JP6176610B2 - ロボットの関節機構 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載されたロボットは、モータの出力軸(第1のリンク)と、アーム(第2のリンク)と、モータに対してアームを回転自在に接続する関節機構とを備えている。
このロボットの関節機構は、モータの出力軸と、アームとの間に設けられたトルクカッタ(トルクリミッタ)を備えている。このトルクカッタは、モータの出力軸に過負荷が加わるとスリップするので、モータ等の破損を抑制することができる。
そこで、特許文献1に記載されたロボットは、トルクカッタの入力側と出力側との回転角度のズレを検出するポテンショメータを備え、ポテンショメータにて回転角度のズレを検出した場合には、所定の動作を実行することによって、この回転角度のズレを解消させている。
なお、ポテンショメータは、トルクカッタの入力側と出力側との回転角度のズレを検出しているため、この回転角度のズレと、モータに設けられたエンコーダにて検出されるモータの出力軸の回転角度とを合成することによって、モータに対するアームの回転角度を検出することは可能である。しかしながら、複数のセンサを併用しなければならないので、誤差を蓄積してしまい検出精度が低下するという問題がある。
本発明によれば、トルクリミッタは、摩擦板式のトルクリミッタであるので、他の方式のトルクリミッタを採用する場合と比較して、高い応答性を必要とするロボットの関節機構に好適である。
図1は、本発明の一実施形態に係る関節機構を備えるロボットの外観を示す斜視図である。
ロボット1は、図1に示すように、路上を走行する走行車Vに載置されるマニピュレータである。このロボット1は、走行車Vに取り付けるための取付部2と、取付部2に設けられた円柱状のアーム3と、アーム3の先端に接続された円柱状のアーム4と、アーム4の先端に接続されたハンド5とを備えている。
アーム4は、アーム3の中心軸と直交する軸を回転軸としてアーム3に回転自在に取り付けられている。
ハンド5は、本体部51と、本体部51におけるアーム4側の端部に設けられた2つのグリッパ6と、本体部51におけるグリッパ6とは反対側の端部に設けられたカメラ7とを備えている。
アーム3およびアーム4は、図2に示すように、アーム3に設けられた第1の関節部8と、アーム4に設けられた第2の関節部9とを備えて構成される関節機構10を介して互いに接続されている。
具体的には、前述したように、アーム4は、アーム3の中心軸と直交する軸(X軸)を回転軸としてアーム3に回転自在に取り付けられている。換言すれば、関節機構10は、第1のリンクとしてのアーム3に対して第2のリンクとしてのアーム4を回転自在に接続している。
アーム3は、図3に示すように、内部に設けられたモータ31と、モータ31の出力軸に取り付けられるとともに、モータ31の出力軸の回転に伴って回転する傘歯車32とを備えている。この傘歯車32は、第1の関節部8の内部に突出している。
第1の関節部8は、図3および図4に示すように、傘歯車32と嵌合する傘歯車81と、傘歯車81の内部に挿入されるとともに、傘歯車81と同心状になるように設けられる略円筒状の筒状部材82と、筒状部材82におけるアーム4側の端部に取り付けられる波動歯車装置83と、波動歯車装置83におけるアーム4側の端部に固定される略円筒状の内筒84とを備えている。
筒状部材82は、外周面に形成されたキー溝82Aを有し、X軸回りに回転自在に設けられている。この筒状部材82は、傘歯車81のキー溝81Aと、キー溝82Aとの間に挿入されたキー85を介して傘歯車81と一体的に回転する。
このトルクリミッタ101は、摩擦板101A,101Bと、プレート9Bとの間の摩擦力を用いることによって、アーム3に設けられた内筒84およびアーム4に設けられたフレーム9Aを接続するとともに、内筒84の回転に伴ってフレーム9Aを回転させる。また、トルクリミッタ101は、アーム3またはアーム4に過負荷が加わるとスリップし、モータ31等の破損を抑制することができる摩擦式のトルクリミッタである。
この平歯車104は、平歯車105Aと嵌合し、この平歯車105Aは、ポテンショメータ105の入力軸に取り付けられている。したがって、本実施形態では、ポテンショメータ105は、アーム3に設けられるとともに、内筒84と、軸体102との間の回転角度を検出するセンサとして機能する。
(1)ポテンショメータ105は、アーム3に設けられるとともに、内筒84と、軸体102との間の回転角度を検出するので、1つのセンサのみを用いてアーム3に対するアーム4の回転角度を検出することができる。したがって、ロボット1の関節機構10は、内筒84およびフレーム9Aを接続するトルクリミッタ101にスリップが生じた場合であっても、アーム3に対するアーム4の回転角度を精度よく確実に検出することができる。
(3)軸体102は、円筒状に形成されているので、軸体102の内部に信号線などのケーブルCを通すことができ、関節機構10の限られたスペースを有効に利用することができる。
例えば、前記実施形態では、第1のリンクをアーム3とし、第2のリンクをアーム4とし、本発明のロボットの関節機構をアーム3およびアーム4の関節部に採用していたが、これ以外の部位に採用してもよい。要するに、ロボットの関節機構は、第1のリンクと、第2のリンクと、第1のリンクに対して第2のリンクを回転自在に接続していればよい。
前記実施形態では、トルクリミッタ101は、摩擦板式のトルクリミッタであったが、バネ式などの他の種類のトルクリミッタであってもよい。要するに、トルクリミッタは、内筒および外筒の間に設けられることによって、内筒および外筒を接続するとともに、内筒の回転に伴って外筒を回転させることができればよい。
前記実施形態では、軸体102は、円筒状に形成されていたが、角筒状などの他の筒状に形成されていてもよい。なお、軸体の内部に信号線などのケーブルを通さない場合には、軸体は、筒状に形成されていなくてもよい。
2 取付部
3 アーム(第1のリンク)
4 アーム(第2のリンク)
5 ハンド
6 グリッパ
7 カメラ
8 第1の関節部
9 第2の関節部
8A フレーム
9A フレーム(外筒)
9B プレート
9C フレームカバー
10 関節機構
31 モータ
32 傘歯車
51 本体部
81 傘歯車
82 筒状部材
83 波動歯車装置
84 内筒
85 キー
101 トルクリミッタ
102 軸体
105 ポテンショメータ(センサ)
V 走行車
Claims (3)
- 第1のリンクと、第2のリンクと、前記第1のリンクに対して前記第2のリンクを回転自在に接続するロボットの関節機構であって、
前記第1のリンクに設けられるとともに、前記第2のリンクに延出し、自己の中心軸回りに回転する内筒と、
前記内筒と同心状となるように前記第2のリンクに設けられるとともに、前記内筒を内部に収容する外筒と、
前記内筒および前記外筒の間に設けられることによって、前記内筒および前記外筒を接続するとともに、前記内筒の回転に伴って前記外筒を回転させるトルクリミッタと、
前記内筒および前記外筒と同心状となるように前記外筒に設けられるとともに、前記内筒の内部を介して前記第1のリンクに延出し、前記外筒と一体的に回転する軸体と、
前記第1のリンクに設けられるとともに、前記内筒と、前記軸体との間の回転角度を検出するセンサとを備えることを特徴とするロボットの関節機構。 - 請求項1に記載されたロボットの関節機構において、
前記トルクリミッタは、摩擦板式のトルクリミッタであることを特徴とするロボットの関節機構。 - 請求項1または請求項2に記載されたロボットの関節機構において、
前記軸体は、筒状に形成されていることを特徴とするロボットの関節機構。
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JP2013176193A JP6176610B2 (ja) | 2013-08-28 | 2013-08-28 | ロボットの関節機構 |
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JP2013176193A JP6176610B2 (ja) | 2013-08-28 | 2013-08-28 | ロボットの関節機構 |
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- 2013-08-28 JP JP2013176193A patent/JP6176610B2/ja active Active
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