JP6160006B2 - 電子ファイルの構造、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、電子ファイル生成装置、電子ファイル生成方法、電子ファイル - Google Patents

電子ファイルの構造、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、電子ファイル生成装置、電子ファイル生成方法、電子ファイル Download PDF

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Description

本発明は、ハイパーリンクとアンカーの両者の自動生成により全てのジャンプが機能する電子ファイルの構造、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、電子ファイル生成装置、電子ファイル生成方法及び電子ファイルに関する。
[関連出願の相互参照]
本出願は、日本特許庁を受理官庁とする2015年05月26日付PCT出願2015/065709からの優先権を主張し、その全体が参照により本出願に援用される。さらに、出願人の先行技術である関連特許文献1は、特許公報が2015年05月27日になされ、本出願に援用される前記出願は、その前日に出願されている。従って、本出願と優先権主張の基礎となるPCT出願2015/065709との共通部分については、新規性および進歩性の判断時は関連特許文献1の特許公報発行日の前日であり、関連特許文献1の存在を理由に新規性等は否定されない。また、関連特許文献1に基づく特許法第29条の2の拡大された先願の地位(拡大新規性)についても、本出願と関連特許文献1の出願人(発明者)は同一であり、新規性を否定する根拠となり得ない。更に、本出願と優先権主張の基礎となるPCT出願2015/065709との相違部分(前記共通部分と同一性が認められない部分)については、新規性および進歩性の判断時は本出願の出願日となるが、関連特許文献1に対しそもそも新規性および進歩性を有し、関連特許文献1の存在を理由に新規性等は否定されない。
本出願の優先権主張の基礎となるPCT出願2015/065709は、既に国際公開されている。したがって、本出願とPCT出願2015/065709の明細書等の重複部分については、国際公開の日より他の出願の新規性および進歩性の阻却事由になり得る。
本出願の優先権主張の基礎となるPCT出願2015/065709は、特許文献1を基礎とする優先権の主張を伴うものであったが、当該優先権の主張は既に取り下げられている。したがって、本出願の国内移行期限は優先日つまりPCT出願2015/065709の出願日である2015年05月26日から30ケ月となる。
本出願の優先権主張の基礎となるPCT出願2015/065709は、本出願人による特願2016−3253の優先権主張の基礎ともなっており、複数の優先権主張の基礎となっている。しかしながら、複数の優先権の主張の基礎となることは、パリ条約はもとより、日本国特許法においても何ら否定されるものではなく、パリ条約に基づく優先権においては、先の出願が取り下げ擬制されることもない。
[著作権留保]
この出願の為に開示した文書の全部又は一部は、著作権法により保護される。したがって、要約部分を除き本出願の全部、または一部を出願人である著作者に許可無く翻訳した刊行物は、著作権に対する侵害品である。また、→Eは、日本、欧州、中国、ロシアにおける出願人の登録済商標である。
(ハイパーリンクの役割)
電子ファイルにおいて、指定された範囲のテキストまたは画像を他の電子ファイルや同一の電子ファイル内の別の場所と予め関連づけておき、その指定された範囲のテキストまたは画像が閲覧者により選択されると、比較対応すべきマテリアルの場所に表示画面をジャンプさせることができる技術(いわゆるハイパーリンク)が知られている。このハイパーリンクを利用することにより、ハイパーリンクが設定されているマテリアルの詳細な説明箇所や補足箇所へと表示画面を瞬時にジャンプさせることができるため、マテリアルの理解を助ける役目を担っている。
(アンカー及びハイパーリンクの作成方法)
このアンカー及びハイパーリンクの作成方法は、使用するソフトウェアにより方法が異なるが、代表的な電子ファイル作成ソフトであるMicrosoft社(以下、MS)のWord(登録商標)では、例えば、非特許文献1のURLに開示されているように、Word文書内で文書作成者が以下の手順1から手順8を行うことで作成できることが知られている。なお、以下において、MSwordという言葉を用いる場合は、2007版以降においてxmlに対応がなされているMSwordを、単にMSwordとして記述するが、本出願の実施に際しては、両者間にさしたる取り扱いにさしたる相違が存在しない。なお、ブックマークとは、MSword上でのアンカーである。

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手順1. ブックマークを割り当てる文字列や項目を選択するか、またはブックマークを挿入する場所をクリックします。
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ブックマークの名前には、文字と数字のいずれも使用できますが、最初の文字に数字を使うことはできません。また、スペースは使用できません。ただし、"第_1_章_見出し" のように、アンダースコア(_) を使って名前を分けることはできます。
手順4. [追加] をクリックします。リンクを追加する
手順5. ハイパーリンクとして表示する文字列またはオブジェクトを選択します。
手順6. マウスの右ボタンでクリックし、ショートカットメニューのボタンの画像(ハイパーリンク) をクリックします。
手順7. [リンク先] で[このドキュメント内] をクリックします。
手順8. 一覧で、リンク先の見出しまたはブックマークを選択します。
(TOCスイッチ)
TOCスイッチというものが知られている。非特許文献2のTOCスイッチは目次から、コンテンツを目指して自動的に付設されることで、文書の構造化を図るものである。
(名前は属性規則に従うという考え方)
ハイパーリンク及びアンカーの名前は属性規則で作成されなければいけないというウエブの記載がある。恐らく由来のひとつは、非特許文献3だろう。非特許文献3には、ID and NAME tokens must begin with a letter ([A-Za-z]) and may be followed by any number of letters, digits ([0-9]), hyphens ("-"), underscores ("_"), colons (":"), and periods (".").という記述がある。つまり、「idと名前はアルファベットのA等で開始しなければならず、文字、数値、ハイフン、アンダースコア、コロン、ピリオドが、それらに続いても良い」といういう記述である。この記述にも見られるように、数値からの入力は、制約をされることが頻繁である。
(名前の管理の仕方)
XMLからなる電子ファイルは、アンカーを名前だけでなくIDという数値の両者で二重に管理することがある。このとき、名前は電子ファイルの作成者が作成したABC等から開始されるが、IDには更に2種類ある。1つはXMLの仕様であるスキーマが自動で電子ファイルに付番する番号である。このときは、ファイルの前後というロケーションに従い、単純な数値により0番から付設される。処理は機械的である。もう1つは、名前の代わりを行なう固定化されたIDである。例えば、MSWordの場合は、名前と自動付番のIDによる管理(図15中のnameとid)が行われている。
(ASCIIを用いる外部リンクとの関係)
WEBは外部リンクを中心として発達し、その際は、ASCIIという文字を主たるものとしてURLの設計を行なってきた。当然、ハイパーリンクは、異なる文書に対する参照をするための外部リンクが中心で、同一ファイル内を参照する内部リンクは、これに従属する形であった。
(特許文献2から5に開示された先行特許)
ハイパーリンクを自動生成する特許が存在する。特許文献2は、言葉の関連性からハイパーリンクとアンカーテキストを作成して行くものである。特許文献3もウエブ上の広告を対象に同様の事を行う。特許文献4は、マルチメディアファイルにハイパーリンクを自動生成させるパテントである。アンカーを自動生成する特許としては、特許文献5がある。この発明は、自動生成されるアンカーの名前を検索エンジンに対する検索入力から自動生成する。
(非特許文献4)
非特許文献4(欧州特許庁が、英語、ドイツ語、フランス語でEPCの条文を対比したPDF)のように左右に2画面に分割して各言語の条文を対比しようとしたものがある。
(特許文献1)
特許文献1は、名前を若い順に並べて名前規則にもとづいて配列することを記載している。しかし、名前をどのように操作して大量生産するかの記載がない。すなわち、
(名前のコンビネーション的ジャンプ生成の記載が不十分であった)
特許文献1は、そのパラグラフ57以下にてハイパーリンクの名前をフィールドコードを開いて操作する方法についての記載を行っている。また、パラグラフ61以下にてアンカーの名前をXMLからの操作する方法についての記載を行っている。しかし、特許文献1には、ハイーパーリンクの名前とアンカーの名前を、どのように置き換えれば両者間にジャンプが成立するのかについて、その置き換え方法の記載がない。つまり、両者間の名前をコンビネーションさせたジャンプに導くための、名前の置き換え方法が不明なのである。
[関連特許文献]
JP2014-161614号明細書
WIPO第WO/2005/066834号明細書 合衆国特許第7617121号明細書 合衆国特許第5794257号明細書 WIPO第WO/2005/066846号明細書
http://office.microsoft.com/ja-jp/Word-help/Ha010165929.aspx(2016年4月30日検索) http://wordfaqs.mvps.org/toctips.htm(2016年5月11日検索) http://www.w3.org/TR/html401/types.html#type-cdata (2016年4月9日検索) http://documents.epo.org/projects/babylon/eponet.nsf/0/00E0CD7FD461C0D5C1257C060050C376/$File/EPC_15th_edition_2013.pdf(2016年1月9日検索)
発明が解決しようとする課題として以下がある。
(課題1:アンカーとハイパーリンクを同時に自動生成するには)
かつてから、アンカーとハイパーリンクの両方を同時に自動生成したいという課題があった。この課題は、もちろん単に両方を作成するのでなく、言外にアンカーとハイパーリンクがジャンプの機能を果たすように生成したいとの期待を含む。また、同時にというのは、同時にかつ容易にということが言外に隠されている。これらの課題を解決する電子ファイルは、どのように作成すればよいのか。
(課題2:名前の一部の節のみに対し確実な変換をするには)
また、完成済みのハイパーリンク及びアンカーの名前を変更することが容易ならば、再利用(6.40)しやすい。再利用の際に、名前を置き換え後のファイルと置き換え前のファイルを1つに結合しても、従前のジャンプが併存できるからである。しかし、XML中にはハイパーリンクとアンカーがタグがHTMよりも多く、目視してマテリアルを読解することすら不可能である。その中で、マテリアルに影響を与えずに、それも、名前の一部である節だけに対し間違えのない変換をするにはどのようにしたらよいのだろうか。
(課題3:名前の点検を容易にするには)
マウスオーバーという技術がある。マウスオーバーは、マウスを点検したい電子ファイル上の文字等上にかぶせることにより、その文字の背後にあるハイパーリンクの名前を読み取るものである。しかし、いちいちマウスを読み取りたい地点の上に置いても、その領域しかハイパーリンクを読み取れないので効率的でない。そこで、ハイパーリンクを沢山自動的に生成することが可能となった際は、ハイパーリンクの点検も従来のマウスオーバーと別の方法で、より簡単に能率的に行なうことができる方法が必要となる。そのような、課題に対応して電子ファイルを作成するにはどうしたらよいのか。
(課題4:改竄しにくい名前にしたい)
近年、文書の真性が重要視されている。そこで、電子ファイルにおけるハイパーリンク構造も改竄(10.61.01)されにくいものとしたいが、どのようにすればよいのだろうか。
(課題5:多言語を見やすく比較できるファイルを自動生成したい)
多角的に1つの物事を検討できるというのはとても便利だ。しかし、従来は、例えば、非特許文献3(欧州特許庁が、英語、ドイツ語、フランス語でEPC(Europian Patent Convention)の条文を対比したPDF)のような画面構成になっている。このため、このPDFは、英語、ドイツ語を左右に分けて対比した部分は見やすいが、異なるページに単体で配置されたフランス語は取り残されたままで対比出来ておらず、片側が空白で不自然なため見づらい。また、英語、ドイツ語の部分もフランス語により分断されて次の英語、ドイツ語の規定を探しづらくなっている。では、このような多言語サイトを見やすくするにはどうしたらよいのか。
(課題6:多角的視野から検討できるファイルを自動生成したい)
また、近年、交通通信手段が発達したので、多文化共生時代に1つのことを多言語で解説できるウエブサイトの充実が必要だ。例えば、自分の住む町には、外人が多い。ゴミの出し方も、回収の仕方も、地区により、日にちも異なるので、相互にコミュニケーションがとれるウエブページ作成をしたい。このような、多角的視野から解説できるハイパーリンクとアンカーを用いた電子ファイルの作成は、どのように行なったら良いのか。特に、
(課題7:すべてを対角線的に網羅したジャンプの自動生成)
異なるファイルに対するハイパーリンク先の参照は、予期せぬ記事であり、時間を無駄にするハイパーリンクが目立つ。しかし、マテリアル上にハイパーリンクを対角線を網羅するように張り巡らせ、かつジャンプ先の記事を予期させるものであれば、マテリアルを自由に往復することで、既存の文献の価値を高めることができる。また、視点毎に相手に予期させるように文章を分けて多面的に記述すれば、あらゆる言語において、複雑な文章をより正確に、相手に伝えることが可能となる。だが、参照するマテリアルが1つ増える都度、対角線の数が相当なペースで増加する。このように網羅するジャンプ参照の数が増加した場合、自動生成しないと最早対応できないことになるが、どのように生成したらよいのだろうか。
(課題8:スマホにも比較検討できる安定した表示領域を作成したい。)
近年のスマホは画面の表示領域が小さい。その為、更に画面を左右に分割し表示することで左右の情報を比較すると、領域も狭く文字も小さくなり見づらくなる。どのように比較検討できる安定した画面をスマートフォン上に生成したらよいだろうか。
(課題9:短時間に大量生成したい)
ハイパーリンクとアンカーを大量生成したい。大量生成というのは、言外に名前の置き換えが大規模なスケールで自動化されるとの期待を含む。どのように生成したらよいのだろうか。特に、出願人の発明である特許文献1における異なる言語にジャンプする複雑な領域(図1の設定領域4のバーベイタム。以下においてバーベイタムと略す。)の作成を、徹底的に無駄な時間をなくして作成できないか。
(課題10:ユーザーからの個別の指示)
生成装置による自動生成以外にユーザーからの個別の指示を受けて作成したり、追加、削除できれればメンテナンスにも便利だが、どのようにしたらよいのだろうか。特に、プログラマー無しでメンテナンスできれば、社外にデータベース上の営業秘密が漏れることが少ないし、コストダウンも可能となる。そのようなことができるのだろうか。
以上の事を踏まえ、上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
(構成1:独立項:抜け落ちなし(13.70):構造)
本発明の電子ファイルのデータ構造は、電子ファイルにおけるハイパーリンク(図34(B))とアンカー(図34(C))からなる設定領域(図34(A))のデータ構造であって、名前の下層領域を同一とするアンカーとハイパーリンクからなる設定領域を有する1つの電子ファイルをもとに、前記アンカーの名前の上層領域を一巡(12.60)(13.70)するように置き換えて、ジャンプ先からジャンプ元への帰還(2.10)を含む設定領域を順次に異なる複数(7.02)の電子ファイルに形成し、前記複数の電子ファイルを1つに最終結合し、前記1つに前記最終結合された電子ファイルがコンピュータのCPUにロードされることで、設定領域を複写(22.20.02)した設定領域の表示画面を前記コンピュータに表示させ、前記コンピュータの表示画面に表示される前記最終結合された設定領域間(0.30)を、ある設定領域内のハイパーリンクから別の設定領域内のアンカーにジャンプでき且つ逆に帰還(図2)できるように、前記コンピュータにバーベイタム(0.30 定義)なジャンプの動作をさせることで、課題1、課題5、課題6、課題7、課題8の1つまたは複数を解決することを特徴とする、電子ファイルのデータ構造である。
(構成2:従属項:抜け落ちあり(図6E):構造)
本発明の電子ファイルのデータ構造は、設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の上層領域を置き換え(12.60)(図6E)て、帰還を含む設定領域を順次に異なる複数の電子ファイルに形成することで、課題1、課題5、課題6、課題7、課題8の1つまたは複数を解決する構成1に記載の電子ファイルのデータ構造である。
(構成3:従属項:名前規則とオーダーと成長点
本発明の電子ファイルのデータ構造は、設定領域中のアンカーの名前が名前規則(0.10)に従い、ハイパーリンクの名前がオーダー(7.01)に従い配置され、成長点(8.70)を有する、課題2、課題3を解決する構成1または構成2に記載の電子ファイルのデータ構造である。
(構成4:従属項:自動折り返し機能(5.80.02))
本発明の電子ファイルのデータ構造は、設定領域中のハイパーリンクの名前をフィールドコード側から開いた際に、自動折り返し機能(5.80.02)によりハイパーリンクの名前の文字列を整列(図34(B))するように開けることで、課題3を解決する構成1から構成3のいずれかに記載の電子ファイルのデータ構造である。
(構成5:従属項:改竄防止(10.60))
本発明の電子ファイルのデータ構造は、設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の一部に、ワールド・ワイド・ウエブ・コンソーシアムが使用を禁止する文字種(図(31))を用いて設定領域間をジャンプすることで、課題4を解決する構成1から構成4のいずれかに記載の電子ファイルのデータ構造である。
(構成6:独立項:抜け落ちなし:記憶媒体)
本発明のコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、名前の下層領域が同一なアンカーとハイパーリンクからなる設定領域を有する複数の電子ファイルが、結合された設定領域間をジャンプするよう動作する為に、前記アンカーの名前の上層領域を一巡(図18)するように置き換えて、ジャンプ先からジャンプ元への帰還を含む設定領域を順次に異なる電子ファイルに形成することで、課題1、課題5、課題6、課題7、課題8の1つまたは複数を解決する電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体記憶媒体である。
(構成7:従属項:抜け落ちあり:両方:記憶媒体)
本発明のコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の上層領域を置き換えて、帰還を含む設定領域を順次に異なる電子ファイルに形成する動作を行うことで、課題1、課題5、課題6、課題7、課題8の1つまたは複数を解決する電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された構成6に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
(構成8:従属項:成長点:記憶媒体)
本発明のコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前が幾つかの節に区分され、かつ成長点を有することを利用し、前記両者の名前の節を変更する際に、成長点を含んで前記名前の節を選択することで、前記名前の節に対し、新たな節を追加(10.32)し、既存の節を変更(6.40)する動作を行うことで、課題2を解決する電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された構成6または構成7に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
(構成9:従属項:自動折り返し機能:記憶媒体)
本発明のコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、設定領域におけるハイパーリンクの名前をフィールドコード側から開いた際に、自動折り返し機能によりハイパーリンクの名前の文字列を整列するよう動作を行うことで、課題3を解決する電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された構成6から構成8のいずれかに記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体記憶媒体である。
(構成10:従属項:改竄防止(10.60))
本発明の電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の一部に、ワールド・ワイド・ウエブ・コンソーシアムが使用を禁止する文字種を用いて設定領域間をジャンプするよう動作を行うことで、課題4を解決する電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された構成6から構成9のいずれかに記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
(構成11:独立項:抜け落ちなし:装置)
本発明の電子ファイル生成装置は、名前の下層領域を同一とするアンカーとハイパーリンクからなる設定領域を1つの電子ファイルに生成する名前生成部と、前記設定領域中における前記アンカーの名前の上層一巡方式(12.60)を順次に実行し、帰還を含む設定領域を異なる複数の電子ファイルに生成(図18)する名前変更部を有することで、課題1、課題5、課題6、課題7、課題8の1つまたは複数を解決する電子ファイル生成装置である。
(構成12:従属項:抜け落ちあり:名前変更部(12.22.02))
本発明の電子ファイル生成装置は、アンカーの名前に対して名前の上層一巡方式を実行する名前変更部が、設定領域に属する各ハイパーリンクの名前の置き換えによる生成を行なうときは、前記設定領域中の前記ハイパーリンクの文字コードの小さい順からアンカーの名前の文字コードと同一になった注目のハイパーリンクの名前が順次に前記設定領域から抜け落ち、前記アンカーの名前の文字コードを大きくする注目の変更が名前の上層一巡方式で行われた後に、前回抜け落ちしたハイパーリンクの名前が順次に前記設定領域の抜け落した位置に復元し、抜け落ちと復元とを相互に繰り返しながら順次に遷移をし、新規な電子ファイル上に新規な設定領域を順次に生成を行なうことで、課題1、課題5、課題6、課題7、課題8の1つまたは複数を解決する構成11に記載の電子ファイル生成装置である。
(構成13:従属項:スマホにも相互に比較検討できる安定した表示領域を作成したい。)
本発明の電子ファイル生成装置は、設定領域のハイパーリンクの前後を逆転しないようオーダー(図6(E))(7.01)に並ばせたまま、設定領域を他のファイルに複写することで、課題8を解決する構成11または構成12に記載の電子ファイル生成装置である。
(構成14:従属項:短時間にて大量生成6.20)
本発明の電子ファイル生成装置は、設定領域中のアンカーとハイパーリンクの名前の上層領域を同一としたまま、前記設定領域中の前記アンカーと前記ハイパーリンクの名前の下層領域を変更(図15)して増加させる名前増産部を備えることで、課題9を解決する構成11から構成13のいずれかに記載の電子ファイル生成装置である。
(構成15:従属項:複数行の設定領域)
本発明の電子ファイル生成装置は、名前変更部が、いったん最終結合済みのバーベイタムの設定領域をもとに、再度、新規なバーベイタムを生成する際に、前記設定領域を構成するアンカーの名前の上層領域に名前規則に従い新たな節を付加(11.70 )し、新規ハイパーリンクをオーダー(6.12)に従い生成し、再度、名前の上層一巡方式に従って、新規な最上層(10.39)を付加して一巡(10.41)するように置き換える際に、各々の裏面の名前の最上層の変更は単に1行目のみならず各2行目も各3行目も同一ファイル中に存在(10.40、図26から図28)することにより、その1行目の変更の影響を同時に及ぼし自動的に変更させることを特徴とし、課題6から課題8を解決する構成11から構成14のいずれかに記載の電子ファイル生成装置である。
(構成16:従属項:ユーザーからの個別の指示)
本発明の電子ファイル生成装置は、設定領域の生成について、ユーザからの名前生成指示、名前増産指示、名前変更指示、名前の退避設定指示、名前保存指示、名前結合指示、名前の最終結合指示のいずれかを受け付ける指示情報受付部(6.10)を有することで、課題10を解決する構成11から構成15のいずれかに記載の電子ファイル生成装置である。
(構成17:従属項:改竄防止(10.60))
本発明の電子ファイル生成装置は、設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の一部に、ワールド・ワイド・ウエブ・コンソーシアムが使用を禁止する文字種を用いて設定領域間をジャンプすることで、課題4を解決する構成11から構成16のいずれかに記載の電子ファイル生成装置である。
(構成18:従属項:エンドユーザー)
本発明の電子ファイルは、名前変更部が、名前の上層一巡方式(12.21.04)に従い、帰還を含む設定領域を持つ異なる別の複数の電子ファイルを順次に生成する電子ファイル生成装置を用いたことで、CPUを通じて電子ファイルが実行され、コンピュータの表示画面に設定領域のハイパーリンクが表示される際、設定領域を複写した設定領域の表示画面を前記コンピュータに表示させ、前記コンピュータの表示画面に表示される結合された設定領域間を、ある設定領域内のハイパーリンクから別の設定領域内のアンカーにジャンプでき且つ逆に帰還できるように、前記コンピュータにバーベイタム(0.30)なジャンプの動作をさせる特徴を有する電子ファイルであって、構成11から構成17のいずれかに記載の電子ファイル生成装置により生成されることを特徴とする電子ファイルである。
(構成19:独立項:抜け落ちなし:方法)
本発明の電子ファイル生成方法は、電子ファイル生成装置が実行する電子ファイル生成方法であって、名前の下層領域を同一とするアンカーとハイパーリンクからなる設定領域を1つの電子ファイルに生成する名前生成工程(6.14)と、前記設定領域中における前記アンカーの名前の上層領域を一巡する(12.60)(13.70)ように置き換えて、帰還を含む設定領域を異なる複数の電子ファイルに生成(10.20.01)する工程を有することで、課題1、課題5、課題6、課題7、課題8の1つまたは複数を解決する電子ファイル生成方法である。
(構成20:従属項:抜け落ちあり:方法)
本発明の電子ファイル生成方法は、電子ファイル生成装置が実行する電子ファイル生成方法であって、設定領域中におけるアンカーとハイパーリンクの名前の上層領域を一巡(12.60)するように置き換えて、帰還を含む設定領域を異なる複数の電子ファイルに生成する名前変更(9.18.01)工程を有することで、課題1、課題5、課題6、課題7、課題8の1つまたは複数を解決する構成19に記載の電子ファイル生成方法である。
本発明は、電子ファイル中にハイパーリンクとアンカーを自動生成するだけでなく、かつ、そのジャンプも稼働するよう自動生成する。このため、本発明は、デジタルの世界に工業製品たるハイパーリンクとアンカーから成る無限のスイッチを提供する。すなわち、アンカーを番地とすれば、無限に番地としての名前を自動付設し、デジタルで番地を管理しながら、その番地をハイパーリンクでデジタル参照できる時代を切り開く。そして、多くのデジタルデータを、ハイパーリンクが存在しないベタ書きの記述データから、自動生成され、かつ、ジャンプできるハイパーリンクとアンカーの循環の中で管理されるデータに移行させる。
例えば、法律書なら1つの規定を定義、要件、趣旨、効果にすべて数百ページ分離させてもリンクで参照できるから、法律書を、定義集、要件集、趣旨集、効果集の順の解説に置き換えてハイパーリンクとアンカーにより各規定をジャンプ参照できる管理データに変貌させる。その為、定義集だけを記述した塊を暗記用に使える。また、要件集の要件だけの羅列から要件の必要十分性を対比検討できる。また、趣旨集に趣旨が連綿と記載されるから類似と特異性をチェックできる。更には効果集の効果の連続記述から、類似効果を持つ他制度との共通相違を更にまとめる。というように法律書デジタルデータをハイパーリンクとアンカーによる参照容易な法律書データベースに置き換える。
例えば、電子書籍を例にとれば、ページめくりというスライドによる”ほのぼの”とした読み方から、ハイパーリンクとアンカーによるジャンプを用いて、切り替えが早く、目的的合理的にファイル中のデータを狙い読み、且つ、反復し、理解する読み方に変化させる。すなわち、文献を、順番に読んで理解されることに価値があるのでなく、データとしてハイパーリンクで比較参照しながら考えることのできる手段として価値があるように変化させる。
本発明のハイパーリンクとアンカーの設定領域は、自動生成できるから、いちいち領域作成に手間取らないで済む。この場合も、本発明は、表示方法を変革する。例えば、従来、多言語な多国間の国際条約の表示は、非特許文献4のように画面を左右に分割し表示することで対応していた。しかし、本発明は、設定領域をジャンプ先の他画面に複写して自動生成するから、1つのモニター画面の領域の大きさのままで、他画面を情報の比較対比に用いた場合も、他言語のマテリアル間において目線の安定した往復を可能にする。したがって、本発明を近年のスマホに用いた場合には、電子ファイルにおける表示領域の小さい画面の欠点を克服して、電子ファイルそれ自体を、分割しない1画面のままで、ジャンプの前後で異なるマテリアルと関連付けされた比較できるデータベースに変容させる。

[定義]
(0.00 定義と前提;名前)
ハイパーリンクの名前とは、ハイパーリンク中に名前が記述されているものをいう。また、アンカーの名前とは、アンカー中に名前が記述されているものをいう。そして、名前が同じならハイパーリンク中に記載した名前は、アンカー中の名前に片道のジャンプをする。ゆえにハイパーリンク中にアンカー名が記載されているからアンカーにジャンプするという考えは誤解である。ハイパーリンク中にアンカー名は存在しないのである。単に、両者の名前が同じなら片道のジャンプが成立するだけである。
(0.10 定義;名前規則)
狭義における名前規則とは、アンカーの名前についてミスのない結合を行う為に、名前をロケーションに配置した場合にもマテリアルが暗示され、且つ、ロケーションと切り離して名前だけを抜き出し文字コード(Character Code)順に取り出して並べてもロケーションに配置したのと先後が変わらないようにCharacter Codeの若い順にロケーションに名前を作成することと定義する。以下では、このアンカーの名前についての規則を名前規則と呼ぶ。また、広義における名前規則とは、ロケーション順の名前が、ミスのない結合を行うために名前をロケーションに配置した場合にもマテリアルが暗示されるものと定義する。そして、図1の設定領域4のアンカーAは、いずれかの名前規則に基づいたものである。広義における名前規則は、要件が緩やかで、単にマテリアルから切り離しても再度、別のマテリアルにその順で貼り付けていける程度の暗示性があればよいだけである。また、この2つが1つのファイルに混在しても、それぞれが、その役目を果たせれば良いから、相互に相手を排除する関係ではない。
(0.20 定義;ハイパーリンク)
ハイパーリンクとは、通常は、既に別の電子ファイルが先に存在しており、その存在するファイルにジャンプさせるために電子ファイルの名前を記入するものである。この場合、特に同一ファイルの内部をジャンプするときは、両者の名前が全く同一となる。そしてこれを狭義におけるハイパーリンクと呼ぶこととする。しかし、以下でハイパーリンクという場合には、同一の電子ファイル内の所定の場所と未だ関連づけられていないハイパーリンク(すなわち、アンカーが存在しないためハイパーリンクが、実際にジャンプすることができない状態のハイパーリンク)を含むものとする。そして、これを広義のハイパーリンクと呼ぶこととする。もちろん、広義のハイパーリンクも、最終結合部(図5の79)においてファイルが合体し、同一ファイル中にハイパーリンクと同一の名前のアンカーが設定されたときは、ジャンプする狭義のハイパーリンクとなる。
(0.30 定義;バーベイタム)
バーベイタムとは、一方で特定のロケーション順に逐次にアンカーが記載され、他方で他のロケーション順に逐次にハイパーリンクが記載され、両者が各ロケーションにて相互間を順次にジャンプを行なうことができる、狭義又は広義における名前規則に従ったアンカーとハイパーリンクから成る部分(図1の設定領域4)をいうこととする。このとき、バーベイタムのハイパーリンク部分(図1の設定領域5)をハイパーリンク団と呼ぶこととする。例えば、多国間の国際条約ならば、異なる言語間における個々の条項毎における相互間を順次にジャンプを行なう設定領域をいう。
(0.40 定義;サイエンス、目次リンク)
目次リンクから始まりアンカーで終わる全体(図1の設定領域3)をサイエンスと呼ぶこととする。また、図1の設定領域3の最初の設定領域Bに表示される部分(図1の例では、”↑FMap”)を目次リンクと呼ぶこととする。バーベイタムは体系を維持したまま関連ファイルとの比較検討をおこない、目次リンクは比較検討を凝縮し自己記述部分を抽象化して昇華させる部分である。このとき、さらに2つ以上の異なる体系の目次が作成され両目次からジャンプを受ける設定領域Aのアンカーのそれぞれが同一行(例えば図25の領域97)にあるものを狭義におけるサイエンスと呼ぶこととする。全てのサイエンスは体系の置換えと比較検討だからである。ところで、発明を実施する形態としては、バーベイタム部分だけを用いるものもあるだろうが、以下においてサイエンスとのみ記述し、あえてバーベイタムを記述しないこともあるのは、その中に当然に設定領域3に示されるサイエンス中に設定領域4に示されるバーベイタムを含むからということで、記載の重複を避けただけである。なお、非特許文献2のTOCスイッチは、目次からマテリアルに向かうジャンプなのに対し、本出願の目次リンクは、マテリアルから目次に戻るジャンプであり、両者が揃うことで文章に循環構造をもたらすものとなる。本出願の図7のステップ7、ステップ8の目次リンクは、マテリアルから目次に戻るリンクである。
(0.50 定義;リンク、シンボル)
さらに、設定領域5に示されるハイパーリンク団の配置において設定領域6から設定領域11に示されるリンクをリンク1から6と呼ぶことにする。図1の例の場合、”→E”がリンク1、”→C”がリンク2、”→J”がリンク3、”→G”がリンク4、”→R”がリンク5、そして"→S"がリンク6となる。さらに、ハイパーリンクが設定されていない状態のものを単に「シンボル」という場合がある。
(0.60 定義;表面、裏面)
以下では、「表面」という文言を用いた場合には該当のMSwordを「docx」という拡張子の状態で、通常の方法で開いた場合に表示される側のことを表現したものであり、「裏面」という文言を用いたときは「docx」の状態の電子ファイルを開き、更にフィールドコードの編集状態(編集状態は、キーボードからALT+F9の同時押しにより行なうが、その後置換え(Replace)をあいまい検索(Sound like、Treat as Equal)のチェックを外して置換えを行う。)とした際に表示される側、またはブックマークアイコン(Insert a Bookmark)を開いて読み取れる側を表現したものとする。なお、ハイパーリンクとアンカーを操作できるソフトウエアであれば良く、MSwordは、実施例の1つに過ぎないことを予め断っておく。
(定義;表面、裏面;なお、名前の定義は、0.00に記載)
なお、以下で名前という場合には、ハイパーリンクの表面から見える名前でなく、フィールドコード側からの名前を指すことがある。そして、「。」 「。。」 「、、」 「、」内に記される名前は、フィールドコード側からのものであり、裏面の名前と呼ぶこともある。また、アンカーについても「。」 「。。」 「、、」 「、」を用いた場合は、裏面の名前と呼ぶ。これに対し、ハイパーリンクの表側に見える名前は、表面の名前と呼び、又、単に”↑F”、”→E” のように下線や矢印を付して記することがある。
本発明の一実施形態に係る電子ファイルの設定領域を示す図である。 図1に示す設定領域4におけるハイパーリンクのジャンプを簡潔に説明するための図である。 ハイパーリンク編集画面の図である。 ブックマーク(MSWord上のアンカーの意味)の編集画面図である。 図1の領域1である電子ファイル1を生成する生成装置のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る生成装置の機能的構成を示す図である。 アンカー及びフィールドコード側(以下では、単に「裏面」と呼ぶ。)の名前における各節の構成図である。 裏面の名前おける一部の節の構成図である。 階層構造が多い、名前の裏面の一部の各節の構成図である。 名前の裏面における名前の最上層領域を、名前規則の順に並べた配置図である。 各行のアンカーの名前の節が「1F」、「2E」、「3C」、「4J」、「5G」、「6R」、「7S」である場合の図1の領域3の図。 図4に示す生成装置が図1中の設定領域3を生成する第1プロセスにおけるフローチャートである。 図4に示す生成装置が図1中の設定領域3を生成する第1プロセスにおける詳細フローチャートである。 図7のステップS2又は図8のステップS2の工程における名前の表面であり、図1の領域6の作成図である。 図7のステップS3又は図8のステップS3の工程にて行われる名前の表面であり、図1の領域6を領域7に複写した図である。 図7のステップS3又は図8のステップS3の工程にて行われる名前の表面であり、図1の領域7の文字を選択状態にして反転させ表面の名前を置き換える際の図である。 図7のステップS4又は図8のステップS4の工程にて行われる名前の表面であり、図1の領域7の文字を選択状態にして反転させ表面の名前を”C”と置き換えした後の図である。 図7のステップS1からS6又は図8のステップS1からステップS6の工程にて行われる名前の表面であり、図1の領域6から11に配置され、最終結合によりバーベイタムにジャンプする部分のハイパーリンク団だけ集めて並べた図である。 図7又は図8の工程の全体にて行われる名前の表面であり、図1の領域3として配置されるサイエンスの別図である。 図9(F)のサイエンスをフィールドコード側から開いて見たハイパーリンク中の名前が、自動折り返し機能により、各行に各リンクが整然とずり落ちて並び、その7行目の最後尾にアンカーが配置さることを示す図である。なお、、図9(G)のバックスラッシュマークは英米等での表記で、日本では\マークで表記される。 アンカーが今だに存在しないときにおいて、ハイパーリンクを先に挿入する場合を解説する図である。 図7及び図8で生成された図1中の設定領域3を第2プロセスにおいて増産する必要がある場合の処理を示すフローチャートである。 図11において、図6(A)又は6(C)における各領域87の名前の最下層領域(以下、「最下層領域」と略す。)が01と02からなる2つのファイルを結合する処理のフローチャートである。 は、図12(A)の次に行う、最下層領域が01、02と03、04からなる2つのファイルを結合する処理のフローチャートである。 図12(B)の次に行う、最下層領域が01、02、03、04と05、06、07、08からなる2つのファイルを結合する処理のフローチャートである。 電子ファイルの拡張子を「docx」から「zip」に変更する際に表示される警告図である。 拡張子が「zip」に変更された後の電子ファイルのフォルダに含まれるdocument.xmlを示す図である。 図35(A)、35(B)の長さの名前を一定の表示エリアのファイルに用いたことで、それらを変更した裏面の名前が整然表示され、目視でその名前の前後を比較し読み取る事ができることにより、図11のステップS14でハイパーリンクとアンカーを同時に変更したことが確認できる、事実を示す図面代用写真(その1)である。 図7、図8の第1プロセスで生成し、又は、図11の第2プロセスで増産した名前に含まれる図6(A)又は6(C)の各領域84(以下「最上層領域」と略す。)を第3プロセスにおいて置き換えする際の処理を示すフローチャートである。 図16における、図1の設定領域6と設定領域A,Bの処理を示すフローチャートである。 は、図17(A)の処理が終了した後に行う、図1の設定領域7と設定領域A,Bの処理を示すフローチャートである。 図17(B)の処理が終了した後に行う、図1の設定領域8と設定領域A,Bの処理を示すフローチャートである。 図35(A)、35(B)の名前を一定の表示エリアのファイルに用いたことで、それらを変更した裏面の名前が整然表示され、目視でその名前の前後を比較し読み取る事ができることにより、図16のステップS26でアンカーの名前の変更だけを変更したことが確認できる、事実を示す図面代用写真(その2)である。 図17(A)ステップS26にてアンカーの変更処理が行われる前にステップS22とステップS23においてなされる、図1中の領域Bと領域6における名前の表面の退避を示す図である。 図19(A)において名前の退避変更が行われた名前を、図17(A)のステップS27とステップS28にて別の名前に変更処理した際の、図1中の設定領域3における名前の表面を示す図である。 図17(A)ステップS26にてアンカーの変更処理が行われる前にステップS24とステップS25においてなされる、図1中の領域B及び領域6から領域11におけるハイパーリンクの名前の裏面の退避を示す図であり、図19(A)に対応する図である。 図19(C)において名前の退避変更が行われた名前を、図17(A)のステップS29とステップS30にて別の名前に変更処理した際の、図19(B)における名前の裏面を示す図である。 手作業により既付設済みアンカーにハイパーリンクを順次に関連づける際の編集ダイアログを元に、フランス語のハイーパーリンクを置き換える際の方法を示す図である。 図20(A)の次に行う、中国語のハイーパーリンクを置き換える際の方法を示す図である。 図20(B)の次に行う、日本語のハイーパーリンクを置き換える際、より実際の置き換えに近いものを示し、その方法を示す図である。 図1とは異なり、建物図面の置換えを行うに際しての建物概念図である。 図21の建物図面から平面投影法の図を集めて整理した図面集の目次である。 図21の建物図面から正面投影法の図を集めて整理した図面集の目次である。 図21の建物図面から側面投影法の図を集めて整理した図面集の目次である。 図21の建物の一部から火災が発生したという設定の図で火災発生2分後の図である。 図25の右上にある2つのアンカーの任意を選択し、名前をロケーション順に並べたものである。 図25の右上にある2つのアンカーから左側を選択し、現体系の名前順に並べたものである。 図25の右上にある2つのアンカーから右側を選択し、新体系の名前順に並べたものである。 図1とは異なり、異なるストーリー性のあるマテリアルを異なるハイパーリンクの行と2つのアンカーで行う他の電子ファイルの一例である。 図1とは異なり、異なるストーリー性のあるマテリアルを異なるハイパーリンクの行と3つのアンカーで行う他の電子ファイルの一例である。 図1とは異なり、裏面の名前の節の区分にドットを用いた電子ファイルの一例である。 図1とは異なり、多人数の意見を比較する電子ファイルの一例である。 フィールドコードの不揃いなハイパーリンクの表示例である。 図1の設定領域3の別図である。 図34(A)のフィールドコード(裏面)側を開いた場合に、自動折り返し機能により整列されたハイパーリンクの並びとなり、編集処理を容易に行う事ができる名前の表示例である。 図34(B)の最後に配置されたアンカーを、図3(B)若しくはdocument.xml(図14)を開いて見た場合における名前である。 図15、図18、図34(B)のように置き換えが整然と揃う名前となるよう、PCT第9規則迄の英語用の裏面の名前を作成したものであり、その前半部分である第4規則11までである。 図35(A)に続くPCT第4規則12以降分である。
(明細書の構成)
以下ではまず、本出願における電子ファイルの一例、名前規則、ハードウェアの構成、生成装置の構成と準備中の名前という生産段階に入る前の条件について述べる。その後にプログラム制御と3つのプロセスからなる生成方法について説明する。そして最後に、最初に説明した電子ファイルとは異なる他の電子ファイルの例及び留意事項と大量生産の総括的なイメージを説明する。
(1.電子ファイルの一例)
(1.00 多言語条約を用いた実施例)
図1は、本発明の一実施形態に係る電子ファイル1の一部を示す図である。図1に示す電子ファイル1は、複数言語に翻訳された条約を比較するための電子ファイルである。すなわち、図1に示す電子ファイル1では、1つのMSwordファイルに、主要な特許条約の全文を7カ国語(フランス語、英語、中国語、日本語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語)で翻訳されたものが含まれており、フランス語版、英語版、中国語版、日本語版、ドイツ語版、ロシア語版、スペイン語版がこの順番で記載してあるものである。
(1.10 図1における設定領域のジャンプ機能)
次に、バーベイタムに含まれるハイパーリンク団の個々とアンカーAのジャンプにおける関連性について説明する。図1のバーベイタムの設定領域6に示されるリンク1(図中の→E)は英語版の他のページ(図6(E)の2行目)とジャンプし、設定領域7に示されるリンク2(図中の→C)は中国語版(図6(E)の3行目)、設定領域8に示されるリンク3(図中の→J)は日本語版(図6(E)の4行目)、設定領域9に示されるリンク4(図中の→G)はドイツ語版(図6(E)の5行目)、設定領域10に示されるリンク5(図中の→R)はロシア語版(図6(E)の6行目)、設定領域11に示されるリンク6(図中の→S)はスペイン語版(図6(E)の7行目)に対応するページへとジャンプする。また、図1のアンカーAは、他の言語ページから、このフランス語版である設定領域3のあるページへと帰還的にジャンプする。その際、図1のアンカーAは、図6(E)各行の最後に配置したアンカーと同じ並びとなる。なお、アンカーは、Word(登録商標)の表示設定によっては画面上に表示されない場合がある。
2.電子ファイルの設定領域4(バーベイタム部分)に関する説明
図2は、図1に示すハイパーリンク団とは異なり2つのハイパーリンクと1つのアンカーを用いてジャンプの関係性を簡潔に説明するための図である。図2に示すマテリアルF13(Location material F13)、マテリアルE13(Location material E13)、マテリアルC13(Locationmaterial C13)は、同一内容であるが記述言語が異なるものである。
(2.00 図2における表面と裏面)
図2のマテリアルF13(Location material F13)、マテリアルE13(Location material E13)、マテリアルC13(Location material C13)には、それぞれ表示が暗示するマテリアルにジャンプするようにハイパーリンクが設定されてバーベイタム的にジャンプするようになっている。そして、マテリアルF13(Location material F13)ページには、ハイパーリンク”→E”と”→C”とアンカーF13が設定されている。また、マテリアルE13(Location materialE13)ページには、ハイパーリンク”→F”と”→C”とアンカーE13が設定されている。また、マテリアルC13(Location material C13)ページには、ハイパーリンク”→F”と”→E”とアンカーC13が設定されている。なお、実際にはこれらのページは各々数千ページ程度離れて設定されている場合もある。
(2.10 図2におけるF13と→Eのジャンプ機能と効果)
バーベイタム的にジャンプするとは以下のとおりである。図2のマテリアルF13(Location material F13)が記載されているページのハイパーリンク”→E”を選択すると、マテリアルE13(Location material E13)が記載されているページのアンカーE13にジャンプする。これにより画面に表示されるものは、マテリアルF13(Location material F13)からマテリアルE13(Location material E13)へと切り替わることになる。次に、マテリアルE13(Location material E13)が記載されているページのハイパーリンク”→F”を選択すると、マテリアルF13(Location material F13)が記載されているページに設定してあるアンカーF13へと帰還的にジャンプする。これにより、画面に表示されるものはマテリアルE13(Location material E13)からマテリアルF13(Location material F13)へと戻ることになる。不図示であるが、多国間条約において次ページがマテリアルF14であれば、F14からバーベイタム的にE14にジャンプし、帰還的なジャンプも同様である。
(2.20 図2におけるF13と→Cのジャンプ機能と効果)
同様に、図2のマテリアルF13(Location material F13)が記載されているページのハイパーリンク”→C”を選択すると、マテリアルC13(Location material C13)が記載されているページのアンカーC13にジャンプする。これにより、画面に表示されるものは、マテリアルF13(Location material F13)からマテリアルC13(Location material C13)へと切り替わることになる。次に、同様にマテリアルC13(Location material C13)が記載されているページのハイパーリンク”→F”を選択すると、マテリアルF13(Location material F13)が記載されているページに設定してあるアンカーF13へと帰還的にジャンプする。これにより、画面に表示されるものはマテリアルC13(Location material C13)からマテリアルF13(Location material F13)へと戻ることになる。不図示であるが、多国間条約において次ページがマテリアルF14であれば、F14からバーベイタム的にC14にジャンプし、帰還的なジャンプも同様である。
(2.30 図2における設定領域のオーダー)
図2における一連のジャンプ指令をスマートフォンで行う際は、マテリアルF13(Location material F13)にあるリンク”→E”の位置と、ジャンプ後における帰還のためのマテリアルE13(Location material E13)にあるリンク”→F”との相互の位置は、ジャンプで対応する際に配置されるサイエンス中にほぼ同一の位置となるように配置されている。これは、図1の設定領域4に示される7個の、F、E、C、J、G、R、Sうちの中間の1つが抜けたもの(以下では、単に「注目の抜け落ち」と言う)が目次リンク(図1の設定領域B)となっても、ハイパーリンク団(図1の設定領域5)を6個で構成するリンク1から6の先後がジャンプ先においても先後においては逆転しない後述するところのオーダー(以下では、これを「オーダー」という文言の定義とする)に由来する(図6(E)の各行)。
(2.30オーダーの裏面の名前)
また、オーダーを名前の裏面から実行するためには、ロケーションに設置されたときは、バーベイタム領域に文字コードが小さい順に並ぶように配列され、バーベイタム領域からコンテンツが配置された注目のハイパーリンクが抜け落ちたとしても、それ以外のハイパーリンクは、バーベイタム領域に前後を同一として文字コードが小さい順に並ぶように配列されることとなる。
(2.31 オーダーの効果)
このためハイパーリンクのジャンプ元での設定領域の位置とハイパーリンクのジャンプ先での設定領域の位置とは図1のサイエンス(設定領域3)において相互にほぼ同じ間隔の距離が作成される。したがって、ユーザは自然とその間隔が一定である気が付き、相互にタッチすることが反射的に行えることを利用して、意図的にジャンプを反復連動させてマテリアルを検討することができる。
(2.40 バーベイタムの動きを司るハイパーリンクの数)
ところで、全てのマテリアルに対してジャンプして機能させる為に必要なハイパーリンクの基本数は、ダビデの星のような5角形と外周辺に相当するだけのハイパーリンクを想起してもらうと分かりやすい。多角形における自己の角(以下「自角」と呼ぶこととする。)以外の全ての角(以下では、「他角」と呼ぶこととする)から自角に引くことができる直線は、角数より1つ少ない。これが全ての角(自角と他角)についてあるから角数分だけあると考えられる。これは、多角形における対辺と対角線を求める式である(N(N-1))/2 を2倍して相互から行き来ができるようにして機能しなければならないハイパーリンク数と一致する。そこで、例えば、最低でも7カ国語でのマテリアルを一つの電子ファイルにまとめる場合のハイパーリンクの1セットは、6×7=42となる。この数式に基づく数の倍数分があることが図1の設定領域4のバーベイタムを司るハイパーリンクにおいて必要となる。
(2.50 マテリアルから独立したサイエンスの独立行配置)
図1に示す7カ国語による主要な条約の全文を含む電子ファイル1に設定される設定領域4のバーベイタムは、理解を深める為に解説が豊かなマテリアルの目的地を目指し、そこに到達すれば目的を終了し埋没してしまう従来型のハイパーリンクの設定方法とは異なる。すなわち、この電子ファイル1では、マテリアルと異なる行にサイエンスというジャンプを構成する道具が1行として独立して存在し、サイエンスが独立したことでマテリアルがその影響を受けることなく、ジャンプの前後でも、自由に独立して同様な配置と形状を保ち、記載できることとなった。また、サイエンスが独立したことは、サイエンス自体もマテリアルと常に切り離れ独立した構成体となったことを意味し、そのことで追加、削除がハイパーリンクもアンカーも含んだサイエンスという行単位でペースト、取り払いできる独立性を持つに至った。そして、このようにスペース上に独立したことで、大量生産される際のサイエンスの利用可能性及び再利用可能性を高めている。
(2.51 サイエンスの設置される行)
アンカーの設定位置は、同一ページにおいてハイパーリンク団よりも下の行に設置しない方がよい。ビューアーソフトによっては、ジャンプ先のアンカーの行番号も数えて、そのアンカー設置行で停止し、停止した行を画面のトップに表示するものがある。その際には、目線がジャンプ先で帰還の為のハイパーリンク団を画面から見失うことになるからである。しかし、サイエンスは、必ずしもページの1行目から開始されなくても良い。例えば、部、条などが新たに開始する際は、これらに続いて開始しても良い。なお、サイエンスは、電子ファイルの各ページに設置しなくても良いが、バーベイタムの機能を持つ部分があるので、この機能の減衰をもたらさないように一定のページ間隔以内には配置されることになる。
3.名前規則
(3.00 xmlのエディターとしてのMSwordの表示の仕組み)
図1の電子ファイル(拡張子.docx)には、xmlファイル(「document.xml」等)が含まれている(図14)。また、図3(B)で示すアンカーの情報は、document.xmlファイル内でID番号が付与されて管理されている(図18)。このMSwordに含まれる「document.xml」では、アンカーが作成される都度、ファイル中にID番号が順に付設される(図15、図18中のw:id)。そして、電子ファイル1の設定領域4のアンカーAの設定情報は、拡張子docxの状態から図3(A),3(B)のダイアログにて読み込める。
(3.10 ハイパーリンクとアンカー編集画面)
図3(A)と3(B)は、図1の電子ファイルの編集画面の一例を示す図であり、図3(A)はハイパーリンク編集画面であり、図3(B)はアンカー編集画面の一例を示す図である。
(3.11 アンカー編集画面)
一方、図3(B)に示す画面34には、MSwordの画面上部の「ブックマーク」(Bookmark)というアイコン35を選択した際に表示される画面36が含まれている。ブックマークとは、MSword上でのアンカーのことである。この画面36では、ブックマーク名の一覧が領域37に表示される。また、追加ボタン38によりブックマークを追加したり、削除ボタン39によりすでに作成されたブックマークを削除することができる。さらには、領域37にて特定のブックマークを選択した状態で、ジャンプボタン40を選択すると、そのブックマークを設置したマテリアルの場所へとジャンプすることができる。なお、画面36に示されるブックマーク名の一覧のソート順番については、名前順のボタン41と挿入されている順のボタン42のいずれかを指定することで並べ替えることできるようになっている。すなわち、図3(B)で示すブックマーク編集画面には、ロケーション順(図3(B)のボタン42)を選択すればをロケーション順にアンカーが配列され、名前順(図3(B)のボタン41)を選択すればアンカーの情報が、ロケーションと切り離れた文字コードの順でソートされて表示されるように工夫されている。
(3.12 ハイパーリンク編集画面)
図3(A)に示す画面31は、図1に示すハイパーリンク上でマウスの右クリックをした際に現れるコンテキストメニューにおいてハイパーリンクの編集(Edit Hyperlink)という項目を選択すると表示される画面である。この図3(A)中、「このドキュメント内」(place in this document)という表示32を選択すると、「ドキュメント内の場所(C):」(Select a place in this document)という領域33には、この電子ファイル内に設定されている複数のアンカーの名前が一覧となって表示される。この画面では、領域33に表示されているアンカーの名前を選択することで、電子ファイルの所定の場所へジャンプさせるハイパーリンクの設定を行うことができる。
(3.20 アンカーの名前が文字コード順に表示される)
しかし、ハイパーリンクの編集画面(図3(A)の表示32)における名前の出現順は、ロケーション順(図3(B)のボタン42)が選択できず、常に名前順(図3(B)のボタン41)と同一にしか表示されない。そして、名前順というのは文字コード(Character Code)の順である。だから、アンカーの名前の文字コード順でしか編集を受け付けないのがxml Editor の1つであるMSwordの仕様である。推測するに、西洋のフォントのASCIIは256文字しか無いし、番号が大きいほうが数字も大きいから、名前順にだんだんと大きくなるから、敢えてロケーション順に基づく結合のためのハイパーリンクの編集(Edit Hyperlink)のダイアログを用意しなくてもよかったのかもしれない。
(3.30 趣旨;名前規則とバーベイタム)
ところで、図1の設定領域4のアンカーAが名前規則に基づいて作成されるのは、一方で特定言語のロケーション順に逐次にアンカーが記載され、他方で他言語のロケーション順に逐次にバーベイタムが記載されている状況を人為的に利用し、両者を各ロケーション順にて相互間を順次にジャンプを行ないたいからである。
(3.40 大量生産できない名前)
ところが、図3(A)の領域33には、ロケーションからアンカーの名前だけが抽出され、ロケーションとは別の順番である文字番号でソートされた順に並んでいる。そのため、そのアンカーの名前がランダムに増産される場合はロケーションを示唆する情報があっても、その情報に基づいてソートすることができないので、ハイパーリンクとの結合がほとんど不可能になる。
(3.50 大量生産できる名前)
だが、いずれの配列をしても名前が同じ配列で、その具体的意味が名前から判読できる、いわば操作し易い名前を作成すれば解決できる。相互間を順次に結合していくのだから、ロケーションの順次で読み取りやすいアンカーの名前が登場すれば結合がし易い。さらに、大量生産ということを考えると、ロケーションに合わせて順次に増加するようにバラエティーを作成することが理性的処理に叶うこととなる。通常は、やはり名前が若い順から並ぶように生産していくだろうから、名前を初めに作成する際は初めから順次に並ぶようにしておいたほうが大量生産も単純である。よって、そこでは広義における名前規則よりも狭義における名前規則(0.10)の方が価値が高い。
(3.51狭義の名前規則で名前の実例を考える)
以上のように、通常は前記の狭義の名前規則により図5における準備中の名前72Aは作成されるが、ここで名前規則に基づく実例を説明する。例えば、多国間の国際条約であるPCTのアーティクルのアンカーの名前を作成し、ついで、すべての目次も含んだPCT規則(ルール)のアンカーの名前を作成し、かつ、PCT規則のようにマテリアルが大きい場合に目次を1層だけでなく2層の目次とし、この各目次にアンカーの名前を作成したい場合を想定する。この場合、狭義の名前規則からすれば、各ロケーション順に沿って付けたアンカーの名前だけを抜き出しロケーションから切り離してアンカーの名前をソートして揃えたときも、ロケーションに配置していたときと順番が同一ということになる。つまり、狭義の名前規則では、ロケーションから抜き出したアンカーの名前を集めてソートしてもPCTのアーティクルとPCT規則のルールの実体が規定される領域の中間に、PCT規則大目次とPCT規則小目次が入る順番によりアンカーの名前が並ぶということである。
(3.60広義の名前規則で名前の実例を考える)
だが、ここに来て広義の名前規則について検討したい。PCTのアーティクル、PCT規則の大目次、小目次、PCT規則のルールの順に同様に並べるとしても、名前の各々がブロック毎の範囲で若い順の名前であり意味が暗示できれば良い。自分が作成しやすければ、広義の名前規則でも良い。例えば、日本語の場合なら、一(“Japanese 1”と呼ぶ)、二(“Japanese 2”と呼ぶ)、三(“Japanese 3”と呼ぶ)の順で名前を作成し、たとえこれらが文字コードで、Japaneseの読み順に、一(“Japanese1”)、三(“Japanese3”)、二(“Japanese2”)と並んでもよい。MSwordがロケーション順の受付しかしないとしても、別の広義の名前規則に対応するメーカーのxmlのエディターを用いて作成しても良いではないかと考えられる。
(3.70 ベストな名前規則)
しかし、同一フォルダ内の別ファイルにジャンプするとなると、そのファイルは名前別、拡張子タイプ順、サイズ順、作成年月日順等で整列されることになる。また、名前規則で作成された該当ファイルもその同一フォルダ内に作成されるので、統一して揃えられる基準がより好ましいこと。そう考えてみると、多数の別のファイルとも共通する配列にロケーション順というのが存在しない以上、名前順というものが最終的にベストな配置順になる。そこで、以下においては、狭義の名前規則に従った記述を行なうこととした。しかし、だからといって狭義の名前規則も便宜のものである以上、広義の名前規則を一定範囲で使われることまで、否定する必要はない。
4.ハードウェア構成の説明
続いて、電子ファイル1を生成する電子ファイル生成装置(以下、単に生成装置とする場合がある)について説明する。
(図4の総論)
図4は、図1から図3(A)、3(B)で説明した電子ファイル1を生成する電子ファイル生成装置50のハードウェア構成例を示すブロック図である。この生成装置50は、例えば、ノートPC、デスクトップPC、タブレット端末、スマートフォンなどの情報処理装置である。生成装置50は、電子ファイル、表、プレゼンテーション資料等を作成するためのアプリケーション、OS(Operating System)等を実装している。ユーザは、例えば、MSword等の電子ファイル作成ソフトを起動して、電子ファイルを作成することができる。
(図4における50の解説)
図4に示すように、生成装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、HD(Hard Disk)55、HDD(Hard Disk Drive)56、メディアドライブ57、ディスプレイ58、ネットワークI/F59、キーボード60、マウス61、DVD-ROMドライブ62、外部機器I/F63、バスライン64を備えている。
(図4における51の解説)
CPU51は、バスライン64に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する装置である。CPU51は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM53にロードして、プログラム等を実行することで各種の動作を実現する。
(図4における52の解説)
ROM52は、CPU51の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やOSの実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている装置である。RAM53は、CPU51の主メモリ、ワークエリア等として機能する装置である。
(図4における55の解説)
HD55は、電子ファイル55A、電子ファイル作成ソフト55B、専用プログラム55C等を記憶する装置である。このうち電子ファイル55Aはxmlからなる文書又は数値の表示が可能なもの、例えば、MSwordで作成される拡張子docxファイルである。また、電子ファイル作成ソフト55Bはアンカー、ハイパーリンクを作成できるソフトウェアでxmlの文書及び数値の操作が可能なものであればよい。例えば、MSword、Apache OpenOffice Writer、LibreOfficeなどでもよい。専用プログラム55Cはxmlの文書又は数値の操作が可能なものであるが単体構成でもよく、また、MSwordに組み込まれるプログラムでも良い。専用プログラム55Cは、後述するユーザからの各種の指示に基づく処理の一部または全部を適宜実行することができる。
(図4における56の解説)
HDD56は、CPU51の制御に従ってHD55に対する各種データ等の読み出しや書き込みを制御する装置である。
(図4における57の解説)
メディアドライブ57は、フラッシュメモリ等の記録メディアに対するデータの読み出し、書き込みを制御する装置である。ディスプレイ58は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、画像、映像等の各種情報を表示する装置である。なお、ディスプレイ58にタッチパネル機能が組込まれていてもよい。ネットワークI/F59は、通信ネットワークを利用してデータ伝送をする装置である。
(図4における60の解説)
キーボード60は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備える装置である。マウス61は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うための装置である。DVD-ROMドライブ62は、着脱可能なコンピュータプログラムを格納するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(以下、コンピュータプログラムを格納するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体または単に記憶媒体とする)の一例としてのDVD-ROMに対するデータの読み出しや書き込みを制御する装置である。
(図4における63の解説)
外部機器I/F63は、外部機器との間でデータを送受信する装置である。バスライン64は、上述した各種ハードウェアを電気的にそれぞれ接続する信号線のまとまりである。
(図4の補足解説)
なお、記憶媒体としては、DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、CD(Compact Disk)-R、CD-ROM、CD-RW、ブルーレイディスク等のコンピュータ読取可能な記憶媒体であってもよく、生成装置50がこれらを使用できるドライブを備えていてもよい。また、ここではHD55およびHDD56を備える構成としているが、これらに加えて、あるいはこれらに代えて、フラッシュメモリおよびSSD(Solid State Drive)を備えるものであってもよい。
5.生成装置50
(生成装置50の機能的構成と準備中の名前の説明)
(5.00 準備中の名前)
ここでは、生成装置50が稼働する際における機能と名前データの適格要件についての説明を行なう。また、ここでいう名前とは、もっぱらフィールドコード側から見える裏面の名前をいうこととする。
(5.01 図5における生成装置50の各部)
図5は、本発明の一実施形態に係る生成装置50における電子ファイル作成処理を行う場合の機能的構成を示す図である。図5に示すように、生成装置50は、名前制御部71、記憶部72、指示情報受付部73、名前生成部74、名前増産部75、名前変更部76、名前の退避設定部77、名前結合部78、最終結合部79とを有している。
(5.02 図5における生成装置50のソフトウェア)
図5に示す各部の機能は、図4に示したCPU51がHD55に記憶されているMSwordなどの電子ファイル作成ソフト55Bおよびマクロなどの専用プログラム55CをRAM53上に展開することで実現される。以下、生成装置50の各機能について説明する。
(5.03 図5における名前制御部71)
名前制御部71は、生成装置50の名前生成処理全般を統括して制御する。具体的には、名前制御部71は、指示情報受付部73で入力された上述した各指示を、名前生成部74、名前増産部75、名前変更部76、名前の退避設定部77、名前結合部78、最終結合部79のいずれかに対して供給し、各部からの処理結果をディスプレイ58に出力させたり、HDD56を介してHD55に記憶させたりすることができる。なお、図5においては、名前制御部71には、名前生成部74、名前増産部75、名前変更部76、名前の退避設定部77、名前結合部78、最終結合部79とをすべて含む構成として例示しているが、名前制御部71に名前の退避設定部77を含まない構成としてもよい。また、図5とは異なり、名前制御部71が、名前生成部74、名前増産部75、名前変更部76、名前の退避設定部77、名前結合部78、最終結合部79とは独立して設けられてもよい。
(5.10 図5における電子ファイル72A;総論)
電子ファイル72は、名前が作成され、増加され、結合する際の記憶保存先である。すなわち、電子ファイル72Aには、生成によりアンカーに組み込まれる裏面の名前とハイパーリンクに組み込まれる裏面の名前の元となる名前の幾つかが、裸のままで保存されている(以下、電子ファイル72Aを適宜、準備中の名前72A又は名前72Aと呼ぶ)。
(5.11 図5における電子ファイル72B;総論)
また、電子ファイル72Bには、大量生産過程において名前が、アンカーという名前(MSWordの場合なら、図15の一致テキストの7行目に表示されているように“名前”がダブルクォーテーションマークに囲まれて、前にbookmarkという単語を含んだタグが見える状態。英語風にいうならアンカー名とは、「w:bookmarkStart w:id” Number” w:name”NAME”/」の形で存在する”定冠詞ブックマーク”に包まれた状態の名前”NAME”である。)となり、ハイパーリンクという名前(MSwordの場合なら、図15中の一致テキストの1行目から6行目に表示されているように“名前”がダブルクォーテーションマークに囲まれて、前にhyperlinkという単語を含んだタグが見える状態。英語風にいうならハイパーリンク名とは、「w:hyperlink w:anchor=”NAME” w:history=”Number”/」の形で存在する”定冠詞ハイパーリンク”に包まれた状態の名前”NAME”である。)となり、且つ、設定領域3のサイエンス又は設定領域4のバーベイタムという状態で保存されている。以下、電子ファイル72Bを、適宜、作成中の名前72B又は名前72Bと呼ぶ。保存されるときの姿は、名前制御部71の各処理ステップにおいて、更に個々的に変化が加えられる。
(5.12 図5における電子ファイル72C;総論)
また電子ファイル72Cは、設定領域3又は4のジャンプが機能するようになった状態のファイルである。以下、電子ファイル72Cを、適宜、結合済みの名前72C又は名前72Cと呼ぶ。なお、5.00から5.99において名前というときは、もっぱらdoxc側の表面からでなく、フィールドコード又はxml側から見える裏面の名前を指す。
(5.13 図5における記憶部72;位置づけ)
さらに、作成中の名前72Bは、名前生成部74、名前増産部75、名前の退避設定部77で一時的にコピーされたデータを保存することができる。また、作成中の名前72Bは、名前変更部76、名前結合部78で新規作成されたデータを保存することができる。また、記憶部72は、名前制御部71からの指示に従い各データをCPU51に供給することができる。
(5.20 準備中の名前72A;名前の見本)
ところで、図5における準備中の名前72Aは、生成装置50が稼働する前における名前であり、この名前は、名前制御部71の指示により生産工程に組み込まれて、アンカーの名前となりハイパーリンクの名前になる。図6(A)と6(C)は、図5の準備中の名前72Aの一例としてその構成を説明するための図である。このうち、図6(A)に示す名前は、多言語条約のうちの海洋法条約の日本語のマテリアルに対応する名前の見本であり、図6(C)に示す名前は、多言語条約の特許に関する主要条約のうち日本語のマテリアルに対応する名前の見本である。
(5.21 準備中の名前の適格要件)
準備中の名前72Aの作成に際しては、幾つかのルールがある。まず、名前72Aは、名前規則に従う。つまり、ロケーション順に設置されたアンカーの名前を別ファイルにロケーション順で取り出し、その名前だけをソートして並べても順番の先後に変更がない。この順番については、表計算ソフト上で予めソートさせて確認ができる。Wordで文字を入力後、変換したい文字を1つ選択後、ALTキーとXキーを同時押しして確認しても良い。さらに、名前が実体を暗示するものであることが必要である。しかし、裏面の名前が一致することがジャンプの要件であるから、常に一致する必要は無い。以下においては、続けて準備中の名前72Aの適格要件について述べることとする。
(5.30 冒頭制御領域83の「。」)
図6(A)から6(D)の1カラム目の冒頭(以下では、この部分を冒頭制御領域83と呼ぶこととする)は、「。」である。冒頭制御領域83を「。」のような表記とする理由は、1バイトであろうと2バイトであろうと数字を先頭にして数値から開始するアンカーの名前をMSwordは受け付けない現象が確認されたので、これを回避するためである。この際「。」以外に「、」を用いることが好ましいときがある。その理由は、7.51.07にて述べるが「、」の方が名前順に配置すると前になるのでPCTのアーティクルより先に記載される目次部分を前に作成しつつ規制回避を行う文字として用いるのに適しているからである。
(5.31 名前の節の一部に「、」と「。」を使う)
ところで、「。」「、」を用いるのは、文字の空白部分が大きく名前を節に区切り前後を判然とさせることにより拡張子xmlであるdocument.xmlという混然とした文字の羅列の中で、節の単位での変更をミスのないものにすること(図15及び図18の処理)に意義があるから、「。」「、」には限られない。ただし、操作性を向上する上で、ワープロがアンカーの名前の冒頭に使うことを制限していない文字種の方が好ましい。
(5.40 節に区分できる)
次に、名前72Aは幾つかの節からなり区分できる階層からなるデータでなければならない。つまり、「。」等を含んで変更することで確実な変更ができることが求められる。この区分の際「。」がその前後のいずれの節に入るのかという事については、図6(A)と6(C)に示す冒頭制御領域83の「。」が、最上層領域84に含まると考えてもよいし、図6(C)に示す下層領域85に含まれる「。。」を、下層領域86又は中間層領域88に含まると考えてもよい。また、図6(A)と6(C)に示す最下層領域87の前の「。」は、領域86に含まれてると考えてもよい。すなわち、名前における「。」に関しては、どこの領域に含まれているかは形式的なものである。
(5.41 短い節に区分する)
しかし、節の文字数が長いと置き換えの自動化の際、PCの負担が大きい。
(5.50主題領域)
次に、名前が節に分かれ交換し易いものであることについて述べる。図6(A)と6(C)の最上層領域84は、主題領域81の一部を構成する節である。本実施形態における主題領域81でありかつ最上層領域84の末尾の桁は、主にマテリアルで用いられている言語の種類により異なる表記となっている。例えば、図1で示した電子ファイル1においては、フランス語であれば「F」、英語であれば「E」、日本語であれば「J」などの文字が用いられる。
(5.51主題領域の先頭桁)
これに対し、図6(A)と図6(C)の最上層領域84と中間層領域88の各先頭桁部分は数値が入る。数値を入れる目的は、各末尾の桁の「F」、「E」、「C」、「J」、「G」、「R」、「S」の先後が逆転しないようにリンク1から6(図1の領域5)を作成したいが、数値ソートがないと、「C」、「E」、「F」、「G」、「J」、「R」、「S」とアルファベットの順で配列し、記述したいマテリアル順の名前の配列の後述するところのオーダーが作成できないからである。そこで、図6(A)と6(C)の最上層領域84は、各7か国語の配列を順に揃えるために、「1F」、「2E」、「3C」、「4J」、「5G」、「6R」、「7S」と前方に数値の文字を付与しハイパーリンクをコントロールした。
(5.52 中間層領域の単純ソート領域)
もっとも、図6(C)の中間層領域88の末尾の桁部分は、特許関係の著名な条約の多くを1つのファイルにしたいので、各言語を暗示する、F、E、C、J、G、R、Sではなく、条約名を暗示するものを作成する領域である。このように論じる主題の順番を常に一定にコントロールをなし得れば、論じたい順でマテリアルの記述ができることとなる。この図6(C)の中間層領域88の「00」については、図9(G)のようにパリ条約が0番でPCTが1番と考えてPCT規則を2番としたいときに、「2キ」とすることで、電子ファイルの2番目のマテリアルがPCT規則であることを暗示することができる。以下では、このように、最上層及び最上層と同じ構成を用いて数値ソートを行う場合の各先頭桁の部分を単純ソート領域と名付ける。
(5.60 その他の「。」「、」)
ところで、図6(A)から6(D)の「。」という冒頭制御領域83に用いられた文字を、その他の節では領域カラムの変更をミスのないものにするために用いている。例えば、図18中には「2E。」「2キ。。」がある。しかし、図18中には、これとは別に「。、目次」という「、」の使用がある。これは、特許関連の多国間条約の目次を作成するために名前の冒頭から数えて同じカラム数となる箇所に「、」を用いれば、同一カラムが「。」で開始する「もく」より前に配置できるから目次の名前にするのに都合がよいからである。
(5.70 下層領域)
最後に名前部分の条項領域82について述べる。条項領域82は、条約の個々の規定が入る領域である。条項領域82は図6(A)及び6(C)の領域86、87の数値から成る部分であり、下層領域86と最下層領域87から構成される。そして、本実施形態における下層領域86と最下層領域87は、図5の名前72A、72B、72Cにおいてはマテリアルを端的に暗示するものとなっている。例えば、PCT規則の1.1である場合には「。01。01」などが用いられる。そして、この条項領域82は最上層の節の言語の名前を表わす部分が異なるといえども、どの言語においても1.1は「。01。01」と共通に作成される。
(5.71 下層領域における制御)
ところで、条項領域82は、ロケーションにあるマテリアルが持つ条項の名前の出現順に数値というソート機能を付して並べるものであるから、意味制御領域と数値ソート領域を兼ねた複合制御領域である。各2桁としたのは、2つの目的がある。まず、第1に、実際に10項を超える場合が多いのに1桁から1項から9項を記載し10項をその次に並べようとしても、2項よりも前に10項が並んでしまうから、これを事前に防止するためである。第2には、多くの名前作成に対しての他の条項との目線の安定(図9(G)及び図15、図18、図19(C),19(D))のためである。
(5.80 ターニングポイントと階層順位の策定)
次に、条文表題と目次にもサイエンスを作成する場合を考えたい。このとき、裏面の名前の先頭である冒頭制御領域(図6(A)から6(D)の領域83)から数えて同一カラム目になる箇所の節の区分について、成長点(図6(A)と6(C)の領域85)を用いてみたい。この場合、条約の表題は、「、、」、大目次は、「、。」、小目次は、「。、」、マテリアルは「。。」と文字コードの順にならべれば、その下のカラムがそれぞれ同一の「01」で開始しても、前記の順に用いた成長点の各節の文字コードが終わらないと次の「01」が開始しないことになり、異なる節を用いて名前を統制できる。つまり、節に名前の階層統制を持たせることで、その次に同じ1から開始したい数値をそれぞれ題名、部、条、項のいずれにおいて用いても、どのレベルで記載されたのかを分別した領域画定を行なうことが可能となる。このとき、冒頭制御領域(図6(A)と6(C)の領域83)の「。」を小数点と想像して、小数点以下の位取りが並ぶように文字コードを並べるように考えると良いだろう。
(5.80.01 PCT規則におけるターニングポイント)
以下では、更に具体的に、PCT規則を例にとり、ターニングポイントを解説したい。PCT規則については、前記のように、表題、部、規則、項についての4種のターニングポイントを考える必要がある。そして、前記のように、4種が表題、各部の見出、各規則の見出、各項の見出の順で並び、決して、その順番が逆転することのないように、文字コードを各々定めることとなる。
(5.80.02 名前の文字数と整然表示)
ただし、PCT規則を例にとると近年、追加改正の枝規定が多くなり、ターニングポイントだけでなく、文字数処理を調整して、自動折り返し機能を用いた場合に整然と揃う(図34(B))ことを考える必要もある。例えば、PCT規則には第90規則の2第3項の2という長い規定があるから、これを名前の短い規定と同じように、自動折り返し機能でを用いた場合に整然と揃う機能を働く文字数にするかということを考えて裏面名前の作成を行なう必要がある。なお、条項領域の存在しない、以下で述べる建築図面の場合等は、第2プロセスを用いて名前の下層領域から増産をすることがないので、最上層を中心とすターニングポイントを考えるということになる。
(5.81 ターニングポイントとしての表題名)
まず、初めのタイトルにはPCT規則表題名が記載され、その表示エリアに大目次でもある各部の見出がコンテンツとして記載される。また、PCT規則表題名には、他言語の当該PCT規則表題名にジャンプをするサイエンスが配置される。そのとき、サイエンス中のアンカーA(図1のA)には、初めのターニングポイントとしてPCT規則表題の裏面の名前が作成される。例えば、フランス語のサイエンス中のアンカーAはフランス語を暗示するFを伴い「。1F。2キ、、PCT規則」、英語のサイエンス中のアンカーAは英語を暗示するEを伴い「。2E。2キ、、PCT規則」のように作成される。
(5.82 ターニングポイントとしての大目次=部)
次に、2番目の各部毎の大目次には、その表示エリアに小目次でもある各規則の見出がコンテンツとして記載される。また、大目次には、他言語の当該大目次にジャンプするサイエンスが配置される。そのとき、サイエンス中のアンカーA(図1のA)には、2つ目のターニングポイントとしての大目次=部の裏面の名前が作成される。例えば、フランス語のサイエンス中のアンカーAは「。1F。2キ。、目次、01。」、英語のサイエンス中のアンカーAは「。2E。2キ。、目次、01。」(図35(A)のA列)のように作成される。このとき、条約表題おいては「、、」を用い、今回の大目次に「。、」と異なる文字を充てるのは、常に「、、」を持つ名前が先に並び、「、、」が終了しないと、「。、」を持つ名前が登場することがないことを用いて階層化ができるからである。
(5.83. ターニングポイントとしての小目次=規則)
更に、3番目の各規則毎の見出である小目次には、その表示エリアに各項の見出がコンテンツとして記載される。また、小目次には、他言語の当該小目次にジャンプするサイエンスが配置される。そのとき、サイエンス中のアンカーA(図1のA)には、3つ目のターニングポイントとして小目次=規則の裏面の名前が作成される。例えば、フランス語のサイエンス中のアンカーAは「。1F。2キ。。もく。01。」、英語のサイエンス中のアンカーAは「。2E。2キ。。もく。01。」(図35(A)のB列)のように作成される。このとき、「目次」は、小目次を暗示する。ところで、文字コードで並べると常に「もく」は、「目次」よりも文字コードが若く開始するのだが、「。。もく」と「。。」がその前にあるので、常に、漢字の目次の名前「。、目次」よりも後に並ぶことになる。このように節を含んで階層化を行えば、2を1より前に並べることも容易である。
(5.83.01 ターニングポイントとしてのマテリアル=項)
最後の、4番目の各項毎の見出には、その表示エリアにマテリアルたるPCT規則が具体的に記載される。また、各項の見出の開始位置には、他言語の当該各項の見出にジャンプをするサイエンスが配置される。このとき、各項単位で見出を作成する理由は、PCT規則の場合には、各条以外に更に各項毎に表題を付けられていることと、PCT規則の項毎に相当な文字数の長さを持つ場合がある為である。そのとき、前記サイエンス中のアンカーA(図1のA)には、4つ目のターニングポイントとしてのマテリアル=項の裏面の名前が作成される。例えば、フランス語のサイエンス中のアンカーAは「。1F。2キ。。01。01」、英語のサイエンス中のアンカーAは「。2E。2キ。。01。01」(図35(A)のC列)のように作成される。このときは、図35(A)のB列中の「もく」と、C列中の全角「00」では、文字番号が、「もく」の方が全角「00」よりも小さく開始することを利用している。さらに、図35(A)のC列では、「。。01。01」のように、条の場合は、「。。01」とマル2つ「。。」が先にあり、項の場合は、「。01」とマル1つ「。」が先にあることで、いずれの階層かを容易に判別できるように差別化を行っている。
(5.84 ターニングポイントの完成時期)
以上のように、ターニングポイントが表題、大目次、小目次、マテリアルの各々について作成されて準備中の名前ができた後は、指示情報受付部73(図5)により、処理の過程に入り大量生産のルールで処理されてアンカーの名前やハイパーリンクの名前となる。
(5.85 ターニングポイントの定義)
再説すると、ターニングポイントを作成するとは、PCT規則の場合なら、条約名の題名、大目次、小目次、マテリアルの以上4つの順番に新規な開始の切り替え部分の作成であり、たとえ、その各々において「1」とか「01」という数値とか文字が登場しても、階層の並びが常に一定で前後しない安定したポジションをもち、しかも、それを用いて名前の操作を行なう際に、一体何なのかを判別し易い状態に作成することである。つまり、ターニングポイントは、名前規則を元に名前の節に対して階層化を行うものと定義できる。例えば、形而下における数値の目に見える大きさを無視して「、、99」の後に「、。01」と並べば、準備中の名前が開始したということになる。
(5.86.1 ターニングポイントの実例)
もう少し、実例で考えよう。図35(A)と35(B)は、各国のPCT規則のうち英語用の名前であり、A列は大目次、B列は小目次、C列はマテリアルに用いる名前である。これらは、いずれも、表面は図34(A)のサイエンスの表面になるときは、2番目の英語を暗示する→Eになる。また、そのフィールドコード側を開いた裏面の図34(B)になるときは、その2行目に位置する。
(5.86.2 実例)
このとき、図35(A)、35(B)各C列の名前がアンカーの名前である場合は、その左側のB列の名前がサイエンスの目次リンクとなり、これをジャンプすると図35(A)、35(B)各A列の名前を目次リンクとし図35(A)、35(B)各B列をアンカーとする小目次用のサイエンスに遡上し、その小目次サイエンスの目次リンクをジャンプすると図35(A)、35(B)各A列をアンカーとする大目次のサイエンスに遡上するという関係である。
(5.86.3 観察)
この図35(A)、35(B)を観察すると、A列(大目次)も、B列(小目次)も、C列(マテリアル)も、各名前の先頭から9カラム文字目にA列「目次」、B列「もく」、C列「01」と異なる名前を有しており、これらのA列の名前の最終が終わると、B列の名前が開始し、B列名前の最終が終わるとC列の名前が開始する様に、その順番に、名前が名前規則に従い並ぶ設定になっている。そこで、名前の先頭から数えて各9カラム文字目の、例えば「01」等の若く開始する数値が登場した場面がターニングポイントと推測できるだろう。
(5.86.4 図35(A)、35(B)におけるB列とC列)
このうち、アンカーの名前が図35(A)のB列とC列の場合なら、両者の先後の順番を決めたのは、名前の先頭から9カラム目のB列の「目次」とC列マテリアル全角「01」である。つまり、「目次」は全角「01」よりも、文字番号が小さく開始するので、小目次のアンカーの名前に用いる事ができたのである。
(5.86.5 図35(A)、35(B)におけるA列とB列)
ところが、今度は、アンカーの名前にA列とB列の名前を用いた場合、名前の先頭から数えて各9カラム文字目は、「もく」(B列)よりも、「目次」(A列)の方が、文字番号が大きいにも拘らず、大きい方を先にした順で名前を並べている。これは、どういうことなのだろうか。
(5.86.6 実例の比較)
結論を言うと、目次(大目次)、もく(小目次)が開始する前の「。、」「。。」がその先後を決めているのである。このとき、数値には見えないだろうが、形而上においては「。、」も「。。」も文字番号を有しており「。。」よりも「。、」が文字番号が若い。つまり、名前を文字番号順にソートして小さい順に並べたにも関わらず、形而下における数値の目に見えるところの、例えば、絶対値の大きい「99」の次に絶対値の小さい「00」が名前として並ぶ場合には、逆転する数値の開始する前のカラムにおける、デジタル文字番号数値を有する「。、」「。。」が配列の決定に関与したのである。このように、名前の節の結節に新規な階層を含む部分(例えば、異なる「、、」「、。」「。、」「。。」)が新規に登場した箇所は、準備中の名前が新たに開始した箇所と言えるのである。
(5.87 ターニングポイントにおける小数点以下の位取り)
つまり、ハイパーリンクにしても、アンカーにしても、その名前の世界は、冒頭制御領域「。」で開始する小数点以下の世界であり、その小数点以下の各カラムを文字コードの順に揃える為、途中に区切りを付けて見やすくする世界と思えば理解が楽だろう。また、この名前の世界では、小数点以下の一定のカラムの位が「、、」で占拠されている状態では、その次にどれだけ大きな桁の数値がこようと、どんどんと小数点以下に繰り下がるだけで、桁が大きくても前方に出てこれないことも特徴だろう。
(5.87.01 ターニングポイントの作成数)
ターニングポイントの作成数について述べるなら、バーベイタムが7カ国語で構成されるときは、この7言語×4(条約表題見出「、、」、大目次「、。」、小目次「。、」、マテリアル「。。」)=28となる。この4種の節は、アンカーの名前をロケーションから切り離して名前だけでソートしても前後しないように準備中の名前72Aとして作成する。
(5.87.02 ターニングポイントとしての名前の節に用いたい文字)
更に、冒頭制御領域の「。」から数えて同じカラム目の箇所について、異なる「、、」「、。」「。、」「。。」の2文字を充てて大見出し、小見出し、マテリアル等の階層を別にしたバーベイタム又はサイエンスを作成することは、図15と図18における処理を見届ける際、裏面の名前の相互比較上好ましい。もちろん、文字スペースの上下の半分以上が空白である文字であれば、ターニングポイントとして用いやすいだろう。
(5.87.03 間引き)
ターニングポイントとは別の話ではあるが、目次リンク(図1の領域B)を配置する関係で、集約が行われる。例えば、マテリアルの目次リンクをジャンプすると小目次に戻る。小目次の目次リンクをジャンプすると大目次に戻る。大目次の目次リンクをジャンプすると表題に戻る。この過程で集約のための間引きがある。そこで、この間引きの間隔を如何に決めるかという問題が残る。このときは、中間における大目次、小目次は、各目次の傘下に配置されるアイテムの数と、マテリアル文の長さがこの配置を決めるということになる。
(5.87.04 間引きの決め方)
あまりアイテムが多いとスクロール時間が長く記憶が散逸するだろうし、少なすぎると集約して最後に表題にたどり着く中間に更に、中目次を入れるということになると、これも時間のロスである。決め方としては、特に、ドイツ語、ロシア語の標記は、中国語の2倍にも文章が多くなるのことがあるから、ドイツ語、ロシア語を中心に目次リンクの傘下にどれだけの量の文字量のアイテムを持つ、部、条、項の題名の量を配置するかを考えることで手堅く作成できる。図35(A)、35(B)のDITTOは、その該当とした箇所である。
(5.90 2バイト文字)
更には、要件ではないが、ASCII文字を用いる西洋文はマテリアル文中に2バイト文字(Unicodeという方が最近は正確である。)を用いて文章を作成することが稀であるから、名前の処理で変換ミスを誘発することが少ないから好ましい。また、2バイト文字だけで名前を作成するとマテリアル部分の1バイト文字のフォントスタイルの多様性(例えば、文字の領域の大きさ、形状の相違)をフィールドコードに引き込む事が減少するので文字を制御し易い。また、名前を挿入する際はマテリアルが西洋文の場合には通常使わないであろう2バイト文字を名前に用いることが、将来マテリアルの条項が改正により増加した場合もマテリアルの文言と重なることが少ないので、修正が容易である。
(5.91 2バイト文字の入力上の注意事項)
その際には、MS社のMSwordの場合は「Aa」(Change Case)のアイコンがホーム画面にあるから、ここから全角(Full-Width)を選択すればよい。特にこの際、アルファベット文字の入力ついては1バイトになり易いから特に注意する必要がある。西洋文に用いるアルファベットとしてアスキー文字以外の2バイト表記のアルファベットが表示されることはワープロにおいて少ない。たとえMSwordは自動修正を停止させ数値を2バイトで入力し、これに続けてアルファベットを入力させた際にも、アルファベットのみを1バイトに直してしまう。この際、入力済みの文字が2バイトであるか1バイトであるかの判別は、西洋文に用いるフォントスタイル名であれば1バイト表記のことが多いということも参考にできる。
(5.92 文字領域の半分以上が空白スペースである文字)
更に、後述する文字領域の半分以上が空白スペースである文字である「。」を含んで行なえば、htmlのタグ付き文書よりも更に分離されずベタ書きで連続したままである混沌としたXMLタグ付き文中に散在するマテリアルたる個々の具体的条文文言付きのままで、XML文中に散在するサイエンスに対して、容易に変更範囲を特定(図18の赤線部分)できる。その為、XML文中からダイレクトにXMLタグ中にあるブックマークという定冠詞に包まれたアンカーの名前、「w:bookmarkStart w:id”Number” w:name”NAME”/」のNAMEの一部分に対して範囲を特定して修正をしやすくなる。
(5.93 準備中の名前72Aの各論;保存形式)
ところで、図5に示す準備中の名前72Aは、例えば、ExcelファイルやCSVファイルなどで保存することができる。しかしながら、これ以外の電子ファイルで保存してもよいし、上述した専用プログラム55Cに直接組み込んでもよいし、作成ルールを専用プログラム55Cに含めておき、専用プログラム55Cにより、準備中の名前72Aが必要となる度に生成させるようにしてもよい。
6.名前制御部における名前の処理の説明
(6.00 イントロ)
次に、以下においては図5の名前制御部71におけるプログラム作成の機能面に着目して説明する。この説明は、次の「7.」で述べる各論としての各プロセスの総論でもある。なお、この「6.」における名前は、前記「5.」における名前と異なり表面と裏面における名前がある。また、この「6.」以降において、図1の設定領域3のサイエンスというときには、目次リンク(図1の設定領域B)がないバーベイタム(図1の設定領域4)を例に含むものとする。
(6.10 図5における指示情報受付部73;総論)
指示情報受付部73は、ユーザから名前生成指示、図1の設定領域3、4に対するサイエンス、バーベイタム及びその一部の領域生成指示、名前についての保存指示、増産指示、名前変更指示(退避設定指示、設定情報変更指示を含む場合がある)、結合指示、及び最終結合指示のいずれかを受け付ける。また、ユーザは表示されるUI画面(不図示)から上記指示を専用プログラム55Cにより行うことができる。なお、これらの指示は、例えば、ユーザがキーボード60あるいはマウス61を直接操作することによりCPU51に入力されることで処理を受け付け、その後、その指示をファイルに一括して処理することもできる。なお、図5の名前制御部71に保存指示の機能を有するようにしなかったのは、名前記憶部72が別にあり、また名前増産部75にその保存指示を記載したからである。
(6.11 設定領域における配置のN-1)
図1に示す電子ファイル1のページ2における設定領域4のバーベイタムには、7言語で多国間条約を逐条に対応してジャンプさせることができるように、ハイパーリンク団(設定領域5)を構成する6個のリンク1から6が、設定領域6、7、8、9、10、11に作成される。例えば→E→C→J→G→R→Sがこれに該当する。その後にアンカーAが配置される。このとき、7言語にもかかわらずリンク1から6と1つ少ない配置となるのは、マテリアルの言語による記述がこの下に記述されるので、この記述に対してジャンプする必要がないからである。つまり図1に→Fが表記されていないのは、サイエンスの下に配置されるマテリアルがフランス語だからである。
(6.12 設定領域における配置のオーダー)
また、7言語の配列は、→F→E→C→J→G→R→Sの順であり、マテリアルに配置される1つの言語のためのリンクがハイパーリンク団から除かれて先頭の目次リンク(図1の設定領域B)となっても、前後の順は逆転しないというオーダーの配列(図6(E)における各行の配列)である。また、先頭部分の目次リンクは、注目マテリアルの目次に戻るものであるから常にマテリアルと同一言語であり、設定領域6、7、8、9、10、11から除外された言語(例えば、上記の例では、当初は↑F)が記載される。以上のように目次リンクも含めば設定領域4のバーベイタムには7つのリンクの表面(図34(A))に注目言語を暗示するものが表示され、裏面にもマテリアルの言語を暗示する名前(図34(B))がその節に記載されている。また、最後に配置されるアンカーも表面からは読み取れないが、裏面にはマテリアルの言語を暗示する名前(図34(C))が同様にその節に記載されている。この順次の配列をオーダーと呼んでいる。
(6.13 設定領域の開始行指示)
名前生成部74がサイエンスを生成する場合に誤って、ハイパーリンク設置開始行よりアンカーを後の行に配置すると、ビューワーソフトによっては設定の行まで指定してジャンプするから、図2の事例で解るだろうが、ジャンプ先で帰還のハイパーリンクを探すためにいちいち上にスクロールしなければならず目線も安定せず、反復的なジャンプを繰り返すことが難しくなる場合がある。特に図32のようにハイパーリンクが多い場合には注意を要する。図29、図30において、その1行目のハイパーリンクにアンカーを配置したものこのためである。
(6.14 設定領域の生成指示)
名前生成部74は、電子ファイルに含まれるページの所定の位置に、他のページに設定されたアンカーへジャンプさせるハイパーリンクと、他のページのハイパーリンクから帰還的ジャンプを受ける為のアンカーとで構成されるバーベイタムな設定領域4を含むサイエンス(設定領域3)又はその一部を生成する。
(6.15 設定領域における名前の増産の指示)
名前生成部74が、サイエンス又はバーベイタムの位置に配置する名前を増産する際は、図1に示した電子ファイル1の例のように、表面の名前は数種類しか存在しない場合もあるが、異なる多数の裏面の名前を作成することができる。その後、名前生成部74は、ユーザからの生成指示を受け付けた指示情報受付部73からの信号により電子ファイル72内の所定のページにサイエンス又はバーベイタムを並べて増産する処理を実行する。
(6.16 設定領域における裏面の名前の指示)
裏面の名前については、他でも詳解しているので概説を行ないプログラム設計に記憶を呼び戻せる程度にここに記する。裏面の名前の生成指示は、表面の名前を暗示する名前とするとともに、各階層を構成する節の単位で指示することが好ましい。例えば、各節は、「。。」「。」「、、」「、」等で区分され、人間の目線でもその区分の前後が容易に判別し易いように作成される。更に、複雑なジャンプ構造を作成するときは、事前にルールが単純化されていることがミスを防止して、より複雑な構造体を作成する源になる。しかし、ハイパーリンクの結合ダイアログ中にアンカーの名前が文字番号順にしか並ばない。ならば、予め先頭ページからロケーションにアンカーを配置する際に、名前の若い順に配置して行けば、結合ダイアログ中に表示されるアンカーは、文字番号順であると同時にロケーション順であり両者が一致して出現し、単純で安定した名前配置順である。
(6.17 同一ファイル中におけるアンカーの名前)
また、2つの別ファイルを同じ1つのファイルに結合する際、両方に同じ名前のアンカーがあると、末尾に追加して貼り付けようとしたアンカーは自動的に削除されるので、結合前の各ファイルであっても裏面の名前として設定させるアンカーの名前に異なる名前を与えることが必要である。これに対して裏面がハイパーリンクの名前である場合の名前生成部74の処理は、1ファイル中に競合して複数の名前が生成されるようにしてもよい。2つの別ファイルを同じ1つのファイルに結合する際、ハンパーリンクは1つのファイル中に同じ名前が複数あっても排除されないからである。
(6.20 保存指示)
名前増産部75は、名前生成部74により作成されたサイエンス、バーベイタムのコピーを作成して、そのコピーされたサイエンスのデータを記憶部72に記憶させることができる。コピーを作成するのは、増産に際して元となるデータを変更する前に複写して保存しておき、変更前と変更後のデータを結合して2倍の容量からなる1つのファイルを作成するためである。なお、複写とは、増産行為であるが、意図が何の為の複写なのかが伝わらないのでプログラム操作には不適切な用語かもしれないが、文書を正確にするために増産という言葉を用語として使うこととした。
(6.30 増産指示)
名前増産部75は、名前生成部74により生成された設定領域3、4を別の電子ファイルに増産する。なお、名前増産部75は、設定領域3、4だけではなく、ハイパーリンク及びアンカーという個々を最終結合をしない他の電子ファイルに増産することもできる。この場合は、WEB上の特定ファイルの複数の箇所にバーベイタムなジャンプをするために、図1の設定領域5のバーベイタムに属するの1番目のハイパーリンクの裏面の名前を、例えば、http//:www.uspto.01.htm.#”。NAME”とし、2番目のハイパーリンクの裏面の名前を、例えば、http//:www.uspto.02.htm.#”。NAME” とし、以下、最後のハイパーリンクの裏面の名前まで同様に処理する。この場合、それ自体のファイル名は、http//:www.uspto.00.htmとし、前記の異なるファイルとのジャンプを行なうことになる。したがって、異なるファイル間での、この場合の上記の「#”。NAME”」は、名前規則、オーダーに従うことになる。この場合、各ファイルにおける名前の変更については、”。NAME”の部分については、下層領域についての変更を参考に、引き連れの増加方法(8.20)により、00、01、02の部分については名前の最上層領域についての変更方法を用いることになる。
(6.40 名前変更指示)
名前変更部76は、増産に際し、 名前増産部75により増産された設定領域3に含まれている各ハイパーリンクのジャンプ先の名前と、設定領域3に含まれる他のページのハイパーリンクから帰還的ジャンプを受ける際のアンカーの名前とを所定の名前規則に基づいて変更する処理を実行する。名前変更部76は、結合済みの名前72Cをそのまま別の多国間条約のマテリアルを有する電子ファイルにて再利用したい場合、自己の名前の節に対して変更をする、例えば、「1キ。。00。00」という裏面の名前の「1キ。。」とある節のみを変更対象として選択し、「7キ。。0」と置き換えをすれば、「7キ」となる以外に、「0」が追加されるから、「7キ。。000。00」となる。このような置き換えは、例えば、2桁の条文数で収まるPCT(特許協力条約)で用いていた結合済みの名前72Cを元に、3桁の条文数で構成されるEPC(欧州特許条約)のための名前データを生成したい場合に適した変更である。
(6.50 結合指示)
名前結合部78は、名前増産部75で増産したサイエンスを1つの電子ファイルに結合する処理を行う。なお、結合とは、デジタル処理上において、ある1つの電子ファイルに対して、その他の電子ファイルに設定されたサイエンスを複写することを意味する。しかし、ニュアンス的にもう少し広く、サイエンスの移動、追加という処理が含まれる。
(6.51 結合指示の例)
例えば、名前結合部78は、2つの別ファイルの表面の名前がともに同じ”→E →C”であるが裏面の名前が各「。。01。01」と各「。。01。02」と異なる各ファイルを結合して、1ページ目が「。。01。01」だけからなる”→E →C”、2ページ目が「。。01。02」だけからなる”→E →C”の1ファイルに結合(図12(A))する。
(6.60 退避設定指示)
名前の退避設定部77は、名前変更部76が設定領域3の目次リンクから始まるサイエンスに属する行のリンク表面や裏面の名前とアンカーの名前の変更を行う際に、本来変更することを意図していない箇所の名前を一時的に他の名前に変更することで、意図していない変更から退避させる。退避には以下の表面(例えば、図16のステップS23)と裏面(例えば、図16のステップS25)の2種類があり、意図したアンカーの名前変更指示が行われ、その後に設定情報変更指示がなされる。
(6.61 表面退避設定指示と設定情報変更指示)
例えば、名前の退避設定部77は、表面の名前の変更にて”→E →C”とあるのを最終的に”→C →E”の設定情報の順番とする途中で、”→E”部分のみを選択してファイル中に含まれる全てを一括で”→’E”とアポストロフィを打つ設定を行う。そして表面の名前を”→’E →C”の配列順の変換とし、次に”→C”を選択して”→E”と一括で変換して表面の名前を”→’E →E”の配列順の変換とし、最後に”→’E”を選択して”→C”と文字数を減らして変更が終わるが、この際の変更を補佐するアポストロフィを打つ。なお、9.10に、図16を用いた解説が別にある。
(6.62 裏面退避設定指示と設定情報変更指示)
例えば、名前の退避設定部77は、フランス文のマテリアルを英文のマテリアルのものに置き換えるときは、裏面の名前が「。1F。」となっているアンカー部分を「。2E。」と最終的に設定情報を変換する途中で、予め「。1F。」の裏面の名前を持つハイパーリンクに対し「。1’F。」とアポストロフィを打つことにより変更の補佐的な役割を果たす。名前の退避設定部77が予めアポストロフィを付すことで、docxファイルからdocumet.xmlを外に抜き出した後にdocumet.xml中の「。1F。」とある部分を「。2E。」と変更してもその影響がハイパーリンクである「。1’F。」には及ばないようにできる。なお、9.10にて、これとは別に、実際に、表面と裏面の組み合わさる変更について図16を用いた解説を行った。
(6.70 最終結合)
最終結合部79は、名前変更部76により作成されたサイエンス又はバーベイタムを、マテリアルが並ぶべき順に1つの電子ファイル内に結合する。したがって結合は、アンカーの名前を基準として、その最上層の節(図6(A)と6(C)における各領域84)の先頭桁に設置した数値ソートの数値の若いものから順に結合する。「1F」、「2E」、「3C」という結合順になる。結合後に保存されれば結合済の名前72Cとなる。以下で述べる第3プロセスによる場合は、この結合により初めてバーベイタムがジャンプ先たるアンカーと結合することとなり、狭義のハイパーリンクとしての機能を持つに至る。図2の場合ならば最終結合部79は、”→E →C”があるフランス用マテリアルファイル、”→F →C”がある英語用マテリアルファイル、”→E →F”のある中国語用マテリアルファイルの順に結合を行う。結合により各々のアンカー先が与えられジャンプできる。
7.生成処理の第1プロセスの説明
(7.00 プロセス総論)
続いて、生成装置50が電子ファイル1を生成する処理について各論的に具体的な説明をする。この生成処理は大きく分けると3つの処理プロセスから構成される。すなわち、生成装置50は、第1プロセスとして1セットのサイエンスを生成する処理(図7、図8)と、第2プロセスとしてサイエンスを1言語分に必要なセット数まで増産する処理(図11、図12(A)から12(C))と、第3プロセスとしてサイエンスに設定されている表面と裏面の名前の変更処理(図16、図17(A)から17(C))とを一定のオーダーに基づいて言語の置き換えを行ない、これら言語別のファイルを最終結合し電子ファイル1を生成する。
(7.01オーダーの定義)
オーダーとは、ハイパーリンクの配列順についての規則である。オーダーの表面上では、図2中の→F→Eから分かるように、ユーザが同一言語に戻る際にクリックする際のカーソルが一定の前後配列と間隔であることに気が付き、前後の配列と間隔を認識して容易に両者を相互に切り替えることができることで、帰還的な反復可能なジャンプを容易なものにする(図6(E)における各行の配列)。そこでジャンプ先で→E →F のように先後において逆転するものはオーダーに反する。また、オーダーとは、設定領域6から11をフィールドコードを開いて裏面から見た場合に、図6(A)から6(D)の設定領域84の先頭桁が数値の若い順に並ぶことである。
(7.02オーダーの例)
図6(E)における各行を例にとるならば、7本の各バーベイタム(図1の領域4)のそれぞれにおいてハイパーリンクが、図1の設定領域6から11の順番に並ぶ際に、各ハイパーリンク中の裏面名前の節である図6(A)から6(D)の設定領域84の先頭桁の数値を、設定領域6から11の順番に若い数値の組合せの順に並べることである。図9(G)を例にとるなら、設定領域6から11の裏面の名前が、「2E」、「3C」、「4J」、「5G」、「6R」、「7S」の順に並ぶようにすることである。もちろん、裏面と表面の名前は、相互に暗示が対応するように並ぶ。以下、各処理について説明する。なお、以下では、代表的なワープロソフトとしてのMSwordを例にとり処理方法を解説するが、他社製品においてはこの例を作成の参考にされたい。
(7.02準備中の名前72Aの完成)
図7,図8により、生成中のサイエンスに7言語のリンクを作成する場合には、バーベイタム(図1の設定領域4)にリンク1から6(N-1の数)を配置し、目次リンク(図1の設定領域B)を作成し、最後にアンカーを配置する(図1の設定領域A)。この一行の完成までが第1プロセスである。つまり、図6(E)の1本の作成までが、第1プロセスである。図6(E)の2行目から最終行の異なる複数のサイエンスは、後で述べる第3プロセスで作成されるので、その際に解説する。
(7.10 第1プロセス、単一のサイエンスの完成まで)
ところで、図7および図8は、図4に示す生成装置50が実行する1つのサイエンスが完成するまでの生成処理の一例を示すフローチャートである。そして、図9(A)から図9(E)は、図7の各処理で生成される途中を示す図である。図9(E)はリンク1から6までの表面の例である。図9(F)、図34(A)は先頭に目次リンクを設置し、第1プロセスが完成済みの状態である。また、図9(G)、図34(B)、は、図9(F)、図34(A)の裏面のフィールドコード中に記された名前である。図9(G)は、2行目から7行目まで名前の節が「。2キ。。01。01」と同一である。図9(F)のアンカーの名前は図9(G)のフィールドコード中にも記載されないが、「。1F。2キ。。01。01」図34(C)である。
(7.11名前の下層における同一)
上記のように、同一バーベイタム(図1の設定領域4)を構成するハイパーリンク(図1の設定領域6から11は、その表面。 図34(B)はその裏面。)とアンカー(設定領域Aはその表面、図34(C)はその裏面)は、バーベイタムの動きを司る為に、名前の節が、中間層も下層においても同一の「。2キ。。01。01」である。また、目次リンク(図9(G)及び図34(B)の各1行目)中の「もく」は、図1の設定領域Bに配置される目次を暗示する。そして、その目次に戻る為に、図9(G)の2行目以降の同一カラムに配置される全角の「01」よりも文字番号が若く開始するところの「もく」を用いて作成されている。なお、以下では、図7を元に解説を行うが、図8でも同様のステップ番号を用いて、第1プロセスの手順の図を作成しているので、必要に応じて、図7を図8と読み替えして理解されたい。
(7.20 シンボルを1つ)
図7のステップS1において、図5の名前生成部74は、電子ファイル1にシンボルを1つ作成する。例えば、図1の設定領域6のリンク1の位置に図9(A)に示す”→E”を作成する。
(7.21 シンボル1つをハイパーリンク化)
図7のステップS2において、図5の名前生成部74は、図7のステップS1のシンボルに早速裏面のハイパーリンクを設定する。図9(G)の2行目のように「。2E。2キ。。00。01」と設置する。この際、名前生成部74は、シンボルにハイパーリンクを設定する際のハイパーリンクの編集ダイアログの入力画面(図10)に、1バイトの「#」を先頭に挿入してから上記の名前を入力する。#を先頭に挿入するのは未だに注目ファイルにジャンプ先たるアンカーの設定がないことによる。このままでは、ジャンプが成立しないと危ぶむかも知れない。すなわち、第一プロセスでは、生成の当初、所定の場所を示すアンカーの名前と、前記アンカーの名前を参照するハイパーリンクの名前が、同一ファイル上に存在しないマテリアルから独立した設定領域を生成するまでだからである。しかし、この第1プロセスにおいてジャンプが成立しない名前は、最後の第3プロセスにて行う遷移を通じて作成される別ファイル中にジャンプが成立する名前が作成される事を予定しており、これらのファイルを第3プロセス終了後に最終結合した際、ハイパーリンクのジャンプを機能させることになる。そこで、前記のように1バイトの「#」を先頭に挿入してから上記の名前を入力すると、図9(A)に示すように、シンボル”→E”にハイパーリンクが設定され”→E”になる。そして、この部分のフィールドコードを開くと、図9(G)のようにダブルクォーテーションで囲まれた名前がハイパーリンクとして作成されることがわかる。
(7.30 2つ目に複写)
図7のステップS3において、名前生成部74は、ハイパーリンクを1つ複写する。例えば、図1の設定領域7のリンク2の位置に図9(B)に示すように下線が付加された”→E”を1つ複写する。ただし、今だに1つ目が単に2つ作成されたところのリンク2にすぎない。
(7.31 2つ目の表面作成)
図7のステップS4において、名前変更部76は、ステップS3のハイパーリンクの表面を変更する。例えば、図9(C)に示すように、ステップS3で複写した”E”を選択したグレイ色の状態にして図9(D)のようにコピーした”→E”の表面の”E”を選択し”C”とエンターキーを押して”→C”と表面を変更すれば、”E”に設定しておいたフォントスタイルもそのまま引き継がれた”C”に変更される。
(7.32 2つ目の裏面作成)
図7のステップS5において、名前変更部76は、ステップS4のハイパーリンクの裏面を変更する。例えば、ハイパーリンクに含まれる裏面の名前の「。2E。」という部分を選択し、「。3C。」に変更する(図8のS5)。若しくは図10のハイパーリンクの挿入ダイアログから1バイトの「#」を先頭に付してから名前の全部を、例えば「。3C。2キ。。00。01」として挿入する。
(7.40 バーベイタムのリンク作成)
図7のステップS6において、名前変更部76は、さらにステップS3、S4、S5を図1の設定領域8のリンク3以降のリンクについて順次同様に繰り返す。そして、図9(E)に示すように、ハイパーリンク”→E”、”→C”、”→J”、”→G”、”→R”、”→S”からなる設定領域6から11のリンク1から6を設定領域4のバーベイタムに作成する。このとき、図8のステップS6中の「。4J。」等の名前の節が参考になるだろう。
(7.50 目次リンクの表面作成)
図7のステップS7において、名前生成部74は、ステップS6で作成した複数のリンク1から6が並んでいる行の先頭に目次リンク(図1の設定領域B)の表面を作成する。目次リンクの表面は、例えば、図9(E)に示すような、”↑FMap”である。
(7.51 目次リンクの裏面作成)
図7のステップS8において、名前生成部74は、ステップS6の目次リンク(図1の設定領域B)の裏面にハイパーリンクを設定する。このときの目次リンク(図9(G)の1行目)とこれに続くバーベイタム部分(図9(G)の2行目以降)のアンカーAの名前との関係は、目次リンクのハイパーリンクもバーベイタム中のアンカー(図1の領域A)も共に注目言語の為のものであるから、アンカー(図1の領域A)が名前規則に従う以上、目次リンクも、その名前規則の影響を受けて、両者ともに同じ言語を暗示する名前を用いることになる。例えば、図9(G)の注目言語はアンカーの名前の節である「。1F」が暗示するフランス語であるから、この影響を受けて目次リンクの名前の節も、同一である「。1F」(図34(C))となる。
(7.51.01 当該の注目言語のマテリアルの名前との前後関係)
ところが、同一サイエンス中のアンカー(図1の領域A)と目次リンク(図1の領域B)に付する裏面の名前の関係は、目次リンクが、先に登場する目次ページのアンカーにジャンプする為、目次リンクに若い文字番号を充てて作成することになる。例えば、目次リンクに「もく」と裏面の名前の節が作成されれば、「もく」の冒頭開始文字番号は、全角00である「00」よりも若く開始する番号である。そのため、全ての目次について「もく」以降のカラムに任意の文字数値等を用いて目次を作成し、例えば「もく。99。」等と変化させても、常に全角00である「00。00」よりも、「もく。99。」を含む目次を常に若い順に並ばせることができる。
(7.51.02 他の言語のマテリアルの名前との前後関係)
更に、名前規則上、各言語の目次はマテリアルと連続した一体として並び、他の言語のいかなる目次もマテリアルもその中間に入り込まない文字番号の並びとすることが準備中の名前の作成に必要となる。
(7.51.03 目次リンクの実例)
その為には、同一行を構成するサイエンス中の目次リンクとアンカーの名前の関係は、ともに同一条約のためのものであり図6(A)と6(C)の名前のうち主題領域81の節部分については、名前を同一として作成される必要がある。そして、更に、同一サイエンス中の目次リンクはアンカーよりも小さい文字番号でなければならない。
(7.51.04 目次アンカーの配置される位置)
その理由は、目次リンクは、目次アンカーに戻るようにジャンプするからである。例えば、目次リンクは、命令文としての効力を有する文書として公にされた具体的な各条項を該当ページに従えるアンカーと同一行にサイエンスとして配置されることがある。しかし、目次アンカーは、目次中に存在し、そのページ中には、具体的な各条項が規律する規定文言を該当ページに従えていないからである。
(7.51.05 目次リンクの文字)
そこで、同一サイエンス中に存在する目次リンクに対しては、図6(A)と6(C)の条項領域82の名前の節自体を、図9(G)の1行目の「目次」のように、全角の「00」よりも小さい文字番号とするか、若しくは、条項領域82の開始する1つ手前の図6(A)と6(C)の各領域85の2桁のいずれか一部について「、」を用いることで、「。」を用いるアンカーの名前よりも常に前に表れるようにしておくことになる。これにより目次リンク”↑FMap”ができあがる。
(7.51.06 目次リンクの文字番号)
ところで、名前が同じということは、名前を文字番号に置き換えても、数値が同じになるということである。PCの世界は、番号を文字に置き換えて表示する世界であるから、その反対を行なうことにより理解を深めることができる。その手法で、再度、文字番号で名前の先後を考えてみたい。つまり「。」も、番号を文字に置き換えて表示しているのである。このとき、文字番号の捉え方もいろいろあるが、もっとも簡単な例で説明したい。
(7.51.07 ALTキーとXキーを同時押)
MSWord上で前記の「。」の箇所を選択し反転させて、灰色にして、ALTキーとXキーを同時押しする。すると、3002という番号に変化する。「、」は、3001となる。その前提で、図6(A)と6(C)の領域85を考えると、「。。」だから、「30023002」となる。この「。。」の箇所に前述のとおり一部について「、」を用いると、「。、」となるか、「、。」となる。これを文字番号に置き換えると、「3002」、「3001」である。ゆえに、「30023002」である「。。」より、いずれも文字番号が小さい。そこで、「。、」「、。」を、表計算ソフトでソートして並べた場合には、「。。」よりも、前に並ぶことになるのである。
(7.52 体系的統一性を有する目次)
さらに階層を増加する場合も、各マテリアルについて体系的統一性を保持させることが必要となる。例えば、多言語国際条約であるPCTとPCT規則の各国語バージョンを含んだものを1つのファイルにまとめたものを作成したいとする。その場合、まず、第1に図6(C)の設定領域84を用いて、各言語別に区分するだろう。そして、第2に、その名前の下層部分の設定領域88を用いて各マテリアル別に、例えば、「。1P」(不図示)をPCTとした同一カラムについて、例えば、「。2キ」(図9(G))をPCT規則のマテリアルとして用いるようにするだろう。最後に第3として、特許協力条約「。1P」の終了後で、かつ特許協力条約規則1.1である「。2キ。。01。01」の開始する中間に、その規則1.1等の目次を作成するように考えるだろう。
(7.60 アンカーの設定)
図7のステップS9において、名前生成部74は、例えば、図9(F)に示すように、リンク1から6が並んでいる行の右側の所定の位置にアンカーを設定して処理を終了する(図7のEND)。このときアンカーに付する名前は図9(F)からは見えないが、図9(G)の2行目以降において最上層の節以外の数値が共通するのと同様にアンカーの該当部分も共通する。アンカーもバーベイタムにジャンプする構成の一部だからである。
(7.61 バーベイタム状態の名前)
したがって、名前は図9(G)では「。1F。2キ。。01。01」がアンカーの名前である。すなわち、該当のサイエンス(図1の設定領域3)に所属する全ての名前は「1F」「2E」等のように最上部の節にバラエティーの名前(図9(G))を有するが、該当のバーベイタム(表面が図1の設定領域4であり裏面が図9(G)の2行目以降)に所属する全ての最上層の節以外の裏面の名前は「。。01。01」のように同一である(図9(G))。これらアンカーとハイパーリンクの名前の下層を共通にするということは、これから述べる、第3プロセスにおける遷移の際に、自動的に下層が嵌めこまれる状況を作成するものであり、本発明の中核的な思想である。なお、図9(F)は、図34(A)にて、図9(G)のハイパーリンクは、図34(B)にて、アンカーは、図34(C)にて再度、見比べのために記載した。
(7.62 アンカーの位置)
ところで、アンカーを図1の領域B等において、バーベイタムの最後に配置しているが、特に、最後でなくとも良い。しかし。アンカーはジャンプの停止記号であり。ハイパーリンクはジャンプの開始記号であるから、重複して重ならないように、配置することが必要である。
8 生成処理の第2プロセスの説明
(8.00 第2プロセス、1言語のサイエンス群の完成まで)
続いて、第2プロセスである1言語のサイエンス群の完成までの説明をする。図11と図12(A)から12(C)は、図7と図8で生成された1つのサイエンスを増産する処理の一例を示すフローチャートである。以下では、その作成の手順を説明する。なお、図12(A)から12(C)は、図11と同じステップ番号が付設されており、図12(A)は、01と02の2ファイルの結合まで、図12(B)は、01、02と03、04からなる2ファイルの結合まで、図12(C)は、01、02、03、04と05、06、07、08からなる2ファイルの結合である。したがって、以下の図11におけるステップは、図12(A)から12(C)に置き換えて読み替え可能である。
(8.10 増産)
図11のステップS11において、図5の名前増産部75は、図7のステップS9で作成されたサイエンスを増産する。なお、増産前のものは、増産後のものとは別に、結合のために一時保存される。
(8.11 docx→zip)
図11のステップS12において、名前変更部76は、ステップS11で増産したファイルの拡張子を、例えば、docxからzipファイルに変更する。なお、ZIPファイルに変更する具体例については以下に図13を用いて説明する。
(8.12 zip→document.xml)
図11のステップS13において、名前変更部76は、ステップS12のZIPファイル内部の「document.xml」をファイルの外部に取り出す。具体的には、名前増産部75は、ZIPファイル内部の「document.xml」を外部の場所へコピーする。なお、ステップS13については具体的な図14を用いて以下で説明する。
(8.13 名前の一括変更)
図11のステップS14において、名前変更部76は、「document.xml」に含まれるハイパーリンクとアンカーの名前の節を一括で変更する。例えば、名前変更部76は、「。。01。01」という表記の名前を「。。01。02」という表記の名前へと変更する。なお、変更の処理で実行する際は前後に「。」を含んで変更にミスが生じないように範囲を決定することが好ましい。
(8.14 図面代用写真としての図15)
図15は、図11のステップS14で実行される処理画面例が表れている図面代用写真である。写真は、document.xmlファイルを開いた状態で、ハイパーリンクとブックマークにおける名前を一括で変更した際に表示されるものである。図15の図面代用写真では、PCT規則の第1規則から第9規則を第11規則から第19規則に変更をかけて名前を再利用しようとして、図35(A)、35(B)のC列の名前(正確には、このとき変更前に用いた名前は、フランス語用であるが、英語用の名前になおすと図35(A)、35(B)である。)について、変換前を「。。0」(PCT規則の第01規則から第09規則の0の部分と考えている)、変換後を「。。1」(PCT規則の第1X規則から第1X規則の1の部分と考えている)とする処理を行ない変換を終了した場面である。この場合、変更後にXの部分に、変更前「。。0」のカラムの後にある「1」から「9」等が変更に複写されて引き継がれる。そして、その変更の総数は、図35(B)の最終行に記された、45である。そして、この図15において、赤い下線の付された箇所が変更後の名前の箇所である。
(8.14.01 図15の観察)
この図15を変更を観察すると2つのパターンがある事に気がつく。1つは、上から1行目であり、「/w:t」「/w:r」「w:hyperlink w:anchor="。2E。2キ。。11。01”w=history"!"と記されている部分である。もう1つは、この上から7行目にw:id ="0" w:name="1F。2キ。。11。01"/」w:bookmarkEnd w:id="0/"と記されているパターンである。この部分はbookmarkとの表示があるから、ブックマーク(アンカー)の名前を変更をした箇所と読めるだろう。そうなると、前記の1行目はハイパーリンクの置き換えの箇所と推測できる。また、この7行目の左右側のw:idの数値が"0"から記されているのが読めるので、初めの変更箇所と解る。さらに、同じ変更パターンが、7つ置きに登場している。そして、図15の最終行から数えて7行目には、w:id ="6" w:name="1F。2キ。。13。01"/」w:bookmarkEnd w:id="6"と記されている。つまり、図15は、アンカーについて、6つ置き換えられた部分までの表示画面である。図15の最下部には、図15に表示されない変更を含み「完了、315項目中、315個が現在のドキュメント内で置き換えられました。」との結果報告をソフトウエアが自動表示している。
(8.14.02 図15の見方)
同じ変更パターンが、7つ置きに登場していることと、315という結果から考えると、315÷7=45のアンカーを置き換えした事が解る。これは、図35(A)、35(B)におけるC列の合計が図35(B)の最終行の45と一致するので変換にミスはないことが解る。この7という数値は、図1の領域4の各セット6のリンクとアンカーAの7つの組合せであるバーベイタム中の名前の数と一致する。しかし、XMLから設定領域3の全て置き換えたなら目次リンクを含んで7個のリンクとその後に(図1の設定領域Aの)アンカーの配置を踏まえるならば、合計8つの組合せでパターンが動くとも思える。その相違は、何故生じたのだろうか。
(8.14.03 図15の見方)
原因は名前の節が「。。0」であれば「。。1」とする変更だったのに対し、目次リンク(図1のB)は、「。1F。2キ。。もく。01」のようになっていたので、その内部に「。。0」に対応する部分がなかったので変更されなかっただけである。この目次リンクの処理漏れについては、後で処理方法について述べる。
(8.15 document.xml→zip)
図11のステップS15において、名前変更部76は、ステップS14で変更が終了した「document.xml」を再び元のZIPフォルダ内の場所に戻す。
(8.16 zip→docx)
図11のステップS16において、名前結合部78は、ステップS15のZIPフォルダの拡張子を「docx」に変更(ここで変更の成果物が得られる)して、MSwordファイルを開き変更されたサイエンスをコピーして、ステップS11の生成開始前に保存されたステップS11のMSwordファイルの後尾に貼り付けて保存する。これにより「。。01。01」と「。。01。02」の2行のサイエンスをもつ1つの電子ファイルが完成する。
(8.20 引き連れの変更方式)
図11のステップS17において、名前増産部75、名前変更部76、および名前結合部78は、ステップS11からステップS16の処理を繰り返して、必要となるサイエンスのセット数となれば処理を終了する(END)。この第2プロセスにおける変更は、変更の直前に出来て保存しておいた名前からなるファイル(名前増産部75)と、変更された名前を変更前の名前と連続するように増加させたファイル(名前変更部76)の結合(名前結合部78)であるから、その都度、2倍、4倍、8倍となる。
(8.21 結合増加の特徴)
分解して記述するなら、1回目は既存分「。。01。01」と増加分「。。01。02」という裏面の名前を持つから、2回目の新規増加分はこの裏面の名前を「。。01。03」と「。。01。04」とする2度連続する名前変更部での処理がなされた後に、変更前の「。。01。01」 「。。01。02」と結合されて、「。。01。01」から「。。01。04」の4行サイエンスを持つ1つのファイルになる。さらに同様に3回目の名前変更部における処理を行ない「。。01。01」から「。。01。08」の8行サイエンスを持つ1つのファイルを作成する。こうして、項に相当する部分が終了したら、1桁の条に相当する部分について同様のことを行ない、最後に2桁条の部分についても同様に行う事となる。なお、第9項が必要であれば、図12(C)の結合分に図12(A)のステップS14における変更前「1。01」→変更後「1。09」として作成し、「。。01。01」から「。。01。08」のファイルに結合すれば良い。
(8.22下層から処理がされる特徴)
ただし、項と相違して条文は通常9条もあり10条もあるから、1桁の条を作成する際は、0条から作成を開始し、最後の9条を作成する際は他で作成したものの名前を変更して追加した方が好ましい。下層から段々と中間層に処理が移行するのであるが、下層での処理をしたものを引き連れて変更を処理するのが特徴であり、名前の上層に行けば行くほど引き連れて迫り上がる処理件数が多くなる。そして、このように、条項領域が数値である場合に、引き連れの変更方式により増産することができる名前増産部を備えることは処理が早い。
(8.23下層の名前を引き連れて変更する特徴)
図15においては、「。。0」を選択し、「。。1」と変更をかけたXMLテキストであるために「。。1」と変更済み箇所が赤の下線が付されている。そして、この部分は図6(C)における領域85と条項領域82の先頭カラムであるから2桁規則の部分の変更であることが判るだろう。つまり、図15は、第1規則から第9規則のPCT規則の規定に用いた1桁規則以下の名前をそのまま引き連れて、第11規則から第19規則を自動生成した場面の図面代用写真である。
(8.30 縦一列に並ぶフィールドコード中の名前)
ところで、フィールドコード中の名前であるが、図6(C)に示す例は、ワープロでの作成幅を320ポイントとし、高さを480ポイントとし、その左右を17ポイントの狭い余白としたファイルを作成し、スマートフォンの狭い画面で文字を見た場合に、図9(G)及び図34(B)のように丁度文字数が縦一列に並ぶ文字数となる。
(8.31 縦一列に並ぶフィールドコード中の名前)
このとき、ぶら下がりインデントは、1文字の設定となっている。しかし、この条件だけの場合だけ、フィールドコード中の名前が縦一列に並ぶというのではない。例えば、名前の文字数を少なくしたならば、ぶら下がりインデントの数値を増加させて、同様に、縦一列に並ばせることができるからである。但し、その場合は、2行目から7行目を縦一列に並ぶように揃えるができるのである。1行目と2行目は、ぶら下がりインデントの増加分数値の影響を受けて、左に空白ができるからである。
(8.32 縦一列に並ぶフィールドコード中の名前)
また、フィールドコード中に縦一列に並ぶ名前を用いて名前の置き換えを行うと、図15や図18のような整然とした名前の置き換えとなり、ソフトウエア上の置き換え処理を判読することが可能である。
(8.40 大量作成)
以上の処理で説明した同様の作成方法によりサイエンスを作成すると例えば、8個まで作成し、その8個に2個を足して10とし、20、40、80個とするようにサイエンスを効率的に大量作成することができる。なお、サイエンスにおけるハイパーリンクは、必ずしもすべてが同一の1行に並べなくてもよく、2行、3行となってもよい。なお、図12(A)から12(C)は、図11で説明した処理と同様の処理例を説明したものである。そして、図12(A)から12(C)のステップ番号は、図11のステップ番号に対応している。
ステップ2での注意事項(8.50 docxの警告)
図13は、電子ファイル55Aの拡張子を「docx」から「zip」に変更する際に表示される画面例である。図13に示すように拡張子を変更する際には、注意を促すメッセージが表示されるが、これを無視してファイルの拡張子を変更する。
(8.60 zip中のdocument.xmlに対する操作)
図14は、拡張子が「zip」に変更された後の電子ファイル55Aのフォルダに含まれるdocument.xmlを示す図である。図14に示すように、電子ファイル55Aの「zip」に変更後のフォルダの中に、「document.xml」が必ずあるので、これを当該フォルダから外に出す。「zip」フォルダの内部にあると、PCがフリーズするからである。なお、「document.xml」の拡張子は「xml」なので、例えば、WEBページ作成ソフトを用いて開く。この際コンテンツにまで改変が及ばないようにする為に「。」を含んで名前の部分に対して一括変換をかける。そして、これをそのまま保存する。そして、拡張子が「zip」となっているファイル中に「document.xml」を戻す。最後に、拡張子が「zip」となっているフォルダの拡張子を「docx」に戻す。こうして増産の成果品が出来上がる。第2プロセスでの増産の成果品は、アンカーだけでなくハイパーリンクにも及ぶ。
(8.70 正確な変更)
名前の変更を通じて増産を行う際は、「。」およびこの表記に続いて記載される「。」又は「。。」の部分までをも含んで選択して、本当に変更したい箇所を確実に特定することができるようにしてファイル中の全ての該当する箇所を一括で所望の表記に変換することが望ましい。
(8.71 成長点を用いた変更の例)
例えば、図6(A)の領域85「。。」の2カラムを選択して「。00。。」の5カラムと置き換えをすれば、最上層領域84と下層領域86との間に更に別の新たな中間層領域(図6(C)の領域88)を作成することができる。同様に、最終結合済みの完成ファイルに含まれるdocument.xmlを退避しないで「。4J。2キ。。01。01」等の名前の「。2キ。。」の5カラムの部分を変更する箇所として選択し、「。9キ。。0」の6カラムの文字列に一括変更する処理を実行すれば「。4J。9キ。。001。01」等とすることもできる。もちろん、同じ中間層領域を持つハイパーリンクとアンカーだけでなく、全てのマテリアルも含んだxml構文から同じ構成を持つ部分を、名前の変更から予め退避(本出願において名前の退避とは全てこの意味であり「名前の退避」と定義する。)した後に、アンカーの名前に対して、XMLから変更を加えて名前を自動生成することもできる。そして、この変更後の「001」の節は、例えば、EPC規則の3桁の条文などに適した裏面の名前へと使うことができる。
(8.71.1 成長点方式の長所と短所)
前記の成長点を用いる置き換え方法において、document.xmlを開いてからの置き換えは、9.61において、なぎ倒しとして解説した。すなわち、パイパーリンクもアンカーも一度の置き換え処理で済み、極めて簡単である事が長所である。その為に、用いることが有り得ない文法構造である「。。」等を含んで安全、かつ、確実に変更箇所を選択することを要する。しかし、document.xmlを開いて行うので、フォントスタイルとか改行とかのワープロ機能の裏側情報を全て開く状態から、その全体をPCが詮索して変更しようとすることになるので、PCに対する負担が大きく処理時間を要する。
(8.71.2 成長点方式と退避方式の選択)
従って、マテリアルが相当規模の大きさとして存在したまま、名前の節を置き換える際には、第2プロセスを更に3段階に分けることが時間の節約になる。そして、その中間の第2段階で、アンカーの名前だけを前記の変更処理を行わせる(図17A、17B、17CのステップS26)。
(8.71.3 実施例)
その為、第1段階では、名前の共通する節を予めファイル中に存在し無くなるように変更する。例えば、フィールドコードを開いて全てのハイパーリンクの名前の成長点の「。。」を含んで「。2キ。。」の5カラムの部分を「。9キ。。0」の7カラムに変更する。こうしておけば、「。。」を持つ部分が、ハイパーリンクの裏面の名前として全く存在しなくなる。また、このようなユニークな名前はワープロの裏側にある該当ファイルのXML情報にも存在し得ないのである。そして、以後の第2段階におけるPCの名前の置き換え数をXMLから該当するアンカーの名前の変更だけに減少させることで処理待ち時間を短くすることができる。第3段階は、第1段階と反対の破壊からの回復処理だけとなる。つまり、「。9キ。’。0」を選択して「。9キ。。0」と変更してアポストロフィーを削除する。又は、「。’。0」を選択して「。。0」とする。
(8.71.4 選択)
以上の、成長点方式と退避方式のいずれを選択するかは、操作に対する熟練と置き換に要する時間との兼ね合いで決めれば良い。前記において、成長点を用いた変更の例に2つの実施方法を書いたのは、この選択をしてもらいたいからである。
(8.72 マテリアルに影響を及ぼさない名前の変更)
前記の場合には、変更元のアンカーとハイパーリンクが互いに異なる名前を有するものの、変更先では同一の名前のアンカーとハイパーリンクがxmlから一律に変更処理されているから変更先のファイル内でもこれから述べる最終結合後も同様にジャンプが成立する。さらに、変更元ファイルと変更先ファイルを1つのファイルにした後に両者の名前を変更して結合したハイパーリンクを作成して再利用したい場合も両者で名前が異なるからジャンプが機能する。このように、日本語の文法的にあり得ない「。。」を含んで文字列を選択すれば、マテリアル中に変換ミスが生じないで新規の階層を追加して作成することができる。
(8.80 作成中の名前72Bの定義と意義)
図5における作成中の名前72Bは、名前制御部71からの指示を受けて量産工程中で生成された設定領域3のサイエンス群、又は設定領域4のバーベイタム群として保存される。しかし、名前72Bは、名前72Aと同様に、裏面にハイパーリンクの記載はあるがジャンプ先をもたない無機能な広義におけるハイパーリンクから成り立つものである。場合によるが目次リンク( 図1の設定領域B )が作成されないことがある。目次リンクも作成される場合は目次リンクも名前を持つから、8つの名前が1行に記されることになる。また、作成の際、名前の変更が目次リンクに及ばない場合があるので、変更処理数とその際のパターンを掴んでおくと処理済み数で置き換えの確認ができる(図15)。図15に用いたソフトウエアの最後には、置き換え必要数と置換え済み数が、「完了。315個の項目中、315個が現在のドキュメント内で置き換えられました。」と表記されているからである。
(8.81 目次リンクの作成時期)
この場合の目次リンクの作成は、次の最終結合72Cの前の第2プロセス終了後、第3プロセス開始前に処理しておくことが良い。なお、図15において処理漏れした目次リンクは、図19(D)の場合なら、さらにフィールドコードから「もく。0」を選択して「もく。1」の一括変更を行えば、名前の下層部分をそのまま従えた第10規則から第19規則の該当条文の目次が作成できる。そして、目次の階層の名前にジャンプができる。もちろんこの詳細目次もサイエンスになっていて目次リンクがあり、その目次リンクは更に上位の大目次にジャンプできるように名前が配置される。
(8.90 バラエティーを喪失させるメリット)
第3プロセス開始前にもう一つ処理しておきたいのは、準用条文に対するハイパーリンク処理である。この準用条文の処理は、マテリアル中の1バイト文字かからなる条項(例えば、第111条)を2バイト文字表記化(例えば、第111条又は第百十一条と変更)してからtxtの拡張子のファイルに貼り付けて西洋文中に見られるフォントスタイル等のバラエティーを喪失させ、マテリアルと同じフォントにした後に、再度xml化を行なえばxml構文中のタグによる文字数値等の分断を減らせるので、変換作業を行う際に効率が良くなる。
9. 生成処理の第3プロセスの説明
(9.00 全ての言語のサイエンス群の完成まで)
続いて、第3プロセスである全ての言語のサイエンス群の完成までの総論について説明する。今までの第2プロセスが1言語のサイエンスのみの増産を目的としてきたのに対し、第3プロセスは他言語に対応する変更を処理し、他言語のサイエンスを作成する為の最終工程である。
(9.01 処理を示す図面)
その為に、第3プロセスは、裏面の名前の最上層領域(図6(A)から6(D)の領域84)の置き換えを行う。図16,図17(A)から17(C)は、その際におけるハイパーリンク及びアンカー中の名前の置き換えの要所を図示する。これらの図で行われる置き換えのうち、図1の設定領域6の置き換えを示したのが、図19(A)から19(D)である。そのとき、図19(A)と19(B)は名前の表面、図19(C)と19(D)は名前の裏面の処理の実例を示す図である。さらに、図19(A)と19(C)はその置き換え途中、図19(B)と19(D)は置き換え後である。
(9.02 置き換え処理の箇所)
置き換えは、図1の設定領域3のサイエンスに属する、(1)設定領域4のアンカーA、(2)設定領域6から11のハイパーリンクのうちから1つ、(3)目次リンクB、以上(1)(2)(3)の合計3箇所に対して行われる。これら3箇所の置き換えが終了するとサイエンスが保存される。そして、次の異なる言語のためのサイエンスの作成に遷移する。この置き換え変更を順次に行うことを示したのが、図6(E)の各行である。図6(E)は7行だから、7言語についてのサイエンスということになる。
(9.03 図16と図17(A)から17(C)の関係)
ところで、以下のステップ22からステップ30は、図16に基づいてフランス語用のハイパーリンクとアンカーの名前を、英語用に置き換える解説である。また、図17(A)は、これを書き直したものである。そして、フランス語以外の他の言語のサイエンスを作成する為の置き換え処理は、図17(B)、17(C)において、図16、図17(A)と同じステップ番号を用いて解説している。それ故、他の言語のサイエンスを作成する際は、後述の図16のステップ22からステップ30中の解説を、図17(B)、17(C)に読替えて参照できる。なお、以下で述べる合計3箇所に対する処理は、時間的先後を含まないことに注意されたい。時間的先後の観点を含む記載は、その後に行いたい。
(9.04 アンカーの名前の置き換え)
最初に、アンカーを説明をする。アンカーの名前の置き換えは、図1の設定領域Aに対して行われる。例えば、第1と第2プロセスにてフランス語を暗示するFのアンカーが作成された場合、第3プロセスにおいては、名前規則に基づいてアンカーの裏面の名前の節を、当初の「。1F。」から順次、他の言語用に、「。2E。」、「。3C」、「。4J。」、「。5G。」、「。6R。」、「。7S。」の順に置き換える。その際、新規に作成されるファイル中の全てのハイパーリンクも含んだ全てのXMLデータを検索して、該当する文字を持つアンカーの名前の全てを順次に置き換えて、アンカーの名前が異なる別ファイルを順次に作成する。
(9.05. ハイパーリンクの名前の置き換え)
次に、図1領域5のハイパーリンクを説明する。第1と第2プロセスでは、注目であるフランス語を暗示するFが抜け落ちた設定領域6から11が作成された図6(E)が作成されている。第3プロセスは、この図6(E)を元にして、オーダーに従いつつ、設定領域6、7、8、9、10、11の各領域の順に置き換えの都度、作成されるファイル中の全てのハイパーリンク中の名前を検索し、名前中に該当する文字を持つ名前の全てを順次に置き換えつつ、設定領域を移り動く毎に、異なるファイルを作成する。そこで、第3プロセスにおけるハイパーリンクの名前の置き換えは、注目言語毎に、図1の設定領域6から11のいずれか1つの領域に対して行われることになる。
(9.05.1 ハイパーリンクの名前の対応する置き換え)
名前の表面である図6(E)の1行目2番目の”→E”を、図6(E)の2行目2番目の”→F”に置き換える際、対応するように名前の裏面である図34(B)の2行目の「。2E。」の部分も、図19(D)の2行目の「。1F。」に置き換える。また、この置き換えは、フィールドコードを開いて行う場合には当該ファイル中の全てのハイパーリンクを検索し、一致した部分の全てを置き換えることが合理的である。図19(A)の2番目の”→’E”は、その置き換え途中の表面、図19(C)の2行目の「。2’E。」はその置き換え途中の裏面の名前の姿であり、各々の”→’E”と「。2’E。」は、対応する表面と裏面である。
(9.05.2 ハイパーリンクの置き換え箇所の遷移)
それらの置き換え終了後のサイエンスの表面を1箇所に並べたのが図6(E)の各行である。そして、図6(E)における各行の右下がり線の左側が、順次の抜け落ちと補充による変更箇所である。例えば、図6(E)の1行目から2行目に変更する際において設定領域6は(”→ E”から”→F”)、図6(E)の2行目(F)から3行目に変更する際において設定領域7は(”→C”から”→E”)、図6(E)の3行目から4行に変更する際において設定領域8は(”→J”から”→C”)、図6(E)の4行目から5行目に変更する際において設定領域9は(”→G”から”→J”), 図6(E)の5行目から6行目に変更する際において設定領域10は(”→R”から”→G”), 図6(E)の6行目から7行目に変更する際において設定領域11は(”→S”から”→R”)となる。つまり、第3プロセスは、遷移の都度、注目の名前を図1の設定領域5から抜け落ち(前記のカッコの前半)させ、かつ、抜け落ちた名前と別の名前を設定領域5に補充(前記のカッコの後半)して、異なるファイルを作成する。以下では、この設定領域6から11をリンク1から6とも呼ぶ。ただし、図6(E)の1行目は、第3プロセス開始前に作成済みであるから、説明の便宜上、並べたに過ぎない。
(9.06 目次リンクの名前の置き換え)
最後に、目次リンクを説明する。目次リンクの置き換えは、図1の設定領域Bの領域に対して行われる。その際に、同一ファイル中の全てのハイパーリンクを検索して、同一の文字に該当する全てを別の文字に置き換えすることは、前記のハイパーリンクと同様である。そして、第1と第2プロセスにてフランス語を暗示する↑Fの目次リンクが作成された場合、第3プロセスは、他の注目言語の配列順に従い、全ての設定領域Bの表面の名前を順次、↑E↑C↑J↑G↑R↑Sと名前を置き換えた異なるファイルを作成する。その際、名前の表面である図6(E)1行目1番目の”↑F”が、図6(E)2行目1番目の”↑E”に置き換えされる場合、今度も対応するように、名前の裏面である図34(B)の1行目の「。1F。」の部分が、図19(D)の1行目の「。2E。」に置き換えされる。
(9.07 第3プロセスにおける置き換え)
以上の置き換えの際、アンカーの名前は、注目言語を暗示する「。1F。」を「。2E。」とするように名前規則に従い若い文字番号順から、名前の節を置き換えする。また、設定領域6から11に配置されていたハイパーリンクは、注目言語と名前と同一になった場合、その設定領域から順に抜け落ち、注目言語と相違する名前となったハイパーリンクが設定領域6から11の間に補充されて同じ6の数のリンクとなる。つまり抜け落ちも文字番号の若い順になされる。またその補充も文字番号の若いものから順次になされる。
(9.08 第3プロセスにおける置き換えの順番)
例えば、ハイパーリンクを集めた図1の領域5の裏面の名前は、異なるファイルが作成される都度、図23の2行目以降のように順次「。2E。」、「。3C。」、「。4J。」、「。5G。」、「。6R。」、「。7S。」の順で抜け落ち、その各々のファイルにおいて順次「。1F。」、「。2E。」、「。3C。」、「。4J。」、「。5G。」、「。6R。」とオーダーに並ぶように補充される。その表面も裏面の暗示に対応して、図6(E)の2行目以降がE、C、J、G、R、Sの順で注目言語から抜け落ち、図6(E)の2行目以降がF、E、C、J、G、Rの順に補充される。目次リンクの名前の置き換えは前述したので割愛する。
(9.09 結合済みの名前72Cに至るまで)
名前の置き換えがされた各ファイルは、遷移の都度、各々保存(図5の72B)される。その後、全ての注目言語の為の遷移が終了すると、最終結合部79により。結合済みの名前72Cとして保存される。したがって、第3プロセスで保存される場合は、いずれも設定領域3のサイエンス群、又は設定領域4のバーベイタム群の塊の形となる。このとき、最終結合79を経ているということは、ハイパーリンクがアンカーにジャンプする機能を持つ、完成済みである狭義におけるハイパーリンクであることを意味する。それでは、第3プロセスの各論について時間的先後を踏まえ、具体的に説明していく。
(9.10 表面の退避;目次リンク)
図16のステップS22において、名前の退避設定部77は、ハイパーリンク(F)(事例は、目次リンク)の表面の”F”の1文字を”’F”のようにアポストロフィを付した2文字に一括変更する。この処理により、例えば、図19(A)に示すように、ハイパーリンク表面は”↑’FMap”に変更される。
(9.11 表面の退避;バーベイタムのリンク)
図16のステップS23において、名前の退避設定部77は、ハイパーリンク(E)(事例は、図1の領域6のリンク1の部分)の表面の”E2の1文字を”’E”のようにアポストロフィを付した2文字に一括変更する。この処理により、例えば、図19(A)に示すように、ハイパーリンク表面は”→’E”に変更される。
(9.12 裏面の退避;目次リンク)
図16のステップS24において、名前の退避設定部77は、フィールドコード内のハイパーリンク(事例は、図1の領域Bの目次リンク)にある裏面の名前「。1F。」を「。1’F。」にアポストロフィを付して一括変更する。この処理により、例えば、図19(C)に示すように、名前が{HYPERLINK \l "。1’F。2キ。。もく。01"}と変更される。
(9.13 裏面の退避;バーベイタムのリンク)
図16のステップS25において、名前の退避設定部77は、フィールドコード内のハイパーリンク(事例は、図1の領域6のリンク1部分)にある裏面の名前「。2E。」を「。2’E。」にアポストロフィを付して一括変更する。この処理により、例えば、図19(C)に示すように、名前が{HYPERLINK \l "。2’E。2キ。。00。01"}に変更される。
(9.14 最上層の変更)
図16のステップS26において、名前変更部76は、ステップ25の電子ファイル.docxの拡張子を.zip拡張子に変更して、内部の「document.xml」を外部に取り出す。そしてアンカーの名前の変換を行う。図18に示す写真の例は、最上部の「。1F。」を「。2E。」に変換を行う際の処理画面であり、変換された後の「。2E。」は全て、赤の下線が付され「。2E。」と表示される。その左側は、全ての行にw:bookmarkStartという記述がある事からも分かるとおりブックマークのみの変換処理を示している。アンカーという定冠詞に包まれた名前の置き換えができたのである。このとき前述した、アポストロフィーを付して退避設定を伴う変更をしたことで、ハイパーリンクの変換はなされない。このため、図18には、退避した名前の記述が表れていない。この際の、変換の際の選択範囲は、図6(A)や6(C)の「4J」の前後に「。」を含んで行うことで図33よりも更に混沌としたxml構文に対する操作の正確性が高まる。
(9.14.01 図18における最上層の変更)
また、図18の一番上の部分の名前が「。2E。2キ。、目次」で、中間のw:id"16"から名前が「。2E。2キ。。もく」と変更している。これは、PCT規則のボリュームが大きいので2階層に分けて目次を作成したためである。もちろん、名前の先頭から数えて同一カラムの一方が「。、」で他方が「。。」となっていることから両者の節の文字コードの配列順を用いて目次の2階層を作成したことが判るだろう。名前の入れ替えを行った後は、「document.xml」をzipフォルダに戻し、更に拡張子をdocxに戻す。なお、document.xmlから.zipへの拡張子の戻し方、.zipから.docxへの拡張子の戻し方については、以前、図13、図14を用いて説明したのと反対になるだけである。
(9.15 目次リンクの表面の変更)
図16のステップS27において、名前の退避設定部77は、MSword上で表面の名前 ’Fのアポストロフィ付きの2文字をEの1文字に一括で変更する。この処理により、例えば、図19(B)に示すように、目次リンク表面は”↑EMap”に変更される。
(9.16 バーベイタムに属するリンクの表面の変更)
図16のステップS28において、名前の退避設定部77は、MSword上で表面の名前’Eのアポストロフィ付きの2文字をFの1文字に一括で変更する。この処理により、例えば、図19(B)に示すように、ハイパーリンク表面は →F に変更される。
(9.17 目次リンクの裏面の変更)
図16のステップS29において、名前変更部76は、MSword上のフィールドコード内のハイパーリンクのアポストロフィ付きの名前「。1’F。」を「。2E。」に一括で変更する。この処理により、例えば、図19(D)に示すように、目次用リンクの裏面の名前はフィールドコードを開くと{HYPERLINK \l "。2E。2キ。。もく。01"}に変更される。
(9.18 リンクの表面の名前を戻るように置き換える)
図16のステップS30において、名前変更部76は、名前の表面を、図6(E)の1行目から2行目においてリンク1を”→E” から”→F”、図6(E)の2行目(F)から3行目においてリンク2を”→C” から→E”、図6(E)の3行目(G)から4行目においてリンク3を”→J” から”→C”、図6(E)の4行目(H)から5行目においてリンク4を”→G” から”→J”, 図6(E)の5行目(I)から6行目においてリンク5を”→R” から”→G”, 図6(E)の6行目から7行目においてリンク6を”→S” から”→R”と名前を1つずつ戻るように置き換えた。
(9.18.01 リンクの裏面の名前を戻るように置き換える)
このとき、名前変更部76は、図6(E)の名前の裏面も、1つずつ戻るように置き換える。すなわち、図17(A)、17(B)、17(C)の各S25の開始時と各S30の終了時に行う、図6(E)の1行目から2行目においてリンク1を「。2E。」から「。1F。」に。図6(E)の2行目(F)から3行目においてリンク2を「。3C。」から「。2E。」に。図6(E)の3行目から4行目においてリンク3を「。4J。」から「。3C。」に、と名前を戻る。以下、裏面の名前は不図示であるが、図6(E)の4行目から5行目においてリンク4を「。5G。」から「。4J。」に、図6(E)の5行目から6行目においてリンク5を「。6R。」から「。5G。」に 、図6(E)の6行目から7行目においてリンク6を「。7S。」から「。6R。」にと名前を戻るのである。
(9.18.02 アンカーの名前の変更方向と相違する理由)
この現象は、別ファイル作成に対して、一方でアンカーを1つずつ高い数値(「1F」、「2E」、「3C」、「4D」、「5E」、「6R」、「7S」)順に置き換えた(図6(E)の各行の右端のアンカーはその順で置き換わる)順に、他方で該当のリンク中にジャンプしないリンクが生じ、その箇所にジャンプを追記したいリンクが生じるからである。つまり、前記の→の左辺側は、アンカーと名前が共通したためにジャンプが機能しないリンクを除くものであり、上記の→の右辺側は前回除かれたリンクのジャンプが機能するようになったのでリンクを追記するものである。
(9.20 順次の変更)
以上の処理を行うと、目次リンクが”↑FMap”から”↑EMap”と置き換えが行われて処理を終了する(END)。実際の名前変更処理は、上述したステップ22からステップ30を対角線の数を求める算式であるN-1回実行することで、N-1の数のサイエンスにおいて、目次リンク及びバーベイタム中のリンクのそれぞれの位置が置き換わった図1の設定領域3、4が生成される。但し、図1の設定領域Bを除いた設定領域6から11においてFECJGRSの先後は逆転しないオーダーで順次の変更を行う必要がある(図6(E)の各行)。なお、図16、図17(A)から17(C)および図19(A)から19(D)で説明した処理は、図6(A)、6(C)で示した作成中の名前72Bの最上層領域84のアルファベット部分を含む節についての名前変更例であるが、マテリアルの構成(例えば、多言語の特許関連条約などの条約のサイエンス化)に応じて図6(A)、6(C)の最上層領域84だけでなく図6(C)の中間層領域88についての名前変更処理にも応用することができる。
(9.21 最終結合の順について)
最終結合は最後の工程である。最終結合は今までの生成を完成させるものであるが、第1プロセスがハイパーリンク団をオーダーに並べ、また、アンカーを名前規則で並べて作成を開始し、第2プロセスはそれをそのまま承継させて文字コードの小さい方から増産し、第3プロセスがそれをそのまま承継させて文字コードの小さい方から遷移を行なうことで、最終結合を導き出している。その為、ここでも最終結合に際しては、文字コードの小さいものを先にして結合を行なう。つまり、最終結合も、前記名前規則に従い、文字コードの小さいアンカーを有するファイルを先にして結合を開始する。例えば、7言語の多国間条約について、フランス語を「1F」、英語を「2E」、中国語を「3C」、日本語を「4J」、ドイツ語を「5G」、ロシア語を「6R」、スベイン語を「7S」として準備中の名前を定めた場合には、最終の結合も、アンカーの文字コードの小さい1からを先頭にしてファイルを結合していくことになる。そして、アンカーの文字コードの小さい順は、同時にロケーション順になるのである。
(9.22 名前規則とオーダーに従う結合)
ところで、最終結合は、それまでの処理が、名前生成部、名前増産部、名前変更部、名前結合部、最終結合部のいずれもが、名前規則とオーダーに従い、アンカーとハイパーリンクの裏面の名前を生成してきたことを承継して、名前規則に基づいてファイルを結合する。したがって、本件の電子ファイル生成方法は、極めて単純な電子ファイル生成方法であり、名前の操作を覚えやすいし、理解し易いと言えるだろう。
(9.30 変更数Nについて)
なお、図17(A)から17(C)に示す処理は図16の一部詳細図であり、図17(A)は図1における領域6、図17(B)は図1における領域7、図17(C)は図1における領域8まで置き換えた処理を示している。このとき、第2プロセス終了時に1つの注目が完成済みであるから、その注目「F」の次から変換を開始するので前に述べたようにN-1回の置き換えを行えば合計N回作成されたことになり、これらのN数の言語別ファイルを結合すれば、所望の単一ファイルが完成する。
(9.40 生成装置50の効果1;大量作成)
始めから説明したように、生成装置50は、目次リンクも含んだサイエンスの設定領域3又はバーベイタムの設定領域4を生成する図5の名前生成部74を有する。また、生成装置50は、名前生成部74により生成された設定領域3又は設定領域4を所定の名前規則に基づいて変更する名前変更部76を有する。また、生成装置50は、名前変更部76により変更された設定領域3又は設定領域4を有する電子ファイルを作成する機能を有する。また、生成装置50は、最終結合部79において1つとなり完成したファイルを電子ファイル55Aに格納する構成となっている。これらにより、設定領域3又は設定領域4の作成者がマテリアルに応じたハイパーリンクとアンカーの組み合わせを逐一最初からする必要がなく、電子ファイル1、55A、72Aに含まれる設定領域3又は設定領域4のデータリンク構造を再利用して大量作成することができる。
(9.50生成装置50の効果2;アルゴリズムのみで実施可能)
また、生成装置50は他の観点から捉えると、ユーザからの設定領域生成指示、増産指示、名前変更指示、保存指示のいずれかを受け付ける指示情報受付部73を有する構成となっている。これにより、設定領域3又は設定領域4を電子ファイル1、55A、72Aに構築しようとする作成者の意図を直接反映しながら構築することも可能なので、プログラミング能力などを有していない作成者であっても作成することができる。特に社内のマニュアル等の社外の者に見せたくないものを、改廃に応じてアップデートにする際はメンテナンスに優る。
(9.60 別々に保管する意義)
図5の72の記憶部は、名前の作成中の名前72Bと結合済みの名前72Cとを、それぞれ長所と短所があるので別々に保管することがある。ここで長所と短所というのは、作成中の名前72Bというのは、これから名前に変更をバラエティーに変化させる前の名前として存在しており、反して、結合済みの名前72Cというのは、そのままでは再変更を加えにくいということに由来する。したがって、一巡の遷移により生成される新規なアンカーと新規なハイパーリンクからなる新規なサイエンスを有するファイルを、最終結合に要するセット数としてそのまま保存する記憶部は、価値がある。
(9.61結合済みの名前の短所)
例えば、MSword.docxからdocument.xmlを取り出して変更をかけるという方法は、ある名前を変更しようとしても名前が同じなら1ファイル内のどの部分に対してでも一律になぎ倒すようにすべて変更をかけてしまうので、変更されたくない部分には予めアポストロフィ等の退避措置をしてから必要な部分だけに変更を行なわせる措置が必要になる。ところが、退避するにしても、最終結合部79を経ているからアンカーの名前が多様化しているだけでなくハイパーリンクの名前も多様化しており、これらのバラエティーに変化した部分の名前も予め退避させなければならず、非常に手間がかかる場合が多いという短所がある。
(9.62結合済みの名前の長所)
しかし、結合済みの名前72Cは、既にジャンプが実証された設定領域3のサイエンス、設定領域4のバーベイタムからなるから、例えば、必要箇所の条文の8項9項等の項数が名前の作成中の名前72Bにない場合に、設定領域4の一部を借用して再利用を行える長所がある。
10. その他の実施例の説明
ここから、今まで述べた電子フアイル以外とは別の実施例について述べる。
(10.00 効果3;そのままの再利用性)
このハイパーリンクの構造体である結合済の名前72C(例えば、図1の設定領域3のサイエンス、設定領域4のバーベイタムの状態)を電子ファイル1、55A、72Aとは異なる別の電子ファイルにコピーすると、電子ファイル1、55A、72Aの領域3や領域4がそのまま、別の電子ファイル内にも構築される。これにより、例えば、結合済の名前72Cのアンカー情報、ハイパーリンクの設定(Add a Hyperlink)情報が電子ファイル1、55A、72Aと同様の構成となっている電子ファイルの場合には、領域3や領域4をそのまま他の電子ファイルに利用することができるため、領域3や領域4をゼロから生成する必要がなくなり、データの再利用性をより高めることが可能となる。例えば、第4条の2があるパリ条約ではなくPCTのような追加改正のない条項だけで多くが成り立つ場合には、別のファイルに対して再利用性が高い。
(10.10 一部編成替えの再利用性)
また、他の観点から捉えると、この生成装置50の名前変更部76は、電子ファイル1、55A、72Aについて、名前増産部75により増産された設定領域3又は4に含まれる各ハイパーリンクのジャンプ先を示す名前と、アンカーの名前とをマテリアルに応じた名前規則に基いて変更するものである。つまり電子ファイルに含まれる設定領域3又は4のデータ構造は再編成が可能である。例えば、7言語の構成言語を変更して国連公用語のアラビア語を入れる等の処理を行う際に名前規則に従った変更を名前の節に行ない注目言語のサイエンスを再利用ができる。
(10.20 異なる電子ファイル間におけるジャンプ)
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。以下、その変更について述べる。例えば、上述の実施形態においては、同一の電子ファイル内のハイパーリンク(いわゆる内部リンク)の例を示したがハイパーリンクのジャンプ先は、他の電子ファイルとの間で設定されていてもよい。また、図1に示す設定領域5のバーベイタム中のリンクは、電子ファイル72Aでのカテゴリの単位数Nより1少ない(すなわちN-1個)分生成される。例えば、あるマテリアルが7言語で翻訳されている場合には、注目を除く6個のリンク1から6(図1の設定領域5)が作成される。
(10.20.01 注目が抜け落ちないバーベイタム領域)
また、作成の際にはバーベイタムのジャンプ先ページ画面とジャンプ元画面のページ画面のハイパーリンクの位置がほぼ同一ですぐに戻る位置にタッチできるように設定するのが好ましい。そこで、全てあるいは一部のページにおいて、注目マテリアルの言語が必ずしも先頭に飛び出している目次リンクの設定を行うのではなく、同じ順番としてもよい。この場合、いずれの言語のジャンプ先の設定領域5もバーベイタムにジャンプしない1つを含むFECJGRSの7つのリンクがどの言語においてもこのままの順番で表面となる。
(10.201 建築図面置換えの一例)
図21から図28は、図1とは異なり、建築図面整理用の他の電子ファイルの一例である。建物(図21)の竣工図面は、建設業者が施主と打合せを行った結果又は下請けの業種別に打合せを行った結果が、完成建物なり、その意匠、構造、設備の構成順で編綴され、工事請負契約書の請負契約終了報告書として作成される。
(10.202 図面置換えの必要性)
しかし、完成後の居住者が改装工事をしたい際は、床に電気、ガス、給水、排水、インターネット等の配線がどのように配置されているか。自分のフロアの足元がどのような構造になっているのか。壁はどうなっているのか。という自分の目線レベルで考える。その為、自分の居住場所の平面図、正面図、側面図順の配列を優先して、その配列の中を更に工事種別図のレイヤー図が順次に並べてあるほうが居住者にとって判りやすく、例えば、釘を打ち込むのに便利な事がある。
(10.203 置換え方法)
そこで、まず建物の外観概念図をデジカメで撮影し(図21)、次に竣工図面もデジカメで撮影して、図面を投影からの方向を指し示す平面図法、正面図法、側面図法の別の各図法別による分類に並べ替えた上で、並べ替えた分も平面図法の目次(図22)、正面図法の目次(図23)、側面図法の目次(図24)を各別に加えて作成し、これらの新図の目次から各図面にジャンプできるようにした。また、現目次(図不示)と図面相互で往復するジャンプ(図25から図28の設定領域99の目次リンク現行図)を作成した。また、同じ図法の上にレイヤーを重ねて作成された図面から新体系目次に戻るジャンプ(図25から図28の設定領域100目次リンク新図)を作成した。こうして、図25から図28の設定領域99と100が図面の各ページにあることで、現行と新規の両目次間を相互に切り分けてジャンプをすることで図面を比較することができるようにした。
(10.204 効果)
こうして出来上がった新体系に基いた電子ファイルを用いれば、平面図、正面図、側面図の別に図面を容易に取り出せるから、例えば、マンションの内装を改修する居住者に対して図面集の全部でなく、必要な部屋が含まれる部分の図面のみを貸し出す事ができる。そのことで他の居住者のプライバシーの保全に役立つし、又、工事の必要な箇所は目線をもととする新体系の図面配置で確認し、改装等の工事の発注は現体系に基いて業種別に積算を行ない、再度、新体系に戻り、住民の目線レベルで工事を確認できるという便利性が生じる。
(10.209 不図示;竣工図の編綴順)
さて、再度、その為の手順であるが、前記のように建築業者から手渡された竣工図は、意匠図、構造図、設備図の順の配列となっている。意匠図は、さらに意匠図そのものと、窓図に分かれ、その順がさらに、平面意匠、正面意匠、側面意匠に分かたれ、平面意匠は、1階平面図、2階平面図、3階平面図、4階平面図となる。ついで、窓図である建具配置図が配列し、個々の建具表が記載された後に、意匠の正面図、側面図に移行しABCDE、1234の各通りでの切断面、矩計が記される。こうして意匠図が終わり、次に構造図になり、最後に設備図と並んで編綴される。
(10.210 不図示;竣工図の編綴順の短所)
この配列は請負業者の工事種別を図面の呼称とした名前で分類されているに事が多く、配置の順番は段々と慣れてくる。しかし、やはり、図22の1階の床図(iFroor)を利用した構造図(Structure)、配筋図(Bar Arrangement)、電気設備図(Electric Equipments)、ガス配管図(Gas)、配管図(Pipe)、衛生設備図(Sanitary)、換気設備図(Vent)のそれぞれが離れた位置に編綴されて相互に検討しにくいという欠点がある。
(10.211 図21平面図法の編綴順の置換え)
そこで図面の名前を見ただけで、それがどの図法かをまず解るように名前を構成する節の最上層に表記し、ついでどの部分で切断した図か、最後に何の為の図面なのかの順に下層の節に以下の名前をつけて、この順で図面を並び替えた。例えば、図21の建物の外観図のように、表面の名前については、各階平面図をi、ii、iii、ivにて表記し、正面図Street通りをA、B、C、Dにて表記し、側面図Avenue通りを1、2、3、4にて表記した。さらにこの表記において、正面図Street通りの、ー、+は建物の外部を意味する。側面図Avenue通りのー、+も同様である。
(10.211.01 図21平面図法の編綴順の置換え例)
そして、これらに対応する裏面の名前の複数節の、例えば「。1。1i。1Design」は、1番先に配置したい平面図法「。1。」、1階「。1i。」、1番先に配置したい意匠図「1Design」の3つから成ることを暗示する名前とした。また、同様に名前の複数節の「2−。B2。Windows」は、2番目に配置したい正面図法「。2−。」、通り番号「B」、2番目に配置したい建具図「2。Windows」の3つから成ることを暗示する名前とした。また、同様に名前の複数節が「。3/。23。Development」は、3番目に配置したい側面図法「。3/。」、通り番号「2」、3番目に配置したい展開図「3。Development」の3つから成ることを暗示する名前とした。


(10.212 図22平面図法上の横配列)
そして、図22は、これらの同じ投影法を用いた図面を同じ行に並べて比較する目次を作成したものである。例えば、図22設定領域91(図22のiFloor)のラインには、平面図法により表現された上記の各種図が横の1行として並べられ、平面図法を用いた図面が短時間に比較検討がしやすくなっている。すなわち、これらの1階の床図(iFroor)を利用した意匠図(Design)、建具図(Windows)、構造図(Structure)、配筋図(Bar Arrangement)、電気設備図(Electric Equipments)、ガス配管図(Gas)、配管図(Pipe)、衛生設備図(Sanitary)、換気設備図(Vent)は全て平面図である。また、これらの配置(設定領域91)は、ジャンプ先で横のバーベイタム(図25から図28の領域100)を作出する元となる。
(10.212.01 図22平面図法上の2次元目次)
さらに、Design図が1階の床図(i Froor)、2階の床図(ii Froor)、3階の床図(iii Froor)、4階の床図(iv Froor)と垂直(設定領域92)に並べられ4枚あり、相互にジャンプし比較しやすくなっている。特にレイヤーを重ねる最近の図面作成方法は、同じ基本図面上に応用図面をレイヤーとして重ねて何回も異なる図面の種類としていつくも使い回しするのものであるから基本図面と目線でも同じ作成のため、ジャンプ前後も目線がおのずと移動先に注意が向くから、認識が高まるだろう。こうして図22は、水平と垂直の目次を有する2次元の目次となっている。
(10.213 図23正面図法上の横配列)
次に同様に竣工図から図23のように建物正面図を抜き出しStreetを切断する柱通りがA、B、C、D、Eのどの位置にある図面であるかによる分類を優先した目次を作成するものである。例えば、建物を上からDで切断した時に、→Dという図面はCの通りからの光源であり、それがD地点で切断された図面でC側から見た図面ある。反対にD←という図面はEの通りからの光源であり、それがD地点で切断されてE側から見た図面である。また、これらの配置(設定領域93)も、ジャンプ先で横のバーベイタム(図25から図28の設定領域100)を作出する元となる。
(10.213.01 図23正面図法上の2次元目次)
さらに、図23には、Dで切断した縦に並んだ図面( 図23の領域D)がデザイン図Design、建具図Windows、展開図Interior Development、詳細図Sectional Detail、杭図Pile、柱図Column、配筋図Barと7枚あることを示している。つまり、図23は、これらの同一地点で切断した図面を横のバーベイタム以外に、縦(設定領域94)に並べられ相互にジャンプし比較しやすくしている訳である。こうして図23も、水平と垂直の目次を有する2次元の目次となっている。
(10.214 図24側面図法上の横配列)
同様に図24は、建物側面図を図21のAvenueを切断する柱通りが1、2、3、4のどの位置にある図面であるかによる分類を優先した目次を作成するものである。例えば、建物を上から3で切断した時に、左下向き斜め矢印[数1]という斜め矢印は4の通りからの光源であり、それが3地点で切断された図面で4側から見た図面ある。反対に右上向き斜め矢印[数2]という斜め矢印は2の通りからの光源であり、そでが3地点で切断されて2側から見た図面(設定領域95中の+とーの付されたものは、建物外部から見た外観図)である。また、これらの配置(設定領域95)も、ジャンプ先で横のバーベイタム(図25から図28の領域100)を作出する元となる。
[数1]











[数2]




(10.214.01 図24側面図法上の2次元目次)
さらに、図24には、3で切断した縦に並んだ図面がデザイン図Design、建具図Windows、展開図Interior Development、詳細図Sectionl Detail、杭図Pile、柱図Column、配筋図Bar、エレベーター図Elevatorと8枚(設定領域96)あることを示している。つまり、図24は、これらの同一地点で切断した図面を縦 (設定領域96) に並べて相互にジャンプし比較しやすくしている訳である。こうして図24も、水平と垂直の目次を有する2次元の目次となっている。
(10.215 図25〜図28)
次に、図25〜図28の4枚は、図23(正面図)の設定領域101の最下にあるCのElevatorからジャンプした同一の図面である。このうち、図25は本来の図面である。そして、図25の右上の2つのアンカーのうち左は現、右は新の目次からジャンプを受けるように、名前を付与されている。この為、図26のとおり、右上にある2つのアンカー(設定領域97)の名前をロケーション順に並べると、当然、現体系と新体系の2種類のアンカーの名前が交互に出現することとなる。ところで、図26〜図28の3枚は、名前が「。2」から開始しているが、これは4D化の際の2分後の状況を見る為に名前に冒頭に追加した文字であるから、以下において、4Dの解説(10.31)が始まる前の段階においては、「、、」の成長点から名前が開始するとして、記述して行く。
(10.216 図27)
次の図27は、図25の右上にある2つのアンカー(設定領域97)のうちから左側のアンカーを選択し、現行の竣工図面順の配置における名前順に並べたものである。このとき、現行図は竣工図面の目次(不図示)からジャンプを受ける為のアンカーの名前の節の文字を「、、1。」とし、新規置換えの体系の目次からジャンプを受ける為のアンカーの名前の節の文字である「、、2。」と区別し、現行の図面に付する名前の文字番号が、新規の置換え図面に付されるアンカーの名前より常に若くなるようにしたものである。
(10.217 図28のアンカーからの図)
最後に図28は、右上にある2つのアンカー(設定領域97)のうちから右側のアンカーを選択し、新規図面体系における置き換え後の図面順の配置における名前順に並べたものである。このとき名前の下層部(設定領域98)が「2−。C8。ELEVATOR」である中に、「2ー」が読める。「ー」はストリート正面図の略で、第1描法である平面図「1」の次の「2」が第2描法である正面図の制御文字として付与されている。次の「C」はStreetの番号であり、「C」での正面図でありその「8」番目にエレベーター図を配置し直したという訳である。これは図23設定領域101のDesignを1行目としたときに、最終行目である8行目にCがあり、このElevatorからジャンプできるようになっていることを示す。
(10.217.01 図25〜図28の2行目の説明)
まず、同一図面である図25〜図28の各2行目(設定領域99)のサイエンスの解説から開始したい。ただし、この各2行目のサイエンス中のアンカーは、異なる行である各図の1行目左側に配置される。つまり、Presentの体系おけるアンカーが1行目左側の位置に領域設定される。
(10.217.02 図25〜図28の2行目のジャンプの説明)
図25〜図28の2行目(設定領域99)のジャンプの説明を行なう。各2行目のトップの↑Presentは、現行の竣工図面(不図示)の目次にジャンプする。サイエンスに属する次の”S36→B”は、構造図Structureで竣工図面の通算図面番号の36番目であり、”→B”正面図Streetの”B”通り図面にジャンプする。次の右上向き斜め矢印をS37と2の中間に用いた[数3]は構造図Structureで竣工図面の通算図面番号の37番目であり、右上向き斜め矢印を用いた[数4]側面図Avenueの”2”通り図面にジャンプする。最後の右上向き斜め矢印を用いた[数5]は構造図Structureで竣工図面の通算図面番号の39番目であり、右上向き斜め矢印[数4]を用いた側面図Avenueの”3”通り図面にジャンプする。という意味である。すなわち、ここでの2行目は、現行のS36、S37、S37、S38という構造図の図面番号順を守りつつ、その間を現行図面順にジャンプする設定領域である。

[数3]




[数4]



[数5]


(10.217.03 注目リンクの抜け落ち)
このときS38が抜け落ちているのは、注目図面が下に配置されるからである。この2行目の配置は、前述の通り、36、37、39と現行の図面番号で連続していることから、設定領域99は現行の竣工図の順で図面を見ようとするジャンプに用いられることが解るだろう。注目図面が下に配置された場合はサイエンスから注目リンクの抜け落ちることも国際条約のときの場合と同じである。
(10.217.04 帰還的なジャンプ)
なお、不図示であるが各ジャンプ先にも図25等と同様なサイエンスを横に置換えた1行が2行目に記載され同一図面である図25等に図面間における帰還的なジャンプを可能にしているのはもちろんである。
(10.218 図25〜図28の3行目の説明)
次に、同一図面である図25〜図28の各3行目(設定領域100)のサイエンスの解説をしたい。ただし、この各3行目のサイエンス中のアンカーは、異なる行である各図の1行目右側に配置される。つまり、Newの体系におけるアンカーが1行目右側の位置に領域設定される。
(10.218.01 図23の垂直Cラインと3行目との関係)
図25〜図28の3行目のジャンプは、目次たる図23の垂直Cライン(設定領域101)の各々のジャンプ先に、ダイレクトにジャンプし各々を相互に比較しようとするものである。すなわち、図25〜図28中のサイエンスに属する、各3行目のトップの↑Newは新規目次へ戻る目次リンクであり図23の正面図の目次にジャンプする。次の→Dは、図23のデサインDesignの→Cのジャンプ先に目次を経由せずダイレクトにジャンプする。同様に次の→Wは、図23の建具図Windowsである→Cのジャンプ先に目次を経由せずダイレクトにジャンプする。同様に次のI←は、図23の展開図Interior development である→Cのジャンプ先に目次を経由せずダイレクトにジャンプする。同様に次の→Pは、図23の杭図Pileである→Cのジャンプ先に目次を経由せずダイレクトにジャンプする。同様に次の→Cは、図23の柱図Columnである→Cのジャンプ先に目次を経由せずダイレクトにジャンプする。同様に次の→Bは、図23の配筋図Bar Arrangementである→Cのジャンプ先に目次を経由せずダイレクトにジャンプする。すなわち、3行目の設定領域は、同一空間のCライン上にレイヤーを重ねて作成された各種図面を集め並べて、その同一空間のままレイヤー間をジャンプしようとする設定領域である。
(10.218.02 注目リンクの抜け落ち)
注目図面が下に配置された場合はサイエンスから注目リンクの抜け落ちることも国際条約のときの場合と同じである。すなわち、図25の領域100から図23の領域101中のFootStep and Elevatorの→Cが抜け落ちている。なお、不図示であるが各ジャンプ先にも図25等と同様なサイエンスを横に置換えた1行が3行目に記載され同一図面である図25等に図面間の帰還的なジャンプを可能にしているのはもちろんである。
(10.31 名前の最上層の前方に新規の最上層を作成する)
ところで、図25〜図28の各図においては新1行目の設定領域102に、今回出願のバーベイタムを用いている。つまり、前回までの説明では、図21から図24においては、領域102にアンカーのみが設置され、図25から28においては、1行目には、2行目と3行目のハイパーリンクの為のアンカーの2つが配置されていたのみであり、図25から28の1行目には1行目の為のハイパーリンクがなかった。ところが、4D化にさいしては図21から図28の全ての図の1行目に時間という概念を持ち込むハイパーリンクがバーベイタム(図1の設定領域4)となって配置されている。そこで、以下ではその作成方法について解説を行うこととする。
(10.32 新規の名前の特徴)
新規のバーベイタムの1行目は、表面の名前から眺めると、0M、1M、2Mと時間という概念を持ち込んで記載(図21〜図28の設定領域102)がされている。また、フィールドコード側の裏面の名前の新規最上層領域に、時間の経過を示す節(例えば、2分後は「。2」)を裏面の名前の前方に最上層領域として合成付加した名前の設置(図26~図28)がされている事が判る。例えば、図26は、注目マテリアルに付されたアンカーの名前「、、2。2ー。C8。ELEVATOR」の前方に2分を暗示する「。2」を付加し「。2、、2。2ー。C8。ELEVATOR」となっている。この時間という概念を持ち込む前は、アンカーの裏面の名前の冒頭制御領域は、「、、」(図26~28における「、、」)という成長点となっていた。
(10.33 既存2、3行目に対する先行処理)
作成に際しては、間違えのない選択を行なうことで間違えのない置き換えができるようになるように、他の箇所のXML文中には決して存在しない日本語としての文法違反ですらある「、、」という2重に連続する成長点を選択し、成長点を利用し、成長点を付けたまま、例えば「。0、、」という置き換えを行ない名前の前方に「0」分を付加する。この付加により、ファイル中の全てのハイーパーリンク及びアンカーの裏面の名前に対し、つまり、図25~図28における既存である2行目のハイパーリンク団と1行目の左のアンカーで構成される旧体系のサイエンスと、既存である3行目のハイパーリンク団と1行目の右のアンカーで構成される新体系のサイエンスの裏面の新名前の最上層が加わる。ファイル全体に効果が波及するので、さらに、既存である目次部分の図21から図24の1行目アンカーついても同様に変更が加わる。
(10.34 PCに負担のかからない名前の変更方法)
このとき、確かに、一括してXMLから、この変更をファイル中の全てのハイーパーリンク及びアンカーの名前に対し一括して行えるのだが、PCに対する負担を減少させて処理の時間を短縮させるには、処理の手順を幾つかに分けて行なう方が処理が早い場合がある。何故ならば、同一の名前の裏面の処理でも、フィールドコード側を開いて処理はPCに対する負担が少ないのに対して、XML側を開いて行なう裏面の名前の置き換え処理は、ハイパーリンクにしてもアンカーにしてもPCに対する負担が大きいからである。
(10.35 成長点を用いての名前の変更方法)
そこで、処理の手順を幾つかに分け、まず、ALT+F9の同時押しによりフィールドコードを開いてから、ハイパーリンクの裏面の名前の新規最上層領域に「。0」を付加する際に、“あいまい検索”のチェックマークを外して、確実な変更を行なうために成長点を用いて、置き換え前「、、」、置き換え後「。0、’、」としてアポストロフィを付す。この処理で2行目、3行目の退避を終えた後に、次に、2行目、3行目のサイエンスの既存アンカーである2つが1行目にあるので、docx→zip→document.xmlから、注目の2本のアンカー(図25~図28の領域97)に対しては置き換え前「、、」、置き換え後「。0、、」としてアンカー2つの置き換えを同時に行なう。
(10.36 退避を利用する名前の変更方法)
ハイパーリンクの裏面の名前にアポストロフィ「’」を付加するのは、document.xmlからの変更というものは、XML文中に変更をかけようとする部分が、ハイパーリンクであろうとアンカーであろうと同じ部分の箇所を見つければ、一律に変換を行うので、「。0、’、」とアポストロフィを付して置き換えをしておき、XMLからの変換対象としての同じ部分の箇所に該当しないように予め退避したのである。そして、アンカーだけの名前の変更を終了した後に、今度は、ハイパーリンクの復元処理に戻る。その際は、前回と同じように、ALT+F9の同時押しフィールドコードを開いてから、今度は、置き換え前「。0、’、」置き換え後「。0、、」としてアポストロフィを除外することで、2行目と3行目の新規最上層領域として前方に「。0」が合成付加されて、合成付加される前と同様にジャンプが成立することとなる。
(10.37 新規1行目バーベイタムにおける名前の合成)
前述の処理で、アンカー部分(領域97の2本)に対する、「。0」を新規の最上層領域として付加することは終了した。そこで、次に、図21~図28の1行目のバーベイタム領域のアンカーを除く、表面の名前が”→1M”から”→7M”であるハイパーリンク団を作成(「このときに、0M」は、名前の表面だけを作成)し、その裏面の名前に異なる「。0」以外の「。1」から、「。7」の時間を暗示する新規の最上層領域の節を付した裏面の名前を作成する1行目の段取りになる。この場合、新規の時間を先方に付する合成された名前を作成すれば良いことは先に述べた(10.32)。
(10.38 合成された名前の作成方法)
さて、前記の裏面の合成された名前の作成方法であるが、予め出火から0分状態における図21から図28の領域102におけるハイパーリンク群の0Mから→7Mについて名前の表面を作成しておく。そして、表計算ソフトの隣り合う左右セルを用いて左のセルに前方に付加する名前の「。1」とし、その右隣のセルに既存の名前を、アンカーの名前を図28の領域97の右側を選択した名前順からコピーし、例えば「、、2。2ー。C8。ELEVATOR」と、入力後、異なる時間を作成するために「。1」を「。7」まで数値をドラッグして変更し、「、、2。2ー。C8。ELEVATOR」はそのまま同じものを7つこしらえて、これらをさらにMS社の商標名Wordに単なる体裁のないテキストだけとしてコピーさせた後に、Word上で左右の節を結合するようにして作成していく。そして、作成したものを逐一図21から図28の領域102の→1Mから→7Mの裏面に配置すればよい。
(10.38.01 出火から0分の1ファイル完成)
こうして、まず、出火から0分が注目であるバーベイタム中の1~7分後を示す各リンクの裏面に「。1、、2。2ー。C8。ELEVATOR」から「。7、、2。2ー。C8。ELEVATOR」等で構成される名前が配置された0分状態の1ファイルが完成する。この新規1行目バーベイタムは、2本のアンカーが配置された狭義のサイエンスになぞらえて狭義のバーベイタムと呼べるだろう。しかし、こうして作成された新規の1行目は、今だにジャンプ先がない。
(10.39名前の最上層一巡方式の効果が2行目、3行目に波及する)
しかし、前記の注目の2本のアンカーが0分後である基本となる狭義のバーベイタム領域を持つ1ファイルが出来上がれば、これを元に、第3プロセス(9.00)である名前の最上層一巡方式(9.18、12.25)を用いて、順次1分から7分までの遷移を行なうことが可能である。すなわち、本出願は置き換え方法を具体的に開示したから、その記述に従うことで、より複雑なジャンプを生成することも、迷うこと無くできるからである。この付加の際の方式は、名前の最上層の一巡方式(後述12.20)を用いて名前の退避を行いつつ新規のハーベイタムの作成を行う方式であるが、フィールドコードを開き一律に同一ファイル中にある同じ名前に対し同じ新規な最上層を付加する名前の処理方式でもある。
(10.40 何故、効果が波及するのか)
したがって、フィールドコードを開く置き換え処理方式の為に、その影響は、図25〜図28の各2行目(設定領域99)各3行目(設定領域99)にも同時に及ぶという点に注意されたい。この時、ハイパーリンクの表面の名前に、時間が表現されていないので、困惑するかもしれない。確かに、図22〜図28の各1行目の表面上と異なり、図25から図28の各2行目(設定領域99)各3行目(設定領域99)の表面の名前には時間を示す0分、1分等が記載されていない。しかし、名前の最上層の一巡方式(後述12.25)により異なるファイルを作成する際の、その各々の裏面の名前の最上層の変更は単に1行目だけでなく各2行目も各3行目も同一ファイル中に存在するだけでなく、各2行目も各3行目も共に「、、」という名前の成長点を有している。その為に、フィールドコードを開いて、先に作成した「。0、、」を選択し、「。1、、」と置き換える際に、その変更の影響を同時に受けて、一律に、裏面の名前の前方にジャンプ先の名前を付されるのである。その過程の中間で名前の退避がなされるが、説明を省略したい。
(10.41 新規1行目作成によるジャンプについての特徴)
このように、名前の最上層の一巡方式が、異なるファイルを作成する際に配置をそのままにしてコピーしたために、一行目の→1M→2Mにジャンプさせても、2行目と3行目のサイエンスの配置は、いずれも、ジャンプ前後で表面上は変更がない。同様に、2行目、3行目のハイパーリンクのジャンプ前後も、新規1行つと目作成によりジャンプの前後が表面上は変更しない。更に、2行目、3行目にも1行目と同じ名前の節を前方に付加したから、2行目、3行目のハイパーリンクをジャンプさせてもで同じ1行目に配置された表面上の→1Mとか→2Mとかの経過時間の範囲を超えないジャンプとなる。ジャンプを異なる経過時間状態にするには、1行目のバーベイタムのリンクを注目以外のリンクに変更しておこなうことになる。
(10.42 サイエンスでないものをサイエンス化する)
図21から図28は、多言語の国際条約のような分野以外にも一定の置換えを行えば、サイエンスの領域を作成できる例となるだろう。むしろ、国際条約の場合と相違して、建築図面のように図面の名前の下層が数字でなく、文字数も不揃いで、第2プロセスによる名前の増加が難しいという場合の方が多いのが現実だろう。したがって、国際条約とかの名前の下層領域が数値で構成される条項以外についてもサイエンスを作成できる余地があること発見の意義の方は大きいだろう。その際に、第2プロセスによる名前の増加が難しくとも、名前の最上層の一巡方式を用いての第3プロセスを実施することは、ハイパーリンクの作成について時間の短縮に大きな効果を持つ。
(10.50 ストーリー性がある電子ファイルの一例)
上述した生成装置50によって生成されるデータリンク構造を有する電子ファイルは、語学書籍だけでなく、他の分野の書籍の記述構成も変えることができる。図29および図30は、図1とは異なり、ストーリー性のあるマテリアルを有する他の電子ファイルの一例である。図29および図30に示す電子ファイルでは、各サイエンスは言語別の翻訳を対比させることができるものである。なお、この図29および図30に示す電子ファイルとは異なり、更にもう一段、別に複数のサイエンスを設けて、このストーリーとは別のストーリーとした画面へとジャンプさせるものとしてもよい。
(10.51 書籍の目次の再編)
さらに、旅行書の各言語のバージョンが別々となっているのを、一冊にまとめてバーバイタムにならべることは、現地での情報交換の会話にも便利である。この際は、図21~図28の新規1行目のバーベイタムの配置を用いることとなる。また、その目次が目的地の順になっているのみであったもの以外に、旅行の目的がSPA温泉とか釣りとか催し物の時期順に目次を追加作成してマテリアルからも順次ダイレクトに変更しジャンプさせることで、別の編集を同一書籍に持ち込む事が可能である。既存の書籍について各国語で別のストーリーをいくつも作成して相互にその腕比べということも可能である(図29、図30)。この際は、図25~図28の新規1行目の2つの異なるアンカーを用いて異なる体系を切り分けることも可能である。また、編集の目的が相違する毎に図25~図28の2行目又は3行目の手法を用いて、その企画目的別のサイエンスを別に各ページに作成してジャンプさせることも考えられる。もちろん、顧客の依頼と自分の企画について相違があれば、マテリアルをジャンプして対比することにより顧客の希望と企画書の提案の全体の編別を置き換えて説明するようにして顧客の手元で稼働するようにファイルを手渡せば相当の満足があるだろう。
(10.52 書籍のマテリアルの配置順を根本から置換る)
法律書なら定義、要件、趣旨、効果を分離させてリンクで結合できるから、定義集、要件集、趣旨集、効果集の順で記述しリンクさせる。そして、定義集だけを記述した塊を暗記用に使う。また、要件だけの羅列から要件の必要十分性を対比検討する。また、趣旨が連綿と記載されるから類似と特異性をチェックできる。効果の連続記述から、類似効果を持つ他制度との共通相違を更にまとめてみる、という視点を変えた学習が容易となる。その為、本発明により相当数の書籍のマテリアルの配置順を根本から置換ることになるだろう。法改正の新旧対象なども、改正後と廃止前を2回でなくもっと多く比較できる。
(10.53 時間処理当たりの効果が高い保存のスタイル)
会社のマニュアルも、記述を上記の法律書のように相互参照できる本方式のDB方法に変化させれば、離れた位置にある関連を引きやすい。そして、その部分をコピペしてカスタマーに対しての報告書類を短時間で作成することができる。また、プログラミングソフトの部品ツールを、関連タイプ別に比較し循環するように予め揃えたxmlDBからマテリアルであるプログラムの基本型を早く取り出して組み立てを行うプログラミングソフトの道具箱とすることで完成を早める事が可能である。
(10.60 改竄防止のハイパーリンク)
生成装置50が実行した図5の結合済みの名前72Cに含まれるハイパーリンクとアンカーの組み合わせからなるデータリンク構造を一切退避させるということなしにdocument.xmlからダイレクトに変更をかけて別目的に利用できることがある。例えば、2バイトの名前をdocument.xmlから1バイトに変換し、例えば、ワープロとしてのMSwordから作成できないドットとかダッシュとかの文字を用いてハイパーリンク構造を作成すれば、他の人にリンクを改変されたくないという目的に都合が良いファイルができる。ドットとかダッシュとかの文字で記載した名前(後述の図31)を用いるのは、拡張子がdocxの状態からは挿入が困難だからであり、それによってアンカーの名前の追加や修正が防止されるからである。
(10.61 改竄防止の実施例;UVOP)
例えば、図31に示す電子ファイルは、UPOV条約(International Union for the Protection of New Varieties of Plants)をマテリアルとして有するものであり、この電子ファイル内に含まれるアンカーの名前をxmlから操作したものである。操作は、docxの拡張子をzipに直しフォルダから「document.xml」を外部に取り出し、ウエブページ作成ソフトで変換をかけた。
(10.61.01 改竄防止の効果)
この場合、通常のMSwordの操作ではアンカーの名前としては入力することができない、例えば半角で数値が開始する名前の入力ができるようになる。そして、名前がいきなり数値から開始する場合でも、文書閲覧ビューワーソフトとして同一製品たるMSwordはこれを表示することができる。さらに、ドットの入力についても冒頭制御領域(図6(A)から6(D)の83)以外へのドットの入力ならジャンプが機能する。そして、このような状態であってもビューワーソフトとしてのMSwordによりジャンプ機能が確認できる。また、これをPDFにした場合もジャンプが成立する。そして、このように、アンカーとハイパーリンクの両裏面の名前の節を区切る文字が、ワールド・ワイド・ウエブ・コンソーシアムが使用を禁止する文字種を用いれば、文書のハイパーリンクの改竄が困難となるだろう。なお、図31中の「0。」は、半角の「0。」とは異なり全角なので、名前順の配列だと最後に表示される。図31では意図的に、「0。」という2バイト文字の「0」のアンカーが最後に存在することで、その前の行に1バイト文字が並んでいると解るように作成した。もっとも、半角、全角、1バイト2バイトというが、正確には1バイトとUNICODEがより正確である。
(10.62 名前規則や名前適格性に反する改変)
最終結合部(図5の79)により1つのファイルとなった電子ファイル1は、さらにxmlに再操作を加えて、例えば、1をJapanese一、2をJapanese二、3をJapanese三のように改造することが可能である。そして、Japaneseの一二三の順番を表計算ソフトでソートすると一三二と並ぶが、ジャンプが成立する。また、「。」等の節も日本文だとマテリアル中に「。」の読点の使用があるので、XMLからの一括削除が出来ないが、西洋文なら「。」をマテリアルから削除することも発生せず、目次リンクを除いてハイパーリンクのジャンプが成立する。この場合は、節に区分されない名前になる。また、2バイト文字を1バイト文字に変更(図31)してもジャンプが成立する。つまり、完成後に名前規則、名前適格性に反するバーベイタムに改変することが可能である。しかし、改変後から従前の状態に戻すのは難しいので、UVOPの場合と同様に非可逆的変更なので改竄防止に役立つ。
(10.70 多人数の意見を比較する電子ファイルの一例)
図32は、図1、図29から図31とは異なり、多人数の意見を比較する、またはダイアモンドのそれぞれの面における画像を比較するための他の電子ファイルの一例である。図32に示す電子ファイルは、例えば、多人数の意見を行政運営に反映させるアセスメント手法に採用し、各人の意見を各ページに記述し、他の人の意見と比較することができるものとすることができる。また、例えば、ダイアモンドにブリリアンカットは58面体であるため、それぞれの面における画像を各ページに配置したものとすることができる。これにより、ダイアモンドの各面からの反射、色、傷、カットの出来栄えを画像とともに掲載しランクを付け鑑定書とともに販売すれば、顧客の満足度を高めることが可能である。なお、そのような電子ファイルを作成する場合には、64個のハイパーリンクを最初に作成し、その後に58個のハイパーリンクに減らせば、ダイアモンドのそれぞれの面と同一のハイパーリンクを有する設定領域が完成し、それぞれの面における画像を比較する際に適したものとなる。
11.電子ファイル作成についての留意事項
以下では、電子ファイルの作成についての留意事項を述べる。
(11.00 フィールドコードを介する編集処理について)
図33は、フィールドコードを介する編集処理の際の表示例である。MSword上でALT+F9ボタン同時押しをすれば、フィールドコードが展開されハイパーリンクの名前を編集することができる。この際は、あいまい検索のチェックを外して編集を行なうことになる。このフィールドコードから作成済みの名前72Cに含まれるハイパーリンクの名前の変更処理を行えば、PCに対する負担も小さく、一括してハイパーリンクの名前の数千単位をほんの数秒で変更することが可能となる。
(11.10 フィールドコードの整列表示方法について)
しかし、図33に示す表示では、文章の行が不規則に繰り下がるなどの現象により、とても見づらい。そこで、電子ファイル1、55A、72Aの設定領域3を構成するサイエンスにおける各リンクの裏面の名前を構成する文字の数を一定とした上で、一定のぶら下がりインデントの文字数にすると、ハイパーリンク情報の保守性、再利用性を向上させることができる。例えば、電子ファイル1、55A、72Aを小型のスマートフォン画面を用いて閲覧する場合に1行文字数の設定をすることで自動折り返しが行われる現象を利用することができる。この現象を利用すれば、フィールドコードを縦方向に整列させることができ、名前の異同をわかりやすく表示させることができる。そこで、ハイパーリンクが順番に正しく生成されているか否かをチェックする際には、ユーザが、マウスオーバーという手法によらずにダイレクトに目視でチェックするだけで容易に配列順が正しいか否かを確認することができる。また、この原理を用いれば、マウスオーバーよりも広範にモニターの表示領域の全体を用いてハイパーリンクの名前を確認することが、短時間でできる。
(11.20 名前に使用することが好ましい態様について)
名前生成は、なるべく少ない文字を選択してアンカーの名前に変換をかけてそれを別名で保存することでPCの負担を減らさせることで相当数の変更が可能となる。例えば、変更前を「。1F。。01。01」とし変更後を「。2E。。01。01」とする変更ではなく、変更前を「。1F。。」変更後を「。2E。。」とした方が変更処理が早い。また、変換前のものが更にその変換前のものを引き連れて作成後のものと合体させる手法が2倍、4倍、8倍の増加方法であり時間を節約する作成方法である。しかし、このとき「document.xml」から行うとハイパーリンクもアンカーも増産できるので便利な反面において、例えば、HYPERLINKという文字が、フィールドコードに目に見えるとおりxmlにも記載されている。HYPERLINKという文字は1バイトであるから、1バイト文字で1文字の変換をかけようとするとHYPERLINKの部分も変更されて破壊してしまうことがある。更に、xmlには宣言文がファイルの開始から数行にかけて配置されるが、この開始も相当数の英文が記載されており1バイト文字で「document.xml」を変換すると影響を受ける確率が高いので名前にはやはり2バイト文字が好ましい。
(11.21 名前の操作においての厳守事項)
特にマテリアルが挿入された後のdocument.xmlからの削除は、変更を行う前に必ず退避設定に使うものがマテリアル中にないことを事前に確認してから行うことが求められる。最後にアポストロフィを外す際に本文のマテリアルからも瞬時に一括削除されては困るからだ。ただし、MSword2010、2013も1バイトの「’」が宣言文中にないのが確認できたので、実施例において、退避に用いた次第である。類似しているが「”」のダブルクォーテーションマークは絶対に使ってはいけない。図9(G)にみられるように、名前の前後をダブルクォーテーションマークで囲んでいるから、同じ一文字を使うとその名前を分断して破壊するからである。
(11.40 名前の一括変更処理および一括変更処理画面)
xml中において変換をかけると無制限の変換がかかる。無制限というのはハイパーリンクだけでなくアンカーも変換がかかるからだ。本出願はこの原理を用いるが、2場面を使い分けている。
(11.50 目次リンクの作成時点)
1つは単純増加の場面である。1つの言語のサイエンスが完成するまではアンカーも含んで2倍4倍8倍を狙い作成時間を短縮した。もう1つは言語の変更の場面である。この場面では、目次が書籍に通常伴うものであったこと。また、フランス語用のものが英文用になり、英文用のものが中国語用になったりと1+1+1ではあるがやはり増加をするので、それならば増加前に目次に戻るという性質を引き継がせてから1+1+1と増加させる方が処理の方が、合理的であるということによる。
(11.60 目次リンク名前とアンカーの名前)
ところで、同一言語の目次に戻る目次リンクに対し、名前の最上層部分にマテリアルに用いた「。1F。」と類似の名前である「。1F、」という節を持つ名前にすることが考えられる。このようにすると、読点である、最後の「、」のカラムの部分は、「、」の方が「。」よりも文字コード順だと若い順に配置されるので「。1F。」よりも前に並ぶのを利用して目次をこしらえることができる。しかし、このようにアンカーと目次リンク2つの「1F」から成る節がある名前を1つのファイル内に有する場合は、document.xmlから変更を行なう際は、事前に目次リンクに対して変換されないように退避を行う目的で「。1’F。」とアポストロフィを打ち名前を不一致にさせて同時に変換されないようにしてから目的部分のアンカーの名前の変換を行う事が必要が生じる。
(11.70 名前の節変更処理と新規な節の作成)
そもそも、パソコンというのは一部の置き換えでも名前が異なれば別のものと認識する。それならば、積極的に一部の変換を可能にしたほうが操作に便利である。そこで名前を節に分けるべく考えた結果「。」 「。。」 「、」 「、、」となった。この結果は、document.xmlからウエブページ作成ソフトで一括変換をかけた場合に、判然と変更が一列に並ぶほどに手に取るように判るものであった。ところで図6(A)から6(C)の領域85の「。。」(「、、」 「、。」 「、。」は、その変形)は植物の成長点のようなもので「。。」を「。00。。」と置き換えれば、新たな節を追加作成できる。つまり、名前の節に新たな節を用いれば、別の条約を結合して相互に比較検討ができるのである。
(11.80 xmlの処理道具としてのソフトウェア)
個人が作成するMSword中のxmlは様々なデータ定義がマテリアルと一緒に入り込み肉眼での識別が困難である。対応するxml専門のソフトもあり読み易い状態でxmlを並べてはくれるものの、ソフト側の起動の処理時間に手間取る。いきなりウエブページ作成ソフトで変更処理をかけたほうが早い。また、ウエブページ作成ソフトは、名前が一定の長さで図34(B)のように整然と並ぶ場合あれば変更時の画面も整然とxmlの配列が読み取れるのでxmlの学習効果が高い(図15と図18)。
(11.81 代用写真の目的)
この出願において代用写真(図15、図18) を添付したのは実際にハイパーリンクとアンカーの名前をXMLがどのように管理しているのかを見てもらいからである。本出願により、名前を生成する手法として、アンカーとハイパーリンクの両方を同時に行なうこと(図15)と、アンカーだけを生成すること(図18)が、可能なったので、従来技術である、フィールドコードからのハイパーリンク操作を加味すれば、名前が、ほぼ完全に、自動生成できるようになったということを実証できるからである。
(11.90 ユーザの手作業によってサイエンスを構築)
上述した実施例では、図4の生成装置50のHD55にインストールされている専用プログラム55Cおよび結合済みの名前72Cを利用することによって、名前が生成されるものとしたが、専用プログラム55Cおよび結合済みの名前72Cをまったく用いずに、ユーザからの入力にしたがって名前を生成するようにしてもよい。この場合は、以下のようになる。
(11.91 アンカー等の時間的先配置)
この際は、作業の前提として2点が必要になる。まず第1に、結合された単一ファイルに全てのアンカーが予め名前規則に従って貼り付けられていること。第2として、図6(E)の各行のように、各言語の為の注目が初めに開始する各1つ1つについて、バーベイタム中のリンクの先後の順番が、オーダーが逆転しないように作成され、また、抜け落ちた各行の注目が次の行にて復活するように作成され、その裏面の名前も表面の名前に従い作成されていること。この上で、アンカー以外のサイエンスの始めから終わりまでを一単位として次のロケーションにコピーする単純作業を繰り返す。
(11.91.01 ずらす事により置き換える)
コピーした1つのサイエンスを次のマテリアル用に変更する際には、コピーしたサイエンスが、1つ前のマテリアル用の状態のままなので、それぞれのハイーパーリンクを選択すると、付設画面(図3(A))に1つ前のアンカーの名前を青色反転して自動選択して表示するから、その1つ後のアンカーの名前にそれぞれずらすだけで良い。なぜならば名前規則に従いアンカーの名前をロケーション順に出現する順に配置してあるために、次のロケーションにあるマテリアル用のアンカーが次の順に出現しているから、そのまま次のアンカーにずらすようにを選択を変更して置き換えるだけで良いためである。例えば、図20(A)はフランス語、図20(B)は中国語、図20(C)は日本語の、それぞれPCT規則4.12が青色表示されているから、その下のPCT規則4.13を暗示する箇所にずらせば良い。但し、サイエンスに属するアンカーの名前の条項領域の部分と、必ず名前が一致することに注意して行なうことが必要である。
(11.92 アンカーの時間的先配置)
図1の設定領域6 (図20A)、設定領域7 (図20(B))、設定領域8 (図20(C))と処理が移行する際に、これから置換えしたい言語のバーベイタム条文条項の一つ前のロケーションにある条文用のアンカーにジャンプすることになるので、リンクが変わる都度一気に数百ページ離れたアンカーにジャンプすることもある。しかし、もし意識が朦朧としてこの作業にミスが発生しても、更に次に引き継ごうとする際は、前記したように、1行でそっくりでコピーしたからリンクの名前の最下層領域(図6(C)の領域87))等の未処理だった場合に、その該当言語の部分だけ番号が相違することから、そのミスが手に取るように判る。
(11.93 手作業による作成の補充性)
しかし、この手作業方法を専ら必要とするのは、補充的場面であろう。例えば、当初に中国語とか日本語の短い文章に合わせてバーべイタムの参照ジャンプの間隔を決めたが、ファイルの完成後になり、同一語義であるドイツ語、ロシア語等の長い文章の言語を見た後に、相互参照のバーべイタムが中間に欲しくなり増加しようとする場合とかである。その場合は、ユーザーからのユーザからの設定領域生成指示、増産指示、名前変更指示、保存指示、最終結合指示のいずれかを受け付ける指示情報受付部(図5の領域73)を補充的に用いることになる。なお、自動生成を行わずに全てを手作業により作成した電子ファイルを、異なるオーダーの別に分離し、これらを再度結合しても、自動生成による作成と同様にジャンプが動作する。
12. 大量生成についての総括的なイメージ
電子ファイル作成の大量生成についての総括的なイメージを以下に述べる。
(12.00 名前変更部76の処理について)
名前変更部76による名前の変更処理は、名前を構成する各節の最上層に対する処理と、それ以外の下層部分を置き換えようとする処理の大きく2つに分かれる。
(12.10 名前の下層領域の処理について)
名前変更部76による処理は、下層領域に対する処理から開始される。この下層領域に対する処理は下層部分を、まず、1を2と変更し、変更前の1を変更後の2とを結合して1つのファイルとする。そして、この下層領域に対する処理は、次に1と2からなる1つのファイルを3と4に変更し、1と2からなる1つのファイルとできた3と4からなる1つのファイルと結合する。このような方法で下層領域に対する処理で多様化しつつ、順次下層の既変更分を連れ添い増加しながら高層部分に対する処理へと移行する事ができる。いわば、名前変更部76による処理による増加は、1,2、4、8と倍々となる。
(12.11 名前の下層部分の位での処理の特徴について)
このとき、名前変更部76による処理における下層での処理手法は、条項の項(図6(A)と6(C)の各領域87)に相当するステップと、条の1桁の位(図6(A)と6(C)の各領域86の1桁の部分)を増加するステップと、条の2桁の位(図6(A)と6(C)の各領域86の2桁の部分)を増加させる3のステップでは各々多少相違する。
(12.12 名前の最下層領域の位での処理)
まず、最下層の条項の項に対する処理は、10項を超えるものがあるので常に2桁枠を準備しておく方が望ましい。パソコンの世界では10項以上あると9項の次に10項が並ばず、10項以上が初めに来て次に1桁の1項が並ぶという位置決めとなっているから、予め様々なものに対応できる枠作成をしておく方がミスを誘発しないからである。しかし、現実に使用しないものをむやみに増産すると削除にも時間を浪費する。そこで、最下層の条項の項に対する処理は、通常必要な範囲である8項程度までの作成とすることが好ましい。
(12.13 名前の条の位での処理の特徴について)
次に、条の1桁の位を作成をする場合であるが、項と相違して1桁は0から9迄の全ての名前を作成しておく必要性が高い。なぜなら、9条というのはほとんどの条約に存在するからである。そのため、名前が不足する場合には8倍の増産処理の実行後に更に追加で増産処理を行ない0から9のバラエティーを全て揃えておくほうが良いだろう。また、0条は条約などの法律のマテリアルでは存在しないのでそれ自身は必要がないとも考えられる。しかし、その桁の前に1を付して名前を変更すれば10条になり、2を付して名前を変更すれば20条となるので、0条は、より効率的に増産するためには存在の意味がある。最後の、条の2桁(例えば、12条、13条の1の部分)は、マテリアルとして選択した条約毎に必要な範囲迄作成すれば良い。
(12.14 名前の下層部での処理のイメージについて)
ところで、以上の下層部は、変更して作成されたものを全て1と表現するものとすると、1+1が1回目(図12(A)のS14)。(1+1)+(1+1)が2回目(図12(B)のS14)、((1+1)+(1+1)+(1+1)+(1+1))が3回目(図12(C)のS14)と数が増加することとなる。足し算の式で表すと、下線のある後半部分はその前半を連れ添うようにコピーして倍々とし、実体を形で表すと、名前変更部がその名前を0から9というようにバラエティーに変化させたからである。
(12.20 名前の最上層領域の処理について)
これに対し、最後に、最上位の節であるが、他言語の条約部分も、言語が変わる度に図6(E)の2行目以降において、それぞれの行の入れ替えをして第1プロセスの配列を変えた後に、再度、第2プロセスの増加を繰り返す事により作成することもできる。つまり、フランス語の第2プロセスが終了した後に、再度、英語の第1プロセスからスタートしてというように、作成を7回繰り返すことで7言語を作成するのである。ところが、非常に手間であること。また、非常に類似したことを繰り返す処理となる。このため、成文をなす国際条約ならば各条約の最終条文番号数、各条における最終項番号数、各項における最終番号数は言語が相違しても同一数だから、1言語分のサイエンスを作成できたら、これをそのまま他言語に引き継げることができれば、より便利と考えるだろう。つまり、繰り返す処理を減らして、今までの第1、第2のプロセスをそのまま次のプロセスで生かせないものだろうか。そこで、発想として、各条約とも最上層領域である言語を暗示する部分だけ相違するだけで下層領域である条項領域の内容構成の配列法は同一の設計を使うことを考え始めるに至った。
(12.20.01 複雑な下層領域の処理を省く)
特に、改正による追加条文が発生し複雑化したパリ条約のような場合は、第1プロセスだけでなく、下層が様々に多様である場合は図6(E)の各入れ替えを繰り返す第2プロセスの作成にも時間がかかる。例えば、パリ条約は、第4条の2~第4条の4、第5条の2~第5条の4、第6条の2~第6条の7、第7条の2、第10条の2~第10条の3と枝条文がある。しかし、第3プロセスは名前の最上層領域たる言語を暗示する部分を退避させて変更をかける処理なので、追加条文について中間層領域における名前の節を用いることにより、中間層領域に含まれるパリ条約の「の」字等のバラエティーを無視できる。この場合は、2のbis、3のter、4のquaterについて、例えば、図6(C)の領域88の中間層領域を用いて「2B」、「3T」、「4Q」として、図6(C)の領域88のではない領域84の最上層領域に対してのみ一巡の変更を行い保存されることが、最上層から見た場合の下層である中間層領域を含んで複写して保存されるとこになるのである。
(12.20.02 名前の下層領域の複写)
これは、改正追加条文の「の」を含む節が存する中間層領域(図6(C)領域88)よりも上位の最上層領域(図6(C)の各領域84)の「1F」、「2E」、「3C」、「4J」、「5G」、「6R」、「7S」の部分めがけていきなり変更を行ない各言語に変更させて作成していく為である。その効果が中間層を含む下層領域にも各々同様にコピーして一巡開始時のバラエティーをそのまま再現したからである。後述する名前の最上層一巡方式(12.25)はこの効果を有するものである。また、同様に、図28の建築図面の場合のように、名前の下層領域(図6(A)と6(C)の各領域82)に図面の種類のように個性がある名前が入りが数値でないものは、第2プロセスでの2倍、4倍、8倍の増産ができないが、名前の最上層が数値と記号(例えば、「1F」、「2E」、「3C」、「4J」、「5G」、「6R」、「7S」)であれば、第3プロセスで名前の最上層一巡方式を用いた対応ができる。
(12.20.03 名前の中間層一巡方式)
そこで、さらに名前の最上層一巡方式を再度、考えたい。つまり、何故、最上層でなければならないのだろうか。名前の中間層一巡方式でもよいではないのか。建築図面の置き換え後、更に、新規の最上層を追加する実施例を取り上げた。ならば、最上層の名前の節の下に配置される中間層(図6(C)の領域88)を一巡させても良いではないか。初めは、最上層の名前の節は保留しておき、中間層(図6(C)の領域88)のみを一巡させた後に、最上層(図6(C)の領域84)を一巡させてもよいではないのか。
(12.21.04 名前の一巡方式)
その場合は、初めの中間層のみの一巡は、事実上、最上層の一巡と同じ事になる。すなわち、中間層のみを一巡させたとしても、一巡する節より後のカラム部分の下層領域(図6(C)の領域86と87)の節が複写された異なる名前を持つ別ファイルを生成するのである。これらの別ファイルを結合後に、さらに、今度は名前の最上層領域を一巡させ、更に別ファイルを作成して結合すれば、先に実施した中間層の一巡結果を引き連れて、大小2重にジャンプする領域を持つファイルになるのである。そこで、このような生成もあるので名前の上層一巡方式と呼ぶことの方が適切であろう。名前の上層には、図6(C)の設定領域81の主題領域中の最上層以外の中間層領域がこれに該当するだろう。そして、図34(B)の名前の節が、「2キ」である、この中間層領域を変更して、各国の特許法を同一の体系に置き換えて1つのファイルにするには、この方法を用いることになる。
(12.21.05全てを同一に配置した設定領域)
別の事例にて、名前の一巡ということを再度考えてみたい。本発明の図1の設定領域4のバーベイタムに自動生成されたハイパーリンクは、全てジャンプする。その際に、図6(E)の各行のように、名前を一巡させている。これは、ジャンプを成立させるために、本質的な要件なのだろうか? 逆説的に言うと、図6(E)の各行について、ジャンプしないものを除去しないまま全てを表示し、表面を同一に配置したバーベイタムでも良いのではないのかとも考えられるからである。もちろん、それで良いのである。表面中にジャンプしないでも注目を意味するハイパーリンクの表面を常に表示させる意味や価値や必要があれば、表面を同一に配置すればよいのである。
(12.21.06 実質的に一巡と同一であること)
しかし、退避しないまま別ファイルを生成するとアンカーの名前の置き換えの際に、ハイパーリンクの裏面の名前が次々とアンカーの名前と同一になる。つまり、遷移の都度、次々と名前の最上層が文字番号の高い順に引きつられるように置き換わり、その引きつられる数が順次に増加する。そして最後は、図6の最終行のハイパーリンク団がすべて→S →S →S →S →S →Sのようになり、対角線を網羅するようなジャンプを生成できなくなる。なお、→S →S →S →S →S →Sは、表面の名前であるが、ここでは、裏面の名前を表面の名前で簡潔に表現したイメージと考えてもらいたい。
(12.21.07 実質的に一巡と同一であること)
そこで、設定領域中のハイパーリンクの裏面の名前を事前に退避させた後、アンカーの名前をXMLから置き換えし、それが終った後に、ハイパーリンクの裏面の名前を退避から復元する措置をすることが、同一に求められること。その際も、置き換えの為の一巡する方向を定めて行うことがミスがなく合理的であること。そのため、名前の一巡とさしたる相違が無いこと。さらに、ジャンプしない表面の名前について、何らかのジャンプしないことの明確化措置(例えば、図9(C)の反転表示等による区別)が必要となるだろう。
(12.21 アンカーの名前が異なることの意義)
図6(E)の各行は、多国間の国際条約に対して第3プロセスを通じて行う名前の置き換えのうち、名前の表面に対する置き換えを各言語順に集めて示したものである。このように1箇所に並べると、幾つも似た形をしたハイパーリンクが異なる行に多重に存在することに気がつく。しかし、それぞれが、アンカーを別にするサイエンスである。つまり、アンカー(図6(E)の各行の右端)は到達点たるマテリアルに設置するツールである。だから、第3プロセスにおいてアンカーの名前の変更をしたことは、到達点たるマテリアルの変更に対応したことになる。
(12.21.01 名前の下層領域が共通することの意義)
さらに、第3プロセスでは、ハイパーリンクもアンカーもその名前の最上層領域(図6Aと6Cの領域81)のみを置き換えしただけである。つまり、置き換えするカラム以下の名前の中間層以下の領域(図6Aの領域82、図6Cの領域82と88)は複写して作成されている。したがって、図34(B)の2行目以降の「。2キ。。01。01」等は、遷移の都度に作成される異なるファイル中において、全て同一に作成される。また、図34(B)からアンカーの名前は読めないが「。1F。2キ。。01。01」(図34(C))である。つまり、バーベイタム(図1の設定領域5とアンカーA)に属する全ての名前は、その下層領域において、全て同一の名前である。これらが最終結合されたのである。つまり、第3プロセスにおける、名前の最上層領域の置き換えは、ジャンプの不足部分を補充する為に、対応するようにアンカーとハイパーリンクの名前を置き換えして作成する方法だったのである。そして、異なる台紙を作成したアンカーとハイパーリンクを結合したことで、ジャンプが成立したのである。
(12.21.02 ハイパーリンクの機能)
つまり、ハイパーリンクというものは、たとえハイパーリンクの名前が同じでも設置されるジャンプ元の起点が異なる場合は、その各々の上で業務を行うのである。つまり、力学的なベクトルの進行方向は同じでも、旅立ちの起点が相違する、別のハイパーリンクとして機能するのである。そこで、図6(E)各行の各々のハイパーリンク群は、注目マテリアルを配置する台紙たるファイルを別にする以上、全く異なる業務をこなすのである。また、別のファイルであったからこそ相互に影響を受けないので、名前の変更をし易いのである。このとき、図1のアンカーAの位置を右に書いたから理解しにくかったのかもしれない。図1のアンカーAが目次リンクの更に左にあると思えば理解しやすかったのかもしれない。その位置からジャンプするハイパーリンクの姿が呼び起こしやすかったからである。
(12.22. アンカーの遷移の向き)
そこで、再度、ダビデの星を想起されたい。この時の全ての角には注目言語のマテリアルがあると考える。1つの角を自角とし、自角以外を他角と考える。ダビデの星の位置の変更は、注目言語の自角アンカーの名前を隣接の他角(以下「隣角」という)のアンカーの名前と変更する作業になることを想起できるだろう。この隣角に乗り移る場合は、アンカーは名前規則に従い、「。1F。」、「。2E。」、「。3C。」、「。4J。」、「。5G。」、「。6R。」、「。7S。」と数値を増加させて動くこととなる。
(12.22.01 ハイパーリンクの置き換えの向き)
これを分解すると、新しい隣角にアンカーが乗り移る際に、1つには、隣角から自角の名前を宛先とする最早ジャンプ機能しないハイパーリンクを取り除く(図17(A)から17(C)中の各ステップS23中の⇒の左辺。又は、下記の裏面の名前で言うと→の左辺部分)作業になること。2つには、その部分に、隣角がジャンプ機能を果たさねばならい自角名のハイパーリンクの名前を追記する作業になること(図17(A)から17(C)中の各ステップS30の⇒の右辺。又は、下記の裏面の名前で言うと→の右辺部分)。以上の2つに分解できるだろう。例えば、(9.01処理を示す図面)において名前の表面の置き換えについては述べたが、(9.18.01 リンクの裏面の名前を戻るように置き換える)にて記載した表面の名前を、裏面の名前の最上層領域で言うと次の通りとなる。リンク1(「。2E。」から「。1F。」)、リンク2(「。3C。」から「。2E。」)、リンク3(「。4J。」から「。3C。」)、リンク4(「。5G。」から「。4J。」),リンク5(「。6R。」から「。5G。」),リンク6(「。7S。」から「。6R。」)(図6(E)の各行参照)。
(12.22.02 両者の付設替えの向きが反対向きになること)
このとき、アンカーの名前の裏面の名前の最上層領域は、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」と前方に付けられた数値が増加する名前を獲得するときに、遷移後に同一ページ上の同一行に同じ名前となったハイパーリンクからジャンプが機能しないのでハイパーリンクから除外し、遷移前のハイパーリンクはアンカーが異なる名前となったからハイパーリンクが機能するので復活できるというように考えられるだろう。だから、その名前は、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」の遷移前である、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」になると考えられるだろう。
(12.22.03 ハイパーリンクの削除と復活)
つまり、アンカーがひとつひとつ文字番号を大きくする様に遷移するにつれてハイパーリンクの名前が、アンカーの名前よりも1つ前に戻る補充を行うというように、表裏共に同じように行われる。その為に言葉としては復元の方が良いであろう。
(12.22.04図6(E)で見るハイパーリンクの復元)
これは、図6(E)の各行の右端(本当は左端にあった方がジャンプ元の位置としては理解し易いことについては述べた。)のアンカーの名前が、1行目から7行目にかけて「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」と増加する際に、ジャンプ機能しなくなった同一の名前のハイパーリンクを同一行中のバーベイタムから削除し(下り階段線部分の言語が削除されている。)、下り階段線がひとつひとつ右に進行するにつれて、その左側に、ジャンプが機能するようになったものを追記(復元)して行くというように読めるであろう。したがって、バーベイタム中のハイパーリンク団の文字コードの小さい順からアンカーの裏面の名前の文字コードと同一になった注目のハイパーリンクの裏面の名前を順次にバーベイタムから除外することと、アンカーの名前の文字コードが大きくなることで前回除外されたハイパーリンクの裏面の名前が順次にバーベイタムから除外された位置に復活する為の追記とを、相互に繰り返しながら順次に遷移をし、新規な電子ファイル上に新規なバーベイタムを順次に生成することになるのである。
(12.23 対角線を網羅する)
そして、上記の2つに分解される取り除きと追記の作業を一度に連続した変更として行ない、逐次、星(角)を一巡する直前まで繰り返すことにより、全ての対角線と外周辺の2倍を網羅するように遷移できるであろう。図19(C)、19(D)は、その際の名前の裏面の変更の際に、アポストロフィーを取り除くだけでなく、表面”F”を”E”、裏面「’F」を「E」とし、表面”E”を”F”、裏面「’E」を「F」とする。そして、図19(A)、19(B)は、その際に同様の変更を行う、名前の表面の変更である。その証明として、図6(E)の各行における目次リンク以外のバーベイタムに属するリンクとアンカーは各行において7つ存在し、7行あるということは全ての対角線(N(N-1)の合計42)と自角(アンカーの数である7)を網羅したことを示すものである。
(12.24 異なる台紙上のハイパーリンク)
この性質を用いることができるのは、ハイパーリンクの世界では、直線を引かずとも、名前さえ一致すれば他角から自動的に自角にジャンプができるという原理を用いることができるからである。そこでは、他角(異なるアンカーの暗示)の(図6(E)の異なる行)存在は、異なる辺と線(ハイパーリンクの暗示)の存在とも考えられる。例えば、図6(E)の2行目以降の6行には、→Fが存在するが、異なる台紙に付設したアンカーの上に存在しジャンプ元が異なる→Fは、それぞれのハイパーリンクの名前自体としては同一でも、スタート起点を全く異とした機能を果たすのである。
(12.25 隣角を動きつつ網羅する)
また、この際の変更は、図6(E)の1行目が、図6(E)の2行目以降の6行数分である2行目から7行目まで増えるように、1が1回目、1+1が2回目、1+1+1が3回目、1+1+1+1が4回目というように逐次、直前の変化した同数のものを追加していくこととなる。いわば、1+1+1+1+1+1+1というように数が増加することとなる。つまり当初の完成分に6回の変更の繰り返しを行うこと(以下この第3プロセスを通じて行われる名前の変更を「名前の最上層一巡方式」と呼ぶこととする)で、7言語のリンクが完成する。この場合、変更が行われるものの第1プロセスの領域設定がそのまま他の言語の領域設定にもそのまま最終的に現れることになる。
(12.26 網羅的に参照ができる設定領域)
この名前変更部が行なう名前の最上層の一巡方式の遷移は、網羅的に参照ができる。すなわち、いずれの任意の注目マテリアルから対比する他のすべての任意のマテリアルに対して網羅的に参照のためのジャンプができ、いずれの対比した任意のジャンプ先マテリアルから参照元マテリアルに戻ることができるサイエンスの独立した設定領域が自動生成される。このため今までは、多言語な多国間の国際条約について、従来は画面を左右に分割し表示することで対応していたが、網羅的参照により1画面のままでハイパーリンクとアンカーにより、他言語のマテリアルとの往復により対応できることに価値があるだろう。特に、近年のスマホの場合は、画面の表示領域が小さいので、必要性がより高いだろう。
(12.27 目線の安定した設定領域)
この際の、名前変更部が行なう名前の最上層の一巡方式の遷移は、サイエンス領域中のアンカーが名前規則、サイエンス領域中のハイパーリンクがオーダーに従い変更する為の遷移をしながら新規なサイエンスを自動で領域生成する。したがって、マテリアルを比較する為の目線の安定したハイパーリンクとアンカーの設定領域が作成できる効果を有することになる。
(12.30 巨大電子ファイルの作成に適したハードウエア操作)
以上の1から3のプロセスで、今後は手作業よりも飛躍的に早く複雑なハイパーリンクが貼れるようになる。しかし、最上層の直下にある「2キ」についてPCT規則を割り当て、「7キ」にEPC規則を割り当てるというようにしてほとんど全ての特許についての多言語の多国間条約を多言語のまま1ファイルにまとめるとなると数万単位のアンカーと数十万のハイパーリンクを1つのファイルに備えなければならない。このとき、一度既に1つに巨大にしてしまったファイルをもとに準用条文にジャンプするハイパーリンクをその後に付設するとなるとPCが逐次ID番号をも付して管理しようとするから処理が低速に感じられるだろう。手作業の早さにPC側が追従できなくなって来たのだ。このような状況を回避し、大規模な有機的構造体ファイルを作成するにはどうするべきだろうか。
(12.31 アンカーの後設置の価値)
この際、再度、ハイパーリンクはアンカーの名前と一致すれば、それだけで、ジャンプするものであるということを、今一度考えてみる必要があるのではないだろうか。非常識のように誹られるだろうが、アンカーがあるからPCの動きが鈍くなるならば図10のようにハイパーリンクだけ先に記述しておき、名前の同じアンカーを後で配置すれば良いではないかということなのだ。例えば、PCT規則等の規則は元となる条約を準用することがとても数が多い。この際、アンカーがない状態でハイパーリンクを作成すれば、MSwordのようなワープロソフトが丁寧に沢山のアンカーの何れかと適切な結合をさせますかという親切な画面での作業を求めてくることがない。アンカーが少なければ丁寧なのだが、とても多くなると選択するのが煩わしくかえって迷惑になるのだ。
(12.40 最終結合方式のメリット)
そこで、各言語の内部に対するリンクのような目次リンクとか、準用条文に対するハイパーリンクを先に完成しておく。その上で、他言語のファイルとの結合は最後に行い、しかも一気に結合する。このように7言語なら7倍のアンカーとハイパーリンクが1ファイルになるとジャンプ先のアンカーが与えられ完成する。この完成方法は、その生成途中において、ハイパーリンクとアンカーの名前の置き換えを行っても、異なるファイルである為、相互に影響を与えずに、最終結合までの間、名前に融通が効く操作が可能であること。また、最後にファイルを結合することで、初めてハイパーリンクとアンカーの裏面の名前が結合したために、作成に対するPC側が遅延する処理時間を相当減少できること、が特徴である。このように名前の操作に対する融通性を持ち、かつ、PCの限界を高めるリンクの貼り方が必要な場合もある。
(12.50 ユニークな名前)
従来、名前の変更を行なう際は、ページの先頭、行の先頭、対象文字の先頭から数えて指定カラム目の変更を操作が主流であった。そして、本発明も、確かに名前の指定カラム目を操作することは同様である。しかし、本出願では、操作する方法が相違する。その目的を達する為に、ユニークな名前を考案したのである。この名前は、あるいは2バイト文字を用いたり、あるいは成長点を用いたり、あるいは短い節なら成ることで操作を可能とした。その効果として、輻輳としたXML構文中を禍もなくかいくぐることができるのである。XMLをかいくぐり、新規の名前を誕生させるという、そのアルゴリズム自体が独創的で新規なものである。
(12.60 名前の上層の置き換え)
今までの明細中では、もっぱら名前の最上層領域の置き換えとして解説をしてきた。しかし、異なる条約を結合する例(12.21.04、優先権の元となる基礎出願においては、12.30、図面においては、図6(C))により、名前の中間層領域を置き換える実施例(5.52)を解説している。すなわち、名前の最上層領域を利用して異なる言語を一巡し、中間層領域を利用して異なる特許の全ての条約を一巡させるファイルを作成するということは、それぞれの名前の上層の節を置き換えた異なる名前をそれぞれ最終結合する際に、それぞれに下層領域に同一に名前の節が複写されているものを結合するという原理を用いることで、結合する際の名前が一致してジャンプするからである。従って、そこでは必ずしも最上層であることが要件ではないのである。そこで、新たにこれを名前の上層一巡方式と呼ぶこととする。
(13.00第4プロセス)
本件の出願において、今までプロセスを3つ分けて記述を行ってきた。しかし、その3つのプロセスの終了後に異なるファイルを結合するという工程がある。そして、これを第4プロセスと名付けたい。この第4プロセスは、1行のサイエンス又はバーベイタムを作成する第1プロセス、名前の下層を増産する第2プロセス、名前の上層を置き換える第3プロセスの最後に位置することになる。この第4プロセスの特徴は、名前規則に基いてアンカーの名前の文字コードの若い順にファイルを1つづつ結合する度に、対角と隣角になぞらえたジャンプ先が増加することが特徴である。そして、その数は、結合の都度、N(N-1)の式に従い増加する。つまり、2つの異なるファイルを結合すると、2(2-1)である2つのジャンプが成立する。そこで、もし、図32のように64のファイルを結合することになると、64(64-1)=4032のジャンプ(対角線はその半分の2,016本)が成立することとなる。しかし、図32を見ただけで、この作成に途方も無い4032本のジャンプの線を引けるものかと尻込みするだろう。
(13.10自動的にコピーされる対角と対線)
しかし、ハイパーリンクの世界では、線分を無理に引かずとも名前が同一であれば、ジャンプが成立することに特徴があること。また、図6(E)の図面の点線に示した第3プロセスの名前の置き換えは、ハーベイタムとサイエンスの一部に対してのみ行われている事の2点が特徴である。その場合、ここでの一部とは、名前を節に分けた名前の一部という意味ではなく、名前が連続したサイエンスとかバーベイタムの領域にある複数の名前の各々のリンク単位の1つ1つを指している。例えば、図6(E)の1行目のFが注目であるサイエンスを、図6(E)の2行目のEが注目であるサイエンス置き換える際に、↑の目次リンク部分の設定領域Bと、→Eの2箇所だけを操作しており、他の→C、→J、→G、→R、→Sのリンクについては、何らの変更を行っていない。そして、図6(E)の2行目のサイエンスを生成している。つまり、2行目の→C、→J、→G、→R、→Sは1行目の→C、→J、→G、→R、→Sが、そのまま単にコピーされたにすぎない。そして、2行目の名前の上層がEのアンカーからなる注目の台紙の置き換わっているのである。この原理を、再度、図32に置き換えても同様である。
(13.20自動的にコピーされるハイパーリンク)
すなわち、図6(E)では最初の1つのサイエンスが作成された後に、6回の遷移を行った。今度は、最初の64からなるサイエンスの1つが作成されたならば、その2箇所だけを置き換える第3プロセスを63回行うだけで、全ての対角と対辺に相当するジャンプを網羅したことになるのである。その際に、異なるフアイル上に63のコピーされた、そのままのハイパーリンクの名前のまま、64の異なるアンカーを持つファイルと結合される都度、ジャンプ先が同一ファイル上に出現し、ジャンプ数を増加するのである。そして、第4プロセスにおいて、64枚の異なるファイルを順次結合する度に、N(N-1)の式に従いジャンプできる数が増加し、64枚を結合し終われば、その全てのバーベイタムから、他のバーベイタムに4032本のジャンプが成立するのである。
(13.30多数の対角と隣角の実施例)
この現象は、ハイパーリンクの世界では、対角、燐角というものが、線分を引くことで名認するのでなく、対点、燐点として、名前で存在するから、他にコピーしただけで機能を果たすことができるという特徴の世界だからである。
(13.50測定機器への実施)
また、本発明は、用途を問わず、あらゆる測定結果を参照可能な多角形の対角隣角の全てを網羅するように保存し参照できる。その際も、名前規則(文字コード順)に従い、オーダー(文字コード順)に並び、アンカーの名前順(文字コード順)に複数ファイルが結合されるというように、原理が単純であるから、新規の測定機器のソフトウエアの誕生を促す事ができる。更に、建築図面の場合の例のように複数のアンカーにより、その名前の体系を置き換えて、複数の視点から、検証することもできる。
(13.70 注目の抜け落ちがない場合の実施)
本出願の実施例として、注目の抜け落ちがある場合を中心に解説をした。しかし、目次リンクもなく、注目の抜け落ちもなく、注目がそのまま、バーベイタム上に残る場合がある。この場合は、図16、図17(A)、(B)、(C)の実施例における、目次リンクの為のステップS22、S24、S27,S29が処理不要となり、注目の抜け落ちの為に行う名前の表面処理のステップS23、S28が処理不要となり、残るステップのS25、S26、S30という3工程を行なうだけでよい。つまり、ステップS26というアンカーの名前のみを置き換える目的で、予めS25でフィールドコードから全ての該当する名前の一部である節に「’」を付しておき、S26においてdocument.xmlから行うなぎ倒すような一律処理の名前の変更がアンカー部分だけになるように環境を整えるのである。そして、アンカーの名前の変更が終了したならば、S30のように「’」を除外しておくだけでよい。ただし、S30よりも簡単なのは、注目の抜け落ちがないので、復活も不要なので、ハイパーリンクから単純に「’」を取り除くだけでよいのである。こうして、名前の上層を置き換えたアンカーの遷移がバーベイタムの全てについて完成したら、最終結合をすればよいのである。
(13.80 より複雑な動きをするハイパーリンクへの実施)
更に、本明細は、複数のバーベイタムを組合せて、より複雑なバーベイタムな動きを実施をさせることが可能である。例えば、12.21.04 名前の一巡方式において、大小2重にジャンプする領域を持つファイルを作成するというのが、その1つである。さらに、図29の1行目と2行目のバーベイタムに図32のバーベイタム(この64の全体構成が3行目に相当する)を組み合わせて、別のより複雑な動きをするハイパーリンクとアンカーを作成することができる。この場合は、ジャンプ先での目線を安定させる為に、図32のバーベイタム中のハイパーリンクとアンカーは分離されアンカーは先頭行に配置されるから、図29の2本のアンカーは図30のように3本のアンカーとなる。また、この場合のアリスのマテリアルは、次ページに配置されることになるだろう。もちろん、これからは、複数のバーベイタムを組合せて、多様な言語、図面、写真の表現を行うことで、ハイパーな従来を「超える」言語処理、図面処理、写真処理を行うことが可能となる。
(13.90より複雑な動きを生成することが何故可能なのか)
理由は2つある。1つは、設定領域におけるハイパーリンクとアンカーが、比例的な関係にあり、ハイパーリンクの増加はアンカーの増加も伴うこと。本発明は、図34(A)のバーベイタムを構成するものとして、その中にハイパーリンク(図34(B))と、図34(C)のアンカーを記載しており、一定の比例関係だからである。もう1つは、原理が明確だからである。名前規則、オーダーの並び、最終結合が名前順行われる事にしても、いずれも文字番号順の処理というだからである。

1・55A・72A、…電子ファイル、A…アンカー、B…目次リンク、3…サイエンス…、4…バーベイタム、5…ハイパーリンク団、6…リンク1から6、50…電子ファイル生成装置、71…名前制御部、72…記憶部、72A…準備中の名前、72B…作成中の名前、72C…結合済みの名71前、73…指示情報受付部、74…名前生成部、75…名前増産部、76…名前変更部、77…名前の退避設定部、78…名前結合部、79…最終結合部、81…主題領域、82…条項領域、83…冒頭制御領域、84…最上層領域、85…成長点、86…下層領域、87…最下層領域、88…中間層領域72

Claims (20)

  1. 電子ファイルにおけるハイパーリンクとアンカーからなる設定領域のデータ構造であって、
    名前の下層領域を同一とするアンカーとハイパーリンクからなる設定領域を有する1つの電子ファイルをもとに、
    前記アンカーの名前の上層領域を一巡するように置き換えて、ジャンプ先からジャンプ元への帰還を含む設定領域を順次に異なる複数の電子ファイルに形成し、
    前記複数の電子ファイルを1つに最終結合し、
    前記1つに前記最終結合された電子ファイルがコンピュータのCPUにロードされることで、
    設定領域を複写した設定領域の表示画面を前記コンピュータに表示させ、
    前記コンピュータの表示画面に表示される前記最終結合された設定領域間を、ある設定領域内のハイパーリンクから別の設定領域内のアンカーにジャンプでき且つ逆に帰還できるように、前記コンピュータにバーベイタムなジャンプの動作をさせることを特徴とする、
    電子ファイルのデータ構造。

  2. 設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の上層領域を置き換えて、帰還を含む設定領域を順次に異なる複数の電子ファイルに形成することを特徴とする、
    請求項1に記載の電子ファイルのデータ構造。
  3. 設定領域中のアンカーの名前が名前規則に従い、ハイパーリンクの名前がオーダーに従い配置され、成長点を有する、
    請求項1または請求項2に記載の電子ファイルのデータ構造。
  4. 設定領域中のハイパーリンクの名前をフィールドコード側から開いた際に、
    自動折り返し機能によりハイパーリンクの名前の文字列を整列するように開けることを特徴とする、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子ファイルのデータ構造。
  5. 設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の一部に、ワールド・ワイド・ウエブ・コンソーシアムが使用を禁止する文字種を用いて設定領域間をジャンプすることを特徴とする、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子ファイルのデータ構造。
  6. 名前の下層領域が同一なアンカーとハイパーリンクからなる設定領域を有する複数の電子ファイルが、結合された設定領域間をジャンプするよう動作する為に、
    前記アンカーの名前の上層領域を一巡するように置き換えて、ジャンプ先からジャンプ元への帰還を含む設定領域を順次に異なる複数の電子ファイルに形成する、
    電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  7. 設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の上層領域を置き換えて、帰還を含む設定領域を順次に異なる電子ファイルに形成する動作を行う、
    電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された請求項6に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  8. 設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前が幾つかの節に区分され、かつ成長点を有することを利用し、
    前記両者の名前の節を変更する際に、成長点を含んで前記名前の節を選択することで、前記名前の節に対し、新たな節を追加し、既存の節を変更する動作を行う、
    電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された請求項6または請求項7に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  9. 設定領域におけるハイパーリンクの名前をフィールドコード側から開いた際に、自動折り返し機能によりハイパーリンクの名前の文字列を整列するよう動作を行う、
    電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  10. 設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の一部に、ワールド・ワイド・ウエブ・コンソーシアムが使用を禁止する文字種を用いて設定領域間をジャンプするよう動作を行う、
    電子ファイル生成装置を制御するためのコンピュータプログラムが格納された請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

  11. 名前の下層領域を同一とするアンカーとハイパーリンクからなる設定領域を1つの電子ファイルに生成する名前生成部と、
    前記設定領域中における前記アンカーの名前の上層一巡方式を順次に実行し、帰還を含む設定領域を異なる複数の電子ファイルに生成する名前変更部を有する、
    電子ファイル生成装置。
  12. アンカーの名前に対して名前の上層一巡方式を実行する名前変更部が、設定領域に属する各ハイパーリンクの名前の置き換えによる生成を行なうときは、
    前記設定領域中の前記ハイパーリンクの文字コードの小さい順からアンカーの名前の文字コードと同一になった注目のハイパーリンクの名前が順次に前記設定領域から抜け落ち、
    前記アンカーの名前の文字コードを大きくする注目の変更が名前の上層一巡方式で行われた後に、前回抜け落ちしたハイパーリンクの名前が順次に前記設定領域の抜け落した位置に復元し、
    抜け落ちと復元とを相互に繰り返しながら順次に遷移をし、
    新規な電子ファイル上に新規な設定領域を順次に生成を行なうことを特徴とする、
    請求項11に記載の電子ファイル生成装置。
  13. 設定領域のハイパーリンクの前後を逆転しないようにオーダーに並ばせたまま、設定領域を他のファイルに複写することを特徴とする、
    請求項11または請求項12に記載の電子ファイル生成装置。
  14. 設定領域中のアンカーとハイパーリンクの名前の上層領域を同一としたまま、前記設定領域中の前記アンカーと前記ハイパーリンクの名前の下層領域を変更して増加させる名前増産部を備えることを特徴とする、
    請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の電子ファイル生成装置
  15. 名前変更部が、いつたん最終結合済みのバーベイタムの設定領域をもとに、再度、新規なバーベイタムを生成する際に、前記設定領域を構成するアンカーの名前の上層領域に名前規則に従い新たな節を付加し、新規ハイパーリンクをオーダーに従い生成し、
    再度、名前の上層一巡方式に従って、新規な最上層を付加して一巡するように置き換える際に、
    各々の裏面の名前の最上層の変更は単に1行目のみならず各2行目も各3行目も同一ファイル中に存在することにより、その1行目の変更の影響を同時に及ぼし自動的に変更させることを特徴とする、
    請求項11から請求項14のいずれか1項に記載の電子ファイル生成装置。
  16. 設定領域の生成について、ユーザからの名前生成指示、名前増産指示、名前変更指示、名前の退避設定指示、名前保存指示、名前結合指示、名前の最終結合指示のいずれかを受け付ける指示情報受付部を有することを特徴とする、
    請求項11から請求項15のいずれか1項に記載の電子ファイル生成装置。
  17. 設定領域中のアンカーの名前とハイパーリンクの名前の一部に、ワールド・ワイド・ウエブ・コンソーシアムが使用を禁止する文字種を用いて設定領域間をジャンプすることを特徴とする、
    請求項11から請求項16のいずれか1項に記載の電子ファイル生成装置。
  18. 名前変更部が、名前の上層一巡方式に従い、帰還を含む設定領域を持つ異なる別の複数の電子ファイルを順次に生成する電子ファイル生成装置を用いたことで、
    CPUを通じて電子ファイルが実行され、コンピュータの表示画面に設定領域のハイパーリンクが表示される際、
    設定領域を複写した設定領域の表示画面を前記コンピュータに表示させ、
    前記コンピュータの表示画面に表示される結合された設定領域間を、ある設定領域内のハイパーリンクから別の設定領域内のアンカーにジャンプでき且つ逆に帰還できるように、前記コンピュータにバーベイタムなジャンプの動作をさせる特徴を有する電子ファイルであって、
    請求項11から請求項17のいずれか1項に記載の電子ファイル生成装置から生成された電子ファイル。

  19. 電子ファイル生成装置が実行する電子ファイル生成方法であって、
    名前の下層領域を同一とするアンカーとハイパーリンクからなる設定領域を1つの電子ファイルに生成する名前生成工程と、
    前記設定領域中における前記アンカーの名前の上層領域を一巡するように置き換えて、帰還を含む設定領域を異なる複数の電子ファイルに生成する工程を有する、
    電子ファイル生成方法。
  20. 電子ファイル生成装置が実行する電子ファイル生成方法であって、
    設定領域中におけるアンカーとハイパーリンクの名前の上層領域を一巡するように置き換えて、帰還を含む設定領域を異なる複数の電子ファイルに生成する工程を有する、
    請求項19に記載の電子ファイル生成方法。

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