JP6151647B2 - センサ付きicタグ構造 - Google Patents

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本発明は、浮上式鉄道用地上コイル、モールド変圧器、モールド変流器などの高電圧モールド機器に適用されるセンサ付きICタグ構造に関する。
高電圧モールド機器とは、導体金属を絶縁用の樹脂で覆った電気機器であって、浮上式鉄道用地上コイル、モールド変圧器、モールド変流器などに適用されている。
具体的には、特許文献1に示される、樹脂材料による成形体(モールド)にコイルを埋め込み状態に一体化したモールド変圧器が知られている。
また、上記のような高電圧モールド機器には、機器の状態を監視して記憶するICチップと、該記憶データを送信するアンテナとからなるセンサ付きICタグが設置される場合がある。
例えば、特許文献2に示されるセンサ付きICタグ適用の高電圧機器では、検知対象の物理量を取得できるセンサ付きICタグを、外部にあるICタグリーダと通信が可能な位置に着脱自在に取り付けた構成が示されている。
そして、このような特許文献2に示されるセンサ付きICタグにより、機器の状態に関する監視データを無線送信してコントロールセンターに送り、該コントロールセンターにて機器の管理を行うことが可能となる。
特開2008−28222号公報 特開2008−99459号公報
ところで、上記のようなセンサ付きICタグでは、高電圧機器に設置した場合、センサタグ内のICチップなどの電子部品に高電圧が加わり、故障する恐れがある。さらに、センサタグを設置する高電圧機器の材質などの影響で、アンテナの共振周波数が基準値よりずれてしまい、通信エリアが顕著に縮小する問題や、通信ができなくなるという問題もあった。
また、このような通信エリア縮小を改善するためにアンテナの共振周波数を調整すれば良いが、高電圧機器に設置した後でセンサ付きICタグの共振周波数を調整するのは面倒であり、該センサ付きICタグに特別な周波数調整用の回路を事前に組み込むなどの余計な作業も必要となっていた。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、高電圧機器に設置した場合であっても、簡易な手段で共振周波数の調整を行うことが可能なセンサ付きICタグ構造を提供する。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、高電圧機器に設置されるタグ本体と、該タグ本体に設けられかつ前記高電圧機器の状態を監視するセンサを有するICチップと、前記タグ本体上にループ状に配置されて前記ICチップに記憶された監視データを送信するアンテナ線と、を具備するセンサ付きICタグ構造であって、前記アンテナ線は絶縁被覆電線から構成され、前記タグ本体が設置される前記高電圧機器の設置面には、半導電塗装が施されていることを特徴とする。
本発明によれば、センサ付きICタグのアンテナ線を絶縁被覆電線から構成し、かつタグ本体が設置される高電圧機器の設置面に半導電塗装を施すことにより、センサタグ内のICチップなど電子部品を高電圧から保護できる。
また、該アンテナ線を所定値(例えば0.4mm)以下の小径に形成することができ、これにより該アンテナ線の間隔を密にして線間容量(C)を大きくすることにより、アンテナ線と半導電塗装間の容量成分(C)がアンテナの共振周波数に及ぼす影響を抑えることができ、センサ付きICタグの設置環境(特に半導電塗装)に依存した共振周波数の低下、および、通信エリアの縮小を改善することができる。
さらに、タグ本体を構成するカード基体を絶縁フィルムにより形成する/高電圧機器内における導体の設置箇所の側方にセンサ付きICタグを設置する/アンテナ線の一部の長さを変更して共振周波数を調整する可変長部を設ける/アンテナ線のループ内に該アンテナのループ面積を調整するための導体部材を設置する/タグ本体上にICチップ及びアンテナ線を覆って外的環境から電子部品を保護する絶縁体の保護フィルムを設置する、などの各種手段を追加的、選択的に設けることによって、センサ付きICタグを高電圧機器に設置した場合であっても、ICチップなど電子部品が高電圧から保護され、さらに、通信エリアの顕著な縮小や、通信ができなくなる問題を防止できる。
本発明の一実施形態に係るセンサ付きICタグの全体構成を示す平面図である。 図1のセンサ付きICタグが高電圧機器の外面に設置された状態を示す断面図である。 (A)センサ付きICタグにおけるアンテナ線の設置状態を示す断面図、(B)は通常のセンサ付きICタグに印刷されたアンテナ線を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るアンテナ線と、比較対象となる印刷されたアンテナ線における線幅と共振周波数との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るアンテナ線と、比較対象となる印刷されたアンテナ線における(A)高電圧機器設置面に半導電塗装を塗布した場合の共振周波数とアンテナ線幅との関係を示すグラフ、および、(B)高電圧機器設置面に半導電塗装を塗布した場合の共振周波数のシフト量とアンテナ線幅との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るセンサ付きICタグの変形例1を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るセンサ付きICタグの変形例2を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るセンサ付きICタグの変形例3を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るセンサ付きICタグの変形例4を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るセンサ付きICタグの変形例5を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るセンサ付きICタグの変形例6を示し、(A)は平面図、(B)は断面図である。
本発明の実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
図1は本願発明に係るセンサ付きICタグ1であり、図2はセンサ付きICタグ1が設置された高電圧機器50である。
これらの図に示されるように、センサ付きICタグ1は、高電圧機器50に設置されるタグ本体2と、該タグ本体2に設けられて高電圧機器50の状態を監視して記憶するICチップ3と、タグ本体2上にループ状に配置されてICチップ3に記憶された監視データを送信するアンテナ線4と、を具備するものであって、アンテナ線4は絶縁被覆電線から構成されている。
ICチップ3は、内部に固定コンデンサ3Aを有しかつ接続ライン5を介してセンサ6に接続される構成であって、該センサ6にて、高電圧機器50に関する情報(例えば、温度・振動加速度などの現状の監視データの他、機器の運用履歴データ)を検出し、その内部に設置されたメモリ(図示略)に記憶する。
また、センサ付きICタグ1のタグ本体2を構成するカード基体7は、絶縁フィルムにより形成されており、この絶縁フィルムによって、高電圧機器50の高電圧に対するICタグ本体2の絶縁性能を向上する。
なお、高電圧機器50の具体例としては、リニアモーターカーに使用される浮上式鉄道用地上コイルの他、モールド変圧器、モールド変流器などの高電圧モールド機器がある。また、本例の高電圧機器50は、内部に導体51を有し、該導体51を樹脂52でモールドした構造となっている。
また、図3(A)に示されるように、センサ付きICタグ1のタグ本体2の背面で、かつ該タグ本体2が設置される高電圧機器50の設置面には、半導電塗装Dが施されている。
この半導電塗装Dは高電圧機器50の電界集中を緩和して、ICタグ本体2が高電圧によって故障するのを防止する。
具体的には、タグ本体2の背面に金属を配置した場合は、該金属からの反射波の影響により通信ができなくなる場合や、基準値から共振周波数が増加して、通信エリアが顕著に狭くなる場合がある。また、タグ本体2全体を半導電性塗装で覆った場合は、電磁波が遮蔽されて通信ができなくなるという問題がある。このような問題の発生を防止するために、本例では、タグ本体2が設置される高電圧機器50の設置面のみに、半導電塗装Dを施している。
なお、半導電塗装Dには、金属の粒や炭素をフィラーとして混入した塗料が使用される。ただし、通常の金属と同じ抵抗値にすると、先に述べたとおり、該金属からの反射波の影響によって通信ができなくなる場合や、共振周波数が増加して、通信エリアが顕著に狭くなる場合があるため、一般的な金属に対して抵抗値が充分に大きいこと(例えば、100Ω〜10,000Ω)が求められる。また、図2では、半導電塗装Dをモールド52の全面に施したが、塗装箇所はモールド52の全面に限定されず、センサ付きICタグ1の設置面のみ、及びその設置面の周辺のみであっても、これら半導電塗装Dが接地されていれば良い。
また、図2に示されるように、高電圧機器50に対するセンサ付きICタグ1のタグ本体2の設置位置は、該高電圧機器50内における導体51の設置箇所の側方に設置されている。
これは、高電圧機器50における導体51の背面側にセンサ付きICタグ1を設置した場合には、アンテナ4からの電磁波が該導体51からの反射波の影響を受けるためであり、図2に示されるように、その影響(矢印mで示す)を防止するために、センサ付きICタグ1を、高電圧機器50の導体51側方に設置している。
次に、図3〜図5を参照して本実施形態のアンテナ線4の構成について具体的に説明する。
上述したセンサ付きICタグ1のアンテナ線4は、図3(A)に示されるように、線幅が0.4mm以下の絶縁被覆電線によって構成され、かつタグ本体2上に接着されている。また、通常のアンテナ線(符号60で示す)は、図3(B)に示されるように印刷処理によりタグ本体2上に設置されている。
次に、図4を参照して、本発明に係るアンテナ線4の線幅と共振周波数との関係について説明する。
図4において、符号(1)〜(3)で示すアンテナ線4は、絶縁被覆電線により製作した本発明に係るアンテナ線であって、それぞれの線幅(d1)が、0.26mm、0.32mm、0.4mmに設定されている。また、符号(4)で示すアンテナ線は、印刷により製作したものあって、線幅(d2)が0.8mm、線間が0.3mmにそれぞれ設定されている。
なお、符号(1)〜(4)で示す各アンテナにおいて、左側の棒グラフ(斜線あり)はタグ本体2が設置される高電圧機器50の設置面に半導電塗装Dが塗布される前の形態、また、右側の棒グラフ(斜線なし)は、該半導電塗装Dが塗布された後の形態の測定結果を示している。
また、本発明に係るアンテナ線4(アンテナ線(1)〜(3))の線幅は、0.4mm以下であるが、印刷によりアンテナ線を作製する場合(アンテナ線(4))には、膜厚が薄くなるので、アンテナ線の抵抗値を下げるために線幅を拡大する必要があり、このため、線幅を0.8mmに設定している。
さらに、印刷によるアンテナ線の場合、ショートを防ぐために線間も広げる必要があるが、本発明に係る絶縁被覆電線のアンテナ線4ではアンテナ線の抵抗値が低く、さらに、絶縁されているため、線幅を細くして、線間を密にできる。
そして、上述した符号(1)〜(4)で示すアンテナ線を比較した場合、絶縁被覆電線により製作した本発明に係る0.4mm以下のアンテナ線4(アンテナ線(1)〜(3))では、半導電塗装Dの塗布の有無に係らず、基準値(本例では、13.56MHz付近)からの共振周波数の低下が低く抑えられ、通信への影響がほとんどないことが確認されている。これに対して、比較例として示した印刷されたアンテナ線(アンテナ線(4))では、特に、半導電塗装Dが施されている場合に、共振周波数が、12.485MHzまで低下し、通信が困難となることが確認されている。
すなわち、本実施形態では、高電圧機器50の電界集中を緩和して、ICタグ本体2が高電圧によって故障するのを防止するために、センサ付きICタグ1のタグ本体2が設置される高電圧機器50の設置面に半導電塗装Dを施した場合であっても、線幅が0.4mm以下の絶縁被覆電線でアンテナ線4(アンテナ線(1)〜(3))を構成して、線間を密にすれば、共振周波数の低下を抑えられ、通信エリアの縮小が抑えられることが確認されている。
上記半導電塗装Dを施した形態におけるアンテナ線(アンテナ線(1)〜(4))の線幅と共振周波数をまとめたものを、図5(A)(B)に示す。
これらの図5(A)(B)に示すように、センサ付きICタグ1のタグ本体2が設置される高電圧機器50の設置面に半導電塗装Dを施し、かつ線幅が0.4mm以下の絶縁被覆電線でアンテナ線4(アンテナ線(1)〜(3))を構成したセンサ付きICタグ1であれば、共振周波数の低下が抑えられ、通信エリアの縮小が抑えられることが確認されている。
上記実施形態に示すセンサ付きICタグ1では、高電圧機器50の設置面に半導電塗装Dを施し、かつ線幅が0.4mm以下の絶縁被覆電線でアンテナ線4(アンテナ線(1)〜(3))を構成したが、高電圧機器に設置した後でセンサ付きICタグの共振周波数を微調整して、さらに通信エリアの縮小を抑える場合は、以下の変形例1〜6のようにしても良い。
(変形例1)
図6に示すように、センサ付きICタグ1のアンテナ線4の一部に、該アンテナ線4の一部の長さを変更して共振周波数を微調整する可変長部10を設けても良い。
この可変長部10は、アンテナ線4とICチップ3との間に位置する可変長ループ部11により構成されるものであって、該可変長ループ部11の大きさ(面積S)を変更することにより、インダクタンス(L成分)を微調整してアンテナ線4の共振周波数を使用条件に一致させる。
具体的には、高電圧機器50にセンサ付きICタグ1を設置した後、アンテナ線4の末端に位置しかつ該アンテナ線4の一部を構成する導線4A,4Bによって可変長ループ部11を構成し、該導線4A,4Bのループ面積(符号Sで示す)を拡大することにより、インダクタンスを上昇させて共振周波数を低下させることができ、また、該導線4A,4Bのループ面積Sを縮小することにより、インダクタンスを低下させて共振周波数を上昇させることができる。
これによって、高電圧機器50にセンサ付きICタグ1を設置及び固定した後であっても、導線4A,4Bのループ面積Sを変更することによって、容易にアンテナ線4の共振周波数の微調整を行うことができる。
(変形例2)
図6に示す変形例1では、アンテナ線4の末端に可変長部10として、2本の導線4A,4Bのループ面積Sを調整可能な可変長ループ部11を設置したが、本変形例2の可変長ループ部12では、図7に示すように、これら2本の導線4A,4Bの内、1本の導線4Aの長さを調整することにより、ループ面積Sを変更して共振周波数を微調整しても良い。
具体的には、図7に示すように、アンテナ線4を構成する一方の導線4Bを直線に配置した状態で、他方の導線4Aに弛みを持たせ、この導線4Aの弛みにより共振周波数を微調整しても良い。具体的には、ループ面積(符号S1、S2で示す)のうち、S1を縮小、または、S2を拡大することにより、インダクタンスを上昇させて共振周波数を低下させることができ、また、該導線4A,4Bのループ面積S1を拡大、または、S2を縮小することにより、インダクタンスを低下させて共振周波数を上昇させることができる。
(変形例3)
図7に示す変形例2の可変長部10では、アンテナ線4を構成する2本の導線4A,4Bのループ面積S1、S2を変更したが、本変形例3の可変長ループ部13では、図8に示すように、これら2本の導線4C,4Dの内、1本の導線4Dの長さを調整することにより、該導線4Dと、アンテナ線4の本体部4Eとの間のループ面積S3を変更して共振周波数を微調整しても良い。
具体的には、図8に示すように、アンテナ線4を構成する一方の導線4Cを、ICチップ3からアンテナ線4の本体部4Eに接続した状態で、他方の導線4Dを、アンテナ線4の中心を貫通させつつ弛ませ、この導線4Dの弛みの位置により共振周波数を微調整しても良い。
具体的には、矢印a方向に導線4Dを移動させて該導体4Dの上側に位置するループ面積(符号S3で示す)を拡大することにより、インダクタンスを上昇させて共振周波数を低下させることができ、また、矢印b方向に導線4Dを移動させて該導線4Dのループ面積S3を縮小することにより、インダクタンスを低下させて共振周波数を上昇させることができる。
(変形例4)
変形例1〜3では、アンテナ線4の末端に位置する可変長ループ部11〜13(可変長部10)のループ面積を変更することで共振周波数を微調整したが、この変形例4では、図9に示すように、アンテナ線4の途中に可変長部10を設置して共振周波数を微調整しても良い。
具体的には、図9に示すように、アンテナ線4を構成する一方の導線4Fを、ICチップ3からアンテナ線4の本体部4Gに接続させた状態で、該アンテナ線4の途中に位置する導線4Hに弛みを持たせ、この導線4Hの弛みの位置により共振周波数を微調整しても良い。
具体的には、矢印c方向に導線4Hを移動させて該該導線4Hの図中右側に位置するループ面積(符号S4で示す)を拡大することにより、インダクタンスを上昇させて共振周波数を低下させることができ、また、矢印d方向に導線4Hを移動させてループ面積S4を縮小することにより、インダクタンスを低下させて共振周波数を上昇させることができる。
(変形例5)
上記変形例1〜4では、センサ付きICタグ1のアンテナ線4の一部に、該アンテナ線4の一部の長さを変更して共振周波数を微調整する可変長部10を設けたが、これに限定されず、図10に示すように、導体部材20を設置しても良い。
この導体部材20は、タグ本体2上のICチップ3及びアンテナ線4のループ内に設置されて、該アンテナ線4のループ面積を調整するものである。また、この導体部材20は、タグ本体2上の平面に脱着自在に設置されるものであって、共振周波数を最適に調整するためのその設置位置も変更可能に構成されている。
(変形例6)
上記変形例1〜5に加えて、タグ本体2上に、ICチップ3及びアンテナ線4を覆って外的環境から電子部品を保護する保護フィルム21を設置しても良い。この保護フィルム21は、図11(A)の平面図および(B)の断面図に示すように、タグ本体2を構成するカード基体7と同一か、もしくは、より若干小さい形状に形成された絶縁体であって、最上部に積層することにより、埃、水分、紫外線などの外的環境からICチップ3及びアンテナ線4を保護する。
以上詳細に説明したように本実施形態に示すセンサ付きICタグ1によれば、ICチップ3に接続されたアンテナ線4を絶縁被覆電線から構成し、かつタグ本体2が設置される高電圧機器50の設置面に半導電塗装Dを施すことにより、ICタグ本体2が該高電圧機器50の高電圧から保護される。
さらに、該アンテナ線4を所定値(例えば0.4mm)以下の小径に形成することができ、これにより該アンテナ線4の間隔を密にして線間容量(C)を大きくすることで、アンテナ線と半導電塗装間の容量成分(C)がアンテナの共振周波数に及ぼす影響を抑えることができ、その結果、センサ付きICタグを、高電圧機器50の近くに設置した場合であっても、設置環境(特に半導電塗装)に依存した共振周波数の顕著な低下、および、通信エリアの顕著な縮小を改善することができる。
また、本実施形態のセンサ付きICタグ1のアンテナ線4を絶縁被覆電線から構成し、かつタグ本体2が設置される高電圧機器50の設置面に半導電塗装Dを施すという簡易な手段で、高電圧機器に設置しても、ICチップなど電子部品が高電圧から保護され、さらに、共振周波数の低下は抑えられ、従来のように、特別な周波数調整用の回路を組み込むなどの余計な構成も必要がない。
なお、上記実施形態のセンサ付きICタグ1では、ICチップ3に接続されたアンテナ線4を絶縁被覆電線からなり、かつタグ本体2が設置される高電圧機器50の設置面に半導電塗装Dを施すという構成を基本とするが、これに加えて、アンテナ線4の一部の長さを変更して共振周波数を微調整する可変長部10を設ける/ICチップ3ループ内にアンテナのループ面積を調整するための導体部材20を設置する/タグ本体2上にアンテナ線4を覆って外的環境から保護する絶縁体の保護フィルム21を設置する、などの変形例1〜6に示す各種手段を追加的、選択的に設けることによって、センサ付きICタグを高電圧機器50に設置した場合であっても、ICチップなど電子部品が高電圧から保護され、さらに、通信エリアの縮小や、通信ができなくなる問題を確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、浮上式鉄道用地上コイル、モールド変圧器、モールド変流器などの高電圧モールド機器に適用されるセンサ付きICタグ構造に関する。
1 センサ付きICタグ
2 タグ本体
3 ICチップ
4 アンテナ線
4A 導線
4B 導線
4C 導線
4D 導線
4E 本体部
4F 導線
4G 本体部
4H 導線
6 センサ
7 カード基体
10 可変長部
11 可変長ループ部
12 可変長ループ部
13 可変長ループ部
20 導電部材
21 保護フィルム
50 高電圧機器
51 導体
52 モールド
D 半導電塗装

Claims (10)

  1. 高電圧機器に設置されるタグ本体と、該タグ本体に設けられかつ前記高電圧機器の状態を監視するセンサを有するICチップと、前記タグ本体上にループ状に配置されて前記ICチップに記憶された監視データを送信するアンテナ線と、を具備するセンサ付きICタグ構造であって、
    前記アンテナ線は絶縁被覆電線から構成され、
    前記タグ本体が設置される前記高電圧機器の設置面には、半導電塗装が施され、
    前記アンテナ線を構成する絶縁被覆電線の一部には、位置の変更が可能な弛み部が設けられていることを特徴とするセンサ付きICタグ構造。
  2. 前記タグ本体を構成するカードフィルムは、絶縁フィルムにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ付きICタグ構造。
  3. 前記高電圧機器に対する前記タグ本体の設置位置は、該高電圧機器内の導体設置箇所の側方であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のセンサ付きICタグ構造。
  4. 前記アンテナ線を構成する絶縁被覆電線は線幅が0.4mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサ付きICタグ構造。
  5. 前記アンテナ線の一部には、該アンテナ線の一部の位置を変更して共振周波数を調整する可変長部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンサ付きICタグ構造。
  6. 前記可変長部は、前記アンテナ線と前記ICチップとの間に位置する可変長ループ部により構成されることを特徴とする請求項5に記載のセンサ付きICタグ構造。
  7. 前記可変長ループ部は、2本の前記アンテナ線の導線内、1本の導線の位置を調整することにより形成されることを特徴とする請求項6に記載のセンサ付きICタグ構造。
  8. 前記可変長部は、前記アンテナ線の途中に配置されることを特徴とする請求項5に記載のセンサ付きICタグ構造。
  9. 前記タグ本体上の前記アンテナ線の近傍には、該アンテナの利得を調整するための導体部材が設置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のセンサ付きICタグ構造。
  10. 前記タグ本体上には、ICチップ及びアンテナ線を覆って外的環境から電子部品を保護する保護フィルムが設置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のセンサ付きICタグ構造。
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