JP6183365B2 - 超音波探触子 - Google Patents

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    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction

Description

本発明は、素子部を機械的に走査する超音波探触子に関する。
例えば乳腺、甲状腺、頚動脈、体表血管、体表表層部などの表在性組織の3次元超音波診断画像を短時間で簡便に取得するには、体表近傍のアレイ型素子による幅広い視野領域を得ると同時に、アレイ型素子の走査方向と直交する方向への、体表の形状に沿った広い機械的走査が必要となる。また、特に手持ち型超音波探触子では、1つの3次元超音波探触子であらゆる表在性組織の3次元画像が得られることによって、探触子を交換する診断上の手間を省くことができることに加え、複数の3次元超音波探触子を必要とせず、コスト的にも大きな利点がある。また、例えば頚動脈や甲状腺などの診断部位の形状や位置関係上、探触子の形状を極力小さくすることが望ましい。しかし、小型の3次元超音波探触子の実現は、広い3次元診断領域の実現に相反する。
そこで、例えば超音波素子をベルトなどで平行に移動させる機構を、手持ち型超音波探触子に応用した手持ち型の3次元超音波探触子を実現するようにしたものがある(例えば、下記の特許文献1参照)。特許文献1に記載の超音波探触子は、図18に示したように、筐体100内に、5つのプーリ101と、外周に歯状部を有するフランジ付のタイミングプーリ102と、これらのプーリ101、102を囲むベルト103と、ガイド104と、超音波素子105とを有する。ベルト103がタイミングプーリ102の回転により図中のAの方向及びBの方向に往復移動し、それに伴ってベルト103に固着されている超音波素子105もガイド104に沿って往復移動する。
日本国特開2009−195305号公報
しかしながら、特許文献1に記載の超音波探触子には、超音波素子105が移動する方向の両端にプーリ101を配置する必要がある。このような構造を用いた場合、プーリ101の直径の幅分は超音波素子105が移動できない。このため、超音波探触子の生体と接触する領域は、超音波素子105の幅とプーリ101の径に応じた超音波素子105の機械的移動範囲よりも必ず大きくなってしまう。その結果、特に、例えば頚動脈や甲状腺などの診断部位の形状や位置関係によっては、超音波探触子の大きさが邪魔になって、生体の対象部位の所望位置に超音波探触子を当て難い場合があった。
本発明の目的は、広い走査領域を実現可能な小型の超音波探触子を提供することである。
本発明は、音響結合液体を内部に封止した探触子筐体と、探触子筐体に固定したモータと、第1の回転軸に固定され、第1の回転軸の回転に伴って回転する第1のアームと、第1のアームに設けられた突起部と、第1の回転軸に取り付けられた第1の回転伝達部と、第1の回転伝達部に係合され第1の回転伝達部による回転によって、当該回転とは逆方向に回転する第2の回転伝達部と、第2の回転伝達部に固定され、第2の回転伝達部の回転の軸となる第2の回転軸と、第2の回転軸に固定され、第2の回転軸の回転に伴って回転する第2のアームと、第2のアームに対して回転可能に取り付けられた第3のアームと、第3のアームに接続された超音波素子と、を有し、第1のアーム、第2のアーム及び第3のアームは探触子筐体内に位置し、モータは、第1の回転軸又は第2の回転軸に接続され、モータに接続された第1の回転軸又は第2の回転軸は、モータの回転に伴って回転し、第1のアームに設けられた突起部は、第3のアームの長手方向に摺動可能に、第3のアームに接続されていることを特徴としたものである。
さらに第2のアームは、第1の先端と、第1の先端とは異なる第2の先端と、を有し、第1の先端は、探触子筐体に対して回転可能に接続され、第2の先端は、第3のアームの第1の端部に接続され、第3のアームのうち、第1の端部とは異なる第2の端部の先端に超音波素子が接続され、第3のアームのうち、第1の端部と超音波素子の間に突起部が位置していることを特徴とする。
さらに第3のアームには、第3のアームの長手方向にガイド部が設けられており、突起部がガイド部に摺接していることを特徴とする。
さらにガイド部は、第3のアームの少なくとも一部を溝形状とした部分であり、突起部が溝形状のガイド部の内壁と摺接していることを特徴とする。
さらに溝形状のガイド部の内壁と突起部のうち少なくとも一方に、溝形状のガイド部の内壁と突起部の表面が接触するときの摩擦抵抗が低くなる材料が設けられたことを特徴とする。
さらに突起部に、突起部に対して回転可能なベアリングを設けたことを特徴とする。
さらに第1のアームに取り付けられた弾性体と、弾性体により一方向に回転する力が加えられる回転可能な回転板と、回転板に回転可能に設けられた少なくとも二つのベアリングと、を有し、ベアリングが、溝部のガイド部の内壁と接触するように構成されたことを特徴とする。
さらに突起部は、少なくとも二つの突起部を含み、少なくとも二つの突起部が、第3のアームを挟持することを特徴とする。
さらに少なくとも二つの突起部と第3のアームの少なくとも一方に、少なくとも二つの突起部の表面と第3のアームの表面が接触するときの摩擦抵抗が低くなる材料が設けられたことを特徴とする。
さらに少なくとも二つの突起部にベアリングを設けたことを特徴とする。
さらに少なくとも二つの突起部は弾性体により引き合うことを特徴とする。
さらに突起部は第3のアームに対して摺動可能なスライド軸受けを含むことを特徴とする。
さらに第1の回転伝達部と第2の回転伝達部がギヤで構成されていることを特徴とする。
さらに第1の回転伝達部と第2の回転伝達部はそれぞれプーリで構成され、第1の回転伝達部と第2の回転伝達部の間で交差するように、第1の回転伝達部と第2の回転伝達部の周りにベルトが巻きつけられていることを特徴とする。
さらに第1の回転伝達部と第2の回転伝達部は探触子筐体内に収納されたことを特徴とする。
さらに超音波素子は第3のアームに対して回転可能に接続され、超音波素子にはガイド軸が接続され、探触子筐体の内部にレールを備え、ガイド軸は前記レールに沿って移動可能なように接触していることを特徴とする。
さらにレールは溝状であり、ガイド軸は溝状の溝部の中に位置することを特徴とする。
さらに弾性体を介してガイド軸と接続される第2のガイド軸を備え、ガイド軸及び第2のガイド軸は、レールに挟持されていることを特徴とする。
さらにレールは凸状であり、弾性体を介してガイド軸と接続される第2のガイド軸を備え、ガイド軸及び第2のガイド軸は、レールの凸部を挟持していることを特徴とする。
さらにガイド軸のうちレールと接触する部分にはベアリングが設けられたことを特徴とする。
さらにガイド軸とレールの少なくとも一方に、ガイド軸とレールが接触するときの摩擦抵抗が低くなる樹脂材料が設けられたことを特徴とする。
超音波素子は電子走査型素子であって、超音波素子の電子走査と直交する方向に超音波素子が機械的に揺動することを特徴とする。
本発明に係る超音波探触子によれば、小型の揺動機構により大きな揺動曲率又は平坦に超音波素子を機械的に揺動させることが可能となるため、手持ち型超音波探触子の小型軽量化を実現することが可能となり、診断時の操作性を改善した超音波探触子を実現することができる。特に、表在性組織を診断する超音波探触子で要求される体表近傍の広い視野領域を小型軽量の超音波探触子で得ることができる効果を有する。
本発明の実施の形態における超音波探触子を示す図 図1の(a)に実線で示された第3のアームと第1のアームの突起部の摺接状態の一例を示す図 本発明の実施の形態における揺動機構の動作を説明する図 第3のアーム7の先端位置PAの軌跡の一例を示す図 本発明の実施の形態における回転伝達部の一例を示す図 第3のアームと第1のアームの突起部の摺接状態の一例を示す図 第3のアームに設けられた溝状のガイド部と第1のアームの突起部の摺接状態の一例を示す図 第3のアームに設けられた溝状のガイド部と第1のアームの突起部の摺接状態の一例を示す図 第3のアームに設けられた溝状のガイド部と第1のアームの突起部の摺接状態の他の例を示す図 第3のアームに設けられた溝状のガイド部と第1のアームの突起部の摺接状態の他の例を示す図 第3のアームに設けられた溝状のガイド部と第1のアームの突起部の摺接状態の他の例を示す図 第3のアームに設けられた溝状のガイド部と第1のアームの突起部の摺接状態の他の例を示す図 超音波素子の取り付け構造の一例及び動作を説明する図 超音波素子の取り付け構造の一例及び動作を説明する図 超音波素子の取り付け構造の一例及び動作を説明する図 超音波素子の取り付け構造の一例及び動作を説明する図 超音波素子の取り付け構造の一例及び動作を説明する図 従来の超音波探触子の構成を示す図
以下、本発明の実施の形態として図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態における超音波探触子を示す図である。図1に示す(a)は、超音波探触子の正面図である。また、図1の(b)は、図1の(a)に示した超音波探触子のA−A’線断面図である。超音波探触子は図示しない超音波診断装置本体に接続され、当該本体からは駆動電気信号が送られる。
探触子筐体11に固定されたモータ1の回転軸、又はモータ1に減速機構が設けられている場合には減速機構の出力軸(以後「回転軸2」という)は、探触子筐体11を貫通する。回転軸2は、図示しないオイルシール、ウインドウ10及び探触子筐体11などによって封止された超音波の伝搬を助ける音響結合液体12の中で、所定の角度だけ正転又は反転する。このため、回転軸2に一端が固定された第1のアーム3は、回転軸2の回転に伴って、回転軸2を中心に所定の角度だけ正転又は反転して、揺動運動を行う。第1のアーム3は、一部が回転軸2に固定され、回転軸2に対して垂直に延びる部位と、当該部位の他端と接続し、回転軸2に対して平行に回転軸2とは逆方向に延びる突起部13とを有する。なお、回転軸2は第1のアーム3の一部であってもよい。すなわち、第1のアーム3の一部を、第1のアーム3に固定された回転軸2とよんでもよい。また、突起部13は、第1のアーム3の一部であってもよいし、第1のアーム3と異なる部材からなり、第1のアーム3に接続されていてもよい。第1のアーム3が回転軸2の回転に伴って揺動運動を行った場合の突起部13の軌道が、図1の(a)に点線Cで表される。
探触子筐体11には、第2のアーム4が回転可能に取り付けられている。回転軸2には回転伝達部である第1のギヤ5が固定され、第2のアーム4には回転伝達部である第2のギヤ6が固定され、第1のギヤ5と第2のギヤ6は係合する。すなわち、第1のギヤ5と第2のギヤ6が噛合し、回転軸2の回転運動に伴って、第2のアーム4は第1のアーム3と同時に逆方向に揺動運動を行う。なお、図1では第1のギヤ5と第2のギヤ6は同じ大きさをしているが、異なる大きさでもよい。
第2のアーム4の探触子筐体11との接点とは異なる先端部には、第3のアーム7が第2のアーム4に対して回転可能に取り付けられている。第2のアーム4は、第2のギヤ6の回転に伴って、第2のギヤ6の回転軸を中心に所定の角度だけ正転又は反転して、揺動運動を行う。第2のアーム4は、探触子筐体11との接点から探触子筐体11に対して垂直に延びて第2のギヤ6の回転軸となる第1の部位と、第1の部位に対して垂直に延びる第2の部位と、第1の部位と平行に第1の部位とは逆方向に延びる第3の部位とを有する。なお、第2のアーム4の第1部位は、第2のギヤ6の回転中心に接続されている。なお、図1に示した構成では、第2のアーム4の第1の部位が第2のギヤ6の回転軸となっているが、第2のギヤ6の回転軸は異なる部材からなり、第2のアーム4に接続されていてもよい。また、第3の部位が第2の部位とは異なる部材からなり、第2の部位に接続されてもよい。すなわち、第2のアーム4の第1の部位を、第2のアーム4に固定された回転軸とよんでもよい。第1のアーム3が回転軸2の回転に伴って揺動運動を行なった場合、突起部13が、図1の(a)に点線Cで表される軌道を描くこととなる。すると、突起部13の移動に伴って第3のアーム7が揺動運動を行う。なお、回転軸2の回転に伴って第2のギヤ6が回転すると、第2のアーム4が第2のギヤ6の回転軸の回転に伴って揺動運動を行なう。なお、第2のアーム4が第2のギヤ6の回転軸の回転に伴って揺動運動を行った場合の第2のアーム4の第3のアーム7との接続部の軌道が、図1の(a)に点線Dで表される。
なお、図1の(a)には、第3のアーム7が垂直な方向であるときの状態が実線で示されている。第3のアーム7は左右に揺動し、図1の(a)には左に揺動した場合の第3のアーム7が点線で示されている。
第3のアーム7の第2のアーム4との接点とは異なるもう一方の端部の先端には、超音波素子9が取り付けられている。超音波素子9は、電気信号と超音波信号を相互に変換することができ、図示しないフレキシブルプリント基板を介して超音波診断装置本体との電気信号の伝達を行っている。
図1の(b)に示されるとおり、第3のアーム7の長手方向の、第2のアーム4との接点がある第1端部側と、超音波素子9が取り付けられている第2端部側のうち、第2のアーム4が接続される第2のギヤ6は、第1のギヤ5より第2のアーム4との接点がある第1端部側に位置する。また、回転軸2が延びる方向において、第1のギヤ5よりモータ1から更に離間した位置に第3のアーム7が位置する。また、回転軸2が延びる方向における第1のギヤ5と第3のアーム7の間に、第1のアーム3の回転軸2に対して垂直に延びる部位が位置する。同様に、回転軸2が延びる方向における第1のギヤ5及び第2のギヤ6と第3のアーム7の間に第2のアーム4の第2の部位が位置する。
図2は、図1の(a)に実線で示された第3のアーム7と第1のアーム3の突起部13の摺接状態の一例を示す図である。図2に示すように、第3のアーム7の超音波素子9が取り付けられた固定端と第2のアーム4との連結部の間には、縦長の溝状のガイド部8が設けられている。また、第1のアーム3の回転軸2に対して平行に延びる突起部13が、ガイド部8の内壁に摺接する。ガイド部8の溝の幅は、突起部13の摺接する部分の直径とほぼ同じ幅である。ガイド部8の溝は、第3のアーム7の長さ方向に沿った縦長の溝である。この溝の長さは、回転軸2が所定角度の正転又は反転によって図1の(a)に示すように第3のアーム7が左右に揺動したときに、第3のアーム7が移動できる長さであれば足りる。回転軸2の回転運動により逆方向に回転する第1のアーム3と第2のアーム4の正転又は反転に伴って、第3のアーム7のガイド部8の内壁に位置する突起部13が、回転運動と同時にガイド部8の溝方向に沿って移動する。すなわち、第1のアーム3の突起部13は、第3のアーム7の長手方向に平行移動するよう、ガイド部8の内壁に摺接する。なお、上記説明したガイド部8は、第3のアーム7の一部に溝を形成することによって設けられているが、第3のアーム7とは異なる部材から構成されていてもよい。
回転軸2に固定された第1のアーム3と、回転軸2に固定された第1のギヤ5とかみ合う第2のギヤ6により回転する第2のアーム4は、回転軸2の正転又は反転により常に反対方向に回転運動を行う。回転軸2の回転に伴って第2のアーム4と第3のアーム7の連結点が移動し、第3のアーム7の長さ方向に突起部13が摺動するため、第3のアーム7に取り付けられた超音波素子9は、第3のアーム7の第2のアーム4との連結点を固定の回転軸とした場合とは異なる軌跡をたどる。
なお、第1のギヤ5及び第2のギヤ6は探触子筐体11の外側に配置されても良い。ただし、第1のギヤ5と第2のギヤ6を探触子筐体11とウインドウ10の内部に配置した場合は、探触子筐体11を貫通する軸が回転軸2のみであるため、貫通する部分に設ける音響結合液体12を封止するためのオイルシールなどを1箇所に設ければ良いため好ましい。また、探触子筐体11とウインドウ10で囲われた全ての空間に音響結合液体12を封入する必要はなく、揺動する超音波素子9とウインドウの間に音響結合液体12が存在すればよい。
また、図1に示した構成ではモータ1が回転軸2に接続されているが、上述した第2のアーム4の第1の部位にモータ1が接続されていてもよい。
図3は、第1のアーム3、第2のアーム4、第3のアーム7、第1のギヤ5及び第2のギヤ6から構成された揺動機構の動作を説明する図である。以下、図3を用いて、揺動回転について詳細に説明する。なお、図3に示すように、以下の説明では、第1のアーム3の長さをL1、第2のアーム4の長さをL2、第3のアーム7の長さをL3とし、第1のアーム3の回転中心と第2のアーム4の回転中心の距離をLとする。第1のアーム3の揺動角度θ1は、図3における時計回りの方向を正、半時計回りの方向を負とする。逆に、第2のアーム4の揺動角度θ2は、図3における反時計回りの方向を正、時計回りの方向を負とする。なお、角度θ1,θ2が0度の位置は図3の垂直線の下方の位置とする。
第1のアーム3と第2のアーム4の揺動運動を第1のギヤ5及び第2のギヤ6で連動すると、第2のアーム4は、第1のアーム3と反対方向に角度θ2だけ回転する。角度θ2は、下記の式(1)で表される。
Figure 0006183365
第1のアーム3の回転中心を原点とした図3に示すxy座標上での第1のアーム3の先端位置(x1,y1)は、下記の式(2)で表される。
Figure 0006183365
また、長さL2の第2のアーム4の回転中心を原点とした図3に示すxy座標上での第2のアーム4の先端位置(x2,y2)は、下記の式(3)で表される。
Figure 0006183365
なお、第1のアーム3の先端位置(x1,y1)は、第2のアーム4の回転中心を原点とした場合、下記の式(4)で表される。
Figure 0006183365
始点(x2,y2)と、長さL3の第3のアーム7の線分上の点(x1,y1)と、線分L3の長さが決まると、第3のアーム7の先端位置PA(xa,ya)を下記のとおり算出できる。ここで、PA(xa,ya)は第2のアーム4の回転中心を原点としている。
線分L3の長さは、下記の式(5)で表される。
Figure 0006183365
線分L3の傾きをmとすると、傾きmは次の式(6)で表される。
Figure 0006183365
ただし、式(6)において、x2=x1の場合は除算できないので、この場合は除外する。
式(6)から下記の式(7)が求まる。
Figure 0006183365
式(7)を式(5)に代入し、第3のアーム7の先端位置PA(xa,ya)を算出する。
図4は、第1のアーム3の長さL1=15mm、第2のアーム4の長さL2=50mm、第3のアーム7の長さL3=60mmとし、第1のギヤ5及び第2のギヤ6の歯数を等しくし、第1のアーム3の回転中心と第2のアーム4の回転中心の距離L=15mmとして、第1のアーム3をY軸から±45度まで揺動させた場合の、第3のアーム7の先端位置PAの軌跡の一例を示す図である。上述したように、第3のアーム7の先端には超音波素子9が取り付けられているため、図4に示す例では、±40mmの範囲でx軸方向にほぼ水平に超音波素子9を移動させることができる。
図4に示した第3のアーム7の先端位置PAの軌跡は一例であり、L1,L2,L3,Lの各長さと、第1のギヤ5と第2のギヤ6のギヤ比(歯数比)を変更することで、第3のアーム7の先端位置PAは所望の軌跡を実現することが可能である。
また、図5に示すように、第1のアーム3と第2のアーム4に、第1のギヤ5及び第2のギヤ6のかわりに第1のプーリ14と第2のプーリ15を取り付け、この2つのプーリをベルト16により結合しても良い。この場合、第1のプーリ14と第2のプーリ15の間で交差するように、第1のプーリ14と第2のプーリ15の周りに一連のベルト16が巻きつけられる。第1のプーリ14が回転するとベルト16により第2のプーリ15も第1のプーリ14の回転に合わせて回転する。ベルト16としてスチールベルトを用いれば、ギヤの連結で発生しやすいバックラッシュを軽減する事が可能となる。
以下に、第3のアーム7と第1のアーム3の先端に設けられた突起部13の摺接状態の具体的構成について、いくつか例を挙げて説明する。いずれも、第1のアーム3の突起部13は、第3のアーム7の長手方向に対して並行移動が可能なように第3のアーム7に接続されている。
図6は、第3のアーム7に設けられた溝状のガイド部8と第1のアーム3の先端に設けられた突起部13の摺接状態の一例を示す図である。突起部13の摺接状態は、図2に代わって、図6のような構成としてもよい。図6に示す構成では、突起部13は溝状のガイド部8に挟まれるように位置する。また、突起部13がガイド部8に対して滑らかに摺動するため、ガイド部8の内壁と突起部13の双方又は一方に、例えばポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂からなる低摩擦樹脂17のコーティングを施した構成が好ましい。その結果、ガイド部8の側壁部と突起部13の表面が接触するときの摩擦抵抗が低くなる。
図7は、第3のアーム7に設けられた溝状のガイド部8と第1のアーム3の先端に設けられた突起部13の摺接状態の一例を示す図である。突起部13の摺接状態は、図2に代わって、図7のような構成としてもよい。図7に示す構成では、突起部13は溝状のガイド部8に挟まれるように位置する。また、突起部13がガイド部8に対して更に滑らかに摺動するため、突起部13に2つ以上のベアリング18を設け、2つ以上のベアリング18がガイド部8の両端に接触する構成が好ましい。なお、溝状のガイド部8の内壁に、低摩擦樹脂17のコーディングを施しても良い。
図8は、第3のアーム7に設けられた溝状のガイド部8と第1のアーム3の先端に設けられた突起部13の摺接状態の一例を示す図である。突起部13の摺接状態は、図2に代わって、図8のような構成としてもよい。図8に示す構成では、第1のアーム3に対して回転可能に取り付けた回転板25を例えばバネなどの弾性体19で一方向に回転させるようにして、回転板25に2つ以上のベアリング18を回転可能に取り付けている。弾性体19により溝状のガイド部8の内壁にベアリング18が押される方向の力が回転板25にかかり、ベアリング18が常にガイド部8の内壁に接触する。このように、ガイド部8の幅のばらつきや、2つのベアリング18の配置間隔がガイド部8の幅に対して若干の誤差があっても、がたつきを防止する事ができるため好ましい。なお、溝状のガイド部8の内壁に、低摩擦樹脂17のコーティングを施しても良い。
以上説明したように、図1〜図8に示した構成によれば、回転軸2に固定された第1のアーム3が回転軸2を中心に回転することで、第1のアーム3と第2のアーム4は第1のギヤ5と第2のギヤ6の噛み合わせによって互いに逆方向の揺動運動を行う。また、第3のアーム7は、第2のアーム4との連結部と、第1のアーム3の突起部13が平行移動可能に摺接するガイド部8とにより決定される位置に基づいて揺動運動を行う。したがって、モータ1を回転駆動して第1のアーム3及び第2のアーム4を揺動させると、第3のアーム7の先端に取り付けられた超音波素子9は、第3のアーム7の一端を中心とした揺動よりも大きな曲率の軌跡で揺動する。
次に、第3のアーム7と第1のアーム3の先端に設けられた突起部13の摺接状態の他の例を示す。
図9は、第3のアーム7と第1のアーム3の先端に設けられた突起部13の摺接状態の他の例を示す図である。突起部13の摺接状態は、図2に示した構成に代えて、図9に示す構成としてもよい。図9に示す構成では、第1のアーム3の先端に設けられた突起部13は2つ以上の突起であり、第3のアーム7をこれら2つ以上の突起で挟み込む。この場合にも、突起部13が第3のアーム7に対して滑らかに摺動するため、第3のアーム7と突起部13との接触面の双方又は一方に、例えばフッ素系樹脂からなる低摩擦樹脂17のコーティングを施した構成が好ましい。その結果、第3のアーム7と突起部13の表面が接触するときの摩擦抵抗が低くなる。なお、図9に示す構成においては、第3のアーム7に溝状のガイド部8が設けられなくてよい。
図10は、第3のアーム7と第1のアーム3の先端に設けられた突起部13の摺接状態の他の例を示す図である。突起部13の摺接状態は、図2に示した構成に代えて、図10に示す構成としてもよい。図10に示す構成では、第1のアーム3の先端に設けられた突起部13は2つ以上の突起であり、第3のアーム7をこれら2つ以上の突起で挟み込む。さらに、突起部13には2つ以上のベアリング18を設け、摺動抵抗を軽減する。なお、図10に示す構成においては、第3のアーム7に溝状のガイド部8が設けられなくてよい。また、第3のアーム7の表面に低摩擦樹脂17のコーティングを施しても良い。
図11は、第3のアーム7と第1のアーム3の先端に設けられた突起部13の摺接状態の他の例を示す図である。突起部13の摺接状態は、図2に示した構成に代えて、図11に示す構成としてもよい。図11に示す構成では、第1のアーム3の突起部13の一方にベアリング18が回転可能に接続され、弾性体19によりもう一つの突起部13に接続されたベアリング18を引っ張るように接続し、弾性体19の引張応力によって二つのベアリング18で第3のアーム7を挟み込む。その結果、第3のアーム7の機械加工上の精度ばらつきに起因する第3のアーム7の幅のばらつきがもたらす摺動抵抗の変動が軽減される。なお、第3のアーム7の表面に低摩擦樹脂17のコーティングを施しても良い。
以上説明したように、図1〜4及び図9〜10に示した構成によれば、回転軸2に固定された第1のアーム3が回転軸2を中心に回転することで、第1のアーム3と第2のアーム4は第1のギヤ5と第2のギヤ6の噛み合わせによって互いに逆方向の揺動運動を行う。また、第3のアーム7は、第2のアーム4との連結と、第1のアーム3の突起部13による平行移動可能な摺接に応じて揺動運動を行う。したがって、モータ1を回転駆動して第1のアーム3及び第2のアーム4を揺動させると、第3のアーム7の先端に取り付けられた超音波素子9は、第3のアーム7の一端を中心とした揺動よりも大きな曲率の軌跡で揺動する。また、第3のアーム7の両側面を突起部13で挟み込む構造であるため、第3のアーム7を研削加工などで簡単に精度良く均一な幅に加工する事が可能である。
図12は、第3のアーム7と第1のアーム3の先端に設けられた突起部13の摺接状態の他の例を示す図である。突起部13の摺接状態は、図2に示した構成に代えて、図12に示す構成としてもよい。図12に示す構成では、第1のアーム3の先端に設けられた突起部13がスライド軸受け20を有する。スライド軸受け20は、第3のアーム7の長手方向に摺動可能な構造である。第1のアーム3がスライド軸受け20に対して回転可能に接続することによって、摺動抵抗が小さく滑らかにがたつきの少ない揺動機構を実現できる。なお、図12に示す構成においては、第3のアーム7に溝状のガイド部8が設けられなくてよい。
図12に示す構成によれば、回転軸2に固定された第1のアーム3が回転軸2を中心に回転することで、第1のアーム3と第2のアーム4は第1のギヤ5と第2のギヤ6の噛み合わせによって互いに逆方向の揺動運動を行う。また、第3のアーム7は、第2のアーム4との連結と、スライド軸受け20による平行移動可能な摺接に応じて揺動運動を行う。したがって、モータ1を回転駆動して第1のアーム3及び第2のアーム4を揺動させると、第3のアーム7の先端に取り付けられた超音波素子9は、第3のアーム7の一端を中心とした揺動よりも大きな曲率の軌跡で揺動する。また、安価に摺動抵抗の軽減とガタツキの少ない滑らかな運動を実現する事が可能となる。また、スライド軸受け20を第1のアーム3の突起部13に回転可能に固定する手段としてベアリングを用いれば、更に滑らかな動作と機械的な負荷の低減が可能となる。
次に、第3のアーム7に対する超音波素子9の取り付け構造及び超音波素子9の動作について説明する。
図13は、超音波素子9の取り付け構造の一例及び動作を説明する図である。図13に示すように、超音波素子9は、第3のアーム7の先端に、素子回転軸21を中心に回転可能に取り付けられる。また、超音波素子9には、超音波素子9と一体となって第3のアーム7の先端に対して回転可能なガイド軸22が設けられる。ガイド軸22は、探触子筐体11又はウインドウ10などに設けられた溝状のレール23に対して摺接する。このため、超音波を送受信する超音波素子9を生体に対して所望の方向に傾ける事が可能となる。ガイド軸22は超音波素子9に固定されているので、ガイド軸22によって、第3のアーム7が揺動したときの超音波素子9の向きが決定される。すなわち、超音波素子9をウインドウ10に対して常に平行に傾けることも可能であるため、超音波素子9から放射される超音波を常にウインドウ10に対して垂直に放射する事も可能となる。
なお、溝状のレール23は、探触子筐体11やウインドウ10の一部をレール形状に設計しても、レール形状の部品を探触子筐体11やウインドウ10に取り付けても良い。また、超音波素子9の向きを第3のアーム7の傾きと同じ方向にする場合には、超音波素子9を第3のアーム7に固定すればよい。この場合、上記説明した素子回転軸21、ガイド軸22及びレール23を設ける必要はない。
図14は、超音波素子9の取り付け構造の一例及び動作を説明する図である。図14に示すように、超音波素子9は、第3のアーム7の先端に、素子回転軸21を中心に回転可能に取り付けられる。また、超音波素子9には、超音波素子9と一体となって第3のアーム7の先端に対して回転可能な2つ以上のガイド軸22が設けられる。2つのガイド軸22の一方を超音波素子9に固定し、もう一方をバネなどの第2の弾性体24で超音波素子9に固定されているガイド軸22に接続することで、第2の弾性体24の反発力によって2つのガイド軸22が溝状のレール23にはさまれるよう摺接する。このため、部品の加工精度などによって生じる溝状のレール23と2つのガイド軸22のがたつきを吸収することが可能となり、動作時の振動や騒音を低減すると同時に、超音波素子9の傾き角度を揺動動作時に安定させることが可能となる。
図15は、超音波素子9の取り付け構造の一例及び動作を説明する図である。図15に示すように、超音波素子9は、第3のアーム7の先端に、素子回転軸21を中心に回転可能に取り付けられる。また、超音波素子9には、超音波素子9と一体となって第3のアーム7の先端に対して回転可能な2つ以上のガイド軸22が設けられる。2つのガイド軸22の一方を超音波素子9に固定し、もう一方をバネなどの第2の弾性体24の吸引力によって凸状のレール23をはさむように、2つのガイド軸22が摺接する。このため、部品の加工精度などによって生じる凸状のレール23と2つのガイド軸22のがたつきを吸収することが可能となり、動作時の振動や騒音を低減すると同時に、超音波素子9の傾き角度を揺動動作時に安定させることが可能となる。また、凸状のレール23は、機械加工又は金型成型で実現する場合、比較的加工が容易に実現できる。
図16は、超音波素子9の取り付け構造の一例及び動作を説明する図である。図16に示すように、超音波素子9は、第3のアーム7の先端に、素子回転軸21を中心に回転可能に取り付けられる。また、超音波素子9には、超音波素子9と一体となって第3のアーム7の先端に対して回転可能な2つ以上のガイド軸22が設けられる。2つのガイド軸22の一方を超音波素子9に固定し、もう一方をバネなどの第2の弾性体24で超音波素子9に固定されているガイド軸22に接続することで、第2の弾性体24の吸引力によって2つのガイド軸22が凸状のレール23をはさむよう摺接する。ガイド軸22の先端にはそれぞれベアリング18が設けられている。この構成により、凸状のレール23とガイド軸22の摺動摩擦抵抗をさらに低減することが可能となり、駆動するモータ1の負荷低減と同時に滑らかな動きを実現する事が可能となる。
図17は、超音波素子9の取り付け構造の一例及び動作を説明する図である。図17に示すように、超音波素子9は、第3のアーム7の先端に、素子回転軸21を中心に回転可能に取り付けられる。また、超音波素子9には、超音波素子9と一体となって第3のアーム7の先端に対して回転可能な2つ以上のガイド軸22が設けられる。2つのガイド軸22で凸状のレール23を挟み込むように摺接させる構成であり、ガイド軸22とレール23の一方又は双方に、ガイド軸22とレール23の表面が接触するときの摩擦抵抗が低くなる材料、例えばフッ素系樹脂などの低摩擦樹脂17が取り付けられている。この構成により、凸状のレール23とガイド軸22の摺動摩擦抵抗を低減することが可能となり、駆動するモータ1の負荷低減と同時に滑らかな動きを実現する事と同時に、ベアリングを配置する構成と比較して、小型で安価に実現が可能となる。
図13〜16を用いて説明したレール23を備えた構成によれば、超音波素子をウインドウに対して垂直又は所望の方向に傾ける事が可能となる。また、レールの形状を工夫することにより、超音波を生体に対して送受信する角度を自由に設定することが可能となり、生体に対して平行や扇型など、診断用途に応じて素子の傾きを設定する事が可能となる。
このように、上記説明した実施形態によれば、超音波素子が移動する見かけ上の回転半径を大きく移動させることが可能となり、揺動のアームを短くする事で小型化が実現できる。また、上述の従来例のようにワイヤとプーリで超音波素子を並行移動させる構成で生じていた、走査領域の両端におけるプーリの径により生じるスペースを事実上無くすことが可能となり、患者に接触させる部分に対して走査領域を実質上拡大することができる。また、広い走査領域を保ったまま超音波探触子自体を小型化することができるので、超音波探触子を生体に密着しやすくすることができる。
また、超音波素子9が単一素子であって、揺動機構により機械的に走査する機械式超音波探触子であってもよい。また、超音波素子9が電子走査型の超音波素子であって、機械的な揺動方向と直交する方向に電子走査するように超音波素子を配置することで、電子走査による走査と機械的揺動による走査で三次元の超音波画像を取得する超音波探触子であっても良い。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2012年7月24日出願の日本特許出願(特願2012-163376)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、特に短冊状に圧電素子を配列して電気的に走査することで断層画像を得るアレイ型素子の電気的走査方向と直交する方向に機械的に平行移動又は揺動させることによって、生体内の3次元断層像を得る小型の手持ち式の超音波探触子に好適である。また、手持ち型の超音波探触子ではなく、据え置き型で体表の広い範囲を走査する超音波装置においても小型ならびに軽量化を実現した装置を提供することができる。
1 モータ
2 回転軸
3 第1のアーム
4 第2のアーム
5 第1のギヤ
6 第2のギヤ
7 第3のアーム
8 ガイド部
9 超音波素子
10 ウインドウ
11 探触子筐体
12 音響結合液体
13 突起部
14 第1のプーリ
15 第2のプーリ
16 ベルト
17 低摩擦樹脂
18 ベアリング
19 弾性体
20 スライド軸受け
21 素子回転軸
22 ガイド軸
23 レール
24 第2の弾性体
25 回転板

Claims (22)

  1. 音響結合液体を内部に封止した探触子筐体と、
    前記探触子筐体に固定したモータと、
    第1の回転軸に固定され、前記第1の回転軸の回転に伴って回転する第1のアームと、
    前記第1のアームに設けられた突起部と、
    前記第1の回転軸に取り付けられた第1の回転伝達部と、
    前記第1の回転伝達部に係合され、前記第1の回転伝達部による回転によって、当該回転とは逆方向に回転する第2の回転伝達部と、
    前記第2の回転伝達部に固定され、前記第2の回転伝達部の回転の軸となる第2の回転軸と、
    前記第2の回転軸に固定され、前記第2の回転軸の回転に伴って回転する第2のアームと、
    前記第2のアームに対して回転可能に取り付けられた第3のアームと、
    前記第3のアームに接続された超音波素子と、を有し、
    前記第1のアーム、前記第2のアーム及び前記第3のアームは前記探触子筐体内に位置し、
    前記モータは、前記第1の回転軸又は前記第2の回転軸に接続され、
    前記モータに接続された前記第1の回転軸又は前記第2の回転軸は、前記モータの回転に伴って回転し、
    前記第1のアームに設けられた前記突起部は、前記第3のアームの長手方向に摺動可能に、前記第3のアームに接続されている超音波探触子。
  2. 前記第2のアームは、第1の先端と、前記第1の先端とは異なる第2の先端と、を有し、
    前記第1の先端は、前記探触子筐体に対して回転可能に接続され、
    前記第2の先端は、前記第3のアームの第1の端部に接続され、
    前記第3のアームのうち、前記第1の端部とは異なる第2の端部の先端に前記超音波素子が接続され、
    前記第3のアームのうち、前記第1の端部と前記超音波素子の間に前記突起部が位置している請求項1に記載の超音波探触子。
  3. 前記第3のアームには、前記第3のアームの長手方向にガイド部が設けられており、
    前記突起部が前記ガイド部に摺接している請求項1又は2に記載の超音波探触子。
  4. 前記ガイド部は、前記第3のアームの少なくとも一部を溝形状とした部分であり、
    前記突起部が前記溝形状のガイド部の内壁と摺接している請求項3に記載の超音波探触子。
  5. 前記溝形状のガイド部の内壁と前記突起部のうち少なくとも一方に、前記溝形状のガイド部の内壁と前記突起部の表面が接触するときの摩擦抵抗が低くなる材料が設けられた請求項4に記載の超音波探触子。
  6. 前記突起部に、前記突起部に対して回転可能なベアリングを設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  7. 前記第1のアームに取り付けられた弾性体と、
    前記弾性体により一方向に回転する力が加えられる回転可能な回転板と、
    前記回転板に回転可能に設けられた少なくとも二つのベアリングと、を有し、
    前記ベアリングが、前記溝形状のガイド部の内壁と接触するように構成された請求項4又は5に記載の超音波探触子。
  8. 前記突起部は、少なくとも二つの突起部を含み、
    前記少なくとも二つの突起部が、前記第3のアームを挟持する請求項1又は2に記載の超音波探触子。
  9. 前記少なくとも二つの突起部と前記第3のアームの少なくとも一方に、前記少なくとも二つの突起部の表面と前記第3のアームの表面が接触するときの摩擦抵抗が低くなる材料が設けられた請求項8に記載の超音波探触子。
  10. 前記少なくとも二つの突起部にベアリングを設けた請求項8又は9に記載の超音波探触子。
  11. 前記少なくとも二つの突起部は弾性体により引き合うことを特徴とする請求項10に記載の超音波探触子。
  12. 前記突起部は、前記第3のアームに対して摺動可能なスライド軸受けを含む請求項1又は2に記載の超音波探触子。
  13. 前記第1の回転伝達部と前記第2の回転伝達部がギヤで構成されている請求項1〜12のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  14. 前記第1の回転伝達部と前記第2の回転伝達部はそれぞれプーリで構成され、
    前記第1の回転伝達部と前記第2の回転伝達部の間で交差するように、前記第1の回転伝達部と前記第2の回転伝達部の周りにベルトが巻きつけられた請求項1〜12のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  15. 前記第1の回転伝達部と前記第2の回転伝達部は前記探触子筐体内に収納された請求項1〜14のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  16. 前記超音波素子は前記第3のアームに対して回転可能に接続され、
    前記超音波素子にはガイド軸が接続され、
    前記探触子筐体の内部にレールを備え、
    前記ガイド軸は前記レールに沿って移動可能なように接触している請求項1〜15のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  17. 前記レールは溝状であり、
    前記ガイド軸は前記溝状の溝部の中に位置する請求項16に記載の超音波探触子。
  18. 弾性体を介して前記ガイド軸と接続される第2のガイド軸を備え、
    前記ガイド軸及び前記第2のガイド軸は、前記レールに挟持されている請求項16又は17に記載の超音波探触子。
  19. 前記レールは凸状であり、
    弾性体を介して前記ガイド軸と接続される第2のガイド軸を備え、
    前記ガイド軸及び前記第2のガイド軸は、前記レールの凸部を挟持している請求項16に記載の超音波探触子。
  20. 前記ガイド軸のうち前記レールと接触する部分にはベアリングが設けられた請求項16〜19のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  21. 前記ガイド軸と前記レールの少なくとも一方に、前記ガイド軸と前記レールが接触するときの摩擦抵抗が低くなる樹脂材料が設けられた請求項16〜20のいずれか1項に記載の超音波探触子。
  22. 前記超音波素子は電子走査型素子であって、
    前記超音波素子の電子走査と直交する方向に前記超音波素子が機械的に揺動する請求項1〜21のいずれか1項に記載の超音波探触子。
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