JP6146625B2 - カギ装置と保管板 - Google Patents

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本発明はカギを内蔵したカギ装置に係り、とりわけその保管場所を容易に特定することができるカギ装置に関する。
一般に工場、会社等ではカギを内蔵したカギ装置が用いられている。このようなカギ装置は、カギ保管箱に収納され、使用者はこのカギ保管箱からカギ装置を取出して、所望の扉等を開閉する。使用者はその後カギ装置をカギ保管箱に戻している。
ところで、工場、会社等では多数の使用者がカギ装置を使用する場合があり、このような場合、現在のカギ装置の保管場所を特定することができれば、カギ装置を正確に管理することができて都合が良い。
そこで、カギ装置を管理するためのＩＣチップを組み込み一体化し、プラスチック成形品としたＩＣチップ内蔵型のタグキーが実用化されている。
ところが、既存のカギをそのまま利用して、ＩＣチップを付与することにより安価にカギ装置として構成し、正確にカギを管理する方法はとられていないのが実情である。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、従来使用していたカギをそのまま活かし、新規にカギ部分を製作することなく安価にその保管場所を特定して正確に管理することができるカギ装置を提供することを目的とする。
本発明は、一方の保持体と、一方の保持体にヒンジ部を介して連結された他方の保持体と、一方の保持体と他方の保持体との間に挟持されたカギおよびＩＣチップを含むインレットとを備えたカギ装置と、前記カギ装置を保管する保管板とを備え、前記保管板に前記カギ装置のＩＣチップの情報を読み取るリーダー／ライタを設けたことを特徴とするカギ装置と保管板である。
本発明は、一方の保持体および他方の保持体のいずれか一方にインレット用凹部が形成され、インレットはこのインレット用凹部内に収納されていることを特徴とするカギ装置と保管板である。
本発明は、インレットはインレット基材と、インレット基材上に設けられたＩＣチップおよびアンテナとを含むことを特徴とするカギ装置と保管板である。
本発明は、一方の保持体および他方の保持体に連結ひもを挿通する開孔が形成されていることを特徴とするカギ装置と保管板である。
本発明は、一方の保持体および他方の保持体に形成された開孔は、互いに嵌合可能となっていることを特徴とするカギ装置と保管板である。
以上のように本発明によれば、ＩＣタグに記憶されたカギ装置の情報を読み取ることにより、当該カギ装置の現在位置を容易に特定することができる。
図１は本発明によるカギ装置の一実施の形態を示す展開図。 図１に示すカギ装置を裏面からみた図。 図３（ａ）は折り畳まれたカギ装置を示す図、図３（ｂ）は図３（ａ）に示すカギ装置を示す側面図。 図４はＩＣチップを含むインレットを示す断面図。 図５はカギ装置の作用効果を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図１乃至図５は本発明によるカギ装置の一実施の形態を示す図である。
図１乃至図５に示すように、カギ装置３０は一方の保持体３１と、一方の保持体３１にヒンジ部３２を介して連結された他方の保持体３３とを備え、一方の保持体３１と他方の保持体３３との間に、カギ４０と、ＩＣチップ２３を含むインレット２０とが挟持されている。
このうち、一方の保持値３１、ヒンジ部３２および他方の保持体３３は、例えばＰＰ、ＡＢＳ製となっており、一体に成形される。
また一方の保持体３１および他方の保持体３３には、各々カギ４０の基端部４０を収納するカギ収納部３１ａ，３３ａが形成されている。このうちカギ収納部３１ａにはカギ４０の開孔４０ｃに係合する突起３１ｂが設けられ、カギ収納部３３ａには突起３１ｂが嵌合する嵌合部３３ｂが設けられている。
そしてカギ４０の基端部４０ａを一方の保持体３１のカギ収納部３１ａ内に収納し、一方の保持体３１に他方の保持体３３をヒンジ部３２を介して折畳むことにより、一方の保持体３１および他方の保持体３３のカギ収納部３１ａ，３３ａ内にカギ４０の基端部４０ａを収納して保持することができる。この場合、カギ４０の開孔４０ｃ内に一方の保持体３１の突起３１ｂが挿通して係合し、この突起３１ｂは他方の保持部３３の嵌合部３３ｂに嵌合する。この状態において、カギ４０の先端部４０ｂが、一方の保持体３１と他方の保持体３３の外方へ突出する。
また、一方の保持体３１には、後述するインレット２０を収納するインレット用凹部３４が形成され、他方の保持体３３にはインレット２０の突出部２０ａを収納する溝３５が形成されている。
さらに一方の保持体３１の一対の側縁には係止部３８が設けられ、他方の保持体３３の一対の側縁には係止部３８と係合する係合部３９が設けられている。
また一方の保持体３１および他方の保持体３３には、連結ひも（図示せず）が挿通される開孔３６，３７が各々設けられている。これら一方の保持体３１の開孔３６と、他方の保持体３３の開孔３７も、各々の周囲が互いに嵌合可能となっており、開孔３６，３７同士が嵌合することにより、一方の保持体３１と他方の保持体３３が堅固に固定される。
次に一方の保持体３１に設けられたインレット用凹部３４内に収納されるインレット２０について述べる。インレット２０は図４に示すようにインレット基材２１と、インレット基材２１上に設けられたＩＣチップ２２と、インレット基材２１上に設けられ、ＩＣチップ２２に接続されたアンテナ２３と、ＩＣチップ２２およびアンテナ２３を覆って設けられたカバー層２４とを有している。
インレット２０のうち、ＩＣチップ２２に対応するカバー層が外方へ突出して突出部２０ａを形成している。
次に各構成部材の材料について説明する。一方の保持体３１、ヒンジ部３２および他方の保持体３３はいずれもＡＢＳ樹脂からなり、一体に成形されている。またインレット２０のインレット基材２１はＰＥＴからなり、アンテナ２３はアルミニウム製となっている。またカバー層２４はＰＥＴ製となっている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
まずインレット基材２１と、インレット基材２１上に設けられたＩＣチップ２２およびアンテナ２３と、カバー層２４とを有するインレット２０を準備する。またヒンジ部３２を介して連結された一方の保持体３１と他方の保持体３３を準備し、一方の保持体３１のインレット用凹部３４内にインレット２０を収納する。この場合、インレット２０の突出部２０ａは他方の保持体３３側を向く。
次に一方の保持体３１のカギ収納部３１ａ内にカギ４０の基端部４０ａを収納し、カギ４０の開孔４０ｃに一方の保持体３１の突起３１ｂを挿通する。
その後、一方の保持体３１に対して他方の保持体３３を折り畳み、一方の保持体３１の係止部３８と他方の保持体３３の係合部３９とを係合させ、一方の保持体３１と他方の保持体３３を堅固に固定する。
この状態において、一方の保持体３１の突起３１ｂは他方の保持体３３の嵌合部３３ｂに嵌合する。またインレット２０の突出部２０ａは他方の保持体３３に設けられた溝３５内に収納される。
またカギ４０の先端部４０ｂは、一方の保持体３１と他方の保持体３３の外方へ突出する。
このようにして一方の保持体３１と、他方の保持体３３と、一方の保持体３１と他方の保持体３３との間に挟持されたカギ４０およびインレット２０とを有するカギ装置３０が得られる。このような構成からなるカギ装置３０は、その後保管板１１に設けられたポケット１２内に保管される（図５参照）。
ポケット１２内には、カギ装置３０に設けられたインレット２０のＩＣチップ２２の情報を読み取るリーダ／ライタ１５が内蔵されており、リーダ／ライタ１５によりＩＣチップ２０の情報を読み取ることにより、カギ装置３０の現在位置を確実に特定することができる。このためカギ装置３０の現在位置を特定することにより、カギ装置３０の保管および管理を容易に行うことができる。
なお、上記実施の形態において、カギ装置３０を保管板１１に設けられたポケット１２内に保管した例を示したが、これに限らず一方の基体３１と他方の基体３３に設けられた開孔３６，３７内に連結ひも（図示せず）を挿通し、この連結ひもを保管板１１に設けられたフック（図示せず）に引掛けてカギ装置３０を保管板１１に吊下げてもよい。この場合、保管板１１のうちカギ装置３０の裏面に、ＩＣチップ２２の情報を読み取るリーダ／ライタを内蔵しておく。
１１ 保管板
１２ ポケット
１５ リーダ／ライタ
２０ インレット
２０ａ 突出部
２１ インレット基材
２２ ＩＣチップ
２３ アンテナ
２４ カバー層
３０ カギ装置
３１ 一方の保持体
３２ ヒンジ部
３３ 他方の保持体
３４ インレット用凹部
３５ 溝
３６，３７ 開孔
３８ 係止部
４０ カギ

Claims (5)

  1. 一方の保持体と、一方の保持体にヒンジ部を介して連結された他方の保持体と、一方の保持体と他方の保持体との間に挟持されたカギおよびＩＣチップを含むインレットとを備えたカギ装置と、
    前記カギ装置を保管する保管板とを備え、前記保管板に前記カギ装置のＩＣチップの情報を読み取るリーダー／ライタを設け、
    前記一方の保持体の一対の側縁に係止部が各々設けられ、
    前記他方の保持体の一対の側縁に前記係止部と係合する係合部が各々設けられ、
    前記一方の保持体に、前記カギの開孔に係合するとともに、前記係止部と別体に設けられる単一の突起が設けられ、
    前記他方の保持体に、前記突起が嵌合するとともに、前記係合部と別体に設けられる単一の嵌合部が設けられたことを特徴とするカギ装置と保管板。
  2. 一方の保持体および他方の保持体のいずれか一方にインレット用凹部が形成され、インレットはこのインレット用凹部内に収納されていることを特徴とする請求項１記載のカギ装置と保管板。
  3. インレットはインレット基材と、インレット基材上に設けられたＩＣチップおよびアンテナとを含むことを特徴とする請求項１または２記載のカギ装置と保管板。
  4. 一方の保持体および他方の保持体に連結ひもを挿通する開孔が形成されていることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか記載のカギ装置と保管板。
  5. 一方の保持体および他方の保持体に形成された開孔は、互いに嵌合可能となっていることを特徴とする請求項４記載のカギ装置と保管板。
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