JP6153422B2 - 無線通信システムおよび通信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムおよび通信制御方法に関する。
3GPP(Third Generation Partnership Project)規格に従う様々な無線通信システムが活用されている。無線通信システムにおいては、複数のユーザ装置が同時に無線通信を実行する。無線通信を実行する際に、時間領域および周波数領域における無線リソース(例えば、3GPP規格に規定されるリソースブロック)が使用される。無線通信システムにおいて無線リソースの量は有限であるから、無線リソースが各ユーザ装置に対して適切に割り当てられること、すなわち、無線リソースが適切にスケジューリングされることが重要である。
無線リソースをスケジューリングするアルゴリズムとして、プロポーショナルフェアネス(Proportional Fairness,PF)が知られている(例えば、特許文献1)。プロポーショナルフェアネスによるスケジューリングにおいては、スケジューラが、配下に存在する各ユーザ装置のメトリックPを、以下の式(1)に従い算定する。
P=Tα/Rβ ……(1)
ここで、Tはユーザ装置の推定スループットであり、Rはユーザ装置の平均スループットであり、α及びβは重み付け係数である。
スケジューラは、最も大きいメトリックPを有するユーザ装置に対して、無線リソースを割り当てる。以上のように無線リソースの割当てを実行することで、システム全体における高スループットと、ユーザ装置間の公平なリソース割当てとが実現される。
特開2004-304394号公報
以上の無線通信システムが、1つのスケジューラによって制御され、任意に配置される複数の送信ポイントを備えることを想定する。複数の送信ポイントを任意に配置可能とすると、送信ポイントを新たに設置するための負荷が低減される一方で、送信ポイント間でのユーザ装置分布に偏りが生じる可能性がある。上述のプロポーショナルフェアネスアルゴリズムによれば、送信ポイント間でのユーザ装置分布の偏りとは関係なく無線リソースのスケジューリングが実行される。そうすると、無線接続するユーザ装置が多い送信ポイントにおいては、無線リソースが不足してスループットが低下する可能性がある。
以上の事情を考慮して、本発明は、1つのスケジューラに制御される複数の送信ポイントを備える無線通信システムにおいて、ユーザ装置の分布に応じた適切なスケジューリングを実現することを目的とする。
本発明の無線通信システムは、複数のユーザ装置と、各々が、複数の前記ユーザ装置の各々と無線通信を実行可能な複数の送信ポイントと、複数の前記送信ポイントが実行する無線通信のスケジューリングを、リソースブロック単位で実行するスケジューラとを備え、前記スケジューラは、複数の前記ユーザ装置と複数の前記送信ポイントとの無線通信に関する複数のパラメータを取得するパラメータ取得部と、前記パラメータ取得部が取得した複数の前記パラメータに基づいて閾値を算定する閾値算定部と、前記ユーザ装置の各々について、前記閾値算定部が算定した前記閾値と、前記パラメータ取得部が当該ユーザ装置について取得した前記パラメータとを比較して、当該ユーザ装置が接続すべき送信ポイントを選択する送信ポイント選択部と、前記送信ポイントの各々について、当該送信ポイントに接続する複数の前記ユーザ装置の各々についてメトリックを算定するメトリック算定部と、前記メトリック算定部が算定した前記メトリックのうち最大のメトリックに対応するユーザ装置にリソースブロックを割り当てるリソース割当部とを備える。
本発明の好適な態様において、前記パラメータ取得部は、複数の前記ユーザ装置の各々と複数の前記送信ポイントの各々との無線通信におけるスループットを取得した後、複数の前記ユーザ装置の各々について、1つの送信ポイントにおけるスループットを基準とした他の送信ポイントにおけるスループットの差分値または比値を算定し、前記閾値算定部は、複数の前記ユーザ装置の各々について前記パラメータ取得部が取得した複数の前記差分値または前記比値の平均値を閾値として取得する。
本発明の好適な態様において、前記パラメータ取得部は、複数の前記ユーザ装置の各々と複数の前記送信ポイントの各々との無線通信における仮メトリックを取得した後、複数の前記ユーザ装置の各々について、1つの送信ポイントにおける仮メトリックを基準とした他の送信ポイントにおける仮メトリックの差分値または比値を算定し、前記閾値算定部は、複数の前記ユーザ装置の各々について前記パラメータ取得部が取得した複数の前記差分値または前記比値の平均値を閾値として取得する。
本発明の通信制御方法は、複数のユーザ装置と、各々が、複数の前記ユーザ装置の各々と無線通信を実行可能な複数の送信ポイントと、複数の前記送信ポイントが実行する無線通信のスケジューリングを、リソースブロック単位で実行するスケジューラとを備える無線通信システムにおける通信制御方法であって、前記スケジューラにおいて、複数の前記ユーザ装置と複数の前記送信ポイントとの無線通信に関する複数のパラメータを取得することと、取得された複数の前記パラメータに基づいて閾値を算定することと、前記ユーザ装置の各々について、算定された前記閾値と、当該ユーザ装置について取得された前記パラメータとを比較して、当該ユーザ装置が接続すべき送信ポイントを選択することと、前記送信ポイントの各々について、当該送信ポイントに接続する複数の前記ユーザ装置の各々についてメトリックを算定することと、算定された前記メトリックのうち最大のメトリックに対応するユーザ装置にリソースブロックを割り当てることとを備える。
本発明によれば、ユーザ装置の接続先の送信ポイントが適切に選択され、スケジューリングが適切に実行される。
無線通信システムを示すブロック図である。 各送信ポイントがその周囲に形成するエリアの例を示す図である。 ユーザ装置の構成を示すブロック図である。 送信ポイントの構成を示すブロック図である。 基地局の構成を示すブロック図である。 無線リソース単位(リソースブロック)の説明図である。 スケジューリングの一例の説明図である。 スケジューリングの動作フローである。 スループットおよび差分値の例を示す図である。 閾値および選択された接続先の送信ポイントの例を示す図である。 変形例の無線通信システムを示す図である。
1. 第1実施形態
1(1). 無線通信システムの概略
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信システム1を示すブロック図である。無線通信システム1は、基地局NBと、基地局NBに接続される複数の送信ポイントTPと、ユーザ装置UEとを備える。基地局NB自身が、送信ポイントTPの1つとして機能してもよい。無線通信システム1は、上記以外の不図示の要素、例えば、交換局、サービングゲートウェイ、およびPDNゲートウェイ等のノードを備え得る。ネットワークは、無線通信システム1が備える上記の要素のうち、ユーザ装置UE以外の要素を備える。
無線通信システム1内の各要素は、任意のアクセス技術(Access Technology)に従って通信を実行する。例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)規格に含まれるLTE/SAE(Long Term Evolution / System Architecture Evolution)規格が、採用可能なアクセス技術として例示される。無線アクセスの多重方式として、周波数分割多重が用いられてもよいし、時分割多重が用いられてもよい。無線通信システム1において、複数の無線アクセス技術(例えば、3G及びLTE)が採用されてもよい。3GPP規格に規定された用語に従うと、ユーザ装置UEはUser Equipmentであり、交換局はMobile Management Entityであり、サービングゲートウェイはServing Gatewayであり、PDNゲートウェイはPacket Data Network Gatewayである。基地局NBは、3GPP規格に規定されるevolved Node B(マクロ基地局)であってもよいし、その他の構成による基地局(例えば、マクロ基地局よりも無線能力の低いスモール基地局)であってもよい。
ユーザ装置UEは、基地局NB(各送信ポイントTP)と無線通信することが可能である。ユーザ装置UEと各送信ポイントTPとの無線通信の方式は任意である。例えば、下りリンクではOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用され得、上りリンクではSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用され得る。
基地局NBおよび送信ポイントTPは、光ファイバ等の広帯域インタフェースにより相互に接続される。送信ポイントTPは、ユーザ装置UEと無線通信を実行可能な任意の装置である。例えば、リモートラジオヘッド(Remote Radio Head,RRH)、光張り出し(Remote Radio Equipment,RRE)等の装置が送信ポイントTPとして採用され得る。各基地局NBは、コアネットワークCNに接続される。コアネットワークCNは、交換局、サービングゲートウェイ、PDNゲートウェイ等を有するパケット通信ネットワークである。
1つの基地局NBには、複数の送信ポイントTPが接続される。基地局NBは、その基地局NBに接続される送信ポイントTP(すなわち、配下の送信ポイントTP)を制御して、ユーザ装置UEとの無線通信を実行させる。
図2は、各送信ポイントTPがその周囲に形成するエリアAの例を示す。図1と同様、複数の送信ポイントTPは1つの基地局NB(不図示)に接続されている。エリアAは、各送信ポイントTPからの電波(無線信号)が、ユーザ装置UEに対して有効に到達する範囲である。したがって、ユーザ装置UEは、在圏するエリアAに対応する送信ポイントTPと無線通信を実行することが可能である。
送信ポイントTPが送信する制御信号には、その送信ポイントTPを識別する送信ポイント識別子(TPID)と、その送信ポイントが接続する基地局NBを識別するセル識別子(CID)とが含まれる。ユーザ装置UEは、制御信号に含まれる送信ポイント識別子およびセル識別子に基づいて、送信ポイントTPおよび基地局NBを識別することが可能である。1つの基地局NBの配下に存在する複数の送信ポイントTPは、その基地局NBのセル識別子を共有する。
1(2). 各要素の構成
1(2)−1. ユーザ装置の構成
図3は、第1実施形態に係るユーザ装置UEの構成を示すブロック図である。ユーザ装置UEは、無線通信部110と記憶部120と制御部130とを備える。音声・映像等を出力する出力装置及びユーザからの指示を受け付ける入力装置等の図示は便宜的に省略されている。無線通信部110は、送信ポイントTP(基地局NB)と無線通信を実行するための要素であり、送受信アンテナと、無線信号(電波)を受信して電気信号に変換する受信回路と、制御信号、ユーザ信号等の電気信号を無線信号(電波)に変換して送信する送信回路とを含む。記憶部120は通信制御に関する情報を記憶する。制御部130は、受信品質取得部132と受信品質報告部134と通信部136とを備える。受信品質取得部132は、複数の送信ポイントTPの各々から受信した無線信号に基づいて、基地局NBにおけるスケジューリングに用いられる受信品質(Channel Quality Index, CQI)を送信ポイントTP毎に取得する。受信品質報告部134は、受信品質取得部132が取得した受信品質を、無線通信部110を介して基地局NBに報告する。通信部136は、無線通信部110を介して基地局NBとユーザデータ信号および制御信号を送受信する。制御部130及び制御部130内の各要素は、ユーザ装置UE内の不図示のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部120に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
1(2)−2. 送信ポイントの構成
図4は、第1実施形態に係る送信ポイントTPの構成を示すブロック図である。送信ポイントTPは、無線通信部210と基地局通信部220とを備える。無線通信部210は、ユーザ装置UEと無線通信を実行するための要素であり、ユーザ装置UEの無線通信部110と同様に構成される。基地局通信部220は基地局NBと通信を実行するための要素であり、基地局NBと信号を送受信する。
1(2)−3. 基地局の構成
図5は、第1実施形態に係る基地局NBの構成を示すブロック図である。基地局NBは、送信ポイント通信部310とネットワーク通信部320と記憶部330と制御部340とを備える。送信ポイント通信部310は各送信ポイントTPと通信を実行するための要素であり、各送信ポイントTPと信号を送受信する。ネットワーク通信部320は、ネットワークNW内の他のノード(交換局、PDNゲートウェイ等)と通信を実行するための要素であり、他のノードと信号を送受信する。記憶部330は、通信制御に関する情報を記憶する。
制御部340は、スケジューラ342と通信部344とを備える。スケジューラ342は、パラメータ取得部3422と、閾値算定部3424と、送信ポイント選択部3426と、メトリック算定部3428と、リソース割当部3430とを備える。スケジューラ342は、複数の送信ポイントTPが実行する無線通信のスケジューリングを実行する(スケジューリングの詳細は後述される)。通信部344は、スケジューラ342の制御の下、ユーザデータ信号および制御信号を送受信する。制御部340及び制御部340内の各要素は、基地局NB内の不図示のCPUが、記憶部330に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
1(3). スケジューリング
1(3)−1. 無線リソース単位(リソースブロック)
無線通信システム1においては、無線リソース単位であるリソースブロックRBごとにリソース割当て(スケジューリング)が実行される。図6は、リソースブロックRBの説明図である。図6において、横軸(X軸)は時間軸を示し、縦軸(Y軸)は周波数軸を示す。リソースブロックRBは、所定の時間長(例えば、1スロットに相当する0.5ミリ秒)および所定の周波数帯域(例えば、12サブキャリアに相当する180kHz)を占める無線リソース単位であり、時間軸方向および周波数軸方向にわたって複数存在する。以上の所定時間長および所定周波数帯域は、無線環境等に応じて可変に設定されてもよい。基地局NB(スケジューラ342)は、リソースブロックRBごとに、送信対象のユーザ装置UEを割り当てる。なお、以下では、図内の特定のリソースブロックRBを、XY座標を用いて“RB(x,y)”のように示す場合がある。
図7を参照して、リソースブロックごとのスケジューリングの一例を説明する。図7の例では、スケジューラ342の制御の下、1つの送信ポイントTPが2つのユーザ装置UE(UE1,UE2)に対して無線送信を実行すると想定する。スケジューラ342のリソース割当部3430は、実際の無線送信に先立ち、メトリック算定部3428が算定したメトリックP(詳細は後述される)に基づいて、ユーザ装置UEへの無線信号の送信に用いるべきリソースブロックRBを決定する。図7の例では、リソース割当部3430が、斜線で示されるリソースブロックRB(RB(1,4), RB(1,5), ..., RB(5,5))を第1のユーザ装置UE1に対する無線送信に割り当て、点描で示されるリソースブロックRB(RB(0,0), RB(0,1), ..., RB(5,2))を第2のユーザ装置UE2に対する無線送信に割り当てる。以上のリソース割当て(スケジューリング)は、伝送時間間隔(Transmission Time Interval,TTI)ごと(例えば、1ミリ秒ごと)に実行される。
スケジューリングの結果は、スケジューラ342(リソース割当部3430)から通信部344およびユーザ装置UEの通信部136に供給される。基地局NBの通信部344は、割り当てられたリソースブロックRBを用いて各ユーザ装置UEに無線信号を送信する。ユーザ装置UEの通信部136は、割り当てられたリソースブロックRBについて受信動作を実行し無線信号を受信する。
無線通信システム1において、実際には、複数の送信ポイントTPが同時にスケジューラ342によって制御される。すなわち、スケジューラ342は、図7を参照して説明したスケジューリングを、各送信ポイントTPについて実行する。すなわち、スケジューラ342は、時間領域(time domain)および周波数領域(frequency domain)のスケジューリングに加えて、送信ポイントTPごと(すなわち、空間領域(spatial domain))のスケジューリングを実行する。換言すると、スケジューラ342はマルチドメインスケジューリングを実行する。
1(3)−2. スケジューリングの動作フロー
図8は、本実施形態のスケジューリングの動作フローである。図8は、本実施形態のスケジューリングの動作フローである。ユーザ装置UEの無線通信部110は、複数の送信ポイントTPの各々から送信される無線信号を受信し、受信品質取得部132に供給する(S100)。受信品質取得部132は、受信された無線信号の各々について(すなわち、送信ポイントTPの各々について)受信品質(CQI)を取得する。受信品質報告部134は、受信品質取得部132が取得した受信品質を、いずれかの送信ポイントTPを介して基地局NBに報告(送信)する(S120)。基地局NBのスケジューラ342は、送信ポイントTPの各々についての受信品質を受信する。
スケジューラ342のパラメータ取得部3422は、複数の送信ポイントTPについての各ユーザ装置UEにおける受信品質に基づいて、1つの送信ポイントTPと1つのユーザ装置UEとの組合せごとにスループットTを取得する(S130)。スループットTの算定方法は任意である。好適には、離散値として取得される受信品質(CQI)とスループットTとの対応表を用いて、受信品質からスループットTが取得される。
そして、パラメータ取得部3422は、1つの送信ポイントTP(本例では、送信ポイントTP1)を基準として選択し、ユーザ装置UEごとにスループットTの差分値Dfを算定する(S140)。図9に、2つの送信ポイントTP(TP1,TP2)および5つのユーザ装置UE(UE1,UE2,UE3,UE4,UE5)が存在する場合に取得されるスループットTおよび差分値Dfの例を示す。例えば、ユーザ装置UE1については、送信ポイントTP1におけるスループットT(3.0)と送信ポイントTP2におけるスループットT(5.0)との差分値Df(2.0)が算定により得られる。
スケジューラ342の閾値算定部3424は、パラメータ取得部3422が取得した複数の差分値Dfの平均値を、閾値Thとして取得する(S150)。スケジューラ342の送信ポイント選択部3426は、ユーザ装置UEの各々について、閾値算定部3424が算定した閾値Thと、パラメータ取得部3422がそのユーザ装置UEについて取得した差分値Dfとを比較して、そのユーザ装置UEが接続すべき送信ポイントTPを選択する(S160)。閾値Thより低い差分値Dfを有するユーザ装置UEが基準である送信ポイントTP(本例ではTP1)に接続され、閾値より高い差分値Dfを有するユーザ装置UEが基準である送信ポイントTP以外の送信ポイントTP(本例ではTP2)に接続されるように、ステップS160の選択が実行される。
図10に、閾値Thおよび5つのユーザ装置UEについてそれぞれ選択された接続先の送信ポイントTPの例を示す。ユーザ装置UE1を例示して説明すると、送信ポイントTP1を基準とした差分値Df(2.0)が閾値Thを上回るので、送信ポイント選択部3426は、ユーザ装置UE1の接続先として送信ポイントTP2を選択する。
スケジューラ342のメトリック算定部3428は、各送信ポイントTPについて、各ユーザ装置UEのメトリックPを、以下の式(2)を用いて算定する(S170)。
P=(Tα/Rβ)・(1/Kγ) ……(2)
メトリックP(=(Tα/Rβ)・(1/Kγ))について、より具体的に説明する。Tは前述したユーザ装置UEのスループットTであり、Rはユーザ装置UEの直近の平均スループットである。以上の平均スループットRは、所定期間におけるユーザ装置UEのスループットTの平均値として算定され得る。αおよびβは重み付け係数であり、通常はα=1,β=1に設定される。TおよびRは、従来のプロポーショナルフェアネスアルゴリズム(前述の式(1))においても使用されるパラメータである。
平均スループットRは、1つの基地局NBに接続される複数の送信ポイントTPの配下のユーザ装置UE全てのスループットを平均した値である。すなわち、1つの基地局NBに接続される複数の送信ポイントTPにおいて、平均スループットRは共通の値を取る。
1/Kγはオフロードファクタ(オフセット値)である。Kは、ステップS160での選択に基づいて算定される、1つの送信ポイントTPに接続するユーザ装置UEの数である。γは任意に設定され得る重み付け係数であり、γの値が大きいほどオフロードファクタが小さくなる。γ=0の場合はオフロードファクタが1であるため、オフロードが実行されない。
スケジューラ342のリソース割当部3430は、各送信ポイントTPについてスケジューリングを実行する(S180)。具体的には、図7を参照して前述した通り、各送信ポイントTPについて、その送信ポイントTPに接続するユーザ装置UEについてメトリック算定部3428が算定した複数のメトリックPのうち、最大のメトリックPに対応するユーザ装置UEに、リソースブロックRBを割り当てる。以上のスケジューリング動作は、伝送時間間隔(Transmission Time Interval,TTI)ごと(例えば、1ミリ秒ごと)に実行される。
1(4) 本実施形態の効果
以上の構成によれば、パラメータ取得部3422が取得したパラメータ(スループットT)に基づいてユーザ装置UEが接続すべき送信ポイントTPが選択される。そのため、単にユーザ装置UEにおける受信レベルに基づいて接続先が選択される構成と比較して、ユーザ装置UEの接続先の送信ポイントTPが適切に選択され、スケジューリングが適切に実行される。特に、近い受信レベルを有する複数のユーザ装置UEが存在する場合であっても、パラメータに応じて接続先の送信ポイントTPが分散されるので、無線通信の負荷分散が実現される。
2. 変形例
以上の実施の形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以上の実施の形態および以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない限り適宜に併合され得る。
2(1). 変形例1
無線通信システム1が、各々が1つの送信ポイントTPと一体に構成された複数の基地局NBを備える構成も採用可能である。以上の構成においては、複数の基地局NBのうちいずれかがスケジューラ342を有し、そのスケジューラ342が上述の実施形態のように他の基地局NB(上述の実施形態における送信ポイントTPに相当)を制御すればよい。なお、1つの送信ポイントTPが複数の送信アンテナを備えてもよい。
2(2). 変形例2
無線通信システム1は、マクロ基地局eNBとスモール基地局PhNBと含むヘテロジーニアスネットワークであってもよい。本変形例では、スモール基地局PhNBが、上述の実施形態の基地局NBに相当する。図11に示すように、マクロ基地局eNBは、マクロセルCmを形成する。他方、スモール基地局PhNBは複数の送信ポイントTPを備え、各送信ポイントTPはマクロセルCmの内部にエリアAを形成する。送信ポイントTPの無線送信能力はマクロ基地局eNBの無線送信能力を下回るから、エリアAの面積はマクロセルCmの面積を下回る。
以上の構成によれば、1つのスモール基地局PhNBに接続される複数の送信ポイントTPが、スモール基地局PhNBのスケジューラ342に一括して制御されるから、基地局間で協調してスケジューリングを実行する構成と比較して、制御処理(バックヤードプロセシング)の負荷がより低減される。
2(3). 変形例3
マクロ基地局eNBが無線通信に用いる周波数帯域と、スモール基地局PhNB(送信ポイントTP)が無線通信に用いる周波数帯域とは、同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。ただし、スモール基地局PhNBが用いる周波数帯域が、マクロ基地局eNBが用いる周波数帯域を上回る構成においては、より低い周波数帯域による安定な無線通信を用いて制御系の通信(Cプレーン通信)が実現されるのでより好適である。
2(4). 変形例4
以上の構成では、スループットTに基づいて閾値Thが算定されたが、各送信ポイントTPに対するユーザ装置UEの接続数を考慮しないメトリック(仮メトリック)に基づいて閾値Thが算定されてもよい。より具体的には、ステップS130において、パラメータ取得部3422が、前述と同様に、1つの送信ポイントTPと1つのユーザ装置UEとの組合せごとにスループットTを取得した後、取得されたスループットTの各々を、対応するユーザ装置UEの直近の平均スループットRで除算して仮メトリック(T/R)を算定してもよい。本変形例のステップS140では、パラメータ取得部3422が、1つの送信ポイントTPを基準として選択し、ユーザ装置UEごとに仮メトリックの差分値Dfを算定する。
2(5). 変形例5
以上の構成では、スループットTの差分値Dfに基づいて閾値Thが算定されたが、スループットTの比値Raに基づいて閾値Thが算定されてもよい。より具体的には、ステップS140において、パラメータ取得部3422が、1つの送信ポイントTPを基準として選択し、ユーザ装置UEごとにスループットTの比値Raを算定してもよい(基準となる送信ポイントTPについてのスループットTが比値Raの分母である)。本変形例のステップS150では、閾値算定部3424が、パラメータ取得部3422が取得した複数の比値Raの平均値を、閾値Thとして取得する。
2(6). 変形例6
ユーザ装置UEは、送信ポイントTP(基地局NB)と無線通信が可能な任意の装置である。ユーザ装置UEは、例えば、フィーチャーフォンまたはスマートフォン等の携帯電話端末でもよく、デスクトップ型パーソナルコンピュータでもよく、ノート型パーソナルコンピュータでもよく、UMPC(Ultra-Mobile Personal Computer)でもよく、携帯用ゲーム機でもよく、その他の無線端末でもよい。
2(7). 変形例7
無線通信システム1内の各要素(ユーザ装置UEおよび基地局NB)においてCPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
1……無線通信システム、110……無線通信部、120……記憶部、130……制御部、132……受信品質取得部、134……受信品質報告部、136……通信部、210……無線通信部、220……基地局通信部、310……送信ポイント通信部、320……ネットワーク通信部、330……記憶部、340……制御部、342……スケジューラ、3422……パラメータ取得部、3424……閾値算定部、3426……送信ポイント選択部、3428……メトリック算定部、3430……リソース割当部、344……通信部、A……エリア、CN……コアネットワーク、Cm……マクロセル、Df……差分値、NB……基地局、P……メトリック、PhNB……スモール基地局、R……平均スループット、RB……リソースブロック、T……スループット、TP……送信ポイント、Th……閾値、UE……ユーザ装置、eNB……マクロ基地局。

Claims (4)

  1. 複数のユーザ装置と、
    各々が、複数の前記ユーザ装置の各々と無線通信を実行可能な複数の送信ポイントと、
    複数の前記送信ポイントが実行する無線通信のスケジューリングを、リソースブロック単位で実行するスケジューラとを備え、
    前記スケジューラは、
    複数の前記ユーザ装置と複数の前記送信ポイントとの無線通信に関する複数のパラメータを取得するパラメータ取得部と、
    前記パラメータ取得部が取得した複数の前記パラメータに基づいて閾値を算定する閾値算定部と、
    前記ユーザ装置の各々について、前記閾値算定部が算定した前記閾値と、前記パラメータ取得部が当該ユーザ装置について取得した前記パラメータとを比較して、当該ユーザ装置が接続すべき送信ポイントを選択する送信ポイント選択部と、
    前記送信ポイントの各々について、当該送信ポイントに接続する複数の前記ユーザ装置の各々についてメトリックを算定するメトリック算定部と、
    前記メトリック算定部が算定した前記メトリックのうち最大のメトリックに対応するユーザ装置にリソースブロックを割り当てるリソース割当部と
    を備える無線通信システム。
  2. 前記パラメータ取得部は、
    複数の前記ユーザ装置の各々と複数の前記送信ポイントの各々との無線通信におけるスループットを取得した後、複数の前記ユーザ装置の各々について、1つの送信ポイントにおけるスループットを基準とした他の送信ポイントにおけるスループットの差分値または比値を算定し、
    前記閾値算定部は、
    複数の前記ユーザ装置の各々について前記パラメータ取得部が取得した複数の前記差分値または前記比値の平均値を閾値として取得する
    請求項1の無線通信システム。
  3. 前記パラメータ取得部は、
    複数の前記ユーザ装置の各々と複数の前記送信ポイントの各々との無線通信における仮メトリックを取得した後、複数の前記ユーザ装置の各々について、1つの送信ポイントにおける仮メトリックを基準とした他の送信ポイントにおける仮メトリックの差分値または比値を算定し、
    前記閾値算定部は、
    複数の前記ユーザ装置の各々について前記パラメータ取得部が取得した複数の前記差分値または前記比値の平均値を閾値として取得する
    請求項1の無線通信システム。
  4. 複数のユーザ装置と、
    各々が、複数の前記ユーザ装置の各々と無線通信を実行可能な複数の送信ポイントと、
    複数の前記送信ポイントが実行する無線通信のスケジューリングを、リソースブロック単位で実行するスケジューラと
    を備える無線通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記スケジューラにおいて、
    複数の前記ユーザ装置と複数の前記送信ポイントとの無線通信に関する複数のパラメータを取得することと、
    取得された複数の前記パラメータに基づいて閾値を算定することと、
    前記ユーザ装置の各々について、算定された前記閾値と、当該ユーザ装置について取得された前記パラメータとを比較して、当該ユーザ装置が接続すべき送信ポイントを選択することと、
    前記送信ポイントの各々について、当該送信ポイントに接続する複数の前記ユーザ装置の各々についてメトリックを算定することと、
    算定された前記メトリックのうち最大のメトリックに対応するユーザ装置にリソースブロックを割り当てることと
    を備える通信制御方法。
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