JP6149652B2 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
シンクライアントというシステムが知られている。シンクライアントシステムでは、クライアント端末に最低限の機能しか持たせず、サーバでアプリケーションやファイルなどのリソースを管理するようにシステムが構築される。
かかるシンクライアントシステムは、実際にはサーバが処理を実行した処理結果やサーバが保持するデータをクライアント端末に表示させつつも、あたかもクライアント端末が主体となって処理を実行したり、データを保持したりしているかのように振る舞う。
このように、サーバおよびクライアント端末間でクライアント端末に表示させる画面データを伝送する場合には、操作に伴って画面更新が発生する。シンクライアントシステムで画面更新が発生すると、サーバからクライアント端末に画面更新前後の差分の画面データが送信される。ここで、例えば、3D−CAD(three Dimensional − Computer Aided Design)等で、対象物に対して回転操作を行った場合には、画面内の多くの部分で更新が発生し、差分の画面データがクライアント端末に対して一度に送信される。
特開2008−210113号公報 特開2002−26986号公報
しかしながら、上記の技術では、伝送遅延が発生する場合がある。
例えば、画面内の多くの部分で更新が発生すると、クライアント端末に対して多くの差分の画面データが一度に送信されることになる。つまり、クライアント端末に対して、所定の時間内に差分の画面データがバースト送信されることになる。これによって、サーバおよびクライアント端末間のネットワークでは、転送量がネットワーク機器の処理能力を超えてしまい、パケットロスが発生する。この結果、パケットの再送による伝送遅延が発生して表示更新速度が低下する場合がある。
一つの側面では、本発明は、伝送遅延を抑制させることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することにある。
一つの態様では、情報処理装置は、画像メモリと、描画部と、検出部と、分割部と、生成部と、変更部と、取得部と、選択部とを有する。当該情報処理装置の画像メモリは、ネットワークを介して接続された端末装置に表示させる表示用の画像を記憶する。当該情報処理装置の描画部は、ソフトウエアの処理結果を前記画像メモリに描画する。当該情報処理装置の検出部は、前記画像メモリに描画される画像のフレーム間で更新があった更新領域を検出する。当該情報処理装置の分割部は、前記端末装置との通信に関する可用帯域が所定値以下である場合に、前記検出部によって検出された更新領域の画像を分割する。当該情報処理装置の生成部は、前記更新領域の画像が分割された分割データを送信する場合に、各分割データの間にウェイトを挿入してウェイト挿入データを生成する。当該情報処理装置の変更部は、前記ウェイトを変更する。当該情報処理装置の取得部は、変更された前記ウェイトごとに、前記ウェイト挿入データを前記端末装置に送信することで、前記ウェイトごとの前記可用帯域および前記ウェイト挿入データの表示間隔を示す表示更新速度を取得する。当該情報処理装置の選択部は、前記ウェイトのうち、前記可用帯域が前記ウェイト未挿入時に比べて増加し、かつ、前記表示更新速度が前記ウェイト未挿入時に比べて向上する前記ウェイトがある場合に、当該ウェイトを選択する。
伝送遅延を抑制させることができる。
図1は、実施例のシンクライアントシステムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、画像データの送信時における使用帯域の一例を示す説明図である。 図3は、バースト送信の一例を示す説明図である。 図4は、ウェイトの有無による使用帯域の一例を示す説明図である。 図5は、実施例のシンクライアントシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図6は、サーバ装置の調整処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、ウェイト、可用帯域および表示FPSの関係の一例を示す説明図である。 図8は、各ウェイトの値による使用帯域の変化の一例を示す説明図である。 図9は、情報処理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて、本願の開示する情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下の実施例は、矛盾しない範囲で適宜組みあわせてもよい。
[システム構成]
まず、本実施例に係るシンクライアントシステムの構成について説明する。図1は、実施例のシンクライアントシステムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すシンクライアントシステム1は、クライアント端末200が表示する画面をリモートでサーバ装置100に制御させるものである。つまり、シンクライアントシステム1は、実際にはサーバ装置100が実行した処理結果や保持するデータをクライアント端末200に表示させつつも、あたかもクライアント端末200が主体となって処理を実行したり、データを保持しているかのように振る舞う。
図1に示すシンクライアントシステム1は、サーバ装置100と、クライアント端末200とを有する。なお、図1の例では、1つのサーバ装置100に対し、1つのクライアント端末200を接続する場合を図示したが、任意の数のクライアント端末を接続できる。
これらサーバ装置100およびクライアント端末200は、所定のネットワークを介して、相互に通信可能に接続される。かかるネットワークには、有線または無線を問わず、インターネット、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。なお、サーバ装置100およびクライアント端末200間の通信プロトコルには、一例として、VNCにおけるRFB(Remote Frame Buffer)プロトコルを採用する場合を想定する。
サーバ装置100は、情報処理装置の一例であり、クライアント端末200に表示させる画面をリモートで制御するサービスを提供するコンピュータである。このサーバ装置100には、サーバ向けのリモート画面制御用のアプリケーションがインストールまたはプリインストールされる。なお、以下では、サーバ向けのリモート画面制御用のアプリケーションのことを「サーバ側リモート画面制御用アプリ」と記載する場合がある。
このサーバ側リモート画面制御用アプリは、基本機能として、リモート画面制御サービスを提供する機能を有する。一態様としては、サーバ側リモート画面制御用アプリは、クライアント端末200における操作情報を取得した上でその操作により要求された処理を自装置で動作するアプリケーションに実行させる。そして、サーバ側リモート画面制御用アプリは、アプリケーションにより実行された処理結果を表示するための画面を生成した上でその画面をクライアント端末200へ送信する。このとき、サーバ側リモート画面制御用アプリは、今回の画面生成の前にクライアント端末200で表示させていたビットマップ画像との間で変更があった部分の画素が集まった領域、すなわち更新矩形の画像を送信する。なお、更新部分の画像は矩形の画像に限られず、矩形以外の形状であってもよい。
サーバ装置100は、クライアント端末200との間のネットワークにおいて、使用可能な帯域である可用帯域が所定値以下であるか否かを判定する。サーバ装置100は、可用帯域が所定値以下である場合には、クライアント端末200に送信する差分の画面の画像データを所定数に分割する。サーバ装置100は、分割した各分割データ間に間隔を空けるためウェイトを挿入し、ウェイトを挿入した画像データをクライアント端末200に対して送信する。サーバ装置100は、クライアント端末200で算出された可用帯域および表示更新速度(以下、表示FPS(Frames Per Second)という)に基づいてウェイトを調整し、可用帯域が増加し、かつ、表示FPSが向上するウェイトを決定する。サーバ装置100は、可用帯域が所定値以下である場合には、クライアント端末200に対して決定したウェイトを挿入して画像データを送信する。
クライアント端末200は、端末装置の一例であり、サーバ装置100によるリモート画面制御サービスの提供を受ける側のコンピュータである。かかるクライアント端末200の一例としては、パーソナルコンピュータ(personal computer)などの固定端末を採用することができる。また、クライアント端末200の他の例としては、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)やPDA(Personal Digital Assistant)などの移動体端末を採用することができる。このクライアント端末200には、クライアント向けのリモート画面制御用のアプリケーションがインストールまたはプリインストールされる。なお、以下では、クライアント向けのリモート画面制御用のアプリケーションのことを「クライアント側リモート画面制御用アプリ」と記載する場合がある。
このクライアント側リモート画面制御用アプリは、マウスやキーボードなどの各種の入力デバイスを介して受け付けた操作情報をサーバ装置100へ通知する機能を有する。一態様としては、クライアント側リモート画面制御用アプリは、マウスの左右のクリックを始め、ダブルクリックやドラッグ、マウスの移動操作を介して得られたマウスカーソルの移動量などを操作情報として通知する。他の一例としては、クライアント側リモート画面制御用アプリは、マウスホイールの回転量、キーボードのうち押下されたキーの種別なども操作情報として通知する。
さらに、クライアント側リモート画面制御用アプリは、サーバ装置100から受信した画像を所定の表示部に表示させる機能を有する。一態様としては、クライアント側リモート画面制御用アプリは、サーバ装置100から更新矩形のビットマップ画像を受信した場合には、更新矩形の画像を前回のビットマップ画像から変更のあった位置に合わせて表示する。
[サーバ装置の構成]
次に、本実施例に係るサーバ装置100の機能的構成について説明する。図1に示すように、サーバ装置100は、制御部101と、通信部102と、判定部103と、分割部104と、生成部105と、記憶部106と、取得部107と、決定部108とを有する。なお、図1の例では、図1に示した機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや表示デバイスなどの機能を有するものとする。
制御部101は、サーバ装置100全体を制御し、サーバ側リモート画面制御用アプリ、および、各種アプリケーションを実行する。また、制御部101は、クライアント端末200に表示される表示用の画像を記憶する画像メモリと、各種アプリケーション等のソフトウエアの処理結果を画像メモリに描画する描画部とを有する。また、制御部101は、画像メモリに描画される画像のフレーム間で更新があった更新領域を検出する検出部を有する。画像メモリと描画部と検出部とは、サーバ側リモート画面制御用アプリによって制御され、リモート画面制御サービスを提供する。制御部101は、各種アプリケーションとして、例えば、CADアプリケーション(以下、単にCADともいう)を実行する。制御部101は、通信部102から操作情報が入力されると、操作情報に応じてサーバ側リモート画面制御用アプリ、および、各種アプリケーションを実行する。制御部101は、サーバ側リモート画面制御用アプリによって、例えばCADの実行画面を差分の画像データ(以下、単に画像データともいう)として分割部104に出力する。
通信部102は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部102は、ネットワークを介してクライアント端末200と有線または無線で接続され、クライアント端末200との間で情報の通信を司る通信インタフェースである。通信部102は、クライアント端末200から可用帯域および表示FPSを受信して、可用帯域を判定部103および取得部107に出力し、表示FPSを取得部107に出力する。また、通信部102は、生成部105からウェイト挿入データまたは画像データが入力されると、クライアント端末200に対してウェイト挿入データまたは画像データを送信する。また、通信部102は、クライアント端末200から操作情報を受信すると、操作情報を制御部101に出力する。
判定部103は、通信部102から可用帯域が入力されると、可用帯域が所定値以下であるか否かを判定する。判定部103は、可用帯域が所定値以下である場合には、クライアント端末200に送信する画像データを分割する分割情報を分割部104に出力する。また、判定部103は、可用帯域が所定値以下でない場合、または、決定部108からリセット情報が入力された場合には、分割を行わない旨の分割情報を分割部104に出力する。なお、判定部103は、ウェイトの調整処理で用いるi、ΔT、ΔT等の初期値を各機能部からアクセス可能に設定する。
ここで、可用帯域について説明する。可用帯域とは、例えば、クライアント端末200とサーバ装置100との間を接続するネットワークにおいて使用可能な帯域であり、画像データのデータ量と、画像データの送信に要した時間とから算出できる。可用帯域は、例えば、1MByteの画像データを送信するのに、1秒要したとすると、(1×1024×1024×8)/1より、8Mbpsの可用帯域があると算出できる。なお、データ量と画像データの送信に要した時間とから算出した可用帯域は、推定値となる。
また、図2を用いて、可用帯域と、サーバ装置100からクライアント端末200に送信される画像データとについて説明する。図2は、画像データの送信時における使用帯域の一例を示す説明図である。図2に示すように、例えば、サーバ装置100でCADが動作し、クライアント端末200で操作を行っているとする。このとき、クライアント端末200からの操作情報に応じて、例えば、回転操作の操作情報がクライアント端末200からサーバ装置100に送信されると、サーバ装置100では対象物の回転に伴って画面が更新される。サーバ装置100は、画面の更新に伴う差分を、差分の画像データとしてクライアント端末200に送信する。図2の例では、算出した可用帯域は10Mbpsである。また、サーバ装置100からクライアント端末200へ送信される画像データは、例えばパケットごとに算出した使用帯域を時系列で並べると、画像データの送信時の使用帯域は、10Mbps以下の帯域となっている。
ここで、可用帯域の算出は、通常、データ受信時に直近1秒間の平均値を算出して可用帯域としている。ところが、CADの回転操作等の大幅に画面が更新される場合には、画像データが短時間にバースト送信されることがある。このとき、データの転送量は、直近1秒間の平均値では可用帯域内に収まっている様であっても、実際には、短時間に可用帯域、または、ネットワーク機器の処理能力を超える場合がある。
図3は、バースト送信の一例を示す説明図である。図3に示すように、例えばパケットごとに算出した使用帯域を時系列で並べると、可用帯域内に収まっている様に見えるが、時間軸の粒度を上げると、短時間では、可用帯域、または、ネットワーク機器の処理能力を超える場合がある。図3の例では、例えば、画像データが1Mbit(128KByte)であり、5msecでバースト送信されると、瞬間的には200Mbps相当の転送量となる。このとき、可用帯域が10Mbps、ネットワーク機器が100Mbps対応の機器であったとすると、可用帯域およびネットワーク機器の処理能力のいずれも超えることになり、送信した画像データの一部にパケットロスが発生する。パケットロスが発生すると、サーバ装置100とクライアント端末200との間で再送処理が発生し、送信できるデータ量、つまり可用帯域が低下する。このため、クライアント端末200では、表示FPSが低下する。つまり、クライアント端末200を操作するユーザは、操作に対して遅延が発生していると感じることになる。
図1の説明に戻って、分割部104は、制御部101から画像データ(差分の画像データ)が入力される。なお、画像データは、制御部101内の検出部によって検出された更新領域の画像である。分割部104は、判定部103から分割情報が入力されると、クライアント端末200に送信する画像データを、予め定めた所定数に分割する。分割部104は、分割する所定数として、例えば、10以下とすることができる。これは、あまり分割数を増やしすぎると遅延が大きくなり、結果として表示FPSの低下を招くことになるからである。また、分割部104は、分割する1つの分割データのサイズとして、例えば、100KByte等とすることができる。分割部104は、分割した画像データである分割データを生成部105に出力する。なお、分割部104は、分割情報が分割を行わない旨の分割情報である場合には、画像データを分割せずにそのまま生成部105に出力する。
生成部105は、分割部104から分割データまたは画像データが入力される。生成部105は、画像データ、つまり分割されていない画像データが入力された場合には、入力された画像データを通信部102に出力する。また、生成部105は、分割データが入力された場合には、分割データ間に所定のウェイトを挿入してウェイト挿入データを生成する。また、生成部105は、取得部107からウェイト増加情報が入力されると、入力される分割データに対して、分割データ間に増加させた所定のウェイトを挿入してウェイト挿入データを生成する。ここで、生成部105は、取得部107からさらにウェイト増加情報が入力されると、入力回数に応じて所定のウェイトを増加させ、入力される分割データに対して、分割データ間に増加させた所定のウェイトを挿入してウェイト挿入データを生成する。なお、生成部105は、ウェイト増加情報に含まれるiおよびΔTを用いて、ウェイトを増加させることもできる。生成部105は、生成したウェイト挿入データを通信部102に出力する。また、生成部105は、画像データまたは生成したウェイト挿入データに対応するウェイト情報を取得部107に出力する。
ここで、所定のウェイトの増加について説明する。生成部105は、例えば、ウェイトをΔT、所定のウェイトをΔT、入力回数をiとすると、初回のウェイトは、ΔT=ΔTとし、2回目以降は、i=i+1、および、ΔT=ΔTi−1+ΔTに基づいて、ウェイトを増加させる。さらに、具体的には、例えば、初期値としてi=0、ΔT=5msecとすると、初回のウェイトは、ΔT=5msec、2回目のウェイトは、i=1、ΔT=ΔT+ΔT=5+5=10msecとなる。挿入するウェイトは、以降同様に、3回目は15msec、4回目は20msecとなる。なお、iおよびΔTは、取得部107で算出し、ウェイト増加情報として、生成部105に入力される。
生成部105は、決定部108から決定ウェイト情報またはリセット情報が入力される。生成部105は、決定ウェイト情報が入力された場合には、決定ウェイト情報のウェイトを、その後に入力される分割データ間に挿入してウェイト挿入データを生成し、通信部102に出力する。生成部105は、リセット情報が入力された場合には、分割データ間に挿入するウェイトを0msecとする。この場合、リセット情報は判定部103にも入力され、分割部104から入力されるデータは、分割されていない画像データとなり、生成部105は、入力された画像データを通信部102に出力する。
ここで、ウェイト挿入前後の使用帯域について説明する。図4は、ウェイトの有無による使用帯域の一例を示す説明図である。図4に示すように、使用帯域、つまり転送量は、ウェイトを挿入しない状態では、例えば、5msecのバースト転送が発生し可用帯域を超えている。これに対し、データを分割してウェイトを、例えば15msec挿入した状態では、使用帯域は可用帯域内に収まっている。つまり、画像データにウェイトを挿入することで、ネットワーク上におけるパケットロスの発生が抑えられ、表示FPSを向上させることができる。
記憶部106は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部106は、ウェイト挿入データと対応付けられた可用帯域および表示FPSを記憶する。記憶部106は、例えば、ウェイト挿入データに対応するウェイト情報、つまり、ウェイト挿入データに挿入されたウェイトを示す情報と、当該ウェイト挿入データのクライアント端末200で受信したときの可用帯域および表示FPSを対応付けて記憶する。記憶部106は、例えば、ウェイト未挿入時、つまりウェイト0msecと、可用帯域7Mbpsおよび表示FPS「10」を対応付けて記憶する。記憶部106は、同様に、例えば、ウェイト5msecと、可用帯域9Mbpsおよび表示FPS「17」とを対応付けて記憶し、ウェイト10msecと、可用帯域12Mbpsおよび表示FPS「18」とを対応付けて記憶する。また、記憶部106は、同様に、例えば、ウェイト15msecと、可用帯域14.5Mbpsおよび表示FPS「24」とを対応付けて記憶し、ウェイト20msecと、可用帯域14.6Mbpsおよび表示FPS「20」とを対応付けて記憶する。
取得部107は、生成部105からウェイト情報が入力される。ウェイト情報は、生成部105から通信部102を介してクライアント端末200に送信したウェイト挿入データに対応するものである。また、取得部107は、通信部102から可用帯域および表示FPSが入力される。可用帯域および表示FPSは、生成部105から通信部102を介してクライアント端末200に送信したウェイト挿入データの、クライアント端末200における可用帯域および表示FPSである。取得部107は、生成部105からウェイト情報が入力され、通信部102から対応する可用帯域および表示FPSが入力されると、ウェイト情報と可用帯域および表示FPSとを対応付けて記憶部106に記憶する。なお、ウェイト情報には、ウェイトが0msecである場合も含まれ、分割されていない画像データをクライアント端末200が受信した場合の、可用帯域および表示FPSが対応付けられる。
また、取得部107は、ウェイトを増加させる回数である所定回数を記憶部106に記憶する。なお、所定回数は、予め図示しない入力装置によって、サーバ装置100の管理者等により入力され、例えば、4回等とすることができる。また、取得部107は、出力回数を管理するiを増加させ、ΔTを算出する。取得部107は、その後、所定回数まで分割データに挿入するウェイトを増加させるウェイト増加情報を生成部105に出力する。ここで、ウェイト増加情報には、iおよびΔTが含まれる。つまり、取得部107は、分割データに挿入するウェイトを変更する変更部である。
決定部108は、ウェイト情報が0msecの場合に、対応する可用帯域および表示FPSを記憶部106から読み出す。また、決定部108は、記憶部106から所定回数を読み出して、ウェイト情報が0msecでないウェイト情報と可用帯域および表示FPSとを、所定回数分だけ記憶部106から読み出す。決定部108は、ウェイト情報が0msecである可用帯域および表示FPSと、ウェイト情報が0msecでないウェイト情報と可用帯域および表示FPSとを比較して、可用帯域が増加し、かつ、表示FPSが向上したウェイト情報があるか否かを判定する。決定部108は、可用帯域が増加し、かつ、表示FPSが向上したウェイト情報がある場合は、最も表示FPSが向上したウェイト情報を決定ウェイト情報として、生成部105に出力する。つまり、決定部108は、複数のウェイト情報から、最も表示FPSが向上したウェイト情報を選択する選択部である。決定部108は、可用帯域が増加し、かつ、表示FPSが向上したウェイト情報がない場合は、リセット情報を判定部103および生成部105に出力する。
[クライアント端末の構成]
次に、本実施例に係るクライアント端末200の機能的構成について説明する。図1に示すように、クライアント端末200は、入力部201と、表示部202と、通信部203と、制御部204と、算出部205とを有する。なお、図1の例では、図1に示した機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや表示デバイスなどの機能を有するものとする。
入力部201は、ユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部201は、タッチパネル、マウスやキーボードなどによって実現される。また、入力部201は、タッチパネルを用いる場合には、表示デバイスである表示部202と一体化される。入力部201は、ユーザの操作に応じた操作情報を、通信部203を介してサーバ装置100に送信する。
表示部202は、各種情報を表示するための表示デバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ等によって実現される。また、表示部202は、入力部201としてタッチパネルを用いる場合には、入力部201と一体化される。表示部202は、制御部204から入力された画像データを表示する。
通信部203は、例えば、NIC等によって実現される。通信部203は、ネットワークを介してサーバ装置100と有線または無線で接続され、サーバ装置100との間で情報の通信を司る通信インタフェースである。通信部203は、サーバ装置100からウェイト挿入データまたは画像データを受信すると、制御部204に出力する。通信部203は、受信したウェイト挿入データまたは画像データの送信時刻、データ量および受信完了時刻を算出部205に出力する。また、通信部203は、算出部205から入力された可用帯域および表示FPSを、ネットワークを介してサーバ装置100に送信する。
制御部204は、クライアント端末200全体を制御し、クライアント側リモート画面制御用アプリを実行する。制御部204は、通信部203からウェイト挿入データまたは画像データが入力されると、表示部202に出力して表示させる。また、制御部204は、表示部202に出力した結果に基づいて表示FPSを算出し、算出部205に出力する。
算出部205は、通信部203から、ウェイト挿入データまたは画像データの送信時刻、データ量および受信完了時刻が入力されると、送信時刻と受信完了時刻とに基づいて送信時間を算出し、算出された送信時間とデータ量に基づいて可用帯域を算出する。算出部205は、算出した可用帯域を通信部203に出力する。また、算出部205は、制御部204から表示FPSが入力されると、可用帯域と合わせて通信部203に出力する。
次に、本実施例のシンクライアントシステムの動作について説明する。
図5は、実施例のシンクライアントシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。まず、サーバ装置100は、例えば、CAD等のアプリケーションの画面、つまり、クライアント端末200に表示される画面の画像データを、クライアント端末200に送信する(ステップS10)。
クライアント端末200は、画像データを受信する(ステップS11)。クライアント端末200の算出部205は、受信したデータの可用帯域を算出する(ステップS12)。また、制御部204は、画像データを表示部202に出力して表示する(ステップS13)。制御部204は、表示部202に出力した結果に基づいて表示FPSを算出し、算出部205に出力する(ステップS14)。算出部205は、可用帯域および表示FPSを通信部203に出力し、通信部203は、可用帯域および表示FPSを、ネットワークを介してサーバ装置100に送信する(ステップS15)。
サーバ装置100は、可用帯域および表示FPSを受信する(ステップS16)。サーバ装置100は、可用帯域および表示FPSを受信すると、調整処理を実行する(ステップS17)。
ここで、図6を用いて、可用帯域および表示FPSを向上させるためのウェイトの調整処理を説明する。図6は、サーバ装置の調整処理の一例を示すフローチャートである。通信部102は、受信した可用帯域を判定部103および取得部107に出力し、表示FPSを取得部107に出力する。判定部103は、入力された可用帯域が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS171)。判定部103は、可用帯域が所定値以下である場合には(ステップS171:肯定)、クライアント端末200に送信する画像データを分割する分割情報を分割部104に出力する。また、判定部103は、調整処理の初期設定として、iに「0」をセットし、ウェイトΔTにΔTをセットする(ステップS172)。
分割部104は、制御部101から画像データが入力され、判定部103から分割情報が入力される。分割部104は、分割情報が入力されると、クライアント端末200に送信する画像データを、予め定めた所定数に分割する(ステップS173)。分割部104は、分割した画像データである分割データを生成部105に出力する。
生成部105は、分割部104から画像データが入力されると、分割データ間にウェイトΔTを挿入してウェイト挿入データを生成する(ステップS174)。つまり、生成部105は、分割データ間にΔTが挿入されたウェイト挿入データを生成する。生成部105は、生成したウェイト挿入データを通信部102に出力する。また、生成部105は、生成したウェイト挿入データに対応するウェイト情報(ΔT)を取得部107に出力する。通信部102は、クライアント端末200に対してウェイト挿入データを送信する(ステップS175)。
通信部102は、クライアント端末200から、ウェイトΔTが挿入されたウェイト挿入データに対応する可用帯域および表示FPSを受信する(ステップS176)。通信部102は、可用帯域を判定部103および取得部107に出力し、表示FPSを取得部107に出力する。取得部107は、生成部105からウェイト情報(ΔT)が入力され、通信部102から可用帯域および表示FPSが入力される。取得部107は、ウェイト情報(ΔT)における可用帯域および表示FPSを、対応付けて記憶部106に記憶する(ステップS177)。
取得部107は、iをインクリメント、つまり1つ増加させて「1」とし(ステップS178)、ウェイトΔTにi=1を代入してΔTとし、ΔTは、ΔT=ΔT+ΔTより、2ΔTとする(ステップS179)。取得部107は、iが所定回数未満であるか否かを判定する(ステップS180)。取得部107は、iが所定回数未満である場合には(ステップS180:肯定)、生成部105に対してウェイト増加情報として、インクリメントされたi=1およびΔTを出力し、ステップS173に戻る。取得部107は、iが所定回数以上である場合には(ステップS180:否定)、生成部105に対してウェイト増加情報は出力しない。なお、サーバ装置100は、ステップS173〜S179をiが所定回数以上となるまで繰り返し、所定回数分のウェイトΔTに対応する可用帯域および表示FPSを取得する。
決定部108は、記憶部106から所定回数を読み出して、ウェイト情報が0msecでないウェイト情報と可用帯域および表示FPSとを、所定回数分だけ記憶部106から読み出す。つまり、決定部108は、記憶部106を監視して、ウェイト情報と可用帯域および表示FPSとが、所定回数に達するまで取得部107によって記憶部106に書き込まれると、ウェイト情報と可用帯域および表示FPSとを記憶部106から読み出す。また、決定部108は、ウェイト情報が0msecの場合に、対応する可用帯域および表示FPSを記憶部106から読み出す。
決定部108は、ウェイト情報が0msecである可用帯域および表示FPSと、ウェイト情報が0msecでないウェイト情報と可用帯域および表示FPSとを比較する。決定部108は、比較の結果、可用帯域が増加し、かつ、表示FPSが向上したウェイト情報があるか否かを判定する(ステップS181)。決定部108は、可用帯域が増加し、かつ、表示FPSが向上したウェイト情報がある場合には(ステップS181:肯定)、最も表示FPSが向上したウェイト情報を決定ウェイト情報として、生成部105に出力する。
生成部105は、決定部108から決定ウェイト情報が入力されると、決定ウェイト情報のウェイトを、その後に入力される分割データ間に挿入してウェイト挿入データを生成し、通信部102に出力し(ステップS182)、調整処理を終了する。
決定部108は、可用帯域が増加し、かつ、表示FPSが向上したウェイト情報がない場合には(ステップS181:否定)、リセット情報を判定部103および生成部105に出力する。判定部103は、決定部108からリセット情報が入力されると、分割を行わない旨の分割情報を分割部104に出力する。また、生成部105は、リセット情報が入力されると、分割データ間に挿入するウェイトΔTを0msecにリセットする。また、取得部107は、生成部105からウェイトが0msecのウェイト情報が入力されると、iを「0」にリセットする(ステップS183)。生成部105および取得部107は、iおよびウェイトΔTのリセットが完了すると、調整処理を終了する。また、判定部103は、可用帯域が所定値以下でない場合には(ステップS171:否定)、分割を行わない旨の分割情報を分割部104に出力し、iを「0」に、ΔTを0msecにリセットして調整処理を終了する(ステップS183)。調整処理の結果、サーバ装置100からクライアント端末200に送信する画像データを分割してウェイトを挿入することにより伝送遅延を防止し、可用帯域および表示更新速度を向上させることができる。
図5の説明に戻って、クライアント端末200は、ユーザによる操作があるか否かを判定する(ステップS18)。クライアント端末200は、ユーザによる操作がある場合には(ステップS18:肯定)、操作情報をサーバ装置100に送信する(ステップS19)。クライアント端末200は、ユーザによる操作がない場合には(ステップS18:否定)、処理を終了する。
サーバ装置100の通信部102は、操作情報を受信すると(ステップS20)、操作情報を制御部101に出力する。制御部101は、通信部102から操作情報が入力されると、操作情報に応じてサーバ側リモート画面制御用アプリ、および、各種アプリケーションを実行し、一連の処理を終了する。なお、シンクライアントシステム1は、図5および図6の一連の処理を繰り返すことで、ユーザは、クライアント端末200を介して、サーバ装置100上で動作するアプリケーションを操作することができる。
次に、図7および図8を用いて、ウェイトを変化させたときの可用帯域および表示FPSについて説明する。図7は、ウェイト、可用帯域および表示FPSの関係の一例を示す説明図である。なお、図7および図8では、ウェイトΔTをTwと表す。図7に示すように、ウェイトを入れることで、可用帯域が増加する場合と減少する場合とがある。図7では、ウェイトとして、例えば5,10,15,20msecの4種類とした場合である。グラフ51は、可用帯域を示し、ウェイトを入れることで可用帯域が減少する場合を示す。グラフ51は、可用帯域の減少が、マイクロバーストによるパケットロスの発生に起因しない場合であり、例えば、他のユーザがファイル転送等で大量のデータをネットワーク上で通信している場合である。この場合には、ウェイトを挿入すれば挿入しただけ可用帯域は低下する。
グラフ52は、可用帯域を示し、可用帯域の減少がマイクロバーストによるパケットロスの発生に起因する場合である。グラフ53は、グラフ52に対応する表示FPSを示す。グラフ52では、ウェイトを挿入していくと、可用帯域が向上し、例えば、ウェイト未挿入時は6Mbps、5msec挿入時は9Mbps、10msec挿入時は12.5Mbps、ならびに、15および20msec挿入時は14.5Mbpsである。また、対応するグラフ53は、ウェイト未挿入時は10FPS、5msec挿入時は17FPS、10msec挿入時は18FPS、15msec挿入時は24FPS、および、20msec挿入時は20FPSである。つまり、グラフ52および53の場合は、可用帯域が増加し、かつ、表示FPSが向上したウェイト情報がある場合に相当する。従って、最も表示FPSが向上したウェイトTwは15msecであるので、15msecを決定ウェイト情報とすることができる。
図8は、各ウェイトの値による使用帯域の変化の一例を示す説明図である。図8に示すように、ウェイトTwを挿入することによって、マイクロバーストによる使用帯域のピーク値は徐々に減少する。図8の例では、ウェイトTw=5,10msecの場合は、ネットワーク機器の処理能力である100Mbpsを超えているが、ウェイトTw=15,20msecの場合は、100Mbps以下となっている。ウェイトTw=15,20msecの場合に、分割したデータ全体の送信時間は、それぞれ200msec、300msecとなり、それぞれの表示FPSは24FPS、20FPSとなる。送信時間は、例えば、分割数を10個とし、分割データの送信時間が6.5msec、ウェイトTwが15msecであるとすると、6.5×10+15×9=200msecとなる。送信時間は、表示FPSに影響し、送信時間が長い程、操作遅延が増加して表示FPSが低下する。例えば、送信時間が300msecを超えてくると、FPSが低下して操作感も悪化する。従って、図8の例では、ネットワーク機器の処理能力内であり、送信時間が短いウェイトTw=15msecの場合が、最適なウェイトTwであるといえる。
このように、情報処理装置であるサーバ装置100は、ネットワークを介して接続されたクライアント端末200に表示させる表示用の画像を画像メモリに記憶し、ソフトウエアの処理結果を画像メモリに描画する。また、サーバ装置100は、画像メモリに描画される画像のフレーム間で更新があった更新領域を検出し、クライアント端末200との通信に関する可用帯域が所定値以下である場合に、検出された更新領域の画像を分割する。また、サーバ装置100は、更新領域の画像が分割された分割データを送信する場合に、各分割データの間にウェイトを挿入してウェイト挿入データを生成し、ウェイトを変更する。また、サーバ装置100は、変更されたウェイトごとに、ウェイト挿入データをクライアント端末200に送信することで、ウェイトごとの可用帯域およびウェイト挿入データの表示間隔を示す表示更新速度を取得する。また、サーバ装置100は、ウェイトのうち、可用帯域がウェイト未挿入時に比べて増加し、かつ、表示更新速度がウェイト未挿入時に比べて向上するウェイトがある場合に、当該ウェイトを選択する。その結果、伝送遅延を抑制させることができる。
また、サーバ装置100は、可用帯域が所定値以下ではない場合に、ウェイトをゼロとする。その結果、可用帯域の変動に応じて、ウェイトの挿入の有無を決定できる。
また、上記実施例では、挿入するウェイトの例として、5msecごとに増加させたが、これに限定されない。サーバ装置100は、例えば、ウェイトをより細かく増加させてもよく、例えば、1msecごとに増加させてもよい。
また、上記実施例では、可用帯域および表示FPSの算出をクライアント端末200で行ったが、これに限定されない。クライアント端末200は、例えば、ウェイト挿入データまたは画像データの受信完了時刻、および、表示部202への出力結果をサーバ装置100に送信する。サーバ装置100は、当該受信完了時刻および出力結果を受信すると、当該受信時刻、ウェイト挿入データの送信時刻およびデータ量に基づいて可用帯域を算出でき、当該出力結果に基づいて表示FPSを算出できる。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部107と決定部108は、統合して構成してもよい。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図9は、情報処理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す説明図である。
図9が示すように、コンピュータ300は、各種演算処理を実行するCPU301と、ユーザからのデータ入力を受け付ける入力装置302と、モニタ303とを有する。また、コンピュータ300は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置304と、他の装置と接続するためのインタフェース装置305と、他の装置と無線により接続するための無線通信装置306とを有する。また、コンピュータ300は、各種情報を一時記憶するRAM307と、ハードディスク装置308とを有する。また、各装置301〜308は、バス309に接続される。
ハードディスク装置308には、図1に示した制御部101、判定部103、分割部104、生成部105、取得部107および決定部108の各処理部と同様の機能を有する情報処理プログラムが記憶される。また、ハードディスク装置308には、情報処理プログラムを実現するための各種データが記憶される。インタフェース装置305および無線通信装置306は、図1に示した通信部102と同様の機能を有する。
CPU301は、ハードディスク装置308に記憶された各プログラムを読み出して、RAM307に展開して実行することで、各種の処理を行う。また、これらのプログラムは、コンピュータ300を図1に示した制御部101、判定部103、分割部104、生成部105、取得部107および決定部108として機能させることができる。
なお、上記の情報処理プログラムは、必ずしもハードディスク装置308に記憶されている必要はない。例えば、コンピュータ300が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムを、コンピュータ300が読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ300が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)等に接続された装置にこの情報処理プログラムを記憶させておき、コンピュータ300がこれらから情報処理プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
1 シンクライアントシステム
100 サーバ装置
101 制御部
102 通信部
103 判定部
104 分割部
105 生成部
106 記憶部
107 取得部
108 決定部
200 クライアント端末
201 入力部
202 表示部
203 通信部
204 制御部
205 算出部

Claims (4)

  1. ネットワークを介して接続された端末装置に表示させる表示用の画像を記憶する画像メモリと、
    ソフトウエアの処理結果を前記画像メモリに描画する描画部と、
    前記画像メモリに描画される画像のフレーム間で更新があった更新領域を検出する検出部と、
    前記端末装置との通信に関する可用帯域が所定値以下である場合に、前記検出部によって検出された更新領域の画像を分割する分割部と、
    前記更新領域の画像が分割された分割データを送信する場合に、各分割データの間にウェイトを挿入してウェイト挿入データを生成する生成部と、
    前記ウェイトを変更する変更部と、
    変更された前記ウェイトごとに、前記ウェイト挿入データを前記端末装置に送信することで、前記ウェイトごとの前記可用帯域および前記ウェイト挿入データの表示間隔を示す表示更新速度を取得する取得部と、
    前記ウェイトのうち、前記可用帯域が前記ウェイト未挿入時に比べて増加し、かつ、前記表示更新速度が前記ウェイト未挿入時に比べて向上する前記ウェイトがある場合に、当該ウェイトを選択する選択部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記選択部は、前記可用帯域が所定値以下ではない場合に、前記ウェイトをゼロとすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 情報処理装置が、
    ネットワークを介して接続された端末装置に表示させる表示用の画像を画像メモリに記憶し、
    ソフトウエアの処理結果を前記画像メモリに描画し、
    前記画像メモリに描画される画像のフレーム間で更新があった更新領域を検出し、
    前記端末装置との通信に関する可用帯域が所定値以下である場合に、検出された更新領域の画像を分割し、
    前記更新領域の画像が分割された分割データを送信する場合に、各分割データの間にウェイトを挿入してウェイト挿入データを生成し、
    前記ウェイトを変更し、
    変更された前記ウェイトごとに、前記ウェイト挿入データを前記端末装置に送信することで、前記ウェイトごとの前記可用帯域および前記ウェイト挿入データの表示間隔を示す表示更新速度を取得し、
    前記ウェイトのうち、前記可用帯域が前記ウェイト未挿入時に比べて増加し、かつ、前記表示更新速度が前記ウェイト未挿入時に比べて向上する前記ウェイトがある場合に、当該ウェイトを選択する、
    処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
  4. 情報処理装置に、
    ネットワークを介して接続された端末装置に表示させる表示用の画像を画像メモリに記憶し、
    ソフトウエアの処理結果を前記画像メモリに描画し、
    前記画像メモリに描画される画像のフレーム間で更新があった更新領域を検出し、
    前記端末装置との通信に関する可用帯域が所定値以下である場合に、検出された更新領域の画像を分割し、
    前記更新領域の画像が分割された分割データを送信する場合に、各分割データの間にウェイトを挿入してウェイト挿入データを生成し、
    前記ウェイトを変更し、
    変更された前記ウェイトごとに、前記ウェイト挿入データを前記端末装置に送信することで、前記ウェイトごとの前記可用帯域および前記ウェイト挿入データの表示間隔を示す表示更新速度を取得し、
    前記ウェイトのうち、前記可用帯域が前記ウェイト未挿入時に比べて増加し、かつ、前記表示更新速度が前記ウェイト未挿入時に比べて向上する前記ウェイトがある場合に、当該ウェイトを選択する、
    処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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