JP6161975B2 - 農作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者への負担を軽減できる農作業機に関するものである。
従来、例えば特許文献1に記載された農作業機が知られている。
この従来の農作業機は、例えばトラクタ等の走行車の後部に連結される作業機本体と、この作業機本体の前部に上下動可能に設けられハンドル部を上端部に有するアーム体と、このアーム体の下端部に設けられた接地輪とを備えている。
特開2001−269011号公報(図1)
しかしながら、上記従来の農作業機では、例えば接地輪の高さ調整を行う場合に、作業者がハンドル部を持ってアーム体を接地輪とともに上下動させる必要があるため、作業者に負担がかかる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業者への負担を軽減できる農作業機を提供することを目的とする。
請求項1記載の農作業機は、作業機本体と、この作業機本体に上下方向に回動可能に設けられた可動体と、この可動体に設けられた接地体と、雌ねじ部材およびこの雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材を有し、前記作業機本体と前記可動体との間に架設された伸縮体と、前記雌ねじ部材および前記雄ねじ部材のいずれか一方をいずれか他方に対して回転させることにより、前記伸縮体を伸縮動作させる駆動手段と、この駆動手段による前記伸縮体の伸び動作を補助する付勢手段とを備え、前記付勢手段は、前記伸縮体を伸び方向に常時付勢するもので、前記伸縮体に連動して伸縮動作するようになっており、作業時において、前記伸縮体には縮み方向だけでなく伸び方向にも力が作用することで、前記雌ねじ部材および前記雄ねじ部材の各軸芯が同一直線上に位置するものである。
請求項2記載の農作業機は、請求項1記載の農作業機において、付勢手段は、作業機本体と可動体との間に架設されたガススプリングであり、前記ガススプリングは、自由長の状態よりも縮めた状態で、前記作業機本体と前記可動体との間に伸縮可能に架設されているものである。
請求項3記載の農作業機は、請求項1または2記載の農作業機において、付勢手段の付勢力は、作業機本体の重量の50%〜100%であるものである。
求項記載の農作業機は、請求項1ないしのいずれか一記載の農作業機において、作業機本体の作業高さ位置が一定に維持されるように駆動手段を制御する制御手段を備えるものである。
本発明によれば、駆動手段が伸縮体を伸縮動作させることで可動体を接地体とともに上下動できるため、作業者への負担を軽減でき、しかも、付勢手段が駆動手段による伸縮体の伸び動作を補助するため、例えば作業中に接地体を圃場面に接地させた状態のまま作業機本体を持ち上げることができ、作業性の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る農作業機の側面図である。 同上農作業機の平面図である。 同上農作業機の部分側面図である。 同上農作業機の部分平面図である。 図4におけるA部の拡大図である。 同上農作業機の作用説明図である。 同上農作業機の作用説明図である。 同上農作業機の伸縮体を示す図で、(a)がガススプリング無しの場合、(b)がガススプリング有りの場合である。 本発明の第2の実施の形態に係る農作業機の側面図である。 同上農作業機の平面図である。 同上農作業機の部分側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る農作業機の部分平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図8を参照して説明する。
図中の1は農作業機で、この農作業機1は、例えば走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結され、圃場上をトラクタの前進走行により前方(進行方向)に移動しながら、農作業である切断作業(細断作業)をするフレールモアである。
つまり、この農作業機1は、圃場上を前方へ移動しながら、図示しない被切断物、すなわち例えば圃場の畝aに植生された農作物(甘藷や馬鈴薯等)の不要な茎葉を切断するものである。
農作業機1は、図1および図2等に示されるように、トラクタの後部の3点ヒッチ部(作業機昇降支持部)に解除可能に連結され農作業である切断作業をする作業機本体2と、この作業機本体2の後部に上下動可能に設けられた可動体3と、この可動体3の下部に回転可能に設けられトラクタのタイヤの後方で圃場面(互いに隣り合う畝a間の圃場面)bに接地して移動する左右1対のゲージ輪やタイヤ等の接地体である接地輪4とを備えている。
なお、可動体3は、作業機本体2の後部に水平な左右方向の回動中心軸線Xを中心として上下方向に回動可能に設けられている。つまり、可動体3は、作業機本体2に対して回動中心軸線Xを中心として上下回動可能(上下動可能)となっている。
また、農作業機1は、作業機本体2と可動体3との間に架設され、伸び動作により可動体3が作業機本体2に対して回動中心軸線Xを中心として下方回動(下動)しかつ縮み動作により可動体3が作業機本体2に対して回動中心軸線Xを中心として上方回動(上動)する長手状でその長手方向に伸縮可能な例えば1本の伸縮体6と、この伸縮体6を伸縮動作させる比較的小型で安価な駆動手段であるモータ7とを備えている。
さらに、農作業機1は、伸縮体6を伸び方向に付勢するように設けられ、モータ7による伸縮体6の伸び動作を補助する例えば1本の付勢手段であるガススプリング8を備えている。このガススプリング8は、伸縮体6と同様、長手状でその長手方向に伸縮可能なもので、作業機本体2と可動体3との間に伸縮体6と平行状に架設され、可動体3を下動方向(可動体3が作業機本体2に対して下動しようとする方向)に付勢してモータ7による伸縮体6の伸び動作を補助する。つまり、ガススプリング8は、可動体3を介して伸縮体6を伸び方向に常時付勢するもので、この伸縮体6に連動して伸縮動作する。
なお、ガススプリング8の付勢力は、例えば作業機本体2の重量の50%〜100%である。作業機本体2の重量は、例えば100kgf〜300kgfである。
作業機本体2は、図1および図2等に示されるように、トラクタの後部の3点ヒッチ部に解除可能に連結される機体11と、この機体11に回転可能に設けられ所定方向に回転しながら圃場の被切断物(例えば農作物の不要な茎葉)を切断する作業部である切断手段12と、被切断物を切断手段12に向けて案内する左右2本の案内体(デバイダー)13とを有している。
機体11は、前側に3点連結部15を有し、この3点連結部15は、トラクタの3点ヒッチ部の上部リンクにトップピン16を介して連結される1本のトップマスト17と、トラクタの3点ヒッチ部の下部リンクにロワピン18を介して連結される左右2本のロワアーム19とにて構成されている。
また、機体11は、前側の左右方向中央部に入力軸支持部20を有し、この入力軸支持部20にて入力軸21が回転可能に支持されている。入力軸21は、トラクタのPTO軸にジョイントを介して接続され、そのPTO軸から出力される動力が入力軸21に入力される。この入力軸21には、その入力された動力を切断手段12へ伝達する動力伝達手段(図示せず)が接続されている。なお、動力伝達手段は、例えば入力軸支持部20内のギヤ、フレームパイプ部22内の伝動シャフト、伝動ケース部23内の伝動ベルト等にて構成されている。
さらに、機体11は、互いに離間対向する左右1対のカバー側板部24を有し、これら両カバー側板部24にて切断手段12の左右方向の回転軸体25が回転可能に支持されている。そして、切断手段12の回転軸体25には、この回転軸体25と一体となって回転しながら被切断物を切断する複数の切断刃である爪体(図示せず)が取り付けられている。
また、機体11は、切断手段12の上方部を覆う略湾曲板状のカバー部26を有し、このカバー部26の左右方向両端部にカバー側板部24の上端部が固着されている。カバー部26の後端部には、切断手段12の後方部を覆う弾性変形可能な弾性板であるゴムカバー27が取り付けられている。
可動体3は、図1ないし図3等に示されるように、作業機本体2の機体11のカバー側板部24の後部に、取付具(ボルトおよびナット等)30を介して回動支点である回動中心軸線Xを中心として上下方向に回動可能に取り付けられた板状の左右1対の回動フレーム31を有している。
そして、両回動フレーム31間には左右方向長手状の連結フレーム32が架設され、これら両回動フレーム31の後端部同士がその連結フレーム32にて一体に連結されている。
連結フレーム32の長手方向中央部には、板状の取付フレーム33が固定的に立設されている。そして、取付フレーム33の上部には、伸縮体6およびガススプリング8の各下端部(後端部)がそれぞれ回動可能に取り付けられている。その一方、伸縮体6およびガススプリング8の各上端部(前端部)は、作業機本体2の機体11の取付部10の上部にそれぞれ回動可能に取り付けられている。
この機体11の取付部10は、機体11の入力軸支持部20の後面に固設され、この入力軸支持部20の後面から後斜め上方に突出している。そして、機体11の取付部10の上部には、伸縮体6およびガススプリング8に加え、モータ7が回動可能に取り付けられている。つまり、モータ7は、伸縮体6の上端部に連結固定され、この伸縮体6と一体となって機体11の取付部10に対して回動するようになっている。
また、連結フレーム32の長手方向両端側である左右両側には、接地輪取付フレーム34が左右位置調整可能に取り付けられている。そして、接地輪取付フレーム34の下端部には、圃場面bに接地した状態で回転しながら移動する接地輪4が左右方向の支軸35を介して回転可能に取り付けられている。
なお、可動体3は、回動フレーム31、連結フレーム32、取付フレーム33および接地輪取付フレーム34等にて構成されている。また、取付フレーム33は、互いに離間対向する左右1対の断面略L字状の取付板33aにて構成されている。
伸縮体6は、例えばねじ式ロッドからなるもので、図1ないし図5等に示されるように、作業機本体2の機体11の取付部10と可動体3の取付フレーム33との間に伸縮可能に架設(介装)されている。
伸縮体6は、円筒状の雌ねじ部材(インナーパイプ)41と、この雌ねじ部材41に螺合されモータ7からの動力で正逆方向に回転する軸状の雄ねじ部材42と、この雄ねじ部材42の外周側を覆う円筒状の円筒部材(アウターパイプ)43とを有し、この円筒部材43の内周と雄ねじ部材42の外周との間の空間部44に対して雌ねじ部材41が雄ねじ部材42の回転に応じて出入りする。
また、雌ねじ部材41の下端部は、可動体3の取付フレーム33に左右方向の軸45を介して回動可能に取り付けられている。雄ねじ部材42の上端部は、機体11の取付部10における1対の左右方向の支点軸46に短筒状のタンブラ47を介して回動可能に取り付けられている。円筒部材43の上端部は、固定ねじ48にてタンブラ47に固定されている。
さらに、雄ねじ部材42の上端部は、短筒状の軸連結部材49を介してモータ7の出力回転軸61に連結固定されている。軸連結部材49とタンブラ47との間にはベアリング50が配設され、雄ねじ部材42の抜止め部51との間にはベアリング52が配設されている。また、軸連結部材49の外周とモータ7のモータフレーム64のベアリングボス部65の内周との間にも、ベアリング53が配設されている。
モータ7は、出力回転軸61を有するモータ本体62と、このモータ本体62を覆って保持するモータケース63と、このモータケース63に固着されたモータフレーム64とにて構成されている。そして、モータフレーム64は、機体11の取付部10における左右方向の支点軸46にボルト66で固定されたカラー67に対して回動可能となっている。つまり、モータ7のモータフレーム64は、機体11の取付部10の支点軸46にカラー67および座金68を介して回動可能に取り付けられている。
また、雌ねじ部材41はねじ孔部56を上端部に有し、雄ねじ部材42はねじ軸部57を上端側以外の部分に有し、そのねじ孔部56にそのねじ軸部57が挿入螺合されている。そして、モータ7のモータ本体62からの動力で雄ねじ部材42が雌ねじ部材41に対して回転することにより、伸縮体6が伸縮動作する。
つまり、モータ7の出力回転軸61が一方向に回転すると、雄ねじ部材42が出力回転軸61とともに一方向に回転し、この回転に応じて雌ねじ部材41が伸び方向(ガススプリング8の付勢方向)に移動し、その結果、伸縮体6が伸びる。このとき、ガススプリング8が伸縮体6の伸び動作を補助するため、伸縮体6は、ガススプリング8の付勢力を受けながら伸び動作を行う。
一方、モータ7の出力回転軸61が他方向に回転すると、雄ねじ部材42が出力回転軸61とともに他方向に回転し、この回転に応じて雌ねじ部材41が縮み方向に移動し、その結果、伸縮体6が縮む。このとき、伸縮体6は、ガススプリング8の付勢力に抗して縮み動作を行う。
ガススプリング8は、図1ないし図5等に示されるように、自由長の状態より少し縮めた状態で、作業機本体2の機体11の取付部10と可動体3の取付フレーム33との間に伸縮可能に架設(介装)されている。
ガススプリング8は、所定のガスが内部に充填された円筒状のシリンダ本体71と、このシリンダ本体71内に対して出入りする棒状のロッド72とを有している。そして、ロッド72の先端部である下端部は、可動体3の取付フレーム33に左右方向の軸73を介して回動可能に取り付けられている。シリンダ本体71の上端部は、機体11の取付部10に左右方向の軸74を介して回動可能に取り付けられている。
また、農作業機1は、作業機本体2の作業高さ位置(例えば切断手段12の下端位置)を検知する検知手段76と、この検知手段76の検知に基づいて、作業機本体2の作業高さ位置が一定(例えば畝aの上面位置)に維持されるようにモータ7を制御する制御手段77とを備えている(図3参照)。
このため、例えば圃場面bが下がったり上がったりしても、制御手段77によるモータ7の制御により、伸縮体6が伸縮動作して作業機本体2が接地輪4に対して上下動するため、作業機本体2の作業高さ位置が一定に維持される。
なお、例えばトラクタに乗った作業者が操作可能な遠隔操作手段(図示せず)を備え、その作業者による遠隔操作手段の操作に基づいて、制御手段77が作業機本体2の作業高さ位置が一定に維持されるようにモータ7を制御する構成としてもよい。
次に、上記農作業機1の作用等を説明する。
農作業機1を用いて、例えば圃場の畝aに植生された農作物の不要な茎葉を切断する切断作業を行う場合、農作業機1をトラクタの後部に連結した状態でトラクタの前進走行により圃場上を進行方向に移動させつつ、トラクタ側からの動力によって切断手段12の回転軸体25を所定方向に高速回転させる。
すると、作業機本体2の切断手段12の複数の爪体が、その回転軸体25とともに所定の回転方向に高速回転しながら、畝aに植生した農作物の茎葉を細断処理する。
ここで、図6に示すように、例えば接地輪4が接地して移動する圃場面bが下がった場合には、モータ7からの動力とガススプリング8の付勢力とに基づく伸縮体6の伸び動作により、可動体3が接地輪4とともに作業機本体2に対して回動中心軸線Xを中心として相対的に下方回動する。
つまり、ガススプリング8の付勢力による補助を伴うモータ7の作動による伸縮体6の伸び動作により、作業機本体2の全体が、圃場面bに接地した接地輪4に対して圃場面bが下がった分だけ上動し、その結果、作業機本体2の切断手段12の下端位置が畝aの上面位置に戻り、作業機本体2の作業高さ位置が一定に維持される。
また、図7に示すように、例えば接地輪4が接地して移動する圃場面bが上がった場合には、ガススプリング8の付勢力に抗して、モータ7からの動力と作業機本体2の重量とで伸縮体6が縮み動作をすることにより、可動体3が接地輪4とともに作業機本体2に対して回動中心軸線Xを中心として相対的に上方回動する。
つまり、作業機本体2の自重による補助を伴うモータ7による伸縮体6の縮み動作により、作業機本体2の全体が、圃場面bに接地した接地輪4に対して圃場面bが上がった分だけ下動し、その結果、作業機本体2の切断手段12の下端位置が畝aの上面位置に戻り、作業機本体2の作業高さ位置が一定に維持される。
そして、上記農作業機1によれば、モータ7が伸縮体6を伸縮動作させることで可動体3を接地輪4とともに作業機本体2に対して上下動できるため、作業者が人力で伸縮体6を伸縮動作させる必要がなく、作業者への負担を軽減できる。
また、付勢手段であるガススプリング8が、伸縮体6を伸び方向に付勢するようにして、モータ7による伸縮体6の伸び動作を補助するため、例えば作業中に接地輪4を圃場面bに接地させた状態のまま、重い作業機本体2をその接地輪4に対して持ち上げることができ、よって作業性の向上を図ることができる。すなわち例えば、作業を一旦中断して、トラクタの3点ヒッチ部によって農作業機1全体を持ち上げてから、伸縮体6を所望量伸ばし、その後、農作業機1全体を下げて接地輪4を接地させるという手間を省くことができ、効率良く作業ができる。
さらに、モータ7は、ガススプリング8による補助があるため、比較的小型で安価なものでよく、製造コストの低減および軽量化等を図ることができる。
また、制御手段77は、作業機本体2の作業高さ位置が一定に維持されるようにモータ7を制御するため、精度よく適切な作業ができる。
さらに、伸縮体6は、ガススプリング8によって伸び方向に付勢されていることから、作業時において雌ねじ部材41の軸芯と雄ねじ部材42の軸芯とが同一直線上に位置するため、小さな力(回転力)で伸縮体6を伸縮させることが可能であり、比較的小型で安価なモータ7であっても伸縮体6を適切に伸縮できる。
すなわち、図8(a)にはガススプリング無しの場合(比較例)が示され、この場合には、作業時において伸縮体6には上方に向かう力のみが作用するので座屈しやすく、伸縮体6を伸縮させるのに大きな力(回転力)が必要となる。その一方、図8(b)にはガススプリング有りの場合(実施例)が示され、この場合には、作業時において伸縮体6には上方(縮み方向)だけでなく下方(伸び方向)にも力が作用するので座屈しにくく、両ねじ部材41,42の各軸芯が同一直線上に位置するため、比較的小さな力(回転力)で伸縮体6を伸縮させることが可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態について図9ないし図11を参照して説明する。
この第2の実施の形態に農作業機1は、前記第1の実施の形態とは異なり、農作業として耕耘整地作業をするものである。つまり、この農作業機1は、例えば走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結され、圃場上をトラクタの前進走行により前方(進行方向)に移動しながら、農作業である耕耘整地作業をするものである。
そして、この農作業機1は、トラクタの後部の3点ヒッチ部(作業機昇降支持部)に解除可能に連結され農作業である耕耘整地作業をする作業機本体2と、この作業機本体2の前部に上下動可能に設けられた可動体3と、この可動体3の下部に回転可能に設けられトラクタのタイヤの後方で圃場面に接地して移動する左右1対のゲージ輪やタイヤ等の接地輪4とを備えている。
なお、可動体3は、作業機本体2の前部に水平な左右方向の回動中心軸線Xを中心として上下方向に回動可能に設けられている。つまり、可動体3は、作業機本体2に対して回動中心軸線Xを中心として上下回動可能(上下動可能)となっている。
また、この農作業機1も、前記第1の実施の形態と同様、伸縮体6と、駆動手段であるモータ7と、付勢手段であるガススプリング8とを備えている。なお、ガススプリング8の付勢力は、例えば作業機本体2の重量の50%〜100%であり、この作業機本体2の重量は例えば200kgf〜600kgfである。
ここで、この作業機本体2は、トラクタの後部の3点ヒッチ部に解除可能に連結される機体81と、この機体81に回転可能に設けられ所定方向に回転しながら耕耘作業をする耕耘体82と、機体81に上下回動可能に設けられ耕耘体82の後方で整地作業をする整地体83とを有している。
機体81は、前側に3点連結部85および入力軸支持部86を有し、この入力軸支持部86にて入力軸87が回転可能に支持されている。入力軸87は、トラクタのPTO軸にジョイントを介して接続され、そのPTO軸から出力される動力が入力軸87に入力される。この入力軸87には、その入力された動力を耕耘体82へ伝達する動力伝達手段(図示せず)が接続されている。なお、動力伝達手段は、例えば入力軸支持部86内のギヤ、フレームパイプ部88内の伝動シャフト、伝動ケース部89内のチェーン等にて構成されている。
また、機体81は、耕耘体82の上方部を覆うカバー部90を有し、このカバー部90の後端部に整地体83の上端部がヒンジ91を介して回動可能に取り付けられている。さらに、機体81は、フレームパイプ部88に固着された板状の左右1対のアーム部92と、フレームパイプ部88に固着された板状の取付部93とを有している。
可動体3は、機体81のアーム部92の前部に、取付具(ボルトおよびナット等)95を介して回動支点である回動中心軸線Xを中心として上下方向に回動可能に取り付けられた左右1対の回動アーム96を有している。
そして、両回動アーム96間には左右方向長手状の連結パイプ97が架設され、これら両回動アーム96の中間部同士がその連結パイプ97にて一体に連結されている。連結パイプ97の左側の1箇所には、板状の第1取付フレーム101の下端部が固着されており、この第1取付フレーム101は、取付具95にて回動可能に支持されて機体81に対して回動中心軸線Xを中心として上下方向に回動可能となっている。
また、可動体3は、取付具95にて回動可能に支持されて機体81に対して回動中心軸線Xを中心として上下方向に回動可能な細長板状の第2取付フレーム102を有し、この第2取付フレーム102は、第1取付フレーム101の近傍に配設されている。
そして、両取付フレーム101,102の上部には、伸縮体6の上端部(前端部)が回動可能に取り付けられている。伸縮体6の下端部(後端部)は、機体81の取付部93の後部に回動可能に取り付けられている。
また、両取付フレーム101,102の上部には、伸縮体6の上端部に連結固定されたモータ7が回動可能に取り付けられている。このため、モータ7は、伸縮体6と一体となって両取付フレーム101,102に対して回動する。
さらに、第2取付フレーム102の上部には、ガススプリング8の上端部(前端部)が回動可能に取り付けられている。ガススプリング8の下端部(後端部)は、機体81の取付部93の後部に回動可能に取り付けられている。
また、可動体3の左右の各回動アーム96の下端部には、回転しながら圃場面に接地して移動する接地輪4が左右方向の支軸103を介して回転可能に取り付けられている。なお、可動体3は、回動アーム96、連結パイプ97、第1取付フレーム101および第2取付フレーム102等にて構成されている。
また、この農作業機1では、作業機本体2の作業高さ位置(例えば耕耘体82の耕耘深さ)を検知する検知手段76は、例えば機体81に対する整地体83の回動角度を検知するポテンショメータ105にて構成されている。そして、制御手段77は、ポテンショメータ105の検知に基づいて、作業機本体2の作業高さ位置が一定に維持されるようにモータ7を制御する。また、トラクタに乗った作業者がモータ7を遠隔操作できるように、遠隔操作手段を備えた構成としてもよい。
そして、この第2の実施の形態に農作業機1でも、モータ7が伸縮体6を伸縮動作させることで可動体3を接地輪4とともに上下動できるため、作業者への負担を軽減でき、しかも、ガススプリング8がモータ7による伸縮体6の伸び動作を補助するため、例えば作業中に接地輪4を圃場面に接地させた状態のまま作業機本体2を持ち上げることができ、作業性の向上を図ることができる等、前記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、いずれの実施の形態においても、ガススプリング8は、複数本でもよく、すなわち例えば図12に示す第3の実施の形態のように、2本のガススプリング8を1本の伸縮体6の左右近傍に配設した構成等でもよい。
また、例えば図13に示す第4の実施の形態のように、圃場面に接地した状態で回転しながら移動する鎮圧輪106によって、接地輪4を構成したものでもよい。
この鎮圧輪106は、整地体83の後方で鎮圧作業をするもので、可動体3の回動フレーム107に回転可能に取り付けられている。この回動フレーム107は、機体81のフレーム取付部108に回動中心軸線Xを中心として上下方向に回動可能に取り付けられている。
そして、伸縮体6およびガススプリング8の各下端部(後端部)は、回動フレーム107における取付部109にそれぞれ回動可能に取り付けられている。伸縮体6およびガススプリング8の各上端部(前端部)は、作業機本体2の機体81の取付部110にそれぞれ回動可能に取り付けられている。
なお、いずれの実施の形態でも、可動体3が作業機本体2に上下方向に回動可能に設けられた構成について説明したが、例えば可動体3が作業機本体2に上下方向に移動可能に設けられた構成等でもよい。
また、伸縮体6を伸縮動作させる駆動手段は、電動モータや油圧モータ等のモータ7には限定されず、例えばシリンダ等でもよい。
さらに、付勢手段は、ガススプリング8には限定されず、バネ等の弾性部材で構成することも可能である。また、接地体は、圃場面に接地して滑走する滑走部材等でもよい。
また、伸縮体6は、雌ねじ部材41を下側に有しかつ雄ねじ部材42を上側に有した構成には限定されず、例えば雌ねじ部材41を上側に有しかつ雄ねじ部材42を下側に有した構成でもよい。
さらに、伸縮体6は、モータ7の出力回転軸61が雄ねじ部材42に直結された構成には限定されず、モータ7の出力回転軸61がギアを介して雄ねじ部材42に連結された構成等でもよい。
なお、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、前記各実施の形態の構成を適宜組み合わせることも可能である。
1 農作業機
2 作業機本体
3 可動体
4 接地体である接地輪
6 伸縮体
7 駆動手段であるモータ
8 付勢手段であるガススプリング
41 雌ねじ部材
42 雄ねじ部材
77 制御手段

Claims (4)

  1. 作業機本体と、
    この作業機本体に上下方向に回動可能に設けられた可動体と、
    この可動体に設けられた接地体と、
    雌ねじ部材およびこの雌ねじ部材に螺合された雄ねじ部材を有し、前記作業機本体と前記可動体との間に架設された伸縮体と、
    前記雌ねじ部材および前記雄ねじ部材のいずれか一方をいずれか他方に対して回転させることにより、前記伸縮体を伸縮動作させる駆動手段と、
    この駆動手段による前記伸縮体の伸び動作を補助する付勢手段とを備え
    前記付勢手段は、前記伸縮体を伸び方向に常時付勢するもので、前記伸縮体に連動して伸縮動作するようになっており、
    作業時において、前記伸縮体には縮み方向だけでなく伸び方向にも力が作用することで、前記雌ねじ部材および前記雄ねじ部材の各軸芯が同一直線上に位置する
    ことを特徴とする農作業機。
  2. 付勢手段は、作業機本体と可動体との間に架設されたガススプリングであり、
    前記ガススプリングは、自由長の状態よりも縮めた状態で、前記作業機本体と前記可動体との間に伸縮可能に架設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 付勢手段の付勢力は、作業機本体の重量の50%〜100%である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の農作業機。
  4. 作業機本体の作業高さ位置が一定に維持されるように駆動手段を制御する制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一記載の農作業機。
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