JP6162147B2 - 超臨界流体を使用して出力を生成するためのシステムおよび方法 - Google Patents

超臨界流体を使用して出力を生成するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

本出願は、2012年11月16日付の米国特許出願第13/679,856号、2012年1月17日付の米国特許仮出願第61/632,030号、2012年3月29日付の米国特許仮出願第61/686,043号、2012年5月11日付の米国特許仮出願第61/688,310号、および2012年7月17日付の米国特許仮出願第61/741,303号の優先権を主張し、これらの各々の開示は、その全体がここでの言及によって本明細書に援用される。
本発明は、軸動力を発生させるためのシステムおよび方法に関し、特に化石燃料および超臨界流体の密閉されたサイクルを使用するシステムおよび方法に関する。
伝統的に、ブレイトンサイクルなどの熱力学的な出力生成サイクルは、大気などの理想気体を使用する。そのようなサイクルは、空気がサイクルの構成要素を通って流れた後で再び大気に比較的高い温度で排気され、結果として燃料の燃焼によって生成されたかなりの量の熱がサイクルから失われてしまうという意味で、開放サイクルである。ブレイトンサイクルにおいて廃熱を捕らえて利用するための一般的な手法は、復熱装置を使用してタービンの排気ガスから熱を取り出し、熱交換器を介して圧縮機から吐出される空気に伝達することである。そのような熱の伝達によって燃焼装置に流入する空気の温度が高められるため、所望のタービン入口温度を達成するために必要な燃料が少なくなる。結果として、全体としての熱力学的サイクルの熱効率が改善され、一般に約40%という高い効率がもたらされる。より進歩したブレードの空気力学的設計を有するより大型のタービンは、さらに高い効率を達成することができる。しかしながら、そのような復熱のサイクルにおいても、熱は高温の熱源から低温のシンクに流れることしかできず、タービンの排気ガスの温度を圧縮機から吐出される空気の温度よりも低く冷却することが不可能であるため、熱効率が制限される。これは、より高い圧力比(全体としてのタービンの効率の改善をもたらす)を使用することで、圧縮機の吐出の温度が高くなり、したがって復熱装置における熱の回収が少なくなるということによって深刻化する。
最近では、熱力学的な出力生成の密閉サイクルにおいて超臨界二酸化炭素などの超臨界流体を使用することについて、関心が生まれている。好都合なことに、超臨界流体、すなわち液相と気相とが平衡状態にある「臨界点」以上の流体は、液体に近い密度および圧縮性を有し、したがって流体を所望の圧力比に圧縮するために必要な仕事が、空気などの理想気体と比べてはるかに小さい。
残念ながら、超臨界流体サイクルはいくつかの欠点があり、それにより利用が制限されている。第1に、超臨界流体サイクルは、超臨界流体が出力を生み出した後でサイクルの入口に戻されるという意味で、通常は密閉サイクルであるが、超臨界流体を圧縮機への再導入に先立って臨界点の近くまで戻すために必要なすべての熱を出力に効率的に変換できるわけではなく、したがって圧縮機への再導入に先立って、超臨界流体を外部のヒートシンクへの熱の伝達によって冷却しなければならない。この冷却が、サイクルからの熱の喪失および熱効率の低下につながる。
第2に、空気にもとづく開放サイクルにおいて典型的に行われている態様とは異なり、化石燃料は、酸化剤の添加および事後の密閉サイクルからの燃焼の副生成物が除去されないと超臨界流体中で燃焼させることができない。結果として、超臨界流体は、最も頻繁には、核反応が熱源をもたらす原子力発電所における使用について提案されている。従来の化石燃料を燃料とするガスタービンから燃焼ガスが供給される熱交換器において超臨界流体を加熱することが可能であるが、復熱による圧縮機の高い吐出温度に関連した上述の非効率性、および燃焼生成物からサイクルへの熱伝達能力の限界ゆえに、比較的高価な化石燃料を超臨界流体の加熱に使用することが、そのような燃料の使用を非現実的にしている。
第3に、例えば7.0MPaを超える超臨界流体の高い圧力ゆえに、超臨界流体タービンによって発生するトルクを伝達する軸系のシールに、困難が生じる。超臨界流体サイクルが電力を発生させるために使用される場合、1つの手法は、出力軸が圧力容器を貫通しなくてもよいように、発電機をタービンと一緒に圧力容器に収めることである。しかしながら、この手法は、いくつかの欠点を抱える。例えば、発電機における風損が大きくなり、オイルレスベアリングが必要になる。さらに、発電機の保守および修理が、より困難になる。さらに、大型の発電機は、格納のために大型の圧力容器を必要とすると考えられ、コストが多大になり、さらなる破損点を発生させることになる。また、そのような手法は、あらゆる種類の乗り物の推進(すなわち、ターボプロップ/ターボファンの用途、自動車および長距離トラックの駆動、舶用推進)など、目標が電力の生成ではない用途、ならびにガス配管のブースタ圧縮機を含む、石油およびガス業界の用途などの他の用途には、使用することができない。
第4に、超臨界流体サイクルの効率は、臨界温度の近傍における超臨界流体の温度のわずかなずれによって大きく影響される。しかしながら、流体の温度を、最大の効率での動作を保証するために必要な精度で測定することは、困難である。
最後に、従来技術の超臨界二酸化炭素ブレイトンサイクルは、典型的には上述のとおりの復熱を利用しており、その理由は、SCO2サイクルにおけるタービン排気温度が依然としてきわめて高く、圧縮機の吐出温度がきわめて低く、復熱にとって理想的な取り合わせが生まれているからである。これは、SCO2ブレイトンサイクルが原子力および太陽利用の用途において非常に効率的であるもう1つの理由である。残念ながら、化石燃料が熱源として使用されるならば、復熱による圧縮機の吐出を熱交換器に通すことは、到来の温度がすでにきわめて高いがゆえに、SCO2の流れへの熱の受け渡しを困難にすると考えられる。
したがって、化石燃料にて動作し、軸動力および/または高温水を生成する熱力学的なサイクルにおいて超臨界流体を効率的に使用するためのシステムおよび方法について、ニーズが存在する。また、超臨界流体タービンの軸からトルクを効果的に伝達するための装置および方法について、ニーズが存在する。さらに、臨界点の近傍の超臨界流体の温度を測定する正確な方法について、ニーズが存在する。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許第3,058,018号明細書
(特許文献2) 米国特許第3,583,156号明細書
(特許文献3) 米国特許第3,971,211号明細書
(特許文献4) 米国特許第4,138,618号明細書
(特許文献5) 米国特許第4,166,362号明細書
(特許文献6) 米国特許第4,267,692号明細書
(特許文献7) 米国特許第4,347,711号明細書
(特許文献8) 米国特許第4,375,745号明細書
(特許文献9) 米国特許第4,498,289号明細書
(特許文献10) 米国特許第4,520,284号明細書
(特許文献11) 米国特許第4,683,392号明細書
(特許文献12) 米国特許第4,780,637号明細書
(特許文献13) 米国特許第5,323,603号明細書
(特許文献14) 米国特許第6,191,561号明細書
(特許文献15) 米国特許第6,318,066号明細書
(特許文献16) 米国特許第6,430,916号明細書
(特許文献17) 米国特許第6,606,864号明細書
(特許文献18) 米国特許第6,848,249号明細書
(特許文献19) 米国特許第6,945,052号明細書
(特許文献20) 米国特許第6,991,026号明細書
(特許文献21) 米国特許第7,037,430号明細書
(特許文献22) 米国特許第7,669,423号明細書
(特許文献23) 米国特許第7,685,820号明細書
(特許文献24) 米国特許第7,726,114号明細書
(特許文献25) 米国特許第7,880,355号明細書
(特許文献26) 米国特許第7,966,868号明細書
(特許文献27) 米国特許出願公開第2001/0023580号明細書
(特許文献28) 米国特許出願公開第2007/0125063号明細書
(特許文献29) 米国特許出願公開第2010/0101231号明細書
(特許文献30) 米国特許出願公開第2010/0242429号明細書
(特許文献31) 米国特許出願公開第2011/0179799号明細書
(特許文献32) 米国特許出願公開第2011/0206173号明細書
(特許文献33) 米国特許出願公開第2012/0216536号明細書
(特許文献34) 米国特許出願公開第2013/0180259号明細書
(特許文献35) 国際公開第1995/24822号
(特許文献36) 国際公開第2010/151560号
(特許文献37) 国際公開第2015/130898号
(非特許文献)
(非特許文献1) Dostal,Supercritical Carbon Dioxide Cycle for Next Generation Nuclear Reactor,Advanced Nuclear Power Technology Program,March 2004,326 pgs
(非特許文献2) Wright,Operation and Analysis of a Supercritical CO Brayton Cycle,Sandia National Laboratories,SAND2010.0171,September 2010,101 pgs
本発明は、空気サイクルと超臨界流体サイクルとを有するシステムにおいて軸動力を生成する方法を包含する。本方法は、a)化石燃料を空気中で燃焼させて燃焼ガスを生成する工程と、b)前記燃焼ガスを少なくとも第1のタービン内で膨張させて膨張燃焼ガスを生成する工程であって、前記燃焼ガスの膨張によって軸動力が発生するものである、前記膨張燃焼ガスを生成する工程と、c)超臨界流体を第1の圧縮機内で圧縮する工程と、d)前記圧縮された超臨界流体の少なくとも一部分および前記燃焼ガスを第1のサイクル間熱交換器を通過するように流動させることにより、前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体に伝達して加熱され圧縮された超臨界流体を生成する工程と、e)前記加熱され圧縮された超臨界流体の少なくとも一部分を第2のタービン内で膨張させて膨張超臨界流体を生成する工程であって、前記超臨界流体の膨張によってさらなる軸動力が発生するものである、前記膨張超臨界流体を生成する工程と、f)前記空気中での前記化石燃料の燃焼に先立って、前記膨張超臨界流体の少なくとも一部分および前記空気を第2のサイクル間熱交換器を通過するように流動させ、前記膨張超臨界流体から発生する熱を前記空気に伝達する工程とを有する。本発明の一実施形態によれば、本方法は、さらに、前記空気中での前記化石燃料の燃焼に先立って前記空気を第2の圧縮機内で圧縮し、圧縮された空気を生成する工程を有し、前記化石燃料は前記圧縮された空気中で燃焼され、前記圧縮された空気を前記第2のサイクル間熱交換器を通過して流動させることにより、前記膨張超臨界流体から発生した熱が該圧縮された空気に伝達される。
さらに、本発明は、超臨界流体サイクルと空気サイクルとを有するシステムにおいて軸動力を生成するための方法であって、a)化石燃料を空気中で燃焼させて燃焼ガスを生成する工程と、b)超臨界流体を第1の圧縮機内で圧縮する工程と、c)前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体に伝達して、冷却された燃焼ガスと、加熱され圧縮された超臨界流体とを生成する工程と、d)前記加熱され圧縮された超臨界流体の少なくとも一部分を第1のタービン内で膨張超臨界流体を生成する工程であって、前記超臨界流体の膨張によって軸動力が発生するものである、前記膨張超臨界流体を生成する工程と、e)前記膨張超臨界流体を前記第1の圧縮機に戻す工程と、f)前記膨張超臨界流体から発生する熱を前記空気に伝達することにより前記超臨界流体を前記超臨界流体の略臨界温度に冷却する工程であって、該工程は、前記化石燃料を前記空気中で燃焼させる工程の前かつ前記超臨界流体を前記第1の圧縮機に戻す工程の前に実行されるものである、前記冷却する工程とを有する方法を包含する。本発明の一実施形態において、本方法は、さらに、前記冷却された燃焼ガスから発生する熱を水の流れに伝達し、加熱された水の流れを生成する工程を有する。
また、本発明は、2つの超臨界流体サイクルと1つの空気サイクルとを有するシステムにおいて軸動力を生成するための方法であって、a)化石燃料を空気中で燃焼させて燃焼ガスを生成する工程と、b)超臨界流体の第1の流れを第1の圧縮機内で圧縮し、圧縮された超臨界流体の第1の流れを生成する工程と、c)前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体の前記第1の流れに伝達し、冷却された燃焼ガスと、加熱され圧縮された超臨界流体の第1の流れとを生成する工程と、d)前記加熱され圧縮された超臨界流体の前記第1の流れの少なくとも一部分を第1のタービン内で膨張させて膨張超臨界流体の第1の流れを生成する工程であって、超臨界流体の前記第1の流れの前記膨張によって軸動力が発生するものである、前記膨張超臨界流体の第1の流れを生成する工程と、e)前記膨張超臨界流体の前記第1の流れを前記第1の圧縮機に戻す工程と、f)前記超臨界流体の前記第1の流れを前記第1の圧縮機に戻す前に、前記膨張超臨界流体の前記第1の流れから発生する熱を前記空気に伝達する工程と、g)超臨界流体の第2の流れを第2の圧縮機内で圧縮し、圧縮された超臨界流体の第2の流れを生成する工程と、h)前記冷却された燃焼ガスから発生する圧縮された熱を超臨界流体の前記第2の流れに伝達し、加熱され圧縮された超臨界流体の第2の流れを生成する工程と、i)前記加熱され圧縮された超臨界流体の前記第2の流れを第2のタービン内で膨張させて膨張超臨界流体の第2の流れを生成し且つ追加の軸動力を発生させる工程とを有する方法を包含する。
さらに、本発明は、第1および第2の流路を有する、超臨界流体サイクルと空気サイクルとを使用して軸動力を発生させるためのシステムを包含する。第1の流路は、空気を有する第1の流体の流れを案内し、(i)前記第1の流路に接続され、前記空気の少なくとも一部分を受け取るようになっている燃焼装置であって、前記空気中での燃焼のために該燃焼装置に化石燃料が供給され、前記空気中での前記化石燃料の燃焼によって加熱された燃焼ガスが生成されるものである、前記燃焼装置と、(ii)前記第1の流路に接続された第1のタービンとを有している。第2の流路は、超臨界流体を有する第2の流体の流れを案内し、前記空気と前記超臨界流体との混合を防止するために前記第2の流路は前記第1の流路とは独立している。前記第2の流路は、(i)該第2の流路に接続され、前記超臨界流体を受け取って圧縮し、該圧縮された超臨界流体を該第2の流路に吐出する第1の圧縮機と、(ii)前記超臨界流体を膨張させる第2のタービンであって、前記第2の流路に接続され、前記膨張超臨界流体を該第2の流路に排出するものである、前記第2のタービンとを有している。さらに、本システムは、(i)前記空気の少なくとも一部分を受け取り、該空気の一部分が前記燃焼装置によって受け取られる前に、該空気の該一部分に熱を伝達して該空気の該一部分を加熱し、(ii)該加熱された空気を前記第1の流路に排出するように前記第1および第2の流路に接続された第1のサイクル間熱交換器を有する。前記第1のサイクル間熱交換器は、前記第2のタービンから排出される前記膨張超臨界流体の少なくとも一部分を受け取り、該膨張超臨界流体の該一部分から前記空気に熱を伝達して、該膨張超臨界流体の少なくとも該一部分を冷却し、該冷却され膨張超臨界流体を前記第2の流路に排出するように前記第2の流路に接続されている。さらに、本システムは、前記第1および第2の流路に接続された第2のサイクル間熱交換器であって、前記燃焼装置によって生成された前記燃焼ガスの少なくとも一部分を受け取り、該燃焼ガスの少なくとも該一部分からの熱の伝達によって該燃焼ガスを冷却し、該冷却された燃焼ガスを前記第1の流路に排出するとともに、前記第1の圧縮機からの前記圧縮された超臨界流体の少なくとも一部分を受け取り、前記燃焼ガスから該圧縮された超臨界流体に熱を伝達することによって、該圧縮された超臨界流体の少なくとも該一部分を加熱し、該加熱された超臨界流体を前記第2の流路に排出するものである、前記第2のサイクル間熱交換器を有する。本システムにおいて、前記第1のタービンは、前記燃焼装置によって生成された前記燃焼ガスの少なくとも一部分を受け取って膨張させ、該膨張させた燃焼ガスを前記第1の流路に排出するように前記第1の流路に接続され、一方、前記第2のタービンは、前記第2のサイクル間熱交換器から排出される前記加熱された超臨界流体を受け取るように前記第2の流路に接続され、前記第2のタービンは、第2の軸を有しており、前記圧縮された超臨界流体の前記第2のタービンにおける前記膨張により、前記第2の軸が回転駆動する。
また、本発明は、超臨界流体サイクルと空気サイクルとを使用して軸動力を生成するためのシステムであって、a)化石燃料を空気中で燃焼させて、燃焼ガスを生成する燃焼装置と、b)超臨界流体を圧縮し、圧縮された超臨界流体を生成する第1の圧縮機と、c)前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体に伝達して、冷却された燃焼ガスと、加熱され圧縮された超臨界流体とを生成する第1のサイクル間熱交換器と、d)前記加熱され圧縮された超臨界流体の少なくとも一部分を膨張させて、膨張超臨界流体を生成する第1のタービンであって、該超臨界流体の前記膨張によって軸動力が生成されるものである、前記第1のタービンと、e)前記膨張超臨界流体を前記第1の圧縮機に戻す流路と、f)前記燃焼装置において前記空気中で前記化石燃料を燃焼させる前、かつ前記超臨界流体を前記第1の圧縮機に戻す前に、前記膨張超臨界流体から発生する熱を前記空気に伝達して、前記超臨界流体を前記超臨界流体の略臨界温度まで冷却する第2のサイクル間熱交換器とを有するシステムを包含する。
さらに、本発明は、超臨界流体サイクルと空気サイクルとを使用して軸動力を発生させるためのシステムであって、a)化石燃料を空気中で燃焼させて、燃焼ガスを生成する燃焼装置と、b)超臨界流体の第1の流れを圧縮し、圧縮された超臨界流体の第1の流れを生成する第1の圧縮機と、c)前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体の前記第1の流れに伝達して、冷却された燃焼ガスと、加熱され圧縮された超臨界流体の第1の流れとを生成する第1の熱交換器と、d)前記加熱され圧縮された超臨界流体の第1の流れの少なくとも一部分を膨張させて、膨張超臨界流体の第1の流れを生成する第1のタービンであって、該超臨界流体の第1の流れの前記膨張によって軸動力が生成されるものである、前記第1のタービンと、e)前記膨張超臨界流体の第1の流れを前記第1の圧縮機に戻す流路と、f)前記超臨界流体の第1の流れを前記第1の圧縮機に戻す前に、前記膨張超臨界流体の第1の流れから発生する熱を前記空気に伝達する第2の熱交換器と、g)超臨界流体の第2の流れを圧縮し、圧縮された超臨界流体の第2の流れを生成するの第2の圧縮機と、h)前記冷却された燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体の第2の流れに伝達して、加熱され圧縮された超臨界流体の第2の流れを生成する第3の熱交換器と、i)前記加熱され圧縮された超臨界流体の第2の流れを膨張させて、膨張超臨界流体の第2の流れを生成するとともに、追加の軸動力を生成する第2のタービンとを有するシステムを包含する。
また、本発明は、タービン内で超臨界流体を膨張させることによって軸動力を発生させるためのシステムにおいて、タービンの軸から駆動軸にトルクを伝達するための継手を包含する。本継手は、a)前記タービンの軸に接続されて該タービンの軸と共に回転するように構成された誘導ロータと、b)前記駆動軸に接続されて該駆動軸と共に回転するように構成された第1および第2の電機子と、c)該継手内に磁束を生成する磁石であって、前記電機子に接続されて前記第1および第2の電機子と共に回転するものであり、前記誘導ロータの回転によって前記第1および第2の電機子にトルクがもたらされ前記駆動軸が回転するものである、前記磁石と、d)前記超臨界流体の一部分を前記誘導ロータに案内して前記誘導ロータを冷却する第1の流路であって、これにより前記超臨界流体の前記一部分が加熱されるものである、前記第1の流路と、e)前記加熱された超臨界流体を前記タービンに案内して前記タービン内で膨張させる第2の流路とを有する。本発明の一実施形態においては、本継手が、前記誘導ロータと前記第1および第2の電機子との間に配置され、略球状の表面を有している圧力膜をさらに有する。
軸動力によってターボプロップを駆動する、本発明による動力生成システムの一実施形態の概略図である。 超臨界二酸化炭素についての圧力−温度の相平衡状態図であり、X軸が温度Tであり、Y軸が圧力Pの対数である。 本発明による動力生成システムの別の実施形態の概略図である。 本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の一部分の概略図である。 超臨界流体の再加熱を使用する、本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 超臨界流体の再加熱を使用する、本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 燃焼ガスの再加熱を使用する、本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 燃焼ガスの再加熱を使用する、本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 蒸気の注入を備える、本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 高温水も生成する、本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 真空サイクルを使用し、高温水も生成する本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 第2の超臨界流体サイクルを備える、本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 第2の超臨界流体サイクルを備える、本発明による動力生成システムの別の代案の実施形態の概略図である。 臨界温度Tの近傍における温度の関数としてのSCO2の比熱cの変化を示すグラフである。 SCO2圧縮機の入口に流れるSCO2の温度を測定するための装置を示している、或る程度概略的な図である。 7.4MPaにおける温度(単位は、°K)の関数としてのSCO2中での音速(単位は、m/s)のグラフである。 SCO2圧縮機の入口に流れるSCO2の温度を測定するための別の装置を示している、或る程度概略的な図である。 本発明による動力生成システムのタービン継手部分の縦断面図である。 図19に示したタービン継手の線XX−XXに沿って得た横断面図である。 図19に示したタービン継手の断面の斜視図である。 図19に示したタービン継手の断面の斜視図である。 図19に示したタービン継手の一部分の断面図である。
本発明による軸動力の生成のための化石燃料を燃料とする二連サイクル超臨界流体−空気システムの一実施形態が、図1に示されている。システムは、作動流体が、超臨界二酸化炭素(SCO2)などの超臨界流体である第1のブレイトンサイクルシステム2と、作動流体が大気である第2のブレイトンサイクルシステム4とを有している。これらのサイクルの各々が、圧縮機、タービン、燃焼装置、および熱交換器などの種々の構成要素が接続される配管、管路、または他の適切な導管によって形成できる流路6および23を有している。SCO2サイクルの流路6および空気吸入サイクルの流路23は、好ましくは、2つの流路の流体間の混合がほとんど、またはまったく生じないように、分離されている。
超臨界ブレイトンサイクルシステム2は、超臨界流体が流れる密閉サイクルの流路6を形成している。最初に、超臨界流体の流れ3が、軸流式、遠心式、または往復運動式であってよい圧縮機8の入口に供給される。流量計32が、圧縮機の入口に供給される流体の流量を測定する。これは、SCO2の総量のマス管理ならびに過渡的な流れの挙動の制御のための手段をもたらす。好ましくは、超臨界流体は、後述のように臨界点に近い温度および圧力に冷却および膨張された後で、圧縮機8の入口に流入する。この臨界点が、この場合には二酸化炭素である超臨界流体についての圧力−温度の相平衡状態図である図2に示されている。二酸化炭素は、領域Aにおいて固体であり、領域Bにおいて液体であり、領域Cにおいて気体である。臨界点Eにおける温度および圧力を上回る領域Dにおいて、二酸化炭素は、超臨界流体として存在する。したがって、本明細書において使用されるとき、「超臨界流体」という用語は、別個の液相および気相が存在しない流体を指し、超臨界流体の「臨界点」という用語は、物質を超臨界状態にあると称することができる最低の温度および圧力を指す。「臨界温度」および「臨界圧力」という用語は、臨界点における温度および圧力を指す。二酸化炭素については、臨界点は、およそ304.2°Kおよび7.35MPaである。好ましくは、圧縮機8に流入する超臨界流体は、臨界点の少なくとも±2°Kの範囲内、より好ましくは臨界点の±1°Kの範囲内、最も好ましくは臨界点の±0.2°Kの範囲内に冷却される。
圧縮機8における圧縮の後で、SCO2の流れ5は、SCO2および空気の両方のサイクルの流路6および23に接続されるサイクル間熱交換器10内で加熱される。このサイクル間熱交換器はプリント回路型熱交換器(PCHE)または他の適切な種類の熱交換器であってよい。本明細書において使用されるとき、用語「サイクル間熱交換器」は、空気吸入サイクルからの空気または燃焼ガス、ならびに超臨界流体サイクルからの超臨界流体の両方を受け取り、これら2つのサイクルの流体間で熱を移動させる熱交換器を指す。次いで、熱交換器10からの加熱後のSCO2の流れ7が、軸流式、ラジアル式、または混流式であってよいタービン12の入口に案内され、タービン12内でSCO2が膨張され、SCO2圧縮機8(軸9を介する)およびターボプロップ14(軸17および減速装置16を介する)の両方を駆動する軸動力を発生させる。タービン12における膨張の後に、SCO2の流れ9は、PCHE方式であってよく、SCO2および空気吸入の両サイクルの流路6および23に接続される第2のサイクル間熱交換器18内で冷却される。冷却されたSCO2の流れ3が、流路6を介して圧縮機8の入口に戻される。好ましくは、サイクル間熱交換器18が、圧縮機8に戻されるSCO2を上述のとおりの臨界温度に近い温度に冷却するために充分な表面積を有する。系からのSCO2の漏れを補うために、供給源31からの追加のSCO2を、圧縮機8に向かうSCO2の流れ3に導入することができる。さらに、系への追加のSCO2の導入を、過渡時の系の動態を減衰させるために調節することができる。いずれにせよ、SCO2の流れ3が圧縮機8の入口に戻され、圧縮−加熱−膨張−冷却の工程が繰り返される。
図1に示されるとおり、全体としてのシステムのうちの空気吸入ブレイトンシステム4の部分は、開放流路23を形成している。最初に、大気11が、軸流式、遠心式、または往復運動式であってよい圧縮機20に供給される。次いで、圧縮機20からの圧縮された空気の流れ13が、熱交換器18内で、タービン12における膨張の後のSCO2からの熱の伝達によって加熱される。次いで、加熱され圧縮された空気の流れ15が燃焼装置24に案内され、ジェット燃料、ディーゼル燃料、天然ガス、またはバイオ燃料などの化石燃料27が、燃料コントローラ28によって燃焼装置24に導入されて空気中で燃やされ、高温の燃焼ガスが生成される。燃焼装置24からの燃焼ガスの流れ37が、熱交換器10に案内され、熱交換器10内で上述のようにSCO2に熱が伝達される。熱交換器10を出た後で、燃焼ガスの流れ19は、軸流式、ラジアル式、または混流式であってよいタービン26内で膨張させられ、タービン26が、軸21を介して空気圧縮機20を駆動するための力を発生させる。タービン26における膨張の後で、燃焼ガス47は、大気に排出される。
次に、図1に示したシステムの動作を、予測される結果の一例によって説明する。このターボプロップ/ターボファンの用途に関する例では、9000mにおいて標準的な日中の条件にある大気が、229.7°Kおよび32KPaで圧縮機20の入口に供給される。空気圧縮機20は、わずかに約2.0の圧縮比で運転され、したがって圧縮機から排出されて熱交換器18に案内される圧縮後の空気は、約295°Kおよび65KPaの温度および圧力にすぎない。タービン12から排出されて熱交換器18に案内されるSCO2は、約935°Kおよび7.5MPaの温度および圧力にある。熱交換器18は、圧縮された空気が約295°Kから約923°Kに加熱され、SCO2が約935°Kから臨界温度に近い約305°Kに冷却されるように、充分な熱伝達の表面積を有している。圧縮機8に流入するSCO2の温度を、臨界温度の近くに保つべく制御するために、圧縮機20から排出される圧縮された空気を、冷却用流体が供給される熱交換器(図示せず)に案内することができる。冷却用流体の流量および/または温度を変化させることで、熱交換器18における熱伝達によってSCO2が臨界温度に近い温度に冷却されるように、熱交換器18に流入する圧縮された空気の温度を調節することができる。
この例では、熱交換器18から排出される圧縮された空気を約886°Kから熱交換器10への流入時の温度である約1121°Kに加熱するために充分な燃料が、燃焼装置24において燃やされる。SCO2の圧縮機8は、空気吸入の圧縮機20よりもはるかに高い圧縮比で動作し、SCO2を臨界圧力に近い7.4MPaという到来時の圧力から圧縮し、熱交換器10への供給時のSCO2の温度および圧力である約25.9MPaの圧力および約383°Kの温度にする。熱交換器10は、SCO2が約383°Kから約1103°Kに加熱され、燃焼ガスが約1121°Kから約399°Kに冷却されるように、充分な熱伝達の表面積を含んでいる。燃焼ガスは、タービン26における膨張の後で、約341°Kで大気に排出される。加熱されたSCO2は、タービン12における膨張の後で、約935°Kで熱交換器18に排気され、熱交換器18内で、上述のようにSCO2の圧縮機8の入口に戻される前に約305°Kに冷却される。
図1に示したシステムは、いくつかの重要な利点を有している。SCO2などの超臨界流体は、所与のサイズおよび重量において圧力降下が小さくかつ有効性が大きい熱交換器の使用を容易にするきわめて低い動粘性係数および高い比熱を有する。さらに、SCO2などの超臨界流体は、液体に近い密度および圧縮性を有し、流体を所望の圧力比に圧縮するために必要な仕事が、空気などの理想気体の場合よりもはるかに小さいと考えられる。これは、SCO2タービン12から得られる正味の仕事を増加させるだけでなく、SCO2圧縮機からの圧縮機吐出温度を低くし、結果として熱交換器10において達成される、燃焼ガスから圧縮機8によって吐出されたSCO2への熱の伝達を増加させる。
さらに、空気圧縮機20は、空気圧縮機から吐出される空気を比較的低い温度(上述の例では295°K)にすることで、熱交換器18においてSCO2から回収できる熱をより多くするように、比較的小さい圧力比で動作する。熱交換器18における大きな熱伝達の結果として、タービン12から排出されるSCO2を圧縮機8の入口に戻すための適切な温度(好ましくは、臨界温度に近い温度)に冷却するための「外部」の冷却装置の使用が、不要になるかもしれない。したがって、本来であればサイクルからタービン12における膨張後のSCO2を冷却するための外部のヒートシンク(冷却塔からの冷却水など)に失われてしまうと考えられるサイクルの排熱を、系内に保つことができる。
タービン12および26について87%の効率を仮定し、SCO2圧縮機8および空気圧縮機20についてそれぞれ85%および87%の効率を仮定すると、図1に示され、上述のように作動システムの全体としてのサイクル効率は、約54%になると計算される。
本発明の利点を実現するために必ずしも以下の特徴のすべてを取り入れる必要はないが、高い熱効率に貢献する図1に示したシステムの特徴は、(i)一方(システム2)が超臨界流体(好ましくは、SCO2)にて動作し、他方(システム4)が理想気体と同様に振る舞う大気にて動作する並列動作の2つのブレイトンサイクル、(ii)通常であればSCO2の所望の圧縮機入口温度(好ましくは、臨界温度に近い温度)への冷却において失われてしまうサイクルの排熱を、SCO2サイクルのタービン12から排出されるSCO2から、空気吸入サイクルの圧縮機20から吐出される空気に伝達する第1のサイクル間熱交換器(熱交換器18)、(iii)空気吸入サイクルの燃焼ガスからSCO2サイクルの圧縮機の吐出に熱を伝達する第2のサイクル間熱交換器(熱交換器10)、および(iv)従来の考え方では最適でないと見なされると思われるが、本発明においてはタービンから排気されたSCO2の、所望の圧縮機入口温度への冷却において大量の熱を系に戻すことを可能にする空気吸入圧縮機20における比較的低い圧力比、の使用である。
上述のシステムは、ターボプロップのための軸動力をもたらすものとして説明されているが、本発明が、これらに限定されるものではないが発電、船舶の推進システム、鉄道機関車の駆動装置、自動車およびトラックのハイブリッド駆動装置、石油およびガス産業におけるガス昇圧ポンプ、農業用ポンプの用途、ならびに建設用機器の駆動装置など、軸動力を利用する任意の他の用途にも適用可能であることを、理解すべきである。
最適な効果は、本発明によれば、超臨界のブレイトンサイクルシステムおよび空気吸入のブレイトンサイクルシステムの両方を直列に使用することによって得られるが、特定の利益は、図1に示した両方のシステムを大気にて動作させても達成することができる。そのような実施形態は、低品質の化石燃料を含む種々の燃料、バイオマス、および太陽エネルギーを使用する能力を提供する。そのようなシステムにおいては、灰を含む燃焼生成物が、より高温のタービン12を通過することがなく、したがってタービン空冷部品の汚損を引き起こすことがないと考えられる。灰および燃焼の副生成物が、はるかに低い温度で低膨張のタービン26を通過すると考えられ、したがって冷却通路が不要になり、粒子状物質に耐えるタービンをきわめて単純にする。下流の熱交換器10における粒子状物質の蓄積は、所定の停止の際に行うことができる定期的な洗浄または清掃のサイクルによって対処可能である。
図1の実施形態は、燃焼装置24からの燃焼ガス37を熱交換器10に導き、次いでタービン26に導くものとして示されているが、本発明を、例えば図4に示される実施形態に関連して後述されるように、燃焼装置からの燃焼ガスを最初にタービン26に導いて膨張させ、次いで膨張後のガスを熱交換器10に導くことによって、実行することも可能である。
本発明の別の実施形態が、図3に示されており、類似の構成要素は、類似の参照番号によって指し示されている。この実施形態においては、陸上の用途においては冷却塔からもたらされ、航空の用途においてはエアクーラからもたらされる水などの冷却用流体30が供給される冷却装置22が、SCO2圧縮機8に流入するSCO2の温度を制御すべく空気圧縮機20から吐出される空気13'の温度を熱交換器18への導入に先立って制御するために使用される。すでに述べたように、好ましくは、圧縮機8に流入するSCO2の温度が、臨界温度に近付くように制御される。この温度制御を、冷却装置22に供給される冷却用流体の流量および/または温度を制御することによって達成することができる。
図3の実施形態においては、2つのSCO2タービンが利用される。j第1のタービン12'が、SCO2圧縮機8を駆動するSCO2圧縮機タービンであり、一方、第2のタービン12''は、系の出力をもたらす出力タービンである。さらに、この実施形態においては、SCO2圧縮機タービン12'から排出されるSCO2の流れ41を、弁38によって2つの流れに分割することができる。第1の流れ42を、出力タービン12''内で膨張するように案内でき、一方、第2の流れ44を、SCO2の圧力を下げてSCO2圧縮機8の入口圧力に近づける等エンタルピ膨張ノズル34に案内することができる。これら2つの流れは、合流点40において合流し、合流後の流れが上述のように熱交換器18に案内される。図3においては、SCO2の一部分が第2のSCO2タービン12''を迂回するようにノズル34が利用されるものとして示されているが、ノズル34を、ただ1つのSCO2タービンが利用される図1に示したような実施形態に、SCO2の一部分がこのただ1つのSCO2タービンを迂回してノズルに案内されるように組み込むことも可能である。
効率の低下につながるかもしれないが、SCO2圧縮機タービン12'から排出されるSCO2の一部分44を出力タービン12''を迂回するように向けることで、システムが、出力タービン12''への負荷が軽く、あるいは皆無である場合に、タービン12'を設計点の入口温度および圧力比に保つことによって最適な効率を維持することができる。これは、出力タービン12''の効率を高めるだけでなく、「高温」のタービン部品の耐用年数への熱サイクルの悪影響を低減する。さらに、弁38の動作により、出力タービン12''が出力の需要の増加に迅速に応答でき、出力の需要の移り変わりに直面するときの系の安定性が向上する。好都合なことに、SCO2の圧力が等エンタルピ膨張ノズル34において下げられるが、温度は高いままであり、したがって未使用の熱が熱交換器18において系に返され、燃焼装置24に向かう空気の温度を高め、したがって所望の燃焼装置出口温度を達成するために燃やさなければならない燃料が少なくなる。図3においては、膨張ノズル34が、2つのSCO2タービン12'および12''を使用するシステムの第1のタービン12'からの或る程度膨張したSCO2の流れ42を受け取るものとして示されているが、膨張ノズル34を、図1に示したシステムなどのただ1つのSCO2タービン12を使用するシステムに、熱交換器10からのSCO2の一部分がタービン12を迂回し、膨張後に熱交換器18に案内されるように、組み込むことも可能である。
図3に示したシステムにおける別の改良は、燃焼ガスからの熱をSCO2圧縮機8から吐出されるSCO2に伝えるために2つの熱交換器10'および10''を使用することである。熱交換器10''におけるSCO2および燃焼ガスの温度が、熱交換器10'における温度よりも低いため、この構成は、熱交換器10''においてより安価な材料を用いることを可能にする。
さらに後述されるとおり、本発明の一実施形態によれば、出力タービンの軸17から、例えばターボプロップまたは発電機の軸であってよい被駆動軸58に出力を伝達するために、渦電流継手36が使用される。したがって、SCO2圧縮機8から吐出されるSCO2の流れ48の一部分52が、弁51によって冷却の目的で渦電流継手に案内される一方で、SCO2の流れ48の残りの部分50が、熱交換器10''に案内される。好ましくは、渦電流継手36において熱を吸収した後に、継手から吸収された熱が系から失われることがないように、加熱されたSCO2の流れ54が、さらなる加熱およびその後のSCO2タービンにおける膨張のために、熱交換器10'に案内され、熱交換器10'において流れ53と混合される。
図4が、熱交換器18における最大の熱伝達を達成すべくより低い圧縮機吐出温度を維持するために空気圧縮機20における圧縮比を低く保たなければならない陸上の用途において特に有用となりうる図3の実施形態の変種を示している。この実施形態においては、燃焼装置24から排出される燃焼ガスが、まずは空気タービン26内で膨張させられ、次いで熱をSCO2圧縮機8から排出されるSCO2に伝達するために熱交換器10'および10''に案内される。熱交換器10'および10''を通って流れた後で、冷却された燃焼ガスが大気に排出される。
図5が、図3および4の実施形態と同様のシステムの一部分を示しており、システムのうちの図3および4における部分と同様の部分は、図5には示されていない。図5に示される実施形態は、高高度または海面のどちらにおいても最大の性能を促進するために、図3または図4の実施形態あるいはこれら2つの実施形態の組み合わせのいずれかによる動作の柔軟性を可能にする。この実施形態においては、第1の弁62が、燃焼装置24の下流の流路に組み込まれ、第2の弁68が、空気タービン26の下流に組み込まれ、第3の弁77が、熱交換器10''の下流に組み込まれる。弁62の動作によって、燃焼装置24から排出される燃焼ガス19のすべてまたは一部分を、最初に空気タービン26(流れ64)または熱交換器10'(流れ74)のいずれかに案内することができる。弁68の動作によって、空気タービン26から排出されるガス66のすべてまたは一部分を、熱交換器10'(流れ72)に案内することができ、あるいは大気(流れ70)に排出することができる。弁77の動作によって、熱交換器10''から排出されるガスのすべてまたは一部分を、空気タービン26(流れ80)に案内することができ、あるいは大気(流れ78)に排出することができる。弁62、68、および74によってもたらされる流れの分割を、大気の状態に応じてピーク効率を達成するために連続的に調節することができる。
一般に、燃焼ガスをサイクル間熱交換器10'および10''における冷却に先立ってタービン26内で膨張させると、陸上の用途ならびに航空の用途における海面または低高度において、性能の改善がもたらされる一方で、燃焼ガスをタービンにおける膨張に先立ってサイクル間熱交換器内で冷却することは、高所においてより良好な結果をもたらす。
図6が、図4によく似ているが、SCO2の再加熱を取り入れている本発明の実施形態を示している。この実施形態においては、SCO2圧縮機8から吐出される圧縮されたSCO2の流れ5が、熱交換器100および101に案内され、熱交換器100および101において空気タービン26から排出された燃焼ガス104からの熱の伝達によって加熱され、次いで上述のようにSCO2圧縮機タービン12'内で膨張させられる。しかしながら、SCO2圧縮機タービン12'における膨張の後で、或る程度膨張させられたSCO2の流れ102は、熱交換器100に再び案内され、熱交換器100において空気タービン26から排出された燃焼ガス104からの熱の伝達によって再び加熱されることで、SCO2が再加熱される。熱交換器100から、再加熱されたSCO2の流れ106は、必要に応じて流れを出力タービン12''内で膨張させられる第1の流れ108と、等エンタルピ膨張ノズル34内で膨張させられる第2の流れ110との間で分割できるよう、上述のように分割弁38に案内される。次いで、膨張後のSCO2の流れ112および114が、流れ116として組み合わせられ、熱交換器18に案内され、熱交換器18においてSCO2が空気圧縮機20から排出される空気に熱を伝達することによって冷却される。この実施形態において、SCO2をSCO2圧縮機タービン12'における膨張後かつ出力タービン12''における膨張前に再加熱することは、系の全体としての熱効率の約2%(予想値)の向上という利点を有する。この実施形態においては、出力タービンの軸17からの動力が発電機90を駆動する。しかしながら、このシステムならびに後述されるシステムを、軸動力の使用を必要とする任意の用途に使用できることを理解すべきである。
図7に示される実施形態は、燃焼装置24からの燃焼ガス120が図6の実施形態のように熱交換器100において、SCO2圧縮機8からの圧縮されたSCO2の加熱およびSCO2圧縮機タービン12'から排気されるSCO2の流れ124の再加熱の両方を行う点を除き、図3の実施形態によく似ている。
図5に示した実施形態に関連して述べたとおり、燃焼ガスが熱交換器100および101に案内される前に空気タービン26内で膨張させられる図6の動作から、燃焼ガスが空気タービン26における膨張に先立って熱交換器100および101に案内される図7の動作に動作を移行させることができるよう、弁を図6または7に示した実施形態の流路に組み込むことができる。あるいは、システムが両方のモードで同時に動作するように、2つのモードの間の分割を最適な性能が達成されるように必要に応じて変化させつつ、弁を動作させることができる。
図6の実施形態との類似性を有している図8に示した実施形態においては、SCO2圧縮機8から吐出される圧縮されたSCO2の流れ5が、熱交換器150および130内で順に加熱され、加熱後のSCO2が、上述のようにSCO2圧縮機タービン12'内で膨張させられる。熱交換器130においては、熱が、上述のように空気タービン26から排気される燃焼ガス148からSCO2に伝達される。しかしながら、この実施形態においては、熱交換器130から出る或る程度冷却された燃焼ガス152が、再加熱燃焼装置140において燃料制御部142の動作のもとで燃焼ガス中で追加の燃料を燃焼させることによって再加熱される。次いで、再加熱燃焼装置140からの再加熱後の燃焼ガス146が、SCO2圧縮機タービン12'から排出されるSCO2を出力タービン12''における膨張(あるいは、ノズル34における膨張)に先立って加熱する熱交換器144に案内される。次いで、熱交換器144から排出される燃焼ガス154は、熱交換器150に案内されてSCO2圧縮機の吐出5に熱を伝達し、その後に燃焼ガス156は、大気に排出される。この構成は、再加熱のないシステムの全体としての熱効率を約2%(予想値)向上させるという利点をやはり有する。
図7の実施形態との類似性を有する図9に示される実施形態においては、SCO2圧縮機8から吐出される圧縮されたSCO2の流れ5が、熱交換器150および130内で順に加熱され、加熱されたSCO2が、上述のようにSCO2圧縮機タービン12'内で膨張させられる。熱交換器130において、熱が、上述のように燃焼装置24からの燃焼ガス176からSCO2に伝達される。しかしながら、熱交換器130から出る或る程度冷却された燃焼ガス178は、再加熱燃焼装置140において燃料制御部142の動作のもとで燃焼ガス中で追加の燃料を燃焼させることによって再加熱される。再加熱燃焼装置140からの再加熱後の燃焼ガス180が、SCO2圧縮機タービン12'から排出されるSCO2を、出力タービン12''における膨張(あるいは、ノズル34における膨張)に先立って加熱する熱交換器144に案内される。次いで、燃焼ガス182は、熱交換器150に案内されてSCO2圧縮機の吐出5に熱を伝達し、その後に燃焼ガス184は、空気タービン26内で膨張させられ、その後に燃焼ガス186が大気に排出される。この構成は、再加熱のないシステムの全体としての熱効率を約2%(予想値)向上させるという利点を有する。
図5に示した実施形態に関連して説明したとおり、動作を図8の動作から図9の動作に移行させることができるように、弁を図8または9に示した実施形態の流路に組み込むことができる。あるいは、システムが両方のモードで同時に動作するように、2つのモード間の分割を最適な性能が達成されるように必要に応じて変化させつつ弁を動作させることができる。
図10に示される実施形態は、空気タービン26内で膨張させられた燃焼ガス202が大気に排出される前に水ボイラ200に案内される点を除き、図9に示した実施形態によく似ている。水ボイラ200は、燃焼ガスから水206に熱を伝達することによって蒸気208を生成する。蒸気208は、熱交換器210に案内され、熱交換器210において、熱交換器18への導入に先立って、出力タービン12''(または、膨張ノズル34)によって膨張させられたSCO2の流れ204からの熱の伝達によって過熱される。次いで、過熱された蒸気212が燃料とともに燃焼装置24に注入されることで、熱交換器130、144、および150、ならびに空気タービン26を通って案内される燃焼ガス216の質量流量が増やされる。蒸気212を燃焼装置24に注入することで、所与の燃焼装置出口温度を達成するために必要な燃料が多くなるが、水ボイラ200によって空気タービンの排ガス202から回収される追加の熱がサイクルに戻されるがゆえに、効率は向上する。燃焼装置への蒸気の注入により、汚染物質であるNOxの生成を減らすこともできる。
図11が、電力および、例えば地域暖房のための高温水の両方が生成される本発明の実施形態を示している。この実施形態においては、熱が、すでに述べたように空気圧縮機20から吐出される圧縮された空気13'の温度を、熱交換器18への導入に先立って下げるための空気側冷却装置22に供給される周囲水228に伝達される。次いで、空気側冷却装置22から排出されるわずかに加熱された水230が、直列に接続された第1および第2のSCO2圧縮機8'および8''の間に配置されたSCO2中間冷却装置220に案内される。或る程度まで圧縮されたSCO2の流れ222が、第1の圧縮機8'からSCO2中間冷却装置220に案内され、中間冷却装置220において、熱が、或る程度まで圧縮されたSCO2から到来する水230に伝達される。冷却後に、第1の圧縮機8'から吐出された冷却後のSCO2の流れ224は、第2の圧縮機8''に案内され、圧縮機8''において所望の値に圧縮される。この実施形態においては、SCO2中間冷却装置220から排出された加熱後の水232を、好都合に暖房の目的に使用することができる。
圧縮機段間の冷却の利点は、圧縮機の吐出において所望の圧力比を達成するために必要な仕事の量が少なくて済むがゆえに、周知であることに注意すべきである。図11に示した実施形態においては、SCO2中間冷却装置220が、圧縮機段間のSCO2の流れ222の温度を超臨界温度のすぐ上まで下げるように設計され、これは所望の圧力を達成するために必要な力のほぼ25%の削減をもたらすと予想される。さらに、SCO2の特徴的な中間冷却装置の入口および出口温度が、熱および動力の組み合わせの実施の一部としての水の加熱に役立つ。空気側冷却装置22における水228の加熱は、例えば一実施形態において空気側冷却装置22において伝達される熱が1Kg/sのSCO2の質量流量につき約13kWにすぎないため、水の温度をわずかに上昇させるにすぎない。SCO2圧縮機8'および8''によって行われる仕事の割合を変える(換言すると、圧力比の比を変える)ことによって、SCO2中間冷却装置220において引き出される熱の量を、例えば1Kg/sにつき20KWから1Kg/sにつき約150KWに変化させることができる。したがって、水に伝達される熱の量を、熱伝達生成動力とほぼ同じにすることができる。これは、伝統的な熱および動力の組み合わせのシステムと大きく異なる。なぜならば、伝統的な熱および動力の組み合わせのシステムは、一般に電気の約2倍の熱を生成するからである。図11に示したシステムの一実施形態においては、空気側冷却装置22から排出された水230がSCO2中間冷却装置220に流れ、SCO2中間冷却装置220においてSCO2の温度を約305°Kの臨界温度の近くまで下げるために最大約150KWが引き出される。SCO2中間冷却装置220における熱伝達により、SCO2中間冷却装置220から排出される水232の温度が、暖房および冷房(トリジェネレーション)の用途にきわめて適した約160°Fに高められる。
SCO2中間冷却装置220が圧縮機8''から吐出されるSCO2の流れ226の温度の低下を引き起こし、したがってSCO2タービン12'における所望の入口温度を達成するために、圧縮機の吐出の流れに入力される熱の量を増やす必要が生じ、必然的に燃焼装置24内で燃やされる燃料の量を増やす必要が生じることにも、注意すべきである。しかしながら、この場合には、SCO2のための熱源が燃焼装置24からの燃焼ガスの流れであり、したがってSCO2圧縮機の吐出の温度が下がっても、単に空気タービン26から大気に排気される燃焼ガスの温度が下がるだけであり、燃焼装置24への燃料の流れをほとんどまたはまったく増やす必要がない。図11に示される実施形態は、高い効率で暖房用の高温水および電気を同時に提供することができ、したがって90%程度の全体としての熱効率が期待される。
図11の実施形態は、燃焼装置24からの燃焼ガスが最初に膨張のためにタービン26に案内され、その後に熱交換器130に案内されるシステムにおいて説明されているが、本発明は、例えば図3に示した実施形態において示されているように、燃焼装置からの燃焼ガスを最初に熱交換器130に案内し、その後に燃焼ガスをタービン26に案内することによっても実施することができる。
図12が、真空サイクルを使用する熱および動力の組み合わせのシステムに適用された本発明の別の実施形態を示している。大気、すなわち周囲温度および周囲圧力の空気300が、サイクル間熱交換器316に引き込まれ、サイクル間熱交換器316においてSCO2出力タービン12''から排出された膨張後のSCO2の流れ318から熱を吸収することで、SCO2圧縮機8に案内されるSCO2の流れ317を臨界温度に近付くように冷却する。次いで、熱交換器316からの加熱された空気301は、燃焼装置302内で化石燃料(図示せず)を燃焼させることによってさらに加熱される。次いで、得られた燃焼ガス303が、タービン304内で周囲圧力未満に膨張させられ、膨張後のガス305が、サイクル間熱交換器306および308に案内され、サイクル間熱交換器306および308内でSCO2圧縮機8から吐出された圧縮されたSCO2の流れ322に熱を伝達する。図12においては直列な2つのサイクル間熱交換器が示されているが、本発明を、ただ1つの熱交換器または直列な3つ以上の熱交換器を使用して実施してもよい。次いで、加熱されたSCO2の流れ320が、すでに述べたようにタービン12'および12''内で膨張させられ、SCO2圧縮機8および、例えば発電機90を駆動するための軸動力を発生させる。この実施形態ならびに後述される図13に示される実施形態は、圧縮機入口に戻されるSCO2の流れ317を冷却するために、サイクル間熱交換器316における冷却用流体として圧縮機の吐出空気ではなくて大気300を使用するため、サイクル間熱交換器に案内される空気を冷却するために図11に示される冷却装置22などの冷却装置を使用する必要がなく、したがってサイクルからの熱の喪失が回避される。
熱交換器306および308から、冷却された燃焼ガス309が、周囲温度であってよい水311が供給される水加熱装置310に導かれる。水加熱装置310において、熱が燃焼ガス309から水311に伝達され、加熱された水315が排出される。好都合には、加熱された水を、例えば地域暖房または加熱された水を利用する任意の用途に使用することができる。水加熱装置310から排出される冷却された燃焼ガス312は、燃焼ガス314を大気に排出できるよう、燃焼ガスの圧力を周囲圧力よりも高くする圧縮機313に案内される。
図13は、真空サイクルを2つのSCO2サイクルとともに使用する熱および動力の組み合わせのシステムに適用された本発明の別の実施形態を示している。上述のように、大気300がサイクル間熱交換器316に引き込まれ、サイクル間熱交換器316においてSCO2出力タービン12''から排出された膨張後のSCO2の流れ318から熱を吸収することで、SCO2圧縮機8に案内されるSCO2の流れ317を臨界温度に近付くように冷却する。次いで、熱交換器316からの加熱された空気301は、上述のように燃焼装置302内で化石燃料(図示せず)を燃焼させることによってさらに加熱される。次いで、得られた燃焼ガス303は、図12の実施形態のようにタービンに導かれるのではなく、サイクル間熱交換器306および308に導かれる。サイクル間熱交換器306および308において、燃焼ガス303から、SCO2圧縮機8から吐出された圧縮されたSCO2の流れ322に熱が伝達される。次いで、加熱されたSCO2の流れ320が、すでに述べたようにタービン12'および12''内で膨張させられ、SCO2圧縮機8および、例えば発電機90を駆動するための軸動力を発生させる。
サイクル間熱交換器306および308からの或る程度冷却された燃焼ガス341が、SCO2の第2の流れが流れる第2のSCO2サイクルに熱を伝達する。具体的には、燃焼ガス341が、第2のサイクル間熱交換器336に案内され、第2のサイクル間熱交換器336において熱を第2のSCO2圧縮機334から吐出されるSCO2の流れ335に伝達することによってさらに冷却される。次いで、このさらに冷却された燃焼ガス342が、圧縮機313に導かれる。熱交換器における圧力降下の結果として、圧縮機の入口における燃焼ガスは、大気圧未満であると考えられる。圧縮機313が、燃焼ガス314を大気に排出できるよう、燃焼ガスの圧力を高め、大気圧よりも高くする。
第2のサイクル間熱交換器336から吐出される加熱されたSCO2の流れ337が、第2のSCO2圧縮機334を駆動するための軸動力を生成する第2のSCO2タービン330において膨張させられる。次いで、タービン330から排出される膨張後のSCO2の流れ331が、水加熱装置395に案内されて水311に熱を伝達することで、SCO2の流れ333が第2のSCO2圧縮機334に戻される前に臨界温度の近くに冷却される。加熱された水315を、すでに述べたように、例えば地域暖房に好都合に使用することができる。
図14は、真空サイクルを2つのSCO2サイクルとともに使用する熱および動力の組み合わせのシステムに適用された本発明のさらに別の実施形態を示している。大気300が圧縮機370に引き込まれ、圧縮後の空気が、図11の実施形態のように冷却装置22において熱を水(図示せず)に伝達することによって冷却される。圧縮および冷却された空気373は、サイクル間熱交換器316に案内され、サイクル間熱交換器316において熱がSCO2から圧縮および冷却された空気373に伝達されることで、SCO2圧縮機8に案内されるSCO2の流れ317が臨界温度近付くように冷却される。
次いで、熱交換器316からの加熱された空気301が、上述のように燃焼装置302内で化石燃料(図示せず)を燃焼させることによってさらに加熱される。次いで、得られた燃焼ガス303が、図13の実施形態のようにサイクル間熱交換器306および308に案内され、サイクル間熱交換器306および308において熱が、燃焼ガス303から、SCO2圧縮機8から吐出される圧縮されたSCO2の流れ322に伝達される。次いで、加熱されたSCO2の流れ320が、すでに述べたようにタービン12'および12''内で膨張させられ、SCO2圧縮機8および、例えば発電機90を駆動するための軸動力を発生させる。
サイクル間熱交換器306および308からの或る程度冷却された燃焼ガス341が、図13の実施形態のように第2のSCO2サイクルに熱を伝達する。具体的には、燃焼ガス341が、第2のサイクル間熱交換器336に案内され、第2のサイクル間熱交換器336において熱を第2のSCO2圧縮機334から吐出されるSCO2の流れ335に伝達することによってさらに冷却される。次いで、このさらに冷却された燃焼ガス342が、大気に排出される。
第2のサイクル間熱交換器336から吐出される加熱されたSCO2の流れ337が、第2のSCO2圧縮機334および空気圧縮機370を駆動するための軸動力を生成する第2のSCO2タービン330内で膨張させられる。次いで、タービン330から排出される膨張後のSCO2の流れ331が、水加熱装置395に案内されて水311に熱を伝達することで、SCO2の流れ333が第2のSCO2圧縮機334に戻される前に臨界温度の近くに冷却される。加熱された水315を、すでに述べたように、例えば地域暖房に好都合に使用することができる。
図13の実施形態においては、空気圧縮機313が空気をシステムを通って「引っ張る」一方で、図14の実施形態においては、空気圧縮機370が空気をシステムを通って「押す」ことを理解できるであろう。また、図13および14の両方の実施形態において、システムのうちの空気サイクル部分が圧縮機および燃焼装置を含むが、タービンを含まないことに注意すべきである。
図15に示されるとおり、超臨界流体において典型的であるように、SCO2の比熱は、臨界温度の付近で劇的に変化する。したがって、すでに述べたように、SCO2圧縮機の入口におけるSCO2の温度を臨界温度に可能な限り近く保つことが重要である。実際、本明細書に記載の化石燃料を燃料とする二連サイクル超臨界流体−空気システムの熱効率が、SCO2圧縮機への入口におけるSCO2の温度がわずか数ケルビン変化するだけで数%程度も変化しうることが、明らかになっている。残念ながら、ガスタービンシステムにおいて温度を測定するために典型的に使用される熱電対の確度は、典型的には数ケルビンにすぎない。したがって、本発明の一態様によれば、SCO2圧縮機の入口におけるSCO2の温度をより正確に測定するための方法が提供される。
図16が、SCO2圧縮機の入口に流入するSCO2の温度を測定するための本発明による装置の一実施形態を示している。バイパス導管402が、SCO2の流れ412をSCO2圧縮機の入口に導く主導管400に接続される。SCO2のバイパス流414が、バイパス導管402を通過して流動する。圧電式または他の適切な形式などの圧力センサ404が、バイパス導管402に組み込まれて、バイパス導管におけるSCO2の静圧を測定する。熱電対または他の種類の温度センサであってよい上流および下流のそれぞれの温度センサ406および408が、熱源410の各側に設置される。電気コイルまたはセラミックヒータなどの熱源410が、既知の量の熱をSCO2のバイパス流414に導入する。好ましくは、温度センサ406および408が、約1/2m離れている。
両方のセンサが同じ全温度を測定するように、熱源410が熱を生成していないときに両方の温度センサ406および408において同時にSCO2の温度を測定することによって、温度センサを、2つの温度センサ間のずれを補償すべく補正することができる。次いで、温度の測定が、熱源410によってSCO2の流れに既知の量の熱を導入しながら繰り返される。SCO2の比熱を、分析によって推論できる、導管402を通るSCO2の質量流量を考慮に入れつつ、温度センサ406および408の間で温度の上昇を比較することによって割り出すことができる。次いで、この比熱を、センサ404によって測定される静圧における比熱−温度のデータと比較することによって、主導管400を流れるSCO2の温度を正確に割り出すことができる。
図17に示されるように、SCO2における音速は、臨界点の付近で劇的に変化する。結果として、流体における音速を計算し、測定された音速を圧力および音速の関数としてのSCO2の温度と相互参照することによって、SCO2の温度を割り出すこともできる。したがって、SCO2圧縮機の入口に向けられるSCO2の温度を測定するための別の装置が、図18に示される。導管500が、SCO2圧縮機の入口に向けられたSCO2の流れ502を運んでいる。図16に示した圧力センサ404などの圧力センサが、導管500におけるSCO2の圧力を測定するために使用される。圧電トランスデューサなどの2つのトランスデューサ504および506が、互いに向かい合わせに導管500に取り付けられる。トランスデューサ504が、送信トランスデューサであり、トランスデューサ506が、受信トランスデューサである。本発明によれば、トランスデューサ504が、SCO2の流れ502を通って伝わってトランスデューサ506によって受信される音波パルス508を生成する。トランスデューサ504による音波パルス508の送信とトランスデューサ506によるパルスの受信との間の経過時間を測定し、トランスデューサ間の距離を考慮に入れることによって、SCO2の音速を割り出すことができる。さらに、音波の横断距離が、管の直径および信号の期間の間に流れが管を下って移動しなければならない距離の平方和に等しいという事実を考慮することによって、導管500を通るSCO2の速度を補償する調節を行うことができる。具体的には、流速を、例えば図1に示される流量計32を使用してSCO2の流量を測定し、測定された流量を導管の内径によって割り算することによって割り出すことができる。測定されたSCO2の圧力および計算された音速を、図17に示されるような測定された圧力における音速−温度のデータと相互参照することにより、SCO2の温度を正確に割り出すことができる。
使用される方法にかかわらず、好ましくは、SCO2の温度は、圧縮機20の入口の1/2mの範囲内で測定される。
温度の測定方法を、軸動力を発生させるための化石燃料を燃料とする二連サイクル超臨界流体−空気システムに関連して上述したが、この方法が、原子力または太陽エネルギーによる熱源と併せて使用されるSCO2システムなどの他の超臨界流体システムにも同様に適用可能であることを理解すべきである。
すでに述べたように、あらゆるSCO2サイクルの実現への一課題は、超臨界の状態を達成するためにきわめて高い圧力(例えば、7.0MPa超)が必要であるがゆえに生じる。SCO2タービンにおけるそのような高い圧力は、タービンから被駆動の負荷に延びる軸のシールを困難にする。すでに述べたように、1つの手法は、被駆動の負荷をSCO2タービンの圧力容器に組み込むことである。例えば、図6の実施形態における発電機90を、シールが困難な回転軸を圧力容器の壁を貫いて延ばす必要がないように、SCO2出力タービンの圧力容器の内部に備えることが可能である。しかしながら、上述のように、このような手法は、ターボプロップなどの被駆動の負荷をSCO2圧力容器の内部に備えることができない状況には適用することができない。さらに、この手法は、たとえ適用可能であっても、発電機の場合のように、欠点を抱えている。
本発明の一態様によれば、圧力容器を貫く軸をシールする必要なくSCO2タービンの圧力容器の境界を超えて軸動力を伝達するための手段が提供される。図19〜図23に示されるとおり、渦電流トルク継手または誘導継手36が、SCO2出力タービン12''によって駆動される軸17から、例えば発電機またはターボプロップを駆動する軸58に力を伝えるために使用される。トルク継手36の入力軸である軸17が、軸受622に支持されてSCO2出力タービンのハウジング618内で回転する。誘導ロータ614が軸17に取り付けられ、軸17と一緒に回転する。誘導ロータ614は、銅またはアルミニウムなどの透磁性材料から作られている。
ハウジング618に取り付けられた圧力膜612が、SCO2をハウジング内に封じている。本発明の好ましい実施形態においては、圧力膜612が球状の湾曲を有しており、ハウジング618内のSCO2の高圧が球面の外側に存在している。これにより、膜612は圧縮下に置かれ、したがって引張強度よりも大幅に大きい圧縮強度を有する材料を使用することができ、したがって膜を比較的薄くすることができる。膜612が薄いことで、電機子624、626と誘導ロータ614との間のすき間が最小限になり、したがってより大きいトルクを伝達することができる。本発明の特に好ましい実施形態においては、圧力膜612が、例えば優秀な圧縮強度を有するチッ化ケイ素などのセラミック材料から作られる。
ハウジング618は、入口マニホールド604に連通した入口ポート602と、出口マニホールド608に連通した出口ポート610とを有している。通路606が、入口および出口マニホールド604および608をつないでいる。
トルク継手36の出力軸である軸58が、軸受630および632によって支持された電機子ハウジング616内で回転する。電機子アセンブリが、軸58に接続されている。電機子アセンブリは、南向きの磁極を有する第1の電機子624と、第1の電機子の南向きの極と交互配置される北向きの磁極を有する第2の電機子626とを支持するボルト640を有している。第1および第2の電機子624および626は、好ましくは、例えばスーパーマロイなどの任意の適切な常磁性体から作製される。ネオジム磁石などの永久磁石628が、電機子624および626の径方向内側においてボルト640上に支持されている。磁石628は、電機子624および626の交番する極間を延びる磁束を生成する。
出力軸58に接続された永久磁石628と、入力軸17に接続された誘導ロータ614の透磁性材料との間の相対回転が、磁束の変化率を生じさせ、誘導ロータに渦電流をもたらす。この電流が、磁束の変化に対抗する対向磁束を生み出し、したがって圧力膜612を横切って電機子624および626にトルクを伝達するように機能する。しかしながら、2つの軸の間には滑りが存在し、出力軸58が入力軸17よりもゆっくりと回転する。入力軸17から出力軸56に圧力膜を横切って伝達されるトルクは、ロータの速度の差が約80〜100RPMであるときにピークに達する。
あるいは、誘導ロータの中実材料の代わりに、コイルを使用することができ、その場合には、ステータおよびロータの両方が回転すると考えられる。結果として、滑りに関する損失を電流として捕まえることができる。この手法は、電流を非回転の構造体に伝えるためにブラシシステムを必要とすると考えられる。さらに、コイルを使用し、コイル回路における抵抗を変化させることによって、伝えられるトルクを変化させることができ、これは動的な制御に有用となりうる。
誘導ロータ614に生じる渦電流は、熱を発生させる。図3に示した実施形態に関連して上述したように、本発明の一実施形態においては、弁51が、SCO2圧縮機の吐出48のうちの一部分52を、冷却の目的で渦電流継手36に案内する。特に、図19〜図23に示されるように、冷却用のSCO2の流れ52が、ハウジング618の入口ポート602を通って導かれ、環状のマニホールド604を通過して流動する。マニホールド604から、SCO2の流れ52は、入口マニホールド604を出口マニホールド608に接続するハウジング618を巡って周方向に間隔を開けつつ並べられた一連の通路606を通過して流動する。一連の羽根650が、誘導ロータ614からSCO2の流れ52への熱の伝達を助けるために、通路606の周囲に分布している。冷却用のSCO2の流れ52が、通路606を通過して流動するときに熱を吸収し、これによって誘導ロータ614を冷却する。出口マニホールド608を出た後で、今や加熱された冷却用のSCO2の流れ54は、出口ポート610を介してハウジング618を出る。図3に示されるように、渦電流トルク継手36から排出されたSCO2の流れ54は、熱交換器10'を通って流れ、熱交換器10'において、SCO2出力タービン12'において膨張させられるSCO2の流れ56に熱を伝達する。
渦電流継手36を冷却すべくもたらされる冷却用のSCO2の量を制御する図3に示されている弁51を、制御のフィードバックのために熱交換器10''を出るSCO2の流れ53の温度、および渦電流継手36を出る加熱された冷却用のSCO2の流れ54の温度を測定する温度プローブを使用してリアルタイムで制御することができる。目的は、組み合わせられたときに熱交換器10'の適切な動作を可能にする適切な「混合された」温度を有するように、適切な温度の2つの流れを発生させることにある。
このように、本発明の一実施形態によれば、渦電流継手36から取り除かれなければならない、渦電流によって生じた熱が、系から失われることなく、SCO2出力タービン12'において膨張させられる圧縮機から吐出されたSCO2の一部分を予熱するために用いられる。出力タービン12'を、渦電流継手36における動力の損失を補うようなサイズにしなければならないが、そのような動力の損失は熱の発生をもたらし、発生した熱はシステムによって完全に回収される。
トルクの伝達方法を、軸動力を発生させるための化石燃料を燃料とする二連サイクル超臨界流体−空気システムに関連して上述したが、この方法が、原子力または太陽エネルギーによる熱源と併せて使用されるSCO2システムなどの他の超臨界流体システムにも同様に適用可能であることを理解すべきである。
このように、本発明を、特定の具体的な実施形態を参照することによって説明したが、当業者であれば、以上の開示から、多数の変種も採用できることを理解できるであろう。したがって、本発明を、本発明の技術的思想または本質的特性から外れることなく、他の具体的形態にて具現化でき、したがって本発明の技術的範囲を示すものとして、以上の明細書よりはむしろ添付の特許請求の範囲を参照しなければならないことを理解すべきである。

Claims (21)

  1. 空気サイクルと超臨界流体サイクルとを有するシステムにおいて軸動力を生成する方法であって、
    a)化石燃料を空気中で燃焼させて燃焼ガスを生成する工程と、
    b)前記燃焼ガスを少なくとも第1のタービン内で膨張させて膨張燃焼ガスを生成する工程であって、前記燃焼ガスの前記膨張によって軸動力が発生するものである、前記膨張燃焼ガスを生成する工程と、
    c)超臨界流体を第1の圧縮機内で圧縮する工程と、
    d)前記圧縮された超臨界流体の少なくとも一部分を第1のサイクル間熱交換器を通過するように流動させるとともに、前記燃焼ガスを前記第1のサイクル間熱交換器を通過するように流動させることにより、前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体に伝達して加熱され圧縮された超臨界流体を生成する工程と、
    e)前記加熱され圧縮された超臨界流体の少なくとも一部分を第2のタービン内で膨張させて膨張超臨界流体を生成する工程であって、前記超臨界流体の前記膨張によってさらなる軸動力が発生するものである、前記膨張超臨界流体を生成する工程と、
    f)前記膨張臨界流体の少なくとも第1の部分を第3のタービン内でさらに膨張させる工程であって、前記膨張臨界流体の前記さらなる膨張により、さらなる軸動力が発生するものであって、前記第3のタービンは第1の軸を駆動するものである、前記さらに膨張した超臨界流体を生成する工程と、
    g)前記第1の軸から発生するトルクを該第1の軸と第2の軸との間の接触なしに渦電流継手を介して該第2の軸に伝達する工程と、
    h)前記圧縮された超臨界流体の一部分を前記渦電流継手に対して流動させることにより、前記継手を冷却し、前記圧縮された超臨界流体の前記一部分を加熱する工程と、
    i)前記圧縮され、加熱された超臨界流体の前記一部分を前記渦電流継手から前記第1のサイクル間熱交換器に流動させる工程と、
    j)前記空気中での前記化石燃料の燃焼に先立って前記膨張超臨界流体の少なくとも一部分を第2のサイクル間熱交換器を通過するように流動させるとともに、前記空気を前記第2のサイクル間熱交換器を通過するように流動させることにより、前記膨張超臨界流体から発生する熱を前記空気に伝達する工程と
    を有する方法。
  2. 請求項1記載の方法において、前記燃焼ガスを前記第1のサイクル間熱交換器を通過するように流動させる工程は、1)前記燃焼ガスを前記第1のタービン内で膨張させる工程の後で実行されるか、または、2)前記燃焼ガスを前記第1のタービン内で膨張させる工程よりも前に実行されるものである方法。
  3. 請求項1記載の方法において、前記燃焼ガスの第1の部分は、前記燃焼ガスを前記第1のタービン内で膨張させる工程よりも前に前記第1のサイクル間熱交換器を通過して流動し、前記燃焼ガスの第2の部分は、前記燃焼ガスを前記第1のタービン内で膨張させる工程の後で前記第1のサイクル間熱交換器を通過して流動するものである方法。
  4. 請求項1記載の方法において、前記超臨界流体は、超臨界二酸化炭素を有するものである方法。
  5. 請求項1記載の方法において、さらに、
    水を供給する工程と、
    前記膨張燃焼ガスから発生する熱を前記水に伝達して蒸気を生成する工程と
    を有するものである方法。
  6. 請求項1記載の方法において、さらに、
    前記超臨界流体を前記第1の圧縮機内で圧縮する工程の間、中間冷却する工程を有するものである方法。
  7. 請求項6記載の方法において、前記超臨界流体を前記第1の圧縮機内で圧縮する工程の間、中間冷却する工程は、前記超臨界流体を中間冷却熱交換器を通過するように流動させるとともに、水を前記中間冷却熱交換器を通過するように流動させることにより、前記超臨界流体から発生する熱を前記水に伝達して、前記超臨界流体を冷却し、前記水を加熱する工程を有するものである方法。
  8. 請求項1記載の方法において、さらに、
    前記工程(c)において、前記第1の圧縮機に対して前記超臨界流体を流動させて前記超臨界流体を前記第1の圧縮機内に流入させ、前記第1の圧縮機内で圧縮する工程を有するものである方法。
  9. 請求項8記載の方法において、さらに、
    前記第1の圧縮機内に流入する前記超臨界流体の温度を制御する工程を有するものである方法。
  10. 請求項8記載の方法において、前記第1の圧縮器は前記超臨界流体を受け入れるための入口を有し、さらに、
    前記第1の圧縮機の前記入口の付近において前記超臨界流体の流体温度を測定する工程を有するものである方法。
  11. 請求項10記載の方法において、前記超臨界流体の前記流体温度を測定する工程は、前記超臨界流体の音速を決定する工程を有するものである方法。
  12. 請求項1記載の方法において、前記燃焼ガスを前記第1のサイクル間熱交換器を通過するように流動させることにより、前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体に伝達する工程により前記燃焼ガスが冷却され、冷却された燃焼ガスが生成され、
    該方法は、さらに、
    前記冷却された燃焼ガスから発生する熱を水の流れに伝達して前記水の流れを加熱する工程を有するものである方法。
  13. 請求項1記載の方法において、前記超臨界流体の前記膨張による前記軸動力の少なくとも一部分が前記第1の圧縮機を駆動するものである方法。
  14. 請求項1記載の方法において、前記膨張臨界流体の少なくとも前記第1の部分を前記第3のタービン内でさらに膨張させる工程は、前記超臨界流体に対して、該超臨界流体を前記第2のサイクル間熱交換器に流動させる前に実行されるものである方法。
  15. 請求項1記載の方法において、さらに、
    前記膨張超臨界流体の第2の部分をノズル内で膨張させる工程を有し、前記膨張超臨界流体の前記第2の部分は、前記第3のタービンを迂回するものである方法。
  16. 請求項9記載の方法において、前記第1の圧縮機に流入する前記超臨界流体の前記温度を制御する工程は、前記第2のサイクル間熱交換器に対して流動する前記空気の温度を制御する工程を有するものである方法。
  17. 請求項16記載の方法において、前記第2のサイクル間熱交換器に対して流動する前記空気の温度を制御する工程は、前記空気を冷却装置を通過するように流動させる工程を有するものである方法。
  18. 超臨界流体サイクルと空気サイクルとを有するシステムにおいて軸動力を生成するための方法であって、
    a)化石燃料を空気中で燃焼させて燃焼ガスを生成する工程と、
    b)超臨界流体を第1の圧縮機内で圧縮する工程と、
    c)前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体に伝達して、冷却された燃焼ガスと、加熱され圧縮された超臨界流体とを生成する工程と、
    d)前記加熱され圧縮された超臨界流体の少なくとも一部分を第1のタービン内で膨張させて膨張超臨界流体を生成する工程であって、前記超臨界流体の前記膨張によって軸動力が発生するものである、前記膨張超臨界流体を生成する工程と、
    e)前記膨張超臨界流体を前記第1の圧縮機に戻す工程と、
    f)前記膨張超臨界流体から発生する熱を前記空気に伝達することにより前記超臨界流体を前記超臨界流体の臨界温度の±2°Kの範囲内に冷却する工程であって、該工程は、前記化石燃料を前記空気中で燃焼させる工程の前かつ前記超臨界流体を前記第1の圧縮機に戻す工程の前に実行されるものである、前記冷却する工程と
    を有する方法。
  19. 請求項18記載の方法において、さらに、
    前記燃焼ガスを第2のタービン内で膨張させてさらなる軸動力を発生させる工程を有するものである方法。
  20. 請求項19記載の方法において、前記燃焼ガスを第2のタービン内で膨張させてさらなる軸動力を発生させる工程は、前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体に伝達する工程よりも前に実行されるものである方法。
  21. 請求項19記載の方法において、前記燃焼ガスを第2のタービン内で膨張させてさらなる軸動力を発生させる工程は、前記燃焼ガスから発生する熱を前記圧縮された超臨界流体に伝達する工程の後で実行されるものである方法。
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