JP6175445B2 - 送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法 - Google Patents

送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法 Download PDF

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Description

本開示は、無線通信によってデータを送信又は受信する送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法に関する。
昨今のIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11(以下、単に「802.11」と記載する)の無線LAN(Local Area Network)規格の取り組みとして、例えば屋内通信向けに、物理層の規格として802.11b(最大11Mbps(Mega bit per second)),802.11a及び802.11g(最大54Mbps),802.11n(最大600Mbps),802.11ac(最大6.9Gbps(Giga bit per second))のように、伝送容量の増大を意図した無線LAN規格が追加されている。
一方、例えばスマートグリットを実現するためのスマートメータの検討が本格化しており、スマートメータの活用によって屋外における低いデータ伝送レートの長距離伝送の必要性も高まってきている。特定小電力無線機(例えばスマートメータ)の使用可能な周波数の割り当てを含め、サブGHz帯、即ち、1GHz以下の周波数帯を用いた新たな無線LAN規格の策定へ向けた検討が始まっている。802.11においても、サブGHzの周波数帯を用いた無線LAN規格を検討内容としたTG(Task Group)ahが2010年に立ち上がっている。TGahにおける主な要求仕様としては、例えばデータ伝送レートが100kbps以上であって、最大伝送距離が1kmである。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用いる802.11a以降の無線LAN規格では、TGah(802.11ah)を含め、受信装置は、送信パケットの先頭に付加されるプリアンブルを用いて各種同期を確立してバースト通信する。プリアンブルは、AGC(Automatic Gain Control)及び粗調整のAFC(Automatic Frequency Control)に用いられるショートプリアンブルと、微調整のAFC及び伝送路推定用のロングプリアンブルとを含む。
特許文献1では、受信局が通信開始時の最初の送信パケットを用いて送信局と受信局との間の通信におけるキャリア周波数誤差を検出し、送受信間のキャリア周波数誤差が所定値より大きい場合には後続の送信パケットの受信時に、キャリア周波数誤差の検出値を用いてキャリア周波数誤差を補正する方法が提案されている。
日本国特表2009−519689号公報
本発明者らは、無線通信によってデータを送信又は受信する送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法を検討した。しかし、特許文献1では、例えばサブGHz帯、即ち1GHz以下の周波数帯においてOFDM信号を送信する場合、サブキャリア間隔が狭く、キャリア周波数誤差によっては受信装置が受信に失敗する場合があった。従って、受信装置が最初の送信パケットの受信に失敗すると、送信装置と受信装置との間において通信が困難となるという課題があった。
本開示は、上述した課題を解決するために、例えばサブGHz帯の周波数帯においてOFDM送信信号を送信する場合でも、サブキャリア間隔を超えるキャリア周波数誤差に起因して生じる受信性能劣化を改善する送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法を提供することを目的とする。
本開示は、サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルを生成し、前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に、所定のダミー期間を追加するプリアンブル生成部と、生成された前記第1,第2の各同期用プリアンブルを用いてOFDM送信信号を生成する送信信号生成部と、生成された前記OFDM送信信号を高周波のOFDM信号に変換して送信する送信RF部と、を備え、前記プリアンブル生成部は、前記所定のダミー期間において、前記第2の同期用プリアンブルのシンボルをN個(N:1以上の整数)配置する、送信装置である。
また、本開示は、サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルと前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に所定のダミー期間とを含む、高周波のOFDM送信信号を受信してベースバンドのOFDM受信信号に変換する受信RF部と、前記高周波の局部信号を出力するPLL部と、前記第1の同期用プリアンブルを用いて、前記ベースバンドのOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差を検出する周波数誤差推定部と、検出された前記キャリア周波数誤差が所定値を超える場合に、前記PLL部における発振周波数を前記所定のダミー期間において変更させる制御部と、を備える、受信装置である。
また、本開示は、サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルを生成するステップと、前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に、所定のダミー期間を追加するステップと、生成された前記第1,第2の各同期用プリアンブルを用いてOFDM送信信号を生成するステップと、生成された前記OFDM送信信号を高周波のOFDM信号に変換して送信するステップと、を有し、前記所定のダミー期間において、M個(M:1以上の整数)の前記第1の同期用プリアンブルのシンボル、及び、N個(N:1以上の整数)の前記第2の同期用プリアンブルのシンボル、のうち少なくともいずれかが配置される、送信方法である。
また、本開示は、サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルと前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に所定のダミー期間とを含む、高周波のOFDM送信信号を受信するステップと、前記高周波の局部信号を出力するステップと、前記局部信号を用いて、受信された前記高周波のOFDM送信信号をベースバンドのOFDM受信信号に変換するステップと、前記第1の同期用プリアンブルを用いて、前記ベースバンドのOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差を検出するステップと、検出された前記キャリア周波数誤差が所定値を超える場合に、前記局部信号を出力するPLL部の発振周波数を前記所定のダミー期間において変更させるステップと、を有する、受信方法である。
本開示によれば、例えばサブGHz帯の周波数帯においてOFDM送信信号を送信する場合でも、サブキャリア間隔を超えるキャリア周波数誤差に起因して生じる受信性能劣化を改善できる。
(a)802.11aにおけるOFDM送信信号の送信フレームの構成を示す模式図、(b)802.11ahの帯域幅1MHzモードのプリアンブル部のうちショートプリアンブルにおけるサブキャリアの配置図、(c)802.11ahの帯域幅1MHzモードのプリアンブル部のうちロングプリアンブルにおけるサブキャリアの配置図 OFDM送信信号の送信フレームの構成の一例を示す模式図、(a)第1の実施形態、(b)第2の実施形態、(c)第3の実施形態、(d)第4の実施形態 第1の実施形態の送信装置の一部の内部構成例を示すブロック図 第1,第2の各実施形態の受信装置の一部の内部構成例を示すブロック図 受信装置内のPLL部の内部構成例を示すブロック図 受信装置内のAFC部の内部構成例を示すブロック図 第1の実施形態における受信装置内のAFC部、制御部、PLL部のプリアンブル部における各動作を説明するフローチャート 第2の実施形態における受信装置内のAFC部、制御部、PLL部のプリアンブル部における各動作を説明するフローチャート 第3,第4の各実施形態の受信装置の内部構成例を示すブロック図 第3の実施形態における受信装置内のAFC部、制御部、PLL部のプリアンブル部における各動作を説明するフローチャート 第4の実施形態における受信装置内のAFC部、制御部、PLL部のプリアンブル部における各動作を説明するフローチャート (a)802.11aのOFDM送信信号のスペクトルを示す図、(b)802.11ahのOFDM送信信号のスペクトルを示す図
(各実施形態の内容に至る経緯)
先ず、本開示に係る送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法の実施形態を説明する前に、従来の送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法における課題について図12を参照して説明する。図12(a)は、802.11aのOFDM送信信号のスペクトルを示す図である。図12(b)は、802.11ahのOFDM送信信号のスペクトルを示す図である。
図12(a)及び(b)では、横軸は周波数を示し、連続するサブキャリア番号に応じた各サブキャリアのOFDM送信信号のスペクトルが示されている。802.11a及び802.11ahでは、ダイレクトコンバージョン方式の受信が想定されており、中心周波数(サブキャリア番号=0)にはサブキャリアは配置されていない。
802.11aでは、帯域幅20MHzに対して64ポイントのFFT(Fast Fourier Transformation)が行われるため、サブキャリア間隔は312.5kHzとなる。また、802.11aでは、OFDM送信信号のキャリア周波数誤差の許容範囲は±20ppmと規定されている。
キャリア周波数誤差は、送信装置においてベースバンドから送信周波数帯域にアップコンバートするために用いられる局部発振器の誤差であり、基準となる水晶発振器の誤差(例えば、温度特性、経年変化、個体差の少なくとも1つを含む誤差)に起因して生じる。また、キャリア周波数誤差は、受信装置において受信周波数帯域からベースバンドにダウンコンバートするために用いられる局部発振器の誤差に起因しても生じる。従って、受信信号におけるキャリア周波数誤差は、送受信において合計±40ppmの誤差を有すると考えられる。
802.11aにおける送信周波数は5GHz帯であるため、±40ppmのキャリア周波数誤差は±約200kHz程度である。ダイレクトコンバージョン方式の受信では、DCオフセットの影響を考慮してベースバンドのOFDM受信信号を扱うアナログ回路をAC(Alternating Current)結合によって構成することが多い。図12(a)の破線に示すノッチ特性は、AC結合による高域フィルタ特性(HPF(High Pass Filter)特性)を示し、例えば送信装置の局部発振器が−20ppmずれ、受信装置の局部発振器が+20ppmずれた場合を示す。
802.11aにおけるキャリア周波数誤差の最大値±200kHzは、サブキャリア間隔312.5kHzより小さいため、図12(a)に示すノッチ特性によって隣接するサブキャリア番号のサブキャリアが損傷を受ける可能性は低い。即ち、図12(a)の±1の位置のサブキャリアのレベルが下がる、又は、キャリアリークによる干渉が生じる可能性は低い。なお、5GHz帯を用いる802.11n,802.11acにおいても、同様に図12(a)に示すノッチ特性によって隣接するサブキャリア番号のサブキャリアが損傷を受ける可能性は低い。
一方、802.11ahでは、帯域幅2MHzに対して64ポイントのFFTが行われるため、サブキャリア間隔は31.25kHzとなる。802.11ahにおいても、802.11aと同様に、OFDM送信信号のキャリア周波数誤差の許容範囲は±20ppmであり、送信周波数が例えば900MHzであれば、キャリア周波数誤差は±36kHz程度である。
図12(b)の破線に示すノッチ特性は、図12(a)と同様にAC結合による高域フィルタ特性を示し、例えば送信装置の局部発振器が−20ppmずれ、受信装置の局部発振器が+20ppmずれた場合を示す。
しかし、802.11ahにおけるキャリア周波数誤差の最大値±36kHzは、サブキャリア間隔31.25kHzより大きいため、図12(b)の破線に示すノッチ特性によって隣接するサブキャリア番号のサブキャリアが損傷を受ける場合がある。即ち、図12(b)の±1の位置のサブキャリアのレベルが下がる、又は、キャリアリークによる干渉が生じる可能性がある。
802.11ahの帯域幅2MHzモードではデータキャリアが48本、帯域幅1MHzモードではデータキャリアが24本であり、図12(b)に示すノッチ特性によるサブキャリアの損傷によって、受信装置においてパケットエラーが生じる、即ち、受信装置においてOFDM送信信号が正しく復号することが困難となる場合がある。
そこで、以下の各実施形態では、例えば802.11ahのようにサブGHz帯の周波数帯においてOFDM送信信号を送信する場合でも、サブキャリア間隔を超えるキャリア周波数誤差に起因して生じる受信性能劣化を改善する送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法の例を説明する。
(各実施形態の説明)
次に、本開示に係る送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法の各実施形態について、図面を参照して説明する。図1(a)は、802.11aにおけるOFDM送信信号の送信フレームの構成を示す模式図である。図1(b)は、802.11ahの帯域幅1MHzモードのプリアンブル部のうちショートプリアンブルにおけるサブキャリアの配置図である。図1(c)は、802.11ahの帯域幅1MHzモードのプリアンブル部のうちロングプリアンブルにおけるサブキャリアの配置図である。図2(a)は、第1の実施形態におけるOFDM送信信号の送信フレームの構成の一例を示す模式図である。
図1(a)に示す802.11aの送信フレームは、ショートプリアンブル(STF: Short Training Field)とロングプリアンブル(LTF:Long Training Field)とを含むプリアンブル部と、ヘッダ部(SIG:Signal)と、データ部(DATA)とを含む。
ショートプリアンブル(STF)は、周期Sの既知のシーケンス符号を合計10回繰り返して配置された期間(符号1r〜2r参照)である。ショートプリアンブル(STF)では4サブキャリア間隔(312.5kHz×4=1.25MHz)毎にサブキャリアが用いられるため(図1(b)参照)、周期Sは0.8μsecとなる。
ロングプリアンブル(LTF)は、周期Lの既知のシーケンス符号を2回繰り返して配置された期間(符号4r,5r参照)である。ショートプリアンブル(STF)の最後のシーケンス符号とロングプリアンブル(LTF)の先頭のシーケンス符号との間には、ロングプリアンブル(LTF)のガードインターバル3rが付加されている。ロングプリアンブル(LTF)では1サブキャリア間隔(312.5kHz×1=312.5kHz)毎にサブキャリアが用いられるため、周期Lは3.2μsecとなる。
ヘッダ部(SIG)は、データ部(DATA)のペイロードを復調するための情報(例えば変調方式の情報)を含む。なお、802.11ahでは、ショートプリアンブル(STF)、ロングプリアンブル(LTF)における既知のシーケンス符号の繰り返し回数が802.11aと異なる場合もあるが、送信フレームの構成は同様である。
802.11ahでは、送信フレームの伝送帯域幅が狭帯域であるため、ショートプリアンブル(STF)における周期Sは8μsecとなり、ロングプリアンブル(LTF)における周期Lは32μsecとなる。
本実施形態を含む各実施形態における802.11ahでは、帯域幅1MHzモードを例として説明しており、使用されるサブキャリアの本数は26である(図1(c)参照)。ショートプリアンブル(STF)及びロングプリアンブル(LTF)では、中心周波数となるDC(周波数ゼロ)ではサブキャリアは配置されない。
次に、図2(a)に示す本実施形態の802.11ahの送信フレームは、ショートプリアンブル(STF、符号1a〜2a参照)と所定のダミー期間6aとロングプリアンブル(LTF、符号3a〜5a参照)とを含むプリアンブル部と、ヘッダ部(SIG)と、データ部(DATA)とを含む。
ショートプリアンブル(STF)は、周期S(8μsec)の既知のシーケンス符号を合計10回繰り返して配置された期間(符号1a〜2a参照)である。
ダミー期間6aは、ショートプリアンブル(STF)とロングプリアンブル(LTF)との間に追加して設けられ、どのような信号(例えばショートプリアンブル(STF)又はロングプリアンブル(LTF)の既知のシーケンス信号)でも良く、例えば無信号でも良い。
ロングプリアンブル(LTF)は、周期L(32μsec)の既知のシーケンス符号を2回繰り返して配置された期間(符号4a,5a参照)である。図2(a)に示す802.11ahの送信フレームでは、ダミー期間6aとロングプリアンブル(LTF)の先頭のシーケンス符号が配置された期間4aとの間には、ロングプリアンブル(LTF)のガードインターバル3aが付加されている。
(送信装置)
次に、本実施形態の送信装置Txの構成及び動作について、図2(a)及び図3を参照して説明する。図3は、第1の実施形態の送信装置Txの一部の内部構成例を示すブロック図である。
先ず、本実施形態の送信装置Txの構成について説明する。図3に示す送信装置Txは、送信データ入力端子30、誤り訂正符号化部31、プリアンブルデータ生成部32、送信データ合成部33、OFDM変調部34、周波数変換部35、局部発振信号生成部36及び送信アンテナ37を含む。
次に、本実施形態の送信装置Txの各部の動作について説明する。誤り訂正符号化部31には、不図示の送信データ生成部により生成された送信データが、送信データ入力端子30を介して入力される。誤り訂正符号化部31は、送信データ入力端子30を介して入力された送信データを用いて、畳み込み符号化又はインターリーブを含む所定の誤り訂正符号化処理を行って、送信データ合成部33に出力する。
プリアンブル生成部としてのプリアンブルデータ生成部32は、送信データのパケットの先頭に付加されるプリアンブルデータを生成する。具体的には、プリアンブルデータ生成部32は、周期Sの既知のシーケンス信号を合計10個配置されたショートプリアンブル(STF、符号1a〜2a参照)のデータ、ダミー期間6aのデータ、ガードインターバル3aのデータ、周期Lの既知のシーケンス信号を合計2個配置されたロングプリアンブル(LTF、符号4a,5a参照)のデータを生成して送信データ合成部33に出力する。
送信データ合成部33は、誤り訂正符号化部31において誤り訂正符号が付加された送信データと、プリアンブルデータ生成部32において生成されたプリアンブルデータと、を合成して図2(a)に示す送信フレーム形式の送信データを生成する。送信データ合成部33は、生成された送信データをOFDM変調部34に出力する。
OFDM変調部34は、送信データ合成部33において生成された送信データを所定の変調方式に従って時分割多重してOFDM送信信号を生成する。OFDM変調部34は、生成されたOFDM送信信号を周波数変換部35に出力する。なお、送信データ合成部33とOFDM変調部34とにより、送信装置Txにおける送信信号生成部が構成される。
周波数変換部35は、OFDM変調部34において生成されたOFDM送信信号と、局部発振信号生成部36において生成された局部発振信号とを用いてアップコンバートして高周波のOFDM送信信号を生成する。高周波のOFDM送信信号は、送信アンテナ37から送信される。なお、周波数変換部35と送信アンテナ37とにより、送信装置Txにおける送信RF(Radio Frequency)部が構成される。
局部発振信号生成部36は、送信装置Txが例えば802.11ahの送信周波数帯域(例えば900MHz帯)の局部発振信号(ローカル信号)を生成して周波数変換部35に出力する。
(受信装置)
次に、本実施形態の受信装置Rxの構成及び動作について、図2(a)、図4〜図6を参照して説明する。図4は、第1の実施形態の受信装置Rxの一部の内部構成例を示すブロック図である。図5は、受信装置Rx内のPLL部6の内部構成例を示すブロック図である。図6は、受信装置Rx内のAFC部14の内部構成例を示すブロック図である。
先ず、本実施形態の受信装置Rxの構成について説明する。図4に示す受信装置Rxは、受信アンテナ1、LNA(Low Noise Amplifier)2、ミキサ3,4、90度移相器5、PLL(Phase Locked Loop)部6、LPF(Low Pass Filter)7,8、IF(Intermediate Frequency)アンプ9,10、ADC(Analog Digital Converter)11,12、制御部13、AFC部14、OFDM復調部15、誤り訂正復号部16、及び受信データ出力端子17を含む。
PLL部6は、基準発振器101、分周器102、位相比較器103、分周器104、チャージポンプ105、ループフィルタ106及び局部発振器107(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を含む(図5参照)。
AFC部14は、相関演算部201、周波数誤差推定部202及び周波数誤差補正部203を含む(図6参照)。
次に、本実施形態の受信装置Rxの各部の動作について説明する。受信アンテナ1により受信された高周波のOFDM送信信号は、高周波のOFDM受信信号としてLNA2に入力される。LNA2は、入力された高周波のOFDM受信信号のレベルを増幅してミキサ3,4の各RF入力端子(不図示)に出力する。
ミキサ3は、RF入力端子に入力された高周波のOFDM受信信号と、LO入力端子(後述参照)に入力された局部発振信号とを用いてダウンコンバートし、ベースバンドの同相成分(I成分)のOFDM受信信号を生成してLPF7に出力する。
ミキサ4は、RF入力端子に入力された高周波のOFDM受信信号と、LO入力端子(後述参照)に入力された局部発振信号とを用いてダウンコンバートし、ベースバンドの直交成分(Q成分)のOFDM受信信号を生成してLPF8に出力する。
90度移相器5は、PLL部6の引き込みによって出力された局部発振信号を用いて、90度の位相差を有する2つの各局部発振信号を生成してミキサ3,4の各LO(Local)入力端子(不図示)に出力する。PLL部6の引き込みとは、PLL部6が、分周器104における所定の分周比を用いて、90度移相器5に受信周波数帯域の局部発振信号を出力する動作である。
なお、PLL部6からの局部発振信号における周波数は、受信アンテナ1により受信された高周波のOFDM受信信号の中心周波数に一致するように設定されている。このため、高周波のOFDM受信信号の中心周波数はDCに周波数変換され、ミキサ3において生成された同相成分(I成分)のOFDM受信信号とミキサ4において生成された直交成分(Q成分)のOFDM受信信号とはベースバンドとなる。
PLL部6は、引き込み又は再引き込み(後述参照)によって、受信装置Rxが例えば802.11ahの受信周波数帯域(例えば900MHz帯)の局部発振信号(ローカル信号)を生成して90度移相器5に出力する。
より具体的には、基準発振器101は、所定の出力周波数fXtalの基準信号を分周器102に出力する。
分周器102は、基準発振器101において生成された基準信号における周波数を1/R倍に分周した第1の分周信号を位相比較器103に出力する。Rは、1以上の整数であり、分周器102における入力周波数と出力周波数との分周比である。
位相比較器103は、分周器102において生成された第1の分周信号と分周器104において生成された第2の分周信号との各位相成分を比較する。位相比較器103は、比較の結果、各分周器102,104間の位相誤差を検出してチャージポンプ105に出力する。
分周器104は、局部発振器107において生成された局部発振信号の出力周波数を、数式(1)に示される分数比に分周した第2の分周信号を位相比較器103に出力する。Mは分周器104の分周比の整数部分である。Kは、分周器104の分周比の少数部分を示す整数であり、0≦K<2である。
Figure 0006175445
チャージポンプ105は、位相比較器103において検出された位相誤差を電流に変換してループフィルタ106に出力する。
ループフィルタ106は、チャージポンプ105において変換された電流に応じて、局部発振器107の制御電圧を生成する。ループフィルタ106は、生成された制御電圧を局部発振器107に出力(印加)する。
局部発振器107は、ループフィルタ106において生成された制御電圧に応じて発振し、局部発振信号を生成する電圧制御発振器(VCO)である。局部発振器107において生成された局部発振信号における周波数(発振周波数)fLOは、数式(2)により示され、90度移相器5及び分周器104にそれぞれ出力される。なお、90度移相器5が1/4倍に分周することで90度移相する場合には、局部発振器107の発振周波数は、OFDM受信信号の中心周波数の4倍に設定しても良い。fXtalは基準発振器101の発振周波数である。
Figure 0006175445
LPF7は、ミキサ3において生成されたベースバンドの同相成分(I成分)のOFDM受信信号のうち、所定の制限周波数帯域以上の信号を除去してIFアンプ9に出力する。
LPF8は、ミキサ4において生成されたベースバンドの直交成分(Q成分)のOFDM受信信号のうち、所定の制限周波数帯域以上の信号を除去してIFアンプ10に出力する。
IFアンプ9は、LPF7を介した同相成分(I成分)のOFDM受信信号のレベルを所定レベルに増幅してADC11に出力する。
IFアンプ10は、LPF8を介した直交成分(Q成分)のOFDM受信信号のレベルを所定レベルに増幅してADC12に出力する。
ADC11は、IFアンプ9において増幅されたアナログの同相成分(I成分)のOFDM受信信号をデジタルの同相成分(I成分)のOFDM受信信号に変換してAFC部14に出力する。
ADC12は、IFアンプ10において増幅されたアナログの直交成分(Q成分)のOFDM受信信号をデジタルの直交成分(Q成分)のOFDM受信信号に変換してAFC部14に出力する。
制御部13は、AFC部14において算出されたキャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が、所定値Δfsubより大きいか否かを判定する。受信装置Rxは、キャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が例えば802.11ahのロングプリアンブル(LTF)におけるサブキャリア間隔の1/2より小さい値である場合には、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間において、キャリア周波数誤差を補正できる。従って、所定値Δfsubは、例えば802.11ahのロングプリアンブル(LTF)におけるサブキャリア間隔の1/2より小さい値である。
制御部13は、キャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより大きいと判定した場合には、ダミー期間6aに、PLL部6の分周器104の分周比の少数部分の値Kを異なる値K’(数式(3)参照)に変更させる。制御部13は、ダミー期間6aに、変更後の分周比の少数部分の値K’を用いてPLL部6に再引き込みさせる。即ち、PLL部6は、ダミー期間6aに、制御部13により変更された分周器104の分周比の少数部分の値K’を用いて再引き込みする。
再引き込みとは、PLL部6が、制御部13が算出した分周比の少数部分の値K’を用いて、分周器104の分周比を変更して再度引き込みすることで、局部発振信号を出力する動作である。nは1以上の整数であり、fXtalは基準発振器101の発振周波数である。
Figure 0006175445
AFC部14は、ショートプリアンブル(STF)の例えば後半の受信期間又はロングプリアンブル(LTF)の受信期間において、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号における位相誤差の検出値を算出し、算出された位相誤差の検出値又は位相誤差の検出値の平均値を基にしてキャリア周波数誤差を算出する。
AFC部14は、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間を用いて、算出されたキャリア周波数誤差の補正信号を生成し、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差を補正する。
より具体的には、相関演算部201は、ショートプリアンブル(STF)の例えば後半の受信期間を用いて、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号における位相誤差の検出値を算出し、ショートプリアンブル(STF)の後半の受信期間中における位相誤差の検出値を平均化する。
周波数誤差補正部203は、ショートプリアンブル(STF)の例えば後半の受信期間では、相関演算部201により算出された位相誤差の検出値に基づいて周波数誤差推定部202が算出したキャリア周波数誤差が所定値Δfsubより小さい場合には、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号に含まれる周波数誤差の補正を省略し、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号を、OFDM復調部15に出力する。
また、相関演算部201は、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間を用いて、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号に含まれる位相誤差の検出値を算出し、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間における位相誤差の検出値を平均化する。これにより、相関演算部201は、ショートプリアンブル(STF)の受信期間に比べて、OFDM受信信号に含まれる雑音を抑圧でき、受信SNR(Signal to Noise)を改善できる。
周波数誤差補正部203は、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間では、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差の補正信号を生成してOFDM受信信号のキャリア周波数誤差成分を補正し、キャリア周波数誤差成分が補正されたOFDM受信信号をOFDM復調部15に出力する。
周波数誤差推定部202は、ショートプリアンブル(STF)の例えば後半の受信期間又はロングプリアンブル(LTF)の受信期間では、相関演算部201により算出された位相誤差の検出値を用いてキャリア周波数誤差を算出する。
OFDM復調部15は、AFC部14においてキャリア周波数誤差が補正されたOFDM受信信号と、ヘッダ部(SIG)に含まれるデータとを用いてOFDM受信信号を復調し、送信装置Txにより誤り訂正符号化処理された受信データを抽出する。OFDM復調部15は、誤り訂正符号化処理された受信データを誤り訂正復号部16に出力する。
誤り訂正復号部16は、OFDM復調部15において復調された受信データに、所定の誤り訂正復号化処理した復号後の受信データを受信データ出力端子17に出力する。受信データ出力端子17に出力された復号後の受信データは、不図示の後段の処理に用いられる。
本実施形態を含む各実施形態では、送信装置Txの局部発振信号生成部36の局部発振器(不図示)に起因して生じるOFDM送信信号のキャリア周波数誤差と、受信装置RxのPLL部6の局部発振器107に起因して生じる局部発振信号のキャリア周波数誤差とにより、ミキサ3,4において生成されたベースバンドの各OFDM受信信号の中心周波数(DC)は、周波数誤差が最大(誤差最悪値)である場合、図12(b)の破線に示すノッチ特性の中心となる可能性がある。
また、図4においてミキサ3,4からADC11,12の入力端までのベースバンド領域ではAC結合により回路を構成した場合に、AC結合による高域通過フィルタ特性が図12(b)に示すノッチ特性として現れる。このため、図12(b)に示すノッチ特性により、ノッチ特性付近のサブキャリアは損傷を受ける場合があり、具体的には、図12(b)のサブキャリア番号±1の位置のサブキャリアのレベルが下がる、又は、キャリアリークによる干渉が生じる可能性がある。
次に、本実施形態の受信装置Rx内のAFC部14、制御部13、PLL部6のプリアンブル部における各動作について、図7を参照して説明する。図7は、第1の実施形態における受信装置Rx内のAFC部14、制御部13、PLL部6のプリアンブル部における各動作を説明するフローチャートである。プリアンブル部は、図2(a)に示すショートプリアンブル(STF、符号1a〜2a参照)と、ダミー期間6aと、ガードインターバル3aを含むロングプリアンブル(LTF、符号3a〜5a参照)とを含む期間である。
図7において、ショートプリアンブル(STF)における既知のシーケンス信号が検出されると(ST1001、YES)、例えば図2(a)に示すショートプリアンブル(STF)の前半の受信期間では、OFDM受信信号のAGCが実行される。なお、図7及び図8に示すフローチャートでは、OFDM受信信号のAGCの実行の図示及び説明を省略しており、AGCの詳細については第3,第4の各実施形態において説明する(図9〜図11参照)。
ショートプリアンブル(STF)の後半の受信期間では、相関演算部201は、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号と、OFDM受信信号の周期S(=時間ΔTs)の1周期分を遅延させて複素共役化したOFDM受信信号とを複素乗算することで、遅延無しのOFDM受信信号と周期Sの1周期分遅延有りのOFDM受信信号との相関演算値を算出する。相関演算部201は、相関演算値の位相成分を基に、時間ΔTsの期間において生じる位相誤差Δθsの検出値を算出する。
更に、相関演算部201は、ショートプリアンブル(STF)の後半の受信期間中の周期S毎の同様な複素乗算によって位相誤差Δθsの検出値を平均化する。これにより、相関演算部201は、ショートプリアンブル(STF)の後半の受信期間において雑音を抑圧でき、受信SNRを改善できる。相関演算部201は、ショートプリアンブル(STF)の後半の受信期間中において算出された位相誤差Δθsの検出値の平均値Δθsaveを周波数誤差推定部202に出力する。
周波数誤差推定部202は、相関演算部201において算出された位相誤差Δθsの検出値の平均値Δθsaveと時間ΔTsとを用いて、数式(4)に従ってキャリア周波数誤差Δfsを算出して制御部13に出力する(ST1002)。
Figure 0006175445
図2(a)に示すショートプリアンブル(STF)の後半の受信期間が終了した後、ショートプリアンブル(STF)に連続するダミー期間6aでは(ST1003、YES)、制御部13は、周波数誤差推定部202において算出されたキャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより大きいか否かを判定する(ST1004)。
制御部13は、キャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより小さいと判定した場合には(ST1004、NO)、判定結果を周波数誤差推定部202に出力する。周波数誤差推定部202は、制御部13において判定された判定結果を基に、ダミー期間6aではADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号を、OFDM復調部15に出力させる制御信号を周波数誤差補正部203に出力する。
即ち、周波数誤差補正部203は、キャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより小さい場合には(ST1004、NO)、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差の補正を省略し、OFDM受信信号をOFDM復調部15に出力する。
一方、制御部13は、キャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより大きいと判定した場合には(ST1004、YES)、PLL部6の分周器104の分周比の少数部分の値Kを用いて、数式(3)に従って新たな分周比の少数部分の値K’を算出する(ST1005)。
PLL部6は、ステップST1005において算出された新たな分周比の少数部分の値K’を分周器104において用いて再引き込みを実行する(ST1006)。再引き込みの終了までに一定時間を要するので、制御部13及びAFC部14は再引き込みが終了するまで待機する(ST1007)。
なお、再引き込みが収束するまでに要する時間は、およそ数10μsecオーダであり、ダミー期間6aは、図2(a)に示すダミー期間6aにおいてPLL部6の再引き込みが完了するまでの時間を考慮して、予め決められている。
このように、PLL部6がステップST1005において算出された新たな分周比の少数部分の値K’を分周器104において用いて再引き込みを実行することで、受信装置Rxは、図12(b)に示すノッチ特性によるサブキャリアの損傷を与えるキャリア周波数誤差Δfsを補正する。
これにより、受信装置Rxは、例えば802.11ahのようにサブGHz帯の周波数帯においてOFDM送信信号を送信する場合でも、サブキャリア間隔を超えるキャリア周波数誤差に起因して生じる受信性能劣化を改善でき、サブキャリアの損傷を回避できる。
ロングプリアンブル(LTF)における既知のシーケンス信号が検出されると(ST1008、YES)、例えば図2(a)に示すガードインターバル3aを含むロングプリアンブル(LTF)の受信期間では、相関演算部201は、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号と、OFDM受信信号の周期L(=時間ΔTl)の1周期分を遅延させて複素共役化したOFDM受信信号と、を複素乗算することで、遅延無しのOFDM受信信号と周期Lの1周期分遅延有りのOFDM受信信号との相関演算値を算出する。相関演算部201は、相関演算値の位相成分を基に、時間ΔTlの期間において生じる位相誤差Δθlの検出値を算出する。
更に、相関演算部201は、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間中の周期L毎の同様な複素乗算によって、マルチパスの影響の少ない2シンボルにおける位相誤差Δθlの検出値を平均化する(ST1009)。これにより、相関演算部201は、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間において雑音を抑圧でき、受信SNRを改善できる。相関演算部201は、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間中において算出された位相誤差Δθlの検出値の平均値Δθlaveを周波数誤差推定部202に出力する。
周波数誤差推定部202は、相関演算部201において算出された位相誤差Δθlの検出値の平均値Δθlaveと時間ΔTlとを用いて、数式(5)に従ってキャリア周波数誤差Δflを算出して周波数誤差補正部203に出力する。
Figure 0006175445
周波数誤差補正部203は、周波数誤差推定部202において算出されたキャリア周波数誤差Δflを用いて補正信号(数式(6)参照)を生成し、生成された補正信号を用いてADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差を補正する。なお、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間では、周波数誤差推定部202は、数式(5)に従って算出されたキャリア周波数誤差Δflを制御部13に出力しない。
Figure 0006175445
以上により、本実施形態では、送信装置Txは、802.11ahの送信フレームのショートプリアンブル(STF)とロングプリアンブル(LTF)との間にダミー期間を追加したプリアンブルデータを生成する。送信装置Txは、生成されたプリアンブルデータと送信データとを基にOFDM変調したOFDM送信信号を送信アンテナ37から送信する。
受信装置Rxは、ショートプリアンブル(STF)の受信期間において算出されたOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差Δfsが所定値Δfsubより大きいと判定した場合に、ダミー期間6aにおいてPLL部6の分周器104の分周比の少数部分の値KをK’(数式(3)参照)に変更してPLL部6に再引き込みさせる。更に、受信装置Rxは、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間において、再引き込み後のPLL部6において生成された局部発振信号を用いてダウンコンバートしたベースバンドのOFDM受信信号を基に、OFDM受信信号に含まれる位相誤差の検出値を加算して平均化する。
即ち、受信装置Rxは、ダミー期間6aにおいて、PLL部6の局部発振器107の発振周波数ΔfLO(数式(2)参照)のうち分周器104の分周比の少数部分の値Kを、数式(3)により示される値K’に置換する。これにより、受信装置Rxは、PLL部6の再引き込み後(即ちロングプリアンブル(LTF)の受信期間)では、PLL部6の再引き込み前(即ちショートプリアンブル(STF)の受信期間)における発振周波数ΔfLOから、ショートプリアンブル(STF)の受信期間において算出されたキャリア周波数誤差Δfsの分、補正できる(数式(7)参照)。f’LOは、PLL部6の再引き込み後(即ちロングプリアンブル(LTF)の受信期間)における局部発振器107の発振周波数である。
Figure 0006175445
受信装置Rxは、PLL部6の再引き込み後(即ちロングプリアンブル(LTF)の受信期間)では、キャリア周波数誤差Δfsの分を補正したPLL部6からの局部発振信号を用いて高周波のOFDM受信信号をダウンコンバートするので、ベースバンドのOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差を抑圧でき、受信SNRを改善できる。
従って、本実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rxは、例えば802.11ahのようなサブGHz帯(例えば900MHz)の周波数帯においてOFDM送信信号を送信する場合でも、サブキャリア間隔を超えるキャリア周波数誤差に起因して生じる受信性能劣化を改善できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rxについて、図2(b)及び図8を参照して説明する。図2(b)は、第2の実施形態におけるOFDM送信信号の送信フレームの構成の一例を示す模式図である。
なお、本実施形態では、送信装置Tx及び受信装置Rxの構成は第1の実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rxの構成と同様であるため説明を省略し、本実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rxの動作が第1の実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rxの動作と異なる内容について説明する。
本実施形態では、図2(b)に示す802.11ahの送信フレームが用いられる。図2(b)に示す802.11ahの送信フレームは、ショートプリアンブル(STF)とロングプリアンブル(LTF)とを含むプリアンブル部と、ヘッダ部(SIG)と、データ部(DATA)とを含む。本実施形態のショートプリアンブル(STF)は、第1の実施形態のショートプリアンブル(STF)と同一である。
本実施形態では、ロングプリアンブル(LTF)は、ガードインターバル3bと、既知のシーケンス信号が周期L(32μsec)を2回繰り返して配置されたダミー期間6b,7bと、既知のシーケンス符号が周期L(32μsec)を2回繰り返して配置された期間4b,5bとを含む。
次に、本実施形態の受信装置Rx内のAFC部14、制御部13、PLL部6のプリアンブル部における各動作について、図8を参照して説明する。図8は、第2の実施形態における受信装置Rx内のAFC部14、制御部13、PLL部6のプリアンブル部における各動作を説明するフローチャートである。図8に示すフローチャートでは、図7に示すフローチャートと同一の動作については同一のステップ番号を付与して説明を省略し、異なる内容について説明する。
図8において、ステップST1002の後、ロングプリアンブル(LTF)のガードインターバル(GI)3bにおける既知のシーケンス信号が検出されると(ST1003a、YES)、制御部13は、周波数誤差推定部202において算出されたキャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより大きいか否かを判定する(ST1004a)。
制御部13は、キャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより小さいと判定した場合には(ST1004a、NO)、ロングプリアンブル(LTF)のガードインターバル(GI)3bとダミー期間6b,7bとにおいて、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の相関演算及び位相誤差の検出値の平均化を相関演算部201に行わせる。
即ち、相関演算部201は、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号と、OFDM受信信号の周期L(=時間ΔTl)の1周期分を遅延させて複素共役化したOFDM受信信号とを複素乗算することで、遅延無しのOFDM受信信号と周期Lの1周期分遅延有りのOFDM受信信号との相関演算値を算出する。相関演算部201は、相関演算値の位相成分を基に、時間ΔTlの期間において生じる位相誤差Δθlの検出値を算出する。
更に、相関演算部201は、ロングプリアンブル(LTF)のガードインターバル(GI)3bとダミー期間6b,7bとの受信期間中の周期L毎の同様な複素乗算によって、マルチパスの影響の少ない2シンボルにおける位相誤差Δθlの検出値を平均化する(ST1010)。これにより、相関演算部201は、ロングプリアンブル(LTF)のガードインターバル(GI)3bとダミー期間6b,7bとにおいて雑音を抑圧でき、受信SNRを改善できる。相関演算部201は、ロングプリアンブル(LTF)のガードインターバル(GI)3bとダミー期間6b,7bとの受信期間中において算出された位相誤差Δθlの検出値の平均値Δθlaveを周波数誤差推定部202に出力する。
ステップST1010の後、ダミー期間6b,7b以降のロングプリアンブル(LTF)の受信期間が開始されない場合には(ST1008a、NO)、ロングプリアンブル(LTF)4b,5bの受信待ちを行う。ダミー期間6b,7b以降のロングプリアンブル(LTF)の受信期間が開始された場合には(ST1008a、YES)、図7に示すフローチャートの動作(ST1009)と同一のため、説明を省略する。
以上により、本実施形態では、送信装置Txは、802.11ahの送信フレームのショートプリアンブル(STF)の後のロングプリアンブル(LTF)において、周期Lの既知のシーケンス信号を2回繰り返したダミー期間6b,7bを追加したプリアンブルデータを生成する(図2(b)参照)。送信装置Txは、生成されたプリアンブルデータと送信データとを基にOFDM変調したOFDM送信信号を送信アンテナ37から送信する。
受信装置Rxは、第1の実施形態の動作と比べ、更に、ショートプリアンブル(STF)の例えば後半の受信期間において算出されたOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差Δfsが所定値Δfsubより小さい場合には、既存の期間4b,5bに加えてガードインターバル3bと2回の周期L分に相当するダミー期間6b,7bとにおいて、合計4個のロングプリアンブル(LTF)を連続して加算し平均化する。
これにより、本実施形態では、受信装置Rxは、第1の実施形態の効果に加え、キャリア周波数誤差の補正が不要な場合には、ロングプリアンブル(LTF)における雑音を更に抑圧でき、受信SNRをより改善できる。なお、ダミー期間6b,7bは、本実施形態におけるPLL部6の再引き込みが完了するまでの時間を考慮して予め決められる。例えば802.11ahのような長距離伝送においては伝搬路のノイズ環境が良くないと考えられるため、本実施形態のようにロングプリアンブル(LTF)をダミー期間6b,7bに追加することで伝送路推定の精度向上による受信性能改善が可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rx2について、図2(c)、図9及び図10を参照して説明する。図2(c)は、第3の実施形態におけるOFDM送信信号の送信フレームの構成の一例を示す模式図である。図9は、第3の実施形態の受信装置Rx2の内部構成例を示すブロック図である。
なお、本実施形態では、送信装置Txの構成は第1の実施形態の送信装置Txの構成と同様であるため説明を省略し、本実施形態の受信装置Rx2の構成、送信装置Tx及び受信装置Rx2の動作が第1の実施形態の受信装置Rxの構成、送信装置Tx及び受信装置Rxの動作と異なる内容について説明する。
本実施形態では、図2(c)に示す802.11ahの送信フレームが用いられる。図2(c)に示す802.11ahの送信フレームは、ショートプリアンブル(STF)とロングプリアンブル(LTF)とを含むプリアンブル部と、ヘッダ部(SIG)と、データ部(DATA)とを含む。本実施形態のロングプリアンブル(LTF)は、第1の実施形態のロングプリアンブル(LTF)と同一である。
本実施形態では、ショートプリアンブル(STF)は、周期S(8μsec)の既知のシーケンス符号を10回繰り返して配置された期間(符号1c〜2c参照)と、周期S(8μsec)の既知のシーケンス信号を例えば8回繰り返して配置されたダミー期間(符号6c〜7c参照)とを含む。
次に、本実施形態の受信装置Rx2の構成及び動作について、図9を参照して説明する。図9に示す受信装置Rx2は、受信アンテナ1、LNA2、ミキサ3,4、90度移相器5、PLL部6、LPF7,8、IFアンプ9,10、ADC11,12、制御部13、AFC部14、OFDM復調部15、誤り訂正復号部16、AGC部18及び受信データ出力端子17を含む。
AGC部18は、ショートプリアンブル(STF)の受信期間(符号1c〜2c参照)のうち例えば前半期間又はダミー期間の一部までの期間において、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルと所定の目標信号レベルとの誤差を検出する。AGC部18は、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルと所定の目標信号レベルとの誤差を基に、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルが目標信号レベルに収束するように、LNA2及びIFアンプ9,10のゲイン(利得)を決定する。
LNA2及びIFアンプ9,10は、AGC部18により決定されたゲイン(利得)を用いて、入力されたOFDM受信信号の信号レベルを増幅する。
次に、本実施形態の受信装置Rx2内のAFC部14、制御部13、PLL部6のプリアンブル部における各動作について、図10を参照して説明する。図10は、第3の実施形態における受信装置Rx2内のAFC部14、制御部13、PLL部6のプリアンブル部における各動作を説明するフローチャートである。図10に示すフローチャートでは、図7又は図8に示すフローチャートと同一の動作については同一のステップ番号を付与して説明を省略し、異なる内容について説明する。
図10には図示していないが、ショートプリアンブル(STF)における既知のシーケンス信号が検出されると(ST1001、YES)、AGC部18は、例えば図2(c)に示すショートプリアンブル(STF)の受信期間(符号1c〜2c参照)のうち例えば前半期間において、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルと所定の目標信号レベルとの誤差を検出する。
AGC部18は、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルと所定の目標信号レベルとの誤差を基に、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルが目標信号レベルに収束するように、LNA2及びIFアンプ9,10のゲイン(利得)を決定する。
LNA2及びIFアンプ9,10は、AGC部18により決定されたゲイン(利得)を用いて、入力されたOFDM受信信号の信号レベルを増幅する。ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号のAGCが終了すると、ステップST1002の動作が行われる。
ステップST1002の後、先頭のダミー期間6cにおける既知のシーケンス信号が検出されると(ST1003b、YES)、制御部13は、周波数誤差推定部202において算出されたキャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより大きいか否かを判定する(ST1004b)。
制御部13は、キャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより小さいと判定した場合には(ST1004b、NO)、ダミー期間(符号6c〜7c参照)において、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号に対して再度AGCするための制御信号をAGC部18に出力する。なお、図9を簡単にするために、制御部13とAGC部18との間の矢印の図示を省略する。
即ち、AGC部18は、ショートプリアンブル(STF)の受信期間(符号1c〜2c参照)のうち例えば前半期間以外にも、ダミー期間(符号6c〜7c参照)においても、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルと所定の目標信号レベルとの誤差を検出する。
AGC部18は、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルと所定の目標信号レベルとの誤差を基に、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルが目標信号レベルに収束するように、LNA2及びIFアンプ9,10のゲイン(利得)を決定する(ST1011)。
LNA2及びIFアンプ9,10は、AGC部18により決定されたゲイン(利得)を用いて、入力されたOFDM受信信号の信号レベルを増幅する。
ステップST1011の後、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間が開始されない場合には(ST1008b、NO)、ダミー期間(符号6c〜7c参照)においてADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号のAGCが継続される(ST1011)。ロングプリアンブル(LTF)の受信期間が開始された場合には(ST1008b、YES)、図7に示すフローチャートの動作(ST1009)と同一のため、説明を省略する。
以上により、本実施形態では、送信装置Txは、802.11ahの送信フレームのショートプリアンブル(STF)の中に周期Sの既知のシーケンス信号を例えば8回繰り返したダミー期間(符号6c〜7c参照)を追加したプリアンブルデータを生成する(図2(c)参照)。送信装置Txは、生成されたプリアンブルデータと送信データとを基にOFDM変調したOFDM送信信号を送信アンテナ37から送信する。
受信装置Rx2は、第1の実施形態の動作と比べ、更に、ショートプリアンブル(符号1c〜2c参照)のうち例えば後半の受信期間において算出されたOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより小さい場合には、例えば8回の周期S分に相当するダミー期間(符号6c〜7c参照)においてOFDM受信信号の追加のAGCを行う。
これにより、本実施形態では、受信装置Rx2は、第1の実施形態の効果に加え、OFDM受信信号の信号レベルを所定の目標信号レベルに収束できるように高精度に制御できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rx2について、図2(d)、図9及び図11を参照して説明する。図2(d)は、第4の実施形態におけるOFDM送信信号の送信フレームの構成の一例を示す模式図である。
なお、本実施形態では、送信装置Txの構成は第1の実施形態の送信装置Txの構成と同様であり、受信装置Rx2の構成は第3の実施形態の受信装置Rxの構成と同様であるため説明を省略し、本実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rx2の動作が第1又は第3の実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rxの動作と異なる内容について説明する。
本実施形態では、図2(d)に示す802.11ahの送信フレームが用いられる。図2(d)に示す802.11ahの送信フレームは、ショートプリアンブル(STF)とロングプリアンブル(LTF)とを含むプリアンブル部と、ヘッダ部(SIG)と、データ部(DATA)とを含む。
本実施形態では、ショートプリアンブル(STF)は、周期S(8μsec)の既知のシーケンス符号を10回繰り返して配置された期間(符号1d〜2d参照)と、周期S(8μsec)の既知のシーケンス信号を例えば4回繰り返して配置されたダミー期間(符号6d〜7d参照)とを含む。
更に、本実施形態では、ロングプリアンブル(LTF)は、ガードインターバル3dと、周期L(32μsec)の既知のシーケンス信号を1個配置されたダミー期間8dと、周期L(32μsec)の既知のシーケンス符号を2回繰り返して配置された期間4d,5dとを含む。
次に、本実施形態の受信装置Rx2内のAFC部14、制御部13、PLL部6のプリアンブル部における各動作について、図11を参照して説明する。図11は、第4の実施形態における受信装置Rx2内のAFC部14、制御部13、PLL部6のプリアンブル部における各動作を説明するフローチャートである。図14に示すフローチャートでは、図7、図8又は図10に示すフローチャートと同一の動作については同一のステップ番号を付与して説明を省略し、異なる内容について説明する。
ステップST1002の後、先頭のダミー期間6dにおける既知のシーケンス信号が検出されると(ST1003d、YES)、制御部13は、周波数誤差推定部202において算出されたキャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより大きいか否かを判定する(ST1004b)。
制御部13は、キャリア周波数誤差Δfsの絶対値(|Δfs|)が所定値Δfsubより小さいと判定した場合には(ST1004b、NO)、ショートプリアンブル(STF)におけるダミー期間(符号6d〜7d参照)において、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号に対して再度AGCするための制御信号をAGC部18に出力する。
即ち、AGC部18は、ショートプリアンブル(STF)の受信期間(符号1d〜2d参照)のうち例えば前半期間以外にも、例えばダミー期間(符号6d〜7d参照)においても、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルと所定の目標信号レベルとの誤差を検出する。
AGC部18は、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルと所定の目標信号レベルとの誤差を基に、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の信号レベルが目標信号レベルに収束するように、LNA2及びIFアンプ9,10のゲイン(利得)を決定する(ST1011)。
LNA2及びIFアンプ9,10は、AGC部18により決定されたゲイン(利得)を用いて、入力されたOFDM受信信号の信号レベルを増幅する。
ステップST1011の後、制御部13は、例えばガードインターバル3dとダミー期間として挿入した追加のロングプリアンブル(LTF)8dにおいて、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号の相関演算及び位相誤差の検出値の平均化を相関演算部201に行わせる。
即ち、相関演算部201は、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号と、OFDM受信信号の周期L(=時間ΔTl)の1周期分を遅延させて複素共役化したOFDM受信信号とを複素乗算することで、遅延無しのOFDM受信信号と周期Lの1周期分遅延有りのOFDM受信信号との相関演算値を算出する(ST1012)。相関演算部201は、相関演算値の位相成分を基に、時間ΔTlの期間において生じる位相誤差Δθlの検出値を平均化して算出する。
ステップST1012の後、ロングプリアンブル(LTF)の受信期間が開始されない場合には(ST1008b、NO)、ダミー期間(符号6d〜7d参照)におけるOFDM受信信号のAGC、又はガードインターバル3d及びダミー期間8dにおけるOFDM受信信号の相関演算が継続される(ST1011,ST1012)。ロングプリアンブル(LTF)の受信期間が開始された場合には(ST1008b、YES)、図8に示すフローチャートの動作(ST1009)と同一のため、説明を省略する。
以上により、本実施形態では、送信装置Txは、802.11ahの送信フレームのショートプリアンブル(STF)の中に周期Sの既知のシーケンス信号を例えば4回繰り返したダミー期間(符号6d〜7d参照)と、ロングプリアンブル(LTF)の中に周期Lの既知のシーケンス信号を1回配置したダミー期間8dとを追加したプリアンブルデータを生成する。送信装置Txは、生成されたプリアンブルデータと送信データとを基にOFDM変調したOFDM送信信号を送信アンテナ37から送信する。
受信装置Rx2は、第1の実施形態の動作と比べ、更に、ショートプリアンブル(符号1d〜2d参照)のうち例えば後半の受信期間において算出されたOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差Δfsが所定値Δfsubより小さい場合には、例えば4回の周期S分に相当するダミー期間(符号6d〜7d参照)においてOFDM受信信号の追加のAGCを行う。
更に、受信装置Rx2は、ロングプリアンブル(LTF)のガードインターバル3dに連続して配置した1回の周期Lに相当するダミー期間8dにおいて、OFDM受信信号の相関演算を行う。
これにより、本実施形態では、受信装置Rx2は、第1の実施形態の効果に加え、例えば4回の周期S分に相当するダミー期間(符号6d〜7d参照)において、OFDM受信信号の信号レベルを所定の目標信号レベルに収束できるように高精度に制御できる。更に、受信装置Rx2は、第1の実施形態の効果に加え、ロングプリアンブル(LTF)のガードインターバル3dに連続して配置した1回の周期Lに相当するダミー期間8dを既存のロングプリアンブル(LTF)4d,5dに追加して平均することにより、ロングプリアンブル(LTF)における雑音成分を更に抑圧でき、受信SNRをより改善できる。
以上、図面を参照して各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
第1,第2の各実施形態では、ショートプリアンブル(STF)の受信完了時点において、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号は、周波数誤差補正部203における演算を省略して、OFDM復調部15に出力されると説明した。しかし、第1,第2の各実施形態では、ADC11,12においてデジタル信号に変換されたOFDM受信信号は、PLL部6の分周器104の分周比の少数部分Kが変更される場合に、周波数誤差補正部203における演算を省略して、OFDM復調部15に出力され、Kが変更されない場合には、周波数誤差補正部203がキャリア周波数誤差Δfsを補正しても良い。
なお、第2〜第4の各実施形態において配置したダミー期間のショートプリアンブル数とロングプリアンブル数とは一例であり、ダミー期間内にPLL部6の再引き込みが終了する範囲であれば、ダミー期間として追加するショートプリアンブル、ロングプリアンブル又は組み合わせの数は自由に設定しても良い。
なお、第3,第4の各実施形態では、ダミー期間のショートプリアンブル(STF)では、追加のAGC制御を行うとしたが、既存のショートプリアンブル(STF)(1c〜2c又は1d〜2d)と合わせてキャリア周波数誤差検出を行うとしても良い。
なお、第1〜第4の各実施形態では、IEEE802.11のプリアンブルを用いて説明したが、プリアンブル部がショートプリアンブルとロングプリアンブルとを含み、ショートプリアンブルの受信期間内にキャリア周波数誤差を補正する通信装置であれば、同様に適用可能である。
また、第1〜第4の各実施形態における送信装置Tx及び受信装置Rx,Rx2の各構成要素は、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)によって実現しても良い。送信装置Tx及び受信装置Rx,Rx2の各部の構成要素は、個別に1チップ化されても良いし、一部若しくは全ての構成要素を含む1チップでも良い。また、LSIに限定されず、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されても良い。
また、集積回路化の手法はLSIに限らず、専用回路又は汎用プロセッサによって実現しても良い。例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続及び設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを用いても良い。さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてあげられる。
また、第1〜第4の各実施形態における受信装置Rx,Rx2の動作の手順の少なくとも一部をプログラムとして規定し、例えばCPU(Central Processing Unit)がメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行しても良いし、プログラムを記録媒体に記録して頒布しても良い。
また、本開示は、第1の実施形態の送信装置Tx及び受信装置Rx,Rx2の各動作を行う送信方法及び受信方法として表現できる。
また、第1〜第4の各実施形態は、第1〜第4の各実施形態を実現する送信処理又は受信処理の一部を行ういかなる送信装置、送信方法、送信回路、受信装置、受信方法、受信回路、又はプログラムを組み合わせて実現されても良い。例えば、第1〜第4の各実施形態において説明した受信装置の構成の一部を受信装置又は集積回路(受信回路)が実現し、他の動作の手順をプログラムに規定し、例えばCPUがメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行しても良い。
なお、本出願は、2012年10月30日出願の日本特許出願(特願2012−239514)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
本開示は、例えばサブGHz帯の周波数帯においてOFDM送信信号を送信する場合でも、サブキャリア間隔を超えるキャリア周波数誤差に起因して生じる受信性能劣化を改善する送信装置、受信装置、送信方法及び受信方法として有用である。
1 受信アンテナ
2 LNA
3,4 ミキサ
5 90度移相器
6 PLL部
7,8 LPF
9,10 IFアンプ
11,12 ADC
13 制御部
14 AFC部
15 OFDM復調部
16 誤り訂正復号部
31 誤り訂正符号化部
32 プリアンブルデータ生成部
33 送信データ合成部
34 OFDM変調部
35 周波数変換部
36 局部発振信号生成部
37 送信アンテナ
Rx 受信装置
Tx 送信装置

Claims (12)

  1. サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルを生成し、前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に、所定のダミー期間を追加するプリアンブル生成部と、
    生成された前記第1,第2の各同期用プリアンブルを用いてOFDM送信信号を生成する送信信号生成部と、
    生成された前記OFDM送信信号を高周波のOFDM信号に変換して送信する送信RF部と、を備え
    前記プリアンブル生成部は、前記所定のダミー期間において、前記第2の同期用プリアンブルのシンボルをN個(N:1以上の整数)配置する、
    送信装置。
  2. サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルを生成し、前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に、所定のダミー期間を追加するプリアンブル生成部と、
    生成された前記第1,第2の各同期用プリアンブルを用いてOFDM送信信号を生成する送信信号生成部と、
    生成された前記OFDM送信信号を高周波のOFDM信号に変換して送信する送信RF部と、を備え、
    前記プリアンブル生成部は、前記所定のダミー期間において、前記第1の同期用プリアンブルのシンボルをM個(M:1以上の整数)配置する、
    送信装置。
  3. サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルを生成し、前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に、所定のダミー期間を追加するプリアンブル生成部と、
    生成された前記第1,第2の各同期用プリアンブルを用いてOFDM送信信号を生成する送信信号生成部と、
    生成された前記OFDM送信信号を高周波のOFDM信号に変換して送信する送信RF部と、を備え、
    前記プリアンブル生成部は、前記所定のダミー期間において、前記第1の同期用プリアンブルのシンボルをM個(M:1以上の整数)配置し、前記第2の同期用プリアンブルのシンボルをN個(N:1以上の整数)配置する、
    送信装置。
  4. サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルと前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に所定のダミー期間とを含む、高周波のOFDM送信信号を受信してベースバンドのOFDM受信信号に変換する受信RF部と、
    前記高周波の局部信号を出力するPLL部と、
    前記第1の同期用プリアンブルを用いて、前記ベースバンドのOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差を検出する周波数誤差推定部と、
    検出された前記キャリア周波数誤差が所定値を超える場合に、前記PLL部における発振周波数を前記所定のダミー期間において変更させる制御部と、を備える、
    受信装置。
  5. 請求項に記載の受信装置であって、
    前記OFDM送信信号は、前記所定のダミー期間において、前記第2の同期用プリアンブルのシンボルがN個(N:1以上の整数)配置されている、
    受信装置。
  6. 請求項に記載の受信装置であって、
    前記OFDM送信信号は、前記所定のダミー期間において、前記第1の同期用プリアンブルのシンボルがM個(M:1以上の整数)配置されている、
    受信装置。
  7. 請求項に記載の受信装置であって、
    前記OFDM送信信号は、前記所定のダミー期間において、前記第1の同期用プリアンブルのシンボルがM個(M:1以上の整数)配置され、前記第2の同期用プリアンブルのシンボルがN個(N:1以上の整数)配置されている、
    受信装置。
  8. 請求項からのうちいずれか一項に記載の受信装置であって、
    前記所定値は、前記第2の同期用プリアンブルのサブキャリア間隔の1/2よりも小さい、
    受信装置。
  9. 請求項からのうちいずれか一項に記載の受信装置であって、
    前記制御部は、検出された前記キャリア周波数誤差が前記所定値を超えない場合に、前記PLL部における発振周波数を変更しない、
    受信装置。
  10. 請求項からのうちいずれか一項に記載の受信装置であって、
    検出された前記キャリア周波数誤差が前記所定値を超えない場合に、前記ダミー期間外に配置された前記第2の同期用プリアンブルに加えて、前記ダミー期間に配置されたM個のシンボルの前記第2の同期用プリアンブルも合算して平均する相関演算部と、を更に備える、
    受信装置。
  11. サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルを生成するステップと、
    前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に、所定のダミー期間を追加するステップと、
    生成された前記第1,第2の各同期用プリアンブルを用いてOFDM送信信号を生成するステップと、
    生成された前記OFDM送信信号を高周波のOFDM信号に変換して送信するステップと、を有し、
    前記所定のダミー期間において、M個(M:1以上の整数)の前記第1の同期用プリアンブルのシンボル、及び、N個(N:1以上の整数)の前記第2の同期用プリアンブルのシンボル、のうち少なくともいずれかが配置される、
    送信方法。
  12. サブキャリア数の異なる第1,第2の各同期用プリアンブルと前記第1の同期用プリアンブルと前記第2の同期用プリアンブルとの間に所定のダミー期間とを含む、高周波のOFDM送信信号を受信するステップと、
    前記高周波の局部信号を出力するステップと、
    前記局部信号を用いて、受信された前記高周波のOFDM送信信号をベースバンドのOFDM受信信号に変換するステップと、
    前記第1の同期用プリアンブルを用いて、前記ベースバンドのOFDM受信信号におけるキャリア周波数誤差を検出するステップと、
    検出された前記キャリア周波数誤差が所定値を超える場合に、前記局部信号を出力するPLL部の発振周波数を前記所定のダミー期間において変更させるステップと、を有する、
    受信方法。
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