JP6156127B2 - ストレージ装置、システム、方法、および、コンピュータプログラム - Google Patents

ストレージ装置、システム、方法、および、コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ストレージ装置に関する。
スマートフォンやタブレットなどの端末装置で表示したコンテンツ(例えば、料理のレシピやメール、文書ファイル等)は、例えば、ワイヤレスプリンタサーバに接続されたプリンタを用いて印刷することが可能である(特許文献1参照)。また、近年、無線LANによって端末装置から直接的に印刷データを取得して印刷を行うことのできる無線LAN対応プリンタが普及しつつある。その他にも、近年では、インターネットを介して、外出先の端末装置から自宅や職場に設置されたプリンタに直接的に印刷データを送信するクラウドプリントと呼ばれる技術も実用化されている。
特開2004−206340号公報 特開2008−242942号公報 特開2013−12176号公報
しかし、ワイヤレスプリンタサーバや無線LANを用いる印刷技術では、無線が到達可能な範囲内にプリンタが設置されている状況でしか印刷を行うことができない。また、クラウドプリント技術では、外出先の端末装置で印刷操作を行うと、遠隔地のプリンタですぐに印刷されてしまう場合があり、例えば、他人による閲覧を制限したい機密資料の印刷には不向きである。そのため、プリンタが存在しない環境下における印刷の利便性を向上させる技術が求められている。そのほか、端末装置から印刷を行う技術では、処理負担の軽減や通信量の削減、あるいは、使い勝手の向上などが望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の第1の形態によれば、プリンタが接続可能であり、無線LANインタフェースを有する可搬型のストレージ装置が提供される。このストレージ装置は、端末装置から、前記無線LANインタフェースを通じて、電子的に閲覧可能な形式の中間データを受信する受信部と;前記中間データを記憶する記憶部と;前記中間データを、予め登録されているプリンタ毎に、該各プリンタに対応する印刷データに変換する変換部と;予め登録されているプリンタが接続された場合に、前記接続されたプリンタに対応する印刷データを前記接続されたプリンタに出力する印刷データ出力部と、を備える。このような形態のストレージ装置では、端末装置から受信した中間データが記憶部に記憶され、印刷データに変換される。そのため、外出先等にプリンタが存在しない場合であっても、端末装置からストレージ装置に中間データを送信するだけで、印刷に関する準備を行うことができる。また、ストレージ装置にプリンタが接続されれば、そのプリンタに印刷データが送信されて印刷が行われるので、セキュアな環境で印刷を行うことができる。よって、プリンタが存在しない環境下における印刷の利便性を向上させることができる。また、予め登録されたプリンタが接続された場合には、そのプリンタに対応する印刷データがプリンタに送信されるので、複数のプリンタを簡単に使い分けることができる。
(2)上記形態のストレージ装置において、前記記憶部は、前記中間データに加え、前記変換部によって変換された印刷データを記憶してもよい。このような形態であれば、プリンタが接続された場合に、印刷データを直ぐに出力することができる。
(3)上記形態のストレージ装置は、前記端末装置からの閲覧要求に応じて、前記中間データを前記記憶部から読み出して前記端末装置に出力する中間データ出力部、を更に備えてもよい。このような形態であれば、端末装置から閲覧要求があった場合に、ストレージ装置から端末装置に中間データが送信されるので、プリンタが存在しない場合であっても印刷内容を確認することができる。
(4)上記形態のストレージ装置において、前記中間データ出力部は、前記中間データの出力先を、該中間データを送信した端末装置に制限してもよい。このような形態であれば、他人によって印刷内容が閲覧されることを抑制することができる。
(5)上記形態のストレージ装置は、更に、近距離無線部を備え、前記印刷データ出力部は、前記中間データの送信元である端末装置が前記近距離無線部によって検出された場合に、前記印刷データの出力を行ってもよい。このような形態のストレージ装置であれば、近距離無線によって端末装置のユーザの許可を得た上で印刷を行うことができるので、より、セキュアな環境で印刷を行うことができる。また、近距離無線を用いることで、ユーザは、容易に印刷の許可をストレージ装置に指示することができる。
(6)上記形態のストレージ装置は、更に、前記ストレージ装置の位置を検出する位置検出部を備え、前記記憶部には、前記予め登録されているプリンタの位置が記憶されており、前記印刷データ出力部は、前記位置検出部によって、前記ストレージ装置と前記予め登録されているプリンタとの間の距離が所定の範囲内であることが検出された場合に、前記印刷データの出力を行ってもよい。このような形態であれば、ストレージ装置の位置と、プリンタの位置とが所定の範囲内に存在する場合に、ストレージ装置がプリンタに接続されるので、よりセキュアな環境で印刷を行うことが可能になる。
(7)上記形態のストレージ装置において、前記中間データ出力部は、前記中間データを前記端末装置に出力した場合に、前記中間データを前記記憶部から削除してもよい。このような形態のストレージ装置であれば、一端、端末装置において印刷内容(中間データ)を確認した後に、その中間データを削除することができるので、記憶部の記憶容量を節減することができる。また、無駄な印刷を抑制することができるので、印刷用紙や印刷材(インクやトナー)の消費を抑制することができる。なお、記憶部に、中間データと印刷データの両方が記憶されている場合には、中間データ出力部は、印刷データと中間データとのうち、少なくともいずれか一方を削除してもよい。このような形態であっても上記形態と同様の効果を奏することができる。
(8)上記形態のストレージ装置において、前記印刷データ出力部は、前記距離に応じて、前記距離が所定の範囲内であることを検出する頻度を変更してもよい。このような形態であれば、前記距離が所定の範囲内であるか否かを検出するために要する電力消費の抑制と、印刷可能な環境の適切な検出とを両立させることができる。
(9)上記形態のストレージ装置において、前記記憶部は、前記ストレージ装置に外部接続されていてもよい。このような形態であれば、様々な記憶媒体を記憶部として適用することができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、ストレージ装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、ストレージ装置を含むシステムや、ストレージ装置によって実行される方法、コンピュータによって実行されるコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
ストレージ装置を含む印刷システムの概略構成を示す説明図である。 端末装置の概略構成を示すブロック図である。 ストレージ装置の概略構成を示すブロック図である。 端末情報のデータ構造を示す説明図である。 プリンタ情報のデータ構造を示す説明図である。 登録処理のシーケンス図である。 スプール処理のシーケンス図である。 第1の印刷処理のシーケンス図である。 第2の印刷処理のシーケンス図である。 閲覧処理のシーケンス図である。
A.システム構成:
図1は、本発明の実施形態としてのストレージ装置100を含む印刷システム10の概略構成を示す説明図である。印刷システム10は、可搬型のストレージ装置100と、端末装置200と、プリンタ300と、アクセスポイント400とを含む。
端末装置200は、スマートフォンやタブレットなどの無線LANに対応した装置である。端末装置200は、例えば、Webページやメール、画像、文書など様々なコンテンツを表示することができる。端末装置200は、こうしたコンテンツを表すデータから、中間データを生成してストレージ装置100に送信する機能を備えている。本実施形態において、中間データとは、様々な装置において電子的に閲覧可能な形式のデータである。中間データの形式としては、例えば、ISO32000として標準化されたPDF(Portable Document Format)を用いることができる。
印刷システム10のユーザは、端末装置200とストレージ装置100とを、外出時等に持ち運ぶ。外出中に印刷したいコンテンツがあると、ユーザは、端末装置200に対して印刷操作を行う。すると、端末装置200は、内部のドライバプログラムの働きにより、コンテンツデータから中間データを生成して、生成した中間データをストレージ装置に送信する。ストレージ装置100は、ストレージ装置100から送信された中間データを受信し、内部にスプールする。そして、ストレージ装置100は、スプールされた中間データから、印刷データを生成して内部に蓄積する。印刷データとは、プリンタ300が印刷を行うために使用するデータである。
ユーザが外出等から戻った場合には、ストレージ装置100は、プリンタ300に接続される。そして、ストレージ装置100に蓄積された印刷データがプリンタ300に送信され、印刷が行われる。プリンタ300は、例えば、ユーザ自身によって、USB(Universal Serial Bus)などの有線インタフェースを介してストレージ装置100に接続されてもよいし、アクセスポイント400を介して、無線LANによって自動的にストレージ装置100に接続されてもよい。プリンタ300が端末装置200に有線接続される場合には、印刷システム10は、アクセスポイント400を備えていなくても良い。以下、この印刷システム10を実現するための装置構成および処理内容について詳しく説明する。
図2は、端末装置200の概略構成を示すブロック図である。図2には、端末装置200がスマートフォンとして構成されている例を示した。端末装置200は、CPU210を備える。CPU210には、ROM220と、RAM230と、無線LANインタフェース250と、移動体通信部260と、近距離無線部265と、表示装置270と、入力装置280と、が接続されている。これらの各デバイスには、バッテリ290から電力が供給される。表示装置270としては、例えば、液晶表示装置が適用される。また、入力装置280としては、例えば、タッチパネルが適用される。
無線LANインタフェース250は、IEEE802.11規格に基づき、無線LANによる通信を行う回路である。無線LANインタフェース250は、ストレージ装置100と無線LANによる通信を行うことも可能であり、また、図示しない無線LANルータとの間で無線LAN通信を行い、無線LANルータを介したインターネット接続を行うことも可能である。
移動体通信部260は、3G回線やLTE回線などの移動体通信網を介してインターネットに無線接続するための通信回路である。
近距離無線部265は、近距離無線通信回路(NFC回路)を備えている。後述するように、本実施形態では、ストレージ装置100も近距離無線通信回路を備えている。そのため、ストレージ装置100と端末装置200とは、近距離無線通信を行うことができる。
ROM220には、端末装置200をスマートフォンとして動作させるためのファームウェア221が記憶されている。また、ROM220には、中間データを生成するためのドライバプログラム222が記憶されている。
CPU210は、入力装置280を介してユーザから中間データの生成指示を受け付けると、ドライバプログラム222を実行することにより、指定されたコンテンツデータから中間データ231を生成し、RAM230に記録する。RAM230に記録された中間データ231は、無線LANインタフェース250を通じてストレージ装置100に転送される。
図3は、ストレージ装置100の概略構成を示すブロック図である。ストレージ装置100は、CPU110を備えるコンピュータとして構成されている。CPU110には、ROM120と、RAM130と、USB(Universal Serial Bus)インタフェース140と、無線LANインタフェース150と、記憶部160と、近距離無線部170と、位置検出部180とが接続されている。これらの各デバイスには、バッテリ190から電力が供給される。
USBインタフェース140は、USBケーブルを介してプリンタ300が接続されるインタフェースである。なお、USBインタフェース140にプリンタ300が接続されると、ストレージ装置100側のUSBインタフェース140はホスト側のインタフェースとなり、プリンタ300側のUSBインタフェースはデバイス側のインタフェースとなる。
無線LANインタフェース150は、IEEE802.11規格に基づき、無線LAN通信を行う回路である。無線LANインタフェース150は、端末装置200やプリンタ300と無線LANによる通信を行う。なお、無線LANインタフェースは、接続先の装置毎に備えられていてもよいし、1つの無線LANインタフェースが論理的に複数の装置との通信を兼用する態様であってもよい。無線LAN通信は、IEEE802.11規格に基づくアドホックモードを利用した通信でもよいし、WDS(Wireless Distribution System)モードや、インフラストラクチャモードによる通信であってもよい。インフラストラクチャモードによって通信を行う場合には、ストレージ装置100がアクセスポイントとして動作してもよいし、アクセスポイントとして動作する接続先装置へステーションとして接続してもよい。また、ある装置に対しては、アドホックモードにより通信を行い、ある装置に対してはWDSモードにより通信を行ってもよい。
記憶部160は、端末装置200から無線LANインタフェース150を通じて受信した中間データ161や、中間データに基づき生成された印刷データ162を記憶する。また、記憶部160は、端末装置200に関する情報が記録される端末情報163と、プリンタ300に関する情報が記録されるプリンタ情報164とを記憶する。なお、記憶部160には、中間データに限らず、端末装置200から受信した様々なデータ(文書データ、画像データ、動画データ等)を記憶させることができる。なお、記憶部160は、所定の接続インタフェース(例えば、USBインタフェースやメモリカードインタフェース)を介してストレージ装置100に外部接続(外付け)されても良い。記憶部160が外付けされていれば、外付けハードディスクやUSBフラッシュメモリ、メモリカードなどの様々な記憶媒体を記憶部160として適用することができる。また、ストレージ装置100は、記憶部として、内蔵タイプの記憶部と外付けタイプの記憶部とを両方備えても良い。
近距離無線部170は、近距離無線通信回路(NFC回路)を備えている。前述したように、この近距離無線部170は、端末装置200との間で近距離無線通信を行うために用いられる。CPU110は、近距離無線部170と、端末装置200の近距離無線部265とが通信可能になった場合に、端末装置200がストレージ装置100にタッチされたと判定する。
位置検出部180は、GPS(Global Positioning System)受信回路を備えている。位置検出部180は、このGPS受信回路により、ストレージ装置100の現在位置を測位する。
ROM120には、ストレージ装置100を動作させるためのコンピュータプログラム(ファームウェア)が記録されている。CPU110は、ROM120に記録されたファームウェアをRAM130にロードして実行することで、受信部112、変換部114、中間データ出力部116、印刷データ出力部118、として機能する。
受信部112は、無線LANインタフェース150を通じて、端末装置200から中間データ161を受信し、記憶部160に記録(スプール)する。
変換部114は、受信部112によって受信された中間データ161を印刷データ162に変換して記憶部160に記録する。なお、変換部114は、プリンタ情報164に予め登録されているプリンタ毎に、そのプリンタに対応した印刷データ162を生成する。
中間データ出力部116は、無線LANインタフェース150を通じて端末装置200から中間データ161の閲覧要求を受信した場合に、要求された中間データ161を記憶部160から読み出して端末装置に出力(送信)する。
印刷データ出力部118は、プリンタ情報164に予め登録されているプリンタ300がUSBインタフェース140あるいは無線LANインタフェース150に接続された場合に、接続されたプリンタ300に対応する印刷データ162を記憶部160から読み出してそのプリンタ300に出力(送信)する。後述する第2の印刷処理では、印刷データ出力部118は、位置検出部180によって、ストレージ装置100と予め登録されているプリンタ300との間の距離が所定の範囲内であることが検出された場合に、無線LANインタフェース150を介してアクセスポイント400へ接続し、印刷データの出力を行う。
図4は、端末情報163のデータ構造を示す説明図である。端末情報163には、ストレージ装置100に接続される端末装置200毎に、端末固有情報と印刷許可要否情報とが記録される。端末固有情報とは、各端末装置200に固有の情報であり、例えば、その端末装置200のMACアドレスやUUID(Universally Unique Identifier)が記録される(本実施形態では、MACアドレス)。印刷許可要否情報とは、その端末装置200から出力された中間データに基づいて印刷を行う際に、端末装置200の許可が必要か否かを表す情報である。端末固有情報と印刷許可要否情報とは、後述する登録処理において端末情報163に記録される。
各端末装置200(端末固有情報)には、対応する端末装置200から受信して記憶部160に記憶されている中間データ161のファイル名とその中間データ161を印刷する条件を表す印刷情報とが関連付けられる。印刷情報には、印刷用紙のサイズや、印刷部数、片面印刷を行うか両面印刷かを行うかを表す情報などが含まれる。なお、図4には1台の端末装置200(端末固有情報)に対して、中間データ161と印刷情報とが1組だけ関連付けられた状態が示されているが、1台の端末装置200から複数の中間データ161を受信している場合には、受信したすべての中間データ161のファイル名と印刷情報とがその端末装置220の端末固有情報に関連付けられる。
図5は、プリンタ情報164のデータ構造を示す説明図である。プリンタ情報164には、ストレージ装置100に接続されるプリンタ300毎に、プリンタ固有情報と位置情報とが記録される。プリンタ固有情報とは、各プリンタ300に固有の情報であり、例えば、そのプリンタ300のMACアドレスやiSerial Numberが記録される。iSerial Numberとは、USB規格において、USBデバイスに固有に割り当てられる番号である。位置情報は、各プリンタ300が設置された緯度・経度を表す情報である。プリンタ固有情報と位置情報とは、後述する登録処理においてプリンタ情報164に記録される。
各プリンタ300(プリンタ固有情報)には、そのプリンタ300用に変換された印刷データ162のファイル名と、印刷情報と、その印刷データ162の変換元となった中間データの送信元の端末装置の端末固有情報と、が関連付けられる。本実施形態では、ストレージ装置100の変換部114において、1つの中間データから、プリンタ情報164に登録された各プリンタに対してそれぞれ個別に印刷データが生成される。そのため、例えば、図5において2つのプリンタ(プリンタ固有情報)に関連付けられた「abc1.dat」という印刷データと「abc2.dat」という印刷データとは、それぞれ、「abc.pdf」という1つの中間データから生成されている。変換部114は、各プリンタの製造メーカからプリンタの機種毎に提供されるドライバプログラムを用いることで、プリンタに応じた印刷データを生成する。
B.登録処理:
図6は、印刷システム10において実行される登録処理のシーケンス図である。この登録処理は、ストレージ装置100に対して、新たに接続されるプリンタ300を登録するための処理である。この登録処理では、まず、ストレージ装置100にプリンタ300が接続されると(ステップS100)、ストレージ装置100は、プリンタ300からプリンタ固有情報を取得する(ステップS102)。ストレージ装置100とプリンタ300とは、USB、あるいは、アクセスポイント400を介した無線LAN、を通じて接続される。プリンタ300とストレージ装置100とがUSB接続された場合には、ストレージ装置100はプリンタ300からプリンタ固有情報としてiSerial Numberを取得し、無線LAN接続された場合には、プリンタ固有情報としてプリンタ300のMACアドレスを取得する。
ストレージ装置100がプリンタ300からプリンタ固有情報を取得すると、ストレージ装置100は、位置検出部180を用いて現在位置を測位する(ステップS104)。現在位置を測位すると、ストレージ装置100は、端末装置200に対して新規のプリンタ300が接続されたことを無線LANを通じて通知する(ステップS106)。端末装置200は、ストレージ装置100からその通知を受信すると、その新規のプリンタ300への印刷時に印刷許可が必要であるか否かを表す印刷許可確認要否通知を送信する(ステップS108)。印刷許可が必要な場合には、ユーザが端末装置200をストレージ装置100にタッチさせることにより、近距離無線通信によって端末装置200からストレージ装置100に、端末装置200の端末固有情報(MACアドレス)が通知される。一方、印刷許可が不要な場合には、端末装置200は、印刷許可が不要である旨の操作がなされたこと(例えば、GUI上でOKボタンが押されたこと)を、無線LANを通じてストレージ装置100に通知する。
ストレージ装置100は、端末装置200から印刷許可確認要否通知を受信すると、上述した一連の処理によって取得した情報、すなわち、プリンタ固有情報、現在位置、印刷許可確認要否をストレージ装置100に登録する(ステップS110)。この登録処理では、プリンタ300から取得されたプリンタ固有情報が、プリンタ情報164に記録されると共に、ストレージ装置100が検出した現在位置が、新たなプリンタ300の設置位置としてプリンタ情報164に記録される。また、端末装置200から印刷許可確認要否通知として、端末装置200の端末固有情報が近距離無線通信によって取得された場合には、端末情報163内の、該当する端末固有情報に対して、印刷許可要否情報として「要」と記録される。
以上で説明した登録処理によれば、ストレージ装置100に記憶されたプリンタ情報164に対して、新たなプリンタの情報を登録することができる。
C.スプール処理:
図7は、スプール処理のシーケンス図である。このスプール処理は、端末装置200で生成された中間データをストレージ装置100がスプールする処理である。このスプール処理は、例えば、端末装置200に表示される所定のGUI(グラフィカルユーザインタフェース)において、印刷ボタンが押された場合に実行される。
このスプール処理では、まず、端末装置200において、中間データが生成される(ステップS200)。中間データの生成にあたり、ユーザからは、端末装置200に対して印刷情報(用紙サイズ、印刷部数、片面/両面指示)が入力される。中間データが生成されると、端末装置200は、ストレージ装置100に対して無線LANを通じて中間データと印刷情報と端末装置200の端末固有情報とを送信する(ステップS202)。中間データが送信されると、ストレージ装置100の受信部112は、その中間データを受信して記憶部160にスプールする(ステップS204)。スプール時には、ストレージ装置100は、受信した中間データのファイル名と印刷情報とを、端末情報163の該当する端末固有情報に対応付ける。
ストレージ装置100は、中間データを記憶部160にスプールすると、その中間データから、ストレージ装置100に登録された各プリンタに対応する印刷データを生成する(ステップS206)。ストレージ装置100は、例えば、CPU110の稼働率が低い時間(アイドル時間等)に印刷データを生成する。印刷データを生成すると、ストレージ装置100は、その印刷データを記憶部160に蓄積する(ステップS208)。印刷データの蓄積時には、ストレージ装置100は、プリンタ情報164の該当するプリンタ固有情報に、変換された印刷データのファイル名と印刷情報と、変換元となった中間データの送信元の端末固有情報とを対応付ける。
以上で説明したスプール処理によれば、端末装置200とストレージ装置100とが外出先等に持ち出された際に、ストレージ装置100に中間データおよび印刷データを記憶させることができる。よって、端末装置200の記憶容量を節減することができる。また、端末装置200の印刷ボタンが押された場合にスプール処理が実行されれば、ユーザは、プリンタ300の存在を意識することなく、コンテンツの印刷を指示することができるので、気軽に印刷操作を行うことができる。
D.第1の印刷処理:
図8は、第1の印刷処理のシーケンス図である。この第1の印刷処理は、ストレージ装置100とプリンタ300とがUSBケーブルによって接続された場合に実行される印刷処理である。この印刷処理において、まず、プリンタ300がUSBケーブルによってストレージ装置100に接続されると(ステップS300)、ストレージ装置100は、プリンタ300から、USBケーブルを通じてプリンタ固有情報(iSerial Number)を取得する(ステップS302)。
プリンタ300からプリンタ固有情報を取得すると、ストレージ装置100は、プリンタ情報164を参照して、そのプリンタ固有情報に対応する印刷データと、その印刷データの送信元である端末装置200の端末固有情報を特定する。そして、端末情報163を参照して、その端末固有情報に対応する印刷許可要否情報を参照する。参照した結果、「印刷許可要」の場合には、ストレージ装置100は、その端末固有情報を有する端末装置200に対して、無線LANを通じて、印刷を許可するか否かを確認する(ステップS304)。端末装置200は、当該確認があった場合には、表示装置270に、例えば、「印刷を許可する場合には、この端末装置でストレージ装置にタッチして下さい。印刷を禁止する場合には、キャンセルボタンを押して下さい。」という旨のメッセージを表示する。ユーザは、メッセージを確認して、印刷を許可する場合には、端末装置200でストレージ装置100をタッチする。そうすると、端末装置200とストレージ装置100との間で近距離無線通信が行われることで、印刷を許可することがストレージ装置100に通知される(ステップS306)。一方、印刷を禁止する場合には、ユーザは、端末装置200の入力装置280を用いて、表示装置270に表示されたキャンセルボタンを押す。そうすると、端末装置200からは、無線LANを通じて、印刷を禁止することがストレージ装置100に通知される(ステップS306)。
ストレージ装置100の印刷データ出力部118は、端末装置200から印刷許可があった場合、もしくは、その端末装置200に対応する印刷許可要否情報が「印刷許可不要」の場合、接続されたプリンタ300に対応する印刷データと印刷情報とを記憶部160から読み出して、USBケーブルを通じて、そのプリンタ300に送信する(ステップS308)。印刷データの送信が成功すると、ストレージ装置100は、その印刷データおよび印刷情報を記憶部160から削除する(ステップS310)。プリンタ300は、ストレージ装置100から印刷データと印刷情報とを受信すると、その印刷データと印刷情報に従い、印刷を行う(ステップS312)。
以上で説明した第1の印刷処理によれば、プリンタ300がUSBを介してストレージ装置100に接続された場合に、ストレージ装置100に蓄積された印刷データをそのプリンタ300に送信して印刷を行わせることができる。
E.第2の印刷処理:
図9は、第2の印刷処理のシーケンス図である。この第2の印刷処理は、ストレージ装置100とプリンタ300とが無線LANによって接続された場合に実行される印刷処理である。この第2の印刷処理では、ストレージ装置100のステーション機能は、デフォルトでオフにされていることとする。また、アクセスポイント400はRARP(Reverse Address Resolution Protocol)サーバ機能を有しているものとする。
この第2の印刷処理では、プリンタ300はアクセスポイント400に無線LANあるいは有線LANによって接続されている(ステップS400)。ストレージ装置100は、常時、位置検出部180によって現在位置を検出している。現在位置を検出すると、ストレージ装置100は、プリンタ情報164に登録されたプリンタ300の位置情報を参照して、現在位置から所定の範囲内(例えば、50m以内)に存在するプリンタを特定する(ステップS402)。所定の範囲内に存在するプリンタ300が特定されると、ストレージ装置100は、無線LANのステーション機能をオフからオンにし(ステップS404)、接続可能なアクセスポイント400に接続する(ステップS406)。ストレージ装置100がアクセスポイント400に接続されると、そのアクセスポイント400を通じて、ストレージ装置100は、プリンタ300に接続される。アクセスポイント400に接続するためのSSID(Service Set Identifier)、暗号化モード、暗号キー、は、図6に示した登録処理においてストレージ装置100とプリンタ300とが既に無線LANを介して接続されていることから、ストレージ装置100に設定されている。
ストレージ装置100は、アクセスポイント400に接続すると、RAPRプロトコルを用いて、ステップS402で特定されたプリンタ300のプリンタ固有情報(MACアドレス)に基づき、プリンタ300のIPアドレスをアクセスポイント400に問い合わせる(ステップS408)。アクセスポイント400からは、この問い合わせに応じて、プリンタ300のIPアドレスがストレージ装置100に通知される(ステップS410)。
アクセスポイント400からプリンタ300のIPアドレスの通知を受信すると、ストレージ装置100は、プリンタ情報164を参照して、ステップS402で特定されたプリンタ300のプリンタ固有情報に対応する印刷データと、その印刷データの送信元である端末装置200の端末固有情報を特定する。そして、端末情報163を参照して、その端末固有情報に対応する印刷許可要否情報を参照する。参照した結果、「印刷許可要」の場合には、ストレージ装置100は、その端末固有情報を有する端末装置200に対して、無線LANを通じて、印刷を許可するか否かを確認する(ステップS412)。端末装置200は、当該確認があった場合には、表示装置270に、例えば、「印刷を許可する場合には、この端末装置でストレージ装置にタッチして下さい。印刷を禁止する場合には、キャンセルボタンを押して下さい。」という旨のメッセージを表示する。ユーザは、メッセージを確認して、印刷を許可する場合には、端末装置200でストレージ装置100をタッチする。そうすると、端末装置200とストレージ装置100との間で近距離無線通信が行われることで、印刷を許可することがストレージ装置100に通知される(ステップS414)。一方、印刷を禁止する場合には、ユーザは、端末装置200の入力装置280を用いて、表示装置270に表示されたキャンセルボタンを押す。そうすると、端末装置200からは、無線LANを通じて、印刷を禁止することがストレージ装置100に通知される(ステップS414)。
ストレージ装置100の印刷データ出力部118は、端末装置200から印刷許可があった場合、もしくは、その端末装置200に対応する印刷許可要否情報が「印刷許可不要」の場合、接続されたプリンタ300に対応する印刷データと印刷情報とを記憶部160から読み出して、無線LANを通じて、ステップS410で取得されたIPアドレス宛て(プリンタ300宛て)に送信する(ステップS416)。印刷データの送信が成功すると、ストレージ装置100は、その印刷データおよび印刷情報を記憶部160から削除する(ステップS418)。プリンタ300は、ストレージ装置100から印刷データと印刷情報とを受信すると、その印刷データと印刷情報に従い、印刷を行う(ステップS420)。
以上で説明した第2の印刷処理によれば、プリンタ300とストレージ装置100との間の距離が所定の範囲内であり、かつ、プリンタ300が無線LANを介してストレージ装置100に接続された場合に、ストレージ装置100に蓄積された印刷データをそのプリンタ300に送信して印刷を行わせることができる。
F.閲覧処理:
図10は、閲覧処理のシーケンス図である。この閲覧処理は、端末装置200によって、ストレージ装置100にスプールされた中間データを閲覧するための処理である。この閲覧処理は、端末装置200に限らず、中間データを表示可能な端末装置であれば、任意の装置で実行可能である。
この閲覧処理では、まず、端末装置200からストレージ装置100に対して、閲覧要求が送信される(ステップS500)。ストレージ装置100の中間データ出力部116は、閲覧要求を受信すると、その閲覧要求によって指定された中間データを記憶部160から読み出して、端末装置200に送信する(ステップS502)。端末装置200は、中間データを受信すると、受信した中間データに基づき、その中間データが表すコンテンツを表示装置270に表示する(ステップS504)。その後、ユーザによって中間データの削除が指示された場合には、端末装置200は、ストレージ装置100に対して、中間データの削除要求を送信する(ステップS506)。ストレージ装置100の中間データ出力部116は、端末装置200から削除要求を受信すると、その要求に従い、中間データを記憶部160から削除する(ステップS508)。このステップS508では、中間データとともに、その中間データから生成された印刷データも削除してもよい。また、中間データは削除せず、印刷データを削除することも可能である。
以上で説明した閲覧処理によれば、端末装置200等から閲覧要求があった場合には、ストレージ装置100から端末装置200等に中間データが送信されるので、プリンタが存在しない場合であっても印刷内容を確認することができる。また、端末装置200等によって中間データが閲覧された場合に、ストレージ装置100から中間データを削除することができるので、ストレージ装置100の記憶容量を節減することができる。また、無駄な印刷を抑制することができるので、印刷用紙や印刷材(インクやトナー)の消費を抑制することができる。
なお、上記ステップS502では、中間データ出力部116は、中間データの出力先を、その中間データを送信した端末装置200に制限してもよい。つまり、中間データ出力部116は、中間データを、その中間データを送信した端末装置200だけに送信してもよい。このように、中間データの送信先を制限すれば、他人によって印刷内容が閲覧されることを抑制することができる。
G.効果:
以上で説明した印刷システム10では、ストレージ装置100は、端末装置200から受信した中間データを印刷データに変換し、中間データと印刷データとを記憶部160に記憶させる。そのため、外出先等にプリンタが存在しない場合であっても、端末装置200からストレージ装置100に中間データを送信するだけで、印刷に関する準備を行うことができる。また、ストレージ装置100にプリンタ300が接続された場合に、そのプリンタ300に印刷データが送信されて印刷が行われるので、セキュアな環境で印刷を行うことができる。よって、本実施形態の印刷システム10によれば、プリンタが存在しない環境下における印刷の利便性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、予め登録されたプリンタ300がストレージ装置100に接続された場合には、そのプリンタ300に対応する印刷データがプリンタ300に送信されるので、複数のプリンタ300を簡単に使い分けることができる。
また、本実施形態では、ストレージ装置100と端末装置200との間で、近距離無線通信が行われることにより、端末装置200のユーザから印刷の許可を得ることができる。よって、セキュアな環境で印刷を行うことができる。また、近距離無線通信を用いるため、ユーザは、端末装置200をストレージ装置100にタッチさせるだけで容易に印刷の許可をストレージ装置100に指示することができる。
更に、本実施形態の第2の印刷処理では、ストレージ装置100の位置とプリンタ300の位置とが所定の範囲内の場合に、無線LANを介してストレージ装置100がプリンタ300に接続される。そのため、プリンタ300が存在しないネットワークにストレージ装置100が接続されてしまうことを抑制することができる。よって、よりセキュアな環境で印刷を行うことが可能になる。
H.変形例:
<変形例1>
上記実施形態では、ストレージ装置100とプリンタ300とがUSBや無線LANによって接続される例を示した。これに対して、ストレージ装置100とプリンタ300とは、USB以外の有線接続手段(例えば、有線LAN)や、無線LAN以外の無線接続手段(例えば、赤外線)によって接続されてもよい。
<変形例2>
上記実施形態では、ストレージ装置100が備える各デバイスには、バッテリ190から電力が供給される。これに対して、ストレージ装置100の構成からバッテリ190を省略し、各デバイスには、商用電源から電力を供給してもよい。また、ストレージ装置100は、バッテリ190に蓄えられた電力を、他の装置(例えば、携帯電話やスマートフォン、携帯型のルータ等)に供給できるように、電力供給用のUSBコネクタや他の形態の電源コネクタを備えていてもよい。
<変形例3>
上記実施形態において、端末装置200は、近距離無線部265を備えていなくてもよい。また、ストレージ装置100も、近距離無線部170を備えていなくてもよい。この場合、端末装置200とストレージ装置100との間で近距離無線通信が行われないため、例えば、図6に示した登録処理のステップS108では、端末固有情報を、近距離無線通信ではなく、無線LANを通じてストレージ装置100に送信しても良い。また、図9に示した第2の印刷処理のステップS414では、無線LANを通じて、所定のメッセージをストレージ装置に送信することで、印刷を許可することをストレージ装置100に通知する。
<変形例4>
上記実施形態において、ストレージ装置100は、位置検出部180を備えていなくてもよい。この場合、例えば、図6に示した登録処理のステップS104では、プリンタの位置を、例えば、端末装置200から取得してもよい。また、図9に示した第2の印刷処理のステップS402でも、端末装置200から位置を取得してもよい。端末装置200がスマートフォンであれば、通常、GPS受信回路が備えられているため、端末装置200から位置を取得することは容易である。また、ストレージ装置100とプリンタ300とが所定の位置範囲内に存在するか否かは、位置検出部180によらず、例えば、両者に備えられたBluetooth(登録商標)等の近距離無線回路を用いて検出してもよい。
<変形例5>
上記実施形態において、ストレージ装置100から位置検出部180を省略する場合には、プリンタ300の位置をストレージ装置100に登録しないこととしてもよい。この場合、図9に示した第2の印刷処理では、ステップS402を省略し、ストレージ装置100のステーション機能によって、ストレージ装置100をその場で接続可能なアクセスポイント400に接続させる。そして、予め登録されたプリンタ固有情報に対応するプリンタ300を、接続されたネットワーク内から、上記実施形態のようにRARPプロトコルを用いて検索し、プリンタが検索された場合に、そのプリンタに対して印刷データを送信する。こうすることによっても、ストレージ装置100からプリンタ300に印刷データを送信することが可能である。なお、ストレージ装置100からプリンタ300に印刷データを送信する際には、図9に示したように、アクセスポイント400を経由して送信してもよいし、プリンタ300が無線LAN内蔵プリンタであれば、インフラストラクチャモードあるいはアドホックモードによってプリンタ300とストレージ装置100とが通信可能になった場合に、ストレージ装置100から直接的にプリンタ300に印刷データを送信してもよい。
<変形例6>
上記実施形態の第1の印刷処理および第2の印刷処理では、ストレージ装置100からプリンタ300に印刷データの送信が成功した場合に、ストレージ装置100から印刷データを削除している。これに対して、例えば、印刷データの送信後、一定時間経過後に印刷データを削除してもよい。また、位置検出部180を用いて、印刷データの送信後、プリンタ300から一定距離離れた場合に、印刷データを削除してもよい。また、自動的に削除するのではなく、端末装置200から削除指示を受けた場合に削除を行うこととしてもよい。
<変形例7>
上記実施形態では、端末装置200は、スマートフォンとして構成されている。これに対して、端末装置200は、無線LANによる通信が可能であれば、どのような装置であってもよい。例えば、移動体通信網に接続可能な携帯型のルータ装置や、タブレット端末、携帯情報端末、ゲーム機、パーソナルコンピュータなどの種々の装置を、端末装置200として適用することが可能である。
<変形例8>
上記実施形態では、ストレージ装置100と端末装置200との間でNFC回路による近距離無線通信が行われた場合に、印刷を許可することが端末装置200からストレージ装置100に通知される。これに対して、例えば、ThunderboltやBluetooth、無線LAN(ビーコン検出)などの各種通信手段によってストレージ装置100と端末装置200とが通信可能であることが検出された場合や、ワイヤレス給電(例えば、Qi)によってストレージ装置100から端末装置200に給電可能であることが検出された場合に、印刷を許可することが端末装置200からストレージ装置100に通知されることとしてもよい。
<変形例9>
図9に示した第2の印刷処理において、位置検出部180によって現在位置が検出可能な場合には、ストレージ装置100(の印刷データ出力部118)は、プリンタ300との距離に応じて、近隣に存在するプリンタ300を特定(確認)する処理の頻度を変更してもよい。プリンタ300との距離が遠い場合に頻繁に確認を行えば、プリンタ300に接続できる可能性が低いにもかかわらず、バッテリ190が大きく消耗してしまうからである。例えば、ストレージ装置100は、予め登録されたプリンタ300の位置が、現在位置から100m以上離れている場合には、頻度を低くし(例えば、1分毎)、100m以内に近付くと頻度を高くし(例えば、1秒毎)、10m以内に近付いた時には、更に頻度を高く(例えば、100msec毎)するように制御することができる。このような制御を行えば、電力消費の抑制と、印刷可能な環境の適切な検出とを両立させることができる。
<変形例10>
上記実施形態では、端末装置200が中間データを生成している。これに対して、中間データは、ストレージ装置100が端末装置200から各種の形式のデータ(例えば、端末装置200にプリンタ300を直接的に接続した場合に端末装置200からプリンタ300に送信されるデータ)を受信して生成してもよい。また、中間データの形式は、PDFに限らず、端末装置200あるいはストレージ装置100が生成可能な形式のデータであればよい。例えば、オフィス系アプリケーション(文書作成ソフトウェア、表計算ソフトウェア、プレゼンテーションソフトウェア等)で用いられる形式のデータや、各種画像データ(bitmap、JPEG、GIF、TIFF、PNG、ICO)の形式であってもよい。
<変形例11>
上記実施形態では、ストレージ装置100の記憶部160には、印刷データがスプールされる。これに対して、ストレージ装置100の記憶部160には、印刷データはスプールされないこととしてもよい。この場合、ストレージ装置100は、プリンタ300が接続された場合に、記憶部160に記憶された中間データから印刷データを生成して、プリンタ300に送信する。記憶部160に印刷データがスプールされる態様であれば、プリンタ300が接続された場合に、直ぐに印刷データをプリンタ300に送信することができる。また、記憶部160に印刷データがスプールされない態様であれば、記憶部160の記憶容量を節減することができる。
<変形例12>
上記実施形態において、ソフトウェアによって実現した機能は、ハードウェアによって実現しても良い。また、ハードウェアによって実現した機能は、ソフトウェアによって実現しても良い。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…印刷システム
100…ストレージ装置
110…CPU
112…受信部
114…変換部
116…中間データ出力部
118…印刷データ出力部
120…ROM
130…RAM
140…USBインタフェース
150…無線LANインタフェース150
160…記憶部
161…中間データ
162…印刷データ
163…端末情報
164…プリンタ情報
170…近距離無線部
180…位置検出部
190…バッテリ
200…端末装置
210…CPU
221…ファームウェア
222…ドライバプログラム
220…ROM
230…RAM
231…中間データ
250…無線LANインタフェース250
260…移動体通信部
265…近距離無線部
270…表示装置
280…入力装置
290…バッテリ
300…プリンタ
400…アクセスポイント

Claims (12)

  1. プリンタが接続可能であり、無線LANインタフェースを有する可搬型のストレージ装置であって、
    端末装置から、前記無線LANインタフェースを通じて、電子的に閲覧可能な形式の中間データを受信する受信部と、
    前記中間データを記憶する記憶部と、
    前記中間データを、予め登録されているプリンタ毎に、該各プリンタに対応する印刷データに変換する変換部と、
    予め登録されているプリンタが接続された場合に、前記接続されたプリンタに対応する印刷データを前記接続されたプリンタに出力する印刷データ出力部と、
    を備えるストレージ装置。
  2. 請求項1に記載のストレージ装置であって、
    前記記憶部は、前記中間データに加え、前記変換部によって変換された印刷データを記憶する、ストレージ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のストレージ装置であって、
    前記端末装置からの閲覧要求に応じて、前記中間データを前記記憶部から読み出して前記端末装置に出力する中間データ出力部、を更に備えるストレージ装置。
  4. 請求項3に記載のストレージ装置であって、
    前記中間データ出力部は、前記中間データの出力先を、該中間データを送信した端末装置に制限する、ストレージ装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のストレージ装置であって、
    更に、近距離無線部を備え、
    前記印刷データ出力部は、前記中間データの送信元である端末装置が前記近距離無線部によって検出された場合に、前記印刷データの出力を行う、ストレージ装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のストレージ装置であって、
    更に、前記ストレージ装置の位置を検出する位置検出部を備え、
    前記記憶部には、前記予め登録されているプリンタの位置が記憶されており、
    前記印刷データ出力部は、前記位置検出部によって、前記ストレージ装置と前記予め登録されているプリンタとの間の距離が所定の範囲内であることが検出された場合に、前記印刷データの出力を行う、ストレージ装置。
  7. 請求項6に記載のストレージ装置であって、
    前記印刷データ出力部は、前記距離に応じて、前記距離が所定の範囲内であることを検出する頻度を変更する、ストレージ装置。
  8. 請求項3または請求項4に記載のストレージ装置であって、
    前記中間データ出力部は、前記中間データを前記端末装置に出力した場合に、前記中間データを前記記憶部から削除する、ストレージ装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のストレージ装置であって、
    前記記憶部は、前記ストレージ装置に外部接続されている、ストレージ装置。
  10. プリンタが接続可能であり無線LANインタフェースを有する可搬型のストレージ装置と、端末装置と、を含むシステムであって、
    前記ストレージ装置は、
    前記無線LANインタフェースを通じて、電子的に閲覧可能な形式の中間データを前記端末装置から受信する受信部と、
    前記中間データを記憶する記憶部と、
    前記中間データを、予め登録されているプリンタ毎に、該各プリンタに対応する印刷データに変換する変換部と、
    予め登録されているプリンタが接続された場合に、前記接続されたプリンタに対応する印刷データを前記接続されたプリンタに出力する印刷データ出力部と、を備える、
    システム。
  11. プリンタが接続可能であり無線LANインタフェースを有する可搬型のストレージ装置によって実行される方法であって、
    (a)前記無線LANインタフェースを通じて、電子的に閲覧可能な形式の中間データを受信する工程と、
    (b)前記中間データを記憶部に記憶させる工程と、
    (c)前記中間データを、予め登録されているプリンタ毎に、該各プリンタに対応する印刷データに変換する工程と、
    (d)予め登録されているプリンタが接続された場合に、前記接続されたプリンタに対応する印刷データを前記接続されたプリンタに出力する工程と、
    を含む方法。
  12. プリンタが接続可能であり無線LANインタフェースを有する可搬型のコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記無線LANインタフェースを通じて、電子的に閲覧可能な形式の中間データを受信する受信機能と、
    前記中間データを記憶部に記憶させる記憶機能と、
    前記中間データを、予め登録されているプリンタ毎に、該各プリンタに対応する印刷データに変換する変換機能と、
    予め登録されているプリンタが接続された場合に、前記接続されたプリンタに対応する印刷データを前記接続されたプリンタに出力する印刷データ出力機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
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