JP6164077B2 - 合成非晶質シリカ粉末及びその製造方法 - Google Patents
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先ず、比表面積が50m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水1.9kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を25℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は30rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをロータリーキルンのレトルトに入れ、ロータリーキルンのレトルト内に10L/minの流量で窒素を流しながら、600℃の温度で1時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.7mm、ロール回転数を40rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き425μm及び850μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が693μmのシリカ粉末を得た。
先ず、比表面積が50m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水1.0kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を25℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は100rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをテフロン(登録商標)製の乾燥用容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に10L/minの流量で窒素を流しながら、200℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.5mm、ロール回転数を40rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き224μm及び630μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が510μmのシリカ粉末を得た。
先ず、比表面積が90m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水2.3kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を20℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は100rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをテフロン(登録商標)製の乾燥用容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に10L/minの流量で窒素を流しながら、250℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.3mm、ロール回転数を60rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き120μm及び400μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が303μmのシリカ粉末を得た。
先ず、四塩化珪素170gに対して、超純水3.0kgを準備した。この超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を10℃に保持して攪拌、混合しながら、四塩化珪素を添加して加水分解させた。四塩化珪素を添加してから3時間攪拌、混合を継続して、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は150rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをテフロン(登録商標)製の乾燥用容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に15L/minの流量で窒素を流しながら、300℃の温度で24時間乾燥、脱塩素させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.25mm、ロール回転数90rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き85μm及び315μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が250μmのシリカ粉末を得た。
先ず、テトラメトキシシラン1molに対して、超純水1mol、エタノール1molを準備した。準備した超純水、エタノールをテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を60℃に保持して攪拌しながら、テトラメトキシシランを添加して加水分解させた。テトラメトキシシランを添加してから60分間、撹拌した後、テトラメトキシラン1molに対して25molの超純水を更に添加し、6時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は100rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをテフロン(登録商標)製の乾燥用容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に20L/minの流量で窒素を流しながら、250℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.2mm、ロール回転数を100rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を、気流分級機を用いて、ベーン角25°、ブロワー風量6m3/minで分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が177μmのシリカ粉末を得た。
先ず、図3に示すように、回転する複数の突片54を有する連続混練装置50の容器51に、比表面積200m2/gのヒュームドシリカを3kg/時間の速度で供給するとともに、15℃のイオン交換水を7kg/時間の速度で供給して混合し、シリカ質のスラリーを生成させた。上記連続混練装置50は、底板51aを有し上面が開放された円筒状の容器51と、この底板51aの中央に鉛直方向に延びて挿通され上端が容器51内の上部に位置するように回転可能に設けられた回転軸52と、この回転軸52の上端に固着された円板状の回転板53と、この回転板53の下面に半径方向及び円周方向にそれぞれ所定の間隔をあけ、かつ下方に向って突設された複数の円柱状の突片54とを備える。底板51aと回転軸52との間には、容器51内のスラリー55の漏れを阻止するシール部材56と、回転軸52を底板51aに対して回転可能に保持する一対の軸受57,57とが介装される。また図3中の符号58は容器51内のスラリー55を排出するための排出管である。更に図3中の符号59は排出管58に設けられた開閉弁であり、この開閉弁59が開くと、容器51内のスラリー55が排出管58を通って排出されるようになっている。この実施例6において、上記回転板53の回転速度は500rpmに設定してシリカ質のスラリーを調製した。
先ず、比表面積が50m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水1.9kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を25℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は30rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーを乾燥用テフロン(登録商標)製の容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に10L/minの流量で窒素を流しながら、200℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.3mm、ロール回転数を45rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き125μm及び425μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が323μmのシリカ粉末を得た。
先ず、比表面積が90m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水2.3kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を20℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は100rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーを、ディスク式アトマイザーのスプレードライヤーで、ディスク直径100mm、ディスク回転数10000rpm、乾燥ガス温度250℃の条件にて造粒、乾燥することにより、乾燥粉を得た。この乾燥粉を目開き95μm及び375μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が272μmのシリカ粉末を得た。
先ず、比表面積が50m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水1.9kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を25℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は30rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをロータリーキルンのレトルトに入れ、ロータリーキルンのレトルト内に10L/minの流量で窒素を流しながら、600℃の温度で1時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.3mm、ロール回転数を70rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き80μm及び402μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が299μmのシリカ粉末を得た。
先ず、比表面積が50m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水1.9kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を25℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は30rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーを乾燥用テフロン(登録商標)製の容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に10L/minの流量で窒素を流しながら、200℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.85mm、ロール回転数を30rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き450μm及び850μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が753μmのシリカ粉末を得た。
先ず、実施例6で使用した図3に示す連続混練装置50の容器51に、比表面積200m2/gのヒュームドシリカを3kg/時間の速度で供給するとともに、15℃のイオン交換水を7kg/時間の速度で供給して混合し、シリカ質のスラリーを生成させた。この比較例3において、上記回転板53の回転速度は500rpmに設定してシリカ質のスラリーを調製した。
先ず、比表面積が50m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水1.9kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を25℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は30rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーを乾燥用テフロン(登録商標)製の容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に10L/minの流量で窒素を流しながら、200℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.8mm、ロール回転数を30rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き450μm及び850μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が753μmのシリカ粉末を得た。
先ず、比表面積が50m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水1.9kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を25℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は30rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーを乾燥用テフロン(登録商標)製の容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に10L/minの流量で窒素を流しながら、200℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.3mm、ロール回転数を90rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き60μm及び400μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が311μmのシリカ粉末を得た。
先ず、四塩化珪素170gに対して、超純水3.0kgを準備した。この超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を10℃に保持して攪拌、混合しながら、四塩化珪素を添加して加水分解させた。四塩化珪素を添加してから3時間攪拌、混合を継続して、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は150rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをテフロン(登録商標)製の乾燥用容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に15L/minの流量で窒素を流しながら、300℃の温度で24時間乾燥、脱塩素させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.3mm、ロール回転数80rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き65μm及び425μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が317μmのシリカ粉末を得た。
先ず、テトラメトキシシラン1molに対して、超純水1mol、エタノール1molを準備した。準備した超純水、エタノールをテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を60℃に保持して攪拌しながら、テトラメトキシシランを添加して加水分解させた。テトラメトキシシランを添加してから60分間、撹拌した後、テトラメトキシラン1molに対して25molの超純水を更に添加し、6時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は100rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをテフロン(登録商標)製の乾燥用容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に20L/minの流量で窒素を流しながら、250℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.3mm、ロール回転数を90rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を、気流分級機を用いて、ベーン角25°、ブロワー風量6m3/minで分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が289μmのシリカ粉末を得た。
先ず、比表面積が50m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水1.9kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を25℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は30rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーを乾燥用テフロン(登録商標)製の容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に10L/minの流量で窒素を流しながら、200℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.3mm、ロール回転数を70rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き53μm及び400μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が293μmのシリカ粉末を得た。
先ず、比表面積が90m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水2.3kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を20℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は100rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーを、ディスク式アトマイザーのスプレードライヤーで、ディスク直径100mm、ディスク回転数10000rpm、乾燥ガス温度250℃の条件にて造粒、乾燥することにより、乾燥粉を得た。この乾燥粉を目開き53μm及び400μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が307μmのシリカ粉末を得た。
先ず、比表面積が90m2/gのヒュームドシリカ1kgに対して、超純水2.3kgを準備した。準備した超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を20℃に保持して攪拌、混合しながら、ヒュームドシリカを添加した。ヒュームドシリカを添加してから3時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は100rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをテフロン(登録商標)製の乾燥用容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に10L/minの流量で窒素を流しながら、100℃の温度で12時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.3mm、ロール回転数を60rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き120μm及び400μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が312μmのシリカ粉末を得た。
先ず、四塩化珪素170gに対して、超純水3.0kgを準備した。この超純水をテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を10℃に保持して攪拌、混合しながら、四塩化珪素を添加して加水分解させた。四塩化珪素を添加してから3時間攪拌、混合を継続して、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は150rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをテフロン(登録商標)製の乾燥用容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に15L/minの流量で窒素を流しながら、300℃の温度で24時間乾燥、脱塩素させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.25mm、ロール回転数90rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を目開き85μm及び315μmの振動フルイを用いて分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が250μmのシリカ粉末を得た。
先ず、テトラメトキシシラン1molに対して、超純水1mol、エタノール1molを準備した。準備した超純水、エタノールをテフロン(登録商標)製の容器内に入れ、窒素雰囲気にて、温度を60℃に保持して攪拌しながら、テトラメトキシシランを添加して加水分解させた。テトラメトキシシランを添加してから60分間、撹拌した後、テトラメトキシラン1molに対して25molの超純水を更に添加し、6時間攪拌、混合を継続し、シリカ質のスラリーを生成させた。このとき、攪拌速度は100rpmとした。次に、上記シリカ質のスラリーをテフロン(登録商標)製の乾燥用容器に移しこれを乾燥機に入れ、乾燥機内に20L/minの流量で窒素を流しながら、250℃の温度で24時間乾燥させて乾燥粉を得た。この乾燥粉を乾燥機から取り出し、ロールクラッシャーを用いて粉砕した。このときロール隙間を0.2mm、ロール回転数を100rpmに調整して行った。粉砕した乾燥粉を、気流分級機を用いて、ベーン角25°、ブロワー風量6m3/minで分級することにより、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が177μmのシリカ粉末を得た。
実施例1〜8及び比較例1〜12で得られた粉末の不純物濃度を以下の方法により分析又は測定した。また、実施例1〜8及び比較例1〜12の粉末を用いて石英ルツボを作成し、単位体積当たりの気泡含有量を評価した。これらの結果を次の表1に示す。また、図1に、実施例3で得られた合成非晶質シリカ粉末の粒度分布を示す。
Claims (2)
- シリカを原料として、造粒、焼成により得られた合成非晶質シリカ粉末であって、
体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50が72μm以上485μm以下であり、
体積基準の粒径45μm以下の粒子の累積頻度が1.8%以下であり、
体積基準の粒度分布の累積頻度90%の粒径DV90と体積基準の粒度分布の累積頻度10%の粒径DV10との差を、体積基準の粒度分布の累積頻度50%の粒径DV50で除した値が0.79以上で1.40以下であり、
かさ密度が0.75g/cm3以上1.5g/cm3以下であることを特徴とする合成非晶質シリカ粉末。 - 比表面積50〜200m2/gのヒュームドシリカを原料とし、炭素濃度が2ppm未満、水酸基濃度が70ppm未満、塩素濃度が2ppm未満である請求項1記載の合成非晶質シリカ粉末。
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