JP6167536B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿シートを移動させて当該原稿シート上の画像を読み取る技術に関し、特に、原稿シートの移動中にジャムが発生することを判断する技術に関する。
原稿シートを、画像読取部に対して移動させて当該画像読取部の読取位置を通過させつつ当該原稿シートの画像を読み取るタイプの画像読取装置がある。このタイプの画像読取装置では、原稿シートの移動中にジャムが発生することがあり、原稿シートにジャムが発生したかどうかを判断する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
従来の画像読取装置では、原稿シートの通過を確認するための原稿位置検知センサを有しており、所定の時間内に原稿シートの先端または後端が原稿位置検知センサを通過しない場合に、原稿シートにジャムが発生したかどうかを判断する。そして、原稿シートにジャムが発生した場合には、画像読取部に対向配置された反射部材と原稿シートとの反射率の差を利用し、反射部材と画像読取部との間に原稿シートが残留しているか否かを判断する。
特開2009−194703号公報
ところで、上記従来の画像読取装置のように、所定の時間を用いて原稿シートにジャムが発生したかどうかを判断する場合、所定の時間を経過した後でなければ、原稿シートにジャムが発生したかどうかを判断することができない。そのため、原稿シートにジャムが発生したことを判断した時点では、既に原稿シートが折れ曲がる等して当該原稿シートを用いて再度の読み取りを行うことができない場合があり、ジャムが発生することを判断する技術が望まれている。
本明細書では、原稿シートにジャムが発生することを判断する技術を開示する。
本明細書によって開示される画像読取装置は、原稿シートを、予め定められた読取位置に対して、搬送経路に沿って搬送させる搬送部と、前記搬送部の搬送方向と直交する主走査方向に沿って並んで配置された複数の読取素子を備え、前記搬送部によって搬送される前記原稿シートの画像を前記複数の読取素子によって読取領域毎に読み取る画像読取部と、前記読取位置にある前記画像読取部の複数の読取素子に対して前記搬送経路を挟んで上方から対向配置され、前記搬送経路に沿って搬送される前記原稿シートを前記画像読取部の複数の読取素子に向かって押さえる原稿押さえ部材と、制御部と、を備え、前記原稿押さえ部材の前記主走査方向の幅は、前記画像読取部の前記読取領域の前記主走査方向の幅と同一であり、前記読取領域は、通過領域、及び、前記主走査方向において前記通過領域の側方に位置する側方領域を含んでおり、前記通過領域は、前記原稿シートが前記主走査方向に直交する方向に対して傾くことなく搬送された場合に前記原稿シートが通過する領域であり、前記側方領域は、前記原稿シートが前記主走査方向に直交する方向に対して
傾くことなく搬送された場合に前記原稿シートが通過しない領域であり、前記制御部は、前記原稿シートの先端が前記読取位置に到達した場合に、前記画像読取部によって前記原稿シートの先端を含む画像を読み取ることにより得られる読取領域の画像データのうち、側方領域に対応する画像データを基準側方領域データとして取得するデータ取得処理と、前記データ取得処理後、前記搬送部により搬送される原稿シートを含む画像を前記画像読取部によって読取領域毎に読み取らせる読取処理と、前記読取処理において読み取られた読取領域の画像データから側方領域に対応する画像データを側方領域データとして取得し、その側方領域データの値と前記基準側方領域データの値とを比較し、所定の範囲を超えて異なる場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断する判断処理と、を実行する。
これにより、従来技術のように、原稿シートにジャムが発生しているか否かを判断するまでに、所定の時間が経過するのを待つ必要がなく、ジャムが発生することを判断することができる。
上記の画像読取装置では、前記制御部は、前記判断処理において、前記読取処理において取得された前記側方領域データの値が、前記データ取得処理において取得された前記基準側方領域データの値に比べて、第1基準値を超えて低下した場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断する構成としても良い。
この画像読取装置では、側方領域データの値が第1基準値を超えて低下した場合に、原稿シートにジャムが発生するか否かを判断することができる。
上記の画像読取装置では、更に、前記画像読取部が前記原稿シートの画像を読み取った読取データに対して傾き補正を行う補正部を備え、前記側方領域は、前記通過領域に隣接するとともに前記主走査方向における幅及び前記補正部が傾き補正可能な限界傾き角度に基づいて決定される第1側方領域と、前記第1側方領域の外側に位置する第2側方領域とを有し、前記制御部は、前記データ取得処理において、前記第1側方領域に対応する基準側方領域データであって、複数の画素データにより構成される第1基準側方領域データと、前記第2側方領域に対応する第2基準側方領域データとを取得し、前記読取処理において、前記第1側方領域に対応する側方領域データであって、複数の画素データにより構成される第1側方領域データと、前記第2側方領域に対応する第2側方領域データとを取得し、前記判断処理において、前記読取処理において取得された前記第2側方領域データの値が、前記データ取得処理において取得された前記第2基準側方領域データの値に比べて、前記第1基準値を超えて低下した場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断し、更に、前記読取処理において取得された前記第2側方領域データの値が、前記データ取得処理において取得された前記第2基準側方領域データの値に比べて、前記第1基準値を超えて低下していない場合であっても、前記読取処理において取得された前記第1側方領域データを構成する全ての前記画素データと、前記データ取得処理において取得された前記第1基準側方領域データを構成する前記画素データの平均値とが、第2基準値を超えて異なる場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断する構成としても良い。
一般に、原稿シートと対向部材の反射率は異なり、対向部材を読み取った画素データの値と、原稿シートの傾きにより第1側方領域に入り込んだ原稿シートを読み取った画素データの値とは異なる。この画像読取装置では、側方領域のうち、第1側方領域の全域において、第1側方領域データが標準の側方領域データと異なる場合に、つまり、原稿シートが第1側方領域の全域に至るように原稿シートが傾いた場合に、原稿シートにジャムが発生すると判断する。この画像読取装置によれば、補正部による傾き補正ができるか否かに基づいて、原稿シートにジャムが発生するか否かを判断することができ、原稿シートにジャムが発生しない場合には、補正部を用いて読取データに対して傾き補正を行うことがで
きる。
上記の画像読取装置では、前記側方領域は、前記通過領域の両側に設けられ、前記制御部は、前記データ取得処理において、前記側方領域毎に前記基準側方領域データを取得し、前記読取処理において、前記側方領域毎に前記側方領域データを取得し、前記判断処理において、前記側方領域毎に、前記データ取得処理において取得された前記基準側方領域データの値と、前記読取処理において取得された前記側方領域データの値とを比較し、少なくとも一方の前記側方領域において、前記データ取得処理において取得された前記基準側方領域データの値と、前記読取処理において取得された前記側方領域データの値とが、前記所定の範囲を超えて異なる場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断する構成としても良い。
この画像読取装置では、側方領域が通過領域の両側に設けられる。そして、原稿シートにジャムが発生することを判断する際には、少なくとも一方の側方領域の側方領域データが所定の条件を満たす場合にジャムの発生を判断する。そのため、側方領域が通過領域の片側のみに設けられている場合に比べて、ジャムの発生を正確に判断することができる。
上記の画像読取装置では、前記制御部は、前記判断処理において、前記原稿シートにジャムが発生すると判断した場合に、前記原稿シートの搬送を停止させる停止処理を更に実行する構成としても良い。
この画像読取装置によれば、ジャムが発生すると判断された原稿シートの搬送が停止されることで、原稿シートにジャムが発生することを抑制することができる。
本明細書によって開示される画像読取装置では、原稿シートにジャムが発生することを判断することができる。
画像読取装置の概略的な断面図 CISと原稿押さえ部材を前方から見た模式図 CISと原稿押さえ部材との距離の変位の説明図 画像読取装置の電気的構成を概略的に示すブロック図 読取処理を示すフローチャート ジャム検出処理を示すフローチャート 原稿シートとその読取画像を示す図 原稿シートとその読取画像を示す図 原稿シートとその読取画像を示す図
<実施形態>
一実施形態を、図1から図9を用いて説明する。
1.画像読取装置の機械的構成
図1に示すように、画像読取装置1は、使用者により給紙トレイ2に載置された複数の原稿シートSHを排紙トレイ4に搬送するとともに、搬送中の原稿シートSHを本体部3に含まれるCIS30を用いて読み取るシートフィードスキャナである。CIS30は、画像読取部の一例である。
画像読取装置1の本体部3には、給紙トレイ2と排紙トレイ4を接続する搬送経路22が設けられており、この搬送経路22の周辺に、給紙ローラ40と、分離パッド42と、搬送ローラ44と、原稿押さえ部材46と、CIS30と、排紙ローラ50と、フロントセンサ(以下、Fセンサ)13と、リアセンサ(以下、Rセンサ)14とを備える。原稿押さえ部材46は、対向部材の一例である。
給紙ローラ40は、モータM(図4参照)によって回転駆動される。給紙ローラ40は、給紙トレイ2に載置された原稿シートSHに当接し、摩擦力により、給紙トレイ2に載置された原稿シートSHを本体部3の内部へと引き込む。この際、原稿シートSHは、分離パッド42の摩擦力により各原稿シートSH毎に分離され、搬送経路22へと送り出される。
搬送ローラ44は、モータMにより回転駆動され、給紙ローラ40により本体部3の内部へと引き込まれた原稿シートSHを搬送経路22に沿って搬送する。CIS30は、搬送経路22上の読取位置P1に配置され、搬送経路22に沿った搬送方向H2に搬送される原稿シートSHの画像を読取位置P1で読み取る。読取位置P1のCIS30に対向する位置には、搬送経路22上の原稿シートSHをバネ48の弾性力によりCIS30側に押しつける原稿押さえ部材46が配置されている。原稿押さえ部材46は、バネ48により上下方向に変位可能に構成されている。搬送方向H2は、移動方向の一例であり、バネ48は、変位部の一例である。
搬送経路22上の読取位置P1よりも下流側に、排紙ローラ50が配置されている。排紙ローラ50は、給紙ローラ40及び搬送ローラ44と同様にモータMにより回転駆動され、搬送経路22上に搬送された原稿シートSHを排紙トレイ4に送り出す。つまり、給紙ローラ40と搬送ローラ44と排紙ローラ50とによって、給紙トレイ2に載置された複数の原稿シートSHを読取位置P1を含む搬送経路22に沿って移動させる搬送部15(図1参照)が形成されている。搬送部15は、移動部の一例である。
排紙トレイ4の搬送経路22側には、上側に突出した突出部52が設けられており、排紙トレイ4に送り出された原稿シートSHの搬送経路22側は、突出部52に従って上側に反り上がる。そのため、搬送経路22に沿って後から搬送された原稿シートSHは、先に搬送された原稿シートSHであって、排紙トレイ4に送り出された結果、搬送経路22側が上側に反り上がった原稿シートSHと突出部52の間、つまり先に搬送された原稿シートSHの下側に潜り込むように送り出される。この結果、給紙トレイ2において一方の面が下を向いた状態で下側から順番に載置されていた複数の原稿シートSHが、排紙トレイ4において一方の面が上を向いた状態で上側から順番に載置される、いわゆる潜り込み排紙機構が構成されている。
Fセンサ13は、給紙トレイ2上に配置され、給紙トレイ2に原稿シートSHが載置された場合にオンし、給紙トレイ2に原稿シートSHが載置されていない場合にオフする。Rセンサ14は、搬送経路22において搬送ローラ44と読取位置P1との間の検出位置P2に配置され、原稿シートSHが搬送経路22上の検出位置P2を通過する場合にオンし、原稿シートSHが検出位置P2を通過していない場合にオフする。つまり、Rセンサ14は、検出位置P2を通過する原稿シートSHを検出する。
更に、画像読取装置1には、電源スイッチや各種設定ボタンからなり、使用者からの操作指令等を受け付ける操作部11や、LEDや液晶ディスプレイからなり画像読取装置1の状況を表示する表示部12が設けられている。
2.CIS及び原稿押さえ部材の構成
(CISの構成)
図1に示すように、CIS30は、発光部31、導光体32、集光体33、受光部34を含む。発光部31は、搬送方向H2と直交する主走査方向H1に配列され複数の発光ダイオードを含む。導光体32は、発光部31の各発光ダイオードから照射される光を搬送経路22上の読取位置P1に導く光学部材である。集光体33は、読取位置P1で反射された光を受光部34に導く光学部材であり、複数の受光レンズ35が主走査方向H1に配列されている。受光部34は、受光基板36(図2参照)上に複数の受光素子37(図2参照)が主走査方向H1に配列されて構成されている。
ここで、図2は、CIS30及び原稿押さえ部材46を前方から見た模式図である。CIS30が画像を読み取る読取領域Eは、読取位置P1において主走査方向H1に沿って延び、且つ、その主走査方向H1の幅Wが、受光基板36に配置された全受光素子37の全長と略同一である。
読取領域Eには、主走査方向H1に並んだ通過領域E1及び側方領域E2が含まれる。通過領域E1は、図7に示すように、搬送経路22に沿って搬送される原稿シートSHに傾きが生じていない場合に、原稿シートSHが通過する領域であり、その主走査方向H1の幅W1が原稿シートSHの原稿幅と略同一である。側方領域E2は、通過領域E1の主走査方向H1における両側方に位置する。側方領域E2は、通過領域E1に隣接して配されており、図7に示すように、搬送経路22に沿って搬送される原稿シートSHに傾きが生じていない場合に、原稿シートSHが通過しない。
通過領域E1の右側の側方領域E2には、主走査方向H1に並んだ第1側方領域R1及び第2側方領域R2が含まれ、通過領域E1の左側の側方領域E2には、主走査方向H1に並んだ第1側方領域L1及び第2側方領域L2が含まれる。各側方領域E2において、第1側方領域R1(L1)及び第2側方領域R2(L2)は、通過領域E1側からこの順で配されている。つまり、第1側方領域R1、L1は、通過領域E1に隣接して配されており、その主走査方向H1の幅W2が原稿シートSHの原稿幅W1及び後述して説明する画像処理部25(図4参照)の限界傾き角度αによって、以下のように決定されている。画像処理部25は、補正部の一例である。
W2=W1×tanα
(原稿押さえ部材の構成)
原稿押さえ部材46は、その主走査方向H1の幅が上記読取領域Eの幅Wと略同一である。従って、CIS30は、通過領域E1内の画像だけでなく、側方領域E2内の画像も読み取ることができる。以下、CIS30が、読取領域E内で読み取った全体画像を、読取画像Gといい、通過領域E1内で読み取った原稿シートSHの全体画像を、原稿画像G1といい、側方領域E2内で読み取った原稿押さえ部材46の対向面46Aの画像を、側方画像G2という。つまり、読取画像Gには、通過領域E1に対応する1つの原稿画像G1と、通過領域E1の両側の側方領域E2に対応する2つの側方画像G2が含まれる。読取画像Gは、読取データの一例であり、側方画像G2は、側方領域データの一例である。
また、側方画像G2のうち、CIS30が、第1側方領域R1、L1内で読み取った原稿押さえ部材46の対向面46Aの画像を、第1側方画像GR1、GL1といい、第2側方領域R2、L2内で読み取った原稿押さえ部材46の対向面46Aの画像を、第2側方画像GR2、GL2という。第1側方画像GR1、GL1は、第1側方領域データの一例であり、第2側方画像GR2、GL2は、第2側方領域データの一例である。なお、図7から図9において、読取画像G及び側方画像G2は、集光体33に含まれる複数の受光レンズ35に対応して、複数の凸型のデータの集合として記載されている。
第1側方領域R1、L1及び第2側方領域R2、L2には、それぞれ複数の受光素子37が含まれ、例えば、第1側方領域R1には、NRA個の受光素子37が含まれ、第1側方領域L1には、NLA個の受光素子37が含まれる(NRA、NLA:2以上の自然数)。そのため、第1側方画像GR1、GL1及び第2側方画像GR2、GL2には、それぞれ複数の画素データが含まれ、例えば、第1側方画像GR1には、NRA個の受光素子37により生成されたNRA個の画素データが含まれ、第1側方画像GL1には、NLA個の受光素子37により生成されたNLA個の画素データが含まれる。つまり、NRA、NLAは、第1側方画像GR1、GL1に含まれる画素データの全データ数ということができる。
また、上述したように、原稿押さえ部材46は、バネ48により上下方向に変位可能になっている。このため、原稿押さえ部材46は、CIS30と原稿押さえ部材46との対向間Zに原稿シートSHが有るときには、対向間Zに原稿シートSHが無いときに比べて、CIS30から遠い位置に変位する。具体的には、図3の上段に示すように、上記対向間Zに原稿シートSHが無いとき、その対向間Zの距離はD1である。これに対し、図3の下段に示すように、対向間Zに原稿シートSHが有るとき、原稿シートSHによって、原稿押さえ部材46がバネ48の弾性力に抗して上方に押し上げられるため、対向間Zの距離はD2(>D1)になる。
更に、原稿押さえ部材46は、対向間Zに原稿シートSHが有る場合において、その原稿シートSHの厚みが厚いときには、原稿シートSHの厚みが薄いときに比べて、CIS30から遠い位置に変位する。
以上の構成により、側方画像G2は、対向間Zに原稿シートSHが有るとき、対向間Zに原稿シートSHが無いときに比べて暗くなる。また、側方画像G2は、対向間Zに存在する原稿シートSHの厚みが厚いほど暗くなる。そのため、対向間Zに原稿シートSHが正常に存在するときの側方画像G2を標準値として有していれば、原稿シートSHにジャムが発生することを判断することができる。
また、原稿押さえ部材46は、CIS30に対向する対向面46Aが、例えば、白色であり、その反射率が白色の原稿シートSHの反射率よりも高い。そして、図8、9の下段に示すように、側方領域E2に原稿シートSHが存在するときの側方画像G2は、図7の下段に示すように、対向間Zに原稿シートSHが有り、且つ、側方領域E2に原稿シートSHが存在しないときに比べて暗くなる。そのため、対向間Zに原稿シートSHが存在し、且つ、側方領域E2に原稿シートSHが存在しないときの側方画像G2を標準値として有していれば、側方領域E2に原稿シートSHが存在すること、つまり、原稿シートSHが傾いていることを判断することができる。そして、原稿シートSHが傾いていることを判断することで、原稿シートSHが搬送経路22を通過することができずにジャムが発生することを判断することができる。
3.画像読取装置の電気的構成
図4に示すように、画像読取装置1は、CPU20と、ROM26と、RAM27と、デバイス制御部28と、アナログフロントエンド(以下、AFE)23と、モータドライバ24と、画像処理部25と、を備え、これらにバス29を介して、操作部11、表示部12、Fセンサ13、Rセンサ14等が接続されている。図4に点線21で示すように、CPU20と、ROM26と、RAM27とを含めたものが、制御部の一例である。
ROM26には、画像読取装置1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU20は、ROM26から読み出したプログラムに従って各部の制御を行うとともに、後述する画像読取処理を実行する。また、ROM26には、後述する基準値K1、K2、基準時間TK、及び全データ数NRA、NLA等が記憶されている。
デバイス制御部28は、CIS30に接続されており、CPU20からの命令に基づいて読取制御信号をCIS30に送信する。CIS30は、デバイス制御部28からの読取制御信号に基づいて原稿シートSHを読み取る。
CIS30は、搬送経路22を搬送される原稿シートSHを読み取る際に、搬送経路22の読取位置P1において、読み取りを繰り返す。CIS30は、1回の読み取りで主走査方向H1に配置された各受光素子37により生成された画素データの集まりである読取画像Gを取得する。CIS30は、取得した単位読取データをAFE23に出力する。
AFE23は、CIS30に接続されており、CPU20からの命令に基づいて、CIS30から出力されるアナログ信号の読取画像Gをデジタル信号、つまり階調データの読取画像Gに変換する。AFE23は、変換した読取画像Gを、バス29を介してRAM27に記憶する。CIS30が読み取りを繰り返すことで、副走査方向に連続する複数の読取画像GがRAM27に記憶される。
モータドライバ24は、モータMに接続されており、CPU20からの命令に基づいてパルス信号を生成し、モータMに送信する。モータMは、周知のステッピングモータであって、パルス信号の1パルスで、1ステップの回転角度分、回転駆動する。モータMが1ステップ分駆動すると、搬送部15を構成する各ローラが所定角度回転し、搬送経路22上を原稿シートSHが所定距離だけ搬送される。CPU20は、原稿シートSHを搬送する際に、モータドライバ24にパルス信号を送信し、これに従って搬送部15は、そのパルス信号のパルスの数に所定距離を掛けた距離だけ原稿シートSHを搬送する。以後、CPU20がモータMに送信するパルス信号のパルスの数を、ステップ数と呼ぶ。
画像処理部25は、CPU20からの命令に基づいて、RAM27に記憶された読取画像Gに対して、各種画像処理を行っており、例えば、図8に示すように、原稿シートSHに傾きが生じている場合に、読取画像Gに対して傾きを補正する傾き補正処理を実行する。傾き補正処理では、画像処理部25は、RAM27に記憶された読取画像Gからエッジ画素データを抽出して、読取画像Gのうち、原稿シートSHに対応する範囲を抽出するとともに、原稿シートSHの傾きを検出する。そして、検出された原稿シートSHの傾きに基づいて回転処理を実行し、傾きを補正する。
上記の限界傾き角度αは、画像処理部25が当該回転処理可能な上限角度を意味する。画像処理部25は、検出された原稿シートSHの傾きが、限界傾き角度αを超えた場合、原稿シートSHが搬送経路22を通過することができずにジャムが発生する可能性があることから、傾き補正処理を実行しない。
4.読取処理
次に、図5ないし図9を参照して、原稿シートSHの読取処理について説明する。本実施形態では、原稿シートSHのCIS30と対向する下面が白色かつ無地の原稿シートSHを1枚読み取る場合の例について説明する。
図5に示すように、CPU20は、Fセンサ13を用いて給紙トレイ2に原稿シートSHが載置されたことが確認され、操作部11を介して使用者から原稿シートSHの画像読取指示が入力されると、読取処理を開始する。CPU20は、読取処理を開始すると、ジャムが発生することを示すジャム判定フラグをオフに設定し(S2)、搬送部15に対して原稿シートSHの搬送を指示する(S4)。
次に、CPU20は、Rセンサ14を用いて搬送中の原稿シートSHの位置を監視し(S6:NO)、Rセンサ14がオンすると(S6:YES)すると、搬送経路22上の検出位置P2に原稿シートSHの搬送方向H2の先端が到達したことを検出する。CPU20は、更に、第1ステップ数ST1がカウントされる間に亘って原稿シートSHを搬送し(S8)、これにより図7に示すように、原稿シートSHの搬送方向H2の先端が読取位置P1に到達すると、CIS30に対して1回の読み取りを指示する(S10)。
CPU20は、当該読み取りにより読取画像Gが取得されると、その読取画像Gのうち、第1側方画像GR1、GL1を、第1側方画像GR1、GL1における標準値である第1側方標準画像HR1、HL1(図7参照)としてRAM27に記憶する。また、第2側方画像GR2、GL2を、第2側方画像GR2、GL2における標準値である第2側方標準画像HR2、HL2(図7参照)としてRAM27に記憶する(S12)。CPU20は、上記記憶が終了すると、当該記憶が終了した時点からの経過時間の計測を開始する(S14)。
次に、CPU20は、CIS30に対して1回の読み取りを指示し(S16)、当該読み取りにより読取画像Gが取得されると、ジャム検出処理を実行する(S18)。なお、以下のジャム検出処理の説明における読取画像Gは、当該ジャム検出処理の直前に取得された読取画像Gを意味し、S10の処理において取得された読取画像Gは、第1側方標準画像HR1、HL1及び第2側方標準画像HR2、HL2として示す。
(ジャム検出処理)
図6に示すように、CPU20は、ジャム検出処理を開始すると、ジャム検出処理を開始した時間である開始時間T1をRAM27に記憶する(S32)。次に、CPU20は、取得された読取画像Gのうち、第2側方画像GR2に含まれる複数の画素データの平均値GRX2(図8参照)を算出する(S34)。同様に、第2側方画像GL2に含まれる複数の画素データの平均値GLX2(図8参照)を算出する(S36)。
次に、CPU20は、RAM27に記憶された第1側方標準画像HR1の平均値HRX1(図7参照)を算出し、取得された第1側方画像GR1に含まれる各画素データと比較する。そして、第1側方画像GR1に含まれる各画素データのうち、平均値HRX1から第2基準値K2を超えて異なる画素データの数であるデータ数NRを算出する(S38)。平均値HRX1は、代表値の一例であり、第2基準値K2は、所定範囲の一例である。
同様に、CPU20は、RAM27に記憶された第1側方標準画像HL1の平均値HLX1(図7参照)を算出し、取得された第1側方画像GL1に含まれる各画素データと比較する。そして、第1側方画像GL1に含まれる各画素データのうち、平均値HLX1から第2基準値K2を超えて異なる画素データの数であるデータ数NLを算出する(S40)。CPU20は、平均値GRX2、GLX2及びデータ数NR、NLを算出すると、当該算出を終了した時間である算出終了時間T2をRAM27に記憶する(S42)。平均値HLX1は、代表値の別例である。
次に、CPU20は、RAM27に記憶された第2側方標準画像HR2の平均値HRX2(図7参照)を算出し、第2側方画像GR2の平均値GRX2(図8参照)と比較する。CPU20は、第2側方標準画像HR2の平均値HRX2から第2側方画像GR2の平均値GRX2を差し引いた差分値が、第1基準値K1よりも大きいか否かを確認する。また、CPU20は、RAM27に記憶された第2側方標準画像HL2の平均値HLX2(図8参照)を算出し、第2側方標準画像HL2の平均値HLX2と比較する。CPU20は、第2側方標準画像HL2の平均値HLX2から第2側方画像GL2の平均値GLX2を差し引いた差分値が、第1基準値K1よりも大きいか否かを確認する(S44)。第1基準値K1は、所定範囲の別例である。
CPU20は、少なくとも一方の差分値が第1基準値K1より大きいことを検出すると(S44:YES)、ジャム判定フラグをオンに設定し(S50)、ジャム検出処理を終了する。一方、CPU20は、いずれの差分値も第1基準値K1以下であることを検出すると(S44:NO)、次に、データ数NR、NLと第1側方画像GR1、GL1の全データ数NRA、NLAと比較する。
CPU20は、データ数NRが第1側方画像GR1の全データ数NRAと等しいか否かを確認し、データ数NLが第1側方画像GL1の全データ数NLAと等しいか否かを確認する(S46)。CPU20は、少なくとも一方のデータ数NR、NLが対応する全データ数NRA、NLAと等しいことを検出すると(S46:YES)、ジャム判定フラグをオンに設定し(S50)、ジャム検出処理を終了する。
一方、CPU20は、いずれのデータ数NR、NLも対応する全データ数NRA、NLAより小さいことを検出すると(S46:NO)、次に、RAM27に記憶された算出終了時間T2と開始時間T1との間の経過時間について評価する。CPU20は、開始時間T1から算出終了時間T2を差し引いた差分時間が、基準時間TKよりも長いか否かを確認し(S48)、差分時間が基準時間TKよりも長い場合(S48:YES)、ジャム判定フラグをオンに設定し(S50)、ジャム検出処理を終了する。一方、差分時間が基準時間TK以下の場合(S48:NO)、ジャム判定フラグをオンに設定することなく、つまり、ジャム判定フラグをオフに設定したまま、ジャム検出処理を終了する。
CPU20は、ジャム検出処理を終了すると、図5に示す読取処理に戻り、ジャム判定フラグの状態を確認する(S20)。CPU20は、ジャム判定フラグがオフに設定されている場合(S20:NO)、ジャムが発生しないと判断する。この場合、CPU20は、Rセンサ14の状態を確認し(S22)、Rセンサ14がオンしている場合、或は、Rセンサ14がオフしていてもRセンサ14がオフしてから第1ステップ数ST1がカウントされていない場合(S22:NO)、1ステップ分、原稿シートSHを搬送し、S16からの処理を繰り返す。
CPU20は、S16からS22の処理を繰り返すことで、CIS30に原稿シートSHを読み取らせる。そのため、CPU20は、原稿シートSHの読取中に、ジャム検出処理を実行しているということができる。一方、CPU20は、Rセンサ14がオフしており、且つ、Rセンサ14がオフしてから第1ステップ数ST1がカウントされた場合(S22:YES)、更に第2ステップ数ST2、原稿シートSHを搬送して原稿シートSHを排紙トレイ4に排紙する。そして、CPU20は、搬送部15に対して原稿シートSHの搬送終了を指示し(S24)、読取処理を終了する。
一方、CPU20は、ジャム判定フラグがオンに設定されている場合(S20:YES)、ジャムが発生すると判断する。この場合、CPU20は、直ちに搬送部15に対して原稿シートSHの搬送停止を指示し(S26)、原稿シートが更に搬送されて、ジャムが発生すること、或は、ジャムの発生により折れ曲がった原稿シートSHが更に折れ曲がることを防止する。CPU20は、発生した表示部12にエラーメッセージを表示して、使用者に対してエラーの発生を報知し(S28)、読取処理を終了する。
5.本実施形態の効果
(1)本実施形態の画像読取装置1では、CIS30の読取領域Eに、原稿シートSHが通過する通過領域E1に加えて、当該通過領域E1の側方に位置する側方領域E2が含まれる。そして、CIS30を用いて原稿シートSHを読み取る際に、原稿シートSHを読み取るに先立って、原稿シートSHの搬送方向H2の先端が読取位置P1に到達した時点の側方領域E2内で読み取った原稿押さえ部材46の対向面46Aの側方画像G2を取得する。
原稿シートSHの先端が読取位置P1に到達すると、CIS30と原稿押さえ部材46との対向間Zに原稿シートSHの先端が入り込み、対向間Zの距離がD2になる。図7に示すように、原稿シートSHが傾いていない場合、側方画像G2に原稿シートSHの画像が含まれない。また、原稿シートSHが傾いている場合でも、図8、9に点線54で示すように、原稿シートSHの先端が読取位置P1に到達した時点では、側方画像G2に原稿シートSHの画像が含まれない。従って、原稿シートSHの先端が読取位置P1に到達した時点の側方画像G2は、対向間Zの距離がD2であり、且つ、原稿シートSHの画像が含まれない画像となる。本実施形態の画像読取装置1では、この側方画像G2を標準の側方画像G2として記憶する。
そして、CIS30を用いて原稿シートSHを読み取る際に、側方領域E2に対応する側方画像G2を読み取り、これを標準の側方画像G2と比較して、原稿シートSHにジャムが発生することを判断する。この画像読取装置1によれば、原稿シートSHを読み取る際に取得された側方画像G2を用いて、原稿シートSHにジャムが発生することを原稿シートSHの読取中に判断することができる。
(2)具体的には、原稿シートにジャムが発生するとき側方画像G2は、標準の側方画像G2に比べて原稿押さえ部材46がCIS30から遠い位置に存在する場合に取得されたため、暗くなる。本実施形態の画像読取装置1では、このことを利用して、側方画像G2のうち、第2側方領域R2、L2に対応する第2側方画像GR2、GL2が、標準の第2側方画像GR2、GL2である第2側方標準画像HR2、HL2から第1基準値K1を超えて低下した場合に、ジャムの発生を判断することができる。
なお、第2側方領域R2、L2は、通過領域E1に対して第1側方領域R1、L1を介して離間しており、図8に示すように原稿シートSHが入り込む可能性が低く、また、図9に示すように、原稿シートSHが入り込んだとしても僅かである。そのため、第2側方領域R2、L2に対応する第2側方画像GR2、GL2を用いて対向間Zの距離を判断することで、第1側方領域R1、L1に対応する第1側方画像GR1、GL1を用いる場合に比べて、原稿シートSHの影響を抑制して、対向間Zの距離を正確に判断することができる。
(3)上述したように、側方領域E2に原稿シートSHが存在するとき側方画像G2は、標準の側方画像G2に比べて暗くなる。本実施形態の画像読取装置1では、このことを利用して、側方画像G2のうち、第1側方領域R1、L1に対応する第1側方画像GR1、GL1が、標準の第1側方画像GR1、GL1である第1側方標準画像HR1、HL1から第2基準値K2を超えて低下した場合に、ジャムの発生を判断することができる。
詳細には、第1側方画像GR1、GL1が複数の画素データで構成されている場合には、各画素データ毎に第1側方標準画像HR1、HL1と比較することで、原稿シートSHがどの程度傾いているかを判断することができる。つまり、図9に示す第1側方画像GR1、GL1が取得された場合には、図8に示す第1側方画像GR1、GL1が取得された場合に比べ、多くの画素データが第1側方標準画像HR1、HL1から第2基準値K2を超えて低下していることから、原稿シートSHの傾きが大きいと判断することができる。
さらに、本実施形態の画像読取装置1では、第1側方画像GR1、GL1の主走査方向H1の幅が、画像処理部25の限界傾き角度αに基づいて設定されている。そのため、図9に示すように、第1側方画像GL1に含まれる全ての画素データが第1側方標準画像HL1から第2基準値K2を超えて低下した場合に、原稿シートSHが限界傾き角度αを超えて傾いていると判断する。これにより、画像処理部25により傾き補正することができる範囲を超えて傾いている原稿シートSHの読み取りを無駄に継続されることを抑制することができる。
(4)本実施形態の画像読取装置1では、側方領域E2が通過領域E1の両側に設けられる。そして、原稿シートSHにジャムが発生することを判断する際には、少なくとも一方の側方領域E2の側方画像G2が所定の条件を満たす場合にジャムが発生することを判断する。そのため、側方領域E2が通過領域E1の片側に設けられている場合に比べて、ジャムが発生することを正確に判断することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、スキャナ機能を備えた画像読取装置1を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られず、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えた複合機であっても良い。
(2)上記実施形態では、画像読取装置1が1つのCPU20を有し、この1つのCPU20によって画像読取処理等の各種処理が実行される例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。例えば、複数のCPUにより各部が構成されてもよければ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハード回路のみにより各部が構成されてもよい。さらには、単数又は複数のCPU及びASICによって、各部が構成されてもよい。
(3)また、CPU20が実行するプログラムは必ずしもROM26に記憶されている必要はなく、CPU20自身に記憶されていてもよければ、他の記憶装置に記憶されていても良い。
(4)上記実施形態では、側方領域E2が通過領域E1の両側に設けられる例を用いて説明を行ったが、片側のみに設けられてもよい。
(5)上記実施形態では、原稿押さえ部材46がバネ48により上下方向に変位可能に構成されている例を用いて説明を行ったが、本発明はこれに限られない。原稿押さえ部材46が上下方向に変位不能に構成されてる場合、折り重なった原稿シートSHが対向間Zに入り込みにくいものの、原稿押さえ部材46自体の変形により折り重なった原稿シートSHが対向間Zに入り込むことができる。この場合、原稿押さえ部材46に変形による弾性が生じ、原稿押さえ部材46が変位部を兼ねるので、バネ48は必ずしも必要ではない。
22:搬送経路、30:CIS、46:原稿押さえ部材、48:バネ、E:読取領域、E1:通過領域、E2:側方領域、R1、L1:第1側方領域、R2、L2:第2側方領域、G:読取画像、G1:原稿画像、G2:側方画像、GR1、GL1:第1側方画像、GR2、RL2:第2側方画像、GRX2、RLX2:第2側方画像の平均値、HR1、HL1:第1側方標準画像、HRX1、HLX1:第1側方標準画像の平均値、HR2、HL2:第2側方標準画像、HRX2、HLX2:第2側方標準画像の平均値、W1:原稿幅、Z:対向間、α:限界傾き角度

Claims (5)

  1. 原稿シートを、予め定められた読取位置に対して、搬送経路に沿って搬送させる搬送部と、
    前記搬送部の搬送方向と直交する主走査方向に沿って並んで配置された複数の読取素子を備え、前記搬送部によって搬送される前記原稿シートの画像を前記複数の読取素子によって読取領域毎に読み取る画像読取部と、
    前記読取位置にある前記画像読取部の複数の読取素子に対して前記搬送経路を挟んで上方から対向配置され、前記搬送経路に沿って搬送される前記原稿シートを前記画像読取部の複数の読取素子に向かって押さえる原稿押さえ部材と、
    制御部と、
    を備え、
    前記原稿押さえ部材の前記主走査方向の幅は、前記画像読取部の前記読取領域の前記主走査方向の幅と同一であり、
    前記読取領域は、通過領域、及び、前記主走査方向において前記通過領域の側方に位置する側方領域を含んでおり、
    前記通過領域は、前記原稿シートが前記主走査方向に直交する方向に対して傾くことなく搬送された場合に前記原稿シートが通過する領域であり、
    前記側方領域は、前記原稿シートが前記主走査方向に直交する方向に対して傾くことなく搬送された場合に前記原稿シートが通過しない領域であり、
    前記制御部は、
    前記原稿シートの先端が前記読取位置に到達した場合に、前記画像読取部によって前記原稿シートの先端を含む画像を読み取ることにより得られる読取領域の画像データのうち、側方領域に対応する画像データを基準側方領域データとして取得するデータ取得処理と、
    前記データ取得処理後、前記搬送部により搬送される原稿シートを含む画像を前記画像読取部によって読取領域毎に読み取らせる読取処理と、
    前記読取処理において読み取られた読取領域の画像データから側方領域に対応する画像データを側方領域データとして取得し、その側方領域データの値と前記基準側方領域データの値とを比較し、所定の範囲を超えて異なる場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断する判断処理と、
    を実行する、画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記判断処理において、前記読取処理において取得された前記側方領域データの値が、前記データ取得処理において取得された前記基準側方領域データの値に比べて、第1基準値を超えて低下した場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断する、画像読取装置。
  3. 請求項2に記載の画像読取装置であって、
    更に、
    前記画像読取部が前記原稿シートの画像を読み取った読取データに対して傾き補正を行う補正部を備え、
    前記側方領域は、前記通過領域に隣接するとともに前記主走査方向における幅及び前記補正部が傾き補正可能な限界傾き角度に基づいて決定される第1側方領域と、前記第1側方領域の外側に位置する第2側方領域とを有し、
    前記制御部は、
    前記データ取得処理において、前記第1側方領域に対応する基準側方領域データであって、複数の画素データにより構成される第1基準側方領域データと、前記第2側方領域に対応する第2基準側方領域データとを取得し、
    前記読取処理において、前記第1側方領域に対応する側方領域データであって、複数の画素データにより構成される第1側方領域データと、前記第2側方領域に対応する第2側方領域データとを取得し、
    前記判断処理において、前記読取処理において取得された前記第2側方領域データの値が、前記データ取得処理において取得された前記第2基準側方領域データの値に比べて、前記第1基準値を超えて低下した場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断し、
    更に、
    前記読取処理において取得された前記第2側方領域データの値が、前記データ取得処理において取得された前記第2基準側方領域データの値に比べて、前記第1基準値を超えて低下していない場合であっても、前記読取処理において取得された前記第1側方領域データを構成する全ての前記画素データと、前記データ取得処理において取得された前記第1基準側方領域データを構成する前記画素データの平均値とが、第2基準値を超えて異なる場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断する、画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記側方領域は、前記通過領域の両側に設けられ、
    前記制御部は、
    前記データ取得処理において、前記側方領域毎に前記基準側方領域データを取得し、
    前記読取処理において、前記側方領域毎に前記側方領域データを取得し、
    前記判断処理において、前記側方領域毎に、前記データ取得処理において取得された前記基準側方領域データの値と、前記読取処理において取得された前記側方領域データの値とを比較し、少なくとも一方の前記側方領域において、前記データ取得処理において取得された前記基準側方領域データの値と、前記読取処理において取得された前記側方領域データの値とが、前記所定の範囲を超えて異なる場合に、前記原稿シートにジャムが発生すると判断する、画像読取装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記制御部は、
    前記判断処理において、前記原稿シートにジャムが発生すると判断した場合に、前記原稿シートの搬送を停止させる停止処理を更に実行する、画像読取装置。
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