JP6149601B2 - ガス透過性試験片、ガス透過性試験片作製装置、及びガスバリア透過性評価装置 - Google Patents

ガス透過性試験片、ガス透過性試験片作製装置、及びガスバリア透過性評価装置 Download PDF

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本発明は、腐食性金属層の腐食状態を測定することで基板(フィルムあるいは板状部材)のガス透過性を評価するガス透過性試験片と、ガス透過性試験片の作製方法、ガス透過性試験片作製装置、及びガスバリア透過性評価装置に関する。
フィルムあるいは板状部材からなる基板のガスバリア性評価方法として、カルシウム腐食法を代表とする金属腐食法が知られている(例えば特許文献1を参照)。この方法は、対象の基板に目的のガスを接触させ、基板を透過したガスを腐食性金属と反応させ、腐食した金属の量を測定することで、基板のガスバリア性能を評価する方法である(例えば非特許文献1を参照)。
具体的には、対象の基板を透過したガスのみに反応するように、腐食性金属層をガス不透過性材料層で密封した試験片(例えば図1に示すガス透過性試験片100)を作製する。その後、この試験片を一定ガス濃度、一定温度条件下に暴露し、対象の基板の測定面に目的のガスを接触させ、基板を透過したガスにより腐食性金属を腐食させる。腐食した金属の抵抗値等の電気特性の経時変化を測定することで、ガス透過性を評価する。
ガスバリアの機能を持つ基板(フィルムあるいは板状部材)は、食料品、精密電子部品及び医薬品の包材として用いられている。これらは、内容物の変質を抑制しそれらの機能や性質を保持するために、包装材料を通過するガスによる影響を防止する必要があるため、これらを遮断するガスバリア性を備えることが求められてきた。さらに近年、ガスバリアの機能を持つ基板は、太陽電池モジュールの部材である裏面保護シートや、有機EL素子のガスバリア層などの産業資材として用いられるようになってきた。
特開2005−181300号公報
Schubert et al. "Electrical calcium test for moisture barrier evaluation for organic devices" REVIEW OF SCIENTIFIC INSTRUMENTS 82.094101(2011)
金属腐食法により基板のガス透過性を評価する方法では、前述したように、腐食性金属層の電気特性の変化を測定することで、ガス透過性を評価する。腐食性金属層が面内で均一に腐食した場合、腐食した割合に応じて均一に電気特性が変化していく。しかし、実際は、基板のガス透過性は面内で均一ではないため、腐食性金属層は偏って腐食していく。よって、例えば、腐食性金属層の平面形状が四角形で、対向するニ辺のみに電極を配置した試験片では、ガス透過性を正確に評価することができないという欠点を有している。
例えば、図2および図3は、ガス透過性試験片200,300を用いた試験で、腐食性金属層20,30の腐食部分22,32の広がり方が、電極24,34が配置された二辺と平行な場合(図2)と垂直な場合(図3)を示す。いずれの場合でも、腐食性金属層20,30の腐食量が同じであれば、基板21,32のガス透過性は等しい。
しかし、図2の場合は、腐食性金属層20の腐食部22の電気抵抗が非腐食部23よりも高いため、電極24間の電気特性値、例えば抵抗値は高くなる。一方、図3の場合は、腐食性金属層30の非腐食部33を通して、各電極34間が電気的に接続されているため、抵抗値が図2の場合よりも低い値となる。つまり、ガス透過性が等しいにもかかわらず、前者は後者よりもガス透過性が高いという測定結果になってしまう。
また、従来のガス透過性試験片であっても、基板が透明なガス透過性試験片であれば、上述したような腐食性金属層の腐食の偏りが発生しているかどうかを、基板を通して腐食性金属層を観察することで判断することができる。しかし、基板が不透明なガス透過性試験片は、このような問題が発生しているのかどうかさえ分からないという欠点を有している。
本発明の課題は、従来のガス透過性試験片の欠点が解消されて、より正確にガス透過性を評価できるガス透過性試験片と、このガス透過性試験片を作製できる作製装置、このガス透過性試験片を用いてガス透過性を評価できる装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、フィルムあるいは板状部材からなる基板と、前記基板の一方の面の少なくとも一部に形成された、特定のガスと反応して腐食する腐食性金属層と、前記腐食性金属層の一部と接する電極と、前記腐食性金属層の側面および前記基板と反対側の面を塞ぐガス不透過性材料層と、を備え、前記腐食性金属層の平面形状は多角形であり、前記多角形の全ての辺に前記電極が配置され、前記電極により前記腐食性金属層の電気的特性を測定することで、前記基板に対する前記ガスの透過率を評価するガス透過性試験片を提供する。
上記態様のガス透過性試験片によれば、前記腐食性金属層の平面形状は多角形であり、前記多角形の全ての辺に前記電極が配置されているため、前記電極により前記腐食性金属層の電気的特性測定をする際に、前記各辺に配置された任意の二つの電極を選定して電気特性を測定することで、ガス透過性をより正確に評価することができる。
つまり、前記腐食性金属層の腐食の広がり方に応じて、前記ガス透過性試験片のガス透過性を正確に測定できる電極位置は異なるが、上記態様のガス透過性試験片によれば、各辺に配置された任意の二つの電極を使用して様々な方向から前記腐食性金属層の電気特性値を測定することで、より測定に適した電極位置が選定可能となるため、ガス透過性をより正確に評価することができる。
よって、上記態様のガス透過性試験片によれば、前記基板が不透明であっても、前記腐食性金属層で腐食の偏りが生じているかどうかが分かるため、前記基板が不透明な場合に従来のガス透過性試験片が有している欠点を解消できる。
上記態様のガス透過性試験片において、前記腐食性金属層の平面形状は四角形であり、前記電極が前記四角形の四辺に配置されていると、前記腐食性金属層が複雑ではない単純な形に形成されていることで、より容易に測定に適した電極位置を選定することができるため好ましい。
上記態様のガス透過性試験片において、前記電極が一辺に対して複数個配置されていると、より様々な方向から、電気特性値を測定する電極を選定することができるため好ましい。また、選定した電極の組み合わせごとの電気特性値を、CTアルゴリズムにより画像再構成することで、腐食部分の可視化を行うこともできる。
上記態様のガス透過性試験片において、前記腐食性金属層が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカリ金属の合金、およびアルカリ土類金属の合金のうちのいずれか一つを含むと、前記腐食性金属層は水蒸気によって腐食されるため、前記腐食性金属層がこれらを含まないガス透過性試験片と比較して、容易に水蒸気透過度を求めることができる。
上記態様のガス透過性試験片において、前記腐食性金属層が、カルシウム、マグネシウム、カルシウム合金、およびマグネシウム合金のうちのいずれか一つを含むと、前記腐食性金属層は水蒸気によって腐食されるとともに、前記腐食性金属層を安価に製造することができる。よって、前記腐食性金属層がこれらを含まないガス透過性試験片と比較して、安価且つ容易に水蒸気透過度を求めることができる。
また、本発明の別の態様は、上記態様のガス透過性試験片を作製するガス透過性試験片作製装置であって、前記基板が保管された容器内に、前記腐食性金属層を形成する装置と、前記電極を形成する装置と、前記ガス不透過性材料層を形成する装置が配置されていることを特徴とするガス透過性試験片作製装置を提供する。
前記電極を形成する装置と前記ガス不透過性材料層を形成する装置として、共通する装置、例えばグローブボックスを用いることができるが、これ以外の装置を用いることもできる。
上記態様のガス透過性試験片作製装置によれば、上記効果を有する上記態様のガス透過性試験片を作製することができる。
また、本発明の別の態様は、上記態様のガス透過性試験片作製装置と、前記ガス透過性試験片作製装置により作製された上記態様のガス透過性試験片を、前記ガス透過性試験片作製装置の前記容器内に保管した状態で、一定のガス濃度及び一定の温度の環境下に曝露する装置と、前記環境下に曝露した状態で前記電極を使用して電気特性を測定することで、前記ガス透過性試験片の腐食性金属層の腐食が進行する程度を測定する測定装置と、を備えることを特徴とするガス透過性評価装置を提供する。
上記態様のガス透過性評価装置によれば、上記態様のガス透過性試験片作製装置により作製されたガス透過性試験片を、そのまま一定のガス濃度及び一定の温度の環境下に曝露することができる装置を用いることで、腐食が進行する程度を経時的に測定してガス透過性を評価することができる。このため、上記態様に係るガス透過性評価装置であれば、ガス透過性試験片が当該環境外に曝されることによる環境変化のガス透過性への影響を抑えることができ、より正確な評価を行うことができる。
本発明のガス透過性試験片によれば、各辺に配置された任意の二つの電極を使用して様々な方向から腐食性金属層の電気特性値を測定することで、より測定に適した電極位置が選定可能となるため、従来のガス透過性試験片と比較して、ガス透過性をより正確に評価することができる。
従来例および本発明の実施形態に相当するガス透過性試験片を示す断面図である。 従来例のガス透過性試験片を用いた試験で、腐食金属層の腐食部分が、電極が配置された二辺と平行に広がっていった例を示す平面図である。 従来例のガス透過性試験片を用いた試験で、腐食金属層の腐食部分が、電極が配置された二辺と垂直に広がっていった例を示す平面図である。 本発明のガス透過性試験片の実施形態であって、腐食性金属層の全ての辺に電極が配置されているガス透過性試験片の一例を示す平面図である。 本発明のガス透過性試験片の実施形態であって、腐食性金属層の全ての辺に複数個の電極が配置されているガス透過性試験片の一例を示す平面図である。 本発明のガス透過性評価装置の構成例を示す概略図である。 本発明のガス透過性試験片作製装置の構成例を示す概略図である。
以下に、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
(ガス透過性試験片)
図1は、金属腐食法に使用するガス透過性試験片を説明する断面図である。
図1のガス透過性試験片100では、試験の対象である基板11に接する形で、平面状の腐食性金属層12が設けられており、腐食性金属層12と接する形で、電極14が形成されている。ガス透過性試験片100は、さらに、ガス不透過性材料層13を有する。
ガス不透過性材料層13は、腐食性金属層12の側面と腐食性金属層12の基板11とは反対側の面を塞ぐ。この実施形態では、腐食性金属層12が基板11の一方の面の一部に形成されているため、ガス不透過性材料層13は、基板11の一方の面の腐食性金属層12が形成されていない部分にも形成されている。また、ガス不透過性材料層13は、電極14の基板11側とは反対側の面にも形成されている。
また、電極14の先端部は、ガス不透過性材料層13より外側に配置されている。
図4は、本発明の実施形態に相当するガス透過性試験片400を示す平面図であって、図4のA−A断面は図1と同じである。図4では、腐食性金属層42と電極44,46との関係を説明するために、電極44,46が最上部に表示され、その下に腐食性金属層42が表示されている。
ガス透過性試験片400は、フィルムあるいは板状部材からなる基板41と、腐食性金属層42と、二対四個の電極44,46と、ガス不透過性材料層45とを有する。腐食性金属層42の平面形状は四角形であり、二対四個の電極44,46がそれぞれ、腐食性金属層42をなす四角形の四辺に配置されている。つまり、一対の電極44と一対の電極46は互いに垂直な配置となっている。二対四個の電極44,46は、それぞれガス不透過性材料層45の外側まで延びる端子部44a,46aを有する。
図4のガス透過性試験片400によれば、電極44と電極46の両方を使用して電気特性を測定し、比較することで、腐食性金属層42が、偏りをもって腐食しているかどうか判断が可能となり、より適した電極を選択することで、従来のガス透過性試験片と比較して、より正確にガス透過性を評価することができる。
また、腐食性金属層42の平面形状が四角形であるため、腐食性金属層42の平面形状が四角形以外の多角形である場合と比較して、腐食性金属層42の腐食が偏りがあるかどうかを容易に判断することができる。
図5は、本発明の実施形態に相当するガス透過性試験片500を示す平面図であって、図5のA−A断面は図1と同じである。図5では、腐食性金属層52と電極54,56との関係を説明するために、電極54,56が最上部に表示され、その下に腐食性金属層52が表示されている。
ガス透過性試験片500は、基板51と、腐食性金属層52と、二対の電極54,56と、ガス不透過性材料層55とを有する。腐食性金属層52の平面形状は四角形であり、腐食性金属層52をなす四角形の一対の短辺にそれぞれ三個の電極54が配置され、一対の長辺にそれぞれ五個の電極56が配置されている。つまり、各電極54,56が腐食性金属層52をなす四角形の四辺に配置されるとともに、一辺に対して複数個配置されている。
また、電極54と電極56は互いに垂直な配置となっている。また、電極54,56は、腐食性金属層52をなす四角形の各辺に対して垂直に延びて、ガス不透過性材料層55の外側まで至っている。
図5のガス透過性試験片500によれば、複数の電極54および電極56の両方をそれぞれ組み合わせて複数の電気特性を測定し、比較することで、腐食性金属層52が、偏りをもって腐食しているかどうか判断が可能となる。加えて、選定した電極の組み合わせ毎の電気特性値を、CTアルゴリズムにより画像再構成することで、基板51が不透明であっても腐食部分の可視化を行うこともできる。
また、腐食性金属層42と腐食性金属層52は、特定のガスと反応して腐食する金属層であれば良く、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはその何れかの合金のうち何れか一つを含むものである。アルカリ金属、アルカリ土類金属あるいはその何れかの合金は、反応性に富み、水蒸気によって容易に腐食されるので、水蒸気のガス透過性を示す水蒸気透過度を求めるためには適している組み合わせである。
さらに、アルカリ土類金属としては、例えば、カルシウム、マグネシウムまたはその何れかの合金のうち何れか一つを含むものであれば良い。カルシウム、マグネシウムあるいはその何れかの合金は、水蒸気によって容易に腐食される上に、安価であり、かつ蒸着により薄膜を形成しやすいため、水蒸気透過度を求めるために、より一層適している組み合わせである。
また、ガス不透過性材料層45とガス不透過性材料層55は、上記特定のガスと反応しない材料であれば良く、例えば、ガス不透過性樹脂、金属、金属酸化物、金属窒化物、ガラス等であるが、これらに限定するものではない。
(ガス透過性試験片の作製装置)
図6は、図4で示したガス透過性試験片400と図5で示したガス透過性試験片500の作製装置600の断面図である。
作製装置600は、測定対象となる基板41,51をセットすることができる台座61と、交換装置を備えたマスク62(以下、単に「マスク62」ともいう。)と、腐食性金属層42,52を成膜する装置63(以下、単に「成膜装置63」ともいう。)と、ガス不透過性材料層43,53を成膜する装置64(以下、単に「成膜装置64」ともいう。)と、電極44,54および電極46,56を成膜する装置65(以下、単に「成膜装置65」ともいう。)と、温度湿度調節装置66と、電気特性測定装置67と、これら内部に備えたチャンバー68とで構成されている。
なお、成膜装置63は、台座61にセットされた基板41,51の一方の面に腐食性金属層42,52を形成できるように配置されている。
また、成膜装置65は電極44、電極46、電極54あるいは電極56を腐食性金属層42あるいは腐食性金属層52上に形成できるように配置されている。また、成膜装置64は、腐食性金属層42,52を、基板41,51と電極44,54および電極46,56とあわせて、ガス不透過性材料層45,55で密封できるように配置されている。
また、マスク62は、台座61と成膜装置63,64,65との間に配置され、且つ、台座61にセットされた基板51と対向配置されている。
また、温度湿度調節装置66は、チャンバー68の内部の温度湿度環境を調節できるように配置されている。また、電気特性測定装置67は、例えば、腐食性金属層42,52の電気抵抗値を,電極44,54および電極46,56を使用して測定できるように配置されている。
言い換えると、ガス透過性試験片400,500の作製装置600は、ガス透過性試験片400,500を作製する装置(つまり、台座61と、マスク62と、成膜装置63と、成膜装置64と、成膜装置65とを含んで構成される装置)と、ガス透過性試験片400,500を目的の温度湿度環境下に暴露する装置(つまり、温度湿度調節装置66)と、ガス透過性試験片400,500が備える基板41,51を透過したガスにより腐食した腐食性金属層42,52の電気特性を測定する装置(つまり、電気特性測定装置67)を兼ね備えた装置である。
このように、本実施形態に係る作製装置600は、一つの装置でガス透過性試験片400,500の作製からガス透過性の測定までを行うことができる装置である。
なお、チャンバー68が、本発明のガス透過性試験片作製装置およびガス透過性評価装置の「容器」に相当する。成膜装置63が、本発明のガス透過性試験片作製装置およびガス透過性評価装置の「腐食性金属層を形成する装置」に相当する。成膜装置64が、本発明のガス透過性試験片作製装置およびガス透過性評価装置の「ガス不透過性材料層を形成する装置」に相当する。成膜装置65が、本発明のガス透過性試験片作製装置およびガス透過性評価装置の「電極を形成する装置」に相当する。
また、温度湿度調節装置66が、本発明のガス透過性評価装置の「一定のガス濃度及び一定の温度の環境下に暴露する装置」に相当する。電気特性測定装置67が、本発明のガス透過性評価装置の「曝露した状態で前記電極を使用して電気特性を測定することで腐食性金属層の腐食が進行する程度を測定する測定装置」に相当する。
図6の作製装置600は、ガス透過性試験片400,500の作製からガス透過性の測定までを行うことができる装置である。図7に示す作製装置700は、ガス透過性試験片400,500の作製装置であって、作製装置600が備えている温度湿度調節装置66と電気特性測定装置67を備えていない。図7に示す作製装置700でガス透過性試験片400,500を作製し、ガス透過性試験片400,500によるガス透過性の測定は他の装置で行ってもよい。
(ガス透過性試験片の作製方法)
以下、図6で示した作製装置600を用いたガス透過性試験片500の作製方法について説明する。まず、台座61に基板51をセットし、交換装置を備えたマスク62を用いて、基板61の一方の面の少なくとも一部を開口するようにマスク62をセットする。その後、腐食性金属層52を成膜する装置63を用いて、マスク62が開口している部分の基板51の一方の面にのみ腐食性金属層52を成膜する。
成膜後、マスク62に備わる交換装置を用いて、電極を成膜するマスクに変更する。その後、電極を成膜する装置65を用いて電極54と電極56を成膜する。
成膜後、マスク62に備わる交換装置を用いて、腐食性金属層52を成膜した前記マスクよりも広く開口しているマスクに変更する。その後、ガス不透過性材料層53を成膜する装置64を用いて、基板51の腐食性金属層52と、電極54の一部と電極56の一部が形成されている面を覆うようにガス不透過性材料層53を成膜する。
(腐食度の測定方法)
ガス透過性試験片500の作製後、図6に示した温度湿度調節装置66を用いて、チャンバー68内部を、目的とする温度、湿度環境に保ち、当該環境下にガス透過性試験片500を曝露する。一定時間暴露後、電気特性測定装置67を用いて、腐食性金属層52の電気特性値を求める。この際に、複数ある電極54、複数ある電極56から様々に選定した電極のそれぞれの電気特性値を、CTアルゴリズムにより画像再構成することで、基板51が不透明であっても腐食部分の可視化を行うこともできる。
11・・・基板
12・・・腐食性金属層
13・・・ガス不透過性材料層
14・・・電極
20・・・腐食性金属層
21・・・基板
22・・・腐食性金属層の腐食部
23・・・腐食性金属層の非腐食部
24・・・電極
25・・・ガス不透過性材料層
30・・・腐食性金属層
31・・・基板
32・・・腐食性金属層の腐食部
33・・・腐食性金属層の非腐食部
34・・・電極
35・・・ガス不透過性材料層
41・・・基板
42・・・腐食性金属層
44・・・電極
45・・・ガス不透過性材料層
46・・・電極
51・・・基板
52・・・腐食性金属層
54・・・電極
55・・・ガス不透過性材料層
56・・・電極
61・・・台座
62・・・マスク交換装置
63・・・腐食性金属層を成膜する装置
64・・・ガス不透過性材料層を成膜する装置
65・・・電極を成膜する装置
66・・・温度湿度調節装置
67・・・電気特性測定装置
68・・・チャンバー
71・・・台座
72・・・マスク交換装置
73・・・腐食性金属層を成膜する装置
74・・・ガス不透過性材料層を成膜する装置
75・・・電極を形成する装置
78・・・チャンバー
100・・・ガス透過性試験片
200・・・ガス透過性試験片
300・・・ガス透過性試験片
400・・・ガス透過性試験片
500・・・ガス透過性試験片
600・・・ガス透過性試験片作製装置、ガス透過性評価装置
700・・・ガス透過性試験片作製装置

Claims (7)

  1. フィルムあるいは板状部材からなる基板と、
    前記基板の一方の面の少なくとも一部に形成された、特定のガスと反応して腐食する腐食性金属層と、
    前記腐食性金属層の一部と接する電極と、
    前記腐食性金属層の側面および前記基板と反対側の面を塞ぐガス不透過性材料層と、
    を備え、
    前記腐食性金属層の平面形状は多角形であり、前記多角形の全ての辺に前記電極が配置され、
    前記電極により前記腐食性金属層の電気的特性を測定することで、前記基板に対する前記ガスの透過率を評価するガス透過性試験片。
  2. 前記腐食性金属層の平面形状は四角形であり、前記電極が前記四角形の四辺に配置されている請求項1記載のガス透過性試験片。
  3. 前記電極が一辺に対して複数個配置されている請求項1または2記載のガス透過性試験片。
  4. 前記腐食性金属層は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカリ金属の合金、およびアルカリ土類金属の合金のうちのいずれか一つを含む請求項1〜3のいずれか一項に記載のガス透過性試験片。
  5. 前記アルカリ土類金属は、カルシウム、マグネシウム、カルシウム合金、およびマグネシウム合金のうちのいずれか一つを含む請求項4に記載のガス透過性試験片。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のガス透過性試験片を作製するガス透過性試験片作製装置であって、
    前記基板が保管された容器内に、
    前記腐食性金属層を形成する装置と、前記電極を形成する装置と、前記ガス不透過性材料層を形成する装置が配置されていることを特徴とするガス透過性試験片作製装置。
  7. 請求項6に記載のガス透過性試験片作製装置と、
    前記ガス透過性試験片作製装置により作製された請求項1〜5のいずれか一項に記載のガス透過性試験片を、前記ガス透過性試験片作製装置の前記容器内に保管した状態で、一定のガス濃度及び一定の温度の環境下に曝露する装置と、
    前記環境下に曝露した状態で前記電極を使用して電気特性を測定することで、前記ガス透過性試験片の腐食性金属層の腐食が進行する程度を測定する測定装置と、
    を備えることを特徴とするガス透過性評価装置。
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