JP6167122B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、電源基板から遊技制御基板および演出制御基板に電源が供給される遊技機に関するものである。
例えば、遊技機の一つであるパチンコ機は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の設置枠台に固定される固定枠としての外枠と、該外枠に対して左右一方の側部が開閉可能にヒンジ接続される本体枠としての中枠とを備えており、パチンコ球が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤が中枠に着脱可能に配設されている。また、前記中枠の前側には、パチンコ機の前面を装飾すると共に遊技盤を透視保護する装飾枠としての前枠が左右一方の側部に開閉可能にヒンジ接続されている。この種のパチンコ機では、遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に前後に開口する枠状に形成された装飾部材(所謂センター役物)が配設されており、この装飾部材の開口部を介して複数の図柄を変動表示して図柄変動演出を行う液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における装飾部材の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での図柄変動を開始させる始動入賞部や、当り遊技の発生時等に開放する特別入賞部を設けたものが多数提案されている。
このようなパチンコ機には、遊技を制御する遊技制御基板や、遊技に関する演出を制御する演出制御基板といった制御基板が設けられると共に、機外部から供給される電源の電圧を変圧して複数の制御基板に供給する電源基板が設けられている。電源基板は、パチンコ機の電源が投入された場合に、制御基板のCPUをリセットするためのリセット信号をリセット回路で生成し、該リセット信号を制御基板のCPUへ向けて出力するよう構成されている(例えば、特許文献1)。
特開2005−34537号公報
ところで、近年では、複数のパチンコ機に同一の効果音の出力やランプの発光といった遊技演出等を一斉に行わせて遊技の興趣を高めることが試みられている。ここで、遊技店に設置されたパチンコ機は、遊技店の同じ電源供給ラインに接続することで、各パチンコ機に対してほぼ同時に電源を供給できるものの、各パチンコ機においては、前述のように、電源基板からのリセット信号の入力に基づいて演出制御基板の起動処理がなされる。しかしながら、電源基板は、比較的高電圧の電源を扱う関係から大容量のコンデンサを備えることや、リセット信号を生成するリセット信号生成回路がパチンコ機の電源を監視する電源断監視回路に接続されていること等に起因して、電源投入からリセット信号が生成されて、演出制御基板に入力されるまでのタイミングが各パチンコ機の電源基板毎にばらつきが生ずることが避けられない。このため、複数のパチンコ機で一斉に演出を実行しようとした際には、各パチンコ機での演出の実行タイミングにずれが生じてしまい、演出の一体感が失われる虞がある。
そこで本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、演出制御基板が起動するタイミングのばらつきを抑制可能な遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願請求項1に係る遊技機は、
遊技制御基板(60)と、前記遊技制御基板(60)からの制御信号に基づいて演出の実行を制御する演出制御基板(80)と、機外部から供給される外部電源から所定電圧の電源を生成する電源基板(50)とを備え、前記電源基板(50)で生成した電源を前記遊技制御基板(60)および演出制御基板(80)に供給するよう構成された遊技機において、
前記電源基板(50)は、前記遊技制御基板(60)に設けられた電子部品の作動用電源を生成する電源生成回路(53)を備え、電源投入に伴って作動用電源を前記遊技制御基板(60)および演出制御基板(80)に供給すると共に、前記遊技制御基板(60)の起動を指示する起動指示信号を電源投入に伴って出力するよう構成され、
前記遊技制御基板(60)は、
前記電源基板(50)からの起動指示信号の入力を契機として起動処理を実行する制御部(60a)と、
当該遊技制御基板(60)に作動用電源が供給されることで作動を開始する発振回路(61)と、
前記演出制御基板(80)の起動を指示する起動指示信号を前記発振回路(61)によるクロック信号の発信周期に基づく一定のタイミングで出力する起動指示手段(65)を備え、
電源投入されてから前記遊技制御基板(60)が起動指示信号を出力するまでの時間のばらつきが、電源投入されてから前記電源基板(50)が起動指示信号を出力するまでの時間のばらつきよりも小さくなるよう構成されたことを要旨とする。
このように、遊技制御基板に設けた起動指示手段が起動指示信号を演出制御基板に対して出力するようにしたことで、電源基板における信号生成のばらつきに影響を受けることなく遊技機の電源投入から所定タイミングで演出制御基板を起動することが可能となる。また、遊技制御基板を起動する信号を電源基板で生成することで、従来の電源基板を流用することが可能となる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記電源基板(50)は、前記遊技制御基板(60)の起動を指示する起動指示信号を出力する第2の起動指示手段(55)を備え、電源投入から所定期間の経過後に前記第2の起動指示手段(55)が起動指示信号を遊技制御基板(60)に出力するよう構成され、
前記電源基板(50)から前記演出制御基板(80)への作動用電源の供給に伴って当該演出制御基板(80)への制御信号の入力が可能となる初期時間の経過後であって、前記電源基板(50)における前記第2の起動指示手段(55)が起動指示信号を出力するよりも前のタイミングで、前記起動指示手段(65)が起動指示信号を前記演出制御基板(80)に出力するよう構成されたことを要旨とする。
このように、電源基板に設けた第2の起動指示手段が起動指示信号を遊技制御基板に出力するよりも前のタイミングで、当該遊技制御基板が起動指示信号を演出制御基板に出力することで、当該電源基板の起動指示信号の影響を受けることなく演出制御基板を所定のタイミングで起動することが可能となる。また、遊技制御基板を起動する信号を電源基板で生成することで、従来の電源基板を流用することが可能となる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記演出制御基板(80)は、前記遊技制御基板(60)から起動指示信号が入力された以降の経過時間を計測する計測手段(80a)を備えると共に、前記計測手段(80a)が所定時間を計測した場合に、特定演出の実行を決定する演出実行決定手段(80a)を備えたことを要旨とする。
このように、電源基板における信号生成のばらつきに影響を受けることなく演出制御基板を所定のタイミングで起動することで、遊技機への電源投入からの経過時間を基準として演出制御基板が特定演出の実行を制御することが可能となる。このため、同時に電源投入された複数の遊技機において特定演出の実行タイミングを合わせることが可能となり、遊技の興趣を高めることができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記遊技制御基板(60)は、作動用電源の供給に基づいて所定周期で発信する発振回路(61)の発信周期に基づいて当り判定用乱数の値を更新する制御部(60a)を備え、
前記起動指示手段(65)は、前記発振回路(61)の発信周期に基づいて前記演出制御基板(80)に対する起動指示信号の出力タイミングを計測するよう構成されたことを要旨とする。
このように、遊技制御基板の制御部が当り判定用乱数の値を更新する基準とする発振回路の発振周期に基づいて、当該遊技制御基板の起動指示手段が起動指示信号の出力タイミングを計測することで、当該起動指示信号の出力タイミングを計るために別の発振回路を設ける必要がない。このため、遊技制御基板の回路構成を複雑にすることなく作動用電源の供給に基づいて所定のタイミングで起動指示信号を出力して演出制御基板を起動することが可能となる。
本発明に係る遊技機によれば、電源投入を基準とした所定のタイミングで演出制御基板を起動することが可能となる。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機を、外枠に対して前枠を開放した状態で示す斜視図である。 実施例に係るパチンコ機の背面図である。 実施例に係る電源基板、メイン制御基板および演出制御基板を示すブロック図である。 実施例に係る起動指示信号回路を示すブロック図である。 実施例に係る電源基板で生成される作動用電源の立上りタイミングおよびリセット指示信号と、メイン制御基板で生成されるサブリセット指示信号と、演出制御基板が信号を受け付け可能となるタイミングを示すタイミングチャートである。 実施例に係る基準時刻設定処理の制御処理を示すフローチャート図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技媒体としてパチンコ球(遊技球)を用いて遊技が行われるよう構成されたパチンコ機10を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤30を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられている。そして、遊技盤30の裏側に、演出用の図柄を変動表示可能な図柄表示装置25が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤30を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透明部材で前後に開口する窓部を覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられる。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤30の遊技領域31と対応する位置に前後に開口する窓口13aが形成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられている。そして、前枠13には、ガラス板や透明な合成樹脂材で形成された透視保護部材(図示省略)が窓口13aを覆うよう配設されており、遊技盤30を前側から透視可能な状態で保護している。また、前記前枠13における窓口13aの下方位置には、パチンコ球を貯留可能な球受け皿14が設けられており、当該前枠13と一体的に球受け皿14を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上下の位置関係で2つの球受け皿14が組み付けられている。なお、前記上下の球受け皿14の一方および両方を、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。また、中枠12や前枠13に、1つの球受け皿14のみを備える構成とすることもできる。そして、前記図柄表示装置25としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置や、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。
実施例のパチンコ機10の前面右下部(実施例では前枠13の前面右下部)には、図1に示すように、前記中枠12に配設された打球発射装置17を作動させる操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置17が作動されて、前記上側の球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤30に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置17によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aの回動量を調節することで、前記遊技領域22へのパチンコ球の打ち出し位置を任意に変更し得るようになっている。すなわち、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、所謂「左打ち遊技」や「右打ち遊技」と称される遊技形態に切り替えて遊技を行い得るようになっている。
図1に示すように、前記パチンコ機10(実施例では中枠12)の後面上部には、パチンコ球を貯留可能な球タンク20が配設されており、遊技店の図示しない球補給機構から補給されるパチンコ球を球タンクに貯留し得るように構成されている。そして、前記球タンクが前記球受け皿14に対して球通路を介して連通するよう構成されると共に、当該球通路の経路途中に払出装置21(図2参照)が配設されており、当該払出装置21が作動することで、球タンク20に貯留されたパチンコ球が賞球や貸球として球受け皿14に供給されるようになっている。
(遊技盤30について)
前記遊技盤30は、合板等の木製板部材の表面にセル板を配設したもの、あるいはアクリル板等の透明な合成樹脂材等からなる平板状の板部材で構成される。遊技盤30の前面には、案内レール33によって遊技領域31が画成され(図1参照)、前記中枠12に配設された打球発射装置17から発射されたパチンコ球が遊技領域31内に打ち出され、該遊技領域31内をパチンコ球が流下して遊技が行われる。そして、遊技盤30に、図柄表示装置25が前側から視認可能な状態で臨む枠状装飾部材や、パチンコ球が入賞可能な各種入賞部(始動入賞部、特別入賞部、普通入賞部等)、パチンコ球の流下標高を変化させる多数の遊技釘や風車等の各種遊技部品が配設されており、当該各種入賞部へのパチンコ球の入賞に基づいて遊技が進行するようになっている。なお、図1では、遊技盤30に配設される遊技部品の図示を省略している。
(始動入賞部について)
前記始動入賞部は、遊技領域31を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞口(始動入賞手段)を備えており、当該始動入賞口に入賞したパチンコ球の排出経路に、パチンコ球を検出する入賞検出手段としての始動入賞検出センサが設けられている。この始動入賞検出センサは、後述するメイン制御基板(遊技制御基板)60に配線接続されており、始動入賞検出センサからの球検出信号がメイン制御基板に入力されることを契機として、当該メイン制御基板のメイン制御CPU60aが特典遊技(大当り遊技や小当り遊技)を生起させるか否かを判定する当り判定が行われるようになっている。具体的には、実施例のパチンコ機10では、始動入賞検出センサによるパチンコ球の検出に伴って各種情報(乱数)をメイン制御CPU60aが取得して、この取得した情報に基づいて特図当り判定が行われるよう構成される。また、始動入賞検出センサによるパチンコ球の検出を契機としてメイン制御基板60から後述する演出制御基板80に制御信号が出力され、特図当り判定の結果に基づいて図柄組合せ演出が実行されるよう該演出制御基板80の制御下に表示制御基板90が制御されて前記図柄表示装置25の表示部で図柄変動が開始されるようになっている。そして、特図当り判定の判定結果が当りの判定結果となった場合には、該図柄表示装置での図柄組合せ演出の結果、該図柄表示装置に所定の当り表示となる組合せ(例えば同一演出図柄の3つ揃い等)で演出図柄が確定停止表示されることを条件(特典遊技生起条件)として、遊技者に有利な特典遊技(大当り遊技や小当り遊技等の特別遊技)が生起されるようになっている。また、始動入賞検出センサからの球検出信号の入力を契機として、メイン制御基板60が後述する払出制御基板91に制御信号を出力し、該払出制御基板91の制御下に払出装置21(後述)に予め設定された数(例えば5個)の賞球が払い出されるよう構成されている。
(特別入賞部について)
また前記特別入賞部は、遊技領域に開口する特別入賞手段としての特別入賞口を開閉自在に閉成する開閉部材を備えており、駆動手段としてのソレノイドの駆動に伴って開閉部材が特別入賞口を開閉するよう構成されている。なお、特別入賞部のソレノイドは、前記始動入賞部へのパチンコ球の入賞を契機として特別入賞部を開放する特図当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が付与される場合に、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板によって駆動制御される。また、特別入賞口に入賞したパチンコ球の排出経路に、パチンコ球を検出する入賞検出手段としての特別入賞検出センサが設けられている。この特別入賞検出センサは、前記メイン制御基板60に配線接続されており、特別入賞検出センサからの球検出信号が入力されることを契機として、メイン制御基板60が払出制御基板91に制御信号を出力し、該払出制御基板91の制御下に払出装置21に予め設定された数(例えば15個)の賞球を払い出させるようになっている。
(普通入賞部について)
なお、前記普通入賞部は、前記遊技領域31を流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口が上方に常時開口するよう設けられると共に、普通入賞口に入賞したパチンコ球を排出する排出経路に、パチンコ球を検出する入賞検出手段としての普通入賞検出センサが設けられている。そして、この普通入賞検出センサが前記メイン制御基板に配線接続されており、普通入賞検出センサからの球検出信号がメイン制御基板のメイン制御CPU60aに入力されることを契機として、メイン制御基板60が払出制御基板91に制御信号を出力し、該払出制御基板91の制御下に払出装置21に予め設定された数(例えば10個)の賞球を払い出させるようになっている。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。前記パチンコ機10の裏側には、パチンコ機10を全体的に制御する制御手段としてのメイン制御基板60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御する制御手段としてのサブ制御基板とが設けられて、各制御基板が相互に電気的に接続するよう配線接続されている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(入賞検出センサや、不正検出センサ、枠開放検出センサ等)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)をサブ制御基板に出力して、当該制御信号に応じた処理をサブ制御基板80,90が実行するよう構成されている。ここで、実施のパチンコ機10では、前記サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板80と、図柄表示装置25の表示を制御する表示制御基板90とを備えており、メイン制御基板60から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて演出制御基板80が表示制御基板90を制御するようになっている。また、実施例の演出制御基板80は、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18等)の発光制御を行うと共に、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行うよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を演出制御基板80が統括的にコントロールし得るようになっている。なお、各種発光演出手段(ランプ装置18等)の発光制御を行うランプ制御基板や、スピーカ19の音出力制御を行う音制御基板を別に設けて、メイン制御基板60から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて演出制御基板80がランプ制御基板や音制御基板を制御することにより、各種遊技演出の全般を演出制御基板80が制御するようにすることも可能である。
また、前記パチンコ機10の裏側には、前記払出装置21を駆動制御する払出制御基板91や、打球発射装置を駆動制御する発射制御基板92等が設けられており、前記メイン制御基板60に電気的に接続するよう配線接続されている。具体的に、実施例のパチンコ機10は、前記電源基板50が払出制御基板91に配線接続され、当該払出制御基板91に前記メイン制御基板60および発射制御基板92が配線接続され、当該メイン制御基板60に前記演出制御基板80が配線接続されると共に、当該演出制御基板80に前記表示制御基板90が配線接続されるよう構成されている。なお、図2は、払出制御基板91を省略して示してある。また、配線としては、電源を供給する電源線および制御信号を送信する信号線がある。また、各電源基板50、メイン制御基板60、演出制御基板80、表示制御基板90、払出制御基板91、発射制御基板92等の各制御基板は、箱状の基板ケースに個別に収容して単独の制御装置として取り扱い可能にユニット化されており、各制御装置が中枠12や遊技盤30の裏側の所定位置に取り付けられる。なお、各制御基板を配線接続する構成としてはこれに限られるものではない。
(電源基板50について)
前記電源基板50には、図3に示すように、機外部(遊技店)の図示しない電源供給ラインに接続可能な電源コード51が設けられると共に、当該電源コード51に繋がる電源線にON−OFF操作可能な電源スイッチ52が備えられており、当該電源コード51を電源供給ラインに接続した状態で電源スイッチ52をON操作することによって、所定電圧(AC24V)の外部電源が電源基板50に供給されるよう構成されている。すなわち、電源スイッチ52をON状態にした状態で電源基板50を遊技店の電源供給ラインに接続することで、電源供給ラインの電源操作(ON−OFF操作)を行うことで、当該電源供給ラインに接続する複数のパチンコ機10に対して同時に外部電源を供給したり、電源供給を停止したりすることが可能になっている。
また、前記電源基板50には、図3に示すように、機外部から供給される所定電圧(AC24V)の外部電源を、パチンコ機10が備えた電気的に作動する各種構成部材に必要な電圧値の電源に変換(生成)する電源生成手段としての電源生成回路53が設けられており、当該電源生成回路53で生成された電源を構成部材に供給するよう構成してある。ここで、構成部材としては、前述した各制御基板60,80,90,91,92やランプ装置18、スピーカ19の他に、ソレノイド等の駆動手段等が含まれる。実施例の電源基板50には、ソレノイド等の駆動手段を作動する電源として利用される電圧値の電源(例えばDC30V)を生成する電源生成回路53、入賞検出センサ等の各種センサやランプ装置18のLEDを作動する電源として利用される電圧値の電源(例えばDC12V)を生成する電源生成回路53、各制御基板が備えるCPUやIC回路等の電子部品を作動する電源として利用される電圧値の電源(電子部品の作動用電源、例えばDC5V)を生成する電源生成回路53等が備えられており、これら複数の電圧値(DC30V、12V、5V)の電源がメイン制御基板60や演出制御基板80、払出制御基板91、その他の構成部材に供給されるよう配線接続されている。なお、以下の説明では、前記電子部品を作動するために利用される電圧値の電源を作動用電源と指称する場合がある。
前記電源基板50は、図3に示すように、前記電源生成回路53に接続する電源断監視手段としての電源断監視回路54が設けられており、パチンコ機10を支障なく動作させ得る最低限の電圧が維持されているか否かを当該電源断監視回路54が監視するよう構成されている。具体的には、実施例では、電源生成回路53で生成される複数の電圧値の内で最大となる電圧値の電源(監視電源、例えばDC30V)を電源断監視回路54が監視するよう構成され、当該監視電源の電圧値が所定の電圧値(電源断検知電圧、例えばDC20V)まで降下したか否かを判定するようになっている。そして、監視電源の電圧値が電源断検知電圧まで降下することで電源断状態と電源断監視回路54が判定し、当該電源断監視回路54から電源断信号がメイン制御基板60に対して出力されて、メイン制御基板60において電源断処理が実行されるようになっている。ここで、監視電源の電圧値が電源断検知電圧まで降下する電源断状態は、例えば電源基板50の電源スイッチ52や遊技店側の電源供給ラインのOFF操作による電源断や、瞬停を含む停電時等により、電源基板50への外部電源から電源供給が途絶えることで生起される。すなわち、電源断状態が生起された場合にはパチンコ機10の正常な動作が保証されないことから、電源断監視回路54から電源断信号を出力してメイン制御基板60に電源断処理を実行させて、パチンコ機10の動作を停止させるよう構成されている。また後述のように、電源断状態が生起された場合には、メイン制御基板60から演出制御基板80にサブリセット指示信号が出力されるよう構成されており、演出制御基板80(演出制御CPU80a)の動作を停止させるようになっている。
また、前記電源基板50には、図3に示すように、リセット信号回路55が前記電源断監視回路54に接続するよう設けられて、当該電源断監視回路54から電源断信号がリセット信号回路55に入力されるよう構成されている。前記リセット信号回路55は、電源基板50への外部電源の供給開始時(電源スイッチ52等のON操作や復電時)および前記電源断信号の入力時に、前記メイン制御基板60に対してリセット指示信号を出力するよう構成される。そして、電源基板50からリセット指示信号が入力されることを契機としてメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)の動作を規制するようになっている。すなわち、電源基板50からのリセット指示信号の出力が停止することを契機としてメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)の動作の規制が解除されて、当該メイン制御CPU60aが適宜の制御処理を実行し得るようになっている。従って、前記リセット指示信号は、電源基板50への外部電源の供給開始時(電源投入時)においては、パチンコ機10(メイン制御CPU60a)が起動するための処理(起動処理)を指示する起動指示信号として機能し、電源断時においては、パチンコ機10(メイン制御CPU60a)が正常に停止するための処理(停止処理)を指示する停止処理信号として機能する。そして、前記電源基板50のリセット信号回路55が、当該電源基板50への電源投入から所定期間の経過後に起動指示信号(リセット指示信号)を遊技制御基板(メイン制御基板)に出力する起動指示手段(第2の起動指示手段)として機能している。
ここで、電源基板50には、電圧変換等の電源処理やバックアック電源を生成する関係から多数の大容量のコンデンサ(3300μF、560μF等)を含む多数のコンデンサを設けられるところ、同じ電気容量のコンデンサであっても設計値から一定程度の誤差が存在することは否めず、また電源を監視する電源断監視回路54にリセット信号回路55が接続される等して当該リセット信号回路55からリセット指示信号が出力されるまでの回路構成が複雑になっている。このため、複数のパチンコ機10の電源基板50のリセット信号回路55からリセット指示信号が出力されるまでの時間にばらつきがある。実施例では、電源基板50に電源投入が行われたタイミングを基準とした所定の時間範囲(概ね400ms〜1800ms)でリセット指示信号がリセット信号回路55から出力されるようになっている。
また、前記リセット指示信号は、信号出力レベルが「L」および「H」に切り替わる2値信号であり、実施例では信号出力レベルが「L」から「H」へ変化することによりリセット指示信号が出力(ON)され、信号出力レベルが「H」から「L」へ変化することによりリセット指示信号の出力が停止(OFF)するようになっている。なお、信号出力レベルが「H」から「L」へ変化することによりリセット指示信号が出力され、信号出力レベルが「L」から「H」へ変化することによりリセット指示信号の出力が停止されるようにしてもよい。そして、電源基板50のリセット信号回路55は、リセット指示信号を出力してから所定時間(例えば、1000ミリ秒程度)が経過した場合に、当該リセット指示信号の出力を停止するよう構成される。なお、電源断信号が出力された後に出力されるリセット指示信号は、電源断信号が出力されてから、該電源断信号により開始されるメイン制御基板60の電源断処理に必要な時間を経過後に出力されるよう設定してある。
図3に示すように、また電源基板50には、少なくとも前記メイン制御基板60に配設されているメイン制御RAM60cにバックアップ用の電源を供給するためのバックアップ電源56が配設されている。このバックアップ電源56は、電気二重層式コンデンサが採用されて前記電源生成回路53に接続されており、当該電源生成回路53で生成された電源がバックアップ電源56に供給されるようになっている。すなわち、電源断状態となり電源基板50に外部電源から電源が供給されなくなったときには、前記バックアップ電源56から供給される電源に基づいてメイン制御基板60のメイン制御RAM60cのバックアップを行い、該メイン制御RAM60cに記憶されている各種制御情報を所定の時間(バックアップ時間)だけ保持し得るよう構成される。なお、実施例では、前記監視電源(DC30V)および作動用電源(DC5V)の電圧値に相当する電圧値の電源を供給し得るようバックアップ電源56が設けられている。
また、この電源基板50には、図3に示すように、メイン制御RAM60cや演出制御RAM80cに記憶された制御情報を初期化(クリア)させる際に操作されるクリアスイッチ57が設けられている。前記クリアスイッチ57には、クリアスイッチ回路58が接続されており、当該クリアスイッチ57をON操作しながら前記電源スイッチ52をON操作したときに限り、当該クリアスイッチ回路58からメイン制御基板60および演出制御基板80にクリア信号が出力されるよう構成される。すなわち、電源スイッチ52およびクリアスイッチ57が同時にON操作された場合には、クリア信号の入力に伴いメイン制御RAM60cを初期化する(初期値に戻す)と共に、リセット指示信号の入力に伴い初期値で起動する初期化処理がメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)で行われるよう設定される。同様に、電源スイッチ52およびクリアスイッチ57が同時にON操作された場合には、クリア信号の入力に伴い演出制御RAM80cを初期化する(初期値に戻す)と共に、電源投入に伴う後述するサブリセット指示信号の入力に伴い初期値で起動する初期化処理が演出制御基板80(演出制御CPU80a)で行われるよう設定される。すなわち、クリアスイッチ回路58およびクリアスイッチ57は、パチンコ機10の電源投入時にメイン制御基板60および演出制御基板80で初期化処理を実行させる初期化指示手段として機能している。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図3に示にように、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する各種の制御プログラム(起動処理プログラムや電源断処理プログラム等)を記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。このメイン制御CPU60aには、前記始動入賞検出センサや特別入賞検出センサ等の各種入賞検出センサが接続されると共に、前記始動入賞ソレノイドや特別入賞ソレノイド等が接続されており、入賞検出センサからの球検出信号が入力されることを契機として実行される制御処理の結果に基づいて各種の制御信号(制御コマンド)をサブ制御基板に出力したり、各ソレノイドを駆動して始動入賞部や特別入賞部の開閉部材を作動するようになっている。また、入賞検出センサからの球検出信号の入力を契機とした制御処理の結果に基づいてメイン制御CPU60aが前記払出制御基板91に制御信号(制御コマンド)を出力することで、当該制御信号に基づき、該払出制御基板91が払出装置21を制御して所定数の賞球が払い出されるよう構成されている。
ここで、メイン制御CPU60aは、始動入賞検出センサからの球検出信号の入力を契機として入賞情報としての各種乱数を取得するよう構成されている。メイン制御CPU60aが始動入賞検出センサの検出を契機として取得する乱数としては、当り判定用乱数や変動パターン振分用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、前記メイン制御基板60に設けられた発信手段としての発振回路61(図3参照)の発信周期に基づいた所定の更新周期(実施例では4ms)でこれらの乱数値をメイン制御CPU60aが更新すると共に、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cの所定の更新領域に一時的に記憶して更新前の値を書き換えるよう構成されており、始動入賞検出センサからメイン制御CPU60aへの球検出信号の入力タイミングに応じた乱数値が取得されるようになっている。実施例の発振回路61は、電源投入に伴って電源基板50で生成された作動用電源(DC5V)が供給されることで作動を開始して、所定の発振周期(例えば30.0MHz)でクロック信号を生成するよう構成されている。すなわち、メイン制御CPU60aは、作動用電源の供給に基づいて所定周期で発信する発振回路61の発信周期に基づいて当り判定用乱数の値を更新する制御部として機能している。更新可能な数値範囲は乱数値の種類毎に定められており、例えば当り判定用乱数は「0」〜「65535」の数値範囲において、所定の更新周期毎に1ずつ更新される。
なお、前記当り判定用乱数は、当り遊技(大当り遊技)を発生するか否かの当り判定(大当り判定)で用いる乱数であり、当該当り判定用乱数に基づいて当り遊技を発生するか否かをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。また、前記変動パターン振分用乱数は、演出時間(変動時間)や演出内容を特定する複数の変動パターンから1つの変動パターンを決定する際に用いられる乱数であり、当該変動パターン振分用乱数に基づいて決定した変動パターンにより特定される変動時間や演出内容で演出が行われるようにメイン制御CPU60aが演出制御基板80(演出制御CPU80a)に制御信号(制御コマンド)を出力するよう構成される。なお、始動入賞検出センサの検出を契機として取得する乱数としては、当り判定用乱数や変動パターン振分用乱数に限られるものではなく、当り判定の判定結果を示す報知用の特別図柄を決定する際に用いられる特別図柄決定用乱数や、リーチ演出を実行するか否かの演出実行判定(リーチ判定)で用いる演出実行判定用乱数等を設定することも可能である。
また、前記メイン制御CPU60aは、図3に示すように、前記電源基板50から出力された電源断信号が入力されるようになっている。そして、前記電源基板50から電源断信号が入力されると、バックアップに必要な処理(電源断処理)を実行するようになっている。この電源断処理では、前記メイン制御RAM60cに記憶保持されている当り判定用乱数の乱数値等の制御情報や、レジスタ、スタックポインタ等の制御情報をメイン制御RAM60cに記憶させる処理、バックアップフラグを設定(復電時にバックアップデータに異常がないかの確認を行うためのフラグ)する処理、メイン制御RAM60cに対するアクセスを禁止する処理等がある。そして、メイン制御RAM60cへのアクセスを禁止した後は停止できる状態でメイン制御CPU60aが待機するよう構成され、電源基板50からのリセット指示信号(正確には後述するメインリセット信号)が入力されることを契機としてメインCPUの動作が規制されるようになっている。なお、電源断後は、電源基板50のバックアップ電源56からメイン制御RAM60cへ電源が供給され、電源断時の記憶内容がバックアップデータとして保持される。なお、前記復電とは、電源スイッチ52をOFFからONに切り替えることや、停電あるいは瞬停後に電源が正規の電圧値に達したことを意味する。前記電源断信号は、電源断時において、パチンコ機10(メイン制御基板60)が正常に停止するための処理(停止処理)を行う契機となる停止処理信号であり、実施例では電源断を監視する電源断監視回路54が、パチンコ機10を停止処理させる停止処理信号を出力する停止処理信号出力手段としても機能する。
更に、前記メイン制御基板60には、図3に示すように、前記電源基板50から出力されたリセット指示信号が入力される信号入力手段としての第1の信号入力回路62が設けられて、当該第1の信号入力回路62がメインCPUに接続するよう構成されている。そして、電源基板50からのリセット指示信号が第1の信号入力回路62に入力されることを契機として、当該第1の信号入力回路62がメイン制御CPU60aにメインリセット信号を出力するよう構成される。このメインリセット信号は、電源基板50のリセット指示信号と同様に、信号出力レベルが「L」および「H」に切り替わる2値信号であり、信号出力レベルが「H」に変化することで第1の信号入力回路62からメインリセット信号がメイン制御CPU60aに出力されるよう構成してある。
ここで、第1の信号入力回路62は、電源基板50からリセット指示信号が入力される時間に所定の遅延時間を加算した所定時間(メインリセット時間)の間、メインリセット信号をメイン制御CPU60aに出力するよう構成され、当該メインリセット時間が経過することでメインリセット信号の出力を停止(信号出力レベルが「L」に変化)するよう構成されている。そして、メイン制御CPU60aにメインリセット信号が入力されている間(メインリセット時間が経過するまでの間)、当該メイン制御CPU60aの動作(制御処理)の実行が規制され、メインリセット信号の出力が停止することで、メイン制御CPU60aが起動処理を開始するようになっている。このように、電源基板50からのリセット指示信号がメイン制御CPU60aの起動を指示する起動指示信号として機能し、電源基板50のリセット信号回路55が起動指示信号(リセット指示信号)を出力する起動指示手段(第2の起動指示手段)として機能している。
また、前記メイン制御基板60には、図3,図4に示すように、演出制御基板80に対してサブリセット指示信号を出力する起動指示信号回路65が設けられている。前記起動指示信号回路65は、電源投入に伴ってメイン制御基板60へ作動用電源の供給が開始された際に、当該作動用電源の供給が開始されてから所定期間の経過後にサブリセット指示信号を出力するよう構成され、当該サブリセット指示信号の入力を契機として演出制御基板80(演出制御CPU80a)の動作を規制するようになっている。そして、メイン制御基板60から演出制御基板80にサブリセット指示信号が入力されることを契機として、当該演出制御基板80の後述する基準時刻特定回路85が基準時刻を取得すると共に、メイン制御基板60からのサブリセット指示信号の出力が停止されることを契機として演出制御基板80(演出制御CPU80a)の動作の規制が解除されて、当該演出制御CPU80aが適宜の制御処理を実行し得るようになっている。具体的には、サブリセット指示信号の入力を契機とするサブリセット信号(後述)の出力が停止することで、メイン制御CPU60aが起動処理を開始するようになっている。このように、電源基板50への外部電源の供給開始時(電源投入時)において、前記サブリセット指示信号が演出制御CPU80aの起動を指示する起動指示信号として機能すると共に、メイン制御基板60の起動指示信号回路65が起動指示信号(サブリセット指示信号)を出力する起動指示手段(第1の起動指示手段)として機能している。なお、前記サブリセット指示信号は、前述した電源基板50のリセット指示信号と同様に信号出力レベルが「L」および「H」に切り替わる2値信号となっており、信号出力レベルが「H」に変化することで起動指示信号回路65からサブリセット指示信号が演出制御基板80に出力されるようになっている。
ここで、前記起動指示信号回路65は、前記メイン制御基板60が備える前記発振回路61に接続するよう構成されている。すなわち、起動指示信号回路65は、発振回路61が生成するクロック信号の発信周期に基づいて演出制御基板80に対する起動指示信号の出力タイミングを計測することで、メイン制御基板60への作動用電源の供給が開始されてから所定時間が経過したタイミングで起動指示信号を演出制御基板80に出力するよう構成される。このように、電源投入に伴って作動用電源が供給されることで作動を開始する発振回路61の発信周期に基づいて起動指示信号の出力タイミングを定めることで、電源投入からの起動指示信号の出力タイミングを一定にし得るようにしている。
具体的に、実施例の起動指示信号回路65は、図4に示すように、作動用電源の供給を検知する電源検知手段としての電源検知回路66と、電源検知回路66および前記発振回路61が接続された分周回路70と、当該分周回路70が接続する信号切替回路71とを備えており、作動用電源の供給を検知した電源検知回路66からの信号(トリガー信号)を発振回路61の発信周期に基づいて分周したタイミングで信号切替回路71に信号(切替信号)が入力されることで、当該信号切替回路71がサブリセット指示信号を演出制御基板80に出力するようになっている。すなわち、分周回路70は、トリガー信号を契機として切替信号を出力するタイミングを計測する手段として機能し、信号切替回路71は、切替信号を契機としてサブリセット指示信号を出力する出力手段として機能する。
ここで、電源検知回路66は、作動用電源に抵抗器Rを介して接続するコンデンサCが入力側に接続されたシュミットトリガインバータSTにより構成され、当該シュミットトリガインバータSTの出力側に分周回路70が接続されている。このシュミットトリガインバータSTは、入力信号に対する閾値を2つ持つ論理回路であって、入力信号の電位が高い閾値を超えた場合に信号出力レベルが「L」から「H」に切り替わり、入力信号の電位が低い閾値を超えた場合に信号出力レベルが「H」から「L」に切り替わるよう構成されている。このように、実施例の電源検知回路66は、シュミットトリガインバータSTの入力側に接続されたコンデンサCの電気容量に応じて、当該シュミットトリガインバータSTから分周回路70へ出力されるトリガー信号の出力タイミングが定まるようになっている。すなわち、シュミットトリガインバータSTの入力側に接続されたコンデンサCの電気容量が大きくなるほど、閾値を超える(下回る)までの時間が長くなり、電源検知回路66からトリガー信号が出力されるタイミング(間隔)が長くなる。実施例では、起動指示信号回路65に備えるコンデンサCとして電気容量が小さなのもの(例えば1μF程度)が採用されており、作動用電源が供給されてから電源検知回路66(シュミットトリガインバータST)がトリガー信号を分周回路70へ出力する出力タイミングの誤差が生じ難く、電源投入から一定のタイミングでトリガー信号が出力されるように構成されている。
前記分周回路70は、バイナリカウンタからなる論理回路であって、前記電源検知回路66からのトリガー信号の入力を契機として発振回路61の発信周期に基づいて所定時間だけ遅延させたタイミングで信号切替回路71に対して切替信号を出力するようになっている。この信号切替回路71は、過去の内部状態と入力信号とで信号出力レベルが「H」または「L」の何れとなるか決まる順序回路である。具体的に、実施例では、信号切替回路71として、D型フリップフロップ回路により構成されており、信号切替回路71からの切替信号の入力を契機として信号出力レベルが「H」に変化することで、前記演出制御基板80に対してサブリセット指示信号が出力されるようになっている。すなわち、シュミットトリガインバータSTからのトリガー信号が入力された際に、発振回路61の発信周期に基づいて分周回路70の分周比に応じたタイミングで切替信号が信号切替回路71へ出力されることで、メイン制御基板60に対して作動用電源の供給が開始されてから所定時間経過後にサブリセット指示信号が演出制御基板80に出力されるようになっている。
ここで、実施例の起動指示信号回路65は、図5に示すように、前記電源投入が行われたタイミングを基準として、電源基板50から演出制御基板80への作動用電源の供給に伴って当該演出制御基板80への制御信号の入力が可能となる初期時間(すなわち演出制御基板80が信号を受け付け可能となる時間)が経過した後であって、電源基板50のリセット信号回路55がリセット指示信号を出力するよりも前のタイミングで、サブリセット指示信号を出制御基板に出力するよう構成される。すなわち、演出制御基板80への制御信号の入力が可能となる初期時間の経過後(演出制御基板80の立上り後)に、サブリセット指示信号がメイン制御基板60の起動指示信号回路65から出力されるよう構成することで、当該サブリセット指示信号の入力を契機とした制御処理(後述する基準時刻特定回路85による基準時刻情報の取得)を演出制御基板80で実行し得るようになっている。また、電源基板50のリセット信号回路55がリセット指示信号を出力するよりも前のタイミングで、サブリセット指示信号がメイン制御基板60の起動指示信号回路65から出力されるよう構成することで、当該電源基板50からのリセット指示信号に影響されることなくサブリセット指示信号の入力を契機とした制御処理を演出制御基板80が実行し得るよう構成される。なお、図5において、各信号の出力タイミングのばらつき範囲を斜線で示している。
具体的に、実施例の演出制御基板80は、作動用電源の供給(電源投入)から概ね50ms(ミリ秒)〜150ms程度の時間が経過することで、当該演出制御基板80が備える電子回路の動作が安定し信号を受け付け可能となるようになっている。また、電源基板50は、前述のように電源基板50が備えるコンデンサや、電源断監視回路54にリセット信号回路55が接続されること等に起因して、電源投入が行われたタイミングを基準として概ね400ms〜1800msの時間が経過することで、当該リセット信号回路55からリセット指示信号が出力される。そこで、実施例の起動指示信号回路65は、電源投入が行われたタイミング(作動用電源が供給されたタイミング)を基準として、演出制御基板80が備える電子回路の動作が安定し信号を受け付け可能となる最も遅いタイミングと、リセット信号回路55からリセット指示信号が出力される最も早いタイミングの間でサブリセット指示信号を出力するよう構成される。実施例では、作動用電源の供給から311ms程度の時間が経過することで、実施例の起動指示信号回路65がサブリセット指示信号を演出制御基板80に出力するよう分周回路70の分周比が設定されている。起動指示信号回路65が備えるコンデンサCの充電時間のばらつきや発振回路61の発信周期の誤差等に起因して、概ね307ms〜317msから程度の時間が経過することでサブリセット指示信号が出力されるようになっている。このように、サブリセット指示信号は、電源投入時における電源基板50毎のリセット指示信号等の信号生成のばらつきに影響を受けることなく一定のタイミングで演出制御基板80に出力し得るよう構成される。なお、メイン制御基板60の起動指示信号回路65は、サブリセット指示信号を出力してから所定時間(例えば、1000ミリ秒程度)が経過した場合に、当該サブリセット指示信号の出力を停止するよう構成される。
また、メイン制御基板60には、図3、図4に示すように、前記電源基板50からの電源断信号およびリセット指示信号が入力される判定手段としての判定回路72が設けられて、当該判定回路72が前記起動指示信号回路65に接続するようになっており、当該判定回路72からの信号に基づいて起動指示信号回路65がサブリセット指示信号を演出制御基板80に出力するよう構成されている。具体的には、前記起動指示信号回路65の電源検知回路66が備えるシュミットトリガインバータSTの入力側に、前記判定回路72の出力側が接続されている。ここで、前記判定回路72は、電源断信号およびリセット指示信号の入力の組合せに基づいて信号出力レベルが「H」または「L」の何れに変化する論理回路である。具体的には、電源基板50から電源断信号およびリセット指示信号の両方の信号が入力された場合には判定回路72から起動指示信号回路65へ信号が出力される一方で(信号出力レベルが「H」)、何れか一方の信号のみが入力された場合および何れの信号も入力されない場合には判定回路72から起動指示信号回路65へ信号が出力されない(信号出力レベルが「L」)よう構成されている。すなわち、電源断信号およびリセット指示信号の両方の信号が電源基板50から出力された場合(すなわち電源断状態の場合)に、判定回路72から起動指示信号回路65へ信号が出力されて、当該判定回路72から信号が入力されることで当該起動指示信号回路65がサブリセット指示信号を演出制御基板80に出力するようになっている。すなわち、電源断時においては、サブリセット指示信号を演出制御基板80に出力して演出制御CPU80aの動作を停止させることで、当該演出制御CPU80aを正常に停止させ得るよう構成され、当該サブリセット指示信号が演出制御基板80の停止処理信号として機能するようになっている。
(演出制御基板80について)
前記演出制御基板80は、図3に示すように、制御処理を実行する演出制御CPU80a、該演出制御CPU80aが実行する各種の制御プログラム(表示演出や発光演出、音声演出を実行するための遊技演出制御プログラム等)を記憶する演出制御ROM80b、当該演出制御CPU80aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な演出制御RAM80c等が備えられている。そして、演出制御CPU80aは、制御処理の実行に伴って適宜書き換えられる各種の情報(各種制御フラグや各種タイマの値、乱数値等)を演出制御RAM80cに記憶(設定)することで、メイン制御基板60から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいた所定の演出が行われるよう構成されている。
また、図3に示すように、前記演出制御基板80には、演出制御CPU80aが実行する制御処理の基準時刻を特定(設定)する基準時刻特定手段としての基準時刻特定回路85を備えており、前記メイン制御基板60から演出制御基板80に出力されたサブリセット指示信号が基準時刻特定回路85に入力されるようになっている。すなわち、メイン制御基板60から入力されるサブリセット指示信号に基づいて演出制御基板80の基準時刻特定回路85が基準時刻を特定することで、当該基準時刻からの経過時間に基づいて演出制御CPU80aが演出の制御処理を実行可能になっている。言い換えると、基準時刻特定回路85は、遊技店側の電源供給ラインの操作に応じて同時に外部電源が供給された複数のパチンコ機10の基準時刻からの経過時間を統一(同期)させる時刻同期手段として機能する。ここで、基準時刻特定回路85は、複数のパチンコ機10の基準時刻を一致させるものではなく、外部電源が供給(電源投入)されることを契機として基準時刻を特定(設定)するタイミングを複数のパチンコ機10で一致させて、各パチンコ機10毎に特定(設定)された基準時刻からの経過時間を統一(同期)させ得るようにするものである。
具体的に、前記基準時刻特定回路85は、前記演出制御CPU80aとは別に設けられたクロックジェネレータにより動作されるRTC(リアルタイムクロック)回路で構成されており、当該RTC回路が内部に有する計時部87により時刻情報(現在時刻)を常に計測するようになっている。また、基準時刻特定回路85には、前記電源基板50から供給される電源とは別に備えた個別電源86から電源供給されるよう構成されており、実施例の基準時刻特定回路85は、パチンコ機10に電源投入されているか否かにかかわらず、時刻情報を正確に計測し得るようになっている。なお、基準時刻特定回路85は、年、月、日、時、分、秒や曜日等の現在時刻を詳細に計測するようにしてもよく、これらの一部(例えば時、分、秒)を計測するものであってよい。また、基準時刻特定回路85としては、パチンコ機10の電源投入を契機として演出制御基板80に作動用電源が供給されることでカウントを開始するタイマ等を採用して、作動用電源が供給されてからの経過時刻を時刻情報として計測するよう構成することも可能である。
そして、前記基準時刻特定回路85にサブリセット指示信号が入力された場合に、当該サブリセット指示信号の入力時点で計測する時刻を示す時刻情報を、当該基準時刻特定回路85が備える記憶部88に記憶するようになっている。すなわち、演出制御基板80の基準時刻特定回路85は、メイン制御基板60からのサブリセット指示信号の入力時点の時刻情報(すなわち基準時刻を示す基準時刻情報)を記憶(保持)し得るよう構成されている。そして、演出制御CPU80aから基準時刻特定回路85に対して時刻情報取得信号が基準時刻特定回路85に入力された場合に、サブリセット指示信号の入力に伴って記憶した基準時刻情報を演出制御CPU80aに出力するようになっている。すなわち、時刻情報取得信号の入力に伴って基準時刻特定回路85から基準時刻情報が入力されることにより、パチンコ機10への電源供給が開始された時刻(正確にはサブリセット指示信号が演出制御基板80の基準時刻特定回路85に入力された時刻)を、演出制御CPU80aが識別し得るようになっており、当該時刻からの経過時間に基づいた演出を当該演出制御CPU80aが実行し得るよう構成される。ここで、前述のように、メイン制御基板60の起動指示信号回路65から出力されるサブリセット指示信号は、電源基板50毎(パチンコ機10毎)の信号生成のばらつきに影響を受けることなく略一定のタイミングで演出制御基板80に出力される。従って、サブリセット指示信号の入力時点の時刻を示す時刻情報を基準時刻特定回路85が記憶することで、当該時刻情報で特定される時刻(基準時刻)からの経過時間が、同時に電源投入されたパチンコ機10同士で一致するようになっている。
また、演出制御基板80には、前記メイン制御基板60から出力されたサブリセット指示信号が入力される信号入力手段としての第2の信号入力回路82が設けられて、当該第2の信号入力回路82が演出CPUに接続するよう構成されている。そして、メイン制御基板60からのサブリセット指示信号が第2の信号入力回路82に入力されることを契機として、当該第2の信号入力回路82が演出制御CPU80aにサブリセット信号を出力するよう構成される。このサブリセット信号は、電源基板50のリセット指示信号やメインリセット信号と同様に、信号出力レベルが「L」および「H」に切り替わる2値信号であり、信号出力レベルが「H」に変化することで第2の信号入力回路82からサブリセット信号が演出制御CPU80aに出力されるよう構成してある。
ここで、第2の信号入力回路82は、メイン制御基板60からサブリセット指示信号が入力される時間に所定の遅延時間を加算した所定時間(サブリセット時間)の間、サブリセット信号を演出制御CPU80aに出力するよう構成され、当該サブリセット時間が経過することでサブリセット信号の出力を停止(信号出力レベルが「L」に変化)するよう構成されている。そして、演出制御CPU80aにサブリセット指示信号が入力されている間(サブリセット時間が経過するまでの間)、当該演出制御CPU80aの動作(制御処理)の実行が規制され、サブリセット指示信号の出力が停止することで、サブ制御CPUが起動処理を開始するようになっている。このように、メイン制御基板60からのサブリセット指示信号が演出制御CPU80aの起動を指示する起動指示信号として機能している。ここで、前記サブリセット時間は、前記メインリセット時間よりも短くなるように設定されて、メイン制御CPU60aよりも早く演出制御CPU80aが起動を開始するようになっており、メイン制御CPU60aの起動処理完了後に制御信号(制御コマンド)が入力されるよりも前に演出制御CPU80aが制御信号(制御コマンド)を受け付け可能な待機状態に移行するようになっている。
また、演出制御CPU80aは、図6に示すように、起動処理において基準時刻設定処理を実行するようになっている。すなわち、演出制御CPU80aは、電源投入に伴って前記基準時刻特定回路85に対して時刻情報取得信号を出力する(ステップS1)。なお、時刻情報取得信号は、基準時刻特定回路85が基準時刻情報を記憶部88に記憶するよりも後のタイミングで出力されるよう設定される。そして、時刻情報取得信号に基づいて基準時刻特定回路85から入力される基準時刻情報で特定される時刻を基準時刻として設定すると共に(ステップS2)、システムクロックの作動に基づいて基準時刻からの経過時間を演出制御CPU80aが計測するよう構成されている。ここで、前述したように、前記演出制御CPU80aが取得する基準時刻情報は、メイン制御基板60から演出制御基板80(基準時刻特定回路85)にサブリセット指示信号が入力された時点の時刻を示す情報であり、当該サブリセット指示信号が入力された以降の経過時間を計測し得るよう構成されている。すなわち、演出制御基板80は、遊技制御基板から起動指示信号が入力された以降の経過時間を計測する計測手段を備えている。
また、前記演出制御CPU80aは、前記基準時刻から計測する経過時間が所定の演出時間であるか否かを所定の更新周期(例えば4ms)で判定し(ステップS3)、所定の演出時間となっていない場合には基準時刻からの経過時間の計測を継続して判定処理を繰り返すようになっている。そして、基準時刻から計測する経過時間が所定の演出時間である場合に、予め定められた特定演出を実行することを演出制御CPU80aが決定するよう構成されて(ステップS4)、当該決定に基づいて演出制御CPU80aが表示制御基板90や発光演出手段、スピーカ19を制御することで特定演出が行われるようになっている。なお、特定演出の実行を決定した後も、基準時刻から計測する経過時間が所定の演出時間であるか否かを所定の更新周期で判定するよう構成されている。ここで、基準時刻から所定の演出時間が経過することを契機として行われる特定の演出としては、楽曲や映像の再生であったり、当該所の演出定時間の経過から一定期間の間、図柄変動演出で行われるリーチ演出や予告演出等の演出の実行頻度(実行確率)やこれら演出の演出内容を異ならせた演出モードとすることが可能である。また、前記演出制御CPU80aが特定演出の実行を決定する所定の演出時間を複数定めるようにして、所定の演出時間が経過する毎に異なる特定演出を実行することを演出制御CPU80aが決定するよう構成してもよい。例えば、基準時刻から一定時間(例えば30分)が経過する毎に所定の演出時間となったと演出制御CPU80aが判定し、所定の演出時間になる毎に所定の順序で異なった特定演出を行う実行することを演出制御CPU80aが決定するよう構成することができる。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記パチンコ機10では、電源スイッチ52の操作や遊技店の電源供給ライン側における電源操作により電源が投入されて電源基板50に外部電源が供給されると、当該電源基板50の電源生成回路53において適宜の電圧値の電源に変換(生成)されて、メイン制御基板60や演出制御基板80等のパチンコ機10が備える各種構成部材供給される。そして、前記電源基板50で生成された作動用電源がメイン制御基板60の起動指示信号回路65に供給されると、当該作動用電源の供給が開始されてから所定期間の経過後に、当該起動指示信号回路65から演出制御基板80にサブリセット指示信号が出力される。
ここで、電源基板50で変換(生成)される作動用電源は、CPUやIC回路等の電子部品を作動するための低電圧(実施例ではDC5V)の電源であることから、電源投入から作動用電源が生成される(所定電圧になる)までの時間に、電源基板50毎(パチンコ機10毎)の個体差が与える影響は小さい。また、この起動指示信号回路65は、電源基板50のリセット信号回路55のように他の制御回路(実施例では電源断監視回路54)からの制御信号が入力される複雑な構成とすることなく、作動用電源の供給に伴って電気容量の小さなコンデンサCが充電されることを契機として電源検知回路66から出力されるトリガー信号に基づいてサブリセット指示信号を出力する単純な回路構成で形成されており、起動指示信号回路65(メイン制御基板60)への作動用電源の供給からサブリセット指示信号が出力されるまでの時間のばらつきを抑制することが可能となる。このように、メイン制御基板60に対する作動用電源の供給(電源投入)を基準として、当該メイン制御基板60に設けた起動指示信号回路65がサブリセット指示信号を演出制御基板80に対して出力することで、電源基板50における信号生成のばらつきに影響を受けることなく電源投入から略一定のタイミングで演出制御基板80を起動することが可能となる。すなわち、遊技店の同じ電源供給ラインに接続する複数のパチンコ機10に対し、当該電源供給ライン側での電源操作により同時に電源投入を行うことにより、当該電源投入から一定の時間で各パチンコ機10の演出制御基板80にサブリセット指示信号を出力し得るようになっている。
また、電源投入(作動用電源の供給)に伴って演出制御基板80の基準時刻特定回路85が信号を受け付け可能となる初期時間が経過した後に、前記メイン制御基板60の起動指示信号回路65からサブリセット指示信号が出力されるようにしたことで、当該サブリセット指示信号の入力時の時刻(すなわち基準時刻)を示す時刻情報を演出制御基板80の基準時刻特定回路85が正確に取得して記憶することができる。すなわち、電源投入から略一定のタイミングで演出制御基板80の基準時刻特定回路85が時刻情報を記憶することで、演出制御CPU80aの起動処理が行われる際に、当該基準時刻情報を演出制御CPU80aが取得することで、基準時刻からの経過時間を演出制御CPU80aが正確に計測することができる。言い換えると、電源基板50における信号生成のばらつきに影響を受けることなく、パチンコ機10の電源投入から一定のタイミングで出力されるサブリセット指示信号の入力タイミング(基準時刻)に基づいて演出制御基板80(演出制御CPU80a)が経過時間を計測することが可能となる。すなわち、複数のパチンコ機10に同時に電源投入した場合には、当該電源投入から一定の時間で出力されるサブリセット指示信号を基準として各パチンコ機10の演出制御基板80が時間を計測することができるから、電源投入から複数のパチンコ機10が計測する経過時間を高精度で一致させることが可能となる。
また、電源基板50における信号生成のばらつきに影響を受けることなく電源投入から一定のタイミングで演出制御基板80が経過時間を計測することで、電源投入からの経過時間を基準として演出制御基板80が特定演出の実行を制御することが可能となる。すなわち、同時に電源投入された複数のパチンコ機10で計測される基準時刻からの経過時間が高精度で一致することで、当該複数のパチンコ機10で特定演出が行われるタイミングを合わせることが可能となる。これにより、複数のパチンコ機10において同じ特定演出を同時に連動して行うことができ、演出の臨場感を高めたり、遊技店内での存在感を高めることができ、遊技の興趣を向上することができる。
また、メイン制御基板60の起動指示信号回路65は、メイン制御CPU60aが当り判定用乱数の値を更新する基準とする発振回路61に接続して、当該発振回路61の発振周期に基づいてサブリセット指示信号を出力するよう構成されているから、サブリセット指示信号の出力タイミングを計るために別の発振回路61をメイン制御基板60に設ける必要がない。このため、メイン制御基板60の回路構成を複雑にすることなく作動用電源の供給に基づいて一定のタイミングでサブリセット指示信号を出力して演出制御基板80を起動することが可能となる。
また、前記サブリセット指示信号は、電源基板50のリセット信号回路55がリセット指示信号を出力するよりも前のタイミングで起動指示信号回路65から出力されるようになっている。このため、当該電源基板50のリセット信号回路55から出力されるリセット指示信号の影響を受けることなく演出制御基板80を所定のタイミングで起動することが可能となる。また、電源基板50のリセット信号回路55から出力されるリセット指示信号に基づいてメイン制御CPU60aが起動処理を実行するよう構成したことで、従来のパチンコ機10で使用されている電源基板50をそのまま流用することが可能となる。言い換えると、電源基板50のリセット信号回路55からリセット指示信号を出力するよう構成することで、演出制御基板80に基準時刻特定回路85を備えたパチンコ機10と、演出制御基板80に基準時刻特定回路85を備えないパチンコ機10とで電源基板50を共通化することができ、コスト削減に寄与し得る。
また、メイン制御基板60に設けた起動指示信号回路65に判定回路72を接続して、当該判定回路72に電源基板50から出力される電源断信号およびリセット指示信号の夫々が入力されるようにすることで、電源断信号およびリセット指示信号の両方の信号が電源基板50から出力される電源断状態が生じた場合に、当該起動指示信号回路65がサブリセット指示信号を演出制御基板80に出力することができる。すなわち、電源断時においてはサブリセット指示信号を契機として演出制御CPU80aを正常に停止させ得るから、電源断時に演出制御CPU80a等が故障等することを防ぐことができる。
(変更例)
なお、遊技機としては、実施例に示したものに限らず、種々の構成を採用可能である。
(1) 実施例では、電源基板から遊技制御基板(メイン制御基板)に起動指示信号が入力された際に、所定の遅延時間経過後に第1の信号入力回路からリセット信号が出力されて起動処理を実行するよう構成したが、演出制御基板のCPUが制御信号(制御コマンド)を受け付け可能な待機状態に移行した後に電源基板から起動指示信号が入力されるようにすることで、当該遅延時間を設定することなくリセット信号が出力されるようにすることができる。すなわち、電源投入に伴って遊技制御基板の起動指示手段(起動指示信号回路)から演出制御基板の起動を指示する起動指示信号が出力されることで、遊技制御基板のCPUよりも早く演出制御基板のCPUを早く起動させることが可能となる。
(2) 実施例では、遊技制御基板から起動指示信号(サブリセット指示信号)が入力されることを契機として、演出制御基板の基準時刻特定手段(基準時刻特定回路)が信号入力時点の時刻を記憶すると共に、演出制御基板が起動処理を開始するよう構成したが、当該演出制御基板の基準時刻特定手段(基準時刻特定回路)に信号入力時点の時刻を記憶させる信号を別に出力するようにしてもよい。すなわち、遊技制御基板への作動用電源の供給が開始されることを契機として、演出制御基板の基準時刻特定手段(基準時刻特定回路)に信号入力時点の時刻を記憶させる信号を出力する手段(回路)を遊技制御基板に設けることができる。具体的には、遊技制御基板の起動指示手段(起動指示信号回路)からの信号が演出制御基板の基準時刻特定手段(基準時刻特定回路)にのみ入力されるよう構成すると共に、電源基板の第2の起動指示手段(リセット信号回路)から出力される起動指示信号(リセット指示信号)が演出制御基板のCPUに入力されるよう構成することで実現できる。
(3) 実施例では、制御部(メイン制御CPU)が当り判定用乱数の値を更新する基準となるクロック信号を出力する発振回路に起動指示手段(起動指示信号回路)を接続するよう構成したが、当該発振回路とは別の発振回路を起動指示手段(起動指示信号回路)に接続することも可能である。
(4) 遊技制御基板の起動指示手段(起動指示信号回路)から起動指示信号(サブリセット指示信号)が出力されるタイミングは、電源基板から演出制御基板への作動用電源の供給に伴って当該演出制御基板への制御信号の入力が可能となる初期時間の経過後であればよい。
(5) 実施例では、演出制御基板の起動を指示する起動指示信号(サブリセット指示信号)を出力する起動指示手段(起動指示信号回路)を遊技制御基板(メイン制御基板)に設けるよう構成したが、当該起動指示手段を遊技制御基板以外の基板(例えば電源基板や払出制御基板等)に設けて、作動用電源の供給を契機として当該起動指示手段からの起動指示信号の出力タイミングが定まるよう構成することができる。
(6) 実施例では、遊技媒体としての遊技球が始動入賞手段へ入賞することを契機として当り判定が行われ、当りの判定結果となった場合に所定の特典遊技生起条件が満たされることで特典遊技が生起されるよう構成されたパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機(回胴式遊技機)等の各種遊技機を採用し得る。
例えば、スロットマシン機(回胴式遊技機)は、前方へ開口する箱状の筐体に、当該筐体の前方開口を塞ぐ前扉が開閉可能に備えられると共に、図柄が配列された複数の回転体が前側から視認し得るように筐体内部に配設されており、機外部から供給される外部電源から電源基板で生成された所定電圧の電源を、スロットマシン機を構成する各電気的構成部(制御基板)に供給することで動作可能に構成されている。そして、遊技媒体としての規定数の遊技メダルを所定の投入口に投入した遊技開始待機状態で遊技者が所定の開始操作手段の操作を行うことを契機として、回転体が回転して図柄が変動開始すると共に、変動ゲームの当否に関連した当否判定(当り判定)を行い、所定の停止操作手段の操作を契機に、当否判定に基づく図柄停止制御を実行するよう構成された遊技機である。そして、当否判定が当りの判定結果となった場合に、停止操作手段の操作に基づいて所定の組合せで図柄が停止すること(特典遊技生起条件が満たされること)で、多数の遊技メダルを獲得可能な特典遊技(ボーナスゲームや特定の入賞役の成立確率が向上した遊技状態等)が生起されるよう制御された遊技機である。このようなスロットマシンは、筐体の内部に遊技メダルを貯留する貯留部材(メダルタンク)を備えており、図柄の組合せに応じた入賞役が定められており、停止した図柄の組合せが入賞役と一致する場合にホッパー(払出装置21)が作動されて、入賞役に応じた払出数の遊技メダルが払い出されるようになっている。
またこのようなスロットマシン機では、前記複数の回転体とは別に、各種絵柄やキャラクタ等を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置等の演出表示装置が1つまたは複数備えられて、当否判定に基づく演出を表示したり、演出用の飾り図柄(飾図)を変動表示させ得るよう構成される。スロットマシン機のより具体的な構成を説明すると、外周部に識別情報としての複数の図柄が表示された複数のリール(回転体)を有する表示装置において、複数のリールに表示されている図柄(特別図柄)を有効ライン上に揃えることにより、所定数の遊技メダルを獲得する遊技が行われる。すなわちスロットマシンでは、操作手段としてのスタートレバーの操作によってリールの回転が開始され、各リールに対応する停止操作手段としてのストップボタンが操作されたタイミングに応じてリールの回転が停止され、全てのリールの回転(図柄の変動)が停止したときに導出された表示結果(有効ライン上の図柄の並び順序等)に従って、当該図柄変動に伴う演出の終了後に各種の遊技利益が付与される。そして、前記リールが回転されている間に、当否判定に応じた各種の演出表示を前記演出表示装置において表示したり、当否判定に応じて決定された演出用の飾り図柄(飾図)を変動および停止表示させるようになっている。
すなわち、このようなスロットマシン機では、遊技開始待機状態で開始操作手段が操作されることを当り判定を行う判定条件として設定されており、当該判定条件の成立を契機として当り判定を実行する制御手段を備えた制御基板が遊技制御基板に該当する。そして、複数のリール(回転体)とは別に備えられた演出表示手段としての演出表示装置を制御する制御手段を備えた制御基板が演出制御基板に該当する。ここで、払出制御基板および演出制御基板は、個別の制御基板として備えるものであってもよく、1つの制御基板により構成されるものであってもよい。
50 電源基板
53 電源生成回路
55 リセット信号回路(第2の起動指示手段)
60 メイン制御基板(遊技制御基板)
60a メイン制御CPU(制御部)
61 発振回路
65 起動指示信号回路(起動指示手段)
80 演出制御基板
80a 演出制御CPU(計測手段)

Claims (1)

  1. 遊技制御基板と、前記遊技制御基板からの制御信号に基づいて演出の実行を制御する演出制御基板と、機外部から供給される外部電源から所定電圧の電源を生成する電源基板とを備え、前記電源基板で生成した電源を前記遊技制御基板および演出制御基板に供給するよう構成された遊技機において、
    前記電源基板は、前記遊技制御基板に設けられた電子部品の作動用電源を生成する電源生成回路を備え、電源投入に伴って作動用電源を前記遊技制御基板および演出制御基板に供給すると共に、前記遊技制御基板の起動を指示する起動指示信号を電源投入に伴って出力するよう構成され、
    前記遊技制御基板は、
    前記電源基板からの起動指示信号の入力を契機として起動処理を実行する制御部と、
    当該遊技制御基板に作動用電源が供給されることで作動を開始する発振回路と、
    前記演出制御基板の起動を指示する起動指示信号を前記発振回路によるクロック信号の発信周期に基づく一定のタイミングで出力する起動指示手段を備え、
    電源投入されてから前記遊技制御基板が起動指示信号を出力するまでの時間のばらつきが、電源投入されてから前記電源基板が起動指示信号を出力するまでの時間のばらつきよりも小さくなるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
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