JP6176493B2 - 鳥獣害忌避ロボット及び鳥獣害忌避システム - Google Patents

鳥獣害忌避ロボット及び鳥獣害忌避システム Download PDF

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Description

本発明は、自然共生的鳥獣被害防止手段に係り、特に鳥獣害忌避ロボット及び鳥獣害忌避システムに関する。
農作物の鳥獣害を防ぐために、(a)毒餌を鳥獣に直接与えて殺す方法や大豆畑では、大豆種子に毒性の強い農薬をまぶして種子を播き、出芽した子葉に含まれる毒成分によってハトを殺す方法がある。(b)爆音機等で発生する強烈な音響で、鳥獣をおどかして忌避する方法(例えば、文献1参照。)、(c)カカシ、猛禽類の模型(例えば、文献2参照。)、発光する防鳥器具(例えば、文献3参照。)で鳥獣を追い払う方法などがある。
方法(a)は、鳥獣保護、自然保護及び農薬の適正使用の観点から、問題が多くて使えず、方法(b)は、鳥獣の忌避効果が高いが、近隣住民への騒音公害が問題となり使えない。方法(c)は、環境、鳥獣および人間に害を与えない点で優れるが、カカシを含めた各種防鳥器具類は、設置後日数を経ると鳥獣が慣れて、被害が急激に増えてくる欠点がある。環境や人間に害を与えないで鳥獣を忌避するのは難しい。
特許第3704111号公報 特許第2820802号公報 特許第3756320号公報
本発明は、環境、鳥獣や人間に害を与えことなく、鳥獣が慣れ難くて忌避効果が持続する鳥獣害忌避ロボット及び鳥獣害忌避システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、(a) 第1の旗を握った左腕、第2の旗を握った右腕を有し、中心を金属支柱が貫いている人形と、 (b) 柱状で水平に地面に接し、右側端部で、蝶番を介して金属支柱の下端と互いに接続される長尺の支持台と、(c) 支持台の左端に固定され、金属支柱の上部に一端が接続されたワイヤーの他端を牽引する第1のモーターを内蔵する牽引装置と、(d)支持台の中間部に固定され、ワイヤーが通る滑車が上部に付いている短尺の柱と、(e)人形の胴体左側に内蔵され、左腕を駆動する第2のモーターと、(f)人形の胴体右側に内蔵され、右腕を駆動する第3のモーターと、を備え、牽引装置の第1のモーターを駆動してワイヤーで金属支柱の上部を牽引すると人形の全身が地面に対して垂直となり、ワイヤーを逆方向に牽引すると人形の全身が地面に対して水平になること、加えて、人形の全身が地面に対して垂直な状態で、胴体左側に内蔵される第2のモーターを駆動すると左腕に握った第1の旗を振り、胴体右側に内蔵される第3のモーターを駆動すると右腕に握った第2の旗を振ることを特徴とする鳥獣害忌避ロボットであることを要旨とする。
ここで、鳥獣害忌避ロボットの人形は、偽装されて外観が人間によく似ている他、鳥獣害忌避ロボットの作動によって、人形の全身が地面に対して垂直となり、人形の全身が地面に対して水平になり、左右の腕に握った旗を振ったりという動きは、あたかも人間が起き上がったり、仰向けに臥したり、旗を振ったりしているかのように見えるので、鳥獣は直観的に人形を人間だと錯覚を起こし、恐れて鳥獣害ロボットが設置された場所の周辺に近づかない。人形が地面に対して垂直になったり、水平になったりする全身の動きに加えて、人形の腕を動かして左右の旗を振る腕の動きをも備えた鳥獣害忌避ロボットは、鳥獣害忌避効果が高く、鳥獣が慣れ難くて、効果が長く持続する忌避手段を提供することができる。
本発明の第2の態様は、(a)第1の旗を握った左腕、第2の旗を握った右腕を有し、中心を金属支柱が貫いている人形と、(b)柱状で水平に地面に接し、右側端部で、蝶番を介して金属支柱の下端と互いに接続される長尺の支持台と、
(c)支持台の左端に固定され、金属支柱の上部に一端が接続されたワイヤーの他端を牽引する第1のモーターを内蔵する牽引装置と、 (d)支持台の中間部に固定され、ワイヤーが通る滑車が上部に付いている短尺の柱と、(e)人形の胴体左側に内蔵され左腕を駆動する第2のモーターと、(f)人形の胴体右側に内蔵され右腕を駆動する第3のモーターと、(g)農地および農地周辺に複数設置された物体感知センサーと、を備え、人形の全身が地面に対して水平な状態で物体感知センサーが鳥獣の襲来を感知した場合、牽引装置の第1のモーターを駆動すると同時に、人形の胴体に内蔵される第2のモーター及び第3のモーターを駆動する。これらのことにより、人形の左腕に握った第1の旗及び右腕に握った第2の旗を振りながら、牽引装置のワイヤーで金属支柱の上部を牽引して人形の全身が引上げられて、地面に対して垂直となる。人形の全身が地面に対して垂直となっても、更に第1の旗及び右腕に握った第2の旗を振り続けることを特徴とする鳥獣害忌避システムであることを要旨とする。
本発明によれば、鳥獣の襲来時に、物体感知センサーによって鳥獣を感知して鳥獣害忌避ロボットが作動すると、人形が左右の腕にそれぞれ握った旗を振りながら、全身が引上げられて、地面に対して垂直となる。突然、左右の腕に握った旗を振りながら人形が出現ことから、人形を人間と錯覚した鳥獣は人間が出現したかのように驚いて、瞬時に逃げ出す効果的な鳥獣害忌避システムを提供することができる。
本発明の第3の態様は、(a)日の出1時間前〜日の入り1時間後まで、一定時間間隔で牽引装置を作動して、人形の全身を地面に対して垂直にし、一定時間後、人形の全身を水平になるように動かす第1のタイマーと、(b)人形の全身が地面に対して垂直な状態で、左腕及び右腕を一定時間作動する第2のタイマーと、を牽引装置に隣接する収納箱内に更に備えることを特徴とする鳥獣害忌避ロボットであることを要旨とする。
ここで、第1のタイマーを用いて鳥獣害忌避ロボットの作動時間を設定するにあたって、鳥獣の摂食行動を考慮して、作動の開始時刻を日の出1時間前とし、終了時刻を日の入り1時間後までとする。設定を実行して、作動開始時刻になると、第1のタイマーにより鳥獣害忌避ロボットの牽引装置が駆動してワイヤーを牽引し、地面に対して水平な状態の、偽装されて人間に良く似ている人形の全身を引上げて、地面に対して垂直にする。次に、人形の全身が垂直な状態で、第2のタイマーで左右の腕を動かして一定時間旗を振り続ける。一定時間後、第2のタイマーで左右の腕の動きを停止させるとともに、第1のタイマーで牽引装置を駆動させてワイヤーを逆方向に牽引して、人形の全身が地面に対して水平となって元の状態に戻る。このようにタイマーを用いると、人形の動きを一巡するサイクルとすることができる。一方、地面に対して水平な状態の人形の全身が地面に対して垂直となり、両腕に握った旗を振り続け、一定時間後、両腕に握った旗を振る動きを停止して、地面に対して水平となるという動きは、あたかも人間が起き上がって、旗を振り続け、旗を振るのをやめて仰向けに臥したかのようであって、人間が行う自然で流れのある動作に極めて似たものである。人形は、外観が偽装されているだけでなく、動きも人間の動作に酷似していることから、鳥獣が人形を人間と錯覚し、恐れて鳥獣害忌避ロボットが設置された場所周辺に近寄らない。更に、この人形の動きが一巡するサイクルで作動したり、作動を停止したりすることを、一定時間間隔で反復して行うよう設定・実行することにより、一層慣れ難くするとともに、鳥獣の錯覚の常態化を導いて、鳥獣害の忌避効果をより安定させることができる。
本発明によれば、環境、鳥獣や人間に害を与えないで、鳥獣を長期間、忌避する鳥獣害忌避ロボット及び鳥獣害忌避システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る鳥獣害忌避ロボットの断面図である。 第1の実施形態に係る鳥獣害忌避ロボットに用いる人形の断面図である。 第1の実施形態に係る鳥獣害忌避ロボットに用いる人形の部分図である。 第1の実施形態に係る鳥獣害忌避ロボットの信号の流れを説明する図である。 第1の実施形態に係る鳥獣害忌避システムに用いる物体検知センサーの設置図で、(a)は鳥獣が山林から侵入する場合の設置図、(b)は鳥獣が道路から侵入する場合の設置図である。 第1の実施形態に係る鳥獣害忌避システムに用いる物体検知センサーの設置図で、鳥獣の侵入経路が不特定の場合の設置図である。 第1の実施形態に係る鳥獣害忌避システムの信号の流れを説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る鳥獣害忌避ロボットの図である。 第2の実施形態に係る鳥獣害忌避ロボットの信号の流れを説明する図である。
次に図面を参照して、本発明の第1〜第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す第1〜第2の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る鳥獣害忌避ロボットは、図1に示すように、柱状で水平に地面に接し、右側端部で、蝶番27を介して金属支柱25の下端と互いに接続される長尺の支持台28と、
支持台28の左端に固定され、金属支柱25の上部に一端が接続されたワイヤー29の他端を牽引する第1のモーター30を内蔵する牽引装置31と、支持台28の中間部に固定され、ワイヤー29が通る滑車32が上部に付いている短尺の柱33とを備える他、左側端部に各種機械・部品を収納する第1の収納箱36a及び第2の収納箱36bを備える。また、第1の収納箱36a内に第1のバッテリー51と第2のバッテリー52を備え、第2の収納箱36b内に第1の制御ユニット55a、第2の制御ユニット55b、制御機器固定用金属板56を備える。
第1の実施の形態に係る鳥獣害忌避ロボットに用いられる人形26の外観は、偽装されて人間によく似ており、図2に示すように、第1の旗21を握った左腕22、第2の旗23を握った右腕24と、胴体に内蔵される第2のモーター34と第3のモーター35とを備え、中心を金属支柱25が貫いている。
図3に示すように、鳥獣害忌避ロボットに用いられる人形26の左半身に、図2に示す左腕22を駆動する第2のモーター34に加え、左腕22を駆動するための部品等として、第1のクランク・ディスク39a、第1の連接棒40a、第1のロッド41a、第1のリンク42a、第1のピボット43a、第1のアーム44a、第1の機械・部品の固定台37a、第1の部品の固定用金属板38aとを更に備える。
図示を省略するが、鳥獣害忌避ロボットに用いられる人形26の右半身に、図2に示す右腕22を駆動する第3のモーター35に加え、右腕24を駆動するための部品等として第2のクランク・ディスク、第2の連接棒、第2のロッド、第2のリンク、第2のピボット、第2のアーム、第2の機械・部品の固定台、第2の部品の固定用金属板とを更に備える。
図4に示すように、第1の実施の形態に係る鳥獣害忌避ロボットは、図1に示す牽引装置31の第1のモーター30は、第1の収納箱36aに収納される第1のバッテリー51から供給される電気によって駆動し、また、第1の収納箱36aに収納される第2のバッテリー52から供給される電気で作動する第1の制御ユニット55aから出力される信号によって、第1のモーター30の駆動が制御される。図2に示す左腕22を駆動する第2のモーター34及び右腕24を駆動する第3のモーター35は、図1に示す第1の収納箱36aに収納される第2のバッテリー52から供給される電気によって駆動し、また、第2のバッテリー52から供給される電気で作動する第2の制御ユニット55bから出力される信号によって、第2のモーター34及び第3のモーター35の駆動が制御される。
第1の実施の形態に係る鳥獣害忌避ロボットの人形26は、外観が偽装されて人間に非常に良く似ており、鳥獣害忌避ロボットが作動すると、牽引装置31の第1のモーター30を駆動してワイヤー29で金属支柱25の上部を牽引して、地面に対して水平な状態の人形の26の全身が地面に対して垂直となり、ワイヤー29を逆方向に牽引すると人形26の全身が地面に対して水平になる。また、人形26の全身が地面に対して垂直な状態で、胴体左側に内蔵される第2のモーター34を駆動すると左腕22に握った第1の旗21を振り、また、胴体右側に内蔵される第3のモーター35を駆動すると右腕24に握った第2の旗23を振る。
以上のように、第1の実施の形態に係る鳥獣害忌避ロボットによれば、偽装されて人間に良く似た人形26の全身が地面に対して垂直となったり、地面に対して水平となったりすることや、両腕に握った旗を振ることが可能であるが、このような人形26の動きは、あたかも人間が起き上がったり、仰向けに臥したり、旗を振ったりしているかのように見えるため、鳥獣は、直観的に、人形26を人間と錯覚して、恐れて鳥獣害忌避ロボットが設置された場所周辺に近寄らない。人形26が地面に対して垂直になったり水平になったりする全身の動きに加えて、人形26の腕を動かして左右の旗を振る腕の動きをも備えた鳥獣害忌避ロボットは、鳥獣害忌避効果が高く、鳥獣が慣れ難くて、効果が長く持続する。
本発明の第1の形態に係る鳥獣害忌避システムは、図5(a)に示すように、第1の物体感知センサー54a、第2の物体感知センサー54b、第3の物体感知センサー54c、第4の物体感知センサー54d、第5の物体感知センサー54e・・・・・を備える。ここで「・・・・・」は、第5の物体感知センサー54eに加えて、農地の広さに応じて、図示を省略した必要な物体感知センサーの数を増やして、設置する事を意味する。
鳥獣害忌避システムに用いる物体感知センサーについては、鳥獣の侵入タイプによって設置の仕方が異なり、図5(a)には山林内に営巣した鳥獣が、山林から侵入するのが日常的に観察される場合の対応を示している。山林から侵入する鳥獣に対しては、第1の物体感知センサー54a、第2の物体感知センサー54b、第3の物体感知センサー54c、第4の物体感知センサー54d、第5の物体感知センサー54e、・・・・・を、感知部を山林に向けて、農地の山林に近い部分に一列に設置する。
主として農地に通ずる道路から侵入する場合には、図5(b)に示すように、第1の物体感知センサー54a、第2の物体感知センサー54b、第3の物体感知センサー54c、第4の物体感知センサー54d、・・・・・の感知部を道路の中心部に向けて、農地の入口付近の道路の脇の左右両面に設置する他、第5の物体感知センサー54e、・・・・・を、道路近傍の場所に感知部を農地の反対側に向けて設置する。
鳥獣の侵入経路が不特定なときには、図6に示すように、あらゆる方向から侵入に備えて、第1の物体感知センサー54a、第2の物体感知センサー54b、第3の物体感知センサー54c、第4の物体感知センサー54d・・・・・の感知部を人形の外側に向けて、人形26を中心に円形に設置する。
図7に示すように、農地および農地周辺に設置された第1の物体感知センサー54a、第2の物体感知センサー54b、第3の物体感知センサー54c、第4の物体感知センサー54d、第5の物体感知センサー54e、・・・・・からの信号は第1の制御ユニット55aに入力され、第1の制御ユニット55aから出力される信号によって、図1に示す牽引装置31の第1のモーター30の駆動が制御される。また、第1の物体感知センサー54a、第2の物体感知センサー54b、第3の物体感知センサー54c、第4の物体感知センサー54d、第5の物体感知センサー54e、・・・・・からの信号は、同時に第2の制御ユニット55bに入力され、第2の制御ユニット55bから出力される信号によって、図2に示す左腕22を駆動する第2のモーター34及び右腕24を駆動する第3のモーター35の駆動が制御される。
本発明の第1の形態に係る鳥獣害忌避システムでは、鳥獣害忌避ロボットの人形26の全身が地面に対して水平な状態で鳥獣を待ち受け、鳥獣が襲来した時、第1の物体感知センサー54a、第2の物体感知センサー54b、第3の物体感知センサー54c、第4の物体感知センサー54d、第5の物体感知センサー54e、・・・・・が鳥獣を感知すると、これらのセンサーから信号が発せられて、図1に示す鳥獣害忌避ロボットの第1のモーター30と図2に示す第2のモーター34及び第3のモーター35が駆動する。図2に示す人形26の胴体左側に内蔵される第2のモーター34を駆動して、左腕22に握った第1の旗21を振り、同時に胴体左側に内蔵される第3のモーター35を駆動して右腕24に握った第2の旗23を振りながら、図1に示す牽引装置31の第1のモーター30を駆動してワイヤー29で金属支柱25の上部を牽引し、人間に良く似た人形26の全身が引上げられて、地面に対して垂直となる。人形26の全身が地面に対して垂直となっても、更に左腕22に握った第1の旗21及び右腕24に握った第2の旗23を振り続ける。
このように、鳥獣の前に、突然、両腕に握った旗を振りながら人形26が出現することから、人形26を人間と錯覚した鳥獣は人間が出現したかのように驚いて、瞬時に逃げ出す。
以上のように、第1の実施の形態に係る鳥獣害忌避システムによれば、人形26の全身が地面に対して水平な状態で鳥獣を待ち受け、農地及び農地周辺に複数設置された物体感知センサーを用いて、物体感知センサーが鳥獣の襲来を感知すると、鳥獣害忌避ロボットが作動して、偽装されて人間に良く似た人形26の両腕に握った旗を振りながら全身が引上げられて、ついには、地面に対して垂直となり、その後も両腕に握った旗を振り続けることから、見えた人形26を人間だと錯覚を起こした鳥獣は、突然人間が出現したかのように驚いて、瞬時に逃げ出すので鳥獣を効果的に忌避することが可能となる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る鳥獣害忌避ロボットは、図8に示すように、第1のタイマー53a、第2のタイマー53b、第1の同軸ケーブル57a、第2の同軸ケーブル57bを、更に有する。第1のタイマー53aは、第1の同軸ケーブル57aによって第1の制御ユニット55aに接続されて用いられ、また、第2のタイマー53bは、第2の同軸ケーブル57bによって第2の制御ユニット55bに接続されて用いられる。なお、第1のタイマー53aと第2のタイマー53b等は、例えば、図8に示した収納箱36bに収納することができる。
図9に示すように、タイマー接続後の鳥獣害忌避ロボットにおいては、第1のタイマー53aからの信号は第1の制御ユニット55aに入力され、第1の制御ユニット55aから出力される信号によって、図4に示したのと同様に牽引装置31の第1のモーター30の駆動が制御される。また、第2のタイマー53bからの信号は、第2の制御ユニット55bに入力され、図4に示したのと同様に第2の制御ユニット55bから出力される信号によって、第2のモーター34及び第3のモーター35の駆動が制御される。
ここで、タイマーは、鳥獣害忌避ロボットの作動の開始時刻や終了時刻を設定する機能や、作動する時間や停止する時間を設定する機能、更に作動と停止を反復する設定する機能を有するところから、先ず、鳥獣害忌避ロボットの作動の開始時刻や終了時刻については、図8に示す第1のタイマー53aを用いて、作動開始時刻を、鳥獣の摂食行動に対応して、日の出1時間前とし、終了時刻を日の入り1時間後までと設定する。
このような設定下、図9に示す第1のタイマー53aから発せられた信号によって、図1に示されたのと同様の牽引装置31が、第1のモーター30を駆動してワイヤー29で金属支柱25の上部を牽引すると、地面に対して水平な状態の、偽装されて人間に良く似た人形26の全身が引上げられて、地面に対して垂直となる。次いで、第2のタイマー53bから発せられた信号によって、図2に示したのと同様に、第2のモーター34及び第3のモーター35を駆動して、左腕22及び右腕24を駆動して、第1の旗21と第2の旗23を振り続ける。一定時間後、第1のタイマー53a及び第2のタイマー53bによって発せられた信号によって左右の腕の動きを停止するとともに、牽引装置31の第1のモーター30を駆動して、ワイヤー29で金属支柱25の上部を逆方向に牽引して、人形26の全身が地面に対して水平となって元に戻る。このような人形26の一連の動きは、一巡して元に戻るサイクルであって、タイマーを用いることにより、人形26の動きを一巡するサイクルとすることができる。
ところで、地面に対して水平な状態の人形26の全身が、突如、地面に対して垂直となり、両腕に握った旗を振り続け、一定時間後、両腕に握った旗を振る動きを停止して、地面に対して水平となるという一連の動きは、あたかも生きている人間が、突如起き上がって旗を振り続け、その後、旗を振るのをやめて仰向けに臥したかのようである。人形26は、外観が偽装されて人間に似ていることに加えて、人間の動作に酷似する動きをするため、鳥獣が人形26を人間と錯覚し、人間に対する恐怖感や警戒感から、鳥獣害忌避ロボットが設置された場所の周辺に近寄らない。
更に、鳥獣害忌避ロボットを、人形26の動きを一巡するサイクルで、一定時間作動した後に停止させ、停止状態で一定時間経過させ、再び同様の作動と停止を反復して行うと、鳥獣の眼がこの連続する変化についていけず、正確に認識できないので、鳥獣害ロボットに慣れるのが困難となる。また、人形26が突然引き上げられて地面に対して垂直となって驚かすことに加え、両腕に握った旗を振り続けることが鳥獣を威嚇する効果を生じ、しかも、日没まで何回も反復されるので、鳥獣害忌避ロボットへの錯覚に基づいた恐怖感や警戒感が持続されて、鳥獣害忌避ロボットの傍に鳥獣の餌となる作物等が見えているにもかかわらず、決して鳥獣害忌避ロボットが設置された場所周辺に近寄らず、鳥獣害の忌避効果は長時間持続する。
以上のように、第2の実施の形態に係る鳥獣害忌避ロボットによれば、タイマーの使用によって、作動時刻を鳥獣の摂食行動が盛んな日の出1時間前〜日の入り1時間後までとし、地面に対して水平な状態の、偽装されて人間に良く似た人形26の全身が地面に対して垂直となり、両腕に握った旗を振り続ける。一定時間後、両腕に握った旗を振る動きを停止して地面に対して水平となり、一定時間後再び地面に対して垂直となる人形26の動きが一巡するサイクルで作動したり、作動を停止したりすることを、一定時間間隔で反復して行うよう設定・実行することにより、一層慣れ難くするとともに、鳥獣の錯覚を長時間持続させ、ひいては鳥獣の錯覚の常態化を導いて、鳥獣害の忌避効果をより安定させることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1〜第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
特に、既に述べた第1〜第2の実施の形態の説明において鳥獣害忌避ロボット及び鳥獣害忌避システムについて、例示したが、本発明は、有害鳥獣の被害を防止して、中山間地域の農作物の生産安定や住民の安全確保等に適用できることは、上記説明から容易に理解できるであろう。
又、第1〜第2の実施形態で説明したそれぞれの技術的思想を互いに組み合わせることも可能である。例えば、第2の実施の形態で説明したタイマーを、第1の実施形態に係る鳥獣害忌避システムに適用しても良い。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
21 第1の旗
22 左腕
23 第2の旗
24 右腕
25 金属支柱
26 人形
27 蝶番
28 支持台
29 ワイヤー
30 第1のモーター
31 牽引装置
32 滑車
33 柱
34 第2のモーター
35 第3のモーター
36a 第1の収納箱
36b 第2の収納箱
37a 第1の機械・部品の固定台
38a 第1の部品の固定用金属板
39a 第1のクランク・ディスク
40a 第1の連接棒
41a 第1のロッド
42a第1のリンク
43a第1のピボット
44a第1のアーム
51 第1のバッテリー
52 第2のバッテリー
53a 第1のタイマー
53b 第2のタイマー
54a 第1の物体感知センサー
54b 第2の物体感知センサー
54c 第3の物体感知センサー
54d 第4の物体感知センサー
54e 第5の物体感知センサー
55a 第1の制御ユニット
55b 第2の制御ユニット
56 制御機器固定用金属板
57a 第1の同軸ケーブル
57b 第2の同軸ケーブル

Claims (3)

  1. 左腕の中心を貫く棒状の第1のアームと、
    右腕の中心を貫く棒状の第2のアームと、
    前記第1のアームの支点に第1のピボットを設けて連結する第1のリンクと、
    前記第2のアームの支点に第2のピボットを設けて連結する第2のリンクと、
    前記第1のリンク側に端部を有する棒状の第1の機械部品の固定台と、
    前記第1の機械部品の固定台の延長方向を長手方向とし、前記第2のリンク側に端部を有する棒状の第2の機械部品の固定台と、
    前記第1及び第2の機械部品の固定台のそれぞれに直交して十字を構成するように固定される金属支柱と、
    地面に接し、前記十字を構成する箇所から離れた側を前記金属支柱の下端として、前記下端に蝶番を介して接続される長尺の支持台と、
    前記支持台に固定され、前記金属支柱の上端をワイヤーで牽引する第1のモーターと、
    前記第1の機械・部品の固定台の上に配置され、前記第1のアームの前記第1のリンクを介した運動を駆動する第2のモーターと、
    前記第2の機械・部品の固定台の上に配置され、前記第2のアームの前記第のリンクを介した運動を駆動する第3のモーターと、
    を備え、
    前記第1のモーターの起動により前記ワイヤーが前記金属支柱の上端を牽引することによって、前記金属支柱が人形として起き上がる動作をし、前記人形が地面に対して垂直な状態で、前記第2のモーターを起動して前記左腕を駆動し、前記第3のモーターを起動して前記右腕を駆動し、前記左腕に握った第1の旗と前記右腕に握った第2の旗を水平方向から垂直方向に向かって振り、その後、前記ワイヤーを逆方向に牽引すると、前記人形が地面に臥すという人間の動作と酷似する動きをするように、前記第1、第2及び第3のモーターは互いに独立に動作することを特徴とする鳥獣害忌避ロボット。
  2. 日の出1時間前〜日の入り1時間後まで、一定時間間隔で前記第1のモーターを作動して、前記金属支柱の上端を前記ワイヤーで牽引して前記人形が起き上がり、前記人形が地面に対して垂直な状態を維持し、一定時間経過後、前記ワイヤーを逆方向に牽引して前記人形が地面に臥すように動かす第1のタイマーと、
    前記人形が地面に対して垂直な状態で、前記第2のモーターと前記第3のモーターを起動して前記左腕と前記右腕を一定時間駆動し、前記左腕と前記右腕に握った旗を水平方向から垂直方向に向かって振るように作動する第2のタイマーと、
    前記第1及び第2のタイマーを収納する収納箱と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の鳥獣害忌避ロボット。
  3. 左腕の中心を貫く棒状の第1のアームと、
    右腕の中心を貫く棒状の第2のアームと、
    前記第1のアームの支点に第1のピボットを設けて連結する第1のリンクと、
    前記第2のアームの支点に第2のピボットを設けて連結する第2のリンクと、
    前記第1のリンク側に端部を有する棒状の第1の機械部品の固定台と、
    前記第1の機械部品の固定台の延長方向を長手方向とし、前記第2のリンク側に端部を有する棒状の第2の機械部品の固定台と、
    前記第1及び第2の機械部品の固定台のそれぞれに直交して十字を構成するように固定される金属支柱と、
    地面に接し、前記十字を構成する箇所から離れた側を前記金属支柱の下端として、前記下端に蝶番を介して接続される長尺の支持台と、
    前記支持台に固定され、前記金属支柱の上端をワイヤーで牽引する第1のモーターと、
    前記第1の機械・部品の固定台の上に配置され、前記第1のアームの前記第1のリンクを介した運動を駆動する第2のモーターと、
    前記第2の機械・部品の固定台の上に配置され、前記第2のアームの前記第のリンクを介した運動を駆動する第3のモーターと、
    農地及び農地周辺に複数設置された物体感知センサーと、
    を備え、前記金属支柱が地面に対して水平な状態で、前記物体感知センサーが鳥獣の襲来を感知した場合、前記第1のモーターが起動して前記ワイヤーが前記金属支柱の上端を牽引することによって、前記金属支柱が人形として起き上がる動作をし、前記人形が地面に対して垂直な状態で、前記第2のモーターを起動して前記左腕を駆動し、前記第3のモーターを起動して前記右腕を駆動し、前記左腕に握った第1の旗と前記右腕に握った第2の旗を水平方向から垂直方向に向かって振り、その後、前記ワイヤーを逆方向に牽引すると、前記人形が地面に臥すという人間の動作と酷似する動きをするように、前記第1、第2及び第3のモーターは互いに独立に動作することを特徴とする鳥獣害忌避システム。
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