JP6160157B2 - 電力供給システム、制御装置、制御方法および制御プログラム - Google Patents

電力供給システム、制御装置、制御方法および制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力供給システム、制御装置、制御方法および制御プログラムに関する。
近年、地球温暖化等への対応のため、太陽光を利用した太陽光発電の、一般の電力需要家への利用促進が進められており、電力需要家側では、太陽光発電を利用した太陽光発電装置が分散電源として設置されるようになっている。
電気事業法により、標準電圧が100Vの場合、その電気を供給する場所において95V〜107Vの規定電圧を維持することが定められている。このため、太陽光発電装置を所有する電力需要家は、規定電圧を維持するための運用を行っている。例えば、電力需要家は、太陽光発電装置の発電電力を直流から交流に変換して出力するパワーコンディショナ(PCS:Power Conditioning Subsystem)を利用して、発電電力によって規定電圧を逸脱する恐れがある場合に、出力抑制機能を動作させることによって発電電力の出力を抑制している。また、電力需要家は、発電電力の出力の抑制量を抑えるために、発電電力の一部を蓄電池に蓄電しておき、必要に応じて蓄電池から電力を取り出して消費することも行っている。
特開平6−133472号公報 特開2004−63930号公報 特開2004−88949号公報
発電電力の一部を蓄電池に蓄積した場合、蓄積した電力は消費のために利用され、売電することはできない。また、現在のところ、電力需要家が電力事業者に売電する価格は、電力需要家が電力事業者から買電する価格よりも高額に設定されている。このため、発電電力の量と電力需要家の消費電力の量との大小関係によっては、電力需要家が経済的な損失を被る可能性がある。
本発明の1つの側面では、電力需要家側の経済性を考慮した電力供給システム、制御装置、制御方法および制御プログラムを提供することを目的とする。
発明の一観点によれば、発電装置と、前記発電装置によって生成された発電電力を複数の機器に接続された分電盤に出力するパワーコンディショナと、前記発電電力の一部を充電する蓄電池と、前記パワーコンディショナによって前記発電電力の出力が抑制されているか否かを判定する判定部と、前記判定部によって、前記発電電力の出力が抑制されていると判定された場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が電力事業者に売電する第1の売電電力の情報と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が前記電力事業者に売電する第2の売電電力の情報とを取得する電力情報取得部と、前記第の売電電力が零である場合、または前記第2の売電電力が零でない場合において前記第1の売電電力と前記第2の売電電力とが等しくない場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が得られる第1の利益と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が得られる第2の利益とを各々算出する算出部と、算出された前記第1の利益と前記第2の利益の比較に基づいて、前記蓄電池の充電をオンまたはオフに設定する制御部と、を有する電力供給システムが提供される。

一実施態様によれば、電力需要家側の経済性を考慮した電力供給システム、制御装置、制御方法および制御プログラムを提供することができる。
図1は、電力供給システムの一例を示す図である。 図2は、制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、制御装置による制御方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、初期設定情報の一例を示す図である。 図5は、Ps,on=0の場合における、太陽光発電量と消費電力量との関係の一例を示す図である。 図6は、S111における、蓄電池の充電のオンオフの決定方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、S204における、蓄電池の充電がオフの場合における利益X、およびオンの場合における利益Yの算出方法の一例を示す図である。 図8は、Ps,off=Ps,onの場合における、太陽光発電量と消費電力量との関係の一例を示す図である。 図9は、Ps,off≠Ps,onの場合における、太陽光発電量と消費電力量との関係の一例を示す図である。 図10は、S113における、蓄電池の充電のオンオフの決定方法の一例を示すフローチャートである。 図11は、S303における、蓄電池の充電がオフの場合における利益X、およびオンの場合における利益Yの算出方法の一例を示す図である。 図12は、制御装置による制御方法を示すフローチャートの変形例である。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図11を参照して具体的に説明する。
図1は、電力供給システムの一例を示す図である。図1に示すように、電力供給システムは、電力事業者所有の電力系統である電力事業者系統101と、電力需要家所有の電力系統である宅内系統102とを有している。
電力事業者系統101は、一点鎖線の枠内に示すように、系統電源2と、売電メータ3と、買電メータ4とを有している。一方、宅内系統102は、分電盤5と、パワーコンディショナ6と、コンセント7と、電気機器8と、太陽光発電装置9と、制御装置10と、蓄電池20とを有している。以降、パワーコンディショナ6は、PCS6と呼称する。なお、図1中の実線は電気的な接続形態、点線は有線または無線を用いた通信による接続形態を示しているが、接続形態は本実施例に限定されるものではない。例えば、制御装置10を、PCS6、太陽光発電装置9、または蓄電池20のいずれかの中に組み込む形態とすることも可能である。
電力事業者は、系統電源2から配電線1を用いて電力を送電し、売電メータ3および買電メータ4を経由して、電力需要家が所有する分電盤5に電力を供給する。電力の送電に用いられる電流は、例えば、周波数が50Hzまたは60Hz,電圧が100Vまたは200Vの交流電流である。分電盤5は、電力事業者から供給された電力を、コンセント7を介して宅内の電気機器8に配電する。電力需要家が自家発電機器として太陽光発電装置9を設置した場合、図1に示すように、太陽光発電装置9は、PCS6を介して分電盤5に電気的に接続されている。そして、太陽光発電装置9が発電した電力は、分電盤5を介して電気機器8に配電される。
一方、系統電源2から供給を受ける電力量は、太陽光発電装置9が発電した電力量(発電電力量)、および電力需要家が消費する電力量に応じて変化する。
例えば、発電電力量をPg、電気機器8が消費する電力量をLc、蓄電池20が充電する電力量(充電電力量)をPaとすると、電力事業者系統101側から供給される電力量Pは、P=(Lc+Pa)−Pgと表すことができる。
発電電力量Pgよりも、電力需要家が消費する電力量Lc+Paの方が少ない場合、Pg>Lc+Paとなり、電気機器8が消費する電力は、太陽光発電装置9が発電した電力により全てまかなうことができる。そして、PgからLcとPaとの総和を差し引いた余り、すなわちPs=Pg−(Lc+Pa)に相当する余剰電力が、分電盤5を介して電力事業者系統101に出力される。このとき、売電メータ3では電力量としてPsが測定され、電力需要家は、この電力量Psを電力事業者に売電する。すなわち、売電時は、宅内系統102から電力事業者系統101の方向に売電電力量Psに相当する電力が送られる。
そして、電力需要家は、売電時に電力事業者系統101からの電力の供給は受けない。
一方、電力供給システムは、電気機器8の消費電力量に対する太陽光発電装置9からの供給電力量の不足分を、電力事業者の系統電源2から供給してもらうこともできる。例えば、太陽光発電装置9が発電した電力量Pgよりも、電力需要家が消費する電力量Lc+Paの方が多い場合、Pg<Lc+Paとなり、電気機器8が消費する電力は、太陽光発電装置9が発電した電力により全てをまかなうことができない。そのため、電力需要家は、Lc+PaからPgを差し引いた余り、すなわちPb=(Lc+Pa)−Pgの不足電力量を、電力事業者系統101側から供給を受ける。電力事業者系統101の系統電源2から宅内系統102の電気機器8に不足電力量Pbが供給されると、消費電力測定装置内に備えられている買電メータ4では、電力量としてPbが測定される。電力需要家は、この電力量Pbを電力事業者から買電することとなる。
以下、電力供給システムの各部の詳細について説明する。
売電メータ3は、電力需要家が電力事業者に売電する電力を測定し、積算するための電力量計である。売電メータ3は、系統電源2と買電メータ4との間に接続されており、上述のように、太陽光発電装置9から供給される発電電力量Pgから、電気機器8が消費する電力量Lcと、蓄電池20が充電する充電電力量Paとを差し引いて得られる売電電力量Psを測定することができる。売電メータ3は、電力事業者と電力需要家との電力の売買取引に用いられる。
買電メータ4は、系統電源2から電気機器8に供給される電力量、すなわち電力需要家が電力事業者から購入(買電)する電力を測定し、積算するための電力量計である。買電メータ4は、売電メータ3と分電盤5との間に接続されており、上述のように、電力需要家が消費する電力量Lc+Paから発電電力量Pgを差し引いて得られる電力量を測定することができる。買電メータ4は、売電メータ3と同様に、電力事業者と電力需要家との電力の売買取引に用いられる。
分電盤5は、電力需要家の宅内に設置されている、部屋毎に電力を分配し、供給するための電力分配器である。分電盤5は、配電線1dによって電気機器8と電気的に接続されている。電力事業者から分電盤5に供給された電力は、配電線1dを介して各電気機器8に配電される。
PCS6は、電力需要家が太陽光発電システムを利用する際に、発電された電力を家庭などの環境で使用できるように直流から交流に変換する機器である。また、PCS6は、太陽光発電装置9から出力される発電電力によって規定電圧を逸脱する恐れがある場合に、出力抑制機能を動作させることによって発電電力の出力を抑制することができる。出力の抑制方法はPCSの機種によって異なり、例えば出力を完全に遮断して零にする機種と、完全に遮断しない程度に出力量を減らす機種とがある。以降では、発電電力の出力の抑制を出力抑制と呼称する。
太陽光発電装置9は、複数のセルを縦横方向に整列状態で並置して相互に電気的に接続した太陽電池であり、例えばパネル状の形態を有している。太陽光発電装置9は、太陽光の照射により発電した直流電力をPCS6に出力する。また、太陽光発電装置9は、発電電力を蓄えるために、蓄電池20に出力することもできる。
蓄電池20は、太陽光発電装置9が発電した電力の一部を蓄えるための電池である。太陽光発電装置9から出力された発電電力は、PCS6と太陽光発電装置9とを結ぶ配電線1から分岐した配電線によって、蓄電池20に導かれる。電力需要家は、発電電力を日中に充電電力として蓄え、蓄えた充電電力を夜間に使用することにより、発電電力を効率的に消費することできる。蓄電池20の設置は、蓄電池20に蓄えた充電電力を使用することにより電力事業者から買電する電力を減らすことができるため、経済的な利点を有している。
制御装置10は、蓄電池20の充電のオンオフを制御することができる。制御装置10は、売電メータ3、買電メータ4、PCS6および蓄電池20と相互に通信可能に接続されている。以下、制御装置10のハードウェア構成について説明する。
図2は、制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、ストレージ装置84、ネットワークインタフェース85、及び可搬型記憶媒体用ドライブ86等を備えている。
制御装置10の構成各部は、バス87に接続されている。ストレージ装置84は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。制御装置10では、ROM82あるいはストレージ装置84に格納されているプログラム、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ86が可搬型記憶媒体88から読み取ったプログラムをCPU81等のプロセッサが実行することにより、制御装置10の機能が実現される。
次に、図1を再び参照しながら、制御装置10を構成する各部の機能について説明する。
図1に示すように、制御装置10は、第1記憶部31と、第2記憶部32と、初期設定部33と、電力情報取得部34と、発電情報取得部35と、蓄電情報取得部36と、算出部37と、判定部38と、制御実行部39とを備えている。
第1記憶部31は、例えば図2のROM82、ストレージ装置84、可搬型記憶媒体用ドライブ86あるいは可搬型記憶媒体88に対応し、蓄電池20の充電のオンオフを制御するための制御プログラムを記憶することができる。
第2記憶部32は、例えば図2のROM82、RAM83、ストレージ装置84、可搬型記憶媒体用ドライブ86あるいは可搬型記憶媒体88に対応し、本発明の処理に用いる各種情報を記憶するためのデータベース(DB;Data Base)として用いられる。例えば、第2記憶部32は、初期設定部33、電力情報取得部34、発電情報取得部35および蓄電情報取得部36が取得した各種情報を記憶することができる。また、第2記憶部32は、算出部37が算出した結果を記憶することもできる。
なお、第1記憶部31および第2記憶部32は、制御装置10の中でそれぞれ複数個有していても良いし、同一のメモリによって構成されていても良い。
初期設定部33は、制御装置10の処理に用いられる初期設定情報を設定する。初期設定情報は、例えば、売電単価の情報、買電単価の情報、待機時間の情報、および制御を終了時刻の情報等である。そして、初期設定部33は、設定した各情報を第2記憶部32に格納する。
電力情報取得部34は、電力需要家が電力事業者に売電する売電電力量Psの情報を売電メータ3から受信し、受信した情報を第2記憶部32に格納する。また、電力情報取得部34は、電力需要家が電力事業者から購入する買電電力量Pbの情報を買電メータ4から受信し、受信した各情報を第2記憶部32に格納する。電力情報取得部34は、例えば図2のCPU81あるいはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ、およびネットワークインタフェース85によって実現される。
発電情報取得部35は、PCS6で発電制御が行われているか否かを示す情報をPCS6から受信し、受信した情報を第2記憶部32に格納する。
蓄電情報取得部36は、蓄電池20が充電している充電電力量Paの情報を蓄電池20から受信し、受信した情報を第2記憶部32に格納する。
算出部37は、蓄電池20の充電をオンにした場合およびオフにした場合のそれぞれについて、電力事業者に電力を売電することにより電力需要者が得られる利益と、蓄電池20への充電により電力需要者が得られる利益とを算出する。
判定部38は、第2記憶部32に格納されている、電力情報取得部34が取得した電力量の情報と、算出部37が算出した上述の各利益の情報とに基づいて、蓄電池20の充電をオン、オフのいずれに制御するかを判定する。
制御実行部39は、判定部38の判定結果に基づいて、蓄電池20の充電のオンオフの切り替えを行う制御を実行する。制御実行部39は、蓄電池20の充電のオンオフを切り替えるための指示信号を、ネットワーク40を介して蓄電池20に送信する。蓄電池20には、充電のオンオフを切り替える制御を担う制御回路が備えられており、指示信号に応じて制御回路が駆動することによって、充電のオンオフが行われる。
初期設定部33、電力情報取得部34、発電情報取得部35、蓄電情報取得部36、算出部37、判定部38および制御実行部39は、例えば図2のCPU81、あるいはMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって実現される。
次に、本発明の実施形態における、制御装置10による蓄電池20の制御方法について説明する。
図3は、制御装置10による制御方法の一例を示すフローチャートである。なお、フローチャート中の「Yes」は肯定、「No」は否定を示している。
まず、初期設定部33は、初期設定情報を設定する(S101)。S101において、初期設定部33は、キーボード、マウス、またはタッチパネル等の入力装置から、初期設定情報として、売電単価の情報、買電単価の情報、およびS102における「所定の時間」(待機時間)の情報、およびS105における処理を終了する時刻等の情報を取得する。
図4は、第2記憶部32に格納される初期設定情報の一例を示す図である。買電単価が昼間と夜間とで異なる場合は、図4に示すように、昼間時間帯、夜間時間帯それぞれの単価を設定することができる。また、初期設定情報は、必要に応じて適宜更新することができる。初期設定情報の第2記憶部32への格納が終了すると、S101の処理が完了する。
続いて、制御実行部39は、第2記憶部32に初期設定情報として格納されている待機時間の情報に基づいて、現在の時刻が蓄電池20を制御するタイミングか否かを判定する(S102)。現在の時刻が蓄電池20を制御するタイミングではないと判定された場合(S102否定)、制御実行部39はS102の処理を再び実行する。一方、現在の時刻が蓄電池20を制御するタイミングであると判定された場合(S102肯定)、制御実行部39は、蓄電池20の充電をオフにする(S103)。
続いて、判定部38は、PCS6で出力抑制が起こっているか否かを判定する(S104)。具体的には、発電情報取得部35は、PCS6で出力抑制が起こっているか否かを示す情報を要求する信号を送信する。信号を受信したPCS6は、PCS6で出力抑制が起こっているか否かを示す情報を含む応答信号を、発電情報取得部35に送信する。続いて、発電情報取得部35は、受信した応答信号を判定部38に出力する。判定部38は、受信した応答信号に含まれる情報がPCS6で出力抑制が起こっていることを示さない場合は、S104否定と判定し、S105に移る。
S105では、判定部38は、処理を終了するか否かを判定する。具体的には、判定部38は、第2記憶部32に格納されている終了時刻の情報を参照し、現在の時刻が終了時刻になっているか否かを判定する。処理を終了すると判定された場合(S105肯定)、制御装置10は蓄電池20を制御するための一連の処理を終了する。一方、処理を終了すると判定されなかった場合(S105否定)、S102に戻り、制御装置10はS102以降の処理を再度実行する。
一方、S104において、受信した応答信号に含まれる情報がPCS6で出力抑制が起こっていることを示す場合は、S104肯定と判定し、S106に移る。
S106において、電力情報取得部34は、売電メータ3から、電力需要家が電力事業者に売電する売電電力Ps,offの情報を取得する。具体的には、電力情報取得部34は、売電メータ3に売電電力Ps,offの情報を要求する信号を送信する。信号を受信した売電メータ3は、売電電力Ps,offを測定し、測定結果の情報を含む応答信号を、電力情報取得部34に送信する。電力情報取得部34は、受信した売電電力Ps,offの情報を第2記憶部32に格納する。以上の処理により、電力情報取得部34は、売電メータ3から売電電力Ps,offの情報を取得することができる。
S106の処理の後、制御実行部39は、蓄電池20の充電をオンにする(S107)。
続いて、電力情報取得部34は、売電メータ3から、電力需要家が電力事業者に売電する売電電力Ps,onの情報を取得する(S108)。売電メータ3から売電電力Ps,onの情報を取得する方法としては、S106で行った処理と同一の方法を用いることができる。
S108の処理の後、判定部38は、Ps,on=0であるか否かを判定する(S109)。以下、Ps,on=0となるケースの例について説明する。
図5は、Ps,on=0の場合における、太陽光発電量と消費電力量との関係の一例を示す図である。図5中の一点鎖線は、太陽光発電装置9による発電電力の最大量を示している。また、図5中の下方向を指す矢印は、PCS6による出力抑制を示している。
図5(a)は、蓄電池20の充電をオフにした場合を示している。図5(a)に示すように、PCS6による出力抑制がなされると、PCS6から出力される発電電力量は、太陽光発電装置9による発電電力の最大量(一点鎖線の水準)よりも低くなる。図5(a)の例は、電力需要家の消費電力量が発電電力量よりも低い場合の例であり、電力需要家は、差分に相当する電力Ps,offを売電電力として電力事業者に売電することができる。
一方、図5(b)は、蓄電池20の充電をオンにした場合を示している。蓄電池20の充電をオンにすると、電力需要家は、太陽光発電装置9の発電電力量の一部を蓄電池20に蓄えることができる。図5(b)の例は、電力需要家の消費電力量、すなわち電気機器8の消費電力量と、蓄電池20に充電された電力量との和が発電電力の最大量を上回っている例である。図5の場合、両者の差分に相当する電力が不足するため、不足分に相当する電力量Pb,onを電力事業者から買電することになる。よって、図5(b)のケースは、蓄電池20の充電をオンになっているにも関わらず売電電力量が0(Ps,on=0)であること、すなわち買電電力量が0以上であることを意味している。
図3のS109に戻り、Ps,on=0であると判定された場合(S109肯定)、S111に移る。
S109でPs,on=0であると判定された場合、蓄電池20の充電をオフにした場合と、蓄電池20の充電をオンにした場合とで、どちらが電力需要者にとって利益が大きいかはケースによって異なる。そこで、制御装置10は、S111において、蓄電池の充電がオンの場合およびオフの場合に得られる利益を各々算出し、算出した利益同士の比較に基づいて、蓄電池20の充電をオンまたはオフにする。
図6は、S111における、蓄電池20の充電のオンオフの決定方法の一例を示すフローチャートである。なお、フローチャート中の「Yes」は肯定、「No」は否定を示している。
まず、電力情報取得部34は、買電メータ4から、電力需要家が電力事業者から買電する買電電力Pb,onの情報を取得する(S201)。具体的には、電力情報取得部34は、買電メータ4に買電電力量Pbの情報を要求する信号を送信する。信号を受信した買電メータ4は、買電電力量Pb,onを測定し、測定結果の情報を含む応答信号を、電力情報取得部34に送信する。電力情報取得部34は、受信した買電電力量Pb,onの情報を第2記憶部32に格納する。以上の処理により、電力情報取得部34は、買電メータ4から買電電力量Pb,onの情報を取得することができる。
続いて、蓄電情報取得部36は、蓄電池20から充電電力量Paの情報を取得する(S202)。具体的には、蓄電情報取得部36は、蓄電池20に充電電力量Paの情報を要求する信号を送信する。信号を受信した蓄電池20は、充電電力量Paの情報を含む応答信号を、蓄電情報取得部36に送信する。蓄電情報取得部36は、受信した充電電力量Paの情報を第2記憶部32に格納する。以上の処理により、蓄電情報取得部36は、蓄電池20から充電電力量Paの情報を取得することができる。なお、蓄電情報取得部36は、充電電力の実際の数値データを取得しても良いし、例えば直近の所定時間帯の平均値等、蓄電池が統計的に算出した所定時間帯における充電量のデータを取得しても良い。蓄電池が統計的に算出した所定時間帯における充電量のデータを取得することにより、突発的に変動した充電データを取得するのを回避することができるため、算出部37の算出結果の精度の向上を図ることができる。
続いて、算出部37は、第2記憶部32から電力単価の情報および充電電力Paの情報を読み出す(S203)。なお、電力単価の情報は、図3のS101で設定した情報であり、充電電力Paの情報は、図3のS106およびS108で取得した情報である。
続いて、算出部37は、蓄電池20の充電がオフの場合における利益X、およびオンの場合における利益Yを各々算出する(S204)。利益Xおよび利益Yは、例えば単位時間あたりの利益である。利益Xおよび利益Yの各々は、売電電力による単位時間あたりの利益と、蓄電池への充電による単位時間あたりの利益とを合計することによって算出することができる。
ここで、蓄電池20の充電がオフの場合における売電電力量Ps,offが20[kW]、蓄電池20の充電がオンの場合における買電電力量Pb,onが10[kW]、蓄電池20の充電電力量Paが50[kW]であったと仮定して、利益Xおよび利益Yの算出例について説明する。なお、電力単価は、図4に示す情報を用いることとする。
図7は、S204における、蓄電池20の充電がオフの場合における利益X、およびオンの場合における利益Yの算出方法の一例を示す図である。
蓄電池20の充電がオフの場合、上述の仮定によれば、売電電力による利益が発生している。よって、電力の売買による単位時間あたりの利益は、売電電力量の情報Ps,offと、図4の売電単価の情報とを用いて、20[kWh]×42[円/kWh]=840[円]と算出される。また、蓄電池20の充電は行われていないため、蓄電池20の充電による単位時間あたりの利益は0[円]である。よって、利益Xは、合計利益を算出することにより、840[円]+0[円]=840[円]と算出される。
一方、蓄電池20の充電がオンの場合、上述の仮定によれば、電力需要家にとって買電による損失が発生している。よって、電力の売買による単位時間あたりの利益は、買電電力量の情報Pb,onと、図4の買電単価(昼間時間帯)の情報とを用いて、−10[kWh]×28.18[円/kWh]=−281.8[円]と算出される。ここで、値がマイナスとなっているのは、損失が発生していることを意味している。
続いて、蓄電池20の充電による単位時間あたりの利益を算出する。蓄電池20の充電がオンの場合は、蓄電池20の充電が行われている。電力需要家は、蓄電された電力を電気機器8で消費することができるため、相当電力分の買電は不要となる。すなわち、充電によって得られた電力量と同等の電力量を電力事業者から購入した場合の買電価格は、電力需要家にとっての利益と見做すことができる。このため、蓄電池20の充電による単位時間あたりの利益は、蓄電池20の充電電力量の情報と、図4の買電単価(夜間時間帯)の情報とを用いて、50[kWh]×11.82[円/kWh]=591[円]と算出される。ここで、買電単価(夜間時間帯)の情報を用いたのは、買電単価(昼間時間帯)よりも買電単価(夜間時間帯)の方が安価であるからである。よって、利益Yは、合計利益を算出することにより、591[円]−281.8[円]=309.2[円]と算出される。
以上のようにして、算出部37は、利益Xおよび利益Yを各々算出することができる。
続いて、判定部38は、蓄電池20の充電をオフにした場合と、蓄電池20の充電をオンにした場合とで、どちらが電力需要者にとって利益が大きいかを判定するため、利益X<利益Yか否かを判定する(S205)。利益X<利益Yであると判定されなかった場合、すなわち、利益X≧利益Yであると判定された場合(S205否定)、蓄電池20の充電をオフにした方が電力需要者にとって利益が大きいと判定され、制御実行部39は、蓄電池20の充電をオフにする(S206)。なお、図7の例では、840[円]>309.2[円]であるため、S205否定と判定される。S206の処理の終了によって、S111の処理が終了する。S111の処理の後、S102に戻り、制御装置10はS102以降の処理を再び実行する。
一方、利益X<利益Yであると判定された場合(S205肯定)、蓄電池20の充電をオンにした方が電力需要者にとって利益が大きいと判定され、制御実行部39は、蓄電池20の充電をオンにする(S207)。S207の処理の終了によって、S111の処理が終了する。S111の処理の後、S102に戻り、制御装置10はS102以降の処理を再び実行する。
図3のS109に戻り、Ps,on=0であると判定されなかった場合(S109否定)、S110に移る。
S110において、判定部38は、Ps,off=Ps,onであるか否かを判定する。以下、Ps,off=Ps,onとなるケースの例について説明する。
図8は、Ps,off=Ps,onの場合における、太陽光発電量と消費電力量との関係の一例を示す図である。
図8(a)は、蓄電池20の充電をオフにした場合を示している。図8(a)の例では、電力需要家の消費電力量が図5(a)の例よりも小さい。よって、発電電力が出力されることによって規定電圧を逸脱する恐れがより高まるため、PCS6による出力抑制量は、図5(a)の例よりも大きくなっている。しかしながら、電力需要家の電気機器8による消費電力量は太陽光発電装置9の発電電力量よりも依然として小さいため、電力需要者は、差分に相当する電力量Ps,offを売電電力として売電することができる。
一方、図8(b)のグラフは、蓄電池20の充電をオンにした場合を示している。蓄電池20の充電をオンにすると、太陽光発電装置9の発電電力量の一部が蓄電池20に蓄えられる。このため、電力需要家の電気機器8による消費電力量Lcと、蓄電池20に充電された電力量Paとの総量は、蓄電池20の充電をオフにした場合よりも上昇する。これに伴って、PCS6による出力抑制量は緩和され、太陽光発電装置9の発電電力量は上昇する。しかしながら、電力需要家の電気機器8による消費電力量は、太陽光発電装置9の発電電力量よりも依然として小さいため、電力需要者は、差分に相当する電力量Ps,onを売電電力して売電することができる。
そして、蓄電池20の充電をオフにした場合の売電電力量Ps,offと、蓄電池20の充電をオンにした場合の売電電力量Ps,onとが等しいときに、Ps,off=Ps,onが成立する。
図3のS110に戻り、Ps,off=Ps,onであると判定された場合(S110肯定)、S112に移る。
S110でPs,off=Ps,onであると判定された場合、売電電力そのものは蓄電池20の充電のオンオフに関わらず同等であるが、蓄電池20の充電をオンにした場合では、蓄電池20の充電が行われている。電力需要家は、蓄電された電力を電気機器8で消費することができるため、相当電力分の買電が不要となる。その結果、蓄電池20の充電をオンにした場合の方が電力需要者にとって利益が大きくなる。そこで、制御実行部39は、S112において、蓄電池20の充電をオンにする。S112の処理の後、S102に戻り、制御装置10はS102以降の処理を再び実行する。
一方、Ps,off=Ps,onであると判定されなかった場合(S110否定)、S113に移る。以下、Ps,off=Ps,onとならないケースの例について説明する。
図9は、Ps,off≠Ps,onの場合における、太陽光発電量と消費電力量との関係の一例を示す図である。
図9(a)は、蓄電池20の充電をオフにした場合を示している。図9(a)の例では、図5および図8の例と同様に、PCS6による出力抑制がなされており、PCS6から出力される発電電力量は、太陽光発電装置9による発電電力の最大量よりも低くなっている。しかしながら、電力需要家の電気機器8による消費電力量は太陽光発電装置9の発電電力量よりも小さいため、電力需要者は、差分に相当する電力量Ps,offを売電電力として売電することができる。
一方、図9(b)のグラフは、蓄電池20の充電をオンにした場合を示している。蓄電池20の充電をオンにすると、図8の場合と同様に、電力需要家の電気機器8による消費電力量と、蓄電池20に充電された電力量との総量は、蓄電池20の充電をオフにした場合よりも上昇する。図9(b)の例では、図8(b)の例よりも蓄電池20に充電される電力量が大きいため、PCS6による出力抑制は停止し、太陽光発電装置9の発電電力量は最大量の水準まで上昇している。しかしながら、電力需要家の電気機器8による消費電力量は、太陽光発電装置9の発電電力量よりも依然として小さいため、電力需要者は、差分に相当する電力量Ps,onを売電電力して売電することができる。
そして、蓄電池20の充電をオフにした場合の売電電力量と、蓄電池20の充電をオンにした場合の売電電力量とが異なるときに、Ps,off≠Ps,onが成立する。図9(b)の例では、Ps,off>Ps,onであるため、Ps,off≠Ps,onと判定されることとなる。
再び図3に戻る。S110でPs,off=Ps,onであると判定されなかった場合、蓄電池20の充電をオフにした場合と、蓄電池20の充電をオンにした場合とで、どちらが電力需要者にとって利益が大きいかはケースによって異なる。そこで、制御装置10は、S113において、蓄電池の充電がオンの場合およびオフの場合に得られる利益を各々算出し、算出した利益同士の比較に基づいて、蓄電池20の充電をオンまたはオフにする。
図10は、S113における、蓄電池20の充電のオンオフの決定方法の一例を示すフローチャートである。なお、フローチャート中の「Yes」は肯定、「No」は否定を示している。
まず、蓄電情報取得部36は、蓄電池20から充電電力Paの情報を取得する(S301)。充電電力Paの情報を取得する方法は、図6のS202で行う処理と略同様の方法を用いることができる。
続いて、算出部37は、第2記憶部32から電力単価の情報および充電電力Paの情報を読み出す(S302)。S302で行う処理は、S203で行う処理と略同様である。
続いて、算出部37は、蓄電池20の充電がオフの場合における利益X、およびオンの場合における利益Yを各々算出する(S303)。
ここで、蓄電池20の充電がオフの場合における売電電力量が20[kW]、蓄電池20の充電がオンの場合における売電電力量が17[kW]、蓄電池20の充電電力量が50[kW]であったと仮定して、利益Xおよび利益Yの算出例について説明する。なお、電力単価は、図4に示す情報を用いることとする。
図11は、S303における、蓄電池の充電がオフの場合における利益X、およびオンの場合における利益Yの算出方法の一例を示す図である。
蓄電池20の充電がオフの場合、上述の仮定によれば、売電電力による利益が発生している。よって、電力の売買による単位時間あたりの利益は、売電電力量の情報と売電単価の情報とを用いて、20[kWh]×42[円/kWh]=840[円]と算出される。また、蓄電池20の充電は行われていないため、蓄電池20の充電による単位時間あたりの利益は0[円]である。よって、利益Xは、合計利益を算出することにより、840[円]+0[円]=840[円]と算出される。
一方、蓄電池20の充電がオンの場合、上述の仮定によれば、売電電力による利益が発生している。よって、電力の売買による単位時間あたりの利益は、売電電力量の情報と売電単価の情報とを用いて、17[kWh]×42[円/kWh]=714[円]と算出される。
続いて、蓄電池20の充電による単位時間あたりの利益を算出する。蓄電池20の充電がオンの場合は、既に説明したように、蓄電された電力を電気機器8で消費することによって、相当電力分の買電が不要となる。このため、蓄電池20の充電による単位時間あたりの利益は、蓄電池20の充電電力量の情報と、買電単価(夜間時間帯)の情報とを用いて、50[kWh]×11.82[円/kWh]=591[円]と算出される。よって、利益Yは、合計利益を算出することにより、714[円]+591[円]=1,305[円]と算出される。
以上のようにして、算出部37は、利益Xおよび利益Yを各々算出することができる。
続いて、判定部38は、蓄電池20の充電をオフにした場合と、蓄電池20の充電をオンにした場合とで、どちらが電力需要者にとって利益が大きいかを判定するため、利益X>利益Yか否かを判定する(S304)。利益X>利益Yであると判定された場合(S304肯定)、蓄電池20の充電をオフにした方が電力需要者にとって利益が大きいと判定され、制御実行部39は、蓄電池20の充電をオフにする(S305)。S305の処理の終了によって、S113の処理が終了する。S113の処理の後、S102に戻り、制御装置10はS102以降の処理を再び実行する。
一方、利益X>利益Yではないと判定された場合(S304否定)、蓄電池20の充電をオンにした方が電力需要者にとって利益が大きいと判定され、制御実行部39は、蓄電池20の充電をオンにする(S306)。なお、図10の例では、840[円]<1,305[円]であるため、S304否定と判定される。S306の処理の終了によって、S113の処理が終了する。S113の処理の後、S102に戻り、制御装置10はS102以降の処理を再び実行する。
以上のようにして、制御装置10による制御を実行することができる。
このように、本発明の実施形態によれば、蓄電池20の充電がオフの場合に発電電力の生成元が得られる第1の利益と、蓄電池20の充電がオンの場合に生成元が得られる第2の利益とを各々算出し、算出された第1の利益と第2の利益の比較に基づいて、蓄電池20の充電をオンまたはオフに設定する。この方法によれば、電力需要家にとってより利益が得られる方法で蓄電池20の稼働を制御することができるため、電力需要家側の経済性を考慮した電力供給システムを構築することができる。
(変形例)
以下、本発明の実施形態の変形例について説明する。
図3に示すフローチャートでは、S104において、判定部38が、PCS6で出力抑制が起こっているか否かを判定しているが、S104の処理を省略することも可能である。
図12は、制御装置10による制御方法を示すフローチャートの変形例である。図12に示す変形例では、図3におけるS104の処理を省いており、S103の処理の後にS106の処理を実行するフローとなっている。また、S105における、処理を終了するか否かを判定する処理を、S111、S112またはS113の処理の後に実行するフローとなっている。図12に示す変形例によれば、PCS6による出力抑制が発生しない状況下においても、電力需要家にとって経済的に発電電力を利用することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は特定の実施例に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、図4に示す例では、初期設定情報の例として、S102の処理に用いる待機時間の情報を示したが、例えば、S103の処理を開始する時刻、またはS103の処理が終了してからの経過時間の情報を待機時間の代わりに設定し、S102の処理に用いることもできる。
また、上記実施の形態では、電力需要家に設置される自家発電機器として太陽光発電装置9を例に説明したが、制御装置10は、太陽光発電装置9に限らず、人力発電、燃料電池またはコジェネレータ等の他の自家発電機器が設置されている場合においても、蓄電池20の制御を実行することができる。
また、本実施の形態で説明した制御方法は、あらかじめ用意された制御プログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することもできる。制御プログラムは、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。なお、制御プログラムを格納する記録媒体としては、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、MO(Magneto Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−ROM(DVD−Read Only Memory)、DVD−RAM(DVD−Random Access Memory)、BD(Blue-ray Disc)等を用いることもできる。また、制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することもできる。
また、本実施の形態で説明した利益の算出は、上述のコンピュータを用いたシミュレーションにより実行することもできる。
1:配電線
2:系統電源
3:売電メータ
4:買電メータ
5:分電盤
6:パワーコンディショナ(PCS)
7:コンセント
8:電気機器
9:太陽光発電装置
10:制御装置
20:蓄電池
31:第1記憶部
32:第2記憶部
33:初期設定部
34:電力情報取得部
35:発電情報取得部
36:蓄電情報取得部
37:算出部
38:判定部
39:制御実行部
40:ネットワーク
81:CPU
82:ROM
83:RAM
84:ストレージ装置
85:ネットワークインタフェース
86:可搬型記憶媒体用ドライブ
87:バス
88:可搬型記憶媒体
101:電力事業者系統
102:宅内系統

Claims (11)

  1. 発電装置と、
    前記発電装置によって生成された発電電力を複数の機器に接続された分電盤に出力するパワーコンディショナと、
    前記発電電力の一部を充電する蓄電池と、
    前記パワーコンディショナによって前記発電電力の出力が抑制されているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって、前記発電電力の出力が抑制されていると判定された場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が電力事業者に売電する第1の売電電力の情報と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が前記電力事業者に売電する第2の売電電力の情報とを取得する電力情報取得部と、
    前記第2の売電電力が零である場合、または前記第2の売電電力が零でない場合において前記第1の売電電力と前記第2の売電電力とが等しくない場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が得られる第1の利益と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が得られる第2の利益とを各々算出する算出部と、
    算出された前記第1の利益と前記第2の利益の比較に基づいて、前記蓄電池の充電をオンまたはオフに設定する制御部と、
    を有することを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記発電電力の出力が抑制されているか否かを示す情報を含む応答信号を、前記パワーコンディショナから取得する発電情報取得部を更に有し、
    前記判定部は、前記応答信号が、前記発電電力の出力が抑制されていることを示す情報を含む場合に、前記発電電力の出力が抑制されていると判定することを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  3. 前記発電電力と、前記生成元が消費する消費電力との差分の電力量の情報を取得する電力情報取得部を更に有し、
    前記算出部は、前記差分の電力量に基づいて、前記第1の利益および前記第2の利益を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の電力供給システム。
  4. 前記蓄電池に充電される電力量を示す充電電力量の情報を取得する蓄電情報取得部を更に有し、
    前記算出部は、前記差分の電力量の情報と前記充電電力量の情報とに基づいて、前記第2の利益を算出することを特徴とする請求項3記載の電力供給システム。
  5. 前記第1の利益は、前記差分の電力量に相当する電力量を売電したときの売電価格に相当することを特徴とする請求項3又は4に記載の電力供給システム。
  6. 前記第2の利益は、前記発電電力の電力量よりも前記生成元が消費する消費電力の方が小さい場合、前記生成元が前記差分の電力量に相当する電力量を売電したときの売電価格と、前記充電電力量に相当する電力量を買電した場合の買電価格との合計に相当することを特徴とする請求項4記載の電力供給システム。
  7. 前記第2の利益は、前記発電電力の電力量よりも前記生成元が消費する消費電力の方が大きい場合、前記充電電力量に相当する電力量を買電した場合の価格である第1の買電価格から、前記差分の電力量に相当する電力量を買電したときの価格である第2の買電価格を減じた値に相当することを特徴とする請求項4記載の電力供給システム。
  8. 前記制御部は、前記第2の売電電力が零でない場合において前記第1の売電電力と前記第2の売電電力とが等しい場合に、前記蓄電池の充電をオンに設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力供給システム。
  9. 発電装置と、前記発電装置によって生成された発電電力を複数の機器に接続された分電盤に出力するパワーコンディショナとに接続され、前記発電電力の一部を充電する蓄電池を制御する制御装置であって、
    前記パワーコンディショナによって前記発電電力の出力が抑制されているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって、前記発電電力の出力が抑制されていると判定された場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が電力事業者に売電する第1の売電電力の情報と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が前記電力事業者に売電する第2の売電電力の情報とを取得する電力情報取得部と、
    前記第2の売電電力が零である場合、または前記第2の売電電力が零でない場合において前記第1の売電電力と前記第2の売電電力とが等しくない場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が得られる第1の利益と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が得られる第2の利益とを各々算出する算出部と、
    算出された前記第1の利益と前記第2の利益の比較に基づいて、前記蓄電池の充電をオンまたはオフに設定する制御部と、
    を有する制御装置。
  10. 発電装置と、前記発電装置によって生成された発電電力を複数の機器に接続された分電盤に出力するパワーコンディショナとに接続され、前記発電電力の一部を充電する蓄電池を制御する制御装置によって実行される制御方法であって、
    前記パワーコンディショナによって前記発電電力の出力が抑制されているか否かを判定し、
    前記判定によって、前記発電電力の出力が抑制されていると判定された場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が電力事業者に売電する第1の売電電力の情報と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が前記電力事業者に売電する第2の売電電力の情報とを取得し、
    前記第2の売電電力が零である場合、または前記第2の売電電力が零でない場合において前記第1の売電電力と前記第2の売電電力とが等しくない場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が得られる第1の利益と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が得られる第2の利益とを各々算出し、
    算出された前記第1の利益と前記第2の利益の比較に基づいて、前記蓄電池の充電をオンまたはオフに設定する、ことを特徴とする制御方法。
  11. 発電装置と、前記発電装置によって生成された発電電力を複数の機器に接続された分電盤に出力するパワーコンディショナとに接続され、前記発電電力の一部を充電する蓄電池を制御する制御装置に、
    前記パワーコンディショナによって前記発電電力の出力が抑制されているか否かを判定する処理と、
    前記発電電力の出力が抑制されていると判定された場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が電力事業者に売電する第1の売電電力の情報と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が前記電力事業者に売電する第2の売電電力の情報とを取得する処理と、
    前記第2の売電電力が零である場合、または前記第2の売電電力が零でない場合において前記第1の売電電力と前記第2の売電電力とが等しくない場合に、前記蓄電池の充電がオフの場合に前記発電電力の生成元が得られる第1の利益と、前記蓄電池の充電がオンの場合に前記生成元が得られる第2の利益とを各々算出する処理と、
    算出された前記第1の利益と前記第2の利益の比較に基づいて、前記蓄電池の充電をオンまたはオフに設定する処理と、
    を実行させるための制御プログラム。

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