、メディア側企業の識別情報に関連付けて広告スペース情報を送信する。
<実施例5 その7 広告スペース情報公開部>
「広告スペース情報公開部」は、基本的には実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4、その5、その6に記載のものと同機能を有するつまり、広告スペース情報取得部が取得した広告スペース情報を取得し、インターネットを介して外部に公開する。実施例5その7における特徴点は人工知能等の機能(構成要素としては第七高確率成約関係情報取得部によって取得される第七高確率成約関係情報、又はこれと第一高確率成約関係情報、第二高確率成約関係情報、第三高確率成約関係情報、第四高確率成約関係情報、第五高確率成約関係情報、第六高確率成約関係情報の一以上を用いたAI広告スペース公開制御部による制御)によって広告スペース(広告スペース情報、広告スペース情報によって特定される広告スペース)の取引の成約が相対的に高確率で行われるように広告スペース情報の公開先などを制御する点である。
この公開された広告スペース情報は広告主側企業に閲覧、検索等される。つまり、広告スペース情報公開部は閲覧者である広告主側企業の端末から広告スペース情報を閲覧、検索できる閲覧手段、検索手段が設けられている。そして、登録済みの広告主側企業の識別情報に関連付けられて閲覧履歴、検索履歴が残されるように構成されてもよい。
<実施例5 その7 広告スペース購入申込受付部>
「広告スペース購入申込受付部」は、第七高確率成約関係情報取得部に対してどの広告主側企業からどの広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)に対して広告スペース購入申込があったのかの情報を送信するように構成することも考えられる。この購入申込自体も広告主側企業の行動傾向として学習し、その行動傾向を有する広告主側企業の成約率の高い広告スペース情報との関係を取得し、広告スペース情報の公開や、推薦に利用することが考えられる。
<実施例5 その7 在庫等確認要求出力部>
「在庫等確認要求出力部」は本発明装置からメディア側企業の端末に対して最終的な広告スペース(広告情報、広告情報で示される広告スペース)の購入を認めるかの判断を求める役割を果たす。在庫等確認要求出力部からメディア側企業に対して送信される種々の情報については実施例1から実施例4、実施例5その1、その2、その3、その4、その5、その6と共通である。
<実施例5 その7 在庫等確認回答取得部>
「在庫等確認回答取得部」は、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。 またメディア側企業にて在庫等確認要求に含まれる情報を自動的に分析してメディア側企業の担当者は分析結果に基づく決裁のみを行って在庫等確認回答を出力し、これを取得するように構成されていてもよい。この在庫等確認回答は、原則的に第七高確率成約関係情報取得部に出力され、広告主側企業が購入申込をした広告スペース(広告スペース情報で特定される)を利用して広告をしたいとしている商品等のPR計画情報と、広告スペース(広告スペース情報で特定される)との関係で比較的高い確率で広告スペース売買契約が成立する関係の取得に用いられる。そのほか実施例1から実施例4、実施例5 その1、その2、その3、その4、その5、その6と共通である。
<実施例5 その7 広告スペース購入決定通知部>
「広告スペース購入決定通知部」は、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。 また前述のようにこの肯定的回答が条件付きである場合にはその条件を付加して出力する。また否定的回答であっても、条件次第で広告スペースの販売が可能である旨の回答である場合にはその条件を付加して広告主側企業に送信するように構成する。
<実施例5 その7 広告主側企業の広告対象商品等のPR計画情報取得部>
「PR計画情報取得部」は広告主側企業が広告スペースの購入をする目的である商品等のPR計画を示す情報であるPR計画情報を取得する。PR計画情報とは、ターゲット(狙いとなる消費者、その消費者に隣接する関係者(例えば子供がターゲットの場合には両親など))の特定をどのようにするか、ターゲットがどこから情報を得ているかの調査、例えば、SNS、雑誌、新聞、ブログ、消費者サイト、ソーシャルメディアなどの調査、それらの情報源でどんな話題が注目されているか調べ、PR対象となる商品等とPRの目標に照らし合わせて、どのようなメッセージを伝えればそれらの情報源が関心をもつかの検討、それらの想定したメッセージをどのようにして、ターゲットの情報源に伝えるかの検討、伝えるメッセージの種別、手法、性質、価値によって、ニュースリリース、メール、電話、レター、直接的なコミュニケーション、ウェブサイト、記事広告などを検討、ターゲットにメッセージが伝わったかどうかの評価、等を事前段階のPR計画情報とする。そして、これらをベースに、新聞、ラジオ、テレビ、イベント、展示会、サンプル配布、SNS、ブログ、ビデオ、などの媒体と、タレント、歌手、作詞家、芸術家、有名人、ブロガー、文化人、芸能人、評論家、学者、弁護士などの士業、アナウンサー、政治家、カリスマ主婦、などの起用を決定し、メッセージの種別、手法、性質、価値などを最適化して段取り(タイムスケジュール)を策定し、各PR要素の発信開始トリガー(商品等に関する社会の認知状況などを数値化したもの等)を設定し、順次実行してゆく、というようなものである。
これらのPR計画情報は、広告主側企業から取得するように構成する。この取得は本件発明装置に直接的に取得する手段を設けてもよい。つまり広告主側企業の端末にPR計画情報を入力させ、これを本件発明装置にインターネット等を介して送信するように構成する。この場合にPR計画情報は、広告主側企業が広告スペースの利用を想定している商品等の識別情報、その広告主側企業の識別情報と関連付けて受信されるようにする。
さらに、PR計画情報取得部では、これらの情報を類型化するルールを準備しておいて、これらの比較的アナログ的な情報を類型化し、又は数値化するように構成してもよい。例えばPR計画情報として取得すべき単語をあらかじめ準備しておいて、それらの単語が各PR計画情報の自己申告情報の中に含まれているか、含まれている場合に出現頻度はどの程度か、を判断しデータ化するように構成してもよい。
さらに、メディア側企業のホームページ、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、SNS、イベント、などでの実際のPR活動情報をインターネット等を介してクローリング手法などによって収集し、その情報を所定のルールに基づいて分析して点数化し、その点数に基づいてPR計画情報を点数化するようにしてもよい。 そのために 取得した情報を点数化するためのテーブルであって、企業等のPR計画を示す情報を、所定のPR計画特性を把握するための一以上の項目名であるPR特性項目と対応させて、それらのPR計画情報のPR開示品質、PR開示量に応じて付与される点数を関連付けた企業特性別点数テーブルを保持し、取得した情報をPR計画特性項目別点数テーブルに基づいて点数化してPR計画情報を取得するように構成してもよい。取得されたPR情報はその取得した広告主側企業の商品等の識別情報と関連付けて保持される。
<実施例5 その7 第七高確率成約関係情報取得部>
「第七高確率成約関係情報取得部」は、各メディアと関連付けて取得される広告スペース情報、広告主側企業のPR計画情報、並びに受け付けた広告スペース購入申込に基づいた在庫等確認回答、を学習し、最終的に成約する確率を高めるために取得される広告スペース(広告スペース情報)を購入した広告主側企業のPR計画情報と広告スペース情報との関係である第七高確率成約関係情報を繰り返し取得する。広告主側企業の購入する広告スペースを利用しようとしている各商品等についてのPR計画情報は、ユニークであると考えられ、そのユニーク性と最終的に売買成約となった広告スペース(広告スペース情報)との関係を取得することで広告主側企業が興味を持ちそうな広告スペース情報のみを広告主側企業に公開するようにできる。
<実施例5 その7 第七高確率成約関係情報保持部>
「第七高確率成約関係情報保持部」は、第七高確率成約関係情報を保持する。少なくとも、第七高確率成約関係情報取得部にて取得された最新の第七高確率成約関係情報を保持する。これは、販売可能な広告スペース(広告スペース情報又は広告スペース情報で示されるもの)が取得された場合に、売買の成約が有望として適している広告主側企業を見つけるために用いるためである。第七高確率成約関係情報では、広告スペースの売買契約が成約する可能性が比較的高い広告スペース情報を提供する広告主側企業の購入しようとしている広告スペースを利用する商品等のPR計画情報と、広告スペース情報との関係が示されるので広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第七高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業を取得することが可能であり、その広告主側企業がその広告スペースの販売を推薦する対象として取得される。つまり、その広告スペース情報を積極的に公開するように処理することが可能となる。
<実施例5 その7 AI広告スペース情報推薦部>
「AI広告スペース情報推薦部」は広告主側企業の前記PR計画情報と、保持されている第七高確率成約関係情報とに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース情報を特定し、広告主側企業を選別し、AI広告スペース公開部制御部に加えて、又はこれに代えて広告スペース情報を推薦するように動作するように構成される。新規に広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第七高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業を取得することが可能であり、その広告主側企業に積極的に、例えば優先的に、又は独占的に広告主側企業に対して推薦情報を送信する。推薦情報は、ウエブベースで送信されてもよいし、メールにて送信されてもよい。また広告主側企業の端末にインストールされる専用のアプリケーションに対して所定のプロトコルにて推薦情報を送信し、表示するように構成してもよい。なお、このAI広告スペース情報推薦部は、実施例5のすべての実施例(その1からその6)にAI広告スペース公開部制御部に代えて、又は追加して備えるように構成できる。その場合には、第一から第七の一以上の高確率成約関係情報を組み合わせて推薦情報を送信することが可能である。
<実施例5 その7 AI広告スペース公開部制御部>
「AI広告スペース情報推薦部」に代えて「AI広告スペース公開部制御部」があってもよい。広告主側企業の前記PR計画情報と、保持されている第七高確率成約関係情報とに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース情報を特定し、広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御するように構成される。新規に広告スペース情報が取得されれば、この保持されている第七高確率成約関係情報を用いて売買契約が成約する可能性が比較的高い広告主側企業を取得することが可能であり、その広告主側企業に積極的に、例えば優先的にアクセスできるように広告スペース情報公開部を制御したり、その広告主側企業(単数でも複数でも可)にのみ広告スペース情報を公開するように広告スペース情報公開部を制御したりする。
<実施例5 その7 広告スペース情報と広告主側企業属性情報>
以上の実施例5 その7の説明ではPR計画情報と広告スペース情報との関係性を過去の成約事例に基づいて学習し、第七高確率成約関係情報とし、これを利用するように構成したが、この広告スペース情報に代えて又は追加して広告主側企業属性情報としてもよい。
<実施例5 その7 ハードウエア的構成>
図29(b1)、図29(b2)は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU2901と、バス2902、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)2903と主メモリ2904とI/O2905、インターネット等インターフェイス2906などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム2903aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム2903bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム2903cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム2903dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム2903eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム2903fと、を保持し、さらに、PR計画情報取得プログラム2903g、第七高確率成約関係情報取得プログラム2903h、第七高確率成約関係情報保持プログラム2903i、AI広告スペース公開制御プログラム2903jを保持する。さらにデータとして、広告スペース情報2903k、広告スペース購入申込(情報)2903l、在庫等確認要求(情報)2903m、在庫等確認回答2903n、広告スペース購入決定通知2903o、さらに、PR計画情報2903p、第七高確率成約関係情報2903q、制御情報(AI広告スペース公開部制御部が取得し広告スペース情報公開部を制御するためのデータ)2903rが保持されている。
さらにコンテンツ電子データ取得プログラムやコンテンツ電子データを備えるように構成されていてもよい。これら不揮発性メモリに保持されているプログラムやデータは適宜メインメモリに展開されて実行される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末2907、2907広告主側企業端末2908、2908とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例5 その7 処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図29(c)は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ2901と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ2902と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ2903と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ2904と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ2905と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答2906である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ2907と、からなっている。
在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップが含まれていてもよい。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理を実施する。
そして、本実施例の特徴的な処理は、広告スペース情報取得ステップでの広告情報の取得とともに、広告主側企業のPR計画情報ステップ2909を実行する。そして、在庫等確認回答取得ステップ2905の結果を得て、売買契約が成約した広告スペース情報と、広告スペース情報取得ステップにて取得した広告スペース情報を購入しようとする広告主側企業のPR計画情報との関係を学習して、又は、基づいて第七高確率成約関係情報を取得する。これが第七高確率成約関係情報取得ステップ2910である。そして、最新の第七高確率成約関係情報を記録する。これが第七高確率成約関係情報記録ステップ2911である。そして、広告スペース情報が新たに取得された場合、記録されている最新の第七高確率成約関係情報を利用して売買契約の成約が比較的高い確率で見込まれる広告スペース情報、又は広告主側企業属性情報並びにこれに関連付けられている広告主側企業識別情報を得て、その広告スペース情報が優先的に当該PR計画情報を有する企業に公開されるように、広告スペース情報公開ステップの処理を制御するAI広告スペース公開制御ステップ2912の処理を実行する。基本的にはこれらの処理をループして、第七高確率成約関係情報の精度を高めてゆく。なお、実施例5その1、その2、その3、その4、その5、その6の処理の第一、第二、第三、第四、第五、第六高確率成約関係情報取得、保持の処理を含み、AI広告スペース公開制御ステップが第一、第二、第三、第四、第五、第六高確率成約関係情報をも利用するように構成してもよい。これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。
<実施例5 その8>
<実施例5 その8 機能的構成>
本実施例5のその8は、実施例1から実施例4の発明を基礎としたうえで、広告主側企業属性情報に基づいて広告スペース情報公開部の制御を行う点に特徴を有する。
図30(a)は、実施例5のその8の機能ブロックを示す図である。この図にあるように本実施例の広告スペース販売装置3000は、広告スペース情報取得部3001、広告スペース情報公開部3002、広告スペース購入申込受付部3003、在庫等確認要求出力部3004、在庫等確認回答取得部3005、広告スペース購入決定通知部3006、を基本的に有するとともに、広告主側企業属性情報取得部3007、SPR広告スペース公開成業部3008、を有する点に特徴を有する。
さらに、コンテンツ電子データ取得部を有する構成であってもよい。
<実施例5 その8 各構成の説明>
基本的に広告スペース情報取得部、広告スペース購入申込受付部、在庫等確認要求出力部、在庫等確認回答取得部、広告スペース購入決定通知部、については実施例1から実施例4の説明と基本的に同様である。ただし、以下の点に特徴点を有するのでこれらも含めて説明を加える。
<実施例5 その8 広告スペース情報取得部>
「広告スペース情報取得部」は、広告スペース情報をメディア側企業から取得すると同時に、後述するSPR広告スペース公開制御部に対して取得した旨の信号と、メディア側企業の識別情報に関連付けて広告スペース情報を送信する。これは、当該広告スペース情報に基づいて適した広告主側企業を登録済みの広告主側企業の中から抽出、選択するためである。広告スペース情報によって特定される広告スペースのユニーク性、経時性、買手選別性がどのような広告主側企業に適しているかSPR広告スペース公開制御部にて判断させるためである。したがって、SPR広告スペース公開制御部内には、ユニーク性、経時性、買手選別性を数値化するための数値化ルールを利用するように構成してもよい。またSPR広告スペース公開制御部にはユニーク性、経時性、買手選別性を類型化してタイプ情報化するためのタイプ情報化ルールを利用するように構成されていてもよい。このように数値化ないしは類型化をテーブルとして有して、新たに取得される広告スペース情報を分析して、購入確率が高くなる広告主側企業を抽出できるように構成することが考えられる。
<実施例5 その8 広告スペース購入申込受付部>
「広告スペース購入申込受付部」は、広告スペースの購入申し込みを広告主側企業から受け付ける。
<実施例5 その8 在庫等確認要求出力部>
「在庫等確認要求出力部」は本発明装置からメディア側企業の端末に対して最終的な広告スペース(広告情報、広告情報で示される広告スペース)の購入を認めるかの判断を求める役割を果たす。
<実施例5 その8 在庫等確認回答取得部>
「在庫等確認回答取得部」は、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。
<実施例5 その8 広告スペース購入決定通知部>
「広告スペース購入決定通知部」は、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。 また前述のようにこの肯定的回答が条件付きである場合にはその条件を付加して出力する。また否定的回答であっても、条件次第で広告スペースの販売が可能である旨の回答である場合にはその条件を付加して広告主側企業に送信するように構成する。
<実施例5 その8 広告スペース情報公開部>
「広告スペース情報公開部」は、基本的には実施例1から実施例4に記載のものと同機能を有するが、実施例5における特徴点はSPR広告スペース公開制御部によって特定の広告主側企業属性情報を備えた広告主側企業に限定されるように公開が制御される点である。
<実施例5 その8 広告主側企業属性情報取得部>
「広告主側企業属性情報取得部」は、広告主側企業属性情報を取得する。取得元は本発明の装置が利用可能なデータベースであってもよいし、本発明装置内に設けられたデータベースであってもよい。情報ソースは広告主企業自身をソースとしたものでも、企業情報サービス会社から情報提供を受けたものでも、ネット上から取得したものでも、本発明装置のオペレータが入力したものでもよい。またこれらの組み合わせであってもよい。広告主企業をソースとする場合には、前述の会員企業の属性情報で当初の会員登録の際に広告主側企業から自発的に提出(送信)される情報が代表的である。そのほか広告主企業が発行する有価証券報告書、四半期報告書、適時開示、アニュアルレポート、事業計画書などであってもよい。これらは企業のホームページからダウンロードするように構成してもよい。このダウンロードはクローラなどによって自動的に行われてもよい。
「広告主側企業属性情報」の定義はすでに従前の実施例においてしたと同じ定義となる。
<実施例5 その8 SPR広告スペース公開制御部>
「SPR広告スペース公開制御部」は、新規に取得した広告スペース情報と、広告主側企業属性情報と、両者を高確率で広告スペースの売買契約が成約する関係で関連付けたテーブルとに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御するように構成される。
なお、広告主側企業属性情報を因子としたテーブルを利用するが、このほかにも、広告主側企業の広告スペース公開部の閲覧履歴、検索履歴、広告主側企業のIR情報、メディア側企業のIR情報、広告主側企業のPR計画情報の一以上の組み合わせを因子としたテーブルを用いてもよい。
<実施例5 その8 ハードウエア的構成>
図30(b1)、図30(b2)は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU3001と、バス3002、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)3003と主メモリ3004とI/O3005、インターネット等インターフェイス3006などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム3003aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム3003bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム3003cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム3003dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム3003eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム3003fと、を保持し、さらに、広告主側企業属性情報取得プログラム3003g、(広告スペース公開部)制御情報取得プログラム3003h、を保持する。
さらにデータとして、広告スペース情報3003k、広告スペース購入申込(情報)3003l、在庫等確認要求(情報)3003m、在庫等確認回答3003n、広告スペース購入決定通知3003o、さらに、広告主側企業属性情報3003n、制御情報(広告スペース情報公開部を制御するためのデータ)3003oが保持されている。
さらにコンテンツ電子データ取得プログラムやコンテンツ電子データを備えるように構成されていてもよい。これら不揮発性メモリに保持されているプログラムやデータは適宜メインメモリに展開されて実行される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末3007、3007、広告主側企業端末3008、3008とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例5 その8 処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図30(c)は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ3001と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ3002と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ3003と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ3004と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ3005と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答3006である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ3007と、からなっている。
在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップが含まれていてもよい。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理を実施する。
そして、本実施例の特徴的な処理は、広告スペース情報取得ステップでの広告情報の取得とともに、広告主側企業属性情報取得ステップ3009を実行する。そして、在庫等確認回答取得ステップ3005の結果を成約に導くために売買契約が成約した広告主側企業属性情報と、広告スペース情報取得ステップにて取得した広告スペース情報との関係からテーブルをあらかじめ準備して起き、このテーブルを利用して売買契約の成約が比較的高い確率で見込まれる広告主側企業属性情報又は広告スペース情報を得て、広告スペース情報公開ステップの処理を制御する広告スペース情報公開制御ステップ3011の処理を実行する。 これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。
<実施例5 その9>
<実施例5 その9 機能的構成>
本実施例5のその9は、実施例1から実施例4の発明を基礎としたうえで、広告主側企業属性情報に基づいて広告スペース情報公開部の制御を行う点に特徴を有する。
図31(a)は、実施例5のその9の機能ブロックを示す図である。この図にあるように本実施例の広告スペース販売装置3100は、広告スペース情報取得部3101、広告スペース情報公開部3102、広告スペース購入申込受付部3103、在庫等確認要求出力部3104、在庫等確認回答取得部3105、広告スペース購入決定通知部3106、を基本的に有するとともに、メディア側企業属性情報取得部3108、MPR広告スペース公開成業部3107、を有する点に特徴を有する。
さらに、コンテンツ電子データ取得部を有する構成であってもよい。
<実施例5 その9 各構成の説明>
基本的に広告スペース情報取得部、広告スペース購入申込受付部、在庫等確認要求出力部、在庫等確認回答取得部、広告スペース購入決定通知部、については実施例1から実施例4の説明と基本的に同様である。ただし、以下の点に特徴点を有するのでこれらも含めて説明を加える。
<実施例5 その9 広告スペース情報取得部>
「広告スペース情報取得部」は、広告スペース情報をメディア側企業から取得すると同時に、後述するMPR広告スペース公開制御部に対して取得した旨の信号と、メディア側企業の識別情報に関連付けて広告スペース情報を送信する。これは、当該広告スペース情報に基づいて適した広告主側企業を登録済みの広告主側企業の中から抽出、選択するためである。広告スペース情報によって特定される広告スペースのユニーク性、経時性、買手選別性がどのような広告主側企業に適しているかMPR広告スペース公開制御部にて判断させるためである。したがって、MPR広告スペース公開制御部内には、ユニーク性、経時性、買手選別性を数値化するための数値化ルールを利用するように構成してもよい。またSPR広告スペース公開制御部にはユニーク性、経時性、買手選別性を類型化してタイプ情報化するためのタイプ情報化ルールを利用するように構成されていてもよい。このように数値化ないしは類型化をテーブルとして有して、新たに取得される広告スペース情報を分析して、購入確率が高くなる広告主側企業を抽出できるように構成することが考えられる。
<実施例5 その9 広告スペース購入申込受付部>
「広告スペース購入申込受付部」は、広告スペースの購入申し込みを受け付ける。
<実施例5 その9 在庫等確認要求出力部>
「在庫等確認要求出力部」は本発明装置からメディア側企業の端末に対して最終的な広告スペース(広告情報、広告情報で示される広告スペース)の購入を認めるかの判断を求める役割を果たす。
<実施例5 その9 在庫等確認回答取得部>
「在庫等確認回答取得部」は、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業からインターネット等を介して取得する。これは在庫等確認要求の内容をメディア側企業の担当者が検討したうえでの回答であり、メディア側企業の端末からインターネット等を介して取得する。
<実施例5 その9 広告スペース購入決定通知部>
「広告スペース購入決定通知部」は、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する。 また前述のようにこの肯定的回答が条件付きである場合にはその条件を付加して出力する。また否定的回答であっても、条件次第で広告スペースの販売が可能である旨の回答である場合にはその条件を付加して広告主側企業に送信するように構成する。
<実施例5 その9 広告スペース情報公開部>
「広告スペース情報公開部」は、基本的には実施例1から実施例4に記載のものと同機能を有するが、実施例5における特徴点はMPR広告スペース公開制御部によって特定の広告主側企業属性情報を備えた広告主側企業に限定されるように公開が制御される点である。
<実施例5 その9 メディア側企業属性情報取得部>
「メディア側企業属性情報取得部」は、メディア側企業属性情報を取得する。取得元は本発明の装置が利用可能なデータベースであってもよいし、本発明装置内に設けられたデータベースであってもよい。情報ソースはメディア側企業自身をソースとしたものでも、企業情報サービス会社から情報提供を受けたものでも、ネット上から取得したものでも、本発明装置のオペレータが入力したものでもよい。またこれらの組み合わせであってもよい。メディア側主企業をソースとする場合には、メディア側企業属性情報で当初の会員登録の際にメディア側企業から自発的に提出(送信)される情報が代表的である。そのほか広告主企業が発行する有価証券報告書、四半期報告書、適時開示、アニュアルレポート、事業計画書などであってもよい。これらは企業のホームページからダウンロードするように構成してもよい。このダウンロードはクローラなどによって自動的に行われてもよい。
「メディア側企業属性情報」の定義はすでに従前の実施例においてしたと同じ定義となる。
<実施例5 その9 MPR広告スペース公開制御部>
「MPR広告スペース公開制御部」は、新規に取得した広告スペース情報と、その広告スペース情報を提供するメディア側企業属性情報と、両者を高確率で広告スペースの売買契約が成約する関係で関連付けたテーブルとに基づいて最終的に成約する確率が高い広告スペース公開部の公開先となる広告主側企業を選別するように制御するように構成される。
なお、メディア側企業属性情報を因子としたテーブルを利用するが、このほかにも、広告主側企業の広告スペース公開部の閲覧履歴、検索履歴、広告主側企業のIR情報、メディア側企業のIR情報、広告主側企業のPR計画情報の一以上の組み合わせを因子としたテーブルを用いてもよい。
<実施例5 その9 ハードウエア的構成>
図31(b1)、図31(b2)は本実施例の広告スペース販売装置のハードウエア的構成を説明するための図である。本件発明の装置は、CPU3101と、バス3102、不揮発性メモリ(例えばハードディスク、SSD)3103と主メモリ3104とI/O3105、インターネット等インターフェイス3106などを備えている。不揮発性メモリには、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得プログラム3103aと、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開プログラム3103bと、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付プログラム3103cと、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力プログラム3103dと、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得プログラム3103eと、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力プログラム3103fと、を保持し、さらに、メディア側企業属性情報取得プログラム3103g、(広告スペース公開部)制御情報取得プログラム3103h、を保持する。
さらにデータとして、広告スペース情報3103k、広告スペース購入申込(情報)3103l、在庫等確認要求(情報)3103m、在庫等確認回答3103n、広告スペース購入決定通知3103o、さらに、メディア側企業属性情報3103n、制御情報(広告スペース情報公開部を制御するためのデータ)3103oが保持されている。
さらにコンテンツ電子データ取得プログラムやコンテンツ電子データを備えるように構成されていてもよい。これら不揮発性メモリに保持されているプログラムやデータは適宜メインメモリに展開されて実行される。
インターネット等インターフェイスは、メディア側企業端末3107、3107、広告主側企業端末3108、3108とインターネット等を介して接続する役割を果たしている。その他図示しないが、主メモリ等には本件装置が稼働時に各種の通信、処理を行うためのプログラムが展開されており、一連の処理を実行する。
<実施例5 その9 処理の流れ>
本件発明の広告スペース販売装置にて実行される処理の流れを説明する。
図31(c)は、当該処理の流れを示す図である。この図にあるように、本件発明の広告スペース販売装置の動作処理手順は、メディア側企業から所定のメディアにて販売可能な広告スペースの情報である広告スペース情報をそのメディアと関連付けて取得する広告スペース情報取得ステップ3101と、取得した広告スペース情報をインターネット等経由にて公開する広告スペース情報公開ステップ3102と、公開された広告スペース情報に基づいて広告主側企業から広告スペース購入の申し込みである広告スペース購入申込を受け付ける広告スペース購入申込受付ステップ3103と、受け付けた広告スペース購入申込に基づいてメディア側企業に在庫等の確認要求である在庫等確認要求を出力する在庫確認要求出力ステップ3104と、出力した在庫等確認要求に応じた在庫等確認回答をメディア側企業から取得する在庫等確認回答取得ステップ3105と、在庫等確認回答が在庫有問題なしとの回答3106である場合に広告主側企業に広告スペースを購入できることが決定した旨の通知である広告スペース購入決定通知を出力する広告スペース購入決定通知出力ステップ3107と、からなっている。
在庫有問題なしとの在庫等確認回答に応じて購入する広告スペースを利用するコンテンツの電子データであるコンテンツ電子データを広告主側企業から取得するコンテンツ電子データ取得ステップが含まれていてもよい。なお、在庫なしとの回答の場合には終了するか別の広告スペースの購入のための処理を実施する。
そして、本実施例の特徴的な処理は、広告スペース情報取得ステップでの広告情報の取得とともに、メディア側企業属性情報取得ステップ3109を実行する。そして、在庫等確認回答取得ステップ3105の結果を成約に導くために売買契約が成約したメディア側企業属性情報と、広告スペース情報取得ステップにて取得した広告スペース情報との関係からテーブルをあらかじめ準備して起き、このテーブルを利用して売買契約の成約が比較的高い確率で見込まれる広告主側企業に対するメディア側企業属性情報又は広告スペース情報との関係を得て、広告スペース情報公開ステップの処理を制御する広告スペース情報公開制御ステップ3111の処理を実行する。 これらは動作方法としての発明のみならず、広告スペース販売装置という計算機に読み取り実行可能なプログラムとしても利用できる。