JP6150101B2 - トイレ装置 - Google Patents
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Description
しかし、特許文献2に記載された構成のように殺菌灯が便蓋の裏面に取り付けられると、殺菌灯とボウル部の表面との間の距離は、ノズルの先端とボウル部の表面との間の距離よりも遠くなるという問題がある。また、ボウル部のうちで最も汚れが付着しやすく、より強い強度の殺菌線を照射したい喫水部に対して十分な強度の殺菌線を照射することができないという問題がある。
また、このトイレ装置によれば、光源装置は、汚物受け部と比較して汚れやすい凹部に対してより強い強度の紫外線を照射することができる。一方で、光源装置は、凹部と比較して汚れにくい汚物受け部に対してより弱い強度の紫外線を照射することができる。これにより、光源装置は効率よく紫外線をボウル部の表面に照射することができ、光源装置が大型化することを抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ装置を表す模式図である。
なお、図1(a)は、本実施形態にかかるトイレ装置を斜め上方から眺めた模式的斜視図である。図1(b)は、図1(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。但し、図1(a)は、便蓋が開いた状態のトイレ装置を表している。図1(b)は、便蓋が閉じた状態のトイレ装置を表している。
本願明細書において、「光触媒」とは、光を照射すると、酸化作用および還元作用の少なくともいずれかが促進されるものをいう。その結果、雑菌や細菌や臭気物質などの有機物を分解する分解作用と、表面が水に濡れやすい親水作用と、菌の繁殖を抑制するあるいは菌の活動を停止させる抗菌作用と、を得ることができる。光触媒層813が形成されたボウル部811は、汚物の付着を抑制したり、汚物を分解したり、付着した水垢を容易に除去できるため、便器810の清掃負担を軽減し、きれいな便器810を維持することができる。
なお、図2(a)は、本実施形態にかかるトイレ装置を斜め上方から眺めた模式的斜視図である。図2(b)は、図2(a)に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。但し、図2(a)は、便蓋が開いた状態のトイレ装置を表している。図2(b)は、便蓋が閉じた状態のトイレ装置を表している。
光源装置500は、便蓋320の内部に設けられている。具体的には、便蓋320は、便蓋本体321と、カバー部材(底板)322と、を有する。光源装置500は、便蓋本体321とカバー部材322との間に設けられ、便蓋320が閉じた状態で便座220の着座面221と対面する便蓋320の面(裏面)323に取り付けられている。光源装置500は、便蓋320が閉じた状態において、カバー部材322に設けられた開口部322aを通して便器820のボウル部821の表面に対して紫外線を照射することができる。
図3は、本実施形態の光源装置の具体例を例示する模式図である。
なお、図3(a)は、本実施形態の光源装置を斜め上方から眺めた模式的斜視図である。図3(b)は、本実施形態の光源装置の模式的分解図である。図3(a)では、説明の便宜上、保護カバー523を省略している。
図5は、本実施形態の冷陰極管と溜水面の投影領域との配置関係を例示する模式的平面図である。
なお、図4(a)は、2つの冷陰極管510同士の間の距離が30ミリメートル(mm)である場合の冷陰極管の配置形態を表す。図4(b)は、2つの冷陰極管510同士の間の距離が80mmである場合の冷陰極管の配置形態を表す。図4(c)は、2つの冷陰極管510同士の間の距離が140mmである場合の冷陰極管の配置形態を表す。図5(a)〜図5(c)は、トイレ装置を上方から眺めた模式的平面図である。
なお、本願明細書における紫外線の照射強度は、ボウル部811の表面に沿って照射強度計を設置したときに測定した値と定義する。
図6は、冷陰極管の配置形態の変形例を説明する模式的断面図である。
なお、図6(a)は、図1に関して前述した冷陰極管の配置形態を表す模式的断面図である。図6(b)は、冷陰極管の配置形態の変形例を例示する模式的断面図である。図6(a)および図6(b)は、図1(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。
図7は、本実施形態のボウル部を表す模式図である。
なお、図7(a)は、本実施形態のボウル部を上方から眺めた模式的平面図である。図7(b)は、本実施形態のボウル部を右側方から眺めた模式的平面図である。図7(a)および図7(b)では、図2(a)および図2(b)に関して前述したトイレ装置20の便器820のボウル部821を例に挙げて説明する。
図7(a)および図7(b)に関する以上の説明は、図1(a)および図1(b)に関して前述したトイレ装置10についても同様である。
本実施形態の光触媒層813は、バリア層813aと、機能層813bと、を有する。例えば、光触媒層813としては、TiO2/ZrO2系触媒焼成膜が用いられる。例えば、バリア層813aにおけるTiO2とZrO2との配合比率は、機能層813bにおけるTiO2とZrO2との配合比率とそれぞれ異なる。但し、図8に表した光触媒層813は、一例である。本実施形態の光触媒層813は、これだけに限定されるわけではない。
図10は、冷陰極管のスペクトルの一例を例示するグラフ図である。
図9に表したグラフ図の横軸は、波長(nm)を表す。図9の表したグラフ図の縦軸は、吸光特性(任意単位:a.u.)を表す。
図10に表したグラフ図の横軸は、冷陰極管が放射する光の波長(nm)を表す。図10に表したグラフ図の縦軸は、冷陰極管が放射する光の強度(a.u.)を表す。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (3)
- 着座面を有する便座と、
閉じた状態で前記着座面を覆い前記着座面と対面する裏面を有する便蓋と、
前記裏面に設けられ、前記便蓋が閉じた状態において、便器のボウル部であって光触媒膜が形成されたボウル部に紫外線を照射する光源装置と、
を備え、
前記ボウル部は、
前記溜水面よりも上方に設けられ汚物を受ける汚物受け部と、
前記溜水面と前記汚物受け部との間に設けられた凹部と、
を有し、
前記光源装置は、前記便蓋が閉じた状態において前記便器の前後方向に延在する複数の照射部を有し、
前記複数の照射部のうちの少なくとも2本は、前記汚物受け部と前記凹部との境界面を前記境界面に対して垂直な方向に前記裏面に向けて投影させた投影領域の範囲内に配置されたことを特徴とするトイレ装置。 - 前記複数の照射部のうちの少なくとも2本は、前記便蓋が閉じた状態において後部よりも前部が低い前傾姿勢で配置されたことを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
- 前記照射部の延在方向は、前記裏面の少なくともいずれかの位置における接線と平行であることを特徴とする請求項1または2に記載のトイレ装置。
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JP2013023766A JP6150101B2 (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | トイレ装置 |
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JP2013023766A JP6150101B2 (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | トイレ装置 |
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Family Applications (1)
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JP2013023766A Active JP6150101B2 (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | トイレ装置 |
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