JP6155134B2 - 単列アキュームコンベヤの搬送制御方法および単列アキュームコンベヤの搬送装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、前記特許文献1の技術では、多列コンベヤの各列でびんをほぼ均等にばらばらのびん配列となるようにアキューム搬送制御をしているが、単列アキュームコンベヤにおける各コンベヤの接続部で、衝突によるびんの傷付きや凹みを防止するアキュームの搬送制御については言及されていない。
図1は、容器(びん)搬送コンベヤラインを摸式的に示した平面図である。
図3は、単列アキュームコンベヤのアキュームについて説明する平面図である。
図4は、従来の単列アキュームコンベヤのアキューム制御を説明する平面図である。
なお、前記ラベラ出口コンベヤ22からコンベヤA(1)への容器搬送等、上下流のコンベヤの前記接続部においてはびんBが図示しないびんガイドにガイドされて受け渡されるようになっており、各コンベヤの搬送制御は制御装置12(図1では記号12を( )表示している。)からの指令によって行われるようになっている。
また、図示区間ALは、ラベラ20から払い出されるびんBの収容区間を示している。
図3において、(a)は通常搬送時を、(b)はアキューム動作終了時を示しており、図3(a)においては、コンベヤA(N−3)からコンベヤA(N−2)、コンベヤA(N−1)を経由してコンベヤA(N)へ容器Bが通常搬送速度(通常速)で搬送され、容器Bは適宜の隙間をもった容器間隔Pdで搬送されている。
ここで、検査機30の停止等により検査機入口コンベヤ31が停止すると、コンベヤA(N)で搬送中の容器Bの前記隙間が詰められ、やがて前後の容器Bが接触して密着する満杯状態になって、図示しない容器センサーの検知によって制御装置12からの指令でコンベヤA(N)が停止する。
以降、検査機コンベヤ31が停止のままで、上流のラベラ20から容器Bの供給が継続していると、コンベヤA(N)の上流のコンベヤA(N−1)において、搬送中の容器Bの前後の隙間が詰められ、やがて前後の容器Bが接触して密着する満杯状態になって、前記コンベヤA(N)と同様に満杯により停止され、更にはその上流側へと順次コンベヤが満杯停止して、図3(b)に示すように、容器Bの前後の隙間を詰めるように容器Bが収容(アキューム)される。
即ち、下流側の検査機30が停止しても、容器Bを単列アキュームコンベヤ2にアキュームすることによって上流側のラベラ20が運転を継続できるように制御されている。
図4において、(a)はコンベヤA(N−2)、コンベヤA(N−1)、コンベヤA(N)が通常搬送中を、(b)はコンベヤA(N)が停止してコンベヤA(N−1)が制御装置12からの指令によって低速に(減速)制御されるアキューム動作開始時を、(c)はコンベヤA(N−1)がアキューム動作中を、(d)はコンベヤA(N−1)が前記(c)の状態よりも更にアキューム量が多くなった場合のアキューム動作中を、(e)はコンベヤA(N−1)がアキューム満杯となって制御装置12からの指令によって停止へ動作移行し、上流のコンベヤA(N−2)が低速に移行するアキューム動作開始時の状態を示しており、単列アキュームコンベヤ2のアキューム制御の1例を、コンベヤA(N−2)、コンベヤA(N−1)、コンベヤA(N)で説明する。
制御装置12からの指令でコンベヤA(N)が搬送停止となった場合には、図4(b)に示すように、コンベヤA(N−2)は通常速のままで、先ずコンベヤA(N−1)が容器密着速度(密着速度とは供給能力に対して容器Bが丁度密着して搬送される速度を指す)である低速に移行してアキューム動作が開始される。
一方、図示二点鎖線のF部においては、下流側のコンベヤA(N)が停止しているので、コンベヤA(N−1)の下流側で、停止した容器Bに後続の容器Bが低速で順次衝突し、密着していく。
そして、図4(e)で二点鎖線のJ部に示すように、コンベヤA(N−1)がアキューム満杯になったと図示しない容器センサーが検知した段階で、制御装置12からの指令によりコンベヤA(N−1)は停止に移行し、上流のコンベヤA(N−2)の搬送速度が低速(密着速度)に移行する。
また、破びんの恐れのないPETびんにおいても、近年のびん薄肉化傾向を考慮すれば、衝突による凹み等の損傷が生じる恐れがある。
(1)第1の手段の単列アキュームコンベヤの搬送制御方法は、容器(以下、びんと称することがある。)を搬送するコンベヤラインで、上流側から下流側へ複数個に分割された各コンベヤが上下流で直列に接続されて、通常搬送時は上流からびんを単列で適宜所定の隙間をもって搬送し、アキューム搬送時はびんを密着状態でアキューム可能とする単列アキュームコンベヤの搬送制御方法において、通常搬送からアキューム搬送制御への切替え時に、該単列アキュームコンベヤを構成する全ての各コンベヤを、一斉に、下流コンベヤの搬送速度を直前の上流コンベヤの搬送速度よりも減速させることを特徴とする。
特に、前記減速比が、前記通常搬送時に適宜に隙間を開けて搬送される容器間隔P(Pは容器径のP倍を指し、搬送中の前後容器の前端と前端との間隔を表す)として、1/Pの場合には、単列アキュームコンベヤを構成する各コンベヤの乗り移り部ではこの速度比によって容器の搬送隙間が丁度0になるように詰まり、容器は衝突の衝撃が無い状態で前後が密着するとともに、下流側では容器衝突が前方の容器に損傷を与えない程度の軽い衝突で容器がアキュームされるようになり、容器の損傷が無くなるという効果を有する。
図1は、容器(びん)搬送コンベヤラインを摸式的に示した平面図である。
図2は、本発明の実施の形態に係わる単列アキュームコンベヤのアキューム制御を説明する平面図である。
図1は、従来の単列アキュームコンベヤを説明した図を流用しており、従来の単列アキュームコンベヤでの説明と同じ構造のものは同じ記号を付し、重複する説明は省略する。
図1において、本発明の実施の形態の単列アキュームコンベヤ1は制御装置10によって搬送制御されるようになっている。
図2において、(a)はびんBがラベラ出口コンベヤ22上を容器間隔Pd(Pdはびん径dのP倍を指し、搬送中の前後のびんの前端と前端との間隔を表すが、間隔Pdを単に間隔Pと表現することがある。)で適宜の隙間を開けて搬送される通常搬送速度V(0)で搬送されて、コンベヤA(1)上を搬送速度V(1)=V(0)x(1/P)で搬送され、コンベヤA(2)上を搬送速度V(2)=V(1)x(1/P)で搬送されてアキューム動作(制御)を開始した直後の状態を、(b)は前記(a)の状態からアキューム動作が進んだ状態を、(c)は検査機入口コンベヤ31が停止して単列アキュームコンベヤ1の最下流コンベヤA(N)がアキューム動作をしつつある状態を示す図である。
コンベヤA(1)は、検査機30の停止等により制御装置10からの指令によって、アキューム搬送制御への切替えが開始されると、搬送速度V(1)が上流のラベラ出口コンベヤ22の通常搬送速度V(0)の(1/P)倍の速度に減速されるので、図2(b)の図示二点鎖線のR部において、上流コンベヤからの容器供給能力に対する容器密着速度になって、容器Bの搬送隙間が詰まっていく。この場合、容器は衝突の衝撃無しで密着することになる。
先ず、前記一斉の切替えを、同時に切替えとすると、図2(b)のS部でも、また、図(c)のT部でも、上流コンベヤからの容器Bの供給能力に対する容器密着速度になって、容器Bの搬送隙間が詰まっていく。但し、最下流コンベヤA(N)から検査機入口コンベヤ31への接続部(乗り移り部)の図2(c)のU部においては、検査機入口コンベヤ31が停止していて、コンベヤA(N)が搬送速度V(N)で搬送しているため、容器Bは停止している前方の容器Bに衝突することになる。
即ち、コンベヤA(1)をコンベヤ22の1/Pの速度比で減速してから所定時間(1例として1秒)のタイムラグでコンベヤA(2)をコンベヤA(1)の1/Pの速度比で減速し、同様に、コンベヤA(2)の前記減速後に所定時間のタイムラグでコンベヤA(3)を減速するというように、順次最下流コンベヤA(N)までを所定時間のタイムラグで減速すると、前記説明のアキューム搬送中の急減速による容器Bの転倒を避けることができる。
なお、前記説明の、最上流から最下流に向けて、順次所定のタイムラグをもったタイムラグ減速については、最下流から最上流に向けて、順次所定のタイムラグをもったタイムラグ減速とすることもでき、その効果は前記説明と同様であるので、詳細説明は省略する。
そこで、アキューム搬送制御終了時に、前記一斉に搬送停止する制御を、最下流から最上流に向けて、順次所定時間のタイムラグ(時間差)をもったタイムラグ停止とすることもできる。
即ち、最下流コンベヤA(N)を搬送停止してから所定時間(1例として1秒)のタイムラグで上流のコンベヤA(N−1)を搬送停止し、順次最上流コンベヤA(1)までを所定時間のタイムラグで搬送停止すると、前記説明のアキューム搬送中の急停止に伴う容器Bの転倒を避けることができる。
また、図1から図4においては、単列アキュームコンベヤを構成する各コンベヤを直線コンベヤとした場合を示したが、各コンベヤを曲線コンベヤとしてもよく、また、直線コンベヤと曲線コンベヤを混在させてもよい。何れも場合も本発明の技術思想の範疇である。
この場合、上流コンベヤから下流コンベヤへの乗り移り部においての容器密着搬送が前記1/P倍の場合のような理想的な状況ではないものの、前記乗り移り部においての容器密着搬送時の軽微な衝突による容器損傷が実用上十分に許容されるものであって、また、アキューム区間の最下流であるコンベヤA(N)での低速での容器衝突による容器損傷が軽微で実用上十分に許容されるものであれば、本発明の技術思想の範疇である。
A(1)〜A(N) (単列アキュームコンベヤを構成する)各コンベヤ
10 制御装置
B 容器
Claims (10)
- 容器を搬送するコンベヤラインで、上流側から下流側へ複数個に分割された各コンベヤが上下流で直列に接続されて、
通常搬送時は上流から容器を単列で適宜所定の隙間をもって搬送し、アキューム搬送時は容器を密着状態でアキューム可能とする単列アキュームコンベヤの搬送制御方法において、通常搬送からアキューム搬送制御への切替え時に、該単列アキュームコンベヤを構成する全ての各コンベヤを、一斉に、下流コンベヤの搬送速度を直前の上流コンベヤの搬送速度よりも減速させることを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送制御方法。 - 請求項1に記載する単列アキュームコンベヤの搬送制御方法において、
前記下流コンベヤの搬送速度を直前の上流コンベヤの搬送速度よりも減速させる速度比を、該単列アキュームコンベヤの最上流から最下流に向けて一定の速度比1/K(Kは1以上の係数)としたことを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送制御方法。 - 請求項2に記載する単列アキュームコンベヤの搬送制御方法において、
前記係数Kを、前記通常搬送時に適宜に隙間を開けて搬送される容器間隔P(Pは容器径のP倍を指し、搬送中の前後容器の前端と前端との間隔を表す)としたことを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送制御方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載する単列アキュームコンベヤの搬送制御方法において、
前記アキューム搬送制御への切替え時に、各接続部で前記減速に伴って密着搬送となる容器列の先頭容器が一つ下流の接続部に到着する時間が各コンベヤで同一となるように、前記各コンベヤのコンベヤ長さを設定して、アキューム搬送制御することを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送制御方法。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載する単列アキュームコンベヤの搬送制御方法において、
前記アキューム搬送制御終了時に、該単列アキュームコンベヤを構成する全ての各コンベヤを、一斉に搬送停止とするように制御することを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送制御方法。 - 容器を搬送するコンベヤラインにおいて、上流側から下流側へ複数個に分割され、各々が上下流で直列に接続されて、通常搬送時は上流から容器を単列で適宜所定の隙間をもって搬送し、アキューム搬送時は容器を密着状態でアキューム可能とする複数のコンベヤから成る単列アキュームコンベヤと、該単列アキュームコンベヤを構成する全ての各コンベヤを、一斉に、下流コンベヤの搬送速度を直前の上流コンベヤの搬送速度よりも減速させるように制御する制御装置とで構成したことを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送装置。
- 請求項6に記載する単列アキュームコンベヤの搬送装置において、
前記下流コンベヤの搬送速度を直前の上流コンベヤの搬送速度よりも減速させる速度比を、該単列アキュームコンベヤの最上流から最下流に向けて一定の速度比1/K(Kは1以上の係数)とするように前記制御装置を構成したことを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送装置。 - 請求項7に記載する単列アキュームコンベヤの搬送装置において、
前記係数Kを、前記通常搬送時に適宜に隙間を開けて搬送される容器間隔P(Pは容器径のP倍を指し、搬送中の前後容器の前端と前端との間隔を表す)とするように前記制御装置を構成したことを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送装置。 - 請求項6から請求項8のいずれか一項に記載する単列アキュームコンベヤの搬送装置において、
前記アキューム搬送制御への切替え時に、接続部で前記減速に伴って密着搬送となる容器列の先頭容器が一つ下流の接続部に到着する時間が各コンベヤで同一となるように、前記各コンベヤのコンベヤ長さを設定したことを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送装置。 - 請求項6から請求項9のいずれか一項に記載する単列アキュームコンベヤの搬送装置において、
前記アキューム搬送終了時に、該単列アキュームコンベヤを構成する全ての各コンベヤを、一斉に搬送停止とするように前記制御装置を構成したことを特徴とする単列アキュームコンベヤの搬送装置。
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