JP6162649B2 - 超仕上げ加工方法 - Google Patents
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Description
本発明に係る水溶性研削油は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸またはその塩、アミン化合物および非イオン界面活性剤が、水中に溶解した水溶液または分散した分散液である。
式(1):R1−O−(CH2CH2O)n−CH2−COOH
本発明に係るビトリファイド超仕上げ砥石は、所定の軟質砥粒および硬質砥粒からなる複合砥粒をビトリファイドボンドで結合してなる複合砥粒ビトリファイド超仕上げ砥石である。当該複合砥粒ビトリファイド超仕上げ砥石は、被加工剤に対する化学反応性を有しかつ切削性を有しない軟質砥粒と、切削性を有する硬質砥粒とを所定量配合した複合砥粒を、ビトリファイドボンドで結合した超仕上げ砥石であるため、被加工物と軟質砥粒との化学反応により生じた微小反応層を接触摩擦力によって除去すると共に、軟質砥粒の潤滑性により切削時の「目詰まり」や「目つぶれ」が少なく、超仕上げ加工面にスクラッチ傷が付かず、しかもビトリファイドボンドにより精密な加工が可能であり、また仕上げ性能の各項目に優れることを特徴とする。
本発明の超仕上げ加工方法は、前述の水溶性研削油およびビトリファイド超仕上げ砥石を使用し、被加工物に対する砥石の押し付け圧力(砥石面圧力)を所定の範囲とすること以外は特に限定されず、従来の超仕上げ加工方法、例えば粗加工と仕上加工を含む超仕上げ加工方法などとすればよい。
表1に示す配合処方(質量%)にしたがって、試験用水溶性研削油を調製した。まず、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸、アミン化合物および非イオン界面活性剤を30〜40℃に加熱しながら混合した後、その他の成分を添加して均一に撹拌した。得られた混合物をろ過し、水に溶解させて各試験用水溶性研削油を得た。
オレイン酸:日本精化株式会社製のオレイン酸DD
オレイルサルコシン:ヘキストインダストリー株式会社製のArkomon SO
ポリオキシエチレン(10モル)ラウリルエーテル酢酸:泰光油脂化学工業株式会社製のタイポールソフトECA−1090
ポリオキシエチレン(10モル)ラウリルエーテル酢酸カリウム塩:ポリオキシエチレン(10モル)ラウリルエーテル酢酸に等モル比の水酸化カリウムを添加し、反応させて調製した。
モノイソプロパノールアミン:ダウ・ケミカル日本株式会社製のMIPA(モノイソプロパノールアミン)
トリエタノールアミン:ジャパンケムテック株式会社製のTEA−99(トリエタノールアミン)
非イオン界面活性剤1:ミヨシ油脂株式会社製のペレテックス2022(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、HLB:13.2)
非イオン界面活性剤2:ミヨシ油脂株式会社製のペレテックス2822(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、HLB:10.3)
非イオン界面活性剤3:ミヨシ油脂株式会社製のペレテックス2937J(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、HLB:15.3)
ジメルカプトチアジアゾール:Rhein Chemie製のAdditin RC5201
オクチルホスホン酸:ローディア日華株式会社製のRHODAFAC ASI−80
試験用ビトリファイド超仕上げ砥石の製造に用いた軟質砥粒、硬質砥粒およびビトリファイドボンドを表2に示す。
塩化亜鉛:ナカライテスク株式会社製のZnCl2
気孔材1:アクリル樹脂系(平均粒子径30μm)
気孔材2:アクリル樹脂系(平均粒子径80μm)
実施例1〜32および比較例1〜14
表4〜10に示す組合せの各試験用水溶性研削油A〜J(表1参照)および各試験用ビトリファイド超仕上げ砥石a〜j(砥石寸法:5.5×5×35)(表3参照)および超仕上げ加工装置(和泉金属株式会社製のKN−533)を用いて100個の玉軸受内輪軌道面(型番:#6203、材質:SUJ−2)の超仕上げ加工を、表4〜10に示す各加工条件に従い行った。評価は、切削量、砥石摩耗量、仕上げ面粗さ、および砥石作用面への溶着について行った。また、参考例1〜11として油性研削油(ユシロ化学工業株式会社製のSF−36、表中は「油」で示す)を用いた超仕上げ加工および評価を同様に行った。評価結果を表4〜10および図1に示す。
実削試験に供した100個の玉軸受内輪軌道溝面のR底部寸法をダイヤルゲージにより加工前と加工後の差を測定し、その平均値を切削量とした。平均粒子径が4.8μmの試験用砥石を用いた場合、切削量の性能目標値はΦ7.0μm以上であり、Φ8.0μm以上が好ましい。また、平均粒子径が2.8μmの試験用砥石を用いた場合、切削量の性能目標値はΦ5.0μm以上であり、Φ6.0μm以上が好ましい。
実削試験後の試験用砥石の長さを試験前の長さと比較することで、砥石摩耗量を測定した。平均粒子径が4.8μmの試験用砥石を用いた場合の砥石摩耗量は、5.0μm以下であれば実使用に耐えることができ、2.6μm以下が好ましく、1.5μm以下がより好ましく、1.0μm以下がさらに好ましい。また、平均粒子径が2.8μmの試験用砥石を用いた場合の砥石摩耗量は、5.0μm以下であれば実使用に耐えることができ、2.6μm以下が好ましく、1.8μm以下がより好ましく、1.3μm以下がさらに好ましい。
実削試験に供した100個から無作為に抽出した3個の玉軸受内輪軌道面を表面粗さ測定機(株式会社東京精密製のSURFCOM480A)により仕上げ面粗さを測定し、平均値を仕上げ面粗さとした。平均粒子径が4.8μmの試験用砥石を用いた場合、仕上げ面粗さの性能目標値は0.045μmRa以下であり、0.042μmRa以下がより好ましい。また、平均粒子径が2.8μmの試験用砥石を用いた場合、仕上げ面粗さの性能目標値は0.030μmRa以下であり、0.025μmRa以下がより好ましい。
実削試験後の試験用砥石の作用面への溶着をマイクロスコープ(株式会社キーエンス製のVH5500)により10〜20倍で確認し、下記の基準で評価した。
○:溶着がほとんど見られなかった。
△:溶着は確認できるが、溶着が原因となる不具合(切削量の低下、目残り)は確認できなかった。
×:溶着が確認でき、溶着が原因となる不具合(切削量の低下、目残り)が確認された。
Claims (4)
- 水溶性研削油およびビトリファイド超仕上げ砥石を使用する超仕上げ加工方法であり、
前記水溶性研削油が、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸またはその塩、アミン化合物、および、非イオン界面活性剤を含有する水溶性研削油であり、
前記ビトリファイド超仕上げ砥石が、
被加工材に対する化学反応性を有しかつ切削性を有しない軟質砥粒5〜80体積%、および前記被加工材に対して切削性を有する硬質砥粒20〜95体積%からなる複合砥粒を、ビトリファイドボンドで結合してなる複合砥粒ビトリファイド超仕上げ砥石であり、
加工時の砥石面圧力が0.3MPa以上である超仕上げ加工方法。 - 前記硬質砥粒の平均粒子径が2.0〜20μmである請求項1記載の超仕上げ加工方法。
- 前記軟質砥粒が純度99.0質量%以上の酸化セリウムである請求項1または2記載の超仕上げ加工方法。
- 超仕上げ砥石の加工時の面圧力が0.3〜1.5MPaである請求項3記載の超仕上げ加工法。
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