JP6170347B2 - 繊維強化プラスチック構造体の製造方法および金型 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維強化プラスチック構造体の製造方法、および繊維強化プラスチック構造体の製造に用いる金型に関する。
繊維強化プラスチック(FRP;Fiber Reinforced Plastics)は、軽量かつ、機械的強度に優れているため、航空機の構造部材などに使用される。
例えば、航空機のスキンや、スキンを補強するストリンガも、FRPにより形成される。
ここで、非特許文献1に示すように、予め成形したスキンに、ストリンガのFRPの材料として繊維基材を配置し、繊維基材に含浸させた樹脂を加熱して硬化させるコボンド成形が行われている。樹脂が所定の硬さまで硬化すると、ストリンガが成形されると同時に、ストリンガが接着剤を介してスキンに一体に接合される。これにより、繊維強化プラスチック構造体が製造される。
スキンおよびストリンガのコボンド成形では、先ず、金型を用いてスキンを成形する。そして、成形されたスキンを脱型し、超音波により検査する。その後、ストリンガを成形する際にスキンを金型に戻す(再セット)。そして、スキン上に配置したストリンガのFRP材料を、金型に対して位置決めしたマンドレルで押さえながら、ストリンガを成形する。
三菱重工技報 Vol.42 No.5(2005−12)「航空機複合材一次構造へのVaRTM適用化研究」
上述したスキンおよびストリンガのコボンド成形では、金型にスキンを戻すとき、スキンを成形時と同じ位置に配置しないと、ストリンガが規定の位置からずれた位置に成形される。そうすると、ストリンガと相手部品との組み付けが難しくなる。
そこで、スキンを金型の元の位置に確実に配置できるように、金型には、スキン上の離間した2点の各々に対応する位置に突起を形成するとともに、スキンの成形時に、金型の突起をスキンに転写することによってスキンに凹部を形成しておく。金型に戻す際に、スキンの凹部の各々に金型の突起を嵌めれば、スキンを金型に対して位置決めできる。
しかしながら、上記のような転写による位置決めを正確に行うためには、熱膨張率が低いインバーにより金型を製作する必要があるので、金型の材料費が高騰する。
熱膨張率が高い材料により金型を製作すると、成形時の加熱により金型が伸びた状態でスキンに金型の突起が転写されるので、常温では、スキンの凹部のピッチよりも金型の突起のピッチの方が小さくなる。そのため、スキンを金型に対して位置決めした状態に再セットすることができない。
上記の課題に基づいて、本発明は、金型の材料費を低廉に抑えながら、脱型した繊維強化プラスチック部材を金型に対して位置決めした状態に再セット可能な繊維強化プラスチック構造体の製造方法、および金型を提供することを目的とする。
本発明の繊維強化プラスチック構造体の製造方法は、金型に対して第1繊維強化プラスチック部材を所定方向において互いに離間した二箇所で位置決めするにあたり、金型には、基準の箇所に第1転写部を設けるとともに、所定方向において第1転写部からの離間距離が異なる近転写部および遠転写部が交換可能に用意された第2転写部を着脱可能に設けておき、金型を用いて第1繊維強化プラスチック部材を成形する成形ステップと、金型から脱型された第1繊維強化プラスチック部材を金型に戻す再セットステップと、第1繊維強化プラスチック部材に、第2繊維強化プラスチック部材を一体化する一体化ステップと、を備える。
成形ステップは、金型に近転写部を設ける近転写部設置ステップと、第1繊維強化プラスチック部材の材料を加熱するとともに、第1転写部を材料に転写することで第1被転写部を形成し、近転写部を材料に転写することで第2被転写部を形成する加熱・転写ステップと、を有する。
再セットステップは、金型に近転写部に代えて遠転写部を設ける遠転写部設置ステップと、第1被転写部に収容される第1転写部と、第1転写部を基準として、加熱・転写ステップにおける近転写部の伸長後の領域内に位置するために第2被転写部に収容される遠転写部と、を用いて繊維強化プラスチック部材を金型に対して位置決めした状態にセットする位置決め・再セットステップと、を有する。
そして、一体化ステップにより、第1繊維強化プラスチック部材と、第2繊維強化プラスチック部材とが一体化された繊維強化プラスチック構造体を得る。
ここで、第1転写部および第2転写部の形態としては、突起、凹部、段差などを採用できる。第1転写部および第2転写部は、同じ形態であっても、異なる形態であってもよい。これら第1転写部および第2転写部の形態に応じて、第1被転写部および第2被転写部の形態が定まる。例えば、第1転写部および第2転写部が突起の場合、第1被転写部および第2被転写部は凹部となる。また、第1転写部および第2転写部が凹部の場合、第1被転写部および第2被転写部は突起となる。
本発明によれば、金型への第1繊維強化プラスチック部材の再セットが必要な繊維強化プラスチック構造体の成形において、第1繊維強化プラスチック部材のFRP材料に転写する位置決め用の突起を金型に設けるにあたり、基準の箇所に設ける第1転写部から離間した第2転写部を、第1転写部からの離間距離が異なる近転写部と遠転写部とに交換可能に構成してある。
そして、第1転写部および近転写部を転写することで第1繊維強化プラスチック部材に第1被転写部および第2被転写部を形成しておき、第1繊維強化プラスチック部材を再セットする際に近転写部から遠転写部に交換する。
このとき、金型は常温域にあるため、第1転写部が設けられる箇所と、第2転写部が設けられる箇所との間のピッチが第1繊維強化プラスチック部材の成形時から縮小している。このため、第1繊維強化プラスチック部材の成形時の第1転写部と第2転写部(近転写部)との間のピッチと同等である第1被転写部と第2被転写部との間のピッチに対して、第1転写部が設けられる箇所と、第2転写部が設けられる箇所との間のピッチが狭い。
しかし、遠転写部は、第1転写部を基準として、第1繊維強化プラスチック部材の成形時における近転写部の伸長後の領域内に位置するために、金型の伸長時に近転写部により転写された第2被転写部に収容される。
したがって、第2被転写部に収容される遠転写部と、第1被転写部に収容される第1転写部とにより、金型に対して位置決めされた状態に第1繊維強化プラスチック部材を再セット可能となる。
本発明によれば、熱膨張により金型が伸長することに起因して、FRP材料に転写された凹部と、常温の金型の突起との間に生じる位置ずれに、近転写部および遠転写部を使い分けることによって対処できる。そのため、FRPより熱膨張率が高くても、安価な材料を金型に用いることができるので、成形コストを低減することができる。
本発明によれば、金型に突起や凹部などの転写部を設けるだけで、再セットするために必要な高い位置決め精度を達成可能なため、金型材料の選択肢が広く、低熱容量、高熱伝導材を線膨張率に関係なく選択可能となる。そのため、繊維強化プラスチック部材の加熱による硬化時のサイクルタイム短縮と省エネルギー化が可能となる。
第1繊維強化プラスチック部材の再セット後に行う一体化ステップでは、第2繊維強化プラスチック部材の材料から任意の手法により第2繊維強化プラスチック部材を成形することができる。
本発明の繊維強化プラスチック構造体の製造方法では、第2転写部として、所定方向において長さの異なる長突起および短突起を交換可能に用意し、長突起を近転写部として使用し、短突起を遠転写部として使用し、位置決め・再セットステップでは、短突起は、第1転写部を基準として、加熱・転写ステップにおける長突起の伸長前後の各領域が重なる範囲内に位置することが好ましい。
この構成は、第2繊維強化プラスチック部材の材料を加熱することを経て、第2繊維強化プラスチック部材が成形される場合に有効となる。この場合、第2繊維強化プラスチック部材の材料を加熱するのに伴って金型が熱膨張する。
ここで、短突起は、長突起の伸長後の領域内であるのに加えて、伸長前の領域内にも位置する。熱膨張による金型の伸長に伴って、短突起は、第2被転写部の内側で第1繊維強化プラスチック部材に対して相対変位する。このとき、短突起は、長突起の伸長前の領域内に位置するために、金型が成形ステップのときと同等の寸法にまで伸長しても、金型の伸長に伴って、第2被転写部の端部まで移動するだけで、第2被転写部を乗り越えない。
このように、短突起が第2被転写部内に留まることで、第1繊維強化プラスチック部材が金型に対して位置決めされた状態が保たれるので、第1繊維強化プラスチック部材の所定の位置に第2繊維強化プラスチック部材を成形することができる。
本発明の繊維強化プラスチック構造体の製造方法では、近転写部および遠転写部は、同等の幅に形成され、所定方向に沿った向きに維持され、遠転写部の長さは、幅よりも長いことが好ましい。
そうすると、近転写部の幅に対応する幅に形成された第2被転写部に対して、遠転写部が相対回転するのが規制される。これにより、金型に対して第1繊維強化プラスチック部材が面内方向に回転することなく、遠転写部に沿って、所定方向に沿った向きに位置決めされる。
したがって、遠転写部の位置で第1繊維強化プラスチック部材が回転することによる僅かな位置ずれをも阻止できるので、第1繊維強化プラスチック部材を金型に対してより正確に位置決めすることができる。
本発明の繊維強化プラスチック構造体の製造方法は、航空機に用いられる複数の部材が一体化された繊維強化プラスチック構造体を成形するために用いることができる。
本発明は、特に、第1繊維強化プラスチック部材であるスキンと、第2繊維強化プラスチック部材であるストリンガとのコボンド成形のために好適に用いることができる。
本発明は、繊維強化プラスチック構造体の成形に用いる金型にも展開できる。
本発明の繊維強化プラスチック構造体の成形に用いる金型は、所定方向において互いに離間した箇所で第1繊維強化プラスチック部材を位置決め可能な金型であって、基準の箇所に、第1転写部が設けられ、所定方向において第1転写部からの離間距離が異なる近転写部および遠転写部が交換可能に用意された第2転写部が着脱可能に設けられる。
第1繊維強化プラスチック部材を成形するために第1繊維強化プラスチック部材の材料を加熱するときに、第1転写部は、材料に転写されることで第1繊維強化プラスチック部材に第1被転写部を形成し、近転写部は、材料に転写されることで第1繊維強化プラスチック部材に第2被転写部を形成する。
第1繊維強化プラスチック部材を脱型後に、遠転写部は、近転写部に代えて、金型に設けられる。
第1繊維強化プラスチック部材を金型に戻すときに、第1被転写部に収容される第1転写部と、第2被転写部に収容される遠転写部とにより、第1繊維強化プラスチック部材が位置決めされる。
そして、第1繊維強化プラスチック部材に、第2繊維強化プラスチック部材が一体に成形されることで繊維強化プラスチック構造体が得られる。
また、本発明の繊維強化プラスチック部材の位置決め方法は、金型に対して繊維強化プラスチック部材を所定方向において互いに離間した箇所で位置決めするにあたり、金型には、基準の箇所に第1転写部を設けるとともに、所定方向において第1転写部からの離間距離が異なる近転写部および遠転写部が交換可能に用意された第2転写部を着脱可能に設けておき、金型を用いて繊維強化プラスチック部材を成形する成形ステップと、金型から脱型された繊維強化プラスチック部材を金型に戻す再セットステップと、を備える。
そして、本発明は、成形ステップが、金型に第2転写部として第1転写部に近い近転写部を設けるステップと、繊維強化プラスチック部材の材料を加熱するとともに、第1転写部を材料に転写することで第1被転写部を形成し、近転写部を材料に転写することで第2被転写部を形成する加熱・転写ステップと、を有し、再セットステップが、金型に近転写部に代えて遠転写部を設ける遠転写部設置ステップと、第1被転写部に収容される第1転写部と、第1転写部を基準として、加熱・転写ステップにおける近転写部の伸長後の領域内に位置するために第2被転写部に収容される遠転写部と、を用いて繊維強化プラスチック部材を金型に対して位置決めする位置決めステップと、を有することを特徴とする。
上述の繊維強化プラスチック構造体の製造方法、繊維強化プラスチック部材の位置決め方法では、第2転写部として、金型から突出する突起を使用し、成形ステップにおいて第1繊維強化プラスチック部材の材料を加熱し、材料に第1転写部および第2転写部を転写するにあたり、材料を構成し、近転写部に配置される繊維基材において第1転写部から離間する側の端部を切り離すことで、近転写部を繊維基材から露出させておくことが好ましい。
そうすると、加熱・転写ステップにおいて、金型が伸長すると、金型に設けられた突起(近転写部)が繊維基材から抜け出すので、突起が繊維基材を引っ張らない。このため、繊維基材に皺がよるのを避けられるので、第1繊維強化プラスチック部材の成形品質を向上させることができる。
本発明によれば、金型の熱膨張率が高くても、脱型した繊維強化プラスチック部材を金型に対して位置決めした状態に再セットすることができるので、安価な材料を金型に用いることにより、成形コストを低減することができる。
本発明の実施形態に係る繊維強化プラスチック構造体を示す斜視図である。 繊維強化プラスチック構造体の構造体を製造するための金型および治具を示す斜視図である。 金型に設けられる位置決め用の突起、および突起が転写されることでスキンに形成される凹部を示す図である。 スキン成形時に行う突起の転写、および交換された突起を用いたスキンの位置決めについて説明するための模式図である。 繊維強化プラスチック構造体を製造する手順を示す図である。 第2突起として、長さが同じ突起を用いる例を示す図である。 金型に設けられる位置決め用の突起の変形例を示す図である。 金型に設けられる位置決め用の凹部、および凹部が転写されることでスキンに形成される突起を示す図である。 スキン成形時に行う凹部の転写、およびスキンの位置決めについて説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る実施形態を説明する。
本実施形態では、図1に示す繊維強化プラスチック構造体10を製造する。
繊維強化プラスチック構造体10は、スキン1と、スキン1の裏面に設けられるストリンガ2とを備えている。
航空機の翼の表皮を形成するスキン1は、図示しないスパーと共にボックス状に組み立てられる。スキン1は、曲面状に形成されている。また、スキン1は、翼の根元側から先端に向けて次第に幅が狭くなっている。
スキン1は、最終的には切除される余白部101を含めて成形される。
ストリンガ2は、スキン1の裏面に複数本が互いに平行に設けられることで、スキン1を補強する。ストリンガ2は、スキン1の裏面に一体に接着される。ストリンガ2の横断面はT字状であるが、他の形状とすることもできる。
スキン1およびストリンガ2を形成する繊維強化プラスチック(FRP)は、繊維基材および樹脂によって構成される。
繊維基材は、シート状に形成され、スキン1やストリンガ2の厚みに応じて必要な枚数だけ積層される。繊維基材には、炭素繊維、ガラス繊維等の任意の繊維を用いることができる。
繊維基材に含浸される樹脂は、例えば、エポキシ、ビニルエステル、不飽和ポリエステル、フェノール、ビスマレイミド等、加熱されることで硬化される熱硬化性樹脂を用いることができる。その他、加熱されることを経て固化する、ナイロン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカボネート等の熱可塑性樹脂を用いることもできる。
本実施形態では、繊維強化プラスチックを成形するために、真空補助樹脂注入成形法(VaRTM;Vacuum assisted Resin Transfer Molding)を実施する。すなわち、真空引きによって所定の真空度にまで減圧することで、樹脂の注入を補助するとともに、減圧空間の圧力と大気圧との差圧によって繊維基材および樹脂を圧縮する。
次に、図2も参照し、スキン1およびストリンガ2の成形に用いる金型30、マンドレル20、および整列治具40の構成について説明する。
金型30は、スキン1のFRP材料を金型30に対して押圧する図示しない板状の成形治具と共に、スキン1を成形する。
金型30は、スキン1の表面を成形する成形部301と、成形部301の周りの部分である外周部302とを備えている。
本実施形態の金型30は、鋼材から形成されている。その他、アルミニウム、ニッケル、チタンなどの任意の金属材料から金型30を形成することができる。
マンドレル20は、スキン1の裏面にFRPの材料を押し付けてストリンガ2を成形する型である。マンドレル20は、インバーあるいはFRPから形成することができる。マンドレル20は、各ストリンガ2に対応する長さおよび形状のものが個別に用意される。
マンドレル20の内側に、繊維強化プラスチックの材料が配置される。マンドレル20には、内側に液状の樹脂を注入するための注入路が形成されている。
整列治具40は、スキン1の裏面上に整列される複数のマンドレル20を各々に決められた位置からずれないように押さえる。整列治具40は、インバーから形成されることが好ましい。整列治具40は、金型30の幅方向両端に架け渡されて、各マンドレル20に係合する。
整列治具40は、スキン1の長さ方向に間隔をおいて複数が設けられている。
本実施形態では、スキン1およびストリンガ2のコボンド成形により、繊維強化プラスチック構造体10を製造する。
コボンド成形では、金型30を用いて予めスキン1を成形する。スキン1は、検査のために一旦、金型30から脱型された後、ストリンガ2を成形する際に金型30に戻される(再セット)。そのときに、スキン1を金型30の元の位置に確実に配置できるように、スキン1の成形時に、金型30が備える第1突起31および第2突起32をスキン1に転写しておく。そして、スキン1に転写された凹部と金型30の突起31,32により、スキン1を金型30に対して二箇所で位置決めする。
以下、金型30が備える第1突起31および第2突起32の構成について説明する。
第1突起31および第2突起32は、翼の長さ方向D(所定方向)において互いに離間している。第1突起31は、翼の根元側に位置する。第2突起32は、翼の先端側に位置する。
翼の根元側は、スキン1に一体化されるストリンガ2を相手部品(例えば、補助スパー)に組み付けるために、翼の先端側よりも高い位置精度が求められる。そのため、翼の根元側に、位置決めの基準として第1突起31を設け、翼の先端側に、第2突起32を設ける。
これら第1突起31および第2突起32を翼の根元側、先端側のいずれに設けるかは、相手部品の存在、およびストリンガ2の位置誤差が強度に与える影響の大きさなどに基づいて決められる。
第1突起31、第2突起32のいずれも、成形部301においてスキン1の余白部101に対応する位置に、金型30の表面から突出するように設けられる。
第1突起31は、金型30に一体に形成される。スキン1の余白部101には、第1突起31が転写されることで第1凹部11が形成される。
第1突起31は、図3(a)に断面を示すように、半球状に形成されている。
本実施形態は、金型30における第2突起32の構成に特徴を有する。
第2突起32は、金型30に対して着脱可能に設けられる。
第2突起32として、長突起32A(図3(b))と、短突起32B(図3(c))の二種類が交換可能に用意される。
翼の長さ方向Dにおける長突起32Aの長さL1は、短突起32Bの長さL2よりも長い。
長突起32Aは、スキン1の成形時に金型30に設けられ、スキン1への転写に用いられる。スキン1の余白部101には、長突起32Aが転写されることで長穴状の第2凹部12が形成される。その後、長突起32Aに代えて、短突起32Bが金型30に設けられる。
長突起32Aおよび短突起32Bは同等の幅Wに形成されており(図4(a)および(d))、幅Wよりも長さL1,L2が大きい平面視長円状に形成されている。
第1突起31として、頭部351の先端が半球状に形成された球頭ピン35が用いられる。
長突起32Aは、金型30に取り付けられた2つの球頭ピン35,35の頭部351,351にブロック36が被せられる構造とされている。
短突起32Bも、金型30に取り付けられた2つの球頭ピン35,35の頭部351,351にブロック37が被せられる構造とされている。
球頭ピン35は、頭部351と、頭部351に一体に形成された軸部352とを有する。球頭ピン35は、軸部352が金型30に形成された穴320にすきま嵌めされることで、金型30に固定される。頭部351は、半球状の先端部351Aを有し、先端部351Aが金型30の表面に突出する。
本実施形態では、金型30の穴320に球頭ピン35が設けられるので、スキン1の成形に用いる樹脂が穴320の内側に流入しない。そのため、金型30から樹脂を拭き取る清掃が容易である。
ブロック36,37はいずれも、金型30の表面に配置されるとともに、2つの球頭ピン35,35に対応する位置に、頭部351の先端部351Aの形状に倣う半球状の収納部360を有する。これらのブロック36,37は、先端部351Aが収納部360に挿入されるように球頭ピン35に被せられることで、金型30に固定される。収納部360と先端部351Aとの間の隙間は、樹脂が流入しないように狭く設定する。
長突起32Aのブロック36の長さL1は、短突起32Bのブロック37の長さL2よりも長い。
ブロック36,37は、長さL1,L2の方向に直交する横断面が半円状に形成されている。また、ブロック36,37は、長さ方向の両端が曲面状に面取りされた形状とされている。
以上のように、第1突起31の頭部351の先端部351Aや、長突起32Aのブロック36、および短突起32Bのブロック37のいずれも、その外周が全方位的にラウンドした形状とされている。そのため、後述するように第1突起31が第1凹部11に収容され、長突起32Aにより転写された第2凹部12に短突起32Bが収容されるときに、これらの突起が金型30にこじることなく各凹部にスムーズに収容される。
また、ブロック36およびブロック37と球頭ピン35との関係においても、ブロック36,37の収納部360および球頭ピン35の先端部351Aが半球状であるために、長突起32Aおよび短突起32Bを球頭ピン35にこじることなくスムーズに被せることができる。
ブロック36,37を支持する2つの球頭ピン35は、翼の長さ方向Dに間隔をおいて金型30に形成された穴320、320の内側に保持される。
穴320,320は、長突起32Aにより形成される第2凹部12の長さ方向ほぼ中央部に位置する。但し、穴320,320は、中央部に位置する必要はなく、中央部よりも翼の先端側に位置していてもよい。
長突起32Aおよび短突起32Bのいずれも、2つの球頭ピン35により2点で金型30に保持される。したがって長突起32Aおよび短突起32Bのいずれも、球頭ピン35の軸線周りに回転が規制された状態で、翼の長さ方向Dに沿った向きに維持される。
短突起32Bは、後述するように、第1突起31を基準として、スキン1の成形時における長突起32Aの伸長前後の各々の領域が重なる範囲内に、常温時に位置する。
長突起32Aおよび短突起32Bの各々の長さL1,L2、および翼の長さ方向Dにおける相対位置は、金型30の熱膨張係数および樹脂の加熱温度に応じて、計算や試験に基づいて設定される。
次に、図4および図5を参照し、繊維強化プラスチック構造体10の製造方法について説明する。
先ず、スキン1を成形する(スキン成形ステップS1)。このとき、図4(a)に示すように、金型30には、第2突起32として長突起32Aを設ける(長突起設置ステップS11)。
そして、スキン1に用いるFRPの材料である繊維基材を金型30に配置し、図示しない板状の成形治具で押圧する。
ここで、図3(b)に示すように、長突起32Aに配置される繊維基材の翼先端側を、二点鎖線で示すラインCLに沿って予め切り離しておくことが好ましい。繊維基材翼端部F2とは分離された繊維基材本体F1だけを金型30上に配置すれば足りる。後述するように、金型30の伸長時に長突起32Aが繊維基材本体F1を引っ張らないように、繊維基材において第1突起31から離間する側の端部をラインCLで切り離すことにより、長突起32Aを繊維基材から露出させておく。ラインCLは、長突起32Aのブロック36の翼端側の端部361よりも翼の根元側に設定する。
次いで、成形治具にバッグフィルムを被せて、バッグフィルムと金型30との間に繊維基材および成形治具を封入する。そして、バッグフィルムと金型30との間に形成された密閉空間を真空引きすることによって減圧させる。これにより、樹脂の注入を補助するとともに、繊維基材および樹脂を圧縮する(真空引きステップS12)。
真空引きと並行して、任意の熱源を用いて樹脂を加熱する。その熱源から発せられる熱によって金型30も加熱される。熱源としては、オーブン、ヒーターマット、ヒートガンなどを用いることができる。
金型30は、加熱されると熱膨張によって伸長する。図4(a)に、翼の長さ方向Dに金型30が伸長する様子を白抜き矢印で示す。図4(a)〜(d)では、第1突起31の位置を基準に金型30の位置を揃えている。図6(a)〜(d)および図9(a)〜(d)でも同様である。
図4(a)に示す金型30が伸長すると、金型30の第1突起31と長突起32Aとの間のピッチP1が、図4(b)に示すように、ピッチP2に広がる。
ここで、スキン1のFRP材料は、成形治具と、密閉空間の圧力および大気圧の差圧によって金型30の表面に押し付けられているので、第1突起31および長突起32AがFRP材料に転写される(加熱・長突起転写ステップS13)。
樹脂が所定の硬さまで硬化し、繊維基材および樹脂が一体化されると、スキン1が成形される。スキン1には、転写形状が残ることで、第1突起31に倣う第1凹部11と、長突起32Aに倣う第2凹部12とが形成される。
成形されたスキン1は、例えば超音波による検査のために脱型される(スキン脱型ステップS14)。
以上により、スキン1が成形される。
上述の加熱・長突起転写ステップS13において、金型30が伸長すると、金型30に設けられた長突起32Aの翼端側が繊維基材本体F1から抜け出す。つまり、長突起32Aが図3(b)中、翼端側である右側に移動するときに、繊維基材本体F1を引っ張らない。このため、繊維基材に皺がよるのを避けられるので、スキン1の成形品質を向上させることができる。
その後、検査により良品と判断されたスキン1にストリンガ2を成形するにあたり、スキン1を金型30に再セットする(再セットステップS2)。
このときの金型30は、常温域にあるため、スキン1の成形前(図4(a))と同等の寸法に戻っている。このとき第1突起31と長突起32Aとの間のピッチP1は、金型30が伸長したときのピッチP2と同等であるスキン1の第1凹部11と第2凹部12との間のピッチよりも狭い。したがって、このままではスキン1を金型30に対して位置決めした状態に再セットできない。
そこで、再セットステップS2では、図4(c)に示すように、長突起32Aに代えて短突起32Bを金型30に設ける(短突起設置ステップS21)。
このとき、短突起32Bは、第1突起31を基準として、スキン1の成形時における長突起32Aの伸長前の領域R1と、伸長後の領域R2とが重なる範囲Lp内に位置する。
そうすると、短突起32Bは、第1突起31を基準としたときに、長突起32Aの伸長後の領域R2内に位置するとともに、長突起32Aの伸長前の領域R1内にも位置する。スキン1を再セットするためには、短突起32Bが長突起32Aの伸長後の領域R2内に位置することが必要である。短突起32Bが長突起32Aの伸長前の領域R1内に位置することは、ストリンガ2の材料を加熱硬化させて成形するコボンド成形ステップS3において有効である。
スキン1を金型30にセットすると、図4(d)に示すように、第1凹部11に第1突起31が収容されるとともに、短突起32Bが長突起32Aの伸長後の領域R2内に位置するために、金型30の伸長時の長突起32Aの位置を反映する第2凹部12に、短突起32Bが収容される。
このように、スキン1が第1突起31および短突起32Bの二箇所で金型30に保持されることにより、スキン1が金型30に対して面方向に位置決めされた状態で、金型30に再セットされる(位置決め・再セットステップS22)。
ここで、長突起32Aにより、第2凹部は翼の長さ方向Dに沿って形成されている。この第2凹部12に収容される短突起32Bも、翼の長さ方向Dに沿っており、短突起32Bの長さL2は、幅Wよりも長い。そうすると、長突起32Aの幅Wに対応する幅に形成された第2凹部12に対して、短突起32Bが相対回転するのが規制される。これにより、金型30に対してスキン1が面内方向に回転することなく、短突起32Bに沿って、翼の長さ方向Dに沿った向きに位置決めされる。
したがって、短突起32Bの位置でスキン1が回転することによる僅かな位置ずれをも阻止できるので、スキン1を金型30に対してより正確に位置決めすることができる。
その後、スキン1に対してストリンガ2をコボンド成形する(コボンド成形ステップS3)。そのために、スキン1の裏面にFRP材料である繊維基材を配置し、FRP材料をマンドレル20で押さえる。繊維基材とスキン1との間には、フィルム状に形成した熱硬化性接着剤を介在させる。
そして、バッグフィルムと金型30との間にマンドレル20を封入した後、金型30に固定した整列治具40でマンドレル20を押さえる。
続いて、スキン1の成形と同様にVaRTM法により、樹脂の注入と、繊維基材および樹脂の加圧を行う。また、それと並行して、任意の熱源によって樹脂を加熱する。
このときに熱源から発せられる熱によって金型30が熱膨張する。常温では、第2凹部12の翼根元側にあるエンドE1近傍に位置する短突起32Bは、金型30が伸長すると、図4(d)に矢印で示すように、第2凹部12の翼先端側のエンドE2に向けて変位する。
このとき、短突起32Bは、上述したように長突起32Aの伸長前の領域R1内にも位置するために、金型30がスキン成形ステップS1のときと同等の寸法にまで伸長しても、金型30の伸長に伴って、第2凹部12のエンドE2まで移動するだけである。ストリンガ2を成形するときの加熱により金型30が伸長する寸法は、スキン1を成形するときの加熱により金型30が伸長する寸法と同等かそれ以下に留まるので、短突起32Bは第2凹部12のエンドE1を乗り越えず、第2凹部12内に留まる。これにより、スキン1が金型30に対して位置決めされた状態が保たれる。
したがって、樹脂が所定の硬さまで硬化すると、スキン1の所定の位置にストリンガ2が接着される。
その後、必要に応じて二次的な硬化処理、仕上げ処理を行うことにより、スキン1およびストリンガ2が一体化された繊維強化プラスチック構造体10の製造が完了する。
以上で説明したように、本実施形態では、金型30へのスキン1の再セットが必要なコボンド成形において、スキン1のFRP材料に転写する位置決め用の突起31,32を金型30に設けるにあたり、一方の突起32を長突起32Aと短突起32Bとに交換可能に構成してある。
そして、長突起32Aを転写することでスキン1に第2凹部12を形成しておき、スキン1を再セットする際には長突起32Aから短突起32Bに交換する。そうすると、第1凹部11および第2凹部12の間のピッチ(P2)と、第1突起31および第2突起32の間のピッチ(P1)が違っていても、第1突起31および短突起32Bにより、金型30に対して位置決めされた状態にスキン1を再セット可能となる。
本実施形態によれば、熱膨張により金型30が伸長することに起因して、FRP材料に転写された凹部11,12と、常温の金型30の突起31,32との間に生じる位置ずれに、長突起32Aおよび短突起32Bを使い分けることによって対処できる。そのため、FRPに比べて熱膨張率が高くても、安価な材料を金型30に用いることができる。金型30はマンドレル20や整列治具40よりも材料使用量が多いので、金型30に安価な材料を用いることによって成形コストを大幅に低減することができる。
上記実施形態では、金型30に再セットされたスキン1上にストリンガ2を成形し、同時に接着するが、金型30に再セットされたスキン1に、予め成形したストリンガ2を接着することもできる。
また、上記実施形態では、第1突起31が設けられる基準の箇所と、基準の箇所から離間し、第2突起32が設けられる箇所との二箇所で位置決めするが、スキン1がより長ければ、三箇所以上で位置決めする場合もある。三箇所で位置決めする場合は、基準の箇所以外の二箇所にそれぞれ、第2突起32を設ける。二箇所の第2突起32の一方に、長突起32Aおよび短突起32Bが交換可能に用意されるとともに、他方にも長突起32Aおよび短突起32Bが交換可能に用意される。二箇所の各々の長突起32Aおよび短突起32Bは、第1突起31からの距離に応じた長さに設定される。
ところで、スキン1を金型30に再セットする観点からは、短突起32Bが、第1突起31を基準として、長突起32Aの伸長後の領域R2内に位置していれば足りる。つまり、短突起32Bが、長突起32Aの伸長後の領域R2において、領域R1と重なる範囲Lpよりも翼先端側に位置している場合でも、第2凹部12に短突起32Bが収容されるので、スキン1を金型30に対して位置決めした状態にセットすることができる。
また、同じくスキン1を金型30に再セットする観点からは、図6に示すように、第2突起32として長さが同じ近突起33Aおよび遠突起33Bを用意することもできる。
翼の長さ方向Dにおいて、第1突起31から近突起33Aまでの離間距離D1の方が、第1突起31から遠突起33Bまでの離間距離D2よりも小さい。近突起33Aおよび遠突起33Bの互いの間の距離は、スキン1の成形時における近突起33Aの伸長後の領域内に遠突起33Bが位置するように設定されている。なお、離間距離D1,D2は、上述のピッチP1,P2に対応する。
図6に示す構成の場合、近突起33Aをスキン1への転写に利用し、スキン1の再セットにあたり、近突起33Aから遠突起33Bに交換する。そのとき、近突起33Aおよび遠突起33Bの位置関係により、近突起33Aによって転写された第2凹部12に遠突起33Bが収容される。
したがって、第1突起31および遠突起33Bにより、スキン1を位置決めした状態に金型30に再セット可能となる。
上記実施形態の長突起32Aは、第1突起31から近いという点で、近突起33Aに相当する。また、短突起32Bは、第1突起31から遠いという点で、遠突起33Bに相当する。
図7に、第1突起31および第2突起32の上記とは異なる形態を示す。
第1突起31は、金型30に一体に、半球状に形成される。
第2突起32は、金型30に対して着脱可能に設けられる。
第2突起32として、長突起42A(図7(b))と、短突起42B(図7(c))の二種類が交換可能に用意される。
長突起42Aおよび短突起42Bの各々は、金型30の表面から突出する突起本体421と、金型30に保持される保持部422とを一体に備えている。
長突起42Aは2つの保持部422を備え、短突起42Bは1つの保持部422を備えている。各保持部422は、突起本体421が突出する向きに沿った軸線を有する円柱状に形成されている。
金型30には、長突起42Aの2つの保持部422が各々挿入される穴420,420が、翼の長さ方向Dに離間した位置に形成されている。穴420,420のうち、翼の先端側に位置する穴420に、短突起42Bの保持部422が挿入される。
長突起42Aは、2つの保持部422により2点で金型30に保持される。また、短突起42Bは、保持部422の外周に形成されたキー422Aにより、穴420の内壁のキー溝(図示せず)に係合される。したがって長突起42Aおよび短突起42Bのいずれも、保持部422の軸線周りに回転が規制された状態で、翼の長さ方向Dに沿った向きに維持される。
なお、キー422Aおよびキー溝を形成する代わりに、保持部422を角柱状、楕円状に形成し、それに対応する形状に穴420を形成することもできる。
保持部422の位置および個数は任意である。短突起42Bの保持部422が、長突起42Aの保持部422が挿入される穴420とは別に形成された穴に挿入されてもよい。
また、長突起42Aが、1つの保持部422だけで金型30に保持されてもよい。この場合は保持部422にキー422Aを形成することなどによって、軸線周りの回転を規制するとよい。
長突起42Aおよび短突起42Bを金型30に保持する構造は、上記の保持部422に限らず、任意に構成することができる。
なお、第1突起31も、長突起42Aおよび短突起42Bと同様に金型30とは別体に構成されて金型30に保持されていてもよい。
第1突起31、長突起32Aおよび短突起32Bは、位置決めの用をなす限り、種々の形状に形成することができる。
例えば、短突起32Bの突起本体321は、第1突起31と同様に半球状に形成することもできる。このようにしても、第1突起31の位置と、短突起32Bの位置との二箇所でスキン1を二次元方向に位置決めできることには変わりがないので、上記実施形態と同様に、再セット可能である。
また、第1突起31や、短突起32Bの突起本体321を円柱状に形成することもできる。
長突起32Aおよび短突起32Bは、金属、樹脂、セラミック等の任意の材料から形成することができる。2つの保持部322,322で金型30に保持される長突起32Aは、熱膨張時に金型30から浮き上がらないように、金型30と同じ材料、あるいは熱膨張率が近い材料で形成することが好ましい。後述する保持部422により保持される長突起42Aについても、同様に、金型30と同じ材料、あるいは熱膨張率が近い材料で形成することが好ましい。
上記の実施形態では、金型30に設けた第1突起31および第2突起32をスキン1に転写することで、金型30に対してスキン1を位置決めするが、図8に示すように、金型30に設けた第1凹部51および第2凹部52をスキン1に転写するようにしても、第1突起31および第2突起32を設けるのと同様の効果が得られる。
図8(a)に示す第1凹部51は、上述の第1突起31の代わりに設けられる。第1凹部51は、金型30の表面から半球状に窪むように形成される。
図8(b)に示す第2凹部52は、上述の第2突起32の代わりに設けられる。第2凹部52は、短凹部52A(図8(b))と、長凹部52B(図8(c))とに翼の長さ方向の長さL1,L2が変更可能に構成される。長凹部52Bの長さL1は、短凹部52Aの長さL2よりも長い。金型30の表面から窪む長凹部52Bの一部を部材53で埋めたときに長凹部52Bの内部に残される空間が短凹部52Aに相当する。
図9(a)に示すように、まず、第2凹部52として、金型30には短凹部52Aを設ける。次に、金型30にスキン1の材料を配置して、材料を加熱、硬化させることでスキン1を成形する。このとき、金型30に対向するスキン1の裏面には、第1凹部51の内部に主として樹脂が入ることで第1突起15(図8(a))が形成されるとともに、短凹部52Aの内部に主として樹脂が入ることで第2突起16(図8(b))が形成される。
ここで、図9(b)に示すように、第1凹部51および第2凹部52の間のピッチP1が金型30の伸長によりピッチP2に拡大した状態で、第2突起16が短凹部52Aにより転写される。
その後、金型30からスキン1を取り外し、再度、金型30にセットしようとするときには、図9(c)に示すように、金型30は元の長さに収縮している。そこで、長凹部52Bの一部を埋めていた部材53を取り除くと、短凹部52A(破線で示す)から翼の根元側へと凹部の内側の空間が拡張されて、長凹部52Bが形成される。
その状態で、図9(d)に示すように、スキン1の第1突起15(二点鎖線)を第1凹部51に挿入し、第2突起16(二点鎖線)を長凹部52Bに挿入すると、金型30に対してスキン1が位置決めされる。
続いて、ストリンガ2の成形のための加熱によって金型30が伸長しても、長凹部52B内での第2突起16の相対変位が許容されるために、スキン1が位置決めされた状態に保たれる。
図6に示した近突起33Aおよび遠突起33Bの各々と同じ位置に、第2凹部52として長さが同じ近凹部および遠凹部を設けることもできる。その場合、翼の長さ方向Dにおいて、第1凹部51から近凹部までの離間距離の方が、第1凹部51から遠凹部までの離間距離よりも小さい。近凹部および遠凹部の互いの間の距離は、スキン1の成形時における近凹部の伸長後の領域内に遠凹部が位置するように設定されている。したがって、金型30にスキン1を再セットするときに、第2突起16を遠凹部内に挿入することができるので、第1凹部51と遠凹部の二箇所でスキン1が位置決めされる。
上記実施形態では、金型30に再セットされたスキン1に対して、ストリンガ2を一体化する。しかし、本発明は、繊維強化プラスチック部材に他の繊維強化プラスチック部材を一体化する目的ではなしに、脱型された繊維強化プラスチック部材を金型に再セットする必要がある他の用途にも適合する。金型30への再セット後に、例えば、スキン1の外形を機械加工によりトリムしたり、孔明け加工したりするために本発明を適用できる。その他、金型30にスキン1を再セットした状態で、3次元測定機やレーザ測定機によりスキン1を計測するためにも本発明を適用できる。
また、本発明は、真空引きを行うことなく、金型30に向けてスキン1の材料を押圧する成形治具の重みや、スキン1に向けてストリンガ2の材料を押圧するマンドレル20および整列治具40の重みだけで、スキン1およびストリンガ2を成形することも許容する。
さらに、本発明は、液状の樹脂および繊維基材の代わりに、プリプレグを用いることも許容する。
本発明は、スキンおよびストリンガを備えたFRP構造体の製造の他、各種の装置・構造を構成する板状のFRP部材およびそれを補強するFRP部材を備えたFRP構造体の製造にも好適に用いることができる。
また、本発明は、FRP部材の形状や機能を問わず、FRP部材同士が一体化されたFRP構造体を製造するために広く用いることができる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1 スキン(第1繊維強化プラスチック部材)
2 ストリンガ(第2繊維強化プラスチック部材)
10 繊維強化プラスチック構造体
11 第1凹部(第1被転写部)
12 第2凹部(第2被転写部)
15 第1突起(第1被転写部)
16 第2突起(第2被転写部)
20 マンドレル
30 金型
31 第1突起(第1転写部)
32 第2突起(第2転写部)
32A 長突起(近転写部)
32B 短突起(遠転写部)
33A 近突起(近転写部)
33B 遠突起(遠転写部)
35 球頭ピン
36 ブロック
37 ブロック
40 整列治具
42A 長突起(近転写部)
42B 短突起(遠転写部)
51 第1凹部(第1転写部)
52 第2凹部(第2転写部)
52A 短凹部(近転写部)
52B 長凹部(遠転写部)
101 余白部
301 成形部
302 外周部
320 穴
351 頭部
351A 先端部
352 軸部
360 収納部
420 穴
421 突起本体
422 保持部
422A キー
P1 第1ピッチ
P2 第2ピッチ
S1 スキン成形ステップ(成形ステップ)
S11 長突起設置ステップ
S12 真空引きステップ
S13 加熱・長突起転写ステップ
S14 スキン脱型ステップ
S2 再セットステップ
S21 短突起設置ステップ
S22 位置決め・再セットステップ
S3 コボンド成形ステップ(一体化ステップ)
CL ライン
D 翼の長さ方向(所定方向)
D1,D2 離間距離
F1 繊維基材本体
F2 繊維基材翼端部
L1,L2 長さ
R1 伸長前の領域
R2 伸長後の領域
E1,E2 エンド

Claims (9)

  1. 金型に対して第1繊維強化プラスチック部材を所定方向において互いに離間した箇所で位置決めするにあたり、
    前記金型には、基準の前記箇所に第1転写部を設けるとともに、前記所定方向において前記第1転写部からの離間距離が異なる近転写部および遠転写部が交換可能に用意された第2転写部を着脱可能に設けておき、
    前記金型を用いて前記第1繊維強化プラスチック部材を成形する成形ステップと、
    前記金型から脱型された前記第1繊維強化プラスチック部材を前記金型に戻す再セットステップと、
    前記第1繊維強化プラスチック部材に、第2繊維強化プラスチック部材を一体化する一体化ステップと、を備え、
    前記成形ステップは、
    前記金型に前記第2転写部として前記第1転写部に近い前記近転写部を設けるステップと、
    前記第1繊維強化プラスチック部材の材料を加熱するとともに、前記第1転写部を前記材料に転写することで第1被転写部を形成し、前記近転写部を前記材料に転写することで第2被転写部を形成する加熱・転写ステップと、を有し、
    前記再セットステップは、
    前記金型に前記近転写部に代えて前記遠転写部を設ける遠転写部設置ステップと、
    前記第1被転写部に収容される前記第1転写部と、前記第1転写部を基準として、前記加熱・転写ステップにおける前記近転写部の伸長後の領域内に位置するために前記第2被転写部に収容される前記遠転写部と、を用いて前記繊維強化プラスチック部材を前記金型に対して位置決めした状態にセットする位置決め・再セットステップと、を有し、
    前記一体化ステップにより、
    前記第1繊維強化プラスチック部材と、前記第2繊維強化プラスチック部材とが一体化された繊維強化プラスチック構造体を得る、
    ことを特徴とする繊維強化プラスチック構造体の製造方法。
  2. 前記第2転写部として、前記所定方向において長さの異なる長突起および短突起を交換可能に用意し、
    前記長突起を前記近転写部として使用し、
    前記短突起を前記遠転写部として使用し、
    前記位置決め・再セットステップでは、
    前記短突起は、前記第1転写部を基準として、前記加熱・転写ステップにおける前記長突起の伸長前後の各領域が重なる範囲内に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチック構造体の製造方法。
  3. 前記近転写部および前記遠転写部は、同等の幅に形成され、前記所定方向に沿った向きに維持され、
    前記近転写部の長さは、幅よりも長い、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化プラスチック構造体の製造方法。
  4. 前記第2転写部として、前記金型から突出する突起を使用し、
    前記成形ステップにおいて前記第1繊維強化プラスチック部材の材料を加熱し、前記材料に前記第1転写部および前記第2転写部を転写するにあたり、
    前記材料を構成し、前記近転写部に配置される繊維基材において前記第1転写部から離間する側の端部を切り離すことで、前記近転写部を前記繊維基材から露出させておく、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック構造体の製造方法。
  5. 前記第1繊維強化プラスチック部材は、航空機のスキンであり、
    前記第2繊維強化プラスチック部材は、航空機のストリンガである、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック構造体の製造方法。
  6. 前記第1繊維強化プラスチック部材および前記第2繊維強化プラスチック部材は、
    航空機を構成する部材である、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の繊維強化プラスチック構造体の製造方法。
  7. 所定方向において互いに離間した箇所で第1繊維強化プラスチック部材を位置決め可能な金型であって、
    基準の前記箇所に、第1転写部が設けられ、
    前記所定方向において前記第1転写部からの離間距離が異なる近転写部および遠転写部が交換可能に用意された第2転写部が着脱可能に設けられ、
    前記第1繊維強化プラスチック部材を成形するために前記第1繊維強化プラスチック部材の材料を加熱するときに、
    前記第1転写部は、前記材料に転写されることで前記第1繊維強化プラスチック部材に第1被転写部を形成し、
    前記近転写部は、前記材料に転写されることで前記第1繊維強化プラスチック部材に第2被転写部を形成し、
    前記第1繊維強化プラスチック部材を脱型後に、
    前記遠転写部は、前記近転写部に代えて前記金型に設けられ、
    前記第1繊維強化プラスチック部材を前記金型に戻すときに、
    前記第1被転写部に収容される前記第1転写部と、前記第2被転写部に収容される前記遠転写部とにより、前記第1繊維強化プラスチック部材が位置決めされ、
    前記第1繊維強化プラスチック部材に、第2繊維強化プラスチック部材が一体化されることで繊維強化プラスチック構造体が得られる、
    ことを特徴とする繊維強化プラスチック構造体の成形に用いる金型。
  8. 金型に対して繊維強化プラスチック部材を所定方向において互いに離間した箇所で位置決めするにあたり、
    前記金型には、基準の前記箇所に第1転写部を設けるとともに、前記所定方向において前記第1転写部からの離間距離が異なる近転写部および遠転写部が交換可能に用意された第2転写部を着脱可能に設けておき、
    前記金型を用いて前記繊維強化プラスチック部材を成形する成形ステップと、
    前記金型から脱型された前記繊維強化プラスチック部材を前記金型に戻す再セットステップと、を備え、
    前記成形ステップは、
    前記金型に前記第2転写部として前記第1転写部に近い前記近転写部を設けるステップと、
    前記繊維強化プラスチック部材の材料を加熱するとともに、前記第1転写部を前記材料に転写することで第1被転写部を形成し、前記近転写部を前記材料に転写することで第2被転写部を形成する加熱・転写ステップと、を有し、
    前記再セットステップは、
    前記金型に前記近転写部に代えて前記遠転写部を設ける遠転写部設置ステップと、
    前記第1被転写部に収容される前記第1転写部と、前記第1転写部を基準として、前記加熱・転写ステップにおける前記近転写部の伸長後の領域内に位置するために前記第2被転写部に収容される前記遠転写部と、を用いて前記繊維強化プラスチック部材を前記金型に対して位置決めする位置決めステップと、を有する、
    ことを特徴とする繊維強化プラスチック部材の位置決め方法。
  9. 前記第2転写部として、前記金型から突出する突起を使用し、
    前記成形ステップにおいて前記第1繊維強化プラスチック部材の材料を加熱し、前記材料に前記第1転写部および前記第2転写部を転写するにあたり、
    前記材料を構成し、前記近転写部に配置される繊維基材において前記第1転写部から離間する側の端部を切り離すことで、前記近転写部を前記繊維基材から露出させておく、
    ことを特徴とする請求項8に記載の繊維強化プラスチック部材の位置決め方法。
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