JP6172909B2 - 表示装置、表示制御方法及び表示制御プログラム - Google Patents

表示装置、表示制御方法及び表示制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、Saccadic Suppression(サッカディック・サプレッション)効果を利用し、読書中の読者の視点移動を阻害しない自動ページ送りを実現する技術分野に関する。
本発明は、電子出版の分野に利用可能である。
近年、プラットフォームやデバイスの進化により、電子書籍市場が活性化している。そのなかで、ユーザは、電子書店等から入手した電子書籍コンテンツを、携帯デバイスやPCに格納し、電子書籍ビューアアプリケーションを通じて閲覧する。電子書籍ビューアアプリケーションは、様々なものが開発され、ユーザに提供されている。
現在の電子書籍ビューアアプリケーションは、紙の本で培われた組版技術やルールをベースに、文字や図面を電子ディスプレイ上に描画している。紙の本の組版技術やルールは、紙にインクを塗布するという印刷技術上、そのレイアウトは固定的であることが前提となっている技術である。電子ディスプレイ上では、既存の紙本の制約に縛られない様々な文字レイアウトが可能であるが、現在の電子書籍ビューアアプリケーションは、固定的な紙媒体上で最適な組版技術やルールを再現したものがほとんどであり、描画したものを常に変更可能である電子ディスプレイの特性を活用した例は少ない。
現在の電子出版市場は過渡期であり、ユーザも電子ディスプレイ上の読書に慣れていない。したがって、現時点のユーザにとっては、今までの読書体験で培ってきた読み方と大きくかけ離れないユーザインタフェースを備える電子書籍ビューアアプリケーションの方が、読みやすい場合がある。現在、多くの電子書籍ビューアアプリケーションがページのメタファをもって描画されるのも、紙の本が冊子であったページで分割されていたという名残であり、ユーザがそのメタファに慣れているためである。
ページ単位で分割されているということは、ページを送る処理が発生する。ユーザはページ内の文字を読み終えた後、さらに読み進めるためには「ページ送り」処理を実行することが求められる。この処理は、既定のボタンの押下や、画面上の既定の場所に触れることで実行されるように設計されることが多い。
しかし、電子書籍は、汎用携帯端末上のアプリケーションで実行されることも多く、様々な状況で閲覧されるため、ページ送りの操作を実施することが難しい場合がある。例えば、満員電車内で手が動かせない状況や、荷物をもっているために手が自由に使えない状況が考えられる。このような問題を解決するために、様々な技術が開発されてきた。
例えば、特許文献1や特許文献2では、読者に合わせた自動ページ送りを可能とするものが提案されている。読者が1ページを読み取る所要時間を計測し、その時間をもとに自動的にページ送りを実行することで、ページめくりのためのキー操作を不要とすることが可能となっている。
しかし、この仕組みでは今まで読んだページをもとに算出された所要時間であるため、今読んでいるページに対して最適であるとは限らないという問題があった。
特許文献3では、現ページの表示位置を徐々にディスプレイ表示領域外へ移動させ、次ページの表示位置を徐々にディスプレイ表示領域内に移動させることにより合成画像を順次生成するなかで、現ページ及び次ページの移動速度を、ページ切換えの後半で、少なくとも2段階の減速の加速度で変化するように設定することで、次ページへの移行を滑らかにして、余韻を出すことが可能となっている。
特開平7−141398号公報 特開平7−168852号公報 特開2007−041724号公報
しかしながら、特許文献3に記載の仕組みでは、後述する動きのある部分を見てしまう人間の視覚特性によって、移動する文字や図面を目が追ってしまうため、現ページの最終文字から次ページの先頭文字へのスムーズな視点移動を阻害するという問題がある。また、ページ単位の書き換えであると、現ページの最終文字まで視点を移動した後、周辺視野で次に視点を置くべき文字を周辺視野で捉えられない、といった問題が発生する。
本発明は、このような問題等に鑑みて為されたものであり、読書に集中することが可能な表示装置等を提供することを課題とする。
Saccadic Suppression(サッカディック・サプレッション)効果を利用し、読書中の読者の視点移動を阻害しない自動ページ送りを実現する。以下、まず人体の視覚の特性を述べ、その後、実装手法について述べる。
[人体の視覚の特性]
一般的に、人間の視覚は図1に示すように、中心窩とよばれる中心部分のみ解像度が高く、その周辺の周辺視野とよばれる領域では解像度が低い。中心窩の範囲がとても狭く、ページ内の全ての文字を捉えることはできない。一方、周辺視野では解像度が小さいために文字を「文字」としては認識できない。そのため、文字を「読む」ためには、中心窩を移動させることが必要となる。
図2は、読書時の視点トラッキング結果を示す図である。灰色の部分101は、中心窩を一定時間動かさなかった場所であり、その動作を「停留」とよぶ。また、停留場所から次の停留場所までの移動をサッカードとよぶ。読書中は、中心窩による文字認識(停留)と中心窩の移動(サッカード)を繰り返していることがわかる。読書をスムーズに行うためには、的確な位置に視点を停留させること、的確な位置にサッカードすることが重要となる。
また、サッカード中は視覚が遮断されており、この現象はSaccadic Suppressionと呼ばれる。つまり、サッカード中は何も見えていない。この現象を活用したのが、本発明である。
請求項1の発明は、表示データを複数のページに分けて表示する表示手段と、前記表示手段に表示されているページにおけるユーザの視点位置を取得する視点位置取得手段と、前記ユーザによるサッカードを検知するサッカード検知手段と、前記サッカード検知手段によりサッカードが検出された際に、前記表示手段に表示されているページにおける既にユーザの視点が移動した部分を書き換え対象部分として特定し、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない部分に書き換える表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記ページ毎に、当該ページを構成する各部分と、前記表示手段において表示させる際の位置を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記取得された前記視点位置から所定の距離離れた位置と対応付けられている部分を前記書き換え対象部分として特定し、前記表示手段により表示されているページの次ページにおける当該書き換え対象部分と同じ位置に対応付けられている部分に書き換えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが何も見えていないサッカード中に、表示手段に表示されているページにおける既にユーザ視点が移動した部分が、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない部分に書き換えられることから、改ページのための操作を必要とせず、かつ、視点を書き換えが行われている部分などの他の部分に移すこと無くページ送りができ、読書に集中することが可能となる。また、ユーザの視点位置から所定の距離離れた位置と対応付けられている部分が書き換え対象部分として特定され、当該書き換え対象部分が、表示されているページの次ページにおける書き換え対象部分と同じ位置に対応付けられている部分に書き換えられる。すなわち、ユーザの中心窩より離れた部分で書き換えが行われるので、ユーザは書き換えが行われていることに気付きにくく、読書に集中することが可能となる。
請求項の発明は、請求項1に記載の表示装置であって、前記表示制御手段は、前記ユーザによるサッカード中に書き換えを完了することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが何も見えていないサッカード中に書き換えが完了することから、ユーザは書き換えが行われたことに気付きにくく、読書に集中することが可能となる。
請求項の発明は、表示データを複数のページに分けて表示する表示手段と、ユーザによるサッカードを検知するサッカード検知手段とを備える表示装置による表示制御方法であって、前記表示手段に表示されているページにおける前記ユーザの視点位置を取得する視点位置取得工程と、前記サッカード検知手段によりサッカードが検出された際に、前記表示手段に表示されているページにおける既にユーザの視点が移動した部分を書き換え対象部分として特定し、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない部分に書き換える表示制御工程と、を含み、前記表示制御工程では、前記ページ毎に、当該ページを構成する各部分と、前記表示手段において表示させる際の位置を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記取得された前記視点位置から所定の距離離れた位置と対応付けられている部分を前記書き換え対象部分として特定し、前記表示手段により表示されているページの次ページにおける当該書き換え対象部分と同じ位置に対応付けられている部分に書き換えることを特徴とする。
請求項の発明は、表示データを複数のページに分けて表示する表示手段と、ユーザによるサッカードを検知するサッカード検知手段とを備える表示装置に含まれるコンピュータを、前記表示手段に表示されているページにおける前記ユーザの視点位置を取得する視点位置取得手段、前記サッカード検知手段によりサッカードが検出された際に、前記表示手段に表示されているページにおける既にユーザの視点が移動した部分を書き換え対象部分として特定し、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない部分に書き換える表示制御手段、として機能させる表示制御プログラムであって、前記表示制御手段は、前記ページ毎に、当該ページを構成する各部分と、前記表示手段において表示させる際の位置を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記取得された前記視点位置から所定の距離離れた位置と対応付けられている部分を前記書き換え対象部分として特定し、前記表示手段により表示されているページの次ページにおける当該書き換え対象部分と同じ位置に対応付けられている部分に書き換えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが何も見えていないサッカード中に、表示手段に表示されているページにおける既にユーザ視点が移動した部分が、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない部分に書き換えられることから、改ページのための操作を必要とせず、かつ、視点を書き換えが行われている部分などの他の部分に移すこと無くページ送りができ、読書に集中することが可能となる。
高い解像度をもつ中心窩と、低い解像度をもつ周辺視野に基づく、視野イメージを示す図である。 読書中の視点トラッキングの様子を示す図である。 本実施形態における電子書籍リーダ装置の構成を示すブロック図である。 文書をページ単位に分割する様子を示す図である。 停留とサッカードの区別に関する図である。 次ページの内容に書き換える処理の描画例を示す図である。 本実施形態における電子書籍リーダ装置による改ページ処理のフローチャートである。 電子書籍リーダ装置の向きが変更された場合の表示変更例を示す図である。 電子書籍コンテンツに画像を含む場合の表示変更例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、電子書籍リーダ装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
本実施形態では、Saccadic Suppression効果を利用し、読書中の読者の視点移動を阻害しない自動ページ送りを実現する電子書籍リーダ装置について述べる。
図3は、電子書籍リーダ装置1の概要構成を示すブロック図である。電子書籍リーダ装置1は、制御部11、記憶部12、インターフェース部13、タッチパネル14、視線測定センサ15を備えている。
記憶部12は、例えば、不揮発性メモリ等により構成されており、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の各種プログラムを記憶する。特に、本実施形態の記憶部16には、電子書籍ビューアアプリケーションプログラム(以下、「電子書籍用アプリ」という。)がインストールされている。また、記憶部12は電子書籍コンテンツを記憶する。なお、各種プログラム及び電子書籍コンテンツは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されて外付けドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
インターフェース部13は他の装置や機器との間で送受信されるデータの窓口の役割を果たす。例えば、電子書籍コンテンツ等を受信する際の処理を行う。
タッチパネル14は、例えば、静電容量方式のタッチセンサ14aとディスプレイ14b(「表示手段」の一例)とからなり、入力装置及び表示装置として機能する。例えば、入力装置としてのタッチセンサ14aは、ユーザによりタッチされたタッチ位置(タッチ座標)を検出し、制御部11に出力する。
視線測定センサ15(「視点位置取得手段」の一例)は、例えば、カメラと視線追跡プログラムにより構成される。視線測定センサ15は、カメラで撮影したユーザの眼球の動き等に基づいて、ディスプレイ上におけるユーザの視点位置(以下、「視点座標」という場合がある。)を作成し、制御部11に出力する。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。そして、コンピュータとしての制御部11は、記憶部12に記憶された電子書籍用アプリを読み出して実行することにより、後述する改ページ処理等を行う。なお、制御部11は、視点位置取得手段、表示制御手段として機能する。
制御部11は、図4に示すように、電子書籍コンテンツの文書全体を取得し、描画するディスプレイサイズや文字サイズに応じて定まる文字数に基づいて、ページ単位に分割する。なお、本実施形態では、文書全体及び各ページをイメージデータとして保持するとともに、各文字の位置を格子座標(一座標につき一文字)で管理する。具体的には、ページの左上の文字(ブランクを含む)を基準座標(1,1)として、右方向に1文字ずれる毎にx座標の値が1ずつ増加し、同様に、下方向に1文字(1行)ずれる毎にy座標の値が1ずつ増加する。そして、文字の書き換え時には、各行(y座標で識別する。)に対応して分割されたイメージデータを、同じ行のイメージデータ同士(例えば、現在のページにおける1行目のイメージデータと、次ページにおける1行目のイメージデータ)を書き換える。
今、ページ内の最大行数をymax、1行の最大文字数をxmax、視点の位置を(x, y)と表記する。
まず、制御部11は、視線測定センサ15により作成された視点座標(x, y)を常に取得する。
繰り返しになるが、図5に示す灰色の部分101はユーザが中心窩を一定時間動かさなかった停留場所であり、ユーザが中心窩を停留場所101から次の停留場所101まで移動させることをサッカードとよぶ。サッカード中はユーザの視覚が遮断されており、何も見えていない状態となる。そこで、電子書籍リーダ装置1は、サッカード中に、ユーザが既に読んだ部分を次ページの内容に書き換える。これにより、ユーザが気にならないように(換言すれば、気付かせずに)書き換えを行うことができる。なお、ユーザがより気にならないように書き換えを行うために、書き換える部分は、サッカードをしている部分(ユーザの視点位置)から離れた部分であることが好ましい。
制御部11は、Saccadic Suppression効果を利用するために、サッカード中に文字を書き換える必要がある。サッカード時間はおよそ200msであり、その間に制御部11は、「サッカードの検知」→「文字書き換え処理開始」→「文字書き換え処理完了」までを実行する。
一般的な視線測定センサ15は50〜100Hz程度の間隔で測定できる性能を有しており、100Hzの機器であれば、10 ms間隔で位置測定可能である。したがって、視点位置の時間変化を見ることで、停留(200-300ms程度の時間、ある範囲内に視点位置が停留している)とサッカード(停留せずに移動している)を区別することが可能であり、かつ、サッカードの開始を検知することが可能である。
図6に次ページの内容に書き換える処理の描画例を示す。図6は、1ページ目から2ページ目に改ページする様子を示す図である。制御部11は、ユーザの視点位置が1ページ目の上半分(以下、「上部」という場合がある。)から下半分(以下、「下部」という場合がある。)に移動してくると(図6(B)は、視点がページの下部にあるものとして描いている。)、ページの上部を2ページ目の内容に書き換える。具体的には、制御部11は、視点位置がページの下部であって、その視点座標が(x, y)のときに[y−ymax/2]行目を2ページ目の内容に書き換える。制御部11は、視点の移動に伴い、書き換える行も順次移動させていく。これにより、ユーザの視点がページの最終行を移動している時点では、既にディスプレイ14bの上半分が次ページの内容に置き換わっており、ユーザは視点を左上(1行目の1文字目)に移動するだけで、次ページの文字を読み進めることができる。また、ユーザの視点位置が1ページ目の最終行から2ページ目の1行目に移動すると、制御部11は、ページの下部を2ページ目の内容に書き換える。具体的には、制御部11は、図6(D)に示すように視点位置がページの上部であって、その視点座標が(x, y)のときに[y+ymax/2]行目を2ページ目の内容に書き換える。これにより、ページの上部最終行を視点が移動している時点では、既にディスプレイ14bの下半分が次のページの内容に置き換わっており、ユーザは視点を自然に移動させるだけで、文字を読み進めることができる。以降のページについても同様に、制御部11は、ユーザの視点位置が下部にある場合に上部を次ページの内容に書き換え、ユーザの視点位置が上部にある場合に下部を次ページの内容に書き換える処理を繰り返す。
次に図7を用いて、電子書籍リーダ装置1による改ページ処理について説明する。図7は改ページ処理の一例を示すフローチャートである。
視線測定センサ15は、ユーザの眼球の動き等を計測し(ステップS1)、ユーザの視点位置を示す視点座標を作成する(ステップS2)。視線測定センサ15は、ステップS1及びステップS2の処理を繰り返し実行することにより、ユーザの視線の軌跡を示す視点座標をそれぞれ検出する。視線測定センサ15により作成された視点座標は、制御部11に出力される(ステップS14参照)。
制御部11は、ユーザによる電子書籍アプリを起動させる操作を検出すると、記憶部12に記憶されている電子書籍コンテンツ201を読み込む(ステップS11)。次いで、制御部11は、読み込んだ電子書籍コンテンツ201に基づいて、文字配置座標情報202を作成する(ステップS12)。具体的には、制御部11は、図4を用いて説明したように、文書全体を取得し、描画するディスプレイサイズや文字サイズに応じてページ単位に分割する。このとき、制御部11は、開始ページを基準にページ分割を行う。初めてユーザにより読まれる電子書籍コンテンツであれば1ページ目が開始ページとなり、途中まで読まれた電子書籍コンテンツ(読書中の電子書籍コンテンツ)であれば、ユーザが前回読書を中断したページが開始ページとなる。そして、制御部11は、各文字の描画位置を決定し、各ページにおける各文字の配置すべき座標を示す文字配置座標情報202を作成する。作成された文字配置座標情報202は、記憶部12に記憶される。
次いで、制御部11は、文字配置座標情報202に基づいて、開始ページの文字列をディスプレイ14bに描画させる(ステップS13)。
制御部11は、ステップS13の処理後、視線測定センサ15から出力された視点座標(x、y)を取得する(ステップS14)。次いで、制御部11は、システム時刻t(x, y)を取得する(ステップS15)。ステップS14で取得された視点座標と、ステップS15で取得された時刻は互いに対応付けられて、視点座標時刻情報203として記憶部12に記憶される。記憶部12は、ステップS14及びステップS15の処理が実行される毎に、視点座標と時刻の組合せを視点座標時刻情報203として追加しながら記憶していく。これにより、制御部11は、記憶部12に記憶された視点座標時刻情報203に基づいて、ユーザの視点位置がどのように移動したかを時系列で把握することができる。
次いで、制御部11は、最終ページの最後の文字までディスプレイ14bに表示したか否かを判定する(ステップS16)。このとき、制御部11は、最終ページの最後の文字までディスプレイ14bに表示したと判定した場合には(ステップS16:YES)、改ページ処理を終了する。一方、制御部11は、最終ページの最後の文字までディスプレイ14bに表示していないと判定した場合には(ステップS16:NO)、次いで、サッカード中であるか否かを判定する(ステップS17)。ここで、サッカード中であるか否かについて、制御部11は、視線測定センサ15からサッカード中であることを示すサッカード信号を受信していれば、サッカード中であると判定する。なお、制御部11は、ステップS14の処理で取得する視点座標からサッカード中であるか否かを判定する構成としてもよい。このとき、制御部11は、サッカード中ではないと判定した場合には(ステップS17:NO)、ステップS14の処理に移行する。一方、制御部11は、サッカード中であると判定した場合には(ステップS17:YES)、次いで、現在の行で初めてのサッカードであるか否かを判定する(ステップS18)。このとき、制御部11は、現在の行で初めてのサッカードではないと判定した場合には(ステップS18:NO)、ステップS14の処理に移行する。一方、制御部11は、現在の行で初めてのサッカードであると判定した場合には(ステップS18:YES)、下記(1)式の条件が充足されているか否かを判定する(ステップS19)
次いで、制御部11は、(1)式の条件が充足されていない(すなわち、ユーザの視点位置がページの上部にある)と判定した場合には(ステップS19:NO)、記憶部12に記憶されている文字配置座標情報202と視点座標時刻情報203に基づいて、[y+ymax/2]行目の文字列(「書き換え対象部分」の一例)を特定し、次ページの同じ行の文字列に書き換え(ステップS20)、ステップS14の処理に移行する。一方、制御部11は、(1)式の条件が充足されている(すなわち、ユーザの視点位置がページの下部にある)と判定した場合には(ステップS19:YES)、記憶部12に記憶されている文字配置座標情報202と視点座標時刻情報203に基づいて、[y−ymax/2]行目の文字列(「書き換え対象部分」の一例)を特定し、次ページの同じ行の文字列に書き換え(ステップS21)、ステップS14の処理に移行する。
なお、図7では図示していないが、ユーザの視線座標が開始ページの上部にある場合には、ステップS17〜ステップS20の処理を実行しないものとする。これは、開始ページの上部にユーザの視点がある場合に下部の表示を次ページにしてしまうと、ユーザが開始ページの下部を読むことができなくなってしまうことを回避するためである。
以上説明したように、本実施形態の電子書籍リーダ装置1は、電子書籍コンテンツの文書(「表示データ」の一例)を複数のページに分けて表示するディスプレイ14b(「表示手段」装置の一例)を備え、制御部11(「視点位置取得手段」の一例)が、ディスプレイ14bに表示されているページにおけるユーザの視点位置を取得し、視線測定センサ15(「サッカード検知手段」の一例)がユーザによるサッカードを検知し、制御部11(「表示制御手段」の一例)が、サッカードが検出された際に、ディスプレイ14bに表示されているページにおける既にユーザの視点が移動した行(「書き換え対象部分」の一例)を特定し、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない行に書き換える。
したがって、本実施形態の電子書籍リーダ装置1によれば、ユーザが何も見えていないサッカード中に、ディスプレイ14bに表示されているページにおける既にユーザ視点が移動した行が、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない行に書き換えられることから、改ページのための操作を必要とせず、かつ、視点を書き換えが行われている行などの他の部分に移すこと無くページ送りができ、読書に集中することが可能となる。
また、電子書籍リーダ装置1の記憶部12(「記憶手段」の一例)が、ページ毎に、当該ページを構成する各行と、ディスプレイ14bにおいて表示させる際の位置(座標)を対応付ける文字配置座標情報202を記憶し、制御部11は、記憶部12の文字配置座標情報202を参照して、視点位置から「ymax/2」(「所定の距離」の一例)離れた位置と対応付けられている行を特定し、ディスプレイ14bにより表示されているページの次ページにおける当該特定した行と同じ位置に対応付けられている行に書き換える。
したがって、本実施形態の電子書籍リーダ装置1によれば、ユーザの視点位置から「ymax/2」離れた位置と対応付けられている行が書き換え対象部分として特定され、当該書き換え対象部分が、表示されているページの次ページにおける書き換え対象部分と同じ位置に対応付けられている行に書き換えられる。すなわち、ユーザの中心窩より離れた部分で書き換えが行われるので、ユーザは書き換えが行われていることに気付きにくく、読書に集中することが可能となる。
さらに、電子書籍リーダ装置1の制御部11は、ユーザによるサッカード中に書き換えを完了する。したがって、本実施形態の電子書籍リーダ装置1によれば、ユーザが何も見えていないサッカード中に書き換えが完了することから、ユーザは書き換えが行われたことに気付きにくく、読書に集中することが可能となる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[変形例1]
図8に示すように、書き換えが開始された後に、電子書籍リーダ装置1の向き(縦横)が変更される場合の変形例について説明する。本変形例において、制御部11は、電子書籍リーダ装置1のジャイロスコープ(図示しない)からの信号に基づいて、電子書籍リーダ装置1の向きが変更された場合には、書き換え処理を中断し、書き換えた行の文字を元に戻す(リセットする)。具体的には、制御部11は、電子書籍リーダ装置1の向きが変更される直近に取得した視点座標に基づいて、ユーザが読んでいたページをディスプレイ14bに表示させる。その後、制御部11は、電子書籍リーダ装置1の向きに応じて文字を再配置し、視点座標を取得するといった、ステップS12及びステップS13の処理を再度実行した後、ステップS14からステップS21の処理を繰り返す。
[変形例2]
上記実施形態では、各ページが文字のみで構成されている場合について説明したが、電子書籍コンテンツに画像を含む場合がある。ここでいう画像は、上述したイメージデータとは異なる概念であって、挿絵や説明図などの画像を意味する。この場合、制御部11は、図9に示すように、文字組みする枠に位置する部分を文字と同様に扱い、書き換えを実行する。図9の例では、1ページ目は画像が無く文字列のみで構成されており、2ページ目は画像Pと文字列で構成されている。画像Pを含むページについては、書き換えを実行する前に画像Pを行毎に分割しておく。このとき、分割された各分割画像は行毎に行番号が割り当てられる。制御部11は、分割画像と同じ行番号をもつ前ページの行が書き換え対象となった場合には、当該書き換え対象となった行を同じ行番号をもつ分割画像と文字列で書き換える。図9の例では、制御部11は、1ページ目における1行目が書き換え対象となった場合には、当該書き換え対象の行を、2ページ目の1行目に当たる分割画像と文字列により書き換えを実行する。これにより、画像Pを含むページについても書き換えを行うことができる。
[変形例3]
上記実施形態では文書が横書きの電子書籍である場合について説明したが、縦書きの電子書籍についても適用することができる。
また、本発明は本実施形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。
1 電子書籍リーダ装置
11 制御部
12 記憶部
13 インターフェース部
14 タッチパネル
14a タッチセンサ
14b ディスプレイ
15 視線測定センサ

Claims (4)

  1. 表示データを複数のページに分けて表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示されているページにおけるユーザの視点位置を取得する視点位置取得手段と、
    前記ユーザによるサッカードを検知するサッカード検知手段と、
    前記サッカード検知手段によりサッカードが検出された際に、前記表示手段に表示されているページにおける既にユーザの視点が移動した部分を書き換え対象部分として特定し、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない部分に書き換える表示制御手段と、
    を備え
    前記表示制御手段は、前記ページ毎に、当該ページを構成する各部分と、前記表示手段において表示させる際の位置を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記取得された前記視点位置から所定の距離離れた位置と対応付けられている部分を前記書き換え対象部分として特定し、前記表示手段により表示されているページの次ページにおける当該書き換え対象部分と同じ位置に対応付けられている部分に書き換えることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記表示制御手段は、前記ユーザによるサッカード中に書き換えを完了することを特徴とする表示装置。
  3. 表示データを複数のページに分けて表示する表示手段と、ユーザによるサッカードを検知するサッカード検知手段とを備える表示装置による表示制御方法であって、
    前記表示手段に表示されているページにおける前記ユーザの視点位置を取得する視点位置取得工程と、
    前記サッカード検知手段によりサッカードが検出された際に、前記表示手段に表示されているページにおける既にユーザの視点が移動した部分を書き換え対象部分として特定し、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない部分に書き換える表示制御工程と、
    を含み、
    前記表示制御工程では、前記ページ毎に、当該ページを構成する各部分と、前記表示手段において表示させる際の位置を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記取得された前記視点位置から所定の距離離れた位置と対応付けられている部分を前記書き換え対象部分として特定し、前記表示手段により表示されているページの次ページにおける当該書き換え対象部分と同じ位置に対応付けられている部分に書き換えることを特徴とする表示制御方法。
  4. 表示データを複数のページに分けて表示する表示手段と、ユーザによるサッカードを検知するサッカード検知手段とを備える表示装置に含まれるコンピュータを、
    前記表示手段に表示されているページにおける前記ユーザの視点位置を取得する視点位置取得手段、
    前記サッカード検知手段によりサッカードが検出された際に、前記表示手段に表示されているページにおける既にユーザの視点が移動した部分を書き換え対象部分として特定し、当該表示されているページの次ページにおける未だ表示されていない部分に書き換える表示制御手段、
    として機能させる表示制御プログラムであって、
    前記表示制御手段は、前記ページ毎に、当該ページを構成する各部分と、前記表示手段において表示させる際の位置を対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記取得された前記視点位置から所定の距離離れた位置と対応付けられている部分を前記書き換え対象部分として特定し、前記表示手段により表示されているページの次ページにおける当該書き換え対象部分と同じ位置に対応付けられている部分に書き換えることを特徴とする表示制御プログラム。
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