JP6158469B2 - 共重合ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 - Google Patents
共重合ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6158469B2 JP6158469B2 JP2011261966A JP2011261966A JP6158469B2 JP 6158469 B2 JP6158469 B2 JP 6158469B2 JP 2011261966 A JP2011261966 A JP 2011261966A JP 2011261966 A JP2011261966 A JP 2011261966A JP 6158469 B2 JP6158469 B2 JP 6158469B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- weight
- parts
- monomer
- polycarbonate resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
一方、流動性や耐衝撃性を向上させる方法として、芳香族ポリカーボネート系樹脂に流動性向上剤としてフェニルメタクリレートに代表される特定構造の(メタ)アクリル酸エステルからなる重合体単位と芳香族ビニルからなる重合体単位とで構成される共重合体および衝撃向上剤を配合した樹脂組成物が提案されている(例えば特許文献4、特許文献5参照)。
その為、表面硬度および耐薬品性を低下させることなく、流動性および衝撃特性に優れた共重合ポリカーボネート樹脂組成物および成形品は未だ提供されていなかった。
1.芳香族ジヒドロキシ成分が、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン成分(成分a−1)と2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン成分(成分a−2)を含み、成分a−1の割合が全芳香族ジヒドロキシ成分100モルに対して40〜90モル%であって、粘度平均分子量が1.8×104〜3.2×104である共重合ポリカーボネート樹脂(A成分)98〜85重量部および流動性向上剤(B成分)2〜15重量部の合計100重量部に対し、衝撃向上剤(C成分)1〜10重量部、およびペンタエリスリトールエステル(D成分)0.05〜0.5重量部を含有する芳香族ポリカーボネート樹脂組成物であって、該流動性向上剤(B成分)は、(i)下記の一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体および/または式(2)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル単量体(Ba)並びに芳香族アルケニル化合物単量体(Bb)から形成される単位を主たる構成単位とする共重合体であり、B成分における単量体(Ba)と単量体(Bb)との割合は、両者の合計がB成分100重量%中80重量%以上であり、両者の合計100重量%中に単量体(Ba)が1〜80重量%および単量体(Bb)が20〜99重量%であり、(ii)そのクロロホルム可溶成分の重量平均分子量は10,000〜200,000である共重合ポリカーボネート樹脂組成物。
2.上記衝撃向上剤(C成分)がブタジエン系、アクリル系、シリコーン系から選ばれるゴム変性樹脂もしくはこれらの共重合体を1種以上含む上記1に記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。これらのゴム変性樹脂もしくは共重合体によると低温における耐衝撃性が著しく優れる。
3.無機充填材(E成分)をA成分とB成分との合計100重量部に対し、0.1重量部以上100重量部以下含有してなる上記1〜2のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。かかる配合量の無機充填材によると、剛性や強度などの機械的特性や成形加工時の金型取出し後の後収縮によるヒケの発生しにくい寸法安定性に優れる共重合ポリカーボネート樹脂組成物が提供される。
かかる無機充填材(E成分)としては、ガラス繊維、炭素繊維、ガラスフレーク、ワラストナイト、カオリンクレー、マイカ、タルクおよび各種ウイスカー類(チタン酸カリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウムウイスカーなど)などが代表的に例示される。かかる無機充填材は芳香族ポリカーボネート樹脂中での分散性もよく溶融混練時の熱安定性にも優れるため、機械的特性、寸法安定性、熱安定性のバランスに優れる共重合ポリカーボネート樹脂組成物を提供する。殊にタルク、マイカ、およびワラストナイトが好ましく利用できる。
4.上記B成分における単量体(Ba)は、フェニルメタクリレートである上記1〜3のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。フェニルメタクリレートから形成される構成単位を有する流動改質剤(B成分)は、分散性や相溶性に優れるため、層状剥離しにくい良好な外観を有する成形加工性に優れた共重合ポリカーボネート樹脂組成物となる。
5.上記B成分における単量体(Bb)は、スチレンである上記1〜4のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。スチレンから形成される構成単位を有する該流動改質剤(B成分)は、流動性や分散性や強度のバランスに優れるため、成形加工性に優れた良好な外観を有する共重合ポリカーボネート樹脂組成物となる。
6.熱安定剤(F成分)をA成分とB成分との合計100重量部に対し、0.0001〜1重量部含有してなる上記1〜5のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。
7.上記1〜6のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物から得られた成形品。
8.射出成形により得られた上記7に記載の成形品。
9.自動車用部材である上記7〜8のいずれかに記載の成形品。
(I)共重合ポリカーボネート樹脂(A成分)
本発明で用いられる共重合ポリカーボネート樹脂(A成分)は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られるものである。反応の方法としては界面重縮合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法、および環状カーボネート化合物の開環重合法などを挙げることができる。
ポリカーボネート樹脂を製造するに当り、上記二価フェノールを単独で又は二種以上併用することができ、また必要に応じて分子量調節剤、分岐剤、触媒等を用いることができる。
ポリカーボネートの粘度平均分子量は、まず、次式にて算出される比粘度(ηSP)を20℃で塩化メチレン100mlにポリカーボネート0.7gを溶解した溶液からオストワルド粘度計を用いて求め、
比粘度(ηSP)=(t−t0)/t0
[t0は塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
求められた比粘度(ηSP)から次の数式により粘度平均分子量Mを算出する。
ηSP/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−4M0.83
c=0.7
本発明で用いられる流動改質剤(B成分)は、(i)下記の一般式(1)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル単量体および/または式(2)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル単量体(Ba)並びに芳香族アルケニル化合物単量体(Bb)から形成される単位を主たる構成単位とする共重合体であり、(ii)そのクロロホルム可溶成分の重量平均分子量は10,000〜200,000であることを満足するものである。
また、単量体(Ba)と単量体(Bb)の共重合体の全てが非架橋の共重合体であることが好ましい。例えば、10mlのクロロホルムと1gの流動改質剤(B成分)とを30分間攪拌混合したとき、クロロホルムに不溶の架橋構造体が認められないことが好ましい。しかしながら、優れた流動性改質の特性を損なわない範囲であれば、共重合体の全てが非架橋である必要はなく、クロロホルムやアセトン等の有機溶媒に不溶の架橋構造体が一部存在していても特に問題はない。
B成分の共重合体は、溶媒不溶の一部の架橋構造体を除く、クロロホルム可溶成分の重量平均分子量が10,000〜200,000である。かかる分子量は、成形性と耐熱性、耐衝撃性等の物性とのバランスを良好に保つ。
一方、上記重量平均分子量が上限以下では、流動改質剤自体の溶融粘度も高くなり過ぎないため、充分な流動性改質効果が得られる。
また、本発明の流動改質剤においては、溶融粘度が300Pa・s以下のものを用いることが好ましい。
なお、上記溶融粘度は、キャピラリー式レオメーターを用い、ノズルD=1mm、L/D=16、バレル温度=170℃、せん断速度=3000sec−1の条件で測定した溶融粘度をいう。
乳化ラジカル重合法による共重合体の合成方法としては、例えば、水、乳化剤と、上記一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体および/または式(2)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル単量体(Ba)並びに芳香族アルケニル化合物単量体(Bb)、および任意に他の単量体、重合開始剤、連鎖移動剤等の混合物に、必要に応じて重合触媒を添加し、高温下で重合を行い、共重合体を合成する。
上記ノニオン性乳化剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ジアルキルフェノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、およびアルキルセルロースなどが挙げられる。
上記カチオン性乳化剤の具体例としては、脂肪族アミン塩類、第四アンモニウム塩類、およびアルキルピリジニウム塩などが挙げられる。
上記両性イオン乳化剤の具体例としては、アルキルベタインが挙げられる。
レドックス系開始剤の具体例としては、硫酸第一鉄、エチレンジアミン四酢酸ニナトリウム塩、ロンガリット、ヒドロパーオキサイドを組み合わせたスルホキシレート系開始剤が挙げられる。
連鎖移動剤は、B成分の共重合体を形成する単量体の合計100重量部あたり、好ましくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.3〜1.5重量部である。
かかるマクロモノマーの製造は、上記共重合体の製造に準じて行うことができる。得られたマクロモノマーの重合系内に、グラフトする単量体および必要に応じて該単量体と共重合可能な他の単量体、重合開始剤、並びに連鎖移動剤などを含む混合物を供給し、高温下で重合を行う。
尚、上記は基本的にマクロモノマーが幹であり、グラフト結合する単量体から形成される重合体単位が枝となるが、末端に不飽和二重結合を有するマクロモノマーのみを利用する場合には、マクロモノマーが枝であり、単量体から形成される重合体単位が幹となる。
本発明で用いられる衝撃向上剤(C成分)は、ガラス転移温度が10℃以下、好ましくは−10℃以下、より好ましくは−30℃以下であるゴム成分からなる重合体、並びに該ゴム成分からなる重合体に他のポリマー鎖が結合してなる共重合体が好ましく挙げられる。更にそのゴム成分がゴム質重合体100重量%中少なくとも35重量%、より好ましくは45重量%含有する重合体であることが好ましい。ゴム成分の含有量の上限は実用上90重量%程度が好ましい。
また、グラフト共重合体の製造では、その製法によりグラフトしない比較的多量のスチレン系硬質ポリマーと、グラフト共重合体のゴム質重合体との混合物を得ることもできる。例えば、塊状重合法により製造されるABS樹脂はその代表例である。
本発明における衝撃向上剤(C成分)の含有量は、A成分とB成分との合計100重量部に対し1〜10重量部であり、1〜9重量部が好ましく、2〜8重量部がさらに好ましい。下限以上では、十分な衝撃改質効果が得られ、上限以下では、流動性や耐熱性や強度や剛性の低下などの問題が起こりづらい。
A成分およびC成分以外の熱可塑性樹脂としては、C成分を除く硬質スチレン系樹脂(例えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂(AS樹脂)、およびポリスチレン樹脂など)、芳香族ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)、シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂(いわゆるPET−G樹脂)、ポリエチレンナフタレート樹脂、およびポリブチレンナフタレート樹脂など)ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA樹脂)、環状ポリオレフィン樹脂、熱可塑性フッ素樹脂(例えばポリフッ化ビニリデン樹脂に代表される)、並びにポリオレフィン樹脂(ポリエチレン樹脂、エチレン−(α−オレフィン)共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、およびプロピレン−(α−オレフィン)共重合体樹脂など)が例示される。上記他の熱可塑性樹脂は、A成分とB成分との合計100重量部に対して20重量部以下、より好ましくは10重量部以下が好ましい。
本発明に用いられるペンタエリスリトールエステル(D成分)は、ペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸とのエステル化合物であることが好ましく、その脂肪族カルボン酸は炭素数3〜32であることが好ましく、特に炭素数10〜22の脂肪族カルボン酸が好ましい。該脂肪族カルボン酸としては、例えばデカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸(パルミチン酸)、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸(ステアリン酸)、ノナデカン酸、ベヘン酸、イコサン酸、およびドコサン酸などの飽和脂肪族カルボン酸、並びにパルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコセン酸、エイコサペンタエン酸、およびセトレイン酸などの不飽和脂肪族カルボン酸を挙げることができる。上記の中でも脂肪族カルボン酸は、炭素原子数14〜20であるものが好ましい。なかでも飽和脂肪族カルボン酸が好ましい。特にステアリン酸およびパルミチン酸が好ましい。
ペンタエリスリトールエステルの含有量は、A成分とB成分との合計100重量部を基準として0.05〜0.5重量部、好ましくは0.1〜0.4重量部である。かかる範囲においては、良好な流動性および衝撃特性を有するポリカーボネート樹脂組成物が得られる。
本発明に用いられる無機充填材(E成分)は、繊維状、フレーク状、球状、中空状を自由に選択でき、樹脂組成物の強度や剛性や耐熱性の向上、および寸法安定性のためには繊維状、フレーク状のものが好適である。例えば、繊維状の無機充填材としては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維、スラグ繊維、ロックウール、ゾノトライト、ワラストナイト、および各種ウイスカー類(チタン酸カリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウムウイスカー、ボロンウイスカー、および塩基性硫酸マグネシウムウイスカーなど)などが例示され、フレーク状の無機充填材としては、ガラスフレーク、金属フレーク、グラファイトフレーク、スメクタイト、カオリンクレー、マイカ、およびタルクなどが例示される。尚、例えばガラスバルーンなどの中空充填材は、樹脂と溶融混練することにより破砕して板状の無機充填材と同様に剛性向上の効果が得られる場合がある。本発明のフレーク状充填材にはかかる効果を発現するものを含む。これらの無機充填材は、異種材料を表面被覆したものを含む。異種材料としては金属、合金、金属酸化物などが代表的である。金属や合金などの被覆は高い導電性を付与でき、また意匠性を向上させる場合もある。金属酸化物の被覆は光導電性などの機能が付与できる場合があり、また意匠性の向上も可能である。
本発明では、耐衝撃性、外観、寸法安定性、およびコストなどの点からマイカ、タルクおよびワラストナイトが特に好適である。
本発明に用いられるマイカの平均粒径としては、レーザー回折・散乱法で測定される平均粒径(D50(粒子径分布のメジアン径))が好ましくは1〜50μm、より好ましくは2〜20μm、更に好ましくは2〜10μmのものが使用できる。マイカの平均粒径が1μm未満では剛性に対する改良効果が十分でなく、50μmを越えると外観の低下が大きくなりやすい。マイカの厚みとしては、電子顕微鏡の観察により実測した厚みが好ましくは0.01〜1μm、より好ましくは0.03〜0.3μmのものを使用できる。アスペクト比としては好ましくは5〜200、より好ましくは10〜100のものを使用できる。マイカは天然鉱物の粉砕物であっても合成品であってもよい。マイカはマスコバイトマイカが好ましく、そのモース硬度は約3である。マスコバイトマイカはフロゴバイトなど他のマイカに比較してより高剛性および高強度を達成できる。また、マイカの粉砕法としては乾式粉砕法および湿式粉砕法のいずれで製造されたものであってもよい。乾式粉砕法の方が低コストで一般的であるが、一方湿式粉砕法は、マイカをより薄く細かく粉砕するのに有効である。その結果樹脂組成物の剛性向上効果はより高くなる。
本発明に用いられるタルクとは、化学組成的には含水珪酸マグネシウムであり、一般的には化学式4SiO2・3MgO・2H2Oで表され、通常層状構造を持った鱗片状の粒子であり、また組成的にはSiO2を56〜65重量%、MgOを28〜35重量%、H2O約5重量%程度から構成されている。その他の少量成分としてFe2O3が0.03〜1.2重量%、Al2O3が0.05〜1.5重量%、CaOが0.05〜1.2重量%、K2Oが0.2重量%以下、Na2Oが0.2重量%以下などを含有している。より好適なタルクの組成としては、SiO2:62〜63.5重量%、MgO:31〜32.5重量%、Fe2O3:0.03〜0.15重量%、Al2O3:0.05〜0.25重量%、およびCaO:0.05〜0.25重量%が好ましい。更に強熱減量が2〜5.5重量%であることが好ましい。かかる好適な組成においては、良好な熱安定性および色相を有する樹脂組成物が得られ、更なる成形加工温度の上昇によっても良好な成形品が製造される。これにより本発明の組成物は更に高流動化が可能となり、より大型または複雑形状の薄肉成形品に対応可能となる。
本発明に用いられるワラストナイトの平均繊維径は0.1〜10μmが好ましく、0.1〜5μmがより好ましく、0.1〜3μmが更に好ましい。またそのアスペクト比(平均繊維長/平均繊維径)は3以上が好ましい。アスペクト比の上限としては30以下が挙げられる。ここで平均繊維径は電子顕微鏡で強化フィラーを観察し、個々の繊維径を求め、その測定値から数平均繊維径を算出する。電子顕微鏡を使用するのは、対象とするレベルの大きさを正確に測定することが光学顕微鏡では困難なためである。電子顕微鏡の観察で得られる画像から繊維径を測定する対象のフィラーをランダムに抽出し、各フィラーの中央部に近いところで繊維径を測定する。得られた測定値より数平均繊維径を算出する。観察の倍率は約1000倍とし、測定本数は500本以上(600本以下が作業上好適である)で行う。一方平均繊維長の測定は、フィラーを光学顕微鏡で観察し、個々の長さを求め、その測定値から数平均繊維長を算出する。光学顕微鏡の観察は、フィラー同士があまり重なり合わないように分散されたサンプルを準備することから始まる。観察は対物レンズ20倍の条件で行い、その観察像を画素数が約25万であるCCDカメラに画像データとして取り込む。得られた画像データから、画像解析装置を使用して画像データの2点間の最大距離を求めるプログラムを使用して、繊維長を算出する。かかる条件の下では1画素当りの大きさが1.25μmの長さに相当し、測定本数は500本以上(600本以下が作業上好適である)で行う。
かかる表面被覆用滑剤はA成分とB成分の合計100重量部を基準として、0.01〜5重量部が好ましく、0.05〜3重量部がより好ましく、0.05〜1重量部が更に好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、成形加工時の分子量や色相を安定化させるために各種安定剤を使用することができる。かかる安定剤としては、リン系安定剤、ヒンダードフェノール系安定剤などが挙げられる。
本発明に用いられるリン系安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜ホスホン酸、ホスホン酸およびこれらのエステル、並びに第3級ホスフィンなどが例示される。
具体的にはホスファイト化合物としては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、トリス(ジエチルフェニル)ホスファイト、トリス(ジ−iso−プロピルフェニル)ホスファイト、トリス(ジ−n−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス{2,4−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル}ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニルビスフェノールAペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、およびジシクロヘキシルペンタエリスリトールジホスファイトなどが挙げられる。
本発明に用いられるヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、通常樹脂に配合される各種の化合物が使用できる。かかるヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、α−トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエン、シナピルアルコール、ビタミンE、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−tert−ブチル−6−(3’−tert−ブチル−5’−メチル−2’−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,6−ジ−tert−ブチル−4−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネートジエチルエステル、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−ジメチレン−ビス(6−α−メチル−ベンジル−p−クレゾール)、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−ブチリデン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、1,6−へキサンジオールビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ビス[2−tert−ブチル−4−メチル6−(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)フェニル]テレフタレート、3,9−ビス{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1,−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、4,4’−ジ−チオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−トリ−チオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2−チオジエチレンビス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、N,N’−ヘキサメチレンビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)イソシアヌレート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス2[3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチルイソシアヌレート、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、トリエチレングリコール−N−ビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)アセテート、3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)アセチルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、テトラキス[メチレン−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)ベンゼン、およびトリス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)イソシアヌレートなどが例示される。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、上記のリン系安定剤およびヒンダードフェノール系酸化防止剤以外の他の熱安定剤を配合することもできる。かかるその他の熱安定剤は、これらの安定剤および酸化防止剤のいずれかと併用されることが好ましく、特に両者と併用されることが好ましい。かかる他の熱安定剤としては、例えば3−ヒドロキシ−5,7−ジ−tert−ブチル−フラン−2−オンとo−キシレンとの反応生成物に代表されるラクトン系安定剤(かかる安定剤の詳細は特開平7−233160号公報に記載されている)が好適に例示される。かかる化合物はIrganox HP−136(商標、CIBA SPECIALTY CHEMICALS社製)として市販され、該化合物を利用できる。更に該化合物と各種のホスファイト化合物およびヒンダードフェノール化合物を混合した安定剤が市販されている。例えば上記社製のIrganox HP−2921が好適に例示される。本発明においてもかかる予め混合された安定剤を利用することもできる。ラクトン系安定剤の配合量は、A成分とB成分との合計100重量部を基準として、好ましくは0.0005〜0.05重量部、より好ましくは0.001〜0.03重量部である。
本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物は、必要に応じて公知の紫外線吸収剤、染顔料、熱線吸収能を有する化合物、難燃剤、滴下防止剤、帯電防止剤等の添加剤を配合してもよい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は紫外線吸収剤を含有することができる。本発明の紫外線吸収剤としては、具体的にはベンゾフェノン系では、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホキシトリハイドライドレイトベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−ソジウムスルホキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンソフェノン、および2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノンなどが例示される。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は熱線吸収能を有する化合物を含有することができる。かかる化合物としてはフタロシアニン系近赤外線吸収剤、ATO、ITO、酸化イリジウムおよび酸化ルテニウムなどの金属酸化物系近赤外線吸収剤、ホウ化ランタン、ホウ化セリウムおよびホウ化タングステンなどの金属ホウ化物系近赤外線吸収剤などの近赤外吸収能に優れた各種の金属化合物、ならびに炭素フィラーが好適に例示される。かかるフタロシアニン系近赤外線吸収剤としてはたとえば三井化学(株)製MIR−362が市販され容易に入手可能である。炭素フィラーとしてはカーボンブラック、グラファイト(天然、および人工のいずれも含み、さらにウイスカーも含む)、カーボンファイバー(気相成長法によるものを含む)、カーボンナノチューブ、およびフラーレンなどが例示され、好ましくはカーボンブラックおよびグラファイトである。これらは単体または2種以上を併用して使用することができる。フタロシアニン系近赤外線吸収剤の含有量は、A成分とB成分との合計100重量部を基準として、0.0005〜0.2重量部が好ましく、0.0008〜0.1重量部がより好ましく、0.001〜0.07重量部がさらに好ましい。金属酸化物系近赤外線吸収剤、金属ホウ化物系近赤外線吸収剤および炭素フィラーの含有量は、本発明の樹脂組成物中、0.1〜200ppm(重量割合)の範囲が好ましく、0.5〜100ppmの範囲がより好ましい。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、光高反射用白色顔料を配合して光反射効果を付与することができる。かかる白色顔料としては二酸化チタン(特にシリコーンなど有機表面処理剤により処理された二酸化チタン)顔料が特に好ましい。かかる光高反射用白色顔料の含有量は、A成分とB成分との合計100重量部を基準として3〜30重量部が好ましく、8〜25重量部がより好ましい。尚、光高反射用白色顔料は2種以上を併用することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、ポリカーボネート樹脂の難燃剤として知られる各種の化合物が配合されてよい。難燃剤として使用される化合物の配合は難燃性の向上のみならず、各化合物の性質に基づき、例えば帯電防止性、流動性、剛性、および熱安定性の向上などがもたらされる。
かかる難燃剤としては、(i)有機金属塩系難燃剤(例えば有機スルホン酸アルカリ(土類)金属塩、ホウ酸金属塩系難燃剤、および錫酸金属塩系難燃剤など)、(ii)有機リン系難燃剤(例えば、モノホスフェート化合物、ホスフェートオリゴマー化合物、ホスホネートオリゴマー化合物、ホスホニトリルオリゴマー化合物、およびホスホン酸アミド化合物など)、(iii)シリコーン化合物からなるシリコーン系難燃剤、並びに(iv)ハロゲン系難燃剤(例えば、臭素化エポキシ樹脂、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリカーボネート(オリゴマーを含む)、臭素化ポリアクリレート、および塩素化ポリエチレンなど)等が挙げられる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、滴下防止剤を含むことができる。かかる滴下防止剤を上記難燃剤と併用することにより、より良好な難燃性を得ることができる。かかる滴下防止剤としては、フィブリル形成能を有する含フッ素ポリマーを挙げることができ、かかるポリマーとしてはポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン系共重合体(例えば、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、など)、米国特許第4379910号公報に示されるような部分フッ素化ポリマー、フッ素化ジフェノールから製造されるポリカーボネート樹脂などを挙げることかできるが、好ましくはポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEと称することがある)である。
フィブリル化PTFEのポリカーボネート樹脂組成物中の含有量は、A成分とB成分との合計100重量部を基準として好ましくは0.001〜1重量部、より好ましくは0.1〜0.7重量部である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、帯電防止性能が求められる場合があり、かかる場合帯電防止剤を含むことが好ましい。かかる帯電防止剤としては、例えば(1)ドデシルベンゼンスルホン酸ホスホニウム塩に代表されるアリールスルホン酸ホスホニウム塩、およびアルキルスルホン酸ホスホニウム塩などの有機スルホン酸ホスホニウム塩、並びにテトラフルオロホウ酸ホスホニウム塩の如きホウ酸ホスホニウム塩が挙げられる。該ホスホニウム塩の含有量は、A成分とB成分との合計100重量部を基準として5重量部以下が適切であり、好ましくは0.05〜5重量部、より好ましくは1〜3.5重量部、更に好ましくは1.5〜3重量部の範囲である。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物には、上記記載の添加剤の他に、必要に応じて着色剤(例えばカーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、染料)、光拡散剤(例えばアクリル架橋粒子、シリコーン架橋粒子、炭酸カルシウム粒子)、蛍光染料、蛍光増白剤、無機系蛍光体(例えばアルミン酸塩を母結晶とする蛍光体)、ブルーイング剤、光拡散剤、抗菌剤、流動パラフィンの如き分散剤、光触媒系防汚剤、熱線吸収剤およびフォトクロミック剤などを配合することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物を製造するには、任意の方法が採用される。例えばA成分、B成分、C成分およびD成分並びに任意に他の添加剤を、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー、メカノケミカル装置、押出混合機などの予備混合手段を用いて充分に混合した後、必要に応じて押出造粒器やブリケッティングマシーンなどによりかかる予備混合物の造粒を行い、その後ベント式二軸押出機に代表される溶融混練機で溶融混練して、その後ペレタイザーによりペレット化する方法が挙げられる。
溶融混練機としては二軸押出機の他にバンバリーミキサー、混練ロール、単軸押出機、3軸以上の多軸押出機などを挙げることができる。
(共重合ポリカーボネート樹脂組成物の評価)
(i)鉛筆硬度
算術平均粗さ(Ra)が0.03μmとしたキャビティ面を持つ金型を使用し、日本製鋼所製射出成形機J−75E3を用いて、シリンダ温度280℃、金型温度80℃の条件で、保圧時間20秒および冷却時間20秒にて幅50mm、長さ90mm、厚みがゲート側から3mm(長さ20mm)、2mm(長さ45mm)、1mm(長さ25mm)である3段型プレートを成形した。かかる3段型プレートの厚み2mm部における鉛筆硬度をJIS K5600に則して測定した。
(ii)シャルピー衝撃強度
ISO 179に従い、ノッチ付きのシャルピー衝撃強度の測定を実施した。
(iii)流動性
住友重機械工業(株)SG−150U成形機を用い、アルキメデス型スパイラルフロー金型(流路厚さ2mm、流路幅8mm)にて流動長を評価した。条件は、シリンダー温度280℃、金型温度80℃、射出圧力100MPaとした。
(iv)耐薬品性
(ii)と同様にしてISO 179に従い試験片を製造した。製造した試験片に曲げ歪みを与えた状態で、23℃雰囲気下で30分間エッソレギュラーガソリンに浸漬した。
試験片に与える曲げ歪を変え、クラックが発生しない最大の応力を測定した
(v)脂肪酸エステル(D−1〜3)の評価
(v−i)脂肪酸エステルの酸価、水酸基価、ヨウ素価
JIS K 0070に準拠して中和滴定法により酸価、水酸基価、ヨウ素価を求めた。
(v−ii)脂肪酸エステルの熱重量測定による5%重量減少温度
TA−instruments社製のHi−Res TGA2950 Thermogravimetric Analyzerを使用し、N2雰囲気下において20℃/minで昇温させ、試料の減量が仕込み重量の5重量%となった時の温度をTGA5重量%減量温度として測定した。
(v−i)および(v−ii)の結果を表1に示した。
表3および表4に示す組成で、E成分(無機充填材)を除く成分からなる混合物を押出機の第1供給口から供給した。かかる混合物はV型ブレンダーで混合して得た。またE成分はいずれも第2供給口からサイドフィーダーを用いて供給した。ここでいう第1供給口とはダイスから最も離れた供給口であり、第2供給口とは押出機のダイスと第1供給口の間に位置する供給口である。タンブラーによる混合物は径30mmφのベント式二軸押出機((株)日本製鋼所TEX30XSST)を使用しスクリュー根元の第1投入口から計量器((株)クボタ製CWF)上に設けられた攪拌羽根式の供給機から供給した。一方E成分は同じく計量器上に設けられた振動式の供給機を用いて所定の割合となるよう押出機シリンダバレルの途中に設けられたサイドフィーダーに供給され、かかるフィーダーを通して押出機へ供給された。シリンダおよびダイス共に温度270℃にて押出を行い、スクリュー回転数130rpm、吐出量20kg/時、ベント吸引度10,000Paでストランドを製造し、次いでペレタイザーでペレット化した。
得られたペレットの一部は、120℃で6時間熱風循環式乾燥機にて乾燥した後、射出成形機を用いて、評価用の試験片を成形した。
表3および表4に記載のポリカーボネート樹脂の製造方法はは下記の通りである。組成比および粘度平均分子量を表2に示した。
温度計、撹拌機および還流冷却器の付いた反応器に、48%水酸化ナトリウム水溶液3844部およびイオン交換水22,380部を仕込み、これに2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(Bis−C、本州化学製)1,992部、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(Bis−A、新日鐵化学製)1,773部、およびハイドロサルファイト7.53部(和光純薬製)を溶解した後、塩化メチレン13,210部を加え、撹拌下、15〜25℃でホスゲン2,000部を約60分かけて吹き込んだ。ホスゲンの吹き込み終了後、48%水酸化ナトリウム水溶液640部およびp−tert−ブチルフェノール93.2部を加え、撹拌を再開、乳化後トリエチルアミン3.24部を加え、さらに28〜33℃で1時間撹拌して反応を終了した。反応終了後生成物を塩化メチレンで希釈して水洗した後、塩酸酸性にして水洗し、さらに水相の導電率がイオン交換水とほぼ同じになるまで水洗を繰り返し、ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を得た。次いで、この溶液を目開き0.3μmのフィルターに通過させ、さらに軸受け部に異物取出口を有する隔離室付きニーダー中の温水に滴下、塩化メチレンを留去しながらポリカーボネート樹脂をフレーク化し、引続き該含液フレークを粉砕・乾燥してパウダーを得た。その後、該パウダーにトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトを0.05重量%、ステアリン酸モノグリセリドを0.1重量%となるように添加し、着色剤として、黒色顔料であるカーボンブラック(三菱化成工業製#3600)1重量%、2種類以上の黒色混合染料であるNUBIAN BLACK PC−5857(オリエント化学工業製)0.1重量%均一に混合した後、かかるパウダーをベント式二軸押出機[(株)神戸製鋼所製KTX−46]により脱気しながら溶融混錬後、ポリカーボネート樹脂を得た。
p−tert−ブチルフェノールを81.6重量部に変更した以外は、実施例1と同様の手法にてポリカーボネート樹脂を得た。
(共重合ポリカーボネート樹脂(PC−3)の製造)
p−tert−ブチルフェノールを69.9重量部に変更した以外は、実施例1と同様の手法にてポリカーボネート樹脂を得た。
(共重合ポリカーボネート樹脂(PC−4)の製造)
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン1,593部、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2,128部に変更した以外は、実施例1と同様の手法にてポリカーボネート樹脂を得た。
(共重合ポリカーボネート樹脂(PC−5)の製造)
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン3,187部、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン709部に変更した以外は、実施例1と同様の手法にてポリカーボネート樹脂を得た。
(ポリカーボネート樹脂(PC−6)の製造)
ポリカーボネート樹脂として、帝人化成製パンライトL−1225WXを使用した以外は、実施例1と同様の手法にて実施した。
(共重合ポリカーボネート樹脂(PC−7)の製造)
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン1,195部、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2,483部に変更した以外は、実施例1と同様の手法にてポリカーボネート樹脂を得た。
(ポリカーボネート樹脂(PC−8)の製造)
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンを使用せず、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン3,984部に変更した以外は、実施例1と同様の手法にてポリカーボネート樹脂を得た。
(共重合ポリカーボネート樹脂(PC−9)の製造)
p−tert−ブチルフェノールを116.6重量部に変更した以外は、実施例1と同様の手法にてポリカーボネート樹脂を得た。
(ポリカーボネート樹脂(PC−10)の製造)
p−tert−ブチルフェノールを46.4重量部に変更した以外は、実施例1と同様の手法にてポリカーボネート樹脂を得た。
温度計、撹拌機および還流冷却器の付いた反応器に、48%水酸化ナトリウム水溶液5236部およびイオン交換水20,000部を仕込み、これに1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン(Bis−OC−Z)4704部、およびハイドロサルファイト9.4部を溶解した後、塩化メチレン17,540部を加え、撹拌下、15〜25℃でホスゲン2,200部を約60分かけて吹き込んだ。ホスゲンの吹き込み終了後、48%水酸化ナトリウム水溶液654部およびp−tert−ブチルフェノール81.6部を加え、撹拌を再開、乳化後トリエチルアミン4.32部を加え、さらに28〜33℃で1時間撹拌して反応を終了した。反応終了後生成物を塩化メチレンで希釈して水洗した後、塩酸酸性にして水洗し、さらに水相の導電率がイオン交換水とほぼ同じになるまで水洗を繰り返し、ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を得た。次いで、この溶液を目開き0.3μmのフィルターに通過させ、さらに軸受け部に異物取出口を有する隔離室付きニーダー中の温水に滴下、塩化メチレンを留去しながらポリカーボネート樹脂をフレーク化し、引続き該含液フレークを粉砕・乾燥してパウダーを得た。その後、該パウダーにトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトを0.0025重量%、ステアリン酸モノグリセリドを0.1重量%となるように添加し、均一に混合した後、かかるパウダーをベント式二軸押出機[(株)神戸製鋼所製KTX−46]により脱気しながら溶融混錬し、共重合ポリカーボネート樹脂を得た。
温度計、撹拌機および還流冷却器の付いた反応器に、48%水酸化ナトリウム水溶液5236部およびイオン交換水20,000部を仕込み、これに1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン(Bis−OC−Z)2,533部、ビスフェノールA 1948部およびハイドロサルファイト9.4部を溶解した後、塩化メチレン17,540部を加え、撹拌下、15〜25℃でホスゲン2,200部を約60分かけて吹き込んだ。ホスゲンの吹き込み終了後、48%水酸化ナトリウム水溶液654部およびp−tert−ブチルフェノール102部を加え、撹拌を再開、乳化後トリエチルアミン4.32部を加え、さらに28〜33℃で1時間撹拌して反応を終了した。反応終了後生成物を塩化メチレンで希釈して水洗した後、塩酸酸性にして水洗し、さらに水相の導電率がイオン交換水とほぼ同じになるまで水洗を繰り返し、ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を得た。次いで、この溶液を目開き0.3μmのフィルターに通過させ、さらに軸受け部に異物取出口を有する隔離室付きニーダー中の温水に滴下、塩化メチレンを留去しながらポリカーボネート樹脂をフレーク化し、引続き該含液フレークを粉砕・乾燥してパウダーを得た。その後、該パウダーにトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトを0.0025重量%、ステアリン酸モノグリセリドを0.1重量%となるように添加し、均一に混合した後、かかるパウダーをベント式二軸押出機[(株)神戸製鋼所製KTX−46]により脱気しながら溶融混錬し、共重合ポリカーボネート樹脂を得た。
B−1:重量平均分子量58,000の流動性向上剤(三菱レイヨン(株)製メタブレンTP003(商品名))。かかる流動性向上剤は単量体(Ba)がフェニルメタクリレートであり、単量体(Bb)がスチレンであって、BaとBbとの重量比(Ba:Bb)が16:84であるメタクリル酸フェニル−スチレン共重合体であった。かかる共重合体は、その1gを10mlのクロロホルムと混合し30分間攪拌したところ不溶分がなく架橋構造体を実質的に含有しないものであった。またその分子量分布(Mw/M n)は2.3であった。
B−2:重量平均分子量2,800、分子量分布が2.1のポリスチレンオリゴマーからなる流動性向上剤(BASF社製:JONCRYL ADF−1300)
(B−1のGPC測定)
GPC測定は温度23℃、相対湿度50%の清浄な空気の環境下、カラムとしてポリマーラボラトリーズ社製ResiPore(長さ300mm、内径7.5mm)の2本を直列接続したもの、移動相としてクロロホルム、標準物質としてポリマーラボラトリーズ社製イージーキャルPS−2、および検出器として254nm波長でのフォトダイオードアレイ検出器を用い、展開溶媒としてクロロホルムを使用し、クロロホルム5ml当たり10mgの試料を溶解した溶液を、GPC測定装置に50μl注入し、カラム温度40℃および流量1ml/分の条件によりGPC測定を行い、流動改質剤の分子量測定を行い、重量平均分子量を算出した。測定装置は、ポンプ:(株)日立製作所製L−6000、オートサンプラ:(株)日立製作所製L−7200、カラムオーブン:(株)日立製作所製L−7300、フォトダイオードアレイ検出器:(株)日立製作所製L−2450であった。
C−1:コア−シェルグラフト共重合体(ロームアンドハース社:パラロイドEXL−2602(商品名))
C−2:コア−シェルグラフト共重合体(三菱レイヨン(株)製:メタブレンS−2001(商品名)
C−3:コア−シェルグラフト共重合体(三菱レイヨン(株)製:メタブレンW−450A(商品名)
(D成分)
D−1:ペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸とのフルエステル(理研ビタミン(株)製;リケスターEW−400(商品名))
D−2:ジペンタエリスリトールと脂肪族カルボン酸とのフルエステル(理研ビタミン(株)製;リケスターSL−02(商品名))
D−3:ステアリンモノステアレート(理研ビタミン(株);製リケマールS−100A(商品名))
(E成分)
TALC:タルク(林化成(株)製:UPN HS−T0.8)
WSN:ワラストナイト(NYCO社製:NYGLOS4)
Claims (9)
- 芳香族ジヒドロキシ成分が、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン成分(成分a−1)と2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン成分(成分a−2)を含み、成分a−1の割合が全芳香族ジヒドロキシ成分100モルに対して40〜90モル%であって、粘度平均分子量が1.8×104〜3.2×104である共重合ポリカーボネート樹脂(A成分)98〜85重量部および流動性向上剤(B成分)2〜15重量部の合計100重量部に対し、衝撃向上剤(C成分)1〜10重量部、およびペンタエリスリトールエステル(D成分)0.05〜0.5重量部を含有する芳香族ポリカーボネート樹脂組成物であって、該流動性向上剤(B成分)は、(i)下記の一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸エステル単量体および/または式(2)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル単量体(Ba)並びに芳香族アルケニル化合物単量体(Bb)から形成される単位を主たる構成単位とする共重合体であり、B成分における単量体(Ba)と単量体(Bb)との割合は、両者の合計がB成分100重量%中80重量%以上であり、両者の合計100重量%中に単量体(Ba)が1〜80重量%および単量体(Bb)が20〜99重量%であり、(ii)そのクロロホルム可溶成分の重量平均分子量は10,000〜200,000である共重合ポリカーボネート樹脂組成物。
- 上記衝撃向上剤(C成分)がブタジエン系、アクリル系、シリコーン系から選ばれるゴム変性樹脂もしくはこれらの共重合体を1種以上含む請求項1に記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。
- 無機充填材(E成分)をA成分とB成分との合計100重量部に対し、0.1重量部以上100重量部以下含有する請求項1〜2のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。
- 上記B成分における単量体(Ba)は、フェニルメタクリレートである請求項1〜3のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。
- 上記B成分における単量体(Bb)は、スチレンである請求項1〜4のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。
- 熱安定剤(F成分)をA成分とB成分との合計100重量部に対し、0.0001〜1重量部含有する請求項1〜5のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の共重合ポリカーボネート樹脂組成物から得られた成形品。
- 射出成形により得られた請求項7に記載の成形品。
- 自動車用部材である請求項7〜8のいずれかに記載の成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011261966A JP6158469B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | 共重合ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011261966A JP6158469B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | 共重合ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013112780A JP2013112780A (ja) | 2013-06-10 |
JP6158469B2 true JP6158469B2 (ja) | 2017-07-05 |
Family
ID=48708623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011261966A Active JP6158469B2 (ja) | 2011-11-30 | 2011-11-30 | 共重合ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6158469B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6408370B2 (ja) * | 2014-12-16 | 2018-10-17 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
EP3511375A4 (en) | 2016-09-09 | 2020-03-04 | Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation | POLYCARBONATE RESIN COMPOSITION |
JP6710613B2 (ja) * | 2016-09-21 | 2020-06-17 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 |
CN110139899B (zh) * | 2017-03-31 | 2021-11-19 | 三菱工程塑料株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物和成型品 |
JP7138439B2 (ja) * | 2018-01-09 | 2022-09-16 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 樹脂組成物および成形品 |
JP2019173027A (ja) * | 2019-06-11 | 2019-10-10 | 帝人株式会社 | アミン耐性を有する自動車内装部品 |
CN115109402B (zh) * | 2022-08-01 | 2023-09-22 | 中普通达科技(海南)有限公司 | 一种3d打印聚碳酸酯合金材料及其制备工艺 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6469625A (en) * | 1987-09-10 | 1989-03-15 | Daicel Chem | Polycarbonate polymer having excellent surface hardness |
JPH07216078A (ja) * | 1994-01-28 | 1995-08-15 | Teijin Chem Ltd | 位相差フィルム |
JP4817681B2 (ja) * | 2005-03-15 | 2011-11-16 | 帝人化成株式会社 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP5468896B2 (ja) * | 2009-01-22 | 2014-04-09 | 帝人株式会社 | ポリカーボネート樹脂積層体 |
EP2436731A1 (en) * | 2009-05-28 | 2012-04-04 | Teijin Chemicals, Ltd. | Polycarbonate resin composition and molded article comprising same |
JP2012224820A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-15 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 |
-
2011
- 2011-11-30 JP JP2011261966A patent/JP6158469B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013112780A (ja) | 2013-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6158469B2 (ja) | 共重合ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 | |
JP4866010B2 (ja) | 難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4817684B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4695442B2 (ja) | 外観に優れたハウジング成形品 | |
JP5021928B2 (ja) | ガラス繊維強化難燃性樹脂組成物からなる鏡筒 | |
JP6424276B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5346449B2 (ja) | 光学用フィルム | |
KR20150132087A (ko) | 유리 섬유 강화 폴리카보네이트 수지 조성물 | |
JP2006249292A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2006249288A (ja) | 光拡散性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP4817680B2 (ja) | ガラス強化ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2010275346A (ja) | ガラス繊維強化樹脂組成物 | |
JP2011026439A (ja) | ガラス繊維強化樹脂組成物 | |
JP2010015091A (ja) | ガラス繊維強化樹脂組成物からなる鏡筒 | |
JP5421548B2 (ja) | ガラス繊維強化難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた成形品 | |
JP2011001514A (ja) | ガラス繊維強化樹脂組成物を射出成形して得られる電気・電子機器部品 | |
JP4817681B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP6622100B2 (ja) | 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP6426372B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品 | |
JP2010222480A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2010275413A (ja) | ガラス強化樹脂組成物 | |
JP5457876B2 (ja) | ポリ乳酸樹脂組成物、並びにこのポリ乳酸樹脂を成形して得られる成形品、電気製品用筐体、及び電気製品用内部部品 | |
JP4817678B2 (ja) | 光高反射性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP5993179B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 | |
JP2011140545A (ja) | 繊維強化樹脂組成物およびこれを成形してなる樹脂成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140808 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150428 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20151110 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170608 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6158469 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |