JP6159595B2 - ドライアイス噴射用ノズル及びドライアイス噴射装置 - Google Patents

ドライアイス噴射用ノズル及びドライアイス噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、ドライアイス噴射用ノズル及びドライアイス噴射装置に関する。
例えば、洗浄対象物に付着した汚れ等の付着物を除去する方法の1つとして、ドライアイスブラスト(ドライアイス洗浄)と呼ばれる方法が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。このドライアイスブラストでは、ペレット状やパウダー状等の粒子状のドライアイスを圧縮空気等の圧縮ガスと共に、ノズルの先端(噴射口)から高速で噴射し、洗浄対象物の表面に吹き付ける。
これにより、洗浄対象物の表面を傷付けることなく、この洗浄対象物に付着した汚れ等の付着物を剥離して除去することができる。また、このドライアイスブラストでは、ドライアイス自体が気化してしまうため、ブラスト後の後処理も容易である。
このようなドライアイスを噴射するドライアイス噴射装置は、上述したドライアイスブラストによる洗浄だけでなく、例えば、電気・電子部品や光学部品、それらの加工部品等の噴射対象物に対して、例えば、洗浄やバリ取り、表面加工等の各種処理を施す際に幅広く利用されている。
特開2003−245619号公報
ところで、上述したドライアイス噴射装置では、その使用によりノズルが冷却されることによって、ノズルの表面に空気中の水分が付着して結露が発生する。特に、ノズルの先端付近に結露が発生した場合には、結露した水分の一部がドライアイスと一緒に噴射される。この場合、洗浄対象物の表面に水分が付着することになり、水分を嫌う洗浄対象物に対しては、処理不良や故障の原因となる。
例えば、プラスチックの表面処理では、塗装の蒸着面となるプラスチックの表面に水分が付着すると、塗装を弾く原因となる。また、電気・電子部品等の処理では、水分の付着によって絶縁端子の間で短絡が生じるなど、回路上の電気的な破壊を引き起こす原因となる。
そこで、上記特許文献1に記載の発明では、ノズルの先端部で結露が発生することを防止するため、電熱線ヒータや赤外線ヒータによってノズルの先端部を加熱することが行われている。しかしながら、このような方法では、ノズルの先端部で加熱が不十分となる部分が生じてしまい、結露が発生することがわかった。
具体的に、ノズルの先端付近では、噴射される圧縮ガスの断熱膨脹により他の部分よりも局所的に冷却される。このため、ノズルの加温部分から伝わる熱が不足してしまい、ノズルの先端付近に結露が発生する。このため、電熱線ヒータで加熱する場合は、ノズルの先端付近に電熱線を密着させた状態で加熱する必要がある。しかしながら、ノズルの先端付近に電熱線を固定する際は、スペース的な問題が発生してしまう。
一方、赤外線の照射によりノズルの先端部を加熱する方法では、赤外線の照射位置から死角となる部分が生じるため、この部分での加熱不足により結露が発生する。したがって、加熱部分の死角を無くすためには、ヒータの数を増やしたり、ヒータの位置を変更しながら加熱したりする必要がある。しかしながら、このような方法では、コストが嵩むだけでなく、赤外線の照射位置を変更する度に死角等の確認が必要となる。したがって、作業上の手間や制約が多く実用的ではない。
このように、従来の方法では、ノズルの先端付近において結露が発生し易い場所を集中的に又は選択的に加熱することが難しく、加熱が不足する部分で結露が発生してしまうことがある。したがって、ノズルの先端付近での結露を防ぐためには、ヒータの固定方法や設置位置の工夫など、様々な試行が必要となる。しかしながら、何れの方法も汎用性が低く、汎用性を高めるための新たな工夫が求められている。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、ノズルの先端付近での結露の発生を効率良く防止することができるドライアイス噴射用ノズル及びドライアイス噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
(1) ドライアイスが圧縮ガスと共に圧送される流路を形成し、この流路の先端側からドライアイスを噴射するノズル本体を備え、
前記ノズル本体の先端側には、前記流路の周囲を加熱する発熱体と、前記発熱体の外側の周囲を断熱する断熱体とが設けられ
前記ノズル本体には、前記流路の周囲を断熱する断熱体と、前記断熱体の外側の周囲を加熱する発熱体とが設けられ、
前記断熱体の外側の周囲を加熱する発熱体は、前記流路の周囲を加熱する発熱体よりも前記流路の基端側に配置されていることを特徴とするドライアイス噴射用ノズル。
) 前記ノズル本体は、前記流路の軸線方向に沿った分割面を挟んで一方のノズル半体と他方のノズル半体とに分割された構造を有し、
前記流路は、前記一方のノズル半体と前記他方のノズル半体との互いの突合せ面に形成された溝部を突き合わせることによって構成されていることを特徴とする前記(1)に記載のドライアイス噴射用ノズル。
) 前記ノズル本体の外側を覆うカバー体を備え、
前記発熱体は、前記カバー体の内側に配置されていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のドライアイス噴射用ノズル。
) 前記カバー体が断熱体であることを特徴とする前記()に記載のドライアイス噴射用ノズル。
) 前記発熱体は、前記ノズル本体の外面又は前記カバー体の内面に形成された凹部の内側に配置されていることを特徴とする前記(1)〜()の何れか一項に記載のドライアイス噴射用ノズル。
) 前記流路の周囲を加熱する発熱体と、前記断熱体の外側の周囲を加熱する発熱体とが一体に構成されていることを特徴とする前記(1)〜()の何れか一項に記載のドライアイス噴射用ノズル。
) ドライアイスを圧縮ガスと共に噴射するドライアイス噴射用ノズルと、
前記ドライアイスと前記圧縮ガスが混合される混合室と、
前記混合室にドライアイスを供給するドライアイス供給手段と、
前記混合室に圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給手段とを備え、
前記ドライアイス噴射用ノズルが、前記(1)〜()の何れか一項に記載のドライアイス噴射用ノズルであることを特徴とするドライアイス噴射装置。
以上のように、本発明によれば、ノズルの先端付近での結露の発生を効率良く防止することができるドライアイス噴射用ノズル及びドライアイス噴射装置を提供することが可能である。
本発明を適用したドライアイス噴射装置の一例を示す模式図である。 本発明を適用したドライアイス噴射用ノズルの一構成例を示す側面図である。 同ドライアイス噴射用ノズルの平面図である。 同ドライアイス噴射用ノズルの正面図である。 図4中に示すドライアイス噴射用ノズルのA−A断面図である。 図5中に示すドライアイス噴射用ノズルのB−B断面図である。 図5中に示すドライアイス噴射用ノズルのC−C断面図である。 図5中に示すドライアイス噴射用ノズルのD−D断面図である。 第1の変形例として示すドライアイス噴射用ノズルの断面図である。 第2の変形例として示すドライアイス噴射用ノズルの断面図である。 第3の変形例として示すドライアイス噴射用ノズルの断面図である。 第4の変形例として図10又は図11中に示すドライアイス噴射用ノズルのE−E断面図である。 第5の変形例として示すドライアイス噴射用ノズルの断面図である。 図13中に示すドライアイス噴射用ノズルのF−F断面図である。 第6の変形例として図13中示すドライアイス噴射用ノズルのF−F断面図である。
以下、本発明を適用したドライアイス噴射用ノズル及びドライアイス噴射装置について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(ドライアイス噴射装置)
図1は、本発明を適用したドライアイス噴射装置1の一例を示す模式図である。
このドライアイス噴射装置1は、図1に示すように、ペレット状のドライアイス(ドライアイスペレット)を供給するドライアイス供給機構(ドライアイス供給手段)2と、圧縮空気(圧縮ガス)を供給する圧縮ガス供給機構(圧縮ガス供給手段)3と、ドライアイスと圧縮空気を混合する混合室4と、圧縮空気と混合されたドライアイスを噴射するノズルガン(ドライアイス噴射用ノズル)5とを概略備えている。
ドライアイス供給機構2は、装置本体1aに組み付けられたものであり、図示を省略するドライアイスペレタイザー(ドライアイスペレット製造機)から供給されたドライアイスペレット(例えば粒径3mm)を保冷状態で貯留するホッパー6と、ホッパー6からドライアイスペレットを搬出するフィーダー7と、フィーダー7により供給されたドライアイスペレットを粉砕してパウダー状(例えば粒径0.5mm以下)のドライアイス(ドライアイス粉末)とする粉砕機8とを有して、このドライアイス粉末を混合室4へと供給する。
圧縮ガス供給機構3は、装置本体1aの外部に配置されたコンプレッサ9を備え、このコンプレッサ9は、外部の空気を圧縮した後、この圧縮空気中に含まれるごく微量のオイルを図示を省略するオイルミストフィルターにより除外し、更に、図示を省略するドライヤーにより圧縮空気中の水分を除去した後、この清浄な圧縮空気を圧力調整弁10を介して混合室4へと供給する。
混合室4は、装置本体1aの内部に配置されており、ドライアイス供給機構2から供給されたドライアイス粉末と、圧縮ガス供給機構3から供給された圧縮ガスとを混合して、ノズルガン5へと供給する。
ノズルガン5は、ホース11を介して装置本体1a内の混合室4と接続されており、トリガー12を引くことで、混合室4から供給されたドライアイス粉末を圧縮空気と共に、ノズルの先端(噴射口)5aから高速で噴射する。これにより、例えば、電気・電子部品や光学部品、それらの加工部品等の噴射対象物に対して、例えば、洗浄やバリ取り、表面加工等の各種処理を施すことが可能となっている。
なお、本発明を適用したドライアイス噴射装置は、上記図1に示すドライアイス噴射装置1の構成に必ずしも限定されるものではなく、例えば、上記粉砕機8を省略して、ドライアイスペレットを圧縮空気と共に噴射する構成であってもよい。
また、本発明を適用したドライアイス噴射用装置は、例えば、液化炭酸ガスボンベから供給される液化炭酸ガスを使用してドライアイス粉末を生成した後、ノズルガン等のドライアイス噴射用ノズルを用いて、このドライアイス粉末を噴射するものであってもよい。この場合、圧縮ガスとして、液化窒素ガスボンベから供給される窒素ガス等を用いることができる。
なお、本発明を適用したドライアイス噴射用装置は、洗浄対象物に付着した汚れ等の付着物を除去するドライアイスブラスト(ドライアイス洗浄)に好適に用いられるものの、そのような用途に必ずしも限定されるものではなく、上述した様々な用途に利用可能である。
(ドライアイス噴射用ノズル)
上記ノズルガン5は、例えば図2〜図8に示すようなドライアイス噴射用ノズル20によって構成されている。
なお、図2は、ドライアイス噴射用ノズル20の構成を示す側面図である。図3は、ドライアイス噴射用ノズル20の構成を示す平面図である。図4は、ドライアイス噴射用ノズル20の構成を示す正面図である。図5は、図4中に示す線分A−Aによるドライアイス噴射用ノズル20の断面図である。図6は、図5中に示す線分B−Bによるドライアイス噴射用ノズル20の断面図である。図7は、図5中に示す線分C−Cによるドライアイス噴射用ノズル20の断面図である。図8は、図5中に示す線分D−Dによるドライアイス噴射用ノズル20の断面図である。
ドライアイス噴射用ノズル20は、図2〜図8に示すように、ノズルガン5の先端に取り付けられたノズル本体21を備えている。ノズル本体21は、ドライアイスが圧縮ガスと共に圧送される流路22を形成し、この流路22の先端側からドライアイスを噴射することが可能となっている。
具体的に、このノズル本体21は、その先端部に断面略矩形状(本例では長方形)の噴出口23を有している。ノズル本体21は、流路22内の断面積最小部(スロートと呼ばれる。)22aから噴出口23に向かって、噴出口23の長手方向において漸次径が拡大すると共に、噴出口23の短手方向において漸次径が縮小する流路形状を有している。さらに、流路22の断面積は、断面積最小部22aから噴出口23に向かって漸次拡大している。
ドライアイス噴射用ノズル20では、流路22の噴出口23の長手方向に沿った断面形状を、断面積最小部22aから噴出口23に向かって漸次径が拡大した流路形状とすることで、ノズル本体21を幅広形状とし、1回のノズル走査でなるべく広い範囲に亘ってドライアイスを噴射することが可能となっている。
また、ドライアイス噴射用ノズル20では、流路22の噴出口23の短手方向に沿った断面形状を、断面積最小部22aから噴出口23に向かって漸次径が縮小した流路形状とすることで、噴出口23の長手方向(幅方向)の全域に亘って均一な圧力でドライアイスを噴射させることが可能となっている。
ノズル本体21は、その基端部に断面略円形状の導入口24を有している。ノズル本体21は、この導入口24から断面積最小部22aに向かって漸次径が縮小する流路形状を有している。すなわち、このノズル本体21は、噴出口23の長手方向に沿った断面において、その流路22が途中で細くなる、いわゆる中細ノズル(ラバールノズル)構造を有している。
これにより、流路22内を流れるドライアイスに対して圧縮ガスにより十分な加速エネルギーを与えることができ、噴出口23の長手方向(幅方向)の全域に亘ってドライアイスを高速で噴射させることが可能となっている。
また、ノズル本体21の先端側には、噴出口23から噴射されたドライアイスの流れを整流するための整流路25が設けられている。この整流路25は、噴出口23と同一断面形状(断面略矩形状)を有して、噴出口23から軸線方向Zに延長して設けられている。そして、この整流路25の先端が噴射口5aとなっている。
なお、本実施形態では、例えば、噴出口23の寸法を40mm×1.2mmとし、導入口24の寸法をφ12mmとし、断面積最小部22aの寸法をφ5mmとし、断面積最小部22aから噴出口23に至る流路22の長さを99.6mmとし、整流路25の長さを10mmとしている。
ノズル本体21は、流路22の軸線方向に沿った分割面を挟んで一方のノズル半体26と他方のノズル半体27とに分割された構造を有している。流路22は、一方のノズル半体26と他方のノズル半体27との互いの突合せ面(内面)に形成された溝部28a,28bを突き合わせることによって構成されている。すなわち、これらの溝部28a,28bは、導入口24から噴出口23及び整流路25に至る流路22に対応した内形形状を有している。
一方のノズル半体26と他方のノズル半体27とは、流路22の軸線を通り且つ噴出口23の長手方向(幅方向)と平行な分割面を挟んで対称(図中では上下対称)となる形状を有している。ノズル本体21は、全体として扁平形状を為し、その基端側から先端側に向かって噴出口23の長手方向において漸次幅が拡大し、且つ、噴出口23の短手方向において厚みが一定となる外形形状を有している。したがって、ノズル半体26,27では、溝部28a,28bが形成された部分の肉厚が基端側から先端側に向かって漸次厚くなっている。
なお、ノズル半体26,27には、例えばA5052(アルミニウム合金)等の低温特性に優れた金属材料を用いている。また、ノズル半体26,27の厚みをそれぞれ5mmとしている。
一方のノズル半体26と他方のノズル半体27とは、図示を省略するものの、互いの突合せ面を突き合わせた状態で、ネジ止め等の固定手段により一体化されている。
ノズル本体21の先端側には、第1のヒータ29と、第1の断熱材30とが設けられている。第1のヒータ29及び第1の断熱材30は、噴出口23及び整流路25に臨む位置から流路22の中途部に至る領域に亘って配置されている。
第1のヒータ29及び第1の断熱材30は、ノズル半体26,27の外面に形成された第1の凹部31a,31bの内側にそれぞれ配置されている。第1の凹部31a,31bは、流路22(溝部28a,28b)と平面視で重なる位置に設けられている。この第1の凹部31a,31bの内側において、第1のヒータ29が内側、第1の断熱材30が外側に位置するように、第1のヒータ29と第1の断熱材30とが積層された状態で配置されている。
第1のヒータ29は、流路22の周囲を加熱する扁平状の発熱体であり、平面視で略矩形状を有している。第1の断熱材30は、第1のヒータ29の外側の周囲を断熱する扁平状の断熱体であり、平面視で第1のヒータ29と略一致した形状(略矩形状)を有している。また、第1の断熱材30は、外部の衝撃等から第1のヒータ29を保護する緩衝材としての機能も有している。
ノズル本体21の基端側には、第2のヒータ33と、第2の断熱材34とが設けられている。第2のヒータ33及び第2の断熱材34は、第1のヒータ29及び第1の断熱材30が配置された位置よりも流路22の基端側に配置されている。
第2のヒータ33及び第2の断熱材34は、ノズル半体26,27の外面に形成された第1の凹部32a,32bの内側にそれぞれ配置されている。第2の凹部32a,32bは、第1の凹部31a,31bよりも基端側の流路22(溝部28a,28b)と平面視で重なる位置に設けられている。この第2の凹部32a,32bの内側において、第2のヒータ33が外側、第2の断熱材34が内側に位置するように、第2のヒータ33と第2の断熱材34とが積層された状態で配置されている。
第2のヒータ33は、第2の断熱材34の外側の周囲を加熱する扁平状の発熱体であり、平面視で略矩形状を有している。第2の断熱材34は、流路22の周囲を断熱する扁平状の断熱体であり、平面視で第2のヒータ33と略一致した形状(略矩形状)を有している。また、第2の断熱材34は、外部の衝撃等から第2のヒータ33を保護する緩衝材としての機能も有している。
本実施形態では、第1のヒータ29及び第2のヒータ33として、例えば100Wのセラミックヒータを用いている。また、第1のヒータ29の寸法を50mm×25mm×1.75mmとし、第2のヒータ33の寸法を30mm×10mm×1.75mmとしている。また、第1の断熱材30及び第2の断熱材34として、例えば、クッション性が高く、切断が容易な厚み1mmのセラミックシートを用いている。
なお、第1のヒータ29及び第2のヒータ33については、上述したセラミックヒータと同様の機能を有するものであればよく、それ以外にも、例えば、窒化アルミヒータや電熱線、ポリイミドヒータなどの発熱体を用いることができる。
また、第1の断熱材30及び第2の断熱材34については、上述したセラミックシートと同様の機能を有するものであればよく、それ以外にも、例えば、耐熱樹脂やウール材、発砲材などの断熱体を用いることができる。
ノズル本体21の外側には、一対のカバー体35a,35bが取り付けられている。カバー35a,35bは、ノズル本体21の外側を覆うものであり、ノズル本体21(ノズル半体26,27)の平面形状と略一致した形状を有している。
第1のヒータ29及び第1の断熱材30と第2のヒータ33及び第2の断熱材34とは、これらカバー体35a,35bの内側に配置されている。
一方のカバー体35aは、一方のノズル半体26の外面に密着した状態で、ネジ止め等の固定手段により一方のノズル半体26と一体に取り付けられている。これにより、一方のノズル半体26側に配置された第1のヒータ29及び第1の断熱材30と第2のヒータ33及び第2の断熱材34とは、それぞれ第1の凹部31aと第2の凹部32aとの内側に保持される。
同様に、他方のカバー体35bが他方のノズル半体27と外面に密着した状態で、ネジ止め等の固定手段により他方のノズル半体27と一体に取り付けられている。これにより、他方のノズル半体27側に配置された第1のヒータ29及び第1の断熱材30と第2のヒータ33及び第2の断熱材34とは、それぞれ第1の凹部31bと第2の凹部32bとの内側に保持される。
なお、カバー体35a,35bには、例えばA5052(アルミニウム合金)等の低温特性に優れた金属材料を用いている。また、カバー体35a,35bの厚みをそれぞれ5mmとしている。
一方のカバー体35aには、温度センサ36が取り付けられている。温度センサ36は、ノズル本体21の温度を測定するためのものであり、固定具37によって一方のカバー体35aの外面(上面)に固定されている。
本実施形態では、例えばノズル本体21の表面温度を40℃以下に制御するため、温度センサ36でノズル本体21の温度を測定しながら、第1のヒータ29及び第2のヒータ33の駆動を制御している。
第1のヒータ29及び第2のヒータ33には、それぞれ配線38が接続されている。第1のヒータ29及び第2のヒータ33は、この配線38を介して外部の電源装置(図示せず。)と電気的に接続されている。これにより、作動時に第1のヒータ29及び第2のヒータ33に電力を供給することが可能となっている。
温度センサ36には、配線39が接続されている。温度センサ36は、この配線39を介して第1のヒータ29及び第2のヒータ33を駆動する制御装置(図示せず。)と電気的に接続されている。これにより、ノズル本体21の温度を測定しながら、第1のヒータ29及び第2のヒータ33の駆動を制御することが可能となっている。
配線38,39は、ノズルガン5の本体部5Aに取り付けられたコネクタ40内へと引き回されている。コネクタ40は、取付具41を介して本体部5Aに着脱自在に取り付けられている。配線38,39は、このコネクタ40の先端側開口部から引き出されている。なお、取付具41は、例えばノズルガン5を外部の支柱やロボットハンド等に取り付ける際の治具となる部分である。
ノズル本体21は、本体部5Aの先端側に回動自在に取り付けられている。これにより、本体部5Aに対してノズル本体21を軸回りに回動させながら、噴出口23の向きを切り替えることが可能となっている。
本体部5Aには、ハンドル42が設けられている。ハンドル42には、トリガー12が取り付けられている。これにより、使用者は、ハンドル42を把持した状態でトリガー12を操作することが可能となっている。
以上のような構造を有するドライアイス噴射用ノズル20では、ノズル本体21の先端側において、第1のヒータ29が流路22の周囲を加熱する。この場合、第1のヒータ29の外側の周囲を第1の断熱材30が断熱しているため、第1のヒータ29で発生した熱は、流路22側へと伝わり易くなる。これにより、ノズル本体21の先端部を十分に加熱することができ、ノズル本体21の先端付近での結露の発生を効率良く防止することが可能である。
また、ドライアイス噴射用ノズル20では、ノズル本体21の基端側において、第2のヒータ33がノズル本体21の外側の周囲を加熱する。この場合、第2のヒータ33の内側、すなわち流路22の周囲を第2の断熱材34が断熱しているため、第2のヒータ33で発生した熱は、ノズル本体21の外側、すなわちカバー体35a,35b側へと伝わり易くなる。これにより、カバー体35a,35bの表面などに結露が発生することを効率良く防ぐことができる。
また、ドライアイス噴射用ノズル20では、結露が生じ易い場所の温度が適正に保たれるように、温度センサ36でノズル本体21の温度を測定しながら、ドライアイスブラストを行うことができる。
特に、このドライアイス噴射用ノズル20では、ノズルの先端付近での結露を防ぐため、ノズル本体21の先端部を内部から集中的に加熱することができる。このため、ノズルの表面に局所的に温度が高くなる部分が発生することがなく、使用者がノズルを手に持ち作業する場合でも特別な安全対策を必要としない。また、無人化や量産化のために自動化されたラインなどにノズルを設置してドライアイスブラストを行う場合でも、ノズルの姿勢や設置位置などによって加温の条件が変わらない。したがって、セッティングが容易となり、汎用性の高いドライアイス噴射用ノズル20を提供することができる。
以上のように、本実施形態によれば、ノズルの先端付近での結露の発生を効率良く防止することができるドライアイス噴射用ノズル20、並びにそのようなドライアイス噴射用ノズル20を備えたドライアイス噴射装置1を提供することが可能である。
なお、上記ドライアイス噴射用ノズル20では、第1のヒータ29及び第1の断熱材30と第2のヒータ33及び第2の断熱材34とが、一方のノズル半体26と他方のノズル半体27との両方に配置された構成となっているが、場合によっては、何れか一方に第1のヒータ29及び第1の断熱材30が配置され、何れか他方に第2のヒータ33及び第2の断熱材34が配置された構成や、何れか一方又は他方のみに第1のヒータ29及び第1の断熱材30と第2のヒータ33及び第2の断熱材34とが配置された構成とすることも可能である。
また、上記ドライアイス噴射用ノズル20では、第1のヒータ29及び第1の断熱材30が第1の凹部31a,31bの内側に配置され、第2のヒータ33及び第2の断熱材34が第2の凹部32a,32bの内側に配置された構成となっているが、第1の凹部31a,31b及び第2の凹部32a,32bについては、上述したノズル本体21(ノズル半体26,27)の外面に形成された構成に限らず、一対のカバー体35a,35bの内面に形成された構成とすることも可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
(第1の変形例)
例えば、上記ノズルガン5は、上記ドライアイス噴射用ノズル20の代わりに、第1の変形例として図9に示すようなドライアイス噴射用ノズル20Aを備えた構成とすることも可能である。なお、図9は、ドライアイス噴射用ノズル20Aの構成を示す断面図である。
上記ドライアイス噴射用ノズル20では、第1のヒータ29と第2のヒータ33とが別体に構成されている。これに対して、図9に示すドライアイス噴射用ノズル20Aでは、第1のヒータ29と第2のヒータ33とが一体化されたヒータ43を備えた構成となっている。なお、図9に示すドライアイス噴射用ノズル20Aにおいて、上記ドライアイス噴射用ノズル20と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ドライアイス噴射用ノズル20Aでは、図9に示すように、流路22(溝部28a,28b)と平面視で重なる位置に、噴出口23及び整流路25に臨む流路22の先端側から流路22の基端側に至る領域に亘ってヒータ43が配置されている。これに合わせて、ノズル半体26,27の外面には、ヒータ43を配置するための凹部44a,44bが設けられている。
第1の断熱材30は、ノズル本体21の先端側において、ヒータ43を挟んで第1のヒータ29を構成する部分43aの外側に配置されている。これに合わせて、カバー体35a,35bの内面には、第1の断熱材30を配置するための凹部45a,45bが設けられている。
第2の断熱材34は、ノズル本体21の基端側において、ヒータ43を挟んで第2のヒータ33を構成する部分43bの内側に配置されている。これに合わせて、凹部44a,44bの底面には、第2の断熱材34を配置するための凹部46a,46bが設けられている。
ドライアイス噴射用ノズル20Aにおいて、それ以外の構成については、上記ドライアイス噴射用ノズル20と基本的に同じである。このため、図9においては、その図示を一部省略している場合がある。
なお、ヒータ43については、第1のヒータ29と第2のヒータ33とを一体化したものであることから、配線38(図9において図示せず。)についても、共通の配線を用いたり、若しくは、第1のヒータ29を構成する部分43aと第2のヒータ33を構成する部分43bで別々の配線を用いたりすることが可能である。
以上のような構造を有するドライアイス噴射用ノズル20Aでは、ノズル本体21の先端側において、ヒータ43の第1のヒータ29を構成する部分43aが流路22の周囲を加熱する。この場合、ヒータ43の外側の周囲を第1の断熱材30が断熱しているため、ヒータ43で発生した熱は、流路22側へと伝わり易くなる。これにより、ノズル本体21の先端部を十分に加熱することができ、ノズル本体21の先端付近での結露の発生を効率良く防止することが可能である。
また、ドライアイス噴射用ノズル20Aでは、ノズル本体21の基端側において、ヒータ43の第2のヒータ33を構成する部分43bがノズル本体21の外側の周囲を加熱する。この場合、ヒータ43の内側、すなわち流路22の周囲を第2の断熱材34が断熱しているため、ヒータ43で発生した熱は、ノズル本体21の外側、すなわちカバー体35a,35b側へと伝わり易くなる。これにより、カバー体35a,35bの表面などに結露が発生することを効率良く防ぐことができる。
したがって、このドライアイス噴射用ノズル20Aでは、上記ドライアイス噴射用ノズル20と同様の効果を得ることが可能である。すなわち、本実施形態によれば、ノズルの先端付近での結露の発生を効率良く防止することができるドライアイス噴射用ノズル20A、並びにそのようなドライアイス噴射用ノズル20Aを備えたドライアイス噴射装置1を提供することが可能である。
(第2の変形例,第3の変形例)
例えば、上記ノズルガン5は、上記ドライアイス噴射用ノズル20の代わりに、第2の変形例として図10に示すようなドライアイス噴射用ノズル20Bを備えた構成や、第3の変形例として図11に示すようなドライアイス噴射用ノズル20Cを備えた構成とすることも可能である。なお、図10は、ドライアイス噴射用ノズル20Bの構成を示す断面図である。また、図11は、ドライアイス噴射用ノズル20Cの構成を示す断面図である。
上記ドライアイス噴射用ノズル20では、第1のヒータ29と第2のヒータ33とを備えて構成されている。これに対して、図10及び図11に示すドライアイス噴射用ノズル20B,20Cでは、第2のヒータ33(及び第2の凹部32a,32b)を省略し、第1のヒータ29のみを備えた構成となっている。
また、ドライアイス噴射用ノズル20B,20Cでは、カバー体35a,35bが断熱材(断熱体)により構成されている。なお、図10及び図11に示すドライアイス噴射用ノズル20B,20Cにおいて、上記ドライアイス噴射用ノズル20と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ドライアイス噴射用ノズル20Bでは、図10に示すように、第1のヒータ29がノズル半体26,27の外面に形成された凹部47a,47bの内側に配置されている。一方、ドライアイス噴射用ノズル20Cでは、図11に示すように、第1のヒータ29がカバー体35a,35bの内面に形成された凹部48a,48bの内側に配置されている。
ドライアイス噴射用ノズル20Bでは、図10に示すように、第1のヒータ29がノズル本体21(ノズル半体26,27)の先端面から露出している。このように、第1のヒータ29については、ノズル本体21(ノズル半体26,27)の先端面を形成するものであってもよい。
ドライアイス噴射用ノズル20B,20Cでは、図10及び図11に示すように、カバー体35a,35bが断熱材により構成されることによって、上記第1の断熱材30及び上記第2の断熱材34を省略した構成となっている。すなわち、このカバー体35a,35bは、第1のヒータ29の外側の周囲を断熱すると共に、ノズル本体21(ノズル半体26,27)の外側の周囲を断熱する機能を有している。
ドライアイス噴射用ノズル20B,20Cにおいて、それ以外の構成については、上記ドライアイス噴射用ノズル20と基本的に同じである。このため、図10及び図11においては、その図示を一部省略している場合がある。
以上のような構造を有するドライアイス噴射用ノズル20B,20Cでは、ノズル本体21の先端側において、第1のヒータ29が流路22の周囲を加熱する。この場合、第1のヒータ29の外側の周囲をカバー体35a,35bが断熱しているため、第1のヒータ29で発生した熱は、流路22側へと伝わり易くなる。これにより、ノズル本体21の先端部を十分に加熱することができ、ノズル本体21の先端付近での結露の発生を効率良く防止することが可能である。
また、ドライアイス噴射用ノズル20B,20Cでは、ノズル本体21(ノズル半体26,27)の周囲をカバー体35a,35bが断熱しているため、このカバー体35a,35bの表面などに結露が発生し難い構造となっている。
したがって、このドライアイス噴射用ノズル20B,20Cでは、上記ドライアイス噴射用ノズル20と同様の効果を得ることが可能である。すなわち、本実施形態によれば、ノズルの先端付近での結露の発生を効率良く防止することができるドライアイス噴射用ノズル20B,20C、並びにそのようなドライアイス噴射用ノズル20B,20Cを備えたドライアイス噴射装置1を提供することが可能である。
(第4の変形例)
ドライアイス噴射用ノズル20B,20Cでは、上記一対のカバー体35a,35bの代わりに、第4の変形例として図12に示すような1つのカバー体49を備えた構成とすることも可能である。なお、図12は、図10又は図11中に示すドライアイス噴射用ノズル20B,20CのE−E断面図である。
カバー体49は、貫通孔49aを有する筒状の断熱体からなる。カバー体49は、貫通孔49aにノズル本体21及び第1のヒータ29を挿入した状態で、ノズル本体21の外側を全周に亘って覆う構成となっている。このように、カバー体については、一対のカバー体35a,35bのように分割可能なものや、カバー体49のように1つの部材からなるものなどを使用することができる。
また、上記ドライアイス噴射用ノズル20においても、上記一対のカバー体35a,35bの代わりに、1つのカバー体49を備えた構成とすることが可能である。この場合、カバー体49については、必ずしも断熱体である必要はなく、上記一対のカバー体35a,35bと同じ材質のものを使用することが可能である。
(第5の変形例)
例えば、上記ノズルガン5は、上記ドライアイス噴射用ノズル20の代わりに、第5の変形例として図13及び図14に示すようなドライアイス噴射用ノズル20Dを備えた構成とすることも可能である。なお、図13は、ドライアイス噴射用ノズル20Dの構成を示す断面図である。図14は、図13中に示すドライアイス噴射用ノズル20DのF−F断面図である。
上記ドライアイス噴射用ノズル20では、ノズル本体21が一方のノズル半体26と他方のノズル半体27とに分割された構成を有している。これに対して、図13〜図15に示すドライアイス噴射用ノズル20Dでは、1つのノズル本体50を備えた構成となっている。なお、図13〜図15に示すドライアイス噴射用ノズル20Dにおいて、上記ドライアイス噴射用ノズル20と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ノズル本体50は、断面略円形状の流路51を有する丸ノズル(筒状部材)からなる。流路51は、その導入口51aから噴出口51bに向かって同径となる、若しくは漸次径が拡大した流路形状を有している。ノズル本体50の外周面には、ヒータ52が周方向に並んで配置されている。ヒータ52は、棒状の発熱体であり、ノズル本体50の長手方向に沿って配置されている。さらに、ヒータ52の外側には、ノズル本体50の外側を覆うカバー体53が設けられている。カバー体53は、貫通孔53aを有する筒状の断熱体からなる。カバー体53は、貫通孔53aにノズル本体50及びヒータ52を挿入した状態で、ノズル本体50の外側を全周に亘って覆う構成となっている。
ドライアイス噴射用ノズル20Dにおいて、それ以外の構成については、上記ドライアイス噴射用ノズル20と基本的に同じである。このため、図13及び図14においては、その図示を一部省略している場合がある。
以上のような構造を有するドライアイス噴射用ノズル20Dでは、ノズル本体50の先端側において、ヒータ52が流路51の周囲を加熱する。この場合、ヒータ52の外側の周囲をカバー体53が断熱しているため、ヒータ52で発生した熱は、流路51側へと伝わり易くなる。これにより、ノズル本体50の先端部を十分に加熱することができ、ノズル本体50の先端付近での結露の発生を効率良く防止することが可能である。
また、ドライアイス噴射用ノズル20Dでは、ノズル本体50の周囲をカバー体53が断熱しているため、このカバー体53の表面などに結露が発生し難い構造となっている。
したがって、このドライアイス噴射用ノズル20Dでは、上記ドライアイス噴射用ノズル20と同様の効果を得ることが可能である。すなわち、本実施形態によれば、ノズルの先端付近での結露の発生を効率良く防止することができるドライアイス噴射用ノズル20D、並びにそのようなドライアイス噴射用ノズル20Dを備えたドライアイス噴射装置1を提供することが可能である。
(第6の変形例)
ドライアイス噴射用ノズル20Dでは、上記ヒータ52の代わりに、第6の変形例として図15に示すようなヒータ54を備えた構成とすることも可能である。なお、図15は、図13中に示すドライアイス噴射用ノズル20DのF−F断面図である。
ヒータ54は、可撓性を有する発熱体であり、ノズル本体50の外周面を全周に亘って覆うように配置されている。さらに、カバー体53は、このヒータ54の外周面を全周に亘って覆うように配置されている。このように、ヒータについては、扁平(板)状や、棒状のものに限らず、可撓性を有するものなど、最適なものを使用すればよい。また、ヒータの配置や数についても、適宜変更を加えることが可能である。
(第7の変形例)
また、本発明では、第7の変形例として、図示を省略するものの、上記ヒータ(発熱体)を配置する代わりに、加熱された空気(流体)を送り込むことによって、ノズルを加熱する構成とすることも可能である。
1…ドライアイス噴射装置 1a…装置本体 2…ドライアイス供給機構(ドライアイス供給手段) 3…圧縮ガス供給機構(圧縮ガス供給手段) 4…混合室 5…ノズルガン 5A…本体部 5a…ノズルの先端(噴射口) 6…ホッパー 7…フィーダー 8…粉砕機 9…コンプレッサ 10…圧力調整弁 11…ホース 12…トリガー
20,20A,20B,20C,20D…ドライアイス噴射用ノズル 21…ノズル本体 22…流路 22a…断面積最小部 23…噴出口… 24…導入口 25…整流路 26…一方のノズル半体 27…他方のノズル半体 28a,28b…溝部 29…第1のヒータ(発熱体) 30…第1の断熱材(断熱体) 31a,31b…第1の凹部 32a,32b…第2の凹部 33…第2のヒータ(発熱体) 34…第2の断熱材(断熱体) 35a,35b…カバー体 36…温度センサ 37…固定具 38,39…配線 40…コネクタ 41…取付具 42…ハンドル 43…ヒータ(発熱体) 44a,44b,45a,45b,46a,46b,47a,47b,48a,48b…凹部 49…カバー体 49a…貫通孔 50…ノズル本体 51…流路 51a…導入口 51b…噴出口 52…ヒータ(発熱体) 53…カバー体 53a…貫通孔 54…ヒータ

Claims (7)

  1. ドライアイスが圧縮ガスと共に圧送される流路を形成し、この流路の先端側からドライアイスを噴射するノズル本体を備え、
    前記ノズル本体の先端側には、前記流路の周囲を加熱する発熱体と、前記発熱体の外側の周囲を断熱する断熱体とが設けられ
    前記ノズル本体には、前記流路の周囲を断熱する断熱体と、前記断熱体の外側の周囲を加熱する発熱体とが設けられ、
    前記断熱体の外側の周囲を加熱する発熱体は、前記流路の周囲を加熱する発熱体よりも前記流路の基端側に配置されていることを特徴とするドライアイス噴射用ノズル。
  2. 前記ノズル本体は、前記流路の軸線方向に沿った分割面を挟んで一方のノズル半体と他方のノズル半体とに分割された構造を有し、
    前記流路は、前記一方のノズル半体と前記他方のノズル半体との互いの突合せ面に形成された溝部を突き合わせることによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のドライアイス噴射用ノズル。
  3. 前記ノズル本体の外側を覆うカバー体を備え、
    前記発熱体は、前記カバー体の内側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のドライアイス噴射用ノズル。
  4. 前記カバー体が断熱体であることを特徴とする請求項に記載のドライアイス噴射用ノズル。
  5. 前記発熱体は、前記ノズル本体の外面又は前記カバー体の内面に形成された凹部の内側に配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のドライアイス噴射用ノズル。
  6. 前記流路の周囲を加熱する発熱体と、前記断熱体の外側の周囲を加熱する発熱体とが一体に構成されていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載のドライアイス噴射用ノズル。
  7. ドライアイスを圧縮ガスと共に噴射するドライアイス噴射用ノズルと、
    前記ドライアイスと前記圧縮ガスが混合される混合室と、
    前記混合室にドライアイスを供給するドライアイス供給手段と、
    前記混合室に圧縮ガスを供給する圧縮ガス供給手段とを備え、
    前記ドライアイス噴射用ノズルが、請求項1〜の何れか一項に記載のドライアイス噴射用ノズルであることを特徴とするドライアイス噴射装置。
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