JP2002026986A - データ伝送装置、データ伝送方法および記録媒体 - Google Patents

データ伝送装置、データ伝送方法および記録媒体

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JP2002026986A
JP2002026986A JP2000208462A JP2000208462A JP2002026986A JP 2002026986 A JP2002026986 A JP 2002026986A JP 2000208462 A JP2000208462 A JP 2000208462A JP 2000208462 A JP2000208462 A JP 2000208462A JP 2002026986 A JP2002026986 A JP 2002026986A
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JP2000208462A
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English (en)
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Shinji Nojima
晋二 野島
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通の帯域を奪い合う複数のストリームを検
出してネットワークの輻輳を回避し得るデータ伝送装
置、データ伝送方法および記録媒体を提供することを目
的とする。 【解決手段】 ストリーム生成手段104により複数の
ストリームを生成し、同時輻輳検出手段106により同
時に伝送時間が変化するストリームを共通の帯域を奪い
合うストリームとして検出し、分割制御手段107で
は、同時輻輳検出手段106によって検出したストリー
ムを一定データ量に分割して順番に伝送するように、複
数のストリームをネットワーク102を介してM台の端
末103−1〜103−Mに伝送するN個の伝送手段1
05−1〜105−Nを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインターネットやL
AN等にデジタル映像や音声等のデジタルメディアを伝
送するマルチメディア伝送システムに関し、特に、共通
の帯域を奪い合う複数のストリームを検出してネットワ
ークの輻輳を回避し得るデータ伝送装置、データ伝送方
法および該方法を実行させるためのプログラムを記録し
た記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットやLAN等にデジ
タル映像や音声等のデジタルメディアを伝送するマルチ
メディア伝送システムが急速に普及しつつある。これら
のシステムは、例えば、圧縮したデジタル映像や音声を
決まった伝送速度で提供するものや、伝送速度を調整し
てインターネットのように帯域が変化するネットワーク
上に映像や音声を送出するものがある。
【0003】インターネットに映像や音声等を提供する
ものとして、従来より提案されているものに、「“Qo
Sを保証しないネットワークのための輻輳制御機能を有
する連続メディア情報転送プロトコル”,情報処理学
会,マルチメディア通信と分散処理83−8」がある。
この提案技術は、映像や音声のデータをネットワークに
伝送するときに、一定時間内に伝送するデータ量をネッ
トワークの輻輳を検知するまで徐々に増加させていき、
輻輳を検知したら伝送データ量を下げるようにするもの
である。この手法によれば、ネットワークの輻輳時間を
抑えながらストリームを伝送することができる。
【0004】このような従来のデータ伝送装置を備えた
マルチメディア伝送システムの構成図を図16に示す。
同図において、本従来例のマルチメディア伝送システム
は、ストリームをネットワーク102に送出するデータ
伝送装置としてのサーバ1601と、ストリームを伝送
する媒体としてのネットワーク102と、ストリームを
受信する複数台の端末103−1〜103ーMを備えて
構成されている。
【0005】また図16において、サーバ1601は、
ストリームを生成するストリーム生成手段104と、ス
トリームをネットワーク102に伝送するN個(Nは正
整数)のストリーム伝送手段105−1〜105−N
と、ストリームの伝送レートを一定時間毎に増加させる
N個のレート増加タイマ1602−1〜1602−N
と、ネットワーク102の輻輳を検出してストリームの
伝送レートを下げるN個のレート制御手段1602−1
〜1602−Nとを具備している。
【0006】以下に、この従来のマルチメディア伝送シ
ステムにおけるストリーム伝送動作を説明する。先ず、
サーバ1601において、ストリーム生成手段104
は、蓄積された映像や、カメラで撮影されたリアルタイ
ム映像、音声等のデジタルデータを順次、N個のストリ
ーム伝送手段105−1〜105−Nに伝達する。伝達
するストリームは、第1ストリーム伝送手段105−1
〜第Nストリーム伝送手段105−N毎に別々でも良い
し、或いは同じものを伝達しても良い。
【0007】次に、伝送レートを決定する動作を図17
を参照しながら説明する。図17は、従来のマルチメデ
ィア伝送システムのサーバ1601におけるデータ伝送
を説明するタイムチャートである。以下の説明では、具
体例として、図17(a)に示す第1映像と図17
(b)に示す第2映像の伝送レートを制御する際の動作
を説明する。
【0008】先ず、時刻T1まで、第1映像と第2映像
は、伝送を行わない空き時間と伝送を行うデータ伝送時
間を交互に繰り返している。空き時間が多いと伝送速度
が遅くなり、逆に、空き時間を少なくするとネットワー
ク帯域の限界までは伝送速度が向上することになる。但
し、ネットワークの帯域を超えると伝送速度が向上しな
くなり、一定量のデータ伝送に長時間を要することにな
る。
【0009】第1レート増加タイマ1601−1〜第N
レート増加タイマ1601−Nは、一定時間毎に空き時
間を削減して伝送速度の向上を試みる。図17の例にお
いて、第1レート増加タイマ1601−1が第1映像の
空き時間を時刻T1以降で削減し、第2レート増加タイ
マ1601−2が第2映像の空き時間を同じく時刻T1
以降で削減したものとする。
【0010】また、第1レート制御手段1602−1〜
第Nレート制御手段1602−Nは、一定量のデータ伝
送に必要な時間を監視している。図17の例において、
第1レート制御手段1602−1が第1映像のデータ伝
送時間を、第2レート制御手段1602−2が第2映像
のデータ伝送時間をそれぞれ監視しているものとする。
【0011】第1レート制御手段1602−1による監
視の結果、時刻T2以降で第1映像のデータ伝送時間が
増加していたものとすると、この時、第1レート制御手
段1602−2は、データ伝送時間の増加をネットワー
クの輻輳とみなしてデータの伝送速度を減少させる。図
17の例では、時刻T3以降で第1映像の空き時間を増
加させて伝送速度を下げている。なお、第2レート制御
手段1602−2では、伝送時間の増加を検知していな
いので変更した伝送速度でデータ伝送を続ける。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
マルチメディア伝送システムにおけるサーバのストリー
ム伝送では、一定時間毎に伝送速度を増加させていき、
輻輳を検知した時に伝送速度を減少させるので、ネット
ワークの輻輳を削減することができる。しかしながら、
上記従来技術では、ストリームを個別に伝送するときの
輻輳の検知手法と伝送レートの制御方法については明ら
かにしているが、複数のストリームが共通の帯域を奪い
合うときの伝送レートの制御手法については明らかにさ
れていない。
【0013】つまり、従来技術の第1の課題は、複数の
ストリームが限られた帯域を共有する場合、複数ストリ
ーム間の干渉により輻輳が発生するという点である。す
なわち、各ストリームによって発生した輻輳が同じ帯域
を共有する全てのストリームに影響を与えてしまい、ス
トリーム数が多い場合には、常に輻輳が発生している状
態になってしまう。なお、この第1の課題は、同じ帯域
を共有するストリームの数が多いほど顕著になる。
【0014】また第2の課題は、音声などの低遅延で伝
送する必要性の高いストリームと、映像など他のストリ
ームとを混在させて伝送したときに、映像のストリーム
が発生させた輻輳が音声のストリームに影響を与えてし
まい、低遅延での伝送ができないという点である。
【0015】さらに第3の課題は、正確な伝送速度の測
定に時間がかかり、輻輳を回避するまで時間がかかると
いう点である。輻輳時間を最小にするためには、正確に
伝送速度を測定し、なるべく早く輻輳を検知する必要が
あるが、従来技術では、伝送速度を高く保つために、プ
ロトコルバッファのサイズを大きくしていたため、伝送
データがプロトコルバッファに一時的に格納されてしま
い、伝送時間を正確に測定できなかった。
【0016】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであって、共通の帯域を奪い合う複数のストリー
ムを検出してネットワークの輻輳を回避し得るデータ伝
送装置、データ伝送方法および記録媒体を提供すること
を目的としている。また本発明の他の目的は、音声など
の低遅延で伝送する必要性の高いストリームと、映像な
ど他のストリームとを混在させて伝送したときに、低遅
延で伝送する必要性の高いストリームを低遅延で伝送し
得るデータ伝送装置、データ伝送方法および記録媒体を
提供することである。さらに本発明の他の目的は、伝送
時間の測定を正確に行いつつ伝送速度を高速に保ち得る
データ伝送装置、データ伝送方法および記録媒体を提供
することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るデータ伝送装置は、複数の
ストリームをネットワークに伝送するデータ伝送装置に
おいて、共通の帯域を奪い合うストリームを検出する同
時輻輳検出手段と、前記同時輻輳検出手段によって検出
したストリームを一定データ量に分割して順番に伝送す
る分割伝送手段とを具備するものである。
【0018】また、請求項2に係るデータ伝送装置は、
請求項1に記載のデータ伝送装置において、前記複数の
ストリームを同時伝送するときの伝送時間と分割伝送す
るときの伝送時間とを比較する伝送時間比較手段を具備
し、前記同時輻輳検出手段は、前記伝送時間比較手段の
比較結果に基づき共通の帯域を奪い合うストリームを検
出するものである。
【0019】また、請求項3に係るデータ伝送装置は、
請求項2に記載のデータ伝送装置において、前記同時輻
輳検出手段は、前記伝送時間比較手段の比較結果に基づ
き、分割伝送するときの伝送時間が同時伝送するときの
伝送時間より小さければ、それらのストリームが共通の
帯域を奪い合うストリームであると判断し、分割伝送し
たときの伝送時間が同時伝送するときの伝送時間と変わ
らないか或いは同時伝送するときの時間より大きけれ
ば、それらのストリームが別々の帯域を利用していると
判断するものである。
【0020】また、請求項4に係るデータ伝送装置は、
請求項1、2または3に記載のデータ伝送装置におい
て、前記分割伝送手段は、一定時間内に前記分割データ
の伝送が終了するように分割データ量を決定し、分割デ
ータの伝送毎に、低遅延で伝送する必要性の高いデータ
を伝送するものである。
【0021】また、請求項5に係るデータ伝送装置は、
請求項4に記載のデータ伝送装置において、前記低遅延
で伝送する必要性の高いデータを音声データとしたもの
である。
【0022】また、請求項6に係るデータ伝送装置は、
請求項1、2または3に記載のデータ伝送装置におい
て、前記分割伝送手段は、一定時間内に前記分割データ
の伝送が終了するように分割データ量を決定し、データ
伝送速度に応じてプロトコルバッファの大きさを変更す
るものである。
【0023】また、請求項7に係るデータ伝送装置は、
請求項1、2または3に記載のデータ伝送装置におい
て、前記分割伝送手段は、一定時間内に前記分割データ
の伝送が終了するように分割データ量を決定し、共通の
帯域を奪い合うストリーム数とデータ伝送速度に応じて
プロトコルバッファの大きさを変更するものである。
【0024】また、請求項8に係るデータ伝送装置は、
複数のストリームをネットワークに伝送するデータ伝送
装置において、複数のストリームを生成するストリーム
生成手段と、前記複数のストリームを前記ネットワーク
を介して複数台の端末に伝送する1または複数の伝送手
段と、同時に伝送時間が変化するストリームを共通の帯
域を奪い合うストリームとして検出する同時輻輳検出手
段と、前記同時輻輳検出手段によって検出したストリー
ムを一定データ量に分割して順番に伝送するように前記
1または複数の伝送手段を制御する分割制御手段とを具
備するものである。
【0025】また、請求項9に係るデータ伝送装置は、
請求項8に記載のデータ伝送装置において、前記複数の
ストリームを同時伝送するときの伝送時間と分割伝送す
るときの伝送時間とを比較する伝送時間比較手段を具備
し、前記分割制御手段は、前記同時輻輳検出手段の検出
結果と前記伝送時間比較手段の比較結果に基づき、スト
リームを分割して伝送するか否かを決定するものであ
る。
【0026】また、請求項10に係るデータ伝送装置
は、請求項8または9に記載のデータ伝送装置におい
て、前記分割データの伝送時間が一定時間以内になるよ
うに分割データ量を決定する分割データ量決定手段と、
低遅延で伝送する必要性の高いストリームを記憶する優
先ストリーム記憶手段とを具備し、前記分割制御手段
は、共通の帯域を奪い合うストリームの中から前記優先
ストリーム記憶手段に記憶されているストリームを検索
し、該検索で一致したストリームのデータ伝送を、分割
データの伝送毎に行うものである。
【0027】また、請求項11に係るデータ伝送装置
は、請求項8または9に記載のデータ伝送装置におい
て、前記分割データの伝送時間が一定時間以内になるよ
うに分割データ量を決定する分割データ量決定手段と、
前記1または複数の伝送手段に対し、伝送速度の変化に
応じてプロトコルバッファの大きさを変更するよう指示
するバッファサイズ変更手段とを具備するものである。
【0028】また、請求項12に係るデータ伝送装置
は、請求項8または9に記載のデータ伝送装置におい
て、前記分割データの伝送時間が一定時間以内になるよ
うに分割データ量を決定する分割データ量決定手段と、
前記1または複数の伝送手段に対し、共通の帯域を奪い
合うストリーム数と伝送速度の変化に応じてプロトコル
バッファの大きさを変更するよう指示するストリーム数
対応バッファサイズ変更手段とを具備するものである。
【0029】また、請求項13に係るデータ伝送方法
は、複数のストリームをネットワークに伝送するデータ
伝送方法において、共通の帯域を奪い合うストリームを
検出する同時輻輳検出ステップと、前記同時輻輳検出ス
テップによって検出したストリームを一定データ量に分
割して順番に伝送する分割伝送ステップとを具備するも
のである。
【0030】また、請求項14に係るデータ伝送方法
は、請求項13に記載のデータ伝送方法において、前記
複数のストリームを同時伝送するときの伝送時間と分割
伝送するときの伝送時間とを比較する伝送時間比較ステ
ップを具備し、前記同時輻輳検出ステップは、前記伝送
時間比較ステップの比較結果に基づき共通の帯域を奪い
合うストリームを検出するものである。
【0031】また、請求項15に係るデータ伝送方法
は、請求項14に記載のデータ伝送方法において、前記
同時輻輳検出ステップは、前記伝送時間比較ステップの
比較結果に基づき、分割伝送するときの伝送時間が同時
伝送するときの伝送時間より小さければ、それらのスト
リームが共通の帯域を奪い合うストリームであると判断
し、分割伝送したときの伝送時間が同時伝送するときの
伝送時間と変わらないか或いは同時伝送するときの時間
より大きければ、それらのストリームが別々の帯域を利
用していると判断するものである。
【0032】また、請求項16に係るデータ伝送方法
は、請求項13、14または15に記載のデータ伝送方
法において、前記分割伝送ステップは、一定時間内に前
記分割データの伝送が終了するように分割データ量を決
定し、分割データの伝送毎に、低遅延で伝送する必要性
の高いデータを伝送するものである。
【0033】また、請求項17に係るデータ伝送方法
は、請求項16に記載のデータ伝送方法において、前記
低遅延で伝送する必要性の高いデータを音声データとし
たものである。
【0034】また、請求項18に係るデータ伝送方法
は、請求項13、14または15に記載のデータ伝送方
法において、前記分割伝送ステップは、一定時間内に前
記分割データの伝送が終了するように分割データ量を決
定し、データ伝送速度に応じてプロトコルバッファの大
きさを変更するものである。
【0035】また、請求項19に係るデータ伝送方法
は、請求項13、14または15に記載のデータ伝送方
法において、前記分割伝送ステップは、一定時間内に前
記分割データの伝送が終了するように分割データ量を決
定し、共通の帯域を奪い合うストリーム数とデータ伝送
速度に応じてプロトコルバッファの大きさを変更するも
のである。
【0036】また、請求項20に係るデータ伝送方法
は、複数のストリームをネットワークに伝送するデータ
伝送方法において、複数のストリームを生成するストリ
ーム生成ステップと、前記複数のストリームを前記ネッ
トワークを介して複数台の端末に並列に伝送する複数の
伝送ステップと、同時に伝送時間が変化するストリーム
を共通の帯域を奪い合うストリームとして検出する同時
輻輳検出ステップと、前記同時輻輳検出ステップによっ
て検出したストリームを一定データ量に分割して順番に
伝送するように前記複数の伝送ステップを制御する分割
制御ステップとを具備するものである。
【0037】また、請求項21に係るデータ伝送方法
は、請求項20に記載のデータ伝送方法において、前記
複数のストリームを同時伝送するときの伝送時間と分割
伝送するときの伝送時間とを比較する伝送時間比較ステ
ップを具備し、前記分割制御ステップは、前記同時輻輳
検出ステップの検出結果と前記伝送時間比較ステップの
比較結果に基づき、ストリームを分割して伝送するか否
かを決定するものである。
【0038】また、請求項22に係るデータ伝送方法
は、請求項20または21に記載のデータ伝送方法にお
いて、前記分割データの伝送時間が一定時間以内になる
ように分割データ量を決定する分割データ量決定ステッ
プを具備し、前記分割制御ステップは、共通の帯域を奪
い合うストリームの中から優先ストリーム記憶手段に記
憶されている低遅延で伝送する必要性の高いストリーム
を検索し、該検索で一致したストリームのデータ伝送
を、分割データの伝送毎に行うものである。
【0039】また、請求項23に係るデータ伝送方法
は、請求項20または21に記載のデータ伝送方法にお
いて、前記分割データの伝送時間が一定時間以内になる
ように分割データ量を決定する分割データ量決定ステッ
プと、前記複数の伝送ステップに対し、伝送速度の変化
に応じてプロトコルバッファの大きさを変更するよう指
示するバッファサイズ変更ステップとを具備するもので
ある。
【0040】また、請求項24に係るデータ伝送方法
は、請求項20または21に記載のデータ伝送方法にお
いて、前記分割データの伝送時間が一定時間以内になる
ように分割データ量を決定する分割データ量決定ステッ
プと、前記複数の伝送ステップに対し、共通の帯域を奪
い合うストリーム数と伝送速度の変化に応じてプロトコ
ルバッファの大きさを変更するよう指示するストリーム
数対応バッファサイズ変更ステップとを具備するもので
ある。
【0041】さらに、請求項25に係るコンピュータに
より読み取り可能な記録媒体は、請求項13、14、1
5、16、17、18、19、20、21、22、23
または24に記載のデータ伝送方法をコンピュータに実
行させるためのプログラムとして記録したものである。
【0042】本発明の請求項1に係るデータ伝送装置、
請求項13に係るデータ伝送方法および請求項25に係
る記録媒体では、複数のストリームをネットワークに伝
送するデータ伝送装置において、同時輻輳検出手段(同
時輻輳検出ステップ)により共通の帯域を奪い合うスト
リームを検出し、分割伝送手段(分割伝送ステップ)に
より、同時輻輳検出手段(同時輻輳検出ステップ)によ
って検出したストリームを一定データ量に分割して順番
に伝送するようにしている。
【0043】また、本発明の請求項8に係るデータ伝送
装置、請求項20に係るデータ伝送方法および請求項2
5に係る記録媒体では、ストリーム生成手段(ストリー
ム生成ステップ)により複数のストリームを生成し、同
時輻輳検出手段(同時輻輳検出ステップ)により同時に
伝送時間が変化するストリームを共通の帯域を奪い合う
ストリームとして検出し、分割制御手段(分割制御ステ
ップ)では、同時輻輳検出手段(同時輻輳検出ステッ
プ)によって検出したストリームを一定データ量に分割
して順番に伝送するように、複数のストリームをネット
ワークを介して複数台の端末に伝送する1または複数の
伝送手段(複数の伝送ステップ)を制御するようにして
いる。
【0044】限られた帯域を複数のストリームで共有す
るネットワークでは、空き帯域が変化すると、その帯域
を共有する全てのストリームで伝送レートが変化するの
で、本発明ではこの性質を利用して、ストリーム毎に一
定データ量の伝送時間を測定し、同時に伝送時間が変化
したストリームを共通の帯域を奪い合うストリームとし
て検出するものである。またネットワークでは、限られ
た帯域を複数のストリームで使いきり、帯域の奪い合い
が発生すると輻輳が発生して伝送遅延が生じる。また、
輻輳は帯域を奪い合うストリームの数が多いほど悪化す
ることから、本発明では、ストリームを分割して順番に
伝送することにより、一時期にネットワークを通過する
ストリームの数を削減して、結果としてネットワークの
輻輳を回避している。
【0045】また、請求項2,3に係るデータ伝送装
置、請求項14,15に係るデータ伝送方法および請求
項25に係る記録媒体では、伝送時間比較手段(伝送時
間比較ステップ)により、複数のストリームを同時伝送
するときの伝送時間と分割伝送するときの伝送時間とを
比較し、同時輻輳検出手段(同時輻輳検出ステップ)で
は、伝送時間比較手段(伝送時間比較ステップ)の比較
結果に基づき共通の帯域を奪い合うストリームを検出す
るようにしている。
【0046】特に、請求項3に係るデータ伝送装置、請
求項15に係るデータ伝送方法では、同時輻輳検出手段
(同時輻輳検出ステップ)は、伝送時間比較手段(伝送
時間比較ステップ)の比較結果に基づき、分割伝送する
ときの伝送時間が同時伝送するときの伝送時間より小さ
ければ、それらのストリームが共通の帯域を奪い合うス
トリームであると判断し、分割伝送したときの伝送時間
が同時伝送するときの伝送時間と変わらないか或いは同
時伝送するときの時間より大きければ、それらのストリ
ームが別々の帯域を利用していると判断するのが望まし
い。
【0047】また、請求項9に係るデータ伝送装置、請
求項21に係るデータ伝送方法および請求項25に係る
記録媒体では、伝送時間比較手段(伝送時間比較ステッ
プ)により、複数のストリームを同時伝送するときの伝
送時間と分割伝送するときの伝送時間とを比較して、分
割制御手段(分割制御ステップ)では、同時輻輳検出手
段(同時輻輳検出ステップ)の検出結果と伝送時間比較
手段(伝送時間比較ステップ)の比較結果に基づき、ス
トリームを分割して伝送するか否かを決定するようにし
ている。
【0048】ネットワークにおいては、共通の帯域に同
時に複数のストリームを伝送するときは、それぞれのス
トリームに割り当てられる帯域が小さくなるのに対し、
分割して順番に伝送するときは、個々のデータ伝送中は
その帯域を独占して利用できるので、本発明では、この
性質を利用して、ストリームを分割伝送するときの伝送
時間と、分割伝送時と同じ量のデータを複数のストリー
ムで同時伝送するときの伝送時間とを比較して、分割伝
送するときの伝送時間が小さければ、それらのストリー
ムが共通の帯域を奪い合うストリームであると判断し、
伝送時間が変わらないか、或いは分割伝送するときの伝
送時間が大きければ、それらのストリームが別々の帯域
を利用すると判断することにより、共通の帯域を奪い合
う複数のストリームを正確に検出することを可能として
いる。
【0049】また、請求項4,5に係るデータ伝送装
置、請求項16,17に記載のデータ伝送方法および請
求項25に記載の記録媒体では、分割伝送手段(分割伝
送ステップ)において、一定時間内に分割データの伝送
が終了するように分割データ量を決定し、分割データの
伝送毎に、低遅延で伝送する必要性の高いデータを伝送
する。特に、請求項5に係るデータ伝送装置および請求
項17に記載のデータ伝送方法では、低遅延で伝送する
必要性の高いデータを音声データとするのが望ましい。
【0050】また、請求項10に係るデータ伝送装置、
請求項22に記載のデータ伝送方法および請求項25に
記載の記録媒体では、分割データ量決定手段(分割デー
タ量決定ステップ)により分割データの伝送時間が一定
時間以内になるように分割データ量を決定し、分割制御
手段(分割制御ステップ)では、共通の帯域を奪い合う
ストリームの中から優先ストリーム記憶手段に記憶され
ている低遅延で伝送する必要性の高いストリームを検索
し、該検索で一致したストリームのデータ伝送を、分割
データの伝送毎に行う。
【0051】例えば、分割伝送に要する時間と、低遅延
で伝送する必要性の高いストリームの要求遅延時間とを
比較して、分割伝送に要する時間が大きいときには分割
データ量を小さくし、分割伝送に要する時間が小さいと
きには分割データ量を大きくすることにより、1回の分
割伝送サイクルが要求遅延時間内に終了するようにし、
次に、各分割伝送サイクル毎に同じ帯域を共有するデー
タを全て伝送することにより、低遅延で伝送する必要性
の高いストリームについて、他のストリームと共通の帯
域を奪い合うことなく、要求遅延時間内に伝送すること
ができる。
【0052】また、請求項6に係るデータ伝送装置、請
求項18に記載のデータ伝送方法および請求項25に記
載の記録媒体では、分割伝送手段(分割伝送ステップ)
において、一定時間内に分割データの伝送が終了するよ
うに分割データ量を決定し、データ伝送速度に応じてプ
ロトコルバッファの大きさを変更する。ここで、「プロ
トコルバッファ」は、TCP(Transmission Control P
rotocol)ウインドウやUDP(User Dataprogram Prot
ocol)など、伝送データを一時格納し、ネットワークの
空きが発生した時に高速に取り出すことができるバッフ
ァが該当する。
【0053】また、請求項11に係るデータ伝送装置、
請求項23に記載のデータ伝送方法および請求項25に
記載の記録媒体では、分割データ量決定手段(分割デー
タ量決定ステップ)により分割データの伝送時間が一定
時間以内になるように分割データ量を決定し、バッファ
サイズ変更手段(バッファサイズ変更ステップ)によ
り、1または複数の伝送手段(複数の伝送ステップ)に
対し、伝送速度の変化に応じてプロトコルバッファの大
きさを変更するよう指示する。
【0054】例えば、伝送時間を正確に測定するために
プロトコルバッファサイズを分割データ量以下にし、ま
た、分割データ量およびバッファサイズを設定した後に
伝送速度が向上すれば該設定のままとし、伝送速度が減
少するか変わらないならば分割データ量とプロトコルバ
ッファサイズを設定前の値に戻すようにすれば、ネット
ワークが効率的に伝送できるサイズ以下にデータが細分
化されるのを防ぐことができ、効率的にデータ伝送を行
うことができ、結果として、伝送時間の測定を正確に行
いつつ伝送速度を高速に保つことが可能となる。
【0055】また、請求項7に係るデータ伝送装置、請
求項19に記載のデータ伝送方法および請求項25に記
載の記録媒体では、分割伝送手段(分割伝送ステップ)
は、一定時間内に分割データの伝送が終了するように分
割データ量を決定し、共通の帯域を奪い合うストリーム
数とデータ伝送速度に応じてプロトコルバッファの大き
さを変更する。
【0056】さらに、請求項12に係るデータ伝送装
置、請求項23に記載のデータ伝送方法および請求項2
5に記載の記録媒体では、分割データ量決定手段(分割
データ量決定ステップ)により分割データの伝送時間が
一定時間以内になるように分割データ量を決定し、スト
リーム数対応バッファサイズ変更手段(ストリーム数対
応バッファサイズ変更ステップ)により、1または複数
の伝送手段(複数の伝送ステップ)に対し、共通の帯域
を奪い合うストリーム数と伝送速度の変化に応じてプロ
トコルバッファの大きさを変更するよう指示する。
【0057】例えば、データの伝送速度が減少した時点
の伝送速度を記憶しておき、伝送速度が「記憶した伝送
速度/同じ帯域を共有するストリーム数」になるまで変
更を行うようにすれば、分割データ量を小さくすること
ができ、より小さな要求遅延時間に対応することができ
る。つまり、プロトコルバッファのサイズが小さくな
り、各ストリームのスループットが減少しても、ストリ
ーム数が多ければネットワーク帯域を十分に使いきるこ
とができるので、ネットワークの使用効率を維持しつつ
要求遅延時間内に伝送を行うことが可能となる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデータ伝送装置、
データ伝送方法および記録媒体の実施の形態について、
〔第1の実施形態〕、〔第2の実施形態〕、〔第3の実
施形態〕、〔第4の実施形態〕および〔第5の実施形
態〕の順に図面を参照して詳細に説明する。なお、それ
ぞれの実施形態の説明では、本発明に係るデータ伝送装
置およびデータ伝送方法について詳述するが、本発明に
係る記録媒体については、データ伝送方法を実行させる
ためのプログラムを記録した記録媒体であることから、
その説明は以下のデータ伝送方法の説明に含まれるもの
である。
【0059】〔第1の実施形態〕先ず、本発明の第1の
実施形態に係るデータ伝送装置について説明する。本実
施形態のデータ伝送装置は、共通の帯域を奪い合う複数
のストリームを検出し、検出したそれぞれのストリーム
を分割して順番に伝送することにより、ネットワークの
輻輳を回避するものである。
【0060】本実施形態のデータ伝送装置では、先ず、
ストリーム毎に一定のデータ量の伝送に要する時間を測
定し、同時に伝送時間が変化したストリームを共通の帯
域を奪い合うストリームとして検出する。インターネッ
トやイントラネット等の限られた帯域を複数のストリー
ムで共有するネットワークでは、空き帯域が変化する
と、その帯域を共有する全てのストリームで伝送レート
が変化することから、本実施形態のデータ伝送装置で
は、この性質を利用することにより共通の帯域を通過す
るストリームを検出することを可能としている。
【0061】次に、検出した複数のストリームデータを
分割して順番に送信する。ネットワークでは、限られた
帯域を複数のストリームで使いきり、帯域の奪い合いが
発生すると輻輳が発生し伝送遅延が生じる。また、輻輳
は帯域を奪い合うストリームの数が多いほど悪化する。
本実施形態のデータ伝送装置では、ストリームを分割し
て順番に伝送することにより、一時期にネットワークを
通過するストリームの数を削減し、輻輳を回避してい
る。
【0062】図1は本発明の第1の実施形態に係るデー
タ伝送装置を備えたマルチメディア伝送システムの構成
図である。同図において、本実施形態のデータ伝送装置
が適用されるマルチメディア伝送システムは、複数のス
トリームをネットワーク102に送出するデータ伝送装
置としてのサーバ101と、複数のストリームを伝送す
る媒体としてのネットワーク102と、ストリームを受
信する複数台の端末103−1〜103ーMを備えて構
成されている。
【0063】また図1において、データ伝送装置(サー
バ)101は、ストリームを生成するストリーム生成手
段104と、複数のストリームをネットワーク102に
伝送するN個(Nは正整数)の伝送手段105−1〜1
05−Nと、同時に伝送時間が変化するストリームを共
通の帯域を奪い合うストリームとして検出する同時輻輳
検出手段106と、検出したストリームのデータを一定
の大きさに分割して順番に伝送するようにN個の伝送手
段105−1〜105−Nを制御する分割制御手段10
7とを具備している。なお、特許請求の範囲にいう分割
伝送手段は、N個の伝送手段105−1〜105−Nお
よび分割制御手段107が該当する。
【0064】データ伝送装置(サーバ)101におい
て、ストリーム生成手段104は、蓄積された映像や、
カメラで撮影されたリアルタイム映像、音声等のデジタ
ルデータを順次、N個の伝送手段105−1〜105−
Nに伝達する。伝達するストリームは、第1ストリーム
伝送手段105−1〜第Nストリーム伝送手段105−
N毎に別々でも良いし、或いは同じものを伝達しても良
い。
【0065】また、同時輻輳検出手段106は、各スト
リームの伝送レートを測定し、伝送レートの変化によっ
て同じボトルネックを通過するストリームを検出する。
また、分割制御手段107は、同時輻輳検出手段106
によって検出したストリームを分割して伝送するように
N個の伝送手段105−1〜105−Nを制御し、さら
に、N個の伝送手段105−1〜105−Nでは、該制
御に基づき、ストリームを一定データ量に分割して順番
に伝送する。
【0066】次に、本実施形態のデータ伝送装置(サー
バ)101におけるデータ伝送方法を、図2および図3
を参照しながら説明する。図2は本実施形態のデータ伝
送方法の手順を説明するフローチャートであり、図3は
本実施形態のデータ伝送方法を説明するタイムチャート
である。以下の説明では、具体例として、図3(a)に
示す第1映像と図3(b)に示す第2映像と図3(c)
に示す第3映像の3つの映像ストリームを伝送している
ものとし、第1映像、第2映像および第3映像は、時刻
T1の時点でネットワーク102の状態が変化して、第
1映像および第2映像が同じ帯域を共有しているものと
する。
【0067】図2のフローチャートにおいて、先ず、同
時輻輳検出手段106により、ステップS201で、各
ストリームについて一定量のデータ伝送に要する時間を
測定し、次に、ステップS202で、前回の測定結果と
今回の測定結果から、伝送時間の異なるストリームを検
出する。図3の例では、時刻T1以降に、第1映像と第
2映像の伝送時間の変化が検出されるものとしている。
なお、伝送時間変化の検出は、伝送ジッタ等の誤差を考
慮して、一度の伝送で判断するのでなく、複数回の伝送
の結果で判断しても良い。
【0068】次に、ステップS203では、分割制御手
段107により、ステップS202で検出したストリー
ムの伝送順番を決定する。伝送順番は、ランダムに決定
しても良いし、予め設定されているストリームの優先度
を基に決定しても良い。具体例では、前回の伝送が早く
終了した順に伝送を行う。図3では、第1映像は時刻T
2で伝送を終了し、第2映像は時刻T2をしばらく経過
してから伝送を終了している。したがって、伝送順番は
第1映像,第2映像の順になる。
【0069】さらに、ステップS204では、各伝送手
段がステップS203で決定された順番でストリームを
伝送する。また、ステップS202で検出されなかった
ストリームは、ステップS202で検出されたストリー
ムと同時に並行して伝送する。具体例では、第1映像と
第2映像は時刻T2から順番に伝送され、第3映像は他
の映像と同時に並行して伝送される。
【0070】以上のステップS201からS204まで
の処理を繰り返し行うことにより、時々刻々と変化する
ネットワーク102の状態に対応して、ストリームの分
割伝送を行うことができる。例えば、図3において、時
刻T3で第1映像の通過する帯域に変化が発生し、第1
映像と第2映像の帯域の奪い合いが無くなったものとす
る。この時、ステップS202では、第1映像の伝送時
間の変化のみを検出する。そして、ステップS204で
は、伝送時間の変化したストリームと変化の無いストリ
ームは同時に伝送するので、時刻T4以降、第1映像と
第2映像は同時に伝送されることになる。
【0071】以上説明したように、本実施形態のデータ
伝送装置(サーバ)101およびデータ伝送方法では、
ストリーム生成手段104(ストリーム生成ステップ)
により複数のストリームを生成し、同時輻輳検出手段1
06(同時輻輳検出ステップ)により同時に伝送時間が
変化するストリームを共通の帯域を奪い合うストリーム
として検出し、分割制御手段107(分割制御ステッ
プ)では、同時輻輳検出手段106(同時輻輳検出ステ
ップ)によって検出したストリームを一定データ量に分
割して順番に伝送するように、複数のストリームをネッ
トワーク102を介してM台の端末103−1〜103
−Mに伝送するN個の伝送手段105−1〜105−N
(複数の伝送ステップ)を制御する。このように、スト
リーム毎に一定データ量の伝送時間を測定し、同時に伝
送時間が変化したストリームを共通の帯域を奪い合うス
トリームとして検出し、該検出したストリームを分割し
て順番に伝送するので、一時期にネットワークを通過す
るストリームの数を削減して、ネットワークの輻輳を回
避することができる。
【0072】〔第2の実施形態〕次に、本発明の第2の
実施形態に係るデータ伝送装置を説明する。本実施形態
のデータ伝送装置は、同時に複数のストリームを伝送す
るときのデータ伝送時間を比較することにより、共通の
帯域を奪い合う複数のストリームを検出し、検出したス
トリームを分割して順番に伝送することにより、ネット
ワークの輻輳を回避するものである。
【0073】ネットワークにおいては、共通の帯域に同
時に複数のストリームを伝送するときは、それぞれのス
トリームに割り当てられる帯域が小さくなるのに対し、
分割して順番に伝送するときは、個々のデータ伝送中は
その帯域を独占して利用できる。本実施形態のデータ伝
送装置では、この性質を利用して、ストリームを分割伝
送するときの伝送時間と、分割伝送時と同じ量のデータ
を複数のストリームで同時伝送するときの伝送時間とを
比較して、分割伝送するときの伝送時間が小さければ、
それらのストリームが共通の帯域を奪い合うストリーム
であると判断し、伝送時間が変わらないか、或いは分割
伝送するときの伝送時間が大きければ、それらのストリ
ームが別々の帯域を利用すると判断して、共通の帯域を
通過するストリーム、即ち、共通の帯域を奪い合う複数
のストリームを正確に検出することを可能としている。
【0074】図4は本発明の第2の実施形態に係るデー
タ伝送装置を備えたマルチメディア伝送システムの構成
図である。同図において、本実施形態のデータ伝送装置
が適用されるマルチメディア伝送システムは、複数のス
トリームをネットワーク102に送出するデータ伝送装
置としてのサーバ401と、複数のストリームを伝送す
る媒体としてのネットワーク102と、ストリームを受
信する複数台の端末103−1〜103ーMを備えて構
成されている。
【0075】また図4において、データ伝送装置(サー
バ)401は、複数のストリームを生成するストリーム
生成手段104と、複数のストリームをネットワーク1
02に伝送するN個(Nは正整数)の伝送手段105−
1〜105−Nと、同時に伝送時間が変化するストリー
ムを共通の帯域を奪い合うストリームとして検出する同
時輻輳検出手段106と、複数のストリームを同時伝送
するときの伝送時間と分割伝送するときの伝送時間とを
比較する伝送時間比較手段408と、同時輻輳検出手段
106の検出結果および伝送時間比較手段408の比較
結果を基に、ストリームを分割して伝送するか否かを決
定し、分割する場合には、該ストリームのデータを一定
の大きさに分割して順番に伝送するようにN個の伝送手
段105−1〜105−Nを制御する分割制御手段40
7とを具備している。なお、特許請求の範囲にいう分割
伝送手段は、N個の伝送手段105−1〜105−Nお
よび分割制御手段407が該当する。
【0076】次に、本実施形態のデータ伝送装置(サー
バ)401におけるデータ伝送方法を、図5および図6
を参照しながら説明する。図5は本実施形態のデータ伝
送方法の手順を説明するフローチャートであり、図6は
本実施形態のデータ伝送を説明するタイムチャートであ
る。以下の説明では、具体例として、図6(a)に示す
第1映像と図6(b)に示す第2映像と図6(c)に示
す第3映像の3つの映像ストリームを伝送しているもの
とし、第1映像、第2映像および第3映像は、時刻T1
以降にネットワーク102の状態が変化して、第1映
像、第2映像および第3映像の全てにおいて伝送時間が
変化しているものとする。
【0077】図5のフローチャートにおいて、先ず、同
時輻輳検出手段106により、ステップS501で、各
ストリームについて一定量のデータ伝送に要する時間を
測定し、次に、ステップS502では、前回の測定結果
と今回の測定結果から、伝送時間が変化したストリーム
を全て検出する。図6の例では、時刻T1以降に、第1
映像、第2映像および第3映像の全てにおいて伝送時間
の変化が検出される。
【0078】次に、ステップS503では、伝送時間比
較手段408により、ステップS502で検出したスト
リームについて、検出した伝送時間および伝送データ量
より伝送速度を求める。ここでは、伝送速度を「伝送デ
ータ量/伝送時間」の除算により求める。なお、伝送速
度の求め方は、この他に、一定時間(例えば1秒間)に
伝送したデータ量を測定するなどの方法が知られてい
る。
【0079】次に、第1の実施形態と同様に、ステップ
S504で、分割制御手段407により、ステップS5
02で検出したストリームの伝送順番を決定し、ステッ
プS505で、各伝送手段がステップS504で決定さ
れた順番でストリームを分割伝送する。具体例では、第
1映像,第2映像,第3映像の順番で伝送するものとす
る。
【0080】次に、ステップS506では、伝送時間比
較手段408により、ステップS502で検出したスト
リームについて伝送時間を再び測定する。具体例では、
第1映像と第2映像については同時伝送したときの伝送
時間よりも分割伝送したときの伝送時間が短縮され、第
3映像については伝送時間が変化しなかったものとす
る。
【0081】さらに、ステップS506では、伝送時間
比較手段408により、ステップS502で検出したス
トリームについて、伝送時間および伝送データ量より伝
送速度を計算し、伝送速度が変らないストリームの分割
伝送を終了することを決定する。具体例では、第1映像
と第2映像については同時伝送したときの伝送速度より
も分割伝送したときの伝送速度が向上し、第3映像につ
いては伝送速度が変化しないので、時刻T3以降で、第
3映像の分割伝送を終了する。
【0082】以上説明したように、本実施形態のデータ
伝送装置(サーバ)401およびデータ伝送方法では、
伝送時間比較手段408(伝送時間比較ステップ)によ
り、複数のストリームを同時伝送するときの伝送時間と
分割伝送するときの伝送時間とを比較して、分割制御手
段407(分割制御ステップ)では、同時輻輳検出手段
106(同時輻輳検出ステップ)の検出結果と伝送時間
比較手段408(伝送時間比較ステップ)の比較結果に
基づき、ストリームを分割して伝送するか否かを決定す
る。つまり、複数のストリームを分割伝送するときの伝
送時間と、分割伝送時と同量のデータを同時伝送すると
きの伝送時間とを比較して、分割伝送するときの伝送時
間が小さければ、それらのストリームが共通の帯域を奪
い合うストリームであると判断し、伝送時間が変わらな
いか、或いは分割伝送するときの伝送時間が大きけれ
ば、それらのストリームが別々の帯域を利用していると
判断することにより、共通の帯域を奪い合う複数のスト
リームを正確に検出することができる。
【0083】〔第3の実施形態〕次に、本発明の第3の
実施形態に係るデータ伝送装置を説明する。本実施形態
のデータ伝送装置は、決められた時間内に各分割データ
の伝送が終了するように分割データ量を決定し、分割デ
ータの伝送毎に、音声などのデータを伝送することによ
り、音声などを低遅延で伝送することにより、低遅延で
伝送する必要性の高いデータを要求遅延時間内で伝送す
るものである。
【0084】図7は本発明の第3の実施形態に係るデー
タ伝送装置を備えたマルチメディア伝送システムの構成
図である。同図において、本実施形態のデータ伝送装置
が適用されるマルチメディア伝送システムは、複数のス
トリームをネットワーク102に送出するデータ伝送装
置としてのサーバ701と、複数のストリームを伝送す
る媒体としてのネットワーク102と、ストリームを受
信する複数台の端末103−1〜103ーMを備えて構
成されている。
【0085】また図7において、データ伝送装置(サー
バ)701は、第1および第2の実施形態と同様に、ス
トリーム生成手段104、N個の伝送手段105−1〜
105−N、および同時輻輳検出手段106を備える他
に、分割したデータの伝送に要する時間が一定時間以内
になるように分割データ量を決定する分割データ量決定
手段708と、低遅延で伝送する必要性の高いストリー
ムを記憶する優先ストリーム記憶手段709と、同時輻
輳検出手段106によって検出した共通の帯域を奪い合
うストリームを分割伝送すると共に、該ストリームの中
から優先ストリーム記憶手段709に記憶されているス
トリームを検索し、該検索で一致したストリームのデー
タ伝送を、分割データの伝送毎に行うようにN個の伝送
手段105−1〜105−Nを制御する分割制御手段7
07とを具備している。なお、特許請求の範囲にいう分
割伝送手段は、N個の伝送手段105−1〜105−
N、分割データ量決定手段708および分割制御手段7
07が該当する。
【0086】次に、本実施形態のデータ伝送装置(サー
バ)701におけるデータ伝送方法を、図8および図9
を参照しながら説明する。図8は本実施形態のデータ伝
送方法の手順を説明するフローチャートであり、図9は
本実施形態のデータ伝送を説明するタイムチャートであ
る。以下の説明では、具体例として、図9(a)に示す
第1映像と図9(b)に示す第2映像と図9(c)に示
す音声の3つのストリームを伝送しているものとする。
また、音声が低遅延で伝送する必要性の高いストリーム
であるとし、第1映像、第2映像および音声は、時刻T
1以降にネットワーク102の状態が変化して、第1映
像、第2映像および音声の全てにおいて伝送時間が変化
しているものとする。
【0087】図8のフローチャートにおいて、第2の実
施形態と同様に、先ず、同時輻輳検出手段106によ
り、ステップS801で、各ストリームについて一定量
のデータ伝送に要する時間を測定し、次に、ステップS
802では、前回の測定結果と今回の測定結果から、伝
送時間が変化したストリームを全て検出する。図9の具
体例では、時刻T1以降に、第1映像、第2映像および
音声の全てにおいて伝送時間の変化が検出され、第1映
像、第2映像および音声が同じ帯域を共有するものとし
て検出される。次に、ステップS803では、分割制御
手段707により、ステップS802で検出したストリ
ームの伝送順番を決定する。具体例では、伝送順番は第
1映像,第2映像,音声に決定される。
【0088】次に、ステップS804では、ステップS
802で検出したストリームの中から優先ストリーム記
憶手段709に記憶されているストリーム、即ち、低遅
延の必要性の高いストリームを検索する。具体例では、
音声ストリームが低遅延の必要性の高いストリームとし
て検索される。そして次に、検索したストリームの伝送
を毎回行うように伝送順番を変更する。具体例では、伝
送順番は第1映像,音声,第2映像,音声,…となり、
図9の時刻T2から時刻T3に示すように、各映像の伝
送毎に音声が伝送されるようになる。
【0089】次に、ステップS805では、ステップS
802で検出したストリームの伝送時間が、ステップS
804で検索したストリームの要求遅延時間よりも長い
場合には分割データ量を削減し、また、要求遅延時間よ
りも短い場合には分割データ量を増加させ、1回の分割
伝送サイクルが要求遅延時間内になるように分割データ
量を決定する。ただし、音声のように元のデータ量が少
ない場合には、必要なデータのみを伝送すればよい。そ
してさらに、ステップS806では、各伝送手段がステ
ップS804で決定された順番でステップS805で決
定された分割データ量でストリームを分割伝送する。具
体例では、第1映像と第2映像の伝送時間が音声の要求
遅延時間よりも長いとして、時刻T3以降で分割データ
量を削減している。
【0090】以上説明したように、本実施形態のデータ
伝送装置(サーバ)701およびデータ伝送方法では、
分割データ量決定手段708(分割データ量決定ステッ
プ)により分割データの伝送時間が一定時間以内になる
ように分割データ量を決定し、分割制御手段707(分
割制御ステップ)では、共通の帯域を奪い合うストリー
ムの中から優先ストリーム記憶手段709に記憶されて
いる低遅延で伝送する必要性の高いストリームを検索
し、該検索で一致したストリームのデータ伝送を、分割
データの伝送毎に行う。また、分割伝送に要する時間
と、低遅延で伝送する必要性の高い(音声)ストリーム
の要求遅延時間とを比較して、分割伝送に要する時間が
大きいときには分割データ量を小さくし、分割伝送に要
する時間が小さいときには分割データ量を大きくするこ
とにより、1回の分割伝送サイクルが(音声ストリーム
の)要求遅延時間内に終了するようにし、次に、各分割
伝送サイクル毎に同じ帯域を共有する音声ストリームな
どのデータを全て伝送することにより、低遅延で伝送す
る必要性の高い(音声)ストリームについて、他のスト
リームと共通の帯域を奪い合うことなく、要求遅延時間
内に伝送することができる。
【0091】〔第4の実施形態〕次に、本発明の第4の
実施形態に係るデータ伝送装置を説明する。本実施形態
のデータ伝送装置は、伝送速度と分割データ量に応じて
プロトコルバッファの大きさを変更することにより、伝
送時間の測定を正確に行いつつ伝送速度を高速に保つも
のである。
【0092】ここで、プロトコルバッファとは、例えば
IP(Internet Protocol)では、IP層のプロトコル
スタックが確保しているバッファであり、TCPの場合
は、TCPのウインドサイズと連動している。このバッ
ファサイズが分割データ量よりも大きいと、短時間でバ
ッファに全ての分割データがコピーされてしまい、正確
な伝送時間の測定ができなくなる。また、小さすぎると
ネットワーク中に小さい単位でデータが転送されること
になり、伝送効率が低下する。つまり、適切なプロトコ
ルバッファの大きさは分割データ量と通過するネットワ
ークの特性によって決定される。
【0093】本実施形態のデータ伝送装置では、先ず、
分割データ量を変更する前に、分割データを伝送するの
に必要な時間から伝送速度、即ち、一定時間に伝送でき
るデータ量を算出しておく。次に、分割データ量を変更
し、その分割データ量に合わせてプロトコルバッファサ
イズを変更する。ただし、プロトコルバッファサイズ
は、伝送時間を正確に測定するためには分割データ量以
下にすることが望ましい。次に、変更後に再びデータを
伝送し、その伝送速度を算出する。この時、伝送速度が
向上しているようであれば、変更をそのまま有効とし、
伝送速度が減少するか変わらないならば、分割データ量
とプロトコルバッファサイズを元に戻す。これにより、
ネットワークが効率的に伝送できるサイズ以下にデータ
が細分化されるのを防ぐことができ、効率的にデータ伝
送を行うことができる。
【0094】図10は本発明の第4の実施形態に係るデ
ータ伝送装置を備えたマルチメディア伝送システムの構
成図である。同図において、本実施形態のデータ伝送装
置が適用されるマルチメディア伝送システムは、複数の
ストリームをネットワーク102に送出するデータ伝送
装置としてのサーバ1001と、複数のストリームを伝
送する媒体としてのネットワーク102と、ストリーム
を受信する複数台の端末103−1〜103ーMを備え
て構成されている。
【0095】また図10において、データ伝送装置(サ
ーバ)1001は、第1、第2および第3の実施形態と
同様に、ストリーム生成手段104、N個の伝送手段1
05−1〜105−N、および同時輻輳検出手段106
を備える他に、分割したデータの伝送に要する時間が一
定時間以内になるように分割データ量を決定する分割デ
ータ量決定手段1008と、伝送速度の変化に応じてプ
ロトコルバッファのサイズを変更するよう、N個の伝送
手段105−1〜105−Nに指示するバッファサイズ
変更手段1010と、同時輻輳検出手段106によって
検出した共通の帯域を奪い合うストリームを分割伝送す
るようにN個の伝送手段105−1〜105−Nを制御
する分割制御手段1007とを具備している。なお、特
許請求の範囲にいう分割伝送手段は、N個の伝送手段1
05−1〜105−N、分割データ量決定手段100
8、バッファサイズ変更手段1010および分割制御手
段1007が該当する。
【0096】次に、本実施形態のデータ伝送装置(サー
バ)1001におけるデータ伝送方法を、図11および
図12を参照しながら説明する。図11は本実施形態の
データ伝送方法の手順を説明するフローチャートであ
り、図12は本実施形態のデータ伝送を説明するタイム
チャートである。以下の説明では、具体例として、図1
2(a)に示す第1映像と図12(c)に示す第2映像
の2つの映像ストリームを伝送しているものとする。ま
た、第1映像および第2映像は、時刻T1以降にネット
ワーク102の状態が変化して、第1映像および第2映
像において伝送時間が変化しているものとする。
【0097】図11のフローチャートにおいて、第2お
よび第3の実施形態と同様に、先ず、同時輻輳検出手段
106により、ステップS1101で、各ストリームに
ついて一定量のデータ伝送に要する時間を測定し、次
に、ステップS1102では、前回の測定結果と今回の
測定結果から、伝送時間が変化したストリームを全て検
出する。図12の具体例では、時刻T1以降に、第1映
像および第2映像において伝送時間の変化が検出され、
第1映像および第2映像が同じ帯域を共有するものとし
て検出される。次に、ステップS1103では、バッフ
ァサイズ変更手段1010により、ステップS1102
で検出したストリームについて、伝送速度(第1計算
値)を「伝送データ量/伝送時間」により計算する。
【0098】次に、第1の実施形態と同様に、ステップ
S1104で、分割制御手段1007により、ステップ
S1102で検出したストリームの伝送順番を決定す
る。具体例では、図12の時刻T2から時刻T3までに
示すように、伝送順番は第1映像,第2映像に決定され
る。
【0099】次に、ステップS1105では、ステップ
S1102で検出したストリームの伝送時間が要求遅延
時間よりも長い場合には分割データ量を削減し、また、
要求遅延時間よりも短い場合には分割データ量を増加さ
せ、1回の分割伝送サイクルが要求遅延時間内になるよ
うに分割データ量を決定する。具体例では、第1映像お
よび第2映像それぞれに要求遅延時間が設定され、ステ
ップS1102で測定した伝送時間よりも小さな値が設
定されていたものとする。したがって、図12の時刻T
3から時刻T4までに示すように、分割データ量が削減
される。
【0100】次に、ステップS1106では、バッファ
サイズ変更手段1010により、ステップS1102で
検出したストリームのプロトコルバッファサイズを、ス
テップS1105で決定した分割データ量に合わせて変
更する。具体例では、図12(b),(d)に示すよう
に、プロトコルバッファサイズを分割データ量と同じに
なるように、時刻T3以降に変更している。
【0101】次に、ステップS1107では、各伝送手
段がステップS1104で決定された順番でステップS
1105で決定された分割データ量でストリームを分割
伝送する。次に、ステップS1108では、ステップS
1102で検出したストリーム、即ちステップS110
6でプロトコルバッファサイズを変更したストリームの
伝送時間を再び測定する。
【0102】そして、ステップ1109では、ステップ
S1108で測定した伝送時間を用いて、伝送速度を
「伝送データ量/伝送時間」により計算し、ステップS
1103で計算した伝送速度(第1計算値)と比較す
る。比較の結果、伝送速度が減少しているならば、プロ
トコルバッファサイズが小さすぎたものとしてプロトコ
ルバッファサイズと分割データ量を元の値に戻す。この
時、分割データ量がプロトコルバッファサイズより十分
に大きいのであれば、分割データ量を変更せずにプロト
コルバッファサイズを元に戻すだけで良い。具体例で
は、時刻T3から時刻T4までの伝送速度の測定結果が
ステップS1103で計算した伝送速度(第1計算値)
よりも低くなっている。したがって、時刻T4以降で
は、第2映像のプロトコルバッファサイズと分割データ
量を変更前の値に戻している。
【0103】以上説明したように、本実施形態のデータ
伝送装置(サーバ)1001およびデータ伝送方法で
は、分割データ量決定手段1008(分割データ量決定
ステップ)により分割データの伝送時間が一定時間以内
になるように分割データ量を決定し、バッファサイズ変
更手段1010(バッファサイズ変更)により伝送速度
の変化に応じてプロトコルバッファの大きさを変更する
よう指示する。具体的には、伝送時間を正確に測定する
ためにプロトコルバッファサイズを分割データ量以下に
し、また、分割データ量およびバッファサイズを変更し
た後に伝送速度が向上すれば該変更のままとし、伝送速
度が減少するか変わらないならば分割データ量とプロト
コルバッファサイズを変更前の値に戻すようにすれば、
ネットワークが効率的に伝送できるサイズ以下にデータ
が細分化されるのを防ぐことができ、効率的にデータ伝
送を行うことができ、結果として、伝送時間の測定を正
確に行いつつ伝送速度を高速に保つことが可能となる。
【0104】〔第5の実施形態〕次に、本発明の第4の
実施形態に係るデータ伝送装置を説明する。本実施形態
のデータ伝送装置は、同じ帯域を共有するストリーム数
に合わせてプロトコルバッファサイズを制御することに
より、ネットワークの使用効率を維持しつつ要求遅延時
間内に伝送を行うものである。
【0105】本実施形態のデータ伝送装置では、第4の
実施形態と同様に、分割データ量とプロトコルバッファ
サイズを変更する。第4の実施形態では、データの伝送
速度が減少した時点まで変更を行っていたが、本実施形
態では、伝送速度が減少した時点の伝送速度を記憶して
おき、伝送速度が「記憶した伝送速度/同じ帯域を共有
するストリーム数」になるまで変更を行う。これによ
り、分割データ量を小さくすることができ、より小さな
要求遅延時間に対応することができる。これは、プロト
コルバッファのサイズが小さくなり、各ストリームのス
ループットが減少しても、ストリーム数が多ければネッ
トワーク帯域を十分に使いきることができることを利用
している。
【0106】図13は本発明の第5の実施形態に係るデ
ータ伝送装置を備えたマルチメディア伝送システムの構
成図である。同図において、本実施形態のデータ伝送装
置が適用されるマルチメディア伝送システムは、複数の
ストリームをネットワーク102に送出するデータ伝送
装置としてのサーバ1301と、複数のストリームを伝
送する媒体としてのネットワーク102と、ストリーム
を受信する複数台の端末103−1〜103ーMを備え
て構成されている。
【0107】また図13において、データ伝送装置(サ
ーバ)1301は、第1、第2、第3および第4の実施
形態と同様に、ストリーム生成手段104、N個の伝送
手段105−1〜105−N、および同時輻輳検出手段
106を備える他に、分割したデータの伝送に要する時
間が一定時間以内になるように分割データ量を決定する
分割データ量決定手段1308と、同じ帯域を共有する
ストリーム数と伝送速度の変化に応じてプロトコルバッ
ファのサイズを変更するよう、N個の伝送手段105−
1〜105−Nに指示するストリーム数対応バッファサ
イズ変更手段1311と、同時輻輳検出手段106によ
って検出した共通の帯域を奪い合うストリームを分割伝
送するようにN個の伝送手段105−1〜105−Nを
制御する分割制御手段1307とを具備している。な
お、特許請求の範囲にいう分割伝送手段は、N個の伝送
手段105−1〜105−N、分割データ量決定手段1
308、ストリーム数対応バッファサイズ変更手段13
11および分割制御手段1307が該当する。
【0108】次に、本実施形態のデータ伝送装置(サー
バ)1301におけるデータ伝送方法を、図14および
図15を参照しながら説明する。図14は本実施形態の
データ伝送方法の手順を説明するフローチャートであ
り、図15は本実施形態のデータ伝送を説明するタイム
チャートである。以下の説明では、具体例として、図1
5(a)に示す第1映像と図15(c)に示す第2映像
の2つの映像ストリームを伝送しているものとする。ま
た、第1映像および第2映像は、時刻T1以降にネット
ワーク102の状態が変化して、第1映像および第2映
像において伝送時間が変化しているものとする。
【0109】図14のフローチャートにおいて、第2、
第3および第4の実施形態と同様に、先ず、同時輻輳検
出手段106により、ステップS1401で、各ストリ
ームについて一定量のデータ伝送に要する時間を測定
し、次に、ステップS1402では、前回の測定結果と
今回の測定結果から、伝送時間が変化したストリームを
全て検出する。図15の具体例では、時刻T1以降に、
第1映像および第2映像において伝送時間の変化が検出
され、第1映像および第2映像が同じ帯域を共有するも
のとして検出される。次に、ステップS1403では、
ストリーム数対応バッファサイズ変更手段1311によ
り、ステップS1402で検出したストリームについ
て、伝送速度(第1計算値)を「伝送データ量/伝送時
間」により計算する。
【0110】次に、ステップS1404で、分割制御手
段1307により、ステップS1402で検出したスト
リームの伝送順番を決定する。具体例では、図15の時
刻T2から時刻T3までに示すように、伝送順番は第1
映像,第2映像に決定される。次に、ステップS140
5では、ステップS1402で検出したストリームの伝
送時間が要求遅延時間よりも長い場合には分割データ量
を削減し、また、要求遅延時間よりも短い場合には分割
データ量を増加させ、1回の分割伝送サイクルが要求遅
延時間内になるように分割データ量を決定する。具体例
では、第1映像および第2映像それぞれに要求遅延時間
が設定され、ステップS1402で測定した伝送時間よ
りも小さな値が設定されていたものとする。したがっ
て、図15の時刻T3から時刻T4までに示すように、
分割データ量が削減される。
【0111】次に、ステップS1406では、ストリー
ム数対応バッファサイズ変更手段1311により、ステ
ップS1402で検出したストリームのプロトコルバッ
ファサイズを、ステップS1405で決定した分割デー
タ量に合わせて変更する。具体例では、図15(b),
(d)に示すように、プロトコルバッファサイズを分割
データ量と同じになるように、時刻T3以降に変更して
いる。
【0112】次に、ステップS1407では、各伝送手
段がステップS1404で決定された順番でステップS
1405で決定された分割データ量でストリームを分割
伝送する。次に、ステップS1408では、ステップS
1402で検出したストリーム、即ちステップS140
6でプロトコルバッファサイズを変更したストリームの
伝送時間を再び測定する。
【0113】そして、ステップ1409では、ステップ
S1408で測定した伝送時間を用いて、伝送速度を
「伝送データ量/伝送時間」により計算し、ステップS
1403で計算した伝送速度(第1計算値)と比較す
る。比較の結果、伝送速度が減少しているならば、ステ
ップS1403で計算した伝送速度(第1計算値)を保
存しておく。ただし、既に保存された伝送速度があるな
らば保存は行わない。つまり、伝送速度が下がり始めた
時点の伝送速度の値を保存しておくのである。具体例で
は、時刻T3が伝送速度が下がり始めた時点であるの
で、伝送速度が下がる前の時刻T2から時刻T3までの
伝送速度の値が保存されることになる。さらに、ステッ
プS1410では、ステップS1409で保存した伝送
速度の値よりも「伝送速度/同じ帯域を共有するストリ
ーム数」が小さいときに限り、プロトコルバッファサイ
ズと分割データ量を元の値に戻す。
【0114】以上説明したように、本実施形態のデータ
伝送装置(サーバ)1301およびデータ伝送方法で
は、分割データ量決定手段1308(分割データ量決定
ステップ)により分割データの伝送時間が一定時間以内
になるように分割データ量を決定し、ストリーム数対応
バッファサイズ変更手段1311(ストリーム数対応バ
ッファサイズ変更ステップ)により共通の帯域を奪い合
うストリーム数と伝送速度の変化に応じてプロトコルバ
ッファの大きさを変更するよう指示する。具体的に、デ
ータの伝送速度が減少した時点の伝送速度を保存してお
き、伝送速度が「保存した伝送速度/同じ帯域を共有す
るストリーム数」になるまで変更を行うので、分割デー
タ量を小さくすることができ、より小さな要求遅延時間
に対応することができる。つまり、プロトコルバッファ
のサイズが小さくなり、各ストリームのスループットが
減少しても、ストリーム数が多ければネットワーク帯域
を十分に使いきることができるので、ネットワークの使
用効率を維持しつつ要求遅延時間内に伝送を行うことが
可能となる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ伝
送装置、データ伝送方法および記録媒体によれば、スト
リーム毎に一定データ量の伝送時間を測定し、同時に伝
送時間が変化したストリームを共通の帯域を奪い合うス
トリームとして検出し、該検出したストリームを分割し
て順番に伝送するので、一時期にネットワークを通過す
るストリームの数を削減して、ネットワークの輻輳を回
避し得るデータ伝送装置、データ伝送方法および記録媒
体を提供することができる。
【0116】また本発明によれば、ストリームを分割伝
送するときの伝送時間と、分割伝送時と同じ量のデータ
を複数のストリームで同時伝送するときの伝送時間とを
比較して、分割伝送するときの伝送時間が小さければ、
それらのストリームが共通の帯域を奪い合うストリーム
であると判断し、伝送時間が変わらないか、或いは分割
伝送するときの伝送時間が大きければ、それらのストリ
ームが別々の帯域を利用すると判断することにより、共
通の帯域を奪い合う複数のストリームを正確に検出する
ことを可能としている。
【0117】また本発明によれば、一定時間内に分割デ
ータの伝送が終了するように分割データ量を決定し、分
割データの伝送毎に低遅延で伝送する必要性の高いデー
タを伝送するので、低遅延で伝送する必要性の高い音声
等のデータを低遅延で伝送することができる。
【0118】また本発明によれば、一定時間内に分割デ
ータの伝送が終了するように分割データ量を決定し、デ
ータ伝送速度に応じてプロトコルバッファの大きさを変
更するので、伝送時間の測定を正確に行いつつ伝送速度
を高速に保つことが可能となる。
【0119】さらに本発明によれば、一定時間内に分割
データの伝送が終了するように分割データ量を決定し、
共通の帯域を奪い合うストリーム数とデータ伝送速度に
応じてプロトコルバッファの大きさを変更するので、ネ
ットワークの使用効率を維持しつつ要求遅延時間内に伝
送を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送装置
を備えたマルチメディア伝送システムの構成図である。
【図2】第1の実施形態のデータ伝送方法の手順を説明
するフローチャートである。
【図3】第1の実施形態のデータ伝送方法を説明するタ
イムチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送装置
を備えたマルチメディア伝送システムの構成図である。
【図5】第2の実施形態のデータ伝送方法の手順を説明
するフローチャートである。
【図6】第2の実施形態のデータ伝送方法を説明するタ
イムチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るデータ伝送装置
を備えたマルチメディア伝送システムの構成図である。
【図8】第3の実施形態のデータ伝送方法の手順を説明
するフローチャートである。
【図9】第3の実施形態のデータ伝送方法を説明するタ
イムチャートである。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るデータ伝送装
置を備えたマルチメディア伝送システムの構成図であ
る。
【図11】第4の実施形態のデータ伝送方法の手順を説
明するフローチャートである。
【図12】第4の実施形態のデータ伝送方法を説明する
タイムチャートである。
【図13】本発明の第5の実施形態に係るデータ伝送装
置を備えたマルチメディア伝送システムの構成図であ
る。
【図14】第5の実施形態のデータ伝送方法の手順を説
明するフローチャートである。
【図15】第5の実施形態のデータ伝送方法を説明する
タイムチャートである。
【図16】従来のマルチメディア伝送システムの構成図
である。
【図17】従来のマルチメディア伝送システムのサーバ
におけるデータ伝送を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
101,401,701,1001,1301 デー
タ伝送装置(サーバ) 102 ネットワーク 103−1〜103ーM 端末 104 ストリーム生成手段 105−1〜105−N 伝送手段 106 同時輻輳検出手段 107,407,707,1007,1307 分割
制御手段 408 伝送時間比較手段 708,1008,1308 分割データ量決定手段 709 優先ストリーム記憶手段 1010 バッファサイズ変更手段 1311 ストリーム数対応バッファサイズ変更手段
フロントページの続き Fターム(参考) 5C064 BA07 BB05 BB10 BC10 BC16 BC20 BC27 BD08 5K028 DD01 DD02 EE07 JJ02 PP11 5K030 GA02 GA13 HB21 HC01 HC14 JA01 KX11 LA03 LC11 LE05 LE06 MB02 5K034 AA03 CC02 CC05 DD02 EE10 HH21 HH64 MM21

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のストリームをネットワークに伝送
    するデータ伝送装置において、 共通の帯域を奪い合うストリームを検出する同時輻輳検
    出手段と、 前記同時輻輳検出手段によって検出したストリームを一
    定データ量に分割して順番に伝送する分割伝送手段と、
    を有することを特徴とするデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のストリームを同時伝送すると
    きの伝送時間と分割伝送するときの伝送時間とを比較す
    る伝送時間比較手段を有し、 前記同時輻輳検出手段は、前記伝送時間比較手段の比較
    結果に基づき共通の帯域を奪い合うストリームを検出す
    ることを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記同時輻輳検出手段は、前記伝送時間
    比較手段の比較結果に基づき、分割伝送するときの伝送
    時間が同時伝送するときの伝送時間より小さければ、そ
    れらのストリームが共通の帯域を奪い合うストリームで
    あると判断し、分割伝送したときの伝送時間が同時伝送
    するときの伝送時間と変わらないか或いは同時伝送する
    ときの時間より大きければ、それらのストリームが別々
    の帯域を利用していると判断することを特徴とする請求
    項2に記載のデータ伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記分割伝送手段は、一定時間内に前記
    分割データの伝送が終了するように分割データ量を決定
    し、分割データの伝送毎に、低遅延で伝送する必要性の
    高いデータを伝送することを特徴とする請求項1、2ま
    たは3に記載のデータ伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記低遅延で伝送する必要性の高いデー
    タは、音声データであることを特徴とする請求項4に記
    載のデータ伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記分割伝送手段は、一定時間内に前記
    分割データの伝送が終了するように分割データ量を決定
    し、データ伝送速度に応じてプロトコルバッファの大き
    さを変更することを特徴とする請求項1、2または3に
    記載のデータ伝送装置。
  7. 【請求項7】 前記分割伝送手段は、一定時間内に前記
    分割データの伝送が終了するように分割データ量を決定
    し、共通の帯域を奪い合うストリーム数とデータ伝送速
    度に応じてプロトコルバッファの大きさを変更すること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載のデータ伝送
    装置。
  8. 【請求項8】 複数のストリームをネットワークに伝送
    するデータ伝送装置において、 複数のストリームを生成するストリーム生成手段と、 前記複数のストリームを前記ネットワークを介して複数
    台の端末に伝送する1または複数の伝送手段と、 同時に伝送時間が変化するストリームを共通の帯域を奪
    い合うストリームとして検出する同時輻輳検出手段と、 前記同時輻輳検出手段によって検出したストリームを一
    定データ量に分割して順番に伝送するように前記1また
    は複数の伝送手段を制御する分割制御手段と、を有する
    ことを特徴とするデータ伝送装置。
  9. 【請求項9】 前記複数のストリームを同時伝送すると
    きの伝送時間と分割伝送するときの伝送時間とを比較す
    る伝送時間比較手段を有し、 前記分割制御手段は、前記同時輻輳検出手段の検出結果
    と前記伝送時間比較手段の比較結果に基づき、ストリー
    ムを分割して伝送するか否かを決定することを特徴とす
    る請求項8に記載のデータ伝送装置。
  10. 【請求項10】 前記分割データの伝送時間が一定時間
    以内になるように分割データ量を決定する分割データ量
    決定手段と、 低遅延で伝送する必要性の高いストリームを記憶する優
    先ストリーム記憶手段と、を有し、 前記分割制御手段は、共通の帯域を奪い合うストリーム
    の中から前記優先ストリーム記憶手段に記憶されている
    ストリームを検索し、該検索で一致したストリームのデ
    ータ伝送を、分割データの伝送毎に行うことを特徴とす
    る請求項8または9に記載のデータ伝送装置。
  11. 【請求項11】 前記分割データの伝送時間が一定時間
    以内になるように分割データ量を決定する分割データ量
    決定手段と、 前記1または複数の伝送手段に対し、伝送速度の変化に
    応じてプロトコルバッファの大きさを変更するよう指示
    するバッファサイズ変更手段と、を有することを特徴と
    する請求項8または9に記載のデータ伝送装置。
  12. 【請求項12】 前記分割データの伝送時間が一定時間
    以内になるように分割データ量を決定する分割データ量
    決定手段と、 前記1または複数の伝送手段に対し、共通の帯域を奪い
    合うストリーム数と伝送速度の変化に応じてプロトコル
    バッファの大きさを変更するよう指示するストリーム数
    対応バッファサイズ変更手段と、を有することを特徴と
    する請求項8または9に記載のデータ伝送装置。
  13. 【請求項13】 複数のストリームをネットワークに伝
    送するデータ伝送方法において、 共通の帯域を奪い合うストリームを検出する同時輻輳検
    出ステップと、 前記同時輻輳検出ステップによって検出したストリーム
    を一定データ量に分割して順番に伝送する分割伝送ステ
    ップと、を有することを特徴とするデータ伝送方法。
  14. 【請求項14】 前記複数のストリームを同時伝送する
    ときの伝送時間と分割伝送するときの伝送時間とを比較
    する伝送時間比較ステップを有し、 前記同時輻輳検出ステップは、前記伝送時間比較ステッ
    プの比較結果に基づき共通の帯域を奪い合うストリーム
    を検出することを特徴とする請求項13に記載のデータ
    伝送方法。
  15. 【請求項15】 前記同時輻輳検出ステップは、前記伝
    送時間比較ステップの比較結果に基づき、分割伝送する
    ときの伝送時間が同時伝送するときの伝送時間より小さ
    ければ、それらのストリームが共通の帯域を奪い合うス
    トリームであると判断し、分割伝送したときの伝送時間
    が同時伝送するときの伝送時間と変わらないか或いは同
    時伝送するときの時間より大きければ、それらのストリ
    ームが別々の帯域を利用していると判断することを特徴
    とする請求項14に記載のデータ伝送方法。
  16. 【請求項16】 前記分割伝送ステップは、一定時間内
    に前記分割データの伝送が終了するように分割データ量
    を決定し、分割データの伝送毎に、低遅延で伝送する必
    要性の高いデータを伝送することを特徴とする請求項1
    3、14または15に記載のデータ伝送方法。
  17. 【請求項17】 前記低遅延で伝送する必要性の高いデ
    ータは、音声データであることを特徴とする請求項16
    に記載のデータ伝送方法。
  18. 【請求項18】 前記分割伝送ステップは、一定時間内
    に前記分割データの伝送が終了するように分割データ量
    を決定し、データ伝送速度に応じてプロトコルバッファ
    の大きさを変更することを特徴とする請求項13、14
    または15に記載のデータ伝送方法。
  19. 【請求項19】 前記分割伝送ステップは、一定時間内
    に前記分割データの伝送が終了するように分割データ量
    を決定し、共通の帯域を奪い合うストリーム数とデータ
    伝送速度に応じてプロトコルバッファの大きさを変更す
    ることを特徴とする請求項13、14または15に記載
    のデータ伝送方法。
  20. 【請求項20】 複数のストリームをネットワークに伝
    送するデータ伝送方法において、 複数のストリームを生成するストリーム生成ステップ
    と、 前記複数のストリームを前記ネットワークを介して複数
    台の端末に並列に伝送する複数の伝送ステップと、 同時に伝送時間が変化するストリームを共通の帯域を奪
    い合うストリームとして検出する同時輻輳検出ステップ
    と、 前記同時輻輳検出ステップによって検出したストリーム
    を一定データ量に分割して順番に伝送するように前記複
    数の伝送ステップを制御する分割制御ステップと、を有
    することを特徴とするデータ伝送方法。
  21. 【請求項21】 前記複数のストリームを同時伝送する
    ときの伝送時間と分割伝送するときの伝送時間とを比較
    する伝送時間比較ステップを有し、 前記分割制御ステップは、前記同時輻輳検出ステップの
    検出結果と前記伝送時間比較ステップの比較結果に基づ
    き、ストリームを分割して伝送するか否かを決定するこ
    とを特徴とする請求項20に記載のデータ伝送方法。
  22. 【請求項22】 前記分割データの伝送時間が一定時間
    以内になるように分割データ量を決定する分割データ量
    決定ステップを有し、 前記分割制御ステップは、共通の帯域を奪い合うストリ
    ームの中から優先ストリーム記憶手段に記憶されている
    低遅延で伝送する必要性の高いストリームを検索し、該
    検索で一致したストリームのデータ伝送を、分割データ
    の伝送毎に行うことを特徴とする請求項20または21
    に記載のデータ伝送方法。
  23. 【請求項23】 前記分割データの伝送時間が一定時間
    以内になるように分割データ量を決定する分割データ量
    決定ステップと、 前記複数の伝送ステップに対し、伝送速度の変化に応じ
    てプロトコルバッファの大きさを変更するよう指示する
    バッファサイズ変更ステップと、を有することを特徴と
    する請求項20または21に記載のデータ伝送方法。
  24. 【請求項24】 前記分割データの伝送時間が一定時間
    以内になるように分割データ量を決定する分割データ量
    決定ステップと、 前記複数の伝送ステップに対し、共通の帯域を奪い合う
    ストリーム数と伝送速度の変化に応じてプロトコルバッ
    ファの大きさを変更するよう指示するストリーム数対応
    バッファサイズ変更ステップと、を有することを特徴と
    する請求項20または21に記載のデータ伝送方法。
  25. 【請求項25】 請求項13、14、15、16、1
    7、18、19、20、21、22、23または24に
    記載のデータ伝送方法をコンピュータに実行させるため
    のプログラムとして記録したコンピュータにより読み取
    り可能な記録媒体。
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