JP6150183B2 - ウオータースライダーのパーツの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、遊園地や遊泳プール施設等に設置されるウオータースライダーの主要構成要素であるFRP製のパーツの製造方法に関し、外部からの自然光(太陽光だけでなく夜間の施設周辺の光も含む)が透過する部分と不透過部分を同一パーツ内に設け、透過部分を着色することにより、既存の施設のように特別に照明装置を設置したイルミネーションと異なり、外部からの自然光により七色の虹や星座あるいは動植物等の図柄を滑走路内に簡単に照射できるパーツの製造方法に関するものである。
既存のウオータースライダーで初期のものの材質は主体が鉄筋コンクリートや鋼鉄製であったが、徐々にアルミ製、ステンレス製あるいはFRP製となり、現在はFRP製が主体となっており、その規模も、全長数百メートル、高さが数十メートルの大人向けの大型施設から、幼児が手軽に楽しめる小型の施設まで多種多様である。
これら既存のFRP製ウオータースライダーは光線が不透過のものが主体で、チューブ状の滑走路内部に電球、LED等各種の照明設備を設置しなければならないので多大の建設費を要し、その維持管理にも相応の経費を要した。
これら既存のFRP製ウオータースライダーは光線が不透過のものが主体で、チューブ状の滑走路内部に電球、LED等各種の照明設備を設置しなければならないので多大の建設費を要し、その維持管理にも相応の経費を要した。
特開2000−334174号公報(発明の名称 ウオータースライダー並びにその施工方法) は、FRP製のウオータースライダーの滑走樋(本願のパーツに相当)の連結方法を主体とした施工方法に関するもので、滑走樋を短時間で連結し、継ぎ目が平滑で耐久性に優れたウオータースライダーの施工方法を提供することを主たる目的としているが、多数連結された基本となる滑走樋の任意の箇所に、当該滑走樋とは形状(幅、高さ等)、材質(硬軟、透度、不透明)、色彩(模様、夜光)等の構成要素の一つ以上を異にする異形質の滑走樋を連結して、例えば、高所において滑走樋が透明で下方を透視することができれば遊戯者にスリルを与えることができたり、夜光剤や光輝剤を使用して夜間においてその部分が発光して興味を向上させることができる技術に関するものである。
特開2001−340658号公報(ウオータースライダー構造) は、断面がU字形のカバー体とベース部で構成され、当該カバー体とベース部は分離可能又は着脱可能な状態で取付けることによりベース部の表面での滑走機能をカバー体で行うようにしたものである。 特徴としては、交換が容易であり、チューブ状の部分に光や音響を出す機能あるいは装飾機能を付与する場合は、当該カバー体とベース部の内壁面又は外壁面とで形成される空間に光ファイバーやLED発行ダイオードその他の光を出す装置やミラー等の反射装置あるいは絵や写真等を配置することができるようにしたこと、または、既存のウオータースライダーが損傷した場合には、損傷部分の表面に当該カバー体を装着することにより損傷部分の補修が簡単かつ廉価に行うことができるなどの特徴を有する技術に関するものである。
特開2005−131207号公報(発明の名称 遊戯装置) は幼児が手軽に楽しむことができる、遊園地やデパートなどの遊戯コーナーや室内にも設置できる遊戯装置に関するもので、遊戯面が透明な部材で構成された中空構造で、この中空部分にポンプを利用して液体を加圧供給して遊戯者が遊戯面上を滑降できるようにし、かつ中空部材の下部に照明ランプを配置して中空内部を照明することにより、遊戯者があたかも川の流れや岸壁を伝って流れる滝の中で遊戯しているかのような感覚を味わえるようにしたり、透明な中空部材を透過した光を外部からも観察できるように構成した技術に関するものである。
従来のウオータースライダーは光が不透過の製品や全体が透明の製品が主体であったが、特許文献1の発明のように、不透過のパーツと透明あるいは着色した別個のパーツを組み合わせて模様を構成するウオータースライダーや特許文献2の発明のようにカバー体とベース部との間で形成される内壁面との空間又は外壁面とで形成される空間に、電球、光ファイバーや発光ダイオードなどの光を出す装置を配置したり、特許文献3の発明のように全体を透明な中空部材で構成し下部に照明装置を配設して内部を照射できるように構成したものも存在する。
これら既存ウオータースライダーは遊戯者が滑走中にあたかも川の流れや岸壁を伝って流れる滝の中で遊戯しているかのような感覚を味わえるようにするためではあるが高価な装置を設置したり、維持管理に多大の経費を要するなどの欠点を有している。
これら既存ウオータースライダーは遊戯者が滑走中にあたかも川の流れや岸壁を伝って流れる滝の中で遊戯しているかのような感覚を味わえるようにするためではあるが高価な装置を設置したり、維持管理に多大の経費を要するなどの欠点を有している。
本願は、上記既存のウオータースライダーのような高価な設備を設置することなく、しかも、遊戯者が照明装置の存在を認識することなく外部からの自然光(日中の太陽光は勿論、夜間の施設周辺の照明を含む)を利用してウオータースライダー内部に虹や動植物あるいは川や滝など任意の図柄等を写しだし、遊戯者がこれまで認識されたことのないオリジナリティーの高い体験をしてもらえるウオータースライダーを安価に提供するためになされたものである。
本発明のウオータースライダーの構成要素であるパーツの大きな特徴は一個のパーツに外部から自然光が透過する部分と不透過の部分を有し、特に
着色した線状の透過部分あるいは図柄を設けた透過部分を適宜組み合わせることによりチューブの内部にいろいろな模様を照射でき、しかも、パーツの形状は構築するウオータースライダーの目的(一人用か、複数同時使用か、大人用か、幼児用かなど)や規模等によって横幅、高さ、厚さ等々が相違し、その断面形状も略U字形であるが正確には、半円筒型、角溝型など適宜の形状を選択することが可能であり、FRPを利用して形成する。
当該パーツをそのまま長手方向に多数連結した略半円筒型の滑走路とパーツの上部に同一形状のパーツを重ね合わせて連結したチューブ状の滑走路を主体とし、必要に応じて屈曲度の異なるパーツを適宜組み合わせて高所から円弧を描いて降下するなど所望の形状の滑走路を有するウオータースライダーも簡単に構成できるようにしたもので、各パーツの連結は適宜のボルト等を利用して連結固定する。
着色した線状の透過部分あるいは図柄を設けた透過部分を適宜組み合わせることによりチューブの内部にいろいろな模様を照射でき、しかも、パーツの形状は構築するウオータースライダーの目的(一人用か、複数同時使用か、大人用か、幼児用かなど)や規模等によって横幅、高さ、厚さ等々が相違し、その断面形状も略U字形であるが正確には、半円筒型、角溝型など適宜の形状を選択することが可能であり、FRPを利用して形成する。
当該パーツをそのまま長手方向に多数連結した略半円筒型の滑走路とパーツの上部に同一形状のパーツを重ね合わせて連結したチューブ状の滑走路を主体とし、必要に応じて屈曲度の異なるパーツを適宜組み合わせて高所から円弧を描いて降下するなど所望の形状の滑走路を有するウオータースライダーも簡単に構成できるようにしたもので、各パーツの連結は適宜のボルト等を利用して連結固定する。
本発明のウオータースライダーのパーツは、前記のように自然光透過部と不透過部で構成され、当該パーツを連結して形成されたチューブ状の滑走路の暗闇の中に、虹模様を表示したい場合には当該自然光透過部を線状に形成して虹色に着色しておけば外部からの自然光により虹の模様がくっきりと浮かび上がり、また、同様に自然光透過部を星座や動植物等々の図柄を設けておけば、滑走路の暗闇の中に星座や水玉模様等の図柄がくっきりと表示されるので、遊戯者に普段味わうことができない幻想的な印象を与えることができる。
また、本願発明は、日中の太陽光だけでなく夜間のウオータースライダー周辺の照明装置からの光線を含めた「自然光」を有効利用するので既存のウオータースライダーと異なってイルミネーション等の照明器具を認識させないので遊戯者は極めて幻想的な体験をすることができ、しかも、構造が極めて簡単で設置に要する工期の短縮と特別な照明設備等の設置費用の節減及びその維持管理費が全く不要であり、設備を設置する業者にとっての経済的効果は極めて大であるなどの優れた効果を有するものである。
また、本願発明は、日中の太陽光だけでなく夜間のウオータースライダー周辺の照明装置からの光線を含めた「自然光」を有効利用するので既存のウオータースライダーと異なってイルミネーション等の照明器具を認識させないので遊戯者は極めて幻想的な体験をすることができ、しかも、構造が極めて簡単で設置に要する工期の短縮と特別な照明設備等の設置費用の節減及びその維持管理費が全く不要であり、設備を設置する業者にとっての経済的効果は極めて大であるなどの優れた効果を有するものである。
以下、発明の実施例を図1〜図5に基づいて詳述する。
図1に示すように作成するパーツの形状にあった型(1)の表面に離型ワックスを塗布したのちに所望の形状、例えばチューブ状の滑走面の内部に虹を構成させたい場合にはマスキングテープ(2)を線状に貼り、また、水玉模様や星座等を形成したい場合はその図柄にカットしたカッティングシート(2‘)を貼る。 なお、ここで使用するマスキングテープ(2)やカッティングシート(2’)は適当な強度を有し、かつ周辺との段差を少なくするために極力薄いものを選択する。
図1に示すように作成するパーツの形状にあった型(1)の表面に離型ワックスを塗布したのちに所望の形状、例えばチューブ状の滑走面の内部に虹を構成させたい場合にはマスキングテープ(2)を線状に貼り、また、水玉模様や星座等を形成したい場合はその図柄にカットしたカッティングシート(2‘)を貼る。 なお、ここで使用するマスキングテープ(2)やカッティングシート(2’)は適当な強度を有し、かつ周辺との段差を少なくするために極力薄いものを選択する。
次に、型(1)の上部全体(この部分は滑走面となる)に所望の色、例えば黒色に着色した不透明樹脂、例えば不飽和ポリエステル樹脂(商品名ゲルコートトップPC−850TNP 九州塗料工業(株)製)を均一に、かつ、空気等の気泡が残らないように塗布するとともに当該樹脂がある程度硬化したら、貼ってあるマスキングテープ(2)あるいはカッティングシート(2’)を剥がして、当該部分を自然光が透過する部分を自然光透過部(A)、その他の着色部分を自然光不透過部(B)とする。 滑走面を黒系の色に仕上げると滑走路内部に透過した虹とか星座や動植物、水玉等の各種模様が乱反射を行いより広範囲に幻想的な効果を与えることができる。
次に、自然光不透過部(B)にマスキングシート等で構成したマスキング材(3)を貼り、マスキングテープ(2)等を剥がした部分、すなわち自然光透過部(A)に、不飽和ポリエステル樹脂、例えば、(商品名ゲルコートPC−850TNP 九州塗料工業(株)製)と着色剤、例えば商品名(クリアカラー ブルー、レッド、イエロー等 (株)エポック製あるいは同等の効果のある透過性塗料)を適宜混合したものを塗布する。
次に表面全体に不飽和ポリエステル樹脂、例えば(商品名ユピカ5027PT4 日本ユピカ(株)製)を塗布するとともにガラス繊維製のクロス又はガラスチョップストランドマット(4)等を敷設する。
この操作を10回前後交互に繰り返し、滑走強度を十分に確保できるよう厚さ7mm程度とする。
この操作を10回前後交互に繰り返し、滑走強度を十分に確保できるよう厚さ7mm程度とする。
続いて、自然光透過部(A)にマスキングテープ(2)あるいはカッティングシート(2’)を貼り、前記同様自然光不透過部(B)に所望の色に着色した不透明樹脂、例えば不飽和ポリエステル樹脂(商品名ゲルコートトップPC−850TNP 九州塗料工業(株)製)を均一に、かつ、空気等の気泡が残らないように塗布し、かつ、当該樹脂がある程度硬化したら、貼ってあるマスキングテープ(2)あるいはカッティングシート(2’)を剥がし、完全に乾燥したら離型し、滑走面並びに外側をコンパウンド等の超微粒研磨剤を用いてバフ掛けし、滑らかに研磨する。
通常は、自然光透過部(A)の図柄の着色は前記の1回であるが、耐候性あるいは滑走面の耐久性等を考慮して、外側の塗装の際に、自然光透過部(A)の外側部分に再度着色処理をおこなうこともある。
略半円筒型の直線状パーツ(I)は長手方向に多数連結すると上部が開放された直線状の滑走面ができ、また、屈曲させたパーツ(II)は若干下方にずらして連結すると下降した円弧状の滑走面を形成できる。
図2は虹模様を照射出来る直線状パーツ(I)を上下に重ね合わせるとチューブ状の滑走面を形成できることを示す。
屈曲させたパーツ(II)を上下に重ねた状態で固定することにより断面円弧状のチューブ型の滑走面を構成することができるが、パーツ(II)の上下の図柄の配置は真逆にしておく必要がある場合があるので注意を要する。
なお、各パーツ(I)、(II)同士の連結あるいは支持台等への連結・固定はボルトその他の任意の固定金具を利用して強固に固定する。
図2は虹模様を照射出来る直線状パーツ(I)を上下に重ね合わせるとチューブ状の滑走面を形成できることを示す。
屈曲させたパーツ(II)を上下に重ねた状態で固定することにより断面円弧状のチューブ型の滑走面を構成することができるが、パーツ(II)の上下の図柄の配置は真逆にしておく必要がある場合があるので注意を要する。
なお、各パーツ(I)、(II)同士の連結あるいは支持台等への連結・固定はボルトその他の任意の固定金具を利用して強固に固定する。
各パーツの形状は、使用目的に応じて適宜選択する必要がある。 例えば、図3の(a)は一人用の体を使って滑るタイプ、(b)は2〜6人用の浮き輪を使用して滑るタイプ、(c)は大型の特殊なタイプである。
図4は各種パーツの平面図、第5図は直線状パーツ(I)の配色の具体例で、長さ2,500mm、高さ825mm、自然光透過部(A)の幅が50mmである。
図4は各種パーツの平面図、第5図は直線状パーツ(I)の配色の具体例で、長さ2,500mm、高さ825mm、自然光透過部(A)の幅が50mmである。
A 自然光透過部
B 自然光不透過部
I 半円筒型の直線状パーツ
II 屈曲させた半円筒型のパーツ
1 型
2 マスキングテープ
2‘ カッティングシート
3 マスキング材
4 ガラスチョップストランドマット(ガラス繊維層)
B 自然光不透過部
I 半円筒型の直線状パーツ
II 屈曲させた半円筒型のパーツ
1 型
2 マスキングテープ
2‘ カッティングシート
3 マスキング材
4 ガラスチョップストランドマット(ガラス繊維層)
Claims (1)
- 型の表面に離型ワックスを塗布したのちに所望の形状のマスキングテープやカッティングシートを貼り、その上部全体に不透明樹脂を均一に塗布し、当該樹脂がある程度硬化したら、貼ってあるマスキングテープ等を剥がして自然光透過部を構成し、自然光透過部分以外の部分(自然光不透過部)にマスキング材を貼り、しかる後当該自然光透過部に所望の色に着色した透明樹脂を塗布し、当該透明樹脂部分がある程度硬化したら、マスキング材を剥離し、全体に無色の透明樹脂とガラス繊維層を所望の厚さまで交互に積層し、再度自然光透過部にマスキングテープやカッティングシートを貼ったのち自然光不透過部に任意の色に着色した不透明樹脂を塗布し、自然光透過部に貼付したマスキングテープ等を剥離して乾燥させることを特徴とするウオータースライダーのパーツの製造方法
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JP2015161367A JP6150183B2 (ja) | 2015-08-03 | 2015-08-03 | ウオータースライダーのパーツの製造方法 |
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JP2017029657A JP2017029657A (ja) | 2017-02-09 |
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