JP6156852B2 - 粒状材料の粒度分布計測方法及びシステム - Google Patents

粒状材料の粒度分布計測方法及びシステム Download PDF

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Description

本発明は粒状材料の粒度分布計測方法及びシステムに関し,とくに粒状材料の画像から粒状材料の粒径加積曲線を作成して粒度分布を計測する方法及びシステムに関する。
ダム・堤防・路体・路盤・路床・コンクリート・舗装・植栽基盤等の土木構造物を構築する際に,現場付近の地山等の採取場で調達された地盤材料,原石を破砕装置等で砕いただけの岩砕材料その他の粒状材料S(異なる粒径の粒状材が混合した土木材料)を用いる工法を採用することがある(例えば非特許文献1のCSG工法等)。このような工法では,調達した粒状材料S(例えばCSG材)をそのまま土木構造物の材料(CSG)とすることが多く,構造物の品質を確保するために粒状材料Sの粒度を適宜に確認・管理することが必要となる。
例えば図13は,粒状材料Sを用いて構築する土木構造物の強度管理方法の一例を示す(非特許文献1参照)。先ず,調達可能な粒状材料Sについて多数の粒度試験を行い,粒度が最も粗い標本(最粗粒標本)Trと粒度が最も細かい標本(最細粒標本)Tsとを選定する。次いで,最粗粒標本Tr及び最細粒標本Tsの範囲内の粒状材料Sについて単位水量を変えながら強度試験を行い,強度不足となる下限値と施工に不向きな上限値とを検出する。そのうえで,最粗粒標本Trの粒度−強度曲線(図中の点線)と最細粒標本Tsの粒度−強度曲線(図中の実線)と2本の許容単位水量範囲を示す縦線とで囲まれた「ひし形」(斜線部分)の規定範囲内となるように粒状材料Sの粒度及び単位水量を管理することにより,構造物の強度品質を確保する。
一般に粒状材料Sの粒度は,混在する各粒状材の粒径dを横軸(対数軸)とし,各粒径d以下の粒状材の全体に対する質量百分率(=その粒径d以下の粒状材の総質量/粒状材全体の総質量×100。以下,加積通過率ということがある)を縦軸(線形軸)とした片対数グラフ,すなわち図12のような粒径加積曲線P(d)によって表すことができる。図12に示すように,粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)が最粗粒標本Trの粒径加積曲線Pr(d)と最細粒標本Tsの粒径加積曲線Ps(d)との間(規定範囲内)にあることを確認すれば,図13のような構造物の品質管理が実現できる。ただし,例えばフィルダム工事等では管理すべき1回当たりの粒状材料Sが数百〜数千kgにもなり,そのような大量の粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を従来の篩い分け法によって作成するには何度も篩い分けして通過質量を求める作業が必要であり,多大な労力と時間を要する。手間のかかる作業を頻繁に繰り返すことは工事の進捗上困難であり,篩い分け法では必要最小限の頻度でしか粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成することができない。
これに対し特許文献1〜3は,コンピュータによる画像解析を用いて粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を迅速に作成できるシステムを開示している。従来から画像解析により粒状材料Sの粒度を求めることは試みられていたが,上述したように粒径加積曲線P(d)を作成するには所要粒径dの加積通過率(粒径d以下の全ての粒状材の全体に対する割合)が必要であるのに対し,例えば図8(A)のような粒状材料Sの撒き出し画像Gから特定の粒径d(例えば100mm)以下の粒状材を全て検出して加積通過率を求めることは困難であり,画像解析では粒径加積曲線P(d)を精度よく作成することは難しいとされていた。しかし,図8(A)のような画像Gにおいて特定の粒径d(例えば100mm)以上の粒状材を全て検出することは比較的容易であり,その画像Gの全体面積Eに対する粒径d以上の粒状材の面積eの総和(Σe)の面積割合Σe/E(以下,粒度インデクスIということがある)は簡単に算出できる。
図10は,同じ粒状材料Sについて,従来の篩い分け法により粒径d=10mm,20mm,30mm,40mmの加積通過率P(d)を求めると共に,その撒き出し画像Gから各粒径d=10mm,20mm,30mm,40mmの粒度インデクスI(d)を算出し,それらを二次平面にプロットして両者の関係を示したものである。同図は,各粒径dの加積通過率P(d)=yが粒度インデクスI(d)=xの多次元回帰モデル(y=Σa・x)で表せること,すなわち各粒径dの粒度インデクスIを加積通過率Pに変換できることを示している。同図のような変換式(例えば回帰モデル)を利用すれば,粒状材料Sの撒き出し画像Gから複数の粒径dの粒度インデクスIを求めて加積通過率Pに変換することにより,所要粒径範囲の粒径加積曲線P(d)を作成することできる。
図7は,粒度インデクスIを利用して粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成する特許文献3の粒度計測システムを示す。図示例のシステムは,粒状材料Sの撒き出し画像G(図8(A)参照)を撮影するデジタルカメラ等の撮像装置5と,その画像Gを入力して粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成するコンピュータ10とを有している。また図示例のコンピュータ10は,内蔵プログラムとして,画像Gから粒状材料S中の各粒状材の輪郭を検出する検出手段17と(図8(B)参照),各粒状材の輪郭から粒径d及び面積e(図9参照)を求めて複数の粒径dの粒度インデクスI(粒状材料Sの全体面積Eに対する粒径d以上の全粒状材の合計面積Σeの割合=Σe/E)を算出する算出手段18と,粒状材料Sの標本Tから求めた粒度インデクスIと加積通過率Pとの変換式F(例えば図10の回帰モデル)を記憶する記憶手段16と,算出した粒度インデクスIを変換式Fにより加積通過率Pに変換して粒径加積曲線P(d)を作成する作成手段20とを有している。
図12は,粒状材料Sの撒き出し画像Gからコンピュータ10の検出手段17及び算出手段18により複数の粒径d(5mm,10mm,20mm,40mm,80mm)の粒度インデクスIを算出し,その粒度インデクスIを作成手段20において図10の変換式Fにより加積通過率Pに変換し,変換した加積通過率Pを粒径d別にプロットして連結することにより作成した粒径範囲d=5〜80mmの粒径加積曲線P(d)の一例を示す。図7のシステムによれば,粒状材料Sの撒き出し画像Gから図示例のような粒径加積曲線P(d)を短時間で簡易に作成することができる。また,手間のかかる篩い分け作業等を必要としないので,例えばフィルダム建設工事に適用した場合に粒径加積曲線P(d)の作成頻繁を増やすことで品質管理の高度化を図ることができる。更に,図12に示すように,作成した粒径加積曲線P(d)を粒状材料Sの最粗粒標本Tr及び最細粒標本Tsの粒径加積曲線Pr(d),Ps(d)と比較することにより,粒状材料Sの粒度品質も簡易に判定できる。
特開2009−036533号公報 特開2010−249553号公報 特開2011−163836号公報
柳川城二「ダム事業における新技術−台形CSGダム−」建設工業調査会出版,ベース設計資料,No.136土木編,2008年3月20日発行,インターネット(URL:http://www.kenkocho.co.jp/html/136/sa_136.html) 大根義男「実務者のための土質工学」技報堂出版,2006年11月1日発行,pp.34〜36,pp.81〜82 財団法人ダム技術センター編集・発行「多目的ダムの建設−平成17年度版 第5巻 設計II編」平成17年6月30日発行,pp.100〜101
しかし,上述した図7の粒度計測システムは,粒径範囲が広い粒径加積曲線P(d)を作成することが難しい問題点がある。一般にデジタルカメラ等で撮影した粒状材料Sの撒き出し画像Gには検出限界(解像限界,分解限界)があり,例えば粒状材料S中の最大粒径dmに対して3%程度の粒径までしか認識することができない。粒状材料S中の最大粒径と最小粒径との比が検出限界内にあれば全粒径を含む粒径加積曲線P(d)を作成できるが,フィルダム等の土木工事で用いる粒状材料Sは最大粒径(1m程度)が最小粒径(0.1mm以下)の1万倍にも達する粒径範囲の広い場合があり,そのような広い粒径範囲の粒径加積曲線P(d)を図7のシステムで作成することは困難である。例えば粒状材料Sの最大粒径を50cm,画像Gの検出限界を最大粒径に対して3%程度とすると,検出限界粒径d0=15mm(=50cm×3%)未満の細粒径部分の欠けた粒径加積曲線P(d)しか作成することができない(図12も参照)。
図7のシステムにおいて,粒状材料Sの検出限界粒径d0以下の粒径加積曲線を適当な関数U(Talbot関数等)で近似し,図11のように画像Gから画像解析により作成した粒径d0以上の粒径加積曲線P(d≧d0)と近似関数Uから推定した粒径d0以下の粒径加積曲線P(d≦d0)とを合成すれば,粒径範囲の広い粒径加積曲線P(d)を一応作成することができる(近似関数Uから粒径加積曲線P(d≦d0)を推定する図7の推定手段27及び合成手段22も参照)。しかし,近似関数Uから作成した粒径加積曲線P(d)には実際の粒状材料Sの細粒径含有率(加積通過率)が反映されておらず,細粒径含有率が粒状材料Sの透水係数・透水性・圧縮性等の工学的性質に大きな影響を与えるにも拘らず(非特許文献2,3参照),近似関数Uから作成した粒径加積曲線P(d)によって粒状材料Sの透水係数等を確認・管理することは困難である。例えば最大粒径50cm程度の粒状材料Sを透水材料(ロック材)として用いたフィルダム等の品質を確認・管理するためには,透水係数に大きな影響を与える粒径5mm程度の細粒径(礫材)の含有率を直接把握することが不可欠であり,篩い分け法のような手間をかけずに粒径1mから5mm以下にわたる広い粒径範囲の粒径加積曲線P(d)を画像解析によって作成できる技術の開発が望まれている。
そこで本発明の目的は,粒状材料の画像から粒径範囲の広い粒径加積曲線を作成できる粒度分布計測方法及びシステムを提供することにある。
図1の実施例及び図3の流れ図を参照するに,本発明による粒状材料の粒度分布計測方法は,異なる粒径dの粒状材が混合した粒状材料Sを撒き出して全体画像G0(図2(A)及び図8(A)参照)及び所定拡大倍率の部分画像G1(図2(A)及び図5(A1)参照)を撮影し,全体画像G0から所定下限粒径d1以上の当該粒径d1を含む複数の所定粗粒径diについてその粒径di以上の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIiを算出し且つ粒状材料の標本Tから求めた変換式F(図10参照)により粗粒径diの粒度インデクスIiを加積通過率P(di)に変換して粒径d1以上の粗粒径加積曲線P(d≧d1)を作成し,部分画像G1から下限粒径d1以下の当該粒径d1を含む複数の所定細粒径djについてその細粒径dj以上で下限粒径d1以下の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIjを算出し且つ変換式Fにより細粒径djの粒度インデクスIjを加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下の細粒径加積曲線P(d≦d1)を作成し,粗粒径加積曲線P(d≧d1)及び細粒径加積曲線P(d≦d1)を合成して粒径加積曲線P(d)を作成してなるものである。
また図1のブロック図を参照するに,本発明による粒状材料の粒度分布計測システムは,異なる粒径dの粒状材が混合した粒状材料Sを撒き出して全体画像G0(図2(A)及び図8(A)参照)及び所定拡大倍率の部分画像G1(図2(A)及び図5(A1)参照)を撮影する撮影装置5,全体画像G0から所定下限粒径d1以上の当該粒径d1を含む複数の所定粗粒径diについてその粒径di以上の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIiを算出し且つ粒状材料の標本Tから求めた変換式F(図10参照)により粗粒径diの粒度インデクスIiを加積通過率P(di)に変換して粒径d1以上の粗粒径加積曲線P(d≧d1)を作成する粗粒径曲線作成手段20,部分画像G1から下限粒径d1の当該粒径d1を含む複数の所定細粒径djについてその細粒径dj以上で下限粒径d1以下の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIjを算出し且つ変換式Fにより細粒径djの粒度インデクスIjを加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下の細粒径加積曲線P(d≦d1)を作成する細粒径曲線作成手段30,並びに粗粒径加積曲線P(d≧d1)及び細粒径加積曲線P(d≦d1)を合成して粒径加積曲線P(d)を作成する合成手段22を備えてなるものである。
好ましくは,部分画像に,所定拡大倍率の第1部分画像G1とその第1画像G1より大きい所定拡大倍率の第2部分画像G2(図2(A)及び図5(A3)参照)とを含め,細粒径曲線作成手段30に,第1画像G1から下限粒径d1以下でその粒径d1を含み且つ第2下限粒径d2以上の複数の所定細粒径djについて粒度インデクスIjを算出し且つ加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下d2以上の第1細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)を作成する手段30aと,第2画像G2から第2下限粒径d2以下の所定細粒径dkについてその細粒径dk以上で前記第2下限粒径d2以下の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIkを算出し且つ加積通過率P(dk)に変換して粒径d2以下の第2細粒径加積曲線P(d≦d2)を作成する手段30bとを含め,合成手段22により合成手段により粗粒径加積曲線P(d≧d1),第1細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1),及び第2細粒径加積曲線P(d≦d2)を合成する。
或いは,粒状材料の標本Tから求めた第2下限粒径d2以下の粒径加積曲線P(d≦d2)を当該粒径d2の加積通過率P(d2)の関数Uとして記憶する記憶手段16を設け,細粒径曲線作成手段30により部分画像G1から下限粒径d1以下でその粒径d1を含み且つ第2下限粒径d2以上の複数の所定細粒径djについて粒度インデクスIjを算出し且つ加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下d2以上の第1細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)を作成し,その第1細粒径加積曲線の第2下限粒径d2の加積通過率P(d2)から関数Uにより粒径d2以下の第2細粒径加積曲線P(d≦d2)を推定する推定手段27を設け合成手段22により合成手段により粗粒径加積曲線P(d≧d1),第1細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1),及び第2細粒径加積曲線P(d≦d2)を合成することも可能である。
本発明による粒状材料の粒度分布計測方法及びシステムは,粒状材料Sについて全体画像G0と所定拡大倍率の部分画像G1とを撮影し,全体画像G0から所定下限粒径d1以上の当該粒径d1を含む複数の所定粗粒径diについてその粗粒径di以上の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIiを算出し且つ加積通過率P(di)に変換して粒径d1以上の粗粒径加積曲線P(d≧d1)を作成し,部分画像G1から下限粒径d1以下でその粒径d1を含む複数の所定細粒径djについてその細粒径dj以上で下限粒径d1以下の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIjを算出し且つ加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下の細粒径加積曲線P(d≦d1)を作成し,粗粒径加積曲線P(d≧d1)と細粒径加積曲線P(d≦d1)とを合成して粒径加積曲線P(d)を作成するので,次の有利な効果を奏する。
(イ)全体画像G0から作成した粗粒径加積曲線P(d≧d1)と部分画像G1から作成した細粒径加積曲線P(d≦d1)とを合成する謂わば多段階の画像解析により,単独の画像Gからの画像解析に比して粒径範囲が広い粒径加積曲線P(d)を作成することができる。
(ロ)また,全体画像G0及び部分画像G1から算出した粒径インデクスIi,Ijを加積通過率P(di),P(dj)に変換することにより,近似関数U等を用いた場合と異なり,粗粒径di及び細粒径djの実際の含有率が反映された粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成できる。
(ハ)全体画像G0は粒状材料Sの全体を対象としているのに対し,部分画像G1は粒状材料Sの一部分しか対象としていないが,細粒径の加積通過率(小さい粒径の含有率)は粒状材料の一部分(小さな試料)からでも精度よく検出できるので,全体として十分な精度の粒径加積曲線P(d)を作成できる。
(ニ)部分画像G1にも検出限界が存在するが,部分画像G1より大きい拡大倍率の第2部分画像G2を撮影し,その第2部分画像G2から検出限界粒径以下の第2細粒径加積曲線P(d≦d2)を合成するサイクルを繰り返すことにより,検出下限粒径を小さくして粒径加積曲線P(d)の粒径範囲を更に広げることができる。
(ホ)篩い分け法のような手間を必要とせず,広い粒径範囲の粒径加積曲線P(d)を短時間で簡単に作成できるので,例えば粒状材料Sを用いた構造物工事(フィルダム等の建設工事)に適用した場合に,粒状材料Sの透水係数・透水性・圧縮性等を含む多様な品質管理作業の容易化・高度化を図ることができる。
以下,添付図面を参照して本発明を実施するための形態及び実施例を説明する。
本発明による粒度分布計測システムの一実施例のブロック図である。 本発明における粗粒径加積曲線P(d≧d1)及び細粒径加積曲線P(d≦d1)の作成方法,及びそれらを合成して粒径加積曲線P(d)を作成する方法の説明図である。 本発明による粒度分布計測方法を示す流れ図の一例である。 図3のステップS001の詳細を示す流れ図の一例である。 本発明で用いる粒状材料Sの部分画像G1,G2の説明図である。 本発明のシステムで作成した粒状材料の粒径加積曲線の一例である。 粒状材料の撒き出し画像Gから粒径加積曲線dを作成する従来のシステムの一例の説明図である。 粒状材料の撒き出し画像G(全体画像G)の説明図である。 粒状材料の画像Gから各粒状材の粒径及び面積を算出する方法の一例の説明図である。 粒状材料の粒度インデクスIiと加積通過率P(di)との変換式を示すグラフの一例である。 図7のシステムで作成した粒径d1以上の粒径加積曲線P(d≧d1)と近似関数Uから推定した粒径d1以下の粒径加積曲線P(d≦d1)とを合成して作成した粒径加積曲線Pの一例である。 図7のシステムで作成した粒状材料の粒径加積曲線P及びその粒状材料の最粗粒標本Tr,最細粒標本Tsの粒径加積曲線Pr,Psの一例である。 従来のCSG工法における粒度管理方法の一例の説明図である。
図1は,本発明の粒度分布計測システムの一実施例のブロック図を示す。例えば現場付近の採取場(地山や地層)1で調達した地盤材料を用いて土木構造物を構築する場合に,ダンプトラック等の運搬機械3で現場へ供給される地盤材料等の全体又は一部を粒状材料Sとし,例えば運搬単位(供給単位)毎に粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成して品質を管理する。運搬機械3で搬送する材料が均質とみなせる場合は,運搬機械3上の一部を管理対象とすれば足りる。なお,本発明の適用対象は地盤材料等に限らず,例えば破砕装置2で原石を破砕して現場に供給される岩砕材料等のように,種類や起源に応じてほぼ同様の粒径加積曲線で近似できる粒状材料Sに広く適用可能である。
図示例の粒度分布計測システムは,例えば地表に敷いたシート上に粒状材料Sを撒き出す装置9(例えばブルドーザ等)と,撒き出した粒状材料Sの画像G0,G1,G2……を撮影するデジタルカメラ等の撮像装置5と,その画像G0,G1,G2……を入力して粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成するコンピュータ10とを有する。後述するコンピュータ10の作成手段20,30により算出する粒度インデクスIが粒状材料Sの撒き出し方法によって影響を受けて誤差を生じうるので,粒状材料Sは撒き出し装置9によって常に同じ所定面密度(粒状材料Sの重量/撒き出し面積,例えば10〜400kg/m)で敷き均しつつ撒き出すことが望ましい。また,シート上に撒き出す方法に代えて,撒き出し装置9をベルトコンベア等の移動式搬送装置とし,そのベルトコンベア上に粒状材料Sを所定面密度で敷き均して移動させながら画像Gを撮影してもよい。
図示例の撮像装置5は,図7の場合のように撒き出した粒状材料Sの全体が写り込む全体画像G0(図8(A)参照)だけでなく,撮影範囲を適宜縮小して(又は撮影距離を適宜近付けて)所定倍率に拡大された部分画像G1を撮影する機能を有している。全体画像G0には粒状材料Sの最大粒径dm以下の全粒状材が写っており,後述する粗粒径曲線作成手段20により全体画像G0から最大粒径dm以下で所定検出下限粒径d1以上の粗粒径粒状材の輪郭を検出することができる。また,部分画像G1には各粒状材が所定拡大倍率で写っており,後述する細粒径曲線作成手段30により部分画像G1から所定検出下限粒径d1以下の細粒径粒状材の輪郭を検出することができる。
例えば,上述した検出下限粒径d1を全体画像G0中の検出限界粒径(例えば最大粒径dmの3%程度の粒径)とし,粗粒径曲線作成手段20によって全体画像G0から検出限界粒径以上の粗粒径粒状材の輪郭を検出し,細粒径曲線作成手段30によって部分画像G1から検出限界粒径以下の細粒径粒状材の輪郭を検出する。ただし,検出下限粒径d1は必ずしも全体画像G0中の検出限界粒径とする必要はなく,その検出限界粒径以上の任意の大きさとすることができる。また,部分画像G1の拡大倍率は,全体画像G0の倍率(=1)より大きい任意の倍率(>1)とすることができるが,例えば全体画像G0中の検出下限粒径(又は検出限界粒径)が最大粒径dmに拡大される倍率(例えば,検出限界が最大粒径dmに対して3%であるときは100/3≒30倍)とすることができる。
部分画像G1にも検出限界が存在し,その検出限界粒径以下の細粒径粒状材の輪郭を部分画像G1から検出することは困難であるが,その部分画像G1より大きい拡大倍率の第2部分画像G2を撮影し,その第2部分画像G2から検出限界粒径以下の細粒径粒状材の輪郭を検出するサイクルを繰り返すことができる。第2部分画像G2の拡大倍率も,部分画像G1より大きい任意の倍率とすることができるが,例えば部分画像G1中の検出限界粒径が最大粒径dmに拡大される倍率(例えば部分画像G1の30倍程度)とすることができる。図2(A)は全体画像G0と部分画像G1,G2との関係の一例を表す。例えば粒状材料Sを一辺D0の方形面積に撒き出して全体画像G0を撮影し,その撮影範囲から一辺D1の方形部分を選択して拡大部分画像G1を撮影し(図8(A)も参照),更にその撮影範囲から一辺D2の方形部分を選択して拡大部分画像G2を撮影する(図5(A1)も参照)。
図2(A)において,粗粒径を検出する全体画像G0は粒状材料Sの全体を対象としているのに対し,細粒径を検出する部分画像G1,G2は粒状材料Sの一部分しか対象としていない。しかし,本発明者の実験によれば,大きな粗粒径の含有率(加積通過率)を精度よく検出するには大きな試料(粒状材料全体)が必要であるの対し,小さい細粒径の含有率(加積通過率)は小さな試料(粒状材料の一部分)からでも精度よく検出することができる。また,図示例では部分画像G1中に検出対象外の粒径d1以上の粒状材も写り込むが,コンピュータ10の細粒径曲線作成手段30において検出対象外の粒状材を無視し又は画像G1から取り除いたうえで検出対象の細粒径のみを精度よく検出することが可能である。
ただし,粒状材料S中に粒径d1以下の細粒径が多量に含まれていると,細粒径が団子状に固まり又は大きな粒状材にこびり付くことによって粒径の検出誤差を生じるおそれがある。そのような場合は,図1に示すように,粒状材料Sから検出下限粒径d1以下の細粒径粒状材を篩い分けする分離装置6をシステムに含め,篩い分け後の細粒径粒状材を撒き出して部分画像G1を撮影することができる。或いは,先ず分離装置6によって粒状材料Sを粒径d1以上の粗粒径粒状材と粒径d1以下の細粒径粒状材とに篩い分けし,篩い分け後の粗粒径粒状材,細粒径粒状材を別々に撒き出して全体画像G0,部分画像G1をそれぞれ撮影してもよい。篩い分け後の細粒径粒状材を対象として部分画像G1を撮影することにより,粒状材の粒径の検出精度,ひいては粒径加積曲線P(d)の作成精度を高めることができる。使用する分離装置6は粒状材料S中の細粒径粒状材の状態に応じて異なりうるが,例えば細粒径粒状材が乾燥している場合は篩い分け装置とし,湿潤して他の粒状材にこびり付いている場合は水洗い装置等とすることができる。
図示例のコンピュータ10は,キーボード等の入力装置11と,ディスプレイ等の出力装置12と,粒度インデクスIを加積通過率Pに変換する変換式F等を記憶する記憶手段16とを有する。また内蔵プログラムとして,撮像装置5や入力装置11から全体画像G0,部分画像G1その他のデータを入力する入力手段14と,その全体画像G0から粒径d1以上の粗粒径粒状材の輪郭を検出して粗粒径加積曲線P(d≧d1)を作成する粗粒径曲線作成手段20と,部分画像G1から粒径d1以下の細粒径粒状材の輪郭を検出して細粒径加積曲線P(d≦d1)を作成する細粒径曲線作成手段30と,粗粒径加積曲線P(d≧d1)及び細粒径加積曲線P(d≦d1)を合成して粒径加積曲線P(d)を作成する合成手段22と,作成した粒径加積曲線P(d)その他を出力装置12に出力する出力手段13とを有している。図示例のコンピュータ10は,作成した粒径加積曲線P(d)から粒状材料Sの粒度品質を判定する判定手段24を有しているが,判定手段24は本発明に必須のものではない。また,変換式Fを設定する変換式設定手段26を有しているが,本発明において変換式Fが記憶手段16に記憶されていれば足り,変換式設定手段26も本発明に必須のものではない。
図3は,図1のシステムを用いて粒状材料Sの粒径加積曲線P(d)を作成する本発明の粒度分布計測方法の流れ図を示す。以下,図3の流れ図を参照して図1のシステムを説明する。図3のステップS001は,図1の変換式設定手段26により,粒状材料S中の複数の粒径dの粒度インデクスIとその粒径d以下の粒状材の加積通過率Pとの変換式Fを求めて記憶手段16に設定する処理を表し,その処理の詳細を図4の流れ図に示す。先ず図4のステップS101において,粒状材料標本Tを用い,その標本Tから篩い分けその他の従来方法によって全体画像G0中の所定検出下限粒径d1(例えば全体画像G0の検出限界粒径)以上の複数の所定粗粒径diの加積通過率P(di),及びその粒径d1以下の複数の所定細粒径djの加積通過率P(dj)をそれぞれ求め,求めた加積通過率P(di),P(dj)を入力装置11からコンピュータ10に入力する。好ましくは,部分画像G1中の所定検出下限粒径d2(例えば部分画像G1の検出限界粒径)以下の複数の所定細粒径dkの加積通過率P(dk)を求め,加積通過率P(di),P(dj)と共に加積通過率P(dk)をコンピュータ10に入力する。
図4のステップS110〜S114は,粒径d1以上の粗粒径diの変換式Fiを作成する処理を示す。先ずステップS111において粒状材料標本Tの全体画像G0を図1の粗粒径曲線作成手段20へ入力し(図8(A)参照),ステップS112において作成手段20に含まれる検出手段17により,全体画像G0から最大粒径dm以下で所定検出下限粒径d1(例えば全体画像G0の検出限界粒径)以上の各粒状材の輪郭を検出し,その輪郭から各粒状材の粒径di及び面積eを求める(図8(B)参照)。例えば画像G0を画素の明暗に基づいて二値化処理し,その二値化画像からラベリングやパターンマッチング等の手法を用いて各粒状材の輪郭を検出する。図9(A)のように粒状材が球体とみなせる場合は,その粒状材の面積等価径を粒径diとし,その球体の断面積を面積eとすることができる。或いは図9(B)に示すように,各粒状材の輪郭に楕円形を(例えば最小二乗近似により)フィッティングさせて短径a・長径bを求め,その短径aを粒状材の粒径di(篩い径)とし,近似した楕円形の面積を粒状材の面積eとしてもよい。楕円近似に代えて各粒状材の輪郭に外接する最小矩形を求め,その最小矩形の短径aを粒径diとし,その最小矩形の面積を粒状材の面積eとしてもよい。或いは,各粒状材の輪郭内部の画素数を面積に換算して各粒状材の面積eを検出することも可能である。
図4のステップS113において,作成手段20に含まれる算出手段18により,検出下限粒径d1以上の複数の所定粗粒径diの各々について,その粗粒径di以上の粒状材の面積の総和Σeを求めて全体画像G0の撮影領域全体面積Eに対する面積割合(=Σe/E)を各粗粒径diの粒度インデクスIiとして算出する。全体画像G0の撮影領域全体面積Eに代えて,画像G中の輪郭検出対象の全粒状材(検出下限粒径d1以上の全粒状材)の面積の合計を全体面積Eとし,その全体面積Eに対する各粗粒径di以上の粒状材の面積総和Σeの割合(=Σe/E)を算出して粒度インデクスIiとしてもよい。更にステップS114において,算出した粒度インデクスIiを変換式設定手段26に入力し,変換式設定手段26においてステップS101で入力した各粗粒径diの加積通過率P(di)とステップS113で算出した粒度インデクスIiとを対応付けて変換式Fiを設定する。例えば図10を参照して上述したように,各粗粒径diの加積通過率P(di)と粒度インデクスIiとを二次平面にプロットし,加積通過率P(di)を目的変数(従属変数)とし粒度インデクスIiを説明変数(独立変数)とする適切な回帰モデル(例えば多項式,対数関数,べき関数,指数関数等)を設定して変換式Fiとし,設定した変換式Fiを記憶手段16に記憶する。
図4のステップS120〜S124は,上述したステップS110〜S114と同様にして,検出下限粒径d1以下の細粒径djの変換式Fjを作成する処理を示す。先ずステップS121において粒状材料標本Tの部分画像G1を図1の細粒径曲線作成手段30aへ入力し(図5(A1)参照),ステップS122において作成手段30a中の検出手段31aにより,部分画像G1から粒径d1以下で検出下限粒径d2以上の各粒状材の輪郭を検出して粒径dj及び面積eを求める(図5(B1)参照)。検出下限粒径d2は,例えば部分画像G1中の検出限界粒径とするが,その検出限界粒径以上の任意の大きさとすることもできる。次いで,ステップS123において作成手段30a中の算出手段32aにより,複数の所定細粒径djの各々について,各細粒径dj以上の粒状材の面積総和Σeを求めて部分画像G1の全体面積Eに対する面積割合(=Σe/E)を各細粒径djの粒度インデクスIjとして算出する。更にステップS124において,算出した各細粒径djの粒度インデクスIjを加積通過率P(dj)と対応付けることにより,細粒径djの変換式Fjを設定して記憶手段16に記憶する。
好ましくは,図4のステップS130〜S134において,上述したステップS120〜S124と同様にして,部分画像G1中の検出下限粒径d2以下の細粒径dkの変換式Fkを作成する。すなわち,ステップS131において粒状材料標本Tの部分画像G2を図1の細粒径曲線作成手段30bへ入力し(図5(A2)参照),ステップS132において作成手段30b中の検出手段31bにより部分画像G2から粒径d2以下の各粒状材の輪郭を検出して粒径dk及び面積eを求める(図5(B2)参照)。ステップS133において作成手段30b中の算出手段32bにより,複数の所定細粒径dkの各々について粒度インデクスIkを算出し,ステップS124において算出した各細粒径dkの粒度インデクスIkを加積通過率P(dk)と対応付けることにより,細粒径dkの変換式Fkを設定して記憶手段16に記憶する。
なお,上述した図4において粗粒径diの変換式Fi,細粒径djの変換式Fj,及び細粒径dkの変換式Fkは,複数の粒状材料標本Tを用いて設定することが望ましい。図10から分かるように,例えば同じ採取場で採取した粒状材料標本Tから求めた加積通過率P及び粒度インデクスIは概ね近似しているものの,標本T毎に多少の変動がみられるので,複数の標本Tに基づき相関係数rのできるだけ大きい変換式Fを設定することにより変換式Fの精度を高めることができる。また,図4における変換式Fi,Fj,Fkの設定処理は必ずしも工事現場で行う必要はなく,予め実験室等において行うことができる。この場合は,図3のステップS001において予め求めた変換式Fi,Fj,Fkを工事現場のコンピュータ10に記憶すれば足り,工事現場のコンピュータ10から変換式設定手段26を省略できる。
図3のステップS011〜S015は,上述したように粒状材料標本Tから求めた粗粒径diの変換式Fiに基づき,図1の粗粒径曲線作成手段20において,粒状材料Sの全体画像G0から粒径d1以上の粗粒径加積曲線P(d≧d1)を作成する処理を示す。先ずステップS011〜S012において,上述した図4のステップS111〜S112と同様に,粒状材料Sの全体画像G0を粗粒径曲線作成手段20に入力して最大粒径dm以下で所定検出下限粒径d1以上の各粒状材の粒径di及び面積eを求める(図2(A)〜(B)参照)。またステップS013において,上述した図4のステップS113と同様に,各粒状材の粒径di及び面積eから複数の所定粗粒径diの粒度インデクスIiを算出する。ステップS014〜S015において,ステップS001で求めた変換式Fiにより各粗粒径diの粒度インデクスIiを加積通過率P(di)に変換し,粒径d1以上の粗粒径加積曲線P(d≧d1)を作成する。図2(C1)は,作成手段20で作成した粗粒径加積曲線P(d≧d1)の一例を示し,例えばステップS015において変換式Fiによる変換後の加積通過率P(di)を粗粒径di別にプロットして連結することにより粗粒径加積曲線P(d≧d1)が作成できることを示している。
また,図3のステップS021〜S025は,上述した細粒径djの変換式Fjに基づき,図1の細粒径曲線作成手段30aにおいて,粒状材料Sの部分画像G1から粒径d1以下の細粒径加積曲線P(d≦d1)を作成する処理を示す。例えばステップS021〜S022において,粒状材料Sの部分画像G1から粒径d1以下の各粒状材の粒径di及び面積eを求め,ステップS023において各粒状材の粒径di及び面積eから所定細粒径djの粒度インデクスIjを算出する(図2(A)〜(B)参照)。ステップS024〜S025において,ステップS001で求めた変換式Fjにより各細粒径djの粒度インデクスIjを加積通過率P(dj)に変換し,変換後の加積通過率P(dj)を細粒径dj別にプロットすることにより,粒径d1以下の細粒径加積曲線P(d≦d1)を作成する。
ただし,部分画像G1にも検出限界が存在するので,画像G1中に検出限界粒径以下の細粒径粒状材が含まれている場合は,図3のステップS022において部分画像G1から粒径d1以下で且つ検出限界粒径以上の所定検出下限粒径d2以上の各粒状材の粒径di及び面積eを求める。そしてステップS023において,検出した各粒状材の粒径di及び面積eから各細粒径djの粒度インデクスIjを算出し,ステップS024〜S025において,各細粒径djの粒度インデクスIjを加積通過率P(dj)に変換することにより,例えば図2(C2)に示すような粒径d1以下で粒径d2以上の細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)を作成する。
図2(C2)は,ステップS022〜025において部分画像G1から3種類の細粒径djの粒度インデクスIjを算出し,その3粒径djの加積通過率P(dj)から作成した細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)を示している。ただし,部分画像G1から粒度インデクスIjを算出する細粒径djの数は図示例に限定されず,細粒径djを複数ではなく単数とすることも可能である。細粒径djが単数のときは,ステップS024〜S025において細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)が1点の加積通過率P(dj)のみとなるが,後述するステップ040において,その1点の加積通過率P(dj)を粗粒径加積曲線P(d≧d1)と合成することにより,細粒径djを含む粒径加積曲線P(d)を作成することができる。
好ましくは,図3のステップS031〜S035において,上述した細粒径dkの変換式Fkに基づき,図1の細粒径曲線作成手段30bにおいて,粒状材料Sの部分画像G2から粒径d2以下の細粒径加積曲線P(d≦d2)を作成する。すなわち,ステップS031〜S033において,粒状材料Sの部分画像G2から粒径d2以下の各粒状材の粒径di及び面積eを求め,各粒状材の粒径di及び面積eから所定細粒径dkの粒度インデクスIkを算出する。またステップS034〜S035において,ステップS001で求めた変換式Fkにより各細粒径dkの粒度インデクスIkを加積通過率P(dk)に変換し,例えば図2(C3)に示すような粒径d2以下の細粒径加積曲線P(d2≦d)を作成する。
図2(C3)は3種類の細粒径dkの加積通過率P(dk)から作成した細粒径加積曲線P(d≦d2)を示しているが,上述した細粒径djの場合と同様に,細粒径dkの数も図示例に限定されず,細粒径dkを単数とすることも可能である。細粒径dkが単数であっても,後述するステップ040において粗粒径加積曲線P(d≧d1)及び細粒粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)と合成することにより,細粒径dkを含む粒径加積曲線P(d)とすることができる。
図3のステップS040は,上述したステップS011〜S015で作成した粗粒径加積曲線P(d≧d1)と,ステップS021〜S025で作成した細粒径加積曲線P(d≦d1)(又は細粒粒径加積曲線P(d2≦d≦d1))とを図1の合成手段22へ入力し(図2(D)参照)),合成手段22において粗粒径加積曲線と細粒径加積曲線とを合成することにより,図2(E)に示すような粒径加積曲線P(d)(又は粒径加積曲線P(d≧d2))を作成する処理を示す。例えば,粗粒径加積曲線P(d≧d1)の下端と細粒径加積曲線P(d≦d1)の上端とを直線又は曲線で連結することにより両曲線を合成する。
本発明では,図2(C1)及び(C2)に示すように,粗粒径曲線作成手段20により全体画像G0から検出下限粒径d1を含む複数の所定粗粒径diの粒度インデクスIiを算出し且つ加積通過率P(di)に変換して粒径d1以上の粗粒径加積曲線P(d≧d1)を作成し,細粒径曲線作成手段30により部分画像G1から下限粒径d1を含む複数の所定細粒径djの粒度インデクスIjを算出し且つ加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下の細粒径加積曲線P(d≦d1)を作成し,粒径d1において粗粒径加積曲線P(d≧d1)と細粒径加積曲線P(d≦d1)とを重ね合せて合成する。すなわち,粗粒径加積曲線P(d≧d1)の下端の粗粒径diを粒径d1とし,細粒径加積曲線P(d≦d1)の上端の細粒径djも粒径d1とし,粗粒径加積曲線P(d≧d1)の下端と細粒径加積曲線P(d≦d1)の上端とを重ね合せることにより,実際の含有率が反映された粒径加積曲線P(d)を作成することができる。
更に好ましくは,ステップS040において,粗粒径加積曲線P(d≧d1)及び細粒粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)と共に,ステップS031〜S035で作成した細粒径加積曲線P(d≦d2)をも合成することにより,例えば図2(E)に示すような粒径加積曲線P(d)を作成する。複数の画像G0,G1,G2から作成した径加積曲線P(d≧d1),P(d2≦d≦d1),P(d≦d2)を合成する謂わば多段階の画像解析によって粒径加積曲線P(d)を作成することにより,図7のように単独の画像Gから作成した粒径加積曲線P(d)に比して,検出限界粒径を小さくできるので,推定できる粒径範囲が広い粒径加積曲線P(d)を作成できる。
ステップS040において作成した図2(E)の粒径加積曲線P(d)は,粒状材料Sの全体画像G0及び部分画像G1,G2から算出した粒径インデクスIi,Ij,Ikに対応する加積通過率P(di),P(dj),P(dk)を含んでおり,粒状材料Sの粗粒径di及び細粒径dj,dkの実際の含有率が反映されている。図6は,粒状材料Sの全体画像G0及び部分画像G1からの画像解析(図3のステップS014,ステップS024)により求めた粗粒径di(10〜100mm)及び細粒径dj(0.8〜10mm)の加積通過率P(di),P(dj)と,その粒状材料Sから篩い分け粒度試験により求めた加積通過率P(di),P(dj)とを比較した実験結果を示す。同図から分かるように,図3の流れ図による加積通過率P(di),P(dj)は篩い分け粒度試験結果と精度よく一致しており,図3のような多段階の画像解析によって粒状材料Sの粒径範囲が広い粒径加積曲線P(d)を十分な精度で作成できる。
従って,例えばステップS040で作成した粒径加積曲線P(d)を図1の判定手段24へ入力し,粒径加積曲線P(d)と粒状材料Sの最粗粒標本Tr及び最細粒標本Tsの粒径加積曲線Pr(d),Ps(d)と比較することにより,広い粒径範囲にわたって粒状材料Sの品質を判定することができ,粒状材料Sの透水係数・透水性・圧縮性等を含む多様な品質を確認・管理することができる。このような最粗粒標本Tr及び最細粒標本Tsは,上述したように粒状材料Sの数多くの粒度試験によって予め選定し,その粒径加積曲線Pr(d),Ps(d)を例えば図3のステップS001において記憶手段16に登録しておくことができる。
図3のステップS040において今回の粒状材料Stの粒径加積曲線Ptを作成したのち,ステップS050において粒状材料Sの粒度分布計測を継続するか否かを判断する。継続する場合はステップS011へ戻り,次回の粒状材料St+1について上述したステップS011〜S015,ステップS021〜S025,ステップS031〜S035を繰り返して粒径加積曲線Pt+1を作成する。例えばステップS040において,運搬単位(供給単位)毎に作成した粒状材料Stの粒径加積曲線Ptを記憶手段16に累積記憶しておくことにより,判定手段24において今回供給材料Stの粒径加積曲線Ptと前回供給材料St−1の粒径加積曲線Pt−1とを比較して粒状材料Sの品質の経時的変化を判定することも可能である。
こうして本発明の目的である「粒状材料の画像から粒径範囲が広い粒径加積曲線を作成できる粒度分布計測方法及びシステム」の提供を達成できる。
上述した図1及び図2の実施例では,全体画像G0から作成した粒径d1以上の粗粒径加積曲線P(d≧d1)に対して,部分画像G1から作成した粒径d1以下粒径d2以上の細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)を合成すると共に,部分画像G2から作成した粒径d2以下の細粒径加積曲線P(d≦d2)を合成することにより,粒径加積曲線P(d)の粒径範囲を広げている。実際には部分画像G2にも検出限界が存在し,その検出限界粒径以下の粒状材の輪郭は部分画像G2から検出できないので,必要に応じて部分画像G2より大きい拡大倍率の第3部分画像G3を撮影し,その第3部分画像G3から検出限界粒径以下の粒状材の輪郭を検出するサイクルを繰り返すことにより,検出限界粒径を小さくして粒径加積曲線P(d)の粒径範囲を更に広げることは可能である。第3部分画像G3の拡大倍率も,部分画像G2より大きい任意の倍率とすることができるが,例えば部分画像G2中の検出限界粒径が最大粒径dmに拡大される倍率(例えば,検出限界が最大粒径dmに対して3%であるときは部分画像G2の30倍程度)とすることができる。
また,上述したサイクルを繰り返す方法に代えて,例えば部分画像G1中の検出下限粒径d2以下については,予め粒状材料標本Tから求めた篩い分け粒度試験の結果から粒径加積曲線P(d≦d2)を粒径d2の加積通過率P(d2)の関数Uとして求め,部分画像G1から求めた粒径d2の加積通過率P(d2)を関数Uに代入して粒径d2以下の細粒径加積曲線P(d≦d2)を推定し,推定した細粒径加積曲線P(d≦d2)を粗粒径加積曲線P(d≧d1)及び細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)と合成して粒径範囲の広い粒径加積曲線P(d)を作成することも可能である。例えば,篩い分け粒度試験結果の重回帰分析により粒径加積曲線P(d≦d2)の関数Uを設定する。また,図11を参照して上述したように,粒径加積曲線P(d≦d2)をTalbot関数,Gaudin−Meloy関数,Rosin−Rammler関数等で近似した関数Uとすることも可能である。
1…採取場(地山) 2…破砕装置
3…運搬装置 5…撮像装置
6…分離装置 7…重量計測器
8…含水率計測器 9…撒き出し装置
10…コンピュータ 11…入力装置
12…出力装置 14…入力手段
15…出力手段 16…記憶手段
17…検出手段 18…算出手段
20…粗粒径曲線作成手段 21…調整手段
22…合成手段 24…判定手段
25…演算手段 26…変換式設定手段
27…推定手段
30…細粒径曲線作成手段 31…検出手段
32…算出手段
d…粒径
e…面積
F…変換式
G…画像
I…粒度インデクス
S…粒状材料
T…粒状材料標本
P…加積通過率,粒径加積曲線

Claims (6)

  1. 異なる粒径の粒状材が混合した粒状材料を撒き出して全体画像及び所定拡大倍率の部分画像を撮影し,前記全体画像から所定下限粒径d1以上の当該粒径d1を含む複数の所定粗粒径diについて当該粗粒径di以上の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIiを算出し且つ前記粒状材料の標本から求めた変換式により粗粒径diの粒度インデクスIiを加積通過率P(di)に変換して粒径d1以上の粗粒径加積曲線P(d≧d1)を作成し,前記部分画像から前記下限粒径d1以下の当該粒径d1を含む複数の所定細粒径djについて当該細粒径dj以上で前記下限粒径d1以下の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIjを算出し且つ前記変換式により細粒径djの粒度インデクスIjを加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下の細粒径加積曲線P(d≦d1)を作成し,前記粗粒径及び細粒径加積曲線を合成して粒径加積曲線P(d)を作成してなる粒状材料の粒度分布計測方法。
  2. 請求項1の方法において,前記部分画像に所定拡大倍率の第1部分画像と当該第1画像より大きい所定拡大倍率の第2部分画像とを含め,前記第1画像から前記下限粒径d1以下で当該粒径d1を含み且つ第2下限粒径d2以上の複数の所定細粒径djについて粒度インデクスIjを算出し且つ加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下d2以上の第1細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)を作成し,前記第2画像から第2下限粒径d2以下の所定細粒径dkについて当該細粒径dk以上で前記第2下限粒径d2以下の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIkを算出し且つ加積通過率P(dk)に変換して粒径d2以下の第2細粒径加積曲線P(d≦d2)を作成し,前記粗粒径,第1細粒径及び第2細粒径加積曲線を合成してなる粒状材料の粒度分布計測方法。
  3. 請求項1の方法において,前記粒状材料の標本から第2下限粒径d2以下の粒径加積曲線P(d≦d2)を当該粒径d2の加積通過率P(d2)の関数として求め,前記部分画像から前記下限粒径d1以下で当該粒径d1を含み且つ第2下限粒径d2以上の複数の所定細粒径djについて粒度インデクスIjを算出し且つ加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下d2以上の第1細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)を作成し,当該第1細粒径加積曲線の第2下限粒径d2の加積通過率P(d2)から前記関数により粒径d2以下の第2細粒径加積曲線P(d≦d2)を推定し,前記粗粒径,第1細粒径及び第2細粒径加積曲線を合成してなる粒状材料の粒度分布計測方法。
  4. 異なる粒径の粒状材が混合した粒状材料を撒き出して全体画像及び所定拡大倍率の部分画像を撮影する撮影装置,前記全体画像から所定下限粒径d1以上の当該粒径d1を含む複数の所定粗粒径diについて当該粗粒径di以上の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIiを算出し且つ前記粒状材料の標本から求めた変換式により粗粒径diの粒度インデクスIiを加積通過率P(di)に変換して粒径d1以上の粗粒径加積曲線P(d≧d1)を作成する粗粒径曲線作成手段,前記部分画像から前記下限粒径d1以下の当該粒径d1を含む複数の所定細粒径djについて当該細粒径dj以上で前記下限粒径d1以下の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIjを算出し且つ前記変換式により細粒径djの粒度インデクスIjを加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下の細粒径加積曲線P(d≦d1)を作成する細粒径曲線作成手段,並びに前記粗粒径及び細粒径加積曲線を合成して粒径加積曲線P(d)を作成する合成手段を備えてなる粒状材料の粒度分布計測システム。
  5. 請求項4のシステムにおいて,前記部分画像に所定拡大倍率の第1部分画像と当該第1画像より大きい所定拡大倍率の第2部分画像とを含め,前記細粒径曲線作成手段に,前記第1画像から前記下限粒径d1以下で当該粒径d1を含み且つ第2下限粒径d2以上の複数の所定細粒径djについて粒度インデクスIjを算出し且つ加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下d2以上の第1細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)を作成する手段と,前記第2画像から第2下限粒径d2以下の所定細粒径dkについて当該細粒径dk以上で前記第2下限粒径d2以下の粒状材の画像全体に対する面積割合である粒度インデクスIkを算出し且つ加積通過率P(dk)に変換して粒径d2以下の第2細粒径加積曲線P(d≦d2)を作成する手段とを含め,前記合成手段により粗粒径,第1細粒径及び第2細粒径加積曲線を合成してなる粒状材料の粒度分布計測システム。
  6. 請求項4のシステムにおいて,前記粒状材料の標本から求めた第2下限粒径d2以下の粒径加積曲線P(d≦d2)を当該粒径d2の加積通過率P(d2)の関数として記憶する記憶手段を設け,前記細粒径曲線作成手段により部分画像から前記下限粒径d1以下で当該粒径d1を含み且つ第2下限粒径d2以上の複数の所定細粒径djについて粒度インデクスIjを算出し且つ加積通過率P(dj)に変換して粒径d1以下d2以上の第1細粒径加積曲線P(d2≦d≦d1)を作成し,当該第1細粒径加積曲線の第2下限粒径d2の加積通過率P(d2)から前記関数により粒径d2以下の第2細粒径加積曲線P(d≦d2)を推定する推定手段を設け,前記合成手段により粗粒径,第1細粒径及び第2細粒径加積曲線を合成してなる粒状材料の粒度分布計測システム。
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