JP2019163761A - ガスタービンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスタービンシステムの効率を向上させるのに適した技術を提供する。【解決手段】ガスタービン装置3は、第一圧縮機11、燃焼器15および第一タービン12を含む。第一圧縮機11は、作動流体を圧縮する。燃焼器15は、第一圧縮機11から吐出された作動流体中に燃料を噴射して燃焼させる。第一タービン12は、燃焼器15で発生した燃焼ガスを膨張させる。抽気サイクル装置2は、第二圧縮機21および膨張機構22を含む。第二圧縮機21は、ガスタービン装置3から抜き出された、第一圧縮機11により昇圧された作動流体を圧縮する。膨張機構22は、第二圧縮機21から吐出された作動流体を膨張させる。第一熱交換器14は、第一圧縮機11による圧縮後かつ第一タービン12による膨張前の作動流体と、第二圧縮機21による圧縮後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体との間で熱交換を行なう。【選択図】図1

Description

本開示は、ガスタービンシステムに関する。
ガスタービン装置を用いたガスタービンシステムが知られている。一従来例に係るシステムでは、ガスタービン装置で発電する際の排熱を利用して、温熱が取り出される。一方、ガスタービン装置の圧縮機で生成された高圧空気の一部が、抽気として抜き出される。抽気は、再圧縮され、その後、膨張させられる。これにより、冷熱が取り出される。このようなシステムは、例えば、特許文献1に記載されている。
図35に、特許文献1に記載されたガスタービンシステムの模式図を示す。図35に示すように、ガスタービンシステム100aは、マイクロガスタービン装置101aと、抽気サイクル装置102を備えている。マイクロガスタービン装置101aは、第一圧縮機111と、第一タービン112と、電動発電機113と、再生熱交換器114と、燃焼器115とを含む。第一圧縮機111および第一タービン112は、第一シャフト117により互いに連結されている。
抽気サイクル装置102は、第二圧縮機121と、熱交換器124と、第二タービン122と、電動機123と、を含む。第二圧縮機121は、マイクロガスタービン装置101aから抜き出された作動流体を圧縮する。熱交換器124は、燃料供給路151を流れる燃料によって作動流体を冷却する。第二タービン122は、熱交換器124から流出した作動流体を膨張させる。第二圧縮機121および第二タービン122は、第二シャフトにより互いに連結されている。
マイクロガスタービン装置101aから抜き出された抽気は、中間冷却器116で冷却される。次に、抽気は、抽気サイクル装置102の第二圧縮機121によって昇圧される。次に、抽気は、熱交換器124で冷却される。次に、抽気は、第二膨張タービン122で膨張させられる。これにより、冷熱を取り出すことができる。
特開2017−137858号公報
特許文献1の技術には、ガスタービンシステムの効率を改善する余地がある。本開示は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに適した技術を提供する。
本開示は、
作動流体を圧縮する第一圧縮機、前記第一圧縮機から吐出された作動流体中に燃料を噴射して燃焼させる燃焼器、および、前記燃焼器で発生した燃焼ガスを膨張させる第一タービン、を含むガスタービン装置と、
前記ガスタービン装置から抜き出された、前記第一圧縮機により昇圧された作動流体を圧縮する第二圧縮機、および、前記第二圧縮機から吐出された作動流体を膨張させる膨張機構、を含む抽気サイクル装置と、
前記第一圧縮機による圧縮後かつ前記第一タービンによる膨張前の作動流体と、前記第二圧縮機による圧縮後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体との間で熱交換を行なう第一熱交換器と、
を備えた、ガスタービンシステムを提供する。
本開示に係る技術は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに適している。
図1は、第1の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図2は、第2の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図3は、第2の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図4は、第3の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図5は、第4の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図6は、第4の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図7は、第4の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図8は、第4の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図9は、第4の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図10は、第4の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図11は、第5の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図12は、第5の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図13は、第6の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図14は、第7の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図15は、第7の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図16は、第7の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図17は、第7の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図18は、第7の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図19は、第7の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図20は、第8の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図21は、第8の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図22は、第9の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図23は、第10の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図24は、第10の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図25は、第11の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図26は、第12の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図27は、第12の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図28は、第12の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図29は、第12の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図30は、第12の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図31は、第12の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図32は、第13の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図33は、第14の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図34は、第15の実施の形態のガスタービンシステムの構成図である。 図35は、従来技術のガスタービンシステムの構成図である。
(本開示に係る一態様の概要)
本開示の第1態様に係るガスタービンシステムは、
作動流体を圧縮する第一圧縮機、前記第一圧縮機から吐出された作動流体中に燃料を噴射して燃焼させる燃焼器、および、前記燃焼器で発生した燃焼ガスを膨張させる第一タービン、を含むガスタービン装置と、
前記ガスタービン装置から抜き出された、前記第一圧縮機により昇圧された作動流体を圧縮する第二圧縮機、および、前記第二圧縮機から吐出された作動流体を膨張させる膨張機構、を含む抽気サイクル装置と、
前記第一圧縮機による圧縮後かつ前記第一タービンによる膨張前の作動流体と、前記第二圧縮機による圧縮後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体との間で熱交換を行なう第一熱交換器と、
を備える。
第1態様に係る技術は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに適している。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様に係るガスタービンシステムは、
前記第二圧縮機による圧縮後かつ前記第一熱交換器への流入前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器をさらに備えていてもよい。
第2態様の第二熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第3態様において、例えば、第1態様に係るガスタービンシステムは、
前記第一熱交換器からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器をさらに備えていてもよい。
第3態様の第二熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第4態様において、例えば、第1から第3態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムでは、
前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮してもよく、
前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第三熱交換器をさらに備えていてもよい。
第4態様の第三熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第5態様において、例えば、第1から第4態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムは、
前記第二圧縮機による圧縮後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器をさらに備えていてもよく、
前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮してもよく、
前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第三熱交換器をさらに備えていてもよく、
前記燃料は、前記第二熱交換器を通り、次に前記第三熱交換器を通ってもよい。
第5態様の第二熱交換器および第三熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第6態様において、例えば、第1から第4態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムは、
前記第二圧縮機による圧縮後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器をさらに備えていてもよく、
前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮してもよく、
前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第三熱交換器をさらに備えていてもよく、
前記燃料は、前記第三熱交換器を通り、次に前記第二熱交換器を通ってもよい。
第6態様の第二熱交換器および第三熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第7態様において、例えば、第1または第4態様に係るガスタービンシステムは、
前記第一熱交換器からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第四熱交換器をさらに備えていてもよい。
第7態様の第四熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第8態様において、例えば、第1、第2、第3および第7態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムでは、
前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮してもよく、
前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第五熱交換器をさらに備えていてもよい。
第8態様の第五熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第9態様において、例えば、第1、第7および第8態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムは、
前記第一熱交換器からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第四熱交換器をさらに備えていてもよく、
前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮してもよく、
前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第五熱交換器をさらに備えていてもよく、
前記膨張機構から吐出された作動流体は、前記第四熱交換器を通り、次に前記第五熱交換器を通ってもよい。
第9態様の第四熱交換器および第五熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第10態様において、例えば、第1、第7および第8態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムでは、
前記第一熱交換器からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第四熱交換器をさらに備えていてもよく、
前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮してもよく、
前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第五熱交換器をさらに備えていてもよく、
前記膨張機構から吐出された作動流体は、前記第五熱交換器を通り、次に前記第四熱交換器を通ってもよい。
第10態様の第四熱交換器および第五熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第11態様において、例えば、第1、第4および第8態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムは、
前記膨張機構から吐出された作動流体が供給される被冷却室をさらに備えていてもよく、
前記第一熱交換器から前記膨張機構に作動流体を導く経路は、前記被冷却室を経由していてもよい。
第11態様の被冷却室は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第12態様において、例えば、第1、第2、第3、第7および第11態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムでは、
前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮してもよく、
前記膨張機構から吐出された作動流体が供給される被冷却室をさらに備えていてもよく、
前記接続点から前記第二圧縮機に作動流体を導く経路は、前記被冷却室を経由していてもよい。
第12態様の被冷却室は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第13態様において、例えば、第1から第12態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムは、
前記第一タービンから吐出された燃焼ガスと、前記第一熱交換器からの流出後かつ前記燃焼器に流入する前の作動流体との間で熱交換を行う再生熱交換器をさらに備えていてもよい。
第13態様の再生熱交換器は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第14態様において、例えば、第1から第13態様のいずれか1つに係るガスタービンシステムでは、
前記膨張機構から吐出された作動流体を前記第一タービンへ導入する導入管をさらに備えていてもよい。
第14態様の導入管は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに寄与し得る。
本開示の第15態様に係るガスタービンシステムは、
作動流体を圧縮する第一圧縮機、前記第一圧縮機から吐出された作動流体中に燃料を噴射して燃焼させる燃焼器、および、前記燃焼器で発生した燃焼ガスを膨張させる第一タービン、を含むガスタービン装置と、
前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された、前記第一圧縮機により昇圧された作動流体を圧縮する第二圧縮機、および、前記第二圧縮機から吐出された作動流体を膨張させる膨張機構、を含む抽気サイクル装置と、
前記第二圧縮機からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器と、
前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第三熱交換器をさらに備え、
前記燃料は、
(i)前記第二熱交換器を通り、次に前記第三熱交換器を通る、または、
(ii)前記第三熱交換器を通り、次に前記第二熱交換器を通る。
第15態様に係る技術は、ガスタービンシステムの効率を向上させるのに適している。
第1から第14態様の技術は、第15態様に適用できる。第15態様の技術は、第1から第14態様に適用できる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これらの実施の形態によって本開示が限定されるものではない。
実施の形態では、ガスタービンシステムの効率という表現を用いることがある。ガスタービンシステムの効率は、ガスタービンシステムへの投入エネルギーEiに対するガスタービンシステムによってなされた有効仕事Weの比率We/Eiである。ここで、投入エネルギーEiは、例えば、ガスタービンシステムにおける燃焼器に投入した燃料のエネルギー換算量、ガスタービンシステムにおけるポンプ等の機器への投入電力等を含み得る。有効仕事Weは、例えば、ガスタービンシステムの発電電力、温熱の生成に寄与したエネルギー、冷熱の生成に寄与したエネルギー等を含み得る。
以下の説明では、熱交換器に序数詞を付することによって、熱交換器を区別する。しかし、この区別は、便宜上のものに過ぎない。例えば、以下で説明する第一熱交換器14を、サイクル間熱交換器と称することができる。第二熱交換器28を、圧縮後抽気−燃料間熱交換器と称することができる。第三熱交換器38を、圧縮前抽気−燃料間熱交換器と称することができる。第四熱交換器48を、圧縮後抽気−冷熱間熱交換器と称することができる。第五熱交換器58を、圧縮前抽気−冷熱間熱交換器と称することができる。第六熱交換器68を、圧縮後抽気−空気間熱交換器と称することができる。第七熱交換器78を、圧縮前抽気−空気間熱交換器と称することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本開示の第1の実施の形態におけるガスタービンシステムの構成図を示す。
図1において、ガスタービンシステム1Aは、ガスタービン装置3と、抽気サイクル装置2と、第一熱交換器14と、を備える。
本実施の形態では、ガスタービン装置3および抽気サイクル装置2に、作動流体として空気が供給される。これらの作動流体の別の例は、代替フロンである。
ガスタービン装置3の排熱は、温熱として利用できる。一方、抽気サイクル装置2では、作動流体が冷却され、冷熱が生成される。例えば、冷熱を用いて冷たい雰囲気を構成できる。冷たい雰囲気内に物体を置けば、その物体を冷却できる。一具体例では、冷却された作動流体自体が冷たい雰囲気を構成する。このようにすれば、作動流体とは異なる種類の媒体を用いる必要がない。また、冷たい雰囲気を冷凍倉庫等に利用する場合に、霜付きを抑制し易い。ただし、冷却された作動流体の冷熱を熱交換によって作動流体とは異なる種類の媒体に与え、そのようにして冷却された媒体により冷たい雰囲気を構成してもよい。また、冷たい雰囲気は、冷凍の他、冷蔵、冷房等の他の用途にも利用できる。いずれの具体例においても、雰囲気は、空気によって構成されていてもよく、他の種類の流体によって構成されていてもよい。
ガスタービン装置3は、第一圧縮機11と、第一シャフト17と、第一タービン12と、燃焼器15と、電動発電機13と、を含む。
抽気サイクル装置2は、第二圧縮機21と、第二シャフト27と、膨張機構22と、電動発電機23と、を含む。
以下、ガスタービンシステム1Aの個々の要素について説明する。
第一圧縮機11は、作動流体を圧縮する。第一圧縮機11は、例えば、遠心圧縮機等のターボ圧縮機である。
燃焼器15は、第1圧縮機11から吐出された作動流体中に燃料を噴射して燃焼させる。
燃焼器15で燃焼させる燃料としては、液体燃料および気体燃料が例示される。液体燃料としては、液化天然ガス(LNG)、ガソリン、ディーゼル油、メタノールおよびエタノール等のアルコール燃料が例示される。液体燃料は、アルコール燃料を含有するアルコール系混合燃料であってもよい。気体燃料としては、都市ガス、圧縮天然ガス(CNG)、プロパン(LPG)および水素が例示される。
液体燃料を用いる場合は、図示しない燃料タンクの容積を小さくできるメリットが得られる。気体燃料を用いる場合は、燃焼器15への燃料噴射機構等を簡易化できるメリットが得られる。
第一タービン12は、燃焼器15で発生した燃焼ガスを膨張させる。本実施の形態では、燃焼ガスは、作動流体の一形態と考えることとする。別の言い方をすると、作動流体は、燃焼ガスを包含する概念と考えることとする。
第一シャフト17は、第一圧縮機11と第一タービン12とを連結させている。具体的には、第一シャフト17は、第一圧縮機11と第一タービン12と電動発電機13とを連結させている。
本実施の形態では、電動発電機13は、発電機としても電動機としても動作する。例えば、電動発電機13は、第一圧縮機11の起動時において、電動機として用いられる。具体的に、電動発電機13は、第一シャフト17を回転させることにより、第一圧縮機11を駆動させることができる。
第二圧縮機21は、ガスタービン装置3から抜き出された、第一圧縮機21により昇圧された作動流体を圧縮する。第二圧縮機21は、例えば、遠心圧縮機等のターボ圧縮機である。
膨張機構22は、第二圧縮機21から吐出された作動流体を膨張させる。膨張機構22は、例えば、膨張弁、体積型膨張機、または、タービン等の速度型膨張機等である。本実施形態では、膨張機構22は、タービンである。タービンを膨張機構22として用いる場合、そのタービンを第二タービンと称することができる。
第二シャフト27は、第二圧縮機21と膨張機構22とを連結させている。具体的には、第二シャフト27は、第二圧縮機21と膨張機構22と電動発電機23とを連結させている。
本実施の形態では、電動発電機23は、発電機としても電動機としても動作する。例えば、電動発電機23は、第二圧縮機21の起動時において、電動機として用いられる。具体的に、電動発電機23は、第二シャフト27を回転させることにより、第二圧縮機21を駆動させることができる。
電動発電機23を電動機として用いる場合、第二圧縮機21の圧縮比を高めることができるため、第二圧縮機21の吸気側の作動流体の温度と膨張機構22から吐出される作動流体の温度との温度差を増大させることができる。一方、電動発電機23を発電機として動作させる場合、膨張機構22が発生させるトルクと第二圧縮機21で用いられるトルクの差分を用いて電力を得ることができる。
第一熱交換器14は、第一圧縮機11による圧縮後かつ第一タービン12による膨張前の作動流体と、第二圧縮機21による圧縮後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体との間で熱交換を行なう。具体的には、第一熱交換器14は、第一圧縮機11による圧縮後かつ燃焼器15への流入前の作動流体と、第二圧縮機21による圧縮後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体との間で熱交換を行なう。第一熱交換器14は、例えば、プレート式熱交換器である。第一熱交換器14の他の例は、プレートチューブ式熱交換器、フィンチューブ熱交換器等である。
ガスタービンシステム1Aの構成要素の一部を省略してもよい。例えば、第一シャフト17を省略して、第一圧縮機11と第一タービン12とを互いに分離してもよい。第二シャフト27を省略して、第二圧縮機21と膨張機構22とを互いに分離してもよい。また、電動発電機13に代えて電動機を設けたり、電動発電機23に代えて電動機を設けたりしてもよい。
ガスタービンシステム1Aでは、第1経路82aと、第2経路82bと、が設けられている。ガスタービン装置3は、接続点p1を含んでいる。第1経路82aは、第1圧縮機21により昇圧された作動流体を、燃焼器15および第一タービン12へと導く。第2経路82bは、接続点p1から延びている。第2経路82bは、ガスタービン装置3および抽気サイクル装置2を接続している。第2経路82bには、ガスタービン装置3から抜き出された、第1圧縮機21により昇圧された作動流体が流れる。本実施の形態では、第1経路82aに、接続点p1が設けられている。
第1経路82aおよび第2経路82bは、配管を用いて構成できる。後述する燃料供給路51および風路85についても同様である。
以上のように構成されたガスタービンシステム1Aについて、以下、その動作および作用を説明する。
本実施の形態では、大気中の空気が作動流体としてガスタービン装置3に流入する。第一圧縮機11は、この作動流体を吸入し、圧縮する。
第一圧縮機11で圧縮された作動流体の一部は、接続点p1を経由して、第一熱交換器14に流入する。第一熱交換器14では、第一圧縮機11から吐出された作動流体と、第二圧縮機21から吐出された作動流体との熱交換が行われる。この熱交換により、第一圧縮機11から吐出された作動流体の温度は上昇する。
次に、作動流体は、燃焼器15に流入する。燃焼器15では、流入した作動流体中に燃料が噴射され、該燃料が燃焼する。これにより、高温の燃焼ガスが発生する。このようにして、燃焼器15において、作動流体は燃焼ガスとなり、さらに高温となる。
次に、作動流体は、第一タービン12に流入する。第一タービン12において、作動流体は膨張し、その圧力が大気圧程度まで減少する。
第一タービン12は、膨張する燃焼ガスから回転トルクとして動力を取り出し、第一圧縮機11を駆動するとともに、余剰電力を電動発電機13に与える。このように、電動発電機13では、第一タービン12の出力を用いた発電が行われる。
第一タービン12の排熱を温熱として利用することができる。この温熱は、暖房、給湯等に利用できる。また、この温熱を利用した発電機を構成することもできる。
第一圧縮機11から吐出された作動流体の一部は、接続点p1を経由して、上述のように第一経路82aを通って燃焼器15へと流れていく。第一圧縮機11から吐出された作動流体の別の一部は、接続点p1で分岐して、第2経路82bに流入する。
接続点p1から第2経路82bに流入した作動流体は、抽気サイクル装置2に流入する。このようにして抽気サイクル装置2に流入する作動流体を、抽気と称することができる。
抽気サイクル装置2に流入した作動流体は、第二圧縮機21に流入する。第二圧縮機21は、この作動流体を吸入し、圧縮する。
次に、作動流体は、第一熱交換器14に流入する。第一熱交換器14では、第一圧縮機11から吐出された作動流体と、第二圧縮機21から吐出された作動流体との熱交換が行われる。この熱交換により、第二圧縮機21から吐出された作動流体の温度は低下する。
次に、作動流体は、膨張機構22に流入する。膨張機構22において、作動流体は膨張し、その圧力が大気圧程度まで減少する。この膨張により、作動流体の温度がさらに下がる。
そのように温度が下がった作動流体は、膨張機構22から吐出される。膨張機構22から吐出される作動流体の温度は、例えば、−100℃から10℃の間の温度である。一具体例では、膨張機構22から吐出される作動流体の温度は、−70℃から−50℃の間の温度である。
膨張機構22は、膨張する作動流体から回転トルクとして動力を取り出し、第二圧縮機21を駆動するとともに、余剰電力を電動発電機23に与える。このように、電動発電機23では、膨張機構22の出力を用いた発電が行われる。
上述のように、本実施の形態では、第一熱交換器14において、第一圧縮機11から吐出された作動流体と、第二圧縮機21から吐出された作動流体との熱交換が行われる。この熱交換により、第一圧縮機11から吐出された作動流体の温度は上昇し、第二圧縮機21から吐出された作動流体の温度は低下する。この熱交換は、ガスタービンシステム1Aの効率向上に寄与する。
例えば、ガスタービンシステム1Aが、膨張機構22に流入する作動流体の温度を所定値まで下げる運転を行うことを考える。その場合、ガスタービンシステム1Aは、第一熱交換器14における熱交換の寄与により、高い効率で動作しつつ、上記所定値の温度の作動流体を得ることができる。
また例えば、ガスタービンシステム1Aが、第一タービン12に流入する作動流体の温度を所定値にする運転を行うことを考える。その場合、第一熱交換器14における熱交換の寄与により、燃焼器15への燃料の供給量を抑えつつ、上記所定値の温度の作動流体を得ることができる。このことは、ガスタービンシステム1Aの効率向上に寄与する。
ところで、特許文献1の中間冷却器116は、マイクロガスタービン装置101aから抽気として抜き出された作動流体を冷却する。特許文献1には、抽気を冷却するのに冷却水を用いることが記載されている。抽気を冷却するのに冷却水を用いる場合、冷却水をポンプで中間冷却器116に圧送することが考えられる。しかし、そのようにすると、中間冷却器116を採用しない場合には必要でなかったポンプの動力が必要となる。これに対し、第一熱交換器14では、ガスタービンシステム1Aの外部の冷熱源の搬送のための追加の動力が必要となることがない。このことは、ガスタービンシステム1Aの効率を向上させる観点から有利である。
なお、本実施の形態および後述する実施の形態に、中間冷却器116のような、冷却水を用いて抽気を冷却する熱交換器を組み合わせてもよい。
図1に示すガスタービンシステム1Aを、経路および供給路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。
ガスタービンシステム1Aでは、作動流体が流れる第1経路82aが設けられている。第1経路82aは、第一圧縮機11と、接続点p1と、第一熱交換器14と、燃焼器15と、第一タービン12と、をこの順に接続している。
ガスタービンシステム1Aでは、作動流体が流れる第2経路82bが設けられている。第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。
ガスタービンシステム1Aでは、燃料が流れる燃料供給路51が設けられている。燃料供給路51は、図示しない燃料タンクと、燃焼器15と、を接続している。
以下、他のいくつかの実施の形態について説明する。以下では、既に説明した実施の形態とその後に説明される実施の形態とで共通する要素には同じ参照符号を付し、それらの説明を省略することがある。各実施の形態に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、相互に適用されうる。技術的に矛盾しない限り、各実施形態は、相互に組み合わされてもよい。
(第2の実施の形態)
図2に、第2の実施の形態におけるガスタービンシステム2Aの構成図を示す。
図2のガスタービンシステム2Aは、第二熱交換器28を備える。第二熱交換器28は、第二圧縮機21と膨張機構22との間に設けられている。具体的には、第二熱交換器28は、第一熱交換器14と膨張機構22との間に設けられている。
第二熱交換器28は、第二圧縮機21からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。具体的には、第二熱交換器28は、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。第二熱交換器28は、例えば、フィンチューブ熱交換器である。第二熱交換器28の他の例は、プレートチューブ式熱交換器、プレート式熱交換器等である。
上述のように、本実施の形態では、第二熱交換器28において、第一熱交換器14から流出した作動流体と、燃料との熱交換が行われる。この熱交換により、第一熱交換器14から流出した作動流体の温度は低下し、燃料の温度は上昇する。この熱交換は、ガスタービンシステム2Aの効率向上に寄与する。
具体的には、本実施の形態によれば、第二熱交換器28において燃料の温度を上昇させることによって、燃焼器15から第一タービン12に供給される燃焼ガスの温度を上昇させることができる。このことは、第一タービン12の熱効率の向上に寄与し、従ってガスタービンシステム2Aの効率向上に寄与する。
例えば、接続点p1から抽気サイクル装置2へと抜き出される作動流体の流量に対する接続点p1から燃焼器15に流入する作動流体の循環量の比率が大きい場合を考える。この場合、燃焼器15に導かれるべき作動流体の温度を第一熱交換器14において大幅に上昇させるのは、必ずしも容易ではない。しかし、本実施の形態では、第一熱交換器14のみならず、第二熱交換器28が、燃焼器15から流出される燃焼ガスの温度上昇に寄与する。これにより、ガスタービンシステム2Aの効率を確保することができる。
具体的には、第一熱交換器14のみならず第二熱交換器28において燃料を加熱することで燃焼器15で噴射される燃料の温度を高めることができるため、燃料消費を抑制しつつ温度が十分に高い燃焼ガスを得ることができる。この燃料消費の抑制は、ガスタービンシステム2Aの効率の向上に寄与し得る。一例では、第二熱交換器28に流入する燃料の温度は常温である。その例において、燃料消費を抑制できる効果は効果的に発揮され得る。
また、第二熱交換器28があれば、第二熱交換器28がない場合に比べ、膨張機構22から吐出される作動流体の温度をより低温にできる。
一具体例では、第二熱交換器28における熱交換により、第一熱交換器14から流出した作動流体の温度は、100℃程度から80℃程度に低下する。この熱交換により、燃料の温度は、20℃から90℃程度に上昇する。
図2に示すガスタービンシステム2Aを、経路および供給路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム2Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第二熱交換器28と、膨張機構22と、をこの順に接続している。燃料供給路51は、図示しない燃料タンクと、第二熱交換器28と、燃焼器15と、この順に接続している。
なお、燃焼器15に燃料を供給するために、燃料供給路51にポンプが設けられることはあり得る。そのポンプは、本実施の形態では、第二熱交換器28に燃料を供給することにも利用され得る。しかし、そのようなポンプの利用は、特許文献1の中間冷却器116の採用に伴うポンプの追加とは異なり、もともと存在するポンプの利用に過ぎない。このため、燃料供給路51に設けられたポンプによって第二熱交換器28に燃料を供給することは、ガスタービンシステムの効率を下げているとは考えないべきである。この点は、燃料供給路51に設けられたポンプによって後述する第三熱交換器38に燃料を供給する場合についても同様である。
第二熱交換器28の配置は、図2に示す配置に限定されない。図3に示すガスタービンシステム3Aでは、第二熱交換器28は、第二圧縮機21と第一熱交換器14との間に設けられている。第二熱交換器28は、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。このようにしても、上記と同様の理由で、第二熱交換器28における熱交換は、ガスタービンシステム3Aの効率向上に寄与する。
図3に示すガスタービンシステム3Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム3Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第二熱交換器28と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。
図2に示すガスタービンシステム2Aは、図3に示すガスタービンシステム3Aに比べ、抽気サイクル装置2で作動流体の温度を下げるのに適している。
一方、図3に示すガスタービンシステム3Aでは、図2に示すガスタービンシステム2Aに比べ、第二熱交換器28を流れる作動流体の温度を高くし易い。このため、ガスタービンシステム3Aは、ガスタービンシステム2Aに比べ、燃料の温度を上昇させる観点から有利である。また、第二熱交換器28で燃料の温度をX℃上昇させる場合を考える。この場合、ガスタービンシステム3Aでは、ガスタービンシステム2Aに比べ、第二熱交換器28を流れる作動流体の温度が高いため、X℃の温度上昇を熱交換面積の小さい第二熱交換器28で達成し易い。
(第3の実施の形態)
図4に、第3の実施の形態におけるガスタービンシステム4Aの構成図を示す。
図4のガスタービンシステム4Aは、第三熱交換器38を備える。
上述の説明から理解されるように、第二圧縮機21は、第一圧縮機11により昇圧されガスタービン装置3における接続点p1から抜き出された作動流体を圧縮する。第三熱交換器38は、接続点p1から抜き出された後かつ第二圧縮機21による圧縮前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。第三熱交換器38は、例えば、フィンチューブ熱交換器、プレートチューブ式熱交換器、プレート式熱交換器等である。
第3の実施の形態の第三熱交換器38は、第2の実施の形態の第二熱交換器28と同様の理由で、ガスタービンシステム4Aの効率向上に寄与する。
図4に示すガスタービンシステム4Aを、経路および供給路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム4Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第三熱交換器38と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。燃料供給路51は、図示しない燃料タンクと、第三熱交換器38と、燃焼器15と、をこの順に接続している。
(第4の実施の形態)
図5に、第4の実施の形態におけるガスタービンシステム5Aの構成図を示す。
図5のガスタービンシステム5Aは、第2の実施の形態において図2を参照して説明した第二熱交換器28と、第3の実施の形態において図4を参照して説明した第三熱交換器38と、を備える。
図5のガスタービンシステム5Aでは、第二熱交換器28は、第二圧縮機21による圧縮後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。第三熱交換器38は、接続点p1から抜き出された後かつ第二圧縮機21による圧縮前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。燃料は、第二熱交換器28を通り、次に第三熱交換器38を通る。
図5のガスタービンシステム5Aでは、具体的には、燃料は、第二熱交換器28を通り、次に第三熱交換器38を通り、次に燃焼器15で作動流体中に噴射される。ただし、燃料は、第二熱交換器28を通り、次に第三熱交換器38を通り、次に燃料タンクに戻されてもよい。
燃料が燃料タンクに戻されない形態によれば、燃料タンクにおける燃料の温度の上昇を避けることができる。このことは、第二熱交換器28において作動流体を冷却するのに適している。また、燃料が燃料タンクに戻されない形態の採用は、燃料系をシンプルに構成するのに適している。一方、燃料が燃料タンクに戻される形態は、燃焼器15に供給される燃料の温度を高めるのに適している。
具体的には、図5の第二熱交換器28は、図2に示す例と同様、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。
図5に示すガスタービンシステム5Aを、経路および供給路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム5Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第三熱交換器38と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第二熱交換器28と、膨張機構22と、をこの順に接続している。燃料供給路51は、図示しない燃料タンクと、第二熱交換器28と、第三熱交換器38と、燃焼器15と、この順に接続している。
第二熱交換器28の配置は、図5に示す配置に限定されない。図6に示すガスタービンシステム6Aでは、第二熱交換器28は、図3に示す例と同様、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。
図6に示すガスタービンシステム6Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム6Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第三熱交換器38と、第二圧縮機21と、第二熱交換器28と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。燃料供給路51は、図示しない燃料タンクと、第二熱交換器28と、第三熱交換器38と、燃焼器15と、この順に接続している。
図7および8に示す例も採用可能である。図7に示すガスタービンシステム7Aおよび図8に示すガスタービンシステム8Aでは、燃料は、第三熱交換器38を通り、次に第二熱交換器28を通る。
ガスタービンシステム7Aおよび8Aでは、具体的には、燃料は、第三熱交換器38を通り、次に第二熱交換器21を通り、次に燃焼器15で作動流体中に噴射される。ただし、燃料は、第三熱交換器38を通り、次に第二熱交換器21を通り、次に燃料タンクに戻されてもよい。
図7の第二熱交換器28は、図2に示す例と同様、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。
図7に示すガスタービンシステム7Aを、経路および供給路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム7Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第三熱交換器38と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第二熱交換器28と、膨張機構22と、をこの順に接続している。燃料供給路51は、図示しない燃料タンクと、第三熱交換器38と、第二熱交換器28と、燃焼器15と、この順に接続している。
図8の第二熱交換器28は、図3に示す例と同様、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。
図8に示すガスタービンシステム8Aを、経路および供給路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム8Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第三熱交換器38と、第二圧縮機21と、第二熱交換器28と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。燃料供給路51は、図示しない燃料タンクと、第三熱交換器38と、第二熱交換器28と、燃焼器15と、この順に接続している。
図5から図8のガスタービンシステム5Aから8Aでは、第2の実施の形態で説明した第二熱交換器28の作用と第3の実施の形態で説明した第三熱交換器38の作用とが相俟って、高い効率が得られる。
詳細には、図5および図6に示すガスタービンシステム5Aおよび6Aでは、図7および図8に示すガスタービンシステム7Aおよび8Aに比べ、低い温度の燃料を第二熱交換器28に流し易く、第二熱交換器28における作動流体と燃料との温度差を大きくし易い。このことは、第二熱交換器28の小型化の観点から有利である。また、ガスタービンシステム5Aおよび6Aは、膨張機構22の吸気側の作動流体の温度を低下させ、低温の冷熱を得る観点から有利である。
一方、図7および図8に示すガスタービンシステム7Aおよび8Aによれば、図5および図6に示すガスタービンシステム5Aおよび6Aに比べ、低い温度の燃料を第三熱交換器38に流し易く、第三熱交換器38での熱交換により作動流体の温度を低下させ易く、低い温度の作動流体を第二圧縮機21に吸気させ易い。このことは、第二圧縮機21の圧縮効率を高め、膨張機構22の吸気側の作動流体の圧力を高め、膨張機構22において発生するトルクを増大させ、電動発電機23において発電される電力を増大させる観点から有利である。
図5から図8のガスタービンシステム5Aから8Aでは、燃料供給路51において、第二熱交換器28と第三熱交換器38とが直列に接続されている。ただし、図9および図10に示すように、燃料供給路51において、第二熱交換器28と第三熱交換器38は、並列に接続されていてもよい。
第二熱交換器28と第三熱交換器38とを直列に接続することは、燃焼器15に供給される燃料の温度を高め、ガスタービンシステムの効率を高める観点から有利である。一方、第二熱交換器28と第三熱交換器38とを並列に接続すると、第二熱交換器28および第三熱交換器38の両方で、作動流体を低温の燃料により冷却できる。このことは、低い温度の作動流体を得る観点から有利である。熱交換器28および38の並列接続は、燃料の消費量が多くかつ低温作動流体の必要供給流量が小さい場合に、実施し易い。
図9に示すガスタービンシステム9Aでは、第二熱交換器28は、図2に示す例と同様、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。
図9に示すガスタービンシステム9Aを、経路および供給路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム9Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第三熱交換器38と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第二熱交換器28と、膨張機構22と、をこの順に接続している。燃料供給路51は、図示しない燃料タンクと、第二熱交換器28および第三熱交換器38の並列接続部と、燃焼器15と、この順に接続している。
図10に示すガスタービンシステム10Aでは、第二熱交換器28は、図3に示す例と同様、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、燃料との間で熱交換を行なう。
図10に示すガスタービンシステム10Aを、経路および供給路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム10Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第三熱交換器38と、第二圧縮機21と、第二熱交換器28と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。燃料供給路51は、図示しない燃料タンクと、第二熱交換器28および第三熱交換器38の並列接続部と、燃焼器15と、この順に接続している。
(第5の実施の形態)
図11に、第5の実施の形態におけるガスタービンシステム11Aの構成図を示す。
図11のガスタービンシステム11Aは、第四熱交換器48を備える。第四熱交換器48は、第二圧縮機21と膨張機構22との間に設けられている。具体的には、第四熱交換器48は、第一熱交換器14と膨張機構22との間に設けられている。
第四熱交換器48は、第二圧縮機21による圧縮後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。具体的には、第四熱交換器48は、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。第四熱交換器48は、例えば、フィンチューブ熱交換器、プレートチューブ式熱交換器、プレート式熱交換器等である。
上述のように、本実施の形態では、第四熱交換器48において、第一熱交換器14から流出した作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との熱交換が行われる。この熱交換により、第一熱交換器14から流出した作動流体の温度は低下する。この熱交換は、ガスタービンシステム11Aの効率向上に寄与する。
また、第四熱交換器48があれば、第四熱交換器48がない場合に比べ、膨張機構22から吐出される作動流体の温度をより低温にできる。
図11に示すガスタービンシステム11Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム11Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第四熱交換器48と、膨張機構22と、第四熱交換器48と、をこの順に接続している。
第四熱交換器48の配置は、図11に示す配置に限定されない。図12に示すガスタービンシステム12Aでは、第四熱交換器48は、第二圧縮機21と第一熱交換器14との間に設けられている。第四熱交換器48は、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。このようにしても、上記と同様の理由で、第四熱交換器48における熱交換は、ガスタービンシステム12Aの効率向上に寄与する。
図12に示すガスタービンシステム12Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム12Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第四熱交換器48と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、第四熱交換器48と、をこの順に接続している。
(第6の実施の形態)
図13に、第6の実施の形態におけるガスタービンシステム13Aの構成図を示す。
図13のガスタービンシステム13Aは、第五熱交換器58を備える。
上述の説明から理解されるように、第二圧縮機21は、第一圧縮機11により昇圧されガスタービン装置3における接続点p1から抜き出された作動流体を圧縮する。第五熱交換器58は、接続点p1から抜き出された後かつ第二圧縮機21による圧縮前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。第五熱交換器58は、例えば、フィンチューブ熱交換器、プレートチューブ式熱交換器、プレート式熱交換器等である。
第6の実施の形態の第五熱交換器58は、第3の実施の形態の第三熱交換器38と同様の理由で、ガスタービンシステム13Aの効率向上に寄与する。
図13に示すガスタービンシステム13Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム13Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第五熱交換器58と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、第五熱交換器58と、をこの順に接続している。
(第7の実施の形態)
図14に、第7の実施の形態におけるガスタービンシステム14Aの構成図を示す。
図14のガスタービンシステム14Aは、第5の実施の形態において図11を参照して説明した第四熱交換器48と、第6の実施の形態において図13を参照して説明した第五熱交換器58と、を備える。
図14のガスタービンシステム14Aでは、第四熱交換器48は、第二圧縮機21による圧縮後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。第五熱交換器58は、接続点p1から抜き出された後かつ第二圧縮機21による圧縮前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。膨張機構22から吐出された作動流体は、第四熱交換器48を通り、次に第五熱交換器58を通る。第14の実施の形態で述べるように、膨張機構22から吐出された作動流体は、第四熱交換器48を通り、次に第五熱交換器58を通り、次に第一タービン12に導かれてもよい。
具体的には、第四熱交換器48は、図11に示す例と同様、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。
図14に示すガスタービンシステム14Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム14Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第五熱交換器58と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第四熱交換器48と、膨張機構22と、第四熱交換器48と、第五熱交換器58と、をこの順に接続している。
第四熱交換器48の配置は、図14に示す配置に限定されない。図15に示すガスタービンシステム15Aでは、第四熱交換器48は、図12に示す例と同様、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。
図15に示すガスタービンシステム15Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム15Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第五熱交換器58と、第二圧縮機21と、第四熱交換器48と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、第四熱交換器48と、第五熱交換器58と、をこの順に接続している。
図16および17に示す例も採用可能である。図16に示すガスタービンシステム16Aおよび図17に示すガスタービンシステム17Aでは、膨張機構22から吐出された作動流体は、第五熱交換器58を通り、次に第四熱交換器48を通る。第14の実施の形態で述べるように、膨張機構22から吐出された作動流体は、第五熱交換器58を通り、次に第四熱交換器48を通り、次に第一タービン12に導かれてもよい。
図16の第四熱交換器48は、図11に示す例と同様、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。
図16に示すガスタービンシステム16Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム16Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第五熱交換器58と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第四熱交換器48と、膨張機構22と、第五熱交換器58と、第四熱交換器48と、をこの順に接続している。
図17の第四熱交換器48は、図12に示す例と同様、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。
図17に示すガスタービンシステム17Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム17Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第五熱交換器58と、第二圧縮機21と、第四熱交換器48と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、第五熱交換器58と、第四熱交換器48と、をこの順に接続している。
図14から図17のガスタービンシステム14Aから17Aでは、第5の実施の形態で説明した第四熱交換器48の作用と第6の実施の形態で説明した第五熱交換器58の作用とが相俟って、高い効率が得られる。
詳細には、図14および図15に示すガスタービンシステム14Aおよび15Aでは、図16および図17に示すガスタービンシステム16Aおよび17Aに比べ、第四熱交換器48を流れる膨張機構22から吐出された作動流体の温度を低くし易く、第四熱交換器48において互いに熱交換される作動流体の間の温度差を大きくし易い。このことは、第四熱交換器48の小型化の観点から有利である。また、14Aおよび15Aは、膨張機構22の吸気側の作動流体の温度を低下させ、低温の冷熱を得る観点から有利である。
一方、図16および図17に示すガスタービンシステム16Aおよび17Aによれば、図14および図15に示すガスタービンシステム14Aおよび15Aに比べ、低い温度の燃料を第五熱交換器58に流し易く、第五熱交換器58での熱交換により作動流体の温度を低下させ易く、低い温度の作動流体を第二圧縮機21に吸気させ易い。このことは、第二圧縮機21の圧縮効率を高め、膨張機構22の吸気側の作動流体の圧力を高め、膨張機構22において発生するトルクを増大させ、電動発電機23において発電される電力を増大させる観点から有利である。
図14から図17のガスタービンシステム14Aから17Aでは、第2経路82bにおける膨張機構22よりも下流側の部分において、第四熱交換器48と第五熱交換器58とが直列に接続されている。ここで、上記下流側の部分は、膨張機構22から吐出された作動流体が流れる部分を指す。ただし、図18および図19に示すように、上記下流側の部分において、第四熱交換器48と第五熱交換器58は、並列に接続されていてもよい。第14の実施の形態で述べるように、第四熱交換器48および第五熱交換器58の並列接続部から流出した作動流体は、第一タービン12に導かれてもよい。
図18に示すガスタービンシステム18Aでは、第四熱交換器48は、図11に示す例と同様、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。
図18に示すガスタービンシステム18Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム18Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第五熱交換器58と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第四熱交換器48と、膨張機構22と、第四熱交換器48および第五熱交換器58の並列接続部と、この順に接続している。
図19に示すガスタービンシステム19Aでは、第四熱交換器48は、図12に示す例と同様、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、膨張機構22から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう。
図19に示すガスタービンシステム19Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム19Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第五熱交換器58と、第二圧縮機21と、第四熱交換器48と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、第四熱交換器48および第五熱交換器58の並列接続部と、をこの順に接続している。
(第8の実施の形態)
図20に、第8の実施の形態におけるガスタービンシステム20Aの構成図を示す。
図20のガスタービンシステム20Aは、被冷却室90を備える。被冷却室90には、膨張機構22から吐出された作動流体が供給される。第二圧縮機21から膨張機構22に作動流体を導く経路は、被冷却室90を経由している。具体的には、第一熱交換器14から膨張機構22に作動流体を導く経路は、被冷却室90を経由している。
膨張機構22から吐出された作動流体は、被冷却室90に流入する。こうして、被冷却室90が冷却される。被冷却室90を、氷点下にまで冷却することも可能である。被冷却室90は、例えば、食品加工工場において魚等の食品を冷凍保存する倉庫として利用され得る。
図20に示すガスタービンシステム20Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム20Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、被冷却室90と、膨張機構22と、被冷却室90と、をこの順に接続している。
なお、図21の構成も採用できる。図21に示すガスタービンシステム21Aでは、第二圧縮機21から第一熱交換器14に作動流体を導く経路は、被冷却室90を経由している。
図21に示すガスタービンシステム21Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム21Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、被冷却室90と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、被冷却室90と、をこの順に接続している。
第8の実施の形態は、第5の実施の形態と同様の理由で、ガスタービンシステム21Aの効率向上に有利である。
(第9の実施の形態)
図22に、第9の実施の形態におけるガスタービンシステム22Aの構成図を示す。
上述の説明から理解されるように、第二圧縮機21は、第一圧縮機11により昇圧されガスタービン装置3における接続点p1から抜き出された作動流体を圧縮する。また、図22のガスタービンシステム22Aは、第8の実施の形態で説明した被冷却室90を備える。接続点p1から第二圧縮機21に作動流体を導く経路は、被冷却室90を経由している。
図22に示すガスタービンシステム22Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム22Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、被冷却室90と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、被冷却室90と、をこの順に接続している。
第9の実施の形態は、第6の実施の形態と同様の理由で、ガスタービンシステム22Aの効率向上に有利である。
(第10の実施の形態)
図23に、第10の実施の形態におけるガスタービンシステム23Aの構成図を示す。
図23のガスタービンシステム23Aは、第六熱交換器68を備える。第六熱交換器68は、第二圧縮機21と膨張機構22との間に設けられている。具体的には、第六熱交換器68は、第一熱交換器14と膨張機構22との間に設けられている。
第六熱交換器68は、第二圧縮機21による圧縮後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。具体的には、第六熱交換器68は、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。第六熱交換器68は、空冷により作動流体を冷却する熱交換器である。第六熱交換器68は、例えば、フィンチューブ熱交換器、プレートチューブ式熱交換器、プレート式熱交換器等である。
上述のように、本実施の形態では、第六熱交換器68において、第一熱交換器14から流出した作動流体と、大気から取り込んだ空気との熱交換が行われる。この熱交換により、第一熱交換器14から流出した作動流体の温度は低下する。この熱交換は、ガスタービンシステム23Aの効率向上に寄与する。
なお、第六熱交換器68に大気中の空気を供給するためにポンプを用いることはあり得る。しかし、空気を圧送するためのポンプに必要な動力は、特許文献1の中間冷却器116に冷却水を圧送するためのポンプに必要な動力に比べて小さい。第六熱交換器68に大気中の空気を供給するためにポンプを設けたとしても、そのことがガスタービンシステム23Aの効率を大きく損なうことはない。また、ガスタービンシステム23Aが車両、航空機等の移動体に搭載される場合は、移動体が移動することにより、大気中の空気が第六熱交換器68に自然に供給される。これらの点は、後述の第七熱交換器78についても同様である。
また、第六熱交換器68があれば、第六熱交換器68がない場合に比べ、膨張機構22から吐出される作動流体の温度をより低温にできる。
図23に示すガスタービンシステム23Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム23Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第六熱交換器68と、膨張機構22と、をこの順に接続している。
第六熱交換器68の配置は、図23に示す配置に限定されない。図24に示すガスタービンシステム24Aでは、第六熱交換器68は、第二圧縮機21と第一熱交換器14との間に設けられている。第六熱交換器68は、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。このようにしても、上記と同様の理由で、第六熱交換器68における熱交換は、ガスタービンシステム24Aの効率向上に寄与する。
図24に示すガスタービンシステム24Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム24Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第六熱交換器68と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。
(第11の実施の形態)
図25に、第11の実施の形態におけるガスタービンシステム25Aの構成図を示す。
図25のガスタービンシステム25Aは、第七熱交換器78を備える。
上述の説明から理解されるように、第二圧縮機21は、第一圧縮機11により昇圧されガスタービン装置3における接続点p1から抜き出された作動流体を圧縮する。第七熱交換器78は、接続点p1から抜き出された後かつ第二圧縮機21による圧縮前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。第七熱交換器78は、空冷により作動流体を冷却する熱交換器である。第七熱交換器78は、例えば、フィンチューブ熱交換器、プレートチューブ式熱交換器、プレート式熱交換器等である。
第11の実施の形態の第七熱交換器78は、第3の実施の形態の第三熱交換器38と同様の理由で、ガスタービンシステム25Aの効率向上に寄与する。
図25に示すガスタービンシステム25Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム25Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第七熱交換器78と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。
(第12の実施の形態)
図26に、第12の実施の形態におけるガスタービンシステム26Aの構成図を示す。
図26のガスタービンシステム26Aは、第10の実施の形態において図23を参照して説明した第六熱交換器68と、第11の実施の形態において図25を参照して説明した第七熱交換器78と、を備える。
図26のガスタービンシステム26Aでは、第六熱交換器68は、第二圧縮機21による圧縮後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。第七熱交換器78は、接続点p1から抜き出された後かつ第二圧縮機21による圧縮前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。ガスタービンシステム26Aは、大気から取り込んだ空気を導く風路85を備えている。風路85は、第六熱交換器68を通り、次に第七熱交換器78を通る。
具体的には、第六熱交換器68は、図23に示す例と同様、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。
図26に示すガスタービンシステム26Aを、経路および風路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム26Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第七熱交換器78と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第六熱交換器68と、膨張機構22と、をこの順に接続している。風路85は、第六熱交換器68と、第七熱交換器78と、をこの順に接続している。
第六熱交換器68の配置は、図26に示す配置に限定されない。図27に示すガスタービンシステム27Aでは、第六熱交換器68は、図24に示す例と同様、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。
図27に示すガスタービンシステム27Aを、経路および風路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム27Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第七熱交換器78と、第二圧縮機21と、第六熱交換器68と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。風路85は、第六熱交換器68と、第七熱交換器78と、をこの順に接続している。
図28および29に示す例も採用可能である。図28に示すガスタービンシステム28Aおよび図29に示すガスタービンシステム29Aでは、風路85は、第七熱交換器78を通り、次に第六熱交換器68を通る。
図28の第六熱交換器68は、図23に示す例と同様、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。
図28に示すガスタービンシステム28Aを、経路および風路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム28Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第七熱交換器78と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第六熱交換器68と、膨張機構22と、をこの順に接続している。風路85は、第七熱交換器78と、第六熱交換器68と、をこの順に接続している。
図29の第六熱交換器68は、図24に示す例と同様、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。
図29に示すガスタービンシステム29Aを、経路および風路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム29Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第七熱交換器78と、第二圧縮機21と、第六熱交換器68と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。風路85は、第七熱交換器78と、第六熱交換器68と、をこの順に接続している。
図26から図29のガスタービンシステム26Aから29Aでは、第10の実施の形態で説明した第六熱交換器68の作用と第11の実施の形態で説明した第七熱交換器78の作用とが相俟って、高い効率が得られる。
詳細には、図26および図27に示すガスタービンシステム26Aおよび27Aでは、図28および図29に示すガスタービンシステム28Aおよび29Aに比べ、第六熱交換器68を流れる空気の温度を低くし易く、第六熱交換器68における作動流体と空気の温度差を大きくし易い。このことは、第六熱交換器68の小型化の観点から有利である。また、26Aおよび27Aは、膨張機構22の吸気側の作動流体の温度を低下させ、低温の冷熱を得る観点から有利である。
一方、図28および図29に示すガスタービンシステム28Aおよび29Aによれば、図26および図27に示すガスタービンシステム26Aおよび27Aに比べ、低い温度の燃料を第七熱交換器78に流し易く、第七熱交換器78での熱交換により作動流体の温度を低下させ易く、低い温度の作動流体を第二圧縮機21に吸気させ易い。このことは、第二圧縮機21の圧縮効率を高め、膨張機構22の吸気側の作動流体の圧力を高め、膨張機構22において発生するトルクを増大させ、電動発電機23において発電される電力を増大させる観点から有利である。
図26から図29のガスタービンシステム26Aから29Aでは、風路85において、第六熱交換器68と第七熱交換器78とが直列に接続されている。ただし、図30および図31に示すように、風路85において、第六熱交換器68と第七熱交換器78は、並列に接続されていてもよい。
図30に示すガスタービンシステム30Aでは、第六熱交換器68は、図23に示す例と同様、第一熱交換器14からの流出後かつ膨張機構22による膨張前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。
図30に示すガスタービンシステム30Aを、経路および風路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム30Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第七熱交換器78と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第六熱交換器68と、膨張機構22と、をこの順に接続している。風路85は、第六熱交換器68および第七熱交換器78を並列接続している。
図31に示すガスタービンシステム31Aでは、第六熱交換器68は、図24に示す例と同様、第二圧縮機21による圧縮後かつ第一熱交換器14への流入前の作動流体と、大気から取り込んだ空気との間で熱交換を行なう。
図31に示すガスタービンシステム31Aを、経路および風路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム31Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第七熱交換器78と、第二圧縮機21と、第六熱交換器68と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。風路85は、第六熱交換器68および第七熱交換器78を並列接続している。
(第13の実施の形態)
図32に、第13の実施の形態におけるガスタービンシステム32Aの構成図を示す。
図32のガスタービンシステム32Aは、再生熱交換器91を備えている。再生熱交換器91は、第一熱交換器14と燃焼器15との間に設けられている。
再生熱交換器91は、第一タービン12から吐出された燃焼ガスである作動流体と、第一熱交換器14からの流出後かつ燃焼器15に流入する前の作動流体との間で熱交換を行う。再生熱交換器91は、例えば、プレートフィン型の熱交換器である。
再生熱交換器91によれば、第一タービン12からの排熱を利用して、第一熱交換器14からの流出後かつ燃焼器15に流入する前の作動流体を加熱できる。これにより、燃焼器15から第一タービン12に供給される燃焼ガスの温度を上昇させることができる。このことは、第一タービン12の熱効率の向上に寄与し、従ってガスタービンシステム32Aの効率向上に寄与する。
図32に示すガスタービンシステム32Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム32Aでは、第1経路82aは、第一圧縮機11と、接続点p1と、第一熱交換器14と、再生熱交換器91と、燃焼器15と、第一タービン12と、再生熱交換器91と、をこの順に接続している。
なお、再生熱交換器91は、図2から図31のガスタービンシステム2Aから31Aにも適用できる。
(第14の実施の形態)
図33に、第14の実施の形態におけるガスタービンシステム33Aの構成図を示す。
ガスタービンシステム33Aは、導入管29を備える。導入管29は、膨張機構22から吐出された作動流体を第一タービン12へ導入する。
一例では、作動流体は、第一タービン12のシェルの外壁へ吹き付けられる。別例では、作動流体は、第一タービン12のシェルの内部に導入され、シェルの内部を冷却した後、シェルの外部へ放出される。ここで、シェルは、膨張機構を収容する容器である。
導入管29によれば、膨張機構22から吐出された作動流体を第一タービン12へ導入できる。この作動流体により、第一タービン12を冷却できる。これにより、第一タービン12の焼損を避けつつ、第一タービン12へ流入する作動流体の温度を高めることができる。これにより、第一タービン12の熱効率が向上し、ガスタービンシステム33Aの効率を向上させることができる。
接続点p1から燃焼器15に流入する作動流体の循環量に対する接続点p1から抽気サイクル装置2へと抜き出される作動流体の流量の比率が大きい場合には、導入管29を流れる作動流体の流量を確保し易い。
第一タービン12の出力Wは、第一タービン12の吸気側における作動流体の圧力Pと、第一タービン12の吸気側における作動流体の質量流量Vと、第一タービン12の吸気側における作動流体の熱量Qと、に依存する。ここで、接続点p1から抽気サイクル装置2へと抜き出される作動流体の流量に対する接続点p1から燃焼器15に流入する作動流体の循環量の比率が小さい場合を考える。この場合、大きい流量Vを確保するのは、必ずしも容易ではない。流量Vの小ささが原因で第一タービン12の出力Wが不足することを避けるためには、燃焼器15に供給する燃料を増加させることによって、熱量Qを増加させることが考えられる。しかし、熱量Qを増加させるのみでは、第一タービン12が焼損するおそれがある。この点、本実施の形態では、膨張機構22から吐出される冷えた作動流体によって第一タービン12を冷却できるため、作動流体の熱量Qが大きい場合であっても第一タービン12が焼損し難い。このため、第一タービン12の焼損を避けつつ、多くの燃料を燃焼させて熱量Qを増大させ、第一タービン12の出力Wを確保できる。例えば、質量流量Vが小さい場合であっても、第一タービン12での発電量を確保することができる。
図33に示すガスタービンシステム33Aを、経路という用語を用いて、以下のように説明することもできる。ガスタービンシステム33Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、第一タービン12と、をこの順に接続している。具体的には、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、第二熱交換器28と、膨張機構22と、第一タービン12と、をこの順に接続している。
なお、導入管29は、図1および図3から図32のガスタービンシステム1Aおよび3Aから26Aにも適用できる。
上述のように、図14から図17のガスタービンシステム14Aから17Aでは、膨張機構22から吐出された作動流体は、第四熱交換器48および第五熱交換器58を通る。膨張機構22から吐出された作動流体は、第四熱交換器48および第五熱交換器58を通った後に、第一タービン12に導かれてもよい。
上述のように、図18および図19のガスタービンシステム18Aおよび19Aでは、膨張機構22から吐出された作動流体は、第四熱交換器48および第五熱交換器58の並列接続部を通る。この並列接続部から流出した作動流体は、第一タービン12に導かれてもよい。
(第15の実施の形態)
図34に、第15の実施の形態におけるガスタービンシステム34Aの構成図を示す。
先に説明した図1に示す第1の実施の形態では、第一圧縮機11による圧縮完了後の作動流体を抜き出して、その作動流体を抽気サイクル装置2で抽気として用いる第1形式が採用されている。これに対し、図34に示す第15の実施の形態では、第一圧縮機11の中間圧力位置から第一圧縮機11による圧縮途中の作動流体を抜き出して、その作動流体を抽気サイクル装置2で抽気として用いる第2形式が採用されている。
「ガスタービン装置3から抜き出された、第一圧縮機11により昇圧された作動流体を圧縮する第二圧縮機21」という表現は、第1形式で抜き出された抽気が第二圧縮機21で圧縮される場合と第2形式で抜き出された抽気が第二圧縮機21で圧縮される場合との両方を包含することを意として用いられている表現である。
図34に示すガスタービンシステム34Aについて、さらに説明する。ガスタービンシステム34Aでは、第一圧縮機11の中間圧力位置の出口に、接続点p1が設定されている。ガスタービンシステム34Aでは、第2経路82bは、接続点p1と、第二圧縮機21と、第一熱交換器14と、膨張機構22と、をこの順に接続している。第1経路82aは、第一圧縮機11と、第一熱交換器14と、燃焼器15と、第一タービン12と、をこの順に接続している。
本開示に係るガスタービンシステムは、食品スーパー、食品加工工場、車両、医療・バイオ分野等における、冷熱・発電・温熱を使用する設備で好適に利用することができる。
2 抽気サイクル装置
3 ガスタービン装置
11 第一圧縮機
12 第一タービン
13,23 電動発電機
14 第一熱交換器
15 燃焼器
17 第一シャフト
21 第二圧縮機
22 膨張機構
27 第二シャフト
28 第二熱交換器
29 導入管
38 第三熱交換器
48 第四熱交換器
51 燃料供給路
58 第五熱交換器
68 第六熱交換器
78 第七熱交換器
82a 第1経路
82b 第2経路
85 風路
90 被冷却室
91 再生熱交換器
1A〜27A ガスタービンシステム
p1 接続点

Claims (15)

  1. 作動流体を圧縮する第一圧縮機、前記第一圧縮機から吐出された作動流体中に燃料を噴射して燃焼させる燃焼器、および、前記燃焼器で発生した燃焼ガスを膨張させる第一タービン、を含むガスタービン装置と、
    前記ガスタービン装置から抜き出された、前記第一圧縮機により昇圧された作動流体を圧縮する第二圧縮機、および、前記第二圧縮機から吐出された作動流体を膨張させる膨張機構、を含む抽気サイクル装置と、
    前記第一圧縮機による圧縮後かつ前記第一タービンによる膨張前の作動流体と、前記第二圧縮機による圧縮後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体との間で熱交換を行なう第一熱交換器と、
    を備えた、ガスタービンシステム。
  2. 前記第二圧縮機による圧縮後かつ前記第一熱交換器への流入前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器をさらに備えた、請求項1に記載のガスタービンシステム。
  3. 前記第一熱交換器からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器をさらに備えた、請求項1に記載のガスタービンシステム。
  4. 前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮し、
    前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第三熱交換器をさらに備えた、請求項1から3のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  5. 前記第二圧縮機による圧縮後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器をさらに備え、
    前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮し、
    前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第三熱交換器をさらに備え、
    前記燃料は、前記第二熱交換器を通り、次に前記第三熱交換器を通る、請求項1から4のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  6. 前記第二圧縮機による圧縮後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器をさらに備え、
    前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮し、
    前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第三熱交換器をさらに備え、
    前記燃料は、前記第三熱交換器を通り、次に前記第二熱交換器を通る、請求項1から4のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  7. 前記第一熱交換器からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第四熱交換器をさらに備えた、請求項1または4に記載のガスタービンシステム。
  8. 前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮し、
    前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第五熱交換器をさらに備えた、請求項1、2、3および7のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  9. 前記第一熱交換器からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第四熱交換器をさらに備え、
    前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮し、
    前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第五熱交換器をさらに備え、
    前記膨張機構から吐出された作動流体は、前記第四熱交換器を通り、次に前記第五熱交換器を通る、請求項1、7および8のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  10. 前記第一熱交換器からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第四熱交換器をさらに備え、
    前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮し、
    前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記膨張機構から吐出された作動流体との間で熱交換を行なう第五熱交換器をさらに備え、
    前記膨張機構から吐出された作動流体は、前記第五熱交換器を通り、次に前記第四熱交換器を通る、請求項1、7および8のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  11. 前記膨張機構から吐出された作動流体が供給される被冷却室をさらに備え、
    前記第一熱交換器から前記膨張機構に作動流体を導く経路は、前記被冷却室を経由している、請求項1、4および8のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  12. 前記第二圧縮機は、前記第一圧縮機により昇圧され前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された作動流体を圧縮し、
    前記膨張機構から吐出された作動流体が供給される被冷却室をさらに備え、
    前記接続点から前記第二圧縮機に作動流体を導く経路は、前記被冷却室を経由している、請求項1、2、3、7および11のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  13. 前記第一タービンから吐出された燃焼ガスと、前記第一熱交換器からの流出後かつ前記燃焼器に流入する前の作動流体との間で熱交換を行う再生熱交換器をさらに備えた、請求項1から12のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  14. 前記膨張機構から吐出された作動流体を前記第一タービンへ導入する導入管をさらに備えた、請求項1から13のいずれか一項に記載のガスタービンシステム。
  15. 作動流体を圧縮する第一圧縮機、前記第一圧縮機から吐出された作動流体中に燃料を噴射して燃焼させる燃焼器、および、前記燃焼器で発生した燃焼ガスを膨張させる第一タービン、を含むガスタービン装置と、
    前記ガスタービン装置における接続点から抜き出された、前記第一圧縮機により昇圧された作動流体を圧縮する第二圧縮機、および、前記第二圧縮機から吐出された作動流体を膨張させる膨張機構、を含む抽気サイクル装置と、
    前記第二圧縮機からの流出後かつ前記膨張機構による膨張前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第二熱交換器と、
    前記接続点から抜き出された後かつ前記第二圧縮機による圧縮前の作動流体と、前記燃料との間で熱交換を行なう第三熱交換器をさらに備え、
    前記燃料は、
    (i)前記第二熱交換器を通り、次に前記第三熱交換器を通る、または、
    (ii)前記第三熱交換器を通り、次に前記第二熱交換器を通る、ガスタービンシステム。
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