以下、図面に基づいて、本願の開示する携帯電子機器、状態判定プログラム及び状態判定方法の実施例を詳細に説明する。以下の実施例では、携帯電子機器が携帯端末である場合を例に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、実施例1の携帯端末1の一例を示す説明図である。図1に示す携帯端末1は、例えば、スマートフォン等の携帯電話端末である。携帯端末1は、スピーカ11と、マイク12と、LCD(Liquid Crystal Display)13と、タッチパネル14と、カメラ15と、短距離無線インタフェース(以下、単にI/Fと称する)16と、GPS(Global Positioning System)17とを有する。更に、携帯端末1は、無線LANI/F18と、通信CPU(Central Processing Unit)19と、ISP(Imaging Signal Processor)20と、音声DSP(Digital Signal Processor)21と、サブプロセッサ22とを有する。更に、携帯端末1は、地磁気センサ23と、加速度センサ24と、ジャイロセンサ25と、温度センサ26と、RAM(Random Access Memory)27と、ROM(Read Only Memory)28と、アプリCPU29とを有する。
LCD13は、各種情報を画面表示する。タッチパネル14は、LCD13の画面上のタッチ操作を検出する。短距離無線I/F16は、短距離無線通信機能を司るインタフェースである。GPS17は、GPS衛星を使用して携帯端末1の現在位置を測定するシステムである。無線LANI/F18は、無線LAN機能を司るインタフェースである。通信CPU19は、携帯電話通信機能等の各種通信機能を司るCPUである。ISP20は、画像信号処理を司るプロセッサである。音声DSP21は、音声信号処理を司るプロセッサである。サブプロセッサ22は、例えば、アプリCPU29へ地磁気センサ23、加速度センサ24、ジャイロセンサ25の検出値を受け渡す。
地磁気センサ23は、例えば、携帯端末1の方位を検出するセンサである。加速度センサ24は、携帯端末1自体の例えば、x軸、y軸及びz軸の3軸の加速度を検出するセンサである。ジャイロセンサ25は、携帯端末1自体の例えば、x軸、y軸及びz軸の3軸の角速度を検出するセンサである。温度センサ26は、携帯端末1の外部の温度を計測するセンサである。この温度センサ26は湿度の計測を行う機能も備えていてもよい。ROM28は、例えば、状態判定プログラム等の各種プログラムを記憶する不揮発性のメモリである。RAM27は、各種情報を記憶するものである。アプリCPU29は、携帯端末1全体を制御するものである。バス30は、携帯端末1内部のアプリケーションCPU(以下、単にアプリCPUと称する)29やRAM27等の各種機器を相互に接続するものである。
図2は、実施例1のアプリCPU及びサブプロセッサの機能構成の一例を示す説明図である。尚、アプリCPU29は、ROM28に記憶された状態判定プログラムを読み出し、読み出した状態判定プログラムに基づき各種プロセスを機能として構成するものである。
図2に示すアプリCPU29は、加速度判定部291と、保持判定処理部292とをプロセス機能として動作する。破線で示す閾値決定部295については、アプリCPU29が装備する場合と装備しない場合とがある。アプリCPU29が、閾値決定部295を装備する場合については実施例2で述べる。サブプロセッサ22は、加速度センサ24の検出値を取得し、アプリCPU29の加速度判定部291へ受け渡す。
加速度判定部291は、加速度センサ24から取得した検出値により携帯端末1が利用者に保持されている可能性の有無を判定する。保持判定処理部292は、加速度判定部291により携帯端末1が利用者に保持されている可能性があると判定された場合、携帯端末1の移動があったか否かを判定する。更に、保持判定処理部292は、携帯端末1の移動があったと判定したとき、移動時の温度差分を計算する。更に、保持判定処理部292は、計算した移動時の温度差分とROM28の判定テーブル40(詳細は後記)に示される温度差分の閾値とを比較して、携帯端末1が利用者に保持された状態か否かを判定する。更に、保持判定処理部292は、携帯端末1が利用者に保持された状態であると判定されたときには、携帯端末1のLCD13のバックライトをONにする。
保持判定処理部292は、移動判定部293と、環境変化判定部294とを有する。移動判定部293は、所定時間(例えば、10秒)ごとにGPS17により携帯端末1の位置情報を取得し、ランドマーク情報に基づき、携帯端末1の位置(例えば、屋内か屋外か)を判定し、判定結果をRAM27上に記憶しておく。また、移動判定部293は、RAM27上に記憶された携帯端末1の一つ前の位置及び直前の位置を参照して、過去所定時間以内に携帯端末1が屋内と屋外との間で移動があったか否かを判定する。
環境変化判定部294は、所定時間(例えば、10秒)ごとに温度センサ26から現在の温度の測定値を取得し、その測定値をRAM27上に記憶する。また、環境変化判定部294は、移動判定部293により携帯端末1の移動があったと判定された場合、RAM27上に記憶された一つ前の位置及び直前の位置の温度差分を計算する。そして、環境変化判定部294は、計算した温度差が判定テーブル40に示される移動時の温度差分の閾値以上か否かを判定する。
保持判定処理部292は、移動判定部293により、携帯端末1の屋内と屋外との間での移動があり、かつ、環境変化判定部294により、その移動時の温度差が所定の閾値以上と判定された場合、携帯端末1が利用者に保持された状態であると判定する。更に、保持判定処理部292は、携帯端末1が利用者に保持された状態であると判定したとき、携帯端末1のLCD13のバックライトをONにする。一方、保持判定処理部292は、携帯端末1が利用者に保持されていない状態と判定したときは、携帯端末1のLCD13のバックライトをOFFにする。
RAM27は、保持判定処理部292が保持判定処理を行う際に参照する各情報を一時的に記憶する。例えば、RAM27は、携帯端末1の直前の位置と、その一つ前の位置とを記憶する。また、RAM27は、携帯端末1が直前の位置にあるときと、その一つ前の位置にあるときそれぞれの温度の測定値を記憶する。これらの情報は、保持判定処理部292により新たな位置情報や、新たな温度の測定値が取得されるたびに書き換えられる。
ROM28には、図3に示す判定テーブル40が格納される。図3は、実施例1の判定テーブルの一例を示す説明図である。図3に示す判定テーブル40は、携帯端末1の一つ前の位置40Aから直前の位置40Bへの遷移状態の組み合わせと、移動時(一つ前の位置から直前の位置への移動時)の温度差分に関する条件40Cと、保持状態判定結果40Dとを対応付けて管理する。
判定テーブル40における携帯端末1の直前の位置40Bは、最近の携帯端末1の位置を示し、一つ前の位置40Aは、所定時間前(例えば、10秒前)の携帯端末1の位置である。携帯端末1の位置は、GPS17により測位された携帯端末1の位置情報と、建物等の位置を示すランドマーク情報とを参照して判定される。例えば、携帯端末1の位置情報が建物の内側であれば屋内と判定され、携帯端末1の位置情報が建物の外側であれば屋外と判定される。移動時の温度差分40Cは、携帯端末1が一つ前の位置40Aから直前の位置40Bへ移動したときの温度差分と比較するための閾値である。保持状態判定結果40Dは、移動時の温度差分を閾値と比較したときの判定結果、すなわち、携帯端末1が保持状態か否かの判定結果である。
判定テーブル40を用いた保持判定処理部292の保持判定処理の例を説明する。例えば、移動判定部293にて、屋内から屋外へ移動したと判定し、環境変化判定部294にて、移動時の温度差分(上昇変化)が第一の閾値(例えば、+5℃)以上と判定した場合を想定する。この場合、保持判定処理部292は、携帯端末1は保持状態である(保持あり)と判定する。一方、移動判定部293にて、屋内から屋外へ移動したと判定し、環境変化判定部294にて、移動時の温度差分(上昇変化)が第一の閾値(例えば、+5℃)未満と判定した場合を想定する。この場合、保持判定処理部292は、携帯端末1は保持状態ではない(保持なし)と判定する。
また、移動判定部293にて、屋外から屋内へ移動したと判定し、環境変化判定部294にて、移動時の温度差分(下降変化)が第二の閾値(例えば、−5℃)以上と判定した場合を想定する。この場合、保持判定処理部292は、携帯端末1は保持状態である(保持あり)と判定する。一方、移動判定部293にて、屋外から屋内へ移動したと判定し、環境変化判定部294にて、移動時の温度差分(下降変化)が第二の閾値(例えば、−5℃)未満と判定した場合を想定する。この場合、保持判定処理部292は、携帯端末1は保持状態ではない(保持なし)と判定する。
尚、例示した第一の閾値及び第二の閾値は、携帯端末1が保持される地域、季節、当該地域および季節における屋外と屋内との気温差の実測データ等により決定される。例えば、携帯端末1が保持される地域が東京であり、季節が夏(例えば、7月)の場合、判定テーブル40に設定される第一の閾値は「+5℃」であり、第二の閾値は「−5℃」である。
また、ROM28には、携帯端末1が利用者に保持されている場合の、加速度センサ24の検出値の変化(揺らぎ)のパターンを示す情報を格納する。この揺らぎのパターンを示す情報は、加速度判定部291が加速度センサ24の検出値の変化をもとに、携帯端末1が利用者に保持されている可能性が高いか否かを判定する際に参照される。
尚、ランドマーク情報は、いわゆる地図情報であり、住宅やビル等の建造物や、道路の領域の緯度経度情報を示す情報である。このランドマーク情報は、移動判定部293が、携帯端末1の位置情報(緯度経度情報)から、携帯端末1が現在どの位置にいるかを判断するときに参照される。例えば、移動判定部293は、携帯端末1がランドマーク情報上のどの位置にあるかを判断し、携帯端末1が現在屋内にいるか屋外にいるかを判定する。このランドマーク情報は、携帯端末1が、短距離無線I/F16や、無線LANI/F18経由で取得しても良いし、予めROM28に記憶しておいても良い。
次に、実施例1の携帯端末1の動作について説明する。図4は、携帯端末のアプリCPUの処理動作の一例を示すフローチャートである。図4においてアプリCPU29は、保持判定処理部292を起動する(ステップS1)。その後、アプリCPU29は、保持判定処理の停止要求の入力があるか否かを判定する(ステップS2)。アプリCPU29は保持判定処理の停止要求の入力がないと判定すると(ステップS2否定)、保持判定処理(詳細は後記)を実行する。その後、アプリCPU29の加速度判定部291は、加速度センサ24の検出値を取得する(ステップS3)。一方、アプリCPU29は、保持判定処理の停止要求の入力があると判定した場合(ステップS2肯定)、図4に示す処理動作を終了する。
尚、ステップS2で保持判定処理の停止要求の入力があるか否かを確認するのは、携帯端末1に予め保持判定処理を行う必要がない旨の入力がされている場合があるからである。
ステップS3の後、加速度判定部291は、ステップS3で取得した加速度センサ24の検出値の変化が、携帯端末1を保持した状態の変化と同じか否かを判定する(ステップS4)。具体的には、加速度判定部291は、ステップS3で取得した加速度センサ24の検出値の変化が、ROM28に格納された揺らぎのパターンと同じか否かを判定する。加速度判定部291は、ステップS3で取得した加速度センサ24の検出値の変化が、ROM28に格納された揺らぎのパターンと同じである場合に携帯端末1が利用者に保持されている可能性ありと判定する。また、加速度判定部291は、ステップS3で取得した加速度センサ24の検出値の変化が、ROM28に格納された揺らぎのパターンと異なる場合に携帯端末1が利用者に保持されている可能性なしと判定する。これにより、アプリCPU29は、携帯端末1が利用者に保持されている可能性の有無を判定する。
加速度判定部291は、ステップS3で取得した加速度センサ24の検出値の変化が、携帯端末1を保持した状態の変化と同じと判定したとき(ステップS4肯定)、保持判定処理による判定結果を取得する(ステップS5)。ここで、保持判定処理の判定結果が、携帯端末1が利用者に保持されている状態(保持あり)だった場合(ステップS6肯定)、アプリCPU29は、LCD13のバックライトをONにする(ステップS7)。そして、ステップS2に移行する。一方、保持判定処理の判定結果が、携帯端末1が利用者に保持されていない状態(保持なし)だった場合(ステップS6否定)、アプリCPU29は、LCD13のバックライトをOFFにする(ステップS8)。そして、ステップS2に移行する。
尚、加速度判定部291は、ステップS3で取得した加速度センサ24の検出値の変化が携帯端末1を保持した状態の変化とは異なると判定したとき(ステップS4否定)、アプリCPU29は、LCD13のバックライトをOFFにする(ステップS8)。そして、ステップS2に移行する。つまり、加速度判定部291は、携帯端末1が利用者に保持されていない可能性が高いと判定したとき、LCD13のバックライトがONになっていれば、LCD13のバックライトをOFFにする。
このようにすることで、携帯端末1は、加速度判定部291により携帯端末1が利用者に保持されている可能性が高いと判定されたとき、保持判定処理部292により携帯端末1が保持状態か否かを判断する。これにより、携帯端末1の保持状態の誤判断を防止できる。また、携帯端末1は、当該携帯端末1が保持状態であると判断されたとき、携帯端末1はLCD13のバックライトをONにし、当該携帯端末1が保持状態ではないと判断されたとき、携帯端末1はLCD13のバックライトをOFFにする。これにより携帯端末1全体の消費電力を節減できる。
図5は、保持判定処理に関わる携帯端末のアプリCPUの処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、アプリCPU29の保持判定処理部292が図3に例示した判定テーブル40を用いて、保持判定処理を行う場合を例に説明する。
図5において、保持判定処理部292は、ステップS2と同様に、保持判定処理の停止要求の入力があるか否かを確認する(ステップS11)。ステップS11で、保持判定処理部292は、保持判定処理の停止要求の入力がないと判定すると(ステップS11否定)、保持判定処理部292の移動判定部293は、GPS17により携帯端末1の位置情報(緯度経度情報)を取得する(ステップS12)。
ステップS12の後、移動判定部293は、ステップS12で取得した位置情報と、ランドマーク情報とを参照して、携帯端末1の位置を判定し、判定結果をRAM27に記憶する(ステップS13)。例えば、移動判定部293は、ランドマーク情報上で、ステップS12で取得した位置情報の緯度経度にビル等の建造物があれば「屋内」と判定し、ビル等の建造物がなければ「屋外」と判定する。また、保持判定処理部292の環境変化判定部294は、温度センサ26により計測された現在の温度をRAM27に記憶する(ステップS14)。
移動判定部293は、RAM27に記憶された携帯端末1の一つ前の位置から、直前の位置への遷移状態を判定し(ステップS15)、判定結果が屋内から屋外であった場合(ステップS16肯定)、ステップS17に移行する。
ステップS17において、環境変化判定部294は、RAM27から携帯端末1の移動時における温度差分を読み出し、この温度差分(変化量)が第一の閾値以上か否かを判定する(ステップS17)。すなわち、環境変化判定部294は、RAM27から読み出した温度差分(上昇変化)が、判定テーブル40(図3参照)における屋内から屋外への移動時の温度差分の閾値以上か否かを判定する。ここで、環境変化判定部294が携帯端末1の移動時における温度差分が第一の閾値以上であると判定したとき(ステップS17肯定)、保持判定処理部292は、携帯端末1が利用者に保持されている(保持あり)と判定する(ステップS20)。そして、ステップS22に移行する。
一方、環境変化判定部294が携帯端末1の移動時における温度差分(上昇変化)が第一の閾値未満であると判定したとき(ステップS17否定)、ステップS21へ進む。そして、保持判定処理部292は、携帯端末1が利用者に保持されていない(保持なし)と判定する(ステップS21)。そして、ステップS22に移行する。
また、ステップS15における移動判定部293による判定結果が屋外から屋内であった場合(ステップS16否定→ステップS18肯定)、ステップS19に移行する。そして、環境変化判定部294は、RAM27から読み出した温度差分が、判定テーブル40(図3参照)における一つ前の位置「屋外」から、直前の位置「屋内」への移動時の温度差分(下降変化)が第二の閾値以上か否かを判定する(ステップS19)。ここで、環境変化判定部294は、携帯端末1の移動時における温度差分(下降変化)が第二の閾値以上であると判定したとき(ステップS19肯定)、保持判定処理部292は、携帯端末1が利用者に保持されている(保持あり)と判定する(ステップS20)。一方、環境変化判定部294が携帯端末1の移動時における温度差分(下降変化)が第二の閾値未満であると判定したとき(ステップS19否定)、ステップS21に移行する。
尚、ステップS15における移動判定部293による判定結果が屋外から屋内でもなく、屋内から屋外でもなかった場合、つまり屋外と屋内との間での移動がなかった場合(ステップS16否定→ステップS18否定)、ステップS21に移行する。
ステップS21又はステップS20の後、保持判定処理部292は、ステップS12の位置情報の取得から所定時間(例えば、10秒)経過したと判定すると(ステップS22肯定)、ステップS11に移行する。一方、保持判定処理部292は、ステップS12の位置情報の取得からまだ所定時間(例えば、10秒)経過していないと判定したとき(ステップS22否定)、ステップS22に移行し、所定時間経過するのを待つ。
このように、携帯端末1のアプリCPU29は、携帯端末1の移動時における温度差を用いて、携帯端末1が保持状態か否かを判定するので、携帯端末1の保持状態の誤判定を防止できる。
(実施例1の効果)
実施例1の携帯端末1は、加速度判定部291により携帯端末1が利用者に保持されている可能性が高いか否かを判定する。そして、加速度判定部291により携帯端末1が保持されている可能性が高いと判定されたとき、保持判定処理部292は屋内と屋外との間の移動時における温度差の変化量をもとに、携帯端末1が保持状態か否かを判断する。これにより、携帯端末1の保持状態の誤判断を防止できる。
また、携帯端末1は、当該携帯端末1が保持状態であると判断されたとき、携帯端末1はLCD13のバックライトをONにし、当該携帯端末1が保持状態ではないと判断されたとき、携帯端末1はLCD13のバックライトをOFFにする。これにより携帯端末1全体の消費電力を節減できる。
また、携帯端末1は、加速度判定部291により携帯端末1が利用者に保持されている可能性が高いと判定されたときに、保持判定処理を行うので、携帯端末1が保持判定処理に用いる消費電力を節減できる。
また、判定テーブル40は、移動時の温度差分に関する閾値に代えて、湿度差分に関する閾値を用いても良い。そして、携帯端末1の環境変化判定部294は湿度センサから湿度の計測値を取得し、携帯端末1の移動時における湿度差分が判定テーブル40に示される閾値以上となったときに、当該携帯端末1が保持状態であると判断しても良い。このようにすることでも、携帯端末1の保持状態の誤判断を防止できる。
また、判定テーブル40が温度差分の閾値と湿度差分の閾値の両方を含んでいても良い。そして、環境変化判定部294は、温度の計測値と湿度の計測値の両方を取得し、判定テーブル40を参照し、携帯端末1の移動時における温度差分及び湿度差分のいずれか、又は両方が閾値以上であったときに、当該携帯端末1が保持状態であると判断しても良い。
尚、判定テーブル40に設定される湿度差分の閾値は、例えば、7月における屋内から屋外への移動の場合「+10%」、屋外から屋内への移動の場合「−10%」等である。
また、携帯端末1は、加速度判定部291により携帯端末1が利用者に保持されている可能性が高いか否かを判定せず、保持判定処理を行うようにしても良い。
尚、携帯端末1は判定テーブル40で用いる移動時の温度差分の閾値、湿度差分の閾値を、天候や、日時等により決定しても良い。この場合の実施例を実施例2として説明する。前記した実施形態と同じ構成には、同符号を付すことで重複する構成及び動作の説明については省略する。実施例2の携帯端末1Aは、図2に示すように閾値決定部295をさらに有する。また、携帯端末1Aは、ROM28に、判定テーブル40で用いる移動時の温度差分、湿度差分の閾値を決定するための閾値決定テーブル41をさらに記憶する。
閾値決定部295は、天候や、日時等により、判定テーブル40に設定する携帯端末1Aの移動時の温度差分および湿度差分の閾値を決定する。すなわち、閾値決定部295は、GPS17から現在地の位置情報を取得し、天候情報を配信するサーバ等から現在地の天候情報を取得する。そして、閾値決定部295は、現在地、現在の日時、現在地の天候に対応する温度差分、湿度差分の閾値をROM28に記憶される閾値決定テーブル41から読み出し、判定テーブル40に設定する。
閾値決定テーブル41は、現在地(地域)、天候、位置の遷移状態のパターン及び日時の組み合わせごとに、判定テーブル40で用いる移動時の温度差分の閾値、湿度差分の閾値を示した情報である。
図6は、閾値決定テーブルの一例を示す説明図である。図6に示す閾値決定テーブル41は、現在地(地域)41A、天候41B、位置の遷移パターン41C及び月41Dの組み合わせごとに、判定テーブル40で用いる温度差及び湿度差の閾値を示している。
例えば、図6に示す閾値決定テーブル41において、携帯端末1Aが1月に東京で晴れの天候のときに屋内から屋外に移動した場合を想定する。この場合、判定テーブル40において、屋内から屋外への移動時に用いる温度差分の閾値は「−a℃」であり、湿度差分の閾値は「−A%」である。尚、図6に例示した閾値決定テーブル41は、月の情報に加え、日にち、昼間/夜間の別、時間等の情報をさらに含んでいても良い。また、判定テーブル40が、温度差分の閾値又は湿度差分の閾値のいずれかしか用いない場合、閾値決定テーブル41もまた温度差分の閾値又は湿度差分の閾値のいずれかを示したものであれば良い。
次に、携帯端末1Aの動作を説明する。図7は、実施例2の携帯端末のアプリCPUの処理動作の一例を示すフローチャートである。図7において、アプリCPU29の閾値決定部295は、GPS17により、携帯端末1Aの現在地を取得し(ステップS31)、現在地における天候情報を通信CPU19等により取得する(ステップS32)。また、閾値決定部295は、現在の日時情報を、例えば、アプリCPU29内のOS(Operating System、図示省略)から取得する(ステップS33)。
ステップS33の後、閾値決定部295は、閾値決定テーブル41から、現在地、日時情報、天候情報に該当する閾値を取得し、判定テーブル40に設定する(ステップS34)。例えば、閾値決定部295は、閾値決定テーブル41から、1月の東京の晴れの天候における、屋内から屋外及び屋外から屋内への移動それぞれにおける温度差分の閾値と湿度差分の閾値とを取得し、判定テーブル40に設定する。ステップS34から先の処理は、実施例1で説明した図4のステップS1以降の処理と同様なので説明を省略する。
このように携帯端末1Aが、現在地、天候、日時情報を用いて判定テーブル40で用いる閾値を決定するので、携帯端末1Aの保持状態の判断の精度を向上させることができる。
尚、実施例2の場合も、携帯端末1Aは、移動時の温度差分の閾値および湿度差分の閾値の両方により保持判定処理を行って良いし、温度差分の閾値および湿度差分の閾値のいずれかで保持判定処理を行っても良い。
(その他の実施例)
また、携帯端末1,1AのアプリCPU29は、当該携帯端末1,1Aが保持状態であると判断したとき、タッチパネル14を入力可能な状態とし、当該携帯端末1,1Aが保持状態ではないと判断したとき、タッチパネル14を入力不可能な状態としても良い。これにより携帯端末1,1A全体の消費電力を節減できる。
また、携帯端末1,1Aは、GPS17により位置情報を取得することとしたが、これに限定されない。例えば、携帯端末1,1Aのサブプロセッサ22が、地磁気センサ23、加速度センサ24及びジャイロセンサ25の検出値を取得し、これらの検出値により携帯端末1,1Aの位置情報を計算するようにしても良い。このように、携帯端末1,1Aは、地磁気センサ23、加速度センサ24及びジャイロセンサ25の検出値を用いて位置情報を計算することで、GPS17のみにより位置情報を把握するよりも、消費電力を節減できる。
また、携帯端末1,1Aは、屋内又は屋外に居たまま、別の場所に移動した場合にも、保持判定処理を行うようにしても良い。この場合、判定テーブル40は、屋内→屋内及び屋外→屋外で移動があった場合それぞれの、温度差分又は湿度差分の閾値をさらに記憶する。例えば、判定テーブル40の屋内→屋内の移動があった場合の温度差分又は湿度差分の閾値として、地下街からビルの中に移動した場合に想定される温度差分又は湿度差分の値を設定しておく。また、例えば、判定テーブル40における、屋外→屋外の移動があった場合の温度差分又は湿度差分の閾値として、屋外の日なたの場所から日陰の場所に移動した場合に想定される温度差分又は湿度差分の値を設定しておく。そして、携帯端末1,1Aは、屋内→屋内、屋外→屋外で移動があったときについても、判定テーブル40を用いて保持判定処理を行う。このようにすることで、携帯端末1,1Aが、屋内で移動した場合や、屋外で移動した場合における保持状態の誤判断を防止できる。
尚、携帯端末1,1Aは、ランドマーク情報に、携帯端末1,1Aの利用者の自宅の位置情報を設定しておき、自宅内で移動したと判定したときにも、保持判定処理を行うようにしても良い。この場合、判定テーブル40は、自宅内で移動があった場合の温度差分又は湿度差分の閾値をさらに記憶する。例えば、判定テーブル40に、自宅内の浴室と他の部屋との間で移動があったときの温度差分および湿度差分の閾値をさらに設定しておく。そして、携帯端末1,1Aは、自宅内で他の部屋から浴室へ移動又は浴室から他の部屋へ移動があったとき、移動時における温度差分又は湿度差分を用いて保持判定処理を行うようにしても良い。このようにすることで、携帯端末1,1Aが、自宅内で移動した場合における保持状態の誤判断を防止できる。
尚、屋内間の移動、屋外間の移動および自宅内で移動した場合の保持判定処理においても、携帯端末1,1Aは、前記した閾値決定テーブル41により判定テーブル40で用いる閾値の決定を行っても良い。
また、前記した判定テーブル40に設定する閾値は、携帯端末1,1Aの移動時(例えば、屋外から屋内、屋内から屋外)の温度差分又は湿度差分の値を用いることとしたがこれに限定されない。例えば、判定テーブル40に設定する閾値として、携帯端末1,1Aの直前の温度又は湿度の値(絶対値)を用いても良い。具体例を挙げると、携帯端末1,1Aの直近の位置が自宅の浴室である場合において、測定された湿度が閾値(例えば、85%)以上の場合、携帯端末1,1Aは保持状態であると判定する。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、携帯端末1は、各処理を実行する主体として、通信CPU19、ISP20、音声DSP21、アプリCPU29、サブプロセッサ22などを備えるが、これらは適宜統合もしくは分散されても良い。
更に、携帯端末1,1Aで行われる各種処理機能は、CPU(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、各実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを電子機器で実行することで実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行する携帯電子機器の一例を説明する。図8は、状態判定プログラムを実行する携帯電子機器を示す説明図である。
図8に示す状態判定プログラムを実行する携帯電子機器100では、ROM110、RAM120、プロセッサ130、操作部140及び表示部150を有する。また、携帯電子機器100は、図示せぬ加速度センサ、温度センサを有する。
そして、ROM110には、上記実施例と同様の機能を発揮する状態判定プログラムが予め記憶されている。尚、ROM110ではなく、図示せぬドライブで読取可能な記録媒体に状態判定プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ、SDカード等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。状態判定プログラムとしては、図8に示すように、取得プログラム110A及び制御プログラム110Bである。尚、プログラム110A及び110Bについては、適宜統合又は分散しても良い。
そして、プロセッサ130は、これらのプログラム110A及び110BをROM110から読み出し、これら読み出された各プログラムを実行する。そして、プロセッサ130は、図8に示すように、各プログラム110A及び110Bを、取得プロセス130A及び制御プロセス130Bとして機能する。
プロセッサ130は、加速度センサにより利用者保持の可能性が高いと判定された際、屋内と屋外との間の移動時に温度が所定量以上変化したか否かを判定する。そして、プロセッサ130は、移動時に温度が所定量以上変化したと判定したとき、利用者に保持された状態と判定するので、利用者の保持状態の誤判定を防止できる。