JP6148394B1 - 水虫治療具および水虫治療セット - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトで簡単に水虫治療を行うことができる水虫治療具、及び使用する酢液の量も少量ですみ、酢液の匂いが周囲に立ち込めることも少なく、患部の酢液への浸漬が容易且つ効率的な水虫治療具および水虫治療セットを提供する。【解決手段】把持部2と加熱部3と該加熱部3先端に設けられる治療部5とからなり、治療部5の温度制御が可能である水虫治療具1、及び前記水虫治療具1に酢液6、袋体7、載置台8を加えた水虫治療セットである。【選択図】図1
Description
本発明は、水虫治療を行うための水虫治療具および水虫治療セットに関し、更に詳しくは、水虫患部を酢液に浸漬してから患部を熱処置するための水虫治療具および水虫治療セットに関する。
従来より、酢液に含まれる酢酸等が強い殺菌作用を有することがよく知られており、この性質を利用して皮膚で増殖した白癬菌を殺菌する水虫治療も家庭内での治療として一部で行われてきた。酢液の中では木酢液、竹酢液が水虫治療に有効であるといわれている。なお木酢液、竹酢液とは、一般に、木や竹を蒸し焼きにして炭化させる際に出た煙を冷却して液化し、採取した黄褐色の液を静置して3層に分離させ、その中間層の透明な部分を取り出したものである。
また、酢液を用いるとともに水虫患部を温めれば良好な治療効果が得られることも知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1で提案された水虫治療具のように、酢液を湯煎するような方式では、道具全体が大きく保管や扱いが不便である。また、治療に際し熱湯を準備する必要があるため面倒であり、更に、使用する酢液の量が多すぎて不経済である。更にまた、湯煎するため酢液の匂いが周囲に立ち込めるので不快感が大きい。
上記実情に鑑み、本発明は、コンパクトで簡単に水虫治療を行うことができ、また、使用する酢液の量も少量ですみ、酢液の匂いが周囲に立ち込めることも少なく、患部の酢液への浸漬が容易且つ効率的な水虫治療具および水虫治療セットを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、本発明の特徴は、把持部と加熱部と該加熱部先端に設けられる治療部とからなり、治療部の温度制御が可能である水虫治療具である。
本発明の他の特徴は、治療部が先細形状である上記の水虫治療具である。
本発明の更に他の特徴は、治療部が湾曲したプレート状である上記の水虫治療具である。
本発明の他の特徴は、治療部が複数設けられている上記の水虫治療具である。
本発明の他の特徴は、治療部が耐熱性材料で被覆されている上記の水虫治療具である。
本発明の他の特徴は、耐熱性材料が耐熱性樹脂又は耐熱性ゴムである上記の水虫治療具である。
本発明の他の特徴は、治療部が弾性変形可能である上記の水虫治療具である。
本発明の他の特徴は、治療部が50〜80℃の範囲で温度制御可能である上記の水虫治療具である。
本発明の他の特徴は、治療部が80〜300℃の範囲で温度制御可能である上記の水虫治療具である。
本発明の更に他の特徴は、請求項1乃至請求項9に記載の水虫治療具と酢液からなる水虫治療セットである。
本発明の他の特徴は、酢液が、食酢、木酢液、竹酢液から選ばれる少なくとも一種である上記の水虫治療セットである。
本発明の他の特徴は、更に、液不透過性の袋体を有している上記の水虫治療セットである。
本発明の他の特徴は、袋体の入り口に締付手段が設けられている上記の水虫治療セットである。
本発明の他の特徴は、更に、載置台を有しており、該載置台は隆起部と堰止部と両者間に形成された凹窩部とからなり、前記隆起部は前記堰止部に向かって斜降するとともに、途中から該隆起部と前記堰止部とにより包囲される凹窩部を形成する上記の水虫治療セットである。
本発明の水虫治療具は、小型で電熱を利用するため、使い勝手が良く、また保管も容易である。
また、本発明の水虫治療セットは、使用する酢液が少量ですみ、経済的である。さらに、酢液を加熱しないので使用中でも酢液の匂いが周囲に立ち込めることが少なく、不快感を与えずに済む。
また、本発明の水虫治療セットは、使用する酢液が少量ですみ、経済的である。さらに、酢液を加熱しないので使用中でも酢液の匂いが周囲に立ち込めることが少なく、不快感を与えずに済む。
本発明の水虫治療具1は、図1に示すように、把持部2と加熱部3と該加熱部3先端に設けられる治療部5とからなり、治療部5の温度制御が可能であることを特徴とする。
また、本発明の水虫治療セットは、前記水虫治療具1と、酢液6と、必要に応じ、袋体7と、載置台8とからなる。
また、本発明の水虫治療セットは、前記水虫治療具1と、酢液6と、必要に応じ、袋体7と、載置台8とからなる。
図1に示すように、本発明の水虫治療具1は、把持部2と加熱部3と治療部5とからなる。9はコードである。この水虫治療具1は、水虫患部を酢液に浸漬させた後、治療部5を水虫患部に近接させるか当接させることにより、水虫患部を加熱することにより、白癬菌(水虫菌、以下同じ)を殺菌し、水虫を治療する。
本発明において、把持部2は本発明の水虫治療具1を把持する部分である。図1に示した例において、把持部2は円筒形であるが、持ちやすい形状である限り、形状は限定されず、滑り止め用の凹凸が設けられていてもよいし、あるいは、ピストルのグリップのように、治療部5が配置される方向とは別方向に延設された形状でもよい。
本発明において加熱部3は、治療部5を必要な温度まで昇温させるための部分であり、通常はニクロム線のような、電気抵抗が高い金属線をコイル状に巻き、周囲を導電性及び熱伝導性が低い物質で保護した棒状部材とされる。図1に示した例において、加熱部3は把持部2から突出して設けられているが、把持部2の中に加熱部3を設けて加熱部3と治療部5の間を熱伝導性に優れた物質で繋ぐようにしてもよい。
本発明では、治療部5の温度が制御可能となるように構成されている。温度制御の方法は特に限定されないが、例えば、治療部5に温度センサーを設置しておき、治療部5の温度が一定以下になれば加熱部3に通電して発熱させ、治療部5の温度が一定以上になれば通電を止める方式が例示できる。温度調節の方法も特に限定されないが、把持部2の邪魔にならない部位に温度調節用のダイヤル(温度制御部4)を設け、必要に応じて適切な温度に設定する方法が例示できる。
温度を調節する範囲については、水虫患部を加熱する方式によって変えるのが好ましい。治療部5を水虫患部に当接させて過熱する場合は、水虫患部を十分加熱しつつ皮膚の火傷を避ける観点から、治療部5を50〜80℃の範囲で温度制御可能とするのが好ましい。なお、当接させる場合でも、治療時間中連続して当接させるのでなく、間欠的、即ち、一旦治療部5を水虫患部に当接させ、熱くなると治療部5を水虫患部から離し、水虫患部が冷めてくると再び当接させるという作業を繰り返すのが好ましい。
治療部5を水虫患部に当接させず、近接させて放射熱により水虫患部を加熱する場合は、治療部を80〜300℃の範囲で温度制御可能として、近接させる距離を調節して水虫患部を放射熱により50〜80℃で加熱するのが好ましい。
治療部5の形状は特に限定されず、患部に当接又は近接させやすい形状であればどのような形状でも採用できる。例えば水虫は足の指間にできることが多く、そのため治療部5は足の指間に、上方から(図13)、又は、指間の開いた前方から(図11、図12)差しし込みやすいように、先細形状とすることができる(図1(a))。
また、近接させる治療部5としては、コイル状のニクロム線を用いることも可能で、構造も簡単である。この場合、絶縁性及び耐熱性を有する雲母のテープをニクロム線に巻き付けてもよい。
また、近接させる治療部5としては、コイル状のニクロム線を用いることも可能で、構造も簡単である。この場合、絶縁性及び耐熱性を有する雲母のテープをニクロム線に巻き付けてもよい。
また、爪水虫を治療するために、図2に記載したように、治療部5の形状を湾曲したプレート状とすることもできる。或いは、三本の指にできる2箇所の指間を同時に治療できるように、図3に示したように、治療部5を二股、あるいはそれ以上とすることも可能である。
治療部5の表面は、例えば図4に示すように、耐熱性材料5a、好ましくは耐熱性ゴムまたは耐熱性樹脂で被覆することが好ましい。これにより、治療部5を水虫患部に当接させた際のフィット性や肌触りが良好となる。より好ましくは、フィット性や肌触りに優れた耐熱性ゴムが用いられる。
具体的な耐熱性材料及び耐熱性ゴムは、水虫患部に治療部5を当接させるタイプ(以下、「当接タイプ」と称することがある)と、水虫患部に治療部5を当接させず、近接させるタイプ(以下、「近接タイプ」と称することがある)では治療部5の加熱温度が異なるため、適切な樹脂、ゴムが異なる。
当接タイプの場合の使用できる耐熱性樹脂及び耐熱性ゴムは、火傷をしない温度、例えば50〜80℃の熱に耐えればよい。そのような耐熱性樹脂としては、ポリエチレン(耐熱温度:90〜110℃、以下同じ)、ポリプロピレン(100〜140℃)、ポリ塩化ビニリデン(130〜150℃)、ナイロン6(80〜140℃)、ポリカーボネート(120〜130℃)等が例示できる。
また、耐熱ゴムとしては水素化ニトリルゴム(110℃)、フッ素ゴム(200℃)、シリコンゴム(180℃)、エチレンプロピレンゴム(120℃)、アクリルゴム(140℃)、ブチルゴム(110℃)、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム(100℃)、エピクロルヒドリンゴム(100℃)が例示できる。
近接タイプの場合は、当接タイプより高い温度、例えば80〜300℃の熱に耐えればよく、このような耐熱性樹脂としては、ポリイミド樹脂(500℃前後)、ポリアミドイミド樹脂(275℃前後)が例示できる。
図5(a)(b)に示すように、治療部5は外圧により弾性変形する程度する程度の柔軟性があったほうが好ましい。治療部5が弾性変形すれば、水虫患部に押し当てることにより、患部の形状に沿って撓み、治療部5を広範囲に且つ容易に水虫患部に当接させることができる。
治療部5を弾性変形可能とする方法については特に限定されないが、例えば図5(a)に示すように、治療部5を構成する材料を軸方向に分割し、分割された材料をバネ等の弾性材料を用いて連結する方法が例示できる。
本発明においては、必要に応じ、治療部5の根元を覆う保護カバー5bを設けることもできる。保護カバー5bは断熱材料からなる部材であり、治療したい部分以外の箇所が熱せられるのを防止する。
本発明の水虫治療具は、酢液とともに用いられる。詳しくは、水虫患部を一定時間、酢液に浸漬してから、水虫治療具を用いて水虫患部を加熱処置する。使用する酢液としては特に限定されないが、食酢、木酢液、竹酢液から選ばれる少なくとも一種が好ましく使用される。なお、食酢の中でも特に米酢等の穀物酢が効果的である。酢液は、必要に応じ、水で稀釈される。患部の酢液への浸漬時間は特に制限されないが、10分〜1時間程度が好適である。
加熱処置は、患部が50〜80℃程度になるように当接加熱、又は、近接加熱される。加熱処置は特に制限されないが10分〜1時間程度が好適である。尚、加熱処置中、熱く感じたときには治療具を離し、冷めると再度加熱する間欠処置も有効である。
加熱処置は、患部が50〜80℃程度になるように当接加熱、又は、近接加熱される。加熱処置は特に制限されないが10分〜1時間程度が好適である。尚、加熱処置中、熱く感じたときには治療具を離し、冷めると再度加熱する間欠処置も有効である。
水虫患部の酢液への浸漬は、酢液を液不透過性の袋体7に投入して、その袋体の中に水虫患部を挿入して浸漬することにより行うのが好ましい。袋体7の形状は特に限定されず、図7(a)に示したような通常のビニール袋でもよいが、通常、水虫は足指の指間または足指の爪にできることが多いことから、足を入れやすく、酢液の量を少なくしてすむように、図7(b)に示すような靴下型の袋体7を用いることができる。
また、水虫患部の酢液への浸漬は、一定時間連続して行うので、その間に袋体7がずりおちないように、袋体7の入り口付近に締付手段7aを設けるのが好ましい。具体的な締付手段7aは袋体7がずり落ちないものならどんなものでも採用できるが、紐やゴム紐、面ファスナーなどが例示できる。
上述の通り、水虫患部は手指や足指の指間または足指の爪であることが多いことから、手や足全体を酢液に浸漬するより、手指や足指の先だけを酢液に浸漬するほうが、酢液の量が少なくて済み、経済的である。そのためには、例えば図8に示したような載置台8に手や足を載置するのが容易である。
本発明における載置台8の形状は、手や足を先の方が下方に向けて載置することが可能であるかぎり特に限定されないが、本発明では、図8に示したような隆起部8aと堰止部8bと凹窩部8cを備えたものが好適に使用できる。
上記の載置台8において、隆起部8aは堰止部8bに向かって斜降している。これにより、手や足の先の方を下方に向けて載置台8に載置するのが容易になる。即ち、手のひらの部分又は足のかかとの部分を隆起部8aの上に載せ、斜降に沿って下方に向け、手や足の指の部分を凹窩部8cに収容される。また、凹窩部8cは隆起部8aと堰止部8bの間にあり、斜降する隆起部8aと前記堰止部8bとにより包囲されているため、袋体7に入れた酢液6が広がるのを阻止され、図10に示すように、少量の酢液で且つ患部付近だけを酢液に浸漬することができる。
本発明の治療具を用い、酢液への浸漬と治療具による加熱処理を行うことにより、1回〜10回程度の治療で水虫菌(白癬菌)が死滅し完治させることができる。
以下、本発明による水虫の治療例を説明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるものではない。
[治療例1]
<酢液への浸漬>
まず、図9に示すように、袋体7に酢液6を投入し、そのなかに水虫に侵された足を挿入する。その状態で、図10に示すように、袋体7に挿入した足を載置台8の上に載置し、患部A付近(足の親指と人差し指の間)を凹窩部8cに収容することにより患部が酢液に浸漬される。
なお、本治療例において、使用した酢液は米酢液であり、酢液に水虫患部を浸漬した時間は10分間である。
<酢液への浸漬>
まず、図9に示すように、袋体7に酢液6を投入し、そのなかに水虫に侵された足を挿入する。その状態で、図10に示すように、袋体7に挿入した足を載置台8の上に載置し、患部A付近(足の親指と人差し指の間)を凹窩部8cに収容することにより患部が酢液に浸漬される。
なお、本治療例において、使用した酢液は米酢液であり、酢液に水虫患部を浸漬した時間は10分間である。
<患部の加熱処置>
酢液に浸漬した水虫患部Aを加熱処置した。加熱処置に使用した水虫治療具1は、図1に記載したような先細形状の治療部5が設けられたものである。この水虫治療具1を、図11に示すように、水虫患部A(足の親指と人差し指の間)に指の前方から近接させ、1時間処置した。加熱処置は熱くなると離隔し、冷めると近接させることを繰り返す間欠処置とした。なお、治療部5の温度は100℃に設定した。上記酢液への浸漬及び加熱処置を1日1回、10日間繰り返した。
酢液に浸漬した水虫患部Aを加熱処置した。加熱処置に使用した水虫治療具1は、図1に記載したような先細形状の治療部5が設けられたものである。この水虫治療具1を、図11に示すように、水虫患部A(足の親指と人差し指の間)に指の前方から近接させ、1時間処置した。加熱処置は熱くなると離隔し、冷めると近接させることを繰り返す間欠処置とした。なお、治療部5の温度は100℃に設定した。上記酢液への浸漬及び加熱処置を1日1回、10日間繰り返した。
<治療結果>
上記の処置を施した後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)は確認されなかった。
上記の処置を施した後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)は確認されなかった。
[治療例2]
<酢液への浸漬>
米酢液に浸漬した時間を30分間とした他は治療例1と同様である。
<酢液への浸漬>
米酢液に浸漬した時間を30分間とした他は治療例1と同様である。
<患部の加熱処置>
酢液に浸漬した水虫患部Aを加熱処置した。加熱処置に使用した水虫治療具1は、図4に記載したような先細形状の治療部5が設けられ、治療部5の表面をシリコンゴムからなる耐熱性材料5aで被覆したものである。この水虫治療具1を、図12に示すように、水虫患部A(足の親指と人差し指の間)に指の前方から当接させ、30分間処置した。加熱処置は熱くなると離隔し、冷めると当接させることを繰り返す間欠処置とした。なお、治療部5の温度は60℃に設定した。上記酢液への浸漬及び加熱処置を1日1回、10日間繰り返した。
酢液に浸漬した水虫患部Aを加熱処置した。加熱処置に使用した水虫治療具1は、図4に記載したような先細形状の治療部5が設けられ、治療部5の表面をシリコンゴムからなる耐熱性材料5aで被覆したものである。この水虫治療具1を、図12に示すように、水虫患部A(足の親指と人差し指の間)に指の前方から当接させ、30分間処置した。加熱処置は熱くなると離隔し、冷めると当接させることを繰り返す間欠処置とした。なお、治療部5の温度は60℃に設定した。上記酢液への浸漬及び加熱処置を1日1回、10日間繰り返した。
<治療結果>
上記の処置を施した後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)は確認されなかった。
上記の処置を施した後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)は確認されなかった。
[治療例3]
<酢液への浸漬>
酢液として木酢液を使用し、浸漬した時間を20分間とした他は治療例1と同様である。
<酢液への浸漬>
酢液として木酢液を使用し、浸漬した時間を20分間とした他は治療例1と同様である。
<患部の加熱処置>
酢液に浸漬した水虫患部Aを加熱処置した。加熱処置に使用した水虫治療具1は、図3に記載したような治療部5が2個設けられたものである。この水虫治療具1を、図13に示すように、2箇所の水虫患部A(足の親指と人差し指の間、及び人差し指と中指の間)に上方から当接させ、30分間処置した。加熱処置は熱くなると離隔し、冷めると当接させることを繰り返す間欠処置とした。なお、治療部5の温度は60℃に設定した。上記酢液への浸漬及び加熱処置を1日1回、10日間繰り返した。
酢液に浸漬した水虫患部Aを加熱処置した。加熱処置に使用した水虫治療具1は、図3に記載したような治療部5が2個設けられたものである。この水虫治療具1を、図13に示すように、2箇所の水虫患部A(足の親指と人差し指の間、及び人差し指と中指の間)に上方から当接させ、30分間処置した。加熱処置は熱くなると離隔し、冷めると当接させることを繰り返す間欠処置とした。なお、治療部5の温度は60℃に設定した。上記酢液への浸漬及び加熱処置を1日1回、10日間繰り返した。
<治療結果>
上記の処置を施した後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)は確認されなかった。
上記の処置を施した後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)は確認されなかった。
[治療例4]
<酢液への浸漬>
酢液として竹酢液を使用し、浸漬した時間を15分間とした他は治療例1と同様である。
<酢液への浸漬>
酢液として竹酢液を使用し、浸漬した時間を15分間とした他は治療例1と同様である。
<患部の加熱処置>
酢液に浸漬した水虫患部Aを加熱処置した。加熱処置に使用した水虫治療具1は、図2に記載したような治療部5が湾曲したプレート状のものである。この水虫治療具1を、図14に示すように、水虫患部A(足の親指の爪)に当接させ、30分間処置した。加熱処置は熱くなると離隔し、冷めると当接させることを繰り返す間欠処置とした。なお、治療部5の温度は70℃に設定した。上記酢液への浸漬及び加熱処置を1日1回、10日間繰り返した。
酢液に浸漬した水虫患部Aを加熱処置した。加熱処置に使用した水虫治療具1は、図2に記載したような治療部5が湾曲したプレート状のものである。この水虫治療具1を、図14に示すように、水虫患部A(足の親指の爪)に当接させ、30分間処置した。加熱処置は熱くなると離隔し、冷めると当接させることを繰り返す間欠処置とした。なお、治療部5の温度は70℃に設定した。上記酢液への浸漬及び加熱処置を1日1回、10日間繰り返した。
<治療結果>
上記の処置を施した後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)は確認されなかった。
上記の処置を施した後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)は確認されなかった。
[比較治療例1]
患部の加熱処置をしなかった他は治療例1と同じである。処置後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)が確認された。
患部の加熱処置をしなかった他は治療例1と同じである。処置後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)が確認された。
[比較治療例2]
酢液への浸漬をしなかった他は治療例2と同じである。処置後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)が確認された。
酢液への浸漬をしなかった他は治療例2と同じである。処置後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)が確認された。
[比較治療例3]
患部の加熱処置をしなかった他は治療例3と同じである。処置後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)が確認された。
患部の加熱処置をしなかった他は治療例3と同じである。処置後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)が確認された。
[比較治療例4]
酢液への浸漬をしなかった他は治療例4と同じである。処置後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)が確認された。
酢液への浸漬をしなかった他は治療例4と同じである。処置後、水虫患部の組織を一部採取し、顕微鏡で観察したが、水虫菌(白癬菌)が確認された。
上記したとおり、本発明の水虫治療具は、コンパクトで簡単に水虫治療を行うことができる。また、本発明の水虫治療セットは、使用する酢液の量も少量ですみ、酢液の匂いが周囲に立ち込めることも少なく、また、患部の酢液への浸漬が容易であり、且つ効率的であるので、治療を途中で投げ出すことなく継続して行うことができる。
1 水虫治療具
2 把持部
3 加熱部
4 温度制御部
5 治療部
5a 耐熱性材料
5b 保護カバー
6 酢液
7 袋体
7a 締付手段
8 載置台
8a 隆起部
8b 堰止部
8c 凹窩部
9 コード
A 水虫患部
2 把持部
3 加熱部
4 温度制御部
5 治療部
5a 耐熱性材料
5b 保護カバー
6 酢液
7 袋体
7a 締付手段
8 載置台
8a 隆起部
8b 堰止部
8c 凹窩部
9 コード
A 水虫患部
Claims (4)
- 把持部と加熱部と該加熱部先端に設けられる治療部とからなり、治療部の温度制御が可能である水虫治療具であって、
前記治療部が爪の全面に沿うことができるように外側に湾曲したプレート状であることを特徴とする水虫治療具。 - 治療部が複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水虫治療具。
- 治療部が耐熱性樹脂又は耐熱性ゴムからなる耐熱性材料で被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水虫治療具。
- 治療部が80〜300℃の範囲で温度制御可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の水虫治療具。
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2016
- 2016-10-17 JP JP2016203279A patent/JP6148394B1/ja not_active Expired - Fee Related
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