JP6158180B2 - 乳がんの処置 - Google Patents

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Description

本願は、2011年7月29日に出願された、米国仮特許出願61/513,361号の利益を主張し、参考として援用する。
本発明は、陸軍医学研究司令部(Army Medical Research Material and Command)により授与された助成金番号W81XWM−08−1−0311の下、政府支援により成された。政府は、本発明に一定の権利を有する。
本開示において引用される全ての文書は、それらの全体において本明細書に参考として援用される。
(技術分野)
技術分野は、乳がんの処置である。
本開示は、乳がんを処置するための、構造式I、II、III、IV、V、もしくはVIのうちの1つもしくはそれより多くの範囲内に入る1つもしくは複数の化合物の使用を記載する。乳がんを処置するために有用な化合物は、乳がん細胞の増殖を阻害する、および/もしくは乳がん細胞の死滅をもたらす、式I、II、III、IV、V、もしくはVIのそれらの化合物を含む。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
トリプルネガティブ乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該化合物は、構造式(I)の化合物:

であり、
式中:
Xは、トリフルオロメチルおよびヨードからなる群より選択され;
Wは、OおよびNR5からなる群より選択され、ここでR5は、H、メチル、および

からなる群より選択され、ここでDは、SもしくはOであり、Eは、NもしくはOであり、Gは、アルキル、アリール、置換されたアルキルもしくは置換されたアリールであるか;またはDは、SもしくはOであり、E−Gは、一緒にあわせて、C1−C4低級アルキルであり;
R1およびR2は一緒にあわせて、8個もしくはそれより少ない炭素原子を含み、アルキル、ハロアルキルを含む置換されたアルキル、およびR1およびR2が結合される炭素と組んだ、シクロアルキルもしくは置換されたシクロアルキル基からなる群より選択され;
R3は、水素、ハロゲン、メチル、C1−C4アルコキシ、ホルミル、ハロアセトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、フェニル、アミノ、メチルカルバミル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミノ、メタンスルホニル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ならびにヒドロキシル、メトキシカルボニル、シアノ、アミノ、アミド、ニトロ、カルバミル、またはメチルカルバミル、ジメチルカルバミル、およびヒドロキシエチルカルバミルを含む置換されたカルバミルで必要に応じて置換されたC1−C6アルキルもしくはアルケニルからなる群より選択されるが、ただしR3は、メチルアミノメチルでもジメチルアミノメチルでもなく;そして
R4は、水素、ハロゲン、アルキル、およびハロアルキルからなる群より選択される、
方法。
(項目2)
前記化合物は、以下:


からなる群より選択される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記化合物は、エンザルタミド:

である、項目1に記載の方法。
(項目4)
トリプルネガティブ乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該化合物は、構造式(II)の化合物:

であり、
式中:
Hetは、5もしくは6原子の複素環式ユニットを表し;
AおよびBは、酸素、硫黄、およびN-R から独立して選択され;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;
およびR は、水素、アリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルから独立して選択されるか、またはR2およびR3が結合される炭素と一緒になって、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成するか;あるいはR およびR は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成し得;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;そして
11 およびR 12 は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニルもしくは置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、または置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族から独立して選択されるか;あるいはR 11 およびR 12 は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る、
方法。
(項目5)
前記化合物は、以下:

からなる群より選択される、項目3に記載の方法。
(項目6)
トリプルネガティブ乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該化合物は、構造式(III)の化合物:

であり、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
は、SもしくはOであり;
は、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、結合して、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、ここで:
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、または
は、C −C 12 アルキルであり、R は、C −C 12 アルキルであるか、または
およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルおよび置換されたアルキルであり;そして
は、独立して、H、アルキル、もしくはアリールである、
方法。
(項目7)
トリプルネガティブ乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該化合物は、構造式(IV)の化合物:

であり、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
方法。
(項目8)
トリプルネガティブ乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該化合物は、構造式(V)の化合物:

であり、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
は、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、置換されたアルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、置換されたアルキニルカルボニル、アリールカルボニル、置換されたアリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルキルヒドロキシメチル、置換されたアルコキシメチル、チオカルボキシル、チオホルミル、アルキルチオカルボニル、置換されたアルキルチオカルボニル、アルケニルチオカルボニル、置換されたアルケニルチオカルボニル、アルキニルチオカルボニル、置換されたアルキニルチオカルボニル、アリールチオカルボニル、置換されたアリールチオカルボニル、ヘテロアリールチオカルボニル、置換されたヘテロアリールチオカルボニル、アリールアルキルチオカルボニル、アリールアルケニルチオカルボニル、アリールアルキニルチオカルボニル、ヘテロアラルキルチオカルボニル、ヘテロシクリルチオカルボニル、置換されたヘテロシクリルチオカルボニル、チオカルバミル、N−アルキルチオカルバミル、N,N−ジアルキルチオカルバミル、N−置換されたアルキルチオカルバミル、N,N−ビス−置換されたアルキルチオカルバミル、アルコキシチオカルボニル、置換されたアルコキシチオカルボニル、ハロチオカルボニル、メルカプトメチル、置換されたアルキルチオメチル;ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、置換されたアルコキシメチルであり;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、水素、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR 、−C(O)NR もしくは−NR であり;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
方法。
(項目9)
トリプルネガティブ乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該化合物は、構造式(VI)の化合物:

であり、
式中:
Xは、SもしくはOであり、そして
XがSである場合、R は、OHもしくはNH であり;そして
XがOである場合、R は、OH、NH もしくはNHMeである、
方法。
(項目10)
前記トリプルネガティブ乳がんは、基底細胞様タイプ1(BL1)サブタイプ、基底細胞様タイプ2(BL2)サブタイプ、免疫調節性(IM)サブタイプ、間葉系(M)サブタイプ、間葉系幹細胞様(MSL)サブタイプ、および管腔アンドロゲンレセプター(LAR)サブタイプからなる群より選択されるサブタイプである、項目1〜9のいずれかに記載の方法。
(項目11)
前記トリプルネガティブ乳がんの細胞は、BRCA1変異を含む、項目1〜10のいずれかに記載の方法。
(項目12)
乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、該化合物は、構造式(I)の化合物:

であり、
式中:
Xは、トリフルオロメチルおよびヨードからなる群より選択され;
Wは、OおよびNR5からなる群より選択され、ここでR5は、H、メチル、および
からなる群より選択され、ここでDは、SもしくはOであり、Eは、NもしくはOであり、Gは、アルキル、アリール、置換されたアルキルもしくは置換されたアリールであるか;またはDは、SもしくはOであり、E−Gは、一緒にあわせて、C1−C4低級アルキルであり;
R1およびR2は、一緒にあわせて、8個もしくはそれより少ない炭素原子を含み、アルキル、ハロアルキルを含む置換されたアルキル、ならびにR1およびR2が結合される炭素と組んだ、シクロアルキルもしくは置換されたシクロアルキル基からなる群より選択され;
R3は、水素、ハロゲン、メチル、C1−C4アルコキシ、ホルミル、ハロアセトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、フェニル、アミノ、メチルカルバモイル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミノ、メタンスルホニル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ならびにヒドロキシル、メトキシカルボニル、シアノ、アミノ、アミド、ニトロ、カルバモイル、もしくはメチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、およびヒドロキシエチルカルバモイルを含む置換されたカルバモイルで必要に応じて置換されたC1−C6アルキルもしくはアルケニルからなる群より選択されるが、ただしR3は、メチルアミノメチルでもジメチルアミノメチルでもなく;そして
R4は、水素、ハロゲン、アルキル、およびハロアルキルからなる群より選択される、方法。
(項目13)
前記化合物は、以下:

からなる群より選択される、項目12に記載の方法。
(項目14)
前記化合物は、エンザルタミド:

である、項目12に記載の方法。
(項目15)
乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、該化合物は、構造式(II)の化合物:

であり、
式中:
Hetは、5もしくは6原子の複素環式ユニットを表し;
AおよびBは、酸素、硫黄、およびN-R から独立して選択され;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;
およびR は、水素、アリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルから独立して選択されるか、またはR2およびR3が結合される炭素と一緒になって、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成するか;あるいはR およびR は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成し得;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;そして
11 およびR 12 は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニルもしくは置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、または置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族から独立して選択されるか;あるいはR 11 およびR 12 は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る、
方法。
(項目16)
前記化合物は、以下:

からなる群より選択される、項目15に記載の方法。
(項目17)
乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、該化合物は、構造式(II)の化合物:

であり;
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
は、SもしくはOであり;
は、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、結合して、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、ここで:
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、または
は、C −C 12 アルキルアルキルであり、R は、C −C 12 アルキルであるか、または
およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルおよび置換されたアルキルであり;そして
は、独立して、H、アルキル、もしくはアリールである、
方法。
(項目18)
乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、該化合物は、構造式(IV)の化合物:

であり、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
方法。
(項目19)
乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、該化合物は、構造式(V)の化合物:

であり、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
は、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、置換されたアルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、置換されたアルキニルカルボニル、アリールカルボニル、置換されたアリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルキルヒドロキシメチル、置換されたアルコキシメチル、チオカルボキシル、チオホルミル、アルキルチオカルボニル、置換されたアルキルチオカルボニル、アルケニルチオカルボニル、置換されたアルケニルチオカルボニル、アルキニルチオカルボニル、置換されたアルキニルチオカルボニル、アリールチオカルボニル、置換されたアリールチオカルボニル、ヘテロアリールチオカルボニル、置換されたヘテロアリールチオカルボニル、アリールアルキルチオカルボニル、アリールアルケニルチオカルボニル、アリールアルキニルチオカルボニル、ヘテロアラルキルチオカルボニル、ヘテロシクリルチオカルボニル、置換されたヘテロシクリルチオカルボニル、チオカルバミル、N−アルキルチオカルバミル、N,N−ジアルキルチオカルバミル、N−置換されたアルキルチオカルバミル、N,N−ビス−置換されたアルキルチオカルバミル、アルコキシチオカルボニル、置換されたアルコキシチオカルボニル、ハロチオカルボニル、メルカプトメチル、置換されたアルキルチオメチル;ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、置換されたアルコキシメチルであり;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、水素、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR 、−C(O)NR もしくは−NR であり、
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
方法。
(項目20)
乳がんを処置する方法であって、該方法は、処置が必要な患者に、治療上有効な量の化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含し、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、該化合物は、構造式(VI)の化合物:

であり、
式中:
Xは、SもしくはOであり、
XがSである場合、R は、OHもしくはNH であり;
XがOである場合、R は、OH、NH もしくはNHMeである、
方法。
(項目21)
前記患者は、閉経後である、項目12〜20のいずれかに記載の方法。
(項目22)
前記内分泌療法は、アロマターゼインヒビターの投与である、項目12〜21のいずれかに記載の方法。
(項目23)
前記内分泌療法は、エストロゲンレセプターモジュレーターの投与である、項目12〜21のいずれかに記載の方法。
(項目24)
前記乳がんは、検出可能なアンドロゲンレセプターを発現しない細胞を含む、項目1〜23のいずれかに記載の方法。
(項目25)
前記乳がんは、アンドロゲンレセプターを発現する細胞を含む、項目1〜23のいずれかに記載の方法。
(項目26)
第2の治療的処置を前記患者に施す工程をさらに包含する、項目1〜25のいずれかに記載の方法。
(項目27)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための構造式(I):の化合物

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
Xは、トリフルオロメチルおよびヨードからなる群より選択され;
Wは、OおよびNR5からなる群より選択され、ここでR5は、H、メチル、および

からなる群より選択され、ここでDは、SもしくはOであり、Eは、NもしくはOであり、Gは、アルキル、アリール、置換されたアルキルもしくは置換されたアリールであるか;またはDは、SもしくはOであり、E−Gは、一緒にあわせて、C1−C4低級アルキルであり;
R1およびR2は、一緒にあわせて、8個もしくはそれより少ない炭素原子を含み、アルキル、ハロアルキルを含む置換されたアルキル、およびR1およびR2が結合される炭素と組んだ、シクロアルキルもしくは置換されたシクロアルキル基からなる群より選択され;
R3は、水素、ハロゲン、メチル、C1−C4アルコキシ、ホルミル、ハロアセトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、フェニル、アミノ、メチルカルバモイル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミノ、メタンスルホニル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ならびにヒドロキシル、メトキシカルボニル、シアノ、アミノ、アミド、ニトロ、カルバモイル、もしくはメチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、およびヒドロキシエチルカルバモイルを含む置換されたカルバモイルで必要に応じて置換されたC1−C6アルキルもしくはアルケニルからなる群より選択され、ただし、R3は、メチルアミノメチルでもジメチルアミノメチルでもなく;そして
R4は、水素、ハロゲン、アルキル、およびハロアルキルからなる群より選択される、使用。
(項目28)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(I)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
Xは、トリフルオロメチルおよびヨードからなる群より選択され;
Wは、OおよびNR5からなる群より選択され、ここでR5は、H、メチル、および

からなる群より選択され、ここでDは、SもしくはOであり、Eは、NもしくはOであり、Gは、アルキル、アリール、置換されたアルキルもしくは置換されたアリールであるか;またはDは、SもしくはOであり、E−Gは、一緒にあわせて、C1−C4低級アルキルであり;
R1およびR2は、一緒にあわせて、8個もしくはそれより少ない炭素原子を含み、アルキル、ハロアルキルを含む置換されたアルキル、ならびにR1およびR2が結合される炭素と組んだ、シクロアルキルもしくは置換されたシクロアルキル基からなる群より選択され;
R3は、水素、ハロゲン、メチル、C1−C4アルコキシ、ホルミル、ハロアセトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、フェニル、アミノ、メチルカルバモイル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミノ、メタンスルホニル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ならびにヒドロキシル、メトキシカルボニル、シアノ、アミノ、アミド、ニトロ、カルバモイル、もしくはメチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、およびヒドロキシエチルカルバモイルを含む置換されたカルバモイルで必要に応じて置換されたC1−C6アルキルもしくはアルケニルからなる群より選択され、ただし、R3は、メチルアミノメチルでもジメチルアミノメチルでもなく;そして
R4は、水素、ハロゲン、アルキル、およびハロアルキルからなる群より選択される、使用。
(項目29)
前記化合物は、以下:


からなる群より選択される、項目27または28に記載の使用。
(項目30)
前記化合物は、エンザルタミド:

である、項目27〜29のいずれかに記載の使用。
(項目31)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための構造式(II)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
Hetは、5もしくは6原子の複素環式ユニットを表し;
AおよびBは、酸素、硫黄、およびN-R から独立して選択され;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;
およびR は、水素、アリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルから独立して選択されるか、またはR2およびR3が結合される炭素と一緒になって、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成し;あるいはR およびR は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成し得;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;そして
11 およびR 12 は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニルもしくは置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、または置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族から独立して選択されるか;あるいはR 11 およびR 12 は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る、
使用。
(項目32)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(II)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
Hetは、5もしくは6原子の複素環式ユニットを表し;
AおよびBは、酸素、硫黄、およびN-R から独立して選択され;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、もしくはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;
およびR は、水素、アリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルから独立して選択されるか、またはR2およびR3が結合される炭素と一緒になって、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成するか;あるいはR およびR は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成し得;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;そして
11 およびR 12 は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニルもしくは置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、または置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族から独立して選択されるか;あるいはR 11 およびR 12 は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る、
使用。
(項目33)
前記化合物は、以下:

からなる群より選択される、項目31または32に記載の使用。
(項目34)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための構造式(III)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
は、SもしくはOであり;
は、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、結合して、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、ここで:
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、または
は、C −C 12 アルキルであり、R は、C −C 12 アルキルであるか、または
およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルおよび置換されたアルキルであり;そして
は、独立して、H、アルキル、もしくはアリールである、
使用。
(項目35)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(III)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
は、SもしくはOであり;
は、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、結合して、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、ここで:
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、そしてR は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、または
は、C −C 12 アルキルであり、R は、C −C 12 アルキルであるか、または
およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルおよび置換されたアルキルであり;そして
は、独立して、H、アルキル、もしくはアリールである、
使用。
(項目36)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための構造式(IV)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
使用。
(項目37)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(IV)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくやC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
使用。
(項目38)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための構造式(V)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
は、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、置換されたアルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、置換されたアルキニルカルボニル、アリールカルボニル、置換されたアリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルキルヒドロキシメチル、置換されたアルコキシメチル、チオカルボキシル、チオホルミル、アルキルチオカルボニル、置換されたアルキルチオカルボニル、アルケニルチオカルボニル、置換されたアルケニルチオカルボニル、アルキニルチオカルボニル、置換されたアルキニルチオカルボニル、アリールチオカルボニル、置換されたアリールチオカルボニル、ヘテロアリールチオカルボニル、置換されたヘテロアリールチオカルボニル、アリールアルキルチオカルボニル、アリールアルケニルチオカルボニル、アリールアルキニルチオカルボニル、ヘテロアラルキルチオカルボニル、ヘテロシクリルチオカルボニル、置換されたヘテロシクリルチオカルボニル、チオカルバミル、N−アルキルチオカルバミル、N,N−ジアルキルチオカルバミル、N−置換されたアルキルチオカルバミル、N,N−ビス−置換されたアルキルチオカルバミル、アルコキシチオカルボニル、置換されたアルコキシチオカルボニル、ハロチオカルボニル、メルカプトメチル、置換されたアルキルチオメチル;ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、置換されたアルコキシメチルであり;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、水素、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR 、−C(O)NR もしくは−NR であり、
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
使用。
(項目39)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(V)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
は、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、置換されたアルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、置換されたアルキニルカルボニル、アリールカルボニル、置換されたアリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルキルヒドロキシメチル、置換されたアルコキシメチル、チオカルボキシル、チオホルミル、アルキルチオカルボニル、置換されたアルキルチオカルボニル、アルケニルチオカルボニル、置換されたアルケニルチオカルボニル、アルキニルチオカルボニル、置換されたアルキニルチオカルボニル、アリールチオカルボニル、置換されたアリールチオカルボニル、ヘテロアリールチオカルボニル、置換されたヘテロアリールチオカルボニル、アリールアルキルチオカルボニル、アリールアルケニルチオカルボニル、アリールアルキニルチオカルボニル、ヘテロアラルキルチオカルボニル、ヘテロシクリルチオカルボニル、置換されたヘテロシクリルチオカルボニル、チオカルバミル、N−アルキルチオカルバミル、N,N−ジアルキルチオカルバミル、N−置換されたアルキルチオカルバミル、N,N−ビス−置換されたアルキルチオカルバミル、アルコキシチオカルボニル、置換されたアルコキシチオカルボニル、ハロチオカルボニル、メルカプトメチル、置換されたアルキルチオメチル;ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、置換されたアルコキシメチルであり;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、水素、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR 、−C(O)NR もしくは−NR であり、
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
使用。
(項目40)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための構造式(VI)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
Xは、SもしくはOであり、
XがSである場合、R は、OHもしくはNH であり;そして
XがOである場合、R は、OH、NH もしくはNHMeである、
使用。
(項目41)
トリプルネガティブ乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(VI)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、
Xは、SもしくはOであり、
XがSである場合、R は、OHもしくはNH であり;
XがOである場合、R は、OH、NH もしくはNHMeである、
使用。
(項目42)
前記トリプルネガティブ乳がんは、基底細胞様タイプ1(BL1)サブタイプ、基底細胞様タイプ2(BL2)サブタイプ、免疫調節性(IM)サブタイプ、間葉系(M)サブタイプ、間葉系幹細胞様(MSL)サブタイプ、および管腔アンドロゲンレセプター(LAR)サブタイプからなる群より選択されるサブタイプである、項目27〜41のいずれかに記載の使用。
(項目43)
前記トリプルネガティブ乳がんの細胞は、BRCA1変異を含む、項目27〜42のいずれかに記載の使用。
(項目44)
乳がんを処置するための構造式(I)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、
式中:
Xは、トリフルオロメチルおよびヨードからなる群より選択され;
Wは、OおよびNR5からなる群より選択され、ここでR5は、H、メチル、および

からなる群より選択され、ここでDは、SもしくはOであり、Eは、NもしくはOであり、Gは、アルキル、アリール、置換されたアルキルもしくは置換されたアリールであるか;またはDは、SもしくはOであり、E−Gは、一緒にあわせて、C1−C4低級アルキルであり;
R1およびR2は、一緒にあわせて、8個もしくはそれより少ない炭素原子を含み、アルキル、ハロアルキルを含む置換されたアルキル、およびR1およびR2が結合される炭素と組んだ、シクロアルキルもしくは置換されたシクロアルキル基からなる群より選択され;
R3は、水素、ハロゲン、メチル、C1−C4アルコキシ、ホルミル、ハロアセトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、フェニル、アミノ、メチルカルバモイル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミノ、メタンスルホニル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ならびにヒドロキシル、メトキシカルボニル、シアノ、アミノ、アミド、ニトロ、カルバモイル、もしくはメチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、およびヒドロキシエチルカルバモイルを含む置換されたカルバモイルで必要に応じて置換されたC1−C6アルキルもしくはアルケニルからなる群より選択されるが、ただし、R3は、メチルアミノメチルでもジメチルアミノメチルでもなく;そして
R4は、水素、ハロゲン、アルキル、およびハロアルキルからなる群より選択される、使用。
(項目45)
乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(I)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、
式中:
Xは、トリフルオロメチルおよびヨードからなる群より選択され;
Wは、OおよびNR5からなる群より選択され、ここでR5は、H、メチル、および

からなる群より選択され、ここでDは、SもしくはOであり、Eは、NもしくはOであり、Gは、アルキル、アリール、置換されたアルキルもしくは置換されたアリールであるか;またはDは、SもしくはOであり、E−Gは、一緒にあわせて、C1−C4低級アルキルであり;
R1およびR2は、一緒にあわせて、8個もしくはそれより少ない炭素原子を含み、アルキル、ハロアルキルを含む置換されたアルキル、およびR1およびR2が結合される炭素と組んだ、シクロアルキルもしくは置換されたシクロアルキル基からなる群より選択され;
R3は、水素、ハロゲン、メチル、C1−C4アルコキシ、ホルミル、ハロアセトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、フェニル、アミノ、メチルカルバモイル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミノ、メタンスルホニル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ならびにヒドロキシル、メトキシカルボニル、シアノ、アミノ、アミド、ニトロ、カルバモイル、もしくはメチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、およびヒドロキシエチルカルバモイルを含む置換されたカルバモイルで必要に応じて置換されたC1−C6アルキルもしくはアルケニルからなる群より選択されるが、ただしR3は、メチルアミノメチルでもジメチルアミノメチルでもなく;そして
R4は、水素、ハロゲン、アルキル、およびハロアルキルからなる群より選択される、使用。
(項目46)
前記化合物は、以下:


からなる群より選択される、項目44または45に記載の使用。
(項目47)
前記化合物は、エンザルタミド:

である、項目44〜46のいずれかに記載の使用。
(項目48)
乳がんを処置するための構造式(II)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、
式中:
Hetは、5もしくは6原子の複素環式ユニットを表し;
AおよびBは、酸素、硫黄、およびN-R から独立して選択され;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;
およびR は、水素、アリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルから独立して選択されるか、またはR2およびR3が結合される炭素と一緒になって、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成するか;あるいはR およびR は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成し得;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式の芳香族非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;
11 およびR 12 は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニルもしくは置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、または置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族から独立して選択され;あるいはR 11 およびR 12 は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族、シクロアルキル、もしくは置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る、使用。
(項目49)
乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(II)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、式中:
Hetは、5もしくは6原子の複素環式ユニットを表し;
AおよびBは、酸素、硫黄、およびN-R から独立して選択され;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;
およびR は、水素、アリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルから独立して選択されるか、またはR2およびR3が結合される炭素と一緒になって、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成するか;あるいはR およびR は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成し得;
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO 11 、NR 11 12 、NR 12 (CO)OR 11 、NH(CO)NR 11 12 、NR 12 (CO)R 11 、O(CO)R 11 、O(CO)OR 11 、O(CS)R 11 、NR 12 (CS)R 11 、NH(CS)NR 11 12 、またはNR 12 (CS)OR 11 から選択され;そして
11 およびR 12 は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニルもしくは置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、または置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族から独立して選択されるか;あるいはR 11 およびR 12 は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族、シクロアルキル、もしくは置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る、使用。
(項目50)
前記化合物は、以下:

からなる群より選択される、項目48または49に記載の使用。
(項目51)
乳がんを処置するための構造式(III)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
は、SもしくはOであり;
は、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、結合して、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、ここで:
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR は、C −C 12 アルキルであり、R は、C −C 12 アルキルであるか、あるいは
およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルおよび置換されたアルキルであり;そして
は、独立して、H、アルキル、もしくはアリールである、
使用。
(項目52)
乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(III)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
は、SもしくはOであり;
は、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、結合して、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、ここで:
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、または
は、C −C 12 アルキルであり、R は、C −C 12 アルキルであるか、あるいは
およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルおよび置換されたアルキルであり;そして
は、独立して、H、アルキル、もしくはアリールである、
使用。
(項目53)
乳がんを処置するための構造式(IV)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
使用。
(項目54)
乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(IV)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR もしくは−C(O)NR であり、
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
使用。
(項目55)
乳がんを処置するための構造式(V)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、
式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
は、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、置換されたアルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、置換されたアルキニルカルボニル、アリールカルボニル、置換されたアリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルキルヒドロキシメチル、置換されたアルコキシメチル、チオカルボキシル、チオホルミル、アルキルチオカルボニル、置換されたアルキルチオカルボニル、アルケニルチオカルボニル、置換されたアルケニルチオカルボニル、アルキニルチオカルボニル、置換されたアルキニルチオカルボニル、アリールチオカルボニル、置換されたアリールチオカルボニル、ヘテロアリールチオカルボニル、置換されたヘテロアリールチオカルボニル、アリールアルキルチオカルボニル、アリールアルケニルチオカルボニル、アリールアルキニルチオカルボニル、ヘテロアラルキルチオカルボニル、ヘテロシクリルチオカルボニル、置換されたヘテロシクリルチオカルボニル、チオカルバミル、N−アルキルチオカルバミル、N,N−ジアルキルチオカルバミル、N−置換されたアルキルチオカルバミル、N,N−ビス−置換されたアルキルチオカルバミル、アルコキシチオカルボニル、置換されたアルコキシチオカルボニル、ハロチオカルボニル、メルカプトメチル、置換されたアルキルチオメチル;ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、置換されたアルコキシメチルであり;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、水素、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR 、−C(O)NR もしくは−NR であり、
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
使用。
(項目56)
乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(V)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、式中:
は、CN、NO もしくはSO であり;
は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNR であり;
およびY は、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはY およびY は、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
は、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、置換されたアルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、置換されたアルキニルカルボニル、アリールカルボニル、置換されたアリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルキルヒドロキシメチル、置換されたアルコキシメチル、チオカルボキシル、チオホルミル、アルキルチオカルボニル、置換されたアルキルチオカルボニル、アルケニルチオカルボニル、置換されたアルケニルチオカルボニル、アルキニルチオカルボニル、置換されたアルキニルチオカルボニル、アリールチオカルボニル、置換されたアリールチオカルボニル、ヘテロアリールチオカルボニル、置換されたヘテロアリールチオカルボニル、アリールアルキルチオカルボニル、アリールアルケニルチオカルボニル、アリールアルキニルチオカルボニル、ヘテロアラルキルチオカルボニル、ヘテロシクリルチオカルボニル、置換されたヘテロシクリルチオカルボニル、チオカルバミル、N−アルキルチオカルバミル、N,N−ジアルキルチオカルバミル、N−置換されたアルキルチオカルバミル、N,N−ビス−置換されたアルキルチオカルバミル、アルコキシチオカルボニル、置換されたアルコキシチオカルボニル、ハロチオカルボニル、メルカプトメチル、置換されたアルキルチオメチル;ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、置換されたアルコキシメチルであり;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、水素、−C −C アルキル−NR 、−O−C −C アルキル−NR 、−C(O)NR もしくは−NR であり、
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC −C 12 アルキルであり、R は、HもしくはC −C 12 アルキルであるか、またはR およびR は、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである、
使用。
(項目57)
乳がんを処置するための構造式(VI)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、
Xは、SもしくはOであり、そして
XがSである場合、R は、OHもしくはNH であり;そして
XがOである場合、R は、OH、NH もしくはNHMeである、
使用。
(項目58)
乳がんを処置するための医薬の製造における構造式(VI)の化合物:

またはその薬学的に受容可能な塩の使用であって、ここで該乳がんの細胞は、検出可能なエストロゲンレセプターを発現するが、該乳がんは、内分泌療法に抵抗性であり、
Xは、SもしくはOであり、そして
XがSである場合、R は、OHもしくはNH であり;そして
XがOである場合、R は、OH、NH もしくはNHMeである、
使用。
(項目59)
前記患者は、閉経後である、項目44〜58のいずれかに記載の使用。
(項目60)
前記内分泌療法は、アロマターゼインヒビターの投与である、項目44〜59のいずれかに記載の使用。
(項目61)
前記内分泌療法は、エストロゲンレセプターモジュレーターの投与である、項目44〜59のいずれかに記載の使用。
(項目62)
前記乳がんは、検出可能なアンドロゲンレセプターを発現しない細胞を含む、項目27〜61のいずれかに記載の使用。
(項目63)
前記乳がんは、アンドロゲンレセプターを発現する細胞を含む、項目27〜61のいずれかに記載の使用。
(項目64)
第2の治療的処置を前記患者に施す工程をさらに含む、項目27〜63のいずれかに記載の使用。
図1は、RD162’がMCF7細胞におけるDHT媒介性増殖をブロックすることを明らかにするグラフである。エラーバーは、各時点での6ウェルの平均値の標準誤差を表す。実施例1を参照のこと。
図2は、RD162’がBCK4細胞におけるDHT媒介性増殖をブロックすることを明らかにするグラフである。
図3A〜B。図3Aは、RD162’がMCF7細胞におけるエストラジオール(E2)媒介性増殖をブロックすることを明らかにするグラフである。エラーバーは、各時点における6ウェルの平均値の標準誤差を表す。実施例3を参照のこと。図3Bは、種々の条件下での48時間にわたって処置したエストロゲンレセプターαの発現、およびαチューブリン(ローディングコントロール)を明らかにするウェスタンブロットである。
図4は、RD162’が、SDF−1(E2駆動増殖に関与する遺伝子)、プロゲステロンレセプター、およびアンドロゲンレセプターのE2媒介性アップレギュレーションをブロックすることを明らかにするグラフである。
図5A〜Dは、RD162’が、実施例5において記載されるように、DHT媒介性腫瘍増殖をインビボで阻害することを明らかにするグラフである。図5Aは、経時的な腫瘍サイズのカリパス測定値である。図5Bは、経時的な全身インビボ発光(IVIS)イメージングである。図5Cは、研究の終了時の個々の腫瘍サイズのカリパス測定値である。図5Dは、研究の終了時の個々の腫瘍サイズのIVIS測定値である。
図6A−C。図6Aは、アンドロゲンレセプター、エストロゲンレセプターおよびチューブリン(ローディングコントロールとして)に関する4つの管腔(luminal)(ER+、PR+)および4つのトリプルネガティブ(ER−、PR−、Her2−)乳がん細胞系のウェスタンブロットである。図6Bは、RD162’がトリプルネガティブ乳がん細胞系BT20における細胞増殖を阻害し、細胞生存率を実際に低下させることを明らかにするグラフである。図6Cは、RD162’がトリプルネガティブ乳がん細胞系MDA468における細胞増殖を阻害し、細胞生存率を実際に低下させることを明らかにするグラフである。
図7A〜E。図7Aは、MDA−MB−453細胞(AR+、ER−、HER2+、PR−)を使用するMTSインビトロ増殖アッセイの結果を示すグラフであり、これは、10μM RD162’が10nM DHTによって誘導される増殖を阻害することを示す。図7Bは、MDA−kb2細胞でのルシフェラーゼアッセイの結果を示すグラフであり、これは、RD162’が、用量依存性様式でDHTによって誘導される増殖を阻害することを明らかにする。図7Cは、実施例7に記載されるように処理したMDA−kb2細胞における合計ARに対する核ARの比を示すグラフである。図7Dおよび図7Eは、RD162’が、DHTによって誘導される腫瘍増殖を阻害することを明らかにするグラフである。
図7A〜E。図7Aは、MDA−MB−453細胞(AR+、ER−、HER2+、PR−)を使用するMTSインビトロ増殖アッセイの結果を示すグラフであり、これは、10μM RD162’が10nM DHTによって誘導される増殖を阻害することを示す。図7Bは、MDA−kb2細胞でのルシフェラーゼアッセイの結果を示すグラフであり、これは、RD162’が、用量依存性様式でDHTによって誘導される増殖を阻害することを明らかにする。図7Cは、実施例7に記載されるように処理したMDA−kb2細胞における合計ARに対する核ARの比を示すグラフである。図7Dおよび図7Eは、RD162’が、DHTによって誘導される腫瘍増殖を阻害することを明らかにするグラフである。
図7A〜E。図7Aは、MDA−MB−453細胞(AR+、ER−、HER2+、PR−)を使用するMTSインビトロ増殖アッセイの結果を示すグラフであり、これは、10μM RD162’が10nM DHTによって誘導される増殖を阻害することを示す。図7Bは、MDA−kb2細胞でのルシフェラーゼアッセイの結果を示すグラフであり、これは、RD162’が、用量依存性様式でDHTによって誘導される増殖を阻害することを明らかにする。図7Cは、実施例7に記載されるように処理したMDA−kb2細胞における合計ARに対する核ARの比を示すグラフである。図7Dおよび図7Eは、RD162’が、DHTによって誘導される腫瘍増殖を阻害することを明らかにするグラフである。
図7A〜E。図7Aは、MDA−MB−453細胞(AR+、ER−、HER2+、PR−)を使用するMTSインビトロ増殖アッセイの結果を示すグラフであり、これは、10μM RD162’が10nM DHTによって誘導される増殖を阻害することを示す。図7Bは、MDA−kb2細胞でのルシフェラーゼアッセイの結果を示すグラフであり、これは、RD162’が、用量依存性様式でDHTによって誘導される増殖を阻害することを明らかにする。図7Cは、実施例7に記載されるように処理したMDA−kb2細胞における合計ARに対する核ARの比を示すグラフである。図7Dおよび図7Eは、RD162’が、DHTによって誘導される腫瘍増殖を阻害することを明らかにするグラフである。
図7A〜E。図7Aは、MDA−MB−453細胞(AR+、ER−、HER2+、PR−)を使用するMTSインビトロ増殖アッセイの結果を示すグラフであり、これは、10μM RD162’が10nM DHTによって誘導される増殖を阻害することを示す。図7Bは、MDA−kb2細胞でのルシフェラーゼアッセイの結果を示すグラフであり、これは、RD162’が、用量依存性様式でDHTによって誘導される増殖を阻害することを明らかにする。図7Cは、実施例7に記載されるように処理したMDA−kb2細胞における合計ARに対する核ARの比を示すグラフである。図7Dおよび図7Eは、RD162’が、DHTによって誘導される腫瘍増殖を阻害することを明らかにするグラフである。
図8は、RD162’がトリプルネガティブ乳がん細胞の増殖を阻害することを明らかにするグラフである。
図9は、RD162’とHERCEPTIN(登録商標)は、Her2+乳がん細胞の増殖を阻害することを明らかにするグラフである。
図10Aは、腫瘍体積の1週間に1回の測定を示すグラフである。図10Bは、実施例10に記載される実験の終了時の腫瘍重量を示すグラフである。図10Cは、切断されたカスパーゼ3を染色した代表的腫瘍切片である。図10Dは、核AR染色の画像である。
図11Aは、処置群の各々における全てのマウスの合計フラックスの平均値を示すグラフである。図11Bは、合計発光フラックスが、マッチング日(−3日目)および最後のイメージング日(11日目)に、個々のマウス全てについて示されることを示すグラフである。図11Cは、マッチング日(−2日目)および最後のイメージング日(11日目)における2つの処置群の発光シグナルの画像である。図11Dは、BrdU染色(左,400×倍率)および定量化(右)の代表画像である。
(詳細な説明)
本開示は、乳がんを処置するための、構造式I、II、III、IV、V、もしくはVIのうちの1つもしくはそれより多くの範囲内に入る1つもしくは複数の化合物の使用を記載する。乳がんを処置するために有用な化合物は、乳がん細胞の増殖を阻害する、および/もしくは乳がん細胞の死滅をもたらす、式I、II、III、IV、V、もしくはVIのそれらの化合物を含む。
1.式IおよびIIの定義
以下の定義を、式(I)および(II)に適用する。
用語「アルキル」は、分枝状もしくは非分枝状の炭化水素鎖、いくつかの実施形態においては、約1〜約8個の炭素を有するもの(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、2−メチルペンチルペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチルなど)を意味する。「置換されたアルキル」は、トリフルオロメチル、3−ヒドロキシヘキシル、2−カルボキシプロピル、2−フルオロエチル、カルボキシメチル、シアノブチルなどのようなアルキル基を形成するために、そのような鎖に結合され得る1個もしくは複数個の官能基(例えば、ヒドロキシル、ブロモ、フルオロ、クロロ、ヨード、メルカプトもしくはチオ、シアノ、アルキルチオ、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、カルボキシル、カルバミル(carbalkoyl)、アルキル、アルケニル、ニトロ、アミノ、アルコキシル、アミドなど)で必要に応じて置換されるアルキル基を含む。
別段示されなければ、用語「シクロアルキル」は、単独で、もしくは別の基の一部として、本明細書で使用される場合、1〜3個の環を含み、該環を形成する、合計で3〜20個の炭素、いくつかの実施形態において、該環を形成する3〜10個の炭素を含み、アリールについて記載される場合には、1もしくは2個の芳香族環に縮合され得る、飽和もしくは部分不飽和の(1個もしくは複数個の二重結合を含む)環式炭化水素基(単環式アルキル、二環式アルキルおよび三環式アルキルを含む)を含み、これらとしては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシルおよびシクロドデシル、シクロヘキセニルが挙げられる。「置換されたシクロアルキル」とは、1個もしくは複数個の置換基(例えば、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキル、シクロアルキル、アルキルアミド、アルカノイルアミノ、オキソ、アシル、アリールカルボニルアミノ、アミノ、ニトロ、シアノ、チオールおよび/もしくはアルキルチオ、ならびに/または「置換されたアルキル」の定義に含まれる上記置換基のうちのいずれか)で必要に応じて置換されたシクロアルキル基を含む;例えば:
など。
別段示されなければ、用語「アルケニル」は、単独で、もしくは別の基の一部として、本明細書で使用される場合、正鎖における、2〜20個の炭素の、いくつかの実施形態では2〜12個の炭素の、およびいくつかの実施形態では2〜8個の炭素の、直鎖もしくは分枝鎖ラジカル(該ラジカルは、該正鎖において1個もしくは複数個の二重結合を含む(例えば、ビニル、2−プロペニル、3−ブテニル、2−ブテニル、4−ペンテニル、3−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、2−ヘプテニル、3−ヘプテニル、4−ヘプテニル、3−オクテニル、3−ノネニル、4−デセニル、3−ウンデセニル、4−ドデセニル、4,8,12−テトラデカトリエニルなど))を指す。「置換されたアルケニル」は、1個もしくは複数個の置換基(例えば、上記の「置換されたアルキル」および「置換されたシクロアルキル」の定義に含まれる置換基)で必要に応じて置換されたアルケニル基を含む。
別段示されなければ、用語「アルキニル」は、単独で、もしくは別の基の一部として、本明細書で使用される場合、正鎖における、2〜20個の炭素の、いくつかの実施形態では2〜12個の炭素の、およびいくつかの実施形態では2〜8個の炭素の、直鎖もしくは分枝鎖ラジカル(該ラジカルは、該正鎖において1個もしくは複数個の三重結合を含む(例えば、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ブチニル、4−ペンチニル、3−ペンチニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、2−へプチニル、3−へプチニル、4−へプチニル、3−オクチニル、3−ノニニル、4−デシニル、3−ウンデシニル、4−ドデシニルなど))を指す。「置換されたアルキニル」は、1個もしくは複数個の置換基(例えば、上記の「置換されたアルキル」および「置換されたシクロアルキル」の定義に含まれる置換基)で必要に応じて置換されたアルキニル基を含む。
用語「アリールアルキル」、「アリールアルケニル」および「アリールアルキニル」は、単独でもしくは別の基の一部として使用される場合、アリール置換基を有する上記に記載されるとおりのアルキル、アルケニルおよびアルキニル基を指す。アリールアルキルの代表例としては、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、フェネチル、ベンズヒドリルおよびナフチルメチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。「置換されたアリールアルキル」は、上記アリール部分が1個もしくは複数個の置換基(例えば、上記の「置換されたアルキル」および「置換されたシクロアルキル」の定義に含まれる置換基)で必要に応じて置換されているアリールアルキル基を含む。
用語「ハロゲン」もしくは「ハロ」は、単独で、もしくは別の基の一部として、本明細書で使用される場合、塩素、臭素、フッ素、およびヨウ素を指す。
用語「ハロゲン化アルキル」、「ハロゲン化アルケニル」および「アルキニル」は、単独で、もしくは別の基の一部として、本明細書で使用される場合、フッ素、塩素、臭素、フッ素、およびヨウ素から選択される1個もしくは複数個の原子によって置換されている「アルキル」、「アルケニル」および「アルキニル」を指す。
別段示されなければ、用語「アリール」もしくは「Ar」は、単独で、もしくは別の基の一部として、本明細書で使用される場合、環部分に6〜10個の炭素を含む単環式芳香族基および多環式芳香族基(例えば、フェニルもしくは1−ナフチルおよび2−ナフチルを含むナフチル)を指し、炭素環式環もしくは複素環式環(例えば、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールもしくはシクロへテロアルキル環)に縮合された1〜3個のさらなる環を必要に応じて含み得る。
「置換されたアリール」は、1個もしくは複数個の官能基(例えば、ハロ、ハロアルキル、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルケニル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アルキニル、シクロアルキル−アルキル、シクロへテロアルキル、シクロへテロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、アリールアルコキシ、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、アリールアルケニル、アミノカルボニルアリール、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリールアゾ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、置換されたアミノ(ここで上記アミノは、1もしくは2個の置換基(それは、アルキル、アリールもしくは上記定義において言及される他のアリール化合物のうちのいずれかである)を含む)、チオール、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アリールチオアルキル、アルコキシアリールチオ、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールスルフィニル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアミノもしくはアリールスルホンアミノカルボニルおよび/または本明細書に示されるアルキル置換基のうちのいずれか)で必要に応じて置換されたアリール基を含む。
別段示されなければ、用語「複素環式」もしくは「複素環」は、本明細書で使用される場合、飽和もしくは不飽和であり得、炭素原子およびN、OもしくはSから選択される1〜4個のヘテロ原子からなり、上記窒素および硫黄ヘテロ原子が必要に応じて酸化され得、上記窒素ヘテロ原子が必要に応じて四級化され得る、置換されていないもしくは置換された、安定な5員〜10員の単環式環系を表す。上記複素環式環は、安定な構造を結果として生じる任意のヘテロ原子もしくは炭素原子に結合され得る。このような複素環式基の例としては、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、オキソピペリジニル、オキソピロリジニル、オキソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、ピロリジニル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル(isooxazolyl)、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、テトラヒドロピラニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、およびオキサジアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。用語「複素環式芳香族」は、単独で、もしくは別の基の一部として、本明細書で使用される場合、1個、2個、3個もしくは4個のヘテロ原子(例えば、窒素、酸素もしくは硫黄)を含む5員〜7員の芳香族環であって、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールもしくはヘテロシクロアルキル環(例えば、ベンゾチオフェニル、インドリル)に縮合され、可能なN−オキシドを含む環を指す。「置換されたヘテロアリール」は、1〜4個の置換基(例えば、上記の「置換されたアルキル」および「置換されたシクロアルキル」の定義に含まれる置換基)で必要に応じて置換されたヘテロアリール基を含む。ヘテロアリール基の例としては、以下:
などが挙げられる。
2.式III、IV、およびVの定義
以下の定義を、式(III)、(IV)、および(V)に適用する。
「アルキル」は、飽和の直鎖状、分枝状、もしくは環式の炭化水素構造およびこれらの組み合わせを指し、これらを含む。特定のアルキル基は、1〜12個の炭素原子を有するもの(「C−C12アルキル」)である。より具体的なアルキル基は、1〜8個の炭素原子を有するもの(「C−Cアルキル」)である。特定の炭素数を有するアルキル基が指定されている場合、その炭素数を有する全ての幾何異性体が、包含され記載されることが意図され;従って、例えば、「ブチル」は、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチルおよびシクロブチルを含むことが意味される;「プロピル」は、n−プロピル、イソ−プロピルおよびシクロプロピルを含む。この用語は、メチル、t−ブチル、n−ヘプチル、オクチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピルなどのような基によって例示される。シクロアルキルは、アルキルのサブセットであり、1個の環(例えば、シクロヘキシル)、もしくは複数の環(例えば、アダマンチル)からなり得る。1個より多くの環を含むシクロアルキルは、縮合され得るか、スピロもしくは橋架けされ得るか、またはこれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、3〜12個の環炭素原子を有する(「C−C12シクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、3〜7個の環炭素原子を有する(「C−Cシクロアルキル」)。シクロアルキル基の例としては、アダマンチル、デカヒドロナフタレニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルなどが挙げられる。
「アルケニル」は、オレフィン不飽和(すなわち、式C=Cの少なくとも1個の部分を有する)の少なくとも1つの部位を有し、いくつかの実施形態において、2〜10個の炭素原子を有し、さらにはいくつかの実施形態において、2〜8個の炭素原子を有する、不飽和の直鎖状、分枝状、もしくは環式の炭化水素基を指す。アルケニル基の例としては、−CH−CH=CH−CHおよび−CH−CH−シクロヘキセニルが挙げられるが、これらに限定されず、ここで後者の例のエチル基は、上記環上の任意の利用可能な位置においてシクロヘキセニル部分に結合され得る。
「アルキニル」は、アセチレン不飽和(すなわち、式C≡Cの少なくとも1個の部分を有する)の少なくとも1個の部位を有し、いくつかの実施形態において2〜10個の炭素原子を有し、さらにはいくつかの実施形態において3〜8個の炭素原子を有する、不飽和の直鎖状、分枝状、もしくは環式の炭化水素基を指す。
「置換されたアルキル」は、1〜5個の置換基(これらとしては、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換されたかもしくは置換されていないアミノ、アミノアシル、置換されたかもしくは置換されていないカルバモイル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルケニル、置換されたかもしくは置換されていないアルキニル、置換されたかもしくは置換されていないヘテロシクリル、置換されたかもしくは置換されていないアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどのような置換基が挙げられるが、これらに限定されない)を有するアルキル基を指す。
「置換されたアルケニル」は、1〜5個の置換基(これらとしては、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換されたかもしくは置換されていないアミノ、アミノアシル、置換されたかもしくは置換されていないカルバモイル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルキニル、置換されたかもしくは置換されていないヘテロシクリル、置換されたかもしくは置換されていないアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどのような置換基が挙げられるが、これらに限定されない)を有するアルケニル基を指す。
「置換されたアルキニル」は、1〜5個の置換基(これらとしては、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換されたかもしくは置換されていないアミノ、アミノアシル、置換されたかもしくは置換されていないカルバモイル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルケニル、置換されたかもしくは置換されていないヘテロシクリル、置換されたかもしくは置換されていないアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどのような基が挙げられるが、これらに限定されない)を有するアルキニル基を指す。
「アリール」、「アレーン(arene)」もしくは「Ar」は、単一の環(例えば、フェニル)もしくは複数の縮合環(例えば、ナフチルもしくはアントリル)を有する不飽和の芳香族炭素環式基を指す。いくつかの実施形態において、上記アリール基は、6〜14個の環炭素原子を含む。
「ヘテロアリール」、「ヘテロアレーン」もしくは「HetAr」は、2〜10個の環炭素原子および少なくとも1個の環ヘテロ原子(窒素、酸素および硫黄のようなヘテロ原子が挙げられるが、これらに限定されない)を有する不飽和の芳香族炭素環式基を指す。ヘテロアリール基は、1個の環(例えば、ピリジル、フリル)もしくは複数の縮合環(例えば、インドリジニル、ベンゾチエニル)を有し得る。
「置換されたアリール」もしくは「置換されたアレーン」は、1〜5個の置換基(これらとしては、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換されたかもしくは置換されていないアミノ、アミノアシル、置換されたかもしくは置換されていないカルバモイル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルケニル、置換されたかもしくは置換されていないアルキニル、置換されたかもしくは置換されていないヘテロシクリル、置換されたかもしくは置換されていないアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどのような基が挙げられるが、これらに限定されない)を有するアリール基を指す。
「置換されたヘテロアリール」もしくは「置換されたヘテロアレーン」は、1〜5個の置換基(これらとしては、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換されたかもしくは置換されていないアミノ、アミノアシル、置換されたかもしくは置換されていないカルバモイル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルケニル、置換されたかもしくは置換されていないアルキニル、置換されたかもしくは置換されていないヘテロシクリル、置換されたかもしくは置換されていないアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどのような基が挙げられるが、これらに限定されない)を有するヘテロアリール基を指す。
「アラルキル」は、アリール部分がアルキル残基に結合され、上記アラルキル基が上記アリールもしくは上記アルキル残基のいずれかにおいて親構造物に結合され得る残基を指す。いくつかの実施形態において、アラルキルは、上記アルキル部分を介して親構造物に結合される。
「アラルケニル」は、アリール部分がアルケニル残基に結合され、上記アラルケニル基が上記アリールもしくは上記アルケニル残基のいずれかにおいて、親構造物に結合され得る残基を指す。いくつかの実施形態において、アラルケニルは、上記アルケニル部分を介して親構造物に結合される。
「アラルキニル」は、アリール部分がアルキニル残基に結合され、上記アラルキニル基が上記アリールもしくは上記アルキニル残基のいずれかにおいて親構造物に結合され得る残基を指す。いくつかの実施形態において、アラルキニルは、上記アルキニル部分を介して親構造物に結合される。
「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリール部分がアルキル残基に結合され、上記ヘテロアラルキル基が上記ヘテロアリールもしくは上記アルキル残基のいずれかにおいて親構造物に結合され得る残基を指す。いくつかの実施形態において、ヘテロアラルキルは、上記アルキル部分を介して親構造物に結合される。
「複素環」、「複素環式」、もしくは「ヘテロシクリル」は、単一の環もしくは複数の縮合環を有し、1〜10個の環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子(例えば、窒素、硫黄もしくは酸素)を有する飽和もしくは不飽和の非芳香族基を指す。1個より多くの環を含む複素環は、縮合され得るか、スピロもしくは橋架けされ得るか、またはこれらの任意の組み合わせであり得る。
「置換された複素環式」もしくは「置換されたヘテロシクリル」は、1〜3個の置換基(これらとしては、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換されたかもしくは置換されていないアミノ、アミノアシル、置換されたかもしくは置換されていないカルバモイル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルケニル、置換されたかもしくは置換されていないアルキニル、置換されたかもしくは置換されていないアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどのような置換基が挙げられるが、これらに限定されない)で置換された複素環基を指す。いくつかの実施形態において、置換された複素環は、さらなる環で置換され、上記さらなる環が芳香族もしくは非芳香族であり得る複素環である。
「ハロ」もしくは「ハロゲン」は、原子番号9〜85を有する17族シリーズの元素を指す。いくつかの実施形態において、ハロ基は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素のラジカルを含む。残基が1個より多くのハロゲンで置換される場合、それは、結合されるハロゲン部分の数に対応する接頭辞を使用することによって言及され得る。例えば、ジハロアリール、ジハロアルキル、トリハロアリールなどは、同じハロゲンであり得るが、必ずしも同じハロゲンである必要はない、2(「ジ」)もしくは3(「トリ」)ハロ基で置換されたアリールおよびアルキルを指す;従って、4−クロロ−3−フルオロフェニルは、ジハロアリールの範囲内である。同様に、「ハロアルケニル」もしくは「ハロアルキニル」は、少なくとも1個のHがハロ基で置換されている、アルケニル部分もしくはアルキニル部分それぞれを示す。各Hがハロ基で置換されるアルキル基は、「ペルハロアルキル」といわれる。いくつかの実施形態において、ペルハロアルキル基は、トリフルオロメチル(−CF)である。
「置換された」基は、同様に、1〜5個の置換基(これらとしては、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換されたかもしくは置換されていないアミノ、アミノアシル、置換されたかもしくは置換されていないカルバモイル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルキル、置換されたかもしくは置換されていないアルケニル、置換されたかもしくは置換されていないアルキニル、置換されたかもしくは置換されていないアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどのような置換基が挙げられるが、これらに限定されない)で置換された基を指す。
3.ジアリールヒダントイン化合物
いくつかの実施形態において、式I、II、III、IV、V、もしくはVIの化合物は、ジアリールヒダントイン化合物である。有用なジアリールヒダントイン化合物およびそれらの合成は、例えば、米国特許第7,709,517号に開示されている。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式Iの化合物:
であり、
式中Xは、トリフルオロメチルおよびヨードからなる群より選択され、式中Wは、OおよびNR5からなる群より選択され、ここでR5は、H、メチル、および
からなる群より選択され、
ここでDは、SもしくはOであり、Eは、NもしくはOであり、Gは、アルキル、アリール、置換されたアルキルもしくは置換されたアリールであるか;またはDは、SもしくはOであり、E−Gは一緒になって、C1−C4低級アルキルであり、
式中R1およびR2は、一緒にあわせて、8個もしくはそれより少ない炭素原子を含み、アルキル、ハロアルキルを含む置換されたアルキル、およびR1およびR2が結合される炭素と組んだ、シクロアルキルもしくは置換されたシクロアルキル基からなる群より選択され、
式中R3は、水素、ハロゲン、メチル、C1−C4アルコキシ、ホルミル、ハロアセトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、フェニル、アミノ、メチルカルバモイル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミノ、メタンスルホニル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ならびにヒドロキシル、メトキシカルボニル、シアノ、アミノ、アミド、ニトロ、カルバモイル、もしくはメチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、およびヒドロキシエチルカルバモイルを含む置換されたカルバモイルで必要に応じて置換されたC1−C6アルキルもしくはアルケニルからなる群より選択され、
式中R4は、水素、ハロゲン、アルキル、およびハロアルキルからなる群より選択され、そして
式中R3は、メチルアミノメチルでもジメチルアミノメチルでもない。
いくつかの実施形態において、R5は、
である。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式I−Aの化合物:
であり、
式中R3は、ヒドロキシ、メチルカルバモイル、メチルカルバモイルプロピル、メチルカルバモイルエチル、メチルカルバモイルメチル、メチルスルホンカルバモイルプロピル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、メチルスルホニルオキシメチル、カルバモイルメチル、カルバモイルエチル、カルボキシメチル、メトキシカルボニルメチル、メタンスルホニル、4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイルプロピル、カルボキシプロピル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、メトキシカルボニル、3−シアノ−4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル、ヒドロキシエチルカルバモイルエチル、およびヒドロキシエトキシカルボニルエチルからなる群より選択され、そして
式中R10およびR11は、ともにHであるか、またはそれぞれ、FおよびH、もしくはHおよびFである。いくつかの実施形態において、R10およびR11は、ともにHであり得るか、またはそれぞれ、FおよびHであり、R3は、メチルカルバモイルであり得る。
いくつかの実施形態において、R1およびR2は、独立して、メチルであるか、またはそれらが結合される炭素と組んだ、4〜5個の炭素原子のシクロアルキル基であり、R3は、カルバモイル、アルキルカルバモイル、カルバモイルアルキル、およびアルキルカルバモイルアルキルからなる群より選択され、R4は、HもしくはFであるか、またはR4は、3−フルオロである。
いくつかの実施形態において、R1およびR2は、独立して、メチルであるか、またはそれらが結合される炭素と組んだ、4〜5個の炭素原子のシクロアルキル基であり、R3は、シアノ、ヒドロキシ、メチルカルバモイル、メチルカルバモイル−置換されたアルキル、メチルスルホンカルバモイル−置換されたアルキル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、メチルスルホニルオキシメチル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミド、カルバモイル−置換されたアルキル、カルボキシメチル、メトキシカルボニルメチル、メタンスルホニル、4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル−置換されたアルキル、カルボキシ−置換されたアルキル、4−(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル)−1−ピペラジニル、4−メタンスルホニル−1−ピペラジニル、ピペラジニル、ヒドロキシエチルカルバモイル−置換されたアルキル、ヒドロキシエトキシカルボニル−置換されたアルキル、ならびに3−シアノ−4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイルからなる群より選択され、R4は、Fである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式I−Bの化合物:
であり、
式中R3は、メチルカルボニル、メトキシカルボニル、アセトアミド、およびメタンスルホンアミドからなる群より選択され、R4は、FおよびHからなる群より選択される。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式I−Cの化合物:
であり、
式中R4は、FおよびHからなる群より選択される。
いくつかの実施形態において、R1およびR2は、それらが結合される炭素と組んだ、以下:
である。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式I−Dの化合物:
であり、
式中R5は、CNもしくはNO2もしくはSO2R11であり、式中R6は、CF3、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、ハロゲンであり、式中Aは、硫黄(S)もしくは酸素(O)であり、式中Bは、OもしくはSもしくはNR8であり、ここでR8は、H、メチル、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO2R11、NR11R12、(CO)OR11、(CO)NR11R12、(CO)R11、(CS)R11、(CS)NR11R12、(CS)OR11、
からなる群より選択され、
ここでDは、SもしくはOであり、Eは、NもしくはOであり、Gは、アルキル、アリール、置換されたアルキルもしくは置換されたアリールであるか;またはDは、SもしくはOであり、E−Gは、一緒にあわせて、C1−C4低級アルキルであり、式中R1およびR2は、独立して、アルキル、ハロアルキル、水素、アリール、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであるか、あるいはR1およびR2は、結合して、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し、
式中Xは、炭素もしくは窒素であり、該環中の任意の位置にあり得、そして式中R3、R4、およびR7は、水素、ハロゲン、メチル、メトキシ、ホルミル、ハロアセトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、フェニル、アミノ、メチルカルバモイル、メチルカルバモイル−置換されたアルキル、ジメチルカルバモイル−置換されたアルキル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミノ、カルバモイル−置換されたアルキル、メタンスルホニル、4−メタンスルホニル−ピペラジニル(4−methanesulfonyl−lpiperazinyl)、ピペラジニル、ヒドロキシエチルカルバモイル−置換されたアルキル、ヒドロキシル−置換されたアルキル、ヒドロキシル−置換されたアルケニル、カルバモイル−置換されたアルケニル、メトキシカルボニル−置換されたアルキル、シアノ−置換されたアルキル、
アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、SO2R11、NR11R12、NR12(CO)OR11、NH(CO)NR11R12、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR11R12、NR12(CS)OR11、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、ハロアルキル、メチルスルホンカルバモイル−置換されたアルキル、メチルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、メチルスルホニルオキシメチル、メトキシカルボニル、アセトアミド、メタンスルホンアミド、カルバモイル−置換されたアルキル、カルボキシメチル、メトキシカルボニルメチル、メタンスルホニル、4−シアノ−3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイル−置換されたアルキル、カルボキシ−置換されたアルキル、4−(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル)−1−ピペラジニル、ヒドロキシエチルカルバモイル−置換されたアルキル、ヒドロキシエトキシカルボニル−置換されたアルキル、3−シアノ−4−トリフルオロメチルフェニルカルバモイルからなる群より独立して選択され、ここでR11およびR12は、独立して、水素、アリール、アラルキル、置換されたアラルキル、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、もしくは置換されたシクロアルキルであるか、またはR11およびR12は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族、シクロアルキル、または置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、以下:
から選択される化合物である。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、RD162’(エンザルタミド):
である。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、米国特許第7,709,517号に開示される化合物である。いくつかの実施形態において、上記化合物は、米国特許第7,709,517号のTier 1(層1)、Tier 2、Tier 3、および/もしくはTier 4に列挙される化合物(以下で再現される)である:
いくつかの実施形態において、上記化合物は、以下から選択される化合物である:
他の有用なジアリールヒダントイン化合物およびそれらの合成は、例えば、US 2009/0111864号に開示されている。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式I−Eの化合物:
であり、
式中RおよびRは、一緒にあわせて、8個もしくはそれより少ない炭素原子を含み、アルキル、置換されたアルキル、およびRおよびRが結合される炭素と組んだ、シクロアルキルもしくは置換されたシクロアルキル基からなる群より選択される。Rは、水素、シアノ、ホルミル、
である。
は、水素、F、Cl、Br、もしくはIである。R11およびR12は、同じであっても異なっていてもよく、水素もしくはメチルである。R13は、水素もしくは−NR1415である。R14およびR15は、同じであっても異なっていてもよく、水素もしくはメチルである。
いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、メチルであり得るか、またはそれらが結合される炭素と組んだ、シクロブチルもしくはシクロペンチルであり得る。いくつかの実施形態において、R11およびR12は、ともに水素もしくはともにメチルであり得る。いくつかの実施形態において、R13は、−NH(CH)もしくは−N(CHであり得る。いくつかの実施形態において、R、R11およびR12が、各々水素であり、RおよびRが、それらが結合される炭素と組んだシクロブチルである場合、Rは、シアノおよび
以外であり得る(R13は、水素、−NH、−NH(CH)、もしくは−N(CHである)。
式(I)−Eの代表的化合物としては、以下が挙げられる:
4.ヒダントイン化合物
いくつかの実施形態において、上記化合物は、ヒダントイン化合物である。有用なヒダントイン化合物およびそれらの合成は、例えば、US 2011/0003839において開示される。
いくつかの実施形態において、ヒダントイン化合物は、式IIの化合物:
である。
式IIにおいて、Hetは、5もしくは6原子の複素環式ユニットを表す。AおよびBは、酸素、硫黄、およびN-Rから独立して選択され、Rは、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO11、NR1112、NR12(CO)OR11、NH(CO)NR1112、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR1112、もしくはNR12(CS)OR11から選択される。R11およびR12は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニルもしくは置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、または置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族から独立して選択される。Rは、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO11、NR1112、NR12(CO)OR11、NH(CO)NR1112、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR1112、もしくはNR12(CS)OR11から選択される。RおよびRは、水素、アリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、もしくは置換されたシクロアルキルから独立して選択されるか、またはそれらが結合される炭素と組んだ、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成する。
およびRは、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成し得る。R11およびR12は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族、シクロアルキル、もしくは置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る。
例えば、上記化合物は、以下:
であり得る。
いくつかの実施形態において、複素環式ユニットは、以下の構造:
などによって表される化合物から選択される。しかし、上記ヒダントインは、これらの構造を有する化合物に限定されるとは意図されない。
、R、R、およびRは、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、ハロゲン、CN、NO、OR11、SR11、NR1112、NH(CO)OR11、NH(CO)NR1112、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR1112、NR12(CS)OR11からなる群より独立して選択される。いくつかの実施形態において、Rは、CNもしくはNOである。Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニルおよびハロゲンである。RおよびRは、水素、アルキルもしくはハロゲンである。R、R、R、およびRは、他に依存せずに結合して、芳香族、置換された芳香族、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る。Xは、硫黄(S)、酸素(O)、NRから選択され、ここでNは窒素であり、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、ハロゲン、(CO)R11、(CO)OR11、(CS)R11、(CS)OR11からなる群より選択される。
は、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO11、NR1112、NR12(CO)OR11、NH(CO)NR1112、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR1112、NR12(CS)OR11から選択される。いくつかの実施形態において、Rは、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニルである。
およびRは、水素、アリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルから独立して選択される。RおよびRは、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る。RおよびRは、結合して、複素環式芳香族複素環式もしくは非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族であり得る環を形成し得る。
AおよびBは、酸素(O)、硫黄(S)およびN−Rから独立して選択される。Rは、水素、アリール、置換されたアリール、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、SO11、NR1112、NR12(CO)OR11、NH(CO)NR1112、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR1112、NR12(CS)OR11から選択される。
11およびR12は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニルもしくは置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族から独立して選択される。R11およびR12は、結合して、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る。
いくつかの実施形態において、Rは、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、もしくは置換されたアルケニルである。いくつかの実施形態において、Rは、アリールおよび置換されたアリールからなる群より選択される。いくつかの実施形態において、Rは、少なくとも1個のフッ素原子によって置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、Rは、5員〜8員の複素環式芳香族もしくは非芳香族環である。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、メチル、エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フルオロメチル、クロロメチル、もしくはブロモメチルである。
いくつかの実施形態において、AおよびBは、独立して、酸素もしくは硫黄である。
いくつかの実施形態において、Hetは、1個もしくは2個のヘテロ原子が窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される6原子の複素環式ユニットを含む。いくつかの実施形態において、Hetは、酸素および硫黄からなる群より選択される複素環式ユニット上に0個もしくは1個の二重結合置換基を含む。いくつかの実施形態において、Hetは、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、ハロゲン、CN、NO、OR11、SR11、NR1112、NH(CO)OR11、NH(CO)NR1112、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR1112、およびNR12(CS)OR11から選択される複素環式ユニット上に3〜4個の単結合置換基を含む。いくつかの実施形態において、単結合置換基は、別の単結合置換基に結合して、芳香族、置換された芳香族、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、もしくは置換されたシクロアルキルである環を形成し得る。
いくつかの実施形態において、Hetは、以下:
であり、R、R、RおよびRは、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、ハロゲン、CN、NO、OR11、SR11、NR1112、NH(CO)OR11、NH(CO)NR1112、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR1112、NR12(CS)OR11からなる群より独立して選択され、ここでR、R、RおよびRのうちのいずれかは、R、R、RおよびRのうちのいずれかに結合して、芳香族、置換された芳香族、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、もしくは置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得る。
いくつかの実施形態において、RおよびRは、水素、アルキル、および/もしくはハロゲンからなる群より独立して選択される。いくつかの実施形態において、Rは、CNおよびNOからなる群より選択され、ここでRは、トリフルオロメチル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、およびハロゲンからなる群より選択され;これらの実施形態のうちのいくつかにおいて、RおよびRは、水素、アルキル、および/もしくはハロゲンからなる群より独立して選択される。
いくつかの実施形態において、Rは、CNもしくはNOである。いくつかの実施形態において、Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、もしくはハロゲンである。いくつかの実施形態において、R、およびRは、独立して、水素、アルキル、および/もしくはハロゲンである。
いくつかの実施形態において、Rは、CNもしくはNOであり、Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、もしくはハロゲンである。
いくつかの実施形態において、Rは、CNもしくはNOであり、R、およびRは、独立して、水素、アルキル、および/もしくはハロゲンである。
いくつかの実施形態において、Rは、CNもしくはNOであり、Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、もしくはハロゲンであり、R、およびRは、独立して、水素、アルキル、および/もしくはハロゲンである。
いくつかの実施形態において、Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、もしくはハロゲンであり、R、およびRは、独立して、水素、アルキル、および/もしくはハロゲンである。
いくつかの実施形態において、Rは、トリフルオロメチルもしくはヨウ素であり、RおよびRは、独立して、水素もしくはハロゲンである。
いくつかの実施形態において、Hetは、以下:
のうちの1つである。
いくつかの実施形態において、Hetは、5原子の複素環式ユニットを含み、ここで上記複素環式ユニットは、硫黄、酸素、窒素、およびNR8からなる群より独立して選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含み、ここでRは、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、ハロゲン、(CO)R11、(CO)OR11、(CS)R11、(CS)OR11からなる群より選択され、ここでHetは、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、ハロゲン、CN、NO、OR11、SR11、NR1112、NH(CO)OR11、NH(CO)NR1112、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR1112、NR12(CS)OR11からなる群より選択される複素環式ユニット上の2〜3個の単結合置換基を含み、ここで単結合置換基は、別の単結合置換基に結合して、芳香族、置換された芳香族、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、もしくは置換されたシクロアルキルである環を形成し得る。
いくつかの実施形態において、Hetは、以下の化合物の5員環:
からなる群より選択され、R、R、およびRは、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、ハロゲン、CN、NO、OR11、SR11、NR1112、NH(CO)OR11、NH(CO)NR1112、NR12(CO)R11、O(CO)R11、O(CO)OR11、O(CS)R11、NR12(CS)R11、NH(CS)NR1112、NR12(CS)OR11からなる群より独立して選択され、式中R、R、およびRのうちのいずれかは、R4、R5、およびR6のうちのいずれかに結合して、芳香族、置換された芳香族、複素環式芳香族もしくは複素環式非芳香族、置換された複素環式芳香族もしくは置換された複素環式非芳香族、シクロアルキル、もしくは置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し得、式中Xは、硫黄、酸素、およびNRから選択され、そしてここでRは、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、ハロゲン、(CO)R11、(CO)OR11、(CS)R11、および(CS)OR11からなる群より選択される。
いくつかの実施形態において、Rは、CNおよびNOからなる群より選択され、ここでRは、トリフルオロメチル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化アルキニル、およびハロゲンからなる群より選択され、そしてここでRは、水素、アルキル、およびハロゲンからなる群より選択される。
5.置換されたジアリールヒダントインおよびジアリールチオヒダントイン化合物
いくつかの実施形態において、上記化合物は、置換されたジアリールヒダントインもしくは置換されたジアリールチオヒダントイン化合物である、有用な化合物およびそれらの合成は、例えば、WO 2010/118354において開示される。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IIIの化合物:
であり、
式中:
は、CN、NOもしくはSOであり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
は、SもしくはOであり、
は、S、OもしくはNRであり;
およびYは、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはYおよびYは、結合して、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C−Cアルキル−NR、−O−C−Cアルキル−NRもしくは−C(O)NRであり、ここで:
は、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、または
は、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルであるか、または
およびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルおよび置換されたアルキルであり;そして
は、独立して、H、アルキル、もしくはアリールである。
いくつかの実施形態において、Wは、CNである。いくつかの実施形態において、Wは、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、Wは、置換されたアルキル、置換されたアルケニルもしくは置換されたアルキニルであり、ここで上記アルキル、アルケニルもしくはアルキニルは、ハロゲンで置換される。Wは、いくつかの実施形態において、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルもしくはペルハロアルキルである。Wは、いくつかの実施形態において、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、Wは、置換されたアルキルであり、ここで上記アルキルは、ハロゲンで置換される。いくつかの実施形態において、Wは、ハロアルキルもしくはペルハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Wは、ペルハロアルキルである。上記ペルハロアルキルは、いくつかの実施形態において、C−Cペルハロアルキル(例えば、トリハロメチル)である。いくつかの実施形態において、Wは、トリフルオロメチルである。いくつかの実施形態において、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Wは、CNであり、Wは、CFである。
いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、YおよびYは、同じC−Cアルキルである(例えば、YおよびYがともにメチル、エチル、プロピルもしくはブチルである場合)。いくつかの実施形態において、YおよびYは、ともにメチルであるか、またはそれらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態において、YおよびYは、ともにメチルである。いくつかの実施形態において、YおよびYのうちの少なくとも一方は、アルキルであり、ここで上記アルキルは、シクロアルキルである。いくつかの実施形態において、YおよびYのうちの少なくとも一方は、置換されたアルキルであり、ここで上記置換されたアルキルは、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、YおよびYのうちの一方もしくは両方は、置換されたアルキル、置換されたアルケニルもしくは置換されたアルキニルであり、ここで上記アルキル、アルケニルもしくはアルキニルは、ハロゲンで置換される。いくつかの実施形態において、YおよびYのうちの少なくとも一方は、ハロアルキル、ハロアルケニルもしくはハロアルキニルである、いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、ハロアルキル、ハロアルケニルもしくはハロアルキニルである。いくつかの実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態において、YおよびYは、一緒になって、シクロブチル部分を形成する。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルであり、Wは、CNである。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルであり、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。
いくつかの実施形態において、ZおよびZは、独立して、SもしくはOである。いくつかの実施形態において、Zは、Sであり、Zは、Oである。いくつかの実施形態において、ZおよびZは、独立して、SもしくはOであり、YおよびYはともに、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは、Sであり、Zは、Oであり、YおよびYは、同じC−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、ZおよびZは、独立して、SもしくはOであり、YおよびYはともに、メチルであるか、またはそれらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態において、Zは、Sであり、Zは、Oであり、上記化合物は、以下の構造特徴のうちの1つまたは複数によってさらに定義される:(i)YおよびYはともに、C−Cアルキルである;(ii)Wは、CNである;(iii)Wは、ペルハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは、Sであり、Zは、Oであり、YおよびYは、同じC−Cアルキルであり、Wは、CNであり、Wは、CFである。
いくつかの実施形態において、Tは、Cである。いくつかの実施形態において、Tは、Nである。いくつかの実施形態において、式(III)の化合物は、TがCであることによって、さらに定義され得る。いくつかの実施形態において、式(III)の化合物は、TがNであることによって、さらに定義され得る。例えば、いくつかの実施形態において、上記化合物は、TがCであるかもしくはTがNであることによって、さらに定義され得る。
いくつかの実施形態において、Rは、−C−Cアルキル−NRであり、ここでRは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、上記−C−Cアルキル−NRの−C−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、1〜8の整数である。いくつかの実施形態において、nは、4未満である。いくつかの実施形態において、nは、1である。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、Hである。例えば、Rは、いくつかの実施形態において、エチル、プロピル、ブチルもしくはペンチルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12シクロアルキルであり、Rは、C−C12アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、同じC−C12アルキルである(例えば、RおよびRがともに、エチルである場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRが一緒になって複素環式環を形成する場合、上記環は、C−C複素環式環である。R、Rおよびそれらが結合されるNによって形成される複素環式環は、いくつかの実施形態において、環原子としてCおよびNのみを含む。いくつかの実施形態において、上記複素環は、環原子としてCおよびNのみを含むが、ただしRおよびRが、それらが結合されるN原子と一緒になる場合である。いくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、ピロリジニル環もしくはピペリジニル環を形成する。
適用可能である場合、Rが−C−Cアルキル−NRである本明細書で詳述されるいずれについても、−C−Cアルキル−NRのC−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは1である。従って、Rは、いくつかの実施形態において、−CHNRであり、ここでRおよびRが本明細書で定義されるとおりであり得る。いくつかの実施形態において、Rは、以下:
である。これらの実施形態のうちのいくつかにおいて、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Sである;(iv)Zは、Oである;(v)YおよびYはともにメチルである、ならびに(vi)Tは、Cである。
いくつかの実施形態において、Rは、−O−C−Cアルキル−NRであり、ここでRは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、−O−C−Cアルキル−NRの−C−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、1〜8の整数である。いくつかの実施形態において、nは、4未満である。いくつかの実施形態において、nは、2である。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、Hである。例えば、Rは、いくつかの実施形態において、メチル、エチル、プロピル、ブチルもしくはペンチルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。
いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−C12アルキルである。これら実施形態のうちのいくつかにおいて、RおよびRは、同じC−C12アルキル(例えば、RおよびRがともにメチルである場合)である。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRが一緒になって、複素環式環を形成する場合、上記環は、C−C複素環式環である。R、Rおよびそれらが結合されるNによって形成される複素環式環は、いくつかの実施形態において、環原子としてCおよびNのみを含む。いくつかの実施形態において、上記複素環は、環原子としてCおよびNのみを含む(ただし、RおよびRが、それらが結合されるNと一緒になった場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、ピロリジニル環もしくはピペリジニル環を形成する。適用可能である場合、Rが−O−C−Cアルキル−NRである本明細書に詳述されるいずれについても、−O−C−Cアルキル−NRのC−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、2である。従って、Rは、いくつかの実施形態において、−OCHCHNRであり、ここでRおよびRは、本明細書で定義されるとおりであり得る。いくつかの実施形態において、Rは、以下:
である。これら実施形態のうちのいくつかにおいて、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Sである;(iv)Zは、Oである;(v)YおよびYはともに、メチルである;(vi)Rは、Hである、ならびに(vii)Tは、Cである。
いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NRであり、ここでRおよびRは、規定(proposition)(i)もしくは(ii)もしくは(iii)に定義されるとおりである:(i)Rは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルである;(ii)Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルであるか;または(iii)RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NRであり、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NRであり、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NR であり、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、Hである。例えば、Rは、いくつかの実施形態において、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルもしくはヘキシルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)であり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12分枝状アルキル(例えば、tert−ブチル)であり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキル(例えば、Rがエチルであり、Rがメチルである場合)である。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−C12アルキル(例えば、RおよびRがともに、メチルである場合)である。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、同じC−C12アルキル(例えば、RおよびRがともに、エチルである場合)である。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRのうちの少なくとも一方は、C−Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRが一緒になって複素環式環を形成する場合、上記環は、C−C複素環式環である。R、Rおよびそれらが結合されるNによって形成される複素環式環は、いくつかの実施形態において、環原子としてCおよびNのみを含む。いくつかの実施形態において、上記複素環は、環原子として、CおよびNのみを含む(ただし、RおよびRが、それらが結合される上記Nと一緒になる場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、ピロリジニル環もしくはピペリジニル環を形成する。
いくつかの実施形態において、Rは、以下:
である。これら実施形態のうちのいくつかにおいて、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Sである;(iv)Zは、Oである;(v)YおよびYはともに、メチルである、ならびに(vi)Tは、Cである。
いくつかの実施形態において、Rは、ハロ(例えば、F)である。いくつかの実施形態において、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rが−C−Cアルキル−NRもしくは−C(O)NRである場合、Rは、ハロである。いくつかの実施形態において、Rが−O−C−Cアルキル−NRである場合、Rは、Hである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式III−Aの化合物:
であり、
ここでZ、Z、Y、Y、T、RおよびRは、式(III)もしくはそのいずれかの実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式III−Bの化合物:
であり、ここでW、W、T、RおよびRは、式(III)もしくはそのいずれかの実施形態に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式III−Cの化合物:
であり、
ここでT、RおよびRは、式(III)もしくはそのいずれかの実施形態に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式III−Dの化合物:
であり、
式中RおよびRは、式(III)もしくはそのいずれかの実施形態に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式III−Eの化合物:
であり、
ここでRは、式(III)もしくはそのいずれかの実施形態に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式III−Fの化合物:
であり、
ここでnは、1〜8の整数であり、W、W、Z、Z、Y、Y、RおよびRは、式(III)もしくはそのいずれかの実施形態に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式III−Gの化合物:
であり、
ここでnは、1〜8の整数であり、W、W、Z、Z、Y、Y、RおよびRは、式(III)もしくはそのいずれかの実施形態に定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式III−Hの化合物:
であり、
ここでW、W、Z、Z、Y、Y、RおよびRは、式(III)もしくはそのいずれかの実施形態に定義されるとおりである。
式IIIに従う化合物の例は、表1に示される。示される化合物は、塩が示されていないとしても塩として存在し得、当業者によって十分理解されているように、本開示が、ここで示される化合物の全ての塩および溶媒和物、ならびに上記化合物の非塩形態および非溶媒和物形態を包含することは、理解される。従って、化合物の薬学的に受容可能な塩が意図されることは、理解される。
表1. 式IIIの代表的化合物
6.置換されたフェニルカルバモイルアルキルアミノアレーンおよびN,N’−ビス−アリールウレア化合物
いくつかの実施形態において、上記化合物は、置換されたフェニルカルバモイルアルキルアミノアレーンもしくはN,N’−ビス−アリールウレア化合物である。他の有用な化合物およびそれらの合成は、WO 2011/044327に開示される。いくつかの実施形態において、化合物は、式IVの化合物:
であり、式中:
は、CN、NOもしくはSOであり;
は、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNRであり;
およびYは、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはYおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、−C−Cアルキル−NR、−O−C−Cアルキル−NRもしくは−C(O)NRであり、
ここで:
は、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;そして
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである。
いくつかの実施形態において、上記塩は、薬学的に受容可能な塩である。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、WがCNである式(IV)の化合物である。いくつかの実施形態において、Wは、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、Wは、置換されたアルキル、置換されたアルケニルもしくは置換されたアルキニルであって、ここで上記アルキル、アルケニルもしくはアルキニルが、1個もしくは複数個のハロゲンで置換されている。Wは、いくつかの実施形態において、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルもしくはペルハロアルキルである。Wは、いくつかの実施形態において、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、Wは、置換されたアルキルであって、ここで上記アルキルは、1個もしくは複数個のハロゲンで置換されている。いくつかの実施形態において、Wは、ハロアルキルもしくはペルハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Wは、ペルハロアルキルである。上記ペルハロアルキルは、いくつかの実施形態において、C−Cペルハロアルキル(例えば、トリハロメチル)である。いくつかの実施形態において、Wは、トリフルオロメチルである。特定の実施形態において、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキルである。別の特定の実施形態において、Wは、CNであり、Wは、CFである。
いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、YおよびYは、同じC−Cアルキル(例えば、YおよびYがともに、メチル、エチル、プロピルもしくはブチルである場合)である。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルであるか、またはそれらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルである。いくつかの実施形態において、YもしくはYのうちの一方は、水素であり、YもしくはYのうちの他方は、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、YもしくはYのうちの一方は、水素であり、YもしくはYのうちの他方は、メチル、エチル、プロピルもしくはブチルである。いくつかの実施形態において、YおよびYのうちの少なくとも一方は、アルキルであり、ここで上記アルキルは、シクロアルキルである。いくつかの実施形態において、YおよびYのうちの少なくとも一方は、置換されたアルキルであり、ここで上記置換されたアルキルは、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、YおよびYのうちの一方もしくは両方は、置換されたアルキル、置換されたアルケニルもしくは置換されたアルキニルであって、ここで上記アルキル、アルケニルもしくはアルキニルは、1個もしくは複数個のハロゲンで置換されている。いくつかの実施形態において、YおよびYのうちの少なくとも一方は、ハロアルキル、ハロアルケニルもしくはハロアルキニルである。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、ハロアルキル、ハロアルケニルもしくはハロアルキニルである。いくつかの実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピル部分、シクロブチル部分もしくはシクロペンチル部分を形成する。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルであり、Wは、CNである。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルであり、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。いくつかの実施形態において、Yは、イソプロピルであり、Yは、Hであり、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。特定の実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成し、Wは、CNである。式(IV)の別の特定の実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成し、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。いくつかの実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成し、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。
いくつかの実施形態において、Zは、置換されたN(例えば、NR)、SもしくはOである。いくつかの実施形態において、Zは、Oである、特定の実施形態において、Zは、SもしくはOであり、YおよびYはともに、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは、Oであり、YおよびYは、同じC−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは、SもしくはOであり、YおよびYはともに、メチルであるか、またはそれらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態において、Zは、Oであり、上記化合物は、以下の構造特徴のうちの1つまたは複数によってさらに定義される:(i)YおよびYはともに、C−Cアルキルである;(ii)Wは、CNである;(iii)Wは、ペルハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは、Oであり、YおよびYは、同じC−Cアルキルであり、Wは、CNであり、Wは、CFである。1つの特定のこのような実施形態において、Zは、Oであり、YおよびYは各々メチルであり、Wは、CNであり、Wは、CFである。いくつかの実施形態において、式(IV)の化合物は、ZがOである場合に提供され、上記化合物は、以下の構造特徴のうちの1つまたは複数によってさらに定義される:(i)YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する;(ii)Wは、CNである;(iii)Wは、ペルハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは、Oであり、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成し、Wは、CNであり、Wは、CFである。1つの特定の実施形態において、Zは、Oであり、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成し、Wは、CNであり、Wは、CFである。
いくつかの実施形態において、Tは、Cである。いくつかの実施形態において、Tは、Nである。適用可能である場合、化合物はTがCであることによってさらに定義され得ることは、理解される。適用可能である場合、化合物はTがNであることによってさらに定義され得ることは、理解される。例えば、本明細書に記載される実施形態は、いくつかの場合において、TがCであるかもしくはTがNであることによってさらに定義され得る。
式(IV)の化合物が提供され、ここでRは、−C−Cアルキル−NR(ここでRはC−C12アルキルであり、RはHもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する)である。いくつかの実施形態において、−C−Cアルキル−NRの−C−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、1〜8の整数である。いくつかの実施形態において、nは、4未満である。いくつかの実施形態において、nは1である。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、Hである。例えば、Rは、いくつかの実施形態において、メチル、エチル、プロピル、ブチルもしくはペンチルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。式(IV)の化合物もまた提供され、ここでRは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12シクロアルキルであり、Rは、C−C12アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、同じC−C12アルキルである(例えば、RおよびRの両方がエチルである場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。さらにいくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRが一緒になって、複素環式環を形成する場合、上記環は、4〜7員の複素環式環である。R、Rおよびそれらが結合されるNによって形成される複素環式環は、いくつかの実施形態において、環原子としてCおよびNのみを含む。いくつかの実施形態において、上記複素環は、環原子として、CおよびNのみを含む(ただし、RおよびRが、それらが結合されるNと一緒になる場合)。特定の実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、ピロリジニル環もしくはピペリジニル環を形成する。適用可能である場合、Rが−C−Cアルキル−NRである、本明細書に詳述されるいずれについても、いくつかの実施形態において、−C−Cアルキル−NRのC−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、1である。従って、Rは、いくつかの実施形態において、−CHNRであり、ここでRおよびRは、本明細書で定義されるとおりであり得る。いくつかの実施形態において、Rは、以下:
である。これら実施形態のうちのいくつかにおいて、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Oである;(iv)YおよびYはともに、メチルである、ならびに(v)Tは、Cである。いくつかの実施形態において、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される: (i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Oである;(iv)YおよびYはともに、メチルである、(v)Rは、ハロゲン(例えば、F)である、ならびに(vi)Tは、Cである。
式(IV)の化合物が提供され、ここでRは、−O−C−Cアルキル−NRであり、ここでRは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、−O−C−Cアルキル−NRの−C−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、1〜8の整数である。いくつかの実施形態において、nは、4未満である。いくつかの実施形態において、nは、2である。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、Hである。例えば、Rは、いくつかの実施形態において、メチル、エチル、プロピル、ブチルもしくはペンチルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。式(IV)の化合物がまた提供され、ここでRおよびRは、独立して、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、同じC−C12アルキルである(例えば、RおよびRがともに、メチルである場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。さらにいくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRが一緒になって、複素環式環を形成する場合、上記環は、4〜7員の複素環式環である。R、Rおよびそれらが結合されるNによって形成される複素環式環は、いくつかの実施形態において、環原子として、CおよびNのみを含む。いくつかの実施形態において、上記複素環は、環原子として、CおよびNのみを含む(ただし、RおよびRが、それらが結合されるNと一緒になる場合)。特定の実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、ピロリジニル環もしくはピペリジニル環を形成する。適用可能である場合、Rが−O−C−Cアルキル−NRである、本明細書で詳述されるいずれについても、いくつかの実施形態において、−O−C−Cアルキル−NRのC−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、2である。従って、Rは、いくつかの実施形態において、−OCHCHNRであり、ここでRおよびRは、本明細書で定義されるとおりであり得る。
いくつかの実施形態において、Rは、以下:
である。これら実施形態のうちのいくつかにおいて、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Oである;(iv)YおよびYはともに、メチルである;(v)Rは、Hである、ならびに(vi)Tは、Cである。
いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NRであり、ここでRおよびRは、規定(i)もしくは(ii)もしくは(iii)もしくは(iv)において定義されるとおりである:(i)RおよびRは、独立して、HもしくはC−C12アルキルである;(ii)Rは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルである;(iii)Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである;または(iv)RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NRであり、RおよびRは、独立して、HもしくはC−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NRであり、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NRであり、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NRであり、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、Hである。例えば、Rは、いくつかの実施形態において、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルもしくはヘキシルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)であり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12分枝状アルキル(例えば、tert−ブチル)であり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである(例えば、Rは、メチルであり、Rは、Hである場合)。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである(例えば、Rは、プロピルもしくはブチルであり、Rは、Hである場合)。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである(例えば、Rは、エチルであり、Rは、メチルである場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−C12アルキルである(例えば、RおよびRがともに、メチルである場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、同じC−C12アルキルである(例えば、RおよびRがともに、エチルである場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRのうちの少なくとも一方は、C−Cシクロアルキルである。さらにいくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRが一緒になって、複素環式環を形成する場合、上記環は、4〜7員の複素環式環である。R、Rおよびそれらが結合されるNによって形成される複素環式環は、いくつかの実施形態において、環原子として、CおよびNのみを含む。いくつかの実施形態において、上記複素環は、環原子として、CおよびNのみを含む(ただし、ならびにRおよびRが、それらが結合されるNと一緒になる場合)。特定の実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、ピロリジニルもしくはピペリジニル環を形成する。いくつかの実施形態において、Rは、以下:
である。いくつかの実施形態において、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Oである;(iv)YおよびYはともに、メチルである、ならびに(vi)Tは、Cである。いくつかの実施形態において、Rは、上記に定義されるとおりであり、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Oである;(iv)YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成する、ならびに(vi)Tは、Cである。
本明細書で詳述される任意の実施形態において、Rは、いくつかの実施形態において、ハロ(例えば、F)である。いくつかの実施形態において、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rが、−C−Cアルキル−NRもしくは−C(O)NRである場合、Rは、ハロである。いくつかの実施形態において、Rが、−O−C−Cアルキル−NRである場合、Rは、Hである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IV−Aの化合物:
であり、
ここでZ、Y、Y、T、RおよびRは、式(IV)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IV−Bの化合物:
であり、
ここでW、W、T、RおよびRは、式(IV)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IV−Cの化合物:
であり、
ここでT、RおよびRは、式(IV)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IV−Dの化合物:
であり、
ここでRおよびRは、式(IV)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IV−Eの化合物:
であり、
ここでRは、式(IV)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IV−Fの化合物:
であり、
ここでnは、1〜8の整数であり、RおよびRは、式(IV)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IV−Gの化合物:
であり、
ここでnは、1〜8の整数であり、RおよびRは、式(IV)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IV−Hの化合物:
であり、
ここでnは、1〜8の整数であり、RおよびRは、式(IV)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式IV−Jの化合物:
であり、
ここでnは、0〜3であり、RおよびRは、式(IV)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
式(IV)に従う化合物の例は、表2に示される。示される化合物は、塩が示されないとしても塩として存在し得、当業者によって十分に理解されるように、本開示がここで示される化合物の全ての塩および溶媒和物、ならびに上記化合物の非塩形態および非溶媒和物形態を包含することは、理解される。従って、化合物の薬学的に受容可能な塩が意図されることは、理解される。
表2.式IVの代表的化合物
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式Vの化合物:
であり、
式中:
は、CN、NOもしくはSOであり;
は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニルもしくはハロゲンであり;
Zは、S、OもしくはNRであり;
およびYは、独立して、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルであるか、またはYおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、複素環式、置換された複素環式、シクロアルキル、置換されたシクロアルキルであり得る環を形成し;
は、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、置換されたアルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、置換されたアルキニルカルボニル、アリールカルボニル、置換されたアリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルキルヒドロキシメチル、置換されたアルコキシメチル、
チオカルボキシル、チオホルミル、アルキルチオカルボニル、置換されたアルキルチオカルボニル、アルケニルチオカルボニル、置換されたアルケニルチオカルボニル、アルキニルチオカルボニル、置換されたアルキニルチオカルボニル、アリールチオカルボニル、置換されたアリールチオカルボニル、ヘテロアリールチオカルボニル、置換されたヘテロアリールチオカルボニル、アリールアルキルチオカルボニル、アリールアルケニルチオカルボニル、アリールアルキニルチオカルボニル、ヘテロアラルキルチオカルボニル、ヘテロシクリルチオカルボニル、置換されたヘテロシクリルチオカルボニル、チオカルバミル、N−アルキルチオカルバミル、N,N−ジアルキルチオカルバミル、N−置換されたアルキルチオカルバミル、N,N−ビス−置換されたアルキルチオカルバミル、アルコキシチオカルボニル、置換されたアルコキシチオカルボニル、ハロチオカルボニル、メルカプトメチル、置換されたアルキルチオメチル;
ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、N−置換されたアルキルアミノカルボニル、N,N−ビス−置換されたアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル、置換されたアルコキシメチルであり;
Tは、炭素もしくは窒素であり、かつ該環中の任意の位置にあり得;
は、水素、−C−Cアルキル−NR、−O−C−Cアルキル−NR、−C(O)NRもしくは−NRであり、
ここで:
は、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、HもしくはC−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、アルキルもしくは置換されたアルキルであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールであり;
は、H、アルキル、置換されたアルキル、アリールもしくは置換されたアリールである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式(V)の化合物であり、ここでRおよびRがともに水素である場合、Tは、窒素である。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式(V)の化合物であり、ここでWは、CNである。いくつかの実施形態において、Wは、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニルもしくは置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、Wは、置換されたアルキル、置換されたアルケニルもしくは置換された置換されたアルキニルであり、ここで上記アルキル、アルケニルもしくはアルキニルは、1個もしくは複数個のハロゲンで置換されている。Wは、いくつかの実施形態において、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニルもしくはペルハロアルキルである。Wは、いくつかの実施形態において、置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、Wは、置換されたアルキルであり、ここで上記アルキルは、1個もしくは複数個のハロゲンで置換されている。いくつかの実施形態において、Wは、ハロアルキルもしくはペルハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Wは、ペルハロアルキルである。上記ペルハロアルキルは、いくつかの実施形態において、C−Cペルハロアルキル(例えば、トリハロメチル)である。いくつかの実施形態において、Wは、トリフルオロメチルである。特定の実施形態において、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキルである。別の特定の実施形態において、Wは、CNであり、Wは、CFである。いくつかの実施形態において、Wは、水素である。特定の実施形態において、Wは、CNであり、Wは、水素である。
いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、YおよびYは、同じC−Cアルキルである(例えば、YおよびYがともに、メチル、エチル、プロピルもしくはブチルである場合)。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルであるか、またはそれらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでYおよびYはともに、メチルである。いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでYもしくはYのうちの一方は、水素であり、YもしくはYのうちの他方は、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、YもしくはYのうちの一方は、水素であり、YもしくはYのうちの他方は、メチル、エチル、プロピルもしくはブチルである。いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでYおよびYのうちの少なくとも一方は、アルキルであり、ここで上記アルキルは、シクロアルキルである。いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでYおよびYのうちの少なくとも一方は、置換されたアルキルであり、ここで上記置換されたアルキルは、置換されたシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでYおよびYのうちの一方もしくは両方は、置換されたアルキル、置換されたアルケニルもしくは置換されたアルキニルであり、ここで上記アルキル、アルケニルもしくはアルキニルは、1個もしくは複数個のハロゲンで置換されている。いくつかの実施形態において、YおよびYのうちの少なくとも一方は、ハロアルキル、ハロアルケニルもしくはハロアルキニルである。別のこのような実施形態において、YおよびYはともに、ハロアルキル、ハロアルケニルもしくはハロアルキニルである。いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでYおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピル部分、シクロブチル部分もしくはシクロペンチル部分を形成する。特定の実施形態において、YおよびYはともに、メチルであり、Wは、CNである。別の特定の実施形態において、YおよびYはともに、メチルであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。いくつかの実施形態において、YおよびYはともに、メチルであり、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。いくつかの実施形態において、Yは、イソプロピルであり、Yは、Hであり、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。特定の実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成し、Wは、CNである。式(V)の別の特定の実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成し、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。いくつかの実施形態において、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成し、Wは、CNであり、Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である。
おいて(In a)、Yは、カルボキシル、カルボニルもしくはその誘導体(例えば、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、置換されたアルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、置換されたアルキニルカルボニル、アリールカルボニル、置換されたアリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、置換されたヘテロアリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールアルケニルカルボニル、アリールアルキニルカルボニル、ヘテロアラルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、置換されたヘテロシクリルカルボニル、シアノ、カルバミル、N−アルキルカルバミル、N,N−ジアルキルカルバミル、N−置換されたアルキルカルバミル、N,N−ビス−置換されたアルキルカルバミル、アルコキシカルボニル、置換されたアルコキシカルボニル、ハロカルボニル、ヒドロキシメチル、アルキルヒドロキシメチルもしくは置換されたアルコキシメチル)である。おいて(In a)、Yは、チオカルボキシル、チオホルミル、アルキルチオカルボニル、置換されたアルキルチオカルボニル、アルケニルチオカルボニル、置換されたアルケニルチオカルボニル、アルキニルチオカルボニル、置換されたアルキニルチオカルボニル、アリールチオカルボニル、置換されたアリールチオカルボニル、ヘテロアリールチオカルボニル、置換されたヘテロアリールチオカルボニル、アリールアルキルチオカルボニル、アリールアルケニルチオカルボニル、アリールアルキニルチオカルボニル、ヘテロアラルキルチオカルボニル、ヘテロシクリルチオカルボニル、置換されたヘテロシクリルチオカルボニル、チオカルバミル、N−アルキルチオカルバミル、N,N−ジアルキルチオカルバミル、N−置換されたアルキルチオカルバミル、N,N−ビス−置換されたアルキルチオカルバミル、アルコキシチオカルボニル、置換されたアルコキシチオカルボニル、ハロチオカルボニル、メルカプトメチル、置換されたアルキルチオメチルである。
特定の実施形態において、Yは、チオカルボキシルもしくはカルボキシルである。特定の実施形態において、Yは、カルボキシルである。
特定の実施形態において、Yは、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニルである。特定の実施形態において、Yは、アミノカルボニルである。
別の特定の実施形態において、Yは、ホルミル、アルキルカルボニルもしくはアルコキシカルボニルである。特定の実施形態において、Yは、アルコキシカルボニルである。
おいて(In a)、Yは、水素、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでZは、置換されたN(例えば、NR)、SもしくはOである。いくつかの実施形態において、Zは、Oである。いくつかの実施形態において、Zは、Sである。特定の実施形態において、Zは、SもしくはOであり、YおよびYはともに、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは、SもしくはOであり、YおよびYは、同じC−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは、SもしくはOであり、YおよびYはともに、同じメチルであるか、またはそれらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する。
いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでZは、Sであり、上記化合物は、以下の構造特徴のうちの1つまたは複数によってさらに定義される:(i)YおよびYはともに、C−Cアルキルである;(ii)Wは、CNである;(iii)Wは、ペルハロアルキルである。いくつかの実施形態において、Zは、Sであり、YおよびYは、同じC−Cアルキルであり、Wは、CNであり、Wは、CFである。1つの特定のこのような実施形態において、Zは、Sであり、YおよびYは、各々メチルであり、Wは、CNであり、Wは、CFである。1つの特定のこのような実施形態において、Zは、Sであり、YおよびYは、各々メチルであり、Yは、カルボキシルであり、Wは、CNであり、Wは、CFである。いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでZは、Sであり、上記化合物は、以下の構造特徴のうちの1つまたは複数によってさらに定義される:(i)YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する;(ii)Wは、CNである;(iii)Wは、ペルハロアルキルである、(iv)Yは、カルボキシルである。いくつかの実施形態において、Zは、Sであり、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成し、Wは、CNであり、Wは、CFである。1つの特定の実施形態において、Zは、Oであり、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成し、Yは、カルボキシルであり、Wは、CNであり、Wは、CFである。
いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでZは、Sであり、上記化合物は、以下の構造特徴のうちの1つまたは複数によってさらに定義される:(i)YおよびYはともに、C−Cアルキルである;(ii)Wは、CNである;(iii)Wは、ペルハロアルキルである;(iv)Yは、チオカルボキシル、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、ホルミル、アルキルカルボニルもしくはアルコキシカルボニルからなる群より選択される。1つの特定のこのような実施形態において、Yは、アルコキシカルボニルもしくはアミノカルボニルである。1つの特定のこのような実施形態において、Zは、Sであり、YおよびYは、各々メチルであり、Yは、アルコキシカルボニルもしくはアミノカルボニルであり、Wは、CNであり、Wは、CFである。いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでZは、Sであり、上記化合物は、以下の構造特徴のうちの1つまたは複数によってさらに定義される:(i)YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成する;(ii)Wは、CNである;(iii)Wは、ペルハロアルキルである、(iv)Yは、アルコキシカルボニルもしくはアミノカルボニルである。いくつかの実施形態において、Zは、Sであり、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成し、Wは、CNであり、Wは、CFである。1つの特定の実施形態において、Zは、Oであり、YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成し、Yは、アルコキシカルボニルもしくはアミノカルボニルであり、Wは、CNであり、Wは、CFである。
いくつかの実施形態において、Tは、Cである。いくつかの実施形態において、Tは、Nである。適用可能である場合、任意の実施形態が、いくつかの実施形態において、TがCであることによってさらに定義され得ることは、理解される。適用可能である場合、任意の実施形態は、いくつかの実施形態において、TがNであることによってさらに定義され得ることは、理解される。例えば、本明細書に記載される実施形態は、いくつかの実施形態において、TがCであることによってさらに定義され得る。さらに、本明細書に記載される実施形態は、いくつかの実施形態において、TがNであることによってさらに定義され得ることは、理解される。
式(V)の化合物が提供され、ここでRは、−C−Cアルキル−NRであり、ここでRは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、−C−Cアルキル−NRの−C−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、1〜8の整数である。いくつかの実施形態において、nは、4未満である。いくつかの実施形態において、nは、1である。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、Hである。例えば、Rは、いくつかの実施形態において、メチル、エチル、プロピル、ブチルもしくはペンチルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。式(V)の化合物がまた提供され、ここでRは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12シクロアルキルであり、Rは、C−C12アルキル(例えば、メチル)である。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、同じC−C12アルキルである(例えば、RおよびRがともにエチルである場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。さらにいくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRが一緒になって、複素環式環を形成する場合、上記環は、4〜7員の複素環式環である。R、Rおよびそれらが結合されるNによって形成される複素環式環は、いくつかの実施形態において、環原子として、CおよびNのみを含む。いくつかの実施形態において、上記複素環は、環原子として、CおよびNのみを含む(ただし、RおよびRが、それらが結合されるNと一緒になる場合)。特定の実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、ピロリジニル環もしくはピペリジニル環を形成する。適用可能である場合、Rが−C−Cアルキル−NRである本明細書で詳述されるいずれに関しても、いくつかの実施形態において、−C−Cアルキル−NRのC−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、1である。従って、Rは、いくつかの実施形態において、−CHNRであり、ここでRおよびRは、本明細書で定義されるとおりであり得る。いくつかの実施形態において、Rは、以下:
である。これら実施形態のうちのいくつかにおいて、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Sである;(iv)YおよびYはともに、メチルである、ならびに(v)Tは、Cである。いくつかの実施形態において、Rは、上記で定義されるとおりであり、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Sである;(iv)YおよびYはともに、メチルである、(v)Rは、ハロゲン(例えば、F)である、ならびに(vi)Tは、Cである。
いくつかの実施形態において、Rは、−O−C−Cアルキル−NRであり、ここでRは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルであるか、またはRおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、−O−C−Cアルキル−NRの−C−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、1〜8の整数である。いくつかの実施形態において、nは、4未満である。いくつかの実施形態において、nは、2である。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、Hである。例えば、Rは、いくつかの実施形態において、メチル、エチル、プロピル、ブチルもしくはペンチルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである。式(V)の化合物がまた提供され、ここでRおよびRは、独立して、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、同じC−C12アルキルである(例えば、RおよびRがともに、メチルである場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。さらにいくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRは一緒になって、複素環式環を形成する場合、上記環は、4〜7員の複素環式環である。R、Rおよびそれらが結合されるNによって形成される複素環式環は、いくつかの実施形態において、環原子として、CおよびNのみを含む。いくつかの実施形態において、上記複素環は、環原子として、CおよびNのみを含む(ただし、RおよびRが、それらが結合されるNと一緒になる場合)。特定の実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、ピロリジニルもしくはピペリジニル環を形成する。適用可能である場合、Rが−O−C−Cアルキル−NRである本明細書で詳述されるいずれに関しても、いくつかの実施形態において、−O−C−Cアルキル−NRの−C−Cアルキル部分は、−(CH部分であり、ここでnは、2である。従って、Rは、いくつかの実施形態において、−OCHCHNRであり、ここでRおよびRは、本明細書で定義されるとおりであり得る。いくつかの実施形態において、Rは、以下:
である。これら実施形態のうちのいくつかにおいて、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)である;(iii)Zは、Sである;(iv)YおよびYはともに、メチルである;(v)Rは、Hである、ならびに(vi)Tは、Cである。
いくつかの実施形態において、Rは、−C(O)NRであり、ここでRおよびRは、規定(i)もしくは(ii)もしくは(iii)もしくは(iv)において定義されるとおりである:(i)RおよびRは、独立して、HもしくはC−C12アルキルである;(ii)Rは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルである;(iii)Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである;または(iv)RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、上記化合物は、式(V)の化合物であり、ここでRは、−C(O)NRであり、RおよびRは、独立して、HもしくはC−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、上記化合物は、式(V)の化合物であり、ここでRは、−C(O)NRであり、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、HもしくはC−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、上記化合物は、式(V)の化合物であり、ここでRは、−C(O)NRであり、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、上記化合物は、式(V)のものであり、ここでRは、−C(O)NRであり、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、Hである。例えば、Rは、いくつかの実施形態において、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルもしくはヘキシルであり、Rは、Hである。別の特定の実施形態において、Rは、C−C12シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)であり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−C12分枝状アルキル(例えば、tert−ブチル)であり、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである(例えば、Rがメチルであり、RがHである場合)。いくつかの実施形態において、Rは、C−Cアルキルであり、Rは、Hである(例えば、Rが、プロピルもしくはブチルであり、RがHである場合)。別の特定の実施形態において、Rは、C−C12アルキルであり、Rは、C−C12アルキルである(例えば、Rがエチルであり、Rがメチルである場合)。式(V)の化合物がまた提供され、ここでRおよびRは、独立して、C−C12アルキルである(例えば、RおよびRがともにメチルである場合)。いくつかの実施形態において、式(V)の化合物が提供され、ここでRおよびRは、独立して、C−C12アルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、同じC−C12アルキルである(例えば、RおよびRがともにエチルである場合)。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRは、独立して、C−Cアルキルである。いくつかの実施形態において、RおよびRのうちの少なくとも一方は、C−Cシクロアルキルである。さらにいくつかの実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびRが一緒になって、複素環式環を形成する場合、上記環は、4〜7員の複素環式環である。R、Rおよびそれらが結合されるNによって形成される複素環式環は、いくつかの実施形態において、環原子として、CおよびNのみを含む。いくつかの実施形態において、上記複素環は、環原子として、CおよびNのみを含む(ただし、RおよびRが、それらが結合されるNと一緒になる場合)。特定の実施形態において、RおよびRは、それらが結合されるNと一緒になって、ピロリジニルもしくはピペリジニル環を形成する。いくつかの実施形態において、Rは、以下:
である。これら実施形態のうちのいくつかにおいて、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)もしくは水素である;(iii)Zは、Sである;(iv)YおよびYはともに、メチルである、ならびに(vi)Tは、Cである。いくつかの実施形態において、Rは、上記で定義されるとおりであり、上記化合物は、以下の構造特徴のうちのいずれか1つまたは複数によってさらに定義される:(i)Wは、CNである;(ii)Wは、ペルハロアルキル(例えば、CF)もしくは水素である;(iii)Zは、Sである;(iv)YおよびYは、それらが結合される炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成する、ならびに(vi)Tは、Cである。
本明細書で詳述される任意の実施形態において、Rは、いくつかの実施形態において、ハロ(例えば、F)である。いくつかの実施形態において、Rは、Hである。いくつかの実施形態において、Rが−C−Cアルキル−NRもしくは−C(O)NRである場合、Rは、ハロである。いくつかの実施形態において、Rが−O−C−Cアルキル−NRである場合、Rは、Hである。
本明細書で詳述される任意の実施形態において、Yは、チオカルボキシル、カルボキシル、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、ホルミル、アルキルカルボニルもしくはアルコキシカルボニルである。特定の実施形態において、Yは、カルボキシルである。別の特定の実施形態において、Yは、アルコキシカルボニルである。別の特定の実施形態において、Yは、アミノカルボニルである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Aの化合物:
であり、
ここでY、Y、Y、T、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Bの化合物:
であり、
ここでW、W、Y、T、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Cの化合物:
であり、
ここでY、T、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Dの化合物:
であり、
ここでY、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Eの化合物:
であり、
ここでYおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Fの化合物:
であり、
ここでnは、1〜8の整数であり、Y、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Gの化合物:
であり、
ここでnは、1〜8の整数であり、Y、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Hの化合物:
であり、
ここでY、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Jの化合物:
であり、
ここでnは、0〜3であり、Y、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Kの化合物:
であり、
ここでY、Y、Y、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Lの化合物:
であり、
ここでnは、0〜3であり、Y、Y、Y、RおよびRは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式V−Mの化合物:
であり、
ここでY、YおよびYは、式(V)もしくはその任意の実施形態において定義されるとおりである。
本明細書で詳述される式(V−A)、(V−B)、(V−C)、(V−D)、(V−E)、(V−F)、(V−G)、(V−H)、(V−J)、(V−K)、(V−L)〜(V−M)のうちのいずれか1つのバリエーションにおいて、特定の実施形態において、Yは、チオカルボキシル、カルボキシル、アミノカルボニル、N−アルキルアミノカルボニル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、ホルミル、アルキルカルボニルもしくはアルコキシカルボニルである。本明細書で詳述される式(V−A)、(V−B)、(V−C)、(V−D)、(V−E)、(V−F)、(V−G)、(V−H)、(V−J)、(V−K)、(V−L)〜(V−M)のうちのいずれか1つの特定のバリエーションにおいて、Yは、カルボキシルである。本明細書で詳述される式(V−A)、(V−B)、(V−C)、(V−D)、(V−E)、(V−F)、(V−G)、(V−H)、(V−J)、(V−K)、(V−L)〜(V−M)のうちのいずれか1つの別の特定のバリエーションにおいて、Yは、アルコキシカルボニルである。本明細書で詳述される式(V−A)、(V−B)、(V−C)、(V−D)、(V−E)、(V−F)、(V−G)、(V−H)、(V−J)、(V−K)、(V−L)〜(V−M)のうちのいずれか1つの別の特定のバリエーションにおいて、Yは、アミノカルボニルである。
式(V)に従う化合物の例は、表3に示される。示される化合物は、塩が示されていないとしても塩として存在し得、本開示が、当業者によって十分に理解されるように、ここで示される上記化合物の全ての塩および溶媒和物、ならびに上記化合物の非塩形態および非溶媒和物形態を包含することは、理解される。従って、化合物の薬学的に受容可能な塩が意図されることは、理解される。
表3.式Vの代表的化合物
7.代謝産物
いくつかの実施形態において、上記化合物は、ジアリールチオヒダントイン化合物の代謝産物である(例えば、WO 2010/099238に開示されるとおり)。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式VIの化合物:
であって、
式中:
Xは、SもしくはOであり、そして
XがSである場合、Rは、OHもしくはNHであり;そして
XがOである場合、Rは、OH、NHもしくはNHMeである、
化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物である。
いくつかの実施形態において、式VIの化合物は、以下:
である。
8.塩
上記に記載される化合物の塩は、開示される方法において使用され得る。化合物が、例えば、少なくとも1つの塩基性中心部を有する場合、それは、酸付加塩を形成し得る。これらは、例えば、無機強酸(例えば、鉱酸、例えば、硫酸、リン酸もしくはハロゲン化水素酸)と、強有機カルボン酸(例えば、置換されていないかもしくは例えば、ハロゲンによって置換された1〜4個の炭素原子のアルカンカルボン酸(例えば、酢酸)、例えば、飽和もしくは不飽和のジカルボン酸(例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸もしくはテレフタル酸)、例えば、ヒドロキシカルボン酸(例えば、アスコルビン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸もしくはクエン酸)、例えば、アミノ酸(例えば、アスパラギン酸もしくはグルタミン酸またはリジンもしくはアルギニン)、または安息香酸)と、または有機スルホン酸(例えば、置換されていないかもしくは例えば、ハロゲンによって置換された(C1−C4)アルキルスルホン酸またはアリールスルホン酸(例えば、メチルスルホン酸もしくはp−トルエンスルホン酸)と、形成される。所望であれば、さらに存在する塩基性中心部を有する対応する酸付加塩もまた、形成され得る。少なくとも1個の酸基(例えば、COOH)を有する化合物はまた、塩基とともに塩を形成し得る。塩基との適切な塩は、例えば、金属塩(例えば、アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩もしくはマグネシウム塩))、またはアンモニアもしくは有機アミン(例えば、モルホリン、チオモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ低級アルキルアミン、ジ低級アルキルアミンもしくはトリ低級アルキルアミン(例えば、エチルプロピルアミン、tert−ブチルプロピルアミン、ジエチルプロピルアミン、ジイソプロピルプロピルアミン、トリエチルプロピルアミン、トリブチルプロピルアミンもしくはジメチルプロピルアミン)、またはモノヒドロキシ低級アルキルアミン、ジヒドロキシ低級アルキルアミンもしくはトリヒドロキシ低級アルキルアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンもしくはトリエタノールアミン))との塩である。対応する分子内塩は、さらに形成され得る。製薬用途には不適切であるが、使用され得る塩は、例えば、遊離化合物もしくはそれらの薬学的に受容可能な塩の単離もしくは精製のために、同様に包含される。いくつかの実施形態において、塩基性基を含む化合物の塩としては、一塩酸塩、硫酸水素塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩もしくは硝酸塩が挙げられる。いくつかの実施形態において、酸基を含む化合物の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩およびマグネシウム塩、ならびに薬学的に受容可能な有機性アミンが挙げられる。
いくつかの実施形態において、上記塩は、薬学的に受容可能な(例えば、非毒性の、生理学的に受容可能な)塩である。薬学的に受容可能な塩は、上記遊離(非塩)化合物の生物学的活性のうちの少なくとも一部を保持し、薬学的に受容可能な塩は、薬物もしくは医薬として個体に投与され得る。このような塩としては、例えば、以下が挙げられる:(1)無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など)と形成されるか;または有機酸(例えば、酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸など)と形成される、酸付加塩;(2)親化合物いずれにも存在する酸性プロトンが金属イオン(例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、もしくはアルミニウムイオン)によって置換される場合に形成される塩;または有機塩基との配位結合物。受容可能な有機塩基としては、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。受容可能な無機塩基としては、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。薬学的に受容可能な塩のさらなる例としては、Berge et al., Pharmaceutical Salts, J. Pharm. Sci. 1977 Jan;66(1):1−19に列挙されるものが挙げられる。薬学的に受容可能な塩は、インサイチュの製造プロセスにおいて、またはその遊離酸形態もしくは遊離塩基形態にある精製化合物と、それぞれ、適切な有機塩基もしくは無機塩基または適切な有機酸もしくは無機酸と別個に反応させ、このようにして形成された塩をその後の精製の間に単離することによって、調製され得る。薬学的に受容可能な塩への言及は、溶媒付加形態もしくはその結晶形態(特に、溶媒和物もしくは多形)を含むことが理解されるべきである。溶媒和物は、化学量論的量の、もしくは化学量論的ではない量のいずれかの量の溶媒を含み、しばしば、結晶化のプロセスの間に形成される。水和物は、溶媒が水である場合に形成され、またはアルコラートは、溶媒がアルコールである場合に形成される。多形は、同じ元素組成の化合物の異なる結晶充填配置を含む。多形は、通常、異なるX線回折パターン、赤外線スペクトル、融点、密度、硬度、結晶形状、光学および電気的特性、安定性、および溶解度を有する。種々の要因(例えば、再結晶化溶媒、結晶化速度、および貯蔵温度)は、単一の結晶形態を優勢にし得る。
治療法
以下で考察される乳がん適応症、ならびに米国特許第7,709,517号;US 2011/0003839;WO 2010/118354;WO 2011/044327;およびWO 2010/099238において開示される治療適応症に加えて、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、および(VI)の化合物は、アンドロゲンレセプター関連疾患もしくは状態(例えば、良性前立腺肥大、脱毛、および座瘡)を処置するために使用され得る。これらおよび関連化合物はまた、他の核レセプター(例えば、グルココルチコイドレセプター、エストロゲンレセプター、およびペルオキシソーム増殖因子活性化レセプター)のモジュレーターとして、ならびに核レセプターが役割を果たす疾患(例えば、乳がん、卵巣がん、糖尿病、心疾患、および代謝関連疾患)に対する治療剤として、有用であり得る。
「処置する」もしくは「処置」は、本明細書で使用される場合、有益なもしくは望ましい結果(症状の軽減、症状の低下、および処置される疾患と関連する症状の悪化の予防が挙げられるが、これらに限定されない)を得るためのアプローチである。処置はまた、生存時間の増大、進行がない生存期間の増大、および腫瘍サイズの縮小のうちのいずれか1つまたは複数が挙げられるが、これらに限定されない。
1.乳がん
化合物は、乳がんの種々の形態を(上記乳がんが、アンドロゲンレセプターもしくはエストロゲンレセプターを発現するか否かに拘わらず)処置するために使用され得る。処置され得る乳がんとしては、基底細胞様乳がん、BRCA1関連乳がん、髄様の乳がん、化生乳がん(mataplastic breast cancer)、乳がんの特別な組織学的タイプ、トリプルネガティブ乳がん、および内分泌療法に抵抗性の乳がんが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、処置されるべき患者は、閉経後の患者である。他の実施形態において、処置されるべき患者は、閉経前の患者である。他の実施形態において、処置されるべき患者は、閉経期前後の患者である。いくつかの実施形態において、処置されるべき患者は、男性である。
いくつかの実施形態において、乳がんは、ER+(すなわち、検査される細胞のうちの1%以上が、免疫組織化学によって検出可能なERを発現する)である。いくつかの実施形態において、乳がんは、エストラジオール媒介性増殖が明らかな細胞を含む。いくつかの実施形態において、処置されるべき患者は、エストラジオールの検出可能な循環レベルを有さない。いくつかの実施形態において、処置されるべき患者は、10pmol/Lより高いエストラジオールの循環レベルを有する。いくつかの実施形態において、処置されるべき患者は、10pmol/L未満のエストラジオールの循環レベルを有する。いくつかの実施形態において、エストラジオールレベルは、Cummings et al., JAMA 287, 216−20, 2002に記載されるように、二重抗体手順によって測定される。
i.トリプルネガティブ乳がん
実施形態のうちのいくつかにおいて、上記乳がんは、トリプルネガティブ乳がん(トリプルネガティブ乳がんのサブタイプ(例えば、基底細胞様タイプ1(BL1)サブタイプ、基底細胞様タイプ2(BL2)サブタイプ、免疫調節性(IM)サブタイプ、間葉系(M)サブタイプ、間葉系幹細胞様(MSL)、および管腔アンドロゲンレセプター(luminal androgen receptor)(LAR)サブタイプ)が挙げられるが、これらに限定されない)である。「トリプルネガティブ乳がん」は、本明細書で使用される場合、エストロゲンレセプター(ER)、プロゲステロンレセプター(PR)の欠如、ならびにHer2neuの過剰発現もしくは増幅の欠如によって特徴付けられる。腫瘍は、試験される細胞のうちの1%未満が、免疫組織化学によって測定される場合、ERもしくはPRに関して陽性である場合、ならびに上記Her2遺伝子が発現されない(例えば、増幅がFISHによって検出されない)場合に、ERもしくはPRの発現に関して陰性である。トリプルネガティブ乳がんは、より攻撃的、ならびに標準処置に対してあまり応答しないとして臨床的に特徴付けられ、全体として不十分な患者予後と関連する。それは、より若年の女性およびBRCA1変異を有する女性において、より頻繁に診断される。
いくつかの実施形態において、トリプルネガティブ乳がんは、AR+である;すなわち、それは、免疫組織化学、リガンド結合、もしくは当該分野で公知の他の方法によって検出される場合に、検出可能なアンドロゲンレセプターを発現する細胞を含む。他の実施形態において、トリプルネガティブ乳がんは、AR−である。
ii.内分泌療法に抵抗性のER+乳がん
乳がんのうちの約75%は、エストロゲンレセプター(ER)を発現し、内分泌療法の候補である。選択的ERモジュレーターであるタモキシフェンは、最も一般的に処方される内分泌療法である;しかし、エストロゲン(ER)を保持する腫瘍のうちの約30%は、エストロゲン/ER指向性治療(例えば、タモキシフェンもしくはアロマターゼインヒビター(AI))に応答せず、転移性疾患を有するほぼ全ての患者は、抵抗性を発生させる。このような患者において、化合物は、治療的介入を提供し得る。
いくつかの実施形態において、上記乳がんは、ER+であり、すなわち、それは、エストロゲンレセプター(上記のように測定される)の検出可能なレベルを含むが、内分泌療法に抵抗性である。「内分泌療法」は、本明細書で使用される場合、1つもしくは複数のアロマターゼインヒビター(例えば、アナストロゾール、エキセメスタン、レトロゾール)の投与および/もしくは1つもしくは複数のエストロゲンレセプターモジュレーター(例えば、タモキシフェン、ラロキシフェン、フルベストラント)の投与を含む。「内分泌療法に抵抗性」は、本明細書で使用される場合、上記腫瘍(原発性もしくは転移性)が、縮小させることによる上記処置のうちの1つもしくは複数に応答しないが、むしろ、同じサイズを維持するかもしくはサイズを増大させること、または上記患者の寿命のいずれかの時点でこのような処置に応答して再発することを意味する。
いくつかの実施形態において、上記乳がんは、ER+/AR+である。いくつかの実施形態において、上記患者は、ER+/AR−である。いくつかの実施形態において、上記患者は、免疫組織化学もしくはリガンド結合アッセイ、または任意の他の検出法によって検出される場合、プロゲステロンレセプター陽性(PR+)である細胞を含む。いくつかの実施形態において、上記患者は、プロゲステロンレセプターを有する検出可能な細胞を含まない;例えば、上記乳がんは、プロゲステロンレセプター陰性(PR−)である。いくつかの実施形態において、乳がんは、インサイチュハイブリダイゼーションの後に観察可能なHer2遺伝子増幅によって検出される場合に、Her2陽性(Her2+)である細胞を含む。いくつかの実施形態において、乳がんは、Her2の増幅もしくは発現もしくは過剰発現を有する検出可能な細胞を含まない;例えば、上記乳がんは、Her2陰性(Her2−)である。上記プロゲステロンレセプターおよびHer2は、ERおよび/もしくはARを発現する細胞の集団と同じもしくは異なり得る、同じもしくは異なる集団の細胞に存在し得る。
いくつかの実施形態において、乳がんは、AR+、ER+、およびHer2+と同定される。いくつかの実施形態において、乳がんは、AR+、ER+、およびPR+と同定される。いくつかの実施形態において、乳がんは、AR+、ER+、Her2+、およびPR+と同定される。いくつかの実施形態において、乳がんは、AR−、ER+、およびHer2+と同定される。いくつかの実施形態において、乳がんは、AR−、ER+、およびPR+と同定される。いくつかの実施形態において、乳がんは、AR−、ER+、Her2+、およびPR+と同定される。いくつかの実施形態において、乳がんは、AR+、ER−、HER2+、PR−と同定される。
2.薬学的組成物
化合物は、当該分野で公知の薬学的組成物の任意のタイプ(錠剤、トローチ剤、丸剤、カプセル剤、シロップ剤、エリキシル剤、注射用液剤などが挙げられるが、これらに限定されない)において製剤化され得る。
薬学的組成物は、代表的には、薬学的にもしくは薬理学的に受容可能な賦形剤もしくはキャリアを含む。本明細書で使用される場合、「薬学的に受容可能な」もしくは「薬理学的に受容可能な」とは、生物学的にもしくは他の点で望ましくないものではない材料を意味する。例えば、上記材料は、薬学的組成物へと組み込まれ、いかなる顕著な望ましくない生物学的効果も引き起こさず、組成物中に含まれる該組成物の他の成分のうちのいずれとも有害な様式で相互作用せずに、患者に投与され得る。いくつかの実施形態において、薬学的に受容可能なキャリアもしくは賦形剤は、毒物学的試験および製造試験の必要とされる標準を満たした。そして/または上記キャリアもしくは賦形剤は、米国食品医薬品局によって作成された不活性成分ガイド(the Inactive Ingredient Guide)に含まれる。
用語「賦形剤」は、本明細書で使用される場合、薬物もしくは医薬(例えば、活性成分として化合物を含む錠剤)の生成において使用され得る不活性物質(inert or inactive substance)を意味する。種々の物質が、用語賦形剤によって包含され得る。これらとしては、結合剤、崩壊剤、コーティング、圧縮/封入補助物質、クリームもしくはローション、滑沢剤、非経口投与のための溶剤(solution)、チュアブル錠のための材料、甘味剤もしくは矯味矯臭剤、懸濁/ゲル化剤、または湿式造粒剤として使用される任意の物質が挙げられるが、これらに限定されない。結合剤としては、例えば、カルボマー、ポビドン、キサンタンガムなどが挙げられる;コーティングとしては、例えば、酢酸フタル酸セルロース、エチルセルロース、ゲランガム、マルトデキストリン、腸溶性コーティングなどが挙げられる;圧縮/封入補助物質としては、例えば、炭酸カルシウム、デキストロース、フルクトースdc(dc=「直接圧縮可能」)、蜂蜜dc、ラクトース(無水物もしくは一水和物;必要に応じて、アスパルテーム、セルロース、もしくは微結晶性セルロースと組み合わせて)、デンプンdc、スクロースなどが挙げられる;崩壊剤としては、例えば、クロスカルメロースナトリウム、ゲランガム、デンプングリコール酸ナトリウムなどが挙げられる;クリームもしくはローションとしては、例えば、マルトデキストリン、カラギーナンなどが挙げられる;滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウムなどが挙げられる;チュアブル錠のための材料としては、例えば、デキストロース、フルクトースdc、ラクトース(一水和物、必要に応じて、アスパルテームもしくはセルロースと組み合わせて)などが挙げられる;懸濁/ゲル化剤としては、例えば、カラギーナン、デンプングリコール酸ナトリウム、キサンタンガムなどが挙げられる;甘味剤としては、例えば、アスパルテーム、デキストロース、フルクトースdc、ソルビトール、スクロースdcなどが挙げられる;そして湿式造粒剤としては、例えば、炭酸カルシウム、マルトデキストリン、微結晶性セルロースなどが挙げられる。
錠剤、トローチ剤、丸剤、カプセル剤などはまた、以下を含み得る:結合剤(例えば、トラガカントガム、アカシア、コーンスターチもしくはゼラチン);賦形剤(例えば、リン酸二カルシウム);崩壊剤(例えば、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸など);滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム);ならびに甘味剤(例えば、スクロース、フルクトース、ラクトースもしくはアスパルテーム)または矯味矯臭剤(例えば、ペパーミント、ウインターグリーン油、もしくはサクランボ風味が加えられ得る。単位剤形がカプセル剤である場合、それは、上記のタイプの材料に加えて、液体キャリア(例えば、植物性油もしくはポリエチレングリコール)を含み得る。種々の他の材料が、コーティングとして、もしくは固体単位剤形の物理的形態を他の方法で改変するために、存在し得る。例えば、錠剤、丸剤、もしくはカプセル剤は、ゼラチン、ワックス、シェラックもしくは糖などでコーティングされ得る。シロップ剤もしくはエリキシル剤は、上記活性化合物、スクロースもしくはフルクトースを甘味剤として、メチルパラベンおよびプロピルパラベンを保存剤として、色素および矯味矯臭剤(例えば、サクランボもしくはオレンジ風味)を含み得る。当然のことながら、任意の単位剤形を調製するにあたって使用される任意の材料は、薬学的に受容可能であり、かつ使用される量において実質的に非毒性であるべきである。さらに、ジアリールヒダントイン化合物は、徐放性調製物およびデバイスへと組み込まれ得る。例えば、化合物は、時間放出カプセル、時間放出錠剤、および時間放出丸剤へと組み込まれ得る。
注射もしくは注入に適した薬学的剤形は、無菌の水性溶液もしくは懸濁物、または無菌の注射用もしくは注入用溶液もしくは懸濁物の即座の調製のために適合させた化合物を含む無菌の粉末(必要に応じて、リポソームに封入される)を含み得る。最終的な剤形は、代表的には、製造及び貯蔵の条件下で、無菌で、流体で、かつ安定である。上記液体キャリアもしくはビヒクルは、溶媒もしくは液体懸濁媒体であり得、これらは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)、植物性油、非毒性グリセリルエステル、およびこれらの適切な混合物を含む。適切な流動性が、例えば、リポソームの形成によって、分散物の場合には必要とされる粒径の維持によって、または界面活性剤の使用によって、維持され得る。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤および抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなど)によってもたらされ得る。多くの場合、等張剤が含まれる(例えば、糖、緩衝剤もしくは塩化ナトリウム)。注射用組成物の長期吸収は、吸収を遅らせる薬剤(例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン)を該組成物に使用することによってもたらされ得る。
無菌注射用液剤は、適切な溶媒中に必要な量の化合物を、必要であれば、上記に列挙された種々の他の成分とともに混和し、続いて、濾過滅菌することによって調製される。無菌注射用液剤の調製のための無菌粉剤の場合に、調製の方法は、真空乾燥および凍結乾燥技術を含み、これら技術から、上記活性成分と予め滅菌濾過した溶液中に存在する任意のさらなる所望の成分との粉末が得られる。
有用な固体キャリアは、微細に分割した固体(例えば、タルク、クレイ、微結晶性セルロース、シリカ、アルミナなど)を含む。他の固体キャリアとしては、非毒性のポリマーナノ粒子もしくは微粒子が挙げられる。有用な液体キャリアとしては、水、アルコールもしくはグリコール、または水/アルコール/グリコールブレンドが挙げられ、この中で、化合物は、必要に応じて非毒性の界面活性剤の補助により、有効レベルで溶解され得るかもしくは分散させられ得る。アジュバント(例えば、芳香剤およびさらなる抗菌剤)は、所定の使用のために特性を最適化するように添加され得る。得られた液体組成物は、含浸包帯(impregnate bandages)および他の包帯に使用される吸収性パッドから適用され得るか、またはポンプタイプもしくはエアロゾルスプレーを使用して罹患領域にスプレーされ得る。
増粘剤(例えば、合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩およびエステル、脂肪アルコール、変性セルロース(modified cellulose)もしくは変性鉱物材料)もまた、液体キャリアとともに使用され、ユーザーの皮膚に直接適用するための、塗布可能なパスタ、ゲル、軟膏、石けんなどを形成し得る。
皮膚へ化合物を送達するために使用され得る有用な皮膚用組成物の例は、当該分野で公知である;例えば、Jacquet et al.(米国特許第4,608,392号)、Geria(米国特許第4,992,478号)、Smith et al.(米国特許第4,559,157号)およびWortzman(米国特許第4,820,508号)を参照のこと。
いくつかの実施形態において、上記薬学的組成物は、単位剤形である。本明細書で使用される場合、「単位剤形」とは、所定の量の活性物を含む物理的に別々のユニットである。
3.投与量
本明細書で使用される場合、用語「有効量」は、効力および毒性というそのパラメーターと組み合わせて、ならびに実務専門家の知識に基づいて、所定の治療形態において有効であるはずの化合物のそのような量を意図する。当該分野で理解されるように、有効量は、1用量または複数用量においてであり得、すなわち、単回用量もしくは複数回用量が、所望の処置エンドポイントを達成するために必要とされ得る。有効量は、1つもしくは複数の治療剤を投与する状況において考慮され得、単一薬剤は、1つもしくは複数の他の薬剤とともに、所望のもしくは有益な結果が達成され得るかもしくは達成される場合に、有効量で与えられることが考慮され得る。共投与される化合物のうちのいずれかの適切な用量は、上記化合物の組み合わされた作用(例えば、相加効果もしくは相乗効果)に起因して、必要に応じて下げられ得る。
化合物の有用な投与量は、動物モデルにおけるそれらのインビトロ活性および/もしくはインビボ活性を比較することによって決定され得る。マウス、および他の動物における有効投与量をヒトへと外挿するための方法は、当該分野で公知である;例えば、米国特許第4,938,949号を参照のこと。例えば、液体組成物(例えば、ローション剤)中の化合物の濃度は、約0.1〜25重量%、または約0.5〜10重量%であり得る。半固体もしくは固体の組成物(例えば、ゲルもしくは散剤)中の濃度は、約0.1〜5重量%、もしくは約0.5〜2.5重量%であり得る。
処置において使用するのに必要とされる化合物の量は、選択される特定の塩によるのみならず、投与経路、処置されている状態の性質、ならびに患者の年齢および状態にもよって変動し、最終的には、主治医もしくは臨床医の裁量による。
化合物の有効投与量および投与経路は、従来どおりである。上記薬剤の正確な量(有効用量)は、被験体間で変動し、例えば、被験体の種、年齢、体重および全身状態なもしくは臨床状態、処置されている任意の障害の重症度もしくは機構、使用される特定の薬剤もしくはビヒクル、投与法およびスケジューリングなどに依存する。治療上有効な用量は、経験的に、当業者に公知の従来の手順によって決定され得る。例えば、The Pharmacological Basis of Therapeutics, Goodman and Gilman, eds., Macmillan Publishing Co., New Yorkを参照のこと。例えば、有効用量は、細胞培養アッセイにおいて、または適切な動物モデルにおいてのいずれかで最初に予測され得る。上記動物モデルはまた、適切な濃度範囲および投与経路を決定するために使用され得る。次いで、このような情報は、ヒトにおける有用な用量および投与経路を決定するために使用され得る。治療上の用量はまた、匹敵する治療剤についての投与量への類推によって、選択され得る。
特定の投与様式および投与レジメンは、症例の詳細(例えば、被験体、疾患、罹患する疾患状態、および処置が予防的かどうか)を考慮に入れて、主治医によって選択される。処置は、数日から数ヶ月、またはさらに数年間という期間にわたって化合物(複数可)の日用量もしくは複数の日用量を含み得る。
しかし、一般に、適切な用量は、1日あたり約0.001〜約100mg/kg体重の範囲、例えば、約0.01〜約100mg/kg体重(例えば、約0.1mg/kgを上回る)、または1日あたりレシピエントの体重1キログラムあたり約1〜約10mgの範囲にある。例えば、適切な用量は、1日あたり約1mg/kg体重、10mg/kg体重、もしくは50mg/kg体重であり得る。
化合物は、慣習的に、単位剤形で投与される;例えば、単位剤形あたり0.05〜10000mg、0.5〜10000mg、5〜1000mg、または約100mgの活性成分を含む。
化合物は、例えば、約0.5〜約75μM、約1〜50μM、約2〜約30μM、もしくは約5〜約25μMのピーク血漿濃度を達成するために投与され得る。例示的な所望の血漿濃度は、少なくとも0.25μM、少なくとも0.5μM、少なくとも1μM、少なくとも5μM、少なくとも10μM、少なくとも25μM、少なくとも50μM、少なくとも75μM、少なくとも100μMもしくは少なくとも200μM、または0.25μM以下、0.5μM以下、1μM以下、5μM以下、10μM以下、25μM以下、50μM以下、75μM以下、100μM以下もしくは200μM以下を含む。例えば、血漿レベルは、約1〜100マイクロモル濃度もしくは約10〜約25マイクロモル濃度であり得る。これは、例えば、ジアリールヒダントインもしくはヒダントイン化合物の0.05〜5% 溶液(必要に応じて食塩水中)の静脈内注射によって達成され得るか、または約1〜100mgのジアリールヒダントインもしくはヒダントイン化合物を含むボーラスとして経口投与され得る。望ましい血液レベルは、約0.00005〜5mg/kg 体重/時間、例えば、少なくとも0.00005mg/kg/時間、少なくとも0.0005mg/kg/時間、少なくとも0.005mg/kg/時間、少なくとも0.05mg/kg/時間、少なくとも0.5mg/kg/時間、もしくは少なくとも5mg/kg/時間、または0.00005mg/kg/時間以下、0.0005mg/kg/時間以下、0.005mg/kg/時間以下、0.05mg/kg/時間以下、0.5mg/kg/時間以下、もしくは5mg/kg/時間以下を提供するために連続注入によって維持され得る。あるいは、このようなレベルは、約0.0002〜20mg/kg体重、例えば、少なくとも0.0002mg/kg体重の化合物、少なくとも0.002mg/kg体重の化合物、少なくとも0.02mg/kg体重の化合物、少なくとも0.2mg/kg体重の化合物、少なくとも2mg/kg体重の化合物、少なくとも20mg/kg体重の化合物、もしくは少なくとも50mg/kg体重の化合物、または0.0002mg/kg体重以下の化合物、0.002mg/kg体重以下の化合物、0.02mg/kg体重以下の化合物、0.2mg/kg体重以下の化合物、2mg/kg体重以下の化合物、20mg/kg体重以下の化合物、もしくは50mg/kg体重以下の化合物を含む間欠的注入によって得られ得る。
化合物は、慣習的に、単回用量において、または適切な間隔において投与される分割用量として(例えば、1日あたり2、3、4もしくはそれより多くの副用量として)提示され得る。上記副用量自体は、例えば、多くの別個の大まかに間隔を空けた投与;例えば、吸入器からの複数回の吸入へとさらに分割され得る。
4.投与法
治療上有効な量の上記化合物および薬学的に受容可能なキャリアもしくは希釈剤を含む、選択された投与経路(例えば、経口的に、鼻に、腹腔内に、もしくは非経口的に、静脈内、筋肉内、局所もしくは皮下経路によって、または組織への注射によって)に適合された種々の形態にある薬学的組成物を使用して、化合物が投与され得る。
化合物は、全身に、例えば、薬学的に受容可能なビヒクル(例えば、不活性希釈剤もしくは同化可能な食用キャリア)と組み合わせて、経口的に;または吸入(inhalation)もしくは吸入(insufflation)によって、投与され得る。化合物は、硬質もしくは軟質殻ゼラチンカプセルに封入され得るか、錠剤へと圧縮され得るか、または患者の食事の食物とともに直接組み込まれ得る。経口治療投与のために、化合物は、1つもしくは複数の賦形剤と組み合わされ得、摂取可能な錠剤、口内錠、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ剤、カシェ剤などの形態において使用され得る。化合物は、微細な不活性粉末化キャリアと組み合わされ得、被験体によって吸入され(inhaled)得るかもしくは吸入(insufflated)され得る。いくつかの実施形態において、このような組成物および調製物は、少なくとも0.1% ジアリールヒダントインもしくはヒダントイン化合物を含む。上記組成物および調製物のパーセンテージは、当然のことながら、変化し得、慣習的に、所定の単位剤形の重量のうちの約2%〜約60%の間であり得る。このような治療上有用な組成物におけるジアリールヒダントインもしくはヒダントイン化合物の量は、有効投与レベルが得られるような量である。
化合物はまた、注入もしくは注射によって静脈内もしくは腹腔内に投与され得る。化合物の溶液は、水で、必要に応じて、非毒性界面活性剤と混合して調製され得る。分散物はまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、およびこれらの混合物で、ならびに油で調製され得る。貯蔵および使用の通常の条件下では、これら調製物は、微生物の増殖を防止するために保存剤を含み得る。
5.組み合わせ治療
いくつかの実施形態において、1つもしくは複数の化合物の組み合わせが使用される。「組み合わせ」化合物は、実質的に同時に(同じ薬学的組成物中に存在しようがしまいが)、または逐次的に投与される1つもしくは複数の化合物を含む。化合物は、化学的に類似の(例えば、2種のジアリールヒダントイン化合物;ジアリールヒダントイン化合物およびジアリールチオヒダントインなど)であり得るが、その必要はない。
いくつかの実施形態において、1つもしくは複数の化合物は、他の療法(例えば、内部照射もしくは外部照射、外科手術、および化学療法)と合わせられ、他の療法としては、以下が挙げられる:
1.アントラサイクリン、例えば、リポソーム性ドキソルビシンを含む、ドキソルビシン(例えば、アドリアマイシン(登録商標)、ドキシル(登録商標))、エピルビシン(例えば、エレンス(登録商標))、およびダウノルビシン(例えば、セルビジン(登録商標)、ダウノゾーム(DAUNOXOME)(登録商標));
2.タキサン、例えば、ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))、パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標)、アブラキサン(登録商標))、およびタンパク質結合パクリタキセル(例えば、アブラキサン(登録商標));
3.エストロゲンレセプターモジュレーター、例えば、タモキシフェン(例えば、ノルバデックス(登録商標)、ソルタモックス(SOLTAMOX)(登録商標)、イスツバル(ISTUBAL)(登録商標)、バロデックス(VALODEX)(登録商標));
4.シクロホスファミド(例えば、シトキサン(登録商標));
5.カペシタビン(例えば、ゼローダ(登録商標));
6.5−フルオロウラシルもしくは5 FU(例えば、アドルシル(ADRUCIL)(登録商標));
7.ビノレルビン(例えば、ナベルビン(登録商標));
8.ゲムシタビン(例えば、ジェムザール(登録商標));
9.トラスツズマブ(例えば、ハーセプチン(登録商標));
10.カルボプラチン(例えば、パラプラチン(登録商標));
11.エリブリン(例えば、ハラヴェン(登録商標));
12.イキサベピロン(例えば、イグゼンプラ(登録商標));
13.メトトレキサート(例えば、アメトプテリン(登録商標)、メキセート(MEXATE)(登録商標)、フォレックス(登録商標));
14.ムタマイシン(例えば、マイトマイシン(登録商標));
15.ミトキサントロン(例えば、ノバントロン(登録商標));
16.チオテパ(例えば、チオプレックス(THIOPLEX)(登録商標));
17.ビンクリスチン(例えば、オンコビン(登録商標)、ビンカサールPES(登録商標)、ビンクレックス(VINCREX)(登録商標));
18.アロマターゼインヒビター、例えば、アナストロゾール(例えば、アリミデックス)、エキセメスタン(アロマシン)、およびレトロゾール(フェマーラ);
19.ラロキシフェン(例えば、エビスタ(登録商標));
20.トレミフェン(例えば、ファレストン(登録商標));
21.フルベストラント(例えば、ファスロデックス(登録商標));
22.ラパチニブ(例えば、タイケルブ(登録商標));ならびに
23.メトホルミン。
1つもしくは複数の化合物はまた、以下のような化学療法剤の組み合わせとともに使用され得る:
1.ドキソルビシンおよびドセタキセル(例えば、「AT」、アドリアマイシン(登録商標)およびタキソテール(登録商標));
2.ドキソルビシンおよびシクロホスファミドと、パクリタキセルもしくはドセタキセルありまたはなし(例えば、「AC±T」、アドリアマイシン(登録商標)およびシトキサン(登録商標)と、タキソール(登録商標)もしくはタキソテール(登録商標)ありまたはなし);
3.シクロホスファミド、メトトレキサート、およびフルオロウラシル(例えば、「CMF」、シトキサン(登録商標)、メトトレキサート、およびフルオロウラシル);
4.シクロホスファミド、エピルビシン、およびフルオロウラシル(例えば、「CEF」、シトキサン(登録商標)、エレンス(登録商標)、およびフルオロウラシル);
5.フルオロウラシル、ドキソルビシン、およびシクロホスファミド(例えば、「FAC」、フルオロウラシル、アドリアマイシン(登録商標)、およびシトキサン(登録商標)もしくは「CAF」、シトキサン(登録商標)、アドリアマイシン(登録商標)、およびフルオロウラシル);
6.ドセタキセル、ドキソルビシン、およびシクロホスファミド(cyclopho9sphamide)(例えば、「TAC」、タキソテール(登録商標)、アドリアマイシン(登録商標)、およびシトキサン(登録商標));ならびに
7.ゲムシタビン、エピルビシン、およびパクリタキセル(例えば、「GET」、ジェムザール(登録商標)、エレンス(登録商標)、およびタキソール(登録商標))。
本明細書で開示される化合物と組み合わされ得る他の治療剤としては、以下が挙げられる:
1.PI3K/mTORインヒビター(例えば、エベロリムス(例えば、アフィニトール(登録商標));テムシロリムス(例えば、トーリセル(登録商標));ラパマイシン(シロリムス;例えば、ラパミューン(登録商標));およびリダフォロリムス(radaforolimus);
2.EGFRインヒビター(例えば、トラスツズマブ;トラスツズマブエムタンシン(entansine)(TDM1);ペルツズマブ(例えば、パージェタ(PERJECTATM);ゲフィニチブ(例えば、イレッサ(登録商標))、ネラチニブ(HK1−272);アファチニブ;エルロチニブ(例えば、タルセバ(登録商標));
3.脈管形成インヒビター(例えば、ベバシズマブ(例えば、アバスチン(登録商標));ラムシルマブ;スニチニブ(例えば、スーテント(登録商標));パゾパニブ(例えば、ヴォトリエント(登録商標));ソラフェニブ(例えば、ネクサバール(登録商標));バンデタニブ(例えば、キャブレーサ(登録商標));およびセジラニブ(例えば、レセンチン(登録商標));
4.細胞毒素(例えば、ビンフルニン(例えば、ジャブロール(登録商標));トラベクテジン(例えば、ヨンデリス(登録商標));およびNKTR−102(PEG−イリノテカン(登録商標));
5.ワクチン(例えば、NeuVaxTM(免疫アジュバント顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)と組み合わせたHER2に由来するE75ペプチド);
6.Bcr−Ablキナーゼインヒビター(例えば、イマチニブ(例えば、グリベック(登録商標));およびダサチニブ(例えば、スプリセル(登録商標));
7.骨標的化薬剤(例えば、デノスマブ(例えば、プロリア(登録商標)、ザイゲバ(登録商標));およびゾレドロン酸(例えば、ゾメタ(登録商標)、リクラスト(登録商標));
8.GnRHアナログ(例えば、ゴセレリン(例えば、ゾラデクッス(登録商標));ロイプロリド(例えば、ルプロン(登録商標));デガレリックス(例えば、ファーマゴン(登録商標));ナファレリン(例えば、シナレル(登録商標));
9.アントラサイクリン(例えば、イダルビシン(例えば、イダマイシン(登録商標));イニパリブ(inparib);ゲフィニチブ(例えば、イレッサ(登録商標));セツキシマブ(例えば、アービタックス(登録商標));イリノテカン(アービタックス(登録商標));酢酸メゲストロール(例えば、メゲース(登録商標));
10.PARPインヒビター(例えば、オラパリブ;ベリパリブ;MK4827);
11.Aktインヒビター(例えば、ヘキサデシルホスホコリン(例えば、ミルテホシン(登録商標));ならびに
12.Her3インヒビター(例えば、U3−1287)。
本明細書における何ものも、本開示の範囲を限定すると解釈されるべきでない。全ての示される実施例は、代表でアリ、限定でない。上記の実施形態は、上記の教示に鑑みて、当業者によって認識される様に改変もしくは変化させられ得る。従って、特許請求の範囲およびそれらの等価物内で、本明細書で開示される実施形態が、具体的に記載されるもの以外に実施され得ることは、理解されるべきである。
実施例1
RD162’は、MCF7細胞におけるDHT媒介性増殖をブロックする
MCF7細胞は、一般に、高レベルのERおよびいくらかのARを発現する管腔乳がん細胞が使用される。MCF7細胞を、活性炭除去血清(charcoal stripped serum)を含むフェノールレッド非含有培地の中にプレートした。翌日、細胞を、ビヒクル単独(エタノール、EtOH)、10nM ジヒドロテストステロン(DHT)、10μM RD162’(RD162’)、もしくはDHT+RD162’の組み合わせで処理した。テトラゾリウム塩MTTを使用するインビボ増殖アッセイを、種々の時点で行った。値を、細胞密度における差異を考慮するために、プレートして24時間後に読み取った未処理プレートに対して正規化した。結果を図1に示す。これら実験から、RD162’は、MCF7細胞のDHT媒介性増殖をブロックすることが実証された。
実施例2
RD162’は、BCK4細胞におけるDHT媒介性増殖をブロックする。
BCK4細胞を、ERより多くのARを発現し、エストロゲンよりアンドロゲンに対してより良好に応答する乳がん細胞である。BCK4細胞の増殖を、DHTの存在下で、ならびにRD162’およびDHTの存在下で、上記のようにアッセイした。結果を図2に示す。これら実験から、RD162’は、BCK4細胞のDHT媒介性増殖をブロックすることが実証された。
実施例3
RD162’は、MCF7細胞におけるエストラジオール媒介性増殖をブロックする
MCF7細胞を、活性炭除去血清を含むフェノールレッド非含有培地の中にプレートした。翌日、細胞を、ビヒクル単独(EtOH)、10nM エストラジオール(E2)、10μM RD162’、もしくはE2とRD162’との組み合わせで処理した。種々の時点において、MTTアッセイを行った。値を、細胞密度における差異を考慮するために、プレートして24時間後に読み取った未処理プレートに対して正規化した。結果を図3に示す。この実験から、RD162’は、MCF7細胞のエストラジオール媒介性増殖をブロックすることが示される。
実施例4
RD162’は、SDF−1およびプロゲステロンレセプター遺伝子発現のE2媒介性アップレギュレーションをブロックする
SDF−1(エストロゲン媒介性増殖に関与する遺伝子)、およびプロゲステロンレセプター遺伝子(公知のエストロゲン調節遺伝子およびERα活性のマーカー)の発現を、エストラジオール(E2)の存在下もしくは非存在下でアッセイした。RD162’は、これらE2/ER調節遺伝子のE2媒介性アップレギュレーションをブロックする。このことは、RD162’が図4に示されるように、ERα活性を調節することを示す。
実施例5
RD162’が、nod−scidマウスの乳腺中で増殖したMCF7細胞におけるDHT媒介性増殖を阻害することを実証するインビボ研究
ルシフェラーゼを発現するように操作されたMCF7細胞(1×10細胞)を、100μlのマトリゲルと混合し、6〜8週齢の卵巣切除nod/scidマウスの乳腺脂肪パッドの中に注射した。2種の腫瘍を、1匹のマウスあたり、各側に1種移植した。上記マウスには、DHTペレットを、腫瘍細胞の注射時に皮下移植した。腫瘍負荷を、カリパスもしくは全身インビボ発光(IVIS)イメージングのいずれかによって測定した。22日目に、マウスを、IVISイメージングによって測定した腫瘍負荷に基づいて合わせて、2つの群に分けた。一方の群には、コントロール飼料を与え、他方の群には、50mg/kg RD162’を含む飼料を与えた。結果を図5A〜Dに示す。図5A〜Bは、経時的な腫瘍増殖を示す。図5C〜Dは、研究の最後の個々の腫瘍サイズを示す。
実施例6
RD162’は、トリプルネガティブ乳がん細胞の増殖をブロックする
アンドロゲンレセプター、エストロゲンレセプターおよびチューブリン(負荷コントロールとして)についての4種の管腔(ER+、PR+)および4種のトリプルネガティブ(ER−、PR−、Her2−)乳がん細胞系のウェスタンブロットを調製した(図6A)。上記トリプルネガティブ細胞系のうちの3種は、強いAR発現を有する。
MDA468細胞およびBT20細胞を、活性炭除去血清を含むフェノールレッド非含有培地の中にプレートした。翌日、細胞を、ビヒクル単独(EtOH)、10nM ジヒドロテストステロン(DHT)、10μM RD162’、もしくはDHTとRD162’との組み合わせで処理した。種々の時点において、MTTアッセイを行った。値を、細胞密度における差異を考慮するために、プレートして24時間後に読み取った未処理プレートに対して正規化した。結果を図6B〜Cに示す。この実験から、RD162’は、トリプルネガティブ乳がん細胞の増殖をブロックすることが示される。
実施例7
RD162’は、アポクリン乳がん細胞(AR+、ER−、HER2+、PR−)におけるDHT誘導性増殖を阻害し、NOD SCIDマウスの乳腺における異種移植片モデル中のこれら細胞のインビボ増殖を阻害する。
アポクリン乳がん細胞のDHT誘導性増殖に対するRD162’の効果を、テトラゾリウム塩MTSを使用する比色インビトロ増殖アッセイ(「MTSアッセイ」)およびルシフェラーゼアッセイを使用して、MDA−MB−453細胞(これは、AR+、ER−、HER2+、およびPR−である)において評価した。MTSアッセイの結果を図7Aに示す。これら結果から、10μM RD162’が、10nM DHTによって誘導される増殖を阻害することが示される。
ルシフェラーゼアッセイを、MDA−kb2細胞(これは、MDA−MB−453細胞に由来したが、アンドロゲン依存性ルシフェラーゼレポーターを含む)で行ったところ、RD162’は、用量依存性様式においてDHTによって誘導される増殖を阻害することが実証された。結果を図7Bに示す。エラーバーは、独立した実験のSEMを示し、*は、P<0.05を示し、**は、P<0.01を示し、***は、P<0.001を示す(ボンフェローニの多重比較検定較正を伴うANOVA)。
免疫組織化学アッセイを、ARに対する抗体を使用して、MDA−kb2細胞において行った。細胞を、ビヒクル(Vh)、1nM DHT、10μM RD162’、もしくは10μM RD162’およびDHTで3時間にわたって処理した。図7Cに示されるグラフは、測定される全細胞に関する核 対 合計ARの比を示す。結果から、RD162’は、DHTによって誘導されるARの核転移を阻害することが示される。
アポクリン乳がん細胞のインビボ増殖を、NOD SCIDマウスの乳腺における異種移植片モデルで調査した。MDA−MB−453細胞(6×10)を、上記NOD−SCID−IL2Rgc-/-雌性マウスの第4鼠径部乳腺脂肪パッド(4th inguinal mammary fat pad)へと注射した。60日放出DHTペレットを、細胞注射時に、マウスの3群に皮下移植した。腫瘍サイズを、カリパスを使用して測定し、腫瘍がいったん100mmに達したら、上記マウスに、10mg/kg/d RD162’、25mg/kg/d RD162’もしくはビヒクルを強制経口投与によって与え始めた。
結果を、図7Dおよび図7Eに示す。結果から、RD162’はいずれの用量においてもDHTによって誘導される腫瘍増殖を阻害したことが実証される(図7D)。腫瘍を剖検時に秤量し、RD162’の両方の用量は、DHT誘導性腫瘍増殖を有意に阻害した(図7E)。エラーバーは、SEMを示し、*は、P<0.05を示し、***は、P<0.001を示す(マンホイットニー)。
実施例8
RD162’は、トリプルネガティブ乳がん細胞の増殖を阻害する
Hs578T(TNBC細胞系)を、5% DCCを含むフェノールレッド非含有DMEM/F12の中に2日間にわたってプレートし、その後、ビヒクルコントロール、RD162’(10μM)、DHT(10nM)、およびRD162’+DHTで、9日間にわたって処理した。生存細胞をMTSアッセイによってアッセイした。結果を図8に示す。三連のデータ点の平均を、標準偏差とともに示す。***p<0.001(両側t検定)。DHT処理が、Hs578T細胞の増殖を増大させないことに注意。
実施例9
RD162’とハーセプチンとは、Her2+乳がん細胞の増殖を阻害する
SKBR3(Her2+乳がん細胞系)を、ビヒクルコントロール、10μM RD162’、20μg/mlのハーセプチン、およびRD162’+ハーセプチンの存在下で、それぞれ8日間にわたって、DMEM+1% FBS中で増殖させ、その後、生存細胞についてMTSアッセイで分析した。結果を図9に示す。三連のデータ点の平均を、標準偏差とともに示す。*p<0.05および***p<0.001(両側t検定)。
実施例10
RD162’は、MDA−MB−453腫瘍のアドレナリン刺激性増殖を阻害する。
MDA−MB−453細胞を、雌性NOD−SCID−IL2Rgc-/-マウスの乳腺において同所性に注射した。3群は、DHTペレット埋め込みSQを有し、1つの群は、ペレットを有しなかった(ビヒクル)。腫瘍がいったん100mmに達したら、上記マウスに、RD162’(10mg/kg)もしくはビヒクル(ビヒクルおよびDHT群)のいずれかを毎日の強制経口投与によって与えた。腫瘍が400mmに達した場合、別の群に、より高い用量のRD162’(25mg/kg,)を強制経口投与によって与えた。結果を図10A〜Dに示す。
腫瘍体積を、カリパスによって1週間に1回測定した。エラーバーは、SEMを表す。DHT 対 DHT+RD162’(10mg/kg)、ウィルコクソンランクサムに関して、*は、P<0.05を示し、**は、P<0.01を示す(図10A)。DHT 対 DHT+RD162’(25mg/kg)に関しては、任意の時点で有意差はなかった。腫瘍を切除し、実験の最後に秤量した(図10B)。切断されたカスパーゼ3に関して染色した腫瘍切片を定量し、代表画像を、下に示した(200×倍率)。腫瘍重量および切断されたカスパーゼ3染色に関して、*は、P<0.05を示し、**は、P<0.01を示し、***は、P<0.001を示す(ボンフェローニの多重比較検定較正を伴うANOVA)(図10C)。核AR染色を定量した。代表画像(400×倍率)を下に示す。*は、P<0.05を示し、***は、P<0.001を示す(ダンの多重比較検定較正を伴うクラスカル−ウォリス(図10D)。
実施例11
RD162’は、エストロゲン刺激性腫瘍増殖を阻害するにあたってタモキシフェンと同程度に有効である
ルシフェラーゼを安定して発現するMCF7−TGL細胞を、卵巣切除雌性ヌードマウスの乳腺において正所性に移植した。全てのマウスは、E2ペレット埋め込みSQを有し、所定のコントロール飼料(E2)、コントロール飼料+タモキシフェンペレット埋め込みSQ(E2+tam)もしくは50mg/kg RD162’を含む飼料(E2+RD162’)のいずれかであった。矢印によって処置の開始を示した。腫瘍負荷を、全身発光によって測定した。結果を図11A〜Dに示す。処置群の各々における全マウスの平均合計フラックスを示す。マウスを、−3日目に合わせ、処置を0日目に始めた。*は、P<0.05を示す(ボンフェローニの多重比較検定較正を伴うANOVA)(図11A)。合計発光フラックスを、マッチング日(−3日目)において、および最後のイメージング日において、全ての個々のマウスについて示す(11日目)。*は、P<0.05を示す(ボンフェローニの多重比較検定較正を伴うANOVA)(図11B)。マッチング日(−2日目)および最後のイメージング日(11日目)における2つの処置群における発光シグナルの画像を示す(図11C)。マウスに、屠殺する2時間前にBrdUを注射した。BrdUに関する免疫組織化学を腫瘍切片に対して行い、画像Jを使用して定量した。BrdU染色の代表画像(左、400×倍率)および定量(右)を示す。E2 対 E2+タモキシフェンに関して**は、P<0.01を示し、E2 対 E2+RD162’に関して***は、P<0.001を示す(ボンフェローニの多重比較検定較正を伴うANOVA)(図11D)。

Claims (5)

  1. トリプルネガティブ乳がんを処置するための薬学的組成物であって、該薬学的組成物は、治療上有効な量の下記エンザルタミドまたはその薬学的に受容可能な塩を含む、薬学的組成物
  2. 前記トリプルネガティブ乳がんは、基底細胞様タイプ1(BL1)サブタイプ、基底細胞様タイプ2(BL2)サブタイプ、免疫調節性(IM)サブタイプ、間葉系(M)サブタイプ、間葉系幹細胞様(MSL)サブタイプ、および管腔アンドロゲンレセプター(LAR)サブタイプからなる群より選択されるサブタイプである、請求項1に記載の薬学的組成物。
  3. 前記トリプルネガティブ乳がんの細胞は、BRCA1変異を含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
  4. 前記トリプルネガティブ乳がんは、検出可能なアンドロゲンレセプターを発現しない細胞を含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
  5. 前記トリプルネガティブ乳がんは、アンドロゲンレセプターを発現する細胞を含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
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