以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
1.電子取引システム
図1に示すように、電子取引システム1は、インターネット等のネットワーク回線10を介して互いに接続された複数の商店サーバ11、電子取引管理サーバ100、複数の商店管理者端末13及び少なくとも一つの金融機関サーバ14とを備える。
複数の商店サーバ11のそれぞれは、電子取引を行うためのウェブサイト(以下、「電子商店11a」という。)を有する。電子商店11aは、例えば会社等により運営される。以下、電子商店11aを運営する会社等を「電子商店11aの運営主体」という。なお、一つの商店サーバ11が複数の電子商店11aを有していてもよい。
いずれの電子商店11aも、ネットワーク回線10に公開されている。このため、不特定多数の顧客端末12がネットワーク回線10を介して任意の電子商店11aにアクセスできる。顧客端末12は、据え置き型のパーソナルコンピュータであってもよいし、携帯電話、スマートホン、ノートブック型コンピュータ又はタブレット型コンピュータ等の携帯端末であってもよい。
電子取引管理サーバ100は、複数の電子商店11aにおいて行われる電子取引を一括して管理する。電子取引管理サーバ100は、例えば会社等により運営される。以下、電子取引管理サーバ100を運営する会社等を「電子取引管理サーバ100の運営主体」という。電子取引管理サーバ100の構成及び処理内容については後述する。
複数の商店管理者端末13は、複数の電子商店11aにおける情報をそれぞれ更新するために用いられる。より具体的に、商店管理者端末13を用いて商店サーバ11にアクセスし、電子商店11aの画面デザインなどを変更することが可能である。また、商店管理者端末13を用いて電子取引管理サーバ100にアクセスし、電子商店11aに関する各種登録情報を変更又は追加することが可能である。商店管理者端末13は、据え置き型のパーソナルコンピュータであってもよいし、携帯電話、スマートホン、ノートブック型コンピュータ又はタブレット型コンピュータ等の携帯端末であってもよい。なお、図示においては、商店管理者端末13と商店サーバ11とが別個に設けられている場合を例示しているが、商店管理者端末13は商店サーバ11に組み込まれていてもよい。
金融機関サーバ14は、銀行又はクレジットカード会社等のサーバであり、電子商店11aにおける取引に伴う決済を電子的に実行する。
(電子取引管理サーバ)
続いて、電子取引管理装置の一例として、電子取引管理サーバ100について詳細に説明する。電子取引管理サーバ100は、回路110を備える。回路110は、プロセッサ111と、記憶部112と、ネットワークアダプタ113とを有する。
プロセッサ111は、複数の電子商店11aにおいて行われる電子取引を管理するための情報処理を実行する。プロセッサ111は、1つの電子部品としてパッケージ化されていてもよいし、個別にパッケージ化された複数の電子部品を含んでいてもよい。
記憶部112は、メモリ114及びストレージ115を含む。ストレージ115は、例えばハードディスク又は不揮発性メモリであり、複数の電子商店11aにおいて行われる電子取引を管理するための各種プログラム及びデータを記憶する。メモリ114は、例えばランダムアクセスメモリであり、情報処理用のデータを一時的に記憶する。
ネットワークアダプタ113は、ネットワーク回線10との間での情報の入出力を行う。プロセッサ111及び記憶部112とネットワーク回線10との間にネットワークアダプタ113が介在することにより、プロセッサ111及び記憶部112と、商店サーバ11、商店管理者端末13及び金融機関サーバ14等との間での情報の入出力が可能となっている。
プロセッサ111及び記憶部112は、金銭の代わりに利用可能なポイントが付与された商品を、複数の電子商店11aにて購入可能にすることと、金銭による商品の購入に際して、当該商品のポイントの利用先を、当該購入が行われる電子商店11aに制限し、当該商品の購入者が所有するポイントの残高に当該ポイントを加算することと、を実行するように構成されている。プロセッサ111及び記憶部112は、ポイントにより購入可能な商品を、電子商店11aごとの設定に応じて制限することを更に実行するように構成されていてもよい。なお、「商品」は、有体物のみでなく、サービスの提供を受けるためのバウチャー等の無体物を含む。
プロセッサ111及び記憶部112は、ポイントにより購入可能であり、金銭によっては購入不可能である特別商品を、少なくとも一つの電子商店11aにて購入可能にすることを更に実行するように構成されていてもよい。以下、「特別商品」との区別を明確にするために、上述の「商品」を「通常商品」といい、単に「商品」という場合には「通常商品」及び「特別商品」の両方を含むものとする。
図2は、プロセッサ111及び記憶部112によりに実現される機能のそれぞれを仮想的な要素としてとらえ、各要素をブロック(以下、「機能ブロック」という。)で示した図である。上述のように、電子取引管理サーバ100は、複数の電子商店11aにおいて行われる電子取引を一括して管理するものであるが、図2においては、便宜上一つの商店サーバ11のみを図示している。
図2に示すように、電子取引管理サーバ100は、データの記憶に関する機能ブロックとして、商店データベース121と、顧客データベース122と、商品データベース123と、特別商品データベース124と、ポイントデータベース125と、利用条件データベース126とを備える。
商店データベース121は、複数の電子商店11aの識別情報を記憶する。例えば商店データベース121は、電子商店11aの店名と、当該電子商店11aの識別情報(例えばID及びパスワード)とを対応付けて記憶する(図3の(a)参照)。
顧客データベース122は、電子商店11aの顧客の識別情報を記憶する。例えば顧客データベース122は、顧客の氏名と、当該顧客の識別情報(例えばID及びパスワード)と、当該顧客の住所と、当該顧客のEメールアドレスと、当該顧客が会員登録している電子商店11aの識別情報(例えばID)とを対応付けて記憶する(図3の(b)参照)。
商品データベース123は、通常商品の識別情報と、当該通常商品に付与されたポイントの情報と、当該通常商品を出品した電子商店11aの識別情報とを対応付けて記憶する。例えば商品データベース123は、通常商品の名称、識別コード及び価格と、当該通常商品に付与されるポイントの数と、当該通常商品を出品した電子商店11aの識別情報(例えばID)と、当該通常商品の在庫数と、当該通常商品の説明とを対応付けて記憶する(図4の(a)参照)。商品データベース123に記憶された通常商品は、当該通常商品の出品元である電子商店11aと、その他の電子商店11aとを含む複数の電子商店11aにおいて購入可能となる。
特別商品データベース124は、上記特別商品の情報と、当該特別商品を出品した電子商店11aの識別情報とを対応付けて記憶する。例えば特別商品データベース124は、特別商品の名称及び識別コードと、当該特別商品との交換に必要なポイントの数と、当該特別商品を購入可能な電子商店(以下、「交換可能商店」という。)のIDと、出品元の電子商店11a(当該特別商品を出品した電子商店11a)のIDと、当該特別商品の在庫数と、当該特別商品の説明とを対応付けて記憶する(図4の(b)参照)。特別商品データベース124に記憶された特別商品は、当該特別商品を購入可能な電子商店として識別情報が記憶された電子商店11aにおいて購入可能となる。なお、交換可能商店のIDは、出品元の電子商店11aのIDと同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、交換可能商店のIDは、出品元の電子商店11aのIDと、出品元の電子商店11a以外の電子商店11aのIDとを含んでいてもよい。
ポイントデータベース125は、ポイントを所有者の識別情報と、当該ポイントを利用可能な電子商店11a(以下、「利用可能商店」という。)の識別情報と、当該ポイントの残高とを対応付けて記憶する(図5の(a)参照)。ポイントの残高を、当該ポイントを利用可能商店の識別情報と対応付けて記憶することにより、当該ポイントの利用先を制限することが可能になる。
利用条件データベース126は、ポイントによる購入が可能な商品(以下、「交換対象商品」という。)を制限する利用条件を電子商店11aごとに記憶する(図5の(b)参照)。利用条件を電子商店11aごとに記憶することにより、交換対象商品を電子商店11aごとの設定に応じて制限することが可能になる。
電子取引管理サーバ100は、商店用の情報処理を実行するための機能ブロックとして、商店用メイン処理部131と、商店登録部132と、商店ログイン管理部133と、商品登録部134と、利用条件設定部135と、換金処理部136とを備える。
商店用メイン処理部131は、商店用の各種メニューの選択画面(以下、「商店用メイン画面」という。)をモニタに表示するためのデータを商店管理者端末13に出力する。
商店登録部132は、新たに会員になろうとする電子商店11aの識別情報を商店管理者端末13から取得し、商店データベース121に登録する。
商店ログイン管理部133は、商店管理者端末13からログイン要求を取得し、商店データベース121を参照してログインの可否を判定する。
商品登録部134は、電子商店11aが出品元である商品の情報を、当該電子商店11aに対応する商店管理者端末13から取得し、当該商品の情報と、当該商品の出品元である電子商店11aの識別情報とを対応付けて商品データベース123又は特別商品データベース124に登録する。商品登録部134が、通常商品を商品データベース123に登録することで、当該通常商品が複数の電子商店11aにて購入可能となる。商品登録部134が、特別商品を特別商品データベース124に登録することで、当該特別商品が少なくとも一つの電子商店11aにて購入可能となる。
利用条件設定部135は、上記利用条件を商店管理者端末13から取得し、これを当該商店管理者端末13に対応する電子商店11aにおける利用条件として利用条件データベース126に登録する。
換金処理部136は、ポイントによる商品の購入が許可された場合に、当該購入に使われたポイントに相当する金銭の少なくとも一部を、販売元の電子商店11a(当該商品を販売する電子商店11a)の運営主体に入金するための処理を実行する。換金処理部136は、当該購入に使われたポイントに相当する金銭の少なくとも一部を、出品元の電子商店11a(当該商品を出品した電子商店11a)の運営主体に入金するための処理を実行してもよい。また、換金処理部136は、当該購入に使われたポイントに相当する金銭の一部(例えば販売店の利益分)を販売元の電子商店11aの運営主体に入金するための処理と、当該購入に使われたポイントに相当する金銭の残りを出品元の電子商店11aの運営主体に入金するための処理とを実行してもよい。
電子取引管理サーバ100は、顧客用の情報処理を実行するための機能ブロックとして、顧客用メイン処理部141と、顧客登録部142と、顧客ログイン管理部143と、販売処理部144と、ポイント加算処理部145と、ポイント交換処理部146とを備える。
顧客用メイン処理部141は、顧客用の各種メニューの選択画面(以下、「顧客用メイン画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力し、電子商店11aを閲覧する顧客端末12のモニタに顧客用メイン画面を表示する。すなわち顧客用メイン処理部141は、電子商店11aを介して顧客用メイン画面を顧客端末12に表示する。
顧客登録部142は、新たに電子商店11aの会員になろうとする顧客が顧客端末12から電子商店11aに入力した情報を商店サーバ11から取得し、当該顧客の識別情報と、当該顧客が会員となる電子商店11aの識別情報とを対応付けて顧客データベース122に登録する。
顧客ログイン管理部143は、顧客端末12から電子商店11aに入力されたログイン要求を商店サーバ11から取得し、顧客データベース122を参照してログインの可否を判定する。
販売処理部144は、金銭による通常商品の取引のための処理を実行する。販売処理部144が実行する処理は、複数の電子商店11aのいずれかを通し、金銭による通常商品の購入の申請を顧客端末12から取得することと、金銭による通常商品の購入を許可した場合に、当該金銭の少なくとも一部を販売元の電子商店11a(当該通常商品を販売する電子商店11a)に入金するための処理を実行することとを含む。販売処理部144は、当該金銭の少なくとも一部を出品元の電子商店11a(当該通常商品を出品した電子商店11a)の運営主体に入金するための処理を実行してもよい。また、販売処理部144は、当該金銭の一部(例えば販売店の利益分)を販売元の電子商店11aの運営主体に入金するための処理と、当該金銭の残りを出品元の電子商店11aの運営主体に入金するための処理とを実行してもよい。
ポイント加算処理部145は、金銭による通常商品の購入に際して、当該通常商品のポイントの利用先を、当該購入が行われる電子商店11a(以下、「購入受け付け商店」という。)に制限し、当該通常商品の購入者が所有するポイントの残高に当該ポイントを加算する。例えば、ポイント加算処理部145は、ポイントデータベース125において、所有者の識別情報が当該購入者の識別情報に一致し、利用可能商店の識別情報が当該購入受け付け商店の識別情報に一致するポイントの残高に、当該通常商品のポイントを加算する。
ポイント交換処理部146は、ポイントによる商品の取引のための処理を実行する。ポイント交換処理部146が実行する処理は、複数の電子商店11aのいずれかを通し、ポイントによる商品の購入の申請を顧客端末12から取得することと、当該購入の申請を取得した電子商店11a(以下、「交換受け付け商店」という。)が利用可能商店であり、当該購入を申請した者(以下、「交換申請者」という。)が所有者であるポイントの残高をポイントデータベース125から取得することと、当該ポイントの残高が、当該商品の購入に必要なポイントの数(以下、「必要ポイント数」という。)以上である場合に当該購入を許可することと、当該ポイントの残高が当該必要ポイント数未満である場合に当該購入を禁止することとを含む。ポイント交換処理部146が実行する処理は、ポイントにより購入可能な商品を、ポイントデータベース125に記憶された利用条件に応じて制限することを更に含む。
2.商店用の情報処理手順
続いて、電子取引管理サーバ100が実行する商店用の情報処理手順を説明する。図6に示すように、電子取引管理サーバ100は、商店管理者端末13からのアクセスに応じてまずステップS01を実行する。ステップS01では、商店ログイン管理部133がログイン用の画面(以下、「ログイン画面」という。)を商店管理者端末13のモニタに表示する。
図7の(a)に示すように、ログイン画面200は、入力ボックス201,202と、ログインボタン203と、会員登録ボタン204とを含む。入力ボックス201は、電子商店11aのIDを入力するためのテキストボックスである。入力ボックス202は、電子商店11aのパスワードを入力するためのテキストボックスである。ログインボタン203は、入力ボックス201,202に入力した内容でのログインを求めるためのボタンである。会員登録ボタン204は、電子取引管理サーバ100の会員として登録されていない電子商店11aが新規の会員登録を求めるためのボタンである。
図6に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS02を実行する。ステップS02では、ログインボタン203が押されたか否かを商店ログイン管理部133が確認する。
ログインボタン203が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS03を実行する。ステップS03では、会員登録ボタン204が押されたか否かを商店登録部132が確認する。
会員登録ボタン204が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS02に戻す。会員登録ボタン204が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS04を実行する。ステップS04では、商店登録部132が会員登録用の画面(以下、「会員登録画面」という。)を商店管理者端末13のモニタに表示する。
図7の(b)に示すように、会員登録画面210は、入力ボックス211,212,213と、登録ボタン214とを含む。入力ボックス211は、電子商店11aの店名を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス212は、電子商店11aのIDを入力するためのテキストボックスである。入力ボックス213は、電子商店11aのパスワードを入力するためのテキストボックスである。登録ボタン214は、入力ボックス211,212,213に入力した内容での会員登録を求めるためのボタンである。
図6に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS05を実行する。ステップS05では、商店登録部132が会員登録用の入力を待機する。例えば商店登録部132は、入力ボックス211,212,213への入力の後に登録ボタン214が押されるのを待機する。
次に、電子取引管理サーバ100は、ステップS06を実行する。ステップS06では、商店登録部132が、入力ボックス211,212,213に入力された情報を取得し、これらを商店データベース121に登録する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS01に戻す。
ステップS02において、ログインボタン203が押されていると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS07を実行する。ステップS07では、商店ログイン管理部133が、入力ボックス201,202にそれぞれ入力されたID及びパスワードを取得し、当該ID及びパスワードの組み合わせが商店データベース121に記憶されているか否かを確認する。
上記ID及びパスワードの組み合わせが商店データベース121に記憶されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS01に戻す。上記ID及びパスワードの組み合わせが商店データベース121に記憶されていると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS08,S09を実行する。
ステップS08では、商店ログイン管理部133が、電子商店11aの管理者のログインを許可する。ステップS09では、商店用メイン処理部131が、上記商店用メイン画面(商店用の情報処理を行うためのメイン画面)を商店管理者端末13のモニタに表示する。
図7の(c)に示すように、商店用メイン画面220は、出品ボタン221と、ポイント換金ボタン222と、利用条件設定ボタン223と、ログオフボタン224とを含む。出品ボタン221は、商品の登録処理の実行を求めるためのボタンである。ポイント換金ボタン222は、ポイントの換金処理の実行を求めるためのボタンである。利用条件設定ボタン223は、利用条件の登録処理の実行を求めるためのボタンである。ログオフボタン224は、電子取引管理サーバ100へのログイン状態の解除を求めるためのボタンである。
図6に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS10を実行する。ステップS10では、ログオフボタン224が押されているか否かを商店ログイン管理部133が確認する。
ログオフボタン224が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS11を実行する。ステップS11では、出品ボタン221が押されているか否かを商品登録部134が確認する。
出品ボタン221が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS12を実行する。ステップS12では、ポイント換金ボタン222が押されているか否かを換金処理部136が確認する。
ポイント換金ボタン222が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS13を実行する。ステップS13では、利用条件設定ボタン223が押されているか否かを利用条件設定部135が確認する。
利用条件設定ボタン223が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS10に戻す。以後、出品ボタン221、ポイント換金ボタン222、利用条件設定ボタン223及びログオフボタン224のいずれかが押されるまで、電子取引管理サーバ100はステップS10,S11,S12,S13を繰り返す。
ステップS11において、出品ボタン221が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS14を実行する。ステップS14では、商品登録部134が商品の登録処理を実行する。商品の登録処理は、電子商店11aが出品元である商品の情報を、当該電子商店11aに対応する商店管理者端末13から取得し、当該商品の識別情報と、当該商品の出品元である電子商店11aの識別情報と、当該電子商店11aが当該商品に付与するポイントの情報とを対応付けて商品データベース123又は特別商品データベース124に登録する処理である。商品の登録処理の具体的実行内容については後述する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS09に戻す。
ステップS12において、ポイント換金ボタン222が押されていると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS15を実行する。ステップS15では、換金処理部136がポイントの換金処理を実行する。ポイントの換金処理は、ポイントによる商品の購入が行われた場合に、当該購入に使われたポイントに相当する金銭の少なくとも一部を販売元の電子商店11a(当該商品を販売する電子商店11a)の運営主体に入金するための処理を含む。ポイントの換金処理は、当該購入に使われたポイントに相当する金銭の少なくとも一部を出品元の電子商店11a(当該商品を出品した電子商店11a)の運営主体に入金するための処理を含んでもよい。また、ポイント換金処理は、当該購入に使われたポイントに相当する金銭の一部(例えば販売店の利益分)を販売元の電子商店11aの運営主体に入金するための処理と、当該購入に使われたポイントに相当する金銭の残りを出品元の電子商店11aの運営主体に入金するための処理とを含んでもよい。ポイントの換金処理の具体的実行内容については後述する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS09に戻す。
ステップS13において、利用条件設定ボタン223が押されていると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS16を実行する。ステップS16では、利用条件設定部135が利用条件の設定処理を実行する。利用条件の設定処理は、ポイントによる購入が可能な商品を制限する上記利用条件を商店管理者端末13から取得し、これを当該商店管理者端末13に対応する電子商店11aにおける利用条件として利用条件データベース126に登録する処理である。利用条件の設定処理の具体的実行内容については後述する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS09に戻す。
ステップS10において、ログオフボタン224が押されていると判定した場合、電子取引管理サーバ100は、ステップS17を実行する。ステップS17では、商店ログイン管理部133が、電子商店11aの管理者のログインを解除する。
以上で商店用の情報処理が完了する。なお、以上の手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、ステップS10,S11,S12,S13の順序は適宜変更可能である。
(商品登録手順)
続いて、ステップS14における商品の登録処理の手順を具体的に例示する。図8に示すように、電子取引管理サーバ100は、まずステップS21を実行する。ステップS21では、商品登録部134が、通常商品及び特別商品のいずれを登録するかを選択するための画面(以下、「種別選択画面」という。)を商店管理者端末13のモニタに表示する。
図9の(a)に示すように、種別選択画面230は、通常商品ボタン231と特別商品ボタン232とを含む。通常商品ボタン231は、通常商品の登録処理の実行を求めるためのボタンである。特別商品ボタン232は、特別商品の登録処理の実行を求めるためのボタンである。
図8に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS22を実行する。ステップS22では、通常商品ボタン231が押されたか否かを商品登録部134が確認する。
通常商品ボタン231が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS23を実行する。ステップS23では、特別商品ボタン232が押されたか否かを商品登録部134が確認する。
特別商品ボタン232が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS22に戻す。以後、電子取引管理サーバ100は、通常商品ボタン231又は特別商品ボタン232が押されるまでステップS22,S23を繰り返す。
ステップS22において、通常商品ボタン231が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS24,S25,S26を実行する。ステップS24では、商品登録部134が、通常商品を登録するための画面(以下、「通常商品の出品画面」という。)を商店管理者端末13のモニタに表示する。
図9の(b)に示すように、通常商品の出品画面240は、入力ボックス241,242,243,244,245,246と、登録ボタン247とを含む。入力ボックス241は、通常商品の名称を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス242は、通常商品の識別コードを入力するためのテキストボックスである。入力ボックス243は、通常商品の価格を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス244は、通常商品に付与されるポイントの数を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス245は、通常商品の出品数量を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス246は、通常商品についての説明を入力するためのテキストボックスである。登録ボタン247は、入力ボックス241,242,243,244,245,246に入力した内容での通常商品の登録を求めるためのボタンである。
図8に戻り、ステップS25では、登録ボタン247が押されるのを商品登録部134が待機する。
ステップS26では、入力ボックス241,242,243,244,245,246に入力もれが無いかを商品登録部134が確認する。入力ボックス241,242,243,244,245,246に入力もれが有ると判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS24に戻す。以後、通常商品の情報がもれなく入力されるまでステップS24,S25,S26が繰り返される。
ステップS26において入力もれが無いと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS27を実行する。ステップS27では、商品登録部134が、入力ボックス241,242,243,244,245,246に入力された情報を商店管理者端末13から取得し、これらの情報と、当該商品の出品元である電子商店11aの識別情報(当該商店管理者端末13に対応する電子商店11aの識別情報)とを対応付けて商品データベース123に登録する。これにより、当該商品が複数の電子商店11aにて購入可能になる。
ステップS23において、特別商品ボタン232が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS28,S29,S30を実行する。ステップS28では、商品登録部134が、特別商品を登録するための画面(以下、「特別商品の出品画面」という。)を商店管理者端末13のモニタに表示する。
図9の(c)に示すように、特別商品の出品画面250は、入力ボックス251,252,253,254,255,256と、登録ボタン257とを含む。入力ボックス251は、特別商品の名称を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス252は、特別商品の識別コードを入力するためのテキストボックスである。入力ボックス253は、特別商品との交換に必要なポイントの数を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス254は、特別商品とのポイントの交換が可能な電子商店11aの識別情報を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス255は、特別商品の出品数量を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス256は、特別商品についての説明を入力するためのテキストボックスである。登録ボタン257は、入力ボックス251,252,253,254,255,256に入力した内容での特別商品の登録を求めるためのボタンである。
図8に戻り、ステップS29では、登録ボタン257が押されるのを商品登録部134が待機する。
ステップS30では、入力ボックス251,252,253,254,255,256に入力もれが無いかを商品登録部134が確認する。入力ボックス251,252,253,254,255,256に入力もれが有ると判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS28に戻す。以後、特別商品の情報がもれなく入力されるまでステップS28,S29,S30が繰り返される。
ステップS30において入力もれが無いと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS31を実行する。ステップS31では、商品登録部134が、入力ボックス251,252,253,254,255,256に入力された情報を商店管理者端末13から取得し、これらの情報と、当該商品の出品元である電子商店11aの識別情報(当該商店管理者端末13に対応する電子商店11aの識別情報)とを対応付けて特別商品データベース124に登録する。これにより、当該特別商品の交換可能商店(当該特別商品を購入可能な電子商店)として識別情報が特別商品データベース124に記憶された電子商店11aにて、当該特別商品が購入可能となる。
以上で商品の登録処理が完了する。なお、以上の手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、ステップS22,S23の順序は適宜変更可能である。
(ポイント換金手順)
続いて、ステップS15におけるポイント換金処理の手順を具体的に例示する。後述するように、ポイントによる商品の購入が行われた後には、販売元の電子商店11a(当該商品を販売した電子商店11a)が、当該購入に使われたポイント(以下、「使用済ポイント」という。)の少なくとも一部を獲得する。具体的には、ポイントデータベース125の内容が次のように変更される。すなわち、当該購入を行った顧客のポイントの残高から使用済ポイントの数が減算され、販売元の電子商店11aのポイントの残高に使用済ポイントの数が加算される。
なお、出品元の電子商店11a(当該商品を出品した電子商店11a)が使用済ポイントの少なくとも一部を獲得してもよい。また、販売元の電子商店11aが使用済ポイントの一部(例えば販売店の利益に相当するポイント)を獲得し、出品元の電子商店11aが使用済ポイントの残りを獲得してもよい。
以下に例示する手順は、使用済ポイントの少なくとも一部を獲得した電子商店11aからの指示に応じ、使用済ポイントの少なくとも一部に相当する金銭を当該電子商店11aの運営主体に入金する手順である。
図10に示すように、電子取引管理サーバ100は、まずステップS41を実行する。ステップS41では、換金処理部136が、ポイント換金用の入力を行うための画面(以下、「換金画面」という。)を商店管理者端末13のモニタに表示する。
図11に示すように、換金画面260は、残高表示部261と、入力ボックス262と、換金ボタン263とを含む。残高表示部261は、ポイント換金処理を求める電子商店11aのポイントの残高(以下、単に「ポイントの残高」という。)を表示する部分である。入力ボックス262は、換金を求めるポイントの数(以下、「換金要求ポイント数」という。)を入力するためのテキストボックスである。換金ボタン263は、入力ボックス262に入力された換金要求ポイント数での換金処理を求めるためのボタンである。
図10に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS42を実行する。ステップS42では、換金ボタン263が押されるのを換金処理部136が待機する。
次に、電子取引管理サーバ100はステップS44を実行する。ステップS44では、換金処理部136が、入力ボックス262に入力された換金要求ポイント数を商店管理者端末13から取得し、当該換金要求ポイント数がポイントの残高以下であるか否かを確認する。
換金要求ポイント数がポイントの残高を超えていると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS45を実行する。ステップS45では、換金処理部136が、ポイントの残高の不足を通知するメッセージを商店管理者端末13のモニタに表示する。その後、電子取引管理サーバ100はポイント換金処理を終了する。
ステップS44において、換金要求ポイント数がポイントの残高以下であると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS46,S47を実行する。ステップS46では、換金要求ポイント数に相当する金銭を、電子取引管理サーバ100の運営主体から電子商店11aの運営主体に入金する処理(以下、「決済」という。)の実行可否を換金処理部136が確認する。具体的に、換金処理部136は、決済の実行可否の確認を金融機関サーバ14に要求し、確認結果を金融機関サーバ14から取得する。
ステップS47では、換金処理部136が、ステップS46の確認結果が決済可であるか否かを確認する。ステップS46の確認結果が決済不可である場合、電子取引管理サーバ100はポイント換金処理を終了する。
ステップS46の確認結果が決済可である場合、電子取引管理サーバ100はステップS48,S49,S50を実行する。ステップS48では、換金処理部136が、金融機関サーバ14に決済の実行を要求する。
ステップS49では、換金処理部136が、金融機関サーバ14における決済の実行を待機する。
ステップS50では、換金処理部136が、換金要求ポイント数を電子商店11aのポイントの残高から抹消する。
以上でポイント換金処理が完了する。なお、以上の手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、ステップS50をステップS48の前に実行してもよい。
(利用条件設定手順)
続いて、ステップS16における利用条件の設定処理の手順を具体的に例示する。図12に示すように、電子取引管理サーバ100は、まずステップS61を実行する。ステップS61では、利用条件設定部135が、利用条件の設定を行うための画面(以下、「利用条件設定画面」という。)を商店管理者端末13のモニタに表示する。
図13に示すように、利用条件設定画面270は、入力ボックス271,272,273と、登録ボタン274とを含む。入力ボックス271,272,273は、利用条件を入力するためのテキストボックスである。利用条件設定画面270が複数の入力ボックス271,272,273を含むことにより、電子商店11aごとに複数の利用条件を設定することが可能である。利用条件の具体例としては、電子商店11aにおいて購入可能な商品の種類、電子商店11aにおいて購入可能な商品の出品元等が挙げられる。登録ボタン274は、入力ボックス271,272,273に入力された利用条件の登録を求めるためのボタンである。
図12に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS62を実行する。ステップS62では、登録ボタン274が押されるのを利用条件設定部135が待機する。
次に、電子取引管理サーバ100はステップS63を実行する。ステップS63では、換金処理部136が、入力ボックス271,272,273に入力された利用条件を商店管理者端末13から取得し、これらを当該商店管理者端末13に対応する電子商店11aにおける利用条件として利用条件データベース126に登録する。
以上で利用条件の登録処理が完了する。なお、以上の手順は一例であり、適宜変更可能である。
3.顧客用の情報処理手順
続いて、電子取引管理サーバ100が実行する顧客用の情報処理手順を説明する。図14に示すように、電子取引管理サーバ100は、顧客端末12が電子商店11aにアクセスするのに応じてまずステップS71を実行する。ステップS71では、顧客用メイン処理部141が、顧客用メイン画面を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧する顧客端末12のモニタに顧客用メイン画面を表示する。すなわち顧客用メイン処理部141は、電子商店11aを介して顧客用メイン画面を顧客端末12に表示する。
図15の(a)に示すように、顧客用メイン画面300は、ショッピングボタン301と、ポイント交換ボタン302と、入力ボックス303,304と、ログインボタン305と、会員登録ボタン306とを含む。ショッピングボタン301は、通常商品の販売処理の実行を求めるボタンである。ポイント交換ボタン302は、ポイントの交換処理の実行を求めるボタンである。入力ボックス303は、電子商店11aの顧客のIDを入力するためのテキストボックスである。入力ボックス304は、電子商店11aの顧客のパスワードを入力するためのテキストボックスである。ログインボタン305は、入力ボックス303,304に入力した内容でのログインを求めるためのボタンである。会員登録ボタン306は、電子商店11aの会員として登録されていない顧客が新規の会員登録を求めるためのボタンである。
図14に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS72を実行する。ステップS72では、顧客用メイン処理部141が、顧客端末12による電子商店11aの閲覧が完了したか否かを確認する。
顧客端末12による電子商店11aの閲覧は完了していないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS73を実行する。ステップS73では、ショッピングボタン301が押されたか否かを販売処理部144が確認する。
ショッピングボタン301が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS74を実行する。ステップS74では、ポイント交換ボタン302が押されたか否かをポイント交換処理部146が確認する。
ポイント交換ボタン302が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS75を実行する。ステップS75では、ログインボタン305が押されたか否かを顧客ログイン管理部143が確認する。
ログインボタン305が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS76を実行する。ステップS76では、会員登録ボタン306が押されたか否かを販売処理部144が確認する。
会員登録ボタン306が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS72に戻す。以後、顧客端末12による電子商店11aの閲覧が完了するか、ショッピングボタン301、ポイント交換ボタン302、ログインボタン305及び会員登録ボタン306のいずれかが押されるまで、電子取引管理サーバ100はステップS72,S73,S74,S75,S76を繰り返す。
ステップS73において、ショッピングボタン301が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS77を実行する。ステップS77では、販売処理部144が通常商品の販売処理を実行し、ポイント加算処理部145がポイントの加算処理を実行する。
通常商品の販売処理は、金銭による通常商品の取引を管理する処理である。当該販売処理は、複数の電子商店11aのいずれかを通し、金銭による通常商品の購入の申請を顧客端末12から取得する処理と、金銭による通常商品の購入を許可した場合に、当該金銭の少なくとも一部を販売元の電子商店11a(当該通常商品を販売する電子商店11a)の運営主体に入金するための処理とを含む。通常商品の販売処理は、当該金銭の少なくとも一部を出品元の電子商店11a(当該通常商品を出品した電子商店11a)の運営主体に入金するための処理を含んでもよい。また、通常商品の販売処理は、当該金銭の一部(例えば販売店の利益分)を販売元の電子商店11aの運営主体に入金するための処理と、当該金銭の残りを出品元の電子商店11aの運営主体に入金するための処理とを含んでもよい。
ポイントの加算処理は、金銭による通常商品の購入に際して、当該商品のポイントの利用先を、購入受け付け商店(当該購入が行われる電子商店11a)に制限し、当該商品の購入者が所有するポイントの残高に当該ポイントを加算することを含む。通常商品の販売処理及びポイントの加算処理の具体的内容については後述する。ステップS77を実行した後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS71に戻す。
ステップS74において、ポイント交換ボタン302が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS78を実行する。ステップS78では、ポイント交換処理部146がポイントの交換処理を実行する。ポイントの交換処理は、ポイントによる商品の取引を管理する処理である。当該交換処理は、複数の電子商店11aのいずれかを通し、ポイントによる商品の購入の申請を顧客端末12から取得することと、交換受け付け商店(当該購入の申請を取得した電子商店11a)において利用可能であり、交換申請者(当該購入を申請した者)が所有するポイントの残高が、必要ポイント数(当該商品の購入に必要なポイントの数)以上である場合に当該購入を許可し、当該ポイントの残高が当該必要ポイント数未満である場合に当該購入を禁止することとを含む。当該交換処理は、ポイントにより購入可能な商品を、ポイントデータベース125に記憶された利用条件に応じて制限することを更に含む。ポイントの交換処理の具体的内容については後述する。ステップS78を実行した後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS71に戻す。
ステップS75において、ログインボタン305が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS79を実行する。ステップS79では、顧客ログイン管理部143が、入力ボックス303,304にそれぞれ入力されたID及びパスワードを取得し、当該ID及びパスワードの組み合わせが顧客データベース122に記憶されているか否かを確認する。
上記ID及びパスワードの組み合わせが顧客データベース122に記憶されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS71に戻す。上記ID及びパスワードの組み合わせが顧客データベース122に記憶されていると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS80を実行する。ステップS80では、顧客ログイン管理部143が、電子商店11aへの顧客のログインを許可する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS71に戻す。
ステップS76において、会員登録ボタン306が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS81を実行する。ステップS81では、顧客登録部142が会員登録用の画面(以下、「会員登録画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧する顧客端末12のモニタに会員登録画面を表示する。
図15の(b)に示すように、会員登録画面310は、入力ボックス311,312,313,314,315と、登録ボタン316とを含む。入力ボックス311は、顧客の氏名を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス312は、顧客のIDを入力するためのテキストボックスである。入力ボックス313は、顧客のパスワードを入力するためのテキストボックスである。入力ボックス314は、顧客の住所を入力するためのテキストボックスである。入力ボックス315は、顧客のEメールアドレスを入力するためのテキストボックスである。登録ボタン316は、入力ボックス311,312,313,314,315に入力した内容での会員登録を求めるためのボタンである。
図14に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS82を実行する。ステップS82では、登録ボタン316が押されるのを顧客登録部142が待機する。
次に、電子取引管理サーバ100は、ステップS83を実行する。ステップS83では、顧客登録部142が、入力ボックス311,312,313,314,315に入力された顧客の情報を取得し、これらの情報と、当該顧客が会員登録する電子商店11aの識別情報(当該顧客が閲覧中の電子商店11aの識別情報)とを対応付けて顧客データベース122に登録する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS71に戻す。
ステップS72において、顧客端末12による電子商店11aの閲覧が完了したと判定した場合、電子取引管理サーバ100は顧客用の情報処理を終了する。
以上で顧客用の情報処理手順が完了する。なお、以上の手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、ステップS72,S73,S74,S75,S76の順序は適宜変更可能である。
(販売・ポイント加算手順)
続いて、ステップS78における通常商品の販売処理及びポイントの加算処理の手順を具体的に例示する。図16に示すように、電子取引管理サーバ100は、まずステップS91を実行する。ステップS91では、販売処理部144が、販売対象の商品一覧を示す画面(以下、「商品選択画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタに商品選択画面を表示する。
図18の(a)に示すように、商品選択画面320は、商品リスト321を含む。商品リスト321は、販売対象の通常商品の概要を並べて表示する部分である。販売処理部144は、顧客端末12が閲覧中の電子商店11a(以下、「閲覧中の電子商店11a」という。)が出品元である通常商品(以下、「自社出品商品」という。)と、当該電子商店11aの他の電子商店11aが出品元である通常商品(以下、「他社出品商品」という。)とを含む複数の商品の情報を商品データベース123から取得して商店サーバ11に出力し、当該複数の通常商品を商品リスト321に表示する。これにより、電子商店11aを閲覧中の顧客が、自社出品商品及び他社出品商品のいずれも選択可能となる。例えば販売処理部144は、商品データベース123に記憶された全ての通常商品の情報を取得して商店サーバ11に出力し、当該全ての通常商品を商品リスト321に表示する。
図16に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS92を実行する。ステップS92では、販売処理部144が、商品選択画面320の商品リスト321においていずれかの通常商品が選択されるのを待機する。
次に、電子取引管理サーバ100はステップS93を実行する。ステップS93では、商品選択画面320において選択された通常商品の詳細情報を示す画面(以下、「商品詳細画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタに商品詳細画面を表示する。
図18の(b)に示すように、商品詳細画面330は、内容表示部331と、追加ボタン332と、戻りボタン333とを含む。内容表示部331は、商品選択画面320において選択された通常商品の詳細情報を示す部分である。販売処理部144は、商品データベース123から取得した情報に基づいて当該通常商品の詳細情報を内容表示部331に表示する。追加ボタン332は、選択中の通常商品のカートへの追加を求めるボタンである。「カート」は、購入予定の通常商品を記憶する仮想的なカートである。戻りボタン333は、商品選択画面320の再表示を求めるボタンである。
図16に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS94を実行する。ステップS94では、追加ボタン332が押されたか否かを販売処理部144が確認する。
追加ボタン332が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS95を実行する。ステップS95では、戻りボタン333が押されたか否かを販売処理部144が確認する。
戻りボタン333が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS94に戻す。以後、電子取引管理サーバ100は、追加ボタン332又は戻りボタン333が押されるまでステップS94,S95を繰り返す。
ステップS95において戻りボタン333が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS91に戻す。
ステップS94において追加ボタン332が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS96を実行する。ステップS96では、販売処理部144が、選択中の通常商品をカートに追加し、当該カートの内容を表示する画面(以下、「カート画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタにカート画面を表示する。
図18の(c)に示すように、カート画面340は、内容表示部341と、購入ボタン342と、継続ボタン343とを有する。内容表示部341は、カート内の通常商品の一覧及び合計金額等を表示する部分である。購入ボタン342は、カート内の通常商品の購入を求めるボタンである。継続ボタン343は、商品選択画面320の再表示を求めるボタンである。
図16に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS97を実行する。ステップS97では、購入ボタン342が押されたか否かを販売処理部144が確認する。
購入ボタン342が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS98を実行する。ステップS98では、継続ボタン343が押されたか否かを販売処理部144が確認する。
継続ボタン343が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS97に戻す。以後、電子取引管理サーバ100は、購入ボタン342又は継続ボタン343が押されるまでステップS97,S98を繰り返す。
ステップS98において継続ボタン343が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS91に戻す。
ステップS97において購入ボタン342が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS99を実行する。ステップS99では、電子商店11aを閲覧中の顧客が当該電子商店11aにログイン済みであるか否かを販売処理部144が顧客ログイン管理部143に確認する。
ステップS99において、電子商店11aを閲覧中の顧客が当該電子商店11aにログインしていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS100を実行する。ステップS100では、顧客ログイン管理部143が、ログイン用の画面(以下、「ログイン画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタにログイン画面を表示する。
図19の(a)に示すように、ログイン画面350は、入力ボックス351,352と、ログインボタン353と、会員登録ボタン354とを含む。入力ボックス351は、顧客のIDを入力するためのテキストボックスである。入力ボックス352は、顧客のパスワードを入力するためのテキストボックスである。ログインボタン353は、入力ボックス351,352に入力した内容でのログインを求めるためのボタンである。会員登録ボタン354は、電子商店11aの会員として登録されていない顧客が新規の会員登録を求めるためのボタンである。
図16に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS101を実行する。ステップS101では、ログインボタン353が押されたか否かを顧客ログイン管理部143が確認する。
ログインボタン353が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS102を実行する。ステップS102では、会員登録ボタン354が押されたか否かを顧客登録部142が確認する。
会員登録ボタン354が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS101に戻す。以後、電子取引管理サーバ100は、ログインボタン353又は会員登録ボタン354が押されるまでステップS101,S102を繰り返す。
ステップS101において、ログインボタン353が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS103を実行する。ステップS103では、顧客ログイン管理部143が、入力ボックス351,352にそれぞれ入力されたID及びパスワードを取得し、当該ID及びパスワードの組み合わせが顧客データベース122に記憶されているか否かを確認する。
上記ID及びパスワードの組み合わせが顧客データベース122に記憶されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS100に戻す。上記ID及びパスワードの組み合わせが顧客データベース122に記憶されていると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS104を実行する。ステップS104では、顧客ログイン管理部143が、電子商店11aへの顧客のログインを許可する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS97に戻す。
ステップS102において、会員登録ボタン354が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS105,S106,S107を実行する。ステップS105では、ステップS81と同様に、顧客登録部142が会員登録画面310を表示する。ステップS106では、ステップS82と同様に、登録ボタン316が押されるのを顧客登録部142が待機する。
ステップS107では、ステップS83と同様に、顧客登録部142が、入力ボックス311,312,313,314,315に入力された顧客の情報と、当該顧客が会員登録する電子商店11aの識別情報(当該顧客が閲覧中の電子商店11aの識別情報)とを対応付けて顧客データベース122に登録する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS97に戻す。
ステップS99において、電子商店11aを閲覧中の顧客が当該電子商店11aにログインしていると判定した場合、図17に示すように、電子取引管理サーバ100はステップS108を実行する。ステップS108では、販売処理部144が、購入内容を最終確認するための画面(以下、「確認画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタに確認画面を表示する。
図19の(b)に示すように、確認画面360は、内容表示部361及び支払ボタン362を含む。内容表示部361は、購入する通常商品の一覧及び合計金額等を表示する部分である。支払ボタン362は、通常商品の購入のために金銭を支払う処理を求めるボタンである。
図17に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS109を実行する。ステップS109では、支払ボタン362が押されるのを販売処理部144が待機する。
次に、電子取引管理サーバ100はステップS110を実行する。ステップS110では、通常商品の購入のための金銭を、当該通常商品の購入者から、当該通常商品を販売する電子商店11aの運営主体に入金する処理(以下、「決済」という。)の実行可否を販売処理部144が確認する。具体的に、販売処理部144は、決済の実行可否の確認を金融機関サーバ14に要求し、確認結果を金融機関サーバ14から取得する。
次に、電子取引管理サーバ100はステップS111を実行する。ステップS111では、販売処理部144が、ステップS110における確認結果が決済可であるか否かを確認する。
ステップS110の確認結果が決済不可であると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS112を実行する。ステップS112では、販売処理部144が、決済不可である旨を通知するメッセージを表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタに当該メッセージを表示する。その後、電子取引管理サーバ100は販売処理を終了する。
ステップS111において、ステップS110の確認結果が決済可であると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS113を実行する。ステップS113では、販売処理部144が、金融機関サーバ14に決済の実行を要求する。
なお、販売処理部144は、通常商品の購入のために支払われる金銭(以下、「売り上げ金銭」という。)の全てを販売元の電子商店11a(当該通常商品を販売する電子商店11a)の運営主体に入金することを金融機関サーバ14に要求してもよいし、売り上げ金銭の一部を販売元の電子商店11aの運営主体に入金することを金融機関サーバ14に要求してもよい。例えば、販売処理部144は、売り上げ金銭のうち、当該通常商品に付与されているポイントに相当する金銭(以下、「ポイント分金銭」という。)を電子取引管理サーバ100の運営主体に入金し、売り上げ金銭の残りを販売元の電子商店11aの運営主体に入金することを金融機関サーバ14に要求してもよい。また、販売処理部144は、売り上げ金銭のうち、ポイント分金銭を電子取引管理サーバ100の運営主体に入金し、販売店の利益分の金銭を販売元の電子商店11aの運営主体に入金し、売り上げ金銭の残りを出品元の電子商店11a(当該通常商品を出品した電子商店11a)の運営主体に入金することを金融機関サーバ14に要求してもよい。
次に、電子取引管理サーバ100はステップS114を実行する。ステップS114では、販売処理部144が、金融機関サーバ14における決済の完了を待機する。決済の完了に伴い、通常商品の購入が完了する。
以上の手順に例示されるように、電子取引管理サーバ100は、ステップS110の確認結果が決済可である限り、ステップS92において選択された通常商品の購入を許可する。このため、ステップS92において、上記他社出品商品が選択された場合にも、ステップS110の確認結果が決済可である限り通常商品の購入を許可する。このように、電子取引管理サーバ100は、金銭による通常商品の購入の申請を取得した電子商店11aの識別情報が、当該通常商品の出品元として記憶されている電子商店11aの識別情報と異なる場合にも当該購入を許可する。以下、説明の便宜上、購入された通常商品を「購入完了商品」といい、購入完了商品に付与されていたポイントを「商品ポイント」という。
次に、電子取引管理サーバ100はステップS115を実行する。ステップS115では、販売処理部144が、通常商品の購入に応じ、商品データベース123に記憶された在庫数を修正する。例えば販売処理部144は、商品データベース123において、購入完了商品と同じ通常商品の在庫数から、購入完了商品の数を減じる。
次に、電子取引管理サーバ100は、ステップS116を実行する。ステップS116では、販売処理部144が、購入完了商品の発送を商店サーバ11に要求する。
次に、電子取引管理サーバ100は、ステップS117を実行する。ステップS117では、ポイント加算処理部145が、ポイントデータベース125において、所有者の識別情報が当該通常商品の購入者の識別情報に一致し、利用可能商店(当該商品ポイントを利用可能な電子商店11a)の識別情報が購入受け付け商店(当該購入が行われた電子商店11a)の識別情報に一致するポイントの残高に、当該商品ポイントを加算する。これにより、当該商品ポイントの利用先が当該購入受け付け商店に制限され、当該購入者が所有するポイントの残高に加算される。
以上で通常商品の販売処理が完了する。なお、以上の手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、ステップS94,95の順序は適宜変更可能であり、ステップS97,S98の順序は適宜変更可能であり、ステップS115,S116,S117の順序も適宜変更可能である。
(ポイント交換手順)
続いて、ステップS79におけるポイント交換処理の手順を具体的に例示する。図20に示すように、電子取引管理サーバ100は、まずステップS121を実行する。ステップS121では、電子商店11aを閲覧中の顧客が当該電子商店11aにログイン済みであるか否かをポイント交換処理部146が顧客ログイン管理部143に確認する。
電子商店11aを閲覧中の顧客が当該電子商店11aにログインしていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS122を実行する。ステップS122では、ステップS100と同様に、顧客ログイン管理部143が、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタにログイン画面350を表示する。
次に、電子取引管理サーバ100はステップS123を実行する。ステップS123では、ステップS101と同様に、ログインボタン353が押されたか否かを顧客ログイン管理部143が確認する。
ログインボタン353が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS124を実行する。ステップS124では、ステップS102と同様に、会員登録ボタン354が押されたか否かを顧客登録部142が確認する。
会員登録ボタン354が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS123に戻す。以後、電子取引管理サーバ100は、ログインボタン353又は会員登録ボタン354が押されるまでステップS123,S124を繰り返す。
ステップS123において、ログインボタン353が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS125を実行する。ステップS125では、ステップS103と同様に、顧客ログイン管理部143が、入力ボックス351,352にそれぞれ入力されたID及びパスワードを取得し、当該ID及びパスワードの組み合わせが顧客データベース122に記憶されているか否かを確認する。
上記ID及びパスワードの組み合わせが顧客データベース122に記憶されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS122に戻す。上記ID及びパスワードの組み合わせが顧客データベース122に記憶されていると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS126を実行する。ステップS126では、ステップS104と同様に、顧客ログイン管理部143が、電子商店11aへの顧客のログインを許可する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS121に戻す。
ステップS124において、会員登録ボタン354が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS127,S128,S129を実行する。ステップS127では、ステップS105と同様に、顧客登録部142が会員登録画面310を表示する。
ステップS128では、ステップS106と同様に、登録ボタン316が押されるのを顧客登録部142が待機する。
ステップS129では、ステップS107と同様に、顧客登録部142が、入力ボックス311,312,313,314,315に入力された顧客の情報と、当該顧客が会員登録する電子商店11aの識別情報(当該顧客が閲覧中の電子商店11aの識別情報)とを対応付けて顧客データベース122に登録する。その後、電子取引管理サーバ100は処理をステップS121に戻す。
ステップS121において、電子商店11aを閲覧中の顧客が当該電子商店11aにログインしていると判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS130を実行する。ステップS130では、ポイント交換処理部146が、上記交換対象商品(ポイントによる購入が可能な商品)の一覧を示す画面(以下、「商品選択画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタに商品選択画面を表示する。
図21の(a)に示すように、商品選択画面370は、商品リスト371を含む。商品リスト371は、交換対象商品の概要を並べて表示する部分である。ポイント交換処理部146は、利用条件データベース126を参照し、閲覧中の電子商店11aの利用条件を満たす通常商品の情報を商品データベース123から取得し、これを商店サーバ11に出力することで、当該通常商品を商品リスト371に表示する。これにより、閲覧中の電子商店11aの利用条件を満たさない通常商品は商品リスト371に表示されないので、商品リスト371において当該通常商品を選択することはできない。このため、ポイントにより購入可能な商品が、電子商店11aごとの設定(利用条件)に応じて制限される。
更に、ポイント交換処理部146は、閲覧中の電子商店11aにおいて購入可能な特別商品の情報を特別商品データベース124から取得し、これを商店サーバ11に出力することで、当該特別商品の情報を商品リスト371に表示する。例えばポイント交換処理部146は、交換可能商店(特別商品を購入可能な商店)の識別情報が、閲覧中の電子商店11aの識別情報に一致する特別商品の情報を特別商品データベース124から取得する。これにより、閲覧中の電子商店11aが交換可能商店となっている特別商品が、当該電子商店11aにて購入可能となる。一方、閲覧中の電子商店11aが交換可能商店となっていない特別商品は商品リスト371に表示されないので、商品リスト371において当該特別商品を選択することはできない。すなわち、閲覧中の電子商店11aにおいて購入可能な特別商品は、当該電子商店11aが交換可能商店となっている特別商品に制限される。
図20に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS131を実行する。ステップS131では、ポイント交換処理部146が、商品選択画面370の商品リスト371においていずれかの商品が選択されるのを待機する。
次に、電子取引管理サーバ100はステップS132を実行する。ステップS132では、商品選択画面370において選択された商品の詳細情報を示す画面(以下、「商品詳細画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタに商品詳細画面を表示する。
図21の(b)に示すように、商品詳細画面380は、内容表示部381と、追加ボタン382と、戻りボタン383とを含む。内容表示部381は、商品選択画面370において選択された商品の詳細情報を示す部分である。ポイント交換処理部146は、商品データベース123又は特別商品データベース124から取得した情報に基づいて当該商品の詳細情報を内容表示部381に表示する。追加ボタン382は、選択中の通常商品のカートへの追加を求めるボタンである。戻りボタン383は、商品選択画面370の再表示を求めるボタンである。
図20に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS133を実行する。ステップS133では、追加ボタン382が押されたか否かをポイント交換処理部146が確認する。
追加ボタン382が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS134を実行する。ステップS134では、戻りボタン383が押されたか否かをポイント交換処理部146が確認する。
戻りボタン383が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS133に戻す。以後、電子取引管理サーバ100は、追加ボタン382又は戻りボタン383が押されるまでステップS133,S134を繰り返す。
ステップS134において戻りボタン383が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS130に戻す。
ステップS133において追加ボタン332が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS135を実行する。ステップS135では、ポイント交換処理部146が、選択中の商品をカートに追加し、当該カートの内容を表示する画面(以下、「カート画面」という。)を表示するためのデータを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタにカート画面を表示する。
図21の(c)に示すように、カート画面390は、内容表示部391と、交換ボタン392と、継続ボタン393とを有する。内容表示部391は、カート内の商品の一覧と、必要ポイント数(一覧の商品との交換に必要な合計ポイント数)等を表示する部分である。交換ボタン392は、カート内の商品の交換を求めるボタンである。継続ボタン393は、商品の選択のために商品選択画面370の再表示を求めるボタンである。
図20に戻り、電子取引管理サーバ100は、次にステップS136を実行する。ステップS136では、交換ボタン392が押されたか否かをポイント交換処理部146が確認する。
交換ボタン392が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS137を実行する。ステップS137では、継続ボタン393が押されたか否かをポイント交換処理部146が確認する。
継続ボタン393が押されていないと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS136に戻す。以後、電子取引管理サーバ100は、交換ボタン392又は継続ボタン393が押されるまでステップS136,S137を繰り返す。
ステップS137において継続ボタン393が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100は処理をステップS130に戻す。
ステップS136において交換ボタン392が押されたと判定した場合、電子取引管理サーバ100はステップS138を実行する。ステップS138では、ポイント交換を求める顧客が所有者であり、閲覧中の電子商店11aにおいて利用可能なポイントの残高が、上記必要ポイント数以上であるか否かをポイント交換処理部146が確認する。例えばポイント交換処理部146は、所有者の識別情報がポイント交換を求める顧客の識別情報に一致し、利用可能商店(当該ポイントを利用可能な電子商店11a)の識別情報が閲覧中の電子商店11aの識別情報に一致するポイントの残高をポイントデータベース125から取得し、当該ポイントの残高が上記必要ポイント数以上であるか否かを確認する。
ステップS138において、ポイントの残高が必要ポイント数未満であると判定した場合、電子取引管理サーバ100はポイントによる商品の購入を禁止する。例えば電子取引管理サーバ100は、ステップS139を実行した上で、ポイント換金処理を終了する。ステップS139では、ポイント交換処理部146が、ポイントの残高の不足を通知するメッセージを商店サーバ11に出力することで、電子商店11aを閲覧中の顧客端末12のモニタに当該メッセージを表示する。
ステップS138において、ポイントの残高が必要ポイント数以上であると判定した場合、電子取引管理サーバ100はポイントによる商品の購入を許可し、これに伴う処理を進める。以下、ポイントによる購入が許可された商品を「交換許可商品」という。交換許可商品を獲得する顧客を「交換者」という。
例えば電子取引管理サーバ100は、ステップS140,S141,S142を実行する。ステップS140では、ポイント交換処理部146が、ポイントによる商品の購入に応じ、商品データベース123に記憶された在庫数を修正する。例えばポイント交換処理部146は、商品データベース123又は特別商品データベース124において、交換許可商品と同じ商品の在庫数から、交換許可商品の数を減じる。
ステップS141では、ポイント交換処理部146が、交換許可商品の発送を商店サーバ11に要求する。
ステップS142では、ポイント交換処理部146が、ポイント交換に伴うポイントデータベース125の更新を行う。ポイント交換処理部146は、交換者から、販売元の電子商店11a(交換許可商品を販売した電子商店11a)に使用済ポイント(当該購入に使われたポイント)の少なくとも一部を移転する。例えばポイント交換処理部146は、ポイントデータベース125において、交換者のポイント(交換者が所有者であり、閲覧中の電子商店11aにおいて利用可能なポイント)の残高から使用済ポイントの数を減算し、販売元の電子商店11aのポイント(当該電子商店11aが所有者であるポイント)の残高に使用済ポイントの数を加算する。これにより、交換許可商品の販売元の電子商店11aが使用済ポイントを獲得する。
なお、ポイント交換処理部146は、交換者から出品元の電子商店11a(交換許可商品を出品した電子商店11a)に使用済ポイントの少なくとも一部を移転してもよい。また、ポイント交換処理部146は、交換者から販売元の電子商店11aに使用済ポイントの一部(例えば販売店の利益に相当するポイント)を移転し、交換者から出品元の電子商店11aに使用済ポイントの残りを移転してもよい。
以上でポイント交換処理が完了する。なお、以上の手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、ステップS133,S134の順序は適宜変更可能であり、ステップS136,S137の順序は適宜変更可能であり、ステップS140,S141,S142の順序も適宜変更可能である。
4.本実施形態の効果
以上に説明したように、電子取引管理サーバ100は、情報処理用のプロセッサ111及び記憶部112を備え、プロセッサ111及び記憶部112は、金銭の代わりに利用可能なポイントが付与された商品を、複数の電子商店11aにて購入可能にすることと、金銭による商品の購入に際して、当該商品のポイントの利用先を、当該購入が行われる電子商店11aに制限し、当該商品の購入者が所有するポイントの残高に当該ポイントを加算することと、を実行するように構成されている。
この電子取引管理サーバ100によれば、同一の商品が複数の電子商店11aにて購入可能となるので、当該商品を出品する者にとっては、複数の電子商店11aが一束になった大規模な商店に出品するのと同様の販売環境が提供される。これにより、大規模な販売が期待されるので、当該規模に見合った販促予算を計上し、当該販促予算によって積極的なポイントの付与が可能となる。個々の電子商店11aにとっては、個別に出品者と取引する場合に比較して、出品者から積極的な販促サポートを受けられることとなる。このため、個々の電子商店11aにおける電子商取引が活性化される。
更に、同一の商品が複数の電子商店11aにて購入可能となることで、個々の電子商店11aにおける品揃えが充実する。また、金銭による商品の購入に際し、購入者のポイントの残高に加算されるポイントの利用先は、当該購入が行われた電子商店11aに制限されるので、ポイントを早期にためるためには一つの電子商店11aで多くの購入を行うことが必要となる。これらのことから、同一の顧客による同一の電子商店11aの集中的な利用が促される。このため、個々の電子商店11aにおいては、同一の顧客からのアクセス機会が増えることを利用してより効果的な販促活動を行うことが可能となる。また、同一の電子商店11aの集中的な利用によりポイントがたまり易くなるので、ポイントをためようとする意識が高まり、これに起因して顧客の購買意欲も高まる。このようにして、個々の電子商店11aにおける電子商取引が更に活性化される。従って、電子取引管理サーバ100は電子商取引の活性化に有効である。
プロセッサ111及び記憶部112は、ポイントにより購入可能な商品を、電子商店11aごとの設定に応じて制限することを更に実行するように構成されていてもよい。この場合、ポイントによる購入を利用して自社商品の販売を増やす等、電子商店11aごとに様々な販促の工夫が可能となる。
プロセッサ111及び記憶部112は、ポイントにより購入可能であり、金銭によっては購入不可能である特別商品を、少なくとも一つの電子商店11aにて購入可能にすることを更に実行するように構成されていてもよい。この場合、魅力ある特別商品を準備することで、ポイントの価値が高まる。このため、少なくとも特別商品を購入可能な電子商店11aにおいては、ポイントを貯めようとする意識が更に高まり、顧客の購買意欲が更に高まるので、電子商取引が更に活性化される。また、特別商品を購入可能な電子商店11aにおいては、他の電子商店11aが出品元である商品も購入可能である。このため、特別商品を購入可能な電子商店11aにおいて電子商取引が活性化されることは、他の電子商店11aの売り上げ増加にも寄与し得る。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、上述の実施形態においては、電子商店11aが商品の出品元となる場合を例示したが、これに限られず、電子商店11aを有しない取引主体が商品を出品してもよい。このような取引主体としては、直販を行わないメーカーが挙げられる。この場合、電子取引管理サーバ100は、電子商店11aが出品元である場合と同様に、出品者の会員登録及びログイン認証を行った上で当該出品者から商品の出品を受け付け、当該商品の情報と、当該出品者の識別情報とを対応付けて商品データベース123に登録するように構成される。
上述の実施形態においては、各種のログイン認証において、ID及びパスワードの入力によりユーザを識別する方式を例示したが、ログイン認証の方式はこれに限られず、ユーザを識別可能である限りいかなる方式でログイン認証を行ってもよい。ID及びパスワードの入力の他の認証方式としては、ユーザのICカードに記録された情報によりユーザを識別する方式、画像情報によりユーザを識別する方式、音声情報によりユーザを識別する方式、指紋などの生体情報によりユーザを識別する方式等が挙げられる。
電子商店11aへのログイン認証は、必ずしも電子取引管理サーバ100により実行されなくてよく、商店サーバ11において実行されてもよい。また、商店サーバ11、電子取引管理サーバ100及び金融機関サーバ14は必ずしも分かれている必要はない。例えば、金融機関サーバ14が電子取引管理サーバ100に組み込まれていてもよいし、商店サーバ11が電子取引管理サーバ100に組み込まれていてもよい。