JP6144067B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

この発明は、包装用箱等の内部空間を仕切り、収容物を緩衝的に保護する包装容器に関する。
従来、医薬品等が入れられたチューブ容器は、側面を押すと変形したり内容物が出たりするため、緩衝性のある包装用箱に収容して運搬や保管を行っている。緩衝性のある包装容器としては、例えば特許文献1に開示されている容器がある。この容器は、波状に山部と谷部とが交互に形成された波状挟持部が設けられ、波状挟持部の谷部には、底上げ部が形成されている。収容物は波状挟持部で挟持され、底上げ部によって下方から支えられて収納される。波状挟持部や底上げ部の有する弾性によって外部からの衝撃が吸収されて、収容物が保護されるものである。
特許文献2に開示されている開封確認可能な収納箱は、箱体の後側板の上端に折目線を介して蓋体が設けられ、箱体の前側板の上端に折目線を介して支持板が設けられている。支持板は、途中部に第二折目線が形成され、第二折目線を箱体の底面側へ折り曲げることにより、支持板は第二折目線を挟む先端側傾斜部と基端側傾斜部となり、先端側傾斜部と基端側傾斜部に収納物の一端側と他端側とがそれぞれ嵌合する複数組の保持孔が形成されている。収容物は、先端部を先端側傾斜部の保持孔に嵌合し、基端部を基端側傾斜部の保持孔に嵌合し、緩衝的に収容されるものである。
特開2009−249034号公報 特開2008−239191号公報
上記背景技術の場合、特許文献1の容器は、波状挟持部の空間部の体積が大きくスペースを多く占めるものであり、容器全体が大きくなるという問題がある。特許文献2の収納箱は、個々の保持孔に収容物を嵌めるため、収容物を取り出すときに面倒である。また、収容物の基端部の直線部分が収容箱の深さ方向に平行に設けられ、深さは基端部の直線部分の長さに制限され、薄形にすることができないものである。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、包装用箱の内部空間を仕切り、高い緩衝性を有して、収容物を省スペースでコンパクトに収容し、収容物の取り出しが容易で廃棄も簡単な包装容器を提供することを目的とする。
本発明は、一枚のブランクシートから一体的に形成された仕切り形成片から成り、この仕切り形成片には矩形の底面と、前記底面の各辺に連接され略直角に立ち上がる複数の側面と、前記複数の側面を筒状に糊付けする糊付片が設けられ、前記複数の側面のうちの第一の側面には、の上端部に連接され前記第一の側面の内側に折り曲げられ一方向に長い収容物の一方の端部が嵌合される緩衝折曲片が設けられ、前記緩衝折曲片が取り付けられた前記第一の側面に対向する第二の側面には、前記収容物の他方の端部を覆って保持する覆い片が設けられ、前記覆い片は、前記仕切り形成片の組み立て状態で前記底面に対して略平行となり、前記第二の側面の両側に略直角に隣接する一対の側面に各々設けられた糊付片により、前記第二の側面に糊付けされ、前記糊付片はミシン線が設けられ、前記ミシン線を切断することにより前記覆い片と前記第二の側面の糊付を解除して前記収容物の端部の保持を解除する包装容器である。
前記覆い片と、両側に隣接する前記一対の側面を糊付けする前記糊付片は、前記一対の側面の端部に前記ミシン線で区切られて外側に突出して設けられている。
前記緩衝折曲片には、前記緩衝折曲片を前記第一の側面から離して保持する補助底面と、前記第一の側面に糊付けされる糊付片が順次連接して設けられている。前記緩衝折曲片は、前記仕切り形成片の組み立て状態で前記底面に対して90°以外の所定角度となる複数個のスリットと、前記底面に対して略平行に位置し前記側面から離れる方向へ凸となる中折線が設けられ、前記スリットは前記側面から離れる方へ凸形に折り曲げられて前記底面に対して90°以外の所定角度に傾斜して開口する。
前記覆い片には、前記収容の端部を保持する緩衝保持片と、前記緩衝保持片を前記第二の側面から離して保持する他の補助底面と、前記第二の側面に糊付けされる糊付片が順次連接して設けられている。前記緩衝保持片は、前記覆い片に近い方から、第一垂直面、第一水平面、糊付面、第二水平面、第二垂直面の5区分が順次設けられ、前記包装容器の組み立て状態で凹形に折り曲げられるものである。前記第一水平面には、前記第一垂直面に隣接する側縁部から前記第一水平面内側に向かって突出する舌片状の押え片が設けられ、前記押え片は複数個が等間隔に設けられている。前記第二水平面には透孔が設けられ、前記透孔は前記押え片よりも1個多い複数個が等間隔に、前記押え片の間に対向する位置に設けられている。前記収容の端部は、前記透孔と、前記一対の押え片の間の谷部に挟まれて保持されている。
本発明の包装容器は、変形しやすい収容物を、高い緩衝性能で収容し、安全に運搬や保管を行うことができる。傾斜したスリットを有する緩衝折曲片が設けられ、収容物はスリットの傾斜に沿って所定角度に保持され、スペースを効率よく使用して収容することができる。また互いにぶつからず、収容物どうしの間の仕切りが不要であり、この点からも省スペースとなり、包装容器を小形にすることができる。収容物の取り出しの際は、簡単な操作で収容物を自由に動く状態として、効率よく取り出すことができる。
この発明の第一実施形態の包装容器の斜視図である。 この発明の第一実施形態の包装容器の展開図である。 この発明の第一実施形態の包装容器の組立工程を示す展開図である。 この発明の第一実施形態の使用状態を示す斜視図である。 この発明の第二実施形態の包装容器の斜視図である。 この発明の第二実施形態の包装容器の展開図である。 この発明の第二実施形態の包装容器の組立工程を示す展開図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の包装容器10は上方が開口したトレー形であり、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された仕切り形成片12を組み立てて設けられている。
図2は仕切り形成片12を表面から見た展開図であり、仕切り形成片12は、一方向に長い矩形状の底面14が形成され、底面14の、長い一辺には側面16が折罫線18で区切られて設けられている。側面16は、底面14に連接している幅方向は底面14と同じ長さであり、連接方向の長さは短く形成されている。側面16の、底面14の連接方向に対して直角な方向の一対の端部には、矩形の糊付片20が折罫線22で区切られて各々設けられている。
側面16の、折罫線18と反対の側縁部には、緩衝折曲片24が折罫線26で区切られて設けられている。緩衝折曲片24は、側面16に連接し長手方向の長さは側面16より少し短く、それと直交する連接方向の長さは側面16より長く形成されている。緩衝折曲片24の中心より少し折罫線26に近い位置には、折罫線26に対して平行な中折線28が設けられ、中折線28から、折罫線26と反対側の端部までの長さは、側面16よりも少し短く形成されている。緩衝折曲片24には、8個の同形の開口であるスリット30が設けられ、スリット30は、折罫線26から折罫線26と反対側の端部に達して形成され、折罫線26に対して90°以外の僅かに傾斜した所定角度で傾斜し、スリット30の幅は折罫線26から離れている端部が少し広く、互いに同形のスリット30が互いに平行に設けられている。
緩衝折曲片24の、折罫線26と反対の側縁部には、補助底面32が折罫線34で区切られて設けられている。補助底面32は、緩衝折曲片24に連接している幅方向は側面16とほぼ同じであり、連接方向の長さは、中折線28から折罫線26までの長さとほぼ等しい。
補助底面32の、折罫線34と反対側の側縁部には、包装容器10の組み立て状態で側面16の裏面に糊付けされる糊付片36が折罫線38で区切られて設けられている。糊付片36は、補助底面32に連接している長手方向の長さは補助底面32と同じであり、連接方向の長さは補助底面32よりも長く、側面16より短く形成されている。
底面14の、側面16と反対の側縁部には、側面16と同形の側面40が折罫線42で区切られて設けられ、底面14の連接方向に対して直角な方向の一対の端部には、矩形の糊付片44が折罫線46で区切られて各々設けられている。
側面40の、折罫線42と反対の側縁部には、矩形の覆い片48が折罫線50で区切られて設けられ、覆い片48は側面40とほぼ同じ形状で同じ大きさである。
覆い片48の、折罫線50と反対側の側縁部には、緩衝保持片52が折罫線54で区切られて設けられている。緩衝保持片52は、折罫線54に近い方から、第一垂直面56、第一水平面58、糊付面60、第二水平面62、第二垂直面64の5区分が設けられ、互いに折罫線54に対して平行な折罫線66,68,70,72で区切られて設けられている。第一垂直面56は覆い片48に連接している長手方向の長さは、折罫線54は同じ長さで折罫線66が少し短くなる台形状になり、第一水平面58、糊付面60、第二水平面62、第二垂直面64は折罫線66と同じ長さである。連接方向の長さは、第一垂直面56は短く、第一水平面58はそれよりも長く覆い片48とほぼ同じであり、糊付面60は短く、第二水平面62はそれよりも長く覆い片48とほぼ同じであり、第二垂直面64は短い。なお緩衝保持片52は、包装容器10の組み立て状態で凹形に折り曲げられるものであり、第一垂直面56、糊付面60、第二垂直面64の連接方向長さの合計は側面40の連接方向長さと等しいものである。
第一水平面58には、折罫線66から第一水平面58内側に向かって突出する舌片状の押え片74が設けられ、押え片74は9個が等間隔に設けられ、押え片74の内側には折罫線66が設けられておらず、第一垂直面56と一緒に底面14方向を向いて延出している。第一水平面58の押え片74の周囲には、透孔76が設けられ、押え片74が第一水平面58の周囲の部分と接触していない。第二水平面62には矩形の透孔78が設けられ、透孔78は10個が等間隔に、一対の押え片74の間に対向する位置に設けられ、折罫線70から折罫線72にわたって設けられている。第二水平面62の、連接方向に直角な方向の一対の端部には、矩形の突部80が側方に突出して設けられている。
緩衝保持片52の、折罫線54と反対の側縁部には、補助底面82が折罫線84で区切られて設けられている。補助底面82は、折罫線84に連接している幅方向は緩衝保持片52とほぼ同じであり、連接方向の長さは覆い片48とほぼ同じ長さに形成されている。
補助底面82の、折罫線84と反対側の側縁部には、包装容器10の組み立て状態で側面40の裏面に糊付けされる糊付片86が折罫線88で区切られて設けられている。糊付片86は、補助底面82に連接している幅方向は補助底面82と同じであり、連接方向の長さも補助底面82と同じである。
底面14の、一対の短辺には、矩形の側面96が折罫線98で区切られて各々設けられている。側面96は、底面14に連接している長手方向は底面14とほぼ同じであり、連接方向の長さは短く、側面16,40と同じ長さに設けられている。側面96の折罫線98と反対の端部には、側面40に近い角部に、矩形の糊付片100がミシン線102で区切られて各々設けられ、外側に突出している。
次に、この実施形態の包装容器10の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは図2が包装容器10の仕切り形成片12の表面を見たものであり、仕切り形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、糊付片36の表面に糊90を塗布し、折罫線34を正折りし、折罫線26を正折りする。これにより、糊付片36の表面は糊90により側面16の裏面に糊付けされる。次に、緩衝保持片52の糊付面60の裏面に糊92を塗布し、糊付片86の表面に糊94を塗布する。そして折罫線84を正折りし、これにより糊付片86の裏面は糊92により糊付面60の裏面に糊付けされ、さらに折罫線54を正折りし、糊付片86の表面は糊94により側面40の裏面に糊付けされる。これにより図3に示す折り畳み状態となり、この状態で収容物を収容し包装する工場等に出荷される。なお図3は、この折り畳み状態を仕切り形成片12の裏面側から見た図である。
この実施形態では、収容物を収容し包装する工場等での収容物は、医薬品等が入れられたチューブ容器104である。チューブ容器104の収容作業は、先ず仕切り形成片12を、折罫線18,42,50で90°に正折りする。すると、緩衝折曲片24の折罫線26,28,34と補助底面32の折罫線38は、自動的に90°に正折りされ、四角筒状となる。緩衝保持片52の折罫線54,66,72と、折罫線84,88は、自動的に90°に正折りされ、折罫線68,70は90°に逆折りされ、緩衝保持片52は凹形に折り曲げられる。このとき、押え片74は第一垂直面56と面一になって、底面14に向かって下方に突出する。一対の糊付片20と、一対の糊付片44と、糊付片100の裏面に各々糊105を塗布し、折罫線98で側面96を90°に正折りし、折罫線22,46で糊付片20,44を90°に正折りして側面96の表面に糊付片20,44の裏面を糊付けする。ミシン線102で糊付片100を90°に正折りして覆い片48の表面に糊付片100の裏面を糊付けする。緩衝保持片52の第二水平面62に設けられた突部80は側面96に押されて湾曲し、クッション効果を有するものとなる。これで包装容器10の組み立てが完了する。なお、包装容器10を組み立てる順番はこれ以外でもよく、適宜変更可能である。
次に、包装容器10の中に商品であるチューブ容器104を入れる。ここでチューブ容器104について説明する。チューブ容器104は、金属管で作られた筒状の本体を有し、本体の一方の端部はつぶして重ねて巻かれ、閉鎖部104aとなり、他方の端部は注ぎ口が一体に設けられた肩部104bが取り付けられ、注ぎ口にはキャップ106が開閉可能に取り付けられている。
チューブ容器104を包装容器10に入れる方法は、キャップ106を緩衝保持片52の第一水平面58の一対の押え片74の間の谷間に入れて、キャップ106と肩部104bの間に両側に一対の押え片74を差し込み、キャップ106の一部が透孔78に浅く嵌合され、水平方向に位置決めする。閉鎖部104aは、緩衝折曲片24のスリット30に入れ、これによりスリット30の傾斜に沿って所定角度に保持される。閉鎖部104aの長手方向が斜めに保持されることで包装容器10の高さを低くしても各側面16,40,96から突出することがなく、また互いにぶつからず、スペースを効率よく使用して収用する。包装容器10の中には10個のチューブ容器104が収容され、チューブ容器104を入れた包装容器10は、図4に示す包装用箱108の内側に入れてもよい。包装用箱108は、互いに直角に位置する2対の側面110,112が設けられ、各側面110,112の、両端の開口部は端面114によって閉鎖されている。包装用箱108は、包装容器10をわずかなゆとりを有して包装する大きさであればよく、構造は自由に変更可能である。
チューブ容器104を取り出すときは、包装用箱108から包装容器10を取り出し、覆い片48を引き上げる。すると覆い片48に糊付けされていた糊付片100のミシン線102が切断され、また糊付片44が側面96から容易に剥がれて、糊付片44の覆い片48が外側に倒れる。このとき緩衝保持片52も覆い片48と共に倒れて、折罫線66,68,70,72の角度がなくなり平坦となり、チューブ容器104のキャップ106と肩部104bの間に差し込まれて保持していた押え片74が開き、チューブ容器104は自由に動くようになり、簡単に取り出すことができる。チューブ容器104を取り出した後、包装容器10は側面40が倒れた状態となっているため、次に側面16の糊付片20を側面96から剥がすだけで各側面16,96が底面14と面一になり、平坦な折り畳み状態に戻り、廃棄しやすい状態となる。
この実施形態の包装容器10によれば、変形しやすいチューブ容器104を、高い緩衝強度で収容し、外力が加えられても変形したり内容物が押し出されたりすることを防ぎ、安全に運搬や保管を行うことができる。チューブ容器104は、キャップ106を緩衝保持片52に保持され、閉鎖部104aを緩衝折曲片24に保持されているため、がたつくことがなく、互いに離れて保持され、高い緩衝効果を有するものである。緩衝折曲片24の下には補助底面32が底面14との間に位置し、緩衝保持片52は第二水平面62が底面14から離れて位置するため、チューブ容器104は底面14に接触せず、下からの衝撃に対して高い緩衝効果がある。緩衝保持片52の第二水平面62に設けられた突部80は側面96に押されて湾曲し、クッション効果を有するものとなるため、一番端に位置するチューブ容器104は側面96に接触することがなく横からの衝撃を受けず、またがたつきも抑えることができる。
また、チューブ容器104はスリット30の傾斜に沿って所定角度に保持され、閉鎖部104aの長手方向が斜めに保持されることで包装容器10の高さを低くしても各側面から突出することがなく、また互いにぶつからず、スペースを効率よく使用して収納することができる。チューブ容器104どうしの間に仕切りが不要であり、この点からも省スペースとなり堆積効率が約10%アップし、包装容器10を小形にすることができる。
また、チューブ容器104の取り出しの際は、覆い片48を持ち上げてミシン線102を切断することにより、糊付片44が側面96から容易に剥がれて、緩衝保持片52が外側に倒れてチューブ容器104が自由に動く状態となり、簡単に複数本を一度に保持して他の容器に移す等、効率よく取り出すことができる。ミシン線102を切断し糊付片44を側面96から剥がすと、包装容器10は側面40が倒れた状態となっているため、次に側面16の糊付片20を側面96から剥がすだけで各側面16,96が底面14と面一になり、平坦な折り畳み状態に戻り、廃棄しやすい状態とすることができる。
次にこの発明の第二実施形態について図5~図7に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の包装容器116は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された仕切り形成片118を組み立てて設けられている。
図6は仕切り形成片118を表面から見た展開図であり、一方向に長い矩形状の底面14が形成され、底面14の一辺には側面16が折罫線18で区切られて設けられている。側面16の、底面14の一対の端部には、矩形の糊付片20が折罫線22で区切られて各々設けられている。
側面16の、折罫線18と反対の側縁部には、緩衝折曲片124が折罫線126で区切られて設けられている。緩衝折曲片124のほぼ中心には、折罫線126に対して平行な中折線128が設けられている。緩衝折曲片124は、複数個の同形のスリット130が設けられ、スリット130は、折罫線126から折罫線126と反対側の端部に達して形成され、折罫線126に対して90°以外の角度でわずかに所定角度で傾斜し、スリット130の幅は折罫線126に近い方が広く、中折線128に一致する部分でわずかに折り曲げられている。互いに同形のスリット130が互いに平行に設けられている。
緩衝折曲片124の、折罫線126と反対の側縁部には、補助底面132が折罫線134で区切られて設けられ、補助底面132の、折罫線134と反対側の側縁部には、包装容器116の組み立て状態で側面16の裏面に糊付けされる糊付片136が折罫線138で区切られて設けられている。
底面14の、側面16と反対の側縁部には、側面40が折罫線42で区切られて設けられ、連接方向に対して直角な一対の端部には、糊付片44が折罫線46で区切られて各々設けられている。
側面40の、折罫線42と反対の側縁部には、矩形の覆い片48が折罫線50で区切られて設けられ、覆い片48は側面40とほぼ同じ形状で同じ大きさである。
底面14の、一対の短い辺には、矩形の側面96が折罫線98で区切られて各々設けられている。側面96の折罫線98と反対の端部には、側面40に近い角部に、矩形の糊付片100がミシン線102で区切られて各々設けられている。一対の側面96のうち、緩衝折曲片124のスリット130の端部が近づいている方には、側面16に近い角部に、矩形の補助側面140が折罫線142で区切られて設けられている。補助側面140の中心には、補助側面140の端部に向かって湾曲する切断線143が形成され、切断線143の両端部には切断線142に対して平行な折罫線144が連続して補助側面140の側縁部に達している。
次に、この実施形態の包装容器116の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは図6が包装容器116の仕切り形成片118の表面を見たものであり、仕切り形成片118の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、糊付片136の表面に糊146を塗布し、折罫線134を正折りし、折罫線126を正折りする。これにより、糊付片136の表面は糊146により側面16の裏面に糊付けされる。次に、補助側面140の裏面に、切断線142近傍に糊148を塗布し、切断線142を正折りし、側面96裏面に折り重ねた状態で糊付けされる。これにより図7に示す折り畳み状態となり、この状態で収容物を収容し包装する工場等に出荷される。なお図7は、この状態を仕切り形成片118の裏面から見た図である。
この実施形態では収容物を収容し包装する工場等での収容物は、医薬品等が入れられたチューブ容器150である。まず、仕切り形成片118を、折罫線18,42,50を90°に正折りする。すると、緩衝折曲片124の折罫線126,134は、自動的に90°以下の鋭角に正折りされ、中折線128は糊90°以上の鈍角に正折りされ、変形した四角筒状となる。一対の糊付片20と、一対の糊付片44と、糊付片100の裏面に各々糊105を塗布し、折罫線98で側面96を90°に正折りし、折罫線22,46で糊付片20,44を90°に正折りして側面96の表面に糊付片20,44の裏面を糊付けする。ミシン線102で糊付片100を90°に正折りして覆い片48の表面に糊付片100の裏面を糊付けする。これで包装容器116の組み立てが完了する。なお、包装容器116を組み立てる順番はこれ以外でもよく、適宜変更可能である。
包装容器116の中に商品であるチューブ容器150を入れる。チューブ容器150は、ラミネートチューブで作られた筒状の本体を有し、本体の一方の端部はつぶして重ねられて閉鎖部150aとなり、他方の端部は注ぎ口が一体に設けられた肩部150bが取り付けられ、注ぎ口にはキャップ152が開閉可能に取り付けられている。
チューブ容器150を包装容器116に入れる方法は、キャップ152を覆い片48の下に入れ、閉鎖部150aは、緩衝折曲片124のスリット130に入れる。これによりスリット130の傾斜に沿って所定角度に保持される。閉鎖部150aの長手方向が斜めに保持されることで包装容器116の高さを低くしても各側面16,40,96から突出することがなく、また互いにぶつからず、スペースを効率よく使用して収用する。包装容器116の中には10個のチューブ容器150が収容され、チューブ容器150を入れた包装容器116は、第1実施形態と同様に図4に示す包装用箱108の内側に入れてもよい。
チューブ容器150を取り出すときは、覆い片48を引き上げる。すると覆い片48に糊づけられていた糊付片100のミシン線102が切断され、また糊付片44が側面96から容易に剥がれて、覆い片48が外側に倒れ、側面40も覆い片48と共に倒れ、チューブ容器150は自由に動くようになり、簡単に取り出す。チューブ容器150を取り出した後、包装容器116は側面40が倒れた状態となっているため、次に側面16の糊付片20を側面96から剥がすだけで各側面16,96が底面14と面一になり、平坦な折り畳み状態に戻り、廃棄しやすい状態となる。
この実施形態の包装容器116によれば、上記実施の形態と同様の効果を有するものである。チューブ容器150が柔軟は材料で作られているため、キャップ152を互いに離した状態で保持する構造が不要で、シンプルな形状であり、組み立てが容易でコストが安価なものとなる。
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されているものではなく、緩衝折曲片や緩衝保持片の形状や大きさ、透孔の数や形状は、収容物に合わせて適宜変更可能である。各折罫線は、折りやすいように破断線で設けてもよい。収容物はチューブ容器以外でもよく、いろいろな収容物に使用することができる。この発明の包装容器を、他の形状の外箱に入れて使用してもよい。
10,116 包装容器
12 仕切り形成片
14 底面
16,40,96 側面
20,44,86,100 糊付片
24 緩衝折曲片
28 中折線
30 スリット
32,82 補助底面
48 覆い片
52 緩衝保持片
56 第一垂直面
58 第一水平面
60 糊付面
62 第二水平面
64 第二垂直面
74 押え片
76,78 透孔
104,150 チューブ容器
108 包装用箱

Claims (4)

  1. 一枚のブランクシートから一体的に形成された仕切り形成片から成り、この仕切り形成片には矩形の底面と、前記底面の各辺に連接され略直角に立ち上がる複数の側面と、前記複数の側面を筒状に糊付けする糊付片が設けられ、
    前記複数の側面のうちの第一の側面には、の上端部に連接され前記第一の側面の内側に折り曲げられ一方向に長い収容物の一方の端部が嵌合される緩衝折曲片が設けられ、
    前記緩衝折曲片が取り付けられた前記第一の側面に対向する第二の側面には、前記収容物の他方の端部を覆って保持する覆い片が設けられ、
    前記覆い片は、前記仕切り形成片の組み立て状態で前記底面に対して略平行となり、前記第二の側面の両側に略直角に隣接する一対の側面に各々設けられた糊付片により、前記第二の側面に糊付けされ、
    前記糊付片はミシン線が設けられ、前記ミシン線を切断することにより前記覆い片と前記第二の側面の糊付を解除して前記収容物の保持を解除可能としたことを特徴とする包装容器。
  2. 前記覆い片と、両側に隣接する前記一対の側面を糊付けする前記糊付片は、前記一対の側面の端部に前記ミシン線で区切られて外側に突出して設けられている請求項1記載の包装容器。
  3. 前記緩衝折曲片には、前記緩衝折曲片を前記第一の側面から離して保持する補助底面と、前記第一の側面に糊付けされる糊付片が順次連接して設けられ、
    前記緩衝折曲片は、前記仕切り形成片の組み立て状態で前記底面に対して90°以外の傾斜した所定角度となる複数個のスリットと、前記底面に対して略平行に位置し前記側面から離れる方向へ凸となる中折線が設けられ、前記スリットは前記側面から離れる方へ凸形に折り曲げられて前記底面に対して所定角度に傾斜して開口する請求項1記載の包装容器。
  4. 前記覆い片には、前記収容の端部を保持する緩衝保持片と、前記緩衝保持片を前記第二の側面から離して保持する他の補助底面と、前記第二の側面に糊付けされる糊付片が順次連接して設けられ、
    前記緩衝保持片は、前記覆い片に近い方から、第一垂直面、第一水平面、糊付面、第二水平面、第二垂直面の5区分が順次設けられ、前記包装容器の組み立て状態で凹形に折り曲げられるものであり、前記第一水平面には、前記第一垂直面に隣接する側縁部から前記第一水平面内側に向かって突出する舌片状の押え片が設けられ、前記押え片は複数個が等間隔に設けられ、前記第二水平面には透孔が設けられ、前記透孔は前記押え片よりも1個多い複数個が等間隔に、前記押え片の間に対向する位置に設けられ、前記収容の端部は、前記透孔と、前記押え片の間に挟まれて保持されている請求項1記載の包装容器。
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