JP6163905B2 - 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、及び、電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、及び、電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、及び、電子機器に関する。
液晶素子や有機EL(Electro-Luminescence)素子などの電気光学素子を用いて画像を表示させる電気光学装置において、電気光学装置の動作期間の一単位であるフレーム期間を分割した複数のサブフィールド期間毎に、電気光学素子をオン状態またはオフ状態のいずれか一方で駆動するとともに、オン状態またはオフ状態で駆動する時間の割合を変化させることによって中間階調を表現する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−114661号公報
表示可能な階調数を増加させるには、フレーム期間に含まれるサブフィールド期間の個数を多くする必要がある。しかし、フレーム期間に含まれるサブフィールド期間の個数を多くする場合、各サブフィールド期間の時間長が短くなり、各電気光学素子に対してオン状態またはオフ状態で駆動することを指定するデータ信号の書込時間も短くなる。この場合、各電気光学素子に対して、前記データ信号を供給するための駆動回路の駆動能力を高める必要があり、当該駆動回路の構成の複雑化や、電気光学装置の製造コストの高コスト化等といった問題が生じることがある。特に、電気光学装置が立体視画像を表示させる場合、各フレーム期間において左目用画像及び右目用画像の双方を時分割で表示させることが必要となるため、上述した問題がさらに顕著になることが多い。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、電気光学素子をサブフィールド毎にオンまたはオフ状態で駆動する技術において、フレーム期間に含まれるサブフィールド期間の個数を多くすることなく、表示可能な階調数を増加させることが可能な技術を提供することにある。
以上の課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置の駆動方法は、画素を備え、表示期間において前記画素が表示すべき階調を制御する電気光学装置の駆動方法であって、前記表示期間を、互いに等しい時間長を有する複数の単位期間に区分し、前記複数の単位期間のうち一部または全部の単位期間のそれぞれを、第1サブフィールド期間及び第2サブフィールド期間を含む、所定数のサブフィールド期間に区分し、前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間のうち、前記所定数のサブフィールド期間を含む一の単位期間と、前記一の単位期間に後続し前記所定数のサブフィールド期間を含む他の単位期間と、において、前記一の単位期間における前記第1サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における前記第1サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長と等しくし、前記一の単位期間における前記第2サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における前記第2サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長よりも長くし、前記表示期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間の各々において、前記画素に対して、当該画素のオンまたはオフを指定するデータ信号を供給して、前記画素をオンまたはオフすることにより、前記表示期間における前記画素が表示する階調を制御する、ことを特徴とする。
この発明によれば、単位期間毎に、第1サブフィールド期間の時間長と第2サブフィールド期間の時間長とが異なる時間長となるように複数のサブフィールド期間を設けることができる。表示期間に含まれる複数のサブフィールド期間毎に、画素をオンまたはオフすることで、表示期間における画素の階調を制御するサブフィールド駆動において、画素がオンしている1または複数のサブフィールド期間の時間長の合計長に基づいて、画素の階調が定められる。従って、サブフィールド期間の時間長が、表示期間に含まれる複数の単位期間のそれぞれにおいて全て同一の時間長である場合と比較して、画素が表示できる階調の種類が多くなり、より多くの階調を表示することができる。このため、表示期間に含まれるサブフィールド期間の個数を多くすることなく、画素が表示できる階調の種類を多くすることができる。
なお、この発明において、画素がオンすることを指定するデータ信号の値は、サブフィールド期間毎に異なる可変値であっても構わない。また、この発明において、第1サブフィールド期間を、当該第1サブフィールド期間を含む単位期間と同時に開始させてもよい。また、この発明において、画素は、例えば液晶素子を含むものでも良く、発光素子を含むものでも良い。
また、本発明に係る電気光学装置の駆動方法は、画素を備え、表示期間において前記画素が表示すべき階調を制御する電気光学装置の駆動方法であって、前記表示期間を、互いに等しい時間長を有する複数の単位期間に区分し、前記複数の単位期間のうち一部または全部の単位期間のそれぞれを、P個(Pは1以上の自然数)の第1サブフィールド期間と、Q個(Qは1以上の自然数)の第2サブフィールド期間を含む、所定数のサブフィールド期間に区分し、前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間のうち、前記所定数のサブフィールド期間を含む一の単位期間と、前記一の単位期間に後続し前記所定数のサブフィールド期間を含む他の単位期間と、において、前記一の単位期間における第p番目(pは1≦p≦Pを満たす自然数)の前記第1サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における第p番目の前記第1サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長と等しくし、前記一の単位期間における第q番目(qは1≦q≦Qを満たす自然数)の前記第2サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における第r番目の前記第2サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長よりも長くし、前記表示期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間の各々において、前記画素に対して、当該画素のオンまたはオフを指定するデータ信号を供給して、前記画素をオンまたはオフすることにより、前記表示期間における前記画素が表示する階調を制御する、ことを特徴とする。
この発明において、画素がオンすることを指定するデータ信号の値は、サブフィールド期間毎に異なる可変値であっても構わない。また、この発明において、第1サブフィールド期間を、当該第1サブフィールド期間を含む単位期間と同時に開始させてもよい。また、この発明において、画素は、例えば液晶素子を含むものでも良く、発光素子を含むものでも良い。
また、上述した電気光学装置の駆動方法は、前記表示期間を、第1制御期間と、前記第1制御期間と等しい時間長を有し前記第1制御期間に後続する第2制御期間と、に区分し、
前記表示期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間の各々が、前記第1制御期間と前記第2制御期間とを区分する時刻である区分時刻を境界として、時間軸上で対称となるように、前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間のうち一部または全部の単位期間のそれぞれを、前記所定数のサブフィールド期間に区分する、ことを特徴とするものであってもよい。
この態様によれば、第1制御期間において画素に供給するデータ信号と、第2制御期間において画素に供給するデータ信号とを逆極性とすることにより、表示期間において、画素が正極性のデータ信号を保持している時間長と、負極性のデータ信号を保持している時間長と、を均等化することができる。これにより、画素に対する直流電圧の印加を抑制することができ、例えば、画素が液晶素子を備える場合において、所謂「焼き付き」の発生を防止し、液晶素子の劣化を最小限に留めることが可能となる。
また、上述した電気光学装置の駆動方法は、前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間から最後の単位期間及び最初の単位期間の少なくとも一方を除いた期間である中間期間において、前記中間期間に含まれる複数の前記単位期間の一部または全部の単位期間のそれぞれを、前記所定数のサブフィールド期間に区分し、前記最後の単位期間及び前記最初の単位期間の少なくとも一方には、前記第2サブフィールド期間を設けない、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置の駆動方法は、前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間から最後の単位期間及び最初の単位期間の少なくとも一方を除いた期間である中間期間において、前記中間期間に含まれる複数の前記単位期間の一部または全部の単位期間のそれぞれを、前記所定数のサブフィールド期間に区分し、前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間のうち、前記所定数のサブフィールド期間を有する単位期間以外の単位期間を、
前記Q個の前記第1サブフィールド期間に区分する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置の駆動方法は、前記表示期間を、第1制御期間と、前記第1制御期間と等しい時間長を有し前記第1制御期間に後続する第2制御期間と、に区分し、前記中間期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間の各々が、前記第1制御期間と前記第2制御期間とを区分する時刻である区分時刻を境界として、時間軸上で対称となるように、前記中間期間に含まれる複数の前記単位期間のうち一部または全部の単位期間のそれぞれを、前記所定数のサブフィールド期間に区分する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置の駆動方法は、前記第1制御期間における前記データ信号と、前記第2制御期間における前記データ信号とが、基準電位を中心として反転した極性の信号となるように、前記データ信号を生成する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置の駆動方法は、前記表示期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間のうち、前記区分時刻を境界として時間軸上で対称となる2つの前記サブフィールド期間において、一方のサブフィールド期間における前記データ信号の示す値と、他方のサブフィールド期間における前記データ信号の示す値とは、前記基準電位を中心して等しい大きさを有する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置の駆動方法は、一の表示期間と、前記一の表示時間の次に開始される他の表示期間との間に、1または複数の前記単位期間からなるリセット期間を設け、前記リセット期間において、前記画素に対して、前記データ信号として所定のリセット電位を供給する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置の駆動方法において、前記リセット期間に含まれる各単位期間には、前記第2サブフィールド期間を設けない、ことを特徴とするものであってもよい。
また、上述した電気光学装置の駆動方法において、前記電気光学装置は、左眼用シャッターと右目用シャッターとを含む立体使用眼鏡を備え、当該立体使用眼鏡により立体視される左眼用画像と右目用画像とを前記表示期間毎に交互に表示可能であり、前記左眼用画像を表示する表示期間において、前記右眼用シャッターを閉状態に制御し、前記左眼用画像を表示する表示期間の少なくとも一部を含む期間において、前記左眼用シャッターを開状態に制御し、前記右眼用画像を表示する表示期間において、前記左眼用シャッターを閉状態に制御し、前記右眼用画像を表示する表示期間の少なくとも一部を含む期間において、前記右眼用シャッターを開状態に制御する、ことを特徴とするものであってもよい。
また、本発明に係る電気光学装置は、画素と、表示期間において前記画素が表示すべき階調を制御する制御駆動部と、を備える電気光学装置であって、前記制御駆動部は、前記表示期間を、互いに等しい時間長を有する複数の単位期間に区分し、前記複数の単位期間のうちの一部または全部の単位期間のそれぞれを、第1サブフィールド期間及び第2サブフィールド期間を含む、所定数のサブフィールド期間に区分し、前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間のうち、前記所定数のサブフィールド期間を含む一の単位期間と、前記一の単位期間に後続し前記所定数のサブフィールド期間を含む他の単位期間と、において、前記一の単位期間における前記第1サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における前記第1サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長と等しくし、前記一の単位期間における前記第2サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における前記第2サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長よりも長くし、前記表示期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間の各々において、前記画素に対して、当該画素のオンまたはオフを指定するデータ信号を供給して、前記画素をオンまたはオフすることにより、前記表示期間における前記画素が表示する階調を制御する、ことを特徴とする。
この発明において、画素がオンすることを指定するデータ信号の値は、サブフィールド期間毎に異なる可変値であっても構わない。また、この発明において、第1サブフィールド期間を、当該第1サブフィールド期間を含む単位期間と同時に開始させてもよい。また、この発明において、画素は、例えば液晶素子を含むものでも良く、発光素子を含むものでも良い。
また、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えることを特徴とする。このような電子機器として、カーナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、テレビ、投射型表示装置、及び、携帯電話等が該当する。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置のブロック図である。 画素回路の回路図である。 画素の動作期間を説明するための説明図である。 SFコードを説明するための説明図である。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画素の動作期間を説明するための説明図である。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の変形例1に係る電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の変形例2に係る画素の動作期間を説明するための説明図である。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の変形例3に係る電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の変形例5に係る画素の動作期間を説明するための説明図である。 本発明の変形例6に係る画素の動作期間を説明するための説明図である。 本発明の変形例7に係る電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 電子機器(投射型表示装置)の斜視図である。 電子機器(パーソナルコンピュータ)の斜視図である。 電子機器(携帯電話機)の斜視図である。 対比例に係る画素の動作を説明するための説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<A.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置1のブロック図である。電気光学装置1は、相互に視差が付与された右目用画像及び左目用画像を時分割で交互に表示することで、立体視画像を表示する。また、本実施形態において、電気光学装置1は、サブフィールド駆動により、これら右目用画像及び左目用画像を表示する。
電気光学装置1は、電気光学パネル10、制御部50、及び、立体視用眼鏡60を備える。
電気光学パネル10は、複数の画素Pxが配列された表示部30と、各画素Pxを駆動する駆動回路20と、を備える。この電気光学パネル10には、右目用画像と左目用画像とが、時分割で交互に表示される。なお、以下では、駆動回路20及び制御部50を制御駆動部100と総称する場合がある。
図1に示すように、表示部30には、x方向に延在するM本の走査線32と、x方向に交差するy方向に延在するN本のデータ線34とが形成される(M及びNは自然数)。複数の画素Pxは、表示部30において、走査線32とデータ線34との各交差に対応して縦M行×横N列の行列状に配列される。なお、本実施形態において、画素Pxは、M本の走査線32及びN本のデータ線34によるM×N個の交差の全てに配置されるが、これらM×N個の交差のうち一部に配置されるものであっても構わない。
駆動回路20は、各画素Pxの表示する階調を指定するデータ信号VD[n](n=1〜N)を、各画素Pxに対応して設けられる画素回路40に対して供給する回路であり、走査線駆動回路22とデータ線駆動回路24とを具備する。
走査線駆動回路22は、各走査線32に対応する走査信号Y[1]〜Y[M]を各走査線32に対して供給することで各走査線32を順次に選択する。具体的には、走査信号Y[m](m=1〜M)が所定の選択電位に設定される(すなわち第m行の走査線32が選択される)ことで第m行の走査線32が選択される。
データ線駆動回路24は、走査線駆動回路22による走査線32の選択に同期してN本のデータ線34の各々にデータ信号VD[1]〜VD[N]を供給する。データ信号VD[n](n=1〜N)は、後述する入力画像データDinが各画素Pxに対して指定する階調に応じて可変に設定される。
図2は、各画素Pxに対応して設けられる画素回路40の回路図である。図2に示すように、各画素回路40は、液晶素子CL、選択スイッチSw、及び、容量Coを含む。
液晶素子CLは、画素電極41、共通電極42、並びに、画素電極41及び共通電極42の間に設けられた液晶43を具備する電気光学素子である。画素電極41と共通電極42との間の印加電圧に応じて液晶43の透過率(表示階調)が変化する。共通電極42は、一定の電位Vcomに設定されている。容量Coは、一端が画素電極41に電気的に接続され、他端が一定の電圧に保たれた容量線36に電気的に接続される。また、共通電極42も、容量線36に電気的に接続される。
選択スイッチSwは、例えば、Nチャネル型のトランジスターであり、画素電極41とデータ線34との間に設けられ、両者の電気的な接続(導通/絶縁)を制御する。具体的には、Nチャネル型のトランジスターである選択スイッチSwのゲートは走査線32と電気的に接続され、走査信号Y[m]が選択電位に設定されると、第m行の画素回路40に設けられた選択スイッチSwがオン状態となる。そして、選択スイッチSwがオン状態となると、当該画素回路40に、データ線34からデータ信号VD[n]が供給され、液晶素子CLには当該データ信号VD[n]に応じた電圧が印加される。これにより、当該画素回路40の液晶素子CLは、データ信号VD[n]に応じた透過率に設定され、当該画素回路40に対応する画素Pxは、データ信号VD[n]に応じた階調を表示する。
画素回路40の液晶素子CLにデータ信号VD[n]に応じた電圧が印加された後、選択スイッチSwがオフ状態となると、データ信号VD[n]は容量Coにより保持される。そのため、各画素Pxは、選択スイッチSwがオン状態となった後から、次にオン状態となるまでの期間において、データ信号VD[n]に応じた階調を表示する。
説明を図1に戻す。図1に示すように、制御部50は、表示制御回路51、眼鏡制御回路52、及び、LUT(Look Up Table)53を備える。
表示制御回路51には、図示省略した上位装置から、入力画像データDinが、同期信号に同期して供給される。
ここで、入力画像データDinとは、各画素Pxで表示すべき階調を指定するデータである。本実施形態では、入力画像データDinは、各画素Pxで表示すべき階調を「0」から「255」までの256段階(つまり、8ビット)で規定するデジタルデータである。
また、同期信号とは、例えば、垂直同期信号Vsnc、水平同期信号、及び、ドットクロック信号等を含む信号である。
表示制御回路51は、上位装置から供給される同期信号に基づいて、電気光学パネル10の動作を制御するための信号である制御信号Ctrを生成し、生成した制御信号Ctrを駆動回路20に供給する。
ここで、制御信号Ctrとは、例えば、垂直同期信号Vsnc、Y入力パルス信号Dyin、第1リセット信号Vrst1、第2リセット信号Vrst2、Yクロック信号Cly、イネーブル信号、及び、ドットクロック信号等を含む信号である。これら各種信号についての詳細は後述する。
LUT53は、入力画像データDinが各画素Pxに対して指定する階調と、サブフィールドコード(SFコード)Cdと、を対応付けて記憶する。なお、SFコードCdについては、後述する。
表示制御回路51は、入力画像データDinに対応するSFコードCdをLUT53から取得し、取得したSFコードCdに基づいて画像データDxを生成したうえで、生成した画像データDxをデータ線駆動回路24に対して供給する。なお、本実施形態では、画像データDxは、デジタルの信号であるが、アナログの信号であってもよい。
眼鏡制御回路52は、表示制御回路51が生成した制御信号Ctrに基づいて、立体視用眼鏡60の動作を制御するための信号である眼鏡制御信号を生成し、これを立体視用眼鏡60に対して供給する。
立体視用眼鏡60は、電気光学パネル10が表示する立体視画像の視認時に観察者が装着する眼鏡型の器具であり、観察者の左眼の前方に位置する左眼用シャッター62と右眼の前方に位置する右眼用シャッター64とを具備する。左眼用シャッター62および右眼用シャッター64の各々は、眼鏡制御回路52から供給される眼鏡制御信号に基づいて、照射光を透過させる開状態(透過状態)と照射光を遮断する閉状態(遮光状態)とに制御される。例えば印加電圧に応じて液晶の配向方向を変化させることで開状態および閉状態の一方から他方に変化する液晶シャッターが左眼用シャッター62および右眼用シャッター64として採用され得る。
図3は、電気光学装置1が備える各画素Px(画素回路40)の動作期間を説明するための説明図である。
図3に示すように、各画素Pxの動作期間は複数のフレーム期間Fからなる。フレーム期間Fとは、画素Px毎に定められる期間である。より具体的には、フレーム期間Fとは、電気光学装置1が一の左眼用画像と一の右眼用画像とからなる一の立体視画像を表示する場合に、各画素Pxが当該一の立体視画像に対応する階調(つまり、一の左眼用画像に対応する階調、及び、一の右眼用画像に対応する階調)を表示するために必要な期間である。
例えば、電気光学装置1が、1秒間に60個の立体視画像を表示する場合、フレーム期間Fは約16.67ミリ秒となる。
図3に示すように、各フレーム期間Fは、リセット期間R1、左眼用画像の表示期間T1(以下、単に「表示期間T1」と称する)、リセット期間R2、及び、右眼用画像の表示期間T2(以下、単に「表示期間T2」と称する)に区分される。リセット期間R1は、フレーム期間Fの開始と同時に開始される期間であり、表示期間T1は、リセット期間R1に後続する期間であり、リセット期間R2は、表示期間T1に後続する期間であり、表示期間T2は、リセット期間R2に後続しフレーム期間Fと同時に終了する期間である。本実施形態において、リセット期間R1、表示期間T1、リセット期間R2、及び、表示期間T2は、互いに等しい時間長を有する。なお、以下では、表示期間T1及び表示期間T2を「表示期間T」と総称し、リセット期間R1及びリセット期間R2を「リセット期間R」と総称する場合がある。
画素Pxは、表示期間T1において、電気光学装置1が表示部30に表示させる左眼用画像に対応する階調を表示し、表示期間T2において、電気光学装置1が表示部30に表示させる右眼用画像に対応する階調を表示する。
図3に示すように、各表示期間T及び各リセット期間Rは、互いに等しい時間長を有する8個の単位期間U(単位期間U[1]〜U[8])に区分される。単位期間Uとは、走査線駆動回路22が、第1行の走査線32の選択を開始してから、第1行〜第M行のM本の走査線32を選択して次に再び第1行の走査線32の選択を開始するまでの期間と等しい時間長を有する期間である。
また、各表示期間Tは、第1制御期間C1と、第2制御期間C2とに区分される。第1制御期間C1は、単位期間U[1]〜U[4]からなる期間であり、第2制御期間C2は、単位期間U[4]〜U[8]からなる期間である。第1制御期間C1及び第2制御期間C2は、互いに等しい時間長を有する。なお、以下では、第1制御期間C1及び第2制御期間C2を区分する時刻を、「区分時刻Tc」と称する。
さらに、各表示期間Tにおいて、各単位期間U[z]は、第1サブフィールド期間SA[z]と、第2サブフィールド期間SB[z]とに区分される(zは、1≦z≦8を満たす自然数)。
ここで、第1サブフィールド期間SA[z]とは、単位期間U[z]と等しい時間長の周期で、定期的に開始される期間である。つまり、αを、1≦α≦7を満たす自然数としたときに、第1サブフィールド期間SA[α]の開始時刻から、第1サブフィールド期間SA[α+1]の開始時刻までの時間長は、単位期間U[z]の時間長と等しい。
一方、第2サブフィールド期間SB[z]とは、単位期間U[z]とは異なる時間長の間隔で開始される期間である。本実施形態では、第2サブフィールド期間SB[z]が開始される時間間隔は、単位期間U[z]の時間長よりも長い。すなわち、本実施形態において、第2サブフィールド期間SB[α]の開始時刻から、第2サブフィールド期間SB[α+1]の開始時刻までの時間長は、単位期間U[z]の時間長に比べて長い。
各単位期間U[z]において、第1サブフィールド期間SA[z]と、第2サブフィールド期間SB[z]とは、互いに異なる時間長を有するように設けられる。
なお、以下では、第1サブフィールド期間SA、及び、第2サブフィールド期間SBを、サブフィールド期間Sと総称することがある。すなわち、各画素Pxの動作期間に含まれる各表示期間Tは、8個の第1サブフィールド期間SA[1]〜SA[8]と、8個の第2サブフィールド期間SB[1]〜SB[8]と、からなる、16個のサブフィールド期間Sに区分される。
以下、本実施形態における、サブフィールド期間Sの詳細について説明する。
図3に示すように、本実施形態において、第1サブフィールド期間SA[z]は、単位期間U[z]と同時に開始される。また、第2サブフィールド期間SB[z]は、第1サブフィールド期間SA[z]の終了と同時に開始され、且つ、単位期間U[z]の終了と同時に終了する。
また、第1サブフィールド期間SA[1]〜SA[8]は、それぞれが互いに異なる時間長を有し、且つ、第2サブフィールド期間SB[1]〜SB[8]は、それぞれが互いに異なる時間長を有する。より具体的には、第1サブフィールド期間SA[z]の時間長をΔSA[z]で表し、第2サブフィールド期間SB[z]の時間長をΔSB[z]で表すとき、各表示期間Tの16個のサブフィールド期間Sは、以下の式(1)及び式(2)により示される条件を充足するように設けられる。
ΔSA[α]<ΔSA[α+1] …… 式(1)
ΔSB[α]>ΔSB[α+1] …… 式(2)
また、本実施形態では、各表示期間Tに含まれる16個のサブフィールド期間S(SA[1]〜SA[8]、及び、SB[1]〜SB[8])が、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称となるように設けられる。より具体的には、βを0≦β≦3を満たす自然数としたときに、各表示期間Tは、以下の式(3)及び式(4)により示される条件を充足するように、16個のサブフィールド期間Sに区分される。
ΔSA[4−β]=ΔSB[5+β] …… 式(3)
ΔSB[4−β]=ΔSA[5+β] …… 式(4)
換言すれば、各表示期間Tにおいて、第1制御期間C1に含まれる第1サブフィールド期間SA[4−β]の開始時刻と、第2制御期間C2に含まれる第2サブフィールド期間SB[5+β]の終了時刻が、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称となり、且つ、第1制御期間C1に含まれる第2サブフィールド期間SB[4−β]の開始時刻と、第2制御期間C2に含まれる第1サブフィールド期間SA[5+β]の終了時刻が、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称となるように、16個のサブフィールド期間Sが設けられる。
なお、各画素Pxの動作期間に含まれる各リセット期間Rは、8個の第1サブフィールド期間SA[1]〜SA[8]からなる、8個のサブフィールド期間Sに区分される。
すなわち、各リセット期間Rにおいて、各単位期間U[z]は、第1サブフィールド期間SA[z]のみを有し、第2サブフィールド期間SB[z]を含まない。つまり、各リセット期間Rにおいて、単位期間U[z]は、第1サブフィールド期間SA[z]と一致する。
データ線駆動回路24は、各画素Pxに対して、各表示期間Tに含まれる16個のサブフィールド期間Sの各々が開始されるタイミングにおいて、データ信号VD[n]を供給する。
本実施形態における、データ信号VD[n]は、画素Pxのオンまたはオフを指定する信号である。具体的には、データ信号VD[n]は、画素Pxにオンを指定する場合には、当該画素Pxが最大階調を表示するような電位(つまり、当該画素Pxが備える液晶素子CLの透過率が最大値となるような電位)に設定される。また、データ信号VD[n]は、画素Pxにオフを指定する場合には、当該画素Pxが最小階調を表示するような電位(つまり、当該画素Pxが備える液晶素子CLの透過率が最小値となるような電位)に設定される。
上述のとおり、本実施形態に係る電気光学装置1は、サブフィールド駆動により、右目用画像及び左目用画像を表示する。すなわち、電気光学装置1は、表示期間Tに含まれる16個のサブフィールド期間Sの各々において、画素Pxをオンまたはオフすることにより、当該表示期間Tにおいて画素Pxがオンしている時間長を制御し、これにより、当該表示期間Tにおいて画素Pxが表示する階調を制御する。
データ線駆動回路24は、表示期間Tにおいて各画素Pxに対して供給するデータ信号VD[n]を、表示制御回路51から供給される画像データDxに基づいて生成する。上述のとおり、表示制御回路51は、入力画像データDinに対応するSFコードCdをLUT53から取得し、取得したSFコードCdに基づいて画像データDxを生成する。
図4は、LUT53の記憶内容の一例を示す図である。LUT53は、入力画像データDinが各画素Pxに対して指定可能な256種類の階調「0」〜「255」と、これら256種類の階調と1対1に対応する256個のSFコードCd(Cd[0]〜Cd[255])と、を対応付けて記憶する。
各SFコードCdは、表示期間Tに含まれる16個のサブフィールド期間Sのそれぞれについて、画素Pxをオンさせることを指定する値「1」または画素Pxをオフさせることを指定する値「0」のいずれかの値が設定された、16ビットのデータである。例えば、図4に示すSFコードCd[2]は、表示期間Tのうち、サブフィールド期間SA[2]及びSB[7]において画素Pxをオンさせることを指定し、当該表示期間Tのうち残りの14個のサブフィールド期間Sにおいて画素Pxをオフさせることを指定することを表している。
SFコードCdは、原則として、表示期間Tにおいて画素Pxが表示すべき階調のレベルが高くなるに従って、当該表示期間Tにおいて画素Pxがオンする時間長が長くなるように、各サブフィールド期間Sにおける画素Pxのオンまたはオフを指定する内容となる。
表示制御回路51は、LUT53を参照し、入力画像データDinに対応するSFコードCdを取得する。これにより、表示制御回路51は、表示期間Tにおいて画素Pxに入力画像データDinが指定する階調を表示させる場合に、当該表示期間Tに含まれる16個のサブフィールド期間Sのそれぞれにおいて、画素Pxに対してオンまたはオフのいずれの状態を指定すべきかを、SFコードCdに基づいて決定することができる。
そして、表示制御回路51は、SFコードCdが、各サブフィールド期間Sについて、画素Pxをオンさせることを指定する値「1」を示す場合には、画素Pxに最大階調を指定するデータ信号VD[n]に対応する画像データDxを生成し、画素Pxをオフさせることを指定する値「0」を示す場合には、画素Pxに最小階調を指定するデータ信号VD[n]に対応する画像データDxを生成する。
本実施形態では、画素Pxは液晶素子CLを備え、液晶素子CLの透過率を制御することにより、画素Pxの表示する階調を制御する。
一般的に、液晶素子CLは、DML(Digital Micromirror Device)等の電気光学素子に比べて応答速度が遅い。そのため、例えば、表示期間Tの第1サブフィールド期間SA[1]、SA[2]、及び、SA[3]の時間長について、仮に「ΔSA[1]+ΔSA[2]=ΔSA[3]」という関係が成立する場合であっても、第1サブフィールド期間SA[1]及びSA[2]において画素Pxをオンさせる場合は、第1サブフィールド期間SA[3]において画素Pxをオンさせる場合と比べて、画素Pxが表示する階調のレベルは低くなる(暗くなる)。つまり、表示期間Tのうち画素Pxがオンしている期間の合計の時間長が同一であっても、離散的な複数のサブフィールド期間Sにおいて画素Pxがオンする場合には、連続的な一のサブフィールド期間Sにおいて画素Pxがオンする場合と比較して、表示期間Tにおいて画素Pxの表示する階調のレベルは低くなる。
そのため、本実施形態における、SFコードCd、及び、各サブフィールド期間Sの時間長は、このような液晶素子CLの応答速度をも考慮して定められている。
データ線駆動回路24は、図3及び図4に示すように、各表示期間Tの第1制御期間C1において、所定の基準電位Vrefに対して高電位となる正極性のデータ信号VD[n]を、画素Pxに供給し、各表示期間Tの第2制御期間C2において、所定の基準電位Vrefに対して低電位となる負極性のデータ信号VD[n]を、画素Pxに供給する。
SFコードCdの示す値は、図4に示すように、区分時刻Tcを境界として対称となるように設定されている。すなわち、βを0≦β≦3を満たす自然数としたときに、表示期間Tの第1サブフィールド期間SA[4−β]において画素Pxに供給されるデータ信号VD[n]の電位と、当該表示期間Tの第2サブフィールド期間SB[5+β]において画素Pxに供給されるデータ信号VD[n]の電位とは、所定の基準電位Vrefを境界として対称(つまり、等しい大きさを有する逆極性の値)となる。同様に、表示期間Tの第1サブフィールド期間SA[5+β]において画素Pxに供給されるデータ信号VD[n]の電位と、当該表示期間Tの第2サブフィールド期間SB[4−β]において画素Pxに供給されるデータ信号VD[n]の電位とは、所定の基準電位Vrefを境界として対称となる。
このため、本実施形態では、表示期間T(16個のサブフィールド期間S)において画素Pxに供給されるデータ信号VD[n]の積分値は、理想的には基準電位Vrefとなる。よって、基準電位Vrefの値を適切に定める(例えば、電位Vcomと等しい電位)ことで、画素Pxに対して直流電圧が印加されることを抑制することが可能となる。
なお、データ線駆動回路24は、各画素Pxに対して、各リセット期間Rに含まれる8個のサブフィールド期間Sの各々が開始されるタイミングにおいて、画素Pxのオフを指定するデータ信号VD[n]を供給する。
ここで、リセット期間Rにおいて画素Pxに供給される、画素Pxのオフを指定するデータ信号VD[n]は、上述のとおり、画素Pxに最小階調を表示することを指定する電位の信号であるが、所定のリセット電位の信号であればよい。
図5乃至図7は、電気光学装置1の動作期間と、各画素Pxの動作期間とを説明するためのタイミングチャートである。
本実施形態では、上述した画素Pxの動作期間とは別に、電気光学装置1の動作期間を定義する。画素Pxの動作期間(上述したフレーム期間F、単位期間U、表示期間T等)は、走査線駆動回路22による走査線32の選択を契機として各行の画素Px毎に開始される期間であり、画素Pxの位置する行毎に異なるタイミングで開始される期間である。これに対して、電気光学装置1の動作期間は、電気光学装置1の全体として一意に定義される期間である。
以下、図5乃至図7を参照しつつ、電気光学装置1の動作期間と、画素Pxの動作期間との関係について説明する。
図5は、電気光学装置1の動作を説明するためのタイミングチャートである。図5(A)に示すように、電気光学装置1の動作期間は、複数の基準フレーム期間Fに区分される。
基準フレーム期間Fは、同期信号に含まれる垂直同期信号Vsncがハイレベルになるタイミングから次にハイレベルになるタイミングまでの期間であり、各画素Pxのフレーム期間Fと同一の時間長を有する。この基準フレーム期間Fは、電気光学装置1が、一の左眼用画像と一の右眼用画像とからなる一の立体視画像を表示するための期間である。
各基準フレーム期間Fは、基準リセット期間R1、基準表示期間T1、基準リセット期間R2、及び、基準表示期間T2からなる互いに等しい時間長を有する4つの期間に区分される。以下では、基準リセット期間R1及びR2を、基準リセット期間Rと総称し、基準表示期間T1及びT2を、基準表示期間Tと総称する場合がある。
基準リセット期間R及び基準表示期間Tのそれぞれは、制御信号Ctrに含まれる第1リセット信号Vrst1がハイレベルになるタイミングから次にハイレベルになるまでの期間であり、各画素Pxのリセット期間R及び表示期間Tと同一の時間長を有する。
図5(B)に示すように、基準表示期間T及び基準リセット期間Rのそれぞれは、基準単位期間U[1]〜U[8]からなる、互いに等しい時間長を有する8個の基準単位期間Uに区分される。基準単位期間Uのそれぞれは、制御信号Ctrに含まれる第2リセット信号Vrst2がハイレベルになるタイミングから次にハイレベルになるまでの期間であり、各画素Pxの単位期間Uと同一の時間長を有する。
図5(B)及び(C)に示すように、制御信号Ctrに含まれるY入力パルス信号Dyinは、各基準単位期間U[z]が開始されるタイミング(つまり、第2リセット信号Vrst2がハイレベルになるタイミング)にハイレベルに立ち上がる第1入力パルスDA[z]と、第1入力パルスDA[z]がローレベルに立ち下がった後であって、次の基準単位期間Uが開始されるまでの間にハイレベルに立ち上がる第2入力パルスDB[z]と、を含む信号である。第1入力パルスDA[z]がハイレベルに立ち上がるタイミングから、第2入力パルスDB[z]がハイレベルに立ち上がるタイミングまでの時間長は、第1サブフィールド期間SA[z]の時間長と等しい。また、第2入力パルスDB[z]がハイレベルに立ち上がるタイミングから、その後最初に第2リセット信号Vrst2がハイレベルになるタイミングまでの時間長(z=8の場合を除き、第1入力パルスDA[z+1]がハイレベルに立ち上がるまでの時間長)は、第2サブフィールド期間SB[z]の時間長と等しい。
すなわち、各画素Pxの第1サブフィールド期間SA[z]及び第2サブフィールド期間SB[z]の時間長は、第1入力パルスDA[z]及び第2入力パルスDB[z]により規定される。
図5(C)に示すように、Yクロック信号Clyは、水平走査期間Hの2倍の周期を有するデューティー比が50%の信号である。なお、図5(C)からも明らかなように、本実施形態において、単位期間Uは、水平走査期間HのM倍の時間長を有する。
但し、単位期間Uは、水平走査期間HのM倍よりも長い時間長を有する期間であってもよい。
走査線駆動回路22は、第1入力パルスDA[z]及び第2入力パルスDB[z]を、Yクロック信号Clyに基づいて、Yクロック信号Clyの半周期分の幅(水平走査期間Hに相当する幅)に狭めるとともに水平走査期間Hずつ遅延させ、更に、遅延させた当該入力パルスをイネーブル信号(図示省略)に基づいて、水平走査期間Hの半分の幅に更に狭めることで、図5(C)に示すように、選択パルスYA[z]及びYB[z]を、走査信号Y[1]〜Y[M]として出力する(図5では、記載の都合上、一部の行についてのみ選択パルスYA[z]及びYB[z]の符号を図示している)。
図5(C)に示すように、選択パルスYA[z]は、各水平走査期間Hの前半においてハイレベルとなり、選択パルスYB[z]は、各水平走査期間Hの後半においてハイレベルとなるため、選択パルスYA[z]及びYB[z]が同時にハイレベルになることは無い。
なお、本実施形態では、制御信号Ctrに含まれる第1入力パルスDA[z]及びDB[z]は、水平走査期間Hの2倍のパルス幅を有するが、これは一例であり、第1入力パルスDA[z]及びDB[z]は、選択パルスYA[z]及びYB[z]と等しいパルス幅(水平走査期間Hの半分のパルス幅)を有する信号であってもよい。この場合、走査線駆動回路22は、表示制御回路51から供給される第1入力パルスDA[z]及びDB[z]を、Yクロック信号Clyに基づいて水平走査期間Hずつ遅延させることで、選択パルスYA[z]及びYB[z]を出力すればよい。
第m行の画素Pxには、選択パルスYA[z]が走査信号Y[m]として第m行の走査線32に出力されるタイミングにおいて、当該画素Pxが第1サブフィールド期間SA[z]に表示すべき階調を指定するデータ信号VD[n]が供給される。また、第m行の画素Pxには、選択パルスYB[z]が走査信号Y[m]として第m行の走査線32に出力されるタイミングにおいて、当該画素Pxが第2サブフィールド期間SB[z]に表示すべき階調を指定するデータ信号VD[n]が供給される。
すなわち、第m行の走査線32に選択パルスYA[z]が出力されるタイミングで、第m行の画素Pxにおいて第1サブフィールド期間SA[z]が開始され、第m行の走査線32に選択パルスYB[z]が出力されるタイミングで、第m行の画素Pxにおいて第2サブフィールド期間SB[z]が開始される。
以下では、選択パルスYA[z]による各走査線32の選択を、選択線La[z]で表現し、選択パルスYB[z]による各走査線32の選択を、選択線Lb[z]で表現する。
図6に、電気光学装置1の基準表示期間T、各画素Pxの表示期間T、及び、立体視用眼鏡60のシャッターの開閉状態の関係を示す。
図6に示すように、選択線La[1]〜La[8]として表される、走査線駆動回路22による走査線32の選択を契機として、第1行〜第M行の画素Px毎に第1サブフィールド期間SA[1]〜SA[8]が開始される。また、選択線Lb[1]〜Lb[8]として表される、走査線駆動回路22による走査線32の選択を契機として、第1行〜第M行の画素Px毎に、第2サブフィールド期間SB[1]〜SB[8]が開始される。
すなわち、基準表示期間Tの開始後(正確には、図5に示すように、基準表示期間Tの開始から、水平走査期間Hの2倍の時間が経過後)に、第1行の画素Pxについて表示期間Tが開始され、その後、1行毎に水平走査期間Hだけ遅れて、各行の画素Pxの表示期間Tが順番に開始される。また、図示は省略するが、基準リセット期間Rの開始後(正確には、基準リセット期間Rの開始から、水平走査期間Hの2倍の時間が経過後)に、第1行の画素Pxについてリセット期間Rが開始され、その後、1行毎に水平走査期間Hだけ遅れて、各行の画素Pxのリセット期間Rが順番に開始される。
なお、本実施形態では、基準表示期間Tの開始から、水平走査期間Hの2倍の時間が経過後に、第1行の画素Pxの表示期間Tが開始されるが、これは一例であり、例えば、基準表示期間Tの開始と同時に第1行の画素Pxの表示期間Tを開始してもよいし、所定の間隔が経過後に開始してもよい。リセット期間Rについても同様である。
図6に示すように、眼鏡制御回路52は、第1行の画素Pxの表示期間T1において、左眼用シャッター62を開状態に制御し、右眼用シャッター64を閉状態に制御する。また、眼鏡制御回路52は、第1行の画素Pxの表示期間T2において、右眼用シャッター64を開状態に制御し、左眼用シャッター62を閉状態に制御する。
図7に、電気光学装置1の基準リセット期間R、各画素Pxのリセット期間R、及び、立体視用眼鏡60のシャッターの開閉状態の関係を示す。
図7に示すように、選択線La[1]〜La[8]として表される、走査線駆動回路22による走査線32の選択を契機として、第1行〜第M行の画素Px毎に、第1サブフィールド期間SA[1]〜SA[8]が開始される。すなわち、基準リセット期間Rの開始後(正確には、基準リセット期間Rの開始から、水平走査期間Hの2倍の時間が経過後)に、第1行の画素Pxについてリセット期間Rが開始され、その後、1行毎に水平走査期間Hだけ遅れて、リセット期間Rが順番に開始される。
また、眼鏡制御回路52は、第1行の画素Pxのリセット期間R(R1、R2)において、左眼用シャッター62及び右眼用シャッター64の双方を閉状態に制御する。
なお、上述した左眼用シャッター62及び右眼用シャッター64が開状態に制御される期間は一例に過ぎない。
眼鏡制御回路52は、第m行の画素Pxの表示期間T1の少なくとも一部を含む期間において、左眼用シャッター62を開状態に制御し、第m行の画素Pxの表示期間T1において、右眼用シャッター64を閉状態に制御し、第m行の画素Pxの表示期間T2の少なくとも一部を含む期間において、右眼用シャッター64を開状態に制御し、第m行の画素Pxの表示期間T2において、左眼用シャッター62を閉状態に制御するものであればよい。
例えば、第1行の画素Pxの表示期間T(T1、T2)に加え、当該表示期間Tに後続する第1行の画素Pxのリセット期間R(R2、R1)の単位期間U[1]において、シャッター(左眼用シャッター62、右眼用シャッター64)を開状態に制御してもよい。例えば、第1行の画素Pxの表示期間T(T1、T2)のうち、単位期間U[2]〜U[8]においてのみ、シャッター(左眼用シャッター62、右眼用シャッター64)を開状態に制御し、第1行の画素Pxの単位期間U[1]では、左眼用シャッター62及び右眼用シャッター64を閉状態に制御してもよい。また、例えば、基準表示期間(T1、T2)においてシャッター(左眼用シャッター62、右眼用シャッター64)を開状態に制御してもよい。
以上において説明したように、本実施形態では、表示期間Tを16個のサブフィールド期間Sに区分し、第1制御期間C1に含まれる8個のサブフィールド期間Sをそれぞれ異なる時間長とするとともに、第2制御期間C2に含まれる8個のサブフィールド期間Sをそれぞれ異なる時間長とした。
このような態様で電気光学装置1を駆動することの利点を説明するために、まず、図21に示す対比例に係る電気光学装置について説明する。
図21は、対比例に係る電気光学装置が備える画素Pxの動作について説明するための説明図である。図21(A)に示すように、対比例に係る電気光学装置は、表示期間Tを、互いに等しい時間長を有する16個のサブフィールド期間St[1]〜St[16]に区分する。また、対比例に係る電気光学装置は、表示期間Tを、互いに等しい時間長を有する第1制御期間C1と第2制御期間C2に区分する。そして、第1制御期間C1に含まれるサブフィールド期間St[1]〜St[8]において、画素Pxに対して正極性のデータ信号VD[n]を供給し、第2制御期間C2に含まれるサブフィールド期間St[9]〜St[16]において、画素Pxに対して負極性のデータ信号VD[n]を供給する。
図21(B)は、対比例に係る電気光学装置の画素Pxに対して、SFコードCd1またはCd2に基づくデータ信号VD[n]が供給されるときに、当該画素Pxが備える液晶素子CLの透過率の経時的な変化の様子を例示した図である。
図21(B)に示すように、SFコードCd1は、第1制御期間C1のうちサブフィールド期間St[1]及びSt[5]において、画素Pxをオンさせることを指定し、SFコードCd2は、第1制御期間C1のうちサブフィールド期間St[2]及びSt[6]において、画素Pxをオンさせることを指定する内容のSFコードCdである。なお、対比例に係る電気光学装置においても、SFコードCdの示す値は、区分時刻Tcを境界として対称であることを仮定する。そのため、この図では、第1制御期間C1にのみ注目して説明する。
図21(B)に示すように、画素Pxに対して、SFコードCd1に基づくデータ信号VD[n]が供給される場合において、サブフィールド期間St[1]に画素Pxがオンするときの当該画素Pxが備える液晶素子CLの透過率の変化は、曲線gt[1]で表される。また、画素Pxに対して、SFコードCd1に基づくデータ信号VD[n]が供給される場合において、サブフィールド期間St[5]に画素Pxがオンするときの当該画素Pxが備える液晶素子CLの透過率の変化は、曲線gt[5]で表される。
これらの場合、サブフィールド期間St[1]及びSt[5]の開始時における液晶素子CLの透過率は等しく(この例では0%)、また、これらの2つのサブフィールド期間Stにおいて供給されるデータ信号VD[n]の電位も等しく(例えば、最大階調を指定する電位)、更に、これら2つのサブフィールド期間Stの時間長も等しい。
よって、曲線gt[1]及びgt[5]は、等しい形状を有するものと看做すことができる。
また、画素Pxに対して、SFコードCd2に基づくデータ信号VD[n]が供給される場合において、サブフィールド期間St[2]及びSt[6]に画素Pxをオンするときの当該画素Pxが備える液晶素子CLの透過率の変化は、それぞれ、曲線gt[2]及びgt[6]で表される。
図21(B)からも明らかなように、画素Pxに対して、SFコードCd2に基づくデータ信号VD[n]を供給する場合は、SFコードCd1に基づくデータ信号VD[n]を供給する場合と比較すると、単に、画素Pxにオンを指定するタイミングを単位期間U分だけ遅らせたものに過ぎない。よって、曲線gt[2]及びgt[6]は、曲線gt[1]及びgt[5]と等しい形状を有するものと看做すことができる。つまり、表示期間Tにおいて、画素PxがSFコードCd1に基づいて表示する階調と、SFコードCd2に基づいて表示する階調とは、等しいものと看做すことができる。
このように、対比例に係る電気光学装置では、図21(B)に示す例のように、異なる値(異なるビット配列)を有するSFコードCdに基づいて画素Pxの階調を指定する場合であっても、画素Pxにオンを指定するサブフィールド期間Stの個数が等しければ、画素Pxが表示する階調は等しくなる場合が存在する。すなわち、対比例に係る電気光学装置は、第1制御期間C1に8個のサブフィールド期間Stを設け、SFコードCdが「2(=256)」種類の値をとることができる場合であっても、画素Pxが実際に表示できる階調は、256種類よりも少ないものとなる。
これに対して、本実施形態に係る電気光学装置1は、第1制御期間C1(または第2制御期間C2)に含まれる8個のサブフィールド期間Sを、それぞれ異なる時間長に設定する。つまり、本実施形態において、第1制御期間C1(または、第2制御期間C2)に含まれるサブフィールド期間Sの時間長の種類は、第1制御期間C1(または、第2制御期間C2)に含まれるサブフィールド期間Sの個数と等しい。このため、本実施形態に係る電気光学装置1は、SFコードCdの示す値(ビット配列)が異なる場合には、画素Pxが備える液晶素子CLの透過率の変化の態様も異なるものとなり、その結果、表示期間Tにおいて画素Pxが表示する階調も異なるものとすることができる。つまり、本実施形態では、SFコードCdが「2(=256)」種類の値をとるため、画素Pxが実際に表示できる階調も、256種類とすることが可能である。換言すれば、本実施形態は、サブフィールド期間Sの個数に対する、画素Pxが表示可能な階調の種類を、最大化するものである。
よって、本実施形態は、第1制御期間C1(または、第2制御期間C2)において、互いに等しい時間長を有する2つのサブフィールド期間Sが1組でも含まれる場合と比較して、より多くの種類の階調を画素Pxに表示させることが可能となる。
これにより、電気光学装置1が、フレーム期間Fにおいて左目用画像と右目用画像とを時分割で表示する場合等のように、高速での動作が要求されるため表示期間Tの時間長が短くなり、それゆえ、表示期間Tを多数のサブフィールド期間Sに区分できない場合であっても、多くの種類の階調を表示することが可能となる。
なお、本実施形態では、区分時刻Tcを境界として、第1制御期間C1に含まれる8個のサブフィールド期間Sと、第2制御期間C2に含まれる8個のサブフィールド期間Sとが、時間軸上で対称となるように、表示期間Tを区分する。そして、第1制御期間C1において、画素Pxに正極性のデータ信号VD[n]を供給し、第2制御期間C2において、画素Pxに負極性のデータ信号VD[n]を供給する。
このため、本実施形態では、各表示期間Tにおいて、画素Pxが正極性のデータ信号VD[n]を保持している時間長と、負極性のデータ信号VD[n]を保持している時間長と、を均等化することができる。
これにより、本実施形態では、画素Pxに対する直流電圧の印加を抑制することができ、画素Pxの備える液晶素子CLにおいて、所謂「焼き付き」の発生を防止し、液晶素子CLの劣化を最小限に留めることが可能となる。
さらには、本実施形態では、各画素Pxに対して供給されるデータ信号VD[n]の極性の反転が、各表示期間Tで完結する。そのため、データ信号VD[n]の極性を反転させる場合であって、同極性のデータ信号VD[n]の印加時間が長くなる場合に、当該極性の反転が観察者に視認される現象(所謂「フリッカ」)の発生も抑制することができる。
<B.第2実施形態>
上述した第1実施形態では、図3に示したように、各リセット期間Rが有する各単位期間U[z]は、第1サブフィールド期間SA[z]のみを有し、第2サブフィールド期間SB[z]を含まなかった。つまり、第1実施形態において、各リセット期間Rが有する各単位期間Uは、複数のサブフィールド期間Sに分割されず、一のサブフィールド期間Sのみを有するものであった。
これに対して、第2実施形態に係る電気光学装置は、各リセット期間Rが有する8個の単位期間U[1]〜U[8]のうち一部の単位期間Uを、第1サブフィールド期間SA及び第2サブフィールド期間SBに区分する点において、第1実施形態に係る電気光学装置1と相違する。
以下、図8及び図9を参照しつつ、第2実施形態に係る電気光学装置について説明する。なお、以下に示す実施形態及び変形例では、作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、第1実施形態の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図8は、本実施形態に係る電気光学装置が備える各画素Pxの動作期間を説明するための説明図である。
図8に示すように、本実施形態では、リセット期間Rに含まれる単位期間U[1]〜U[8]のうち、単位期間U[1]〜U[7]の各々が、第1サブフィールド期間SA[z]及び第2サブフィールド期間SB[z]に区分される。また、表示期間Tに含まれる単位期間U[1]〜U[8]のうち、単位期間U[1]〜U[7]の各々が、第1サブフィールド期間SA[z]及び第2サブフィールド期間SB[z]に区分される。なお、表示期間T及びリセット期間Rのそれぞれにおいて、単位期間U[8]は、第1サブフィールド期間SA[8]のみを有する。
すなわち、本実施形態に係る電気光学装置の画素Pxの動作期間は、表示期間Tにおいて第2サブフィールド期間SB[8]が設けられない点、及び、リセット期間Rにおいて第2サブフィールド期間SB[1]〜SB[7]が設けられる点、の2つの点において、図3に示す、第1実施形態に係る電気光学装置1の画素Pxの動作期間と相違する。
図9は、本実施形態に係る電気光学装置が備える各画素Pxの動作期間と、本実施形態に係る電気光学装置の動作期間との関係を示すタイミングチャートである。この図に示すように、本実施形態における、基準表示期間Tと表示期間Tとの関係、及び、基準リセット期間Rとリセット期間Rとの関係は、第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態において、表示期間T及びリセット期間Rに、第2サブフィールド期間SB[8]を設けない理由は以下のとおりである。
すなわち、図9において、破線で示したように、仮に、表示期間T及びリセット期間Rに第2サブフィールド期間SB[8]を設ける場合、例えば時刻Tu8において、第m行の画素Pxが選択線Lb[1]により選択されるのと同時に、第m行の画素Pxが選択線La[8]により選択される(なお、この場合も、図5において説明したとおり、第m行の画素Pxは、第m行の画素Px及び第m行の画素Pxとは異なるタイミングで選択される)。しかし、データ線駆動回路24は、第m行の画素Pxに対して、選択線Lb[1]による選択に対応して供給すべきデータ信号VD[n]を供給することと、第m行の画素Pxに対して、選択線Lb[8]による選択に対応して供給すべきデータ信号VD[n]を供給することを、同時に実行することはできない。そのため、本実施形態では、表示期間T及びリセット期間Rにおいて、第2サブフィールド期間SB[8]を設けないこととした。
なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、データ線駆動回路24は、画素Pxに対して、表示期間Tの単位期間U[1]〜U[4]からなる第1制御期間C1において、正極性のデータ信号VD[n]を供給し、表示期間Tの単位期間U[5]〜U[8]からなる第2制御期間C2において、負極性のデータ信号VD[n]を供給する。本実施形態では、第2サブフィールド期間SB[8]を設けないため、厳密には、表示期間Tにおいて画素Pxに供給されるデータ信号VD[n]の極性バランスは崩れる。
しかし、表示期間Tのうち、最初の単位期間U[1]及び最後の単位期間U[8]を除く単位期間U[2]〜U[7](「中間期間」の一例)について着目する場合、第1制御期間C1のうち中間期間に含まれる6個のサブフィールド期間Sと、第2制御期間C2のうち中間期間に含まれる6個のサブフィールド期間Sは、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称となる。また、第2サブフィールド期間SB[8]は、第2サブフィールド期間SB[1]〜SB[8]の中で最も時間長の短い期間にすぎず、第2サブフィールド期間SB[8]の有無が、画素Pxに供給されるデータ信号VD[n]の極性バランスに与える影響は小さい。
このため、本実施形態のように、第2サブフィールド期間SB[8]を設けない場合であっても、実質的には、各表示期間Tにおいて、画素Pxが正極性のデータ信号VD[n]を保持している時間長と、負極性のデータ信号VD[n]を保持している時間長とが等しいと看做すことができる。よって、画素Pxに対する直流電圧の印加を抑制することができ、画素Pxの備える液晶素子CLにおいて、「焼き付き」が発生することを防止できる。
なお、本実施形態では、表示期間T及びリセット期間Rにおいて、第2サブフィールド期間SB[8]を設けないこととしているが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。
例えば、第2サブフィールド期間SB[8]を設けない代わりに、第2サブフィールド期間SB[1]を設けないこととしてもよい。この場合、表示期間T及びリセット期間Rにおいて、単位期間U[1]は、第1サブフィールド期間SA[1]のみを有し、単位期間U[2]〜U[8]は、第1サブフィールド期間SA[2]〜SA[8]及び第2サブフィールド期間SB[2]〜SB[8]を有することになる。
<C.変形例>
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。
<変形例1>
上述した実施形態において、表示期間T及びリセット期間Rは、等しい時間長を有しているが、異なる時間長であってもよい。リセット期間Rは、単位期間Uの時間長以上の時間長を有していればよい。
図10は、本変形例に係る電気光学装置の動作期間を示すタイミングチャートである。この図に示すように、本変形例では、リセット期間Rを1個の単位期間Uから構成する。
電気光学装置が、左目用画像と右目用画像とを時分割で表示する場合、表示期間T1において、表示部30に右目用画像が表示されず、且つ、表示期間T2において、表示部30に左目用画像が表示されないように制御する必要がある。本変形例に係る電気光学装置によれば、基準リセット期間R(または、第1行の画素Pxのリセット期間R)において第1行から第M行の全ての画素Pxに対して所定のリセット電位をデータ信号VD[n]として供給することができるため、左目用画像と右目用画像との混在を防止することができる。
<変形例2>
上述した実施形態及び変形例では、電気光学装置は、左目用画像と右目用画像とを時分割で表示することで、立体視画像(3D画像)を表示するものであるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、平面視画像(2D画像)を表示するものであってもよい。
この場合、電気光学装置は、立体視用眼鏡60を備えず、電気光学パネル10及び制御部50を備えるものであればよい。また、制御部50は、眼鏡制御回路52を備えず、表示制御回路51及びLUT53を備えるものであればよい。また、電気光学装置は、立体視画像を表示する表示モードと、平面視画像を表示する表示モードとを、切り替え可能なものであってもよい。
図11は、本変形例に係る電気光学装置が備える画素Pxの動作期間を説明するための説明図である。この図に示すように、本変形例に係る画素Pxの動作期間は、複数のフレーム期間Fからなり、各フレーム期間Fは、4つの表示期間Tに区分される。但し、この図は電気光学装置が平面視画像を表示する場合の画素Pxの動作期間の一例であり、各フレーム期間Fは、1以上の表示期間Tを含めばよく、表示期間T以外に任意の時間長を有するリセット期間Rを有するものであってもよい。
図11に示すように、各表示期間Tは、単位期間U[1]〜U[8]の8個の単位期間Uに区分される。単位期間U[1]〜U[7]は、それぞれ、第1サブフィールド期間SA及び第2サブフィールド期間SBに区分される。単位期間U[8]には、第2サブフィールド期間SB[8]は設けられず、第1サブフィールド期間SA[8]のみが設けられる。
図12は、本変形例に係る電気光学装置が備える画素Pxの動作期間と、本変形例に係る電気光学装置の動作期間との関係を説明するためのタイミングチャートである。本変形例に係る電気光学装置の動作期間は、複数の基準表示期間Tを含む。本変形例における、基準表示期間Tと表示期間Tとの関係は、第1実施形態と同様である。
本変形例では、各表示期間Tに、第2サブフィールド期間SB[8]を設けない。
このため、図12に示すように、例えば時刻Tu8において、第m行の画素Pxが選択線Lb[1]により選択されるのと同時に、第m行の画素Pxが選択線La[8]により選択されることを防ぐことができる。
<変形例3>
上述した実施形態及び変形例では、表示期間Tに含まれる複数の単位期間Uのうちの一部または全部を、1個の第1サブフィールド期間SAと、1個の第2サブフィールド期間SBとからなる、2個のサブフィールド期間Sに区分するものであるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、P個(Pは1以上の自然数)の第1サブフィールド期間SAと、Q個(Qは1以上の自然数)の第2サブフィールド期間SBと、に区分するものであればよい。
この場合、走査線駆動回路22は、水平走査期間Hを、互いに等しい時間長を有する(P+Q)個の期間に区分し、各水平走査期間Hを構成する(P+Q)個の期間のそれぞれにおいて、P個の選択パルスYA[z]、または、Q個の選択パルスYB[z]のうち、何れか一のパルスをハイレベルとすればよい。
図13は、P=2であってQ=1の場合、つまり、各単位期間U[z]が、2個の第1サブフィールド期間SA1[z]及びSA2[z]と、1個の第2サブフィールド期間SB[z]と、に区分される場合を例示している。
第1サブフィールド期間SA1[z]は、選択線La1[z]により表される走査線32の選択により、単位期間U[z]の開始と同時に開始される。すなわち、αを、1≦α≦7を満たす自然数としたときに、第1サブフィールド期間SA1[α]の開始時刻から、第1サブフィールド期間SA1[α+1]の開始時刻までの時間長は、単位期間U[z]の時間長と等しい。
第1サブフィールド期間SA2[z]は、選択線La2[z]により表される走査線32の選択により、単位期間U[z]の開示時刻及び終了時刻の中間の時刻において開始される。すなわち、第1サブフィールド期間SA2[α]の開始時刻から、第1サブフィールド期間SA2[α+1]の開始時刻までの時間長は、単位期間U[z]の時間長と等しい。
第2サブフィールド期間SB[z]は、第2サブフィールド期間SB[α]の開始時刻から、第2サブフィールド期間SB[α+1]の開始時刻までの時間長が、単位期間U[z]の時間長に比べて長くなるように設けられる。より具体的には、第2サブフィールド期間SB[z]は、第1制御期間C1(つまり、単位期間U[1]〜U[4])では、第1サブフィールド期間SA1[z]の終了後に開始され、第1サブフィールド期間SA2[z]の開始と同時に終了するように設けられ、一方で、第2制御期間C2(つまり、単位期間U[5]〜U[8])では、第1サブフィールド期間SA2[z]の終了後に開始され、単位期間U[z]の終了と同時に終了するように設けられる。
また、表示期間Tに含まれる24個のサブフィールド期間Sは、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称となるように設けられる。
図13に示す例では、表示期間Tは、24個のサブフィールド期間Sに区分され、第1制御期間C1(または第2制御期間C2)に含まれる12個のサブフィールド期間Sは、9種類の時間長を有する。このため、上述した実施形態及び変形例に比べて、多くの種類の階調を画素Pxに表示させることができる。
また、表示期間Tに含まれる24個のサブフィールド期間Sは、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称となるため、画素Pxに対する直流電圧の印加を抑止することができる。
図14は、P=1であってQ=2の場合、つまり、各単位期間U[z]が、1個の第1サブフィールド期間SA[z]と、2個の第2サブフィールド期間SB1[z]及びSB2[z]と、に区分される場合を例示している。
第1サブフィールド期間SA[z]は、単位期間U[z]の開始と同時に開始される。すなわち、αを、1≦α≦7を満たす自然数としたときに、第1サブフィールド期間SA1[α]の開始時刻から、第1サブフィールド期間SA1[α+1]の開始時刻までの時間長は、単位期間U[z]の時間長と等しい。
第2サブフィールド期間SB1[z]は、第1サブフィールド期間SA[z]に後続する期間であり、選択線Lb1[z]により表される走査線32の選択により開始される。また、第2サブフィールド期間SB1[z]は、第2サブフィールド期間SB1[α]の開始時刻から、第2サブフィールド期間SB1[α+1]の開始時刻までの時間長が、単位期間U[z]の時間長に比べて長くなるように設けられる。
第2サブフィールド期間SB2[z]は、第2サブフィールド期間SB1[z]に後続する期間であり、選択線Lb2[z]により表される走査線32の選択により開始され、単位期間U[z]の終了と同時に終了する。また、第2サブフィールド期間SB2[z]は、第2サブフィールド期間SB2[α]の開始時刻から、第2サブフィールド期間SB2[α+1]の開始時刻までの時間長が、単位期間U[z]の時間長に比べて長く、且つ、第2サブフィールド期間SB1[α]の開始時刻から、第2サブフィールド期間SB1[α+1]の開始時刻までの時間長よりも長くなるように設けられる。
そして、第1制御期間C1(または第2制御期間C2)に含まれる、12個のサブフィールド期間Sは、それぞれ異なる時間長(12種類の時間長)を有するように設けられる。すなわち、図14に示す例では、第1制御期間C1(または第2制御期間C2)に含まれる、12個のサブフィールド期間Sが、12種類の時間長を有するため、図13に示す場合と比較して、多くの種類の階調を画素Pxに表示させることができる。
また、表示期間Tに含まれる24個のサブフィールド期間Sは、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称となるように設けられる。このため、画素Pxに対する直流電圧の印加を抑制することができる。
<変形例4>
上述した実施形態及び変形例では、表示期間Tを単位期間U[1]〜U[8]の8個の単位期間Uに区分するが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、「2×W」個の単位期間U[1]〜U[2×W]に区分するものであればよい(Wは、1以上の自然数)。
具体的には、表示期間Tは、「2×W」個の単位期間Uに区分され、第1制御期間C1及び第2制御期間C2のそれぞれは、W個の単位期間Uを含むものであればよい。
例えば、第1実施形態のように、単位期間Uを2つのサブフィールド期間Sに区分する場合、第1制御期間C1及び第2制御期間C2のそれぞれは、「2×W」個のサブフィールド期間Sを含むことになる。この場合、電気光学装置は、「2の(2×W)乗」の種類の階調を、画素Pxに表示させることができる。
<変形例5>
上述した実施形態及び変形例では、表示期間Tは偶数個の単位期間Uからなるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、表示期間Tは奇数個の単位期間Uからなるものであってもよい。
図15は、本変形例に係る電気光学装置が備える画素Pxの動作期間のうち、表示期間Tを説明するための説明図である。
この図に示すように、本変形例では、表示期間Tを、単位期間U[1]〜U[7]の7個の単位期間Uに区分する。そして、本変形例では、時間軸上で表示期間Tの中央に位置する時刻(すなわち、単位期間U[4]の開示時刻及び終了時刻の中間の時刻)を、区分時刻Tcとする。また、表示期間Tのうち、単位期間U[1]の開始から区分時刻Tcまでの期間を、第1制御期間C1とし、区分時刻Tcから単位期間U[7]の終了までの期間を、第2制御期間C2とする。
また、本変形例では、各単位期間U[z]を、第1サブフィールド期間SA1[z]及びSA2[z]、並びに、第2サブフィールド期間SB1[z]及びSB2[z]からなる、4個のサブフィールド期間Sに区分する。
図15に示すように、第1サブフィールド期間SA1[z]は、単位期間U[z]と同時に開始され、第1サブフィールド期間SA2[z]は、単位期間U[z]の開示時刻及び終了時刻の中間の時刻において開始される期間である。
また、第2サブフィールド期間SB1[z]は、第1サブフィールド期間SA1[z]に後続し、単位期間U[z]の開示時刻及び終了時刻の中間の時刻において終了する期間であり、第2サブフィールド期間SB2[z]は、第1サブフィールド期間SA2[z]に後続し、単位期間U[z]の終了と同時に終了する期間である。
また、第1制御期間C1に含まれる14個のサブフィールド期間Sは、互いに異なる時間長を有し、第2制御期間C2に含まれる14個のサブフィールド期間Sも、互いに異なる時間長を有するように設けられる。このため、本変形例に係る電気光学装置は、サブフィールド期間Sの個数に対する、画素Pxが表示可能な階調の種類を最大化することができ、多くの種類の階調を表示することができる。
また、表示期間Tに含まれる28個のサブフィールド期間Sは、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称となるように設けられる。このため、画素Pxに対する直流電圧の印加を抑制することができ、液晶素子CLの劣化を最小限に留めることが可能となる。
なお、図15に示す例では、各単位期間U[z]を、4個のサブフィールド期間Sに区分したが、これは一例に過ぎず、2以上のサブフィールド期間Sに区分するものであればよい。
但し、表示期間Tに含まれる単位期間Uの個数が奇数個の場合には、表示期間Tに含まれる複数のサブフィールド期間Sを、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称とするために、単位期間Uの開示時刻及び終了時刻の中間の時刻において開始される第1サブフィールド期間SA2を設けることが好ましい。
また、第1制御期間C1(または第2制御期間C2)に含まれる複数のサブフィールド期間Sを、互いに異なる時間長を有する期間とするために、各単位期間Uに少なくとも2以上の第2サブフィールド期間SBを設けることが好ましい。
また、図15に示す例では、表示期間Tを単位期間U[1]〜U[7]の7個の単位期間Uに区分するが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、「2×W+1」個の単位期間U[1]〜U[2×W+1]に区分するものであればよい(Wは、1以上の自然数)。
<変形例6>
上述した実施形態及び変形例では、表示期間Tに含まれる複数の単位期間Uのうち、最初の単位期間U及び最後の単位期間Uを除く中間期間において、当該中間期間に含まれる全ての単位期間Uを、第1サブフィールド期間SA及び第2サブフィールド期間SBに区分したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、中間期間に含まれる複数の単位期間Uのうち一部の単位期間Uについてのみ、第1サブフィールド期間SA及び第2サブフィールド期間SBに区分するものであってもよい。
図16は、本変形例に係る電気光学装置が備える画素Pxの動作期間のうち、表示期間Tを説明するための説明図である。この図に示すように、本変形例において、表示期間Tは、単位期間U[1]〜U[7]の7個の単位期間Uに区分される。単位期間U[1]〜U[3]及びU[5]〜U[7]は、第1サブフィールド期間SA1[z]及びSA2[z]、並びに、第2サブフィールド期間SB1[z]及びSB2[z]からなる、4個のサブフィールド期間Sに区分される。また、単位期間U[4]は、第1サブフィールド期間SA1[4]及びSA2[4]からなる、2個のサブフィールド期間Sに区分される。
図16に示す例において、第1制御期間C1(または、第2制御期間C2)に含まれる、13個のサブフィールド期間Sは、互いに異なる時間長を有するように設けられる。このため、本変形例に係る電気光学装置は、多くの種類の階調を表示することができる。
また、表示期間Tに含まれる26個のサブフィールド期間Sは、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称となるように設けられる。このため、画素Pxに対する直流電圧の印加を抑制することができる。
<変形例7>
上述した実施形態及び変形例において、走査線駆動回路22は、各水平走査期間Hを、互いに等しい時間長を有する(P+Q)個の期間に区分し、各水平走査期間Hを構成する(P+Q)個の期間のそれぞれにおいて、P個の選択パルスYA[z]及びQ個の選択パルスYB[z]のうち、何れか一のパルスをハイレベルとすることで、異なる種類のパルスが同時にハイレベルになることを防止するものであるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、水平走査期間H毎に、P個の選択パルスYA[z]及びQ個の選択パルスYB[z]のうち、何れか一のパルスをハイレベルにするものであってもよい。
図17は、本変形例に係る電気光学装置の動作を示すタイミングチャートである。
なお、本変形例では、第1実施形態と同様に、単位期間U[z]を、第1サブフィールド期間SA[z]及び第2サブフィールド期間SB[z]からなる、2個のサブフィールド期間Sに区分する場合を想定する。
図17に示すように、本変形例では、各単位期間U[z]を、2M個の水平走査期間Hに区分する。そして、本変形例に係る走査線駆動回路22は、第1入力パルスDA[z]及び第2入力パルスDB[z]を、Yクロック信号Clyに基づいて、水平走査期間Hに相当する幅に狭めるとともに、1行毎に水平走査期間Hの2倍に相当する時間長ずつ遅延させることで、選択パルスYA[z]及びYB[z]を各走査線32に出力する。
より具体的には、走査線駆動回路22は、単位期間U[z]における奇数番目の水平走査期間HAにおいて、選択パルスYA[z]がハイレベルとなり、偶数番目の水平走査期間HBにおいて、選択パルスYB[z]がハイレベルとなるように、走査信号Y[1]〜Y[M]を出力する。
なお、本変形例に係る表示制御回路51は、第1入力パルスDA[z]及びQ個の第2入力パルスDB[z]を、単位期間U[z]における奇数番目の水平走査期間HAにおいて、選択パルスYA[z]がハイレベルとなり、偶数番目の水平走査期間HBにおいて、選択パルスYB[z]がハイレベルとなるようなタイミングで、走査線駆動回路22に対して供給する。
なお、図17では、各単位期間U[z]を、1個の第1サブフィールド期間SA[z]と、1個の第2サブフィールド期間SB[z]と、に区分する場合を例示したが、例えば、変形例3において説明したように、各単位期間U[z]は、P個の第1サブフィールド期間SA[z]と、Q個の第2サブフィールド期間SB[z]と、に区分してもよい。
この場合、各単位期間U[z]は、{M×(P+Q)}個の水平走査期間Hに区分される。そして、連続する(P+Q)個の水平走査期間Hをブロック期間として、ブロック期間を構成する(P+Q)個の水平走査期間Hを、P個の選択パルスYA[z]及びQ個の選択パルスYB[z]に対して、1対1に割り当てる。そして、走査線駆動回路22は、P個の第1入力パルスDA[z]及びQ個の第2入力パルスDB[z]を、Yクロック信号Clyに基づいて、水平走査期間Hに相当する幅に狭めるとともに、1行毎に水平走査期間Hの(P+Q)倍に相当する時間長ずつ遅延させることで、P個の選択パルスYA[z]及びQ個の選択パルスYB[z]が、割り当てられた水平走査期間Hにおいてハイレベルとなるように、走査信号Y[1]〜Y[M]を出力する。
なお、この場合、表示制御回路51は、第1入力パルスDA[z]及びQ個の第2入力パルスDB[z]が、それぞれ割り当てられた水平走査期間Hにおいてハイレベルとなるようなタイミングで、走査線駆動回路22に対して供給する。
<変形例8>
上述した実施形態及び変形例は、表示期間Tに含まれる複数のサブフィールド期間Sは、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称になるように設けられるが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、複数のサブフィールド期間Sが、区分時刻Tcを境界として時間軸上で対称とはならないものであってもよい。
表示期間Tに含まれる複数の単位期間Uのうちの一部または全部の単位期間Uの各々を、P個の第1サブフィールド期間SA及びQ個の第2サブフィールド期間SBに区分する場合、表示期間Tに含まれる複数のサブフィールド期間Sは、一の単位期間Uと、当該一の単位期間Uに後続する他の単位期間Uにおいて、以下の(1)及び(2)の2つの条件を充足するように設けられるものであればよい(なお、ここで、一の単位期間U及び他の単位期間Uは、いずれも、P個の第1サブフィールド期間SA及びQ個の第2サブフィールド期間SBに区分されている場合を想定する)。
(1) 一の単位期間におけるp番目の第1サブフィールド期間SA(pは、1≦p≦Pを満たす自然数)の開始時刻から、他の単位期間におけるp番目の第1サブフィールド期間SAの開始時刻までの時間長が、単位期間Uの時間長と等しいこと。
(2) 一の単位期間におけるq番目の第2サブフィールド期間SB(qは、1≦q≦Qを満たす自然数)の開始時刻から、他の単位期間におけるq番目の第2サブフィールド期間SBの開始時刻までの時間長が、単位期間Uの時間長よりも長いこと。
表示期間Tを、上記(1)及び(2)の双方の条件を充足するように、複数のサブフィールド期間Sに分割する場合、複数のサブフィールド期間Sのそれぞれの時間長を異なる時間長とすることができる。よって、この場合、多くの種類の階調を画素Pxに表示させることができる。
<変形例9>
上述した実施形態及び変形例において、画素Pxに対応して設けられる画素回路40は、液晶素子CLを具備するが、有機発光ダイオード等の発光素子を具備するものであってもよい。
<D.応用例>
以上の各形態に例示した電気光学装置1は、各種の電子機器に利用され得る。図18から図20には、電気光学装置1を採用した電子機器の具体的な形態が例示されている。
図18は、電気光学装置1を適用した投射型表示装置(3板式のプロジェクター)4000の模式図である。投射型表示装置4000は、相異なる表示色(赤色,緑色,青色)に対応する3個の電気光学装置1(1R,1G,1B)を含んで構成される。照明光学系4001は、照明装置(光源)4002からの出射光のうち赤色成分rを電気光学装置1Rに供給し、緑色成分gを電気光学装置1Gに供給し、青色成分bを電気光学装置1Bに供給する。各電気光学装置1は、照明光学系4001から供給される各単色光を表示画像に応じて変調する光変調器(ライトバルブ)として機能する。投射光学系4003は、各電気光学装置1からの出射光を合成して投射面4004に投射する。観察者は、投射面4004に投射された画像を視認する。
図19は、電気光学装置1を採用した可搬型のパーソナルコンピューターの斜視図である。パーソナルコンピューター2000は、各種の画像を表示する電気光学装置1と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。
図20は、電気光学装置1を適用した携帯電話機の斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する電気光学装置1とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図18から図20に例示した機器のほか、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants),デジタルスチルカメラ,テレビ,ビデオカメラ,カーナビゲーション装置,車載用の表示器(インパネ),電子手帳,電子ペーパー,電卓,ワードプロセッサ,ワークステーション,テレビ電話,POS端末,プリンター,スキャナー,複写機,ビデオプレーヤー,タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
1……電気光学装置、10……電気光学パネル、20……駆動回路、22……走査線駆動回路、24……データ線駆動回路、30……表示部、32……走査線、34……データ線、40……画素回路、50……制御部、51……表示制御回路、52……眼鏡制御回路、53……LUT、60……立体視用眼鏡、62……左眼用シャッター、64……右眼用シャッター、100……制御駆動部、Px……画素、CL……液晶素子。

Claims (12)

  1. 画素を備え、表示期間において前記画素が表示すべき階調を制御する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記表示期間を、互いに等しい時間長を有する複数の単位期間に区分し、
    前記複数の単位期間のうち一部または全部の単位期間のそれぞれを、P個(Pは1以上の自然数)の第1サブフィールド期間と、Q個(Qは1以上の自然数)の第2サブフィールド期間を含む、所定数のサブフィールド期間に区分し、
    前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間のうち、前記所定数のサブフィールド期間を含む一の単位期間と、前記一の単位期間に後続し前記所定数のサブフィールド期間を含む他の単位期間と、において、
    前記一の単位期間における第p番目(pは1≦p≦Pを満たす自然数)の前記第1サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における第p番目の前記第1サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長と等しくし、
    前記一の単位期間における第q番目(qは1≦q≦Qを満たす自然数)の前記第2サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における第q番目の前記第2サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長よりも長くし、
    前記表示期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間の各々において、
    前記画素に対して、当該画素のオンまたはオフを指定するデータ信号を供給して、前記画素をオンまたはオフすることにより、前記表示期間における前記画素が表示する階調を制御する、
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  2. 前記表示期間を、第1制御期間と、前記第1制御期間と等しい時間長を有し前記第1制御期間に後続する第2制御期間と、に区分し、
    前記表示期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間の各々が、前記第1制御期間と前記第2制御期間とを区分する時刻である区分時刻を境界として、時間軸上で対称となるように、前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間のうち一部または全部の単位期間のそれぞれを、前記所定数のサブフィールド期間に区分する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法。
  3. 前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間から最後の単位期間及び最初の単位期間の少なくとも一方を除いた期間である中間期間において、
    前記中間期間に含まれる複数の前記単位期間の一部または全部の単位期間のそれぞれを、前記所定数のサブフィールド期間に区分し、
    前記最後の単位期間及び前記最初の単位期間の少なくとも一方には、前記第2サブフィールド期間を設けない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法。
  4. 前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間から最後の単位期間及び最初の単位期間の少なくとも一方を除いた期間である中間期間において、
    前記中間期間に含まれる複数の前記単位期間の一部または全部の単位期間のそれぞれを、前記所定数のサブフィールド期間に区分し、
    前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間のうち、前記所定数のサブフィールド期間を有する単位期間以外の単位期間を、前記Q個の前記第1サブフィールド期間に区分する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法。
  5. 前記表示期間を、第1制御期間と、前記第1制御期間と等しい時間長を有し前記第1制御期間に後続する第2制御期間と、に区分し、
    前記中間期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間の各々が、前記第1制御期間と前記第2制御期間とを区分する時刻である区分時刻を境界として、時間軸上で対称となるように、前記中間期間に含まれる複数の前記単位期間のうち一部または全部の単位期間のそれぞれを、前記所定数のサブフィールド期間に区分する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置の駆動方法。
  6. 前記第1制御期間における前記データ信号と、前記第2制御期間における前記データ信号とが、基準電位を中心として反転した極性の信号となるように、前記データ信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項2または5に記載の電気光学装置の駆動方法。
  7. 前記表示期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間のうち、前記区分時刻を境界として時間軸上で対称となる2つの前記サブフィールド期間において、
    一方のサブフィールド期間における前記データ信号の示す値と、他方のサブフィールド期間における前記データ信号の示す値とは、前記基準電位を中心して等しい大きさを有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置の駆動方法。
  8. 一の表示期間と、前記一の表示時間の次に開始される他の表示期間との間に、1または複数の前記単位期間からなるリセット期間を設け、
    前記リセット期間において、
    前記画素に対して、前記データ信号として所定のリセット電位を供給する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の電気光学装置の駆動方法。
  9. 前記リセット期間に含まれる各単位期間には、
    前記第2サブフィールド期間を設けない、
    ことを特徴とする請求項8に記載の電気光学装置の駆動方法。
  10. 前記電気光学装置は、
    左眼用シャッターと右目用シャッターとを含む立体視用眼鏡を備え、
    当該立体視用眼鏡により立体視される左眼用画像と右目用画像とを前記表示期間毎に交互に表示可能であり、
    前記左眼用画像を表示する表示期間において、
    前記右眼用シャッターを閉状態に制御し、
    前記左眼用画像を表示する表示期間の少なくとも一部を含む期間において、
    前記左眼用シャッターを開状態に制御し、
    前記右眼用画像を表示する表示期間において、
    前記左眼用シャッターを閉状態に制御し、
    前記右眼用画像を表示する表示期間の少なくとも一部を含む期間において、
    前記右眼用シャッターを開状態に制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のうち何れか1項に記載の電気光学装置の駆動方法。
  11. 画素と、
    表示期間において前記画素が表示すべき階調を制御する制御駆動部と、
    を備える電気光学装置であって、
    前記制御駆動部は、
    前記表示期間を、互いに等しい時間長を有する複数の単位期間に区分し、
    前記複数の単位期間のうちの一部または全部の単位期間のそれぞれを、P個(Pは1以上の自然数)の第1サブフィールド期間と、Q個(Qは1以上の自然数)の第2サブフィールド期間を含む、所定数のサブフィールド期間に区分し、
    前記表示期間に含まれる前記複数の単位期間のうち、前記所定数のサブフィールド期間を含む一の単位期間と、前記一の単位期間に後続し前記所定数のサブフィールド期間を含む他の単位期間と、において、
    前記一の単位期間における第p番目(pは1≦p≦Pを満たす自然数)の前記第1サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における第p番目の前記第1サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長と等しくし、
    前記一の単位期間における第q番目(qは1≦q≦Qを満たす自然数)の前記第2サブフィールド期間の開始時刻から、前記他の単位期間における第q番目の前記第2サブフィールド期間の開始時刻までの時間長を、前記単位期間の時間長よりも長くし、
    前記表示期間に含まれる複数の前記サブフィールド期間の各々において、
    前記画素に対して、当該画素のオンまたはオフを指定するデータ信号を供給して、前記画素をオンまたはオフすることにより、前記表示期間における前記画素が表示する階調を制御する、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項11に記載の電気光学装置を具備する電子機器。
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