JP6167960B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される車両用表示装置に関する。
従来、車両用の表示装置の一種として、例えば特許文献1,2には、光を射出するプロジェクタ等の投影器を備えた構成が開示されている。具体的に、特許文献1に開示の構成では、プロジェクタによって射出された光は、複数の反射鏡にて反射し、風防ガラスに投影される。その結果、車両を運転する運転者は、風防ガラスよりも遠い位置に結像された虚像としての表示像を視認できるようになる。
一方、特許文献2に開示の構成では、プロジェクタによって射出された光は、情報を指針表示する機械式メータの文字板に投影される。その結果、機械式メータによる指標部に、プロジェクタからの光による画像が重畳される。こうした表示により、指標部を視認した運転者の取得可能な情報量が増やされている。
特開2005−82103号公報 特開2012−250609号公報
さて、運転中の運転者は、前景から視線を極力外さないことが望ましい。こうした視線移動の低減に、特許文献1のような虚像を表示する表示装置は有効である。しかし、遠方に虚像を結像させなければならないため、複数の反射鏡を組み合わせた大型の光学系が必要となる。加えて、風防ガラスに投影される表示像は、外光の影響によって見難くなる。故に、外光よりも高い表示像の輝度を確保するために、大型のプロジェクタが必要とされた。以上の理由により、虚像を表示する表示装置の小型化は、困難であった。
一方で、特許文献2に開示の構成は、遠方に虚像を結像させる必要が無いため、特許文献1に開示の構成よりも小型化され易い。しかし、運転者は、プロジェクタによる画像を視認するために、前景から機械式メータの指標部まで、視線を移動させなければならない。そのため、プロジェクタによる画像の投影は、運転者の視線移動の低減に寄与できていなかった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、表示像を投影する構成を小型化しつつ、運転者の視線移動を低減可能な車両用表示装置を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の発明は、車両に搭載される車両用表示装置であって、情報を表示する表示領域(30)、を有する表示板(20)と、透光性の材料により形成され、表示領域を覆う透光カバー部材(50)と、表示板を挟んで透光カバー部材の反対側に位置し、表示板の上方向(UD)且つ正面方向(FD)に向けて表示像の光を射出する投影器(60)と、表示板の上方向に位置し、表示板よりも正面方向に位置する透光カバー部材側へ向けて、投影器から射出された表示像の光を下方向に反射させる反射光学系(70)と、を備え、透光カバー部材に、反射光学系によって反射される表示像の光が投影され、表示像の光を拡散させつつ正面方向に透過させることにより、表示領域よりも上方規定された投影領域(36)に表示像を表示するスクリーン部(54)が形成されていことを特徴とする車両用表示装置とする。
この発明では、表示板を挟んで透光カバー部材の反対側に位置する投影器から射出される表示像の光が、表示板の外周側に位置する反射光学系によって反射され、透光カバー部材に形成されたスクリーン部に投影される。このように、表示像が透光カバー部材に投影される構成では、表示像への外光の影響は、僅かとなり得る。故に、表示像の輝度を抑えることができるため、投影器の小型化が可能となる。また、遠方に虚像を結像させる必要が無いため、反射光学系も、小型に形成され得る。
加えて、表示像は、表示領域よりも上方に形成されたスクリーン部に表示される。こうした表示像への前景から視線移動は、前景から表示領域への視線移動と比較して、移動量を小さくし得る。したがって、表示像を投影する構成を小型化しつつ、運転者の視線移動を低減できる車両用表示装置が実現される。
尚、上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
本発明の第一実施形態による車両用表示装置が車両に搭載された状態を示す斜視図である。 車両用表示装置の正面図である。 車両用表示装置の機械的構成を示す図であって、図2のIII−III線断面図である。 車両用表示装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第二実施形態による車両用表示装置の機械的構成を示す断面図である。 変形例1の機械的構成を示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第一実施形態)
図1及び図2に示す本発明の第一実施形態による車両用表示装置100は、車両に搭載され、車両に係る各種の情報を表示によって運転者に提供する車両用の表示装置である。車両用表示装置100は、図1に示すインスツルメントパネル120のメータフード121内に、図2に示す正面側を運転席に向けた姿勢で収容されている。車両用表示装置100による表示は、表示領域30に映し出される情報画像と、表示領域30の上方に規定された投影領域36に映し出される表示像37等との組み合わせによって形成されている。表示領域30には、例えば車両の走行速度及び燃費等が表示される。投影領域36には、例えばナビゲーション装置140(図1参照)に設定された目的地への経路案内が表示される。
図2及び図3に示すように、車両用表示装置100は、液晶ディスプレイ20、筐体40、スモークカバー50、プロジェクタ60、平面鏡70等によって機械的に構成されている。尚、以下の説明では、液晶ディスプレイ20の表示画面21と実質直交し、液晶ディスプレイ20からスモークカバー50に向かう方向を正面方向FDとし、正面方向FDとは反対の方向を背面方向BDとする。加えて、正面方向FDと実質直交し、液晶ディスプレイ20から平面鏡70に向かう方向を上方向UD(上方)とし、上方向UDとは反対の方向を下方向DD(下方)とする。車両に搭載された状態では、下方向DDは、重力の方向に対して僅かに傾斜している。
液晶ディスプレイ20は、全体として板状に形成されている。液晶ディスプレイ20は、例えば薄膜トランジスタを用いたThin Film Transistor(TFT)方式のディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの背面方向BDに位置するバックライトと、を有している。ディスプレイパネルによって形成される表示画面21には、複数の画素が配列されている。表示画面21に描画されるカラー画像がバックライトによって透過照明されることにより、液晶ディスプレイ20は、種々の情報画像をカラー表示することができる。液晶ディスプレイ20は、後述する制御部80(図4参照)に接続されている。液晶ディスプレイ20は、制御部80から出力される映像信号に基づいて各画素を駆動することにより、表示領域30に一連の情報画像を映像として表示する。
液晶ディスプレイ20の正面方向FDには、導光板23及び加飾リング25が配置されている。導光板23は、無色透明の樹脂材料によって板状に形成されている。導光板23は、表示画面21に載置されている。導光板23には、円形状の開口24が形成されている。開口24は、導光板23を厚さ方向に貫通している。加飾リング25は、樹脂材料等によって円環状に形成されている。加飾リング25には、導光板23の開口24よりも僅かに内径の大きい開口26が形成されている。加飾リング25は、開口24と同軸上に配置されている。以上の導光板23及び加飾リング25によって表示画面21が区画されることにより、三つの表示領域30が形成されている。便宜的に、三つの表示領域30のうちで、中央に位置する表示領域を中央表示領域31とする。また、運転席から見て中央表示領域31の左側に位置する表示領域を左側表示領域32とし、運転席から見て中央表示領域31の右側に位置する表示領域を右側表示領域33とする。
筐体40は、樹脂材料等により、正面方向FDに開口する容器状に形成されている。筐体40には、液晶ディスプレイ20、導光板23、加飾リング25、及びプロジェクタ60等の構成が収容されている。筐体40には、液晶支持部41,42、プロジェクタ支持部44,45、及び鏡取付部47が形成されている。
液晶支持部41,42は、それぞれ液晶ディスプレイ20を支持している。液晶支持部41は、液晶ディスプレイ20の下方向DDに位置しており、液晶ディスプレイ20を下方向DDから支持している。液晶支持部42は、液晶ディスプレイ20の上方向UDに位置している。液晶支持部42には、液晶ディスプレイ20に設けられた取付部が取り付けられている。
プロジェクタ支持部44,45は、それぞれプロジェクタ60を支持している。プロジェクタ支持部44,45は、板状に形成された部位であり、液晶ディスプレイ20の背面方向BDに位置している。プロジェクタ支持部44,45は、互いに間隔を開けつつ対向することにより、プロジェクタ60を挟む空間を形成している。
鏡取付部47は、液晶ディスプレイ20の上方向UDに位置し、筐体40の側壁を厚さ方向に貫通する矩形状の貫通孔を形成している。鏡取付部47の形成する貫通孔には、平面鏡70が嵌め込まれている。鏡取付部47は、取り付けられた平面鏡70の姿勢を固定している。
スモークカバー50は、筐体40の開口に取り付けられることにより、表示領域30を覆っている。カバー本体51は、筐体40の開口を物理的に塞ぐことにより、筐体40内への塵及び埃等の侵入を防止している。スモークカバー50は、カバー本体51及び拡散シート53等によって構成されている。
カバー本体51は、ポリカーボネート等の透光性の樹脂材料によって板状に形成されている。カバー本体51は、背面方向BDに向かって僅かに凸状に湾曲している。カバー本体51は、上方向UDに向かうに従って、正面方向FDへの湾曲を拡大させている。カバー本体51を形成する材料中には、例えばカーボンブラック等の光を吸収する光吸収物質が分散されている。このようなスモーク材料によって形成された半透明のカバー本体51は、入射した可視光線を減衰させつつ、当該可視光線の部分的な透過を許容する特性を有する。板厚方向に沿ったカバー本体51の可視光の透過率は、20%〜50%程度に規定されている。カバー本体51は、可視光線を波長域にかかわらず実質一様に減衰させることができる。このような可視光線を部分的に透過させるカバー本体51の特性により、スモークカバー50は、表示領域30の光及び表示像37の光の透過を許容しつつ、平面鏡70等の筐体40内の構成を隠すことができる。
尚、図2では、各表示領域31〜33及び加飾リング25等の形状を分かり易く説明するために、実際にはカバー本体51によって視認困難となるこれらの要素も明示されている。
拡散シート53は、透光性の樹脂材料によって薄膜状に形成されている。拡散シート53は、背面方向BDを向くカバー本体51の裏面51bに貼り付けられており、当該裏面51bに沿って湾曲している。拡散シート53は、中央表示領域31よりも上方向UD且つ正面方向FDに、当該中央表示領域31から離れて位置している。拡散シート53は、平面鏡70と対向している。拡散シート53は、入射した光を拡散させる特性を有しており、透過型スクリーンとして機能する。こうした特性により、拡散シート53は、表示像37を表示するスクリーン部54を形成している。スクリーン部54は、平面鏡70から拡散シート53に到達する光を、拡散させつつ、上方向UDに向けて屈折する作用を発揮する。これにより、スクリーン部54に入射する表示像37の光は、運転席に着座する運転者の視点位置VPに向けて進むようになる(図3の白抜き矢印を参照)。
プロジェクタ60は、液晶ディスプレイ20の外周側に位置する平面鏡70に向けて、表示像37の光を射出する。プロジェクタ60は、扁平な直方体形状に形成されており、液晶ディスプレイ20を挟んでスモークカバー50の反対側に位置している。プロジェクタ60は、二つのプロジェクタ支持部44,45の間に配置されている。これら二つのプロジェクタ支持部44,45によって挟持されることにより、姿勢を固定されたプロジェクタ60から射出される光の光軸LAは、上方向UD且つ正面方向FDに向けられている。加えて、プロジェクタ60において表示像37の光を射出する射出部61は、スクリーン部54よりも下方向DDに位置している。こうした配置により、プロジェクタ60から平面鏡70までの距離が長く確保されている。
プロジェクタ60は、多数のマイクロミラーを有するデジタルマイクロデバイス(DMD)と、DMDに向けて光を投射する投射光源と、を有するDigital Light Processing(DLP:登録商標)方式の投影器である。プロジェクタ60は、後述する制御部80(図4参照)に接続されている。プロジェクタ60は、制御部80から出力される映像信号に基づいて、DMDに設けられた多数のマイクロミラーの姿勢を制御する。これにより、投射光源から投射された光は、DMDに反射されることで表示像37を映し出す光となり、射出部61から射出される。こうしてプロジェクタ60は、一連の表示像37を映像として投影領域36に表示する。
平面鏡70は、ガラス等の矩形板状の基材に、アルミニウムを蒸着させることによって形成されている。平面鏡70には、平面状に形成された平面反射面71が形成されている。平面鏡70は、プロジェクタ60及びスクリーン部54に平面反射面71を対向させた姿勢にて、鏡取付部47に取り付けられている。平面鏡70は、液晶ディスプレイ20の上方向UDに位置しており、液晶ディスプレイ20の外周側にて、プロジェクタ60から射出される表示像37の光を反射させる。平面反射面71とプロジェクタ60の光軸LAとの間の角度、即ち、表示像37の光の入射角θiは、45°程度に規定されている。平面鏡70によって反射された表示像37の光は、液晶ディスプレイ20よりもスモークカバー50側に位置する拡散シート53に向かって進み、スクリーン部54に投影される。
次に、車両用表示装置100の電気的構成を、図4に基づき、図3を参照しつつ説明する。車両用表示装置100は、上述の液晶ディスプレイ20及びプロジェクタ60に加えて、これらによる表示を制御する制御部80を備えている。制御部80は、プログラムによって作動するマイクロコンピュータ、及び車内Local Area Network(LAN)130との間で通信を行うインターフェース等によって構成されている。制御部80は、ナビゲーション装置140等の車載機器から車内LAN130に出力された車両の情報を取得し、取得した情報に基づく映像を生成する。制御部80は、生成した映像の信号を、液晶ディスプレイ20及びプロジェクタ60に出力する。
ここまで説明した第一実施形態のように、スモークカバー50に規定された投影領域36に表示像37が投影される構成では、表示像37への外光の影響は、僅かとなり得る。こうして表示像37の輝度が抑えられることで、プロジェクタ60の小型化が可能となる。また、表示像37を遠方に虚像として結像させる必要が無いため、反射光学系は、平面鏡70という小型且つ簡素な構成となり得る。以上によれば、これらプロジェクタ60及び平面鏡70を収容していても、筐体40の容積は、抑制可能となる。
加えて、表示像37は、表示領域30よりも上方向UDに形成されたスクリーン部54に表示される。こうした表示像37への前景から視線移動は、前景から表示領域30への視線移動と比較して、移動量を小さくし得る。したがって、表示像37を投影する構成を小型化しつつ、運転者の視線移動を低減できる車両用表示装置100が実現される。
加えて第一実施形態のように、平面鏡70が液晶ディスプレイ20の上方向UDに位置する形態では、外光は、平面鏡70の平面反射面71に直接的に当たり難い。加えて平面鏡70は、運転者からの死角に位置し得る。故に、運転者は、平面鏡70を直接的に知覚することが困難となる。したがって、小型化と視線移動の低減とを実現するための追加構成が車両用表示装置100の見映えを悪化させてしまう事態は、回避される。
また第一実施形態のように、プロジェクタ60がスクリーン部54よりも下方向DDに位置することにより、射出部61からスクリーン部54までの光路距離が確保される。故に、表示像37の光を広範囲に投影できるようになるので、スモークカバー50に規定される投影領域36、ひては表示像37の拡大が可能となる。その結果、運転者は、表示像37を凝視しなくても、この表示像37によって通知される情報を、短時間で把握できるようになる。
さらに第一実施形態の拡散シート53は、入射する光を拡散させるだけでなく、こうした光を上方向UDに屈折させる光学的機能を有する。故に、平面鏡70から入射する表示像37の光は、拡散シート53を透過することによって、運転者の視点位置VPに向かい得る。その結果、運転者によって視認される表示像37は、プロジェクタ60から射出された光を効率的に利用した輝度の高いものとなる。以上によれば、運転者は、表示像37を凝視しなくても、この表示像37によって通知される情報を容易に把握できるようになる。
加えて第一実施形態では、平面反射面71によって、液晶ディスプレイ20を回り込むような光路が形成されている。このように、平面反射面71を用いることによれば、反射に起因した表示像37の歪みは、実質生じない。そのため、反射時の歪みを相殺するような表示像37の形状補正が不要となる。その結果、形状補正の施された表示像を製作するための設計工数等が省略可能となる。したがって、小型化と視線移動の低減とを両立する車両用表示装置100の提供が容易となり、ひいては低コスト化も実現される。
また第一実施形態では、スモークカバー50が可視光線を部分的に透過させる特性を有している。故に、表示像37の光の透過が許容されるものの、平面鏡70は、運転者から隠される。以上によれば、小型化と視線移動の低減とを実現するための追加構成が車両用表示装置100の見映えを悪化させてしまう事態は、確実に回避可能となる。
尚、第一実施形態において、液晶ディスプレイ20が特許請求の範囲に記載の「表示板」に相当し、スモークカバー50が特許請求の範囲に記載の「透光カバー部材」に相当する。また、プロジェクタ60が特許請求の範囲に記載の「投影器」に相当し、平面鏡70が特許請求の範囲に記載の「反射光学系」に相当する。
(第二実施形態)
図5に示す本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態による車両用表示装置200では、投影領域236に表示像37の光を投影するために筐体240内に設けられる光路が、第一実施形態とは異なっている。以下、車両用表示装置200の備えるスモークカバー250、反射光学系270、及び筐体240を、順に説明する。
スモークカバー250は、カバー本体251及び拡散シート253を有している。カバー本体251は、第一実施形態のカバー本体51(図3参照)と異なる形状に湾曲している。カバー本体251は、下方向DDに向かうに従って、正面方向FDへの湾曲を拡大させている。拡散シート253は、カバー本体251の裏面251bに貼り付けられており、表示領域30よりも上方向UD且つ正面方向FDに、表示領域30から離れて位置している。拡散シート253によって形成されるスクリーン部254は、反射光学系270から到達する光を、下方向DDに向けて屈折する作用を発揮する。これにより、スクリーン部254に入射する表示像37の光は、運転席に着座する運転者の視点位置VPに向けて進むようになる(図5の白抜き矢印を参照)。
反射光学系270は、液晶ディスプレイ20の外周側に位置する平面鏡271及び凸面鏡273を有している。平面鏡271及び凸面鏡273は、第一実施形態の平面鏡70(図3参照)と同様に、ガラス等の矩形板状の基材に、アルミニウムを蒸着させることによって形成されている。
平面鏡271には、平面状に形成された第一反射面272が形成されている。平面鏡271は、プロジェクタ60の下方向DDに位置し、プロジェクタ60及び凸面鏡273に第一反射面272を対向させた姿勢にて、筐体240に取り付けられている。平面鏡271は、液晶ディスプレイ20の下方向DD且つ背面方向BDにて、プロジェクタ60から射出される表示像37の光を正面方向FDに向けて反射させる。
凸面鏡273には、凸面状に形成された第二反射面274が形成されている。凸面鏡273は、平面鏡271の正面方向FDに位置し、平面鏡271に第二反射面274を対向させた姿勢にて、筐体240に取り付けられている。凸面鏡273は、液晶ディスプレイ20の下方向DD且つ正面方向FDにて、第一反射面272によって反射された表示像37の光を、拡散させつつ、スクリーン部254に向けてさらに反射させる。
筐体240は、プロジェクタ支持部244,245及び鏡取付部247,248を有している。プロジェクタ支持部244,245は、板面方向を表示画面21に沿わせた板状に形成されている。プロジェクタ支持部244は、プロジェクタ支持部245の正面方向FDに位置し、プロジェクタ支持部245と対向している。プロジェクタ支持部244,245の間には、プロジェクタ60を収容する空間が形成されている。これらプロジェクタ支持部244,245に挟持された状態で、プロジェクタ60は、平面鏡271の上方向UDに配置されている。プロジェクタ60の光軸LAは、下方向DDに向けて固定されている。
鏡取付部247は、プロジェクタ60の下方向DDに形成されている。鏡取付部247には、平面鏡271が取り付けられている。鏡取付部247は、平面鏡271の姿勢を固定している。鏡取付部248は、鏡取付部247の正面方向FDに形成されている。鏡取付部248には、凸面鏡273が取り付けられている。鏡取付部248は、凸面鏡273の姿勢を固定している。
以上の車両用表示装置200によれば、プロジェクタ60から射出された表示像37の光は、平面鏡271及び凸面鏡273によって順に反射され、スクリーン部254に投影される。そして、スクリーン部254によって下方向DDに屈折されることにより、表示像37の光は、運転者の視点位置VPに向かうようになる。
ここまで説明した第二実施形態のように、表示像37の光が液晶ディスプレイ20の下方向DDを通過する形態の車両用表示装置200でも、投影領域236に表示像37が表示されることにより、第一実施形態と同様の効果が発揮される。故に、表示像37を投影する構成の小型化と、運転者の視線移動の低減とが、共に実現可能となる。尚、第二実施形態では、スモークカバー250が特許請求の範囲に記載の「透光カバー部材」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態の変形例1における主要な構成は、図6に示すように、第一実施形態による車両用表示装置100(図3参照)を上下に反転させた配置とされている。故に、投影領域336は、表示領域30の下方向DDに位置している。この変形例1において、表示像37の光は、液晶ディスプレイ20の下方向DDに位置する平面鏡70に向けて、プロジェクタ60から下方向DD且つ正面方向FDに射出される。そして、平面鏡70によって反射された表示像37の光は、カバー本体51に貼り付けられた拡散シート353に投影される。
上記第一実施形態の光路は、液晶ディスプレイを上側から回り込むように規定されていた。一方で、上記第二実施形態の光路は、液晶ディスプレイを下側から回り込むように規定されていた。これらのように、プロジェクタからスクリーン部までの液晶ディスプレイを迂回する光路は、適宜変更可能であり、例えば、液晶ディスプレイを横側から回り込むように規定されていてもよい。
上記第一実施形態の反射光学系は、一枚の平面鏡によって構成されていた。また、上記第二実施形態の反射光学系は、平面鏡及び凸面鏡の組み合わせによって構成されていた。こうした反射光学系の構成は、適宜変更可能である。例えば、一枚の凸面鏡又は一枚の凹面鏡によって反射光学系が構成されていてもよい。加えて、反射面の湾曲形状は、適宜変更可能である。具体的に反射面は、シリンドリカル形状のように特定の軸方向にのみ湾曲した形状や、光軸に直交した二軸方向に曲率を有する自由曲面形状であってもよい。尚、反射光学系に含まれる反射鏡の数は、適宜変更可能であるものの、少ない方が望ましい。
上記実施形態では、液晶ディスプレイが「表示板」に相当する構成として採用されていたが、表示板に相当する構成は、適宜変更可能である。例えば、文字板及び指針等を組み合わせた機械式の指針メータ構成が、表示板に相当してもよい。さらに、こうした指針メータ構成に液晶ディスプレイを組み合わせた組立物が、表示板に相当してもよい。
上記実施形態では、プロジェクタ60が「投影器」に相当する構成として採用されていたが、投影器に相当する構成は、適宜変更可能である。例えば、レーザ光源とMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーとを組み合わせた構成、又は光源と液晶パネルとを組み合わせた構成等が、投影器として採用可能である。さらに、蛍光表示管(VFD;Vacuum Fluorescent Display)のような発光要素も、投影器として採用可能である。
こうした投影器によって表示される表示像は、カラー表示されなくてもよく、単一色であってもよい。また、表示像は、セグメント方式の表示であってもよい。一方で、表示像の表示位置は、表示領域から正面方向FDに離れていることが望ましい。加えて表示像の輝度は、表示領域に表示される情報画像の輝度よりも高くされることが望ましい。以上の表示像であれば、運転者の前景からの視線移動は、表示領域への到達以前に、誘目性の確保された表示像にて確実に止まり得る。よって、運転者の不要な視線移動が、抑制可能となる。
上記実施形態における投影領域36は、運転者からの見かけ上において、中央表示領域31から離れて位置していた(図2参照)。しかし、表示像と表示領域に表示される情報画像との識別が可能であれば、投影領域は、運転者からの見かけ上において、表示領域と部分的に重なっていてもよい。
上記実施形態では、目的地までの経路を案内する画像を表示像37として例示したが、表示像の内容は、適宜変更可能である。例えば、車両の走行速度及び種々の警告などが、表示像によって通知されてよい。
上記実施形態における拡散シート53は、反射光学系から到達する光を視点位置VPに向けて屈折させる機能を有していた。こうした拡散シートの光学的な特性は、当該シートが貼り付けられるカバー本体の形状等に応じて、適宜調整されることが望ましい。加えて拡散シートは、カバー本体の裏面ではなく、おもて面に貼られていてもよい。又は、拡散シートに相当する構成が、カバー本体と一体的に形成されていてもよい。こうした拡散シート(スクリーン部)に規定される投影領域は、スクリーン部と実質等しい面積であってもよく、スクリーン部の一部であってもよい。さらに、カバー本体は、可視光線の透過率が90%を超えるような無色透明であってもよい。
20 液晶ディスプレイ(表示板)、30 表示領域、50,250 スモークカバー(透光カバー部材)、54,254 スクリーン部、60 プロジェクタ(投影器)、70 平面鏡(反射光学系)、270 反射光学系、71 平面反射面、100,200 車両用表示装置

Claims (5)

  1. 車両に搭載される車両用表示装置であって、
    情報を表示する表示領域(30)、を有する表示板(20)と、
    透光性の材料により形成され、前記表示領域を覆う透光カバー部材(50)と、
    前記表示板を挟んで前記透光カバー部材の反対側に位置し、前記表示板の上方向(UD)且つ正面方向(FD)に向けて表示像の光を射出する投影器(60)と、
    前記表示板の前記上方向に位置し、前記表示板よりも前記正面方向に位置する前記透光カバー部材側へ向けて、前記投影器から射出された前記表示像の光を下方向に反射させる反射光学系(70)と、を備え、
    前記透光カバー部材に、前記反射光学系によって反射される前記表示像の光が投影され、前記表示像の光を拡散させつつ前記正面方向に透過させることにより、前記表示領域よりも前記上方規定された投影領域(36)に前記表示像を表示するスクリーン部(54)、が形成されていることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記投影器は、前記スクリーン部よりも下方向に位置することを特徴とする請求項に記載の車両用表示装置。
  3. 前記スクリーン部は、前記反射光学系から到達した前記表示像の光を上方に向けて屈折させることを特徴とする請求項又はに記載の車両用表示装置。
  4. 前記反射光学系(70)は、平面状に形成された平面反射面(71)、を有し、前記投影器から射出される前記表示像の光を前記平面反射面によって前記スクリーン部に向けて反射させることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  5. 前記透光カバー部材は、可視光線を部分的に透過させる特性により、前記表示像の光の透過を許容しつつ、前記反射光学系を隠すことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
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