JP6160476B2 - 燃料電池のガス漏れ検査システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池のガス漏れ検査システムに関する。
電解質として高分子電解質膜(以下、単に「電解質膜」と称する)を用いる燃料電池では、電解質膜の両面に電極触媒層を接合した膜電極接合体を、電極触媒層にガスを導入するガス流路が形成されたセパレータで挟持して成る構成が知られている。このような燃料電池では、接着剤にて、各部材が接着されることがある。
上記の構成の燃料電池において、例えば、膜電極接合体とセパレータとの接着不良や、ガス流路間の導通等によって、ガス漏れが生じるおそれがある。そのため、燃料電池が製造されると、ガス漏れ検査が行われる(例えば、特許文献1)。
特開2002−334713号公報
燃料電池を製造する際には、接着のために加熱する等のために、電解質膜および電極触媒層が水分をほとんど含まない状態で製造されることが多い。電解質膜および電極触媒層が適度な湿潤状態にないと、燃料電池の発電初期において適切な発電性能を得ることができない。燃料電池の出荷前に、燃料電池の電解質膜および電極触媒層に水分を含ませるためには、燃料電池のガス流路を適切にシールするための設備が必要となる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、電解質膜と、前記電解質膜の両面に接合される触媒層とを含む膜電極接合体と、前記触媒層にガスを導入するガス流路と、を有する燃料電池について、前記燃料電池からのガスの漏れを検査するガス漏れ検査システムが提供される。このガス漏れ検査システムは、前記ガス流路に検査ガスを導入して前記燃料電池におけるガスの漏れを検査するガス漏れ検査部と、前記ガス流路に飽和水蒸気または温水を導入する加水部と、を備える。この形態の燃料電池のガス漏れ検査システムによると、燃料電池のガス漏れを検査する際に、燃料電池のガス流路に飽和水蒸気または温水を導入することにより、電解質膜および触媒層に水分を含ませることができる。そのため、この形態の燃料電池のガス漏れ検査システムを用いると、電解質膜および触媒層に水分を含ませるための加水処理設備を、別に設ける必要が無い。この形態の燃料電池のガス漏れ検査システムを用いて検査した後の燃料電池を用いると、発電初期より適切な発電性能を得ることができる。
本発明の一形態によれば、電解質膜と、前記電解質膜の両面に接合される触媒層とを含む膜電極接合体と、前記触媒層にガスを導入するガス流路と、を有する燃料電池について、前記燃料電池からのガスの漏れを検査するガス漏れ検査システムが提供される。この燃料電池のガス漏れ検査システムは、前記ガス流路に検査ガスを導入して前記燃料電池におけるガスの漏れを検査するガス漏れ検査部と、前記ガス流路に水を導入する加水部と、を備える
この形態の燃料電池のガス漏れ検査システムによると、燃料電池のガス漏れを検査する際に、燃料電池のガス流路に水を導入することにより、電解質膜および触媒層に水分を含ませることができる。そのため、この形態の燃料電池のガス漏れ検査システムを用いると、電解質膜および触媒層に水分を含ませるための加水処理設備を、別に設ける必要が無い。この形態の燃料電池のガス漏れ検査システムを用いて検査した後の燃料電池を用いると、発電初期より適切な発電性能を得ることができる。なお、水とは、温水、水蒸気を含む概念である。
また、このような形態によれば、低コスト化、省資源化、製造の容易化、性能の向上等の種々の課題の少なくとも1つを解決することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、燃料電池のガス漏れ検査方法、燃料電池のガス漏れ検査用治具、燃料電池のガス漏れ検査装置の製造方法、燃料電池のガス漏れ検査装置の使用方法などの種々の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての燃料電池のガス漏れ検査システムの構成を示す説明図である。 燃料電池の断面構成を示す説明図である。 実施例のガス漏れ検査システムを用いたガス漏れ検査の流れを示すフローチャートである。 変形例1のガス漏れ検査システムの構成を示す説明図である。 変形例2のガス漏れ検査システムの構成を示す説明図である。
A.実施例:
(A1)燃料電池のガス漏れ検査システムの構成:
図1は、本発明の一実施例としての燃料電池のガス漏れ検査システムの構成を示す説明図である。複数の単セルが積層された燃料電池スタックを製造する場合、まず、単セルの段階でガス漏れ検査が行われる。本実施例の燃料電池のガス漏れ検査システム(以下、単に「ガス漏れ検査システム」と称する)100は、単セル段階の燃料電池1についてガス漏れ検査を行うと共に、加水を行うシステムである。燃料電池1の構成については、後に詳述するが、以下の説明において、燃料電池1における、アノードガス(燃料ガス)としての水素が導入されるガス流路を水素室、カソードガス(酸化剤ガス)としての酸素が導入されるガス流路を酸素室、冷却水が導入される流路を冷却水室と称する。
ガス漏れ検査システム100は、検査ガス供給部10と、精密レギュレータ22,24,26と、リーク検査ユニット32,34,36と、マスターチャンバ42,44,46と、ボイラ50,51と、加圧板62,64と、ドレイン70と、を主に備える。
精密レギュレータ22,リーク検査ユニット32は、アノード側配管82を介して、燃料電池1の水素室に接続されている。マスターチャンバ42は、配管41を介してリーク検査ユニット32に接続され、ボイラ50は配管52,切替バルブ92を介してアノード側配管82に接続されている。
精密レギュレータ24,リーク検査ユニット34は、カソード側配管83を介して、燃料電池1の酸素室に接続されている。マスターチャンバ44は、配管43を介してリーク検査ユニット34に接続され、ボイラ51は配管53,切替バルブ93を介してカソード側配管83に接続されている。
精密レギュレータ26,リーク検査ユニット36は、冷却水側配管84を介して、燃料電池1の冷却水室に接続されている。マスターチャンバ46は、配管45を介してリーク検査ユニット36に接続されている。アノード側配管82,カソード側配管83,冷却水側配管84は、ガス供給配管81を介して検査ガス供給部10に接続されている。
ボイラ50は、配管52,アノード側配管82を介して燃料電池1の水素室に水蒸気(スチーム)を導入する。ボイラ51は、配管53,カソード側配管83を介して燃料電池1の酸素室に水蒸気を導入する。本実施例において、ボイラ50は水蒸気(スチーム)、ボイラ51は温水を供給しているが、逆であってもよいし、両ボイラ50,51が共に水蒸気(スチーム)または、温水を供給する構成にしてもよい。水素室側のボイラ50は、水蒸気(スチーム)を供給するのが好ましい。
ドレイン70には、配管80を介してアノード側排出配管85と、カソード側排出配管86と、冷却水排出配管87とが接続されている。アノード側排出配管85と、カソード側排出配管86と、冷却水排出配管87には、それぞれ、バルブ95,96,97が設けられる。リーク検査ユニット32,34,36における、燃料電池1のガス漏れ検査が行われている間は、バルブ95,96,97は閉弁される。一方、ボイラ50,51からそれぞれ、水蒸気と温水とが導入される際は、バルブ95,96が開弁され、燃料電池1から排出された空気および水が、ドレイン70に収容され、空気と水に分離され、配管71を介して空気が排出され、配管72を介して水が排出される。
加圧板62と加圧板64とは、間に燃料電池1を挟持し加圧する。加圧板64を固定、加圧板62を可動とし、加圧板62を移動させることにより、燃料電池1のシール性が燃料電池1の使用時と同程度になるように燃料電池1を加圧する。
検査ガス供給部10を開弁すると、検査ガスとしての乾燥空気が、ガス供給配管81に導入され、アノード側配管82,カソード側配管83,冷却水側配管84に分配される。アノード側配管82に導入された乾燥空気は、精密レギュレータ22で圧力を調整され、マスターチャンバ42および燃料電池1の水素室に供給される。同様に、カソード側配管83に導入された乾燥空気は、精密レギュレータ24で圧力を調整され、マスターチャンバ44および燃料電池1の酸素室に供給され、冷却水側配管84に導入された乾燥空気は、精密レギュレータ26で圧力を調整され、マスターチャンバ46および燃料電池1の冷却水室に供給される。検査ガスは乾燥空気に限定されず、窒素等の不活性ガスを用いてもよい。
リーク検査ユニット32は、燃料電池1の水素室のガス漏れを検査する。ガス漏れしない容器であるマスターチャンバ42と燃料電池1の水素室に、精密レギュレータ22にて調圧して乾燥空気を封入し、マスターチャンバ42と水素室との差圧に基づいて、水素室のガス漏れを検査する。リーク検査ユニット34は、同様に、マスターチャンバ44と酸素室との差圧に基づいてガス漏れを検出する。リーク検査ユニット36も同様に、マスターチャンバ46と冷却水室との差圧に基づいてガス漏れを検出する。
(A2)燃料電池の構成:
図2は、燃料電池の断面構成を示す説明図である。燃料電池1は、いわゆる固体高分子型燃料電池であり、燃料ガスとして供給される水素ガスと、酸化剤ガスとして供給される酸素とを用いて発電を行う。また、燃料電池1内には、冷却媒体としての冷却水が循環され、燃料電池1内の温度が、発電に適切な温度に調整される。
燃料電池1は、MEGAフレーム9と、アノード側セパレータ5Aと、カソード側セパレータ5Cと、からなり、接着剤にて接着されて製造される。MEGAフレーム9は、MEGA8とフレーム6とを接着剤にて接着して製造される。MEGAフレーム9は平面視矩形に形成され、平面視矩形に形成されたMEGA8の周縁を取囲む枠状に形成されたフレーム6が接着されている。MEGA8は、電解質膜2と、アノード触媒層3Aと、カソード触媒層3Cと、アノード側ガス拡散層4Aと、カソード側ガス拡散層4Cと、を備える。
アノード側セパレータ5Aには、水素が導入される水素室7Aが形成され、カソード側セパレータ5Cには、酸素が導入される酸素室7Cが形成される。アノード側セパレータ5A,カソード側セパレータ5Cには、冷却水が導入される冷却水室(図示しない)も形成される。水素室7A,酸素室7C,冷却水室は、溝状の流路として形成されている。
電解質膜2は、固体高分子材料、例えばパーフルオロカーボンスルホン酸を備えるフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性を有するイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。アノード触媒層3Aおよびカソード触媒層3Cは、いずれも白金や白金合金等の触媒を担持した触媒担持カーボンを含んでいる。アノード側ガス拡散層4Aおよびカソード側ガス拡散層4Cは、いずれも多孔質の拡散層用基材で構成されている。このような拡散層用基材として、例えば、カーボンペーパーやカーボンクロスやガラス状カーボン等のカーボン多孔質体や、金属メッシュや発泡金属等の金属多孔質体を用いることができる。
図示するように、水素室7Aにはアノード側配管82とアノード側排出配管85が接続され、ボイラ50からの水蒸気(スチーム)がアノード側配管82を介して導入され、アノード側排出配管85を介して排出される。酸素室7Cにはカソード側配管83と冷却水排出配管87が接続され、ボイラ51からの温水がカソード側配管83を介して導入され、冷却水排出配管87を介して排出される。
(A3)ガス漏れ検査:
図3は、本実施例のガス漏れ検査システムを用いたガス漏れ検査の流れを示すフローチャートである。図3では、水素室、酸素室、冷却水室それぞれに対して行われる処理を平行して記載し、同時に行われる処理を横並びに記載している。図中の空の枠は、同時に行われる処理がないことを示している。
本実施例において、ガス漏れ検査システム100は、コンピュータ(図示しない)によって制御される。検査者が、コンピュータの操作部を介してガス漏れ検査の指示をすることにより、コンピュータの備える制御部(図示しない)によって検査システム100の各部が制御され、ガス漏れ検査が実施される。ガス漏れ検査開始時には、バルブ95,96,97は閉弁されており、燃料電池1はデッドエンドの状態になっている。また、切替バルブ92は、配管52とアノード側配管82との接続を遮断しており、切替バルブ93は、配管53とカソード側配管83との接続を遮断している。
ガス漏れ検査の指示を受付けると、制御部は、検査ガス供給部10を開弁する。リーク検査ユニット32は、精密レギュレータ22を制御して、マスターチャンバ42と、燃料電池1の水素室7Aに、検査ガスとしての乾燥空気を150kPaに加圧して封入する(ステップS11)。同時に、リーク検査ユニット34は、精密レギュレータ24を制御して、マスターチャンバ44と、燃料電池1の酸素室7Cに、検査ガスとしての乾燥空気を150kPaに加圧して封入する(ステップS21)。乾燥空気の圧力は、150kPaに限定されず、水素室7Aと酸素室7Cとを同一の適切な圧力に適宜調整すればよい。
リーク検査ユニット32は、マスターチャンバ42と水素室7Aとの差圧に基づいて水素室7Aから外部、水素室7Aから冷却水室へのガス漏れの有無を判断する(ステップS12)。同時に、リーク検査ユニット34は、マスターチャンバ44と酸素室7Cとの差圧に基づいて酸素室7Cから外部、酸素室7Cから冷却水室へのガス漏れの有無を判断する(ステップS22)。
例えば、アノード側セパレータ5Aに水素室7Aと外部とを連通する穴が開いていたり、アノード側セパレータ5Aとフレーム6との接着不良がある場合に水素室7Aから外部へのガス漏れが生じる。カソード側セパレータ5Cに酸素室7Cと外部とを連通する穴が開いていたり、カソード側セパレータ5Cとフレーム6との接着不良がある場合等に酸素室7Cから外部へのガス漏れが生じる。水素室7Aと冷却水室、酸素室7Cと冷却水室が連通している場合等に、それぞれ、水素室7Aから冷却水室、酸素室7Cから冷却室へのガス漏れが生じる。
ステップS12,S22が行われるとき、水素室7Aと酸素室7Cとには、同圧力(150kPa)に調整された乾燥空気が封入されているため、外部または冷却水室へのガス漏れがない限り、仮に、水素室7Aと酸素室7Cとの間に連通孔があったとしても、圧力低下は生じず、マスターチャンバ42,44との差圧は生じない。したがって、ステップS12では、差圧が生じた場合には、水素室7Aから外部、水素室7Aから冷却水室へのガス漏れがあると判断され、同様に、ステップS22では、差圧が生じた場合には、酸素室7Cから外部、酸素室7Cから冷却水室へのガス漏れがあると判断される。
リーク検査ユニット34が、ステップS22においてガス漏れなしと判断すると(ステップS22にておいYES)、制御部は、バルブ96を開弁させて、酸素室7C内の乾燥空気を排気させる(ステップS24)。
リーク検査ユニット32は、ステップS12においてガス漏れなしと判断すると(ステップS12においてYES)、水素室7Aから酸素室7Cへのガス漏れの有無を判断する(ステップS13)。リーク検査ユニット32におけるステップS13は、ステップS24における酸素室7C内の乾燥空気の排気と同時に行われる。バルブ96が開弁されると、酸素室7C内の圧力が低下するため、例えば、燃料電池1の電解質膜2に穴が開いていると、水素室7A内の乾燥空気が酸素室7C内に流入して水素室7A内の圧力が下がり、マスターチャンバ42との差圧が生じる。したがって、ステップS13では、差圧が生じた場合には、水素室7Aから酸素室7Cへのガス漏れがあると判断される。なお、電解質膜2の通気性に基づく圧力変化を考慮した閾値を設定して、ガス漏れの有無を判断している。
リーク検査ユニット32が、ステップS13においてガス漏れなしと判断すると(ステップS13にておいYES)、制御部は、バルブ95を開弁させて、水素室7A内の乾燥空気を排気させる(ステップS14)。
なお、上記ステップS12,13,22のいずれかでガス漏れありと判断された場合には、NG処理がなされる。本実施例では、NG処理として、コンピュータにNGが通知される。本実施例において、ステップS12,13,22のいずれかでガス漏れありと判断された場合でも、後の処理は行われる。これにより、ガス漏れが生じている箇所を特定することができ、燃料電池1のガス漏れが生じている箇所の補修が容易になる。
ステップS14と同時に、リーク検査ユニット36は、精密レギュレータ26を制御して、マスターチャンバ46と、燃料電池1の冷却水室に、検査ガスとしての乾燥空気を150kPaに加圧して封入し(ステップS31)、マスターチャンバ46と冷却水室との差圧に基づいて冷却水室から外部へのガス漏れの有無を判断する(ステップS32)。
リーク検査ユニット36は、マスターチャンバ46と冷却水室とに差圧が生じた場合には、水素室7Aおよび酸素室7Cにおいてガス漏れ無しと判断されたことを前提として、冷却水室から外部へガス漏れ有りと判断する。
リーク検査ユニット36が、ステップS32においてガス漏れなしと判断すると(ステップS32にておいYES)、制御部は、バルブ97を開弁させて、冷却水室内の乾燥空気を排気させる(ステップS34)。一方、ステップS32においてガス漏れ有りと判断されると(ステップS32においてNO)、上述のNG処理がなされる(ステップS40)。
ステップS14において水素室7A内の乾燥空気が排気されると、制御部は、切替バルブ92を切り替えて、配管52,82を導通させ、配管52上に設けられたポンプ(図示しない)によって、ボイラ50から水蒸気(スチーム)を水素室7Aに注入する(ステップS15)。制御部は、ステップS15と同時に、切替バルブ93を切り替えて、配管53,83を導通させ、配管53上に設けられたポンプ(図示しない)によって、ボイラ51から温水を酸素室7Cに注入する(ステップS25)。図示するように、ステップS15と、ステップS25と、ステップS32とは、同時に行われる。
ステップS15において、所定の時間が経過すると、制御部は、切替バルブ92を切り替えて、配管52とアノード側配管82とを遮断し、精密レギュレータ22を制御して、所定の圧力で、乾燥空気を水素室7Aに導入し、排気を行う(ステップS16)。これにより、水素室7A内の水分が排出される。
同様に、ステップS25において、所定の時間が経過すると、制御部は、切替バルブ93を切り替えて、配管53とカソード側配管83とを遮断し、精密レギュレータ24を制御して、所定の圧力で、乾燥空気を酸素室7Cに導入し、排気を行う(ステップS26)。これにより、酸素室7C内の水分が排出される。ステップS15,25における所定の時間は、電解質膜2および触媒層3A,3Cに過不足無く水分を含ませるのに適当な時間である。
ステップS16,26,34が行われると、制御部は、ガス漏れ検査を終了する。検査者は、その後、燃料電池の発電検査を行う。
(A4)実施例の効果:
本実施例のガス漏れ検査システム100によれば、燃料電池のガス漏れ検査の中で燃料電池1の加水処理を行って、電解質膜2および触媒層3A,3Cに水分を含ませることができる。そのため、本ガス漏れ検査システム100を用いてガス漏れ検査が行われた燃料電池1を用いると、発電初期より適切な発電性能を得ることができる。したがって、その後に行われる発電検査において、適切な発電性能を得るためのならし運転(暖機運転)をする必要がなくなり、発電検査時間を短縮することができる。
また、燃料電池1に加水処理を施して、電解質膜2および触媒層3A,3Cに水分を含ませるには、水素室7A,酸素室7Cを適切にシールしなければならず、相応のプレス機構が必要となる。本実施例のガス漏れ検査システム100は、プレス機構(加圧板62,64)と、加水機構(ボイラ50,51)とを備えるため、プレス機構をガス漏れ検査と加水処理と両方に用いている。したがって、加水処理を行うために、新たにプレス機構を備える加水設備を設けることなく、適切に加水処理を行うことができ、低コスト化、省資源化、製造の容易化に資する。
本実施例のガス漏れ検査では、冷却水室のガス漏れ検査と同時に加水処理が行われるため、水素室7A,酸素室7C,および冷却水室全てのガス漏れ検査が終了した後に、加水処理を行う場合に比べて、処理時間を短縮することができる。
電解質膜および電極触媒層に水分を含ませるために加湿処理を行うと、加湿処理の際に送られる空気により、電解質膜および電極触媒層の水分を持ち去る可能性があるが、本実施例では、加水処理を行っているため、適切に電解質膜および電極触媒層に水分を含ませることができる。また、加湿処理よりも短時間で電解質膜および電極触媒層に水分を含ませることができる。
B.変形例:
この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(B1)変形例1:
図4は、変形例1のガス漏れ検査システムの構成を示す説明図である。変形例1のガス漏れ検査システム100Aが、上記実施例のガス漏れ検査システム100と異なる点は、以下の2点である。(1)精密レギュレータ24がなく、精密レギュレータ22において、水素室7A,酸素室7C,マスターチャンバ42,およびマスターチャンバ44の圧力調整を行うこと。(2)ボイラ54が無く、水素室7Aおよび酸素室7Cの両方に水蒸気(スチーム)を導入すること。
変形例1のガス漏れ検査システム100Aによれば、水素室7Aと酸素室7Cとを、同一の精密レギュレータ22にて加圧することにより、電解質膜2を介して隣接する両室の圧力を正確に同一とすることができる。したがって、電解質膜2の通気性に基づく、両室7A,7C間の微少な圧力差によるクロスリークを抑制することができる。両室7A,7Cにスチームを導入しても、電解質膜2および触媒層3A,3Cに水分を含ませることができる。また、精密レギュレータ、ボイラの数を減らすことができるため、低コスト化、省資源化、製造の容易化に資する。
(B2)変形例2:
図5は、変形例2のガス漏れ検査システムの構成を示す説明図である。変形例2のガス漏れ検査システム100Bが、上記変形例1のガス漏れ検査システム100Aと異なる点は、精密レギュレータ26,リーク検査ユニット36,およびマスターチャンバ46がなく、冷却水側配管84が切替バルブ94を介してカソード側配管83に接続された点である。
変形例2のガス漏れ検査システム100Bを用いてガス漏れ検査を行う場合に、上記実施例のガス漏れ検査の流れ(図3)において、ステップS24の後に、切替バルブ94を冷却水側配管84側に切り替えることにより、リーク検査ユニット34にて冷却水室のガス漏れを検査することができる。したがって、精密レギュレータ、リーク検査ユニットの数を減らすことができ、さらに、低コスト化、省資源化、製造の容易化に資する。
なお、本変形例において、ボイラ50において、水素室7Aおよび酸素室7Cの両方に温水を導入することとしてもよい。このようにしても、電解質膜2および触媒層3A,3Cに水分を含ませることができる。
(B3)変形例3:
上記実施例では、冷却水室のガス漏れ検査と同時に、加水処理を行っているが、冷却水室のガス漏れ検査終了後に、加水処理を行ってもよい。このようにすることにより、より精密に冷却水室のガス漏れ検査を行うことができる。
1…燃料電池
2…電解質膜
3A…アノード触媒層
3C…カソード触媒層
4A…アノード側ガス拡散層
4C…カソード側ガス拡散層
5A…アノード側セパレータ
5C…カソード側セパレータ
6…フレーム
7A…水素室
7C…酸素室
10…検査ガス供給部
22…精密レギュレータ
24…精密レギュレータ
26…精密レギュレータ
32…リーク検査ユニット
34…リーク検査ユニット
36…リーク検査ユニット
41…配管
42…マスターチャンバ
43…配管
44…マスターチャンバ
45…配管
46…マスターチャンバ
50…ボイラ
51…ボイラ
52…配管
53…配管
54…ボイラ
62…加圧板
64…加圧板
70…ドレイン
71…配管
72…配管
80…配管
81…ガス供給配管
82…アノード側配管
83…カソード側配管
84…冷却水側配管
85…アノード側排出配管
86…カソード側排出配管
87…冷却水排出配管
92…切替バルブ
93…切替バルブ
94…切替バルブ
95…バルブ
96…バルブ
97…バルブ
100…ガス漏れ検査システム
100A…ガス漏れ検査システム
100B…ガス漏れ検査システム

Claims (1)

  1. 電解質膜と、前記電解質膜の両面に接合される触媒層とを含む膜電極接合体と、前記触媒層にガスを導入するガス流路と、を有する燃料電池について、前記燃料電池からのガスの漏れを検査するガス漏れ検査システムであって、
    前記ガス流路に検査ガスを導入して前記燃料電池におけるガスの漏れを検査するガス漏れ検査部と、
    前記ガス流路に飽和水蒸気または温水を導入する加水部と、
    を備える、燃料電池のガス漏れ検査システム。
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