以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示による一実施形態について
1−1.概要
1−2.基本構成
2.複数リストの結合/分離
2−1.複数リストの結合
2−2.リストの分離
2−3.ユーザ操作
2−4.複数リストの他の表示例
2−5.表示内容の変化
3.単数リストの結合/分離
4.動作処理
5.まとめ
ここで説明する本開示による技術は、上記項目の「1.本開示による一実施形態について」〜「4.動作処理」で説明するように、多様な形態で実施され得る。また、本開示の一実施形態による情報処理装置10は、
(A)ユーザ操作を検出する検出部(タッチパネル16)と、
(B)リストアイテムから構成される1のリストを表示し、検出されたユーザ操作に応じて、前記1のリスト中に、新たなリストアイテムを徐々に出現させる表示を行う表示制御部(GPU112)と、
を備える。
<1.本開示による一実施形態について>
[1−1.概要]
図1は、本開示による一実施形態の概要を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態による情報処理装置10は、ディスプレイ15、およびディスプレイ15と一体化したタッチパネル16を備える。
情報処理装置10は、ディスプレイ15に、リストアイテム21を有するリストを表示する。例えば情報処理装置10は、図1に示すように、リストアイテム21を有するターゲットリスト23と、複数のサブリスト25を表示する。サブリスト25は、ターゲットリスト23より詳細な情報を表示する。本実施形態では、ユーザ操作の対象となる一のリストとしてターゲットリスト23を表示するが、サブリスト25もユーザ操作の対象としてもよい。
また、情報処理装置10は、ユーザが何らかの操作を行なった場合や、アプリケーションの内部状態が変化した場合に、リストの表示方法を変更する。より具体的には、情報処理装置10は、タッチパネル16により検出したユーザ操作に応じて、リストの結合/分離の表示制御を行う。リストの結合では、例えばサブリスト25をターゲットリスト23に徐々に近づけて結合させる。また、リストの分離では、例えばターゲットリスト23から徐々に分離させたリストアイテム21を並べて新たなサブリスト25を生成する。
情報処理装置10は、ディスプレイ15に表示するリストを結合/分離する際に、各リストアイテムを表示画面上で徐々に変化させる制御を行う。これにより、ユーザは、リストの結合/分離が完了する前に、予めターゲットリスト23に結合されるリストアイテムや、ターゲットリスト23から分離されるリストアイテム21を確認することができる。また、ユーザは、結合/分離するリストアイテム21を確認しつつ、完了前に結合/分離の表示制御をキャンセルすることもできる。
なお、サブリスト25は、ターゲットリスト23の補助的位置付けであるので、上述したように、ターゲットリスト23より詳細な情報を提示するリストアイテム21が並べられて構成される。よって、リストの結合が行われると、ターゲットリスト23が提示する情報はより詳細になる。リストの結合/分離による各リストの表示内容の変化については、後述する[2−5.表示内容の変化]において詳細に説明する。
以上、本開示の一実施形態による情報処理装置10の概要について説明した。次に、本実施形態による情報処理装置10の構成について図2を参照して説明する。
[1−2.基本構成]
図2は、本実施形態による情報処理装置10の構成を示すブロック構成図である。図2に示すように、情報処理装置10は、制御部11、RAM12、記憶媒体13、表示処理部14、ディスプレイ15、タッチパネル16、操作部17および通信部18を備える。
制御部11は、演算処理装置および制御装置として機能し、情報処理装置10の各構成を制御する。より具体的には、図2に示すように、本実施形態による制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111およびGPU(Graphics Processing Unit)112を備える。
CPU111は、各種プログラムにしたがって、情報処理装置10の各構成を制御する。また、CPU111は、マイクロプロセッサであってもよい。
GPU112は、ディスプレイ15に表示する画像の生成や、ユーザ操作に応じた表示画面の変化などを行う表示制御部である。より具体的には、GPU112は、ディスプレイ15にリストアイテム21を並べたリストを複数表示するよう表示制御する。また、GPU112は、ユーザ操作に応じて、第1のリストのサブリストである第2のリストのリストアイテム21を、第1のリストに結合させる表示制御を行う。
また、GPU112は、ディスプレイ15にリストアイテム21を並べたリストを1つ表示するよう表示制御してもよい。この場合、GPU112は、ユーザ操作に応じて、リスト中に新たなリストアイテムを徐々に出現させて結合するよう表示制御してもよい。
また、GPU112は、ユーザ操作に応じて、第1のリストからリストアイテム21を徐々に分離させ、分離させたリストアイテム21を並べて新たなリストを生成するよう表示制御してもよい。
GPU112は、このようなリストの結合/分離の表示制御を、タッチパネル16により検出されるユーザ操作に応じて行う。例えば、GPU112は、ピンチアウト/イン操作が検出された場合、タッチパネル16にタッチする2本の指の間隔の変化に応じて、リスト結合/分離の表示制御を行う。また、GPU112は、タッチパネル16にタッチした指の移動量や移動速度に応じて、リストの結合/分離の表示制御を行ってもよい。なお、ユーザ操作に応じたGPU112による表示制御については、<2.複数リストの結合/分離>〜<4.動作処理>において詳細に説明する。
RAM(Random Access Memory)12は、制御部11の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
記憶媒体13は、制御部11が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。また、記憶媒体13は、動画像データ、音楽ファイルなどのコンテンツを記憶する。
なお、この記憶媒体13は、例えば、Flash ROM(又はFlash Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)などの不揮発性メモリ、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))などの光ディスク、並びに、MO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。
表示処理部14は、GPU112から出力された画像データを、GPU112の表示制御に従ってディスプレイ15に出力させる。
ディスプレイ15は、表示処理部14から入力された表示画面を出力する表示装置である。このディスプレイ15は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置であってもよい。また、本実施形態によるディスプレイ15は、例えばリストアイコン21から構成されるリストを表示する。
タッチパネル16は、画面へのユーザ操作を検出する検出部である。例えば、タッチパネル16は、画面に接触したユーザの指などの操作体の位置(操作位置)を検出し、操作位置の経時変化からユーザ操作を検出する。タッチパネル16が検出するユーザ操作は、例えばピンチアウト、ピンチイン、ドラッグ、フリック、タップ、ダブルタップなどが挙げられる。このタッチパネル16は、ディスプレイ15と一体的に設けられる。そして、タッチパネル16は、検出したユーザ操作を制御部11に出力する。なお、本実施形態ではタッチパネル16を検出部の一例として挙げているが、本開示による情報処理装置10はこれに限定されない。例えば、情報処理装置10は、近接センサなど、非接触状態でユーザ操作を検出する検出部を用いてもよい。
操作部17は、ユーザによる操作指示を受付け、その操作内容を制御部11に出力する。この操作部17は、ボタンおよびスイッチなど、物理的構成であってもよい。
通信部18は、通信端末と通信を行うモジュールである。具体的には、通信部18は、通信端末からデータを受信する受信部、および通信端末にデータを送信する送信部を備える。また、通信部18は、Wi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信によりデータの送受信を行ってもよい。
以上、本実施形態による情報処理装置10の構成について詳細に説明した。続いて、情報処理装置10のGPU112が行う表示制御について具体例を挙げて詳細に説明する。
<2.複数リストの結合/分離>
GPU112は、上述したように、複数のリストを表示し、ユーザ操作に応じてサブリスト25をターゲットリスト23に結合、またはターゲットリスト23からリストアイテム21を分離させて、リストアイテム21の表示数(リストの項目数)を増減させる。ここでは、複数リストの結合およびリストの分離について、順次図面を参照して説明する。
[2−1.複数リストの結合]
図3は、複数リストの表示例を示す図である。図3に示すように、GPU112は、リストアイテム21から構成されるターゲットリスト23、および複数のサブリスト25を表示する画面31を、ディスプレイ15に表示するよう制御する。
図3に示すように、ターゲットリスト23のリストアイテム21は、ターゲットリスト23の上段に表示されるサブリスト25aのリストアイテム21より大きく表示される。また、サブリスト25aのリストアイテム21は、サブリスト25aの上段に表示されるサブリスト25bのリストアイテム21より大きく表示される。
このように複数のリストを表示している場合に、リスト結合を指示するユーザ操作が検出されると、GPU112は、サブリスト25のリストアイテム21を徐々にターゲットリスト23に近づけ、結合させる表示制御を行う。リスト結合は、例えば図4に示すようなアニメーションを伴って行われる。
図4は、複数リストの結合アニメーションを説明するための画面遷移図である。図4の画面33に示すように、GPU112は、ターゲットリスト23とサブリスト25を表示する。そして、リスト結合を指示するユーザ操作が検出されると、GPU112は画面35に示すように、リスト結合の表示制御を行う。
具体的には、GPU112は、画面35に示すように、ターゲットリスト23の各リストアイテムの間のスペースを広げ、サブリスト25aの各リストアイテムをターゲットリスト23の各リストアイテムの間のスペースにそれぞれ移動させる。このように、ターゲットリスト23に結合するリストアイテムが、ターゲットリスト23に向かって徐々に移動するので、ユーザは結合により増加するリストアイテムを結合完了前に確認することができる。また、この際、GPU112は、画面35に示すように、サブリスト25bを徐々に一段下げ、サブリスト25bのリストアイテムの大きさを調整する。
そして、画面37に示すように、GPU112は、サブリスト25aの各リストアイテムの大きさと位置を揃え、結合を完了する。結合後のターゲットリスト23xは、結合前のターゲットリスト23より情報量が増加する。
また、図4に示す例では、GPU112は、サブリスト25aを結合したので、残ったサブリストを一段ずつ下げて表示される。よって、画面37に示すように、新たにサブリスト25cが出現する。
このように、本実施形態によるGPU112が、複数のリストを画面に表示し、ユーザ操作に応じて追加するリストの各リストアイテム21を移動させることで、ユーザは、結合により増加するリストアイテム21を、結合完了前に予め確認することができる。また、GPU112は、段階ごとに詳細化したサブリスト25を表示するが、詳細化の限界になった場合、表示するサブリスト25の数は0になる。よって、ユーザは、直感的にこれ以上ターゲットリスト23を詳細化することはできないと分かる。
以上、複数リストの結合について説明した。なお、上述した例では、ターゲットリスト23にサブリスト25aが結合される場合を図示したが、本開示による複数リストの結合はこれに限定されない。例えば、ターゲットリスト23に、サブリスト25aおよびサブリスト25bといった複数段階のサブリストを結合させてもよい。
[2−2.リストの分離]
次に、リストの分離について説明する。GPU112は、ユーザ操作に応じて、まずターゲットリスト23から所定数のリストアイテムを分離し、ターゲットリスト23の情報量を減少させる。そして、GPU112は、ターゲットリスト23から分離したリストアイテム21を並べて新たなサブリスト25を生成し、リストの分離が完了する。
GPU112は、このようなリストの分離アニメーションを、図4の画面33から画面37に示した結合アニメーションの逆の順序で行ってもよい。具体的には、GPU112は、ターゲットリスト23から分離するリストアイテム21を徐々に小さくし、ターゲットリスト23から離れるよう表示制御させる。そして、GPU112は、分離したリストアイテム21を並べて新たなサブリスト25を生成する。
このように、本実施形態によるGPU112が、ターゲットリスト23から分離するリストアイテム21を徐々に表示変化させるので、ユーザは、分離により減少するリストアイテム21を予め確認することができる。
以上、リストの分離について説明した。なお、ターゲットリスト23から分離して新たに生成されるサブリスト25は、一段階でもよいし、複数段階でもよい。
[2−3.ユーザ操作]
上述したリストの結合/分離は、各種ユーザ操作に連動して行われる。ユーザ操作は、例えばピンチアウト操作、ピンチイン操作、ドラッグ操作、フリック操作、タップ/ダブルタップ操作、およびボタン/バー操作が挙げられる。以下、GPU112が、検出された各ユーザ操作に応じて行うリストの結合/分離について順次図面を参照して説明する。
(ピンチアウト操作)
GPU112は、ピンチアウト操作が検出された場合、ピンチアウト操作に応じてリストの結合を行う。なお、ピンチアウト操作とは、2本の指で2箇所をタッチしている状態で、これら2本の指の間隔を拡げるタッチ操作のことである。以下、図5および図6を参照して具体的に説明する。
図5は、ユーザによるピンチアウト操作を説明するための図である。図5の画面39に示すように、ターゲットリスト23に対するピンチアウト操作が検出された場合、GPU112はリスト結合を行う。
図6は、ピンチアウト操作に連動するリスト結合時のアニメーションを説明するための画面遷移図である。図6の画面41に示すように、リストアイテムA2およびリストアイテムA3がそれぞれタッチされた状態でタッチ位置の間隔d1を拡げる操作(ピンチアウト操作)が行われる。GPU112は、リストアイテムA2およびリストアイテムA3の表示位置をユーザによるタッチ位置に合わせて移動させる。
次に、画面43に示すように、タッチ位置の間隔d2が閾値を超えると、サブリスト25aのリストアイテムB2が自動的に移動してリストアイテムA2とリストアイテムA3の間に挿入される。このとき、サブリスト25aの他のリストアイテム、例えばリストアイテムB1およびリストアイテムB3も、同様にターゲットリスト23の各リストアイテムの間にそれぞれ挿入される。なお、GPU112は、ピンチアウト操作を行なっていた2本の指のタッチ位置の間隔を狭める操作が検出された場合、リストの結合をキャンセルし、リストアイテムB2等を元の表示位置に戻すよう表示制御する。
そして、GPU112は、図6の画面45に示すように、リストアイテムA2とリストアイテムA3の間に挿入されたリストアイテムB2を、ターゲットリスト23の各リストアイテムと同様の大きさに拡大し、リスト結合を完了する。
このように、GPU112は、ピンチアウト操作に応じて、画面に表示したサブリスト25をターゲットリスト23に結合し、ターゲットリスト23の情報量を増加させる。画面には、結合されるサブリスト25が表示されているので、ユーザは、ターゲットリスト23に結合されるサブリスト25のリストアイテム21を予め確認することができる。
また、ユーザは、結合により増加する情報を確認しつつ、リストの結合を途中でキャンセルすることができる。
なお、図6に示す例では、サブリスト25が一つ結合される様子を説明したが、本実施形態のピンチアウト操作によるリスト結合はこれに限定されず、GPU112は、ピンチアウト操作の大きさに応じて多段階の結合を行なってもよい。例えば、タッチ位置の間隔d2がリストアイテムB2の2つ分の幅を超えた場合、GPU112は、2段階の結合を行う。すなわち、GPU112は、サブリスト25aおよびサブリスト25bをターゲットリスト23に結合させるよう表示制御する。
また、上述した実施形態では、ターゲットリスト23の2つのリストアイテムを2本の指でそれぞれタッチして、指の幅を拡げるピンチアウト操作を検出しているが、本実施形態によるピンチアウト操作の位置はこれに限られない。GPU112は、画面内のどの位置でピンチアウト操作が検出されても、タッチ位置の間隔dの幅や、タッチした状態のまま間隔dを拡げる動きに応じて、リスト結合を行う。
ピンチアウト操作の検出位置の応用例について図7を参照して説明する。図7は、ユーザによる他のピンチアウト操作を説明するための図である。図7の画面47に示すように、ユーザは任意の位置、例えば1のリストアイテム上で2本の指を拡げるピンチアウト操作を行う。すると、GPU112は、拡げられた2本の指の間隔d5の距離に応じて、リストの結合を行う。
(ピンチイン操作)
GPU112は、ピンチイン操作が検出された場合、ピンチイン操作に応じてリストの分離を行う。なお、ピンチイン操作とは、2本の指で2箇所をタッチしている状態で、これら2本の指の間隔を狭めるタッチ操作のことである。以下、図8および図9を参照して具体的に説明する。
図8は、ユーザによるピンチイン操作を説明するための図である。図8の画面49に示すように、ターゲットリスト23に対するピンチイン操作が検出された場合、GPU112はリスト分離を行う。
図9は、ピンチイン操作に連動するリスト分離時のアニメーションを説明するための画面遷移図である。図9の画面51に示すように、リストアイテムA2およびリストアイテムA4がそれぞれタッチされた状態でタッチ位置の間隔d3を狭める操作(ピンチイン操作)が行われる。GPU112は、リストアイテムA2およびリストアイテムA4の表示位置をユーザによるタッチ位置に合わせて互いに近付くよう移動させる。また、GPU112は、ピンチイン操作に応じてリストアイテムA3を徐々に縮小表示する。
次に、画面53に示すように、タッチ位置の間隔d4が閾値を超えると、GPU112は、リストアイテムA3をターゲットリスト23から移動して分離するよう表示制御する。このとき、ターゲットリスト23の他のリストアイテム、例えばリストアイテムA1やリストアイテムA5などターゲットリスト23に並ぶリストアイテムも一つおきに自動的に移動して分離する。なお、GPU112は、ピンチイン操作を行なっていた2本の指のタッチ位置の間隔を拡げる操作が検出された場合、リストの分離をキャンセルし、リストアイテムA3等を元の表示位置に戻すよう表示制御する。
そして、GPU112は、図9の画面55に示すように、ターゲットリスト23から分離したリストアイテムA1、A3、およびA5を並べて新たなサブリスト25xを生成する。また、GPU112は、画面55に示すように、リストの分離によりリストアイテム数が減少したターゲットリスト23xの各リストアイテムの表示位置を調整する。
このように、GPU112は、ピンチイン操作に応じて、画面に表示したターゲットリスト23から所定数のリストアイテムを分離し、分離した所定数のリストアイテムを並べて新たなサブリスト25xを生成する。
ターゲットリスト23から分離されるリストアイテムは徐々に縮小されるので、ユーザは分離完了前にどのリストアイテムが分離するかを予め確認することができる。
また、ユーザは、分離によりターゲットリスト23から減少する情報を確認しつつ、リストの分離を途中でキャンセルすることができる。
なお、図9に示す例では、サブリスト25xが一つ新たに生成される様子を説明したが、本実施形態のピンチイン操作によるリスト分離はこれに限定されず、GPU112は、ピンチイン操作に応じて複数のサブリスト25を新たに生成してもよい。例えば、タッチ位置の間隔d3がリストアイテム2つ分の幅である場合にピンチイン操作が行なわれると、GPU112は、新たに2つのサブリスト25を生成する。
また、上述した実施形態では、ターゲットリスト23の2つのリストアイテムを2本の指でそれぞれタッチして、指の幅を狭めるピンチイン操作を検出しているが、本実施形態によるピンチイン操作の位置はこれに限られない。GPU112は、画面内のどの位置でピンチイン操作が検出されても、タッチ位置の間隔dの幅や、タッチした状態のまま間隔dを狭める動きに応じて、リスト分離を行う。
(ドラッグ操作)
続いて、GPU112がドラッグ操作に応じてリストの結合/分離を行う場合について説明する。なお、ドラッグ操作とは、1箇所をタッチしている状態で移動するタッチ操作のことである。以下、図10および図11を参照してドラッグ操作に連動するリスト結合について説明する。
図10は、ユーザによるドラッグ操作を説明するための図である。図10の画面57に示すように、サブリスト25aのリストアイテムB2を、ターゲットリスト23に移動させるドラッグ操作が検出された場合、GPU112はリスト結合を行う。
図11は、ドラッグ操作に連動するリスト結合時のアニメーションを説明するための画面遷移図である。図11の画面61に示すように、GPU112は、リストアイテムB2をドラッグ操作に合わせて下方に移動させ、また、操作対象のサブリスト25aの他のリストアイテムB1およびリストアイテムB3も下方に移動させる。また、GPU112は、リストアイテムB2がターゲットリスト23に近付くにつれて、ターゲットリスト23の各リストアイテムの間が拡がるよう表示制御する。
次に、図11の画面63に示すように、ユーザは、拡がったターゲットリスト23の各リストアイテムの間にリストアイテムB2をドラッグし、タッチしていた指を離す。
ここで、GPU112は、リストアイテムB2がターゲットリスト23内の所定の位置にドラッグされるまで、リスト結合のキャンセルを受け付けてもよい。例えば、GPU112は、タッチした状態のままリストアイテムB2を上方に戻すドラッグ操作が検出されると、各リストアイテムの位置を元に戻すよう表示制御する。
そして、図11の画面65に示すように、GPU112は、ターゲットリスト23内にドラッグされたリストアイテムB2を、ターゲットリスト23の各リストアイテムと同様の大きさに拡大し、リスト結合を完了する。
このように、GPU112は、ドラッグ操作に応じて、画面に表示したサブリスト25をターゲットリスト23に結合し、ターゲットリスト23の情報量を増加させる。画面には、結合されるサブリスト25が表示されているので、ユーザは、ターゲットリスト23に結合されるサブリスト25のリストアイテム21を予め確認することができる。
また、ユーザは、結合により増加する情報を確認しつつ、リストの結合を途中でキャンセルすることができる。
以上、ドラッグ操作によるリストの結合について説明した。次にドラッグ操作によるリストの分離について説明する。
GPU112は、ターゲットリスト23のリストアイテムを上方にドラッグする操作が検出された場合、リストの分離を行う。リスト分離時のアニメーションとしては、例えば、GPU112は、リストアイテムA2が上方にドラッグされる場合、リストアイテムA2を徐々に小さく表示する。また、GPU112は、同時にターゲットリスト23の他の分離されるリストアイテムAも上方に移動させながら徐々に小さく表示する。
また、GPU112は、リスト分離によりリストアイテム数が減少したターゲットリスト23の残った各リストアイテムの間を狭めて整列させる。
そして、GPU112は、ターゲットリスト23から分離したリストアイテムを、ターゲットリスト23の上に一列に並べて新たなサブリストを生成し、リスト分離が完了する。
以上、ドラッグ操作によるリストの結合/分離について説明した。かかるリストの結合/分離は、ドラッグ操作により一のリストアイテムを移動させることにより行うが、ドラッグ操作に代わってフリック操作により一のリストアイテムを移動させてもよい。以下に、フリック操作に連動するリストの結合/分離について説明する。
(フリック操作)
フリック操作とは、1箇所をタッチしている状態から画面を軽く払うように指を動かすタッチ操作のことである。GPU112は、フリック操作に応じてリストの結合/分離を行う。
フリック操作によるリスト結合時のアニメーションは、概ね図11を参照して説明したドラッグ操作による結合時のアニメーションと同様である。例えば、サブリスト25aのリストアイテムB2が指でタッチされ下方に払う操作が検出された場合、GPU112はサブリスト25aの各リストアイテムを下方に移動させる。また、GPU112は、ターゲットリスト23の各リストアイテムの間を拡げるよう表示制御する。
そして、拡げたターゲットリスト23の各リストアイテム間にサブリスト25aの各リストアイテムがそれぞれ移動する。GPU112は、移動したサブリスト25aの各リストアイテムをターゲットリスト23の各リストアイテムと同様の大きさに拡大させ、リスト結合が完了する。
なお、GPU112は、ユーザのフリック速度に応じてリストアイテムB2を移動させるところ、フリック速度によってはリストアイテムB2がターゲットリスト23内まで届かない場合もある。この場合、GPU112は、各リストアイテムの表示位置を元の位置に戻すよう表示制御してもよい。
以上、フリック操作によるリストの結合について説明した。次にフリック操作によるリストの分離について説明する。
GPU112は、ターゲットリスト23のリストアイテムを上方にフリックする操作が検出された場合、リストの分離を行う。リスト分離時のアニメーションとしては、例えば、GPU112は、リストアイテムA2が上方にフリックされる場合、リストアイテムA2を徐々に小さく表示しつつ上方に移動させる。また、GPU112は、同時にターゲットリスト23の他の分離されるリストアイテムAも上方に移動させながら徐々に小さく表示する。
また、GPU112は、リスト分離によりリストアイテム数が減少したターゲットリスト23の残った各リストアイテムの間を狭めて整列させる。
そして、GPU112は、ターゲットリスト23から分離したリストアイテムを、ターゲットリスト23の上に一列に並べて新たなサブリストを生成し、リスト分離が完了する。
(タップ/ダブルタップ操作)
また、GPU112は、リストの結合/分離をタップ/ダブルタップ操作に連動して行ってもよい。例えば、タップ/ダブルタップ操作されたサブリスト25aの各リストアイテムを、図4に示すようにターゲットリスト23の各リストアイテム間に移動させて、リストの結合を完了する。
また、ターゲットリスト23に対してタップ/ダブルタップ操作がされた場合、GPU112は、ターゲットリスト23から所定数のリストアイテムを分離し、ターゲットリスト23の情報量を減少させる。そして、GPU112は、ターゲットリスト23から分離したリストアイテムを並べて新たなサブリストを生成し、リストの分離を完了する。
(ボタン/バー操作)
また、GPU112は、リストの結合/分離を、ボタンやバーに対するユーザ操作に応じて行ってもよい。以下、図12および図13を参照して具体的に説明する。
図12は、スケールアウトボタン27、およびスケールインボタン28を示す図である。図12に示すスケールアウトボタン27へのユーザ操作が検出されると、GPU112は、ターゲットリスト23から所定数のリストアイテムを分離し、分離したリストアイテムを並べて新たなサブリスト25を生成し、リストの分離を完了する。
また、図12に示すスケールインボタン28へのユーザ操作が検出されると、GPU112は、サブリスト25の各リストアイテムをそれぞれターゲットリスト23の各リストアイテム間に移動させて大きさを調整し、リストの結合を完了する。
図13は、スライダーバー29を示す図である。図13に示すスライダーバー29のツマミを「−」方向に移動させるユーザ操作が検出されると、GPU112は、ターゲットリスト23から所定数のリストアイテムを分離する。そして、GPU112は、分離したリストアイテムを並べて新たなサブリスト25を生成し、リストの分離を完了する。
また、図13に示すスライダーバー29のツマミを「+」方向に移動させるユーザ操作が検出されると、GPU112は、サブリスト25の各リストアイテムをそれぞれターゲットリスト23の各リストアイテム間に移動させて大きさを調整し、リストの結合を完了する。
なお、GPU112は、リストの結合/分離により変化するターゲットリスト23の情報量を、スライダーバー29のツマミが「−」に近付くほど減少させ、「+」に近付くほど増加(詳細化)させる。
以上、ユーザ操作に連動して行なわれる複数リストの結合/分離について詳細に説明した。続いて、このような複数リストの他の表示方法について説明する。
[2−4.複数リストの他の表示例]
図1に示す例では、GPU112は、横方向にリストアイテム21を並べて構成される複数のリストを、段階的に縦方向に表示している。しかし、本実施形態による複数リストの表示方法は図1に示す例に限られない。以下、複数リストの他の表示例について図14および図15を参照して説明する。
図14は、複数リストが縦に並ぶ表示例を示す図である。図14に示すように、GPU112は、縦方向にリストアイテム21を並べて構成される複数のリストを、段階的に横方向に表示する。この場合、例えばターゲットリスト23に対してピンチアウト/イン操作が検出されると、GPU112は、リストの結合/分離を行う。
図15は、複数リストが重なる表示例を示す図である。図15の画面69に示すように、GPU112は、ターゲットリスト23をサブリスト25に重ねて表示する。ユーザは、ターゲットリスト23の各リストアイテムの間に、サブリスト25の各リストアイテムを確認することができる。
このように表示するターゲットリスト23に対してピンチアウト操作が検出されると、GPU112は、図15の画面71に示すように、ピンチアウト操作に応じてターゲットリスト23の各リストアイテムを横方向に移動させる。同時に、GPU112は、サブリスト25の各リストアイテムを徐々に拡大表示させる制御も行い、サブリスト25が結合されたターゲットリスト23xを表示する。
[2−5.表示内容の変化]
次に、リストの結合/分離によりリストの表示内容がどのように変化するかについて説明する。上述したように、リストの結合が行われるとターゲットリスト23のリストアイテム数が増加し、リストの分離が行われるとターゲットリスト23のリストアイテム数が減少する。このようなリストアイテム数(情報量)の変化に応じたターゲットリスト23の表示内容の変化について、以下具体例を挙げて詳細に説明する。
(第1の例;情報の粒度)
第1の例として、ターゲットリスト23のリストアイテム数が増加すると情報の粒度が細かくなり、リストアイテム数が減少すると情報の粒度が荒くなる。情報の粒度について、図16から図18を参照して具体的に説明する。図16から図18では、リストアイテムとして動画像データの一定時間毎のシーンから生成されたサムネイル画像を例として挙げる。
図16は、複数のサムネイル画像から構成される複数のリストを表示する画面72を示す図である。図16に示すように、ターゲットリスト73は、動画像データの1分毎のシーンが並べられたリストである。
また、図16に示すように、サブリスト75aは、ターッゲットリスト73の1分毎のシーンの間を補うシーンが1つずつ並べられたリストである。例えば、サブリスト75aには、ターゲットリスト73の4:00のサムネイル画像と5:00のサムネイル画像の間を補助する4:30のサムネイル画像、ターゲットリスト73の5:00のサムネイル画像と6:00のサムネイル画像の間を補助する5:30のサムネイル画像、およびターゲットリスト73の6:00のサムネイル画像と7:00のサムネイル画像の間を補助する6:30のサムネイル画像等が並べられる。
また、図16に示すように、サブリスト75bは、サブリスト75aに並べられたシーンの間を補うシーンが2つずつ並べられたリストである。例えば、サブリスト75bには、サブリスト75aの4:30のサムネイル画像と5:30のサムネイル画像の間を補助する4:45および5:15のサムネイル画像が並べられる。
そして、図16に示す複数のリストに対してリスト結合を指示するユーザ操作が検出されると、GPU112によりターゲットリスト73にサブリスト75aが結合され、ターゲットリスト73のリストアイテム数が増加する。図16に示すターゲットリスト73のリストアイテム数が増加した場合について図17を参照して説明する。
図17は、図16に示す複数のリストに対してリスト結合が行われた場合の結果を示す図である。図17に示すターゲットリスト73xは、図16に示すターゲットリスト73にサブリスト75aが結合されたものである。リスト結合によりターゲットリスト73xのリストアイテム数は増加し、30秒毎のサムネイル画像が並べられる。このように、リスト結合によりリストアイテム数が増加すると、情報の粒度が細かくなる。
図18は、図16に示す複数のリストに対してリスト分離が行われた場合の結果を示す図である。図18に示すターゲットリスト73yは、図16に示すターゲットリスト73がリスト分離にされたものである。また、図18に示すサブリスト75xは、図16に示すターゲットリスト73から分離されたリストアイテムを並べて新たに生成されたサブリストである。リスト分離によりターゲットリスト73yのリストアイテム数は減少し、2分毎のサムネイル画像が並べられる。このように、リスト分離によりリストアイテム数が減少すると、情報の粒度が荒くなる。
(第2の例;情報の種類)
第2の例として、ターゲットリスト23のリストアイテム数が増加すると、情報の種類が増え、リストアイテム数が減少すると情報の種類が減る。情報の種類について、図19から図21を参照して具体的に説明する。図19から図21では、リストアイテムとして音楽データに関連する情報の種類を例として挙げる。
図19は、音楽データに関連する情報に基づいて生成された複数のリストを表示する画面81を示す図である。図19に示すように、ターゲットリスト83は、音楽アルバムのジャケット画像が並べられたリストである。
また、サブリスト85aは、各音楽アルバムに収録されている曲名一覧が並べられたリストである。また、サブリスト85bは、各曲の歌詞が並べられたリストである。
そして、図19に示す複数のリストに対してリスト結合を指示するユーザ操作が検出されると、GPU112によりターゲットリスト83にサブリスト85aが結合され、ターゲットリスト83のリストアイテム数が増加する。図19に示すターゲットリスト83のリストアイテム数が増加した場合について図20を参照して説明する。
図20は、図19に示す複数のリストに対してリスト結合が行われた場合の結果を示す図である。図20に示すターゲットリスト83xは、図19に示すターゲットリスト83にサブリスト85aが結合されたものである。リスト結合によりターゲットリスト83xのリストアイテム数は増加し、音楽ジャケットの画像、および曲名一覧が並べられる。このように、リスト結合によりリストアイテム数が増加すると、情報の種類が増える。
なお、図20に示すように、GPU112は、ターゲットリスト83x中の関連する情報(リストアイテム)ごとに背景を変化させてもよい。
図21は、図19に示す2つのサブリスト85がターゲットリストに結合された場合の結果を示す図である。図21に示すターゲットリスト83yは、図19に示すターゲットリスト83に、サブリスト85aおよびサブリスト85bがリスト結合にされたものである。リスト結合によりターゲットリスト83yのリストアイテム数は増加し、音楽ジャケットの画像、曲名一覧、および各曲の歌詞が並べられる。このように、リスト結合によりリストアイテム数が増加する程、情報の種類が増える。
なお、図21に示す例においても、上述と同様に、GPU112は、ターゲットリスト83y中の関連する情報(リストアイテム)ごとに背景を変化させてもよい。また、図21に示すように、GPU112は、サブリスト85aおよびサブリスト85bの各リストアイテムの表示の大きさを変化させずに、ターゲットリスト83に結合させてもよい。
また、情報の種類は、図19から図21に挙げた音楽データに関連する情報の種類に限られない。例えば、情報の種類は、動画像データの各シーンのうち盛り上がり度に応じて段階的に種類分けしてもよい。具体的には、制御部11により動画像データを予め解析し、GPU112は、最も盛り上がったシーン毎のサムネイル画像を並べて第1のリストを生成する。そして、GPU112は、リストの結合により、第1のリストに、次に盛り上がったシーンを追加していく。
以上説明した複数リストの結合/分離に伴う表示内容の変化は、次に説明する<3.単数リストの結合/分離>においても同様である。
<3.単数リストの結合/分離>
本実施形態によるGPU112は、上述したように、単数のリストを表示し、ユーザ操作に応じてリストの結合/分離を行ってもよい。GPU112は、リストの結合を指示するユーザ操作に応じて、表示する単数のリストのリストアイテム数を増加させる。
また、GPU112は、リストの分離を指示するユーザ操作に応じて、表示する単数のリストのリストアイテム数を減少させ、単数のリストから分離したリストアイテムを並べて新たなサブリストを生成する。
ここで、単数リストの結合/分離を指示するユーザ操作とは、[2−3.ユーザ操作]において説明したピンチアウト/イン操作、タップ/ダブルタップ操作、ボタン/バー操作などが挙げられる。以下に説明する具体的な単数リストの結合/分離の制御においては、ユーザ操作としてピンチアウト/イン操作を検出する場合を例として説明する。
[3−1.単数リストの結合]
GPU112は、リスト結合を指示するユーザ操作に応じて、リスト中に新たなリストアイテムを徐々に出現させ、リストアイテム数を増加させる。以下、図22および図23を参照して単数リストの結合について説明する。
図22は、ターゲットリスト93を表示する画面91を示す図である。図22に示すように、ターゲットリスト93のリストアイテムA2およびA3を2の指でタッチし、タッチしたままの状態で拡げるピンチアウト操作が検出される。すると、GPU112は、ピンチアウト操作に応じてターゲットリスト93のリスト結合を行う。
図23は、ピンチアウト操作に連動するリスト結合時のアニメーションを説明するための画面遷移図である。図23の画面95に示すように、リストアイテムA2およびリストアイテムA3がそれぞれタッチされた状態でタッチ位置の間隔を拡げる操作(ピンチアウト操作)が行われる。GPU112は、リストアイテムA2およびリストアイテムA3の表示位置をユーザによるタッチ位置に合わせて移動させる。
次に、画面97および画面99に示すように、ピンチアウト操作により拡がるターゲットリスト93の各リストアイテムの間に、新たなリストアイテムが徐々に出現する。
そして、GPU112は、各リストアイテムの間に出現させたリストアイテムを、ターゲットリスト93の各リストアイテムと同様の大きさに拡大し、リスト結合を完了する。
なお、GPU112は、ピンチアウト操作を行なっていた2本の指のタッチ位置の間隔を狭める操作が検出された場合、リストの結合をキャンセルし、出現させた新たなリストアイテムを消滅させてもよい。
このように、GPU112が、ピンチアウト操作に応じて、ターゲットリスト93中に新たなリストアイテムを徐々に出現させるので、ユーザはターゲットリスト93に結合されるリストアイテムを予め確認することができる。
また、ユーザは、結合により増加する情報を確認しつつ、リストの結合を途中でキャンセルすることができる。
[3−2.リストの分離]
GPU112は、ピンチイン操作に応じて、表示する単数のターゲットリストの所定数のリストアイテムを徐々に消滅させ、リストの分離を行ってもよい。ユーザは、ターゲットリスト中のリストアイテムが徐々に消滅するので、ターゲットリストから分離されるリストアイテムを予め確認することができる。
また、GPU112は、ピンチイン操作を行なっていた2本の指のタッチ位置の間隔を拡げる操作が検出された場合、リストの分離をキャンセルし、消滅させたリストアイテムを出現させてもよい。
[3−3.一覧表示]
上述した例では、単数リストの結合/分離によって、リストアイテム数が増減することを説明した。ここで、リストの結合によってリストアイテム数が増加した場合、画面外に追い出されるリストアイテムがある。
そこで、本実施形態によるGPU112は、リスト結合によってターゲットリストのリストアイテム数が増減した場合に、リストアイテムの表示サイズを拡大/縮小することで、全てのリストアイテムを画面内に表示する一覧表示を行ってもよい。GPU112が一覧表示を行うことで、ユーザは、リスト結合により増加したリストアイテムを画面内で全て確認できる。GPU112による一覧表示について、図24から図26を参照して説明する。図24から図26では、リストアイテムとして動画像データの一定時間毎のシーンから生成されたサムネイル画像をグリッドリスト形式で表示する。
図24は、単数のリストを一覧表示する画面201を示す図である。図24の画面201に示すように、GPU112は、動画像データの2分毎のサムネイル画像を全て並べている。この場合に、ユーザ操作に応じてリスト結合を行う場合のアニメーションについて図25および図26を参照して説明する。
図25は、リスト結合時のアニメーションの途中の画面203を示す図である。図25に示すように、GPU112は、各サムネイル画像を縮小しつつ、各サムネイル画像の間に、新たなサムネイル画像を徐々に出現させる。
図26は、リスト結合完了時の画面205を示す図である。図26の画面205に示すように、GPU112は、リスト結合によりリストアイテム数が増加しても、全てのサムネイル画像を一画面に表示する。
以上説明した一覧表示は、単数のリストを例にして説明したが、GPU112は、複数リストの結合時にも一覧表示の制御を行ってもよい。
<4.動作処理>
次に、本実施形態によるGPU112が、上述したピンチイン/アウト操作に応じてリストの結合/分離の表示制御を行う際の動作処理について説明する。上記図6および図9では、GPU112が、ピンチイン/アウト操作を行なう2本の指の間隔dに応じてリストの結合/分離の表示制御を行う例を説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、GPU112は、タッチ操作を行なう指の移動量や、指の移動速度に応じて、リストの結合/分離を行ってもよい。以下、GPU112が、ピンチイン/アウト操作の移動量または移動速度に応じてリストの結合/分離を行う場合の動作処理について図27を参照して説明する。
図27は、ピンチイン/アウト操作に応じたリストの結合/分離の表示制御処理を示すフローチャートである。図27に示すように、ステップS102において、タッチパネル16が2点タッチを検出すると、続くステップS104において、タッチパネル16は、さらに2点タッチされた各操作位置の移動に基づいてピンチイン/アウト操作を検出する。タッチパネル16は、ピンチイン/アウト操作を検出すると、検出結果を制御部11に出力する。
次いで、ステップS106において、制御部11のGPU112は、タッチパネル116により検出されたピンチイン/アウト操作に応じて、ディスプレイ15に表示するリストの結合/分離のアニメーションを開始する。例えば、GPU112は、ピンチイン/アウト操作に合わせて、タッチされているリストアイテムを移動させる。
次に、ステップS108において、タッチパネル16により2点タッチによる操作が検出されている場合は、処理はステップS110に進む。次いで、ステップS110において、GPU112は、ピンチイン/アウト操作の移動量が閾値を超えているか否かを判断する。ここで用いられるピンチイン/アウト操作の移動量は、例えば図28に示すように算出される。
図28は、ピンチイン/アウト操作の移動量や速度の算出について例示する表である。図28に示すように、ピンチイン/アウト操作の移動量は、ピンチイン/アウト操作により初期状態からリストアイテムがそれぞれ移動した距離の合計である。
また、ピンチイン/アウト操作の移動量は、ピンチイン/アウト操作による2点タッチ位置のそれぞれが移動した距離の合計であってもよい。
上記ステップS110において、ピンチイン/アウト操作の移動量が閾値を超えた場合、処理はステップS112に進む。次いで、ステップS112において、GPU112は、リストの結合/分離を行う。なお、ステップS110において、第1の閾値を超えた場合、ステップS112においてリストの結合/分離が1段階行われる。例えば、サブリストを一つ結合、または分離によりサブリストが一つ生成される。
次いで、処理がステップS108に進み、さらにピンチイン/アウト操作がされ続け、ステップS110において、第2の閾値を超えた場合は、GPU112は、リストの結合/分離をもう1段階行う。例えば、GPU112は、サブリストをさらに一つ結合、または分離によりサブリストをさらに一つ生成する。このようにして、GPU112は、多段階のリストの結合/分離を、ピンチイン/アウト操作に応じて行う。
続いて、ステップS108に戻り、2点タッチが検出されなくなった場合について説明する。この場合は、処理はステップS114に進み、S114において、GPU112は、ピンチイン/アウト操作の速度が閾値を超えているか否かを判断する。ここで用いられるピンチイン/アウト操作の速度は、例えば図28に示すように、ピンチイン/アウト操作による各リストアイテムの移動速度の合計である。
上記ステップS114において、ピンチイン/アウト操作の移動速度が閾値を超えた場合、処理はステップS116に進む。次いで、ステップS116において、GPU112は、リストの結合/分離を行う。なお、ステップS114において、第1の閾値を超えた場合、ステップS116においてリストの結合/分離が1段階行われる。例えば、サブリストを一つ結合、または分離によりサブリストが一つ生成される。
次いで、処理がステップS114に戻り、速度がまだ残っている場合、再度ステップS116において、GPU112は、リストの結合/分離をもう1段階行う。例えば、GPU112は、サブリストをさらに一つ結合、または分離によりサブリストをさらに一つ生成する。このようにして、GPU112は、多段階のリストの結合/分離を、ピンチイン/アウト操作により移動するリストアイテムの速度に応じて行う。
一方、ステップS114において、速度が閾値を超えていない場合、処理はステップSS118に進む。ステップS118において、GPU112は、ピンチイン/アウト操作の移動量が閾値を超えているか否かを判断する。閾値を超えている場合、処理はステップS120に進む。
次いで、ステップS120において、GPU112は、リストの結合/分離を行う。なお、GPU112は、閾値を複数有し、ピンチイン/アウト操作の移動量がどの閾値を超えたかに応じて、リストの結合/分離の段階を制御してもよい。例えば、ピンチイン/アウト操作の移動量が閾値aを超えていた場合は、サブリストを一つ結合、または分離によりサブリストを一つ生成する。また、ピンチイン/アウト操作の移動量が閾値bを超えていた場合は、サブリストを二つ結合、または分離によりサブリストを二つ生成する。
次いで、ステップS122において、GPU112は、リストの結合/分離によるアニメーションを完了する。
<5.まとめ>
上述したように、本実施形態による情報処理装置10によれば、複数のリストを画面に表示することで、ユーザは、ターゲットリスト23に結合されるサブリスト25のリストアイテムを予め確認することができる。
また、本実施形態による情報処理装置10によれば、単数のリストを画面に表示した場合でも、ユーザ操作に応じて、リスト中に新たなリストアイテムを徐々に出現させることで、ユーザは、追加されるリストアイテムを、結合完了前に予め確認することができる。
また、ユーザ操作に応じて、ターゲットリスト23から分離するリストアイテムが徐々に変化するので、ユーザは、リスト分離によりターゲットリスト23から減少するリストアイテムを予め確認することができる。
また、ユーザは、リスト結合、分離時のアニメーションにより増減するリストアイテムを確認しつつ、途中でリスト結合、分離をキャンセルすることもできる。
また、GPU112は、リスト結合によってリストアイテム数が増加した場合に、全てのリストアイテムを画面内に表示するよう制御することで、リストの一覧性を確保したまま、より詳細な情報を表示することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本技術はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記[2−3.ユーザ操作]のピンチアウト操作に連動するリスト結合時のアニメーションについて図6を参照して説明したが、リスト結合時のアニメーションは図6に示す例に限られない。例えば、結合するサブリスト25aの各リストアイテムは、ターゲットリスト23方向に移動開始すると略同時に徐々に拡大し、ターゲットリスト23の各リストアイテム間への挿入が完了すると略同時に拡大を完了してもよい。このようなピンチアウト操作に連動するリスト結合時のアニメーションの変更例を図29に示す。図29の画面44に示すように、タッチ位置の間隔d2が閾値を超えると、サブリスト25aのリストアイテムB2は、徐々に拡大しながら移動する。そして、画面46に示すように、リストアイテムA2とリストアイテムA3の間に挿入されると略同時に拡大が完了する。
また、上記実施形態では、ターゲットリスト23、サブリスト25a、およびサブリスト25bを順に表示したが、ユーザ操作に応じて各リストを入れ替えてもよいし、全リストを移動させてもよい。
また、図1に示す情報処理装置10は、スマートフォン、およびポータブルオーディオプレーヤーなどのモバイル端末により実現したが、本開示による情報処理装置10はこれに限定されない。例えば、情報処理装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)により実現し、ユーザ操作に応じたリスト結合、分離のアニメーションを、PCのGUI画面上に表示してもよい。
また、上述した実施形態による情報処理装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
ユーザ操作を検出する検出部と、
リストアイテムから構成される1のリストを表示し、検出されたユーザ操作に応じて、前記1のリスト中に、新たなリストアイテムを徐々に出現させる表示を行う表示制御部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記表示制御部は、前記検出部により、複数の操作位置間の距離を拡げる動作が検出された場合、前記1のリスト中に新たなリストアイテムを徐々に出現させる表示を行う、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記表示制御部は、前記検出部により、複数の操作位置間の距離を狭める動作が検出された場合、前記1のリスト中のリストアイテムを所定数徐々に消滅させる表示を行う、前記(1)または前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記表示制御部は、前記操作位置の移動量または移動速度に応じて、前記1のリスト中で出現または消滅させるリストアイテムの数を変更する、前記(3)または前記(4)に記載の情報処理装置。
(5)
前記表示制御部は、前記1のリスト中にリストアイテムが出現したことにより増加した場合に、前記リストアイテムの大きさを変化させ、前記1のリスト中の全てのリストアイテムを表示画面内に表示する、前記(1)から前記(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
ユーザ操作を検出するステップと、
リストアイテムから構成される1のリストを表示し、検出されたユーザ操作に応じて、前記1のリスト中に、新たなリストアイテムを徐々に出現させる表示を行うステップと、
を含む、情報処理方法。
(7)
ユーザ操作を検出する処理と、
リストアイテムから構成される1のリストを表示し、検出されたユーザ操作に応じて、前記1のリスト中に、新たなリストアイテムを徐々に出現させる表示を行う処理と、
をコンピュータに実行させる、プログラム。
(8)
前記検出する処理により、複数の操作位置間の距離を拡げる動作が検出された場合、前記1のリスト中に新たなリストアイテムを徐々に出現させる表示を行う処理をコンピュータに実行させる、前記(7)に記載のプログラム。
(9)
前記検出する処理により、複数の操作位置間の距離を狭める動作が検出された場合、前記1のリスト中のリストアイテムを所定数徐々に消滅させる表示を行う処理をコンピュータに実行させる、前記(7)または前記(8)に記載のプログラム。
(10)
前記操作位置の移動量または移動速度に応じて、前記1のリスト中で出現または消滅させるリストアイテムの数を変更する処理をコンピュータに実行させる、前記(8)または(9)に記載のプログラム。
(11)
前記1のリスト中にリストアイテムが出現したことにより増加した場合に、前記リストアイテムの大きさを変化させ、前記1のリスト中の全てのリストアイテムを表示画面内に表示する処理をコンピュータに実行させる、前記(7)から前記(10)のいずれかに記載のプログラム。