JP6162401B2 - 光半導体デバイス - Google Patents

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Description

本発明の実施の形態は、光半導体デバイスに関する。
近年、LSIの集積密度が高くなることに伴い、内部回路パターンの微細化が進んでいる。この微細化に伴い、配線断面積が減少することによって配線抵抗が増大し、隣接する配線との間隔が狭くなることによって配線間の配線容量が増大する。
その結果、配線抵抗と配線容量で決定される配線遅延時間が増大し、更なるLSIの高速化が困難となってくる。また、LSI内部のマルチコア化やメモリ3次元集積化が進むにつれ、コア間やコア―メモリ間での大容量伝送が必要不可欠となっており、電気による伝送速度がLSI高性能化のボトルネックとなっている。
このようなLSIの高密度化に伴う配線遅延の問題を解決する技術として、電気信号を光信号に置き換える光配線技術が注目されている。光配線技術は、金属配線のかわりに光導波路を用いて信号伝送する方式である。光配線技術は、上記のような微細化に伴う配線抵抗や配線間容量の増大が発生せず、更なる動作速度の高速化が期待できる。
光配線技術において光源として使用する発光素子として、半導体レーザが用いられる。従来の光通信で用いられてきた半導体レーザではサイズが幅数μm、長さ百μmとLSIのトランジスタや配線ピッチに比べて非常に巨大である。このため、電気配線を光配線へ置き換えることの大きな阻害要因となっている。そこで、小型光源としてマイクロリング(またはマイクロディスク)構造の共振器を用いたマイクロリング(またはマイクロディスク)レーザが注目され始めている。
また、LSIチップ上の光配線を実現するには、光源となる発光素子(送信部)と光導波路(伝送部)とともに、受光素子(受信部)も駆動回路や増幅回路とともに、同じチップ上にコンパクトに集積化して光送受信システムを形成する必要がある。
発光素子であるマイクロリングレーザと受光素子を集積化する場合には、低コスト化の観点から、受光素子も発光素子と同様のマイクロリング構造で形成することが望ましい。これにより、発光素子と受光素子を同一プロセスで同時に製造することができるからである。
マイクロリング構造の発光素子や受光素子では、素子にバイアス電圧を印加して、発光および受光を可能とするために、活性層の上下に正電極および負電極を形成する。電極の構造として、下側の電極(通常は負極)をマイクロリングの内側に形成する構造(内電極構造)と、マイクロリングの外側に形成する構造(外電極構造)とがある。
このうち、内電極構造は比較的大きなリング(数10μm以上)の場合に有効である。一方、外電極構造はリングの内側に電極を形成することが困難な小さなリング型あるいはディスク型、例えば、直径10μm以下のリング型あるいはディスク型の場合に有効である。
特に、マイクロリング構造の小型化は、高集積化のみならず、素子の低消費電力化や高速化を図る上で重要な課題である。また、さらなる大容量化のための波長多重(WDM:Wave Length Divisional Multiplexing)化にも必須の要件である。
例えば、マイクロリングレーザで波長多重化する場合、リング径を少しずつ変えることにより容易に発振波長を変えることが出来る。しかし、その可変波長範囲は通常、波長チャンネル間のクロストークを避けるためFree Spectral Range (FSR)の1〜2倍の範囲内が利用される。このため、リングが大きくなるほど可変波長範囲が狭くなり、クロストークの増大や合分波デバイス(波長フィルタ)の大型化や挟帯域化を招くことになる。
このように外電極構造は、マイクロリング構造の発光素子または受光素子の小型化・低消費電力化や高速化、WDMによる大容量化に適した構造と言える。
Joris Van Campenhout et al.,"A Compact SOI−Integrated Mulitiwavelength Laser Source Based on Cascaded InP Microdisks",IEEE Photonic Technology Letters, Vol.20, No.16,(2008).
もっとも、上述のような外電極構造の場合、リングまたはディスクの外側に電極を形成するための領域、いわゆるスラブ層を残す必要がある。そして、リングまたはディスク内を周回する光がこのスラブ層を伝播してリング外に漏出しやすく、光の損出が大きくなるという問題がある。
特に、半導体レーザの温度特性を向上させるために、InGaAs/AlGaAs系材料を用いる場合には、コンタクト層でもあるGaAsスラブ層の屈折率が高く、発光波長が短くなるため、この問題がさらに顕在化する。
本発明が解決しようとする課題は、外電極構造に起因する光の損失を抑制する光半導体デバイスを提供することにある。
実施の形態の光半導体デバイスは、リングまたはディスク形状の第1の領域と、前記第1の領域の外周に位置する第2の領域を有する第1導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層の前記第1の領域上に位置するリングまたはディスク形状の活性層と、前記活性層上に位置するリングまたはディスク形状の第2導電型の第2の半導体層と、前記第1の半導体層の前記第2の領域上に位置し、前記第1の領域の外周に位置する第1の電極と、前記第2の半導体層上に位置する第2の電極と、前記第1の半導体層下に位置し、らせん状であり、かつ前記第1または第2の半導体層を光学的に結合して光信号を伝搬可能である光導波路と、を備え、前記第1の領域と前記第1の電極との間の、前記第2の領域に、前記第1の領域の外周に位置する溝または複数の穴を有する。
第1の実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。 第1の実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。 第1の実施の形態の光導波路の形状を示す模式図である。 第1の実施の形態の効果を示す図である。 第2の実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。 第2の実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。 第2の実施の形態の効果を示す図である。 第3の実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。 第3の実施の形態の効果を示す図である。 第4の実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。 第4の実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。 第5の実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。 第5の実施の形態の効果を示す図である。
以下、図面を参照しつつ実施の形態の光半導体デバイスについて説明する。
なお、本明細書中、リング形状とは、外周や内周が円形の形状に限定されることはなく、楕円形状、直線と曲線を組み合わせた形状等、リングとして閉じた形状であればすべて包含する概念である。また、本明細書中、ディスク形状とは、外周や内周が円形の形状に限定されることはなく、楕円形状、直線と曲線を組み合わせた形状等を含む概念である。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の光半導体デバイスは、第1導電型の第1の半導体層と、第1の半導体層上に形成されるリングまたはディスク形状の活性層と、活性層上に形成されるリングまたはディスク形状の第2導電型の第2の半導体層と、第1の半導体層上に形成される第1の電極と、第2の半導体層上に形成される第2の電極と、を備える。そして、第1の半導体層がリングまたはディスク形状の第1の領域と、第1の領域の外周に形成され第1の領域よりも厚さが薄い第2の領域を備える。そして、第1の電極が第2の領域上に形成され、第1の領域と第1の電極との間の、第2の領域に、複数の穴が形成される。
実施の形態の光半導体デバイスは、上記構成を備えることにより、リング形状の領域を周回する光が、第2の領域から漏出することを抑制する。したがって、光の損失を少なくすることが可能となる。
図1および図2は、本実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。図1(a)が斜視断面図、図1(b)が要部の拡大断面図である。図2は、上面図である。
本実施の形態の光半導体デバイスは、光導波路によって伝達される光信号を、電気信号に変換する受光素子である。受光素子100はマイクロリング構造を備える。
実施の形態の受光素子100は、積層された複数の半導体層で形成される受光部10と、この受光部10に光学的に結合される光導波路20を備える。光導波路20は、例えば、半導体基板30上に設けられる絶縁層32内に形成される。そして、絶縁層32を介して光導波路20の上部に受光部10が設けられる。絶縁層32は、光導波路20よりも低屈折率である。
半導体基板30は、例えばシリコンである。光導波路20は、例えば単結晶シリコンまたはアモルファスシリコンである。絶縁層32は、例えば、シリコン酸化膜である。
光導波路20は、図示しない発光素子からの光信号を受光素子100へ伝搬する。図1中、紙面に垂直な方向に光導波路20は延在する。光導波路20の幅は、例えば、0.3μm〜2μm程度、高さは、例えば、0.2μm〜2μm程度である。
図3は、光導波路の形状を示す模式図である。図3に示すように、光導波路20は受光部10の下で周回するらせん形状を備えている。このように、光導波路20をらせん形状で周回させることで、実効的な光の吸収長を増大させ、受光素子100の吸収効率を向上させることが可能となる。よって、光導波路20が、らせん形状を備えることが望ましい。
なお、光導波路20の形状は、らせん形状でなくとも直線形状であってもかまわない。もっとも、受光素子100のリング形状の領域内部での光の散乱による損失を低減する観点からは、リング径の曲率半径より大きいかまたは同一の曲率半径を備える曲がり導波路とすることが望ましい。入力光とリング内部での光の周回モードとの整合性が高まるからである。
受光部10を構成する多層構造の半導体層は、例えば化合物半導体で形成され、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)系の化合物半導体で形成される。
受光部10は、n型コンタクト層12とn型クラッド層14で構成されるn型半導体層(第1の半導体層)16と、n型半導体層(第1の半導体層)16上に形成される第1の光ガイド層18と、第1の光ガイド層18上の活性層22と、活性層22上の第2の光ガイド層24と、第2の光ガイド層24上のp型クラッド層26とp型クラッド層26上のp型コンタクト層28とで構成されるp型半導体層(第2の半導体層)36を備える。
n型コンタクト層12とn型クラッド層14で構成されるn型半導体層(第1の半導体層)16は、リング形状の第1の領域16aと、第1の領域16aの外周に形成され第1の領域16aよりも厚さが薄い第2の領域16bを備える。第2の領域16bは、スラブ層とも称される。
なお、図1ではスラブ層(第2の領域16b)の上面と、n型コンタクト層12とn型クラッド層14の境界が一致しているが、例えば、スラブ層(第2の領域16b)の上面が、n型コンタクト層12とn型クラッド層14の境界との下方になる構造であってもかまわない。
n型半導体層(第1の半導体層)16は、光導波路20と光学的に結合する。
n型コンタクト層12は、n側電極(第1の電極)38をその上に形成するための層である。n型コンタクト層12は、n型クラッド層14よりも高不純物濃度である。本実施の形態では、n側電極(第1の電極)38は第2の領域16bのn型コンタクト層12上に形成される。
コンタクト形成を容易にする観点から、第2の領域16bの厚さは、100nm以上であるあることが望ましく、150nm以上であることがより望ましい。また、リング外部への光の漏出を抑制する観点からは、500nm以下であることが望ましく、300nm以下であることがより望ましい。
n型クラッド層14は、中央部のn型の半導体層14aが、半導体層14aよりも低屈折率の酸化物層14bに挟まれる構造となっている。この構造により、電流の経路を狭窄させ、光電変換効率を向上させる効果が生ずる。
第1の光ガイド層18は、リング形状である。第1の光ガイド層18は、半導体で形成される。第1の光ガイド層18は、n型クラッド層14よりも高屈折率である。
活性層22は、リング形状である。活性層22では、受光した光信号のエネルギーにより電子−正孔対が発生する。受光素子100は、発生する電子−正孔対を電気信号として検知する。活性層22は、例えば、多重量子井戸構造を備える。
第2の光ガイド層24は、リング形状である。第2の光ガイド層24は、半導体で形成される。第1の光ガイド層18は、p型クラッド層28よりも高屈折率である。
第1および第2の光ガイド層18、24は、活性層22に入った光を閉じ込める機能を備える。
p型クラッド層26は、リング形状である。p型クラッド層26は、中央部のp型の半導体層26aが、半導体層26aよりも低屈折率の酸化物層26bに挟まれる構造となっている。この構造により、電流の経路を狭窄させ、光電変換効率を向上させる効果が生ずる。
p型コンタクト層28は、リング形状である。p型コンタクト層28は、p型クラッド層26よりも高不純物濃度である。p型コンタクト層28上にリング形状の第2の電極40が形成される。
第1の電極38と第2の電極40との間には、活性層22で光信号から光電変換された電気信号を電流値として検知するための電圧が印加される。
そして、n型半導体層16の第1の領域16aと、第1の電極38との間の第2の領域16bに、複数の円形の穴44が形成される。複数の穴44は、図2に示すように第1の領域16aの外周に沿って周期的に配置されている。複数の穴44は、製造を容易にする観点から第2の領域16bのn型コンタクト層12を貫通していることが望ましい。
n型半導体層16は、例えば、厚さ50〜2000nm程度のn型のアルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)層である。n型クラッド層14は、例えば半導体層14aがn型のアルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)であり、酸化物層14bがアルミニウムガリウムヒ素の酸化物である。
第1の光ガイド層18は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)層である。
活性層22は、例えば、アンドープ多重井戸層(Multiple Quantum Well)で形成される。例えば、厚さ6nm程度のインジウムガリウムヒ素(InGaAs)量子井戸層と、厚さ10nm程度のガリウムヒ素(GaAs)障壁層を交互に3層積層し、上下を厚さ40nm程度の、例えば、Al0.1Ga0.9As組成のアルミニウムガリウムヒ素層で挟み込んだ構造を備える。
第2の光ガイド層24は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)層である。
p型半導体層36は、例えば、厚さ50〜2000nm程度のp型のアルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)層である。p型クラッド層26は、例えば半導体層26aがp型のアルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)であり、酸化物層26bがアルミニウムガリウムヒ素の酸化物である。
第1の電極38は、金属、例えば、AuZn合金である。第1の電極38はアノード電極(負極)である。また、第2の電極40は、金属、例えば、AuGe合金である。第2の電極40はカソード電極(正極)である。
本実施の形態の受光素子100は、第2の領域16bのn型コンタクト層12に、複数の穴44が形成されることにより、第2の領域16bの実効的な屈折率が低下する。したがって、光をリング形状の第1の領域16aに閉じ込める効果が強まる。したがって、光導波路20から入り、受光部10のリング形状の領域を周回する光の外部への漏出が減少し、光の内部損失が抑制される。よって、光電変換効率の高い受光素子が実現できる。
また、複数の穴44以外の第2の領域16bは残存するので、第1の電極38と第1の領域16a間の電気的導通も確保できる。
電気的導通を確保しつつ、光の内部損失も低減させる観点から、第1の領域16aと第1の電極38間の第2の領域16bにおいて、穴44の占める面積が、20%以上80%以下であることが望ましく、30%以上70%以下であることがより望ましい。
図4は、本実施の形態の効果を示す図である。図4(a)がスラブ層(第2の領域)に穴を設けない場合、図4(b)がスラブ層に複数の穴を設けた場合である。受光素子のリング内部での光の伝搬およびリング外部への光の漏出を、シミュレーションした結果である。図では、光の強度分布を示している。シミュレーションはFDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いて行った。
シミュレーションでは、リングの直径を10μm、スラブ層厚を100nm、穴の直径を800nm、穴のピッチを1100nm、周回する光の波長を1.2μmとした。
図4から明らかなように、第2の領域(スラブ層)16bに複数の穴44を設けることで第1の領域16aから漏出する光が抑制される。そして、光の内部損失は図4(a)の場合30cm−1であり、図4(b)の場合10cm−1である。以上のように、本実施の形態によれば、光の外部への漏出による損失を低減すること可能である。
次に、本実施の形態の製造方法について説明する。
まず、SOI(Silicon on Insulator)基板を準備する。そして、SOI基板上のシリコン層をパターニングして光導波路20を形成する。光導波路20間は、例えば、シリコン酸化膜で埋め込む。
次に、化合物半導体、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)系半導体の多層構造を形成する。
まず、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)の基板上に、MOVCD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法またはMBE(Molecular Beam Epitaxy)法により、例えば、n型のアルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)のn型半導体層16をエピタキシャル成長させる。n型半導体層16として、まずn型コンタクト層12を形成し、その後、n型コンタクト層12よりも低不純物濃度のn型クラッド層14を形成する。
次に、n型半導体層16上に、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)の第1の光ガイド層18をエピタキシャル成長により形成する。そして、第1の光ガイド層18上に、活性層22として、例えば、インジウムガリウムヒ素(InGaAs)の量子井戸層と、ガリウムヒ素(GaAs)の障壁層を交互に3層積層し、上下を、例えば、アルミニウムガリウムヒ素で挟み込んだ構造をエピタキシャル成長により形成する。そして、活性層22上に例えば、ガリウムヒ素(GaAs)の第2の光ガイド層24をエピタキシャル成長により形成する。
次に、第2の光ガイド層24上に、例えば、p型のアルミニウムガリウムヒ素(AlGaAs)のp型半導体層36をエピタキシャル成長させる。p型半導体層36として、まずp型クラッド層26を形成し、その後、p型クラッド層26よりも高不純物濃度のp型コンタクト層28を形成する。
次に、半導体多層構造を形成した基板と、光導波路20を形成したSOI基板を貼りあわせる。その後、半導体多層構造に対してリング形状のパターニングを行う。この際、リング形状の外周領域に、少なくとも、n型コンタクト層12の一部がスラブ層として残存するようにする。残存したn型コンタクト層12が、第2の領域16bとなる。
リング形状の形成後、n型クラッド層14およびp型クラッド層26を、リング形状の内周側および外周側から熱酸化により選択酸化し、酸化物層14bを形成する。
次に、例えば、リング形状の半導体多層構造を図示しない絶縁物、例えば、シリコン酸化膜で埋め込む。そして、第2の領域16bに複数の穴44をパターニングする。この際、複数の穴44が第2の領域16bを貫通することが、安定した穴形状制御の観点から望ましい。
次に、コンタクトホールの開口、金属膜の形成、および、金属膜のパターニングにより、第1の電極38および第2の電極40を形成する。
以上の工程により、図1に示す受光素子100が形成される。
以上、本実施の形態によれば、外電極構造に起因する光の損失を抑制する小型のマイクロリング構造の受光素子を提供することが可能となる。また、光の短波長化も容易となるため、温度特性に優れた受光素子を提供することが可能となる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態の光半導体デバイスは、第1の領域と第1の電極との間の、第2の領域に複数の穴に代えて、リング形状の溝が設けられること以外は、第1の実施の形態と同様である。したがって、第1の実施の形態と重複する内容については、記述を省略する。
図5および図6は、本実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。図5(a)が斜視断面図、図5(b)が要部の拡大断面図である。図6は、上面図である。
本実施の形態の光半導体デバイスは、光導波路によって伝達される光信号を、電気信号に変換する受光素子である。受光素子200はマイクロリング構造を備える。
そして、n型半導体層16の第1の領域16aと第1の電極38との間の、第2の領域16bのn型コンタクト層12に、リング形状の溝50が形成される。第1の領域16aと第1の電極38間の電気的導通を確保する観点から、溝50の深さは第2の領域16bの厚さよりも浅く設定される。すなわち、溝50は、第2の領域16bのn型コンタクト層12を貫通しない。
図7は、本実施の形態の効果を示す図である。図7(a)がスラブ層(第2の領域)に溝を設けない場合、図7(b)がスラブ層に溝を設けた場合である。受光素子のリング内部での光の伝搬およびリング外部への光の漏出を、シミュレーションした結果である。図では、光の強度分布を示している。シミュレーションはFDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いて行った。
シミュレーションでは、リングの直径を10μm、スラブ層厚を100nm、溝の幅を500nm、溝の深さを50nm、周回する光の波長を1.2μmとした。
図7から明らかなように、第2の領域(スラブ層)16bに溝50を設けることで第1の領域16aから漏出する光が抑制される。そして、光の内部損失は図7(a)の場合30cm−1であり、図7(b)の場合4cm−1である。以上のように、本実施の形態によれば、光の漏出による損失を一桁近く低減すること可能である。
以上、本実施の形態によれば、外電極構造に起因する光の損失を抑制する小型のマイクロリング構造の受光素子を提供することが可能となる。また、光の短波長化も容易となるため、温度特性に優れた受光素子を提供することが可能となる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態の光半導体デバイスは、第1の領域と第1の電極との間の、第2の領域に複数の穴とリング形状の溝の双方が設けられる以外は、第1の実施の形態と同様である。したがって、第1の実施の形態と重複する内容については、記述を省略する。
図8は、本実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。図8は、上面図である。
本実施の形態の光半導体デバイスは、光導波路によって伝達される光信号を、電気信号に変換する受光素子である。受光素子はマイクロリング構造を備える。
そして、n型半導体層16の第1の領域16aと第1の電極38との間の、第2の領域16bに、複数の穴44とリング形状の溝50が形成される。複数の穴44は、図8に示すように第1の領域16aの外周に沿って周期的に配置されている。複数の穴44は、製造を容易にする観点から第2の領域16bを貫通していることが望ましい。
また、第1の領域16aと第1の電極38間の電気的導通を確保する観点から、溝50の深さは第2の領域16bの厚さよりも浅く設定される。すなわち、溝50は、第2の領域16bを貫通しない。
図9は、本実施の形態の効果を示す図である。図9(a)がスラブ層(第2の領域)に溝を設けない場合、図9(b)がスラブ層に溝を設けた場合である。受光素子のリング内部での光の伝搬およびリング外部への光の漏出を、シミュレーションした結果である。図では、光の強度分布を示している。シミュレーションはFDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いて行った。
シミュレーションでは、リングの直径を10μm、スラブ層厚を100nm、溝の幅を1μm、溝の深さを25nm、穴の直径を750nm、穴のピッチを1100nm、周回する光の波長を1.2μmとした。
図9から明らかなように、第2の領域(スラブ層)16bに溝50と複数の穴44を設けることで第1の領域16aから漏出する光が抑制される。そして、光の内部損失は図9(a)の場合30cm−1であり、図9(b)の場合4cm−1である。以上のように、本実施の形態によれば、光の漏出による損失を一桁近く低減すること可能である。
以上、本実施の形態によれば、外電極構造に起因する光の損失を抑制する小型のマイクロリング構造の受光素子を提供することが可能となる。また、光の短波長化も容易となるため、温度特性に優れた受光素子を提供することが可能となる。
また、溝と穴との組み合わせとすることで、電気的導通を確保しつつ、光の内部損失も低減させるための構造の最適化が容易となる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態の光半導体デバイスは、受光素子ではなく、発光素子である点で第1の実施の形態と異なる。特に、半導体多層構造の構成等については第1の実施の形態と同様である。したがって、第1の実施の形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
図10および図11は、本実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。図10(a)が斜視断面図、図10(b)が要部の拡大断面図である。図11は、上面図である。
本実施の形態の光半導体デバイスは、電極間に印加される電気信号を、光発振器で光信号に変換する発光素子である。発光素子300はマイクロリング構造を備えるマイクロリングレーザである。
実施の形態の発光素子300は、積層された複数の半導体層で形成される光共振器(発光部)70と、この光共振器70に光学的に結合される光導波路60を備える。光導波路60は、例えば、半導体基板30上に設けられる絶縁層32内に形成される。そして、絶縁層32を介して光導波路60の上部に光共振器70が設けられる。絶縁層32は、光導波路60よりも低屈折率である。
半導体基板30は、例えばシリコンである。光導波路60は、例えば単結晶シリコンまたはアモルファスシリコンである。絶縁層32は、例えば、シリコン酸化膜である。
光導波路60は、光共振器70で発生する光信号を図示しない受光素子へ伝搬する。図10中、紙面に垂直な方向に光導波路60は延在する。光導波路60の幅は、例えば、0.3μm〜2μm程度、高さは、例えば、0.2μm〜2μm程度である。光導波路60は、例えば、直線形状、または、光共振器70のリング径の曲率半径より大きいかまたは同一の曲率半径を備える曲がり導波路とする。
光共振器70を構成する多層構造の半導体層は、例えば化合物半導体で形成され、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)系の半導体で形成される。
光共振器70は、n型コンタクト層12とn型クラッド層14で構成されるn型半導体層(第1の半導体層)16と、n型半導体層(第1の半導体層)16上に形成される第1の光ガイド層18と、第1の光ガイド層18上の活性層22と、活性層22上の第2の光ガイド層24と、第2の光ガイド層24上のp型クラッド層26とp型クラッド層26上のp型コンタクト層28とで構成されるp型半導体層(第2の半導体層)36を備える。
n型コンタクト層12とn型クラッド層14で構成されるn型半導体層(第1の半導体層)16は、リング形状の第1の領域16aと、第1の領域16aの外周に形成され第1の領域16aよりも厚さが薄い第2の領域16bを備える。第2の領域16bは、スラブ層とも称される。
なお、図11ではスラブ層(第2の領域16b)の上面と、n型コンタクト層12とn型クラッド層14の境界が一致しているが、例えば、スラブ層(第2の領域16b)の上面が、n型コンタクト層12とn型クラッド層14の境界との下方になる構造であってもかまわない。
n型半導体層(第1の半導体層)16は、光導波路60と光学的に結合する。
n型コンタクト層12は、n側電極(第1の電極)38をその上に形成するための層である。n型コンタクト層12は、n型クラッド層14よりも高不純物濃度である。本実施の形態では、n側電極(第1の電極)38は第2の領域16bのn型コンタクト層12上に形成される。
コンタクト形成を容易にする観点から、第2の領域16bの厚さは、100nm以上であるあることが望ましく、150nm以上であることがより望ましい。また、リング外部への光の漏出を抑制する観点からは、500nm以下であることが望ましく、300nm以下であることがより望ましい。
n型クラッド層14は、中央部のn型の半導体層14aが、半導体層14aよりも低屈折率の酸化物層14bに挟まれる構造となっている。この構造により、電流の経路を狭窄させ、光電変換効率を向上させる効果が生ずる。
第1の光ガイド層18は、リング形状である。第1の光ガイド層18は、半導体で形成される。第1の光ガイド層18は、n型クラッド層14よりも高屈折率である。
活性層22は、リング形状である。活性層22では、第1の電極38と第2の電極4間に印加される電気信号により光が発生する。活性層22は、例えば、多重量子井戸構造を備える。
第2の光ガイド層24は、リング形状である。第2の光ガイド層24は、半導体で形成される。第1の光ガイド層18は、p型クラッド層28よりも高屈折率である。
第1および第2の光ガイド層18、24は、活性層22を周回する光を閉じ込める機能を備える。
p型クラッド層26は、リング形状である。p型クラッド層26は、中央部のp型の半導体層26aが、半導体層26aよりも低屈折率の酸化物層26bに挟まれる構造となっている。この構造により、電流の経路を狭窄させ、光電変換効率を向上させる効果が生ずる。
p型コンタクト層28は、リング形状である。p型コンタクト層28は、p型クラッド層26よりも高不純物濃度である。p型コンタクト層28上にリング形状の第2の電極40が形成される。
第1の電極38と第2の電極40との間には、光信号を発生させるための電圧が印加される。
第1の電極38と第2の電極40間に通電されると、活性層22にキャリアが注入される。そして、注入されたキャリアの再結合により誘導放出が生ずる。誘導放出された光は、リング外壁側(外周側)界面で全反射を繰り返し、リング形状の光共振器70内を周回し、レーザ発振する。
そして、レーザ発振によって得られた光は、光共振器70に光学的に結合される光導波路60に信号として伝搬される。
そして、n型半導体層16の第1の領域16aと、第1の電極38との間の第2の領域16bに、複数の穴44が形成される。複数の穴44は、図2に示すように第1の領域16aの外周に沿って周期的に配置されている。複数の穴44は、製造を容易にする観点から第2の領域16bを貫通していることが望ましい。
本実施の形態の発光素子300は、第2の領域16bに、複数の穴44が形成されることにより、第2の領域16bの実効的な屈折率が低下する。したがって、光をリング形状の第1の領域16aに閉じ込める効果が強まる。したがって、活性層22で発生し、リング構造を周回する光の外部への漏出が減少し、光の内部損失が抑制される。よって、光電変換効率の高い発光素子が実現できる。
以上、本実施の形態によれば、外電極構造に起因する光の損失を抑制する小型のマイクロリング構造の発光素子を提供することが可能となる。また、光の短波長化も容易となるため、温度特性に優れた発光素子を提供することが可能となる。
(第5の実施の形態)
本実施の形態の光半導体デバイスは、複数の穴が第1の領域の外周に対して斜め方向に配列されること以外は、第4の実施の形態と同様である。したがって、第4の実施の形態と重複する内容については、記述を省略する。
図12は、本実施の形態の光半導体デバイスの模式図である。図12は、上面図である。
図12に示すように、n型半導体層16の第1の領域16aと、第1の電極38との間の第2の領域16bに、複数の穴44が形成される。複数の穴44は、図12に示すように、第1の領域16aの外周に対して斜め方向に穴44が配列するパターンを備えて配置されている。いいかえれば、複数の穴44が、リング形状の直径方向に対し非対称に配置されている。
複数の穴44は、製造を容易にする観点から第2の領域16bのn型コンタクト層12を貫通していることが望ましい。
このように、複数の穴44を非対称にすることにより、周回する方向によって、光の損失を異ならせることができる。これは、周回する方向によって、第2の領域16bの実効的な屈折率が変化するためである。これにより、一方向の周回モードのみを選択的に増幅して発振させることが可能となる。したがって、内部損失を抑制しつつ、一方向のみに安定してレーザ光を出射することが可能となる。
図13は、本実施の形態の効果を示す図である。図13(a)が、光が時計回りに周回する場合、図13(b)が、光が反時計回りに周回する場合である。受光素子のリング内部での光の伝搬およびリング外部への光の漏出を、シミュレーションした結果である。図では、光の強度分布を示している。シミュレーションはFDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いて行った。
シミュレーションでは、リングの直径を10μm、スラブ層厚を100nm、穴の直径を400nm、周回する光の波長を1.2μmとした。穴は3個ずつ斜めに設けるパターンとした。
図13から明らかなように、時計回りでは第1の領域16aから漏出する光が多いが、反時計回りでは第1の領域16aから漏出する光が抑制される。よって、内部損失を抑制しつつ、一方向のみに安定してレーザ光を出射することが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。上記、実施の形態はあくまで、例として挙げられているだけであり、本発明を限定するものではない。また、実施の形態の説明においては、光半導体デバイス等で、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる光半導体デバイス等に関わる要素を適宜選択して用いることができる。
例えば、実施の形態では、リング形状の多層構造を備える光半導体デバイスについて説明したが、本発明はディスク形状の多層構造を備える光半導体デバイスについても同様に適用することが可能である。
また、スラブ層に設ける穴については、円形を例に説明したが、円形に限らず、楕円形、三角形、四角形等の多角形あるいはその他の形状を採用することも可能である。
また、スラブ層に設ける穴は、周期的または規則的に開口されるものでなく、ランダムに開口するものであってもかまわない。
また、発光素子に対して、受光素子に適用したと同様のリング形状の溝等を、第2の領域に設ける構成であってもかまわない。また、受光素子に非対称な穴を設ける構成であってもかまわない。
また、実施の形態では、活性層を挟んで多層構造の下側にn型半導体層、上側にp型半導体層を設ける構成を例に説明したが、下側にp型半導体層、上側にn型半導体層を設ける構成であってもかまわない。
また、実施の形態では、多層構造の下側に光導波路を設ける構成を例に説明したが、多層構造の上側に光導波路を設ける構成であってもかまわない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての光半導体デバイスが、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物の範囲によって定義されるものである。
10 受光部
16 第1の半導体層
16a 第1の領域
16b 第2の領域
20 光導波路
22 活性層
36 第2の半導体層
38 第1の電極
40 第2の電極
44 穴
50 溝
60 光導波路
70 光共振器
100 受光素子
200 受光素子
300 発光素子

Claims (5)

  1. リングまたはディスク形状の第1の領域と、前記第1の領域の外周に位置する第2の領域を有する第1導電型の第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層の前記第1の領域上に位置するリングまたはディスク形状の活性層と、
    前記活性層上に位置するリングまたはディスク形状の第2導電型の第2の半導体層と、
    前記第1の半導体層の前記第2の領域上に位置し、前記第1の領域の外周に位置する第1の電極と、
    前記第2の半導体層上に位置する第2の電極と、
    前記第1の半導体層下に位置し、らせん状であり、かつ前記第1または第2の半導体層を光学的に結合して光信号を伝搬可能である光導波路と、を備え、
    前記第1の領域と前記第1の電極との間の、前記第2の領域に、前記第1の領域の外周に位置する溝または複数の穴を有する光半導体デバイス。
  2. 前記複数の穴が前記第2の領域を貫通している請求項1記載の光半導体デバイス。
  3. 前記複数の穴が前記第1の領域の外周に対して斜め方向に配列される請求項1又は請求項2記載の光半導体デバイス。
  4. 前記溝の深さが前記第2の領域の厚さよりも浅い請求項1記載の光半導体デバイス。
  5. 前記第1の半導体層は、第1導電型の半導体の第1のコンタクト層と、
    前記第1のコンタクト層と前記活性層との間に位置し、前記第1のコンタクト層よりも第1導電型の不純物濃度が低い第1導電型の半導体層を含む第1のクラッド層を有し、
    前記第2の半導体層は、第2導電型の半導体の第2のコンタクト層と、
    前記第2のコンタクト層と前記活性層との間に位置し、前記第2のコンタクト層よりも第2導電型の不純物濃度が低い第2導電型の半導体層を含む第2のクラッド層を有し、
    前記第1のクラッド層と前記活性層との間に位置し、前記第1のクラッド層よりも屈折率の高い半導体の第1の光ガイド層と、
    前記第2のクラッド層と前記活性層との間に位置し、前記第2のクラッド層よりも屈折率の高い半導体の第2の光ガイド層と、を更に備える請求項1乃至請求項4いずれか一項記載の光半導体デバイス。
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