JP6152067B2 - 意匠性向上シートおよびそのシートの製造方法 - Google Patents
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Description
そのため、転写製品は、ネームや背番号といったものをユニフォームに転写する場面や、ファッションブランドのロゴを衣類や鞄に転写する場面において、広く利用されている。
インクによる文字や模様の書き消しが可能な表面を有する表面層、
前記表面層の書き消し可能な表面に対向する下方面に設けられる、柔軟性および耐熱性を有するウレタン系樹脂を含むウレタンフィルム層、および
前記ウレタンフィルム層の下方の面に設けられ、当該シートと、前記衣類と、を接着する接着層、を含み、
前記3つの層は、それぞれ透明、半透明又は不透明であることを特徴とする。
なお、前記表面層の一部に図柄、模様などを付することも可能であり、またホログラム、キネグラムなどの幾何学模様を付することも好適である。
従って、本発明は、衣類表面に貼り付けた意匠性向上シートを使用することで、衣類の意匠性を向上させる。
前記表面層はポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、又はポリプロピレンの何れか1つ以上を含むものであって、
前記各層の積層方向における、前記表面層の厚みは、75μm未満である。
なお、表面層の厚みを75μm以上にしまうと、柔軟性にかけ、洗濯時の付加による皺の発生頻度が増す。そのため、洗濯時に表面層に発生し得る折れ皺を抑えるには、表面層の厚みは75μm未満とすることが好ましく、特に好ましくは10〜60μmである。
前記ウレタンフィルム層は、フィルム状に加工されており、
前記各層の積層方向における、前記ウレタン系フィルムの厚みは、0.2mm〜1mmの範囲内であり、またウレタン硬度としては50A〜95Aが好ましい。
洗濯時に前記表面層にかかる負荷を適切に緩和し、着衣した時の重量や動きやすさを考慮すると、特にウレタンフィルム層の厚みを0.2mm〜0.5mmの範囲で選択することが好ましい。
前記接着層は、熱可塑性ポリウレタン樹脂、エーテル系樹脂、エステル系樹脂、熱可塑性ポリアミド、ポリエステル、ホットメルト材料の何れか1つを含み、
100°C〜150°Cの熱を前記接着層に加えることによって、衣類と、当該意匠性向上シートとを、接着する。
前記表面層および前記ウレタンフィルム層の間に、
色材と、熱可塑性樹脂と、を含む色層を備え、
当該色層は所定の文字、図面、若しくは模様を有し、
当該色層に描かれる文字、図面、若しくは模様は前記表面層を介して視認されることを特徴とする。
色材については、蛍光剤、染料、アルミ粉末、パール粉末などが好適に用いられる。
なお、色層は表層、ウレタンフィルム層とは別途設けてもよいが、表層裏面ないしウレタンフィルム層表面に直接形成してもよい。
所定の厚さを持つ表面層を製造する工程と、
前記表面層の一方の面に、所定の厚さで製造したウレタンフィルム層を貼り付ける工程と、
前記ウレタン樹脂層の表面層に対向する面に、衣類と、当該シートとを接着する接着層を塗布する工程と、を含むことを特徴とする。
前記表面層の一方の面にウレタンフィルム層を貼り付ける工程に先駆けて、当該表面層の下面に熱可塑性ポリウレタン樹脂、エーテル系樹脂、エステル系樹脂、熱可塑性ポリアミド、ポリエステル、ホットメルト材料の何れか1つを含む熱可塑性接着用材料を塗工する工程を含むことも好ましい。
すなわち、表面層に、予め接着材料を塗工することによって、ウレタンフィルム層と表面層とを貼り付ける際の接着力を向上させることができる。
また、塗工、シルクスクリーン印刷を行う場合、接着材料は熱可塑性を有し、流動性を付与可能であることが好ましい。
前記ウレタンフィルム層を前記表面層の片面に貼り付ける工程に先駆け、
模様、マーク、若しくは図柄を有する色層を当該表面層の片面に印刷する工程を、設けることを特徴とする。
すなわち、前記色層は、コーターや、スクリーン印刷などの一般的な手段によって、表面層の片面に印刷される。
前記ウレタンフィルム層を前記色層に貼り付ける工程に先駆けて、
当該色層の下面に熱可塑性ポリウレタン樹脂、エーテル系樹脂、エステル系樹脂、熱可塑性ポリアミド、ポリエステル、ホットメルト材料の何れか1つを含む熱可塑性接着用材料を塗工する工程を含むことが好ましい。
すなわち、接着材料は色層と、ウレタンフィルム層との接着力を向上させることができる。
更に、本発明の転写シートは、書き消し可能な表面層に加え、ユーザが所望とする模様、マーク、若しくは図柄を有する色層を備える。そのため、本発明の転写シートによって、ユーザは色層を背景とし、かつ任意の文字等をその上の表面層で書き消し出来るため、本発明の転写シートは衣類の意匠性を一層向上させる効果を奏する。
図1に示すように、意匠性向上シート10は、表面層11と、ウレタンフィルム層12と、接着層13と、を備えている。
ここで、表面層11は、少なくともその表面に、一般的なインクペンによる書込みが可能であって、かつ、透明又は半透明であり、表面が滑面であることが好ましい。また、意匠性向上シート10は、衣類に貼り付けた状態で洗濯されるため、表面層11はその洗濯時の負荷を適切に逃すことが出来る柔軟性を持っていることが望まれる。
上記材料の中でも、特にPETは、透明性が高く、PEに比べて溶融温度が高い。他方で、PETは、光沢性も優れることから意匠性に優れ、また、PPよりも柔軟性に富む等の理由から、本発明の表面層11の材料にはPETを使用することが好ましい。
表面層11は比較的硬度を高くしないとスクラッチなどの傷がつきやすくなるが、一方で硬度が高いと柔軟性に劣り、洗濯時などの負荷により皺が発生する。加えて、PETとして柔軟性に富む素材を選択しても、厚みを増すと、柔軟性は下がる。そのため、PETの厚みは、洗濯時の負荷によるダメージを適度に逃せる程度の柔軟性となるよう、調整する必要が有る。
後述する洗濯負荷試験(I)の結果から、表面層11の厚さが75μmの場合、75μm未満の厚さをもつ表面層11に比べて、洗濯時の負荷により発生する皺の数が増えることが明らかとなった。そこで、本発明の表面層11は75μm未満の厚みを持つことが好ましい。本発明者らがさらに検討を進めた結果、表面層は特に10〜60μmが好ましいことが分かった。
本発明のウレタンフィルム層12の製造には、一般的なウレタン製品およびウレタンフィルムの製造技術を用いることが出来る。
但し、意匠性向上シート10は洗濯時の負荷および洗濯時に使用する洗剤への耐薬剤性を有している必要があり、接着層13には熱可塑性材料またはホットメルト材料を使用することが好ましい。
更に、その熱可塑性材料の中でも、ウレタンフィルム層12との相溶性の観点から、接着層13にはウレタン系樹脂、特に熱可塑性ポリウレタン系樹脂を使用することが好ましい。
また、接着層13の形態は、例えば加熱により流動化可能な熱可塑性材料をウレタンフィルム層12に塗布することも可能であるが、本発明では図2(c)に示すように熱可塑性ポリウレタン系樹脂を厚さ30μm〜150μm、特に好ましくは50μ〜100μ程度の範囲となるように塗工する。
ここで、表面層11と、ウレタンフィルム層12とは、互いに熱可塑性樹脂を用いるものであるが、その一方で、ウレタンフィルム層12は、耐薬剤性が比較的優れる素材からなる。そこで、表面層11と、ウレタンフィルム層12との間の接着力を上げるため、図3(b)のように、表面層11の片方の面に、接着材料14を塗布してもよい。
また、表面積11とウレタンフィルム層12の接着性を上げる為に、熱可塑性樹脂にイソシアネートを3%〜5%程度添加することが好ましい。
そして、この意匠性向上シート10の表面層11とウレタンフィルム層12とは、強く接着しており、洗濯時において、ウレタンフィルム層12から表面層11がはがれるのを防止することが出来る。
ここで、PETフィルムに対する耐洗濯時負荷性能を確認するため、一般的なPETフィルムの製造方法を用いて、(i)厚さ38μmのPETフィルム、および(ii)厚さ75μmのPETフィルムを、それぞれ製造し、サイズ600cm2(横:30cm、縦:20cm)で切り出した。
洗濯機:MITSUBISHI製 全自動洗濯機(市販品)
選択方法詳細;水量:45l、洗い:5分(水温:30°C以下)、
すすぎ回数:2回(水温:30°C以下)、脱水時間:3分
洗濯洗剤:弱アルカリ性衣料用合成洗剤(市販品)
洗濯負荷用衣類:有
PETフィルム(i)は、1回目の洗濯試験によって、小さな皺が5〜10程度入ったが、その後複数回の洗濯試験に耐え、書き消し機能を維持していた。
それに対して、PETフィルム(ii)は、1回目の洗濯試験によって、大きな皺が5〜10、小さな皺が数個入った。また、3回目の洗濯試験を終えた時点で、書き込みが出来ない程度の皺が存在しており、書き消し性能はPETフィルム(i)に比べて格段に落ちた。
上記PETフィルムの製造方法と同様にして、厚さ38μm、サイズ600cm2のPETフィルムを作成した。その後、一般的なウレタンフィルム製造技術を用いて、ウレタン樹脂を0.5mmの厚みで加工し、ウレタンフィルムを作成した。
その後、PETフィルムの片面にホットメルトウレタン樹脂からなる熱可塑性接着剤を塗布した後、約100°Cの熱によって、上記ウレタンフィルムをPETフィルムに貼り付けた。
このようにして得られた、意匠性向上シート(a)を各々綿100%のTシャツに温度:145°C,圧力:0.1mpa/cm2で15秒間熱圧着し、意匠性向上シート付きTシャツを作成した。
前記実施例1において、それぞれ0.4mmウレタンフィルム(実施例2)、0.3mmウレタンフィルム(実施例3)、0.2mmウレタンフィルム(実施例4)、0.1mmウレタンフィルム(比較例1)を厚み38μmPETフィルムに貼り付けた以外は、上記実施例1と同じ作業によって、意匠性向上シート付きTシャツを得た。
(比較例2)
前記実施例1において、0.1mmウレタンフィルムを厚み75μmのPETフィルムに張り付けた以外は、上記実施例1と同じ作業によって意匠性向上シート付Tシャツを得た。
(比較例3,4)
厚み38μm(比較例3)ないし75μm(比較例4)のPETフィルムに対し、ウレタン樹脂を塗布し、上記実施例1と同様の作業により意匠性向上シート付Tシャツを得た。
実施例2:38μmPETフィルム/接着材料/0.4mmウレタンフィルム層/接着層
実施例3:38μmPETフィルム/接着材料/0.3mmウレタンフィルム層/接着層
実施例4:38μmPETフィルム/接着材料/0.2mmウレタンフィルム層/接着層
比較例1:38μmPETフィルム/接着材料/0.1mmウレタンフィルム層/接着層
比較例2:75μmPETフィルム/接着材料/0.1mmウレタンフィルム層/接着層
比較例3:38μmPETフィルム/ウレタン樹脂塗布
比較例4:75μmPETフィルム/ウレタン樹脂塗布
洗濯機:HITACHI製 2層式洗濯機(市販品)
洗濯方法:JIS−L−0217−103準拠
洗濯方法詳細;水量:43l、洗い:5分(水温:40°C)、
すすぎ回数:2回(30°C以下)、脱水時間:3分
水流:強、洗濯洗剤:弱アルカリ性衣料用合成洗剤(市販品)
洗濯負荷用衣類:有
[表1]
表1.実施例及び比較例の洗濯負荷試験(II)評価結果
洗濯回数 実施例1 実施例2 実施例4 比較例1 比較例2
1回目 〇 〇 〇 × ×
3回目 〇 〇 △ × ×
5回目 〇 〇 × × ×
全体評価 良い 良い 普通 使用不可 使用不可
〇:洗濯後も表面層上に、書き消し機能が残っていることを指す。△:洗濯後の表面層上に、目立つ皺があるが、書き消し機能が残っていることを指す。×:洗濯後の表面層上に、非常に多くの皺が発生し、書き消し機能が劣化していることを指す。
また、比較例2に示した、75μmの厚みを持つPETフィルムを表面層に用いたとしても、0.1mmウレタンフィルム層では、洗濯時の負荷を適切に緩和することが出来ない。
さらに本発明者らは、防しわ性について検討を行った。結果を表2に示す。
なお、試験はJIS L 1059−1 モンサント法B法(4.9N荷重法)にて行った。
[表2]
防しわ性% 縦方向 横方向
表面 裏面 表面 裏面
実施例1 95 80 97 80
実施例2 89 83 90 82
実施例3 76 70 86 75
実施例4 72 69 82 74
比較例1 68 69 72 75
比較例2 74 73 81 76
比較例3 61 68 66 71
比較例4 68 75 75 78
上記表2において、数値が高い方が防しわ性に優れていることを示している。
防しわ性についても、基本的に前記表1の結果を踏襲しており、PET層厚が75μmの場合(比較例2,4)には38μの場合に比較し防しわ性に優れているとの結果が出てはいるが、大きな折りしわが認められ、意匠性向上シートとしての使用には不適であった。
以上の事から、ウレタンフィルム層の厚みは0.2mm〜1mm程度の範囲内が好ましく、Tシャツのような薄い生地に重い意匠性向上シートを張り付けることは弛みなどの原因となることもあるので、一層好適には、0.2mm〜0.5mmである。
図4(a)は、意匠性向上シート10を予め文字プリントの施されたTシャツ1に貼り付ける直前の様子であって、図4(b)は貼り付け直後のTシャツ1を示している。
そして、図4(c)に示すように、意匠性向上シート10の表面には、応援メッセージや、マーク等を書き込むことが出来る。また、シーンに応じて、メッセージを書き換える場合は、図4(d)に示すようにイレイサー等を使用して、表面からメッセージを消した後、改めて意匠性向上シート10の表面に、応援メッセージを書き込むことが出来る。
図5は、本発明に関する転写シート20の断面図であり、図1に示した意匠性向上シート10と共通する部材については符号10を足して示している。そして、この転写シート20は色層25を上記意匠性向上シート10に追加したことが特徴である。
そこで、色層の厚みを変化させた転写シート付きTシャツを作成した後、上記洗濯負荷試験(II)と同様の試験を行った結果、色層の厚みを5μm〜40μmの範囲で設け、イソシアネートを3%〜5%程度添加することが、耐密着性、耐洗濯性の観点から有効であることが判明した。
そのため、色材には、一般的な蛍光剤、染料、アルミ粉末、パール粉末等が使用できる。
なお、乾燥手法としては、一般的な塗工乾燥機(例えば、温度:70°C〜120°C,風速:500rpm〜1500rpmの範囲)が使用でき、これによって色層25を早期に乾燥することが出来る。
図6(a)に示しているように、白色ベースで、かつ右下隅にサッカーボールを描いた図面を、コーター印刷(90°C)によって、その厚さが約10μm(仮)となるよう、PETフィルム(厚み:38μm)上に形成した。その後、塗工乾燥機によって、約90°Cのドライヤで乾燥させ、指触乾燥で乾いたことを確認した。
そして、転写シート20を図6(a)に示したTシャツ1に熱圧着し、転写シート20付きのTシャツ1を得た(図6(b))。
また、この転写シート20によれば、Tシャツ1のストライプ柄が透けることなく、転写シート20の部分を強調することが出来るため、意匠性にも優れる。
また、本発明に係る転写シート(上記意匠性向上シートの内部に色層を加えた構造のもの)は、従来の熱転写製品では実現し得なかった、“熱転写後における書き消し自在な意匠性”を持つものである。
10 意匠性向上シート
20 転写シート
11,21 表面層
12,22 ウレタンフィルム層
13,23 接着層
14,24 接着材料
25 色層
Claims (9)
- 衣類に貼り付けて使用する意匠性向上シートであって、
当該シートは、
インクによる文字や模様の書き消しが可能な滑面を有する表面層、
前記表面層の書き消し可能な滑面に対向する下方面に設けられる、柔軟性および耐熱性を有するウレタン系樹脂を含むウレタンフィルム層、および
前記ウレタンフィルム層の下方の面に設けられ、当該シートと、前記衣類と、を接着する接着層、を含み、
前記ウレタンフィルム層は、フィルム状に加工されており、各層の積層方向における、前記ウレタンフィルム層の厚みは、0.2mm〜0.5mmの範囲内であり、
前記3つの層は、それぞれ透明または半透明であることを特徴とする意匠性向上シート。 - 請求項1に記載の意匠性向上シートであって、
前記表面層はポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、又はポリプロピレンの何れか1つを含むものであって、
前記各層の積層方向における、前記表面層の厚みは、75μm未満である。
ことを特徴とする意匠性向上シート。 - 請求項1および請求項2の何れか1つに記載の意匠性向上シートであって、
前記接着層は、ウレタン系又はエステル系樹脂の何れか1つを含み、
100°C〜150°Cの熱を前記接着層に加えることによって、衣類と、当該意匠性向上シートとを、接着することを特徴とする意匠性向上シート。 - 請求項1〜3の何れか1つに記載の意匠性向上シートを利用する熱転写シートであって、
前記表面層および前記ウレタンフィルム層の間に、
色材と、熱可塑性樹脂と、を含む色層を備え、
当該色層は所定の文字、図面、若しくは模様を有し、
当該色層に描かれる文字、図面、若しくは模様は前記表面層を介して視認されることを特徴とする転写シート。 - 衣類、繊維素材に貼り付けて使用する意匠性向上シートを製造する方法であって、
所定の厚さを持つ表面層を製造する工程と、
前記表面層の一方の面に、所定の厚さで製造したウレタンフィルム層を貼り付ける工程と、
前記ウレタン樹脂層の表面層に対向する面に、衣類と繊維素材、当該シートとを接着する接着層を塗布する工程と、を含み、
前記ウレタンフィルム層は、フィルム状に加工されており、各層の積層方向における、前記ウレタンフィルム層の厚みは、0.2mm〜0.5mmの範囲内であることを特徴とする意匠性向上シートの製造方法。 - 請求項5に記載の意匠性向上シートの製造方法であって、
当該意匠性向上シートを衣類に貼り付ける際に、前記表面層側から熱をかけて、当該意匠性向上シートと、前記衣類とを接着させる工程を含むことを特徴とする意匠性向上シートの製造方法。 - 請求項5または6に記載の意匠性向上シートの製造方法であって、
前記表面層の一方の面にウレタンフィルム層を貼り付ける工程に先駆けて、当該表面層の下面にウレタン系樹脂又はエステル系樹脂の何れか1つを含む熱可塑性接着用材料を塗工する工程を備えることを特徴とする意匠性向上シートの製造方法。 - 請求項5または6に記載の転写シートの製造方法であって、
前記表面層の片面に、ウレタン系樹脂を塗工する工程に先駆け、
当該表面層の片面に、模様、マーク、若しくは図柄を有する色層を印刷する工程を、設けることを特徴とする転写シートの製造方法。 - 請求項8に記載の転写シートの製造方法であって、
前記色層に対して前記ウレタンフィルム層を貼り付ける工程に先駆けて、当該表面層の下面にウレタン系樹脂又はエステル系樹脂の何れか1つを含む熱可塑性接着用材料を塗工する工程を備えることを特徴とする転写シートの製造方法。
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